JP5032928B2 - インバータ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータ回路に係り、特に、貫通電流の低減等を図ったものに関する。
従来、ロジック回路等において、ファンアウト数が多い場合や、出力インピーダンスを低下させたい場合など、また、ドライブ能力の向上が必要な場合などには、サイズの大きいインバータ素子をバッファとして出力段に追加することが一般的である。
このようなサイズの大きなインバータを用いる場合には、貫通電流が増加するという欠点を招くため、その回避策が種々提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
図8には、特許文献1に開示された貫通電流の低減を図ったインバータ回路が示されており、以下、同図を参照しつつ、この従来回路について説明する。
このインバータ回路は、PチャンネルMOSトランジスタM1(以下「M1」と称する)とNチャンネルMOSトランジスタM2(以下「M2」と称する)により、いわゆるトーテムポール出力段が構成されると共に、M1の前段に、インバータ素子inv2が、M2の前段に、インバータ素子inv3が、それぞれ接続され、これら2つのインバータ素子inv2,inv3の入力段に、入力信号が入力されるようになっている。
そして、インバータ素子inv2の閾値電圧Vth2と、インバータ素子inv3の閾値電圧Vth3は、異なる値に設定されており、M1とM2が同時に導通状態となることを回避し、貫通電流の低減が図られるものとなっている。
特開平6−120789号公報(第3−4頁、図1−図3)
しかしながら、上記従来回路にあっては、2つのインバータ素子の閾値電圧をずらした分だけ、信号の切り替わるタイミングに遅延が生じてしまい、特に、信号の切り替わりタイミングが回路動作に大きな影響を与えるような回路には、不向きであるという欠点がある。
また、2つの閾値電圧Vth2とVth3は、入力信号のピーク値、換言すれば、大凡電源電圧の中央値Vcに対して、それぞれ等しい電圧だけずれた値に設定されなければ(図9(A)参照)、出力信号のデューティ比が、入力信号と異なっていしまうという不都合を招く(図9(B)参照)。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、貫通電流の発生を回避すると共に、入力信号に対する出力信号の遅延やデューティ比の変化を招くことのないインバータ回路を提供するものである。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係るインバータ回路は、PチャンネルMOS型トランジスタと、NチャンネルMOS型トランジスタが直列接続されてなる終段回路を有し、外部から印加される入力信号を論理判定して出力するよう構成されてなるインバータ回路であって、
前記入力信号を論理反転して出力する入力段回路と、
外部から入力される複数の電圧信号を、前記終段回路を構成するPチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲート電圧として、外部から入力される切替制御信号に基づいて選択して前記PチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへそれぞれ印加するゲート電圧切替回路と、
前記入力信号及び前記入力段回路の出力信号に基づいて前記終段回路のPチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲート電圧を生成、出力すると共に、前記ゲート電圧切替回路の動作を制御する切替制御信号を生成、出力するゲート電圧制御回路と、を具備してなり、
前記入力段回路は、前記入力信号が第1の閾値電圧を超えた際に、論理値Lowに相当する信号を出力する一方、前記入力信号が前記第1の閾値電圧を下回った際に、論理値Highに相当する信号を出力するよう構成されてなり、
前記ゲート電圧制御回路は、前記入力信号に対して、第2の閾値電圧>第1の閾値電圧>第3の閾値電圧の相対関係を満たすよう第2及び第3の閾値電圧が設定され、前記入力信号が論理値Lowから論理値Highに相当するレベルへ立ち上がる場合にあって、前記第3の閾値電圧を超えた際に、論理値Highから論理値Lowに相当するレベルとなる一方、前記入力信号が論理値Highから論理値Lowに相当するレベルへ立ち下がる場合にあって、前記第2の閾値電圧を下回った際に、論理値Lowから論理値Highに相当するレベルとなるゲート電圧を生成、出力すると共に、
前記ゲート電圧切替回路に対して、前記入力信号が論理値Lowから論理値Highに相当するレベルへ立ち上がる場合にあって、当該入力信号が第2の閾値電圧を超えるまでの間、前記PチャンネルMOS型トランジスタのゲートに、前記入力段回路の出力信号を、前記NチャンネルMOS型トランジスタのゲートに、前記ゲート電圧を、それぞれ印加せしめる一方、前記入力信号が第2の閾値電圧を超えた後は、当該入力信号が第3の閾値電圧を下回るまでの間、前記PチャンネルMOS型トランジスタのゲートに、前記ゲート電圧を、前記NチャンネルMOS型トランジスタのゲートに、前記入力段回路の出力信号を、それぞれ印加せしめる切替制御号を出力するよう構成されてなるものである。
また、上記本発明の目的を達成するため、本発明に係るインバータ回路は、PチャンネルMOS型トランジスタと、NチャンネルMOS型トランジスタが直列接続されてなる終段回路を有し、外部から印加される入力信号を論理判定して出力するよう構成されてなるインバータ回路であって、
前記入力信号を論理反転して出力する入力段回路と、
外部から入力される複数の電圧信号を、前記終段回路を構成するPチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲート電圧として、外部から入力される切替制御信号に基づいて選択して前記PチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへそれぞれ印加するゲート電圧切替回路と、
前記入力段回路の出力信号に基づいてゲート電圧切替回路の動作を制御する切替制御信号を生成、出力するゲート電圧制御回路と、を具備してなり、
前記入力段回路は、前記入力信号を論理反転して出力するインバータ素子であって、第1の閾値電圧が設定された第1のインバータ素子、第2の閾値電圧が設定された第2のインバータ素子及び第3の閾値電圧が設定された第3のインバータ素子を有し、これら第1乃至第3の閾値電圧は、第3の閾値電圧<第1の閾値電圧<第2の閾値電圧を満たすよう設定されてなり、
