JP5032928B2 - インバータ回路 - Google Patents
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Description
このようなサイズの大きなインバータを用いる場合には、貫通電流が増加するという欠点を招くため、その回避策が種々提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
このインバータ回路は、PチャンネルMOSトランジスタM1(以下「M1」と称する)とNチャンネルMOSトランジスタM2(以下「M2」と称する)により、いわゆるトーテムポール出力段が構成されると共に、M1の前段に、インバータ素子inv2が、M2の前段に、インバータ素子inv3が、それぞれ接続され、これら2つのインバータ素子inv2,inv3の入力段に、入力信号が入力されるようになっている。
そして、インバータ素子inv2の閾値電圧Vth2と、インバータ素子inv3の閾値電圧Vth3は、異なる値に設定されており、M1とM2が同時に導通状態となることを回避し、貫通電流の低減が図られるものとなっている。
また、2つの閾値電圧Vth2とVth3は、入力信号のピーク値、換言すれば、大凡電源電圧の中央値Vcに対して、それぞれ等しい電圧だけずれた値に設定されなければ(図9(A)参照)、出力信号のデューティ比が、入力信号と異なっていしまうという不都合を招く(図9(B)参照)。
前記入力信号を論理反転して出力する入力段回路と、
外部から入力される複数の電圧信号を、前記終段回路を構成するPチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲート電圧として、外部から入力される切替制御信号に基づいて選択して前記PチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへそれぞれ印加するゲート電圧切替回路と、
前記入力信号及び前記入力段回路の出力信号に基づいて前記終段回路のPチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲート電圧を生成、出力すると共に、前記ゲート電圧切替回路の動作を制御する切替制御信号を生成、出力するゲート電圧制御回路と、を具備してなり、
前記入力段回路は、前記入力信号が第1の閾値電圧を超えた際に、論理値Lowに相当する信号を出力する一方、前記入力信号が前記第1の閾値電圧を下回った際に、論理値Highに相当する信号を出力するよう構成されてなり、
前記ゲート電圧制御回路は、前記入力信号に対して、第2の閾値電圧>第1の閾値電圧>第3の閾値電圧の相対関係を満たすよう第2及び第3の閾値電圧が設定され、前記入力信号が論理値Lowから論理値Highに相当するレベルへ立ち上がる場合にあって、前記第3の閾値電圧を超えた際に、論理値Highから論理値Lowに相当するレベルとなる一方、前記入力信号が論理値Highから論理値Lowに相当するレベルへ立ち下がる場合にあって、前記第2の閾値電圧を下回った際に、論理値Lowから論理値Highに相当するレベルとなるゲート電圧を生成、出力すると共に、
前記ゲート電圧切替回路に対して、前記入力信号が論理値Lowから論理値Highに相当するレベルへ立ち上がる場合にあって、当該入力信号が第2の閾値電圧を超えるまでの間、前記PチャンネルMOS型トランジスタのゲートに、前記入力段回路の出力信号を、前記NチャンネルMOS型トランジスタのゲートに、前記ゲート電圧を、それぞれ印加せしめる一方、前記入力信号が第2の閾値電圧を超えた後は、当該入力信号が第3の閾値電圧を下回るまでの間、前記PチャンネルMOS型トランジスタのゲートに、前記ゲート電圧を、前記NチャンネルMOS型トランジスタのゲートに、前記入力段回路の出力信号を、それぞれ印加せしめる切替制御号を出力するよう構成されてなるものである。
また、上記本発明の目的を達成するため、本発明に係るインバータ回路は、PチャンネルMOS型トランジスタと、NチャンネルMOS型トランジスタが直列接続されてなる終段回路を有し、外部から印加される入力信号を論理判定して出力するよう構成されてなるインバータ回路であって、
前記入力信号を論理反転して出力する入力段回路と、
