JP2020055543A - 液体吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 可動蓋体の頂壁の汚れを軽減可能な液体吐出容器を提供する。【解決手段】 液体吐出容器1は、液体が収容される容器本体10と、容器本体10の口筒部19に装着されるキャップ本体30と、キャップ本体30の嵌合筒43に移動自在な可動蓋体50を有する。キャップ本体30は、口筒部19に装着される周壁部31と、口筒部19を覆う頂壁部35を有する。頂壁部35は、貫通孔41と嵌合筒43と延出筒部45を有する。延出筒部45は、嵌合筒内43に延びる弁棒46と、延出筒部45の側壁部45dに設けられた複数の連通孔47a、47bと、延出筒部45内に形成されて複数の連通孔47a、47bより底部45a側に広がる空間部50aと有する。可動蓋体50は、弁棒46の端部46aが挿抜可能な開口部50aを有し、端部46aが開口部50aを塞ぐ閉塞位置Phと、開口部50から端部46aが引き抜かれる開放位置Psとの間で移動自在である。【選択図】 図1

Description

本発明は、液体吐出容器に関する。
従来から用いられている洗剤、化粧品等の液体が収容された液体吐出容器が知られている。この種の液体吐出容器は、例えば、液体が収容される容器本体と、容器本体の容器軸方向一方側に設けられた口筒部に装着され、有頂筒状のキャップ本体と、キャップ本体の容器軸方向一方側から突出する嵌合筒に対して容器軸方向に移動自在に装着された可動蓋体と、を有する(特許文献1参照)。
嵌合筒の容器軸方向中間部には、嵌合筒内を容器軸方向に仕切る隔壁が設けられる。隔壁には、容器軸方視において、可動蓋体に設けられた弁棒が挿抜される連通孔が隔壁の中央部に設けられる。可動蓋体は、容器本体に収容される液体を外部に吐出させる開口部と、開口部の周縁から容器軸方向に対して径方向外側へ延びる環状の頂壁と、頂壁の容器軸方向他方側の内面から容器軸方向他方側へ延びて嵌合筒の内面に嵌合される内筒と、を有する。弁棒は、開口部よりも容器軸方向他方側の位置に配置されて、内壁の内面から径方向内側に延びる複数の支持壁を介して支持される。
この液体吐出容器によって液体を外部に吐出させる場合には、まず、嵌合部に対して可動蓋体を容器軸方向一方側へ移動させる。すると、弁棒が開口部から抜脱されて開口部が開放状態になる。この状態で、可動蓋体の開口部が下方へ向くように容器本体を傾けた状態にすると、容器本体内の液体は、キャップ本体側へ移動して連通孔及び開口部を通って吐出される。
実開昭53−124263号公報
特許文献1に記載の液体吐出容器は、開口部から液体が吐出された後に、開口部を開放状態のままで容器本体を立てた状態にした場合、可動蓋体の内壁内に残った液体が連通孔を通って容器本体内に落下し、また液体の粘性が比較的に高い場合には、開口部の内面に付着した液体が開口部を塞ぐ虞がある。
可動蓋体の内壁内の液体が連通孔を通って容器本体内に落下すると、容器本体内の空気の圧力が上昇し易くなる。そして、開口部が液体で塞がれてしまった場合、液体が泡状に膨らんで破裂したり、開口部の外側に付着し易くなる。泡状の液体が破裂すると、液体は開口部周辺の可動蓋体の頂壁に付着して頂壁を汚す虞が生じる。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、可動蓋体の頂壁が液体の付着で汚れる虞を軽減可能な液体吐出容器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の主たる手段は、液体が収容される容器本体と、前記容器本体の容器軸方向一方側に設けられた口筒部に装着され、有頂筒状のキャップ本体と、前記キャップ本体の容器軸方向一方側から突出する嵌合筒に対して容器軸方向に移動自在に装着された可動蓋体と、を有し、前記キャップ本体は、前記口筒部に装着される周壁部と、前記周壁部の容器軸方向一方側端部に繋がって前記口筒部の開口を覆う頂壁部と、を有し、前記頂壁部は、容器軸方向に貫通する貫通孔と、前記頂壁部の容器軸方向一方側の表面から突出して前記貫通孔に連通する前記嵌合筒と、前記頂壁部の容器軸方向他方側の内面から前記口筒部内に延びて前記貫通孔を介して前記嵌合筒内と連通する延出筒部