JP5030688B2 - 筐体機構、及び超音波観測装置 - Google Patents

筐体機構、及び超音波観測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5030688B2
JP5030688B2 JP2007175652A JP2007175652A JP5030688B2 JP 5030688 B2 JP5030688 B2 JP 5030688B2 JP 2007175652 A JP2007175652 A JP 2007175652A JP 2007175652 A JP2007175652 A JP 2007175652A JP 5030688 B2 JP5030688 B2 JP 5030688B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
board
unit
ultrasonic
ultrasonic observation
observation apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007175652A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009011507A (ja
Inventor
俊弘 北原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Medical Systems Corp
Original Assignee
Olympus Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Medical Systems Corp filed Critical Olympus Medical Systems Corp
Priority to JP2007175652A priority Critical patent/JP5030688B2/ja
Publication of JP2009011507A publication Critical patent/JP2009011507A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5030688B2 publication Critical patent/JP5030688B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、複数の回路基板が内蔵された筐体機構、特に超音波内視鏡に接続される超音波観測装置の筐体機構に関する。
近年では、体腔内に超音波を照射し、そのエコー信号から体内の状態を画像化して診断する超音波診断法が広く普及している。このような超音波診断法に用いられる医療装置には、例えば、体表から体内の状態を画像化できる超音波エコー装置、先端部に超音波を送受信する超音波振動部を備え、体腔内に挿入して体内の状態を画像化できる超音波内視鏡などがある。
超音波内視鏡は、エコー信号を画像化するための医療機器である、例えば、特許文献1に記載されるような超音波診断装置と接続される。このような超音波診断装置は、周知の如く、箱状の筐体内に複数の電子部品が内蔵されている。この筐体内には、各種電子部品が種々の回路構成に対応して区別する複数の基板が内蔵される。これら複数の基板は、筐体内のスペースを有効的に利用するため、平行に並べて積層された状態、つまり、上下に所定の間隔を空けた状態で重畳するように配置固定されている。
また、このように、複数の基板を積層して配置固定する筐体機構は、超音波診断装置に限らず、各種電子機器、例えば、特許文献2に記載されるようなカメラにも適用されている。この特許文献2には、マザー基板と、複数の子基板とをコネクタで接続する基板の接続構造が開示されている。
特開平9−285463号公報 特開平2−139879号公報
しかしながら、上述した従来の複数の基板が設置固定される筐体機構において、各種基板が平行に並べて積層した状態であった場合、最も下層部にある基板を取り外して、メンテナンスによる、部品交換、修理などを行う際、このメンテナンス対象の基板の上層に位置する基板類を取り外す必要がある。
そのため、従来の筐体構造では、最も下層に位置する基板のメンテナンス性が非常に悪く、時間が掛かると共に、不用意に正常な各種基板に触れなければならないという問題があった。
また、組み立て時においても、下層部にある基板から順に上層に向かって各種基板を積層固定する順序に制約があり、組立性の自由度が制限されていたという問題があった。
