JP5031945B2 - フタルイミジルアゾ染料、それの製造方法およびその使用 - Google Patents

フタルイミジルアゾ染料、それの製造方法およびその使用 Download PDF

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Description

【0001】
本発明の対象は、N−アルキルフタルイミドジアゾ成分およびアニリンカップリング成分を有する分散染料、該染料の製造方法、ならびに繊維材料、特にポリエステル含有繊維材料を染色または捺染するための、該染料の使用である。
【0002】
N−アルキルフタルイミドジアゾ成分およびアニリンカップリング成分を有する分散アゾ染料類は、長年にわたって知られており、疎水性繊維材料の染色に使用されている。しかしながら、現在知られている染料類を用いて得られる染色物または捺染物は、すべての場合において今日的な要求、特に洗濯−および汗堅牢特性に関して十分であるとは限らないことが分かっている。したがって、新規な染料、特に良好な洗濯堅牢特性を示すものに対する要求が存在している。
【0003】
いまや驚くべきことに、本発明の染料類が、前述した基準を十分に満たしていることが見出だされた。
【0004】
本発明の対象は、したがって洗濯−および汗堅牢度の非常に優れた染色物が得られ、さらに加えて、吸尽法(Ausziehverfahren)およびサーモゾル法においても、また織布捺染法においても良好な染着能力を備えている分散染料類である。この染料類は、抜染(Aetzdruck)用にも適している。
【0005】
本発明の染料は、式:
【0006】
【化17】
Figure 0005031945
【0007】
(式中、
Rは、メチルまたはブチルであり、
1は、水素、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、
2は、ハロゲンまたはシアノであり、
3は、水素、ハロゲン、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシであり、
4は、水素、C1〜C4アルキル、ハロゲン、CF3または−NHCOR7であって、ここでR7はC1〜C4アルキルを意味し、
5は、非置換の、または水酸基、シアノ、アシロキシ、
【0008】
【化18】
Figure 0005031945
【0009】
またはフェニルオキシにより置換されたC1〜C6アルキルであって、ここでxが数0〜4であり、そしてC2以降のアルキル鎖は、場合により1個もしくは複数個の酸素原子により中断されていることができ、または式−CH2CH2−O−COR8もしくは式:
【0010】
【化19】
Figure 0005031945
【0011】
の残基を意味し、そして
6は、式−CH2CH2−O−COR8、式:
【0012】
【化20】
Figure 0005031945
【0013】
または式:
【0014】
【化21】
Figure 0005031945
【0015】
の残基を意味していて、ここでR8およびR9は、互いに独立に、C1〜C4アルキルであり、そしてR10は、水素もしくはC1〜C4アルキルであり、またはRがメチルの場合には、R5およびR6は、互いに独立に、C1〜C4アルキルであり、
ただし条件として、Rがn−ブチルで、そしてR5および/またはR6が式−CH2CH2−O−COR8の残基である場合には、R4は、塩素もしくアセチルアミノであってはならない)
に相当する。
【0016】
ブチルとしてのRは、n−ブチル、イソブチル、s−ブチルまたはt−ブチルである。Rとして重要なのは、メチルまたはn−ブチル、特にメチルである。
【0017】
ハロゲンとしてのR1およびR2は、互いに独立に、たとえばフッ素、塩素または臭素、特に塩素または臭素、とりわけ臭素である。
【0018】
ハロゲンとしてのR3およびR4は、互いに独立に、たとえばフッ素、塩素または臭素、特に塩素または臭素、とりわけ塩素である。
【0019】
1〜C4アルキルとしてのR3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は、互いに独立に、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチルまたはt−ブチルであり、以下の好ましい範囲を有する:
3として、好ましくはエチル、または特にメチルである。
4として、好ましくはエチル、または特にメチルである。
5として、好ましくはメチル、または特にエチルである。
6として、好ましくはプロピル、または特にエチルである。
7として、好ましくはエチル、または特にメチルである。
8として、好ましくはエチル、または特にメチルである。
9として、好ましくはメチル、または特にエチルである。
10として、好ましくはメチルである。
【0020】
1〜C4アルコキシとしてのR3は、たとえばメトキシ、エトキシ、直鎖状もしくは分枝状のプロポキシ、または直鎖状もしくは分枝状のブトキシである。好ましくは、エトキシ、または特にメトキシである。R5中のアシロキシ置換基としては、特にプロピオニルオキシ、またはとりわけアセチルオキシが、考慮の対象になる。
【0021】
xの好ましい意味は、2または特に1である。
【0022】
置換されているC1〜C6アルキルとしてのR5は、特にシアノ置換C1〜C4アルキル、とりわけシアノエチルである。
【0023】
1として特に好ましいのは、水素、臭素またはシアノ、特に水素または臭素である。
【0024】
2として特に好ましいのは、臭素またはシアノ、特に臭素である。
【0025】
3として特に好ましいのは、水素である。
【0026】
4として特に好ましいのは、水素か、または−NHCOR7であって、R7に前述の意味および好ましい範囲が適用されるものである。
【0027】
4としてとりわけ特に好ましいのは、−NHCOR7であって、R7に前述の意味および好ましい範囲が適用される。
【0028】
5として特に好ましいのは、エチルまたはシアノエチルである。
【0029】
6として特に好ましいのは、エチル、または特に−CH2CH2OCOCH3残基である。
【0030】
6として同様に特に好ましいのは、残基
【0031】
【化22】
Figure 0005031945
【0032】
(式中、R9およびR10には、前述の意味および好ましい範囲が適用される)
である。
【0033】
6としてとりわけ特に好ましいのは、−CH(CH3)COOC25残基である。
【0034】
特に好ましいのは、式:
【0035】
【化23】
Figure 0005031945
【0036】
【表1】
Figure 0005031945
【0037】
の染料類である。
【0038】
同様に特に好ましいのは、式:
【0039】
【化24】
Figure 0005031945
【0040】
【表2】
Figure 0005031945
【0041】
の染料類である。
【0042】
同様に特に好ましいのは、式:
【0043】
【化25】
Figure 0005031945
【0044】
【表3】
Figure 0005031945
【0045】
の染料類である。
【0046】
とりわけ特に好ましいのは、式:
【0047】
【化26】
Figure 0005031945
【0048】
【化27】
Figure 0005031945
【0049】
の染料類である。
【0050】
本発明がさらなる対象としているのは、式(1)の本発明の染料類の製造方法である。
【0051】
これらの染料類の製造は、たとえば式:
【0052】
【化28】
Figure 0005031945
【0053】
のフタルイミドを、たとえば Organic Synthesis,Collective 2巻(Annual Volumes X〜XIXの改訂版),J.Wiley & Sons の459ページに記載されているように、酸性領域においてニトロ化し、生成するニトロ化合物を、引き続いて、たとえば Journal of Organic Chemistry 32(1967)、1923ページ、第3項記載の方法によってアルキル化し、そしてたとえば Bull.Soc.Chim.de France 1957の569ページに記載された還元処理によって、式:
【0054】
【化29】
Figure 0005031945
【0055】
(式中、Rは前述の意味および好ましい範囲を有する)
の中間生成物に転換する。
【0056】
式(51)の中間生成物を、周知の方法により、酸性環境中でニトロ化するか、または1個もしくは複数個ハロゲン化し(この場合、ハロゲン置換基は、場合により周知の方法でシアノに代替することができる)、そして引き続いてジアゾ化し、そして式:
【0057】