外部から入力される複数の電圧信号を、前記終段回路を構成するPチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲート電圧として、外部から入力される切替制御信号に基づいて選択して前記PチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへそれぞれ印加するゲート電圧切替回路と、
前記入力段回路の出力信号に基づいてゲート電圧切替回路の動作を制御する切替制御信号を生成、出力するゲート電圧制御回路と、を具備してなり、
前記入力段回路は、前記入力信号を論理反転して出力するインバータ素子であって、第1の閾値電圧が設定された第1のインバータ素子、第2の閾値電圧が設定された第2のインバータ素子及び第3の閾値電圧が設定された第3のインバータ素子を有し、これら第1乃至第3の閾値電圧は、第3の閾値電圧<第1の閾値電圧<第2の閾値電圧を満たすよう設定されてなり、
前記ゲート電圧制御回路は、前記ゲート電圧切替回路に対して、前記入力段回路の第1乃至第3のインバータ素子の出力信号のいずれもが論理値Highから論理値Lowに相当するレベルとなるまでの間、前記ゲート電圧制御回路に対して、前記入力段回路の第1のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のPチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、第3のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、それぞれ印加せしめる一方、前記入力段回路の第1乃至第3のインバータ素子の出力信号のいずれもが論理値Highから論理値Lowに相当するレベルとなった際には、前記入力段回路の第2のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のPチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、前記入力段回路の第1のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、それぞれ印加せしめ、さらに、前記入力段回路の第1乃至第3のインバータ素子の出力信号のいずれもが論理値Lowから論理値Highに相当するレベルとなった際には、前記入力段回路の第1のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のPチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、第3のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、それぞれ印加せしめる切替制御信号を出力するよう構成されてなるものも好適である。
上記構成において、前記ゲート電圧制御回路は、3入力NAND素子と、3入力OR素子と、RSラッチを具備してなり、
前記入力段回路の第1乃至第3のインバータ素子の各出力は、前記3入力NAND素子の入力段及び前記3入力OR素子の入力段に、それぞれ印加され、
前記3入力NAND素子の出力は、前記RSラッチの負論理入力のS入力端子へ、また、前記3入力OR素子の出力は、前記RSラッチの負論理入力のR入力端子へ、それぞれ印加されるよう構成されると共に、
前記RSラッチのQ出力が切替制御信号として出力可能に構成されてなるものが好適である。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態におけるインバータ回路の第1の構成例について、図1を参照しつつ説明する。
この第1の構成例におけるインバータ回路は、PチャンネルMOSトランジスタ(図1においては「M1」と表記)1とNチャンネルMOSトランジスタ(図1においては「M2」と表記)2とを具備してなる終段回路101と、終段回路101のPチャンネルMOSトランジスタ(以下「出力PMOSトランジスタ」と称する)1とNチャンネルMOSトランジスタ(以下「出力NMOSトランジスタ」と称する)2のそれぞれのゲートへのゲート電圧の印加を切り替えるゲート電圧切替回路102と、入力信号の反転を行う入力段回路104と、入力信号及び入力段回路104の出力信号に基づいてゲート電圧を生成、出力するゲート電圧制御回路(図1においては「CONT」と表記)103とに大別されて構成されたものとなっている。
すなわち、出力PMOSトランジスタ1と出力NMOSトランジスタ2は、ドレインが相互に接続されると共に出力端子32に接続される一方、出力PMOSトランジスタ1のソースには、図示されない電源から所定の電源電圧Vccが印加されるようになっており、また、出力NMOSトランジスタ2のソースは、所定電位、例えば、グランドに接続されることによってグランド電位とされている。