そこで、本発明は上述の事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、内蔵される各種電子部品が実装された各種基板のメンテナンス性に優れ、且つこれら各種基板の組み立て手順の制約を低減させることのできる筺体機構、及び超音波観測装置の筺体機構を実現することにある。
上記目的を達成すべく、本発明の一態様による筐体機構は、複数の回路基板が筐体の基板用フレームに対して脱自在であるとともに互いに一面が平行となるよう一方向に沿って積層されて固定される筐体機構であって、上記複数の回路基板の内、少なくとも1つの回路基板は、上記基板用フレームに対して、上記一方向となる積層方向とは異なる方向から着脱自在であり、上記複数の回路基板のうち、上記少なくとも1つの回路基板とは異なる別の基板は、上記基板用フレームに対して、上記積層方向に沿って着脱自在である。
本発明によれば、内蔵される各種電子部品が実装された各種基板のメンテナンス性に優れ、且つこれら各種基板の組み立て手順の制約を低減させることのできる筺体機構、及び超音波観測装置の筺体機構を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。尚、本実施の形態では、超音波医療装置である超音波内視鏡装置、特に超音波観測装置内に設けられる電子回路基板の筐体機構を一例に挙げて説明する。
図1から図13は、本発明の一実施の形態を示し、図1は超音波内視鏡の概略構成を説明する図、図2は超音波観測装置の全体構成を示す斜視図、図3は超音波観測装置の正面図、図4は超音波観測装置の背面図、図5は超音波観測装置の分解斜視図、図6は電子部品実装基板ユニットの各基板、電子ユニットの組み付け状態を説明するための図、図7は電子部品実装基板ユニットの各基板、電子ユニットが組み付けられた状態を示す図、図8は電子部品実装基板ユニットの図6とは異なる積層形態の各基板、電子ユニットの組み付け状態を説明するための図、図9は電子部品実装基板ユニットの図7とは異なる積層形態の各基板、電子ユニットが組み付けられた状態を示す図、図10は2つの異なる積層形態の各基板、電子ユニットを備えた電子部品実装基板ユニットの一基板への予想交換部品数、交換工程数、平均交換工程数、及び使用工具数の一例を示す表、図11は映像基板がスライドベースに固定される前の分解斜視図、図12は映像基板がスライドベースに固定された状態の斜視図、図13は図12の映像基板がスライドベースに固定された状態の正面図である。
図1に示すように本実施形態の超音波医療装置である超音波内視鏡装置1は、超音波内視鏡2と、超音波観測装置3と、カメラコントロール基板(以下、CCUと略記する)4と、光源装置5と、によって、主に構成されている。尚、超音波観測装置3、及びCCU4は、超音波内視鏡2によって画像化された超音波観察画像、及び内視鏡画像を表示するための、図示しないモニタと接続される。
超音波内視鏡2は、体腔内に挿入される細長の挿入部8と、この挿入部8の基端に位置する操作部7と、この操作部7の側部から延出するユニバーサルコード10とで主に構成されている。
ユニバーサルコード10の基端部には、光源装置5に接続される内視鏡コネクタ9が設けられている。この内視鏡コネクタ9からは、CCU4に電気コネクタ12を介して着脱自在に接続される電気ケーブル11、及び超音波観測装置3に超音波コネクタ部14を介して着脱自在に接続される超音波ケーブル13が延出している。
超音波内視鏡2の挿入部8は、先端側から順に硬質な樹脂部材で形成した先端硬性部21、この先端硬性部21の後端に位置する湾曲自在な湾曲部19、この湾曲部19の後端に位置して操作部7の先端部に至る細径、且つ長尺で可撓性を有する可撓管部18を連設して構成されている。そして、先端硬性部21の先端側には、超音波を送受する複数の電子走査型の超音波トランスデューサを配列した超音波振動子部22が設けられている。
また、超音波内視鏡2の操作部7には、湾曲部19を所望の方向に湾曲制御するアングルノブ16、送気、送水、吸引操作などを行うための各種ボタン15、体腔内に導入する処置具の入り口となる処置具挿入口17等が設けられている。
また、超音波振動子部22が設けられた先端硬性部21の先端面には、図示しないが照明光学系を構成する照明用レンズカバー、観察光学系を構成する観察用レンズカバー、吸引口を兼ねる鉗子口、及び送気送水ノズルが配置されている。また、この先端硬性部21は、観察用レンズカバーから導光される撮影光を集光して光電変換するCCD、CMOS等のイメージセンサである、図示しない撮像手段が内蔵されている。
尚、図1においては、超音波観測装置3に接続される電子走査型の超音波内視鏡2を図示して説明したが、これに限定されること無く、本実施の形態の超音波観測装置3には、機械走査型の超音波内視鏡も接続可能となっている。
