JP5029468B2 - 自動ワインダ、自動ワインダの動作不良検出方法 - Google Patents

自動ワインダ、自動ワインダの動作不良検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、給糸ボビンから解舒された糸を巻取装置のパッケージに巻き取り、パッケージを製造する巻取ユニットを備えた自動ワインダ、及び巻取ユニットを構成する構成部材の動作不良を検出する自動ワインダの動作不良検出方法に関する。
図1は、従来の自動ワインダの巻取ユニットの概略構成例を示す図である。本巻取ユニット1は、トレイ2に挿立された給糸ボビン3を下部に、該給糸ボビンから解舒された糸YをパッケージPに巻き取る巻取装置4を上部に備えている。給糸ボビン3と巻取装置4との間には、糸道に沿って下方より、糸解舒補助装置5、テンサー6、スプライサー(糸継装置)7、スラブキャッチー8とが設けられている。
スラブキャッチー8には一体又は別体でカッター(図示せず)が備えられ、糸欠点を検出したときに直ちにその箇所を切断するようになっている。切断されたパッケージP側及び給糸ボビン3側の糸端は、サンクションエアにてこれをそれぞれ捕捉する糸端捕捉手段(図示せず)によって、スプライサー7に案内されて糸継ぎされるようになっている。スラブキャッチー8の上下、及びスプライサー7の下部などの位置には、走行する糸Yを案内するためのガイド9、10、11が設けられている。糸道に交差する方向(水平方向)に板12が設けられ、該板12にU字状のガイド溝13が設けられている。該ガイド溝13はセラミックなどの硬質なチップによって実質的に区画形成されている。
また、巻取装置4は、駆動ドラム14によって回転する綾振ドラム15と、パッケージPを綾振ドラム15に適宜な圧力で接触させた状態で回転ができるように支持するクレードル16とを備えている。綾振ドラム15の周面には綾振溝17が形成され、糸Yを適宜幅でトラバースさせつつパッケージを巻き取るようになっている。なお、駆動ドラム14は図示しないモータにより駆動されるようになっている。
上記構成の巻取ユニット1において、従来テンサー6による巻取テンションの調整は、経験値に基づき、パッケージPの巻径が増大にしたがってテンションを下げ、パッケージPの巻取り密度を理想的なものにすることが行われていた。例えばパッケージPを支持するクレードル16とテンサー6とをレバー・リンク機構で連結し、クレードル16の動きに相関させてテンサー6の付与するテンションを低下させるようにしていた。しかしながらこのようなテンション調整では、巻取中にテンションが変動してもこれに対応することができず、過剰テンションなどによる糸切れ及びパッケージPの巻き形状の不良が生じるという問題があった。
上記問題への対策として、特許文献1に開示するように、綾振ドラム15による綾振支点位置に、巻取中の糸Yの巻取テンションを測定するテンションセンサー18を設けている。そして図示しないコントローラにより、該テンションセンサー18で測定したテンション測定値に基づいてテンサー6の駆動部を制御し、糸切れなどがない最適な巻取テンションで糸Yが巻き取られるようにフィードバック制御している。なお、巻取テンションを調整させるためには、テンサー6の駆動部を制御するほか、コントローラから綾振ドラム15を駆動する駆動ドラム14を駆動するモータ(図示せず)に制御信号を出力し、その回転数を制御することでパッケージPの周速を変えるようにしてもよい。
特開平10−87175号公報
上記のように、巻取ユニット1には、その糸道に沿って糸解舒補助装置5、テンサー6、スプライサー7、スラブキャッチー8、及び巻取装置4等の巻取ユニット1を構成する多数の構成部材が配置されている。これらの構成部材が運転中に動作不良を起こす場合がある。このように構成部材が動作不良を起こした場合、どの構成部材が動作不良を起こしているのかを検出することが困難であった。