そして、出力PMOSトランジスタ1と出力NMOSトランジスタ2のそれぞれのゲートは、次述するゲート電圧切替回路102に接続されている。
これら第1及び第2のスイッチ素子3,4は、例えば、半導体素子、より具体的には、トランジスタ等を用いてなるものが好適であり、後述するゲート電圧制御回路103から出力される制御電圧Vcntに応じて、その開閉が制御されるものとなっている。
第1及び第2のスイッチ素子3,4の構成は、基本的に同一であるので、以下の第1のスイッチ素子3の構成の説明を以て、第2のスイッチ素子4の構成の説明に代えることとする。なお、第1のスイッチ素子3の説明において、その構成要素の符号の後には、対応する第2のスイッチ素子4の構成要素の符号を括弧書きで記述するものとする。
そして、第1のスイッチ素子3の切替接点3cは、出力PMOSトランジスタ1のゲートに、第2のスイッチ素子4の切替接点4cは、出力NMOSトランジスタ2のゲートに、それぞれ接続されたものとなっている。
なお、図1においては、第1の回路接点3a,4aは、共に「H」と、また、第2の回路接点3b,4bは、共に「L」と、それぞれ表記されている。
また、第1のスイッチ素子3の第2の回路接点3bと、第2のスイッチ素子4の第1の回路接点4aは、共にインバータ素子5の出力段に接続されたものとなっている。
インバータ素子5は、公知・周知の構成を有してなるもので、その入力段には、入力端子31を介して入力信号が印加されるようになっている一方、出力段は、先に説明したようにゲート電圧切替回路102に接続されると共に、次述するゲート電圧制御回路103の入力段に接続されている。
まず、入力信号(図2(A))が論理値Lowに相当するレベルにある場合、ゲート電圧制御回路103には、その入力信号と共に、インバータ素子5を介して論理値Highに相当するレベルの信号が入力される。かかる状態において、ゲート電圧制御回路103は、ゲート制御電圧Vgateとして論理値Highに相当するレベルの信号を出力すると共に、第1及び第2のスイッチ素子3,4に対して、その切替接点3c,4cが共に第2の回路接点3b,4b側に接続されるべく切替制御電圧Vcntを所定のレベルで出力する(図2(D)参照)。
その結果、出力PMOSトランジスタ1は、非導通状態(OFF)、出力NMOSトランジスタ2は、導通状態(ON)となり(図2(E)及び図2(F)参照)、出力電圧outputは、論理値Lowに相当するレベルとなる(図2(G)参照)。
なお、入力信号が論理値Lowに相当するレベルから徐々に上昇し始めて、第3の閾値電圧を超えて、ゲート電圧制御回路103によりゲート制御電圧Vgateが論理値Highから論理値Lowに相当するレベルとなった時点から、上述のように出力電圧outputが論理値Highに相当するレベルとなるまでの間(図2(G)において網掛けが施された部分)は、出力レベルが不定状態(フローティング)となる区間である。
その結果、出力PMOSトランジスタ1のゲートには、ゲート電圧制御回路103のゲート制御電圧Vgateが印加される一方、出力NMOSトランジスタ2のゲートには、インバータ素子5の出力電圧Vint1が印加されることとなる。
まず、入力信号が論理値Highに相当するレベルから徐々に低下し始め、インバータ素子5の閾値電圧Vth1より高い所定電圧、すなわち、第2の閾値電圧を下回ると、ゲート電圧制御回路103によりゲート制御電圧Vgateが論理値Lowから論理値Highに相当するレベルとされる(図2(B)参照)。その結果、出力PMOSトランジスタ1は、ON状態からOFF状態へ切り替わることとなる(図2(E)参照)。
その結果、出力PMOSトランジスタ1のゲートには、インバータ素子5の出力電圧Vinv1が印加される一方、出力NMOSトランジスタ2のゲートには、ゲート電圧制御回路103のゲート制御電圧Vgateが印加されることとなる。
このように、出力PMOSトランジスタ1と出力NMOSトランジスタ2が同時にON状態とならないようにしつつ、入力信号が第1の閾値電圧を過ぎる際に、出力電圧outputが変化するようになっているため、従来と異なり、出力電圧outputのデューティ比が、入力信号のデューティ比と異なるようなことが確実に回避されるものとなっている。
なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
この第2の構成例のインバータ回路は、入力段回路104Aを3つのインバータ素子5a〜5cによって構成し、出力PMOSトランジスタ1及び出力NMOSトランジスタ2のゲート電圧を出力できるようにする一方、ゲート電圧制御回路103Aが、切替制御電圧Vcntの出力のみを行うよう構成されたものである(詳細は後述)。
以下、具体的に説明すれば、まず、終段回路101及びゲート電圧切替回路102は、先に図1に示された構成と基本的に同一のものであるので、ここでの再度の詳細な説明は省略する。
また、第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの各々の出力段は、共にゲート電圧制御回路103Aの入力段に接続されている。
さらに、第1のインバータ素子5aの出力段は、第1のスイッチ素子3の第2の回路接点3b及び第2のスイッチ素子4の第1の回路接点4aに接続されている。
これら第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの閾値電圧は、それぞれ異なる値に設定されたものとなっている。すなわち、第1のインバータ素子5aの閾値電圧をVth1、第2のインバータ素子5bの閾値電圧をVth2、第3のインバータ素子5cの閾値電圧をVth3と、それぞれ定義すると、Vth2>Vth1>Vth3の相対関係を満たすように設定されたものとなっている。
図4には、第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの入出力特性と共に切替制御電圧Vcntの変化を示す特性線図が示されており、以下、同図を参照しつつ入力信号の変化に対する第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの出力変化と、この第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの出力変化に対する切替制御電圧Vcntの変化について説明する。
入力信号が上昇し、第3のインバータ素子5cの閾値電圧Vth3を超えると、第3のインバータ素子5cの出力は、論理値Lowに相当するレベルとなる一方、第1及び第2のインバータ素子5a,5bは、いずれも論理値Highに相当するレベルを維持したままである。
一方、切替制御電圧Vcntは、入力信号が閾値電圧Vth3を超えると、後述する閾値電圧Vth2を超えるまで、不変期間とされるものとなっている。
ここで、第1乃至第3の閾値電圧Vth1,Vth2,Vth3は、例えば、第1の閾値電圧Vth1を電源電圧のほぼ1/2程度に設定し、第2及び第3の閾値電圧Vth2,Vth3は、第1の閾値電圧Vth1を中心にその上下に等分に設定するのが好適である。
最初に、入力信号が論理値Lowに相当するレベルにある状態から論理値Highに相当するレベルまで変化する場合について説明すれば、入力信号が論理値Lowに相当するレベルにあっては、第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの出力Vinv1〜Vinv3は、全て論理値Highに相当するレベルとなる(図5(A)〜図5(D)参照)一方、切替制御電圧Vcntは、論理値Lowに相当するレベルとなる(図5(E)参照)。
したがって、出力PMOSトランジスタ1は、OFF状態となる一方、出力NMOSトランジスタ2は、ON状態となり、出力電圧outputは、論理値Lowに相当するレベルとなる(図5(H)参照)。
そのため、出力NMOSトランジスタ2のゲートには、第3のインバータ素子5cからの論理値Lowに相当する出力Vinv3が印加され(図5(G)参照)、出力NMOSトランジスタ2はOFF状態となり、出力電圧outputは、フローティング状態となる(図5(H)の網掛け部分参照)。
かかる状態にあって、切替制御電圧Vcntは不変状態とされるため(図4参照)、第1及び第2のスイッチ素子3,4は、切替接点3c,4cと第2の回路接点3b,4bがそれぞれ接続された状態に維持される。
一方、切替制御電圧Vcntは、第2のインバータ素子5bの出力Vinv2が論理値Lowに相当するレベルとなると同時に、不変状態から論理値Highに相当するレベルとなる(図4及び図5(E)参照)。その結果、第1及び第2のスイッチ素子3,4は、切替接点3cが第1の回路接点3aに、切替接点4cが第1の回路接点4aに、それぞれ接続されることとなる。
