JP5027589B2 - プロジェクタ装置及びプロジェクタ装置の投射ミラー開閉制御方法 - Google Patents
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Description
図13(b) は、投射ミラー135及び投射ミラーカバー137を開口部133の蓋との兼用にして、プロジェクタ装置131を使用しないときには蓋を閉じるようにしている。なお、本明細書では、以降、図13の投射ミラーカバー137と投射ミラー135とを一体化した構成を反射面138を備えた投射ミラーと称する。
投射ミラーの反射面に塵埃等の異物が付着すると、投影像の画質が劣化する。特に、近年投射表示距離が短く、拡大率も大きくなってきており、微小な粒径の塵埃についても無視できなくなってきている。
特許文献1では、塵埃の除去のために、プロジェクタ装置が稼動中、即ち画像の投影中に、投射ミラーを振動させて塵埃を振落とす超音波振動部と、投射ミラーの反射面に送風する送風ファン部を設けて塵埃を除去するものである。
即ち、従来は、プロジェクタ装置の稼働終了後の投射ミラーの閉じ忘れが起こることがあり、プロジェクタ装置の投影像の画質の劣化を招いた。
本発明の目的は、上記のようなプロジェクタ使用時の投射ミラーの誤操作による事故、終了後の投射ミラーの閉じ忘れ等がないプロジェクタを提供することにある。
また、好ましくは、本発明のプロジェクタ装置は、更に、プロジェクタ装置の設置姿勢を検出する姿勢センサを有し、制御部はプロジェクタ装置の設置姿勢に応じて、回転機構部を回転制御するものである。
また好ましくは、上記プロジェクタ装置は、回転機構部にメカニカルクラッチを備え、所定の力が回転機構部に加わった場合には、メカニカルクラッチをリリースするものである。
また好ましくは、上記プロジェクタ装置は、更に、投射ミラーの、使用状態の位置とスタンバイ状態の位置とを検出する位置検出センサを有し、プロジェクタ装置の使用状態の場合に、位置検出センサが投射ミラーが使用状態の位置にないことを検出した場合には、制御部は所定時間出射する表示光を最低輝度レベルにするものである。
また、好ましくは、本発明のプロジェクタ装置は、更に、制御部の制御により外部照射面に投射する表示光のフォーカスを制御するフォーカス制御部を有し、過電流検出部は、投射ミラーの回転制御の終了後はフォーカス制御部の過電流を検知してフォーカス制御部の状態を制御部に伝達するものである。
また上記プロジェクタ装置の投射ミラー開閉制御方法においては、好ましくは、しきい値が投射ミラーを回転させるモータ部に流れる電流値である。
図1は、投射ミラー12が開いて稼働定位置に固定され、プロジェクタ装置10が稼働中の状態である。画像表示部で生成され、筐体11内の出射開口部から出力された表示光は、稼働定角度(稼働定位置)に固定された投射ミラー11の自由曲面の反射面13で反射し、外部スクリーン等の被照射面に投影される。
従って、本発明のプロジェクタ装置10では、その制御部が、例えば、ユーザの操作によって操作ボタン群20の停止ボタンが押されたことを検知して、所定時間後に、ミラー回転モータを駆動して、投射ミラー12の反射面13を筐体11の開口部22側に自動的に倒し、開口部22を閉じると共に、反射面13を開口部に収納し、プロジェクタ装置10の雰囲気(設置環境)内に浮遊する微粒子等の塵埃が付着しないように密閉構造とすることによって塵埃の付着を防ぐものである。 また、非使用時には反射面13が外側に露出していないため、他からの物体の衝突等によって反射面13に傷がつくのを防ぐこともできる。
なお、プロジェクタ装置10の操作は、操作ボタン群20を押す以外に、例えば、ユーザによるリモコン操作でも良いことは勿論のことである。
図2(a) は据置き型の設置(据置き設置)方式で、テーブル204上にプロジェクタ装置201とその投射ミラー202が設置され、投射ミラー202から破線で示す如く投影画像が垂直の被照射面203面上に照射される。
図2(b) は天吊り型の設置(天吊り設置)方式で、天井から支柱205によってプロジェクタ装置201が吊り下げられ、投射ミラー202から破線で示す如く投影画像が垂直の被照射面203面上に照射される。
図2(c) は縦置き型(机上型)の設置(下投射設置または机上設置)方式で、被照射面203を兼ねたテーブル206上若しくは机上にプロジェクタ装置201が載置され、投射ミラー202から破線で示す如く投影画像が垂直の被照射面203面上に照射される。なお、プロジェクタ装置と被照射面は同じ台上にある必要はない。
