JP5229565B2 - トラバースアーム及びこのトラバースアームを備える糸巻取機 - Google Patents

トラバースアーム及びこのトラバースアームを備える糸巻取機 Download PDF

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Description

本発明は糸ガイドを支持するトラバースアームの構造に関するものである。
糸をトラバースするための糸ガイドを支持するトラバースアームを駆動手段によって往復動(回動)させることで、トラバースしながら糸をパッケージに巻き取る糸巻取機が従来から知られている。このような糸巻取機においては、パッケージの巻取作業の高速化、パッケージの高品質化等のために、トラバースアームの軽量化が求められている。
このような軽量化されたトラバースアームを開示するものとして特許文献1及び特許文献2がある。特許文献1には、トラバースアームにおいて、内部を中空状に構成したトラバースアームや、重量が比較的軽い充填材を板状部材で挟み込んだいわゆるサンドイッチ構造で構成したトラバースアーム等が開示されている。また、特許文献2には、トラバースアームの回動方向に平行な平面に貫通状の孔が形成されているものが開示されている。
特表2002−518276号公報 国際公開第2007/007004号パンフレット
しかし、特許文献1及び特許文献2に開示されるように軽量化が考慮されたトラバースアームであっても、トラバースアームが駆動された場合には、移動方向(側面部分)に対して空気の抵抗が発生してしまう。従って、トラバースガイドの往復動を効果的に高速化することが困難であった。また、軽量化によってトラバースアームの剛性が低下し、トラバース時等でトラバースアームの破損が発生するおそれもあった。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、糸をトラバースするための糸ガイドを支持するトラバースアームにおいて、駆動手段への負荷を抑えて高速トラバースを実現できる構成を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、糸をトラバースさせるための糸ガイドを支持するトラバースアームにおいて、以下の構成が提供される。即ち、トラバースアームには、当該トラバースアームが往復移動する方向に空気を通過させるための貫通孔が形成されている。
これにより、トラバースアームを軽量化できるとともに、トラバースアームが駆動されたときに動作方向に発生する空気抵抗を低減することができる。これによって、トラバースアームを往復移動させるときの負荷を低減できる。
前記のトラバースアームにおいては、以下のように構成されることが好ましい。即ち、トラバースアームは、トラバースアームが往復移動する方向と直交する方向で対面するように配置される少なくとも1組の支持部材と、複数の前記支持部材を接続してトラス構造を構成するビーム部材と、を備える。そして、前記貫通孔は、支持部材と前記ビーム部材間とによって形成される。
これにより、トラバースアームの剛性をトラス構造によって高めるとともに、特別な工程を経ることなく貫通孔を簡素に形成することができる。
前記のトラバースアームにおいては、前記糸ガイドは、前記トラバースアームによって挟み込まれた状態で固定されていることが好ましい。
これにより、糸ガイドを保持する構造を簡易に構成できる。また、糸ガイドとトラバースアームが別部材であるので、トラバースアーム及び糸ガイドの材料を用途や状況に応じてそれぞれ適宜選択することができる。
本発明の第2の観点によれば、前記トラバースアームと、駆動手段と、を有するトラバース装置を備える糸巻取機が提供される。
これにより、軽量かつ空気抵抗を低減できるトラバースアームを用いることで、トラバース装置の加速性能を向上させることができ、駆動手段への負荷を低減できる。これによって、トラバース速度を高速化して糸巻取機のパッケージの生産性を向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る糸巻取機としての自動ワインダが備えるワインダユニット10の概略的な構成を示した模式図及びブロック図である。
図1に示すワインダユニット10は、給糸ボビン21から解舒される糸20をトラバースさせながらコーン形状の巻取ボビン22に巻き付けて、所定長で所定形状のパッケージ30とするものである。なお、巻取ボビン22の形状としては、コーン形状に限らず、円筒形状であっても良い。本実施形態の自動ワインダ(糸巻取機)は、並べて配置された複数のワインダユニット10と、その並べられた方向の一端に配置された図略の機台制御装置と、この機台制御装置の正面に備えられた図略の設定器と、を備えている。
