JP5028097B2 - エアバッグドア部付きパネル成形金型 - Google Patents

エアバッグドア部付きパネル成形金型 Download PDF

Info

Publication number
JP5028097B2
JP5028097B2 JP2007022595A JP2007022595A JP5028097B2 JP 5028097 B2 JP5028097 B2 JP 5028097B2 JP 2007022595 A JP2007022595 A JP 2007022595A JP 2007022595 A JP2007022595 A JP 2007022595A JP 5028097 B2 JP5028097 B2 JP 5028097B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cavity
panel
airbag door
mold
molten resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007022595A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008188789A (ja
Inventor
智章 北風
理宏 神本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikyo Nishikawa Corp
Original Assignee
Daikyo Nishikawa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikyo Nishikawa Corp filed Critical Daikyo Nishikawa Corp
Priority to JP2007022595A priority Critical patent/JP5028097B2/ja
Publication of JP2008188789A publication Critical patent/JP2008188789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5028097B2 publication Critical patent/JP5028097B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Air Bags (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Description

この発明は、例えば車両衝突時にエアバッグ装置の作動で薄肉の破断予定部が破断して開くシームレスタイプのエアバッグドア部を有するインストルメントパネル等のエアバッグドア部付きパネルを成形するパネル成形金型に関するものである。
薄肉の破断予定部がパネル表面側から識別できないシームレスタイプのエアバッグドア部付きパネルを成形する成形金型として、例えば、特許文献1には車両用インストルメントパネルの成形金型が開示されている。
この特許文献1の成形金型は、インストルメントパネルの表面を形成する第1金型と、上記インストルメントパネルの裏面を形成する第2金型とを備え、該第2金型内に櫛歯状のスライド刃をキャビティに対して出退可能に配置し、キャビティ内に溶融樹脂を射出する際、上記スライド刃を溶融樹脂の流れを阻害しないように後退させてキャビティ内に突出しないようにし、キャビティ内に溶融樹脂が充填されると、上記スライド刃をキャビティ内に進出させてインストルメントパネルの裏面に深溝部と浅溝部とが交互に並んだ深さの異なる破断予定溝を形成し、該破断予定溝形成箇所の厚みの異なる薄肉部を破断予定部としている。
このように、破断予定溝に深溝部及び浅溝部を形成するのは、剛性を適度に保ちつつエアバッグドア部の開作動をスムーズに行わせるためである。つまり、破断予定溝の深さが全体に亘って一様に深いと、破断予定部の厚みが薄くなり過ぎて剛性が必要以上に低くなりエアバッグドア部が破損し易くなる一方、逆に、破断予定溝の深さが全体に亘って一様に浅いと、破断予定部の厚みが厚くなり過ぎて剛性が必要以上に高くなりエアバッグドア部の開作動に支障を来すおそれがあるからである。
特開2003−94489号公報(第5,6頁、図2,4〜6)
しかし、上記の特許文献1では、キャビティ内に溶融樹脂を射出する際、スライド刃全体を第2金型の成形面に没入させているため、スライド刃先端側に深さの異なる空隙が形成され、特にスライド刃の凹部に対応する空隙深部のエアが溶融樹脂に巻き込まれ易く、成形されたインストルメントパネルに外観不良が発生するおそれがある。
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エアの巻込みをなくして外観不良のない健全なエアバッグドア部付きパネルを成形できる成形金型を提供することである。
