JP5030153B2 - フレームレス回転電機の固定子及びその製造方法 - Google Patents

フレームレス回転電機の固定子及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、多数枚の鉄心材を積層して構成されるフレームレス回転電機の固定子及びその製造方法に関する。
フレームレスの回転電機は、フレームが設けられていないため、省スペース化を図ることができると共に、固定子が直接外気と触れるため、回転電機自体の冷却効果を高めることができる。
従来のフレームレス回転電機の固定子は、固定子鉄心と、固定子鉄心の軸方向両端部に配置された端板とから構成されている。固定子鉄心は、圧延されてコイル状に巻回されたシート状の珪素鋼板(フープ材)を環状に打ち抜いて形成される多数枚の鉄心材を積層して構成されている。固定子を構成する固定子鉄心の鉄心材及び端板は、一体に結着されている。
固定子鉄心の鉄心材及び端板の結着する方法としては、溶接が一般的である。溶接による結着では、各鉄心材及び端板の外周部に予め切り欠き部を形成しておき、この鉄心材を積層し、積層した鉄心材の両端部に端板を設けることにより、軸方向に延びる切り欠き部分を形成し、この切り欠き部分に棒状部材を挿入して、積層した鉄心材と、端板と、棒状部材とを溶接により、これらを一体に結着している(例えば、特許文献1参照)。
実開平06−70452号公報
しかしながら、溶接による鉄心材の結着方法では、溶接の熱の影響により鉄心材が歪んでしまい、固定子の内周と回転子の外周とのクリアランスが不均一になり、これにより、トルクムラが生じて、振動や騒音を引き起こしてしまう虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、溶接をすることなく、鉄心材及び端板が結着されたフレームレス回転電機の固定子及びその製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のフレームレス回転電機の固定子は、矩形状の珪素鋼板の一辺部が円弧状に形成された方円型鉄心材であって磁路から離間した部位に貫通孔が形成された方円型鉄心材を多数枚積層して構成され、且つ、複数枚の方円型鉄心材からなるブロックと、このブロックを構成する方円型鉄心材に対して同一平面上で180度回転させ若しくは表裏反転させた複数枚の方円型鉄心材からなるブロックとが対になるようにして構成された固定子鉄心と、この固定子鉄心の軸方向両端部に配置され、前記貫通孔に対応する貫通孔が形成された端板と、前記固定子鉄心の貫通孔及び前記端板の貫通孔に挿入され、全長にわたって拡開されて前記固定子鉄心及び前記端板を結着する結着管と、を備え、前記結着管の両端部は、前記端板内で更に拡開されていることを特徴としている。
本発明のフレームレス回転電機の固定子の製造方法は、請求項1に記載のフレームレス回転電機の固定子において、端板の貫通孔の方円型鉄心材側には、結着管の外径よりも大きいにげしろ部が形成されており、前記結着管は、軸方向の長さが前記端板の前記にげしろ部の軸方向の長さよりも短い最大外径部を有する形状のポンチで、拡開されていることを特徴としている。
本発明によれば、固定子鉄心の貫通孔及び端板の貫通孔に結着管が挿入され、貫通孔の全長にわたって結着管が拡開されて固定子鉄心及び端板が結着されるので、固定子鉄心を構成する鉄心材及び端板を溶接によらずに結着できるようになる。従って、溶接によって固定子鉄心(鉄心材)が歪んでしまう不具合を防止することができる。
又、複数枚の方円型鉄心材からなるブロックと、このブロックを構成する方円型鉄心材に対して同一平面上で180度回転させ若しくは表裏反転させた複数枚の方円型鉄心材からなるブロックとが対になるようにして構成したので、固定子鉄心の表面積が増加し、これにより、固定子は、外気との接触面積が増加し、固定子の冷却効果を高めることができる。