まず、入力信号が論理値Highに相当するレベルから低下し始めて、閾値電圧Vth2を下回ると、第2のインバータ素子5bの出力Vinv2が、論理値Highに相当するレベルとなり(図5(B)参照)、出力PMOSトランジスタ1のゲートに印加されるため(図5(F)参照)、出力PMOSトランジスタ1はOFFとなる。この出力PMOSトランジスタ1のOFFと同時に出力電圧outputは、フローティング状態となる(図5(H)参照)。
かかる状態において、切替制御電圧Vcntは依然、不変状態である(図4参照)ため、第1及び第2のスイッチ素子3,4は、切替接点3cが第1の回路接点3aに、切替接点4cが第1の回路接点4aに、それぞれ接続されたままである。
その結果、第1及び第2のスイッチ3,4は、切替接点3cが第2の回路接点3bに、切替接点4cが第2の回路接点4bに、それぞれ接続され、出力PMOSトランジスタ1のゲートには、第1のインバータ素子5aの出力Vinv1が、出力NMOSトランジスタ2のゲートには、第3のインバータ素子5cの出力Vinv3が、それぞれ印加されることとなる。
この第3の構成例は、図3に示された第2の構成例におけるゲート電圧制御回路103Aの具体的な構成例を示すと共に、ゲート電圧切替回路102のより具体的な構成例を示したものであり、他の構成部分は、図3に示された構成と基本的に同一のものである。
なお、以下の説明において、図1又は図3に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
3入力NAND素子6の3つの入力段には、第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの出力段がそれぞれ接続される一方、3入力NAND素子6の出力段は、RSラッチ8の負論理S入力に接続されている。
また、3入力OR素子7の3つの入力段には、第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの出力段がそれぞれ接続される一方、3入力OR素子7の出力段は、RSラッチ8の負論理R入力に接続されている。
なお、本発明の実施の形態においては、RSラッチ8のS入力、R入力は、負論理入力となっている。
第1乃至第4のCMOSスイッチ21〜24は、いずれも基本的に同一の構成を有してなるものである。
以下に、第1のCMOSスイッチ21の構成を説明し、その説明を以て第2乃至第4のCMOSスイッチ22〜24の構成の説明に代えることとし、以下の説明においては、必要に応じて第1のCMOSスイッチ21の構成要素の符号の後に括弧書きで、第2乃至第4のCMOSスイッチ22〜24の対応する構成要素を示すこととする。
そして、第1のCMOSスイッチ21においては、NMOSトランジスタ(図6においては「M11」と表記)11のゲートは、第2のCMOSスイッチ22を構成するPMOSトランジスタ(図6においては「M12」と表記)12のゲートと接続されると共に、第1の切替制御電圧Vcnt1が印加されるようになっている一方、PMOSトランジスタ(図6においては「M10」と表記)10のゲートは、第2のCMOSスイッチ22を構成するNMOSトランジスタ(図6においては「M13」と表記)13のゲートと接続されると共に、第2の切替制御電圧Vcnt2が印加されるようになっている。
同様に、第2のCMOSスイッチ22のPMOSトランジスタ12とNMOSトランジスタ13のドレイン同士が出力PMOSトランジスタ1のゲートに接続される一方、ソース同士は第2のインバータ素子5bの出力段に接続されたものとなっている。
また、第3のCMOSスイッチ23のPMOSトランジスタ14とNMOSトランジスタ15のソース同士が第1のインバータ素子5aの出力段に接続される一方、第4のCMOSスイッチ24のPMOSトランジスタ16とNMOSトランジスタ17のソース同士が、第3のインバータ素子5cの出力段に接続されたものとなっている。
まず、この第3の構成例における基本的な動作は、図3に示された第2の構成例における動作と基本的に同一である。したがって、以下の説明においては、特に、ゲート電圧制御回路103A及びゲート電圧切替回路102の内部の回路素子の動作を中心に、図7に示された波形図を参照しつつ説明することとする。