前記ゲート電圧制御回路は、前記ゲート電圧切替回路に対して、前記入力段回路の第1乃至第3のインバータ素子の出力信号のいずれもが論理値Highから論理値Lowに相当するレベルとなるまでの間、前記ゲート電圧制御回路に対して、前記入力段回路の第1のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のPチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、第3のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、それぞれ印加せしめる一方、前記入力段回路の第1乃至第3のインバータ素子の出力信号のいずれもが論理値Highから論理値Lowに相当するレベルとなった際には、前記入力段回路の第2のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のPチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、前記入力段回路の第1のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、それぞれ印加せしめ、さらに、前記入力段回路の第1乃至第3のインバータ素子の出力信号のいずれもが論理値Lowから論理値Highに相当するレベルとなった際には、前記入力段回路の第1のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のPチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、第3のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、それぞれ印加せしめる切替制御信号を出力するよう構成されてなるものも好適である。
上記構成において、前記ゲート電圧制御回路は、3入力NAND素子と、3入力OR素子と、RSラッチを具備してなり、
前記入力段回路の第1乃至第3のインバータ素子の各出力は、前記3入力NAND素子の入力段及び前記3入力OR素子の入力段に、それぞれ印加され、
前記3入力NAND素子の出力は、前記RSラッチの負論理入力のS入力端子へ、また、前記3入力OR素子の出力は、前記RSラッチの負論理入力のR入力端子へ、それぞれ印加されるよう構成されると共に、
前記RSラッチのQ出力が切替制御信号として出力可能に構成されてなるものが好適である。
本発明によれば、入力信号の変化を3種類の閾値によって区別し、その結果に基づいて終段回路を構成する2つのトランジスタが同時に導通状態とならないようにゲート電圧を印加し、しかも、出力信号のほぼ中央値付近で、レベル変化が生ずるように構成したので、終段回路の2つのトランジスタにおける貫通電流の発生を確実に回避すると共に、入力信号に対する出力信号の遅延やデューティ比の変化を招くことのないインバータ回路を提供することができるという効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図7を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態におけるインバータ回路の第1の構成例について、図1を参照しつつ説明する。
この第1の構成例におけるインバータ回路は、PチャンネルMOSトランジスタ(図1においては「M1」と表記)1とNチャンネルMOSトランジスタ(図1においては「M2」と表記)2とを具備してなる終段回路101と、終段回路101のPチャンネルMOSトランジスタ(以下「出力PMOSトランジスタ」と称する)1とNチャンネルMOSトランジスタ(以下「出力NMOSトランジスタ」と称する)2のそれぞれのゲートへのゲート電圧の印加を切り替えるゲート電圧切替回路102と、入力信号の反転を行う入力段回路104と、入力信号及び入力段回路104の出力信号に基づいてゲート電圧を生成、出力するゲート電圧制御回路(図1においては「CONT」と表記)103とに大別されて構成されたものとなっている。
終段回路101は、従来回路と基本的に同一の構成で、出力PMOSトランジスタ1と出力NMOSトランジスタ2がいわゆるトーテムポールに接続、換言すれば、直列接続されて構成されたものとなっている。
すなわち、出力PMOSトランジスタ1と出力NMOSトランジスタ2は、ドレインが相互に接続されると共に出力端子32に接続される一方、出力PMOSトランジスタ1のソースには、図示されない電源から所定の電源電圧Vccが印加されるようになっており、また、出力NMOSトランジスタ2のソースは、所定電位、例えば、グランドに接続されることによってグランド電位とされている。
そして、出力PMOSトランジスタ1と出力NMOSトランジスタ2のそれぞれのゲートは、次述するゲート電圧切替回路102に接続されている。
ゲート電圧切替回路102は、第1のスイッチ素子(図1においては「SW1」と表記)3及び第2のスイッチ素子(図1においては「SW2」と表記)4を有して構成されたものとなっている。
これら第1及び第2のスイッチ素子3,4は、例えば、半導体素子、より具体的には、トランジスタ等を用いてなるものが好適であり、後述するゲート電圧制御回路103から出力される制御電圧Vcntに応じて、その開閉が制御されるものとなっている。
第1及び第2のスイッチ素子3,4の構成は、基本的に同一であるので、以下の第1のスイッチ素子3の構成の説明を以て、第2のスイッチ素子4の構成の説明に代えることとする。なお、第1のスイッチ素子3の説明において、その構成要素の符号の後には、対応する第2のスイッチ素子4の構成要素の符号を括弧書きで記述するものとする。
第1のスイッチ素子3は、後述するように外部の回路に接続される第1及び第2の回路接点3a(4a),3b(4b)と、後述するゲート電圧制御回路103から出力される切替制御電圧Vcntに応じて、第1又は第2の回路接点3a(4a),3b(4b)のいずれか一方に接続される切替接点3c(4c)とを有したものとなっている。
そして、第1のスイッチ素子3の切替接点3cは、出力PMOSトランジスタ1のゲートに、第2のスイッチ素子4の切替接点4cは、出力NMOSトランジスタ2のゲートに、それぞれ接続されたものとなっている。
なお、図1においては、第1の回路接点3a,4aは、共に「H」と、また、第2の回路接点3b,4bは、共に「L」と、それぞれ表記されている。