上記の目的を達成するため、この発明は、第2成形型側の型構造をスライド刃と開連させて改造したことを特徴とする。
具体的には、この発明は、パネルの表面を形成する第1金型と、上記パネルの裏面を形成する第2金型と、型閉じ状態でキャビティ内に射出充填された溶融樹脂が冷却硬化する過程でキャビティに対して進出又は進出後退するように上記第2金型側に配置され、先端に交互に並んだ多数の凸部及び凹部を有し、上記パネルの裏面にエアバッグドア部を設けるために上記各凸部及び各凹部に対応して深さの異なる破断予定溝を形成する櫛歯状のスライド刃とを備えたエアバッグドア部付きパネル成形金型を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記第2金型側には、上記エアバッグドア部の裏面を形成する入れ子ブロックが上記スライド刃で囲まれるように配置され、上記入れ子ブロックの外周には、先端がキャビティ内に突出する多数の突条部が上記スライド刃の各凹部に挿入されて各凸部と連続するように設けられ、上記スライド刃は、キャビティ内に溶融樹脂を射出する際、上記各凸部先端側に空隙が形成されないように上記第2金型の成形面と同一レベルまで又はキャビティ内に僅かに突出するように後退し、キャビティ内に溶融樹脂が充填されると、上記各突条部よりもキャビティ内に進出するように構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、各凸部は、後退状態で各突条部とキャビティ内への突出量が同じになるように設定されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、各凸部の先端は、断面先細り形状に形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、キャビティ内に溶融樹脂を射出する際、スライド刃の各凸部先端側に空隙が形成されていないため、溶融樹脂へのエアの巻込みがなく、外観不良のない健全なエアバッグドア部付きパネルを成形することができる。
また、キャビティ内に溶融樹脂が充填されると、上記スライド刃を入れ子ブロックの各突条部よりもキャビティ内に進出させているため、深溝部と浅溝部とが交互に並んだ深さの異なる破断予定溝をパネルの裏面に形成することができ、剛性を適度に保ちつつエアバッグドア部の開作動をスムーズに行わせることができる。
さらに、スライド刃の先端が各凹部により断続的に分断されているため、パネル成形時に熱収縮による悪影響が少なくなってパネルの外観見栄えを良くすることができる。
請求項2に係る発明によれば、溶融樹脂をキャビティ内に射出する際、各凸部と各突条部とのキャビティ内への突出量が同じになっているため、溶融樹脂の流れが乱れず、フローマーク等がない外観見栄えの良いパネルを確実に成形することができる。
請求項3に係る発明によれば、キャビティ内に充填された溶融樹脂に対してスライド刃の断面先細り形状の各凸部が進出後退するため、進出時には溶融樹脂に作用する圧力が少なく、強い圧力が溶融樹脂に作用した場合に生ずる表面艶の悪化がなく、また、後退時にはスライド刃と一緒にスライド刃の先端部に位置する樹脂を引っ張ることによってパネル表面に凹みを生ずることのない外観見栄えの良いパネルをより確実に成形することができる。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
まず、この発明の実施形態に係るエアバッグドア部付きパネル成形金型を説明する前に、この成形金型により成形されるパネルについて説明する。
このパネルは、図7に示すように、車両用インストルメントパネルにおけるアッパパネルの右側半分を構成するパネル構成部材1である。このパネル構成部材1は、左ハンドル車用のもので運転席右隣の助手席側に配置され、例えばポリプロピレン(PP)等の溶融樹脂で射出成形された単一材からなる。
上記パネル構成部材1裏面の助手席対応箇所には、破断予定溝3が表面に達しないように型成形により平面視略日の字状に形成され、該破断予定溝3に対応して破断予定溝3の深さだけ薄くなった薄肉部で平面視略日の字状の破断予定部5(図5及び図6参照)がパネル構成部材1にその表面から識別できないように形成されて、該破断予定部5で囲まれる内側に前側ドア部7aと後側ドア部7bとからなる観音開きタイプのエアバッグドア部7がパネル構成部材1の一部で一体に形成されている。図7において、車体前後でそれぞれ車幅方向に延びる破断予定部5の箇所が前側及び後側ドア部7a,7bのヒンジが設けられる箇所である。
上記破断予定溝3は、図5及び図6に拡大して示すように、溝底が断面略V字形状になった幅広の深溝部3aと、全体が断面略V字形状になった幅狭の浅溝部3bとが長手方向に交互に並んだ深さの異なる溝であり、このようにしているのは、背景技術のところで記載したように、適度の剛性を確保するためと、エアバッグドア部の開作動の円滑化を図るためである。また、上記破断予定部5も上記破断予定溝3の深溝部3aに対応する薄肉部5aと、浅溝部3bに対応する厚肉部5bとで構成されている。