更に、従来では、方円型鉄心材の貫通孔の軸と、端板の貫通孔の軸とがずれて組み立てられると、これらを連通する連通孔には段差が生じる場合があった。この段差がある連通孔にポンチを圧入しようとすると、ポンチが圧入できなかったり、結着管に食い込んだりして、ポンチが破損してしまう虞がある。しかしながら、端板ににげしろ部を形成し、且つポンチの最大外径部の軸方向の長さを、にげしろ部の軸方向の長さよりも短くしたので、ポンチが貫通孔の段差部分に対応する結着管の部分を拡開する際には、にげしろ部に結着管の余分な肉厚部分が膨出され、これにより、ポンチがスムーズに結着管に圧入できる。
以下、本発明の第1の実施形態を、図1乃至図6を参照して説明する。
図1に本実施形態に係るフレームレス回転電機の固定子1の概略構成を示す。
固定子1は、図1(a)に示すように、固定子鉄心2及び固定子鉄心2の軸方向両端部に配置された端板3とを有して構成されている。
固定子鉄心2は、多数枚の方円型鉄心材4を積層して構成されている。具体的には、方円型鉄心材4を、複数枚、例えば4枚積層して構成される一のブロック5(ブロック5a)と、同様な構成の他のブロック5(ブロック5b)とが対になるように交互に積層されている。この積層の場合、後述するように、ブロック5bを構成する方円型鉄心材4(方円型鉄心材4b)が、ブロック5aを構成する方円型鉄心材4(方円型鉄心材4a)に対して同一平面上で180度回転して若しくは表裏反転して積層されている。
方円型鉄心材4(4a)は、圧延された矩形状をなす珪素鋼板の一辺部が円弧状に形成された形態をなす。即ち、方円型鉄心材4(4a)は、図5(a)に示すように、矩形状の方円部6と、方円部6の一辺部が略円弧状に形成された円弧部7とからなっている。方円型鉄心材4の円形状の内周側には、スロット8が形成されている。そして、スロット8の外周側に位置するヨーク部9の磁路から、離間した部位のうちの方円部6側の2箇所の隅角部に貫通孔10,10が形成されている。又、円弧部7側にあって方円部6の隅角部と対応する2箇所の部位には、突出部11,11が形成されている。突出部11,11には、貫通孔10と同形状の貫通孔12,12が夫々形成されている。
端板3は、図1(b)及び図2に示すように、矩形状をなし、端板3の中央には方円型鉄心材4のヨーク部9に対応する大きさの開口部13が形成されている。又、端板3の4箇所の隅角部には、方円型鉄心材4の貫通孔10,10,12,12に対応する貫通孔14,14,14,14が形成されている。
端板3の貫通孔14において、図3に示すように(図3では1箇所図示)、端板3の厚さ方向の中央部に位置する部分には、貫通孔10(貫通孔12)と同じ孔形状をなす嵌合部14aが形成されている。又、貫通孔14の嵌合部14aを挟んだ両端部には、嵌合部14a及び結着管16の外径より大きい孔の、にげしろ部14b及びかしめしろ部14cが形成されている。にげしろ部14bは方円型鉄心材4側に位置し、かしめしろ部14cは、にげしろ部14bの反対側の端部に位置する。
ここで、図1(c)に示すように、固定子鉄心2(方円型鉄心材4)及び端板3を積層すると、固定子鉄心2の貫通孔10,10,12,12と、これらに夫々対応する端板3の貫通孔14,14,14,14とが連通し、連通孔15が4箇所形成される(図1(c)では2箇所図示)。各連通孔15には、連通孔15の全長にわたって、連通孔15よりやや径小の円筒状の結着管16が夫々挿入されている。
結着管16は、連通孔15に挿入後に、結着管16内の全長部16aが径方向に膨らむように拡開されている。更に、図3に示すように、結着管16の各端部16bは、端板3から突出せず、両端板3内のかしめしろ部14cに位置する。結着管16の各端部16bは、結着管16の全長部16aの拡開以上に拡開されている。又、にげしろ部14bには、結着管16の膨出部16cが形成されている。
次に、方円型鉄心材4の製造方法を説明する。