一方、第1のスイッチ素子3の第1の回路接点3aと、第2のスイッチ素子4の第2の回路接点4bには、後述するゲート電圧制御回路103のゲート制御電圧Vgateが印加されるようになっている。
また、第1のスイッチ素子3の第2の回路接点3bと、第2のスイッチ素子4の第1の回路接点4aは、共にインバータ素子5の出力段に接続されたものとなっている。
本発明の実施の形態における入力段回路104は、入力信号を論理反転するインバータ素子5を用いて構成されたものとなっている。
インバータ素子5は、公知・周知の構成を有してなるもので、その入力段には、入力端子31を介して入力信号が印加されるようになっている一方、出力段は、先に説明したようにゲート電圧切替回路102に接続されると共に、次述するゲート電圧制御回路103の入力段に接続されている。
ゲート電圧制御回路103は、その入力段に、上述のようにインバータ素子5の出力信号が入力されると共に、入力端子31を介して入力信号が印加されるようになっている。そして、後述するようなタイミングで、出力PMOSトランジスタ1及び出力NMOSトランジスタ2のゲートへ印加されるゲート制御電圧Vgateと、第1及び第2のスイッチ素子3,4の動作制御のための切替制御電圧Vcntを生成、出力するようになっている。
次に、図2に示された波形図を参照しつつ、上記構成における動作について説明する。
まず、入力信号(図2(A))が論理値Lowに相当するレベルにある場合、ゲート電圧制御回路103には、その入力信号と共に、インバータ素子5を介して論理値Highに相当するレベルの信号が入力される。かかる状態において、ゲート電圧制御回路103は、ゲート制御電圧Vgateとして論理値Highに相当するレベルの信号を出力すると共に、第1及び第2のスイッチ素子3,4に対して、その切替接点3c,4cが共に第2の回路接点3b,4b側に接続されるべく切替制御電圧Vcntを所定のレベルで出力する(図2(D)参照)。
したがって、入力信号が論理値Lowに相当するレベルにある場合、出力PMOSトランジスタ1のゲートには、インバータ素子5の出力電圧Vinv1、すなわち、論理値Highに相当する電圧が印加される(図2(C)参照)一方、出力NMOSトランジスタ2のゲートには、論理値Highに相当するレベルのゲート制御電圧Vgateが印加されることとなる(図2(B)参照)。
その結果、出力PMOSトランジスタ1は、非導通状態(OFF)、出力NMOSトランジスタ2は、導通状態(ON)となり(図2(E)及び図2(F)参照)、出力電圧outputは、論理値Lowに相当するレベルとなる(図2(G)参照)。
次いで、入力信号が論理値Lowに相当するレベルから論理値Highに相当するレベルへ向かって上昇してゆき、入力信号がインバータ素子5の第1の閾値電圧Vth1より低い状態にあって、論理値Lowに相当するレベルからやや上昇し、所定の電圧(第3の閾値電圧)となると、ゲート電圧制御回路103によりゲート制御電圧Vgateが論理値Lowに相当するレベルとされる(図2(B)参照)。その結果、出力NMOSトランジスタ2がOFFとなる(図2(F)参照)。
入力信号のレベルがさらに上昇し、インバータ素子5の閾値電圧Vth1に達すると、インバータ素子5の出力Vinv1が論理値Lowに相当するレベルとなり、それが出力PMOSトランジスタ1のゲート電圧Vg1となるため、出力PMOSトランジスタ1はONとなり、出力電圧outputは、論理値Highに相当するレベルに立ち上がることとなる(図2(C)、図2(E)及び図2(G)参照)。
なお、入力信号が論理値Lowに相当するレベルから徐々に上昇し始めて、第3の閾値電圧を超えて、ゲート電圧制御回路103によりゲート制御電圧Vgateが論理値Highから論理値Lowに相当するレベルとなった時点から、上述のように出力電圧outputが論理値Highに相当するレベルとなるまでの間(図2(G)において網掛けが施された部分)は、出力レベルが不定状態(フローティング)となる区間である。
さらに入力信号のレベルがインバータ素子5の閾値電圧Vth1を超えて上昇し、論理値Highに相当するレベルより若干低い所定の電圧(第2の閾値電圧)に達すると、切替制御電圧Vcntがゲート電圧制御回路103により、第1及び第2のスイッチ3,4の切替接点3c,4cが共に第1の回路接点3a,4aと接続される所定のレベルとされる(図2(A)及び図2(D)参照)。
その結果、出力PMOSトランジスタ1のゲートには、ゲート電圧制御回路103のゲート制御電圧Vgateが印加される一方、出力NMOSトランジスタ2のゲートには、インバータ素子5の出力電圧Vint1が印加されることとなる。
次に、入力信号が論理値Highから論理値Lowに相当するレベルへ切り替わる場合の回路動作について、以下に説明する。
まず、入力信号が論理値Highに相当するレベルから徐々に低下し始め、インバータ素子5の閾値電圧Vth1より高い所定電圧、すなわち、第2の閾値電圧を下回ると、ゲート電圧制御回路103によりゲート制御電圧Vgateが論理値Lowから論理値Highに相当するレベルとされる(図2(B)参照)。その結果、出力PMOSトランジスタ1は、ON状態からOFF状態へ切り替わることとなる(図2(E)参照)。
入力信号がさらに低下してゆきインバータ素子5の閾値電圧Vth1を下回ると、インバータ素子5の出力電圧Vinv1は、論理値Lowから論理値Highに相当するレベルとなり、それによって、出力NMOSトランジスタ2がOFF状態からON状態となり(図2(F)参照)、出力電圧outputは、論理値Lowに相当するレベルとなる(図2(G)参照)。
なお、入力信号が論理値Highに相当するレベルから低下し始め、第2の閾値電圧を下回り、ゲート電圧制御回路103によりゲート制御電圧Vgateが論理値Lowから論理値Highに相当するレベルとされた時点から、出力電圧outputが論理値Lowに相当するレベルとなるまでの間(図2(G)において網掛けが施された部分)は、出力レベルが不定状態(フローティング)となる区間である。
そして、入力信号がさらに低下してゆき、第3の閾値電圧に達すると、切替制御電圧Vcntがゲート電圧制御回路103により、第1及び第2のスイッチ3,4の切替接点3c,4cが共に第2の回路接点3b,4bと接続される所定のレベルとされる(図2(A)及び図2(D)参照)。
その結果、出力PMOSトランジスタ1のゲートには、インバータ素子5の出力電圧Vinv1が印加される一方、出力NMOSトランジスタ2のゲートには、ゲート電圧制御回路103のゲート制御電圧Vgateが印加されることとなる。