図2(d) は下面型の設置(上投射設置)方式で、天井から支柱206によってプロジェクタ装置201が吊り下げられ、投射ミラー202から破線で示す如く投影画像が垂直の被照射面203面上に照射される。
姿勢センサ302は、例えば、光学式検出センサで、上、下、左、右の4方向を高精度に検出するセンサである。このような4方向検出センサとして、例えば、ローム株式会社製の品名RPI−1030がある。
以下、図3並びに図1及び図2を参照しながら、本発明の説明を行う。
なお、ユーザの操作は、例えば、プロジェクタ装置10のボタン群20でも良いが、図示しないリモコンで、プロジェクタ装置10の図示しない赤外線受光部に操作信号を送ることで実行する。
即ち、プロジェクタ装置10の稼動状態では、出射開口部から出力される表示光が投射ミラー11の反射面13に照射するように、開口部22を露出させる。即ち、反射面13に照射された表示光が自由曲面で反射し、外部スクリーン等の被照射面に投影されるように、投射ミラー12を稼動定位置(所定の角度)まで開き(引き起され)、その角度に固定する。
ミラー反転制御指示部( M−Rev )31−4から出力される制御信号をMrev、ミラー正転制御指示部( M−For )31−5から出力される制御信号をMforとすると、制御信号と回転、反転、停止の組合せは、以下の通りである。
(1)ミラー回転モータ35の停止状態:
制御信号Mrevが“LOW”、制御信号Mforが“LOW”
(2)ミラー回転モータ35の動作状態:
制御信号Mrevが“HIGH”、制御信号Mforが“HIGH”
(3)ミラー回転モータ35が正転(即ち、投射ミラー12が開く方向に回転)する場合:
制御信号Mrevが“HIGH”、制御信号Mforが“LOW”
(4)ミラー回転モータ35が反転(即ち、投射ミラー12が閉じる方向に回転)する場合:
制御信号Mrevが“LOW”、制御信号Mforが“HIGH”
また、ミラー回転モータ35の回転による力は、図示しない回転伝達機構を介して投射ミラー12を回転させ、筐体11の開口部22の開閉動作を行うが、開閉の途中で、ユーザが指を挟む等、投射ミラー12の回転動作を妨げた場合に、投射ミラー12が回転を続けないように、回転伝達機構にはメカニカルクラッチが具備されて、所定以上の力が投射ミラー12に加えられた時には、クラッチリリースするようにしている。
また、クラッチリリースは、例えば、投射ミラー12の位置が閉状態(閉じた時の定位置)若しくは開状態(開いた時の定位置、即ち稼働定位置)に来た時に解除するように構成している。
そして、ミラー反転制御指示部31−4から制御信号Mrev“HIGH”を出力することによって、ミラー回転モータ35を開く方向に動作させる制御信号を出力する(制御信号Mrevが“HIGH”、制御信号Mforが“LOW”)。
このため、所定時間以上リミッタSW33−2がオンとなったことを示す信号が入力されなければ、制御部301は、ミラー反転制御指示部( M−Rev )31−4とミラー正転制御指示部( M−For )31−5を制御してミラーモータドライバ305に制御信号を出力してミラー回転モータ35の回転を停止させる。
例えば、投射ミラー12が閉の状態から開の状態になるまでの時間が6[S]である場合には、所定時間を8[S]とする。
過電流禁止期間以降は、過電流検出部304から入力される過電流の情報を使って、投射ミラー12の回転動作(即ち、ミラー回転モータ35の駆動)を制御する。即ち、過電流禁止期間以降は、ミラー反転制御指示部31−4から出力される制御信号Mrevを“HIGH”(制御信号Mforも“HIGH”)にして、モータ停止ラッチ部3ー6によるミラー回転モータ35の停止動作を許可する。
なお、図3では、ミラーモータドライバ305に流れる電流が加算されて検出しないように、モータ電源308を設け、他の電源とは別にしている。このため、、通常のモータドライバでは、制御電源電圧とモータ駆動電圧とは異なる電圧にできるように、電源端子をそれぞれ別に設けている。即ち、同様に、図3で示すモータ電源308は、ミラー回転モータ35とフォーカスモータ37を回転させるためにだけ設けられ、制御部301を含む他の構成ユニットは、図示しない別電源から電源供給を受けて動作する。
なお、ミラー回転モータ35とフォーカスモータ37は、同時には動作しないようにしており、このため、過電流検出部304は共通に使用している。
