JP5026075B2 - ストッパとバヨネット式連結手段を備えたおよびロッキング・リングとを含む配給装置 - Google Patents

Description

本発明は請求項１の前文に記載したストッパと突起のある（バヨネット式）連結手段を備えたロッキング・リングを含む配給装置に関する。この形式の配給装置は、特に複数成分のカートリッジは、例えば本発明の出願人に付与された米国特許第５９１８７７２号によって知られている。ねじ式連結に優るバヨネット式連結手段の利点は、連結および連結解除が迅速にできることである。一方、特に大きな力を必要とする大型カートリッジの場合には、バヨネット式連結手段は欠点も有する。問題点は、ミキサーまたは補機の連結に関することだけではなく、緊締性を要求されるために僅かに円錐形とされて所定位置に堅固に取付けられる栓を有するストッパの引出しにも関する。

本発明の出願人に付与された米国特許第５１３７１８２号により、バヨネット式カムの上面が良好なロッキング作用を果たすように楔形状に形成され得るカートリッジ用ストッパは知られている。

米国特許第５３２０２３３号は安全バンドが破断されたことを示す手段を有する蓋を開示している。二部分よりなる安全バンドは弱化領域の各側にラグ（突起部）を含む。一方の一連のラグは一方のカム上をスライドし、他方の一連のラグは他方のカム上をスライドし、これにより蓋が開かれるときにバンドを切離すようにする。

ミキサーまたはストッパを取付けるためにねじ式連結リングを有するカートリッジでは、例えば米国特許第５４２３４４３号によれば、連結リングのねじを緩めることでストッパを移動させるための牽引ディスクをストッパに備えることが知られている。ねじ式連結リングはストッパの持上げのために比較的大きな移動を与えるが、通常のバヨネット式ロックは牽引力を与えることができない。したがって、大きなストッパを有するカートリッジではこの問題がこれまで未解決のままとなっていた。

このような背景のもと、本発明の目的はこの問題点を解決し、閉止するためにストッパが配給装置へ向けて移動されるだけではなく、ストッパが配給装置から持上げられることもでき、したがって牽引力を作用できるようにして、ストッパをロッキング・リングで移動させることができるようにバヨネット式ロックを形成することである。この目的は請求項１に記載された特徴によって達成される。

本発明は典型的実施例の図面を参照してさらに詳細に説明される。

図１および図２は二つの保存容器２，３と、別々の出口４，５と、ロッキング・リング６と、ストッパ７とを含むダブル・カートリッジ１の出口側端部を図示している。

本発明はロッキング・リングの回転、ここでは反時計方向の回転、によってストッパ７をカートリッジから持上げることに主として向けられる。ストッパ７は二つの栓８，９、緊締化フランジ１０および従動ネック１１を含み、従動ネック１１は牽引フランジ１２を備えており、牽引フランジ１２は凹部１５の形成された牽引ディスク１４を受入るための溝１３を有している。

二つの反対側のフランジ突起１７，１８を有する出口フランジ１６は、二つの出口４，５の端部部分に配置される。各フランジ突起は下面１９に緊締化斜面１７Ａを、また上面２０に牽引斜面１８Ａを含み、前記斜面は軸線方向に見ると傾いている。カートリッジの出口フランジの緊締化斜面１７Ａおよび牽引斜面１８Ａは、対応するロッキング・リング内の緊締化フランジおよび牽引フランジと協働する。

ロッキング・リング６は波形の回転部分２１およびそれに続く円筒部分２２を有し、円筒部分２２は回転部分よりも直径が小さく、したがって段部２３が形成され、この段部はストッパ７の緊密化フランジ１０上に係合される。栓から離れる方向へ向かう円筒部分２２の端部での通路３０の内径Ｄ１は牽引ディスク１４の直径Ｄ２よりも小さい。

リングの回転部分には、カートリッジ側の端部付近に二つのリング状突起２４，２５が配置されており、それらの上面にはリング状緊締化斜面２６が、また下面にはリング状牽引斜面２７が備えられている。再び述べるが、リング状緊締化斜面およびリング状牽引斜面は軸線保に見ると傾いている。

図３は緊締状態すなわち閉止状態における装置の機能を示す。この状態では、上面にリング状緊締化斜面２６，２７を備えたリング状突起２４，２５は、出口フランジ１６のフランジ突起１７，１８の下側のそれぞれ緊締化斜面１７Ａ，１８Ａと協働して、ロッキング・リングの時計方向の回転によって矢印の方向へ蓋を緊締すなわち閉じるようにする。