【化30】
Figure 0005031945
【0058】
(式中、R3、R4、R5およびR6は、前述の意味および好ましい範囲を有する)の化合物とカップリングさせることによってなされる。
【0059】
ハロゲン化は、たとえば式(51)の化合物を、まず酢酸中で酢酸ナトリウムを用い、そして引き続いて同様の環境中で臭素を用いて、対応するモノ−またはジブロモ化合物に転換する。
【0060】
式(51)の化合物のジアゾ化は、同じくそれ自体既知の方法により、たとえば塩酸または硫酸酸性の水性媒体中で、亜硝酸ナトリウムを用いて行う。ジアゾ化は、他のジアゾ化剤、たとえばニトロシル硫酸を用いても実施できる。ジアゾ化に際しては、反応媒体中に追加的な酸、たとえばリン酸、硫酸、酢酸、プロピオン酸、塩酸またはこれらの酸の混合物、たとえばプロピオン酸と酢酸の混合物が存在してもよい。ジアゾ化は、温度−10〜30℃、たとえば−10℃〜室温において遂行するのが、目的にかなっている。
【0061】
式(51)のジアゾ化化合物の、式(52)のカップリング成分へのカップリングは、同じく既知の方法で、たとえば酸性の、水性または水性−有機性媒体中で、有利には温度−10〜30℃、特に10℃未満において実施する。酸としては、たとえば塩酸、酢酸、プロピオン酸、硫酸またはリン酸を使用する。
【0062】
式(51)のジアゾ成分および式(52)のカップリング成分は、既知であるか、またはそれ自体既知の方法によって製造できる。
【0063】
本発明の染料類は、半合成および特に合成疎水性繊維材料、とりわけ織物材料の染色および捺染のための染料として応用できる。この種の半合成または合成疎水性繊維材料を含有する混紡織物材料は、同様に本発明の化合物を用いて染色または捺染が可能である。半合成繊維材料としては、とりわけ2.5酢酸セルロースおよび三酢酸セルロースが、考慮の対象になる。
【0064】
合成疎水性繊維材料は、とりわけ直鎖状芳香族ポリエステル類、たとえばテレフタル酸と、グリコール類、特にエチレングリコールからのもの、またはテレフタル酸と1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンからの縮合生成物より;ポリカーボネート類たとえばα,α−ジメチル−4,4−ジヒドロキシジフェニルメタンからのものより;ポリ塩化ビニルおよびポリアミドに基づく繊維類よりなっている。
【0065】
本発明の化合物の繊維材料への適用は、既知の染色方法に従って実施する。たとえば、ポリエステル繊維材料を、通例のアニオン性または非イオン性分散剤、および場合により通例の膨潤剤(Quellmittel)(キャリヤー)の存在下に、水性分散液から80〜140℃で吸尽法により染色する。2.5酢酸セルロースは好ましくは65〜85℃で、そして三酢酸セルロースは温度65〜115℃で染色する。
【0066】
本発明の染料類は、染浴中に同時に存在する羊毛および木綿をまったく、またはわずかしか染めないので(非常に良好な防染)、ポリエステル/羊毛−およびポリエステル/セルロース繊維混紡品の染色にも好都合に使用できる。
【0067】
本発明の染料類は、サーモゾル法による、吸尽法における、および捺染法のための染色に適している。
【0068】
前述の繊維材料は、ここでは異なる加工形態、たとえば繊維、単繊維またはフリース生地として、織布または編布としてあり得る。
【0069】
本発明の染料類は、使用の前に染料調合物に転換するのが有利である。このためには、染料を平均粒度が0.1〜10μmになるように粉砕する。粉砕は、分散剤の存在下で実施してもよい。たとえば、乾燥した染料を分散剤と一緒に粉砕するか、または分散剤と一緒にペースト状で練り、続いて真空または噴霧乾燥する。このようにして得た調合物を用い、これに水を加えることによって、捺染のりおよび染浴を調製できる。
【0070】
捺染の場合には、通例の増粘剤、例を挙げると改質もしくは無改質の天然産物類、たとえばアルギン酸塩、ブリティッシュゴム、アラビアゴム、クリスタルゴム、イナゴマメデンプン、トラガカント、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デンプン、あるいは合成品類、たとえばポリアクリルアミド、ポリアクリル酸もしくはそれらのコポリマー類またはポリビニルアルコールを使用する。
【0071】