本発明は、巻取中の糸の巻取テンションを測定するテンションセンサーのテンション測定値から、容易に動作不良となっている巻取ユニット構成部材を検出することができる自動ワインダ、及び自動ワインダの動作不良検出方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、給糸ボビンから解舒された糸を糸道を通して巻取装置に導き、該巻取装置のパッケージに巻き取ってパッケージを製造する巻取ユニットを備えた自動ワインダである。巻取ユニットに糸のテンションを測定するテンションセンサーを設けている。該テンションセンサーで検出したテンション測定値から巻取ユニットを構成する複数の構成部材内の動作不良となっている構成部材を検出する構成部材動作不良検出手段を設けた。
テンションセンサーで糸に加わるテンション測定することにより、巻取ユニットを構成する構成部材に動作不良がある場合と無い場合ではテンション変化状態が異なる。更に複数の構成部材の内、動作不良となった構成部材によってテンション変化状態(変化パターン)が異なる。そこで構成部材動作不良検出手段は、テンションセンサーで測定したテンションの変化状態により、どの構成部材が動作不良を起こしているかを検出できる。例えば構成部材動作不良検出手段に、予め各構成部材毎にその動作不良状態になった場合の、テンション変化パターンを記憶しておく。テンションセンサーで測定したテンション測定値の変化と記憶しているテンション変化パターンを比較することにより、どの構成部材が動作不良となっているかを容易に検出できる。
また、本発明は、上記自動ワインダにおいて、構成部材動作不良検出部は、複数のテンションパターンが記憶された記憶部を有する。テンションセンサーで測定されたテンション測定値が前記記憶部に記憶された最適な巻取テンションパターンから外れる場合は、テンション測定値を記憶部に記憶された各構成部材の動作不良時のテンションパターンと比較することにより、動作不良となっている構成部材を特定する。
また、本発明は、上記自動ワインダにおいて、糸道を通る糸にテンションを付与するテンサーと、該テンサーを制御するテンサー制御部を備えている。テンションセンサーで測定したテンション測定値をテンサー制御部にフィードバックしてテンサーが付与するテンションを制御するように構成している。構成部材動作不良検出部は、テンサー制御部がテンション測定値を基に適正なテンサー制御信号をテンサーに送信しても、テンションに変化がない場合、テンサーの動作不良と判断する。
テンサー不良である場合、テンサー制御部がテンション測定値を基に適正なテンサー制御信号をテンサーに送信しても、テンサーはそれに応じて糸に適正なテンションを付与しない。従って、テンサー制御部がテンション測定値を基に適正な信号をテンサー制御信号をテンサーに送信しても、テンションに変化が無い場合、テンサー不良であることが容易に分かる。また、テンサーそのものは不良ではないが、糸がテンサーを通過せず、テンサー外に外れているテンサー外れも、同様に検知できる。
また、本発明は、上記自動ワインダにおいて、巻取装置を駆動するモータの回転数を制御して糸道を通る糸のテンションを制御するテンション制御部を備えている。テンションセンサーで測定したテンション測定値をテンション制御部にフィードバックしてテンションを制御するように構成している。構成部材動作不良検出手段は、テンサー制御部がテンション測定値を基に適正なモータ制御信号をモータ駆動制御部に送信しても、テンションに変化がない場合、巻取装置の動作不良と判断する。
綾振ドラム、駆動ドラム、ドラム駆動モータ、クレードル等で構成される巻取装置が不良の場合、テンサー制御部がテンション測定値を基に適正な制御信号をモータ駆動制御部に送信しても、それに応じた適正なパッケージの回転が行われない。そのため、適正なテンションが糸に付与されない。従って、テンサー制御部がテンション測定値を基に適正なモータ制御信号をモータ駆動制御部に送信しても、テンションに変化がない場合、巻取装置不良であることが容易に分かる。
また、本発明は、上記自動ワインダにおいて、構成部材動作不良検出手段は、テンションセンサーが測定したテンション測定値に特定波状のテンション変動があった場合、給糸ボビンの倒れと判断することを特徴とする。