方円型鉄心材4は、図4に示すように、ローラ(図示せず)で圧延されてコイル状に巻回されたシート状の珪素鋼板17(フープ材)を延ばし、この珪素鋼板17をプレス機(図示せず)で打ち抜いて製造されている。図4には、圧延された珪素鋼板17が矢印A方向(図4中の右方向)に流れている様子が示されており、同図において、上流側(図4で左側)から順次珪素鋼板17の一部が切抜かれ、下流側(図4で右側)で最終的に珪素鋼板17から方円型鉄心材4が打抜かれる。打抜かれた方円型鉄心材4は図示しない集積箱に集積される。
ここで、ローラで珪素鋼板17を圧延する場合(図4で矢印A方向)のローラの押圧が不均一な場合には、圧延後の珪素鋼板17の圧延方向(矢印A方向)と直交する方向の厚みにばらつきが生じていることがある。即ち、圧延を行うローラの回転軸がシート状の珪素鋼板17の幅方向に対して平行になるように設置されていないと、圧延された珪素鋼板17の幅方向(矢印A方向に直交する方向)において厚みの違いが生じてしまう場合がある。このような場合において、本実施形態では、図4中の珪素鋼板17の流れる矢印A方向に直交する方向の一方側(図4で上側)が厚く、他方側(図4で下側)が薄い場合として説明する。
上記のように厚みの違いがある珪素鋼板17を打抜くと、打抜かれた方円型鉄心材4も一方側が厚く、他方側が薄い形状をなしている(図1(a),図1(c)参照)。本実施形態では、方円部6側が厚く、円弧部7側が薄くなる(図4参照)。
図5(a)には、プレス機で打抜かれた方円型鉄心材4が示されている。ここで、方円部6が同図中の上側に位置し、円弧部7が同図中の下側に位置している方円型鉄心材4を方円型鉄心材4aと称する。ブロック5aは、前述したように、この方円型鉄心材4aが積層されて構成される。
図5(b)には、方円部6が同図中の下側に位置し、円弧部7が同図中の上側に位置している方円型鉄心材4が示されており、このような方円型鉄心材4aと反対の向きの方円型鉄心材4を方円型鉄心材4bと称する。ブロック5bは、前述したように、この方円型鉄心材4bが積層されて構成される。
ここで、方円型鉄心材4bは、図5(c)に示すように、方円型鉄心材4aの中心Oを中心にして、方円型鉄心材4aを同一平面上で180度回転(図5(c)中の矢印B方向に回転)してなっている場合と、図5(d)に示すように、方円型鉄心材4aの中心Oを通り、図4の矢印A方向と同一の方向に延びるX軸を中心にして、方円型鉄心材4aを表裏反転(図5(d)中の矢印C方向に表裏反転)してなっている場合とがあり、これらを任意に選択してなっている。
図5(e)には、方円型鉄心材4a(ブロック5a)と、方円型鉄心材4b(ブロック5b)との1対を積層した形態が示されている。方円型鉄心材4a(ブロック5a)と、方円型鉄心材4b(ブロック5b)とを交互に積層することにより、方円型鉄心材4aの方円部6と方円型鉄心材4bの円弧部7との間、及び方円型鉄心材4aの円弧部7と方円型鉄心材4bの方円部6との間に空間が生じ、固定子鉄心2の表面積が増加する構成になり、又、固定子鉄心2は、図1(a),(c)に示すように、積厚偏差が無い均一寸法の長方体の構成になる。
次に、図6を参照しながら、連通孔15に、結着管16を挿入して拡開する工程を説明する。尚、4つの連通孔15は、同様の形状であるので、1箇所の連通孔15を用いて説明し、他の連通孔15については説明を省略する。
まず、方円型鉄心材4及び端板3を貫通孔10及び貫通孔12の軸が一致するように軸方向を揃えて連通孔15を形成し、連通孔15に結着管16を挿入する。この結着管16の外径寸法は、図6(a)に示すように、連通孔15の内径寸法より小さく、且つ、結着管16の端部16bが端板3のかしめしろ部14c内に位置するようになっている。
この状態で、結着管16の内部にポンチ20を圧入させる。ポンチ20は、結着管16を全長にわたって拡開させるものであり、先端部20aが先細形状をなし、最大外径をなす最大外径部20bが結着管16を拡開させて結着管16の外周面を連通孔15(貫通孔10,12及び貫通孔14の嵌合部14a)の内周面に圧接させるような寸法に形成されている。このポンチ20は、図6(a)に示すように、最大外径部20bの軸方向の長さpが、端板3のにげしろ部14bの軸方向の長さqよりも短い形状である。