それぞれのワインダユニット10は、巻取ユニット本体16と、ユニット制御部50と、を備えている。
ユニット制御部50は、例えば、CPUと、RAMと、ROMと、I/Oポートと、を備えて構成されている。前記ROMには、巻取ユニット本体16の各構成を制御するためのプログラムが記録されている。前記I/Oポートには、前記設定器のほか、当該巻取ユニット本体16が備える各構成(後述)が接続されており、制御情報の通信が可能に構成されている。
前記巻取ユニット本体16は、給糸ボビン21と接触ローラ29との間の糸走行経路中に、給糸ボビン21側から順に、糸解舒補助装置12と、テンション付与装置13と、スプライサ装置14と、クリアラ(糸品質測定器)15と、を配置した構成となっている。
糸解舒補助装置12は、給糸ボビン21の芯管に被さる規制部材40を給糸ボビン21からの糸の解舒と連動して下降させることにより、給糸ボビン21からの糸の解舒を補助するものである。規制部材40は、給糸ボビン21から解舒された糸の回転と遠心力によって給糸ボビン21上部に形成されたバルーンに対し接触し、当該バルーンを適切な大きさに制御することによって糸の解舒を補助する。規制部材40の近傍には前記給糸ボビン21のチェース部を検出するための図略のセンサが備えられており、このセンサがチェース部の下降を検出すると、それに追従して前記規制部材40を例えばエアシリンダ(図略)によって下降させることができる。
テンション付与装置13は、走行する糸20に所定のテンションを付与するものである。テンション付与装置13としては、例えば、固定の櫛歯36に対して可動の櫛歯37を配置するゲート式のものを用いることができる。可動側の櫛歯37は、櫛歯同士が噛み合わせ状態又は解放状態になるように、例えばロータリ式に構成されたソレノイド38により回動することができる。このテンション付与装置13によって、巻き取られる糸20に一定のテンションを付与し、パッケージ30の品質を高めることができる。なお、テンション付与装置13には、上記ゲート式のもの以外にも、例えばディスク式のものを採用することができる。
スプライサ装置14は、クリアラ15が糸欠点を検出して行う糸切断時、又は給糸ボビン21からの解舒中の糸切れ時等に、給糸ボビン21側の下糸と、パッケージ30側の上糸とを糸継ぎするものである。このような上糸と下糸とを糸継ぎする糸継装置としては、機械式のものや、圧縮空気等の流体を用いるもの等を使用することができる。
クリアラ15は、糸20の太さを検出するための図略のセンサが配置されたクリアラヘッド49と、このセンサからの糸太さ信号を処理するアナライザ52と、を備えている。クリアラ15は、前記センサからの糸太さ信号を監視することにより、スラブ等の糸欠陥を検出するように構成されている。前記クリアラヘッド49の近傍には、前記クリアラ15が糸欠点を検出したときに直ちに糸20を切断するためのカッタ39が設けられている。
前記スプライサ装置14の下側及び上側には、給糸ボビン21側の下糸を捕捉してスプライサ装置14に案内する下糸案内パイプ25と、パッケージ30側の上糸を捕捉してスプライサ装置14に案内する上糸案内パイプ26と、が設けられている。また、下糸案内パイプ25と上糸案内パイプ26は、それぞれ軸33,35を中心にして回動可能に構成されている。下糸案内パイプ25の先端には吸引口32が形成され、上糸案内パイプ26の先端にはサクションマウス34が備えられている。下糸案内パイプ25及び上糸案内パイプ26には適宜の負圧源がそれぞれ接続されており、前記吸引口32及びサクションマウス34に吸引流を発生させて、上糸及び下糸の糸端を吸引捕捉できるように構成されている。
前記巻取ユニット本体16は、巻取ボビン(紙管、芯管)22を着脱可能に支持するクレードル23と、巻取ボビン22の周面又はパッケージ30の周面に接触して従動回転可能な接触ローラ29と、を備えている。また、巻取ユニット本体16は、糸20をトラバースさせるためのアーム式のトラバース装置27をクレードル23近傍に備えており、このトラバース装置27によって糸20を綾振りしながらパッケージ30に糸20を巻き取ることが可能に構成されている。
前記クレードル23は回動軸48を中心に回動可能に構成されており、巻取ボビン22への糸20の巻取に伴う糸層径の増大を、クレードル23が回動することによって吸収できるように構成されている。また、クレードル23及びトラバース装置27は、図1に示すようにコーン形状のパッケージ30を形成可能に構成されている。なお、円筒形状の巻取ボビンを使用して、チーズ形状のパッケージを形成することもできる。
