JP5027913B2 - ブレードバー、旋回ブレードヘッド、およびブレードヘッドを旋回可能に接続するフィンガーを有する駆動ロッドを備えた外科用鋸ブレード - Google Patents

ブレードバー、旋回ブレードヘッド、およびブレードヘッドを旋回可能に接続するフィンガーを有する駆動ロッドを備えた外科用鋸ブレード Download PDF

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Description

本発明は、一般的に外科用鋸に関し、さらに詳細には、外科用矢状鋸および相補的な鋸ブレードアセンブリに関する。
矢状鋸は、整形外科手術に典型的に用いられる電動外科工具である。矢状鋸は、一般的に、モータおよびモータの作動を調整する相補的な制御回路を収容するハンドピースを備えている。ハンドピースから、ヘッドが前方(遠位側)に延在している。ヘッド内には、振動シャフトが設けられている。振動シャフトに、鋸ブレードが離脱可能に取り付けられている。ブレードの露出した遠位端(前端)は、歯を有している。これらの歯は、ブレードが押し付けられる組織を切断するものである。ハウジング内の駆動機構が、動力を生成している。この動力は、振動シャフトおよび取り付けられたブレードがブレードと並ぶ前後パターンで移動すべく、振動シャフトを作動させるために供給されるものである。鋸がこのように作動すると、ブレード歯は、それらが押し付けられる組織に対して前後パターンで移動することになる。鋸を保持する外科医によって加えられる前方圧力によって、歯は、ブレードが押し付けられる硬質の組織を切断し、分離するようになっている。
矢状鋸は、選択的に骨を除去する整形外科手術に用いられることが多い。鋸が用いられる整形外科手術の特定の一例として、人工関節置換術が挙げられる。その名前から推測されるように、この種の手術では、外科医は、患者の関節間の骨を切除し、人工関節と取り替えている。
整形外科手術では、切除される部分を残りの骨から分離するとき、この切除された部分を正確なラインに沿って確実に除去することが重要である。この場合、正確さが必須である。何故なら、置換関節は、通常、骨の切断ラインによって所定位置に残った空間内に正確に嵌合されるように設計された部品を有しているからである。
適切な切口を骨に確実に形成するために、外科医は、典型的には、まず、ジグと呼ばれることもある切断ガイドを、骨の切口を作る位置に隣接する個所に取り付ける。切断ガイドの一形式は、正確に形作られた一組のスロットを有するブロックの形態にある。スロットは、ラインを画定し、このラインに沿って、骨が切断されることになる。外科医は、鋸ブレードをスロットに連続的に挿入することによって、骨を除去している。ブレードがスロットに挿入された時点で、鋸が作動されることになる。この構成によって、外科医は、正確に画定されたラインに沿って、骨を切断することが可能となる。
現在市販されている矢状鋸およびそれらの相補的なブレードは、ブレードが押し付けられる骨を十分に切断するものである。しかし、これらのアッセンブリに関連するいくつかの制限がある。市販されている多くの矢状鋸は、振動する平面ブレードを備えている。このブレードは、ブレードが挿入されるスロットを画定する切断ガイド材料を不可避的に擦ることになる。この繰返し接触によって、スロットを画定する材料が磨耗することになる。最終的に、スロットは、もはや目的とする切断線を正確に画定できないほど広くなる場合がある。このように磨耗した切断ガイドは、交換される必要がある。
鋸ブレードが切断ガイドに対して繰返し当接することによって、ガイドが移動する可能性もあることを同様に理解されたい。もし正確な切口が望まれるなら、このガイドの移動は、最小限であっても、望ましくない。
さらに、切断ガイドを形成する材料の磨耗によって、材料の微細な粉塵が生じることになる。この粉塵の一部が、不可避的に手術を行なう外科部位に堆積することになる。その結果、手術中に、外科専門員は、この粉塵を除去するために外科部位を洗浄するのにかなりの時間を費やす必要がある。このプロセスを繰返し行なわねばならないと、手術を行なうときの主な目標の1つと逆行するものである。すなわち、切開された組織が感染する時間および患者が麻酔下にある時間を最小限に抑えるために、手術は、可能な限り迅速に行なわれるべきである。
前述したように、現在の外科用鋸の振動ブレードは、ブレードが挿入されるスロットを形成する切断ガイドの表面を繰返し摩滅する。スロットを摩滅させるブレードのさらに他の1つの欠点は、電力を消費することである。多くの矢状鋸は、バッテリ駆動である。ブレードの摩滅による摩擦を上回って消費される電力によって、鋸を作動するのに利用される電力の全体が低下する。これによって、単一充電によってバッテリが鋸に動力を与える時間の全体が短縮することになる。
さらに、鋸ブレードが切断ガイドの表面を摩滅させ、次いで、この表面から切断ガイドを引っ張る結果、ブレードの痙動(jerk)が生じることになる。この痙動は、ブレードからハンドピースを通して鋸を保持する外科医の手に伝達される。その結果、外科医は、この痙動を受けたときにハンドピースを安定に保持するために、いくらかの筋肉制御を行なわねばならない。
また、ブレードの前後運動の不可避的な結果として、矢状鋸も不可避的に振動する。ここでも、外科医は、鋸が振動するとき、その鋸を安定して保持するために、いくらかの意識的なまたは無意識的な物理的努力を果たす必要がある。時間が経つと、この振動を抑えるように鋸を保持しなければならないことによって、著しく精神的かつ物理的に疲労することがある。
「外科用矢状鋸および該矢状鋸を用いる方法」という表題で2004年7月9日に出願された本出願の譲渡人による米国特許出願第10/887,642号、米国特許出願公開第2006/0009796A1号、現在、米国特許第7497860号は、前述の制限を、必ずしも本質的に排除しないまでも、克服するように設計された鋸および相補的な鋸ブレードを開示している。この特許の内容は、参照することによって、ここに含まれるものとする。この発明のブレードアセンブリは、ブレードヘッドが旋回的に取り付けられたバーを備えている。バー内に配置された駆動ロッドが、近位側(後方)に延在している。ブレードバーは、この発明の鋸の一部であるヘッドに離脱可能に取り付けられている。駆動ロッドは、鋸ヘッドと一体の振動シャフトに連結されている。この発明の鋸が作動すると、振動シャフトは、前後に移動する。この移動によって、駆動ロッドが往復運動することになる。従って、駆動ロッドは、ブレードヘッドが取り付けられた旋回点を中心としてブレードヘッドを振動させることになる。
上記の鋸およびブレードアセンブリは、遠位側に配置されたブレードヘッドのみが振動するように、設計されている。ブレードアセンブリのバーは、静止状態で維持されている。これによって、ブレードアセンブリの全体が前後に運動可能である場合に生じる問題の多くが解消されることになる。
前述の特許出願のアセンブリは、良好に機能している。しかし、このアセンブリは、ブレードアッセンブリを鋸ヘッドに離脱可能に保持するのに、離脱可能にねじ込まれる締め具を用いている。外科専門医は、工具を用いて、鋸ブレードをまず取り外し、次いで、鋸ブレードを取り替えねばならない。外科手術においてこれらのステップを行なわねばならないので、手術を行なうのに掛かる時間の全体が延びることがある。さらに、この螺合を行うために、外科専門医は、ねじ込まれる締め具と共に締め具が取り付けられる部品を考慮する必要がある。
また、切除した組織の破片が、いくつかのブレードアセンブリのバーに入ることがある。これらの破片は、ブレードヘッドの振動を妨げる可能性がある。
さらに、鋸ヘッドをヘッドの長軸を中心として回転して割り出すことができるアセンブリを有する矢状鋸を提供することが望ましい。何故なら、多くの場合、相補的なブレードアセンブリが鋸を上下に貫通する軸と単純に直交しない面内に位置するように、ヘッドを位置決めすることが望まれるからである。従って、この種の鋸は、通常、鋸ヘッドを選択された角方位に回転して割り出し、その位置に係止することができる割出しアセンブリを備えている。
従来の割出し機構は、典型的には、ヘッドを一定の割出し方位に保持する単一の付勢部材、すなわち、バネを備えている。多くの場合、鋸ヘッドを回転するために、外科専門員がこのバネによって与えられた力を上回る力を手動によって加えるのは困難である。
本発明は、新規の有用な外科用矢状鋸、および該鋸と共に用いられるように設計された相補的なブレードアセンブリに関する。本発明の矢状鋸は、ブレードアセンブリを適所に離脱可能に保持する工具を必要としない連結アセンブリを有するヘッドを備えている。この連結アセンブリは、ヘッドから取り外される部品を備えていない。また、鋸ヘッドは、係止割出し位置から解除し、新しい割出し位置に回転し、次いで、新しい割出し位置に係止することが、比較的容易である。本発明のブレードアセンブリは、ブレードバーに入る破片を排除している。
さらに具体的に、本発明の鋸は、ブレード駆動ロッドが取り付けられた振動ユニットを移動させることができるアセンブリを備えている。これによって、ブレードアッセンブリの挿入および取外しに必要な労力が最小限に抑えられることになる。連結アセンブリは、ブレードバーを適所にクランプするものである。これらのアセンブリのいずれも、取り付けられたブレードアセンブリを取り外すために鋸ヘッドから取り外される部品を有していない。
また、ヘッドが延在する鋸ハウジングの構成要素にヘッドを保持する第1の付勢部材は、鋸ヘッドと一体である。係止アセンブリが、鋸ヘッドの回転を阻止している。係止アセンブリの一部である第2付勢部材が、係止アセンブリを適所に留めている。総括的に、これらの予備組立品によって、鋸ヘッドを一定の角方位から離脱させ、別の角方位に割り出し、かつ再係止することが、比較的容易になる。
本発明のブレードアセンブリは、ブレードバーおよび該バーに旋回可能に取り付けられたブレードヘッドの両方を備えている。ブレードバーおよびブレードヘッドの両方に、開口が形成されている。総括的に、これらの開口は、バーに入る破片を排除する排出経路を形成するように、配置されている。これによって、このような材料がブレードバー内に入ることによりブレード作動に悪影響を及ぼす可能性が、本質的に排除されることになる。
本発明の上記およびさらに他の特徴および利得は、詳細な説明および添付の図面から理解されるだろう。
なお、本発明の機械的な要素を例示する添付の図面は、これらの要素をなす部分の個々の特徴およびこれらの要素の個々の特徴を相対的な比率で概括的に示していることを理解されたい。
本発明によって構成された、鋸ブレードが取り付けられた外科用矢状鋸の斜視図である。 本発明による、モータおよびブレードが取り付けられた鋸遠位端の断面図である。 図2に示されたアセンブリの近位部分の拡大断面図である。 図2に示されたアセンブリの遠位部分の拡大断面図である。 鋸のモータハウジングの断面図である。 鋸ヘッドの斜視図である。 鋸ヘッドの側面図である。 鋸ヘッドの上面図である。 鋸ヘッドの断面図である。 鋸ヘッドの周囲に配置される近位側軸受アセンブリの内輪の断面図である。 鋸ヘッドの周囲に配置される近位側軸受アセンブリの外輪の断面図である。 鋸ヘッドの近位端に嵌着されるリテーナリングの斜視図である。 鋸ヘッドの周囲に配置される遠位側軸受アッセンブリの外輪の斜視図である。 図12の外輪の断面図である。 モータハウジングを鋸に保持するネジ付きリングの断面図である。 割出しアッセンブリの係止リンクの斜視図である。 割出しアッセンブリの係止リンクの側面図である。 割出し係止リンクがいかに鋸ヘッドを選択された方位に保持するかを示す拡大断面図である。 鋸出力シャフトの第1の平面図である。 第1の平面図に示されたのと異なる位置にある鋸出力シャフトの第2の平面図である。 後側インナーハウジングの断面図である。 ロータ駆動連結具の断面図である。 鋸ヘッド内の前側インナーハウジングの上面図である。 前側インナーハウジングの前面図である。 図22の線24−24に沿った前側インナーハウジングの断面図である。 振動シャフトの斜視図である。 振動シャフトの側面図である。 図26の線27−27に沿った振動シャフトの断面図である。 図27の線27A−27Aに沿った振動シャフトの断面図である。 振動ヘッドの上面図である。 図28の線29−29に沿った振動ヘッドの断面図である。 振動シャフトに螺着されるシャフトネジの断面図である。 揺動リングの斜視図である。 揺動リングの平面図である。 図32の線32−32に沿った揺動リングの断面図である。 ブレード連結ロッドの斜視図である。 ブレード連結ロッドの平面図である。 翼ナットの斜視図である。 翼ナットの断面図である。 翼ナットリテーナの断面図である。 ブレード連結アセンブリカムの斜視図である。 カムの側面図である。 カムの断面図である。 ブレード連結アセンブリがブレード装着状態、すなわち、解除状態にあるときの構成要素の位置を示す、ブレード連結アセンブリの断面図である。 ブレードアセンブリの分解斜視図である。 ブレード連結アセンブリが作動状態、すなわち、係止状態にあるときの構成要素の位置を示す、ブレード連結アセンブリの断面図である。 本発明の代替的な鋸ヘッドアセンブリの分解斜視図である。 図45の鋸ヘッドアセンブリの断面図である。 代替的な鋸ヘッドアッセンブリの鋸ヘッドの斜視図である。 代替的な鋸ヘッドの上面図である。 図48の線49−49に沿った代替的な鋸ヘッドの断面図である。 代替的な鋸ヘッドのインナーハウジングの斜視図である。 代替的なインナーハウジングの上面図である。 図51の線52−52に沿ったインナーハウジングの断面図である。 軸受リテーナの斜視図である。 駆動シャフトの側面図である。 軸受リテーナの斜視図である。 振動ヨークの斜視図である。 振動ヨークの断面図である。 振動ヘッドおよび振動ヘッドに取り付けられた構成要素の分解斜視図である。 振動ヘッドの断面図である。 振動ヨークおよび振動ヘッドを一緒に保持するナットの斜視図である。 図60のナットの断面図である。 プランジャーの斜視図である。 プランジャーの側面図である。 プランジャーリテーナの斜視図である。 プランジャーリテーナの断面図である。 本発明の代替的なブレードアセンブリの分解斜視図である。 他の代替的な振動ヨークの斜視図である。 他の代替的な振動ヘッドの斜視図である。 図66の振動ヨークおよび図67の振動ヘッドと共に用いられる振動アッセンブリの保持ネジの斜視図である。 本発明の代替的なブレードアッセンブリの分解斜視図である。 図54のブレードアセンブリ内における、RFIDを含むモジュールの断面図である。 図54の代替的なブレードアセンブリと共に用いられる鋸ヘッドの断面図である。 RFID内に記憶されたデータを読み、データに基づく鋸の作動を調整する回路の組合わされた概略図およびブロック図である。 RFIDのメモリ、さらに具体的には、メモリに記憶されるデータの種類を表すブロック図である。 ブレードアセンブリRFID内のデータを読むために実行されるプロセスステップのフローチャートである。 本発明の外科用鋸がいかに外科用ナビゲーションシステムと共に用いられるかを示す概略図である。 外科用ナビゲーションシステムを用いて、本発明による鋸ブレードのブレードヘッドの位置を決定するために実行されるプロセスステップのフローチャートである。 本発明の他の代替的なブレードアセンブリの平面図である。 図77のブレードアセンブリの側面図である。
I.概観
図1および図2は、本発明の外科用鋸50およびこの鋸と共に用いられるブレードアセンブリ52を示している。鋸50は、ハウジング54を備えている。ハウジング54は、その上部に位置する細長のバレル部分56を有している。ピストルグリップ状のハンドル58が、ハウジング54の一部であるバレル部分56から下方に延在している。ハウジングのバレル部分56の内側には、モータ60が配置されている。本発明のいくつかの態様では、モータ60は、センサレス式のブラシレスDCモータである。これは、例示であって、制限するものではない。本発明の他の態様では、モータ60は、ブラシ式および/またはセンサ付きDCモータでもよいし、AC駆動モータでもよいし、または空圧的または流体的に駆動されるモータでもよい。本発明の例示的な態様では、鋸50は、コードレスの電動工具である。ハンドル58の根元端に離脱可能に取り付けられたバッテリ62が、モータを作動する電荷を貯蔵している。ここでも、本発明は、この例に制限されないことを理解されたい。本発明の代替的な態様では、モータ60を作動させるのに必要な動力をもたらすために、電源コード、空気ライン、または流体ラインがハウジング54に接続されている。
ハウジングのバレル部分56の遠位端開口には、前部プレート64が嵌着されている。(「遠位側」という用語は、ハンドピース30が向けられる手術部位の方向を指すことを理解されたい。「近位側」という用語は、手術部位から離れる方向を指す)。トリガー66が、前部プレート64に取外し可能に取り付けられ、前部プレート64の前方に延在している。図示されず、本発明の一部をなすものではないが、ハウジングハンドル58内の制御回路が、トリガー66の作動を監視している。トリガー66が作動される程度に基づいて、制御回路は、モータ60に選択的に電力を与え、モータロータ98を所望の速度で回転させている。
トリガー66の上方において、ヘッド68が、前部プレート64から前方に延在している。ブレードアッセンブリ52の近位端が、ヘッド68に離脱可能に嵌着されている。鋸ヘッド68の内部には、振動ヘッド70が設けられている(図2および図28)。振動ヘッド70は、1対のピン72を備えている。ブレードアセンブリ52が鋸ヘッド68に取り付けられると、ブレードアセンブリ52の一部である駆動ロッド74(図43)がピン72と係合するようになっている。鋸モータ60が作動されると、振動ヘッド70およびピン72が振動するようになっている。ピン72のこの運動によって、駆動ロッド74が往復運動することになる。ブレードヘッド76が、ブレードアセンブリ52の最遠位端をなしている。駆動ロッド74は、ブレードヘッド76に取り付けられている。駆動ロッド74の往復運動によって、ブレードヘッド76は、前後に振動し、切断運動を行うことになる。
