JP5025574B2 - 画像処理装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の画像を合成して高解像度化する超解像処理の機能を有する画像処理装置及びその制御方法に関するものである。
近年、CCDやCMOSセンサプロセスの細密化が進み、デジタルカメラの解像度は飛躍的に向上した。しかし、さらなる高解像度化の要求はますます高まっており、各社メーカーはより高密度なセンサを作製することを競い合っている。その一方で、より安価な撮像系を用いてデジタル画像処理により高解像度化を図る、いわゆる超解像技術が注目を集めている。
超解像技術は、非同一且つ類似の画像を複数用いてサブピクセルレベルでの位置合わせ及び合成処理を施すことにより、1枚の写真からでは判断できない、より細密な部分の画素値を推定する技術である。これにより、更なる高解像度化が図られる。
この超解像処理を行う方法は、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されている。特許文献1には、露出値の差が小さい複数枚の画像を類似画像と判断し、それらの画像を用いて超解像処理を施す技術が開示されている。特許文献2には、撮像時に超解像処理に係る所定の撮像条件(ホワイトバランスの変化量や露出の変化量など)が適切か否かを判断し、その判断結果に基づいて画像に超解像処理を施すか否かを判断する技術が開示されている。
特開2006−33232号公報 特開2007−151080号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、ディスプレイ(表示部)の表示領域の画素数に応じた超解像処理の制御を行っていなかった。そのため、例えば、表示部の画素数以上の画素数を有するような画像、すなわち超解像処理を施す必要がない画像に対しても超解像処理を施していた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、表示対象の画像に対し超解像処理を施す必要があるか否かを判定することにより、超解像処理を施すか否かを適切に制御可能な画像処理装置を提供することにある。また、そのような画像処理装置の制御方法を提供することにある。
本発明の第1の画像処理装置は、
複数の類似する画像を合成することにより高解像度化する超解像処理の機能を有する画像処理装置であって、
表示対象の画像の画素数と、画像を表示する表示部の表示領域の画素数と、表示対象の画像の圧縮率とに基づいて、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があるか否か判定する判定手段と、
前記判定手段で超解像処理を施す必要があると判定された場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す超解像処理手段と、
を有し、
前記判定手段は、
前記表示対象の画像の圧縮率が所定値以上である場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があると判定し、
前記表示対象の画像の圧縮率が所定値未満である場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要がないと判定する
ことを特徴とする。
本発明の第2の画像処理装置は、
複数の類似する画像を合成することにより高解像度化する超解像処理の機能を有する画像処理装置であって、
表示対象の画像の画素数と、画像を表示する表示部の表示領域の画素数と、表示対象の画像の拡大率とに基づいて、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があるか否か判定する判定手段と、
前記判定手段で超解像処理を施す必要があると判定された場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す超解像処理手段と、
を有し、
前記判定手段は、前記表示対象の画像の画素数と前記拡大率とを用いて拡大前の画素数を算出し、当該算出された画素数と、前記表示部の表示領域の画素数とを比較することにより、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があるか否か判定する
ことを特徴とする。
本発明の第1の画像処理装置の制御方法は、
複数の類似する画像を合成することにより高解像度化する超解像処理の機能を有する画像処理装置の制御方法であって、
表示対象の画像の画素数と、画像を表示する表示部の表示領域の画素数と、表示対象の画像の圧縮率とに基づいて、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があるか否か判定する判定ステップと、
超解像処理を施す必要があると判定された場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す超解像処理ステップと、
を有し、
前記判定ステップでは、
前記表示対象の画像の圧縮率が所定値以上である場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があると判定し、
前記表示対象の画像の圧縮率が所定値未満である場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要がないと判定する
ことを特徴とする。
本発明の第2の画像処理装置の制御方法は、
複数の類似する画像を合成することにより高解像度化する超解像処理の機能を有する画像処理装置の制御方法であって、
表示対象の画像の画素数と、画像を表示する表示部の表示領域の画素数と、表示対象の画像の拡大率とに基づいて、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があるか否か判定する判定ステップと、
超解像処理を施す必要があると判定された場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す超解像処理ステップと、
を有し、
前記判定ステップでは、前記表示対象の画像の画素数と前記拡大率とを用いて拡大前の画素数を算出し、当該算出された画素数と、前記表示部の表示領域の画素数とを比較することにより、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があるか否か判定する
ことを特徴とする。
本発明によれば、表示対象の画像に対し超解像処理を施す必要があるか否かを判定することにより、超解像処理を施すか否かを適切に制御可能な画像処理装置及びその制御方法を提供することができる。