次に、図2から図4を用いて、上述した超音波内視鏡2が接続される超音波観測装置3の構成について説明する。
図2、及び図3に示すように、超音波観測装置3は、前面のフロントパネル51に配設された電源スイッチ52と、このフロントパネル51に形成された装置側コネクタ配置面55に並設された2つの異なるタイプの装置側超音波コネクタ部53,54と、を有している。
この装置側コネクタ配置面55において、紙面に向かって見た左側に配置される、本実施の形態の第1の装置側超音波コネクタ部53は、機械走査型の超音波医療機器の超音波コネクタと対を構成する、例えば、96芯タイプのプラグコネクタ(A社製)である。
一方、装置側コネクタ配置面55において、紙面に向かって見た右側に配置される、本実施の形態の第2の装置側超音波コネクタ部54は、電子走査型の超音波医療機器の超音波コネクタと対を構成する、例えば、260芯タイプのプラグコネクタ(A社製)である。
図4に示すように、この超音波観測装置3のリアパネル32には、複数の通信ケーブルなどが接続される接続端子類31、電源ケーブルが接続される電源コネクタ35、及び複数、本実施の形態では4つの第1の冷却ファン33が設けられている。
複数の接続端子類31は、背面板となるリアパネル32の上部側に夫々配設されている。また、電源コネクタ35は、リアパネル32の右下方に、4つの第1の冷却ファン33はリアパネル32の下部側に横一列に並設されている。
さらに、図2に示すように、超音波観測装置3は、両側面、及び上面の筐体外装部を構成するカバーユニット36が設けられている。このカバーユニット36の側面部には、吸気口を構成する通気口45と、持運びの際にユーザが把持するハンドル部39と、が設けられている。
次に、図5を用いて、本実施の形態の超音波観測装置3の内部構成について以下に説明する。
図5に示すように、超音波観測装置3は、外装筐体前面部を構成する上述したフロントパネル51、このフロントパネル51の背面に設けられるインターフェースユニット61,62、電源ユニット64が載置固定された外装筐体底面部を構成する板状のベースフレーム63、一側部に冷却ファンが設けられた電子基板支持台を構成する基板用フレーム65、信号処理基板66、ビームフォーミングユニット(BFユニット)67、CPUが実装されたコントロール基板68、スライド部材であるスライドベース70に載置固定された映像基板69、外装筐体背面部を構成する上述したリアパネル32、及び外装筐体両側面部、及び上面部を構成する上述したカバーユニット36から主に構成されている。尚、2つのインターフェースユニット61,62のうち、一方は、機械走査型インターフェースユニット61であり、他方が、電子走査型インターフェースユニット62を構成し、互いが連結固定されている。
つまり、この超音波観測装置3は、フロントパネル51、ベースフレーム63、リアパネル32、及びカバーユニット36により略箱状の外装筐体が形成され、インターフェースユニット61,62、電源ユニット64、基板用フレーム65、信号処理基板66、BFユニット67、コントロール基板68、スライドベース70、及び映像基板69が内蔵されて構成されている。
次に、このように超音波観測装置3に内蔵される各電気ユニット、及び基板の配置について説明する。
先ず、超音波観測装置3の内部において、電源ユニット64は、ベースフレーム63上の最下部となる位置にネジ止め固定される。そして、2つのインターフェースユニット61,62は、電源ユニット64の前方側の位置におけるベースフレーム63上に前方からアクセスされ、ネジ止め固定される。そして、基板用フレーム65は、電源ユニット64上にネジ止め固定される。この電源ユニット64が載置されたベースフレーム63により、ベースユニット58が構成される。
この基板用フレーム65へは、先ず、信号処理基板66が上方から下方へ向かった垂直方向に沿ってアクセスされて、ネジ止め固定される。尚、基板用フレーム65には、信号処理基板66が電源ユニット64に対して所定の距離だけ離間する所定位置に設置するための図示しない位置決めが設けられている。すなわち、信号処理基板66は、基板用フレーム65の垂直方向の中途部分で浮いた状態となるように固定される。
そして、BFユニット67は、基板用フレーム65の前方側の上方部分に上方から下方へ向かった垂直方向に沿ってアクセスされて、基板用フレーム65の所定の位置にネジ止め固定される。つまり、BFユニット67は、信号処理基板66の上方に設置される。これは、BFユニット67と信号処理基板66とが近傍に位置することにより、互いの電気的な接続を簡易に行えるようにするためである。また、基板用フレーム65の後方側の上方部分には、コントロール基板68がネジ止め固定される。