前記クレードル23の巻取ボビン22を挟持する部分にはパッケージ駆動モータ41が取り付けられており、このパッケージ駆動モータ41によって巻取ボビン22を回転駆動して糸20を巻き取るように構成されている。パッケージ駆動モータ41のモータ軸は、巻取ボビン22をクレードル23に支持させたときに、当該巻取ボビン22と相対回転不能に連結されるようになっている(いわゆるダイレクトドライブ方式)。このパッケージ駆動モータ41の動作はパッケージ駆動制御部42により制御され、このパッケージ駆動制御部42はユニット制御部50からの運転信号を受けて前記パッケージ駆動モータ41の運転/停止を制御するように構成している。
また、前記クレードル23にはパッケージ回転センサ43が取り付けられており、このパッケージ回転センサ43は、クレードル23に取り付けられた巻取ボビン22の回転(巻取ボビン22に形成された糸層31の回転)を検出するように構成している。この巻取ボビン22の回転検出信号は、パッケージ回転センサ43から、前記パッケージ駆動制御部42や前記ユニット制御部50へ送信される。更に、前記回転検出信号は、後述するトラバース制御部46に入力される。
また、前記回動軸48には、クレードル23の角度(回動角)を検知するための角度センサ(パッケージ径取得部)44が取り付けられている。この角度センサ44は例えばロータリエンコーダからなり、クレードル23の角度に応じた角度信号をユニット制御部50に対して送信するように構成されている。クレードル23はパッケージ30が巻き太るに従って角度が変化するので、クレードル23の回動角を前記角度センサ44によって検出することにより、パッケージ30の糸層の径を検知することができる。これにより、トラバース装置27をパッケージ糸層径に応じて制御することで、糸の綾振りを適切に行うことができる。また、前記角度センサ44で取得された糸層31の径は、ユニット制御部50からパッケージ駆動制御部42へ転送される。
前記トラバース装置27は、トラバースガイド60と、トラバースガイド駆動モータ(駆動手段)45と、を主要な構成として備えている。トラバースガイド60は、トラバースアーム28と、糸ガイド11と、備える。トラバースアーム28は、支軸のまわりに旋回可能に構成した細長状のアームとして構成されている。糸ガイド11は、前記トラバースアーム28の先端に保持されており、フック状に構成される。トラバースガイド駆動モータ45は、トラバースアーム28を駆動するためのものであって、サーボモータにより構成されている。トラバース装置27は、トラバースアーム28を図1の矢印のように往復旋回運動させることにより、糸20の綾振りを行う構成になっている。なお、トラバースアーム28及び糸ガイド11の詳細な構成については後述する。
このトラバースガイド駆動モータ45の作動はトラバース制御部46により制御される。このトラバース制御部46は、専用のマイクロプロセッサによるハードウェア等から構成されており、ユニット制御部50からの信号を受けてトラバースガイド駆動モータ45の運転/停止を制御するように構成されている。
また、トラバース装置27にはロータリエンコーダからなるトラバースガイド位置センサ47が備えられている。トラバース装置27は、このトラバースガイド位置センサ47によって、トラバースアーム28の旋回位置(ひいては、糸ガイド11の位置)を検出し、位置信号をトラバース制御部46へ送信できるように構成されている。
次に、図2から図5までを参照して、トラバースアーム28及び糸ガイド11を備えるトラバースガイド60の構成について説明する。図2は、本実施形態のトラバースガイド60の様子を示した斜視図である。図3は、トラバースガイド60の様子を示した正面図である。図4は、トラバースガイド60の様子を示した側面図である。図5は、トラバースガイド60の先端側の様子を示した拡大側面図である。
本実施形態のトラバースアーム28は、CFRP(carbon fiber reinforced plastics)を材料として構成されており、先端側に糸ガイド11を挟み込んだ状態でトラバースガイド駆動モータ45に取り付けられる。このトラバースアーム28は、第1プレート(カバー部材、支持部材)61と、第2プレート(カバー部材、支持部材)62と、ビーム64と、を主要な構成として備えている。
第1プレート61は、図3の正面視において、トラバースガイド駆動モータ45の出力軸が接続される基端側から糸ガイド11が挟み込まれる先端側に向かうに従って狭まる細長状の板状部材として構成されている。この第1プレート61には、略台形状の第1貫通孔69及び第2貫通孔70が上下方向に並んで形成されている。また、第1プレート61の先端側には、糸ガイド11を保持するための保持部が形成されており、この保持部は、フック状に構成される糸ガイド11の形状に応じて略J字状に湾曲するように形成されている。この保持部近傍には、糸ガイド11を固定するときの位置決めに使用される位置決め孔が長手方向に並んで2つ形成されている。
一方、第2プレート62は、第1プレート61と同様に、基端側から先端側に向かうに従って狭まる細長状の板状部材で構成されている。また、第2プレート62には、第1プレート61の貫通孔69,70と形状及び位置を対応させるようにして、略台形状の貫通孔が上下方向に2つ並んで形成されている。
更に、第1プレート61及び第2プレート62の基端側には、トラバースガイド駆動モータ45の出力軸を差し込むための軸孔65と、キー結合のためのキー溝72と、がそれぞれ形成されている。
ビーム64は、適宜の間隔をあけて平行に配置される第1プレート61と第2プレート62とを接続するための部材であり、トラバースアーム28の幅方向両側の側部に配置されている。より具体的には、ビーム64は、細長い板状部材を複数回交互に折り曲げて構成されており、図2に示すように、第1プレート61と第2プレート62との間であって、トラバースアーム28の幅方向両側にそれぞれ配置されている。また、それぞれのビーム64は、トラバースアーム28の基端部及び先端部を除く長手方向のほぼ全体にわたって配置されている。
図4の側面視に示すように、ビーム64は、第1プレート61と第2プレート62との間でジグザグ状となるように配置されており、このビーム64と第1プレート61及び第2プレート62とによってトラス構造が形成されている。このように、トラス構造を形成する2つのビーム64によって第1プレート61及び第2プレート62が接続されているので、軽量化を実現しつつ、トラバースアーム28の剛性を良好に確保することが可能となっている。
また、図2及び図4に示すように、第1貫通孔69と第2貫通孔70との間の位置においては、第1プレート61と第2プレート62との間に中途部ビーム71がトラバースアーム28の幅方向全体にわたって配置されている。この中途部ビーム71は、細長状の板状部材を複数回交互に折り曲げて構成されており、第1貫通孔69と第2貫通孔70との間で、第1プレート61及び第2プレート62とによってトラス構造を構成している。これによって、トラバースアーム28の短手方向についても、第1プレート61と第2プレート62がトラス構造によって接続されていることになり、トラバースアーム28の剛性を一層高めることができる。
第1プレート61及び第2プレート62は、トラバースガイド駆動モータ45に接続された状態では、トラバースガイド駆動モータ45の出力軸(トラバースアーム28の支軸、回動軸)の方向で対面している。即ち、トラバースアーム28がトラバースガイド駆動モータ45によって駆動されて移動する方向に対して直交する方向で第1プレート61と第2プレート62とが対面していることになる。
そして、図4の側面視に示すように、第1プレート61と第2プレート62との間の空間は前記ビーム64によって仕切られている。これにより、トラバースアーム28の内部には、当該トラバースアーム28の幅方向(トラバースアーム28の往復動の向きに沿う方向)に貫通する複数の空間(貫通孔)67が形成される。従って、トラバースアーム28が回動(往復動)する際には、空気はトラバースアーム28の一側の側面から前記空間67を通り、他側の側面から抜けることになる。これにより、トラバースアーム28の側面(トラバースアーム28の移動方向)に生じる空気の抵抗を低減できるので、風損による速度低下を抑制でき、トラバースアーム28の高速移動が可能になる。
特に本実施形態では、前記ビーム64を構成している板状部材の厚み方向が、前記トラバースアーム28の往復動の向きと直交するように配置されている。従って、空間67を大きく確保できるとともに当該空間の空気の通過が良好になり、風損による速度低下を一層低減することができる。
また、トラバースアーム28の軸孔65の近傍(基端側)には、アルミで形成される円板部材63が、第1プレート61及び第2プレート62に挟み込まれる形で固定されている。この円板部材63の中央部には、トラバースアーム28の軸孔65及びキー溝72に対応した形状の貫通孔が形成されている。このように、モータ出力軸との接続部分においてアルミ製の円板部材63を第1プレート61及び第2プレート62とで挟み込んだ状態で配置することによって、回動に伴う負荷(負担)が大きいトラバースアーム28の基端側を効果的に補強することができる。