<第1の実施形態>
本発明は、複数の類似する画像を合成することにより高解像度化する超解像処理の機能を有する画像処理装置及びその制御方法に関するものである。本実施形態に係る画像処理装置は、表示対象の画像の画素数と、画像を表示する表示部の表示領域の画素数(表示画素数)とに基づいて、表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があるか否かを判定する。本実施形態に係る画像処理装置は、例えば、超解像処理の機能を有するデジタルテレビなどに適用可能である。なお、本実施形態では、表示対象の画像は外部の記録媒体から画像処理装置に入力(取得)されるものとする。具体的には、表示対象の画像を表すデータ(対象画像データ)が取得される。
以下、本実施形態に係る画像処理装置が、対象画像データを取得し、表示部に表示するまでの処理について説明する。
まず、本実施形態に係る画像処理装置の内部構成及び動作の概略について、図1に示す機能ブロック図を用いて説明する。
図1において、入力IF部101は、メモリカードや着脱式ハードディスクドライブなどの外部記録媒体から、対象画像データを取得するためのインターフェースである。本実施形態では、外部記録媒体は、デジタルカメラのような撮像装置が有するものとする。即ち、本実施形態に係る画像処理装置は、撮像装置で撮影された画像のデータを取得するものとする。また、外部記録媒体に記録されている画像データは、Exif(Exchangeable Image File Format)ファイルフォーマットを有するものとする。図2はExifファイル(画像データ)の構成を示す図である。図2に示すように、Exifファイルは、ヘッダ情報、画像情報、サムネイル情報を含む。
ヘッダ情報とは、例えば、撮像装置で撮影したときの環境やユーザ設定条件等のタグ情報などである。画像情報とは、撮像装置が撮影時に取得した、画像を表す情報である。サムネイル情報は、その画像を縮小した、見出し用小画像を表す情報である。
制御部102は、画像処理装置100の有する各機能を制御する制御部である。具体的には、制御部102は、対象画像データを取得し、表示部116に表示するまで処理において各機能を制御する。例えば、制御部102は、外部記録媒体から対象画像データを次々に取得するための制御、取得した対象画像データからヘッダ情報や画像情報を抽出するための制御を行う。また、各構成部にヘッダ情報や画像情報を転送するための制御、画像を表示するタイミングを調整するための制御なども行う。
類似画像判定部103は、対象画像データのファイル名やヘッダ情報をデータベースとして保持し、外部記録媒体に、取得された画像(表示対象の画像)と類似する画像(類似画像)が存在するか否か、存在する場合には何枚存在するかを判定する。なお、類似画像のデータ(類似画像データ)は、対象画像データと同様に入力IF部101で取得されるものとする。
画素数判定部104は、対象画像画素数取得部105、表示画素数取得部106、及び画素数比較部108を有する。
対象画像画素数取得部105は、入力IF部101で取得した対象画像データのヘッダ情報から、表示対象の画像の画素数(対象画像画素数)を取得する。
表示画素数取得部106は、表示情報記憶部114から表示画素数を取得する。
画素数比較部108は、表示画素数と対象画像画素数とに基づいて、表示対象の画像に超解像処理を施す必要があるか否かを判定する。本実施形態では、画素数比較部108は、対象画像画素数が表示部116に表示するのに十分な画素数か否かを判定する。判定方法の詳細については後述する。
デコード処理部109は、対象画像データの画像情報を展開するためのデコード処理を行う。
画像記録部110は、入力IF部101で取得した対象画像データ、類似画像データ、デコード処理部109によって展開された画像情報、超解像処理後の画像情報などを一時的に記録するためのバッファメモリである。
超解像処理部111は、位置合わせ処理部112及び画像合成処理部113を有する。
位置合わせ処理部112は、画素数判定部104において超解像処理を施す必要があると判定された表示対象の画像に対して、その画像の類似画像とサブピクセル単位で正確に位置合わせを行う。具体的には、位置合わせ処理部112は、画像間で撮影対象物の移動量や変化量が最小となるように、表示対象の画像を基準画像として、類似画像に対して拡大、縮小、移動、回転などの処理を施す。なお、類似画像は、上述した類似画像判定部103において表示対象の画像と類似すると判定された画像である。
画像合成処理部113は、位置合わせを行った画像群(表示対象の画像とその類似画像)に対して、合成処理を行い、サブピクセル単位で画素値の読み出しを行う。これにより、より多い画素数の合成画像が得られる。得られた合成画像は、画像記録部110に記録される。
表示情報記憶部114は、表示画素数を記憶する。表示情報記憶部114としては、不揮発性メモリやハードディスクなどの記録媒体を適用すればよい。
画像処理部115は画像記録部110に記録されている画像(表示対象の画像または超解像処理後の画像)に対し、表示画素数に合わせるよう、拡大や縮小、トリミングなどの処理を行う。画像処理部115で処理された画像は、表示部116に出力される。
表示部116は画像を実際に閲覧できるように表示するものである。表示部116としては、例えば、電子放出素子を有する表示パネルやLCD(liquid crysta
l monitor)、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode Ray Tube)などを適用すればよい。
次に、本実施形態に係る画像処理装置における画像処理の流れを、図3のフローチャートを用いて説明する。ここで、外部記録媒体に記録されている画像データのファイル名には、DCF(Design rule for Camera File system)規格に基づいて、撮影順に昇順で連続する番号が付されるものとする。また、入力IF部101は、対象画像データとして撮影順に画像データを取得するものとする。なお、以下に説明する画像処理は、外部記録媒体への画像(表示対象の画像)の読み込みが指示された際に行われるものとする。画像の読み込みの指示は、例えば、外部記録媒体が画像処理装置に接続された際に行われるものであってもよいし、ユーザがリモコンなどを用いて表示部116に外部記録媒体に記録されている画像を表示する際に行われるものであってもよい。画像の読み込みの指示は、例えば、制御部102が入力IF部101に対して行う。