II.鋸モータ、鋸ヘッド、および割出しアセンブリ
図2、図3および図4は、モータ60および鋸ヘッド68がいかに鋸50の残りの部分、さらに具体的には、前部プレート64に取り付けられているのかを示している。モータ60は、管状モータハウジング80を備えている。以下、図5を参照して、モータハウジング80について説明する。モータハウジング80は、ハウジングの近位端(後端)から遠位側(前方)に延在する一定径の主部分82を有するように、形成されている。主部分82は、ハウジングの長さの略80%にわたって延在している。モータハウジングの主部分82は、概して円筒状である。しかし、主部分82は、主部分の近位端から前方に延在するノッチ83を画定するように、形成されている。ノッチ83は、モータ60まで延在する電気コネクタ(図示されず、本発明の一部を構成しない)が貫通する空洞部として機能している。
主部分82の前方において、モータハウジング80は、滑らかな外壁を有する第1のカラー84を有している。カラー84は、主部分82の直径よりも小さい直径を有している。第2のカラー86が、モータハウジング80の最遠位端をなしている。第2のカラー86は、第1のカラー84の外径と略等しい外径を有している。第2のカラー86を形成するモータハウジング80の外面には、ネジが切られている。(ネジ部は、図示せず)。
モータハウジング80は、ハウジングの近位端(後端)から遠位側(前方)に延在する第1の孔88を有するように、形成されている。モータハウジング80は、第1の孔88を画定するハウジングの近位側内壁の一部の周りに周方向に延在する溝89を画定するように、さらに形成されている。さらに具体的には、溝89は、ノッチ83によって途絶した主部分80の部分に形成されている。モータハウジングは、第1の孔88から前方に同軸に延在する第2の孔90および第3の孔92を有するように、形成されている。第2の孔90は、第1の孔88の直径よりも小さい直径を有している。第3の孔92は、第2の孔90よりも小さい直径を有している。総括的に、孔88,90は、ハウジングの主部分82内に位置している。第3の孔92は、主部分82から第1のカラー84によって範囲が定められた空間内に延在している。孔88,90,92と同軸の第4の孔94が、モータハウジング80の遠位側開端をなしている。孔94は、モータハウジングの第2のカラー86を通って、部分的に第1のカラー84内に延在している。
モータ60は、ステータを備えている。このステータは、図3において、ハウジングの第1の孔88における多数のワイヤ96、モータキャップ110、および積層スタック97の一部によって表されている。モータ60は、ステータとロータ98の組合せによって構成されている。ロータ98は、ハウジングの第1の孔88内に回転可能に嵌合され、モータハウジング80の長軸を中心として配置されている。図3に示されるように、ロータ98は、近位端ステム102を有するように、形成されている。図示されていないが、軸受アセンブリが、ロータステム102と、第1の孔88を画定するモータハウジング80の隣接する内壁との間に延在している。また、図示されていないが、溝89内に着座するスナップクリップが、軸受アセンブリおよびステータを適所に保持している。
ステム102の前方において、モータロータ98は、ステム102の直径よりも大きい直径を有する主部分104を有している。ロータの主部分104は、モータ磁石(明確に図示されない)を備えている。モータの主部分104の前方には、ステムの直径と略等しい直径を有するネック106が設けられている。円形ヘッド108が、ロータ98の最遠位側(最前方)の部分をなしている。ロータヘッド108は、隣接するネック106の外径よりも小さい外径を有している。ロータ98は、その近位端と遠位端との間に延在する軸方向孔109をさらに有している。
ロータヘッド108は、図3に最もよく示されるように、モータハウジングの第1の孔88の最遠位部分に配置されたキャップ110に回転可能に取り付けられている。キャップ110は、スリーブ状の外側スカート112を有している。スカート112の前部分の周りには、円板状の基部114が延在している。キャップの基部114の遠位面が、スカート112の環状の前面からわずかに凹んでいることが分かるだろう。キャップ110は、その基部114の中心の周りに近位側(後方)に延在する周方向フランジ116を有するように、さらに形成されている。フランジ116は、L字状断面の輪郭を有している。フランジ116の内方を向く周方向縁が、キャップ基部114を通る開口118を画定している。
キャップ110は、モータハウジングの第1の孔88の遠位端基部内に嵌合されている。ロータネック106は、キャップ開口118を貫通し、ロータヘッド108は、キャップの周方向フランジ116によって画定された空洞部内に着座している。ロータ98をキャップ110に回転可能に連結するために、軸受アセンブリ120が、ロータヘッド108とフランジ116との間に延在している。
以下、図6〜図8を参照して、鋸ヘッド68を説明する。鋸ヘッド68は、単一の金属片から形成されている。鋸ヘッド68は、円筒状の近位端部分124を画定するように、形成されている。さらに具体的には、近位端部分124は、モータハウジングの第3の孔92に嵌合されたとき、自在に回転することができるような寸法の外径を有している。近位端部分124の前方には、円筒状の第1の中間部分128が設けられている。第1の中間部分128は、近位端部分の直径よりも大きくてモータハウジングの第4の孔94の直径よりも小さい直径の外径を有している。鋸ヘッド68は、テーパ面126が近位端部分124と第1の中間部分128との間に設けられるように、形成されている。鋸ヘッドの第1の中間部分128は、鋸ヘッド68の中心を通って直径方向において互いに向き合った2つの矩形状の貫通開口130を画定するように、さらに形成されている。
第1の中間部分128から遠位側(前方)には、円筒状の断面輪郭を有する第2の中間部分132が延在している。第2の中間部分132は、第1の中間部分128の直径よりも大きい直径を有している。第2の中間部分132は、円形孔133を有している。孔133は、その開口の中心が鋸ヘッドの開口130の1つの長軸の延長線上に位置するように、配置されている。鋸ヘッド68と一体に形成された円形リップ134が、開口135の基部を画定している。また、リップ134は、孔133から鋸ヘッド68の中心に延びる開口135を画定している。
また、鋸ヘッド68は、遠位端部分136を有している。遠位端部分136は、平面的な上面138を有している。上面138の最前部分である部分140は、矩形輪郭を有している。上面138は、近位側(後方)に延在する部分142を有している。この部分142は、その幅が部分140から近位側(後方)に向かって増大するように、外方に延在する互いに向き合った側縁を有している。ヘッドの上面138は、部分142の後方に、部分144を有している。部分144の互いに向き合った側縁は、その幅が近位側(後方)に向かって減少するように、内向きのテーパを有している。
鋸ヘッド68は、上面部分144から上方に延在する2対のL字状のブラケット146,148を備えている。各ブラケット対146,148を構成する2つのブラケットは、各ブラケットの端が上面138の上方に延在するように、互いに内方を向き合って配置されている。ブラケット対146の2つのブラケットは、上面部分144の前方部、具体的には、上面138が部分142から部分144に移行する箇所の直ぐ近位側に、位置している。ブラケット対148の2つのブラケットは、上面部分144の近位端の直ぐ前方に位置している。
図7Aから、ブラケット146,148は、鋸ヘッドの上面138から上方にそれぞれ延在する内側垂直面147,149を有するように、形成されていることを理解されたい。ブラケット146,148は、垂直面147,149が鋸ヘッドの長軸に対して傾いた線に沿って内方に傾斜するように、配向されている。従って、垂直面147の各対および垂直面149の各対は、鋸ヘッドの長軸の近位側への延長線上で交差する2つの線上に位置している。本発明の例示された態様では、ブラケット146,148は、鋸ヘッドの各側の垂直面147,149が同一直線上にあるように、さらに配向されている。
鋸ヘッド68は、上面部分144および上面部分142の近位側の半分の下方において、一定半径を有する湾曲面150を有している。鋸ヘッド68は、上面部分142の遠位側の半分および上面部分140の下方において、湾曲面150が互いに向き合った2つの略平面的な側頬部152に同化するように、形成されている。鋸ヘッド68は、上面の遠位端部分140の直ぐ下方において、ノーズ154を形成するように、構成されている。ノーズ154は、上面部分140の形状と近似する断面輪郭を有し、上面部分140から下方に延在している。鋸ヘッド68は、ノーズ154の下方において、湾曲した顎部156が側頬部152間に延在するように、形成されている。鋸ヘッド68は、顎部156がノーズ154から凹むように、さらに形成されている。
鋸ヘッド68は、長手方向に延在する5つの連続孔160,162,164,166,168を画定するように、さらに形成されている。孔160は、鋸ヘッド孔の最近位端に位置し、鋸ヘッド68の近位端開口をなしている。孔160は、鋸ヘッドの近位端部分124内に位置している。孔160は、鋸ヘッド68の長手方向の中心軸に沿って軸方向に延在している。鋸ヘッド68は、孔160の近位端開口を形成する内壁部分161を有するように、形成されている。内壁部分161は、ネジ部(図示せず)を有している。図示されないが、内壁部分161と孔160を画定する内壁のより遠位部分との間には、溝が形成されている。この溝は、製造の目的で設けられている。
孔162は、孔160と連続し、孔160と同軸で、孔160から遠位側(前方)に延在している。孔162は、第1の鋸ヘッド中間部分128および第2の鋸ヘッド中間部分132内に位置している。孔162は、孔160よりも大きい直径を有している。2つの鋸ヘッド開口130および開口135が、孔162に開口している。孔164は、孔162と連続し、孔162と同軸で、孔162から遠位側(前方)に突出している。鋸ヘッド68は、孔164が孔160の直径と等しい直径を有するように、形成されている。孔164は、湾曲面150によって範囲が定められた鋸ヘッドの部分内に形成されている。
孔166,168は、いずれも、孔164の前から長手方向において遠位側(前方)に延在する孔である。これらの孔166,168は、一端が閉鎖し、互いに部分的に重なっている。2つの孔166,168のうち、より長い孔が孔166である。孔166は、鋸ヘッドのノーズ154内に延在している。従って、孔166は、孔160,162,164と同軸ではない。孔168は、孔166の下方に位置し、孔166と部分的に重なっている。孔168は、孔164から前方に比較的に短い距離にわたって延在している。孔168は、鋸ヘッド68内のウエブ170の表面で終端している。
鋸ヘッド68は、上面部分144に2つの連続する開口172,174を有するように、さらに形成されている。開口172は、上面に凹部として形成されている。開口172は、略矩形状に形成され、その長軸は、鋸ヘッド68の長軸と平行である。開口172は、略矩形状であるが、その長手方向に延在する側面は、開口の長軸に位置する外向きの頂点(図示せず)を有している。近位縁の頂点は、近位側を向き、遠位縁の頂点は、遠位側を向いている。開口174は、開口172の基部から下方に、鋸ヘッド孔164内に延在している。開口174は、楕円形状を有し、開口172よりも小さい面積を有している。
遠位側の顎部156の近位側の位置において、孔176が鋸ヘッド68の底から上方に延在している。孔176は、長手方向に延在する孔166に開口している。孔178は、鋸ヘッドの上面部分140から、孔178が下方へ孔166内に延在している。孔178は、孔176と同軸で、孔176よりも小さい直径を有している。鋸ヘッド68は、孔176内に突出する小さい環状の内向きリップ179を有するように、形成されていることにさらに留意されたい。リップ179は、孔178の基部をなしている。
鋸50が組立てられると、図3に最もよく示されるように、鋸ヘッド68は、近位端部分124がモータハウジングの第3の孔92内に嵌合するように、モータハウジング80内に嵌合されることになる。2組のボール軸受182によって、モータハウジング80に対する鋸ヘッド68の回転が容易になる。第1の組の軸受182は、鋸ヘッドの近位端の直ぐ遠位側の鋸ヘッド近位端部分124の周囲に円状に延在している。これらの軸受182は、内輪184と外輪186との間に挟み込まれている。図9に示されるように、内輪184は、リング状の本体188を有している。本体188から、フランジ190が半径方向に延在している。フランジ190は、内輪本体188の近位端よりも遠位端に近い個所に位置している。内輪188は、フランジ190から本体188の遠位端に延在する外向きテーパを有する遠位面192を有するように、さらに形成されている。
図10は、外輪186を示している。一般的に、外輪186は、リングの形態にある。外輪186は、周方向溝187を画定するように、さらに形成されている。周方向溝187は、外輪の遠位端(前端)の近位側に位置し、外輪の内周に沿って延在している。
本発明の鋸50が組立てられるとき、外輪186は、第2の孔90と第3の孔92との間の移行部を画定するモータハウジング80の段付き円形内面に着座するようになっている。ボール軸受182は、環状溝187内に嵌合されている。内輪184は、テーパ面192がボール軸受182を押圧するように、鋸ヘッドの近位端部分124の周囲に嵌合されている。
図3に示されるように、内輪のフランジ190の近位面とヘッドリテーナリング193との間には、波バネ181が延在している。図11に示されるように、ヘッドリテーナリング193は、ネジが切られた外面(ネジ部は、図示せず)を有するスリーブ状本体194を有している。リング本体194の遠位端から、環状リップ195が半径方向外方に延在している。リングリップ195は、締付け工具の使用を容易にするノッチ(図示せず)を有している。鋸50の組立中、ヘッドリテーナリングの本体194は、鋸ヘッド孔160の近位端部分161の周囲の相補的なネジ部に螺着されている。波バネ181の近位端は、リングリップ195の静止前面に着座するようになっている。
従って、波バネ181は、内輪に前向き力を加え、フランジのテーパ面192をボール軸受182に押圧することになる。ヘッドリテーナリング193のリップ195は、鋸ヘッド68をモータハウジング80に保持する構造部材として機能している。
前方側の一組のボール軸受182は、鋸ヘッドの環状テーパ面126に着座するようになっている。モータハウジング80の最遠位側の第4の孔94に配置された外輪196も、この組のボール軸受182を包囲している。図12および図13に最もよく示されるように、外輪196は、近位側の円形基部リング198を有している。外輪の基部リング198は、モータハウジングの第4の孔94内に緊密に圧入されるように、形成されている。基部リング198は、周方向に延在するリップ202を有するように、さらに形成されている。鋸50が組立てられるとき、外輪196は、リップ202の外面が孔94を画定するモータハウジングの内面に着座するように、モータハウジング孔94内に配置されている。総括的に、リップ202および外輪の基部198の隣接する内面は、凹状の輪郭を有する溝204を画定するように、形成されている。外輪196は、溝204がボール軸受182を着座させる半径を有するように、形成されている。
外輪196は、基部リング198の遠位側(前方)に延在する円筒スカート206を有するように、さらに形成されている。基部リング198と一体のスカート206は、基部リングの外径よりも小さい外径を有している。外輪のスカート206は、その最前部が残りの近位部分に対して外方に段の付いた内壁を有するように、さらに形成されている。図において、半径方向に延在する環状段208が、これらの2つの壁部分間の移行部を画定している。従って、段208は、外輪のスカート206を厚壁部分と小さい薄壁部分に分割することになる。外輪は、周方向において互いに均等に離間した多数の開口210を画定するように、さらに形成されている。各開口210は、矩形の断面を有し、スカート206の厚壁部分および隣接する外方に段の付いた薄壁部分の小さい一部内を長手方向において延在している。
鋸30が組立てられると、最遠位側のボール軸受182は、鋸ヘッドテーパ面126に着座すると共に、外輪溝204にも着座するようになっている。
組立中に、モータハウジング80は、鋸の前部プレート64に嵌合されるようになっている。具体的には、モータハウジングは、ハウジングの第1のカラー84が前部プレート64に形成された開口212内に着座するように、前部プレート64に嵌合されるようになっている。図4および図14に最もよく示されるように、ネジ付きリング214が、ハウジングの第2のカラー86の周囲に嵌合され、モータハウジングを前部プレート64に保持している。リング214は、リングの本体をなす円形スカート216を有している。リングスカート216の円筒状内壁は、ネジ部(図示せず)を有している。リング214は、スカート216が外方に拡げられた外壁を有するように、さらに形成されている。スカート216の遠位端面から、円形リップ218が内方に延在している。
図示されないが、回転阻止ピンが、モータハウジング80の外面に形成された溝内に嵌合されてもよいことを理解されたい。このピンは、円筒状のモータハウジングの周囲を越えて前部プレート64内に形成された相補的なノッチ内に延在している。このノッチは、プレート開口212と連続し、プレート開口212の周囲を越えて延在している。従って、このピンによって、前部プレート64に対するモータハウジング80の回転が阻止されることになる。