そして、映像基板69は、基板用フレーム65の後端部側から電源ユニット64と信号処理基板66との間に向けて、スライドベース70と共に後方から前方へ向かった水平方向に沿ってスライドされて、基板用フレーム65へネジ止め固定される。尚、映像基板69は、スライドベース70に固定されており、スライドベース70が基板用フレーム65にネジ止めされることで、一体的に基板用フレーム65に固定配置される。
このベースユニット58上に設置された基板用フレーム65に固定配置されている信号処理基板66、BFユニット67、コントロール基板68、及び映像基板69によって、本実施の形態の筐体機構となる電子部品実装基板ユニット(PCBユニット)59(図7参照)が構成される。
尚、PCBユニット59を構成する、各基板66,68,69、及び各ユニット61,62,67は、夫々が図示しない共通基板により電気的に接続されることで、電気的な回路構成が確立される。また、これらの電気的な接続に対し、本実施の形態では差込型の図示しない基板間コネクタが用いられている。勿論、基板間の電気的な接続は、ハーネスを用いても良いが、差込型の基板間コネクタを用いることで、基板設置固定の際に、同時に電気的な基板間の接続が完了することができる。
また、PCBユニット59は、ベースユニット58の電源ユニット64と電気的な接続を、ここでは、図示しないハーネスにより行われており、電源ユニット64からの給電がこのハーネスを介して行われる。尚、本実施の形態のPCBユニット59は、電子部品が実装された各種基板66,68,69、及びBFユニット67が組み付けられた1つのユニットを構成し、ベースユニット58から取り外して、PCBユニット59全体の交換も行える構成となる。
以上のように、ベースユニット58、及びPCBユニット59が電気的に接続された機構には、フロントパネル51、カバーユニット36、及びリアパネル32がネジ止め固定されることにより、図2に示したような、本実施の形態の超音波観測装置3が組み立てられた状態となる。
次に、さらに詳しく、図6〜図10を用いて、本実施の形態の超音波観測装置3に内蔵されるPCBユニット59を構成する各種基板66,68,69、及びBFユニット67について、夫々の製造時の組み付け、及びメンテナンス時の取り外しについて、他の超音波観測装置と比較して、以下に説明する。
先ず、図6に示すように、信号処理基板66、BFユニット67、コントロール基板68は、基板用フレーム65に対して、上方から、図中矢印Pで示す垂直方向に沿って取り付け、或いは取り外しが行える構成となっている。これに対し、映像基板69は、基板用フレーム65に対して、後方から、図中矢印Hで示す水平方向に沿ってスライドさせれて取り付け、或いは取り外しが行える構成となっている。
また、この映像基板69の組み付け後には、超音波観測装置3の筐体外装部の後端面となる、リアパネル32が基板用フレーム65に組み付けられる。一方で、リアパネル32は、取り外し時に、基板用フレーム65の後端部から取り外される。
こうして、図7に示すように、各基板66,68,69、及びBFユニット67が基板用フレーム65に組み付けられた、PCBユニット59は、ベースユニット58上に位置した状態となる。
本実施の形態のPCBユニット59には、高温となる発熱電子部品のBFユニット67と、CPUが載置されているコントロール基板68と、が上層部へ配置される。つまり、PCBユニット59は、発熱量の多いこれらBFユニット67、及びコントロール基板68を上層部に配置することで、その他の電子部品に熱影響を与えないように構成され、上述した、基板用フレーム65の一側面に配設された複数の冷却ファンにより、内部の熱が強制排気される構成となっている。
そして、PCBユニット59の中層部には、信号処理基板66が、下層部には映像基板69が配置される。PCBユニット59の中層部に配設される信号処理基板66は、BFユニット67と処理信号を授受するため、BFユニット67の下部側に配置される。そして、下層部に設けられる映像基板69は、基板用フレーム65に対して、非固定状態のとき水平方向にスライド自在となって配置される。
このように、PCBユニット59は、BFユニット67、及び各種基板66,68,69の夫々が平行に積層された状態で配置される。
尚、ベースユニット58の電源ユニット64は、PCBユニット59の下方である、超音波観測装置3に内蔵されるユニットの中で最下部に配置されている。これは、PCBユニット59を構成する信号処理基板66、BFユニット67、コントロール基板68、及び基板用フレーム65よりも電源ユニット64が重量のある最も重いユニットとなるため、超音波観測装置3の内部構成上、最下部に設けることにより安定性を向上させるためである。