と、を有し、前記延出筒部は、容器軸方向他方側の端部に底部を有して有底筒状であり、前記底部から前記延出筒部内を通って前記嵌合筒内に延びる弁棒と、前記延出筒部の側壁部に容器軸方向に対して周方向に所定間隔を有して設けられ、前記容器本体内と前記延出筒部内とを連通する複数の連通孔と、前記延出筒部内に形成されて複数の前記連通孔よりも前記底部側に広がる空間部と、を有し、前記可動蓋体は、前記弁棒の容器軸方向一方側の端部に対向する位置に前記端部が挿抜可能な開口部を有して、前記端部が前記開口部に挿入されて前記開口部を塞ぐ閉塞位置と、前記開口部から前記端部が引き抜かれて前記開口部を開放する開放位置との間で移動自在であることを特徴とする液体吐出容器と云うものである。
従来は、容器本体を倒立させた時、キャップ本体内に空気を溜める空間部がないために、空気と液体の置換をスムーズにできなかった。つまり、従来は、容器本体内の空気を圧縮させ易い構造となっていた。そこで、本願の上記構成では、延出筒部には、延出筒部の側壁部に容器軸方向に対して周方向に所定間隔を有して複数の連通孔が設けられ、延出筒部内に複数の連通孔よりも底部側に広がる空間部が形成される。このため、容器本体内に液体が収容されている場合、開口部が開放された状態で容器本体を傾けて開口部から液体を吐出させた後に、容器本体を正立姿勢に戻すと、キャップ本体の延出筒部内の液体と空気との置換がスムーズに行われる。したがって、開口部が液体で塞がれてしまった場合でも、液体が泡状になって破裂したり、開口部の外側に付着することが軽減される。
また、複数の連通孔のうち2つの連通孔は、延出筒部の底部から容器軸方向一方側へ高さが互いに相違する位置に設けられてもよい。
この場合、容器本体が傾いた状態から正立姿勢になった場合、高さが高い連通孔が空気を通す働きを、高さが低い連通孔が液体を流出させる働きをする。よって、延出筒部内の液体と空気との置換をよりスムーズにすることができる。
また、可動蓋体は、開口部の周縁から容器軸方向に対して径方向外側へ延びる環状の頂壁と、頂壁の容器軸方向他方側の内面から容器軸方向他方側へ延びて嵌合筒の内面に嵌合される内筒と、を有し、頂壁の内面には、開口部の容器軸方向他方側の端部に近接して容器軸方向他方側へ向かって内筒の内面に沿って延びるリブが設けられてもよい。
この場合、頂壁の内面には、開口部の容器軸方向他方側の端部に近接して容器軸方向他方側へ向かって内筒の内面に沿って延びるリブが設けられるので、液体が開口部に付着した状態で、容器本体が正立姿勢になると、液体は自重によって容器軸方向他方側へ移動してリブの容器軸方向一方側端部に引き寄せられる。このため、液体はリブに沿って容器軸方向他方側へ流れて空間部内に落下する。よって、液体が開口部を塞ぐ虞を抑制することができる。
また、リブは、容器軸方向視において開口部の周縁部に周方向に所定間隔を有して複数設けられてもよい。
この場合、リブが開口部の周縁部に周方向に所定間隔を有して複数設けられるので、開口部に付着した液体をよりリブ側に引き寄せて容器軸方向他方側へ流すことができる。
また、複数のリブうち2つのリブは、容器軸方向視において開口部を中央にして対向する位置に設けられてもよい。
この場合、2つのリブは、容器軸方向視において開口部を中央にして対向する位置に設けられるので、開口部に付着した液体のうち開口部の両側に付着する液体がリブに引き寄せられる。このため、2つのリブが周方向に近接した位置に配置される場合と比較して、開口部に付着した液体をより効果的にリブに引き寄せることができる。よって、開口部に付着した液体が開口部を塞ぐ虞をより抑制することができる。また、リブがあることで、液体の吐出後に開口部に付着した液体が膜となり難くすることができる。
本発明によれば、可動蓋体の頂壁が液体の付着で汚れる虞を軽減可能な液体吐出容器を提供することができる。