本発明の染料類は、前述の材料類、なかでもポリエステル材料に対して、非常に良好な実使用堅牢度、たとえばとりわけ良好な光堅牢度、熱固着−、プリーツ−、塩素−、ならびに水−、汗−および洗濯堅牢度のような湿潤堅牢度を有する、均一な色調を付与する;この染色製品は、非常に良好な摩擦堅牢度によってさらに際立っている。特に強調すべきなのは、得られた染色物の良好な汗−および特に洗濯堅牢度である。
【0072】
本発明の染料類はまた、他の染料類との併用で混合色調を作り出すことにも、良好に使用できる。
【0073】
さらには、本発明の染料類は、疎水性繊維材料を超臨界CO2から染色するのにも好適である。
【0074】
前述した本発明の染料類の応用は、同様に本発明の対象の一つであって、たとえば半合成または合成の疎水性繊維材料、特に織物材料を染色または捺染する方法において、本発明の染料を上述の材料に塗布するか、またはその中に組み込むという方法である。前述の疎水性繊維材料は、好ましくは紡織ポリエステル材料である。本発明の方法によって処理できるさらなる基材類、および好ましい工程条件についは、本発明の染料類の使用に関するより詳細な解説のところで述べてある。
【0075】
本発明のさらなる対象は、前述の方法によって染色または捺染した疎水性繊維材料、特にポリエステル織物材料である。本発明の染料類は、さらに最新の記録方法(Aufzeichnungsverfahren)、たとえば熱転写捺染にも適している。
【0076】
以下の例は、本発明の具体的説明に役立つ。その中では、別段の記載のない限り、部は重量部、パーセントは重量パーセントである。温度は摂氏(℃)で表示する。重量部および容積部の間の関係は、グラムと立方センチメートルの間の関係と同一である。
【0077】
例1
実験用反応装置中に酢酸105.00gを仕込み、そして室温で、式:
【0078】
【化31】
Figure 0005031945
【0079】
の化合物5.24gを3分以内に加えた。生成した帯緑色分散液を5分間撹拌し、そして引き続いて98%硫酸1.96gを7分以内に混合し、そして10分間撹拌した。その後、反応混合物に、15〜20℃に冷却しながら40%ニトロシル硫酸6.50gを20分以内に滴下し、そしてこの温度で1時間撹拌した。反応が終了した混合物を、氷水8.00gと10分以内に混合し、引き続いて、酢酸25.20g、32%塩酸2.32g、氷水80.00gおよび式:
【0080】
【化32】
Figure 0005031945
【0081】
の化合物の31.1%水溶液20.60gからなる混合物に、pH値約2.5、温度0〜5℃で40分以内に滴下し、40分間撹拌した。その後、水酸化ナトリウムの15%水溶液29.00gを温度0〜5℃で40分以内に滴下し、その混合物をpH値1.0に調節し、そしてさらに15分間撹拌した。生成した赤色懸濁液を吸引濾過(abgenutscht)し、脱イオン水250gでpH値>5になるまで洗浄し、乾燥した。式:
【0082】
【化33】
Figure 0005031945
【0083】
の染料9.83gが得られ、このものは、ポリエステルを輝く赤色の色調に染色した。
【0084】
例2
実験用反応装置中に酢酸26.25gを仕込み、そして室温で、式:
【0085】
【化34】
Figure 0005031945
【0086】
の化合物1.67gを3分以内に加えた。生成した帯緑色分散液を5分間撹拌し、そして引き続いて98%硫酸0.54gを7分以内に混合し、そして10分間撹拌した。その後、反応混合物に、15〜20℃に冷却しながら40%ニトロシル硫酸1.86gを20分以内に滴下し、そしてこの温度で1時間撹拌した。反応が終了した混合物を、酢酸6.30g、32%塩酸0.58g、氷水11.00gおよび式(54)の化合物の31.1%水溶液5.20gからなる混合物に、温度0〜5℃で10分以内に滴下し、そして120分間撹拌した。その後、氷水15.00gを10分以内に滴下し、生成した赤色懸濁液を吸引濾過し、脱イオン水で洗浄して乾燥した。式:
【0087】
【化35】
Figure 0005031945
【0088】
の染料2.10gが得られ、このものは、ポリエステルを赤褐色の色調に染色した。
【0089】
例3
実験用反応装置中に氷22.00gを仕込み、そして冷却しながら98%硫酸129.47gを加えた。その後、式:
【0090】
【化36】
Figure 0005031945
【0091】