組立時において、リング214は、モータハウジングの第2のカラー86の周囲に螺着されるようになっている。リングスカート216の基部の近位面が、前部プレート64の隣接する遠位面に当接するようになっている。これによって、モータハウジング80は、主部分82と第1のカラー84との間の横方向に延在する段付き面が、前部プレート64の近位側内面と当接するまで、前方に移動することになる。従って、モータハウジング80は、その第1のカラー84の周囲の環状段とリング214によって、前部プレート64に圧縮係止されることになる。
鋸50の組立プロセス中に、以下に説明するブレード駆動アッセンブリおよびブレード連結アセンブリの構成要素が、鋸ヘッド68内に組み込まれる。次いで、鋸ヘッドの近位端部分124が、ハウジングの第3の孔92を貫通して第2の孔90内に短距離だけ突出するように、モータハウジング80に嵌合される。リテーナリング193が、鋸ヘッドの内壁部分161の周囲の相補的なネジに螺着される。リテーナリング193が適所に連結される前に、近位側のボール軸受182、内輪184、および波バネ181が、鋸ヘッドの近位端部分124の周囲に配置される。
以下、図15および図16を参照して、割出し係止リンク224について説明する。割出し係止リンク224は、鋸ヘッド68および鋸ヘッド68内に配置された構成要素をモータハウジング80の長軸に対して一定の角方位に保持するものである。係止リンク224は、矩形バーの形態にある基部226を備えている。基部226の近位端から、係止舌片228が上方に延在している。係止リンクの舌片228は、外輪196の矩形開口210の1つに緊密にすべり嵌めする寸法を有する矩形ブロックの形態にある。係止リンク224は、基部226の遠位端に近い個所に、基部226から上方に延在するポスト230を有するように、さらに形作られている。
図17に示されるように、係止リンク224は、鋸ヘッド孔162内に着座している。係止リンク224は、ポスト230が開口135を通って孔133内に延在するように配置されている。係止リンクの舌片228は、鋸ヘッド68に形成された隣接する開口130を貫通している。ポスト230の露出端の上には、解除ボタン232が固定されている。解除ボタン232の下側と、孔133の基部を画定する鋸ヘッド68の隣接する静止環状リップ134との間には、コイルバネ234が延在している。ボタン232に対して作用することによって、バネ234は、係止リンク224に外向き力を加えるものである。この力によって、通常、基部226は、孔162を画定する鋸ヘッドの内面に着座し、これによって、舌片228は、通常、開口130内に突出している。
鋸50が組立てられると、鋸ヘッドの開口130は、外輪196の開口210が位置するモータハウジング80の薄片断面部と並んで配置されることになる。係止リンクの舌片228は、鋸ヘッドの開口130を貫通すると、外輪の開口210の1つに着座することになる。係止リンク224が外輪196と係合することによって、鋸ヘッド68は、モータハウジングの長軸に対して一定の角方位に係止される。ボタン232を押し込むと、係止リンク224は、鋸ヘッド68の中心に向かって移動するようになっている。これによって、リンク舌片228は、外輪の開口210から、鋸ヘッドを係止位置から解除するように着座する位置まで後退することになる。従って、外科専門員は、鋸ヘッド68を所望の角方位に回転させ、割り出すことが可能となる。鋸ブレード68をこのように配置した時点で、ボタン232が解除される。バネ234が、係止リンクを係止状態に戻し、これによって、舌片228が、隣接する外輪の開口210に着座し、鋸ヘッドを再び適所に保持することになる。
III.ブレード駆動アセンブリ
モータロータ98から出力された回転モーメントは、鋸ヘッド68内に配置された出力シャフト240に伝達されるようになっている。鋸ヘッド68内の軸受アセンブリが、この回転モーメントを、鋸ヘッド内に位置する振動シャフト242を振動させる運動に変換するようになっている。振動ヘッド70が、振動シャフト242と一体になって移動するように、振動シャフト242に連結されている。
さらに詳細には、図18および図19に最もよく示されるように、出力シャフト240は、単一の細長く延びる中実の金属片である。出力シャフト240は、その最近位端に、略矩形状のステム244を有するように、形成されている。ステム244の前方において、出力シャフト240は、円筒状の主部分246を有している。主部分の中心軸は、ステム244の長手方向の中心軸と一直線に並んでいる。主部分246は、ネジ部(図示せず)が設けられた近位端部分248を有するように、形成されている。図示されないが、シャフトの近位端部分と残りのさらに遠位側の部分との間には、環状溝が形成されている。この溝によって、出力シャフト246の製造が容易になる。
出力シャフト240は、主部分246の前方に、主部分246と同軸のカラー252を有するように、形成されている。カラー252は、主部分246の外径よりも大きい外径を有している。カラー252から、シャフトの主部分246の直径よりも小さい直径を有するネック254が前方に延在している。
カラー252の前方から、シャフトヘッド256が突出している。出力シャフト240は、ヘッド256がシャフトの近位側の部分と同軸ではないように、形成されている。代わって、円筒状のシャフトヘッド256は、シャフトの主部分を通る長軸から略5°〜7°ずれた軸を中心として配置されている。さらに、シャフトヘッド256は、図19に示されるように、線258で表されるヘッドの長軸が、シャフトの主部分246、カラー252、およびネック254を貫通する長軸(線258)の遠位端末から延在しないように、ネック254から前方に延在している。代わって、シャフトヘッド256は、シャフトネック部分254の前方の点において、ヘッドの長軸が、長手方向の主軸の延長を表す線、すなわち、破線262と交差するように、配置されている。
シャフトヘッド256の遠位自由端から、ノーズ264が前方に延在している。ノーズ264の円筒外面には、ネジ部(図示せず)が形成されている。
主力シャフト240は、鋸ヘッド孔160に摺動可能に嵌合される後側インナーハウジング268に回転可能に取り付けられている。図20に示されるように、後側インナーハウジング268は、多部分構造である。後側インナーハウジングの最近位部分は、基部270である。基部270は、鋸ヘッドの近位孔160内における基部の緊密な摺動を容易にする外径を有している。基部270の近位端から、1つまたは複数のノッチ271(1つが示される)が遠位側(内方)に延在している。ノッチ271によって、組立/分解工具(図示せず)の使用が容易になる。
後側インナーハウジング268は、基部270から前方に延在する略円筒ステム272を有している。ステム272は、基部270の直径よりも小さい外径を有している。図示されないが、後側インナーハウジングのステム272は、後側インナーハウジング268の全重量を低減させるために、窓を有していてもよい。後側インナーハウジング268は、ステム272のすぐ遠位側(前方)に配置されたヘッド274を有するように、形成されている。ヘッド274は、基部270の外径とステム272の外径との間の外径を有している。後側インアーハウジングのヘッド274の外面は、ネジ部(図示せず)を有している。ノーズ276が、後側インナーハウジング268の最遠位部分をなしている。ヘッド274の直ぐ前方に位置するノーズ276は、ステム272の直径とヘッド274の直径との間の直径を有している。
後側インナーハウジング268は、近位孔278および遠位孔280を有するように、さらに形成されている。近位孔278は、ハウジング基部270内に位置している。遠位孔280は、ハウジングステム272、ヘッド274、およびノーズ276内に延在している。遠位孔280は、近位孔278の直径よりも小さい直径を有している。後側インナーハウジングは、基部268の遠位端に、内方に延在する環状棚282を有するように、さらに形成されている。棚282は、遠位孔280の近位端基部から近位孔278の遠位端基部を分離させるものである。後側インナーハウジング268内の近位孔278と遠位孔280との間において、棚282の内端が開口284を画定している。開口284は、遠位孔280の直径よりも小さい直径を有している。
図4に最もよく示されるように、2つの軸受アセンブリ286,288によって、出力シャフト240は、後側インナーハウジング268内に回転可能に保持されている。2つの軸受アッセンブリの内、近位側の軸受アッセンブリ286は、近位端部248のすぐ前方において、シャフトの主部分246の滑らかな壁部分の周囲に配置されている。遠位側の軸受アセンブリ288は、シャフトカラー252の直ぐ近位側において、シャフトの主部分246の周囲に配置されている。スリーブ状のスペーサ290が、軸受アセンブリ286,288間の外輪間に延在し、これらのアセンブリを離間して保持している。(軸受アセンブリ286,288の個々の外輪は、図示されない)。
保持ナット292が、軸受アセンブリ286,288およびスペーサ290を出力シャフト240に保持している。ナット292は、シャフト主部分の部分端部248に形成されたネジ部に、軸受アセンブリ286の内輪と当接するようにねじ込まれている。鋸50が組み立てられると、軸受アセンブリ286の外輪は、後側インナーハウジングの棚282の遠位面に着座することになる。シャフトステム244が、後側インナーハウジング孔の近位孔278を貫通し、ヘッドリテーナリングの本体194の中心空洞内にわずかな距離だけ入り込むようになっている。
モータロータ98に取り付けられた駆動連結具296が、出力シャフト240をロータに連結し、これによって、これらの2つの部品は、一体で回転し、シャフト240は、ロータ98に対して長手方向に移動することが可能となる。図21に示されるように、駆動連結具296は、単一の金属片から形成され、管状ステム298を有するように、形成されている。ステム298は、ロータ98および駆動連結具296が単一ユニットとして機能するように、ロータ孔109内に圧入されるように、寸法決めされている。ステム298は、孔299を有している。孔299は、ステム298をモータのロータ孔109内に圧入する際に生じる応力を緩和するために設けられている。ステム298の前方において、駆動連結具296は、カラー302を有している。カラー302は、駆動連結具296がロータ孔内に圧入される程度を制限するために、ロータ孔109の直径よりも大きい直径を有している。
駆動連結具296は、カラー302の前方に円筒ヘッド304を有している。駆動連結具のヘッド304は、略中実であるが、ヘッドを直径方向に横切って延在するスロット306を画定するように、形成されている。スロット306は、出力シャフトのステム244がスロット内を摺動可能に移動することを可能にする幅を有している。鋸50の組立時に、出力シャフトのステム244は、モータロータ98の回転時に出力シャフト240がモータロータ98と共に回転するように、駆動連結具のスロット306内に摺動可能に嵌合されている。
前側インナーハウジング310は、後側インナーハウジング268の遠位端および後側インナーハウジングの前方に延在する出力シャフト240の部分を囲んでいる。前側インナーハウジング310は、振動ヘッド70および振動シャフト242が回転可能に取り付けられる構成要素である。図22〜図24に最もよく示されるように、前側インナーハウジング310は、基部312を備えている。一般的に、基部312は、円筒形状を有している。前側インナーハウジングの基部312の外径は、基部が鋸ヘッド孔164に摺動可能に嵌合されるように、寸法決めされている。基部312は、近位端の前方に、基部の中心に向かって凹んだ2つの窓314を画定するように、さらに形成されている。基部312は、該基部の遠位側前面から内方に延在する互いに向き合った2つのノッチ316を有するように、さらに形成されている。窓314およびノッチ316は、いずれも、鋸50の製造を容易にするために設けられている。
前側インナーハウジングの基部312は、多数の孔および多数の開口を有するように、さらに形成されている。第1の孔318が、基部312の近位端から前方(内方)に延在している。孔318を画定する基部312の円形の内壁には、ネジ部(図示せず)が設けられている。さらに具体的には、インナーハウジング基部312は、孔318の周囲のネジ部が、インナーハウジング268のこの孔を画定する部分を隣接する後側インナーハウジングのヘッド274に螺着することができるように、形成されている。孔318の直ぐ前に、前側インナーハウジング310は、第2の孔320を有している。孔320は、孔318の直径よりも大きい直径を有している。孔320は、製造プロセスの結果として生じるもので、それ以外に、本発明に関連するものではない。
前側インナーハウジングの基部312は、孔320の前方に孔322を有するように、形成されている。孔322は、近位端孔318の直径よりも小さい直径を有している。さらに具体的に、前側インナーハウジング310の基部312は、後側インナーハウジングのノーズ276が孔322内にぴったり嵌合することができるように、形成されている。一端が閉鎖した孔324が、孔322の遠位側(前方)に延在している。孔324は、孔322の直径よりも小さい直径を有している。孔320,322,324は、前側インナーハウジングの基部312の長軸と同軸であることを理解されたい。窓314が、孔322,324に開口している。
前側インナーハウジングの基部312は、軸方向において互いに向き合って並んだ上開口330および下開口332を有している。これらの開口330,332は、孔324内に延在している。前側インナーハウジング310の製造中に、開口330,332の基部の周囲には、それぞれ、直径方向において互いに向き合った正確な形状を有する棚334,336を画定するように、材料が残されている。棚334は、開口330の基部の直ぐ下の空間内に延在している。棚336は、開口332の基部の直ぐ上の空間内に延在している。
前側インナーハウジング310は、基部312の遠位側前面から、内方、すなわち、近位側(後方)に延在する孔338を有するように、さらに形成されている。孔338は、一端が閉鎖され、孔324が終端するハウジング基部の内壁の反対側で終端している。
前側インナーハウジングは、基部312と一体に形成されて基部312から前方に延在するノーズ342を有している。図23では、基部312の前面から前方に延在する略円形ボス344から前方に延在するノーズ342が示されている。孔338は、ボス344と交差している。ボス344は、前側インナーハウジング310を機械加工するのに用いられるプロセスの結果として生じるものであり、それ以外に、本発明に関連するものではない。
ノーズ342は、細長プレートの形態にある。ノーズ342は、左右対称に内方に湾曲する長手方向に延在する両側縁346を有するように、さらに形成されている。ノーズの側縁346の曲率半径は、そのノーズを囲む鋸ヘッド孔166の半径と一致し、ノーズは、孔166内で自在に移動することが可能となっている。また、前側インナーハウジングのノーズは、長手方向に延在する楕円形の貫通スロット348を有するように、形成されている。開口348は、ノーズ342の長軸を中心として配置されている。
図25〜図27および図27Aに最もよく示されるように、振動シャフト242は、リング状の中心部分352を備えている。シャフトの中心部分352の外面は、一般的に、球面をその中心に沿って切断した断片の形態にあり、2つの直交する半径に沿って湾曲している。中心部分352は、その中央部の両側に、互いに向き合った2つの表面部354を有するように、さらに形成されている。表面部354は、シャフトの長軸から直交して延在する単一半径に沿って湾曲した外面を有している。シャフトの中心部分352は、表面部354の1つを貫通する開口356を画定するように、さらに形成されている。また、シャフトの中心部分352は、開口356が形成される側の反対側に面取り358を画定するように、形成されている。面取り358は、中心部分352内に開口356を画定する円筒状の内壁から外方に延在している。
中心部分352は、その略円筒状内壁から内方に延在する凹面359を有するように、さらに形成されている。凹面359は、ボールミル切削法によって形成されている。凹面359は、ブレード駆動アセンブリの部品の組立を容易にするために、形成されている。
振動シャフト242は、中心部分352から外方に延在する円筒状のヘッド360およびステム362を有するように、さらに形成されている。ヘッド360およびステム362は、直径方向において互いに向き合って、軸方向に一直線に並んでいる。ヘッド360は、下方に延在する一端が閉鎖したネジ付き孔364を有している。ステム362は、中心部分によって画定された閉鎖円形空間内に延在するネジ付き貫通孔366(ネジ部は、図示されない)を有している。振動シャフト242は、中心部の外面の1つからヘッド360へ内方に延在するノッチ368を画定するように、さらに形成されている。シャフトは、ノッチ368の両側壁を画定する表面が互いに内向きのテーパを有するように、形成されている。
図28および図29に示されるように、振動ヘッド70は、細長の上側プレート370を有するように、形成されている。上側プレート370は、その横軸に沿って最も広く、互いに向き合った端において最も狭くなるように、形成されている。上側プレート370のこれらの端は、湾曲している。上側プレート370の両側から、ピン72が上方に延在している。振動ヘッド70は、上側プレート370の中心から下方に延在する円形ボス374を有するように、さらに形成されている。ボス374は、上側プレート370の最隣接位置に、第1の直径を有する第1の部分376を有している。ボス374は、第1の部分376の下方に第2の部分378を有している。この第2の部分378は、第1の部分376の直径よりも小さい直径を有している。ボス374は、第2の部分の直ぐ下方に、第3の部分380を有するように、さらに形成されている。振動ヘッド70は、ボスの第3の部分380の下方に、直径方向において互いに向き合って離間した1対の脚382(1つのみが図29に示される)を有するように、形成されている。