また、単純に、ミラー回転モータ35の回転をハード的に停止させると、ミラー回転モータ35に供給される電流値がなくなるので、過電流検出部304は過電流を検出しないことになる。過電流を検出されないと、再び、ミラー回転動作を始めてしまうので、モータ停止ラッチ部307は、ソフトで停止させるまで、過電流検出状態を保持する。
フォーカス機能停止時には、フォーカス反転制御指示部( Focus− )31−8とフォーカス正転指示部( Focus+ )31−9の双方の状態を“LOW”に設定して、消費電流を少なくしている。
ユーザがスクリーンに投射された画像を見て、フォーカス調整が必要と判断し、リモコンを操作して調整を開始すると、フォーカス反転制御指示部( Focus− )31−8若しくはフォーカス正転指示部( Focus+ )31−9が“High”となり、Focus+信号若しくはFocus−信号がフォーカスモータドライバ307に出力される。フォーカスモータドライバ307は、入力された“High”信号がFocus+信号であるかFocus−信号であるかにより、回転方向を決め、過電流検出部304を介して供給されるモータ電源308からの電源電流をフォーカスモータ37にを供給し、フォーカスモータ37を回転させる。フォーカスモータ37が所定時間若しくは所定角度回転することにより照明光学系(後述する)の設定が変わり、焦点位置が変わる。
なお、フォーカス調整の場合でも、モータ回転の開始時点では過電流を発生するので、開始から所定時間内は過電流が検出されても、制御部301は回転を停止させない。
即ち、ランプは消灯しないでしばらく待機させるため、表示光を全画面黒色(最低輝度レベル)の画面(黒画面)にし、所定の時間経過後若しくは所定の周期でリトライ(投射ミラー12の開動作)を繰り返す。なぜなら、点灯中のランプの消灯は、未蒸発水銀が管球にくっついて点灯しなくなることがあるのでこれを防ぐために消灯しないで黒画面とするのである。
なお、リトライ回数が、N回(例えば、N=6)続いても、投射ミラー12が稼働定位置に来ない場合には、エラー表示して、ランプも消灯する。そして、インジケータ群21の該当するインジケータを点灯する。
また、通常動作で、ユーザの操作により、プロジェクタ装置10が終了操作されたときには、ミラー状態制御部31−3内の情報は投射ミラー12が稼働定位置にある情報を保持しているので、制御部301は、ランプを消灯し、クーリング操作を実行してから、投射ミラー12を閉じる。
そこで、本発明の一実施例では、以下に述べるように、設置形態に応じて設定する過電流値を可変している。
OCVd=OCVa>OCVc=OCVb……式(1)
OCVd>OCVa>OCVc>OCVb……式(2)
例えば、式(1)の場合には、OCVd=OCVa=100[mA]、OCVc=OCVb=150[mA]に設定する。
運転開始時と同様に、ユーザの操作により、制御部301は、まず、ミラー反転制御指示部31−4とミラー正転制御指示部31−5から、ミラーモータドライバ305に出力するそれぞれの制御信号を“LOW”状態にする(制御信号Mrev、制御信号Mfor共に“LOW”)。これによって、ソフトスタート回路をリセットする。
次に、ミラー反転制御指示部31−4から制御信号Mfor“HIGH”を出力することによって、ミラー回転モータ35を動作させる制御信号を出力する(制御信号Mrevが“LOW”、制御信号Mforが“HIGH”)。
もし、所定時間内にを示すリミッタSW33−1がオンとなったことを示す信号がミラー状態検出部303から出力されなかった場合には、回路故障等の障害が発生した考えられる。このため、所定時間以上リミッタSW33−1がオンとなったことを示す信号が入力されなければ、制御部301は、ミラー反転制御指示部( M-Rev )31−4とミラー正転制御指示部31−5を制御してミラーモータドライバ305に制御信号を出力してミラー回転モータ35の回転を停止させる。例えば、投射ミラー12が開の状態から閉の状態になるまで、6[S]であることが分かっている場合には、所定時間を8[S]とする。
過電流禁止期間以降は、ミラー正転制御指示部31−5から出力される制御信号Mforを“HIGH”(制御信号Mrevも“HIGH”)にして、モータ停止ラッチ部3−6の過電流停止時のラッチ動作を許可する。
なお、上記投射ミラー12を閉じる(収納)動作は、プロジェクタ装置の光源ランプのオフ動作及びクーリング動作と連動して実行する。
また、上記実施例で、投射ミラー12の回転動作時に、障害が発生した時には、ミラー回転モータ35の停止すると共に、プロジェクタ装置のインジケータ21のいずれかを点滅若しくは点灯させても良い。また更に、プロジェクタ装置のパネル部16から、外部に接続されている機器にエラー情報を送信し、接続されているPC( Personal Computer )、ディスプレイ等に表示しても良く、更にスピーカ等音源があれば、警告音を発生させても良い。
例えば、投射ミラー12の反射面13をユーザが清掃して、投射ミラー12が半開きの状態になっているときに、ユーザがプロジェクタ装置に電源を投入(電源オン)した場合には、まず、リセット機能が働き、投射ミラー12は一旦閉じ、その後、開動作に移行する。
また、ミラー状態制御部31−3は、ミラー状態検出部303から入力される信号が所定周期期間内にないか、若しくは入力される信号のレベルが極端に低い場合には、プロジェクタ装置のコネクタ外れか、リミッタSW33−1、33−2の故障であると判定して、インジケータ21のいずれかを点灯若しくは点滅して、光源ランプを点灯しない。また更に、プロジェクタ装置のパネル部16から、外部に接続されている機器にエラー情報を送信し、接続されているPC( Personal Computer )、ディスプレイ等に表示しても良く、更にスピーカ等音源があれば、警告音を発生させても良い。
このような閉動作においても、開動作と同様に、設置形態に違いに応じて、重力加速度の影響を考慮した過電流の設定値にする必要がある。
そこで、本発明の投射ミラーの一実施例の閉動作では、以下に述べるように、設置形態に応じて設定する過電流値を可変している。
制御部301は、開動作時と同様に、姿勢センサ302が検出したデータをもとにプロジェクタ装置10が、図2のどの形態で設置されているかを判定する。そして、判定結果に応じて、検出過電流値可変指示部31−7を制御し、ミラー回転モータ35の回転動作中に、過電流検出部304が過電流と判定する基準である規定値を変更する。
OCVb′=OCVd′>OCVa′=OCVc′……式(3)
OCVb′>OCVd′>OCVa′>OCVc′……式(4)
例えば、式(3)の場合には、OCVc′=OCVa′=100[mA]、OCVb′=OCVd′=150[mA]に設定する。
姿勢センサ302は、上述したように、上、下、左、右の4方向を高精度に検出するセンサである。姿勢センサ302は、2つの状態(姿勢モード(i)と姿勢モード(ii))を検知し、姿勢モード(i)の状態を姿勢モード(i)検出部31−1に出力し、姿勢モード(ii)の状態を姿勢モード(ii)検出部31−2に出力する。姿勢モード(i)検出部31−1と姿勢モード(ii)検出部31−2は、それぞれ、所定の周期期間で入力される姿勢モード状態を入力の都度更新して保持している。
制御部301は、そして、姿勢モード(i)及び姿勢モード(ii)が共に“HIGH”である時に、プロジェクタ装置が図2(a) の状態で設置されたと判定する。また、姿勢モード(i)及び姿勢モード(ii)が共に“LOW”であるときに、図2(b) の状態で設置されたと判定し、姿勢モード(i)が“HIGH”及び姿勢モード(ii)が“LOW”であるときに、図2(c) の状態で設置されたと判定し、姿勢モード(i)が“LOW”及び姿勢モード(ii)が“HIGH”であるときに、図2(d) の状態で設置されたと判定する。
なお、上記図3では、姿勢センサからの信号を、制御部では2つの姿勢モード検出部で保持する構成であったが、1つの姿勢モード検出部ですべて姿勢状態を判定と保持とを行っても良い。
ミラー回転モータ35が回転して、投射ミラー12が閉じている間、過電流検出部304は、ミラーモータドライバ305からミラー回転モータ35に流れる電流を監視している。
もし、投射ミラー12に指が挟まる等の異常な負荷がかかると、ミラー回転モータ35は、ミラーモータドライバ305は負荷に負けないように回転を続けさせようとして、それまで以上に大きな電源電力を供給する。その結果、ミラー回転モータ35には、大きな電流が流れることになり、過電流検出部304は、過電流が流れたことを検知して、ミラーモータドライバ305を介してミラー回転モータ35の回転を停止する。
なお、過電流検出部304がミラー回転モータ35に流れる電流を監視して過電流と判定する電流値は、制御部301の検出過電流値可変指示部31−7から、過電流検出部304に指示した値である。