ところで、PCBユニット59の各基板66,68,69、及びBFユニット67を図7に示したように、夫々が同様に積層する状態で配置した、他の超音波観測装置について、図8、及び図9を用いて説明する。
この図8、及び図9に示す、他の超音波観測装置は、PCBユニット59の各基板66,68,69、及びBFユニット67を全て、基板用フレーム65に対して、上方から、図中矢印Pで示す垂直方向に沿って取り付け、或いは取り外しを行う構成となっている。
このような構成にすると、PCBユニット59の下層部に位置する映像基板69は、基板用フレーム65への取り付け時に最初に取り付けられるという制約が生じる。また、映像基板69は、基板用フレーム65から取り外す際、BFユニット59、コントロール基板68、及び信号処理基板66の順で、夫々を取り外した後でなければアクセスすることができない構成となってしまう。
そこで、実際に、基板用フレーム65に対して、各基板66,68,69、及びBFユニット67の2つの異なる方向(垂直方向、及び水平方向の直交する2方向、及び垂直方向のみの1方向)での着脱形態の基板へのアクセス工程数を実施した結果を図10の表に示す。ここでのアクセス工程数の実施において、PCBユニット59の下層部に位置する映像基板69の部品交換メンテナンスの一例を挙げて説明する。
尚、図10の表に示すように、本実施の形態の超音波観測装置3を(A)とし、他の超音波観測装置を(B)とする。また、本実施の形態の超音波観測装置3(A)は、機械走査型と電子走査型の2つの超音波医療機器を接続可能である機種であるが、他の超音波観測装置(B)は電子走査型の超音波医療機器のみ接続可能な機種を用いた。
先ず、夫々の超音波観測装置3(A),(B)のメンテナンス時における映像基板69の予想交換部品数は、超音波観測装置3(A)が23、超音波観測装置(B)が34であった。これに対して、超音波観測装置3(A)の交換工程数が98工程、超音波観測装置(B)が174工程であった。尚、この工程数は、夫々の映像基板69の予想交換部品を交換するにあたり、ネジ、交換部品の着脱、半田付けなどの回数を示している。
ここで、超音波観測装置3(A),(B)の予想交換部品数の比率68%(≒23/34×100%)に対して、交換工程数の比率56%(≒98/174×100%)という結果となっている。つまり、本実施の形態の超音波観測装置3(A)のほうが、他の超音波観測装置(B)よりも、メンテナンス時における映像基板69の予想交換部品数が同一であった場合、それら部品を交換するために必要な交換工程数が少ないということがわかる。
さらに、超音波観測装置3(A),(B)のメンテナンス時における映像基板69の平均交換工程数(平均アクセス工程数)は、超音波観測装置3(A)が4.3、超音波観測装置(B)が5.1であった。尚、この平均工程数は、夫々の映像基板69の予想交換部品を交換するにあたり、映像基板69へアクセスするため、フロントパネル51、ベースフレーム63、リアパネル32、カバーユニット36、インターフェースユニット61,62、信号処理基板66、BFユニット67、及びコントロール基板68を取り外すために必要な平均のアクセス工程数である。
ここでも、超音波観測装置3(A),(B)の平均交換工程数(平均アクセス工程数)の比率84%(≒4.3/5.1×100%)という結果となっている。つまり、本実施の形態の超音波観測装置3(A)のほうが、他の超音波観測装置(B)よりも、メンテナンス時における映像基板69へアクセスするために必要な平均交換工程数(平均アクセス工程数)が少ないということがわかる。
さらに、本実施の形態の超音波観測装置3(A)は、各種部材を固定するビス等を共通化して、他の超音波観測装置(B)では使用する工具が6つ必要であったものを、2つの工具でメンテナンスを行えるようにしている。これにより、超音波観測装置3(A)は、製造時、及びメンテナンス時に適合工具の選択が容易に行うことができ、組み立て、及び分解にかかる時間を低減することができる。
この実施結果では、本実施の形態の超音波観測装置3は、映像基板69が基板用フレーム65に対して、他の基板66,69、及びBFユニット67とは異なり、水平方向にスライドして着脱可能な構成としており、映像基板69へのアクセスが容易となっているためである。つまり、本実施の形態の超音波観測装置3は、少なくとも、リアパネル32を基板用フレーム65から取り外すだけで、基板用フレーム65に対して、着脱できる構成となっている。
また、BFユニット67のメンテナンスにおいては、カバーユニット36を取り外した後、単に、基板用フレーム65から取り外す2アクセス工程だけでBFユニット67を取り出すことができる。そして、信号処理基板66のメンテナンスの場合は、カバーユニット36を取り外した後、基板用フレーム65からBFユニット67を取り外す2アクセス工程だけで、信号処理基板66の表面が露出する。この状態で簡単な部品交換を行うことができるし、さらに、基板用フレーム65から信号処理基板66取り外す、もう1アクセス工程のトータル3アクセス工程だけで信号処理基板66を取り出せる。