このように、出力PMOSトランジスタ1と出力NMOSトランジスタ2が同時にON状態とならないようにしつつ、入力信号が第1の閾値電圧を過ぎる際に、出力電圧outputが変化するようになっているため、従来と異なり、出力電圧outputのデューティ比が、入力信号のデューティ比と異なるようなことが確実に回避されるものとなっている。
次に、第2の構成例について、図3乃至図5を参照しつつ説明する。
なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
この第2の構成例のインバータ回路は、入力段回路104Aを3つのインバータ素子5a〜5cによって構成し、出力PMOSトランジスタ1及び出力NMOSトランジスタ2のゲート電圧を出力できるようにする一方、ゲート電圧制御回路103Aが、切替制御電圧Vcntの出力のみを行うよう構成されたものである(詳細は後述)。
以下、具体的に説明すれば、まず、終段回路101及びゲート電圧切替回路102は、先に図1に示された構成と基本的に同一のものであるので、ここでの再度の詳細な説明は省略する。
一方、この第2の構成例においては、第1乃至第3のインバータ(図3においては、それぞれ「inv1」、「inv2」、「inv3」と表記)5a〜5cが設けられており、その各々の入力段は、共に入力端子31に接続されている。
また、第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの各々の出力段は、共にゲート電圧制御回路103Aの入力段に接続されている。
さらに、第1のインバータ素子5aの出力段は、第1のスイッチ素子3の第2の回路接点3b及び第2のスイッチ素子4の第1の回路接点4aに接続されている。
またさらに、第2のインバータ素子5bの出力段は、第1のスイッチ素子3の第1の回路接点3aに、第3のインバータ素子5cの出力段は、第2のスイッチ素子4の第2の回路接点4bに、それぞれ接続されている。
これら第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの閾値電圧は、それぞれ異なる値に設定されたものとなっている。すなわち、第1のインバータ素子5aの閾値電圧をVth1、第2のインバータ素子5bの閾値電圧をVth2、第3のインバータ素子5cの閾値電圧をVth3と、それぞれ定義すると、Vth2>Vth1>Vth3の相対関係を満たすように設定されたものとなっている。
この第2の構成例におけるゲート電圧制御回路103Aは、第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの出力に応じて、第1及び第2のスイッチ素子3,4の動作を制御する切替制御電圧Vcntの電圧レベルを切り替えるよう構成されたものとなっている。
図4には、第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの入出力特性と共に切替制御電圧Vcntの変化を示す特性線図が示されており、以下、同図を参照しつつ入力信号の変化に対する第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの出力変化と、この第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの出力変化に対する切替制御電圧Vcntの変化について説明する。
まず、入力信号の変化に対する第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの出力変化について説明すれば、入力信号が第3のインバータ素子5cの閾値電圧Vth3より低いレベルにある場合、第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cは、いずれも論理値Highに相当する出力レベルとなる。
入力信号が上昇し、第3のインバータ素子5cの閾値電圧Vth3を超えると、第3のインバータ素子5cの出力は、論理値Lowに相当するレベルとなる一方、第1及び第2のインバータ素子5a,5bは、いずれも論理値Highに相当するレベルを維持したままである。
上述のように入力信号が零の状態から上昇し、閾値電圧Vth3に達して第3のインバータ素子5cの出力が論理値Highから論理値Lowに相当するレベルとなるまでの間、切替制御電圧Vcntは、ゲート電圧制御回路103Aによって論理値Lowに相当するレベルに設定されるようになっている。
入力信号がさらに上昇し、閾値電圧Vth1を超えると、第1のインバータ素子5aの出力は、論理値Highから論理値Lowに相当するレベルとなる。
一方、切替制御電圧Vcntは、入力信号が閾値電圧Vth3を超えると、後述する閾値電圧Vth2を超えるまで、不変期間とされるものとなっている。
入力信号がさらに上昇し、閾値電圧Vth2を超えると、第2のインバータ素子5bの出力は、論理値Highから論理値Lowに相当するレベルとなる。同時に、切替制御電圧Vcntは、ゲート電圧制御回路103Aによって論理値Highに相当するレベルとされるようになっている。
ここで、第1乃至第3の閾値電圧Vth1,Vth2,Vth3は、例えば、第1の閾値電圧Vth1を電源電圧のほぼ1/2程度に設定し、第2及び第3の閾値電圧Vth2,Vth3は、第1の閾値電圧Vth1を中心にその上下に等分に設定するのが好適である。
次に、第2の構成例における動作について、図4及び図5を参照しつつ説明する。
最初に、入力信号が論理値Lowに相当するレベルにある状態から論理値Highに相当するレベルまで変化する場合について説明すれば、入力信号が論理値Lowに相当するレベルにあっては、第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの出力Vinv1〜Vinv3は、全て論理値Highに相当するレベルとなる(図5(A)〜図5(D)参照)一方、切替制御電圧Vcntは、論理値Lowに相当するレベルとなる(図5(E)参照)。
かかる状態にあって、第1及び第2のスイッチ素子3,4は、論理値Lowに相当するレベルにある切替制御信号Vcntによって、切替接点3cと第2の回路接点3bが、切替接点4cと第2の回路接点4bが、それぞれ接続される状態となる。そのため、出力PMOSトランジスタ1及び出力NMOSトランジスタ2のそれぞれのゲートには、共に、論理値Highに相当するレベルの電圧が印加されることとなる(図5(F)及び図5(G)参照)。