振動ヘッド70は、脚382の間から上方に延長してボス374を貫通する孔384を有するように、さらに形成されている。振動ヘッド孔384は、振動シャフトヘッド360をその孔384内に、圧縮嵌合でないにせよ、緊密なすべり嵌めによって、嵌め込むことを容易にするように、形成されている。さらに具体的には、振動ヘッド70は、孔384の上方に位置する第1の皿孔386および第2の皿孔388を画定するように、形成されている。第1の皿孔386は、ヘッドの上側プレート370の直下のボスの第1の部分376に形成されている。第1の皿孔386は、孔384の直径よりも大きい直径を有している。第2の皿孔388は、上側プレート370を通って孔384内に延在する開口を形成している。第2の皿孔388は、孔384の直径と第1の皿孔386の直径との間の直径を有している。第2の皿孔388は、分解工具の取付けを容易にするネジ部(ネジ部および工具は、図示されない)を備えている。
振動ヘッド70および振動シャフト242は、シャフトヘッド360を振動ヘッドの孔384内に嵌合させることによって、互いに連結されている。振動ヘッドの脚382は、振動シャフトの互いに離間したノッチ368に着座するようになっている。脚382をノッチ368内に着座させることによって、シャフト242に対する振動ヘッド70の回転が阻止されることになる。シャフトネジ391が、振動シャフトのヘッド孔364内に螺着されている。図30に示されるように、シャフトネジ391は、円筒シャフト392を有している。ネジシャフト391の外面は、シャフトを振動シャフトのヘッド孔364内に螺着させるネジ部(図示せず)を有している。シャフトネジ391は、足392の上方に、ネジの最大直径部分であるヘッド394を有している。さらに具体的には、シャフトネジ391は、シャフト392の周囲に位置するヘッド394の下向きの環状外面が、振動ヘッドの第1の皿孔386の基部を画定する隣接する環状の段付き面に着座するように、形成されている。
ネジヘッド394は、その外周に沿って長手方向に延在するノッチ396(2つが図30に示される)を有している。ノッチ396は、締付け工具を受けるために、設けられている。
図4を参照すると、振動シャフトと振動ヘッドとの予備組立品が、前側インナーハウジングの上開口330、孔324、および下開口332を貫通していることが、分かるだろう。軸受アセンブリ398によって、振動ヘッド70は、前側インナーハウジングの開口330内に回転可能に保持されている。さらに具体的には、軸受アセンブリ398の外輪(明確には示されていない)は、開口330を画定する前側インナーハウジング310の円形の内壁に嵌合されている。軸受アセンブリ398の内輪は、振動ヘッド70と一体のボス374の第3の部分380を囲んでいる。軸受アセンブリ398の下向きの運動は、アセンブリの外輪が両側の棚334と当接することによって、制限されている。振動ヘッドのボス374の第2の部分378の下向きの環状面が、軸受アセンブリ398の内輪の上面を押圧するようになっている。従って、前側インナーハウジングの棚334および振動ヘッドのボス374が、協働して、軸受アセンブリ398の長手方向の運動を阻止することになる。
軸受アセンブリ402によって、振動シャフト242は、前側インナーハウジングの開口332内に回転可能に連結されている。軸受アセンブリ402の外輪は、開口330の周壁の周りに配置されている。軸受アセンブリ402の内輪(明確には図示されない)は、振動シャフトのステム362の周囲に着座するようになっている。外輪の上面は、前側インナーハウジングの両側の棚336に着座するようになっている。ネジ404が、振動シャフトのステム362と一体の孔366内にねじ込まれるようになっている。ネジ404のヘッドが、軸受アセンブリ402の内輪の下面に押し付けられるようになっている。従って、前側インナーハウジングの棚336およびネジ404は、協働して、軸受アセンブリ402の長手方向の運動を阻止することになる。
総括的に、軸受アセンブリ398,402は、それぞれ、振動ヘッド70および振動シャフト242を、これらの部品が同一線上の長軸を中心として回転することができるように、鋸ヘッド68に保持している。
揺動リング406は、出力シャフト240の回転運動を、振動シャフト242を振動させる運動に変換させるアセンブリの一部である。揺動リング406は、出力シャフトのヘッド246の周囲に配置され、かつ振動シャフトの中心部分352内に着座するものである。図31〜図33に示されるように、揺動リング406は、リング状の基部408を備えている。リング基部408の内面は、連続的な円輪郭を有している。リング基部408の外面は、球面をその中心に沿って切断した断片からなる円輪郭を有している。揺動リング基部408は、その両側に、直径方向において互いに向き合った2つの表面部410を有するように、さらに形成されている。表面部410は、揺動リングの長軸と直交する半径の単一の湾曲を有している。揺動リングの基部408は、両側の表面部410間に位置する平面411を有するように、さらに形成されている。表面部410および平面411は、製造の理由から設けられている。
揺動リング406は、基部408の上方に位置するヘッド414を有するように、さらに形成されている。ヘッド414は、ポスト412によって、基部に接続されている。本発明の例示的な態様では、ポスト412は、略円錐形状を有している。ポスト412は、平面411と直交する直径方向の位置において、基部から上方に延在している。ヘッド414は、切頭球と等しい幾何学的形状を有するように、形成されている。揺動リングの基部408は、ポスト412の反対側に、平面411を通る開口416を有するように、形成されている。開口416は、組立の目的で設けられている。
図4に示されるように、出力シャフトのヘッド256の周囲に配置された軸受アセンブリ418によって、揺動リング406は、シャフトヘッドに回転可能に連結されている。出力シャフトのノーズ264の周囲に配置された締付け具420が、揺動リング406および軸受アセンブリ418を出力シャフト240に保持している。
組立時に、揺動リング406は、揺動リングのヘッド414が振動シャフトの開口356内に嵌め込まれるように、振動シャフトの中心部分352に着座するようになっている。この係合によって、出力シャフト240が回転すると、揺動リングが出力シャフト240と共に回転するのが阻止されることになる。代わって、揺動リング406は、出力シャフト240の本体の軸とシャフトヘッド256の軸が交差する点から延在する線を中心として、前後に振動するようになっている。この振動運動は、揺動リング414を介して振動シャフト240に伝達されることになる。
図2および図45に示されるように、鋸ヘッド68内には、コイルバネ422が配置されている。バネ422の一端は、鋸ヘッド孔168の基部を画定する鋸ヘッド68の内壁に着座している。(図示されないが、バネ422の遠位端は、鋸ヘッド孔168の基部に対して配置された裏板に着座するとよいことを理解されたい)。バネ422の他端は、前側インナーハウジング310の遠位面から内方に延在する孔338内に着座している。バネ422は、前側インナーハウジング310および前側インナーハウジング310に取り付けられた構成要素を鋸ヘッドノーズ342から後方に付勢するものである。前側インナーハウジングと共に近位側(後方)に付勢される構成要素は、振動ヘッド70、出力シャフト240、振動シャフト242、および後側インナーハウジング268を含んでいる。バネ422は、手動力がバネ422によって加えられる力を上回るように、選択されている。バネ422の選択に影響を与えるさらなる設計の検討については、以下に説明する。
III.ブレード連結アセンブリ
鋸ヘッド68に摺動可能に取り付けられる連結ロッド428が、ブレードアセンブリ52を鋸に離脱可能に保持している。図34および図35に示されるように、連結ロッド428は、底に位置する円筒状のステム430を有するように、形成されている。ステム430の周方向外面は、ネジ部(図示せず)を有している。ステム430の上方において、ロッド428は、ステムの直径よりも小さい直径を有する脚432を有している。脚432の直ぐ上方において、ロッド428は、本体434を有している。本体434は、一般的に、ステム430の直径よりも大きい直径を有する円形の断面形状を有している。連結ロッド428は、ロッド本体434が直径方向において互いに向き合った2つの長手方向に延在する平面436(1つが図示される)を有するように、さらに形成されている。各平面436は、本体の長さの略65%〜85%の範囲にわたって、ロッド本体434の下側基部から上方に延在している。
本体434の上方において、連結ロッド428は、円形カラー438を有している。カラー438は、本体434の外径よりも大きい外径を有している。カラー438の上方に、ネック440が突出している。ネック440は、カラー438の直径よりも小さい直径を有している。円形ヘッド442が、連結ロッド428の最上部分をなしている。ヘッド442は、ネック440の直径よりも大きくてロッドカラー438の直径よりもわずかに小さい直径を有している。本発明の例示的な態様では、ネック440の上方に位置するヘッド442の外周面は、外方に拡がるテーパを有し、ヘッドの上面から下方に延在するヘッドの外周面は、同様に、外方に拡がるテーパを有している(テーパ面は、図示されない)。
連結ロッド428は、鋸ヘッド孔178,166を通って、鋸ヘッド孔176内に延在している。また、連結ロッド428は、前側インナーハウジングのノーズ342に形成されたスロット348を貫通している。さらに具体的には、連結ロッド428は、ロッド本体の2つの平面436間の距離がスロット348の幅よりもわずかに小さくなるように、寸法決めされている。これによって、連結ロッド428は、スロット348内において移動することができるが、連結ロッドの回転は、制限されたスロット幅によって阻止されることになる。
(図4にのみ示される)バネ446が、鋸ヘッド孔178内に配置された連結ロッド本体の上端の周囲に配置されている。バネ446の一端は、孔178の基部をなすリップ179内に着座している。バネ446の他端は、本体434を囲む連結ロッドのカラー438の環状下面を押圧している。
翼ナット448および翼ナットリテーナ450が、鋸ヘッド孔176内に配置された連結ロッド428の端を包囲している。図36および図37に示されるように、翼ナット448は、細長バー452を備えている。図示されないが、バー452に設けられた互いに向き合った凹面が、指掴み面/親指掴み面として機能している。バーの両側縁の1つから、円形ボス454が上方に延在し、鋸ヘッド孔176内に入るようになっている。ボス454は、鋸ヘッド孔176において回転するように寸法決めされている。翼ナット448は、ボス454を通って翼ナットバー452の下側部分に部分的に延在する孔456を有するように、さらに形成されている。孔456は、バー452の反対側の縁から延在する同軸の孔458に開口している。バー458は、孔456よりも大きい直径を有している。
翼ナット448は、直径方向において互いに向き合った2つのタブ460がボス454の露出した環状面から上方に延在するように、さらに形成されている。タブ460は、半円の断面形状を有するヘッド(タブヘッドは、図示されていない)を有するように、形成されている。
図38の断面に最もよく示されるように、翼ナットリテーナ450は、ヘッド462を有し、このヘッド462から、細長シャフト64が延在している。ヘッド462は、ネジ回しのブレードを受入れる直径方向に延在するスロット466を有している。シャフト464の外面は、滑らかな壁を有し、翼ナット孔456内に摺動可能に嵌合するように、寸法決めされている。シャフトの自由端から、孔468がヘッド462に向かって内方に延在している。孔468を画定する翼ナットリテーナの内壁は、ネジ部(図示せず)を有している。
鋸50が組立てられると、連結ロッドのステム430は、図44に示されるように、翼ナット孔468内に螺着されることになる。組立プロセスの一部として、一組のベルビルワッシャ470が、翼ナット孔458内において、翼ナットリテーナシャフト464の周囲に着座されている。ベルビルワッシャ470は、孔458の基部を画定する翼ナット448の環状内面と翼ナットリテーナ450のヘッド462との間に延在している。本発明の例示的な態様では、ボール軸受471が、最下端ベルベルワッシャ470と翼ナットリテーナのヘッド462との間に配置されている。実際には、ボール軸受471は、翼ナットリテーナヘッド462と最下端ベルビルワッシャ470の周囲に配置されたリング状軌道輪472との間に挟み込まれている。ボール軸受471によって、翼ナットリテーナ450の周りの翼ナット448とベルビルワッシャ470の回転が容易になる。
本発明のいくつかの態様では、ボール軸受471は、最上端ベルビルワッシャ470と孔468を画定する翼ナット458の隣接する環状面との間に配置されている。
前側インナーハウジングのノーズ342と翼ナットボス454との間において、カム474が、連結ロッド本体434の周囲に配置されている。図39、図40および図41に示されるように、カム474は、スリーブ状の本体476を有している。同じようにスリーブ状のヘッド478が、本体476の上方に突出している。カムヘッド478は、本体476の外径よりも小さい外径を有している。直径方向において互いに向き合って離間した2つの歯479が、ヘッドの露出した環状面から上方に延在している。歯479の外面は、ヘッド478と同一面であり、ヘッド478と同一の曲率半径を有している。総括的に、カム本体476およびヘッド478は、孔477を通る共通の一定半径を画定している。
カム474は、本体の基部に、直径方向において互いに向き合ったカム面を画定するように、さらに形成されている。各カム面は、凹状ノッチ480を有するように形成されている。ノッチ480を画定する表面は、翼ナットのタブ460の曲率半径よりもわずかに大きい半径を画定している。各ノッチ480の片側において、カム面は、垂直壁482を画定している。カム面は、ノッチ480の反対側では、下方に傾斜する壁486に続く小さい窪み484を画定するように、形成されている。傾斜壁486から、各カム面は、回り止め488を画定している。回り止め488を超えて、各カム面は、ノッチ490を画定する。各カム面に対して、ノッチ490は、ノッチ480と比べて、カムヘッド478からさらに遠く離間している。ノッチ490を画定するカム面の部分は、カム面の端部である。ノッチ480と同様、ノッチ490は、翼ナットのタブ460を受けるように、寸法決めされている。第1のカム面の垂直壁482を形成するカム本体476の部分は、第2のカム面の同様の垂直壁491を画定している。
鋸50の組立時に、カム474は、連結ロッド本体434の周囲に嵌合されるようになっている。カム474は、カム歯479が前側インナーハウジング310のノーズのスロット348内に位置するように、配置されている。カム歯がスロット348内に着座すると、カム474の回転が阻止されるようになっている。各翼ナットタブ460は、2つのカム面の1つに着座するものである。連結アセンブリが、ブレードアセンブリを保持する位置、すなわち、作動位置または係止位置にあるとき、各翼ナットタブ460は、関連するカム面のノッチ490内に着座するようになっている。連結アセンブリが、ブレードを取り外すかまたは取り替えることができる装填状態または非係止状態にあるとき、翼ナット448が回転され、ナットタブ460が相補的なノッチ480内に位置決めされることになる。
図42に示されるように、連結アセンブリが装填状態にあるとき、カム474は、カムヘッド478の円弧状の上面が前側インナーハウジングのノーズ342の下面から離間するように、配置されている。この場合、バネ446によって連結ロッド428に加えられる力で、ロッドは、ロッドヘッド442が鋸ヘッドの上面138の上方に位置するように、配置されている。
IV.ブレードアセンブリ
以下、図1および図43を参照して、本発明のブレードアセンブリ52の構成について、説明する。具体的に、ブレードアセンブリ52は、細長く延びる平面状の静止バー494を備えている。バー494の近位端は、鋸ヘッドの上面138に取り付けられるブレードアセンブリ52の構成要素である。ブレードヘッド76は、バー494の遠位端に位置する近位端基部496を有している。基部496と一体で基部496から前方に延在するクラウン498が、ブレードヘッド76の最遠位部である。クラウン498は、バー494の遠位端を越えて前方に突出している。クラウンの遠位外端は、実際の切断作動を行なう(概略的に示される)ブレード歯499を有している。
ブレードバー494は、下側プレート502および上側プレート504から形成されている。下側プレート502は、近位側に位置する略台形状の基部506を有している。基部506の互いに向き合った横方向側縁は、左右対称で、プレート502の近位縁に向かって内方に傾斜するテーパを有している。下側バーの基部506は、その側縁から内方に延在する互いに向き合ったノッチ508を画定するように、さらに形成されている。下側プレートの基板506は、ノッチ508間の基部506の部分において、1つの楕円形の開口510および2つの楕円形の開口512を有するように、さらに形成されている。開口510は、下側プレート502の長軸に沿って位置している。開口512は、開口510に隣接してその両側に位置している。開口512の長軸は、開口510の長軸と平行である。開口512は、開口510よりも長い。
下側プレート502は、基部506の前方に、中間部分513を有するように、形成されている。中間部分513の両側縁は、前方に向かって内方に傾斜するテーパを有している。プレートの中間部分513は、一定幅のブレード遠位部分514に移行している。下側プレート502は、中間部分513から遠位部分514に延在するキーホール状の開口516を画定するように、さらに形成されている。開口516は、連結ロッドヘッド440がこの開口の大径遠位部内に延在するように、寸法決めされている。開口516は、その狭い部分が、連結ロッドヘッド442よりは小さく、ロッドネック440よりも大きい幅を有するように、さらに形成されている。