本発明の一実施例に係る液体吐出容器の要部断面図である。 図2(a)は、開口部が閉じた状態にあるときの液体吐出容器の要部断面図であり、図2(b)は、図2(a)のII−II矢視に相当する部分の断面図である。 側方側から見たキャップ本体の側方側斜視図である。 内面側から見たキャップ本体の内面側斜視図である。 図3に示すキャップ本体のIII−III矢視に相当する部分の断面図である。 可動蓋体の側面図である。 内面側から見た可動蓋体の内面側斜視図である。 図6に示す可動蓋体のVI−VI矢視に相当する断面図である。 液体吐出容器の作用を説明するための説明図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る液体吐出容器について説明する。本実施形態では、粘度が比較的に高い洗剤が収容される液体吐出容器について説明する。
また、図面においては、液体吐出容器の中心軸を容器軸Jと記述し、容器軸Jに平行な方向を単に「軸方向」と記述し、容器軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と記述し、容器軸Jを中心とする周方向、すなわち、容器軸Jの軸周りを単に「周方向」と記述する。また、容器軸方向のうち、容器軸方向一方側を「軸方向上側」と記述し、容器軸方向他方側を「軸方向下側」と記述する。
<全体構成>
図1は、本発明の一実施例に係る液体吐出容器の要部断面図である。本実施形態の液体吐出容器1は、図1に示すように、容器本体10と、キャップ本体30と、可動蓋体50と、を有する。容器本体10は、液体が収容される。キャップ本体30は、容器本体10の容器軸方向一方側(軸方向上側)に設けられた口筒部19に装着されて有頂筒状である。可動蓋体50は、キャップ本体30の軸方向上側から突出する嵌合筒43に対して軸方向に移動自在に装着される。以下、構成部材毎に詳細に説明する。
<容器本体10>
容器本体10は、有底筒状の収容胴部11と、収容胴部11の上側端部に繋がって径方向内側へ進むに従って上方へ延びる円錐状の肩部13と、肩部13の上側端部に繋がって上側へ延びる円筒状の口筒部19と、を有する。
(収容胴部11)
本実施形態では、収容胴部11は、有底円筒状であり、弾性変形可能である。収容胴部11内には、液体(例えば、洗剤)が収容される。
(口筒部19)
口筒部19は、その外側壁面19aに雄ねじ部21を有する。この雄ねじ部21にキャップ本体30の雌ねじ部32が螺合する。口筒部19の外側壁面19aの下側には、径方向外側へ突出する環状のフランジ部23が設けられる。フランジ部23の軸方向上側の面23aには、キャップ本体30の周壁部31の下側端部31aが隙間を有して対向配置される。本実施形態では、口筒部19の内径φkは、容器本体10の収容胴部11の内径φsよりも小さい。
<キャップ本体30>
図2(a)は、開口部50aが閉じた状態にあるときの液体吐出容器1の要部断面図であり、図2(b)は、図2(a)のII−II矢視に相当する部分の断面図である。図3は、側方側から見たキャップ本体30の側方側斜視図である。図4は、内面側から見たキャップ本体30の内面側斜視図である。図5は、図3に示すキャップ本体30のIII−III矢視に相当する部分の断面図である。
キャップ本体30は、図1及び図3に示すように、口筒部19に装着される周壁部31と、周壁部31の軸方向上側端部に繋がって口筒部19の開口を覆う頂壁部35と、を有する。なお、本実施形態では、キャップ本体30と可動蓋体50とを合わせて、キャップ28と記す。つまり、キャップ28は、キャップ本体30と可動蓋体50とを有する。
(周壁部31)
周壁部31は、円筒状であり、口筒部19の径方向外側に配置されて口筒部19に沿って軸方向に延びる。周壁部31の内面31bには、図1に示すように、雌ねじ部32が設けられる。雌ねじ部32が口筒部19の雄ねじ部21に螺合して、キャップ本体30が口筒部19に装着される。
(頂壁部35)
頂壁部35は、円板状であり、容器軸Jに対して直交する方向に延びる。頂壁部35の内面35aの径方向外側には、軸方向下側へ突出する突起部37が環状に設けられる。この突起部37に口筒部19の上側端部が接触する。また、突起部37よりも径方向内側の頂壁部35の内面35aには、下側へ延びる筒状の係合筒39が設けられる。係合筒39の外面39aに口筒部19の上側端部が接触し、突起部37と口筒部19の上側端部との接触と相まって、キャップ本体30が口筒部19に密着して装着される。このため、容器本体10内の液体Lが口筒部19とキャップ本体30との間から漏れ出す虞を防止することができる。