ポンチ20を、図6(a)に示す状態から徐々に結着管16に圧入(図6(b)に示す状態)していくと、結着管16の外周面が連通孔15の内周面に段階的に圧接されるようになっていく。
図6(b)に示すように、端板3のにげしろ部14bの部分においては、結着管16の拡開により、結着管16が盛上がり、結着管16の軸方向に略平行に延びる外周面を有した膨出部16cが形成される(図3参照)。
やがて、図6(c)に示すように、ポンチ20が連通孔15を抜切ると、結着管16の全外周面が連通孔15の内周面に圧接され、これにより、ブロック5を構成する方円型鉄心材4同士が互いにばらけないように結着され、以って固定子鉄心2が構成される。
結着管16の各端部16bには、図6(d)〜(f)に示すように、ポンチ20と異なるポンチ21が更に圧入される。ポンチ21は、図6(d)に示すように、先端部21aは円弧形状であるが、基端部側は円柱状をなし、円柱部分の最大外径部21bが、結着管16の端部16bを拡開させて結着管16の端部16bの外周面を端板3のかしめしろ部14cの内周面に当接させる寸法に形成されている。
このポンチ21を、図6(e)に示すように、結着管16の端部16b内にあって、端板3の嵌合部14aに接近するまで圧入し、そして、ポンチ21を引き戻すと、図2及び図6(f)に示すように、結着管16の端部16bの外周面は、端板3のかしめしろ部14cの内周面に当接し、端板3は、結着管16の端部16bと係合される。
上記の実施形態によれば、連通孔15に結着管16が挿入され、連通孔15の全長にわたって結着管16が拡開されて固定子鉄心2及び端板3が結着されるので、固定子鉄心2を構成する方円型鉄心材4及び端板3を溶接によらずに結着できるようになる。従って、溶接によって固定子鉄心2(方円型鉄心材4)が歪んでしまう不具合を防止することができる。
又、端板3にかしめしろ部14cを形成し、結着管16の端部16bを拡開させる構成にしたので、端板3及び固定子鉄心2(方円型鉄心材4)が、互いにばらけないように確実に結着することができる。更に、端板3ににげしろ部14bを形成し、結着管16の拡開によって、にげしろ部14bに結着管16の膨出部16cを形成させる構成としたので、結着管16が連通孔15から抜けてしまうことを防止できると共に、端板3及び固定子鉄心2(方円型鉄心材4)が、より互いにばらけないようにすることができる。
図3において、従来では、方円型鉄心材4の貫通孔10(12)の軸と、端板3の貫通孔14の軸とがずれて組み立てられると、貫通孔10(12)と貫通孔14とから成る連通孔15に段差が生じる場合があった。この段差がある連通孔15にポンチ20を圧入しようとすると、ポンチ20が圧入できなかったり、結着管16に食い込んだりして、ポンチ20が破損してしまう虞がある。これに対して、この実施形態では、端板3ににげしろ部14bを形成し、且つポンチ20の最大外径部20bの軸方向の長さpを、にげしろ部14bの軸方向の長さqよりも短くしたので、ポンチ20が貫通孔15の段差部分に対応する結着管16の部分を拡開する際には、にげしろ部14bに結着管16の余分な肉厚部分が膨出され(膨出部16cが形成され)、これにより、ポンチ20がスムーズに結着管16に圧入できる。
結着管16の端部16bが、端板3内(かしめしろ部14c)に位置し、端板3の外側に突出しない構成にしたので、固定子1に図示しないコイルが巻回されても、結着管16の端部16bとコイルとが接触せず、コイルの破損を防止することができる。
そして、固定子鉄心2は、複数枚の方円型鉄心材4aからなるブロック5aと、このブロック5aを構成する方円型鉄心材4aに対して同一平面上で180度回転させ若しくは表裏反転させた複数枚の方円型鉄心材4bからなるブロック5bとが対になるようにして構成されているので、固定子鉄心2の表面積が増加し、これにより、固定子1は、外気との接触面積が増加し、固定子1の冷却効果を高めることができ、又、方円型鉄心材4を積層しても積厚偏差が無い均一寸法の長方体の固定子1を得ることができる。