の化合物43.40gを、室温で15分以内に加え、生成した黄褐色溶液をさらに10分間撹拌した。その後、この反応混合物に、温度16〜18℃に冷却しながら40%ニトロシル硫酸1.86gを50分以内に滴下し、そしてこの温度で2時間撹拌した。反応が終了した混合物を、続いて100%酢酸105g、氷酢酸157.50g、3−ジエチルアミノアセトアニリド35.00gおよび氷200gからなる混合物に、温度0〜5℃で25分以内に滴下し、30分間撹拌した。その後、水酸化ナトリウムの30%水溶液260mLを30分以内に滴下し、そしてその反応物をpH値1.5に調節した。引き続いて氷600gを少量ずつ加えてさらに20分間撹拌し、生成した赤色懸濁液を吸引濾過し、脱イオン水でpH値>4になるまで洗浄し、60℃で乾燥した。式:
【0092】
【化37】
Figure 0005031945
【0093】
の染料62.00gが得られ、このものは、ポリエステルを赤褐色の色調に染色した。
【0094】
例4
実験用反応装置中に、例2で製造した式(123)の染料1.24gおよびジメチルスルホキシド10mLを仕込み、そして室温で10分間撹拌した。その後、シアン化ナトリウム0.10gおよびシアン化銅(I)0.36gを10分以内に加え、そしてその混合物を60分間撹拌した。引き続いて、もう一度シアン化ナトリウム0.10gおよびシアン化銅(I)0.36gを10分以内に加えて10分間撹拌し、その後、温度を4分以内に50℃に昇温した。この温度で反応混合物を5分間撹拌し、ついで室温に冷却、水2.00gと10分以内に混合し、さらに30分間撹拌した。その後、懸濁液を吸引濾過し、温水(50℃)で洗浄して乾燥した。式:
【0095】
【化38】
Figure 0005031945
【0096】
の染料0.80gが得られ、このものは、ポリエステルを青色の色調に染色した。
【0097】
例5
式:
【0098】
【化39】
Figure 0005031945
【0099】
の染料1重量部を、水17重量部および市販のジナフチルメタンジスルホン酸塩形の分散剤2重量部と一緒に、サンドミル中で摩砕し、そして5%水性分散液とした。
【0100】
この調合物を用い、130℃の高温吸尽法により、ポリエステル織布上に1%染色(染料および基材を基準にして)を施し、還元的に精製処理した。このようにして得られた染色物は、非常に良好な実使用堅牢特性、特に際立った洗濯堅牢度を示した。
【0101】
ポリエステル織布をサーモゾル法で染色した場合にも(10g/Lの染料、染液吸収量50%、固着温度210℃)、同じく良好な堅牢特性が得られた。

Claims (3)

  1. 式:
    Figure 0005031945
    (式中、
    Rは、メチルであり、
    1は、水素、ハロゲン、シアノまたはニトロであり、
    2は、臭素またはシアノであり、
    3は、水素であり、
    4、−NHCOR7であって、ここでR7メチル又はエチルを意味し、
    5は、エチル又はシアノエチルを意味し、そして
    6、式
    Figure 0005031945
    の残基を意味していて、ここでR 9、C 1〜C4アルキルであり、そしてR10は水素もしくはC1〜C4アルキルであ
    の染料。
  2. 式:
    Figure 0005031945
    のフタルイミドを、酸性領域中においてニトロ化し、生成したニトロ化合物を引き続いてアルキル化し、そして還元処理によって、式:
    Figure 0005031945
    の中間生成物に転換し、式(51)の該中間生成物を、酸性環境中でニトロ化するか、または1個もしくは複数個ハロゲン化し、ここでハロゲン置換基は場合によりシアノで代替することができ、そして引き続いてジアゾ化し、そして式:
    Figure 0005031945
    (式中、R、R3、R4、R5およびR6は、式(1)で述べた意味を有する)の化合物とカップリングさせることを特徴とする、請求項1記載の式(1)の染料の製造方法。
  3. 半合成または合成疎水性繊維材料、特に織物材料の染色または捺染のための方法であって、請求項1記載の式(1)の染料を、上記材料に塗布するか、またはこれに組み込むことを特徴とする方法。
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