一方で、コントロール基板68のメンテナンスの場合は、カバーユニット36を取り外す1アクセス工程だけで、コントロール基板68の表面が露出する。信号処理基板66と同じように、この状態で簡単な部品交換を行うことができるし、さらに、基板用フレーム65からコントロール基板68を取り外す、もう1アクセス工程のトータル2アクセス工程だけでコントロール基板68を取り出すことができる。
ここで、本実施の形態の基板用フレーム65に対して、水平方向にスライドする映像基板69は、上述したように、スライド部材であるスライドベース70に固定される。このスライドベース70の構成と、このスライドベース70への映像基板69の設置状態について、図11〜図13を用いて説明する。
図11に示すように、スライドベース70は、保持固定部である2本の腕部71と、これら腕部71の夫々の一端部と連結された垂直方向に立てられた板体である背面板72と、から構成されている。2本の腕部71は、映像基板69の外形に合わせて、映像基板69の対向する2辺の縁辺部に合わせて所定の距離だけ離間して、平行に延設されている。これらの腕部71の外側面部には、基板用フレーム65に形成された図示しないレール溝に係合する凹凸状のレール係合部73が形成されている。
映像基板69は、2本の腕部71上に載置され、ここでは4つのビス75によって、図12に示すように、スライドベース70に固定される。このスライドベース70に映像基板69が固定された状態において、スライドベース70の2本の腕部71が、図13に示すように、映像基板69の一面を所定の高さdの位置で保持する状態となる。
このように、スライドベース70に固定された映像基板69は、床等に置かれても、図13の紙面に向かって見た下方側の一面が2本の腕部71によって、直接床等に当接しないため損傷が防止される。すなわち、ここでは、映像基板69の上方側の他面上に設置された電子部品のリード等を上記下方側の一面で半田付けなどされた溶着部、この一面にプリントされた配線ランド等が直接、床等に触れないため、回路構成の断裂、損傷等が防止される。
また、この映像基板69は、基板用フレーム65に対する着脱時にも、2本の腕部71に形成された係合部が、基板用フレーム65のレール溝に係合してスライドするため、直接に基板用フレーム65、及び内蔵部品に触れることが防止され、回路構成の断裂、損傷等も防止される。
以上に説明したように、本実施の形態の超音波観測装置3は、装置内の各種基板、及び電子ユニットの取り付け方向を同一方向としない基板を、特に下層部の基板を水平方向にスライドできるようにしたため、他の基板、及び電子ユニットを取り外さなくとも当該スライドする基板にアクセスする工程数を減少させることができ、容易に取り付け、及び取り外しが行える。
その結果、本実施の形態の超音波観測装置3は、製造時の基板の組立順序の制約が低減し、組み立て性が向上すると共に、メンテナンスの際の部品交換、修理等が容易に行える構成となっている。また、本実施の形態の超音波観測装置3は、最もアクセスし難い、最下層部にある基板を水平にスライドして取り出すことができるため、メンテナンス時に他の基板を取り外すことをしなくて良いため、メンテナンス時間を短縮できると共に、正常な他の基板を不用意に損傷させたりすることを防止することができる。
尚、水平方向にスライド自在な下層部の基板は、本実施の形態では、映像基板69としている。その理由として、本実施の形態の超音波観測装置3は、機械走査型、及び電子走査型の2種類の超音波医療機器を接続可能とした新たな構成により、従来から技術的に確立されている信号処理基板66、コントロール基板68等の他の基板よりも、映像基板69が非常に複雑な回路構成となるため、メンテナンスの最も必要な基板となる可能性があるためとなっている。しかし、このように、水平方向にスライド自在な下層部の映像基板69とすることは、一例であり、勿論、他の基板を水平方向にスライド自在な構成にしても良い。また、信号処理基板66、及びコントロール基板68は、基板用フレーム65に対して、垂直方向に着脱自在としたが、どちらか一方、或いは両方を水平方向にスライド自在な構成としても良い。
また、本実施の形態の電源ユニット63は、PCBユニット59の下方に配置されているが、この重量による超音波観測装置3の安定性に支障がなければ、これに限定されること無く、PCBユニット59の側部に連設して配置された構成としても良い。