頂壁部35は、軸方向に貫通する貫通孔41と、頂壁部35の軸方向上側の外面35bから突出して貫通孔41に連通する嵌合筒43と、頂壁部35の軸方向下側の内面35aから口筒部19内に延びて貫通孔41を介して嵌合筒43内と連通する延出筒部45と、を有する。
貫通孔41は、容器軸方向視において頂壁部35の中央部に位置して円形状である。貫通孔41の内径φaは、口筒部19の内径φkよりも小さい。嵌合筒43は、貫通孔41と同軸上に位置して円筒状である。このため、嵌合筒43の内側には軸方向に延びる空間43cが形成される。この空間43は、貫通孔41と連通する。嵌合筒43の内面43aは貫通孔41の内面41aと同一面上にある。
嵌合筒43の上側端部の内面43aには、図1及び図5に示すように、径方向内側へ突出する環状突起43bが設けられる。この環状突起43bは、可動蓋体50の軸方向の位置に応じて可動蓋体50に設けられた抜け止め突起52及び保持突起54と接触可能となっている。
延出筒部45は、図2(a)、図2(b)、図4、図5に示すように、軸方向下側の端部に底部45aを有して有底筒状である。本実施形態では、延出筒部45は、円筒状である。このため、延出筒部45の内側には軸方向に延びる空間45fが形成される。この空間45fは、貫通孔41及び嵌合筒43の空間43cと連通する。延出筒部45の内面45bは貫通孔41の内面41aと同一面上にある。このため、嵌合筒43、貫通孔41及び延出筒部45の夫々の内面43a、41a、45bは同一面上にある。
延出筒部45内の軸方向下側には、空間45fに連通して延出筒部45の底部45a側に広がる空間部45cが形成される。空間部45cは軸方向視において円環状である。空間部45cは、延出筒部45に設けられた複数の連通孔47a、47bよりも底部45a側に広がる。連通孔47a、47bの詳細については、後述する。このため、空間部45cは、延長筒部45の空間45fと貫通孔41aと嵌合筒43の空間43cに連通する。よって、嵌合筒43及び延出筒部45内において、空気及び液体Lは流通可能である。
延出筒部45は、底部45aから延出筒部45内の空間部45cを通って嵌合筒43内に延びる弁棒46と、延出筒部45の側壁部45dに軸方向に対して周方向に所定間隔を有して設けられ、容器本体10内と空間部45cとを連通する複数の連通孔47a、47bと、を有する。本実施形態では、弁棒46は、空間部45c、空間45f、貫通孔41aを通って、嵌合筒43の空間43c内に延びる。
弁棒46は、本実施形態では、円柱状であり、容器軸Jと同軸上に配置される。弁棒46は、上側の端部46aが嵌合筒43の上側端から上側へ突出する。弁棒46の上側の端部46aは、上側に進むに従って外径が小さくなる傾斜面46bと、傾斜面46bの上側端に繋がって上側へ延びて弁棒46の下側の外径よりも小径な円柱状の栓部46cと、を有する。栓部46cは、可動蓋体50に開口する開口部50aに挿入される。
連通孔47a、47bは、本実施形態では延出筒部45に2か所、設けられる。これらの連通孔47a、47bは、弁棒46を中央にして対向する位置に設けられるとともに、延出筒部45の底部45aから軸方向上側への高さが互いに相違する位置に設けられる。連通孔47a、47bは、側面視において四角形状に形成されて略同一の開口面積を有する。一方の連通孔47aは、延出筒部45の側壁部45dの軸方向の上側に配置される。他方の連通孔47bは、延出筒部45の側壁部45dの軸方向の中間部に配置される。
延出筒部45は、図4及び図5に示すように、延出筒部45の側壁部45dの径方向に対向する位置であって延出筒部45の底部45aから上側に延びる一対の長孔部45eが設けられる。長孔部45eの径方向内側には、長孔部45eの下側を覆う仕切り板48が配置される。このため、仕切り板48によって長孔部45eの下側が塞がれ、仕切り板48よりも上側の長孔部45eは開口して連通孔47a、47bが形成される。
なお、延出筒部45は、底部45aと弁棒46と仕切り板48とが一体的に形成されている。
(可動蓋体50)
図6は、可動蓋体50の側面図である。図7は、内面側から見た可動蓋体50の内面側斜視図である。図8は、図6に示す可動蓋体50のVI−VI矢視に相当する断面図である。可動蓋体50は、図1及び図8に示すように、弁棒46の軸方向上側の端部に対向する位置に弁棒46の栓部46cが挿抜可能な開口部50aを有する。