したがって、出力PMOSトランジスタ1は、OFF状態となる一方、出力NMOSトランジスタ2は、ON状態となり、出力電圧outputは、論理値Lowに相当するレベルとなる(図5(H)参照)。
入力信号が上昇し始め、閾値電圧Vth3を超えると第3のインバータ素子5cの出力Vinv3が論理値Lowに相当するレベルとなる(図5(D)参照)。この際、切替制御電圧Vcntは、不変状態となる(図4参照)ため、第1及び第2のスイッチ素子3,4は、切替接点3cと第2の回路接点3bが、切替接点4cと第2の回路接点4bが、それぞれ接続された状態に維持されることとなる。
そのため、出力NMOSトランジスタ2のゲートには、第3のインバータ素子5cからの論理値Lowに相当する出力Vinv3が印加され(図5(G)参照)、出力NMOSトランジスタ2はOFF状態となり、出力電圧outputは、フローティング状態となる(図5(H)の網掛け部分参照)。
入力信号がさらに上昇し、閾値電圧Vth1を超えると第1のインバータ素子5aの出力Vinv1が論理値Lowに相当するレベルとなり(図5(C)参照)、それが、出力PMOSトランジスタ1のゲートに印加されるため(図5(F)参照)、出力PMOSトランジスタ1は、ON状態となる。その結果、出力電圧outputは、フローティング状態から論理値Highに相当するレベルとなる(図5(H)参照)。
かかる状態にあって、切替制御電圧Vcntは不変状態とされるため(図4参照)、第1及び第2のスイッチ素子3,4は、切替接点3c,4cと第2の回路接点3b,4bがそれぞれ接続された状態に維持される。
入力信号がさらに上昇し、閾値電圧Vth2を超えると第2のインバータ素子5bの出力Vinv2が論理値Lowに相当するレベルとなるが(図5(B)参照)、第1のスイッチ素子3は、切替接点3cが第2の回路接点3bに接続されているため、第2のインバータ素子5bの出力Vinv2の変化は、出力PMOSトランジスタ1の動作に影響を与えることはない。
一方、切替制御電圧Vcntは、第2のインバータ素子5bの出力Vinv2が論理値Lowに相当するレベルとなると同時に、不変状態から論理値Highに相当するレベルとなる(図4及び図5(E)参照)。その結果、第1及び第2のスイッチ素子3,4は、切替接点3cが第1の回路接点3aに、切替接点4cが第1の回路接点4aに、それぞれ接続されることとなる。
したがって、出力PMOSトランジスタ1のゲートには、第2のインバータ素子5bの出力Vinv2が、出力NMOSトランジスタ2のゲートには、第1のインバータ素子5aの出力Vinv1が、それぞれ印加されることとなる。このように出力PMOSトランジスタ1及び出力NMOSトランジスタ2のそれぞれのゲートに印加される信号が第1及び第2のスイッチ素子3,4によって切り替えられても、その前後における第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの出力レベルに変化はないため、出力電圧outputは、論理値Highに相当するレベルに維持されたままである。
次に、入力信号が論理値Highから論理値Lowに相当するレベルへ低下してゆく場合の回路動作について説明する。
まず、入力信号が論理値Highに相当するレベルから低下し始めて、閾値電圧Vth2を下回ると、第2のインバータ素子5bの出力Vinv2が、論理値Highに相当するレベルとなり(図5(B)参照)、出力PMOSトランジスタ1のゲートに印加されるため(図5(F)参照)、出力PMOSトランジスタ1はOFFとなる。この出力PMOSトランジスタ1のOFFと同時に出力電圧outputは、フローティング状態となる(図5(H)参照)。
入力信号がさらに低下してゆき、閾値電圧Vth1を下回ると、第1のインバータ素子5aの出力Vinv1が、論理値Highに相当するレベルとなり(図5(C)参照)、出力NMOSトランジスタ2のゲートに印加され(図5(G)参照)、出力NMOSトランジスタ2は、ON状態となる。そのため、出力電圧outputは、フローティング状態から論理値Lowに相当するレベルとなる(図5(H)参照)。
かかる状態において、切替制御電圧Vcntは依然、不変状態である(図4参照)ため、第1及び第2のスイッチ素子3,4は、切替接点3cが第1の回路接点3aに、切替接点4cが第1の回路接点4aに、それぞれ接続されたままである。
入力信号がさらに低下して、閾値電圧Vth3を下回ると、第3のインバータ素子5cの出力Vinv3が、論理値Highに相当するレベルとなり(図5(D)参照)、同時に、切替制御電圧Vcntが論理値Lowに相当するレベルとなる(図5(E)参照)。
その結果、第1及び第2のスイッチ3,4は、切替接点3cが第2の回路接点3bに、切替接点4cが第2の回路接点4bに、それぞれ接続され、出力PMOSトランジスタ1のゲートには、第1のインバータ素子5aの出力Vinv1が、出力NMOSトランジスタ2のゲートには、第3のインバータ素子5cの出力Vinv3が、それぞれ印加されることとなる。
このように出力PMOSトランジスタ1及び出力NMOSトランジスタ2のそれぞれのゲートに印加される信号が第1及び第2のスイッチ素子3,4によって切り替えられても、その前後における第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの出力レベルに変化はないため、出力電圧outputは、論理値Lowに相当するレベルに維持されたままである。
次に、第3の構成例について、図6を参照しつつ説明する。
この第3の構成例は、図3に示された第2の構成例におけるゲート電圧制御回路103Aの具体的な構成例を示すと共に、ゲート電圧切替回路102のより具体的な構成例を示したものであり、他の構成部分は、図3に示された構成と基本的に同一のものである。
なお、以下の説明において、図1又は図3に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
まず、ゲート電圧制御回路103Aは、3入力NAND素子6と、3入力OR素子7と、RSラッチ8を用いて構成されたものとなっている。
3入力NAND素子6の3つの入力段には、第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの出力段がそれぞれ接続される一方、3入力NAND素子6の出力段は、RSラッチ8の負論理S入力に接続されている。
また、3入力OR素子7の3つの入力段には、第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの出力段がそれぞれ接続される一方、3入力OR素子7の出力段は、RSラッチ8の負論理R入力に接続されている。