以上の実施の形態に記載した発明は、その実施の形態、及び変形例に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の一実施の形態に係る、超音波内視鏡の概略構成を説明する図。 同、超音波観測装置の全体構成を示す斜視図。 同、超音波観測装置の正面図。 同、超音波観測装置の背面図。 同、超音波観測装置の分解斜視図。 同、電子部品実装基板ユニットの各基板、電子ユニットの組み付け状態を説明するための図。 同、電子部品実装基板ユニットの各基板、電子ユニットが組み付けられた状態を示す図。 同、電子部品実装基板ユニットの図6とは異なる積層形態の各基板、電子ユニットの組み付け状態を説明するための図。 同、電子部品実装基板ユニットの図7とは異なる積層形態の各基板、電子ユニットが組み付けられた状態を示す図。 同、2つの異なる積層形態の各基板、電子ユニットを備えた電子部品実装基板ユニットの一基板への予想交換部品数、交換工程数、平均交換工程数、及び使用工具数の一例を示す表。 同、映像基板がスライドベースに固定される前の分解斜視図。 同、映像基板がスライドベースに固定された状態の斜視図。 同、図12の映像基板がスライドベースに固定された状態の正面図。
符号の説明
1・・・超音波内視鏡装置
2・・・超音波内視鏡
3・・・超音波観測装置
31・・・接続端子類
32・・・リアパネル
33・・・冷却ファン
35・・・電源コネクタ
36・・・カバーユニット
39・・・ハンドル部
45・・・通気口
51・・・フロントパネル
52・・・電源スイッチ
53・・・第1の装置側超音波コネクタ部
54・・・第2の装置側超音波コネクタ部
55・・・装置側コネクタ配置面
58・・・ベースユニット
59・・・電子部品実装基板ユニット
61・・・機械走査型インターフェースユニット
62・・・電子走査型インターフェースユニット
63・・・ベースフレーム
64・・・電源ユニット
65・・・基板用フレーム
66・・・信号処理基板
67・・・ビームフォーミングユニット
68・・・コントロール基板
69・・・映像基板
70・・・スライドベース
71・・・腕部
72・・・背面板
73・・・レール係合部
75・・・ビス

Claims (8)

  1. 複数の回路基板が筐体の基板用フレームに対して脱自在であるとともに互いに一面が平行となるよう一方向に沿って積層されて固定される筐体機構であって、
    上記複数の回路基板の内、少なくとも1つの回路基板は、上記基板用フレームに対して、上記一方向となる積層方向とは異なる方向から着脱自在であり、
    上記複数の回路基板のうち、上記少なくとも1つの回路基板とは異なる別の基板は、上記基板用フレームに対して、上記積層方向に沿って着脱自在であることを特徴とする筐体機構。
  2. 上記異なる方向は、上記積層方向に沿った方向に対して直交する方向であることを特徴とする請求項に記載の筐体機構。
  3. 上記少なくとも1つの回路基板は、上記筺体に対して進退して着脱自在なスライド部材に固定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の筺体機構。
  4. 上記スライド部材は、上記少なくとも1つの回路基板の前記一面に接して所定の高さで、該少なくとも1つの回路基板を保持する保持固定部を備えていることを特徴とする請求項に記載の筺体機構。
  5. 上記保持固定部は、上記筺体に設けられたスライド溝に係合する係合部を備えていることを特徴とする請求項に記載の筺体機構。
  6. 上記少なくとも1つの回路基板は、上記別の基板との上記積層方向に対して最も下層に位置していることを特徴とする請求項1から請求項の何れか1項に記載の筺体機構。
  7. 上記別の基板には、上記少なくとも1つの回路基板よりも発熱量が多い基板が含まれていることを特徴とする請求項に記載の筺体機構。
  8. 超音波医療機器が着脱自在に接続され、上記請求項1から上記請求項の何れかに記載の筺体機構を備えたことを特徴とする超音波観測装置。
JP2007175652A 2007-07-03 2007-07-03 筐体機構、及び超音波観測装置 Expired - Fee Related JP5030688B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007175652A JP5030688B2 (ja) 2007-07-03 2007-07-03 筐体機構、及び超音波観測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007175652A JP5030688B2 (ja) 2007-07-03 2007-07-03 筐体機構、及び超音波観測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009011507A JP2009011507A (ja) 2009-01-22