図4において、プロジェクタ装置は、筐体部401と投射ミラー402とから構成される。光源部41からの光Lは、光学ユニット42に入射する。光学ユニット42は、照明光学系421と、例えば液晶パネルで構成された表示パネル422と、出射レンズ423とから構成される。照明光学系421は、ランプユニット42からの光Lの光量分布を均一化して表示パネル422に照射する。表示パネル422は、表示駆動回路43で駆動され、光Lを映像信号に応じた光学像(図示せず)で変調した表示光を形成する。形成された表示光は、出射レンズ423の出射開口部から、投射ミラー402を介して外部のスクリーン若しくは壁面等の被照射面403に投影される。
なお、図4では、出射レンズ423の出射開口部から出力される投射光、投射ミラー402、出力された投射光が投射ミラー402で反射する反射光、及び、被照射面403は、説明上模式的に描いているだけであり、配置に角度、大きさ、光の方向等は正確なものではない。
ステップ501では、プロジェクタ装置のランプ点灯(ランプボタンオン)操作がされたか否かを所定の周期で監視し(オン操作がなければステップ501を繰り返す)、ユーザの操作によってランプ点灯操作が行われたこと検知した場合にはステップ502に進む。
ステップ502では、投射ミラーが既に稼動定位置にあるか否かを確認し、稼動定位置にあれば、ステップ509に進み、稼動定位置になければステップ503に進む。
ステップ504では、ミラー監視タイマを起動し、ステップ505に進む。
ステップ505では、ステップ702の処理結果を分岐Dから受けた(過電流が検出された)場合にステップ507に進み、処理結果を受けていない場合にはステップ506に進む。即ち、過電流が検出されたので、投射ミラー12が閉状態(閉じた時)の定位置にあると判定し、ステップ507に進む。
ステップ506では、ミラー監視タイマが計測している時間が所定の時間以上になったか否かを判定し、所定の時間以上の場合は、タイムアウトと判定してエラー処理(分岐B:ステップ528)に進み、所定時間未満の場合には、ステップ505に戻る処理を繰り返す。
ステップ507では、ミラー監視タイマを停止(リセット)し、ステップ508に進む。
ステップ509では、冷却ファンを起動し、ステップ510に進む。
ステップ509では、冷却ファンが確かに起動したか否かを確認し、冷却ファンが起動していることが確認されればステップ511に進み、起動していなければエラー処理(分岐B:ステップ528)に進む。冷却ファンの起動の確認は、例えば、冷却ファンの回転をトルクメータによって監視する。
ステップ511では、ランプを点灯し、ステップ512に進む。
ステップ512では、投射ミラーを開く動作を開始する。即ち、ミラー回転モータを開動作するために、ミラーモータドライバーに正回転を指示(分岐F:ステップ801に処理を指示)し、ステップ513に進む。
ステップ513では、ミラー監視タイマを起動しステップ514に進む。
ステップ514では、駆動回路43(図4参照)を初期化(出画処理)し、分岐A(図6のステップ515)に進む。
なお、ステップ511とステップ512は、処理が同時であっても処理順が逆であっても良い。
ステップ516では、ミラー監視タイマが計測している時間が所定の時間(例えば、8[S])以上になったか否かを判定し、所定の時間以上の場合は、タイムアウトと判定してステップ517に進み、所定時間未満の場合には、ステップ515に戻る処理を繰り返す。
ステップ517では、ランプを消灯し、エラー処理(分岐B:ステップ528)に進む。
ステップ519では、ソフトスタート時定数のリセットを指示(分岐H:ステップ807に処理を指示し、画像表示定常ループステップ601に進む。
即ち、ランプ点灯動作開始(ステップ511)及び出画処理動作開始(ステップ514)と平行して、投射ミラー12を開く動作(ステップ801〜805)を実行する。投射ミラー12が回転(ステップ803)を続け、投射ミラー12が稼働定位置に到達すると、伝達機構に具備されているストッパ部にぶつかり過電流が検出される(ステップ804)。その結果、過電流検出部304は過電流の検出信号をモータ停止ラッチ部306出力する。検出信号を入力されたモータ停止ラッチ部306はミラー回転モータ35を停止させ(ステップ805)、かつ、制御部301のモータ状態検出部31−6に過電流の検出情報を出力する(分岐G:ステップ515に報告する)。またストッパ部に設置された開放スイッチ(リミッタSW33−2)がオンとなり、オン情報がミラー状態検出部303からミラー状態制御部31−3に出力される。
もし、投射ミラー12が回転中に、途中で何かにぶつかった場合には、タイムアウトする(ステップ516)ので、何かの障害が発生したとして、制御部301はエラー処理(分岐B:ステップ528)を指示してプロジェクタ装置の開動作、光源部のランプを消灯する(ステップ517)。
ステップ524〜ステップ527の処理は、ステップ601での定常操作、即ち、プロジェクタ装置の使用を停止する操作(ステップ523)がユーザにより行われるまで実行する処理である。
この処理動作の説明では、ユーザがプロジェクタ装置を用いて、所望の画像を外部スクリーンに投影するために、プロジェクタ装置が処理している動作についての説明を省略している。
ステップ520では、投射ミラー12が稼動定位置に固定され、ランプ点灯後出画処理が開始された状態(定常ループ)にあって、リミッタSW33−2からの情報を待っている。
即ち、図8のステップ808では、リミッタSW33−2がオンになっている時には、投射ミラー12は稼動定位置にあるので所定の周期でリミッタSW33−2の確認を繰り返している。しかし、何らかの理由(例えば、ユーザが誤って投射ミラー12に手をぶつけた)で稼動定位置から外れた時には、リミッタSW33−2がオフとなる。ミラー状態検出部303は、その情報を制御部301のミラー状態制御部31−3に伝達する(分岐I:ステップ520)。
ステップ520では、分岐I(ステップ808)から、投射ミラー12が稼動定位置から外れたという情報が入力された場合(開スイッチオフ状態)にはステップ521に進み、無い(開スイッチオン状態の)場合には、ステップ522に進む。ステップ521では、投射ミラーに異常が発生したとしてランプを消灯してエラー処理(分岐B:ステップ528)に進む。
上述のように、投射ミラー12が稼動定位置に固定され、ランプ点灯後出画処理が開始された状態(定常ループ:ステップ601)中においては、リミッタSW33−2を監視する。定常ループ中は光源部のランプが点灯している。もし、投射ミラー12が故意に閉じられた時には、光が中に戻る等によってランプの冷却動作に支障が出るので、安全のためにランプを消灯する。
ステップ523では、ランプオフボタンが押されたか否かを判定し、押されていなければステップ520に戻り、プロジェクタ装置の稼働状態を監視し続ける。また、ランプオフボタンが押された場合には、ステップ601からステップ524に進む。
即ち、ステップ524では、投射ミラー12を閉動作するために、ミラーモータドライバ305に反回転を指示(分岐J:ステップ901に処理を指示)し、ステップ525に進む。
ステップ525では、ランプを消灯し、ステップ526に進む。
ステップ526では、アフタークーリング処理を開始し、ステップ527に進む。ステップ527では、ソフトスタート時定数のリセットを指示(分岐K:ステップ907に処理を指示)し、スタンバイ状態に入る。
また、ステップ528では、エラー表示してスタンバイ状態とする。
また制御部301は、上記閉動作中の過電流の検出から逆回転後再び閉動作を行う回数が連続して所定回数あれば、閉動作を中止する。
図10において、ステップ1001では、プロジェクタ装置の投射ミラーを開く操作がユーザによってなされたことによって、先ず、投射ミラーを開く動作ではなく、閉じる動作を開始し、ステップ1002に進む。
ステップ1002では、プロジェクタ装置のランプ点灯(ランプボタンオン)操作がされたか否かを確認する。所定の周期で監視し、ランプボタンのオン操作がなければステップ1002を繰り返す。ユーザの操作によってランプボタンのオン操作が行われたこと検知した場合にはステップ1003に進む。
ステップ1003では、冷却ファンを起動し、ステップ1004に進む。
ステップ1005では、ランプの点灯を実行する。ランプを点灯させてステップ1006に進む。
ステップ1006では、ミラー監視タイマを起動し、ステップ1007に進む。
ステップ1007では、投射ミラーを開動作する。そのために、ミラーモータドライバに正方向に回転を指示し、ステップ1008に進む。
出画処理ステップ1008では、駆動回路(図4参照)を初期化し、ステップ1009に進む。
ステップ1009では、過電流が検出された場合はステップ1011に進み、過電流が検出されない場合はステップ1010に進む。
ステップ1010では、ステップ1006で開始したミラー監視タイマの時間が所定時間を過ぎてしまいタイムアウトになったか否かを判定する。タイムアウトと判定された場合は、分岐M(図12のステップ1213)に進む。また、タイムアウトになっていなければ、ステップ1009に戻る。
