JP2012061255A - 撮像装置、電子内視鏡装置及び撮像装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像ヘッドの発熱部品で発生した熱を効率よく放熱すること。
【解決手段】撮像素子58と撮像素子58が接続されて折り曲げられたフレキシブル回路基板62とを備え、フレキシブル回路基板62の折り曲げられた内周面62bに、撮像素子58の動作時に発熱する発熱部品75と発熱部品75の熱を放熱するダミーチップ78とが互いに対向して配置され、且つ、発熱部品75及びダミーチップ78の対向面75a、78a同士が互いに近接(又は接触)した状態で、フレキシブル回路基板62の内周面62b、発熱部品75及びダミーチップ78が樹脂66で封止されていることを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】撮像素子58と撮像素子58が接続されて折り曲げられたフレキシブル回路基板62とを備え、フレキシブル回路基板62の折り曲げられた内周面62bに、撮像素子58の動作時に発熱する発熱部品75と発熱部品75の熱を放熱するダミーチップ78とが互いに対向して配置され、且つ、発熱部品75及びダミーチップ78の対向面75a、78a同士が互いに近接(又は接触)した状態で、フレキシブル回路基板62の内周面62b、発熱部品75及びダミーチップ78が樹脂66で封止されていることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、撮像素子を搭載した撮像ヘッドに信号伝送線用の可撓性ケーブルを接続した撮像装置、その撮像装置を備えた電子内視鏡装置及び撮像装置の製造方法に関し、特に、撮像ヘッドの発熱部品で発生した熱を効率よく放熱することができる構造及び製造方法に関する。
医療分野において電子内視鏡を利用した医療診断が盛んに行なわれている。電子内視鏡は、撮像素子を搭載した撮像ヘッドに信号伝送用の可撓性ケーブルを接続した撮像装置を備え、被検体内に挿入されて被検体内を撮像し、可撓性ケーブルを介して撮像信号を出力する。可撓性ケーブルを介して伝送された撮像信号は、画像処理装置により信号処理が施されて、内視鏡画像としてモニタに表示される。
特許文献1には、電子部品を搭載した基板を複数積層して構成する電子機器装置において、基板間の間隔を確保するためのスペーサとしてダミー部品を搭載した構造が開示されている。リジッド基板とフレキシブル基板との複合基板であり、基板間の配線は半田ボールで繋がれている。
従来の撮像装置では、撮像ヘッドの発熱部品で発生した熱を効率よく放熱することが困難であった。
電子内視鏡用の撮像装置には、撮像素子を駆動する駆動デバイスや撮像素子などに電源を供給する電源供給デバイスなどの発熱性の高い電子デバイスがあるので、これらの発熱に因り撮像画像にノイズが発生したり、電子デバイスの寿命を早めるといった障害が起こり易い。
特許文献1記載の構造では、ダミー部品を基板間の間隔を確保するためのスペーサとして搭載しているにすぎず、発熱部品と対向してダミー部品を配置しているわけではないので、発熱部品の放熱は促進されない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、撮像ヘッドの発熱部品で発生した熱を効率よく放熱することができる撮像装置、電子内視鏡装置及び撮像装置の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、撮像素子と、前記撮像素子が接続されて折り曲げられたフレキシブル回路基板と、を備え、前記フレキシブル回路基板の折り曲げられた内周面に、前記撮像素子の動作時に発熱する発熱部品と前記発熱部品の熱を放熱する放熱部品とが互いに対向して配置され、且つ、前記発熱部品及び前記放熱部品の対向面同士が互いに近接又は接触し、前記フレキシブル回路基板の内周面、前記発熱部品及び前記放熱部品が樹脂で封止されていることを特徴とする撮像装置を提供する。即ち、フレキシブル回路基板の折り曲げられた内周面で発熱部品に放熱用の放熱部品が対向し且つ近接又は接触しているので、撮像素子の動作時に発熱部品で発生する熱の放熱が放熱部品により促進される。
前記放熱部品は、前記樹脂よりも熱伝導率が高い。例えば、前記放熱部品は、セラミックス材料又は金属材料を含んで構成されている。
例えば、前記放熱部品は、前記フレキシブル回路基板のグランドに接地されている。即ち、放熱部品からフレキシブル回路基板のグランドを通じて放熱をさらに効率よく行うことができる。