そして、車両が衝突すると、図示しないが、エアバッグ装置のエアバッグがインフレータの作動によって膨張して展開し、その展開圧力で上記エアバッグドア部7が上方に押圧されて破断予定部5が破断することにより、前側ドア部7aと後側ドア部7bとが車体前後方向上向きに開き、展開したエアバッグで助手席の乗員を車体前後方向の衝撃から保護するようになっている。
このようなパネル構成部材1は、図1〜3に示すような成形金型9を用いて成形される。この成形金型9は、パネル構成部材1の表面を形成する固定型である第1金型11と、上記パネル構成部材1の裏面を形成する可動型である第2金型13とを備え、これら第1及び第2金型11,13は共に取付板15に固定支持されている。そして、成形金型9を型閉じした状態で、上記第1金型11と第2金型13の各々の成形面11a,13a間にキャビティ17が形成され、両成形面11a,13aの間隔がパネル構成部材1の肉厚に対応するようになっている。
上記第2金型13には、キャビティ17側に開放する収容空間19がパネル構成部材1のエアバッグドア部7に対応する位置に形成され、該収容空間19内にはスライドブロック21が配置されている。該スライドブロック21は、上記取付板15に据え付けられた流体圧シリンダ23のピストンロッド23a先端に連結され、該流体圧シリンダ23の伸縮作動によりキャビティ17に対して進退するようになっている。
上記スライドブロック21には、金属薄板材からなる7枚の櫛歯状のスライド刃25がパネル構成部材1裏面の破断予定溝3に対応するように略日の字状に取付ブロック27によって取り付けられている。これにより、成形金型9の型閉じ状態でキャビティ17内に射出充填された溶融樹脂Rが冷却硬化する過程で、上記各スライド刃25が上記流体圧シリンダ23の伸縮作動によりキャビティ17に対して進出又は進出後退するように第2金型13側に配置されている。
上記各スライド刃25の先端には、多数の幅広の凸部29と多数の幅狭の凹部31が交互に並んで形成され、上記各凸部29は破断予定溝3の深溝部3aを形成するためのものであり、上記各凹部31は破断予定溝3の浅溝部3bを形成するためのものである。そして、この各スライド刃25により、上記パネル構成部材1の裏面にエアバッグドア部7を設けるために上記各凸部29及び各凹部31に対応して深さの異なる破断予定溝3を形成するようになっている。また、上記スライド刃25の各凸部29先端は、破断予定溝3の深溝部3a溝底を断面略V字形状に形成するために断面先細り形状に形成されている(図4参照)。
上記第2金型13側には、上記エアバッグドア部7の裏面を形成する2個の入れ子ブロック33が上記7枚のスライド刃25で囲まれるように支柱35で取付板15に支持されて配置されている。上記入れ子ブロック33のキャビティ17に面する側は、上記第2金型13の成形面13aと略同一面になるように位置付けられている。上記各入れ子ブロック33の各スライド刃25側の外周には、先端がキャビティ17内に突出する多数の突条部37が上記各スライド刃25の各凹部31に挿入されて各凸部29と連続するように一体に形成されている。この各突条部37の長さは、上記各スライド刃25の各凹部31の深さよりも短く設定されている。また、上記各突条部37の各々の先端は、破断予定溝3の浅溝部3bを断面略V字形状に形成するために断面先細り形状に形成されている(図4参照)。
そして、上記各スライド刃25の各凸部29は、後退状態で上記各突条部37とキャビティ17内への突出量が同じになるように設定され、この状態で、各入れ子ブロック33の各突条部37と各スライド刃25の各凹部31の底との間に隙間Sが形成されている(図1及び図3参照)。上記各凸部29及び各突条部37のキャビティ17内への突出量は、溶融樹脂Rの流動に悪影響を及ぼさない程度に設定されている。
また、上記各スライド刃25は、キャビティ17内に溶融樹脂Rを射出する際、キャビティ17内に僅かに突出するように後退し、上記各凸部29先端側に空隙が形成されないようになっており、この状態で、各凸部29の断面略V字形状の先端と各突条部37の断面略V字形状の先端とが連続している(図1参照)。そして、キャビティ17内に溶融樹脂Rが充填されると、上記各スライド刃25は上記各突条部37よりもキャビティ17内に上記隙間Sの寸法だけ進出するように構成されている。この状態で、上記各スライド刃25の各凸部29先端は第1金型11の成形面11aに接近し、その間隔が上記各突条部37先端と第1金型11の成形面11aとの間隔よりも狭くなっている(図2参照)。
次に、上述の如く構成された成形金型9によりエアバッグドア部7付きパネル構成部材1を成形する要領について説明する。