開口部50aは、弁棒46の栓部46cが挿入されて開口部50aを塞ぐ小径部50bと、小径部50bよりも大径であって小径部50bの上側端に繋がって上側へ拡開する大径部50cと、を有する。大径部50cは、径方向外側に進むに従って上側に傾斜する開口傾斜面50dを有する。
可動蓋体50は、図1、図8に示すように、開口部50aの周縁から軸方向に対して径方向外側へ延びる環状の頂壁51と、頂壁51の軸方向下側の内面51aから軸方向下側へ延びて嵌合筒43の内面43aに嵌合される内筒55と、を有する。さらに、可動蓋体50は、内筒55よりも径方向外側に内筒55と隙間を有して頂壁51の内面51aから軸方向下側へ内筒55に沿って延びる外筒56を有する。頂壁51は、本実施形態では、軸方向視において円形状であり、径方向外側へ進むに従って下側に傾斜する。
内筒55は、開口部50aの下側端部よりも径方向外側に位置して、軸方向視において円筒状である。内筒55の径方向外側の外面55aには、下側から上側に向かって抜け止め突起52と保持突起54が形成される。抜け止め突起52は、内筒55の下側端部に設けられる。保持突起54は、内筒55の上側に形成される。抜け止め突起52は、図1に示すように、嵌合筒43に設けられた環状突起43bと接触して、可動蓋体50の嵌合筒43からの抜脱を規制する。また、保持突起54は、図2(a)に示すように、環状突起43bと接触して、弁棒46が開口部50aを塞いだ状態を維持する。
図1及び図8に示すように、内筒55と外筒56との間の隙間58の大きさは、嵌合筒43の厚さよりも少し大きい。このため、可動蓋体50は、内筒55及び外筒56に嵌合筒43が接触した状態で、軸方向に移動自在である。また、可動蓋体50は、環状突起43bが抜け止め突起52又は保持突起54と接触することで、弁棒46の上側の端部46aが開口部50aに挿入されて開口部50aを塞ぐ閉塞位置Ph(図2(a)参照)と、開口部50aから上側の端部46aが引き抜かれて開口部50aを開放する開放位置Pk(図1参照)との間で移動自在である。
頂壁51の内面51aには、図1、図7、図8に示すように、開口部50aの軸方向下側の端部に近接して軸方向下側へ向かって内筒55の内面55bに沿って延びるリブ70が設けられる。リブ70は、軸方向視において開口部50aの周縁部に周方向に所定間隔を有して複数設けられる。本実施形態では、リブ70は2つ設けられる。この2つのリブ70は、軸方向視において開口部50aを中央にして対向する位置に配置される。
リブ70は、内筒55の内面55bに沿って延びるとともに、内筒55の内面55bから径方向内側へ突出する。リブ70は頂壁51の内面51aから内筒55の下側端を超えて外筒56の下側端部まで延びる。また、リブ70の径方向内側端部は、下側に進むに従って径方向外側に傾斜する傾斜面70aを有する。この傾斜面70aは、図2(a)に示すように、可動蓋体50が閉塞位置Phに移動した状態で、弁棒46の傾斜面46bに対して隙間を有して平行に延びる。このため、可動蓋体50が閉塞位置Phに移動時にリブ70が弁棒46の移動を邪魔することはない。
<本実施形態の作用>
(液体吐出後の開口部50aに付着する液体の動作)
本実施形態における液体吐出容器1において、容器本体10内に液体Lが収容されている場合、開口部50aが開放された状態で容器本体10を傾けて開口部50aから液体Lを吐出させた後に、容器本体10を正立姿勢に戻すと、図1に示すように、キャップ本体30の嵌合筒43内に溜まる液体Lが延出筒部45の空間部45c側へ移動し、空間部45c内の空気が嵌合筒43側へ移動する。つまり、嵌合筒43内に溜まる液体Lと、延出筒部45の空間部45c内の空気とが入れ換わる。この空気と液体Lの置換時には、空間部45c内に移動した液体Lの一部が連通孔47bから容器本体10内に落下するとともに、容器本体10内の空気の一部が連通孔47aを通って空間部45c内に流入する。
また、容器本体10を傾けた状態で容器本体10の収容胴部11を押圧して液体Lを吐出させた後に、収容胴部11の押圧を止めると、収容胴部11が元の形状に戻ろうとして、開口部50a付近の液体Lを延長筒部45内に引き込ませるサックバックが行われる。そして、容器本体10を正立姿勢に戻すと、前述した容器本体10を傾けた後に正立姿勢に戻す場合と同様に、嵌合筒43内に溜まる液体Lと、延出筒部45の空間部45c内の空気とが入れ換わる。