バーの下側プレートの遠位部分514の前部は、上方に延在する円形ボス518を有するように、形成されている。ボス518の各側において、下側プレート502は、楕円形の開口520を画定している。各開口520は、開口512の1つと長手方向において一列に並んでいる。また、下側プレート502も、3対のL字状のタブ521を有するように、形成されている。各タブ521は、プレート502の隣接する長手方向側面の直ぐ内方に位置している。各タブ521は、上側プレート504に向かって上方に延在している。これらのタブ521は、各対の1つのタブがその対の第2のタブと直径方向において向き合うように、対で配置されている。第1の対のタブ521は、開口516と開口520との間の中線からわずかに近位側にずれた線に沿って位置している。第2の対のタブ521は、開口520からわずかに近位側に離れて位置している。第3の組のタブ520は、開口521から遠位側に離れて位置している。
下側プレート502は、開口520の前方に、2つの付加的な開口である排出ポート522を有している。さらに具体的には、排出ポート522は、ブレードヘッドの基部496によって範囲が定められる下側プレートの表面部分に開口している。各排出ポート522は、略楕円の形状を有している。下側プレート502は、排出ポートが共通の非線状の長軸を中心として位置するように、さらに形成されている。さらに具体的に、この軸は湾曲している。この軸の曲率半径は、これらのポートの下側に配置されるブレードヘッド76の部分の振動に対応している。排出ポート522は、下側プレート502の長軸を中心として対称に配置されている。
上側プレート504は、下側プレート502と略同一の周囲輪郭を有するように形成されている。この輪郭の説明は、省略する。上側プレート504は、その縁から下方に延在するリップ526を有するように、さらに形成されている。総括的に、上側プレート502および下側プレート504は、上側プレート504が下側プレート502の上に配置されるとき、上側プレートのリップ526が下側プレート502の隣接する縁の周囲に延在するように、寸法決めされている。さらに具体的には、上側プレート504は、リップ526が下側プレート502の近位端の周囲および下側プレート502の互いに向き合った長手方向縁の周囲に延在するように、形成されている。従って、組立時に、ブレードバー494は、下側プレート502と上側プレート504との間の遠位端開口(図示せず)を有することになる。
上側プレート504は、2つの楕円形の開口528を有するように、さらに形成されている。各開口528は、下側プレートの開口512の1つと同じ形状を有し、下側プレート開口512の1つの真上に一直線に並ぶように位置決めされる。また、上側プレート504には、楕円形の開口530が形成されている。開口530は、下側プレートの開口510と同じ形状を有し、下側プレートの開口510の真上に一直線に並ぶように位置決めされている。上側プレート504は、開口528,530の近位側(後方)に、下方に延在するガセット532を有するように、さらに形成されている。ガセット532は、プレートの近位端の直ぐ前方の位置において、下側プレート504を横切って延在している。
上側プレート504は、開口528,530の前方に、2つのガセット534および単一のガセット536を有している。ガセット534は、上側プレート504の長軸を中心として対称的に位置している。ガセット534は、上側プレート504に沿って最大幅を有する上側プレート504の横方向断片内に位置している。各ガセット534は、リップ526に移行する上側プレート504の外周部分の直ぐ内側に位置している。ガセット534は、楕円形状を有している。
上側プレート504は、ガセット536がプレートの長軸を中心としてその長軸に沿って延在するように、形成されている。ガセット536は、ガセット534の近位端からわずかに近位側に離れた位置から、以下に説明する開口539の近位端と略等しい位置まで延在している。上側プレート504は、ガセット534に隣接するガセット536の部分が比較的広い深さ領域を有するように、形成されている。ガセット536の近位端の前方において、キーホール状の開口538がガセット536に形成されている。開口538は、下側プレートの開口516と同じ寸法を有し、下側プレートの開口516と一直線に並ぶように位置決めされている。上側プレート504は、開口538の遠位側(前方)において、ガセット536が一定の狭い幅を有するように、形成されている。
1対の付加的な楕円形の開口539が、上側プレート504の遠位端を貫通している。各開口539は、下側プレートの相補的な開口520と同じ形状を有し、一直線に並んで配置されている。上側プレート504は、開口539の前方に、三角形状のガセット540を有するように、さらに形成されている。ガセット540は、上側プレートの長手方向の中心線上に位置している。ガセット540は、上側プレートからブレードヘッドの基部496によって範囲を定められる表面領域内に延在するように、さらに位置決めされている。
ブレードバーの下側プレート502と上側プレート504との間には、駆動ロッド74が配置されるようになっている。各駆動ロッド74は、細長く延びる平坦な金属帯片の形態にある。駆動ロッド74は、各ロッドの近位端に、円形足544を有するように、形成されている。各足544は、その中心に位置する貫通孔546を有するように、形成されている。貫通孔546は、関連する駆動ロッドの足544が振動ヘッドの駆動ピン72の周囲に嵌合され得るように寸法決めされている。
図示されていないが、各駆動ロッド74は、孔546を画定する駆動ロッドの足544の下面および上面の周囲に、補強リングを形成すべく構成されていてもよい。本発明のいくつかの態様では、駆動ロッドの基本的な厚みは、略0.038cmであり、孔546の周囲の補強リングは、ロッドのこの部分に略0.114cmの厚みをもたらしている。本発明のいくつかの態様では、駆動ロッド74は、駆動ロッド用の被加工品を選択的に研磨することによって、形成されている。
ブレードヘッドの基部496は、下側プレート502と上側プレート504との間の間隙、すなわち、空洞内において振動するように寸法決めされている。本発明の1つの態様では、ブレードヘッドの基部は、下側プレート502および上側プレート504の互いに向き合った面間の間隙の大きさよりも略0.004cm小さい厚みを有している。ブレードヘッドの基部496は、比較的広い近位端を有するように、形成されている。近位端は、各側縁に隣接して、足548を有するように、さらに形成されている。各足548は、円弧形状を有している。ブレードヘッドの基部496の近位端のすぐ前方には、直径方向において互いに向き合った貫通孔550が、さらに形成されている。各貫通孔550は、隣接する足548の軸を中心として配置されている。ブレードヘッドの基部496の遠位端は、凹状の半円ノッチ552を画定するように、さらに形成されている。ノッチ552は、ブレードヘッド76の長軸に沿って位置している。さらに具体的には、ノッチ552は、ブレード52が組立てられるとき、下側プレートのボス518がノッチ内に着座し、ブレードヘッド76がこのボス518を中心として枢動することができるように、寸法決めされている。
ブレードヘッドの基部496は、近位端の前方において、ブレードヘッドに沿って遠位側に進むにつれて内方に傾斜するテーパが付された2つの側縁(図示せず)を有している。これらの側縁は、互いに向き合った横方向ノッチ554を画定している。ノッチ554は、ブレードヘッド76が振動するとき、互いに向き合った最前タブ521が着座する空洞として機能している。ブレードヘッドの基部496は、貫通窓556を画定するように、さらに形成されている。窓556は、ブレード52が組立てられるとき、上側プレートのガセット540が窓を貫通するように、配置されている。
ブレードヘッドのクラウン498は、関連する基部496の厚みよりも大きい厚みを有している。さらに具体的には、ブレードヘッドのクラウンは、ブレードヘッドによって切断された切口が、ブレードバー494をその切口に挿入することができるのに十分に広くなるように、形成されている。ブレードヘッドのクラウン498の正確な幾何学的な形状は、特定の切口の幾何学的な形状によるが、それ以外には、本発明とは関連しない。
フィンガー558およびピン560によって、ブレードヘッド76は、駆動ロッド74に旋回可能に保持されている。1対の上下フィンガー558が、各駆動ロッド74の遠位端の両面に溶接されている。各フィンガー558は、各駆動ロッド74の各面に、その面の上方に位置し且つその面から一部が前方に突出するように、溶接されている。従って、各上下フィンガー対の個々のフィンガー558は、重ねられることになる。各フィンガー558は、孔562を有している。フィンガー孔562は、各上下フィンガー対の孔が、駆動ロッド74から前方に延在するフィンガーの部分内において重ねられるように、形成されている。
ブレードヘッド76は、各基部の足548が各対の上下フィンガー558間の間隙内に着座するように、ブレードアセンブリ52の残りの部分に嵌合されるようになっている。ブレードヘッド76がこのように位置決めされるとき、各フィンガー558は基部の足の隣接する表面の上方に位置し、各ブレードヘッド孔550は、各対のフィンガー孔562と一直線に並ぶ。ブレードヘッドを関連する駆動ロッド74に保持するために、ピン560が、各組の一直線に並んだブレードヘッドの孔550およびフィンガー孔562に嵌合されている。各ピン560は、ピンが着座する互いに向き合ったフィンガー孔562に溶接または他の方法によって固定されている。
ブレードヘッドと駆動ロッドの予備組立品が製造されると、この予備組立品は、上側プレート504の内面に配置されることになる。下側プレート502が、上側プレートのリップ526内に嵌合されるようになっている。このような配置がなされると、駆動ロッドの近位端における補強リングが、下側プレート開口512および上側プレート開口528内に着座することになる。フィンガー558およびピン560は、下側プレート開口520および上側プレート開口539内に着座している。
下側バー502が上側バーの周囲に嵌合された時点で、下側バー502の外周が、隣接する上側バーのリップ526にスポット溶接される。このスポット溶接は、一般的に、下側バーの外周に沿って行なわれる。下側バーのタブ521に隣接する個所では、スポット溶接は行なわれない。従って、ブレードバー494において、窓(図示せず)が、各下側バータブ421と上側バーリップ526との間に形成されることになる。スポット溶接が完了した時点で、プロジェクション溶接を用いて、ボス518が上側プレート504の隣接する内面に溶接される。また、プロジェクション溶接を用いて、ガセット536,540が下側プレート502の隣接する内面に溶接される。
V.鋸の使用
本発明の鋸50は、まず、ヘッド68が手術に対して最も人間工学的に適した鋸バレル部56の長軸に対する角方位に位置するように、ヘッド68を割り出す(回転させる)ことによって、使用の準備がなされる。鋸ヘッド68を割り出すために、ボタン232を押し込む。ボタン232の押込みがバネ234の力を上回り、係止リンク224を内方に付勢する。係止リンク224が内方に移動すると、舌片228が、その舌片が着座していた外輪の開口210から外に後退する。この移動の結果、鋸ヘッド68は、モータハウジング80に対して自在に回転可能になる。割出し/係止アセンブリがこの状態、すなわち、解除状態にあるとき、係止リンクの舌片228の自由端は、鋸ヘッドの開口130内に位置していることを理解されたい。これによって、係止リンク224の横方向の移動が阻止される。
鋸ヘッド68が選択された角方位に配置された時点で、ボタン232を介して係止リンク224に加えられた手動力を解除する。バネ234が、係止リンク224を鋸ヘッド68の長軸に対して横方向(外方)に押圧する。その結果、バネ234によって加えられた力によって、係止リンクの舌片228は、鋸ヘッドの開口130を通って、隣接する外輪の開口210内に着座する。係止リンクの舌片228のこの再着座によって、鋸ヘッド68は、モータハウジング80の中心軸を中心とする新たな所定の角方位に係止される。
ここで、ブレード連結アセンブリが装着状態にあれば、ブレードアセンブリ52を鋸ヘッド68に連結する。このプロセスは、駆動ヘッドのピン72が駆動ロッド74に形成された近位孔546内に着座し、連結ロッドネック440のネック部がブレードバーの開口516,538の大径部分内に着座するように、ブレードアセンブリ52を鋸ヘッドの上面138上に配置することから、開始する。このとき、ブレードバー494の近位端は、鋸ヘッドのブラケット146,148の上方に位置している。
手動によって、ブレードアセンブリ52を遠位側(前方)に引っ張る。この力は、振動ヘッド(駆動ヘッド)のピン72を介して、鋸ヘッド68内の他の構成要素、すなわち、後側インナーハウジング268および前側インナーハウジング310、およびこれらのインナーハウジングに取り付けられた構成要素に伝達される。この力が、前側インナーハウジング310を近位位置に保持するように前側インアーハウジング310に加えられるバネ422の力を上回る。ブレードバー494の近位端の縁面が鋸ヘッドのブラケット146,148の前方にくるまで、ブレードアセンブリ52を前方に引っ張る。ブレードアセンブリ52がこの位置にくると、ブレードバー494の近位端が、鋸ヘッドの上面138から下方に押される。ブレードアセンブリ52に手動によって加えられる前方への引張り力を解除する。手動力が解除されると、バネ422によって、前側インナーハウジング310および前側インナーハウジングに取り付けられた構成要素が、後方に押圧される。振動ヘッド70と一体のピン72も、これらの構成要素に含まれる。従って、この駆動ピン72の後方移動によって、ブレードアセンブリ52も、同じように後方に移動する。ブレードアセンブリのこの近位側への移動によって、ブレードバー494の近位端における長手方向側面が、鋸ヘッドのブラケット146,148に対して引っ張られる。また、ブレードアセンブリ52の後方移動によって、ブレードバーの開口516,536の狭幅部分を画定するバー部分が、連結ロッドのネック440の周囲に着座するように、ブレードバー496が移動する。
次いで、ブレード連結アセンブリを作動させ、ブレードアセンブリ52を鋸ヘッド68に解除可能にクランプ(係止)する。この作動は、ナットバー452が鋸ヘッド68の長軸と長手方向において平行になるように、翼ナット448を回転させることによって、なされる。この作動によって、翼ナットのボス454およびタブ460が、連結ロッド428およびカム474の両方の周りに回転する。さらに具体的には、タブ460は、最初、カム474に画定された各ノッチ480内に配置されている。これらのタブ460が、カムの傾斜壁486に対して移動する。この動作によって、カム474は、鋸ヘッド68に対して上方に付勢される。カムが上方に付勢される結果、カムヘッド478の上方に露出した円弧面が、図44に示されるように、インナーハウジングのノーズ342の隣接する下面に押圧される。カム474の連続的な上方運動によって、インナーハウジングのノーズが、上方に屈曲する。最終的に、このカムの上方動作によって、互いに向き合ったノーズの側縁346が、鋸ヘッド孔166を画定する鋸ヘッドの隣接する円形の内壁を押圧する。この動作によって、鋸ヘッド68の長軸に対する、前側インナーハウジング310および前側インナーハウジング310に取り付けられた構成要素の回転が、係止される。
また、前側インナーハウジングのノーズ342が鋸ハウジング68の内壁と当接することによって、カム474がさらに上方に運動するのが阻止される。カムの傾斜壁486に沿って、翼ナットタブ460をさらに継続的に回転させる。このようにさらに継続的に回転すると、翼ナット448は、前側インナーハウジングのノーズ342から離れて、下方に付勢される。翼ナット448の下方運動によって、翼ナットの内部に配置されたベルビルワッシャ470が同じように下方に変位する。ベルビルワッシャ470のこの変位によって、翼ナットのリテーナ450に作用する力が増大する。この力は、バネ446が連結ロッドと翼ナットリテーナの予備組立品に加える逆向きの力よりも大きい。従って、ベルビルワッシャ470のこの下方変位によって、連結ロッドと翼ナットリテーナの予備組立品が、同じように、下方に移動する。連結ロッド428が下方に移動すると、連結ロッドのヘッド442の下面が、開口538を画定するブレードバーの上側プレートの隣接する露出面を加圧する。翼ナット448の回転によって、翼ナットのタブ460がノッチ490内に着座すると、連結アセンブリが作動状態に係止される。従って、ブレードアセンブリ52を連結アセンブリによって鋸50に保持するために、翼ナットにさらに力を加える必要がない。
ブレードアッセンブリ52が適所に係止された時点で、鋸50は、すぐに使える状態にある。トリガー66を押し込むことによって、モータ66を作動させる。モータロータ68の回転運動が、駆動連結具296を介して、出力シャフト240に伝達される。駆動連結具296の形状によって、出力シャフト240がブレードアセンブリ52を取り付けるために前方に引っ張られるので、出力シャフト240は、モータロータ98に回転可能に接続された状態に保持される。
出力シャフト240の回転によって、シャフトヘッド256およびノーズ264が偏心回転する。揺動リング406は、振動シャフト242に連結されるので、回転することができない。その結果、シャフトヘッド256の回転によって、揺動リングのヘッド414が、円弧状の運動経路に沿って、前後に振動する。この運動は、振動シャフトの中心部分352によって捕捉される。従って、振動シャフト242が、強制的に振動する。振動シャフト242のこの振動は、振動ヘッドピン72の往復運動として、出力される。
