JP5027518B2 - 車体パネルの結合部の構造 - Google Patents

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本発明は、車体パネルの結合部の構造に関し、特に、アルミニウム系金属と鉄系金属とを抵抗スポット溶接で結合する部分の構造に関するものである。
近時、軽量化のために車体をアルミニウム系金属で構成する要望が高まっている。しかしアルミニウム系金属のみで所望の車体強度を確保することは困難なので、主要骨格部分を鋼板で構成し、ルーフパネルなどの強度の依存度が比較的低く、且つ面積が広い部位にアルミニウム系金属を選択的に用いることが考えられている。
他方、車体のアウタパネルは、耐食性が高く、且つ塗装面が滑らかに仕上がる合金化溶融メッキ鋼板を用いることが好ましいが、これにはアルミニウム系金属との抵抗スポット溶接による結合強度が低いという不都合がある。
こうした異種金属同士の溶接強度を確保する技術として、アルミニウム系金属と鉄系金属とを圧延等によって容易に剥がれないように合わせて一体化したクラッド材を、アルミニウム系金属と鉄系金属との溶接部に介在させる技術が特許文献1に提案されている。
特許第3355790号公報
しかるに、特許文献1に記載の技術によると、抵抗スポット溶接による溶接強度の確保は可能となるが、クラッド材を要するために部品点数が増加するという不都合がある。
本発明は、このような従来技術の不都合を解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、部品点数の増加を招くことなく、合金化溶融メッキ鋼板とアルミニウム系金属板とで車体のアウタパネルを構成することのできる車体パネルの結合部の構造を提供することにある。
このような課題を解決するために本発明の請求項1は、アルミニウム系金属板からなる第1のアウタパネル(ルーフアウタパネル2)と、合金化溶融メッキ鋼板からなる第2のアウタパネル(ルーフサイドレールアウタパネル4)と、非合金系亜鉛メッキ鋼板からなるインナパネル(スティフナ5、ルーフサイドレールインナパネル6)とを重ね合わせて結合する車体パネルの結合部の構造において、第2のアウタパネルとインナパネルとを溶接結合すると共にインナパネルを部分的に露出させる切欠部を第2のアウタパネルに設け、この切欠部から露出した部位に第1のアウタパネルを溶接結合するものとした。
また請求項2の発明においては、インナパネルにおける第2のアウタパネルの切欠部に対応する部位に、第2のアウタパネルの板厚に対応した高さの突出部12を設けるものとした。
このような本発明の請求項1の構成によれば、非合金系亜鉛メッキ鋼板からなるインナパネルにアルミニウム系金属板からなる第1のアウタパネルを直接スポット溶接することで所期の結合強度を確保することができるので、在来の設備や工程を変更することなく合金化溶融めっき鋼板とアルミニウム系金属板とで車体のアウタパネルを構成することができる。
また請求項2の構成によれば、切欠部と突出部とで第2のアウタパネルとインナパネルとを相互位置決めすることができる上、第1のアウタパネルと第2のアウタパネルとを互いに密接させた状態で第1のアウタパネルをインナパネルに溶接することができるので、板同士の位置合わせが容易となり製造工程を簡略化することができる。しかも第1のアウタパネルと第2のアウタパネルとが形成する凹溝の底面が概ね平坦になるので、雨水が溜まらずに済む。
以下に添付の図面を参照して本発明について詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された自動車の車体を示している。この車体1のルーフアウタパネル2は、例えば6000系アルミニウム合金の板材で形成されており、ルーフアウタパネル2の側端縁に接続するルーフサイドレール3は、メッキ鋼板で形成されている。
ルーフサイドレール3は、図2に示すように、アウタパネル4、スティフナ5、及びインナパネル6からなり、これらの各端縁に形成されたフランジ部4a・5a・6aと、ルーフアウタパネル2の側端縁に形成されたフランジ部2aとを互いに重ね合わせて抵抗スポット溶接することにより、車体のルーフが構成されている。
ここでルーフサイドレール3におけるアウタパネル4は合金化溶融メッキ鋼板にて形成され、スティフナ5並びにインナパネル6は非合金系亜鉛メッキ鋼板にて形成されている。なお、ルーフアウタパネル2のフランジ部2aと直接的に接触しないインナパネル6は非メッキ鋼板にて形成しても良い。
図3に示すように、ルーフサイドレール3におけるアウタパネル4のフランジ部4aには、適宜な間隔をおいて複数の矩形をなす切欠部11が形成されている。そして互いに重なり合った状態のスティフナ5並びにインナパネル6のフランジ部5a・6aには、アウタパネル4の切欠部11に対応する位置に上向きの突出部12が形成されている。この突出部12の高さ寸法は、アウタパネル4の板厚と略等しくされている。
次に抵抗スポット溶接の手順について説明する。
先ず、ルーフサイドレール3におけるスティフナ5並びにインナパネル6の両フランジ部5a・6aを重ね合わせると共に、突出部12に切欠部11を整合させた上でアウタパネル4のフランジ部4aをスティフナ5のフランジ部5aにさらに重ね合わせる。この状態で、アウタパネル4、スティフナ5並びにインナパネル6の各フランジ部4a・5a・6aの互いに重なり合う部位の適所、つまり切欠部11を避けた部位にスポット溶接機の電極チップ13を圧接し、これらを溶接結合する(図4−a)。これにより、鋼板製のルーフサイドレール3が形成される。
次に、ルーフサイドレール3におけるアウタパネル4のフランジ部4aにルーフアウタパネル2のフランジ部2aを重ね合わせ、アウタパネル4の切欠部11、即ちスティフナ5及びインナパネル6の両フランジ部4a・6aに設けられた突出部12に対応する部位にスポット溶接機の電極チップ13を圧接し、これらを溶接結合する(図4−b)。これにより、切欠部11から露出した突出部12の上面にルーフアウタパネル2のフランジ部2aが溶接結合され、ルーフサイドレール3とルーフアウタパネル2とが一体となる。
これによると、ルーフアウタパネル2は、非合金系亜鉛メッキ鋼板からなるスティフナ5に溶接されることとなる。ここで6000系アルミニウムと非合金系亜鉛メッキとの溶接部の延性比(剥離強度/せん断強度)は、約0.35(無次元)であり、鋼板同士の溶接部の延性比(0.30)よりも高い値が得られることが分かっており、6000系アルミニウムで形成されたルーフアウタパネル2を非合金系亜鉛メッキ鋼板で形成されたスティフナ5(或いはインナパネル6)に直接溶接することにより、十分な結合強度を確保することができる。従って本発明の構造によれば、部品点数の増加を招かずに済む。
また本発明の切欠部11と突出部12との対応により、アウタパネル4、スティフナ5、及びインナパネル6の板合わせも容易となり、ルーフサイドレール3の製造が容易となる。特に突出部12の高さをルーフサイドレールアウタパネル4の板厚と略等しい寸法とすることにより、切欠部11の内周と突出部の外周12との隙間をシーリング剤溜まりとして利用することができる上、ルーフアウタパネル2のフランジ部2aが当接する面を同一平面上に置くことができるので、ルーフアウタパネル2とルーフサイドレールアウタパネル4とが形成する凹溝の底面が概ね平坦になり、ここに雨水が溜まらずに済む。
突出部12の形状及び面積は、上述の実施形態に示した矩形などの多角形に限らず、要はスポット溶接機の電極チップ13を十分に圧接することができ、且つ電極チップ13の位置誤差を許容することができれば良く、例えば、円形、長円形、或いは楕円形などでも良い。また切欠部11の形状も、要は突出部12と干渉しなければ良いので、矩形そのものに限らず、角部にアールを付ける等しても良い。
上述の実施形態においては、スティフナ5とインナパネル6との両フランジ部5a・6aの重なり合う部位に突出部12を設けるものとしたが、要は6000系アルミニウムと非合金系亜鉛メッキとを直接溶接することができれさえすれば良いので、アウタパネル4に設けたのと同様な切欠部をスティフナ5にも設け、インナパネル6のフランジ部6aを切欠部から露出させ、これにルーフアウタパネル2のフランジ部2aを溶接するようにしても良い。或いは、スティフナ5のフランジ部5aがアウタパネル4のフランジ部4aと重ならないように構成し、インナパネル6にスティフナ5を別工程で溶接するようにしても良い。この場合は、ルーフアウタパネル2のフランジ部2aと直接的に接触しなくなるスティフナ5は、非メッキ鋼板にて形成しても良い。また場合によっては、スティフナ5及びインナパネル6側を突出させずに、ルーフアウタパネル2のフランジ部2aに下向きの突出部を設け、それを切欠部11内に没入させるようにすることもできる。
本発明が適用される車体の概略斜視図である。 図1中のII−II線に沿う要部断面図である。 本発明の適用部位の拡大斜視図である。 本発明の適用部位の拡大切断端面図であり、(a)はルーフサイドレールの溶接の様子を示し、(b)はルーフサイドレールに対するルーフアウタパネルの溶接の様子を示す。
符号の説明
2 ルーフアウタパネル
4 ルーフサイドレールアウタパネル
6 ルーフサイドレールインナパネル
11 切欠部
12 突出部
13 電極チップ