ステップ1012では、開スイッチ(図3、リミッタSW33−2参照)がオフになっているか否か(即ち、投射ミラーが稼働定位置にいないか否か)を判定する。オフになっていれば、ステップ1013に進み、オンであればステップ1016に進む。
ステップ1013では、リミッタSWはオンしていなければ、投射ミラーが稼働定位置にいないことになるので、投射ミラーの開動作をリトライする。即ち、再度ステップ1007と同様にミラーモータドライバに正回転を指示し、ステップ1014に進む。
ステップ1014では、リトライ処理から所定時間経過後、開スイッチがオフになっているか否かを判定する。オフになっていれば、ステップ1015に進み、オンであればステップ1016に進む。
ステップ1015では、リトライの回数をカウントしている。リトライの回数が所定回数Rnより小さいか同じであればステップ1013に進みリトライを繰り返し、リトライの回数が所定回数Rnを超えた場合には分岐M(図12のステップ1213)に進む。
即ち、投射ミラーを一度、所定の角度分逆戻りさせる。そして、点灯中のランプは消さないで、黒画面にしてランプを消したふりをする。
こうして、投射ミラーの開動作のリトライと、ランプの点灯・黒画面化は、同期して、同じ周期、同じ回数実行する。
次に、ステップ1016では、ミラーモータドライバを出力オープン状態にして、ミラーモータドライバの消費電力の低減とソフストスタート時定数のリセットを実行して、分岐L(図11のステップ1100)に進む。
ステップ1101では、投射ミラーが稼動定位置にあるか否かを判定する。即ち、リミッタSW33−2がオンになっている時には、投射ミラーは稼動定位置にある(開状態である)ので、ステップ1103に進む。しかし、リミッタSW33−2がオフの場合は、投射ミラーが稼動定位置にない(開状態ではない)状態なので、ステップ1102に進む。
ステップ1102では、ランプを消灯し、分岐M(ステップ121)に進む。
ステップ1104では、ランプオフボタンが押されたか否かを判定し、押されていなければステップ1101に戻り、プロジェクタ装置の稼働状態を監視し続ける。また、ランプオフボタンが押された場合には、ステップ1100からステップ1105に進む。
即ち、ステップ1105では、投射ミラーを閉動作するために、ミラーモータドライバに反回転を指示し、ステップ1106に進む。
ステップ1106では、ミラー監視タイマを起動し、ステップ1107に進む。
ステップ1107では、ランプを消灯し、ステップ1108に進む。
ステップ1108では、アフタークーリング処理を開始し、分岐N(図12のステップ1201に進む。
ステップ1202では、ステップ1106で起動したタイマーの経過時間が所定時間を以下ならばステップ1201に戻って過電流の検出判定を繰り返し、所定時間を超えていた場合には、ステップ1213に進む。
ステップ1203では、過電流が検出されたので、投射ミラーが稼働定位置にあると判定し、ステップ1106で起動したタイマを停止し、ステップ1204に進む。
ステップ1204では、開スイッチがオフになっているか否かを判定し、オフとなっていなければ、投射ミラーが閉じた状態の定位置(即ち、開口部を閉塞した状態)にあると判定してステップ1211に進み、オフであれば、投射ミラーが閉じた状態の定位置にない(まだ、閉動作が終了していない)と判定してステップ1205に進む。
ステップ1206では、アフタークーリング処理を開始し、ステップ1207に進む。
ステップ1207では、再度、投射ミラーの閉動作を開始(ミラーモータドライバに反転方向の回転を指示)し、ステップ1208に進む。
ステップ1209では、過電流が検出されない場合にはステップ1210に進む。過電流が検出された場合には、投射ミラーが閉動作を完了し、開口部を閉塞したと判定しステップ1211に進む。
ステップ1210では、ステップ1208で起動したタイマーの経過時間が所定時間を以下ならばステップ1209に戻って過電流の検出判定を繰り返し、所定時間を超えていた場合には、ステップ1213に進む。
ステップ1211では、ステップ1208で起動したタイマを停止し、ステップ1212に進む。
ステップ1212では、ソフトスタート時定数のリセットを指示し、スタンバイ状態若しくはプロジェクタ装置の停止状態に入る。
また、ステップ1213では、エラー表示してスタンバイ状態とする。