RSラッチ8は、公知・周知の構成を有してなるもので、そのQ出力は、第1の切替制御電圧Vcnt1として、また、Q出力を反転した出力(以下、「反転Q出力」と称する)は、第2の切替制御電圧Vcnt2として、次述するゲート電圧切替回路102へ印加されるようになっている。
なお、本発明の実施の形態においては、RSラッチ8のS入力、R入力は、負論理入力となっている。
ゲート電圧切替回路102は、第1乃至第4のCMOSスイッチ21〜24を有して構成されたものとなっている。
第1乃至第4のCMOSスイッチ21〜24は、いずれも基本的に同一の構成を有してなるものである。
以下に、第1のCMOSスイッチ21の構成を説明し、その説明を以て第2乃至第4のCMOSスイッチ22〜24の構成の説明に代えることとし、以下の説明においては、必要に応じて第1のCMOSスイッチ21の構成要素の符号の後に括弧書きで、第2乃至第4のCMOSスイッチ22〜24の対応する構成要素を示すこととする。
第1のCMOSスイッチ21(22〜24)は、PMOSトランジスタ10(12、14、16)とNMOSトランジスタ11(13、15、17)が並列接続、すなわち、ドレイン同士、ソース同士が接続されて構成されたものとなっている。
そして、第1のCMOSスイッチ21においては、NMOSトランジスタ(図6においては「M11」と表記)11のゲートは、第2のCMOSスイッチ22を構成するPMOSトランジスタ(図6においては「M12」と表記)12のゲートと接続されると共に、第1の切替制御電圧Vcnt1が印加されるようになっている一方、PMOSトランジスタ(図6においては「M10」と表記)10のゲートは、第2のCMOSスイッチ22を構成するNMOSトランジスタ(図6においては「M13」と表記)13のゲートと接続されると共に、第2の切替制御電圧Vcnt2が印加されるようになっている。
また、この構成例においては、例えば、第1のCMOSスイッチ21のPMOSトランジスタ10とNMOSトランジスタ11のドレイン同士が出力PMOSトランジスタ1のゲートに、ソース同士が第1のインバータ素子5aの出力段に、それぞれ接続されたものとなっている。
同様に、第2のCMOSスイッチ22のPMOSトランジスタ12とNMOSトランジスタ13のドレイン同士が出力PMOSトランジスタ1のゲートに接続される一方、ソース同士は第2のインバータ素子5bの出力段に接続されたものとなっている。
第3のCMOSスイッチ23を構成するNMOSトランジスタ(図6においては「M15」と表記)15のゲートは、第4のCMOSスイッチ24を構成するPMOSトランジスタ(図6においては「M16」と表記)16のゲートと接続されると共に、第1の切替制御電圧Vcnt1が印加されるようになっている一方、第3のCMOSスイッチ23を構成するPMOSトランジスタ(図6においては「M14」と表記)14のゲートは、第4のCMOSスイッチ24を構成するNMOSトランジスタ(図6においては「M17」と表記)17のゲートと接続されると共に、第2の切替制御電圧Vcnt2が印加されるようになっている。
そして、第3のCMOSスイッチ23のPMOSトランジスタ14とNMOSトランジスタ15のドレイン同士、及び、第4のCMOSスイッチ24のPMOSトランジスタ16とNMOSトランジスタ17のドレイン同士が、共に出力NMOSトランジスタ2のゲートに接続されたものとなっている。
また、第3のCMOSスイッチ23のPMOSトランジスタ14とNMOSトランジスタ15のソース同士が第1のインバータ素子5aの出力段に接続される一方、第4のCMOSスイッチ24のPMOSトランジスタ16とNMOSトランジスタ17のソース同士が、第3のインバータ素子5cの出力段に接続されたものとなっている。
次に、かかる構成における動作について、以下に説明する。
まず、この第3の構成例における基本的な動作は、図3に示された第2の構成例における動作と基本的に同一である。したがって、以下の説明においては、特に、ゲート電圧制御回路103A及びゲート電圧切替回路102の内部の回路素子の動作を中心に、図7に示された波形図を参照しつつ説明することとする。
最初に、入力信号が論理値Lowに相当する状態から論理値Highに相当するレベルに至るまでの間におけるゲート電圧制御回路103A及びゲート電圧切替回路102の内部の回路素子の動作を中心に説明する。
入力信号が論理値Lowに相当するレベルになり、これに伴い、第1乃至第3のインバータ素子5a〜5cの出力Vinv1〜Vinv3が全て論理値Highに相当するレベルになると、ゲート電圧制御回路103Aの3入力NAND素子6の出力が論理値Lowに相当するレベルとなる。その結果、第1の切替制御電圧Vcnt1としてのRSラッチ8のQ出力は、論理値Lowに相当するレベルとなる(図7(E)参照)一方、反転Q出力は、論理値Highに相当するレベルとなる。
そのため、第1及び第3のCMOSスイッチ21,23がOFF状態となる一方、第2及び第4のCMOSスイッチ22,24は、ON状態となり、出力PMOSトランジスタ1のゲートは、第1のインバータ素子5aにより論理値Highに相当するレベルとされ、出力NMOSトランジスタ2のゲートは、第3のインバータ素子5cにより論理値Highに相当するレベルとされる。
したがって、出力PMOSトランジスタ1は、OFF状態、出力NMOSトランジスタ2は、ON状態となり、出力電圧outputは、論理値Lowに相当するレベルとなる(図7(H)参照)。
次に、入力信号が論理値Lowに相当するレベルから上昇し、閾値電圧Vth3を超えると第3のインバータ素子5cの出力Vinv3は、論理値Lowに相当するレベルとなり(図7(D)参照)、3入力NAND素子6及び3入力OR素子7に入力されるが、それぞれの出力変化は、RSラッチ8の出力変化を招くものではないので、第1の切替制御電圧Vcnt1は、依然として論理値Lowのままであり、また、第2の切替制御電圧Vcnt2は、依然として論理値Highのままである(図7(E)参照)。
一方、第3のインバータ素子5cの出力Vinv3の論理値Lowへの変化は、出力NMOSトランジスタ2のゲートに印加されるため、出力NMOSトランジスタ2は、OFF状態となるため、出力電圧outputは、フローティング状態となる(図7(H)参照)。
入力信号がさらに上昇し、閾値電圧Vth1を超えると、第1のインバータ素子5aの出力Vinv1が、論理値Lowに相当するレベルとなるが(図7(C)参照)、RSラッチ8の出力に変化は生じない。
一方、第1のインバータ素子5aの出力Vinv1は、第2のCMOSスイッチ22を介して出力PMOSトランジスタ1のゲートに印加されるため(図7(F)参照)、出力PMOSトランジスタ1は、ON状態となり、出力電圧outputは、論理値Highに相当するレベルとなる(図7(H)参照)。
入力信号がさらに上昇し、閾値電圧Vth2を超えると、第2のインバータ素子5bの出力Vinv2が論理値Lowに相当するレベルとなるため(図7(B)参照)、RSラッチ8がリセットされ、第1の切替制御電圧Vcnt1が論理値Highに相当するレベルとなる(図7(E)参照)一方、第2の切替制御電圧Vcnt2が論理値Lowに相当するレベルとなる。
そのため、第1及び第3のCMOSスイッチ21,23がON状態となる一方、第2及び第4のCMOSスイッチ22,24は、OFF状態となり、出力PMOSトランジスタ1のゲートには、第2のインバータ素子5bの出力Vinv2が、出力NMOSトランジスタ2のゲートには、第1のインバータ素子5aの出力Vinv1が、それぞれ印加されることとなるが、それぞれのゲート電位に変化はないので、出力電圧outputは、論理値Highに相当するレベルに維持されたままである(図7H)参照)。
次に、入力信号が論理値Highから論理値Lowに相当するレベルへ低下してゆく場合について説明する。
まず、入力信号が論理値Highに相当するレベルから低下し始め、閾値電圧Vth2を下回ると、第2のインバータ素子5bの出力Vinv2が論理値Highに相当するレベルとなるが(図7(B)参照)、RSラッチ8の出力に変化は生じない。
一方、この第2のインバータ素子5bの出力Vinv2は、出力PMOSトランジスタ1のゲートに印加されるため、出力PMOSトランジスタ1は、OFF状態となり、出力電圧outputは、フローティング状態となる(図7(H)参照)。
入力信号がさらに低下してゆき、閾値電圧Vth1を下回ると、第1のインバータ素子5aの出力Vinv1が論理値Highに相当するレベルとなるが(図7(C)参照)、RSラッチ8の出力に変化は生ぜず、この出力Vinv1は、同時に出力NMOSトランジスタ2のゲートに印加されることとなる(図7(F)参照)。そのため、出力NMOSトランジスタ2はON状態となり、出力電圧outputは、論理値Lowに相当するレベルとなる(図7(H)参照)。
入力信号がさらに低下し、閾値電圧Vth3を下回ると、第3のインバータ素子5cの出力Vinv3が論理値Highに相当するレベルとなる(図7(D)参照)。この時、同時に3入力NAND素子6の全ての入力が論理値Highに相当するレベルとなるため、3入力NAND素子6の出力は、論理値Lowに相当するレベルとなる。そのため、RSラッチ8がセットされ、第1の切替制御電圧Vcnt1が論理値Lowに相当するレベルとなる(図7(E)参照)一方、第2の切替制御電圧Vcnt2が論理値Highに相当するレベルとなる。
その結果、それまでの第1及び第3のCMOSスイッチ21,23に代わって、第2及び第4のCMOSスイッチ22,24がON状態となり、出力PMOSトランジスタ1のゲートには、第1のインバータ素子5aの出力Vinv1が、出力NMOSトランジスタ2のゲートには、第3のインバータ素子5cの出力Vinv2が、それぞれ印加されることとなる(図7(C)、図7(D)、図7(F)及び図7(G)参照)。
本発明の実施の形態におけるインバータ回路の第1の構成例を示す回路図である。 図1に示されたインバータ回路の主要部における信号波形を示す波形図であって、図2(A)は、入力信号の変化を示す波形図、図2(B)は、ゲート制御電圧の変化を示す波形図、図2(C)は、インバータの出力の変化を示す波形図、図2(D)は、第1及び第2のスイッチ素子の接点の切り替わりを模式的に示す模式図、図2(E)は、終段回路を構成するPMOSの動作の変化を模式的に示す模式図、図2(F)は、終段回路を構成するNMOSの動作の変化を模式的に示す模式図、図2(G)は、インバータ回路の出力の変化を示す波形図である。 本発明の実施の形態におけるインバータ回路の第2の構成例を示す回路図である。 図3に示された第2の構成例における入力信号に対する第1乃至第3のインバータの閾値電圧と切替制御電圧の関係を示す特性線図である。 図3に示された第2の構成例の主要部における信号波形を示す波形図であって、図5(A)は、入力信号の変化を示す波形図、図5(B)は、第2のインバータの出力の変化を示す波形図、図5(C)は、第1のインバータの出力の変化を示す波形図、図5(D)は、第3のインバータの出力の変化を示す波形図、図5(E)は、切替制御電圧の変化を示す波形図、図5(F)は、終段回路を構成するPMOSのゲート電位の変化を示す波形図、図5(G)は、終段回路を構成するNMOSのゲート電位の変化を示す波形図、図5(H)は、インバータ回路の出力の変化を示す波形図である。 本発明の実施の形態におけるインバータ回路の第3の構成例を示す回路図である。 図6に示された第3の構成例の主要部における信号波形を示す波形図であって、図7(A)は、入力信号の変化を示す波形図、図7(B)は、第2のインバータの出力の変化を示す波形図、図7(C)は、第1のインバータの出力の変化を示す波形図、図7(D)は、第3のインバータの出力の変化を示す波形図、図7(E)は、第1の切替制御電圧の変化を示す波形図、図7(F)は、終段回路を構成するPMOSのゲート電位の変化を示す波形図、図7(G)は、終段回路を構成するNMOSのゲート電位の変化を示す波形図、図7(H)は、インバータ回路の出力の変化を示す波形図である。 従来回路の一構成例を示す回路図である。 従来回路における入力信号に対する出力信号の関係を示す波形図であって、図9(A)は、入力信号の変化を示す波形図、図9(B)は、出力の変化を示す波形図である。
符号の説明
1…出力PMOSトランジスタ
2…出力NMOSトランジスタ
3…第1のスイッチ素子
4…第2のスイッチ素子
5、5a〜5c…インバータ素子
6…3入力NAND素子
7…3入力OR素子
8…RSラッチ
101…終段回路
102…ゲート電圧切替回路
103…ゲート電圧制御回路(第1の構成例)
103A…ゲート電圧制御回路(第2の構成例)

Claims (3)

  1. PチャンネルMOS型トランジスタと、NチャンネルMOS型トランジスタが直列接続されてなる終段回路を有し、外部から印加される入力信号を論理判定して出力するよう構成されてなるインバータ回路であって、