(開口部50aに付着した液体Lの動作)
図9は、液体吐出容器1の作用を説明するための説明図である。液体Lが開口部50aに付着した状態で、容器本体10が正立姿勢になると、図9(a)に示すように、開口部50aに付着した液体Lは自重によって軸方向下側へ移動する。開口部50aの下側に移動した液体Lのうちリブ70に近接する液体Lは、図9(b)に示すように、リブ70の軸方向上側の端部に引き寄せられる。リブ70に引き寄せられた液体Lは、図9(c)及び図9(d)に示すように、自重によってリブ70に沿って軸方向下側に向かって流れて、空間部45c内に落下する。このようにして、開口部50aに付着した液体Lは、開口部50aからリブ70を介して容器本体70内に移動する。このため、開口部50aが液体Lで塞がれる虞を抑制することができる。
<本実施形態の効果>
(1)延出筒部45には、図1に示すように、延出筒部45の側壁部45dに
軸方向に対して周方向に所定間隔を有して複数の連通孔47a、47bが設けられ、延出筒部45内に複数の連通孔47a、47bよりも底部45a側に広がる空間部45cが形成される。このため、容器本体10内に液体Lが収容されている場合、開口部50aが開放された状態で容器本体10を傾けて開口部50aから液体Lを吐出させた後に、容器本体10を正立姿勢に戻すと、キャップ本体30の嵌合筒43内に溜まる液体Lと、延出筒部45の空間部45c内の空気とがスムーズに入れ換わる。よって、開口部50aが液体Lで塞がれてしまった場合でも、液体Lが泡状になって破裂したり、開口部50aの外側に付着することが軽減される。
(2)複数の連通孔47a、47bのうち2つの連通孔47a、47bは、延出筒部45の底部45aから軸方向上側への高さが互いに相違する位置に設けられることで、容器本体10が傾いた状態から正立姿勢になると、底部45aからの液体Lの液面の位置が高さが高い連通孔47aよりも低い場合には、連通孔47aが空気を通す働きをし、高さが低い連通孔47bが液体Lを流出させる働きをする。よって、延出筒部45内の液体Lと空気との置換をよりスムーズに行うことができる。
(3)頂壁51の内面51aには、図8に示すように、開口部50aの軸方向下側の端部に近接して軸方向下側へ向かって内筒55の内面55bに沿って延びるリブ70が設けられるので、液体Lが開口部50aに付着した状態で、容器本体10が正立姿勢になると、図9(b)、図9(d)に示すように、液体Lは自重によって軸方向下側へ移動してリブ70の軸方向下側端部に引き寄せられる。このため、液体Lはリブ70に沿って軸方向下側へ流れて空間部45c内に落下する。よって、液体Lが開口部50aを塞ぐ虞を抑制することができる。
(4)リブ70は、図2(a)に示すように、開口部50aの周縁部に周方向に所定間隔を有して複数設けられるので、開口部50aに付着した液体Lを、より容易にリブ70側に引き寄せて軸方向下側へ流すことができる。
(5)2つのリブ70は、図2(a)に示すように、容器軸方向視において開口部50aを中央にして対向する位置に設けられるので、開口部50aに付着した液体Lのうち開口部50aの両側に付着する液体Lがリブ70に引き寄せられる。このため、2つのリブ70が周方向に近接した位置に配置される場合と比較して、開口部50aに付着した液体Lをより効果的にリブ70に引き寄せることができる。よって、開口部50aに付着した液体Lが開口部50aを塞ぐ虞をより抑制することができる。また、リブ70があることで、液体Lの吐出後に開口部50aに付着した液体Lが膜となり難くすることができる。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、前述した実施形態では、リブ70の径方向内側の内面は下側へ進むに従って径方向外側へ傾斜する傾斜面70aを有したが、軸方向に沿って直線状に延びてもよい。この場合には、弁棒46の上側がリブ70に接触しないように、弁棒46の上側も軸方向に沿って直線状に延ばす。