次に、トラバースアーム28の先端側に把持される糸ガイド11について説明する。糸ガイド11は、セラミック等によってフック状に構成されており、トラバースアーム28の先端側に挟み込まれた状態で保持されている。より具体的には、図5に示すように、糸ガイド11は、正面側の第1プレート61と背面側の第2プレート62とによって、回動軸の軸方向で挟み込まれた状態で接合又は接着等することでトラバースアーム28の先端側に固定されている。また、図3に示すように、糸ガイド11には糸を引っ掛けるための糸掛け溝75が形成されており、この糸掛け溝75及びその近傍が第1プレート61(トラバースアーム28)からはみ出すように露出している。
また、糸ガイド11には、正面側に突出する2つの位置決め突起66が、トラバースアーム28の長手方向に並んで形成されている。この2つの位置決め突起66を第1プレート61に形成されている2つの前記位置決め孔にそれぞれ合わせるようにすることで、糸ガイド11がトラバースアーム28に適切な位置で保持されることになる。
ところで、巻取作業中の糸ガイド11は常に糸と接触した状態で往復動するため、摩擦によって静電気が生じることがある。この静電気は、糸ガイド11への糸屑や埃等の付着の原因になったり、周辺の電子機器に影響したりするおそれがある。しかしながら、本実施形態のトラバースアーム28は導電材料であるCFPRで構成されているので、糸と糸ガイド11との接触によって生じた静電気をトラバースアーム28側へ放電することができる。更に、本実施形態では、糸ガイド11を確実に保持するために、トラバースアーム28と糸ガイド11との接触面積が大きくなるように構成されているので、効率的な静電気の放電が可能となっている。従って、上述したような静電気の影響による障害の発生を抑制し、一層効率的な巻取作業を行うことができる。
以上に示したように、本実施形態の糸ガイド11を支持するトラバースアーム28には、トラバースアーム28が往復移動する方向に空気を通過させるための貫通状の空間67が形成されている。
これにより、トラバースアーム28を軽量化できるとともに、トラバースアーム28が駆動されたときに動作方向に発生する空気抵抗を低減することができる。これによって、トラバースアーム28を往復移動させるときの負荷を低減できる。
また、本実施形態のトラバースアーム28においては、以下のように構成される。即ち、トラバースアーム28は、トラバースアーム28が往復移動する方向と直交する方向で対面するように配置される第1プレート61及び第2プレート62と、第1プレート61及び第2プレート62を接続してトラス構造を構成するビーム64と、を備える。そして、貫通状の空間67は、第1プレート61と第2プレート62との間であって、トラス構造を構成するビーム64間の隙間によって形成される。
これにより、トラバースアーム28の剛性をトラス構造によって高めるとともに、特別な工程を経ることなく貫通状の空間67を簡素に形成することができる。従って、本実施形態のように、トラバースアーム28のトラバース方向と平行な面に第1貫通孔69及び第2貫通孔70が形成されるような構成においても、一定の剛性を確保することができる。
また、本実施形態のトラバースアーム28においては、糸ガイド11は、トラバースアーム28によって挟み込まれた状態で固定されている。
これにより、糸ガイド11を保持する構造を簡易に構成できる。また、糸ガイド11とトラバースアーム28が別部材であるので、トラバースアーム28及び糸ガイド11の材料を用途や状況に応じてそれぞれ適宜選択することができる。本実施形態では、糸ガイド11にセラミックを用い、トラバースアーム28にCFRPを用いることで、軽量であるとともに、トラバースによって生じる静電気を効率的に放電することができる構成を実現している。
また、本実施形態のワインダユニット10(自動ワインダ)は、トラバースアーム28と、トラバースガイド駆動モータ45と、を有するトラバース装置27を備える。
これにより、軽量かつ空気抵抗を低減できるトラバースアーム28を用いて、トラバース装置27の加速性能を向上させることができ、トラバースガイド駆動モータ45への負荷を低減できる。これによって、トラバース速度を高速化して自動ワインダのパッケージ30の生産性を向上させることができる。
以上に本発明の好適な実施形態を説明したが、上記の構成は更に以下のように変更することができる。