給糸ボビンが倒れると、後に詳述するように糸に加わるテンションが特定の波状に変化する。従って、テンションセンサーはこの特定の波状のテンション変動を検出した場合、給糸ボビンの倒れと判断できる。
また、本発明は、上記自動ワインダにおいて、構成部材動作不良検出手段は、給糸ボビンの解舒に比例してテンションが増大する場合、給糸ボビンの解舒バルーンを制御する糸解舒補助装置の動作不良と判断することを特徴とする。
糸解舒補助装置は、後に詳述するように、給糸ボビンから解舒される糸に加わるテンションの変動と、解舒が進むにつれ増大するテンションを抑える機能を有している。従って、給糸ボビンの解舒に比例してテンションが増幅する場合、糸解舒補助装置が動作不良となっていることが容易に判断できる。
また、本発明は、給糸ボビンから解舒された糸を糸道を通して巻取装置に導き、該巻取装置のパッケージに巻き取ってパッケージを製造する巻取ユニットを備えた自動ワインダの巻取ユニット構成部材の動作不良を検出する自動ワインダの動作不良検出方法である。糸道を通る糸のテンションを測定するテンションセンサーと、該テンションセンサーで検出したテンション測定値から巻取ユニットを構成する構成部材の動作不良を検出する。
巻取ユニットを構成する構成部材に動作不良が発生した場合、糸道を通る糸に付与されているテンションが変動する。このテンション変動は動作不良となった構成部材によって異なる。従って、テンションセンサーによるテンション測定値の変動の状態から容易に動作不良になっている構成部材を検出することができる。
本発明によれば、テンションセンサーによるテンション測定値から巻取ユニットを構成する複数の構成部材の内どの構成部材が動作不良となっているかを検出できるので、動作不良が発生した後すぐに対処することが可能となる。また、テンション不良が発生する履歴を調べることにより、パッケージにおける動作が不良となった点の糸巻き長さを推定できるから、その部分の糸を巻き出し除去することが可能となる。
以下、本願発明の実施形態例を図面に基づいて説明する。図2は本発明に係る自動ワインダの巻取ユニットの概略構成例、及び巻取ユニットを構成する構成部材における動作不良を検出する構成部材動作不良検出手段の概略構成を示す図である。図2において、図1と同一符号を付した部分は同一又は相当部分を示す。巻取ユニット1には、糸Yに付与されるテンションを制御するためにコントローラ20が設けられている。コントローラ20にはテンションセンサー18で測定された糸Yに付与されているテンション測定値信号S1が入力されるようになっている。
コントローラ20は入力されたテンション測定値信号S1に基づいてテンサー6の駆動部(ソレノイド)26を制御する制御信号S2を出力し、糸Yに糸切れなどが発生しない最適な巻取テンションが付与されるように制御する。即ち、糸Yに最適巻取テンションが付与されるように、テンションセンサー18で測定されたテンション測定値信号S1をコントローラ20にフィードバックするフィードバック制御を行っている。例えば、図3に示すように、1本の給糸ボビン3が解舒されるときの解舒テンションは、解舒が終了(巻終わり)に近付くにつれて次第に上昇する傾向(図中符号31の部分参照)がある。そこで、この影響を排除するような制御を行って、巻取テンションを最適に維持している。
また、巻取テンションの最適値は、パッケージPの巻径に対応して変化させ、巻き始めの内層部はテンションを高めにして巻き密度を大きくし、外層部はテンションを低くして巻き密度を小さくする。なお、巻取テンションを調整させるためには、テンサー6の駆動部26に制御信号S2を出力してテンサー6の作動を制御するほかに、コントローラ20から巻取装置4のモータ21に制御信号S3を出力する。該制御信号S3によりモータ21の回転数を制御することにより、綾振ドラム15を駆動する駆動ドラム14の回転数を制御することでパッケージPの周速を変えるようにしてもよい。この巻取装置4の回転制御によっても確実に巻取テンションを制御できる。
