JP5028313B2 - キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器口部に装着可能なキャップに関する。
この種のキャップとしては、従来、下記特許文献1に示されているような、容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体に被着される上蓋と、を備えた構成が知られている。上記したキャップ本体には、円環状の天井壁と、天井壁の外縁から垂下され、容器の口部の外側に嵌合可能な外筒部(筒状側壁)と、外筒部の平面視内側に配設された注出部(周状突起)と、が備えられている。また、上記した上蓋は、注出部を覆う蓋体であり、この上蓋には、注出部の上方に配設された天面と、天面から垂下されて注出部を囲うスカート壁と、が備えられている。このような構成からなるキャップでは、注出部の内側に形成された注出口から容器内の内容液を注出することができ、また、上蓋をキャップ本体に被着させることで注出口を密閉することができる。
上記した構成のキャップでは、容器内の内溶液を注出するときに、キャップ本体の上蓋に対する合わせ面(天井壁の上面)に内溶液が付着し、この内溶液が上蓋をキャップ本体に被着させるときにも残留している場合がある。この場合、仮に、上蓋をキャップ本体に被着させたときにキャップ本体と上蓋との合わせ面同士が当接する構成になっていると、上蓋をキャップ本体に被着させたときに、キャップ本体と上蓋との合わせ面間(上蓋筒部の先端面と天井壁の上面との間)に生じる圧力によって、キャップ本体の合わせ面に付着した内容液が外に飛散するという問題が生じる。そこで、下記特許文献1に記載されたキャップでは、上蓋をキャップ本体に被着させたときにキャップ本体と上蓋との合わせ面間に隙間が形成される構成になっており、これにより、上蓋をキャップ本体に被着させたときに、キャップ本体の合わせ面に付着した液が飛散することを防止している。
特開平8−198297号公報
しかしながら、上記した従来のキャップでは、キャップ本体の合わせ面に多量の液体が付着している場合、上蓋をキャップ本体に被着させたときに、上記した液体がキャップ本体と上蓋との合わせ面間(上蓋筒部の先端面と天井壁の上面との間)で圧縮され、キャップ本体の合わせ面に付着した液体が飛散する場合がある。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、上蓋をキャップ本体に被着させたときの液の飛散をより確実に防止することができるキャップを提供することを目的としている。
本発明に係るキャップは、容器の口部の外側に嵌合可能な外筒部、及び、該外筒部の平面視内側に配設され、前記容器内の内容物を注出するための注出部を有するキャップ本体と、該キャップ本体に対して開閉可能に被着され、前記注出部を覆う上蓋と、を備えるキャップにおいて、前記外筒部には、前記容器の外に連通する連通路が形成され、前記キャップ本体の前記上蓋に対する合わせ面には、前記連通路に連通する開口が形成され、前記上蓋の前記キャップ本体に対する合わせ面には、前記開口を介して前記連通路に連通される溝が形成されていることを特徴としている。
このような特徴により、上蓋をキャップ本体に被着させて上蓋の合わせ面をキャップ本体の合わせ面に当接させたとき、これらの合わせ面の間に生じる圧力が、上蓋の合わせ面に形成された溝内に逃がされ、さらに、その溝内から、キャップ本体の合わせ面に形成された開口を介して連通路に逃がされ、この連通路から容器の外に逃がされる。これにより、上蓋をキャップ本体に被着させたときに、上蓋とキャップ本体との合わせ面間からキャップの外に向けて放出される圧力が低減される。
また、本発明に係るキャップは、前記溝の深さは、前記開口に近づくに従い漸次浅くなっていることが好ましい。
これにより、溝内に逃がされた圧力が開口から連通路に逃がされ易くなる
また、本発明に係るキャップは、前記外筒部には、筒状の外周壁部と、該外周壁部の内側に配設されて前記口部に嵌合可能な嵌合筒部と、前記外周壁部と前記嵌合筒部との間に介在された破断容易な弱化部と、が備えられ、前記外周壁部のうち、径方向の一方側の部分が前記上蓋に連結され、径方向の他方側の部分が前記嵌合筒部に連結され、前記外周壁部の内周面と前記嵌合筒部の外周面との間の空間が前記連通路となっていることが好ましい。
