JPH111259A - 液体洗浄剤製品 - Google Patents

液体洗浄剤製品

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JPH111259A
JPH111259A JP9159029A JP15902997A JPH111259A JP H111259 A JPH111259 A JP H111259A JP 9159029 A JP9159029 A JP 9159029A JP 15902997 A JP15902997 A JP 15902997A JP H111259 A JPH111259 A JP H111259A
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JP
Japan
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spout
liquid detergent
overcap
shielding wall
container body
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JP9159029A
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English (en)
Inventor
Norihiro Tsujii
宣博 辻井
Hiroyasu Kato
啓育 加藤
Shuji Iwao
修司 岩尾
Toshihiro Tashiro
歳広 田代
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、注出口からシャボン玉が排出され
てしまうという問題を解消した液体洗浄剤製品の提供を
目的とする。 【解決手段】 本発明は、容器本体12とキャップと液
体洗浄剤Sとを具備し、キャップがキャップ本体13と
オーバーキャップ15から構成され、キャップ本体に排
出筒部14が、下部を底板41で閉じられ、下部側に通
過孔42を形成した状態で設けられ、オーバーキャップ
の下面に挿入筒部43が設けられ、オーバーキャップに
挿入筒部の内部空間に連通する液体洗浄剤の注出口26
が設けられ、挿入筒部がスライド自在に挿入され、挿入
筒部の排出筒部に対する移動により前記通過孔が開閉自
在とされ、オーバーキャップの内部側の注出口の周縁
に、注出口内面に延長させるか注出口開口部に近接させ
て注出口開口を囲む遮蔽壁27が設けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、界面活性剤を含む
液体洗浄剤を収容し、泡の放出を防止した構造の液体洗
浄剤製品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体洗剤等の界面活性剤を含む液
体洗浄剤を収納する液体注出容器において、容器口部の
開閉を行うスライド式のオーバーキャップを設けた構造
のものが知られている。図4はこの種従来構造の液体排
出容器の一例を示す断面図で、容器本体1の口部2にキ
ャップ状の蓋体3が螺合され、この蓋体3の上面中央部
を貫通して排出筒部4が立設され、この排出筒部4の先
端側にスライド式のオーバーキャップ5が装着されて液
体排出容器Aが構成されている。
【0003】この液体排出容器Aの排出筒部4の内部中
央には突起状の栓体7が立設され、この栓体7の底部周
縁部に容器口部側に開口する連通孔6が栓体7の周回り
に間欠的に形成され、これらの連通孔6を介して容器本
体1内の液体洗浄剤を排出筒部4側に流入できるように
構成されている。また、排出筒部4の先端側には排出筒
部4の内周側に挿入される案内内筒8と排出筒部4の外
周側に挿通される案内外筒9を備えたオーバーキャップ
5が設けられ、オーバーキャップ5の上面中央部に形成
された液体注出口10を介することで容器本体1内の液
体洗浄剤を外部に排出できるように構成されている。ま
た、栓体7は排出筒部4よりも多少長く先窄まり状に形
成されていて、オーバーキャップ5を排出筒部4の底部
側に向けてスライドさせた場合に栓体7の先端部で液体
注出孔10を閉じて栓ができるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の液
体洗浄剤は、界面活性剤を有し、粘性を有するものが一
般的で液切れが悪く、泡立ち易いために、液体洗剤の排
出終了時に排出筒部4の内部に残留した液体洗浄剤が通
過孔6を介して容器本体1内に戻り切らずに残留した
り、排出時に泡立った液体洗浄剤の一部が排出筒部4の
内部の栓体7と排出筒部4との間の隙間に残留すること
があると、注出直後に何らかの原因で容器本体1が呼吸
した場合に、排出筒部4内に残留している液体洗浄剤が
シャボン玉となって外部に排出されて長時間空中に浮遊
するという問題があった。
【0005】また、液体洗浄剤の注出後に容器本体1を
テーブルや台の上に設置した場合の衝撃によって容器本
体1の内圧が一時的に高まり、排出筒部4に残留してい
る液体洗浄剤をシャボン玉として外部に排出してしまう
こともあった。この種の容器本体1からシャボン玉が飛
び出すことは、台所では大きな問題となり、調理中の食
品に気を配りながら容器本体1を取り扱わなくてはなら
ないという好ましくない状況を生む問題がある。
【0006】また、図5はこの種従来構造の液体注出容
器の他の例を示すもので、この例の液体注出容器Bは、
排出筒部4を容器口部側まで延出させて設け、この排出
筒部4の底部周壁4aに縦長の通過孔5aを設け、排出
筒部4の底部を閉じる底壁4bにも通過孔5bを設け、
これらの通過孔5a、5bを介して液体洗剤が外部に排
出される構造を採用したものである。
【0007】図5に示す構造であれば、排出筒部4の底
部側に残留しようとする液体洗剤は縦長の通過孔5aと
通過孔5bを介して容器本体1内に容易に戻るととも
に、底壁4bを充分に下方に設けて通過孔5を大きくし
ておけば、この底壁4bと通過孔5の部分に液体洗剤が
残留する可能性も低いが、この構造の液体注出容器Bで
あっても、案内内筒8と栓体7との間の空間が狭いので
この部分の近辺に液体洗剤が残留して膜を張ることがあ
り、この部分の液体洗剤が原因となって容器外部にシャ
ボン玉が排出されてしまう問題があった。なお、近年、
容器本体1はプラスチック製のものが主流であり、年々
薄肉化、軽量化が推し進められているが、容器本体が薄
肉になればなるほど、容器本体1を掴んだ際に、あるい
は、容器本体1を設置した際の衝撃により、容器本体1
の周壁が大きく変形するので、容器本体1の内圧が高ま
ってシャボン玉を排出させてしまう問題が顕著になる傾
向にあった。
【0008】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、注出口付のキャップを備え、液体洗浄剤を収容し
た容器本体を具備する液体洗浄剤製品において、使用後
にテーブル等に設置する場合、あるいは、容器本体を把
持した場合に注出口から泡やシャボン玉が排出されてし
まうという問題を解消することができる液体洗浄剤製品
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、口部を有する容器本体と、この容器本体の
口部に装着されたキャップと、前記容器本体に収容され
た3〜60%の界面活性剤入りの液体洗浄剤とを具備し
て構成され、前記キャップはキャップ本体とオーバーキ
ャップとから構成され、キャップ本体の天板部にキャッ
プ本体を上下に貫通する排出筒部が、下部を底板で閉じ
られ、かつ、下部側に排出筒部の内部空間と容器本体の
内部空間とを連通する通過孔を形成した状態で設けら
れ、前記オーバーキャップの下面に挿入筒部が設けら
れ、前記オーバーキャップに前記挿入筒部の内部空間に
連通する液体洗浄剤の注出口が設けられ、前記排出筒部
に対して前記挿入筒部がスライド自在に挿入され、か
つ、前記挿入筒部の排出筒部に対する移動により前記通
過孔が開閉自在とされる一方、前記オーバーキャップの
内部側の注出口の開口部周縁に、注出口内面に延長させ
るか注出口開口部に近接させて注出口開口を囲む遮蔽壁
が設けられてなることを特徴とする。
【0010】本発明において、前記遮蔽壁の下端が傾斜
されてなる構造とすることができ、本発明において、前
記遮蔽壁の最低部分の高さが0.3mm以上、前記遮蔽
壁の下端の傾斜角度が10〜70゜とされてなる構造と
することもでき、本発明において、前記注出口の口径が
0.5〜5.0mm、前記遮蔽壁の内径が前記注出口内径
と同じか、あるいは、+10mm以内とされた構造とす
ることもでき、注出口の通路長さが1〜20mmの範囲
とされた構造でも良い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態について説明するが、本発明がこの実施形態に
制限されないのは勿論である。図1は、本発明に係る液
体洗浄剤製品の一実施形態を示すもので、この実施形態
の液体洗浄剤製品Dは、口部11を有する容器本体12
と、前記口部11の外側に螺合されたキャップ本体13
と、該キャップ本体13の天板の中央部に立設された排
出筒部14と、この排出筒部14の先端側に排出筒部1
4に沿って上下にスライド自在に装着されたオーバーキ
ャップ15を主体として構成され、容器本体12の内部
には界面活性剤を含む液体洗浄剤Sが収容されている。
前記キャップ本体13は、天板部16と周壁部17とか
らなり、周壁部17の内周部に形成されたねじ部18を
容器本体12の口部11の外周に形成されたねじ部19
に螺合させて口部11に着脱自在に螺合されている。前
記キャップ本体13の天板部16の中央部には、周壁部
17よりも内径の小さな排出筒部14が立設されるとと
もに、この排出筒部14の上端外周部には係止突部20
が形成されている。
【0012】前記オーバーキャップ15は、天板部21
と、この天板部21の外周部に垂下形成された周壁部2
2と、周壁部22の内側に垂下形成された挿入筒部43
を主体として構成され、オーバーキャップ15は周壁部
22を前記排出筒部14に外挿させ、かつ、挿入筒部4
3を排出筒部14に内挿させて排出筒部14に沿って上
下にスライド自在に装着され、オーバーキャップ15の
周壁部22の下端内周部にはオーバーキャップ15を排
出筒部14に沿って上方にスライドさせた際に排出筒部
14の係止突部20に接触して抜け止めを行うための突
部24が形成されている。そして、オーバーキャップ1
5の天板部21の中央部には直線的な通路で構成される
注出口26が形成され、天板部21の下面側中央には、
注出口26の内径よりも若干大きな内径を有し、排出筒
部14の内径よりも小さな内径を有する筒状の遮蔽壁2
7が垂下して形成されるとともに、この遮蔽壁27の先
端部は斜めに切断されて傾斜部28が形成されている。
前記注出口26の直線部分は、1〜20mmの範囲で設
定されることが泡の放出防止効果の面から必要であり、
この範囲内でも3〜15mmの範囲に設定されることが
より好ましい。
【0013】次に、界面活性剤を含有する液体洗浄剤S
を容器本体12に収容した場合に前記注出口26の内径
は0.5〜5.0mmの範囲に形成されることが好まし
く、遮蔽壁27が形成する筒状体の内径は注出口と同じ
かそれよりも+10mm以内の範囲で大きく形成される
ことが好ましい。また、遮蔽壁27の最低部分高さは、
0.3mm以上必要であり、傾斜部28の傾斜角度は1
0〜70゜の範囲であることが好ましい。注出口26と
遮蔽壁27からなる筒状体の内径と高さを前述の大きさ
とすることで、注出口26まわりと遮蔽壁27まわりに
おいて液体洗浄剤Sの泡が滞留し難くなる。特に、遮蔽
壁27が形成する筒状体の内径を注出口と+10mm以
内の範囲で大きく形成することが好ましく、+10mm
を超えて大きくしても遮蔽壁27が注出口26から離れ
すぎて泡の抑止効果がなくなって遮蔽壁27を設ける意
味がなくなり、遮蔽壁27の最低部分高さを0.3mm
未満にすると泡を抑止する遮蔽壁27としての効果がな
くなる。
【0014】次に、液体洗浄剤Sとして用いるのは、ア
ニオン、ノニオン、カチオン又は両性活性剤等の界面活
性剤を総配合量で3〜60%(本願明細書では3〜60
%と表記した場合に臨界値を含むものとするので、3〜
60%は3%以上、60%以下を示すものとする。)含
有するものを用いることが好ましく、より好ましくは1
0〜40%のものを用いることが好ましい。界面活性剤
が3%未満では泡自体が生じにくく、従来の容器であっ
ても泡やシャボン玉の噴出の問題は生じないが、界面活
性剤が3%以上となると従来の容器では泡が生じやすく
なるので泡やシャボン玉の噴出の問題を生じ易くなるの
に対し、この形態の構造を採用することで泡やシャボン
玉の噴出の問題を無くすることができる。また、界面活
性剤の含有量を60%を超える量にすると粘性が高くな
りすぎて注出口26から液体洗浄剤Sが出難くなるので
好ましくない。
【0015】更に、天板部16上であって排出筒部14
の周囲部分には、前記オーバーキャップ15の周壁部2
2を外嵌可能な周突部30が突設され、オーバーキャッ
プ15を排出筒部14に沿ってスライドさせてオーバー
キャップ15を排出筒部14の上面に接触させて排出筒
部14を閉じた際に前記周突部30に周壁部22を嵌合
させることでオーバーキャップ15を係止することがで
きるように構成されている。また、オーバーキャップ1
5の周壁部22の外部側には、前記周突部30を嵌合可
能な深さの周溝31が形成されていて、排出筒部14を
閉じた際に周突部30が周溝31に嵌合するように構成
されている。
【0016】更にこの形態の構造において排出筒部14
はその下部に延設された延長壁部40を天板部16の下
方側まで延長させて設けられ、延長壁部40の底部には
底板41が設けられて延長壁部40の底部が閉じられる
とともに、延長壁部40の周面には液体洗浄剤で膜が張
らない程度に充分な高さと幅を有する複数の通過孔42
が周まわり間欠的に形成されて排出筒部40の内部が容
器本体12の内部側に連通されている。また、オーバー
キャップ15に形成された挿入筒部43は排出筒部14
に沿って上下にスライド自在に設けられているので、挿
入筒部43の底部側の周壁によって延長壁部40の通過
孔42を閉じることができるように構成されている。ま
た、底板41の周辺部には挿入筒部43の下端部を受け
る周溝41aが形成されていて、この周溝41aに挿入
筒部43の下端部を嵌合することで通過孔42側から挿
入筒43部の内側に液体洗浄剤Sが流入しないように挿
入筒部43による液密性を高めることができるように構
成されている。
【0017】前述の如く構成された液体洗浄剤製品C
は、オーバーキャップ15を排出筒部14の先端側に引
き出し、容器本体12を把持した後に全体を傾けるとと
もに容器本体12を若干搾るスクイズ操作を行い、容器
本体12の注出口26から液体洗浄剤Sを注出させて使
用する。液体洗浄剤Sの注出作業が終了したならば、容
器本体12を正立させて注出作業を終了するが、その際
に注出口26の内部に残留した液体洗浄剤は、液体注出
口26から遮蔽壁27の内側に戻り、容器本体12の内
部に戻る。ここで、遮蔽壁27の下部に傾斜部28を設
けたので、遮蔽壁27内の泡状の液体洗浄剤はこの傾斜
部28に沿って速やかに滑り落ちて容器本体12の内部
側に図1の符号Hで示す液滴となって落下することで戻
される。また、遮蔽壁27は液体洗浄剤Sを液滴状とし
て速やかに容器内部に戻す作用を奏すれば良いので遮蔽
壁27の下部は傾斜部28ではなくとも良く、例えば遮
蔽壁27の下部を水平に切断し、切断部の一部分に突部
を設けてその突部部分から液体洗浄剤Sを滴下させる構
造としても差し支えない。更に、遮蔽壁27と排出筒部
14との間に充分な間隔を設けているので、この部分に
液体洗浄剤Sが膜を張ること、および、泡状の液体洗浄
剤やシャボン玉が残留することも抑制される。なお、仮
に、遮蔽壁27の基端部周囲側に洗浄剤や洗浄剤の泡が
滞留した場合であっても、遮蔽壁27の基端部がこの洗
浄剤の泡を注出口26側に送ることを阻止するので、遮
蔽壁27の基端部外周側の部分に洗浄剤の泡が存在して
もこれが注出口26から外に出ることはない。
【0018】以上のことから、注出口26まわりの部分
に液体洗浄剤の泡の残留物が無くなるので一度液体洗浄
剤の注出作業が終了したあとで再度容器本体12を握っ
ても液体洗浄剤がシャボン玉となって注出口26から排
出され難くなる。また、この実施形態の構造にあって
は、オーバーキャップ15の上下移動により挿入筒部4
3を用いて通過孔42の開閉ができるので、オーバーキ
ャップ15を閉じた場合に液体洗浄剤Sの漏れを容易に
防止できる。更に、遮蔽壁27と挿入筒部43の間にも
充分な間隙を設け、この間隙に液体洗浄剤の泡が滞留し
ないようにしているので、遮蔽壁27と挿入筒部43の
間の部分に液体洗浄剤が滞留することにより容器本体1
2から液体洗浄剤Sのシャボン玉を排出させてしまうお
それもない。
【0019】なお、近年に至り、容器本体1は薄肉のペ
ットボトル等で構成されるようになり、特にボトル重量
を極限まで少なくしたペットボトルの容器本体にあって
は、容器本体周壁は極めて薄く、変形し易いので、この
容器本体を握ると容器本体周壁は大きく変形し、容器本
体の内圧を必要以上に高めてしまうことになるが、この
ような場合であっても図1に示す容器構造であるならば
液体洗浄剤を泡やシャボン玉として吹き上げてしまうお
それは生じない。よって、台所用洗剤の収納容器として
図1に示す構造を薄肉のPPボトルやペットボトルに採
用した場合であっても、台所で泡やシャボン玉を吹き上
げることなく安心して使用することができる。
【0020】図3は本発明の第2の実施形態を示すもの
で、この例の液体洗浄剤製品Cは、容器本体12の口部
11に装着されるキャップ本体70の中央部に排出筒部
74が立設され、この排出筒部74に沿って上下にスラ
イド自在に挿入筒部73が挿入され、挿入筒部73の上
端にオーバーキャップ80が一体化され、このキャップ
80の上面中央部に液体洗浄剤の注出口76が設けら
れ、注出口76の下側開口部に注出口76に連続する内
面78を有する筒状の遮蔽壁77が設けられた構造であ
る。また、オーバーキャップ80の挿入筒部73の周囲
側には先に説明した第1の実施形態の構造の周壁部22
と同じように周壁部83が設けられ、周壁部83の下端
部にはキャップ抜け止め用の突部84が形成されてい
る。また、前記排出筒部74の上端部には周突部74a
が形成されていて、オーバーキャップ80のスライド移
動に応じた前記突部84と周突部74aとの接触により
オーバーキャップ80が排出筒部74に対して抜け止め
されている。
【0021】なお、この形態において挿入筒部74の下
部側はキャップ本体70を貫通してそれよりも下側まで
延設され、挿入筒部74の下部は底板82で閉じられる
とともに、挿入筒部74の下部側面と底板82とに達す
る通過孔79が形成されていて、前記オーバーキャップ
80の挿入筒部73を下にスライド移動させた場合に通
過孔79を挿入筒部73の下部で閉じることができるよ
うに、かつ、底板81の中央部に形成された段付底板部
82に前記挿入筒部73を嵌合させることで通過孔79
を閉じることができるように構成されている。この形態
の遮蔽壁77が構成する筒状体の内面78は下広がり状
に形成されていて、遮蔽壁77の下部は傾斜部75にさ
れている。また、遮蔽壁77の周囲側に垂下形成された
挿入筒73は排出筒部74の下方に延設された延長壁部
78の通過孔79を開閉できるように、延長壁部78の
底板81中央に形成された突部82を包み込んで嵌合す
ることで液密性を発揮できるように構成されている。こ
の形態の如く遮蔽壁27の内面は注出口26に連続する
面であっても先の第1の実施形態と同等の効果を得るこ
とができる。
【0022】
【実施例】図1に示す構造の液体洗浄剤製品を作成し、
泡飛び発生の有無を確認するためのスクイズ試験を行っ
た。注出口の内径を0.5mm、キャップ内の注出口ま
わりの部分に内径10.5mm、最大高さ2.2mm、最
小高さ0.3mm、傾斜部の傾斜角10゜の筒状の遮蔽
壁を設けたオーバーキャップを作成し、このオーバーキ
ャップの挿入筒の内径を14.5mm、長さを16mm
に設定し、キャップに設けた内径17.5mmの排出筒
部に挿入筒を挿入してオーバーキャップを上下にスライ
ド自在に設けた。
【0023】容器本体は二軸円心PP製のスクイズ操作
可能な容器とし、この容器本体にポリオキシアルキレン
アルキルエーテル硫酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩
やヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなどを30%含有す
る液体洗浄剤を充填して試験を行った。この実施例構造
の液体洗浄剤製品の排出キヤップ体を引き出して注出口
から液体洗浄剤を排出可能にし、容器本体を倒立させて
液体洗浄剤をスクイズ操作して排出する操作を複数回行
った後に容器本体を成立させて軽くスクイズ操作した場
合にシャボン玉が吹き出すことはなかった。
【0024】これに対し、前記構造の遮蔽壁の最低部分
の高さを0.2mmにして製造した液体洗浄剤製品にあ
っては、容器本体を成立させて軽くスクイズ操作した場
合にシャボン玉が吹き上がってしまった。また、前記構
造の注出口の内径を0.5mmよりも小さくすると、液
体洗浄剤をスクイズにより注出し難くなり、また、5m
mを超えるとスクイズ時に多量に出過ぎて注出量を制御
しにくくなる。更に、注出口の内径に対して遮蔽壁の内
径を10mmを超えて大きく形成して作成した液体洗浄
剤製品にあっても容器本体を成立させて軽くスクイズ操
作した場合にシャボン玉が吹き上がってしまった。以上
のことから、遮蔽壁の最低部分の高さを0.3mm以上
とする必要があり、注出口の内径を0.5〜5.0mmに
設定する必要があり、遮蔽壁の内径を注出口の内径より
も+10mm以内とする必要があることが判明した。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、キ
ャップ本体とオーバーキャップを具備して容器本体に装
着されるキャップにおいて、キャップ本体に注出口を設
け、キャップ本体内側の注出口まわりに遮蔽壁を形成し
たので、注出口の内部側まわりに残留しようとする洗浄
剤を円滑に遮蔽壁に沿って滑落させて液滴として遮蔽壁
下部に導くとともに、容器本体内に容易に戻すことがで
きるので、注出口の内部側まわりに液体洗浄剤の液や泡
を残留させることがない。更に、キャップ本体の排出筒
部にオーバーキャップの挿入筒部をスライド自在に挿入
し、排出筒部の下部側に設けた通過孔を挿入筒部で開閉
できる構成としたので、オーバーキャップの移動に応
じ、注出口から液体洗浄剤を注出可能とするか、注出停
止とするかを容易に切り替えできる。なお、遮蔽壁の周
囲側に仮に洗浄剤の泡が滞留しても、この泡が注出口側
に移動することを遮蔽壁が阻止する。また、液体洗浄剤
として、界面活性剤を3〜60%含有するものを用いる
ことで発泡性の高い液体洗浄剤を容器本体に収容した構
成であっても効果的にシャボン玉の発生を抑制すること
ができる。従って、液体洗浄剤の使用後に容器本体をテ
ーブルや台の上に設置した場合、あるいは、再度使用す
るために容器本体を把持して容器本体内部の内圧を高め
た場合であっても、注出口からシャボン玉を排出させて
しまうことがない。このため、本発明を適用するなら
ば、特に薄肉の容器本体を用いた場合であっても、注出
口から容器本体の使用場所周囲に泡やシャボン玉を吹き
出してしまうおそれは生じない。
【0026】また、遮蔽壁の先端に傾斜部を設ける構造
とすることにより、液体洗浄剤をこの傾斜部に沿って液
滴として滑落させて容器本体内に容易に戻すことができ
るので、注出口の内部側まわりに液体洗浄剤の泡を残留
させることがなく、シャボン玉を吹き出してしまうこと
はない。次に、洗浄液の注出口まわりの遮蔽壁の最低部
分高さを0.3mm以上とすることで、キャップ内部に
滞留した泡を注出口の外部に噴出させてしまうことを遮
蔽壁で確実に阻止することができるとともに、傾斜部分
の傾斜角度を10〜70゜とすることで遮蔽壁の内側に
残留した液体洗浄剤をより確実に容器本体側に導いて戻
すことができ、シャボン玉の吹き上げを確実に防止でき
る。更に、注出口の内径を0.5〜5.0mm、遮蔽壁の
内径を注出口と同じか+10mm以内とすることで、よ
り確実にシャボン玉の吹き上げを防止できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る液体洗浄剤製品の第1の形態を
示す断面図である。
【図2】 本発明に係る第1の形態の他の状態を示す断
面図である。
【図3】 本発明に係る液体洗浄剤製品の第2の形態を
示す断面図である。
【図4】 従来の液体注出容器の一例を示す図である。
【図5】 従来の液体注出容器の他の例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
C、D、…液体洗浄剤製品、S・・・液体洗浄剤、11・・・
口部、12・・・容器本体、13、70・・・キャップ本体、
14・・・排出筒部、15、80・・・オーバーキャップ、1
6・・・天板部、26、76・・・注出口、27、77・・・遮
蔽壁、28、75・・・傾斜部、41・・・底板、42・・・通
過孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田代 歳広 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口部を有する容器本体と、この容器本体
    の口部に装着されたキャップと、前記容器本体に収容さ
    れた3〜60%の界面活性剤入りの液体洗浄剤とを具備
    して構成され、 前記キャップはキャップ本体とオーバーキャップとから
    構成され、 キャップ本体の天板部にキャップ本体を上下に貫通する
    排出筒部が、下部を底板で閉じられ、かつ、下部側に排
    出筒部の内部空間と容器本体の内部空間とを連通する通
    過孔を形成した状態で設けられ、 前記オーバーキャップの下面に挿入筒部が設けられ、前
    記オーバーキャップに前記挿入筒部の内部空間に連通す
    る液体洗浄剤の注出口が設けられ、 前記排出筒部に対して前記挿入筒部がスライド自在に挿
    入され、かつ、前記挿入筒部の排出筒部に対する移動に
    より前記通過孔が開閉自在とされる一方、 前記オーバーキャップの内部側の注出口の開口部周縁
    に、注出口内面に延長させるか注出口開口部に近接させ
    て注出口開口を囲む遮蔽壁が設けられてなることを特徴
    とする液体洗浄剤製品。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽壁の下端が傾斜されてなること
    を特徴とする請求項1記載の液体洗浄剤製品。
  3. 【請求項3】 前記遮蔽壁の最低部分の高さが0.3m
    m以上、前記遮蔽壁の下端の傾斜角度が10〜70゜と
    されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の
    液体洗浄剤製品。
  4. 【請求項4】 前記注出口の口径が0.5〜5.0mm、
    前記遮蔽壁の内径が前記注出口内径と同じか、あるい
    は、+10mm以内、注出口の通路長さが1〜20mm
    の範囲とされたことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の液体洗浄剤製品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009241931A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Yoshino Kogyosho Co Ltd キャップ
JP2020055543A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 株式会社吉野工業所 液体吐出容器

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