本発明の一実施形態にて、前記発熱部品と前記放熱部品との間に前記樹脂よりも熱伝導率が高い熱伝導材料が介装されている。即ち、発熱部品に物理的ダメージを与えることなく、発熱部品から放熱部品への熱伝導性を向上させることが可能となる。
また、本発明は、前記撮像装置を備えた電子内視鏡装置を提供する。
また、本発明は、撮像素子、前記撮像素子の動作時に発熱する発熱部品及び前記発熱部品の熱を放熱する放熱部品をフレキシブル回路基板に接合する工程と、前記フレキシブル回路基板を折り曲げて、前記発熱部品と前記放熱部品とが前記フレキシブル回路基板の折り曲げられた内周面で互いに対向し、且つ、前記発熱部品及び前記放熱部品の対向面同士を互いに近接又は接触させた状態で、前記フレキシブル回路基板の内周面、前記発熱部品及び前記放熱部品を樹脂で封止する工程と、を備えたことを特徴とする撮像装置の製造方法を提供する。
本発明の一実施形態にて、前記フレキシブル回路基板に対し前記発熱部材と前記放熱部品とを同一種類の接合材料により同時に接合する。
本発明によれば、撮像ヘッドの発熱部品で発生した熱を効率よく放熱することができる。
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明に係る撮像装置1の概略構成を示す斜視図である。図1に示すように、撮像装置1は、体腔内に挿入される撮像ヘッド2と及び可撓性ケーブル4を含んで構成されている。自在に撓ませることが可能な可撓性ケーブル4の一端は撮像ヘッド2に接続されており、他端は画像処理装置6に接続されている。
図2は、本発明に係る撮像装置を組み込んだ内視鏡システムの一例の概略構成を示した全体構成図である。図2に示すように、本例の内視鏡システム10は、被検体の体腔内に挿入される可撓性の挿入部20と、挿入部20の基端部分に連設された操作部22と、プロセッサ装置14(図1の画像処理装置6に相当)及び光源装置16に接続されるユニバーサルコード24とを備えている。挿入部20及び操作部22により電子内視鏡12が構成されている。
挿入部20の先端には、体腔内撮影用の撮像ヘッド2(図1を参照)などが内蔵された先端部26が設けられている。先端部26の後方には、複数の湾曲駒を連結した湾曲部28が設けられている。湾曲部28は、操作部22に設けられたアングルノブ30が操作されて、挿入部20内に挿設されたアングルワイヤが押し引きされることにより、上下左右方向に湾曲動作する。これにより、先端部26が体腔内の所望の方向に向けられる。
ユニバーサルコード24の基端は、コネクタ36に連結されている。コネクタ36は、複合タイプのものであり、コネクタ36には、プロセッサ装置14が接続されている他、光源装置16が接続されている。
プロセッサ装置14は、ユニバーサルコード24、操作部22及び挿入部20の内部に挿通された可撓性ケーブル4(図1を参照)を介して先端部26の撮像ヘッド2に給電を行い、撮像ヘッド2内の撮像素子58(図4を参照)の駆動を制御するとともに、先端部26の撮像ヘッド2から可撓性ケーブル4を介して伝送された撮像信号を受信し、受信した撮像信号に各種信号処理を施して画像データに変換する。プロセッサ装置14で変換された画像データは、プロセッサ装置14にケーブル接続されたモニタ38に内視鏡画像として表示される。また、プロセッサ装置14は、コネクタ36を介して光源装置16と電気的に接続され、照明光の照射を制御する。
図3は、電子内視鏡12の先端部26を示した正面図である。図3に示すように、先端部26の先端面26aには、観察窓40、照明窓42、鉗子出口44、及び送気・送水用ノズル46が設けられている。観察窓40は、撮像ヘッド2により体腔内の被観察部位を撮像するための窓である。照明窓42は、体腔内の被観察部位に光源装置16からの照明光を照射する。鉗子出口44は、操作部22に設けられた鉗子口34(図2を参照)に連通している。鉗子口34には、注射針や高周波メスなどが先端に配置された各種処置具が挿通され、各種処置具の先端が鉗子出口44から露呈される。送気・送水用ノズル46は、操作部22に設けられた送気・送水ボタン32(図2を参照)の操作に応じて、光源装置16に内蔵された送気・送水装置から供給される洗浄水や空気を、観察窓40や体腔内に向けて噴射する。
なお、図示を省略したが、照明窓42の奥には、照明部が設けられている。照明部には、光源装置16からの照明光を導くライトガイドの出射端が配されている。ライトガイドは、可撓性ケーブル4と同様に、挿入部20、操作部22、及びユニバーサルコード24の各内部を挿通し、コネクタ36に接続されている。
図4は、図3の電子内視鏡12に内蔵された第1実施形態における撮像装置1の撮像ヘッド2の一例を示す側面断面図である。図4に示すように、観察窓40の奧には、体腔内の被観察部位の像光を取り込むための対物レンズ50を保持するレンズ鏡筒52が配設されている。レンズ鏡筒52の後端には、対物レンズ50を経由した被観察部位の像光を、略直角に曲げて撮像素子58に向けて導光するプリズム56が接続されている。
撮像素子58は、体腔内の被観察部位を撮像するものである。本例の撮像素子58は、CMOS撮像センサ(又はCCD撮像センサ)によって構成されている。撮像素子58の撮像面58aは、プリズム56の出射面と対向するように配置されている。撮像面58a上には、矩形枠状のスペーサ63を介して、矩形板状のカバーガラス64が取り付けられている。撮像素子58、スペーサ63及びカバーガラス64は、接着剤を介して組み付けられている。これにより、塵埃などの侵入から撮像素子58の撮像面58aが保護されている。
フレキシブル回路基板62は、可撓性の基板である。フレキシブル回路基板62には、撮像素子58が接続(実装)されて、折り曲げられている。さらに各種の電子デバイス71〜76及び放熱部品78がフレキシブル回路基板62に実装されている。
電子デバイス71〜76は、本来の電子的機能を発揮するデバイス(真正の電子デバイス)であり、電子的な動作回路の部品としてフレキシブル回路基板62に実装されている。例えば、撮像素子58を駆動する駆動デバイス、撮像素子58での撮像を制御する制御デバイス、撮像素子58による撮像のための信号の入出力を行なう信号入出力デバイス、撮像素子58などに電源供給を行う電源供給デバイスなどが、真正の電子デバイスとして挙げられる。撮像素子58と一部の電子デバイス(例えば駆動デバイス)とを一体にしてワンチップで形成してもよい。
電子デバイス71〜76のうち符号75の電子デバイスは、撮像素子58の動作時における発熱が最も大きく、放熱を促進させる必要がある。以下では、符号75の電子デバイスを「発熱部品」という。
放熱部品78は、本来の電子的機能を発揮する真正の電子デバイスであるとは限らない。本例の放熱部品78は、放熱用のダミーの電子デバイス(以下「ダミーチップ」という)である。従って、本例の放熱部品78は、電子的な動作回路の部品としてフレキシブル回路基板62に組み込まれてはおらず、電子デバイス本来の動作は行なわない。しかし、その代わり、放熱部品78は、発熱部品75の熱を受け取り、効率的に放熱する役割に特化されている。
なお、放熱部品78を電子的な動作回路の部品としてフレキシブル回路基板62に組み込んで、放熱部品78に真正の電子デバイスとしての本来の動作を行わせてもよい。即ち、放熱部品78を効率的に放熱する役割に特化しなくてもよい。
本例の放熱部品78は、樹脂66よりも熱伝導率が高く、フレキシブル回路基板62のグランド(グランド配線)に接地されている。
発熱部品75と放熱部品78とは、フレキシブル回路基板62の折り曲げられた内周面62bに、互いに対向して配置されている。また、発熱部品75及び放熱部品78の対向面75a、78a同士が互いに近接し、フレキシブル回路基板62の内周面62b、発熱部品75及び放熱部品78が樹脂66で封止されている。即ち、フレキシブル回路基板62の内周側に樹脂66が充填されている。
本実施形態では、発熱部品75で発生した熱が樹脂66を介して放熱部品78に伝導することで、発熱部品75の実装側とは樹脂66を挟んで反対側で、放熱が行なわれることになる。
図4に示した撮像ヘッド2の製造処理の一例を、図5(a)〜(g)の工程図を用いて説明する。
まず、図5(b)に示すように、フレキシブル回路基板62の一方の面62aに、半田82を印刷する。
次に、図5(a)に示すように、半田82をリフローすることで、フレキシブル回路基板62の一方の面62aに、真正の電子デバイス71、72、73を実装する。
次に、図5(c)に示すように、フレキシブル回路基板62の他方の面62bに、半田82を印刷する。
次に、図5(d)に示すように、半田82をリフローすることで、フレキシブル回路基板62の他方の面62bに、真正の電子デバイス74、75、76と放熱部品78を実装する。即ち、真正の電子デバイス74、75、76と放熱部品78とを同一種類の接合材料(本例では半田)により同時に接合する。ここで、放熱部品78は、フレキシブル回路基板62に接地させる。即ち、放熱部品78の特定の端子を半田によりフレキシブル回路基板62の接地部に接合する。
次に、図5(e)に示すように、フレキシブル回路基板62の端部に、撮像素子58、スペーサ63及びカバーガラス64を実装する。
次に、図5(f)に示すように、フレキシブル回路基板62を折り曲げて、発熱部品75と放熱部品78とを、フレキシブル回路基板62の折り曲げられた内周面62bにて互いに対向させる。
次に、発熱部品75及び放熱部品78の対向面75a、78a同士を互いに近接させた状態で、図5(g)に示すように、フレキシブル回路基板62の内周面62b、発熱部品75及び放熱用放熱部品78を樹脂66で封止する。即ち、フレキシブル回路基板62の内周側を樹脂66で充填する。ここで、発熱部品75及び放熱部品78の対向面75a、78a間にも樹脂66が充填される。
発熱部品75及び放熱部品78の対向面75a、78a同士の間隔は、特に限定されないが、熱伝導の観点から小さい方がよい。ただし、製造時の発熱部品75に対する物理的ダメージを回避する観点から小さすぎない方がよい。本例にて、放熱部品78の高さが0.5mmであり、対向面75a、78a同士の間隔は放熱部品78の高さよりも小さい。
放熱部品78の熱伝導率は、樹脂66の熱伝導率よりも高い。例えば、樹脂66の熱伝導率が0.5W/mK未満であり、放熱部品78は樹脂66よりも大きい熱伝導率(0.5W/mK以上)を有する。放熱部品78の熱伝導率は、放熱の観点から高いほど好ましいが、発熱部品75の発熱量や部品の価格なども考慮して決定する必要がある。図6に、一般的な樹脂、セラミックス材料、及び金属材料の熱伝導率を示した。例えば、発熱部品75の発熱量がそれほど大きくなければセラミックス材料(例えばチタン系)を用いてもよいし、発熱部品75の発熱量が大きければ熱伝導率が高い金属材料(例えば銅)を用いることが好ましい。本例では、放熱部品78として、セラミックス材料からなるコンデンサ・チップ(例えば太陽誘電製 MK105)を用いている。金属性チップを放熱部品78として用いる場合には、ニッケル、金などのめっきを施した方が、接合しやすい。
樹脂66の熱伝導率も高い方が好ましい。特に、対向面75a、78a同士の間隔が大きい場合には、熱伝導率が0.5W/mK以上の樹脂材料を用いるとよい。
次に、第2実施形態における撮像装置及びその製造方法について説明する。
図7は、第2実施形態における撮像装置1の撮像ヘッド2の一例を示す側面断面図である。なお、図4に示した構成要素には同じ符号を付してあり、以下では第1実施形態と異なる事項のみ説明する。
第2実施形態では、フレキシブル回路基板62の折り曲げられた内周面62bに、発熱部品75と放熱用の放熱部品78とが互いに対向して配置され、且つ、発熱部品75及び放熱部品78の対向面同士が互いに接触した状態で、フレキシブル回路基板62の内周面62b、発熱部品75及び放熱部品78が樹脂66で封止されている。
図8(a)〜(g)は、図7に示した撮像ヘッド2の製造処理の一例を示す工程図である。なお、図8(a)〜(e)は第1実施形態における図5(a)〜(e)と同様であり、説明を省略する。
第2実施形態では、図8(f)及び(g)に示すように、フレキシブル回路基板62を折り曲げて、発熱部品75と放熱部品78とがフレキシブル回路基板62の折り曲げられた内周面62bで互いに対向し、且つ、発熱部品75及び放熱部品78の対向面75a、78a同士を互いに接触させた状態で、フレキシブル回路基板62の内周面62b、発熱部品75及び放熱部品78を樹脂66で封止する。即ち、フレキシブル回路基板62の内周側に樹脂66を充填する。
次に、第3実施形態における撮像装置及びその製造方法について説明する。
図9は、第3実施形態における撮像装置1の撮像ヘッド2の一例を示す側面断面図である。なお、図4に示した構成要素には同じ符号を付してあり、以下では第1実施形態と異なる事項のみ説明する。
第3実施形態では、フレキシブル回路基板76の折り曲げられた内周面62bに、発熱部品75と放熱部品78とが互いに対向して配置され、且つ、発熱部品75及び放熱部品78の対向面75a、78a同士を熱伝導シート79(熱伝導材料)を介して接着(近接)させた状態で、フレキシブル回路基板62の内周面62b、発熱部品75及び放熱部品78が樹脂66で封止されている。即ち、フレキシブル回路基板62の内周側に樹脂66が充填されている。