これにより、容器口部に装着されたキャップを取り外す際、まず、キャップ本体から離脱された上蓋を指等で摘んで引き上げる。これにより、弱化部が、外周壁部の径方向の一方側から他方側に向かって順次破断されていき、外周壁部が嵌合筒部から切り離されて上方に引き上げられる。そして、弱化部が、外周壁部の径方向の他方側の部分のところまで破断されると、引き上げられる外周壁部によって、嵌合筒部のうちの径方向の他方側の部分が引っ張られて容器口部から外される。このように嵌合筒部の一部分の嵌合が外れると、残りの部分も連なって容易に外れるので、そのまま注出筒部を引き上げられることにより、嵌合筒部が容器口部から外れ、キャップ本体が容器口部から取り外される。
また、外周壁部の内周面と嵌合筒部の外周面との間の空間を連通路として利用しているので、連通路を別途形成する場合に比べて外筒部が簡素な構成となる。
本発明に係るキャップによれば、上蓋とキャップ本体との合わせ面間に生じる圧力が溝及び連通路を通って逃がされ、上蓋とキャップ本体との合わせ面間からキャップの外に向けて放出される圧力が低減されるので、キャップ本体の合わせ面に内容物等の液体が付着している場合であっても、上蓋をキャップ本体に被着させたときの液の飛散を防止することができる。
以下、本発明に係るキャップの実施の形態について、図面に基いて説明する。
図1は本実施の形態におけるキャップ1の斜視図であり、図2はキャップ1の断面図であり、図3はキャップ1の側面図であり、図4は図3に示すA−A間の断面図であり、図5はキャップ1を容器口部20から取り外す際の斜視図である。なお、図1は後述する上蓋4がキャップ本体3から離脱された状態(上蓋4を開けた状態)を示しており、図2から図4は上蓋4がキャップ本体3に被着された状態(上蓋4を閉めた状態)を示している。
なお、図2に示す鎖線Lは、キャップ1の中心軸線を示しており、以下、単にキャップ軸Lと記す。また、以下に説明する実施の形態では、キャップ1からみて容器2側(図2における下側)を「下方」とし、その反対側(図2における上側)を「上方」とする。また、後述するヒンジ10側(図2における右側)を後方側とし、その反対側(図2における左側)を前方側とする。なお、前記した「後方側」が本発明における「径方向の一方側」に相当し、前記した「前方側」が本発明における「径方向の他方側」に相当する。
図1、図2に示すように、キャップ1は、例えば射出成形等より形成された樹脂製部品であり、容器2の口部20に装着可能であるとともに、容器口部20から取り外し可能で分別回収に適したキャップである。キャップ1は、容器口部20に装着されるキャップ本体3と、キャップ本体3に対して開閉可能に被着される上蓋4と、を備えている。なお、容器2は、ガラス瓶や合成樹脂製の容器である。容器口部20は、略円筒形状の筒部であり、容器口部20の上端部には、径方向外側に膨出した係合部21が形成されている。
キャップ本体3は、キャップ軸Lに対して垂直に配設された円環状の天板部5と、天板部5の外縁から垂下された外筒部6と、天板部5の下面から垂下されて外筒部6の内側に配設された内筒部7と、天板部5の内側に設けられた注出部8と、天板部5の上面に立設された係合筒部9と、を備えている。これら天板部5、外筒部6、内筒部7、注出部8及び係合筒部9は一体に形成されており、外筒部6、内筒部7及び係合筒部9はキャップ軸Lを共通軸にして同軸上にそれぞれ配設されている。
外筒部6は、容器口部20の外側に嵌合可能な略二重筒構造の筒部であり、その概略構成は、円筒状の外周壁部60と、外周壁部60の内側に配設されて容器口部20の外側に嵌合可能な嵌合な略円筒状の嵌合筒部61と、外周壁部60と嵌合筒部61との間に介在された弱化部62と、外周壁部60の前端部分と嵌合筒部61の前端部分とを連結する連結部63と、を備えている。
外周壁部60と嵌合筒部61とは、キャップ軸Lを共通軸にして同軸上に配設されており、外周壁部60の内周面と嵌合筒部61の外周面との間には隙間空間が形成されている。この空間は、外筒部6の下方側に向けて開放されており、容器2の外に連通する連通路64となっている。また、連結部63は、外周壁部60と嵌合筒部61との間を埋めた厚肉部であり、外周壁部60及び嵌合筒部61の上端から下端までの範囲に亘って形成されている。すなわち、外周壁部60の内周面と嵌合筒部61の外周面との間の隙間空間は、その前端部分が連結部63によって閉塞されており、上記した連通路64は、平面視C字形状に形成されている。また、嵌合筒部61の下端には、径方向内側に膨出した係合部69が全周に亘って形成されており、この係合部69が容器口部20の係合部21の下方に係止されることで外筒部6(嵌合筒部61)が容器口部20にアンダーカット嵌合されている。