入力信号が論理値Lowに相当するレベルになり、これに伴い、第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの出力Vinv1〜Vinv3が全て論理値Highに相当するレベルになると、ゲート電圧制御回路103Aの3入力NAND素子6の出力が論理値Lowに相当するレベルとなる。その結果、第1の切替制御電圧Vcnt1としてのRSラッチ8のQ出力は、論理値Lowに相当するレベルとなる(図7(E)参照)一方、反転Q出力は、論理値Highに相当するレベルとなる。
したがって、出力PMOSトランジスタ1は、OFF状態、出力NMOSトランジスタ2は、ON状態となり、出力電圧outputは、論理値Lowに相当するレベルとなる(図7(H)参照)。
一方、第1のインバータ素子5aの出力Vinv1は、第2のCMOSスイッチ22を介して出力PMOSトランジスタ1のゲートに印加されるため(図7(F)参照)、出力PMOSトランジスタ1は、ON状態となり、出力電圧outputは、論理値Highに相当するレベルとなる(図7(H)参照)。
そのため、第1及び第3のCMOSスイッチ21,23がON状態となる一方、第2及び第4のCMOSスイッチ22,24は、OFF状態となり、出力PMOSトランジスタ1のゲートには、第2のインバータ素子5bの出力Vinv2が、出力NMOSトランジスタ2のゲートには、第1のインバータ素子5aの出力Vinv1が、それぞれ印加されることとなるが、それぞれのゲート電位に変化はないので、出力電圧outputは、論理値Highに相当するレベルに維持されたままである(図7H)参照)。
まず、入力信号が論理値Highに相当するレベルから低下し始め、閾値電圧Vth2を下回ると、第2のインバータ素子5bの出力Vinv2が論理値Highに相当するレベルとなるが(図7(B)参照)、RSラッチ8の出力に変化は生じない。
一方、この第2のインバータ素子5bの出力Vinv2は、出力PMOSトランジスタ1のゲートに印加されるため、出力PMOSトランジスタ1は、OFF状態となり、出力電圧outputは、フローティング状態となる(図7(H)参照)。
2…出力NMOSトランジスタ
3…第1のスイッチ素子
4…第2のスイッチ素子
5、5a〜5c…インバータ素子
6…3入力NAND素子
7…3入力OR素子
8…RSラッチ
101…終段回路
102…ゲート電圧切替回路
103…ゲート電圧制御回路(第1の構成例)
103A…ゲート電圧制御回路(第2の構成例)
Claims (3)
- PチャンネルMOS型トランジスタと、NチャンネルMOS型トランジスタが直列接続されてなる終段回路を有し、外部から印加される入力信号を論理判定して出力するよう構成されてなるインバータ回路であって、
前記入力信号を論理反転して出力する入力段回路と、
外部から入力される複数の電圧信号を、前記終段回路を構成するPチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲート電圧として、外部から入力される切替制御信号に基づいて選択して前記PチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへそれぞれ印加するゲート電圧切替回路と、
前記入力信号及び前記入力段回路の出力信号に基づいて前記終段回路のPチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲート電圧を生成、出力すると共に、前記ゲート電圧切替回路の動作を制御する切替制御信号を生成、出力するゲート電圧制御回路と、を具備してなり、
前記入力段回路は、前記入力信号が第1の閾値電圧を超えた際に、論理値Lowに相当する信号を出力する一方、前記入力信号が前記第1の閾値電圧を下回った際に、論理値Highに相当する信号を出力するよう構成されてなり、
前記ゲート電圧制御回路は、前記入力信号に対して、第2の閾値電圧>第1の閾値電圧>第3の閾値電圧の相対関係を満たすよう第2及び第3の閾値電圧が設定され、前記入力信号が論理値Lowから論理値Highに相当するレベルへ立ち上がる場合にあって、前記第3の閾値電圧を超えた際に、論理値Highから論理値Lowに相当するレベルとなる一方、前記入力信号が論理値Highから論理値Lowに相当するレベルへ立ち下がる場合にあって、前記第2の閾値電圧を下回った際に、論理値Lowから論理値Highに相当するレベルとなるゲート電圧を生成、出力すると共に、