矢印の方向の牽引移動を示す図４で、ロッキング・リング６の同様のリング状突起２４，２５の下側の牽引斜面２６，２７は、ロッキング・リングによってストッパを解除して持上げるようにするために出口フランジ１６のフランジ突起１７，１８の牽引斜面１７Ａ，１８Ａと協働する。その一方、ロッキング・リングの前面２８は牽引ディスク１４に対して作用する。

ロッキング・リングの回転部分の内部には、さらに芯出し突起２９が突起２４，２５の間で段部分２３との連接位置に配置されており、ロッキング・リングを中心に位置決めするために回転部分から円筒部分まで軸線方向に傾いて延在する。図５および図６を参照されたい。

図５はロッキング・リングと共にロックされた状態でストッパを示しており、図６はロック解除の状態で示している。両図はさらに、ロッキング作動においてはロッキング・リングの段部分２３がストッパの緊密化フランジ１０上に係合する一方で二つの緊締化斜面は協働してストッパの栓をカートリッジ内に押込むように押圧すること、およびロック解除作動においては、ストッパの円筒部分の環状前面２８がストッパの溝に係合されている牽引ディスク１４に作用する一方で二つの牽引斜面は協働して螺合状態の解除時にストッパを引っ張るように作用する。

カートリッジ出口を塞ぐためには、予めロッキング・リングに取付けられているストッパが先ずカートリッジ出口の中へ押し込められ、リングを９０゜ほど回転させることでロックされる。ロック解除するには、ロッキング・リングが反対方向へ９０゜よりも僅かに大きい角度につき回転され、これによりストッパは引出されてロッキング・リングと一緒に取外すことができる。その後、牽引ディスクを取出した後に、ストッパはロッキング・リングから取外すことができるのであり、またこの同じロッキング・リングはミキサーをカートリッジに取付けるために使用することができる。

図７および図８による変形実施例において、牽引ディスクを使用する替わりに、牽引フランジ３１の長手方向の範囲が牽引フランジ１２に比較して長さＤ２まで延長されており、この長さＤ２はロッキング・リング３３の開口３２の直径Ｄ１よりも大きい。牽引フランジの下側に環状前面３４を位置させることができるようにするために、開口３２の反対側にはそれぞれの凹部３５が備えられ、これらの凹部が牽引フランジ３１の通過を可能にしている。

ストッパ３５の牽引移動を強力にするために、牽引フランジの下面には二つの反対方向の牽引斜面３７，３８を含んでいる。

残りの部分および機能は牽引ディスクを含む第一の実施例の場合と同じである。ストッパが挿入され、ロック作動時にロッキング・リングが開口３２を通して延在するようにロッキング・リングが牽引フランジ上に位置される。ロック解除では、まずロッキング・リングがストッパを解放するように回転され、さらなる回転においてストッパは引出される。この解決法は、一つの失くし難い部品、すなわち牽引ディスクを含む利点を与える。

牽引フランジの斜面を含む今説明した解決法は、ねじ付きロッキング・リングを有して、ねじ溝が配給装置の出口フランジのねじ部分と協働する実施例にも適用できる。

図示した例示実施例をもとに、多くの偏光が本発明の範囲を逸脱することなく可能である。したがって、出口開口および（または）栓を円錐形にすることができ、出口開口したがって栓を円筒形から変形させることおよびＤ形状にすることができ、バヨネット式のロック操作ならびにロック解除操作を時計方向または時計方向に行うことができ、複数の保存容器および出口の両方をそれぞれ互いに異なる形状にすることおよびそれらの横断面または容積の比率を１：１〜１：１０にすることができ、またストッパの栓を直径および長さの両方において相違させることができる。牽引ディスクの替わりに、拡張ピンまたはスナップ・リングなどを使用することができる。

本発明の説明から、バヨネット式連結具の利点が残される一方で、この緊締状態を得られる蓋は緊密シールおよび問題を生じることのない保存を保証し、簡単、安全および清潔な取り扱い、ならびに容易かつ迅速な蓋の着脱可能にする。

実施例は二重カートリッジに関するものであるが、この蓋および持上げ機構は他の配給装置やカートリッジ、例えば単一カートリッジや複数成分カートリッジまたは配給装置に使用できる。

本発明による例示実施例を示す。 分解図で図１の部品を示す。 閉じる方向におけるロッキング・リングの機能を示す。 ストッパを持上げる間のロッキング・リングの機能を示す。 図１の栓Ｖ−Ｖに沿う断面を示す。 別の位置における図５の部品を示す。 牽引ディスクのない本発明による装置の変形実施例を示す。 分解図で図７の部品を示す。