弱化部62は、外筒部6の周方向に沿って破断容易な易破断構造である。この弱化部62は、外周壁部60の上端部と嵌合筒部61の上端部との間に配設されている。具体的に説明すると、弱化部62は、外周壁部60の上端と嵌合筒部61の上端との間に形成されて外周壁部60と嵌合筒部61との間の空間(連通路64)の上端を覆う薄膜部65と、外周壁部60の上端と嵌合筒部61の上端との間に架設された連結片66と、を備えている。薄膜部65は、外筒部6の周方向に沿って円弧状に延設された帯状の薄膜部である。この薄膜部65は、外筒部6の前方側部分に配設されており、薄膜部65の周方向前方側の端部は、連結部63の上端部の側面に連結されている。連結片66は、外周壁部60の上端と嵌合筒部61の上端とを繋ぐ破断容易なブリッジである。この連結片66は、外筒部6の後方側部分に複数配設されており、複数の連結片66は、周方向に間隔をおいて並設されている。なお、複数の連結片66のうちの最も前方側の連結片66Aは、薄膜部65の周方向後方側の端部との間に所定の隙間をあけて配設されており、この連結片66Aと薄膜部65の周方向後方側の端部との間には、上記した連通路64に連通する開口67が形成されている。また、弱化部62(薄膜部65及び連結片66)は、前後方向に直交する左右方向の両側にそれぞれ形成されており、これら両側の弱化部62及び開口67は、それぞれ左右対称に形成されている。
また、外筒部6の上端面は、キャップ軸Lに対して垂直に形成されており、上蓋4を閉めた状態において上蓋4の下端面(上蓋側合わせ面43)に当接される合わせ面(キャップ本体側合わせ面68)となっている。すなわち、キャップ本体側合わせ面68は、外周壁部60の上端面、嵌合筒部61の上端面及び薄膜部65の上面により構成されており、このキャップ本体側合わせ面68に、上記した開口67が形成されている。
内筒部7は、容器口部20の内側に嵌合可能な略円筒形状の筒部であり、外筒部6の内側に配設されている。内筒部7の下端部の外周面は、下方に向かうに従い漸次縮径されたテーパー面が形成されており、これにより、内筒部7は容器口部20の内側に挿入され易くなっている。
注出部8は、容器2内の内容物を注出するための部分であり、天板部5の内縁に貫設された注出筒部80と、注出筒部80の内側を閉塞する隔壁部81と、を備えている。
注出筒部80は、両端がそれぞれ開放された略円筒形状の筒部であり、内筒部7の内側から上方に向けて突出され、内筒部7の内側に連通されている。この注出筒部80は、外筒部6、内筒部7及び係合筒部9と同軸上に配設されている。注出筒部80の内周面は、下方に向かうに従い漸次縮径されたテーパー形状に形成されている。また、注出筒部80の上端部は、径方向外側に向けて曲線的に拡径されている。この注出筒部80の軸方向中間部の外周面に天板部5の内縁が連結されている。
隔壁部81は、キャップ軸Lに対して垂直に配設された略平板状の壁部である。この隔壁部81は、注出筒部80の軸方向中間部分に配設されており、隔壁部81の外縁部は、注出筒部80の内周面に全周に亘って連結されている。また、隔壁部81には、容器2内に収容された内容物を注出するための注出口82が形成されており、この注出口82は封止板83によって密閉されており、封止板83の外縁と注出口82の内縁とは破断容易な薄肉部84(弱化部)を介して全周に亘って連結されている。また、封止板83の上面には、指等を掛けることが可能なプルリング85が設けられている。このプルリング85は、封止板83の後方部分に連結されている。
係合筒部9は、上蓋4を閉めた状態において上蓋4に係合される筒部であり、その上端部には、径方向外側に膨出した係合部90が全周に亘って形成されている。この係合筒部9は、天板部5の外周部に立設されており、係合筒部9の外周面は、平面視において外筒部6の外周面よりも径方向内側に形成されており、また、係合筒部9の上端は、注出筒部80の上端よりも下方の位置に形成されている。
一方、上蓋4は、キャップ本体3の上に着脱自在に被せられて注出部8を覆う筒状の蓋体であり、その概略構成としては、キャップ軸Lに対して垂直に配設された円形板状の天壁部40と、天壁部40の外縁部から垂下された円筒状の周壁部41と、天壁部40の下面に垂設された円筒状の栓部42と、を備えている。
天壁部40は、注出部8の上方に配設されており、注出筒部80の上端との間に隙間をあけて配設されている。
栓部42は、注出筒部80の上部内側に嵌め込まれており、栓部42の先端部の外周面は、注出筒部80の内周面に全周に亘って密接されている。これにより、上蓋4を閉めた際のシール性が確保され、容器2内の内容物が注出筒部80から漏出することが防止される。
周壁部41は、注出部8(注出筒部80)の径方向外側に周設された筒部である。この周壁部41の下端面は、キャップ軸Lに対して垂直に形成されており、上蓋4を閉めた状態においてキャップ本体3のキャップ本体側合わせ面68に当接される合わせ面(上蓋側合わせ面43)となっている。なお、上蓋側合わせ面43とキャップ本体側合わせ面68とは、上蓋4を閉めた状態において全周に亘って当接されている。
前記した上蓋側合わせ面43の前方側部分には、周壁部41の周方向に沿って延在する溝44が形成されている。この溝44は、上蓋4を閉めた状態において、その開放口(下端)がキャップ本体側合わせ面68によって閉塞されるとともに上記した両側の開口67を介して連通路64に連通される凹溝である。また、この溝44の深さ、すなわち、周壁部41の下端(上蓋側合わせ面43)から溝44の上面(底面44a)までのキャップ軸L方向の長さ)は、開口67に近づくに従い漸次浅くなっている。詳しく説明すると、溝44は、周壁部41の前端部分を中心に左右対称に形成されており、溝44のうち、連結部63に対向する前端部分が最も深く、周方向に沿って後方側に向かうに従い漸次浅くなっている。すなわち、溝44は、図3に示すように、キャップ側面視において、上辺部が後方に向かって下向き傾斜した略直角三角形状を成しており、溝44の底面44aは後方に向かって下向き傾斜されている。そして、図3、図4に示すように、溝44の左右両側の後端部分が、それぞれ開口67を介して連通路64に連通されている。
また、図2から図4に示すように、周壁部41の外径は、外筒部6の外径と同一径であり、上蓋4を閉めた状態において、周壁部41の外周面が外筒部6の外周面に対して面一になっている。
また、図1、図2に示すように、周壁部41の内周面の下端部には、係合筒部9が嵌合される嵌合部45が形成されている。この嵌合部45は、周壁部41の内周面を径方向外側に拡径させた段差部であり、この嵌合部45の内周面には、径方向内側に膨出した係合部46が全周に亘って形成されており、この係合部46が係合筒部9の係合部90の下方に係止されることで上蓋4(周壁部41)が係合筒部9にアンダーカット嵌合されている。
また、周壁部41の前端部分の外周面には、径方向外側に突出した鍔状の指掛け部47が設けられている。この指掛け部47は、周壁部41の前端部分の下端部に突設されており、その下面は、周壁部41の下端面(上蓋側合わせ面43)とほぼ面一に形成されている。
上記した構成からなる上蓋4は、ヒンジ10を介してキャップ本体3に連結されており、このヒンジ10回りにキャップ本体3に対して相対的に回転して開閉可能になっている。詳しく説明すると、ヒンジ10は、左右方向に延在する変形容易な薄肉部であり、このヒンジ10を介して、上蓋4の周壁部41の後端部分の下端部とキャップ本体3の外周壁部60の後端部分の上端部とが連結されている。
次に、上記した構成からなるキャップ1の作用について説明する。
容器2内に収容された内容物を注出するには、まず、上蓋4を開けてキャップ本体3から上蓋4を離脱させ、その後、注出口82を開封する。詳しく説明すると、容器2を把持した状態で、指掛け部47に指等を掛けて上蓋4を押し上げる。これにより、上蓋4の係合部46と係合筒部9の係合部90とのアンダーカット嵌合が外れて上蓋4がヒンジ10回りに回転し、キャップ本体3から上蓋4が離脱される。その後、プルリング85の内側に指等を通してプルリング85に指等を引っ掛ける。そして、プルリング85を上方に引き上げつつプルリング83を前方に引く。これにより、注出口82と封止板83との間の薄肉部84が破断され、封止板83が注出口82の内側から取り外されて注出口82が開封され、注出口82から内容物を注出することが可能になる。
また、内容物を注出した後は、キャップ本体3に上蓋4を被着させて保管する。詳しく説明すると、上蓋4をヒンジ10回りに回転させてキャップ本体3に被せた後、上蓋4の天壁部40を押圧して上蓋4を押し下げる。これにより、上蓋4の係合部46と係合筒部9の係合部90とがアンダーカット嵌合され、また、上蓋4の栓部42がキャップ本体3の注出筒部80の内側に挿入され、さらに、上蓋4の上蓋側合わせ面43とキャップ本体3のキャップ本体側合わせ面68とが全周に亘って互いに当接される。これにより、容器2内の気密性が保持される。このとき、上蓋側合わせ面43とキャップ本体側合わせ面68との間に生じる圧力が、図3に示す矢印のように、上蓋側合わせ面43に形成された溝44内に逃がされ、さらに、その溝44内から、キャップ本体側合わせ面68に形成された開口67を介して連通路64に逃がされる。特に、上記した溝44は、その深さが開口67に近づくに従い漸次浅くなっているので、溝44内に逃がされた圧力が開口67から連通路64に逃がされ易い。そして、連通路64に逃がされた圧力は、この連通路64の下側の開放端から容器2の外に逃がされる。その結果、上蓋4をキャップ本体3に被着させたときに、上蓋側合わせ面43とキャップ本体側合わせ面68との間からキャップ1の外に向けて放出される圧力が低減される。
上記した構成からなるキャップ付き容器の使用後には、容器口部20からキャップ1を取り外し、キャップ1と容器2とを分別して回収する。
容器口部20からキャップ1を取り外す際には、まず、上蓋4をキャップ本体3から取り外す。
次に、図5に示すように、上蓋4を引き上げて弱化部62を後方側から前方側に向かって順次破断していく。詳しく説明すると、上蓋4を指等で摘んで引き上げることにより、ヒンジ10を介して外周壁部60の後方側部分が引き上げられ、外周壁部60が後方側から前方側に向かって順次捲り上げられる。このとき、まず、複数の連結片66が後方側から順次破断され、その後、薄膜部65が後方側から前方側に向かって外筒部6の周方向に沿って順次破断されていき、外周壁部60が嵌合筒部61から切り離される。このとき、嵌合筒部61の上端部と外周壁部60の上端部との間に弱化部62が介在されているので、弱化部62に引き上げる力が伝播されやすい。
続いて、上蓋4をさらに引き上げて外筒部6を容器口部20から取り外す。詳しく説明すると、薄膜部65が連結部63の側端のところまで破断された後、さらに上蓋4を引き上げることにより、連結部63を介して嵌合筒部61の前方側部分の下端が引き上げられ、嵌合筒部61の前方側部分が径方向外側に折り曲げられ、嵌合筒部61の前方側部分における嵌合筒部61の係合部69と容器口部20の係合部21とのアンダーカット嵌合が外れる。このように外筒部6の一部分の嵌合が外れると、残りの部分も連なって容易に外れるので、そのまま上蓋4を引き上げることにより、嵌合筒部61の係合部69と容器口部20の係合部21とのアンダーカット嵌合が前方側から後方側に向かって順次外れていき、嵌合筒部61が容器口部20から取り外され、キャップ本体3と容器2とが分離される。
上記した構成からなるキャップ1によれば、上蓋側合わせ面43とキャップ本体側合わせ面68との間に生じる圧力が溝44及び連通路64を通って逃がされ、上蓋側合わせ面43とキャップ本体側合わせ面68との間からキャップ1の外に向けて放出される圧力が低減されるので、キャップ本体側合わせ面68に内容物等の液体が付着している場合であっても、上蓋4をキャップ本体3に被着させたときの液の飛散を防止することができる。
また、上記した溝44は、その深さが開口67に近づくに従い漸次浅くなっており、溝44内に逃がされた圧力が開口67から連通路64に逃がされ易いので、上蓋4をキャップ本体3に被着させたときの液の飛散を確実に防止することができる。
また、上記した構成からなるキャップ1によれば、上蓋4を引き上げるだけで容器口部20からキャップ1(キャップ本体3)が取り外されるので、キャップ1と容器2との分別回収を容易に行うことができる。
また、嵌合筒部61の上端部と外周壁部60の上端部との間に弱化部62が介在されており、上蓋4を引き上げた際に、その引き上げる力が弱化部62に伝播され易いため、弱化部62を容易に破断させることができる。
以上、本発明に係るキャップの実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、上蓋側合わせ面43の前方側部分に溝44が形成されており、この溝44は平面視円弧状に形成されているが、本発明は、溝44が全周に亘って形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、溝44の深さが開口67に近づくに従い漸次浅くなっているが、本発明は、これに限定されず、例えば、溝44の深さをその全長に亘って均一にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、キャップ本体3に備えられた注出部8が、円環状の天板部5の内縁に貫設された注出筒部80の内側にキャップ軸Lに垂直な平板状の隔壁部81が配設され、この隔壁部81に注出口82が形成された構成になっているが、本発明は、上記した構成の注出部8を備えるものに限定されるものではない。例えば、本発明は、隔壁部が、上方或いは下方に向けて半球状に膨出した形状に形成されていてもよく、その他の形状の隔壁部であってもよく、或いは、隔壁部81を別部材で構成して注出筒部80の内側に嵌合させてもよい。さらに、隔壁部81が備えられていない構成の注出部であってもよく、例えば、上方に向かいに従い漸次縮径されたテーパー筒状のノズル(注出筒部)が天板部5の内縁から立設され、このノズルの先端が注出口となっている構成の注出部であってもよい。また、注出筒部80が備えられていない構成の注出部とすることも可能であり、例えば、天板部5に注出口82が形成されただけの構成の注出部であってもよい。
また、上記した実施の形態では、周壁部41の下端面と外筒部6の上端面とが当接する構成になっており、周壁部41の下端面が上蓋側合わせ面43となっており、外筒部6の上端面がキャップ本体側合わせ面68となっているが、本発明は、周壁部41の下端面と外筒部6の上端面とが当接する構成に限定するものではなく、キャップ本体3のうちの何れかの部分に形成された合わせ面と、上蓋4のうちの何れかの部分に形成された合わせ面とが当接する構成であればよい。例えば、周壁部41の下端面と天板部5の上面とが当接する構成であってもよく、或いは、周壁部41の嵌合部45の段差面と外筒部6の上端面とが当接する構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、上蓋4が閉じられた状態において、周壁部41の下端面(蓋側合わせ面43)と外筒部6の上端面(キャップ本体側合わせ面68)とが全周に亘って当接する構成になっているが、本発明は、キャップ本体3と上蓋4との合わせ面43,68が少なくとも注出方向側(前方側)に形成されていればよい。例えば、上蓋4が閉じられた状態において、周壁部41の下端面の前方側部分が外筒部6の上端面の前方側部分に当接し、周壁部41の下端面の後方側部分が外筒部6の上端面の後方側部分から離間された構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、容器口部20の係合部21が全周に亘って形成されているが、本発明は、外筒部6の係合部69が周方向に間欠的(断続的)に設けられていてもよい。これにより、外筒部6と容器口部20との嵌合強度を小さくすることができ、容器口部20から外筒部6が取り外し易くなる。なお、外筒部6の係合部69の膨出量(径方向の長さ)を小さくすることにより、外筒部6と容器口部20との嵌合強度を小さくすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、外筒部6(嵌合筒部61)と容器口部20との嵌合強度は全周に亘って略均一になっているが、本発明は、少なくとも前方側(連結部63側)の部分における嵌合強度を後方側(ヒンジ10側)の部分よりも弱くしてもよい。例えば、外筒部6の係合部69の前方側部分の膨出量を、後方側の部分よりも小さくしたり、外筒部6の係合部69の前方側部分を間欠的に設けて、後方側の部分を連続的に設けたりする。これにより、上蓋4を引き上げた際、嵌合筒部61の前方側部分が容器口部20から容易に外れる。そして、一部分の嵌合が外れると、残りの部分も連なって容易に外れるので、後方側部分における嵌合筒部61と容器口部20との嵌合強度を高くしても嵌合筒部61を容器口部20から容易に外すことができる。つまり、キャップ1と容器2との分別の容易化を図りつつ、後方側部分における嵌合筒部61と容器口部20との嵌合強度を高くしてキャップ1が不用意に外れることを防止することができる。