本実施形態に係る画像処理装置において、外部記録媒体への画像の読み込みが指示されると、制御部102が対象画像データを取得する順番のカウンタ(以下、取得カウンタ)を、初期値(N=1)にセットする(ステップS101)。
次に、入力IF部101が、外部記録媒体に記録している画像群の中から、対象画像データとして、N番目に撮影した画像データを取得する。取得された対象画像データは、制御部102の指示により画像記録部110に記録される(ステップS102)。
そして、取得した対象画像データに含まれるヘッダ情報の一部が、制御部102の指示により、類似画像判定部103に送られる。ヘッダ情報の一部が類似画像判定部103に送られると、類似画像判定部103は、N番目の画像(表示対象の画像)に類似する画像(類似画像)が外部記録媒体に存在するか否か、存在する場合には何枚存在するかを判定する(ステップS103)。ステップS103において、類似画像が存在すると判定された場合(ステップS103:YES)、ステップS106へ進み、類似画像が存在しないと判定された場合(ステップS103:NO)、ステップS104へ進む。
まず、類似画像が存在しないと判定された場合(ステップS103の次にステップS104へ進んだ場合)の処理の流れについて説明する。
ステップS104では、取得したN番目の画像(表示対象の画像)を表示部116に表示する。具体的には、制御部102が、画像記録部に記録されている対象画像データから画像情報を取得する。取得された画像情報は、デコード処理部109に送られ、デコードされる。デコードされた画像情報は画像記録部110に記録される。デコード後の画像は表示情報記憶部114から得られる表示画素数に基づいて、画像処理部115によって適切な大きさに変換される。変換後の画像は、表示部116に転送され、適切な位置に表示される。
そして、制御部102が、取得カウンタを1つ進める(ステップS105)。具体的には、制御部102は、取得カウンタNに1を加算する(N=N+1)。ステップS105の次に、ステップS113の処理が行われる。ステップS113の処理については後述する。
次に、類似画像が存在すると判定された場合(ステップS103の次にステップS106へ進んだ場合)の処理の流れについて説明する。
ステップS106では、表示画素数取得部106が表示情報記憶部114から表示画素数を取得し、対象画像画素数取得部105が画像記録部110から、表示対象の画像の画素数(対象画像画素数)を取得する。対象画像画素数は、具体的には、ステップS102で記録された対象画像データのヘッダ情報から取得される。表示画素数取得部106で取得された表示画素数と対象画像画素数取得部105で取得された対象画像画素数は、画素数比較部108に送られる。
そして、画素数比較部108は、ステップS106で取得された表示画素数と対象画像画素数とを比較し、対象画像画素数が表示部116に表示するのに十分な画素数か否かを判定する(ステップS107)。対象画像画素数が表示部116に表示するのに十分な画素数であると判定された場合(ステップS107:YES)、ステップS111へ進む。対象画像画素数が表示部116に表示するのに十分な画素数でないと判定された場合(ステップS107:NO)、ステップS108へ進む。ステップS107の処理の詳細については後述する。
まず、ステップS107で、対象画像画素数が表示部116に表示するのに十分な画素数でないと判定された場合(ステップS107の次にステップS108へ進んだ場合)の処理の流れについて説明する。
ステップS108では、入力IF部101が、ステップS103で類似画像であると判定されたM枚の画像(類似画像)のデータ(類似画像データ)を取得する。取得された類似画像データは、画像記録部110に記録される。
次に、ステップS101で取得されたN番目の画像データ(対象画像データ)、及び、M枚の類似画像データがデコード処理部109に送られ、デコードされる。そして、超解像処理部111が、それらのデコードされた画像を用いて、ステップS101で取得されたN番目の画像(表示対象の画像)に超解像処理を施す(ステップS109)。具体的には、デコード処理部109は、それら画像データの画像情報をデコードする。超解像処理としては、位置合わせ処理部112がデコードした画像群の位置合わせを行い、画像合成処理部113が位置合わせされた画像群の合成処理を行う。超解像処理後の画像は画像記録部110に記録される。
そして、ステップS109で生成された画像(超解像処理後の画像)が表示部116に表示される(ステップS110)。超解像処理後の画像は、画像処理部115によって適切な大きさに変換される。具体的には、画像処理部115は、表示情報記憶部114から得られる表示画素数に基づいて、超解像処理後の画像の大きさを変換する。例えば、超解像処理後の画像は、その画素数が表示画素数になるように変換される。変換後の画像は、表示部116に転送され、適切な位置に表示される。ステップS110の次に、ステップS112の処理が行われる。ステップS112の処理については後述する。
次に、ステップS107で、対象画像画素数が表示部116に表示するのに十分な画素数であると判定された場合(ステップS107の次にステップS111へ進んだ場合)の処理の流れについて説明する。
ステップS111では、ステップS102で取得したN番目の画像(表示対象の画像)を表示部116に表示し、ステップS112へ進む。具体的には、制御部102が、画像記録部に記録されている対象画像データから画像情報を取得する。取得された画像情報は、デコード処理部109に転送され、デコードされる。デコードされた画像情報は画像記録部110に記録される。デコード後の画像は表示情報記憶部114から得られる表示画素数に基づいて、画像処理部115によって適切な大きさに変換される。変換後の画像は
、表示部116に転送され、適切な位置に表示される。
ステップS112では、制御部102が、取得カウンタを類似画像の枚数(M)と1つ分進め、ステップS113へ進む。具体的には、制御部102は、取得カウンタNにM+1を加算する(N=N+M+1)。
ステップS113では、制御部102が、未取得画像、すなわちN以上の番号が付された画像データが外部記録媒体に存在するか否かを判定する。未取得画像が存在する場合、ステップS102へ戻り、未取得画像が存在しない場合、処理を終了する。
以上述べたように、本実施形態に係る画像処理装置では、ステップS101〜ステップS113の処理を行うことにより、超解像処理を適切に制御することができる。具体的には、表示対象の画像は、画素数比較部108で超解像処理を施す必要があると判定された場合にのみ(類似画像が存在し、かつ、表示画素数に比べて少ないと判定された場合にのみ)、超解像処理が施される。超解像処理は、サブピクセルレベルの位置合わせや、画素推定など、複雑な処理を必要とするため、長い処理時間を要する。本実施形態に係る画像処置装置では、表示対象の画像の画素数が表示画素数以上である場合には、類似画像が存在する/しないに関わらず、超解像処理を省略する。そのため、処理時間を大幅に短縮することができる。
次に、ステップS103の処理方法(類似画像が存在するか否かの判定方法)について、図4を用いて詳細に説明する。
まず、制御部102が類似画像の枚数を0(M=0)にセットする(ステップS121)。
そして、類似画像判定部103が、N番目の画像データ(対象画像データ)のファイル名に付されている番号と外部記録媒体に記録されているN+M+1番目の画像データのファイル名に付されている番号の差を算出する(ステップS122)。なお、本実施形態では、N+M+1番目の画像データのファイル名に付されている番号から対象画像データのファイル名に付されている番号を減算するものとする。例えば、対象画像データのファイル名がIMG_0001であり、N+M+1番目の画像データのファイル名がIMG_0003であったとき、番号の差は3−1=2となる。
次に、対象画像データのヘッダ情報に含まれる連写番号(連写撮影された際にヘッダ情報内に記録される番号)と外部記録媒体に記録されているN+M+1番目の画像データのヘッダ情報に含まれる連写番号の差を算出する(ステップS123)。なお、本実施形態では、ファイル名に付されている番号の差と同様に、N+M+1番目の画像データのヘッダ情報に含まれる連写番号から対象画像データのヘッダ情報に含まれる連写番号を減算するものとする。例えば、対象画像データの連写番号が1であり、N+M+1番目の画像データの連写番号が3であるとき、連写番号の差が3−1=2となる。
そして、類似画像判定部103が、ファイル名に付される番号の差と、連写番号の差に基づいて、それらの画像が同一シーンを連写撮影することによって得られたものか否か(それらの画像が互いに類似するか否か)を判定する(ステップS124)。
ステップS124における具体的な判定方法を、図5、図6、及び、図7を用いて詳細に説明する。
1回の連写撮影で撮影された画像データ群において、ファイル名に付される番号とヘッ
ダ情報に含まれる連写番号は、それぞれ、撮影順に昇順で連続する番号となる。そのため、2つの画像が1回の連写撮影で得られた画像である場合、撮影順で間に存在すべき画像データを削除したとしても、ファイル名に付される番号の差とヘッダ情報に含まれる連写番号の差は互いに等しくなる(図5)。
また、2つの画像が1回の連写撮影で得られた画像でない場合、ファイル名に付される番号の差とヘッダ情報に含まれる連写番号の差は互いに異なる値となる。具体的には、異なる連写撮影で得られた2つの画像である場合、ヘッダ情報に含まれる連写番号の差はファイル名に付される番号の差よりも小さくなる(図6)。異なる連写撮影で得られた2つの画像であれば、撮影順で間に存在すべき画像データを削除したとしても同様となる(図7)。
ステップS124では、類似画像判定部103は、ファイル名に付される番号の差とヘッダ情報に含まれる連写番号の差が等しい場合、表示対象の画像とN+M+1番目の画像とが、同一場面を撮影した連写画像と判定する。すなわち、類似画像判定部103は、N+M+1番目の画像は表示対象の画像の類似画像であると判定する。ファイル名に付される番号の差とヘッダ情報に含まれる連写番号の差が異なる場合、類似画像判定部103は、N+M+1番目の画像は表示対象の画像と非類似の画像であると判定する。
N+M+1番目の画像が表示対象の画像の類似画像であると判定された場合(ステップS124:YES)、画像処理装置はN+M+1番目の画像が類似画像であることを記憶する(ステップS125)。N+M+1番目の画像が類似画像であることは、例えば、画像記録部110のようなバッファメモリに記録される。
そして、制御部102がMにM+1をセットし(ステップS126:M=M+1)、ステップS122へ進む。
一方、N+M+1番目の画像が表示対象の画像と非類似の画像であると判定された場合(ステップS124:NO)、制御部102がM≠0か否かを判定する(ステップS127)。M≠0である場合(ステップS127:YES)、類似画像が存在すると判定し、図3のステップS106へ進む。M=0である場合(ステップS127:NO)、類似画像が存在しないと判定し、図3のステップS104へ進む。
なお、類似画像が存在するか否かの判定方法は上記方法に限らない。例えば、対象画像データの撮影時刻と、N+M+1番目の画像データの撮影時刻の差(Δt)が所定の範囲であれば類似画像とみなすような構成でもあっても良い(図8)。具体的には、上述した撮影時刻の差(Δt)が0秒以上0.1秒未満の範囲(Δt1)である場合、画像間の位置ずれが少ない場合が多いため、超解像処理に適切な位置ずれが起きないものとみなす。撮影時刻の差が0.5秒以上の範囲(Δt3)である場合、画像間の位置ずれが大きいため、超解像処理に適切な位置ずれが起きないものとみなす。したがって、撮影時刻の差がΔt1やΔt3の範囲となる場合に、それらの画像(N+M番目の画像とN+M+1番目の画像)は互いに非類似であると判定すればよい。一方、撮影時刻の差が0.1秒以上0.5秒未満の範囲(Δt2)である場合、適切な位置ずれが起きるものとみなす。したがって、撮影時刻の差がΔt2の範囲となる場合に、それらの画像は互いに類似すると判定すればよい。なお、上述したΔt1〜Δt3の具体的な数値はあくまで例示であり、適宜設定可能である。例えば、速い速度で動く被写体を撮影することを目的とする場合には、各数値はより小さい場合のほうが適切であることが予想される。
また、上記方法以外の方法として、画像解析を行うことによって、表示対象の画像とN+M+1番目の画像の構図や図柄を判断し、それらの構図や図柄を比較することによって
、互いに類似するか否かを判定してもよい。
次に、ステップS107の処理の方法(対象画像画素数が表示部116に表示するのに十分な画素数であるか否かの判定方法)について図9のフローチャートを用いて詳細に説明する。
まず、画素数比較部108が、表示画素数取得部106から取得された表示領域の縦方向の画素数と、対象画像画素数取得部105から取得された表示対象の画像の縦方向の画素数とを比較する(ステップS131)。表示領域の縦方向の画素数が表示対象の画像の縦方向の画素数よりも大きいと判定された場合(ステップS131:YES)、表示対象の画像の画素数が表示部116に表示するのに十分な画素数でないと判定し、ステップS108へ進む。一方、表示領域の縦方向の画素数が表示対象の画像の縦方向の画素数以下であると判定された場合(ステップS131:NO)、ステップS132へ進む。