符号の説明

１ダブル・カートリッジ
２，３保存容器
４，５出口
６ ロッキング・リング
７ ストッパ
８，９ 栓
１０ 緊密化フランジ
１１ 従動ネック
１２ 牽引フランジ
１３ 溝
１４ 牽引ディスク
１５ 凹部
１６ 出口フランジ
１７，１８ フランジ突起
１７Ａ 緊締化斜面
１８Ａ 牽引斜面
１９ 下面
２０ 上面
２１ 回転部分
２２ 円筒部分
２３ 段部分
２４，２５ リング状突起
２６ リング状緊締化斜面
２７ リング状牽引斜面
２８ 前面
２９ 芯出し突起
３０ 通路
３１ 牽引フランジ
３２ 開口
３３ ロッキング・リング
３４ 環状前面
３５ 凹部
３６，３７ 牽引斜面

Claims (10)

1. 容器（２，３）と、容器（２，３）の出口（４，５）に受け入れられる栓（８，９）を有するストッパ（７，３６）と、バヨネット式連結手段を備えたロッキング・リング（６，３３）とを含む配給装置であって、ストッパ（７，３６）、容器（２，３）の出口（４，５）の外端部分、およびロッキング・リング（６，３３）の容器（２，３）側の端部分が、ロッキング・リングが一方向へ回転したときにストッパを容器（２，３）から牽引して持上げ、またロッキング・リングが他方向へ回転したときにストッパを容器（２，３）へ向けて移動させて容器に緊締するために相互に協働する手段（１７，２６；１８，２７）を含んでおり、相互に協働する手段は、前記出口（４，５）の外端部分に設けられていて上面（２０）および下面（１９）にそれぞれ牽引斜面（１８Ａ）および緊締化斜面（１７Ａ）を有する突起（１７，１８）と、前記ロッキング・リング（６）の前記端部分に設けられていて下面および上面にそれぞれ前記牽引斜面（１８Ａ）および緊締化斜面（１７Ａ）と係合する牽引斜面（２７）および緊締化斜面（２６）を有するリング状突起（２４，２５）とを備えていることを特徴とする配給装置。
2. ストッパ（７，３６）は緊密化フランジ（１０）を含み、この緊密化フランジはロッキング・リング（６）の段部分（２３）に係合することを特徴とする請求項１に記載された配給装置。
3. ストッパ（７，３５）は緊密化フランジ（１０）の上方に配置されてロッキング・リング（６，３３）の環状前面（２８，３４）に係止される牽引手段（１４；３１）を含むことを特徴とする請求項２に記載された配給装置。
4. ストッパ（７）が、該ストッパの栓（８，９）に面していない端部に取外し可能な牽引ディスク（１４）を含み、そのディスクの直径（Ｄ２）は容器（２，３）から離れる方向へ向いたロッキング・リング（６）の開口（３０）の直径（Ｄ１）よりも大きいことを特徴とする請求項２または請求項３に記載された配給装置。
5. ストッパ（３６）が牽引フランジ（３１）を含み、その牽引フランジの長手方向の長さ（Ｄ２）が容器（２，３）から離れる方向へ向いたロッキング・リング（３３）の開口（３２）の直径（Ｄ１）よりも大きく、開口（３２）は、それぞれが開口（３２）の径方向の反対側の位置にあって互いに対向する二つの凹部（３５）を有し、これら凹部を通すようにして牽引フランジをロッキング・リングの前記開口（３２）を通過させて牽引フランジ（３１）の下面をロッキング・リングの環状前面（３４）に係合させることができるようになっていることを特徴とする請求項１から請求項３までのいずれか一項に記載された配給装置。
6. ストッパ（３６）の牽引フランジ（３１）は下面に二つの牽引斜面（３７，３８）を含み、それら牽引斜面は軸線方向に見て傾いていることを特徴とする請求項５に記載された配給装置。
7. 容器（２，３）の出口（４，５）の外端部分に出口フランジ（１６）が設けられ、前記出口（４，５）の外端部分の前記突起（１７，１８）が出口フランジ（１６）の外周に設けられていることを特徴とする請求項１から請求項６までのいずれか一項に記載された配給装置。
8. 前記出口（４，５）の外端部分と前記リング状突起（２４，２５）とに設けられている牽引斜面（１８Ａ，２７）および緊締化斜面（１７Ａ，２６）は軸線方向に見て傾いていることを特徴とする請求項１から請求項７までのいずれか一項に記載された配給装置。
9. ロッキング・リング（６，３３）が内側に、軸線方向に配置されて半径方向に傾いた芯出し突起（２９）を含むことを特徴とする請求項１から請求項８までのいずれか一項に記載された配給装置。
10. 前記容器（２，３）を二つ含むダブル・カートリッジ（１）を備えており、ストッパ（７，３３）がそれぞれの容器（２，３）の出口（４，５）に受け入れられる二つの栓（８，９）を含んでいることを特徴とする請求項１から請求項９までのいずれか一項に記載された配給装置。

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