Claims (3)

  1. アルミニウム系金属板からなる第1のアウタパネルと、合金化溶融メッキ鋼板からなる第2のアウタパネルと、非合金系亜鉛メッキ鋼板からなるスティフナ及びインナパネルとを順に重ね合わせて結合する車体パネルの結合部の構造であって、
    前記第2のアウタパネルと前記スティフナと前記インナパネルとを溶接結合すると共に、前記スティフナ前記第1のアウタパネルの側に部分的に露出させる切欠部を前記第2のアウタパネルに設け、前記第1のアウタパネルと前記スティフナとが前記切欠部に対応する部位において当該両者を直接当接させ、当該直接当接部位において前記第1のアウタパネルと前記スティフナと前記インナパネルとを溶接結合することを特徴とする車体パネルの結合部の構造。
  2. 前記スティフナが前記切欠部に対応する部位あるいは前記スティフナが前記切欠部に対応する部位と前記インナパネルが前記突出部に対応する部位とに、前記第2のアウタパネルの板厚に対応した高さの突出部が前記第1のアウタパネルの側に向けて突出形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車体パネルの結合部の構造。
  3. 第1のアウタパネルがルーフアウタパネルであり、前記第2のアウタパネルが前記ルーフアウタパネルの側端縁に接続するルーフサイドレールである請求項1または2に記載の車体パネルの結合部の構造。
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