ステップS132では、画素数比較部108が、表示領域の横方向の画素数と、表示対象の画像の横方向の画素数とを比較する。表示領域の横方向の画素数が表示対象の画像の横方向の画素数よりも大きいと判定された場合(ステップS132:YES)、表示対象の画像の画素数が表示部116に表示するのに十分な画素数でないと判定し、ステップS108へ進む。一方、表示領域の横方向の画素数が表示対象の画像の横方向の画素数以下であると判定された場合(ステップS132:NO)、表示対象の画像の画素数が表示部116に表示するのに十分な画素数であると判定し、ステップS111へ進む。
以下、上記判定方法(対象画像画素数が表示部116に表示するのに十分な画素数であるか否かの判定方法)の根拠について、図10、図11、及び、図12を用いて詳しく説明する。
まず、対象画像画素数が表示画素数に比べて縦横共に小さい場合について説明する(図10)。このような場合、表示領域に表示対象の画像を表示しようとすると、拡大してから表示しなければならないため、密度の低い(粗い)画像が表示されることとなる。そのため、このような画像に対しては、超解像処理を施す必要があると判断するのである。
また、表示対象の画像の縦または横のいずれか一方の画素数が表示画素数に比べて小さい場合について説明する(図11)。このような場合、表示領域全体に表示対象の画像を表示しようとすると、図10の場合と同様に、画像を拡大してから表示しなければならない。そのため、このような画像に対しても、超解像処理を施す必要があると判断するのである。
一方、対象画像画素数が表示画素数に比べて縦横共に大きい場合について説明する(図12)。このような場合、拡大処理無しに表示領域全体に入力された画像を表示することができる。そのため、このような画像に対しては、超解像処理を行う必要がないと判断するのである。
以上に述べたように、本実施形態では、対象画像画素数と表示画素数とに基づいて、表示対象の画像に対して超解像処理が有効か否か(超解像処理を施す必要があるか否か)をユーザが意識することなく自動的に判定することができる。具体的には、対象画像画素数が、表示画素数未満である場合に、表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があると判定し、対象画像画素数が、表示画素数以上である場合に、表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要がないと判定する。そして、超解像処理が有効である(超解像処理を施す必要がある)と判定された場合にのみ、表示対象の画像に対して超解像処理を施す。それにより、超解像処理が有効でない画像に対して超解像処理を施すといった余分な処理
を省略することができる。即ち、画像処理装置を上述したような構成とすることにより、超解像処理を行うか否かを適切に制御することができる。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る画像処理装置は、外部記録媒体側(撮像装置)で擬似的に高画素化された画像データに対しても、適切な超解像処理を行う機能を有する。具体的には、本実施形態では、表示対象の画像は、拡大率(例えば、拡大処理されていない場合には1)を表す情報を含むものとする。そして、拡大率、対象画像画素数、及び、表示画素数に基づいて、表示対象の画像に超解像処理を施す。以下、本実施形態に係る画像処理装置が、対象画像データを取得し、表示部に表示するまでの処理について説明する。
まず、本実施形態に係る画像処理装置の内部構成及び動作の概略について、図13の機能ブロック図を用いて説明する。本実施形態に係る画像処理装置200の画素数判定部201は、第1の実施形態に係る画像処理装置100の画素数判定部104に比べ、拡大情報取得部202を更に有する。また、本実施形態に係る画像処理装置200の画素数比較部203と第1の実施形態に係る画像処理装置100の画素数比較部108とでは、行う処理が互いに異なる(詳細については後述する)。
拡大情報取得部202は、入力IF部101から対象画像データのヘッダ情報を取得し、拡大率を表す情報を取得する。拡大率を表す情報は、例えば、図2のヘッダ情報における、デジタルズーム倍率などである。
画素数比較部203は、拡大率、対象画像画素数、及び、表示画素数に基づいて、表示対象の画像に超解像処理を施す必要があるか否かを判定する。
次に、本実施形態に係る画像処理装置における画像処理の流れを、図14のフローチャートを用いて説明する。図14のフローチャートに示すように、本実施形態に係る画像処理装置は、図3のフローチャートに比べ、ステップS200とステップS202の処理を更に行う。また、上述したように、本実施形態に係る画像処理装置200の画素数比較部203で行われる処理は、第1の実施形態に係る画像処理装置100の画素数比較部108で行われる処理と異なる。そのため、本実施形態に係る画像処理装置は、図3におけるステップS107の処理として、ステップS201の処理を行う。なお、図14において、他の処理(図3に示される処理と同じ番号が付されている処理)は、図3における処理と同様であるため、その説明は省略する。
ステップS200は、拡大情報取得部202が対象画像データのヘッダ情報から拡大率を表す情報(拡大情報)を取得する処理である。
ステップS201は、画素数比較部203が、拡大率、対象画像画素数、及び、表示画素数に基づいて、対象画像画素数が表示部116に表示するのに十分な画素数であるか否かを判定する。十分な画素数でないと判定された場合、ステップS108に進み、十分な画素数ではあると判定された場合、ステップS111へ進む。
ステップS202は、画像合成処理部113が、表示対象の画像及びM枚の類似画像に対して、拡大前の画素数(実画素数)に戻す処理を行う。
ステップS201の処理の詳細について、以下、図15のフローチャートを用いて説明する。
まず、画素数比較部203が、対象画像データのヘッダ情報から得られた拡大率を表す情報と対象画像画素数とを用いて、表示対象の画像の縦方向の実画素数を算出する(ステップS231)。そして、同様に、表示対象の画像の横方向の実画素数を算出する(ステップS232)。具体的には、対象画像画素数をデジタルズーム倍率の値(拡大率)で除算する。例えば、表示対象の画像の縦方向の画素数が1200ドット、横方向の画素数が1600ドットであり、対象画像データのヘッダ情報のデジタルズーム倍率の値が2であったとする。デジタルズーム処理は撮像装置で得られた画像を指定サイズまで拡大する処理であるため、2倍にデジタルズームされた画像は、元の画像を縦横に2倍に引き伸ばした画像となる。つまり、表示対象の画像の実画素数(拡大前の画素数)は、縦方向が(1200÷2=)600ドット、横方向が(1600÷2=)800ドットとなる。