振動ヘッドピン72のこの往復運動は、ブレードアセンブリの駆動ロッド74に伝達される。駆動ロッド74が往復運動すると、ブレードヘッド76が、ボス518を中心として旋回する。ブレードヘッド76の旋回によって、ブレードヘッド76は、そのヘッドが接触する組織を切断することが可能となる。
本発明の鋸50およびブレードアセンブリ52の使用中に、切除された組織の小片が、ブレードバー496の遠位開口端に入ることがある。これらの破片は、ブレードヘッドの基部496と下側バー502または上側バー504の隣接する内面との間の小さい空間に入る可能性がある。万一組織がこの空間に取り込まれた場合、この組織は、運動している窓556の空間内に移動する。次いで、破片は、この窓556から下側プレートの排出ポート522を通ってブレードバーの外に排出される。
本発明の鋸50および鋸ブレード52は、遠位側に位置するブレードヘッド76のみが振動するように、構成されている。従って、本発明のシステムは、鋸ヘッド68の遠位側(前方)に位置する比較的短いブレードヘッドのみが旋回する形式の他の矢状鋸アセンブリによってもたらされる利点を有することになる。
本発明の鋸50は、鋸ヘッド68が、鋸ハウジング54に対して割出し方位に配置され得るように、さらに構成されている。割出しアセンブリは、第1の付勢部材である波バネ181が、鋸ヘッド68および鋸ヘッド68内の構成要素をモータハウジング80に保持すると共に、第2の付勢部材であるバネ234が、鋸ヘッドを割出し状態に係止するように構成されている。その結果、外科専門医が鋸ヘッド68の割出し位置を再設定するとき、鋸ヘッドを係止状態から解除して回転させるには、第1の小さい力、すなわち、バネ234による力に対抗する力を加えればよい。すなわち、外科専門医は、鋸ヘッドを長手方向の定位置に保持すると共に、ヘッドの回転を阻止する単一の付勢部材の力を上回る大きな力を加える必要がない。
本発明の鋸の連結アセンブリは、比較的簡単に、ブレードを鋸ヘッド68から取り外すと共に新しいブレードを鋸ヘッド68に取り付けることができる。さらに、連結アセンブリがキーレスであることを理解されたい。手術室内において、外科専門医は、殺菌される必要があるかまたは殺菌されることを考慮する必要のある鋸から、追加的に用いられる工具を分離する必要がない。
下側プレート502および上側プレート504との間に延在するガセット536,550によって、ブレードバー496に構造的強度をもたらされることを理解されたい。この強度によって、不均衡な上下負荷を受けたとき、ブレードバーが撓むのを阻止することができる。
本発明のブレードアセンブリのさらに他の特徴は、ブレードヘッドが着座するブレードバー494の遠位部分に位置する排出ポート522である。排出ポート522は、ブレードバー494内に取り込まれた切除組織および他の破片をブレード52から排出する排出経路をもたらしている。これによって、ブレードヘッドの運動を妨げる可能性および/またはブレードアセンブリの構成要素を破損に至らせるレベルまで歪ませる可能性があるこの材料が、ブレード内に取り込まれることが阻止されることになる。
VI.代替的実施形態
上記の説明は、本発明の鋸50およびブレードアセンブリ52の特定の態様に関するものであることを認識されたい。本発明の他の態様は、記載されたのと異なる特徴および利得を有していてもよい。
図45および図46は、本発明の代替的な鋸ヘッドの概観を示している。この鋸ヘッドアセンブリは、単一のインナーハウジング570が回転可能に取り付けられる鋸ヘッド68aを備えている。
図47、図48および図49を参照すると、鋸ヘッド68aは、前述の第1の鋸ヘッド68(図7および図8)におけるのと同じ基本的な部分、すなわち、近位端部分124、テーパ部分126、および第1の中間部分128、および遠位端部分136を有していることが分かるだろう。また、鋸ヘッド68aは、鋸ヘッド68の前述した開口130,135,172,174および孔133,160,162,164,166,168.176,178を有している。鋸ヘッド68aは、鋸ヘッド68の同様の遠位部分136とわずかに異なる遠位端部分136aを有している。具体的に、遠位端部分136aは、孔164への開口576を有している。開口576は、開口174と同心である。
鋸ヘッド68aは、鋸ヘッド68の上面138と同じ基本的な幾何学的輪郭を持つ上面138aを有している。単一対のブラケット578のみが、上面138aの近位端の上方を部分的に覆うように、鋸ヘッド68aの上から上方に延在している。各ブラケット578は、壁579を有している。各壁579は、鋸ヘッド68aの関連する側から上方に突出し、上面138aの外方に拡がった近位側縁に沿って延在している。鋸ヘッドの上面138aとブラケットの側壁579が交差するコーナに沿って、矩形段580が延在している。側壁579の上端から直交して内方に、タブ582が延在している。各タブ582は、下側の段580を覆って、さらに鋸ヘッドの上面138aをわずかな距離だけ覆って延在している。ブラケット578は、タブ582が上面138aの近位端の直ぐ前方の部分の範囲のみを定めるように、さらに形成されている。
本発明の第1実施形態における組み合わされた前側インナーハウジングと後側インナーハウジングの代わりに、インナーハウジング570が用いられている。図50、図51および図52に最もよく示されるように、インナーハウジング570は、ハウジングの近位端から同軸で前方に延在する第1の孔592、第2の孔594、および第3の孔596を有している。孔592は、インナーハウジングの近位端開口をなしている。孔592のすぐ前方に位置する孔594は、孔592の直径よりもわずかに小さい直径を有している。孔592の遠位端を画定するインナーハウジング570の内壁の部分は、ネジ部(図示せず)を有することをさらに理解されたい。また、図示されないが、製造の目的で、第1の孔592のネジ付きの遠位端と第2の孔594との間には、切欠きが設けられている。
第2の孔594の前方には、第3の孔596が配置されている。第3の孔596は、第2の孔594の直径よりもわずかに大きい直径を有している。インナーハウジング570は、内方に延在する環状リップ602を画定するように、さらに形成されている。リップ602は、第2の孔594の遠位端基部を画定するために、第2の孔594と第3の孔596との間に配置されている。インナーハウジング570は、側窓604を有するように、さらに形成されている。窓604は、インナーハウジングを横方向に貫通している。インナーハウジング内において、側窓604は、2つの互いに平行に離間した平面的な内壁によって、画定されている。側窓604は、第3の孔596の全体を二分割している。しかし、側窓604は、リップ602によって画定された空洞とリップに隣接する第2の孔594の遠位部分の両方を横切っていることをさらに理解されたい。
インナーハウジング570は、第3の孔596に通じる上開口330aおよび下開口332aを有するように、さらに形成されている。上開口330aの基部の周囲には、環状リップ599が延在している。下開口332aの基部の周囲には、環状リップ601が延在している。インナーハウジング570の前面から、ノーズ342aが前方に延在している。ハウジングの前面から、孔338aが内方(近位側)に延在している。また、インナーハウジング570は、直径方向において互いに向き合った2つの長手方向に延在する側窓604(1つのみが図示されている)を有するように、形作られている。
インナーハウジング570の内側には、出力シャフト608が回転可能に配置されている。以下、図53および図54を参照して、出力シャフト608について、説明する。出力シャフト608は、前述の第1の出力シャフト240の特徴部に対応するステム244a、主部分246a、およびカラー252aを有している。シャフト608の主部分246aの近位端のすぐ前方の部分には、環状溝609が設けられている。カラー252aの前方において、シャフト608は、円筒ヘッド610を有している。ヘッド610は、シャフトステム244a、主部分246a、およびカラー252aの共通の長軸と横方向にずれて平行に延在する軸に沿って、カラー252aから前方に延在している。シャフト608は、環状溝611がヘッド610の遠位端の直ぐ近位側にあるように、さらに形成されている。
軸受アセンブリ286,288によって、出力シャフト608は、インナーハウジングの第2の孔594内に回転可能に保持されている。軸受アセンブリ286,288の内輪が、シャフト主部分246aの周囲に配置されている。軸受アセンブリ288の丸い前面は、シャフトカラー252aに着座するようになっている。軸受アセンブリ288の外輪の遠位外面は、インナーハウジングの内部リップ602に着座するようになっている。軸受アセンブリ288の内輪の遠位外面は、シャフトカラー252aの半径方向外方を向く近位面に着座するようになっている。
軸受リテーナ612によって、近位側に位置する軸受アセンブリ286は、インナーハウジングの第1の孔592内に保持されている。図55に最もよく示されるように、軸受リテーナ612は、略リング状に形成されている。軸受リテーナ612の外周壁は、ネジ部(図示せず)を有している。直径方向において互いに向き合った長手方向に一直線に並んだ2つのノッチ614が、軸受リテーナ612の近位側の環状面から内方に延在している。ノッチ614は、軸受リテーナの挿入および取外しに用いられる工具(図示せず)を受入れるように、寸法決めされている。
このブレード駆動アセンブリが組み立てられると、軸受リテーナ612は、インナーハウジングの第1の孔592のネジ部に螺着されることになる。リテーナ612は、軸受アセンブリ286の外輪の近位側の環状面と当接している。C字状のスナップリング609が、シャフト溝611内に着座されるようになっている。スナップリング611が、軸受アセンブリ286の内輪の近位面に配置され、出力シャフト608の前方運動を制限している。軸受アセンブリ286とスナップリング611との間には、ワッシャ607が配置されている。
出力シャフト608の回転運動は、インナーハウジング570に同軸に回転するように取り付けられた振動ヨーク616および振動ヘッド618によって、振動運動として出力されるようになっている。図56および図57に最もよく示されるように、振動ヨーク616は、略台形状の本体620を有する単一の金属片から形成されている。本体620は、その遠位端が短く、その近位端が長い。本体620の互いに向き合った近位端コーナから、互いに向き合ったフィンガー622が近位側(後方)に延在している。
ヨーク616は、本体620を横方向(上下)に貫通する孔624を有するように、さらに形成されている。孔624は、略楕円形状を有している。孔624の断面形状は一定であるが、この孔は、内向きのテーパを有している。さらに具体的には、孔624の両側を画定する平面が、内向きのテーパを有している。本体620の上面におけるこれらの平面間の距離は、本体の下面におけるこれらの平面間の距離よりも広い。孔の互いに向き合った端を画定する湾曲壁は、孔の長さに沿って一定の曲率半径を有している。
以下、図58および図59を参照して、振動ヘッド618について、説明する。振動ヘッド618は、ヨーク孔624内に着座されるようになっている。下端側から説明すると、振動ヘッド618は、円筒状足628を有している。足628の基部の直ぐ上方において、足は、その周囲に周方向に沿って延在する溝629を有している。振動ヘッド618は、足628の上方に円筒脚630を有している。脚630は、足628の外径よりも大きい外径を有している。脚630の外周には、ネジ部(図示せず)が形成されている。脚630の上方には、幹部632が延在している。幹部632は、円筒構造を有している。幹部632は、略円筒形状を有しているが、直径方向において互いに向き合った2つの平面634を有するように、形成されている。平面634は、幹部の長さの略90%にわたって、幹部632の底から上方に延在している。平面634は、ヘッド620の下から上に向かって、ヘッド618の長軸に対して外方に拡がるテーパを有している。
振動ヘッド620は、幹部632の上方において、カラー636を有するように、形成されている。カラー636は、円筒形状を有し、幹部632の隣接する部分の直径よりもわずかに大きい直径を有している。振動ヘッド620は、カラー636の上方にネック640を有している。ネック640は、円筒形状を有し、カラー636の直径よりも大きい直径を有している。小さい段部638が、ネック640の基部の下方の周りに位置している。従って、段部638は、カラー636の上部を囲んでいる。
上側プレート370(図28)と同様の上側プレート642が、振動ヘッドのネック640を超えて外方に突出している。駆動ピン72aが、駆動プレートの両端の孔644から上方に延在している。図58において、各孔644の基部内には、ロウ付けリング646が配置されている。ロウ付けリング646は、駆動ピン72aを振動ヘッド618に固定するために、ロウ付けされている。
複数の異なる孔部分を有する孔が、足628からネック640まで、振動ヘッド620を軸方向に貫通している。この孔は、足628、脚630、および幹部632を貫通する第1の部分648を有している。カラー636を通ってヘッドの基部内に延在する第2の部分652は、第1の部分648の直径よりも大きい直径を有している。第1の孔部分648と第2の孔部分652との間には、テーパの付いた移行部分650が位置している。第2の部分652の上方において、孔は、上側プレート642に開口する第3の部分654を有している。孔の第3の部分654を画定する振動ヘッドカラー636の上部は、ネジ部(図示せず)を有している。図示されないが、第2の部分652と第3の部分654との間には、テーパの付いた移行部分が位置している。
鋸ヘッド68aが組立てられると、振動ヘッド618は、幹部632がヨーク孔内に着座するように、ヨーク孔624内に嵌合されるようになっている。図60および図60Aに最もよく示されるように、ナット660が、振動ヘッド脚630の周囲と螺合し、ヘッド618をヨーク孔624内に保持している。ナット660は、略円形で、ワッシャ状のヘッド661を有し、このヘッド661から、基部662が延在するように、形成されている。基部662は、略円形であるが、互いに向き合った2つの平面663(1つが図示される)を有している。平面663は、ナット660を締付けおよび緩める工具を受けるために、設けられている。
鋸ヘッドが組立てられるとき、ナットヘッド661は、ヨーク618に当接するようになっている。従って、ナット660は、孔624のテーパの付いた側面を画定する内壁がテーパの付いたヘッド平面634を押圧するように、ヨーク618を上方に押圧することになる。ヨーク616が振動ヘッド618に対して過剰に圧縮されないことを確実にするように、トルクレンチがこのプロセスに用いられている。
ヨーク616を振動ヘッド618に対して圧縮することによって、これらの要素は、実際には、単一ユニットとして機能している。従って、鋸が作動されるとき、振動ヘッドは、ヨークに対して、相対的に移動しないようになっている。また、トルクレンチを用いて、ナット660を適所に嵌合するので、ヨーク孔624を画定する材料に作用する外方に膨張する応力の大きさを設定することができる。総括的に、これらの特徴によって、ヨーク616を形成する材料が亀裂を生じる可能性および/または応力欠陥を生じる可能性を実質的に低減することができる。
図61および図62を参照して、バネ付勢プランジャー664について、説明する。バネ付勢プランジャー664は、振動ヘッド620内に配置されている。プランジャー664は、円板状基部666を有している。基部666から、円筒ステム668が上方に延在している。
プランジャー664は、後退状態にあるとき、振動ヘッドの第2の孔部分652内に配置されることになる。図63および図64に図示されるように、ワッシャ状のプランジャーリテーナ670が、プランジャー664を振動ヘッド孔に保持している。図示されないが、プランジャーリテーナの円筒状の外面がネジ部を有していることを理解されたい。このネジ部によって、プランジャーリテーナを振動ヘッド孔の第3の部分654の周囲の相補的なネジ部に螺着させるのが容易になる。プランジャーリテーナ670は、プランジャーのステム668が延在する中心貫通孔672を有している。皿孔674が、プランジャーリテーナ670の隠れた面から貫通孔672に開口している。互いに向き合った2つの一端閉鎖孔676が、プランジャーリテーナ670の外面の両側に配置されている。孔676は、振動ヘッド孔の第3の部分654に対するプランジャーリテーナ670の挿入および離脱を容易にする締付け工具を受入れるようになっている。
鋸ヘッド68aが組立てられるとき、バネ677が、振動ヘッド孔の第2の部分652内に配置されるようになっている。バネ677は、孔のテーパ部分650を画定する振動ヘッドの静止面とプランジャー基部666との間に延在している。従って、バネ677は、プランジャーを外方に押圧し、これによって、もし対抗する力が作用しなければ、プランジャーのステム667が、振動ヘッドの上側プレート642の上方に突出することになる。従って、鋸ブレード702(図65)の取外し中、プランジャー664は、ブレードバーに上向き力を加え、バーを鋸ヘッド68aから離れる方に付勢することになる。
プランジャー664がこのように突出すると、プランジャーのヘッド668が、孔672とリテーナ670内の皿孔674との間の環状段に着座するようになっている。従って、リテーナ670は、プランジャーを振動ヘッド618に保持することになる。
振動ヘッド618は、インナーハウジングの上開口330a、窓604,および下開口332aを貫通している。上開口330aでは、軸受アセンブリ682によって、振動ヘッド618は、適所に回転可能に保持されている。さらに具体的に、軸受アセンブリ682は、開口330aを画定するインナーハウジング570の円筒状内壁と振動ヘッドのカラー636との間に延在している。軸受アセンブリ682の外輪の底面は、開口330aの基部を画定する環状リップ599上に配置されている。