前記ゲート電圧切替回路に対して、前記入力信号が論理値Lowから論理値Highに相当するレベルへ立ち上がる場合にあって、当該入力信号が第2の閾値電圧を超えるまでの間、前記PチャンネルMOS型トランジスタのゲートに、前記入力段回路の出力信号を、前記NチャンネルMOS型トランジスタのゲートに、前記ゲート電圧を、それぞれ印加せしめる一方、前記入力信号が第2の閾値電圧を超えた後は、当該入力信号が第3の閾値電圧を下回るまでの間、前記PチャンネルMOS型トランジスタのゲートに、前記ゲート電圧を、前記NチャンネルMOS型トランジスタのゲートに、前記入力段回路の出力信号を、それぞれ印加せしめる切替制御号を出力するよう構成されてなることを特徴とするインバータ回路。 - PチャンネルMOS型トランジスタと、NチャンネルMOS型トランジスタが直列接続されてなる終段回路を有し、外部から印加される入力信号を論理判定して出力するよう構成されてなるインバータ回路であって、
前記入力信号を論理反転して出力する入力段回路と、
外部から入力される複数の電圧信号を、前記終段回路を構成するPチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲート電圧として、外部から入力される切替制御信号に基づいて選択して前記PチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへそれぞれ印加するゲート電圧切替回路と、
前記入力段回路の出力信号に基づいてゲート電圧切替回路の動作を制御する切替制御信号を生成、出力するゲート電圧制御回路と、を具備してなり、
前記入力段回路は、前記入力信号を論理反転して出力するインバータ素子であって、第1の閾値電圧が設定された第1のインバータ素子、第2の閾値電圧が設定された第2のインバータ素子及び第3の閾値電圧が設定された第3のインバータ素子を有し、これら第1乃至第3の閾値電圧は、第3の閾値電圧<第1の閾値電圧<第2の閾値電圧を満たすよう設定されてなり、
前記ゲート電圧制御回路は、前記ゲート電圧切替回路に対して、前記入力段回路の第1乃至第3のインバータ素子の出力信号のいずれもが論理値Highから論理値Lowに相当するレベルとなるまでの間、前記ゲート電圧制御回路に対して、前記入力段回路の第1のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のPチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、第3のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、それぞれ印加せしめる一方、前記入力段回路の第1乃至第3のインバータ素子の出力信号のいずれもが論理値Highから論理値Lowに相当するレベルとなった際には、前記入力段回路の第2のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のPチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、前記入力段回路の第1のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、それぞれ印加せしめ、さらに、前記入力段回路の第1乃至第3のインバータ素子の出力信号のいずれもが論理値Lowから論理値Highに相当するレベルとなった際には、前記入力段回路の第1のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のPチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、第3のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、それぞれ印加せしめる切替制御信号を出力するよう構成されてなることを特徴とするインバータ回路。 - 前記ゲート電圧制御回路は、3入力NAND素子と、3入力OR素子と、RSラッチを具備してなり、
前記入力段回路の第1乃至第3のインバータ素子の各出力は、前記3入力NAND素子の入力段及び前記3入力OR素子の入力段に、それぞれ印加され、
前記3入力NAND素子の出力は、前記RSラッチの負論理入力のS入力端子へ、また、前記3入力OR素子の出力は、前記RSラッチの負論理入力のR入力端子へ、それぞれ印加されるよう構成されると共に、
前記RSラッチのQ出力が切替制御信号として出力可能に構成されてなることを特徴とする請求項2記載のインバータ回路。
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