    前記入力信号を論理反転して出力する入力段回路と、
    外部から入力される複数の電圧信号を、前記終段回路を構成するPチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲート電圧として、外部から入力される切替制御信号に基づいて選択して前記PチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへそれぞれ印加するゲート電圧切替回路と、
    前記入力信号及び前記入力段回路の出力信号に基づいて前記終段回路のPチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲート電圧を生成、出力すると共に、前記ゲート電圧切替回路の動作を制御する切替制御信号を生成、出力するゲート電圧制御回路と、を具備してなり、
    前記入力段回路は、前記入力信号が第1の閾値電圧を超えた際に、論理値Lowに相当する信号を出力する一方、前記入力信号が前記第1の閾値電圧を下回った際に、論理値Highに相当する信号を出力するよう構成されてなり、
    前記ゲート電圧制御回路は、前記入力信号に対して、第2の閾値電圧>第1の閾値電圧>第3の閾値電圧の相対関係を満たすよう第2及び第3の閾値電圧が設定され、前記入力信号が論理値Lowから論理値Highに相当するレベルへ立ち上がる場合にあって、前記第3の閾値電圧を超えた際に、論理値Highから論理値Lowに相当するレベルとなる一方、前記入力信号が論理値Highから論理値Lowに相当するレベルへ立ち下がる場合にあって、前記第2の閾値電圧を下回った際に、論理値Lowから論理値Highに相当するレベルとなるゲート電圧を生成、出力すると共に、
    前記ゲート電圧切替回路に対して、前記入力信号が論理値Lowから論理値Highに相当するレベルへ立ち上がる場合にあって、当該入力信号が第2の閾値電圧を超えるまでの間、前記PチャンネルMOS型トランジスタのゲートに、前記入力段回路の出力信号を、前記NチャンネルMOS型トランジスタのゲートに、前記ゲート電圧を、それぞれ印加せしめる一方、前記入力信号が第2の閾値電圧を超えた後は、当該入力信号が第3の閾値電圧を下回るまでの間、前記PチャンネルMOS型トランジスタのゲートに、前記ゲート電圧を、前記NチャンネルMOS型トランジスタのゲートに、前記入力段回路の出力信号を、それぞれ印加せしめる切替制御号を出力するよう構成されてなることを特徴とするインバータ回路。
  2. PチャンネルMOS型トランジスタと、NチャンネルMOS型トランジスタが直列接続されてなる終段回路を有し、外部から印加される入力信号を論理判定して出力するよう構成されてなるインバータ回路であって、
    前記入力信号を論理反転して出力する入力段回路と、
    外部から入力される複数の電圧信号を、前記終段回路を構成するPチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲート電圧として、外部から入力される切替制御信号に基づいて選択して前記PチャンネルMOS型トランジスタ及びNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへそれぞれ印加するゲート電圧切替回路と、
    前記入力段回路の出力信号に基づいてゲート電圧切替回路の動作を制御する切替制御信号を生成、出力するゲート電圧制御回路と、を具備してなり、
    前記入力段回路は、前記入力信号を論理反転して出力するインバータ素子であって、第1の閾値電圧が設定された第1のインバータ素子、第2の閾値電圧が設定された第2のインバータ素子及び第3の閾値電圧が設定された第3のインバータ素子を有し、これら第1乃至第3の閾値電圧は、第3の閾値電圧<第1の閾値電圧<第2の閾値電圧を満たすよう設定されてなり、
    前記ゲート電圧制御回路は、前記ゲート電圧切替回路に対して、前記入力段回路の第1乃至第3のインバータ素子の出力信号のいずれもが論理値Highから論理値Lowに相当するレベルとなるまでの間、前記ゲート電圧制御回路に対して、前記入力段回路の第1のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のPチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、第3のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、それぞれ印加せしめる一方、前記入力段回路の第1乃至第3のインバータ素子の出力信号のいずれもが論理値Highから論理値Lowに相当するレベルとなった際には、前記入力段回路の第2のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のPチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、前記入力段回路の第1のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、それぞれ印加せしめ、さらに、前記入力段回路の第1乃至第3のインバータ素子の出力信号のいずれもが論理値Lowから論理値Highに相当するレベルとなった際には、前記入力段回路の第1のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のPチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、第3のインバータ素子の出力信号を前記終段回路のNチャンネルMOS型トランジスタのゲートへ、それぞれ印加せしめる切替制御信号を出力するよう構成されてなることを特徴とするインバータ回路。
  3. 前記ゲート電圧制御回路は、3入力NAND素子と、3入力OR素子と、RSラッチを具備してなり、
    前記入力段回路の第1乃至第3のインバータ素子の各出力は、前記3入力NAND素子の入力段及び前記3入力OR素子の入力段に、それぞれ印加され、
    前記3入力NAND素子の出力は、前記RSラッチの負論理入力のS入力端子へ、また、前記3入力OR素子の出力は、前記RSラッチの負論理入力のR入力端子へ、それぞれ印加されるよう構成されると共に、
    前記RSラッチのQ出力が切替制御信号として出力可能に構成されてなることを特徴とする請求項2記載のインバータ回路。
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