足628は、インナーハウジングの下開口332a内に配置される振動ヘッド618の部分である。軸受アセンブリ684によって、振動ヘッドの足628は、インナーハウジングに回転可能に保持されている。さらに具体的には、軸受アセンブリ684は、下開口332aを画定するインナーハウジング570の円筒状内壁と振動ヘッドの足628との間に延在している。軸受アセンブリ684の外輪の上面は、下開口332aの基部を画定するリップ601を押圧している。足628の端の周囲に配置されたスナップリング688によって、軸受アセンブリ684は、振動ヘッドに保持されている。スナップリング688が、足628に形成された環状溝629内に着座している。ワッシャ686が、軸受アセンブリ684の内輪とスナップリング688との間に配置されている。
組立および分解の目的で、鋸ヘッドの開口576を通して、振動ヘッド618にアクセスすることが可能である。開口576は、プラグ690によって、離脱可能に覆われている。
軸受アセンブリ694が、出力シャフト608のヘッド610の周囲に配置されている。シャフト溝611内に着座するスナップリング696によって、軸受アセンブリ694は、シャフトヘッド610に保持されている。軸受アセンブリ694は、球の中心断片の輪郭と等しい断面輪郭を持つ外輪を有するように形成されることをさらに理解されたい。スペーサ(図示せず)が、軸受アセンブリ694の内輪のいずれかの側に配置されている。
軸受アセンブリ694は、振動ヨーク616の互いに向き合ったフィンガー622内に位置するように、配置されている。さらに具体的には、軸受アセンブリ694の外輪は、ヨークフィンガー622の互いに向き合った平面に当接している。従って、出力シャフト608の回転は、軸受アセンブリ694によって、ヨーク616、従って、振動ヘッド618を振動させる運動に変換されることになる。
図65は、鋸ヘッド68aと共に用いられるように設計されたブレードアセンブリ702を示している。ブレードアセンブリ702は、ブレードバー494aを有し、このブレードバー494aから、可動ブレードヘッド76aが延在している。ブレードヘッド76aは、前述の第1のブレード76と略同一の形状を有している。しかし、ブレードヘッド76aは、互いに隣接する近位部分704および遠位部分706を持つ基部496aを有している。近位部分704は、開口548およびノッチ552が形成されたブレード基部496aの部分である。開口548が形成された近位部分704の箇所の前側は、内向きのテーパを有している。ブレード基部の遠位部分706は、近位部分704の比較的狭い最前部を横方向に越えて、前方に延在している。ブレード基部の遠位部分706には、窓556が形成されている。ブレードヘッド76aの歯を画定するクラウン498が、ブレード基部の遠位部分706から前方に延在している。
ブレードバー494aは、下側プレート502aおよび上側プレート504aからそれぞれ形成されている。プレート502a,504aは、前述のプレート502,504と略同様である。しかし、ブレードバー494aの近位端において、これらのプレートは、前述の窪み508(図43)と同様の窪みを有していない。従って、ブレードバー494aの近位端部分は、近位端面720を有している。近位端面720から、互いに向き合った長手方向に延在する2つの側縁722が前方に延在している。これらの側縁は、ブレードバーの中心軸に対して外方に拡がるテーパを有している。(面720および側縁722は、上側プレート504aのみに関して、呼称される)。
プレート502a,504aは、ブレードバー494aの遠位端に、楕円形の開口708,710を有するように、形成されている。各プレート502a、504aは、直線状に並んだ2列の開口を有している。開口708,710は、それぞれ、開口520a,539aの前方において、プレート502a,504aの長手方向の側縁のすぐ内方に位置している。本発明の一態様では、プレート502a,504aは、組立てられたとき、開口708,710が整合しないように、形成されている。これによって、ブレードアセンブリ702の最終的な製造が容易になる。具体的には、このとき、上側プレート504aは、ジグの上に配置されるので、その内面が上向きに露出することになる。さらに具体的には、このジグは、上側プレートの開口710を貫通するフィンガーを有している。他の構成要素の全てが上側プレート504a内に組立てられた後、下側プレート502aが上側プレート504a上に配置される。開口708が上側プレートの開口710と整合していないので、ジグのフィンガーは、下側プレート502aの内面と当接する。従って、プレート502a,504aを一緒に固定するのに用いられる溶接プロセス中、これらのフィンガーは、プレート502aの遠位端を下側に置かれたプレート504aから離して保持することになる。
ブレードアセンブリ702の作動中、窓708,710は、ブレードバー494aの遠位開端内に取り込まれた骨片および他の物質をブレードバーから排出するポートとして機能している。これらの破片の排出は、ブレードヘッドの基部496aの旋回によって生じることを理解されたい。具体的に、ブレードヘッド76aが片側に旋回すると、基部496aは、ブレードバー494aのその側の窓708,710から、取り込まれた破片を強制的に排出するようになっている。
ブレードアッセンブリ702は、駆動ロッド74aを備えている。各駆動ロッド74aは、互いに向き合ったフィンガー558aが駆動ロッドと一体化されるように、形成されている。具体的には、駆動ロッドは、薄肉の細長体および比較的広い遠位端を形成するように、表面研磨されている。ワイヤ放電加工のような切断法を用いて、ブレードヘッド基部496aがすべり嵌めされるフィンガー裂溝を形成している。表面研磨中に、各駆動ロッド74aは、近位端の足544が隣接する遠位側の細長体よりも厚くなるように、さらに形成されている。
ブレードアセンブリ702は、ブレードアセンブリ52が鋸ヘッド68に嵌合されるのと同様の方法によって、鋸ヘッド68aに嵌合される。ブレードバーの近位部分の側縁722は、ブラケット578と一体の段580に着座される。ブレードバーに加えられる近位側に向けられた力、およびブレードバーの側縁722の外向きテーパによって、ブレードバーは、ブラケット578に対して緊密に引っ張られる。これによって、ブレードアセンブリ702の側方運動が係止されることになる。
ブレードアセンブリ702が比較的薄いことを理解されたい。これによって、ブレードが適切な形状の切口を得るのを確実にすべく、ブレードを位置決めするために用いられる切断ガイド(ジグ)の狭いスロットに、ブレードアセンブリを挿入するのが容易になる。本発明の多くの態様では、ブレードアセンブリのバーは、0.200cmよりも小さい全厚みを有している。本発明のいくつかの好ましい態様では、この厚みは、0.165cm以下である。本発明のさらに他の好ましい態様では、この厚みは、0.140cm以下である。ブレードヘッドから前方に延在する歯499aの厚みがブレードバーの幅よりもわずかに大きい厚みを有すべきであることをさらに理解されたい。これらの2つの寸法の最小の差は、0.0025cmである。これらの構成要素の相対的な寸法は、ブレードバーが組織に形成された切口内に引っ掛かる可能性を実質的に排除することになる。
また、ブレードアセンブリ702がタブ582を超えて引っ張られるとすぐ、プランジャー664およびバネ696の力が、ブレードバー494aの近位端を鋸ヘッドの上面138aから離れる方向に押圧するようになっている。これによって、ブレードアセンブリ702を取り外すのに必要な労力がさらに低減されることになる。
図65から、ブレードヘッドのクラウン498aが、テーパを有する横方向側縁714を有することがさらに分かるだろう。さらに具体的に、側縁714は、クラウンに沿って前方(遠位側)に進むにつれて外方に拡がるようなテーパを有している。クラウン498aの基部の両端は、各々、横方向に延在するフィンガー718を有している。これらの構造的な特徴は、歯に近いクラウン498aの長手方向側縁が鋤として機能するように、設けられている。これらの鋤は、破片をクラウン498aから横方向に押し出している。この破片の移動によって、ブレードバー内に取り込まれる破片の量が低減することになる。
図66は、鋸ヘッド68aと共に使用され得る代替的な振動ヨーク730を示している。ヨーク730は、U字状の本体732を有するように、形成されている。さらに具体的には、ヨーク本体732は、2つの互いに平行に離間した表面734を持つU字状の内壁を有するように、さらに形成されている。ヨーク730は、本体732の基部の中心の下方に、円形ボス736を有するように、さらに形成されている。(仮想線で示される)ネジ付き孔738が、上方に延在し、ボス736を通って本体内に部分的に入っている。孔738から、滑らかな壁の皿孔740が、ヨーク本体732の残りを通って同軸で上方に延在している。
振動ヨーク730は、直径方向において互いに向き合った2つの長手方向に延在する略U字状のノッチ744を有するように、さらに形成されている。ノッチ744は、各ノッチが皿孔740に開口するように、ヨークの本体732の上面に位置している。
図67に詳細に示される振動ヘッド746が、振動ヨーク730に取り付けられ、振動ヨークの上方に延在している。振動ヘッド746は、前述の振動ヘッド70と略同じように設計されている。従って、振動ヘッド746は、2つの駆動ピン72bが延在する上側プレート370bを備えている。上側プレート370bの下には、多部分ボス374bが延在している。ボス374bの底面の下に、互いに向き合った2つの足382bが突出している。一組の孔(図示せず)が、振動ヘッド746を形成する構成要素を貫通している。
振動ヨークのボス736が、インナーハウジング孔332a内に回転可能に取り付けられている。振動ヘッドのボス374aは、インナーハウジング孔330a内に回転可能に取り付けられている。ブレード駆動アセンブリがこのように組立てられると、ヘッド746と一体の脚382aがヨークのノッチ744内に着座することになる。保持ネジ750が、振動ヘッド746を振動ヨーク730に保持している。図68に示されるように、保持ネジ750は、底に位置する円筒状のステム752を有している。ステム752の外面は、振動ヨーク孔738のネジ部と係合するように設計されたネジ部(図示せず)を有している。ステム752の上方において、保持ネジ750は、滑らかな壁のある本体754およびヘッド756を有している。ヘッド756は、本体754の直径よりも大きい直径を有している。ノッチ758は、締付け工具/取外し工具(図示せず)を受入れるように、ヘッドの外周から内方に延在している。
駆動アセンブリを形成する構成要素が組立てられると、ネジ本体754は、振動ヨーク730の皿孔740を貫通するようになっている。ネジステム752は、ヨーク孔738の上部内に螺合されている。従って、保持ネジ750のヘッド756は、振動ヘッド孔384aが開口する内部の環状段に当接することになる。ネジ750は、振動ヨーク孔738の底開端内に嵌合されている。
ヨーク730および振動ヘッド746が鋸ヘッド68a内に嵌合されると、軸受アッセンブリ694が、ヨークの互いに向き合ったフィンガー内に配置されるように、位置決めされている。さらに具体的には、軸受アセンブリ694の外輪が、ヨーク730の互いに向き合った平面734に当接している。従って、出力シャフト584の回転は、ヨーク730、従って、ヘッド746を振動させる運動に変換されることになる。
図69は、本発明によって構成された代替的なブレードアッセンブリ52aの分解斜視図である。ブレードアセンブリ52aは、前述の第1のブレードアッセンブリ52におけるのと同一の基本的な構造要素を有している。また、ブレードアセンブリ52aは、図70に最もよく示されるRFIDタグ770を備えている。RFIDタグ770は、プラスチックブロック772に包み込まれている。ブロック772内には、単一ワイヤの断面によって示されるコイル774も配置されている。コイル774は、RFIDに接続され、信号をRFIDと交換する要素として機能している。
ブロック772は、ブレードアセンブリ52aのブレードバーに取り付けられている。さらに具体的には、ブレードアセンブリ52aは、前述の第1のブレードバーを構成するプレート502,504と略同様の下側プレート502aおよび上側プレート504aを備えている。下側プレート502aは、遠位端の貫通窓776を有するように、さらに形成されている。上側プレート504は、遠位端の貫通窓778を有するように、さらに形成されている。プレート502a,504aは、ブレードバーを形成するように組立てられると、窓776,778が整合するように、形成されている。ブレードアセンブリ52aを構成する要素が組立てられるとき、ブロック772は、プレート窓776,778内に取り付けられるようになっている。
本発明のいくつかの態様では、ブロック772は、ブロックの横方向側壁から外方に延在するフランジまたはリップを有するように、形成されている。このフランジは、ブロック772よりも小さい深さを有している。フランジは、窓776,778の周囲をそれぞれ画定するプレート520a,504の互いに向き合った内面間の隙間に着座している。従って、フランジは、ブロック772をブレードバーに保持することになる。
図71は、ブレードアセンブリ52aと共に用いられる鋸50aを示している。鋸50aは、前述の第1の鋸50におけるのと同一の基本的な構成要素を含んでいる。鋸50aの鋸ヘッド68aは、信号をブレードアセンブリのコイル774と誘導変換するために配置されたコイル782をさらに備えている。さらに具体的に、コイル782は、ヘッドの上面138aと平行でわずか下方に位置する面に配置されるように、鋸ヘッド68aに取り付けられている。コイル782は、上面部分144aの下方に位置している。コイル782は、ブロック784内に配置され、このブロック784の外面が、上面部分144aの一部をなしている。本発明のいくつかの態様では、ブロック784は、オートクレーブ殺菌の厳しさに耐えることができるプラスチックから形成されている。本発明の他の態様では、ブロック784は、金属である。
コイル782は、導体792によって、コイル788に接続されている。コイル788は、鋸ヘッドの近位端部分124aの周りに配置されている。さらに具体的に、コイル788は、鋸ヘッドの近位端部分124aの周囲に嵌合されたリング790に包み込まれている。リング790は、鋸ヘッド近位端部分124に形成された溝(図示せず)内に着座している。リング790の外面は、鋸ヘッド近位端部分124aの隣接する外面と同一面をなしている。
例示の目的で、鋸ヘッドの中間部分128a,132aから内方に離間した導体792が示されている。本発明のいくつかの態様では、導体792は、鋸ヘッド68aの内壁に配置されている。本発明の他の態様では、導体792は、長手方向において鋸ヘッド68aを貫通する溝または孔内に着座している。
コイル788を包むコイル794が、モータハウジング80aと一体化されている。コイル794は、リング796内に含まれている。リング796は、ハウジング80aの第3の孔を画定するハウジング80aの内壁内に形成された溝(図示せず)内に着座している。
図72に示されるように、コイル794は、鋸50a内のRFID送信機798に接続されている。「密封された制御モジュールを有する外科用電動工具」という表題で2005年の7月28日に出願された本出願の譲渡人による米国特許出願番号60/720,592号に記載されているように、外科用電動工具に工具の作動を調整することができるプロセッサ802を設けることが知られている。この特許の内容は、参照することによって、ここに含まれるものとする。工具内のデータ送信機は、工具の作動を調整するのに用いられるデータを読取っている。本発明の鋸と一体のRFID送信機798は、このようなデータ送信機として機能している。
RFID送信機が信号をRFIDタグ770に出力すると、信号は、まずコイル794からコイル788に誘導変換によって伝達されることを理解されたい。次いで、信号は、コイル782からブレードアセンブリのコイル774に誘導変換によって伝達され、ブレードアセンブリのコイル774から、RFIDタグ770に送られる。RFIDタグ770によって生じた鋸のRFID送信機798用の信号は、逆の経路を経て、送信機798に送られる。
静止コイル794は、鋸のヘッドコイル788を囲んでいる。従って、鋸ヘッド68aの割出し位置と無関係に、常に、コイル788,794間の誘導信号交換が行われることになる。
ブレードアッセンブリのRFIDタグ770の内部に、図73のブロック806によって表されるメモリが設けられている。RFIDメモリは、ブレードアセンブリ52aを識別するデータを含んでいる。例えば、ブレード長さフィールド808には、ブレード長さを示すデータが蓄えられている。本発明のいくつかの態様では、この長さは、ブレードヘッドがブレードバーの中心に位置するとき、駆動ロッドの足の孔546の中心からブレードヘッドクラウン498の頂点に至るブレードに沿った長手方向の距離である。1つまたは複数のブレード形状データフィールド810は、ブレードヘッドクラウンの輪郭を記述するデータを含んでいる。これらのデータは、クラウンの曲率半径、クラインの遠位端によって範囲が定められる円弧、およびクラウンの厚みを記述している。歯の形状データフィールド811は、ブレードクラウン内に形成された歯の輪郭を記述するデータを含んでいる。
また、RFIDタグメモリは、ブレードアセンブリ52aの作動を調整するのに用いられるデータを含んでいる。これらのデータは、例えば、デフォルト作動速度データフィールド812および最大作動速度データフィールド814に貯蔵されている。デフォルト作動速度フィールド812内のデータは、ブレードヘッドが前後に振動されるべき標準的な初期サイクル速度を示すものである。最大作動速度データフィールド814内のデータは、ブレードヘッドが振動される最大速度を示すデータを含んでいる。
