JP5037852B2 - トレー送り機構及びこれを用いた機械式駐車設備 - Google Patents
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Description
(1)図9に示すように、トレーТの(前後)両端部で、トレー横行ガイド96と各クランクアーム94(の各ローラ93)が係脱され、また、トレー横行ガイド96から離脱された各クランクアーム94が旋回されるので、図8に示すように、台車式のトレーТの場合、車輪97とローラ93が干渉しないように、車輪97の取付位置がトレーТの端部で、ローラ93の旋回経路(旋回軌跡)から外れた位置、すなわちトレーТの端縁部に近接する範囲(ハッチングの部分)、又はトレーТの端縁部から極端に内側に入った範囲(クロスハッチングの部分)から選定する他ない。ところが、トレーТの端縁部から極端に内側に入った部分(クロスハッチングの部分)に車輪が取り付けられると、自動車をトレーТに載せるときあるいはトレーТから降ろすときに、当該車輪を支点としてトレーТが跳ね上がり、又はそのおそれがあり、前者の場合、車輪の取り付け位置として成り立たず、後者の場合、車輪の取り付け位置として適さない。したがって、車輪97の取付位置はトレーТの端縁部に近接する位置に制限せざるを得ない。
(2)図8に示すように、車輪97がトレーТの(両)端縁部に近接して取り付けられると、このトレーТに自動車を載せたときにトレーТが撓みやすく、トレーТの下面を多くの梁材などで補強したり、あるいはトレーТの厚さを増加したりする必要があり、コストは増大せざるを得ない。
(3)図8に示すように、車輪97がトレーТの(両)端縁部に近接して取り付けられると、トレーТの中心部分が最も撓むので、上下方向にトレー横行ガイド96とクランクアーム94のクリアランスを大きく取らなければならない。
(4)図8に示すように、車輪97がトレーТの(両)端縁部に近接して取り付けられると、駐車設備の設置に際し、設置スペースに所要の寸法を確保できず、トレーの長さを短くせざるを得ない場合に、トレーの長さが短くなる分だけ車輪の取付位置がトレーの中心側に寄せられ、これに対応して横行路上で各クランクアームの旋回中心間距離が短縮されるため、その距離が大きいと、各クランクアームは相互に干渉してしまう。このような場合、図10に示すように、各クランクアーム94をトレーの送り方向にずらして略L字形に設置することで、各クランクアーム94の干渉を回避することができるが、このような設置形式にすると、これらのクランクアーム94が横行路上の中間の連続する3区分(3枚のトレー間に)に跨って配置されることになり、1つの横行路を最小区分(水平循環式の駐車設備の場合、一列3区分又は4区分)で構成し、自動車の最小台数を縮小する要請がある場合に対応することができない。また、新たにギヤボックス98や動力伝達シャフト99などの動力伝達部材が必要で、コストの増大は避けられない。
(5)図9に示すように、各クランクアーム94が相反する内向きに旋回運動されるため、各クランクアーム94のローラ93がトレー横行ガイド96の係脱端から中心に向けて係合され、トレーТの略中心部寄りの内側でトレー横行ガイド96を横方向に押圧するので、トレーТ全体を均等に押すことができず、また、この場合、自動車はトレーТ上の前後又は左右のいずれかに偏って載せられることが多く、しかも自動車はフロントが重いため、自動車の荷重がトレーТ上に偏ってかかることもあって、トレーТを安定して走らせる(つまり、両端の各車輪をレール上で平行に走らせる)ことが難しい。
(1)台車式のトレーの車輪取付位置を拡大して、車輪をトレーの端縁部に近接する位置から中心側へ適宜寄せて取り付けることができ、トレーの撓みを少なくして、トレーの下面を補強する部材、又はトレーの厚さ、またトレー送りガイド(トレー横行ガイド)と(クランクアームを含む)各種旋回部材とのクリアランスを併せて減らし、もってコストの低減を図ることができる。
(2)駐車設備の設置に際し、設置スペースに所要の寸法を確保できず、トレーの長さを短くせざるを得ない場合に、車輪の取付位置をトレーの中心側に適宜寄せ、これに対応して横行路上で(各クランクアームを含む)各種旋回部材の旋回中心間距離を適宜短縮して、各旋回部材をトレーの送り方向にずらして略L字形に設置することなしに、各旋回部材の干渉を回避し、例えば水平循環式の駐車設備の場合に、1つの横行路を最小区分で構成し、自動車の最少台数を維持する要請に対応することができ、併せて新たにギヤボックスや動力伝達シャフトなどの動力伝達部材を不要とし、コストの増大を回避することができる。