次に、画素数比較部203が、表示領域の縦方向の画素数と表示対象の画像の縦方向の実画素数とを比較する(ステップS233)。表示対象の画像の縦方向の実画素数が表示領域の縦方向の画素数未満である場合(ステップS233:YES)、表示対象の画像に対して超解像処理を行う必要があると判断し、ステップS108へ進む。一方、表示対象の画像の縦方向の実画素数が表示領域の縦方向の画素数以上である場合(ステップS233:NO)、表示対象の画像に対して超解像処理を行う必要がないと判断し、ステップS234へ進む。
ステップS234では、画素数比較部203が、表示領域の横方向の画素数と表示対象の画像の横方向の実画素数とを比較する。入力画像の横方向の画素数が表示領域の横方向の画素数未満である場合(ステップS234:YES)、表示対象の画像に対して超解像処理を行う必要があると判断し、ステップS108へ進む。一方、表示対象の画像の横方向の画素数が表示領域の横方向の画素数以上である場合(ステップS234:NO)、表示対象の画像に対して超解像処理を行う必要がないと判断し、ステップS111へ進む。
以上述べたように、本実施形態に係る画像処理装置では、対象画像画素数とその画像の拡大率とを用いて算出された表示対象の画像の実画素数と、表示画素数と比較することにより、表示対象の画像に対して超解像処理を施すか否かを判定する。具体的には、表示対象の画像の実画素数が、表示画素数未満である場合に、表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があると判定し、表示対象の画像の実画素数が、表示画素数以上である場合に、表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要がないと判定する。それにより、対象画像画素数が表示画素数以上であったとしても、表示対象の画像に対し超解像処理を施す必要があるか否かを的確に判定することができる。
なお、本実施形態では、表示対象の画像が撮像装置側でデジタルズーム処理(拡大処理)された画像の場合について説明したが、対象画像データのヘッダ情報から他の補間情報を得られるのであれば、その情報を用いて超解像処理を行うか否かを判断しても良い。
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態に係る画像処理装置は、表示対象の画像が、圧縮率が高く、劣化が大きい場合にも、適切な超解像処理を行うことができるものである。具体的には、本実施形態では、表示対象の画像は、その画像の圧縮率を表す情報を含むものとする。そして、圧縮率、対象画像画素数、及び、表示画素数に応じて、表示対象の画像に超解像処理を施す。以下、本実施形態に係る画像処理装置が、対象画像データを取得し、表示部に表示するまでの処理について説明する。
まず、本実施形態に係る画像処理装置の内部構成及び動作の概略について、図16の機能ブロック図を用いて説明する。本実施形態に係る画像処理装置300の画素数判定部301は、第1の実施形態に係る画像処理装置100の画素数判定部104に比べ、圧縮情
報取得部302を更に有する。また、本実施形態に係る画像処理装置300の画素数比較部303と第1の実施形態に係る画像処理装置100の画素数比較部108とでは、行う処理が互いに異なる(詳細については後述する)。
圧縮情報取得部302は、入力IF部101から対象画像データのヘッダ情報を取得し、撮像装置側で記録された際の画像の圧縮方法に関する情報(圧縮率を表す情報;圧縮情報)を取得する。圧縮情報は、例えば、図2のヘッダ情報における、画像圧縮モードなどである。
画素数比較部303は、圧縮率、対象画像画素数、及び、表示画素数に応じて、表示対象の画像に超解像処理を施す必要があるか否かを判定する。
次に、本実施形態に係る画像処理装置における画像処理の流れを、図17のフローチャートを用いて説明する。図17のフローチャートに示すように、本実施形態に係る画像処理装置は、図3のフローチャートに比べ、ステップS300の処理を更に行う。また、上述したように、本実施形態に係る画像処理装置300の画素数比較部303で行われる処理は、第1の実施形態に係る画像処理装置100の画素数比較部108で行われる処理と異なる。そのため、本実施形態に係る画像処理装置は、図3におけるステップS107の処理として、ステップS301の処理を行う。なお、図17において、他の処理(図3に示される処理と同じ番号が付されている処理)は、図3における処理と同様であるため、その説明は省略する。
ステップS300は、圧縮情報取得部302が対象画像データのヘッダ情報から圧縮情報を取得する処理である。
ステップS301は、画素数比較部303が、圧縮率、対象画像画素数、及び、表示画素数に応じて、対象画像画素数が表示部116に表示するのに十分な画素数であるか否かを判定する。十分な画素数でないと判定された場合、ステップS108へ進み、十分な画素数ではあると判定された場合、ステップS111へ進む。
ステップS301の処理の詳細について、以下、図18のフローチャートを用いて説明する。
まず、画素数比較部303が、表示領域の縦方向の画素数と、表示対象の画像の縦方向の画素数とを比較する(ステップ331)。表示対象の画像の縦方向の画素数が表示領域の縦方向の画素数未満である場合(ステップS331:YES)、表示対象の画像に対して超解像処理を行う必要があると判断し、ステップS108へ進む。一方、表示対象の画像の縦方向の画素数が表示領域の縦方向の画素数以上である場合(ステップS331:NO)、表示対象の画像に対して超解像処理を行う必要がないと判断し、ステップS332へ進む。
ステップS332では、画素数比較部303が、表示領域の横方向の画素数と、表示対象の画像の横方向の画素数とを比較する。表示対象の画像の横方向の画素数が表示領域の横方向の画素数未満である場合(ステップS332:YES)、表示対象の画像に対して超解像処理を行う必要があると判断し、ステップS108へ進む。一方、表示対象の画像の横方向の画素数が表示領域の横方向の画素数以上である場合(ステップS332:NO)、表示対象の画像に対して超解像処理を行う必要がないと判断し、ステップS333へ進む。