まず、図1に示すように、第1金型11に対して第2金型13を接近させて成形金型9を型閉じする。この状態で、流体圧シリンダ23は収縮作動して各スライド刃25の先端は第2金型13の成形面13aから僅かに突出し、各入れ子ブロック33の各突条部37先端と隙間なく連続している。
次いで、溶融樹脂Rを上記キャビティ17内に射出充填する。上記各スライド刃25の各凸部29及び上記各入れ子ブロック33の各突条部37のキャビティ17内への突出量は、上述の如く溶融樹脂Rの流動に悪影響を及ぼさない程度に設定されており、しかも、上記各凸部29と各突条部37とが隙間なく連続しているので、溶融樹脂Rの流れがスライド刃25各凸部29及び各突条部37に邪魔されることなくスムーズにキャビティ17の隅々にまで行き渡る。
その後、図2に示すように、溶融樹脂Rの冷却硬化過程で流体圧シリンダ23を伸長作動させ、各スライド刃25を第1金型11の成形面11aと各凸部29先端との間に所定の間隔があくようにキャビティ17内に進出させる。
上記スライド刃25を進出させてから所定時間経過した後、つまり、溶融樹脂Rが完全に固化していない冷却進行過程において、図3に示すように、流体圧シリンダ23を収縮作動させて各スライド刃25を後退させ、その先端が第2金型13の成形面13aから僅かに突出するとともに、各入れ子ブロック33の各突条部37先端と隙間なく連続した図1の樹脂射出過程の状態に戻す。
これにより、キャビティ17内で溶融樹脂R内の固化が型崩れしない程度にまで進行し、裏面に各スライド刃25の各凸部29及び各凹部31に対応して深さの異なる破断予定溝3(深溝部3a及び浅溝部3b)が形成されたパネル構成部材1が成形され、上記破断予定溝3に対応するパネル構成部材1の薄肉部で囲まれる領域でエアバッグドア部7が構成される。上記破断予定溝3の溝内面は、各スライド刃25を溶融樹脂Rが完全に固化していない冷却進行過程で後退させているため、互いに引っ付き気味になるが、各スライド刃25の各凸部29先端は、断面先細り形状に形成されているので、スムーズに後退でき、破断予定溝3は潰れておらず、エアバッグ装置作動による破断には悪影響を及ばさないようになっており、また、成形されたパネル構成部材1の表面に凹みを生じない。そして、成形されたパネル構成部材1の形状が安定するまで冷却した後、パネル構成部材1を脱型する。
このように、この実施形態では、キャビティ17内に溶融樹脂Rを射出する際、各スライド刃25をキャビティ17内に僅かに突出するように後退させて各凸部29先端側に空隙が形成されないようにするので、溶融樹脂Rにエアが巻き込む事態が発生せず、外観不良のない健全なエアバッグドア部7付きパネル構成部材1を成形することができる。
また、この実施形態では、キャビティ17内に溶融樹脂Rが充填されると、上記各スライド刃25を各入れ子ブロック33の各突条部37よりもキャビティ17内に進出させるので、深溝部3aと浅溝部3bとが交互に並んだ深さの異なる破断予定溝3をパネル構成部材1の裏面に形成することができ、剛性を適度に保ちつつエアバッグドア部7の開作動をスムーズに行わせることができる。
さらに、この実施形態では、各スライド刃25の先端を凹部31により断続的に分断しているので、パネル構成部材1成形時に熱収縮による悪影響が少なくなってパネル構成部材1の外観見栄えを良くすることができる。
加えて、この実施形態では、溶融樹脂Rをキャビティ17内に射出する際、各スライド刃25の各凸部29と各突条部37とのキャビティ17内への突出量を同じにしているので、溶融樹脂Rの流れが乱れることに起因するフローマーク等がなく、パネル構成部材1の外観見栄えを確実に良くすることができる。
さらにまた、この実施形態では、キャビティ17内に充填された溶融樹脂Rに対して各スライド刃25の断面先細り形状の各凸部29を進出後退させるので、進出時には溶融樹脂Rに作用する圧力が少なく、強い圧力が溶融樹脂Rに作用した場合に生ずる表面艶の悪化がなく、また、後退時には各スライド刃25と一緒に各スライド刃25の先端部に位置する樹脂を引っ張ることによってパネル構成部材1表面に凹みを生ずることのない外観見栄えの良いパネル構成部材1をより確実に成形することができる。
なお、この実施形態では、キャビティ17内に溶融樹脂Rを射出する際、各スライド刃25をキャビティ17内に僅かに突出するように後退させて各凸部29先端側に空隙が形成されないようにしたが、各スライド刃25を第2金型13の成形面13aと同一レベルまで後退させて各凸部29先端側に空隙が形成されないようにしてもよい。
また、この実施形態では、溶融樹脂Rが完全に固化していない冷却進行過程において各スライド刃25をキャビティ17に進出後退させたが、溶融樹脂Rがキャビティ17内で完全に硬化するまでスライド刃25をキャビティ17に進出させておいてもよい。
さらに、この実施形態では、エアバッグドア部7が、前側ドア部7aと後側ドア部7bとで構成されて車体前後方向上向きに開く観音開きタイプである場合を例示したが、エアバッグドア部7が片開きタイプである場合にも適用することができる。