また、前述した実施形態では、延長筒部45の底部45aは、塞がれた状態に形成されている場合を示したが、底部45aに液回収用の微小孔を設けてもよい。微小孔は、底部45aに軸方向に貫通する。微小孔の内径の大きさは、液体吐出容器1が正立状態にある場合、液体Lが軸方向下側へ流れることが可能な大きさを有する。この場合には、空間部45cに液体Lが長時間が残留すると固化する虞が生じるが、底部45aに微小孔を設けることで、微小孔を介して液体Lを空間部45cから排出させることができる。よって、空間部45cに液体Lが残留して固化する虞を防止することができる。
本発明の液体吐出容器は、開口部から液体が泡状となって破裂して可動蓋体の頂壁に付着する虞がないものであり、家庭用洗剤や化粧品等の容器の分野で幅広い展開が期待される。
1 液体吐出容器
10 容器本体
19 口筒部
30 キャップ本体
31 周壁部
35 頂壁部
35a、43a、51a 内面
35b 外面
41 貫通孔
43 嵌合筒
45 延出筒部
45a 底部
45c 空間部
45d 側壁部
46 弁棒
46a 端部
47a、47b 連通孔
50 可動蓋体
50a 開口部
51 頂壁
55 内筒
70 リブ
J 容器軸
L 液体
Ph 閉塞位置
Ps 開放位置

Claims (5)

  1. 液体が収容される容器本体と、
    前記容器本体の容器軸方向一方側に設けられた口筒部に装着され、有頂筒状のキャップ本体と、
    前記キャップ本体の容器軸方向一方側から突出する嵌合筒に対して容器軸方向に移動自在に装着された可動蓋体と、を有し、
    前記キャップ本体は、前記口筒部に装着される周壁部と、前記周壁部の容器軸方向一方側端部に繋がって前記口筒部の開口を覆う頂壁部と、を有し、
    前記頂壁部は、
    容器軸方向に貫通する貫通孔と、
    前記頂壁部の容器軸方向一方側の表面から突出して前記貫通孔に連通する嵌合筒と、
    前記頂壁部の容器軸方向他方側の内面から前記口筒部内に延びて前記貫通孔を介して前記嵌合筒内と連通する延出筒部と、を有し、
    前記延出筒部は、
    容器軸方向他方側の端部に底部を有して有底筒状であり、
    前記底部から前記延出筒部内を通って前記嵌合筒内に延びる弁棒と、
    前記延出筒部の側壁部に容器軸方向に対して周方向に所定間隔を有して設けられ、前記容器本体内と前記延出筒部内とを連通する複数の連通孔と、
    前記延出筒部内に形成されて複数の前記連通孔よりも前記底部側に広がる空間部と、
    を有し、
    前記可動蓋体は、
    前記弁棒の容器軸方向一方側の端部に対向する位置に前記端部が挿抜可能な開口部を有して、前記端部が前記開口部に挿入されて前記開口部を塞ぐ閉塞位置と、前記開口部から前記端部が引き抜かれて前記開口部を開放する開放位置との間で移動自在である
    ことを特徴とする液体吐出容器。
  2. 複数の前記連通孔のうち2つの前記連通孔は、前記延出筒部の前記底部から容器軸方向一方側への高さが互いに相違する位置に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出容器。
  3. 前記可動蓋体は、
    前記開口部の周縁から容器軸方向に対して径方向外側へ延びる環状の頂壁と、
    前記頂壁の容器軸方向他方側の内面から容器軸方向他方側へ延びて前記嵌合筒の内面に嵌合される内筒と、を有し、
    前記頂壁の前記内面には、前記開口部の容器軸方向他方側の端部に近接して容器軸方向他方側へ向かって前記内筒の内面に沿って延びるリブが設けられる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出容器。
  4. 前記リブは、容器軸方向視において前記開口部の周縁部に周方向に所定間隔を有して複数設けられる
    ことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出容器。
  5. 複数の前記リブうち2つの前記リブは、容器軸方向視において前記開口部を中央にして対向する位置に設けられる
    ことを特徴とする請求項4に記載の液体吐出容器。
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