ステップS333では、画素数比較部303が、圧縮情報に応じて、表示対象の画像に
対して超解像処理を行う必要があるか否かを判定する。超解像処理を行う必要があるか否かは、例えば、ヘッダ情報に記されている圧縮情報と、対象画像画素数が表示画素数に比べて十分多いか否かといった情報などから判定すればよい。具体的には、縦1200ドット、横900ドットという表示解像度に対して、図19に示すような超解像処理判定テーブルを用いればよい。ステップS333において、表示対象の画像に対して超解像処理を行う必要があると判定された場合(ステップS333:YES)、ステップS108へ進む。一方、表示対象の画像に対して超解像処理を行う必要がないと判定された場合(ステップS333:NO)、ステップS111へ進む。
以上述べたように、本実施形態に係る画像処理装置では、圧縮率、対象画像画素数、及び、表示画素数に応じて、表示対象の画像に超解像処理を施す必要があるか否かを判定する。対象画像画素数が表示画素数以上であっても、圧縮率が高い場合、画像の損失が大きく、ブロックノイズなどの画像の劣化が起きている可能性が高い(特にデジタルテレビなど、大画面で閲覧した際に、そのような現象は判別しやすい)。本実施形態では、上記構成により、そのような現象を考慮して適切に超解像処理を行うことができる。即ち、表示対象の画像が、圧縮率が高く、劣化が大きい場合にも、適切な超解像処理を行うことができる。
以上述べたように、上記第1〜第3の実施形態に係る画像処理装置では、対象画像画素数と表示画素数とに基づいて、表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があるか否かを判定する。それにより、超解像処理を施すか否かを適切に制御することができる。
なお、上記実施形態では、十分な画素数の画像を得るために、対象画像画素数が表示画素数に比べて小さい場合は、外部記録媒体に記録されている全ての類似画像と合成し、高解像度化している。しかし、類似画像を1枚ずつ用いて合成し、合成した画像の画素数が表示画素数以上になった時点で画像の合成を中断してもよい。それにより、外部記録媒体に記録されている全ての類似画像と合成するよりも少ない画像の合成で済むため、合成の処理を軽減することが可能となる。
なお、上記実施形態では、表示部の表示領域について詳しく定義していないが、表示領域は表示部の表示可能な領域全体であってもよいし、表示部の表示可能な一部の領域であってもよい。例えば、2画面表示の一方にのみ外部記録媒体からの画像(表示対象の画像)を表示する場合には、表示領域は、全表示領域の1/2とすればよい。
なお、本実施形態では、画像処理装置がデジタルテレビの場合(画像処理装置が表示部を備えている場合)について説明したが、画像処理装置とデジタルテレビ(表示部)とは互いに独立した装置であってもよい。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 図2は、画像データの構成を示す図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置における画像処理の流れを示すフローチャートである。 図4は、図3のステップS103の処理方法の詳細を示すフローチャートである。 図5は、図4のステップS124における具体的な判定方法を説明するための図である。 図6は、図4のステップS124における具体的な判定方法を説明するための図である。 図7は、図4のステップS124における具体的な判定方法を説明するための図である。 図8は、類似画像が存在するか否かの判定方法の一例を示す図である。 図9は、図3のステップS107の処理の方法の詳細を示すフローチャートである。 図10は、対象画像画素数が表示部に表示するのに十分な画素数であるか否かの判定方法の根拠を詳細に説明するための図である。 図11は、対象画像画素数が表示部に表示するのに十分な画素数であるか否かの判定方法の根拠を詳細に説明するための図である。 図12は、対象画像画素数が表示部に表示するのに十分な画素数であるか否かの判定方法の根拠を詳細に説明するための図である。 図13は、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 図14は、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置における画像処理の流れを示すフローチャートである。 図15は、ステップS201の処理の詳細を示すフローチャートである。 図16は、本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置の構成を示す機能ブロック図である。 図17は、本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置における画像処理の流れを示すフローチャートである。 図18は、ステップS301の処理の詳細を示すフローチャートである。 図19は、本発明の第3の実施形態に係る画像処理装置において、表示対象の画像に対して超解像処理を行う必要があるか否かを判定するために用いる超解像処理判定テーブルの一例を示す図である。
符号の説明
100,200,300 画像処理装置
101 入力IF部
102 制御部
103 類似画像判定部
104,201 画素数判定部
105 対象画像画素数取得部
106 表示画素数取得部
108,203,303 画素数比較部
109 デコード処理部
110 画像記録部
111 超解像処理部
112 位置合わせ処理部
113 画像合成処理部
114 表示情報記憶部
115 画像処理部
116 表示部
202 拡大情報取得部
302 圧縮情報取得部

Claims (10)

  1. 複数の類似する画像を合成することにより高解像度化する超解像処理の機能を有する画像処理装置であって、
    表示対象の画像の画素数と、画像を表示する表示部の表示領域の画素数と、表示対象の画像の圧縮率とに基づいて、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があるか否か判定する判定手段と、
    前記判定手段で超解像処理を施す必要があると判定された場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す超解像処理手段と、
    を有し、
    前記判定手段は、
    前記表示対象の画像の圧縮率が所定値以上である場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があると判定し、