RFIDタグメモリは、ブレードアセンブリ52aが鋸に取り付けられた後にデータが書き込まれるフィールドも含んでいる。ブレードアセンブリが用いられたかどうかを示すデータおよび/またはブレードアセンブリが用いられた回数を示すデータを貯蔵するために、使用履歴データフィールド816が用いられている。本発明のいくつかの態様では、使用履歴データフィールド816は、単一ビットフラッグフィールドであるとよい。また、タイムスタンプフィールドでもよい。ブレードアセンブリ52aが鋸に取り付けられた最初の時または最後の時を示すデータを貯蔵するために、タイムスタンプフィールド818が用いられている。
本発明のこの態様の鋸50aおよびブレードアセンブリ52aが用いられるとき、ブレードアセンブリは、前述の第1実施形態における鋸ブレード68aに取り付けられるようになっている。RFIDタグ770内のデータは、リードモア(read more)データである。さらに具体的には、鋸50aと一体のRFID送信機798は、図74のステップ822において、基本的な呼掛け信号を周期的に生成する。この信号は、送信機798によって、連続的かつ周期的に出力されるものである。もしブレードアセンブリ52aが鋸50aに取り付けられていない場合、この信号に対する応答は生じない。
RFIDタグ770を有するブレードアセンブリ52aが鋸ヘッド68bに取り付けられると、基本的な呼掛け信号に応じて、RFIDタグが、短い確認信号を出力する(ステップ823)。この確認信号を受信すると、RFID送信機798は、データ読込み要求をRFIDタグ770に出力する(ステップ824)。この要求に応じて、RFIDタグ770は、貯蔵されたデータの全てをRFID送信機798に出力する(ステップ825)。RFID送信機は、データを鋸プロセッサ802に送信する(ステップ826)。次いで、鋸プロセッサ802は、これらのデータに基づいて、鋸の作動を調整する。
また、鋸プロセッサ802によって、ブレードアセンブリ52aの特性を記述するデータが、第2の送信機828を介して、遠隔ユニットに送信される。次いで、これらのデータは、鋸50aおよびブレードアセンブリ52aが用いて外科手術がなされる手術室における他の機器に送信される。
このような機器の1つは、外科用ナビゲーションシステムである。図75に一般的に示されるこのシステムは、多数の追跡装置830a,830bを備えている。各追跡装置830a,830bは、外科用工具の各々に取り付けられている。追跡装置830aは、鋸50aに取り付けられている。ローカライザ838は、追跡装置830から発信された信号を受信し、各追跡装置830a,830bの位置および方位に基づく基本信号を生成するものである。ローカライザに生成した信号は、ナビゲーションプロセッサ840に送信されるようになっている。ローカライザに生成した信号に基づき、ナビゲーションプロセッサ840は、追跡装置830a,830bが取り付けられた外科用工具の位置および方位を決定するものである。これらのデータに基づいて、外科部位に対する外科用工具の位置および方位を示す画像が生成されることになる。
図76のステップ832に示されるように、追跡装置830aから発信された信号に基づく本発明の鋸50aを用いる外科用ナビゲーションの方法において、鋸50aの位置および方位が決定される。鋸ヘッド68aが割出された後(このステップは、図示されない)、ブレードアセンブリ52aが鋸50aに取り付けられる(ステップ834)。
次いで、ステップ836において、ポインター837として知られる外科用工具が、ブレードバーに形成された1つまたは多数の参照点に接触される。これらの参照点は、ブレードバーに形成された1つまたは複数の窪み842(1つが示される)または1つの溝であるとよい。別の追跡装置である追跡装置830bが、ポインター837に取り付けられる。従って、ステップ836を実行するによって、ナビゲーションプロセッサ840は、ブレードバーヘッドの参照点の位置および方位を示すデータを生成することにある。また、ナビゲーションプロセッサ840は、鋸50aの位置および方位と参照点の位置および方位の両方を示すデータを有している。これらのデータに基づいて、ステップ844において、ナビゲーションプロセッサ840は、ブレードアセンブリ52aの角方位および割出し位置を決定する。
ステップ846では、ブレードアセンブリのRFIDタグ680内のデータが読取られる。ステップ848では、少なくともブレード長さおよびクラウンの幾何学的形状を表すデータがナビゲーションプロセッサ840に送信される。ブレードアセンブリ52aにバネ422によって加えられる近位側への付勢力によって、ブレードバー496の近位端が、ブレードヘッドの上面における所定の参照点に対する既知の位置に一定の間隔で着座する。従って、ナビゲーションプロセッサ840は、以下のデータ、すなわち、鋸50aの位置および方位、鋸の既知の軸の周囲のブレードバーの各方位、およびブレードアセンブリ52aの長さを含む。これらのデータに基づいて、ステップ850において、ナビゲーションプロセッサは、ブレードアセンブリ52aのクラウン498の遠位端の位置および方位を示すデータを生成する。次いで、ナビゲーションプロセッサ840は、患者の外科部位に対するブレードアッセンブリのクラウン498の位置を示す画像をディスプレイ852に生成することができる。
本発明の方法の代替的な態様では、鋸ヘッド68aが割り出された後、ポインター837を鋸ヘッド68aに形成された窪み842または他の参照マーカに接触させる。この窪みの位置に基づいて、ナビゲーションプロセッサ840は、鋸ヘッド68aの方位および割出し位置を決定する。ブレードバーは、鋸ヘッドに対して静止している。次いで、鋸ヘッド68aの位置は、鋸52aに対するブレードアセンブリの割出し方位を決定するのに用いられる。
図77および図78は、代替的なブレードアセンブリ52bを示している。ブレードアセンブリ52bは、前述のブレードアセンブリにおけるのと同一の基本的なブレードバーおよびブレードヘッドを有している。しかし、ブレードアセンブリ52bは、ブレードヘッドの基部が着座する遠位端部分において、互いに向き合った側壁がポート862を有するブレードバー494bを有している。ポート862は、上側プレートのリップ526にスロット(図示せず)を形成することによって、作製される。下側プレート502および上側プレート504を一緒に取付けると、スロットがブレードポート862になる。
図示されないが、ブレードアセンブリ52bは、適切なブレードヘッドを備えていることを理解されたい。ブレードヘッドは、基部を有し、この基部から、フィンガー868が互いに向き合った長手方向側縁から外方に延在している。ブレードヘッドは、ブレードヘッドが前後に旋回するとき、ヘッドの片側の各組のフィンガーが、関連するブレードバーの側壁に位置するポート862内に短い距離だけ入るように、形成されている。
本発明のこの態様のブレードアセンブリ52bが骨または他の組織を切断したとき、組織の少なくとも一部は、ブレードヘッド76bが延在するブレードバー494bの遠位開端に入る。ブレードヘッドが前後に旋回するにつれて、フィンガーは、取り込まれた組織をバーアセンブリの側壁ポート862を通して排出する。
さらに、本発明の鋸は、開示されたのと異なる構造を有する鋸ブレードを振動するのに用いられてもよい。例えば、本発明のいくつかの態様では、振動シャフトは、単一の金属片から形成される従来の鋸ブレードの近位端を受けるように設計された単一のピンまたはキャップを振動させることができる。単一ピンを含む場合、本発明の態様では、このピンが非円形輪郭を持つ開口を有していることを理解されたい。鋸ブレードは、鋸ブレードがピンに着座したときにこれらの2つの部品が一緒に回転するように、同様の輪郭を有する開口を有するとよい。振動ヘッドがキャップを含む場合、ブレードをキャップ内に保持するアセンブリが、キャップ内に設けられている。
本発明の全ての態様において、必ずしも、振動駆動アセンブリは、振動ヘッドが鋸ヘッドの近位端に付勢されるように、鋸ヘッドに取り付けられる必要がない。本発明の代替的な態様では、振動駆動アセンブリは、付勢部材が露出した振動ヘッドの構成要素を鋸ヘッドの前端(遠位端)に常に付勢するように、構成されてもよい。
鋸ヘッドを鋸の残りに対して割出す代替的な手段が用いられてもよい。例えば、本発明のいくつかの態様では、割出しを制御するリンク機構は、回転する鋸ヘッドではなく、鋸ハウジングに移動可能に取り付けられてもよい。本発明のいくつかの態様では、単一の付勢部材が、鋸ヘッドを静止鋸ハウジングに押圧すると共に、鋸ヘッドの回転を阻止するようにしてもよい。
同様に、ブレード連結アセンブリが変更されてもよい。すなわち、本発明の全ての態様において、必ずしも、ブレード連結アセンブリが、インナーハウジングアセンブリを鋸ヘッドにクランプし、これらの部品の相対的な運動を阻止する装置としても、機能する必要はない。本発明のいくつかの態様では、ブレードアセンブリを鋸ヘッドに離脱可能に取り付けるために、移動可能な構成要素が用いられてもよい。
同様に、ブレードアセンブリがここに記載された態様から変更されてもよい。例えば、本発明のいくつかの態様において、ブレードヘッドを旋回するのに、単一の駆動ロッドのみが用いられてもよい。同様に、駆動ロッドをブレードヘッドに旋回可能に接続するために、代替的な手段が用いられてもよい。また、ブレードヘッドをブレードアセンブリバーに枢動可能に取り付けるために、代替的な手段が用いられてもよい。これらの例として、参照することによってここに含まれる米国特許出願第10/887,642号に用いられる代替的なアセンブリが挙げられる。
さらに、ブレードヘッドが配置されるブレードバーの遠位部分における取り込まれた組織を排出する開口が、例示されたものと異なっていてもよい。
従って、特許請求の範囲の目的は、本発明の真の精神および範囲に包含されるこのような変更および修正の全てを含むことにある。

Claims (15)

  1. 外科用鋸ブレード(52,52a,52b,702)であって、
    互いに向き合ったプレート(502,502a,504,504a)を有する細長のブレードバー(494,494a,494b)であって、前記ブレードバーは互いに向き合った近位部分および遠位部分を有し、前記近位部分は、前記ブレードバーが電動式外科用鋸(50)に離脱可能に静止して固定されるように形成され、前記ブレードバーはその遠位端において前記ブレードバー内の空洞に開口する主開口を有し、前記プレートは、前記ブレードバー遠位部分内に空洞および前記空洞の主開口を形成するために互いに離間され、前記ブレードバーの少なくとも1つは、前記主開口から近位側に離れた第2の開口(520,539)を有する、細長のブレードバー(494,494a,494b)と、
    前記ブレードバー遠位部分の前記空洞内に旋回可能に取り付けられる基部(496,496a)と、前記基部と一体のクラウン(498)であって、前記ブレードバーの前記主開口を通って外側に延在し、歯(499,499a)を有し、前記基部と前記クラウンの両方は厚さを有し、ブレードヘッドによって切断された切口に前記ブレードバーを挿入することができるように前記クラウンの厚さは前記基部の厚さよりも大きいクラウン(498)と、を有するブレードヘッド(76,76a)と、
    前記ブレードバーのプレート間に配置された少なくとも1つの駆動ロッド(74,74a)であって、前記少なくとも1つの駆動ロッドは、前記ブレードヘッド基部に隣接して位置する遠位端と、前記外科用鋸(50)と一体の駆動部材(72,72a,72b)に係合するように構成されている近位端とを有し、前記少なくとも1つの駆動ロッドは、前記駆動ロッドが前記ブレードバーのプレート間で移動することができるような厚みを有している少なくとも1つの駆動ロッド(74,74a)と、
    前記少なくとも1つの駆動ロッドの上方に延在し且つ前記ブレードヘッド基部の表面部の上方に延在する少なくとも1つのフィンガー(558,558a)であって、前記フィンガーは、前記ブレードヘッドの前記基部を前記駆動ロッドに旋回可能に接続するように、前記少なくとも1つの駆動ロッドと前記ブレードヘッド基部との両方に接続され、前記フィンガーは前記ブレードバーの前記第2の開口(520,539)内に着座している、少なくとも1つのフィンガー(558,558a)と
    を備えている外科用鋸ブレード。
  2. 前記各プレート(502,502a,504,504a)はブレードバーの第2の開口(520,539)を有し、
    前記2つのフィンガー(558,558a)は、前記少なくとも1つの駆動ロッド(74,74a)と前記ブレードヘッド基部との間に延在し、前記各フィンガーは、前記駆動ロッドの表面及び前記ブレードヘッド基部の隣接する互いに向き合った表面の上方に位置し、前記2つのフィンガーは、前記駆動ロッド及び前記ブレードヘッド基部の互いに向き合った表面の上に位置し、前記フィンガーの両方は、前記ブレードヘッド基部を総括的に旋回可能に前記駆動ロッドに接続し、前記各フィンガーは前記ブレードバーの第2の開口の1つに着座していることを特徴とする、請求項1に記載の外科用鋸ブレード。
  3. 前記フィンガーと前記少なくとも1つの駆動ロッドは単一の構造体を形成し、前記駆動ロッドの遠位側には、前記フィンガー間に間隙が存在し、
    前記ブレードヘッド基部は、前記フィンガー間の前記間隙に配置され、
    ピン(560)が、前記ブレードヘッド基部を前記少なくとも1つの駆動ロッドに旋回可能に保持するために、前記フィンガー間を前記ブレードヘッド基部を通って延在していることを特徴とする、請求項1に記載の外科用鋸ブレード。
  4. 前記少なくとも1つのフィンガー(558)は、前記駆動ロッドに溶接されていることを特徴とする、請求項1、2あるいは3に記載の外科用鋸ブレード。
  5. 前記少なくとも1つの駆動フィンガー(558a)は、前記駆動ロッド(74a)と一体に形成されていることを特徴とする、請求項1、2あるいは3に記載の外科用鋸ブレード。
  6. 前記少なくとも1つの駆動ロッド(74,74a)の前記近位端は、前記駆動ロッドの残り(544,544a)よりも大きい厚みを有するように形成されていることを特徴とする、請求項1、2、3、4あるいは5に記載の外科用鋸ブレード。
  7. 前記プレート(502,502a,504,504a)のうち少なくとも1つは開口(512,528)を有し、前記駆動部材(72,72a,72b)が前記開口内に延在していることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5あるいは6に記載の外科用鋸ブレード。
  8. 前記少なくとも1つの駆動ロッド(74,74a)の前記近位端は、前記前記駆動部材(72,72a,72b)を受けるための開口(546)を有していることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、6あるいは7に記載の外科用鋸ブレード。
  9. 単一の駆動ロッド(74,74a)が前記ブレードバー(494,494a,494b)内に配置され、前記ブレードヘッド(76,76a)を旋回するようになっていることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、6、7あるいは8に記載の外科用鋸ブレード。
  10. 少なくとも2つの駆動ロッド(74,74a)が前記ブレードヘッド基部(496,496a)に旋回可能に取り付けられ、前記駆動ロッドの各々は前記少なくとも1つのフィンガー(558,558a)によって取り付けられていることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、6、7あるいは8に記載の外科用鋸ブレード。
  11. 前記ブレードバー(494,494a,494b)は、前記ブレードバーと一体の旋回ボス(518)を有するように形成され、
    前記ブレードヘッド基部(496,496a)は、前記ブレードバーの前記旋回ボス(518)の周囲に着座していることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9あるいは10に記載の外科用鋸ブレード。
  12. 前記旋回ボス(518)は前記プレート(502,504)から離れており、前記プレートの1つ(504)に溶接されていることを特徴とする、請求項11に記載の外科用鋸ブレード。
  13. 前記ブレードヘッド基部(496,496a)は開口(550)を有し、
    ピン(560)が、前記フィンガー(558,558a)から前記ブレードヘッド基部の前記開口内へ延在し、前記少なくとも1つの駆動ロッド(74,74a)を前記ブレードヘッド基部(496,496a)に旋回可能に固定していることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10あるいは11に記載の外科用鋸ブレード。
  14. 前記少なくとも1つのプレート(502,502a,504,504a)は、前記主開口及び第2の開口(520,539)とは別の第3の開口(522,708,710,863)を有し、前記第3の開口は、破片が前記第3の開口を通って前記空洞から流出し得るように、前記空洞に通じていることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12あるいは13に記載の外科用鋸ブレード。
  15. 前記互いに向き合ったプレート(502,502a,504,504a)は別個のプレートであり、一緒に固定されて前記ブレードバーを形成していることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13あるいは14に記載の外科用鋸ブレード。
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