(3)旋回運動する(ローラを含む)係合部材で、トレーをトレーの送り方向に対して直交する方向の両外側(両端部)を押すことにより、トレーを安定して送る(特に、トレー両端の各車輪をレール上で平行に走らせる)ことができる。
2X トレーの送り経路
4 トレー駆動装置
4X−1 第1のトレー駆動装置
4X−2 第2のトレー駆動装置
4−1、4−2 駆動装置
40 係合部材
41 旋回部材
42 旋回駆動装置
421 旋回軸
422 ギヤボックス
423 駆動モータ
424 動力伝達シャフト
Т トレー
Т1 第1のトレー列
Т2 第2のトレー列
10 車輪
10X 横行車輪
10Y 縦行車輪
11 トレー送りガイド
12、13 ガイド部材
120、130 係脱端(内側端)
121、131 外側端
14 カップラ
S 自動車の格納部
S1、S2、S3、S4 区分
2X−1、2X−2 横行路
21 横行レール
22 ガイドローラ
3Y−1、3Y−2 縦行路
31 縦行レール
32 ガイドローラ
Claims (3)
- 自動車を載せるためのトレーの下面中央に配設され、当該トレーの送り方向に対して直交する方向に延びる溝形形状のトレー送りガイドと、トレーの送り経路上に設置され、係合部材を旋回駆動し、前記トレーのトレー送りガイドに係合離脱させる一対の駆動装置からなるトレー駆動装置とを備え、前記一対の駆動装置により前記各係合部材を略180°旋回駆動することにより、前記係合部材が前記トレー送りガイドに係合し前記トレー送りガイドを前記トレーの送り方向に押圧して、前記トレーを当該トレー1枚分に相当する1ピッチ送り駆動する形式のトレー送り機構において、
前記トレー送りガイドは、前記トレーの下面中央で当該トレーの送り方向に対して直交する方向両端部に分割して配設され、前記各係合部材の係合端を相互に対向させて前記直交する方向に延びる溝形形状の一対のガイド部材からなり、
前記一対の駆動装置はそれぞれ、前記トレーの送り経路上に前記トレーの送り方向に対して直交する方向に並列で、前記各係合部材を前記トレーの各ガイド部材に対して前記トレーの内側方向から外側方向に向けて係合可能にかつ前記トレーの外側方向から内側方向に向けて離脱可能に設置され、
前記一対の駆動装置により前記各係合部材を相反する外向きに旋回駆動することにより、前記各係合部材を前記トレーの各ガイド部材に当該トレーの内側方向から外側方向に向けて係合し、前記トレーの前記両端部で前記各ガイド部材を前記トレーの送り方向に押圧して、前記トレーを押し出す、
ことを特徴とするトレー送り機構。 - 各駆動装置は係合部材を対にして備え、この一対の係合部材は旋回中心の両側に対称配置される請求項1に記載のトレー送り機構。
- 自動車を載せる複数のトレーを水平面上の横方向に送るための複数列の横行路と、前記各横行路上に設置され、トレーを横行する横行装置と、前記各横行路上の所定の位置でトレーを縦方向に送るための複数の縦行路と、前記縦行路に設置され、トレーを縦行する縦行装置とを備え、トレーを前記水平面上で水平循環する機械式駐車設備において、
前記各横行路上の横行装置として、請求項2に記載のトレー送り機構を採用したことを特徴とする機械式駐車設備。
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JP2006127492A JP5037852B2 (ja) | 2006-05-01 | 2006-05-01 | トレー送り機構及びこれを用いた機械式駐車設備 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH08165817A (ja) * | 1994-12-13 | 1996-06-25 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 機械式駐車装置の横送り装置 |
-
2006
- 2006-05-01 JP JP2006127492A patent/JP5037852B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104420683A (zh) * | 2013-08-20 | 2015-03-18 | 李乃华 | 一种可移动的托盘装置 |
CN104420683B (zh) * | 2013-08-20 | 2016-08-17 | 李乃华 | 一种可移动的托盘装置 |
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