    前記表示対象の画像の圧縮率が所定値未満である場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要がないと判定する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記判定手段は、
    前記表示対象の画像の画素数が、前記表示領域の画素数未満である場合に、前記表示対象の画像の圧縮率に拘わらず、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があると判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 複数の類似する画像を合成することにより高解像度化する超解像処理の機能を有する画像処理装置であって、
    表示対象の画像の画素数と、画像を表示する表示部の表示領域の画素数と、表示対象の画像の拡大率とに基づいて、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があるか否か判定する判定手段と、
    前記判定手段で超解像処理を施す必要があると判定された場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す超解像処理手段と、
    を有し、
    前記判定手段は、前記表示対象の画像の画素数と前記拡大率とを用いて拡大前の画素数を算出し、当該算出された画素数と、前記表示部の表示領域の画素数とを比較することにより、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があるか否か判定する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記判定手段は、
    前記表示対象の画像の拡大前の画素数が、前記表示領域の画素数未満である場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があると判定し、
    前記表示対象の画像の拡大前の画素数が、前記表示領域の画素数以上である場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要がないと判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記表示対象の画像は外部に接続された撮像装置から取得された画像であり、
    前記表示対象の画像及びその画像に類似する画像は、1回の連写撮影によって得られた画像である
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 複数の類似する画像を合成することにより高解像度化する超解像処理の機能を有する画像処理装置の制御方法であって、
    表示対象の画像の画素数と、画像を表示する表示部の表示領域の画素数と、表示対象の画像の圧縮率とに基づいて、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があるか否か判定する判定ステップと、
    超解像処理を施す必要があると判定された場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す超解像処理ステップと、
    を有し、
    前記判定ステップでは、
    前記表示対象の画像の圧縮率が所定値以上である場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があると判定し、
    前記表示対象の画像の圧縮率が所定値未満である場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要がないと判定する
    ことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  7. 前記判定ステップでは、
    前記表示対象の画像の画素数が、前記表示領域の画素数未満である場合に、前記表示対象の画像の圧縮率に拘わらず、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があると判定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置の制御方法。
  8. 複数の類似する画像を合成することにより高解像度化する超解像処理の機能を有する画像処理装置の制御方法であって、
    表示対象の画像の画素数と、画像を表示する表示部の表示領域の画素数と、表示対象の画像の拡大率とに基づいて、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があるか否か判定する判定ステップと、
    超解像処理を施す必要があると判定された場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す超解像処理ステップと、
    を有し、
    前記判定ステップでは、前記表示対象の画像の画素数と前記拡大率とを用いて拡大前の画素数を算出し、当該算出された画素数と、前記表示部の表示領域の画素数とを比較することにより、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があるか否か判定する
    ことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  9. 前記判定ステップでは、
    前記表示対象の画像の拡大前の画素数が、前記表示領域の画素数未満である場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要があると判定し、
    前記表示対象の画像の拡大前の画素数が、前記表示領域の画素数以上である場合に、前記表示対象の画像に対して超解像処理を施す必要がないと判定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置の制御方法。
  10. 前記表示対象の画像は外部に接続された撮像装置から取得された画像であり、
    前記表示対象の画像及びその画像に類似する画像は、1回の連写撮影によって得られた画像である
    ことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御方法。
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