方円型鉄心材のヨーク部9の磁路から、離間した部位に、貫通孔10,10及び貫通孔12,12を形成する構成にしたので、ヨーク部9に貫通孔を設ける場合に比べて磁気抵抗(鉄損)を抑制することができる。
次に、本発明の第2の実施形態を図7及び図8を参照して説明する。尚、上記第1の実施形態と同様な箇所には同様な符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第2の実施形態では、結着管16の端部16dの形状が、上記第1の実施形態の結着管16の端部16bと異なる。即ち、ポンチ21の代わりに、図7(a)に示すポンチ31が結着管16の端部16dに圧入される構成である。
ポンチ31は、先端部31aが円弧形状であり、最大外径部31bが、ポンチ21の最大外径部21bよりも小さい形状をなし、且つ最大外径部31bが、結着管16の端部16dを結着管16の全長部16aよりも拡開させるが、拡開後の結着管16の端部16dの外周面が端板3のかしめしろ部14cの内周面に当接しない寸法に形成されている。
図7を参照しながら、結着管16の端部16dを拡開する工程を説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、ポンチ20で結着管16の全長を拡開させる(図6(a)〜(c)参照)。次に、ポンチ31を、図7(a),(b)に示すように、結着管16の端部16d内にあって、端板3の嵌合部14aに接近するまで圧入する。すると、図8に示すように、結着管16の全長部16aと端部16dとの間に傾斜部16eが形成される。そして、ポンチ31を引き戻すと、図7(c)及び図8に示すように、この傾斜部16eの外周面が、端板3の嵌合部3aのかしめしろ部14c側の面に当接し、端板3は、結着管16の端部16dと係合される。
本実施形態においても、上記第1の実施形態と同様な効果をも得ることができる。又、結着管16の端部16dの拡開する変位が、第1の実施形態の端部16bの拡開の変位より小さいので、小さな圧力で、ポンチ31を結着管16に圧入することができる。従って、ポンチ31を結着管16に圧入するための装置を小型にすることができる。
次に、本発明の第3の実施形態を図9及び図10を参照して説明する。尚、上記第1の実施形態と同様な箇所には同様な符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第3の実施形態では、方円型鉄心材4の厚みのある部分が、上記第1の実施形態と異なる。即ち、ローラで圧延された珪素鋼板17を、プレス機で打抜く場合の方円型鉄心材4の打抜きの向きが上記第1の実施形態と異なる。
本実施形態の方円型鉄心材4は、図9に示すように、方円部6が矢印A方向の下流側(図9で右側)に位置し、円弧部7が図中の上流側(図9で左側)に位置するようにして、プレス機で打抜かれて製造されている。従って、本実施形態の方円型鉄心材4は、方円部6及び円弧部7の片側(図9で上側)が厚く、他方側の方円部6及び円弧部7(図9で下側)が薄い形状になっており、この方円型鉄心材4を方円型鉄心材4cと称する。
図10(a)には、プレス機で打抜かれた方円型鉄心材4cが示されている。上記したように、方円部6及び円弧部7の片側が厚く、他方側が薄い形状になっている。そして、方円型鉄心材4cを複数枚積層してブロック5aが構成される。
図10(b)には、方円型鉄心材4dが示されている。方円型鉄心材4dは、図10(c)に示すように、方円型鉄心材4cの中心Oを中心にして、方円型鉄心材4cを同一平面上で180度回転(図10(c)中の矢印D方向に回転)してなっている。そして、方円型鉄心材4dを複数枚積層してブロック5bが構成される。