さらにまた、この各実施形態では、インストルメントパネルのパネル構成部材1を成形する場合を挙げたが、エアバッグドア部付ステアリングハンドルやエアバッグドア部付ドアトリム等を成形する場合にも適用することができるものである。
この発明は、例えば車両衝突時にエアバッグ装置の作動で薄肉の破断予定部が破断して開くシームレスタイプのエアバッグドア部を有するインストルメントパネル等のエアバッグドア部付きパネルを成形するパネル成形金型について有用である。
溶融樹脂をキャビティに射出している状態の図7A−A線に相当する成形金型の断面図である。 溶融樹脂をキャビティに射出充填した後にスライド刃をキャビティに進出させた状態の図7A−A線に相当する成形金型の断面図である。 スライド刃をキャビティから後退させた状態でパネル構成部材が成形された状態の図7A−A線に相当する成形金型の断面図である。 入れ子ブロックの突条部とスライド刃の凸部及び凹部との位置関係を説明する斜視図である。 図7A−A線における要部拡大断面図である。 (a)は図5のB−B線における断面図、(b)は図5のC−C線における断面図である。 インストルメントパネルにおいてエアバッグドア部が形成されたアッパパネルの右側半分を構成するパネル構成部材の平面図である。
符号の説明
1 パネル構成部材(パネル)
3 破断予定溝
7 エアバッグドア部
9 成形金型
11 第1金型
13 第2金型
13a 第2金型の成形面
17 キャビティ
25 スライド刃
29 凸部
31 凹部
33 入れ子ブロック
37 突条部
R 溶融樹脂

Claims (3)

  1. パネルの表面を形成する第1金型と、
    上記パネルの裏面を形成する第2金型と、
    型閉じ状態でキャビティ内に射出充填された溶融樹脂が冷却硬化する過程でキャビティに対して進出又は進出後退するように上記第2金型側に配置され、先端に交互に並んだ多数の凸部及び凹部を有し、上記パネルの裏面にエアバッグドア部を設けるために上記各凸部及び各凹部に対応して深さの異なる破断予定溝を形成する櫛歯状のスライド刃とを備えたエアバッグドア部付きパネル成形金型であって、
    上記第2金型側には、上記エアバッグドア部の裏面を形成する入れ子ブロックが上記スライド刃で囲まれるように配置され、
    上記入れ子ブロックの外周には、先端がキャビティ内に突出する多数の突条部が上記スライド刃の各凹部に挿入されて各凸部と連続するように設けられ、
    上記スライド刃は、キャビティ内に溶融樹脂を射出する際、上記各凸部先端側に空隙が形成されないように上記第2金型の成形面と同一レベルまで又はキャビティ内に僅かに突出するように後退し、キャビティ内に溶融樹脂が充填されると、上記各突条部よりもキャビティ内に進出するように構成されていることを特徴とするエアバッグドア部付きパネル成形金型。
  2. 請求項1に記載のエアバッグドア部付きパネル成形金型において、
    各凸部は、後退状態で各突条部とキャビティ内への突出量が同じになるように設定されていることを特徴とするエアバッグドア部付きパネル成形金型。
  3. 請求項1又は2に記載のエアバッグドア部付きパネル成形金型において、
    各凸部の先端は、断面先細り形状に形成されていることを特徴とするエアバッグドア部付きパネル成形金型。
JP2007022595A 2007-02-01 2007-02-01 エアバッグドア部付きパネル成形金型 Active JP5028097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007022595A JP5028097B2 (ja) 2007-02-01 2007-02-01 エアバッグドア部付きパネル成形金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007022595A JP5028097B2 (ja) 2007-02-01 2007-02-01 エアバッグドア部付きパネル成形金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008188789A JP2008188789A (ja) 2008-08-21
JP5028097B2 true JP5028097B2 (ja) 2012-09-19

Family

ID=39749358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007022595A Active JP5028097B2 (ja) 2007-02-01 2007-02-01 エアバッグドア部付きパネル成形金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5028097B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11210971B2 (en) 2009-07-06 2021-12-28 Cree Huizhou Solid State Lighting Company Limited Light emitting diode display with tilted peak emission pattern