ミラーモータドライバを出力オープン状態にして、ミラーモータドライバの消費電力の低減とソフストスタート時定数のリセットを実行して、分岐L(図11のステップ1100)に進む。
また、その投射ミラー開閉制御方法においてのしきい値は、投射ミラーを回転させるモータ部に流れる電流値である。
しかし、投射ミラーの閉動作時、何らかの事故若しくは誤動作により、投射ミラーに障害物が衝突した場合には、閉動作を中止する。そして、所定時間若しくは所定角度から開動作に切替えて少し投射ミラーを戻すことで、指等が投射ミラーと開口部の間に挟まれるのを防ぐことができる。
Claims (7)
- 光源部と、画像表示部と、上記光源部からの照明光を画像表示部に照射するための光学系と、上記画像表示部に生成された画像により変調された表示光を外部照射面に投射する投射ミラーと、上記光源部及び上記画像表示部及び上記光学系を収容する筐体と、上記画像表示部と上記投射ミラーの間に上記画像表示部からの上記表示光を上記投射ミラーに出射するための開口部を有すると共に、上記投射ミラーを上記筐体の外側壁に開閉自在に取り付ける回転機構部と、上記回転機構部を回転制御する駆動部と、ユーザによるプロジェクタ装置の使用開始若しくはスタンバイ操作を検知してプロジェクタ装置を制御する制御部とを有し、使用状態では、投射光学系を形成し、スタンバイ状態では、上記開口部を閉塞することを特徴とするプロジェクタ装置であって、
更に、プロジェクタ装置の設置姿勢を検出する姿勢センサと、上記投射ミラーの開閉時に上記回転機構部の電流を検出し、所定の値以上の電流を検出した場合は過電流と判定する過電流検出部を有し、上記制御部はプロジェクタ設置姿勢に応じて、上記所定の値を可変することを特徴とするプロジェクタ装置。 - 請求項1に記載のプロジェクタ装置において、上記制御部は、上記過電流検出部が所定の値以上の電流を検出した場合は、上記駆動部を介して上記回転機構部の回転を停止することを特徴とするプロジェクタ装置。
- 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタ装置において、上記回転機構部はメカニカルクラッチを備え、所定の力が上記回転機構部に加わった場合には、メカニカルクラッチをリリースすることを特徴とするプロジェクタ装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のプロジェクタ装置において、更に、上記投射ミラーの、使用状態の位置とスタンバイ状態の位置とを検出する位置検出センサを有し、プロジェクタ装置の使用状態の場合に、上記位置検出センサが上記投射ミラーが使用状態の位置にないことを検出した場合には、上記制御部は所定時間出射する上記表示光を最低輝度レベルにすることを特徴とするプロジェクタ装置。
- 請求項2乃至請求項4のいずれか1つに記載のプロジェクタ装置において、更に、上記制御部の制御により上記外部照射面に投射する上記表示光のフォーカスを制御するフォーカス制御部を有し、上記過電流検出部は、上記投射ミラーの回転制御の終了後は上記フォーカス制御部の過電流を検知して上記フォーカス制御部の状態を上記制御部に伝達することを特徴とするプロジェクタ装置。
- 光学ユニットにより、画像表示部に生成された画像を光源から出力される照明光によって照射し、照射された表示光を投射ミラーの反射面によって反射し、反射された表示光を外部照射面に投射するプロジェクタ装置であって、プロジェクタ装置の使用時には上記投射ミラーを所定の角度で固定するために開動作させ、スタンバイ時には上記投射ミラーを上記投射ミラーによって上記光学ユニットを閉塞するために閉動作させる、プロジェクタ装置の投射ミラー開閉制御方法において、
上記投射ミラーを回転させるモータ部に流れる電流を検出し、所定の値以上の電流を検出した場合は過電流と判定するプロジェクタ装置の投射ミラー開閉制御方法であって、
プロジェクタ装置の設置姿勢を検知し、
検知された設置姿勢に応じて、上記投射ミラーの開動作若しくは閉動作が終了したことを検知するための上記所定の値を可変することを特徴とするプロジェクタ装置の投射ミラー開閉制御方法。 - 請求項6記載のプロジェクタ装置の投射ミラー開閉制御方法において、上記所定の値以上の電流を検出した場合は過電流と判定し、上記モータ部の回転を停止することを特徴とするプロジェクタ装置の投射ミラー開閉制御方法。
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