なお、スラブキャッチー8には一体又は別体にカッター27が備えられている。スラブキャッチー8が糸Yの欠点を検出し、コントローラ20に糸欠点検出信号S7を出力した時は、直ちにカッター27を駆動し、欠点のある箇所を切断する。切断された糸YのパッケージP側及び給糸ボビン3側の糸端は上糸端吸引口7c、下糸端吸引口7dを具備する糸端捕捉手段7a、7bで捕捉され、スプライサー7に案内され糸継される。また、コントローラ20からトレイ2には給糸ボビン3の解舒が完了したら、新たな給糸ボビン3に切り換える給糸ボビン切換信号S6が出力されるようになっている。また、糸解舒補助装置5は、その下端と給糸ボビン3のチェス部の間隔δが略一定になるように駆動機構28を介してコントローラ20により制御されるようになっている。
22は巻取ユニット1を構成する構成部材に動作不良が発生した場合、その動作不良となった構成部材を検出する構成部材動作不良検出部である。この構成部材動作不良検出部22には、テンションセンサー18で測定されたテンション測定値信号S1が入力されるようになっている。また、構成部材動作不良検出部22には、コントローラ20からテンサー6の駆動部26に出力される制御信号S2をセンサー23で検出した検出制御信号S4が入力されるようになっている。更に、コントローラ20からモータ21に出力される制御信号S3をセンサー24で検出した検出制御信号S5も入力されるようになっている。また、構成部材動作不良検出部22は表示部25が接続されている。構成部材動作不良検出部22はテンションセンサー18で測定されたテンション測定値信号S1を監視している。そしてテンション測定値の変化の状態から巻取ユニット1を構成する構成部材に動作不良か否かを監視する。動作不良の構成部材があった場合、動作不良となっている構成部材の名称と発生時刻等を記憶部22aに記憶する。そして表示部25に動作不良となっている構成部材の名称と発生時刻等を表示する。
また、コントローラ20から構成部材動作不良検出部22には、コントローラ20からテンサー6の駆動部に出力される制御信号S2、モータ21に出力される制御信号S3が入力されるようになっている。構成部材動作不良検出部22は、コントローラ20からテンサー6の駆動部にテンション測定値信号S1を基に適正な制御信号S2が出力される。この適正な制御信号S2が出力されているにもかかわらず、テンション測定値信号S1に変化がない場合、テンサー6(駆動部26も含めて)の動作不良と判断する機能を備えている。また、テンション測定値信号S1を基に適正な制御信号S3がモータ21に出力されているにもかかわらず、テンション測定値信号S1に変化がない場合、巻取装置4の動作不良と判断する機能を備えている。
また、構成部材動作不良検出部22は、後に示すように、テンション測定値信号S1に特定波状のテンション変動があった場合、給糸ボビン3の倒れと判断する機能を備えている。また、構成部材動作不良検出部22は、給糸ボビン3の解舒に比例してテンションが増大する場合、後に詳述するように給糸ボビン3の解舒バルーンを制御する糸解舒補助装置5の動作不良と判断する機能を備えている。
図4から図6は1本の給糸ボビン3が解舒されるときのテンションセンサー18で測定されたテンション測定値を示す図である。図5は圧電素子によりテンションを検出するテンションセンサーを、図6はピエゾ素子によるテンションを検出するテンションセンサーを、図7は微小距離センサーによりテンションを検出するテンションセンサーを用いた場合をそれぞれ示す。図4から図6において、T1部分はテンサー6が開放された(テンサー開放)場合のテンション測定値変化を、T2部分はテンサー6が押し付け(テンサー押付)時のテンション測定値変化をそれぞれ示す。また、T3部分は給糸ボビン3が糸解舒補助装置5に接触する(ボビンに触る)場合のテンション測定値変化を示す。
図4から図6に示すように、テンションセンサー18の測定原理の違いでテンション測定値の変化に若干の違いはある。しかしながら、「テンサー開放」、「テンサー押し付け」、「ボビンに触る」の動作不良が発生することにより、それぞれ同じようなテンション測定値の変化として現れる。即ち、テンションセンサー18のテンション測定値の変化から、巻取ユニット1を構成する構成部材であるテンサー6、糸解舒補助装置5の異常を検出することができる。