また、上記した実施の形態では、薄膜部65及び連結片66からなる弱化部62が嵌合筒部61の上端部と外周壁部60の上端部との間に介在されているが、本発明は、薄膜部65のみからなる弱化部であってもよく、或いは、複数の連結片66を外筒部6の周方向に間欠的に配設した構成からなる弱化部であってもよい。さらに、弱化部の樹脂をその周囲の樹脂よりも脆弱な材質の樹脂で形成する方法もある。
また、本発明は、弱化部62を嵌合筒部61の上端部以外のところに連結させることも可能であり、また、弱化部62を外周壁部60の上端部以外のところに連結させることも可能である。例えば、嵌合筒部61のキャップ軸L方向の中間部と外周壁部60のキャップ軸L方向の中間部との間に弱化部62を介在させることも可能であり、或いは、嵌合筒部61の下端部と外周壁部60の下端部との間に弱化部62を介在させることも可能である。
また、上記した実施の形態では、外周壁部60の下端と嵌合筒部61の下端との間は開口されており、外筒部6の下端面側から連通路64が開放されているが、本発明は、外筒部の外周面側から連通路64が開放された構成であってもよい。例えば、連通路64の下端側が弱化部等によって閉塞されている場合には、外周壁部60(外筒部6の外周面)に、連通路64に連通する開口を形成することも可能である。
また、上記した実施の形態では、外筒部6が二重筒構造になっており、キャップ1が容器口部20に対して取り外し容易な分別キャップになっているが、本発明に係るキャップは、分別キャップに限定されるものではなく、通常のキャップであってもよい。例えば、一重の筒構造の外筒部を備える構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、外周壁部60と嵌合筒部61との間の空間が連通路64となっているが、本発明は、キャップ本体3に連通路を別途形成することも可能である。例えば、連結部63に連通路及び開口を形成することも可能であり、或いは、一重の筒構造の外筒部に連通路を形成した構成にすることも可能である。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施の形態におけるキャップの斜視図である。 本発明の実施の形態におけるキャップの断面図である。 本発明の実施の形態におけるキャップの側面図である。 図3に示すA−A間の断面図である。 本発明の実施の形態におけるキャップの斜視図である。
符号の説明
1 キャップ
2 容器
3 キャップ本体
4 上蓋
6 外筒部
8 注出部
20 容器口部
43 上蓋側合わせ面(合わせ面)
44 溝
60 外周壁部
61 嵌合筒部
62 弱化部
63 連結部
64 連通路
67 開口
68 キャップ本体側合わせ面(合わせ面)
L キャップ軸

Claims (3)

  1. 容器の口部の外側に嵌合可能な外筒部、及び、該外筒部の平面視内側に配設され、前記容器内の内容物を注出するための注出部を有するキャップ本体と、
    該キャップ本体に対して開閉可能に被着され、前記注出部を覆う上蓋と、
    を備えるキャップにおいて、
    前記外筒部には、前記容器の外に連通する連通路が形成され、
    前記キャップ本体の前記上蓋に対する合わせ面には、前記連通路に連通する開口が形成され、
    前記上蓋の前記キャップ本体に対する合わせ面には、前記開口を介して前記連通路に連通される溝が形成されていることを特徴とするキャップ。
  2. 請求項1記載のキャップにおいて、
    前記溝の深さは、前記開口に近づくに従い漸次浅くなっていることを特徴とするキャップ。
  3. 請求項1または2記載のキャップにおいて、
    前記外筒部には、筒状の外周壁部と、該外周壁部の内側に配設されて前記口部に嵌合可能な嵌合筒部と、前記外周壁部と前記嵌合筒部との間に介在された破断容易な弱化部と、が備えられ、
    前記外周壁部のうち、径方向の一方側の部分が前記上蓋に連結され、径方向の他方側の部分が前記嵌合筒部に連結され、
    前記外周壁部の内周面と前記嵌合筒部の外周面との間の空間が前記連通路となっていることを特徴とするキャップ。
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