図10(d)には、方円型鉄心材4c(ブロック5a)と、方円型鉄心材4d(ブロック5b)との1対を積層した形態が示されている。方円型鉄心材4c(ブロック5a)と、方円型鉄心材4d(ブロック5b)とを交互に積層することにより、第1の実施形態と同様の構成になる。
方円型鉄心材4として、上記第3の実施形態の方円型鉄心材4c,4dを用いても、第1の実施形態の固定子1と同様の作用効果を奏する。
尚、本発明は上記し且つ図面に示す実施形態に限定されず、次のような変形、拡張が可能である。
固定子鉄心及び端板に形成される貫通孔は、1箇所の隅角部に対して2個以上設けても良い。
ローラで圧延された珪素鋼板から打抜かれる方円型鉄心材の方円部と円弧部との位置関係が、上記実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。例えば、方円型鉄心材の方円部が図4中の下流側に位置し、円弧部が上流側に位置するようにして打抜いても良い。
方円型鉄心材は、一の方円型鉄心材に対して同一平面上で回転させ、且つ表裏反転させても良い。
更に、上記した構成部品の枚数等についても、適宜変更することができる。
(a)は本発明の第1の実施形態を示す固定子の正面図、(b)は側面図、(c)は図1(b)のA−A線に沿って切断して示す断面図 端板の正面図 端板の貫通孔の一端部の拡大断面図 製造工程中の方円型鉄心材を示す正面図 (a)は方円型鉄心材の正面図、(b)は図5(a)の方円型鉄心材を180度回転或いは表裏反転した後の状態を示す正面図、(c)は方円型鉄心材を180度回転させる前の状態を示す正面図、(d)は方円型鉄心材を表裏反転させる前の状態を示す正面図、(e)は一の方円型鉄心材と、この方円型鉄心材を180度回転或いは表裏反転した後の方円型鉄心材を積層した形態を示す正面図 (a)〜(f)は結着管を拡開させる工程図 (a)〜(c)は本発明の第2の実施形態を示す図6(d)〜(f)相当図 図3相当図 本発明の第3の実施形態を示す図4相当図 (a)は図5(a)相当図、(b)は図5(b)相当図、(c)は図5(c)相当図、(d)は図5(e)相当図
符号の説明
図面中、1は固定子、2は固定子鉄心、3は端板、4,4a,4b,4c,4dは方円型鉄心材、5,5a,5bはブロック、6は方円部、7は円弧部、10,12,14は貫通孔、11は突出部、14bはにげしろ部、16は結着管、20はポンチ、20bは最大外径部を示す。

Claims (3)

  1. 矩形状の珪素鋼板の一辺部が円弧状に形成された方円型鉄心材であって磁路から離間した部位に貫通孔が形成された方円型鉄心材を多数枚積層して構成され、且つ、複数枚の方円型鉄心材からなるブロックと、このブロックを構成する方円型鉄心材に対して同一平面上で180度回転させ若しくは表裏反転させた複数枚の方円型鉄心材からなるブロックとが対になるようにして構成された固定子鉄心と、
    この固定子鉄心の軸方向両端部に配置され、前記貫通孔に対応する貫通孔が形成された端板と、
    前記固定子鉄心の貫通孔及び前記端板の貫通孔に挿入され、全長にわたって拡開されて前記固定子鉄心及び前記端板を結着する結着管と、を備え、
    前記結着管の両端部は、前記端板内で更に拡開されていることを特徴とするフレームレス回転電機の固定子。
  2. 方円型鉄心材は、方円部の隅角部に貫通孔が形成されているとともに、円弧部の前記隅角部と対応する部位に突出部が形成されていてその突出部に貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフレームレス回転電機の固定子。
  3. 請求項1に記載のフレームレス回転電機の固定子において、
    端板の貫通孔の方円型鉄心材側には、結着管の外径よりも大きいにげしろ部が形成され、
    前記結着管は、軸方向の長さが前記端板の前記にげしろ部の軸方向の長さよりも短い最大外径部を有する形状のポンチで、拡開されていることを特徴とするフレームレス回転電機の固定子の製造方法。
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