また、給糸ボビン3が倒れた場合、テンションセンサー18のテンション測定値は図7示すように特定波状に変動するので、テンション測定値がこのように特定波状に変動した場合、給糸ボビン3が倒れていると判断できる。糸解舒補助装置5に動作不良が発生し、バルーンのコントロールができなくなった場合がある。この場合は、図8に示すように、給糸ボビン3の解舒が進む(時間が経過する)につれてテンション測定値が増大する。このようにテンション測定値が所定値を超えて増大する場合、糸解舒補助装置5の動作不良と判断できる。
上記のように、巻取ユニット1を構成する構成部材の動作不良によるテンションセンサー18のテンション測定値変化は、各構成部材毎に異なった状態で現れる。そこで構成部材が動作不良となった場合に現れるテンション測定値の変動を各構成部材毎にパターン化して構成部材動作不良検出部22の記憶部22aに予め記憶しておく。そしてテンションセンサー18のテンション測定値に異常な変化が発生した場合、この測定値と記憶部に記憶しているデータを比較することにより、動作不良となっている構成部材を検出(特定することが)できる。
上記のように構成部材動作不良検出部22で、テンションセンサー18によるテンション測定値信号S1から巻取ユニット1を構成する構成部材の動作不良を検出できる。即ち、糸解舒補助装置5の動作不良、テンサー6の動作不良、巻取装置4の動作不良が検出できる。更にトレイ2に挿立された給糸ボビン3の倒れ等も検出できる。この動作不良となった構成部材の名称、動作不良発生時刻等を表示部25に表示することにより、動作不良発生した後すぐに対処することが可能となる。また、テンション不良の発生の履歴を構成部材動作不良検出部22の記憶部22aに記憶しておく。これによりこの履歴を調べることにより、パッケージPにおける動作不良の糸の巻き長さを推定できるから、その部分の糸を巻き出し除去することが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。上記実施形態例では、コントローラ20と構成部材動作不良検出部22を別構成とした。しかしこれに限定されるものではなく、例えば、コントローラ20が備える機能と、構成部材動作不良検出部22が備える機能を、例えば1台のパソコンで実施できるように構成する。これにより、コントローラ20と構成部材動作不良検出部22を一台のパソコンで実現することも可能である。
また、図示は省略するが、自動ワインダが複数台の巻取ユニットを備えた構成である場合は、構成部材動作不良検出部22を一台設ける。この一台の構成部材動作不良検出部22でどの巻取ユニットのどの構成部材が動作不良であるのかを検出し、それを表示部に表示する。更にテンション不良の発生履歴を記憶部に記憶するようにしてもよい。
従来の自動ワインダの巻取ユニットの構成例を示す図である。 本発明に係る構成部材の動作不良検出手段を備えた自動ワインダの巻取ユニットの構成例を示す図である。 給糸ボビンの解舒テンションの変動例を示す図である。 圧電素子によりテンションを検知するテンションセンサーで測定した解舒テンション測定値の変動例を示す図である。 ピエゾ素子によりテンションを検出するテンションセンサーで測定した解舒テンション測定値の変動例を示す図である。 微小距離センサーによりテンションを検出するテンションセンサーで測定した解舒テンション測定値の変動例を示す図である。 給糸ボビンが倒れた場合の解舒テンション測定値の変動例を示す図である。 糸解舒補助装置が動作不良の場合の解舒テンション測定値の変動例を示す図である。
符号の説明
1 巻取ユニット
2 トレイ
3 給糸ボビン
4 巻取装置
5 糸解舒補助装置
6 テンサー
7 スプライサー(糸継装置)
7a 糸端補足手段
7b 糸端補足手段
7c 上糸端吸引口
7d 下糸端吸引口
8 スラブキャッチー
9 ガイド
10 ガイド
11 ガイド
12 板
13 ガイド溝
14 駆動ドラム
15 綾振ドラム
16 クレードル
17 綾振溝
18 テンションセンサー
20 コントローラ
21 モータ
22 構成部材動作不良検出部
22a 記憶部
23 センサー
24 センサー
25 表示部
26 駆動部
27 カッター
28 駆動機構
31 解舒の終了部
S1 テンション測定値信号
S2 制御信号
S3 制御信号
S4 検出制御信号
S5 検出制御信号
S6 給糸ボビン切換信号
S7 糸欠点検出信号
P パッケージ
Y 糸
T1 テンサー開放によるテンション測定値変化部
T2 テンサー押付によるテンション測定値変化部
T3 給糸ボビンと糸解舒補助装置の接触によるテンション測定値変化部

Claims (7)

  1. 給糸ボビンから解舒された糸を糸道を通して巻取装置に導き、該巻取装置のパッケージに巻き取ってパッケージを製造する巻取ユニットを備えた自動ワインダにおいて、
    前記糸道を通る糸のテンションを測定するテンションセンサーと、
    前記テンションセンサーで検出したテンション測定値から前記巻取ユニットを構成する複数の構成部材内の動作不良となっている構成部材を検出する構成部材動作不良検出部とを設けたことを特徴とする自動ワインダ。
  2. 前記構成部材動作不良検出部は、複数のテンションパターンが記憶された記憶部を有し、
    前記テンションセンサーで測定されたテンション測定値が前記記憶部に記憶された最適な巻取テンションパターンから外れる場合は、前記テンション測定値を前記記憶部に記憶された各構成部材の動作不良時のテンションパターンと比較することにより、動作不良となっている構成部材を特定することを特徴とする請求項1に記載の自動ワインダ。
  3. 前記糸道を通る糸にテンションを付与するテンサーと、
    前駆テンサーを制御するテンサー制御部とを備え、
    前記テンションセンサーで測定したテンション測定値を前記テンション制御部にフィードバックして前記テンサーが付与するテンションを制御するように構成されており、
    前記構成部材動作不良検出部は、前記テンサー制御部が前記テンション測定値を基に適正なテンサー制御信号を前記テンサーに送信しても、前記テンションに変化がない場合、前記テンサーの動作不良と判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動ワインダ。
  4. 前記巻取装置を駆動するモータの回転数を制御して前記糸道を通る糸のテンションを制御するテンション制御部を備え、
    前記テンションセンサーで測定したテンション測定値を前記テンション制御部にフィードバックして前記テンションを制御するように構成されており、
    前記構成部材動作不良検出部は、前記テンサー制御部が前記テンション測定値を基に適正なモータ制御信号をモータ駆動制御部に送信しても、前記テンションに変化がない場合、前記巻取装置の動作不良と判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動ワインダ。
    自動ワインダ。
  5. 前記構成部材動作不良検出部は、前記テンションセンサーが測定したテンション測定値に特定波状のテンション変動があった場合、前記給糸ボビンの倒れと判断することを特徴とする請求項1に記載の自動ワインダ。
  6. 前記構成部材動作不良検出部は、前記給糸ボビンの解舒に比例してテンションが増大する場合、前記給糸ボビンの解舒バルーンを制御する糸解舒補助装置の動作不良と判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動ワインダ。
  7. 給糸ボビンから解舒された糸を糸道を通して巻取装置に導き、該巻取装置のパッケージに巻き取ってパッケージを製造する巻取ユニットを備えた自動ワインダの前記巻取ユニット構成部材の動作不良を検出する自動ワインダの動作不良検出方法であって、
    前記糸道を通る糸のテンションを測定するテンションセンサーと、
    前記テンションセンサーで検出したテンション測定値から前記巻取ユニットを構成する構成部材の動作不良を検出することを特徴とする自動ワインダの動作不良検出方法。
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