KR101210070B1 (ko) 2010-08-31 2012-12-07 기아자동차주식회사 인몰드 블레이드를 이용한 에어백도어 분리선 성형 방법
CN110561688B (zh) * 2019-07-29 2021-11-16 广东领航新材料有限公司 一种pvc管注塑设备

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03254919A (ja) * 1990-03-06 1991-11-13 Takata Kk エアバッグのモジュールカバーの製造方法
JPH08268205A (ja) * 1995-03-31 1996-10-15 Toyoda Gosei Co Ltd パッドの製造方法
JP3825170B2 (ja) * 1998-03-30 2006-09-20 カルソニックカンセイ株式会社 エアバッグ装置の蓋体成形用型装置および蓋体
JP3708825B2 (ja) * 2001-01-15 2005-10-19 西川化成株式会社 エアバッグドア成形方法
JP3879611B2 (ja) * 2002-07-18 2007-02-14 豊田合成株式会社 自動車内装品本体の製造方法
JP2005153259A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Toyota Auto Body Co Ltd 有底溝を有する合成樹脂製物体の成形装置及び成形方法
JP4434009B2 (ja) * 2004-12-27 2010-03-17 豊田合成株式会社 エアバッグカバーの成形方法
JP2006248073A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Nishikawa Kasei Co Ltd エアバッグドア部付き内装品の成形方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008188789A (ja) 2008-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5028097B2 (ja) エアバッグドア部付きパネル成形金型
JP2007069517A (ja) 複合成形品の製造方法と製造装置
JP2006248073A (ja) エアバッグドア部付き内装品の成形方法
JP3615165B2 (ja) 射出成形用金型およびこれを用いたエアバッグドア成形方法
JP4826879B2 (ja) エアバッグカバーの成形用金型及び成形方法並びにエアバッグカバー
JP2005178185A (ja) 射出成形金型及びそれを用いた射出成形品の製造方法
JP4677904B2 (ja) エアバッグカバーの製造方法
JP2005075140A (ja) エアバッグドアにおける破断予定部およびその成形方法
JP3708825B2 (ja) エアバッグドア成形方法
JP4773174B2 (ja) エアバッグドア部を有する内装品の成形方法
JP3428402B2 (ja) エアバッグドア部を有する車両用内装部材及びその成形方法
JP3615155B2 (ja) エアバッグ用カバー体成形方法
JP2003245955A (ja) 射出成形金型
JP6548815B2 (ja) インストルメントパネルの成形方法、インストルメントパネル、および、インストルメントパネルの成形装置
JP2006240253A (ja) エアバッグドア部付き内装品及びその成形方法
JP2006272650A (ja) エアバッグドア部を有する表皮材付き内装品の成形方法及びその成形型装置
JP3779568B2 (ja) 射出成形用金型を用いたエアバッグドア成形方法
JP2005288745A (ja) 射出成形品の製造方法
JPH09201841A (ja) 射出成形部品およびその製造方法
JP2006168425A (ja) エアバッグドア部を有する内装品の成形方法
JP2007261186A (ja) 樹脂成形品の射出成形方法及び射出成形金型
JP4640927B2 (ja) 樹脂成形金型、および樹脂成形品の製造方法
JP2006159932A (ja) エアバッグドア部を有する内装品の成形方法
JP3615158B2 (ja) エアバッグドア成形方法
JP2010017913A (ja) 射出成形型および車両用内装材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5028097

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250