熱伝導シート79は、樹脂66よりも熱伝導率が高いシート状の高熱伝導性材料である。例えば、熱伝導性粘着テープ(または「熱伝導性接着剤転写テープ」)と呼ばれるものを熱伝導シート79として用いることができる。熱伝導性粘着テープは、電気絶縁性を有する粘着剤(例えば粘着性ポリマー)に、高熱伝導性材料を含有させた両面粘着テープである。熱伝導性粘着テープは、高熱伝導性(熱伝導率が0.5W/mK以上)、粘着性及び電気絶縁性を有する。
図10(a)〜(g)は、図9に示した撮像ヘッド2の製造処理の一例を示す工程図である。なお、図10(a)〜(e)は第1実施形態における図5(a)〜(e)と同様であり、説明を省略する。
第3実施形態では、図10(f)及び(g)に示すように、フレキシブル回路基板62を折り曲げて、発熱部品75と放熱部品78とがフレキシブル回路基板62の折り曲げられた内周面62bで互いに対向し、且つ、発熱部品75及び放熱部品78の対向面75a、78a同士を熱伝導シート79を介して接着(近接)させた状態で、フレキシブル回路基板62の内周面62b、発熱部品75及び放熱部品78を樹脂66で封止する。即ち、フレキシブル回路基板62の内周側に樹脂66を充填する。熱伝導シート79は、発熱部品75の熱を放熱部品78に伝導する役割と、発熱部品75と放熱部品78とを近接して配置するときの衝撃吸収の役割とを担う。
なお、第1実施形態から第3実施形態において、本発明を簡略に説明するため、ひとつの発熱部品に対向させて放熱部品をひとつ配置した場合を例に説明したが、このような場合に本発明は特に限定されない。発熱する部品(発熱部品)が複数ある場合、複数の放熱部品をひとつずつ各発熱部品に対向させて配置してもよいし、ひとつの放熱部品を複数の発熱部品に対向させても配置してもよい。また、複数の放熱部品をひとつの発熱部品に対向させて配置してもよい。 以上、本発明に係る撮像装置を電子内視鏡装置に適用した場合を例に説明したが、他の用途に適用してもよい。
本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
1…撮像装置、2…撮像ヘッド、4…可撓性ケーブル、12…電子内視鏡、26…電子内視鏡の先端部、50…対物レンズ、56…プリズム、58…撮像素子、62…フレキシブル回路基板、62b…フレキシブル回路基板の内周面、63…スペーサ、64…カバーガラス、66…樹脂、75…発熱部品、78…放熱部品
Claims (8)
- 撮像素子と、前記撮像素子が接続されて折り曲げられたフレキシブル回路基板と、を備え、
前記フレキシブル回路基板の折り曲げられた内周面に、前記撮像素子の動作時に発熱する発熱部品と前記発熱部品の熱を放熱する放熱部品とが互いに対向して配置され、且つ、前記発熱部品及び前記放熱部品の対向面同士が互いに近接又は接触し、前記フレキシブル回路基板の内周面、前記発熱部品及び前記放熱部品が樹脂で封止されていることを特徴とする撮像装置。 - 前記放熱部品は、前記樹脂よりも熱伝導率が高いことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記放熱部品は、セラミックス材料又は金属材料を含んで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記放熱部品は、前記フレキシブル回路基板のグランドに接地されていることを特徴とする請求項2または3に記載の撮像装置。
- 前記発熱部品と前記放熱部品との間に前記樹脂よりも熱伝導率が高い熱伝導材料が介装されていることを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の撮像装置。
- 請求項1ないし5のうちいずれか1項の撮像装置を備えたことを特徴とする電子内視鏡装置。
- 撮像素子、前記撮像素子の動作時に発熱する発熱部品及び前記発熱部品の熱を放熱する放熱部品をフレキシブル回路基板に接合する工程と、
前記フレキシブル回路基板を折り曲げて、前記発熱部品と前記放熱部品とが前記フレキシブル回路基板の折り曲げられた内周面で互いに対向し、且つ、前記発熱部品及び前記放熱部品の対向面同士を互いに近接又は接触させた状態で、前記フレキシブル回路基板の内周面、前記発熱部品及び前記放熱部品を樹脂で封止する工程と、
を備えたことを特徴とする撮像装置の製造方法。 - 前記フレキシブル回路基板に対し前記発熱部材と前記放熱部品とを同一種類の接合材料により同時に接合することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置の製造方法。
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