上記実施形態のトラバースアーム28は、CFRPを材料として構成されているが、トラバースアームの材料として例えば以下の材料を用いることもできる。即ち、トラバースアーム28は、その他の無機繊維(ガラス繊維、セラミック繊維)や有機繊維(アラミド繊維、PBO繊維、超高分子量ポリエチレン)からなる複合材料や、軽量金属(マグネシウム、ベリリウム、アルミ、チタン)を含む合金等を材料として構成することができる。
上記実施形態のトラバースアーム28はトラス構造により前記空間67を形成しているが、これに代えて、例えばトラバースアームの内部に幅方向の貫通孔を形成することによっても、前記空間を構成することができる。この場合、空気の通過孔としての前記貫通孔は、トラバースアームの幅方向両側の側面にそれぞれ開口を形成するようにすれば良い。
また、上記実施形態のトラバースアーム28の形状は適宜変更することができる。例えば、トラバースアームに形成される貫通孔を3つ以上形成したり、第1貫通孔69及び第2貫通孔70を省略して、貫通孔が形成されていない形状にしたりすることができる。
また、上記実施形態の糸ガイド11の形状は事情に応じて適宜変更できる。例えば、糸ガイドの糸を係止する部分を先端側が開放されたU字状に形成する構成や、2本の棒状部材によって糸を挟み込んでトラバースさせる構成等に変更することができる。
巻取ボビン22をパッケージ駆動モータ41によって直接駆動する構成に代えて、接触ローラ29をモータによって駆動し、パッケージ30側を従動回転する構成としても良い。また、トラバースガイド駆動モータ45はサーボモータとする構成に代えて、例えばボイスコイルモータ、ステップモータとすることができる。
上記実施形態において、図4では、ビーム64のジグザグ形状が均等な形状で図示されているが、ビーム64と第1プレート61と第2プレート62とが全体としてトラス構造を構成しており、トラバースアーム28が駆動されたときに動作方向に発生する空気抵抗を低減することができるのであれば、ジグザグ形状が不均一に形成されていても良い。また、ビーム64と第1プレート61及び第2プレート62によって形成される空間67(貫通孔)の数も図示されているものに限られず、適宜増減可能である。
上記実施形態では、トラバースガイドは、2つの位置決め突起によりトラバースアーム28(第1プレート61)に対して位置決めされる構成であるが、位置決め突起は、1つか3つ以上設けるようにしても良い。このように、位置決め突起の構成は適宜変更することができる。例えば、上記実施形態において、トラバースガイド60の背面側にも位置決め突起を加え、第2プレート62に対しても位置決めを行うように構成することもできる。
上記実施形態では、第1プレート61と第2プレート62とは、適宜の間隔をあけて平行に配置されるとした。しかし、配置関係は、上記実施形態に限定されず、ビーム64を配置する間隔が設けられていれば、第1プレート61と第2プレート62は先端側に向かうに従って間隔が狭まるように配置されていても良い。
本発明の一実施形態に係る自動ワインダが備えるワインダユニットの概略的な構成を示した模式図及びブロック図。 本実施形態のトラバースガイドの様子を示した斜視図。 本実施形態のトラバースガイドの様子を示した正面図。 本実施形態のトラバースガイドの様子を示した側面図。 トラバースガイドの先端側の様子を示した拡大側面図。
符号の説明
10 ワインダユニット
11 糸ガイド(糸ガイド)
27 トラバース装置
28 トラバースアーム
45 トラバースガイド駆動モータ(駆動手段)
61 第1プレート(支持部材)
62 第2プレート(支持部材)
64 ビーム
67 空間(貫通孔)

Claims (3)

  1. 糸をトラバースさせるための糸ガイドを支持するトラバースアームにおいて、
    前記トラバースアームが往復移動する方向に空気を通過させるための貫通孔が形成され
    前記トラバースアームが往復移動する方向と直交する方向で対面するように配置される少なくとも1組の支持部材と、
    複数の前記支持部材を接続してトラス構造を構成するビーム部材と、
    を備え、
    前記貫通孔は、前記支持部材と前記ビーム部材とによって形成されることを特徴とするトラバースアーム。
  2. 請求項に記載のトラバースアームであって、
    前記糸ガイドは、前記トラバースアームによって挟み込まれた状態で固定されていることを特徴とするトラバースアーム。
  3. 請求項1又は2に記載のトラバースアームと、
    前記トラバースアームを駆動させるための駆動手段と、
    を有するトラバース装置を備えることを特徴とする糸巻取機。
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