JP5030688B2 true JP5030688B2 (ja) 2012-09-19

Family

ID=40353149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007175652A Expired - Fee Related JP5030688B2 (ja) 2007-07-03 2007-07-03 筐体機構、及び超音波観測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5030688B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010012900A1 (de) 2009-04-23 2010-11-25 Merck Patent Gmbh Flüssigkristallanzeige
DE102010047409A1 (de) 2009-10-28 2011-05-05 Merck Patent Gmbh Polymerisierbare Verbindungen und ihre Verwendung in Flüssigkristallanzeigen
JP2020121056A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 オリンパス株式会社 変換システム、変換アダプタ、および超音波観測装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08250886A (ja) * 1995-03-07 1996-09-27 Olympus Optical Co Ltd 電気基板
JP2005034241A (ja) * 2003-07-16 2005-02-10 Olympus Corp 医療機器
JP2006065428A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Gemx Corp 小型コンピュータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009011507A (ja) 2009-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5164706B2 (ja) 装置内冷却構造、及び超音波観測装置
JP4350767B2 (ja) 医療装置
JP5030688B2 (ja) 筐体機構、及び超音波観測装置
JP5507026B1 (ja) 基板の接続構造
JP5541968B2 (ja) 撮像装置
JP4870591B2 (ja) 超音波診断装置のプローブコネクタ
JP5740180B2 (ja) 撮像装置及び内視鏡装置
JPWO2018021061A1 (ja) 撮像ユニットおよび内視鏡
WO2014083967A1 (ja) 基板構造
JP4559267B2 (ja) カードエッジレセプタクル及びカードエッジコネクタ
JP6321917B2 (ja) 撮像装置および電子内視鏡
JP6994312B2 (ja) 電子機器の基板支持構造
JP2012061255A (ja) 撮像装置、電子内視鏡装置及び撮像装置の製造方法
JP2001340337A (ja) 超音波観測装置
JP3939941B2 (ja) 映像信号処理システム
JP6104206B2 (ja) コネクタ装置及び電気機器
JP2014113350A (ja) 内視鏡および内視鏡システム
JP6081347B2 (ja) 撮像ユニットおよび内視鏡
JP5090044B2 (ja) 超音波医療装置用コネクタ
JP7441681B2 (ja) 収納ケース
WO2022269822A1 (ja) 内視鏡の先端部および内視鏡
CN114554931A (zh) 内窥镜装置
JP6033521B1 (ja) 超音波プローブ
JP5927357B2 (ja) 電気機器
JP2004166916A (ja) 超音波内視鏡装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120626

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5030688

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150706

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees