JP2003250041A - 画像処理方法、画像処理装置、及び印刷装置 - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置、及び印刷装置

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JP2003250041A
JP2003250041A JP2002046960A JP2002046960A JP2003250041A JP 2003250041 A JP2003250041 A JP 2003250041A JP 2002046960 A JP2002046960 A JP 2002046960A JP 2002046960 A JP2002046960 A JP 2002046960A JP 2003250041 A JP2003250041 A JP 2003250041A
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Kazuhiro Miyazawa
一宏 宮澤
Masanobu Miyoshi
正信 三好
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、入力画像信号の情報量と、
出力メディアの再現限界情報やプリント観察時の識別限
界情報の比較結果に応じて画像処理を最適化し、高速か
つ高画質である画像処理方法、画像処理装置、及び印刷
装置を提供することである。 【解決手段】 制御部3は、メディア再現限界情報を取
得後、画像処理部4内の入出力信号比較判断部42に対
して入出力信号の比較を指示し、原画像データ量情報と
メディア再現限界情報とを入出力信号比較部421で比
較させ、その入出力信号比較結果により比較結果判断部
422で画像処理の方針を判断させ、その画像処理の方
針を画像処理演算部43に出力させる。画像処理演算部
43は、比較結果判断部422から入力された画像処理
の方針に従って、原画像データの拡大、縮小、回転、反
転、明るさ調整、コントラスト調整、色相調整、彩度調
整、鮮鋭性調整、階調数調整などの演算処理を行い、出
力用画像データを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理方法、画
像処理装置、及び印刷装置に係り、特に入力画像データ
の解像度情報と出力メディアやプリント観察時の解像度
情報の比較結果に応じて画像処理を最適化する画像処理
方法、画像処理装置、及び印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像のデジタル化が進歩し、ネガ
フィルム、リバーサルフィルムあるいはプリントに記録
された画像情報を、スキャナなどを用いて読みとり、デ
ジタル化された画像信号として取り扱うことが容易にな
ってきた。またデジタルカメラのような撮像機器を用い
れば、スキャナなどを介すことなく、デジタル化された
画像情報を直接取得することが可能となっている。画像
情報をデジタル化して取り扱う利点の一つとして、コン
ピュータなどを用いてデジタル画像処理を行い、より高
品質の出力画像を得ることが容易な点が挙げられる。こ
のように、各種入力装置から取得されたデジタル化され
た原画像信号に対して画像処理を行うことは広く知られ
ており、これまでに様々な方法が提案されている。
【0003】高品質な出力画像を高速に得るための画像
処理方法として、例えば、特開平6-130643号広報には、
原画像を得るためのスキャン条件を記憶し、その条件に
従って所望の画像処理をする方法が開示されている。ま
た、特開平9-102874号には、可変のパラメータに応じ
て、原画像の色階調、鮮鋭度を補正する手段を備え、画
像の種々の因子毎に、複数の決定手段に従ってパラメー
タ決定し設定することにより、例えば画像の拡大・縮小
により、画像サイズが変化したときに視覚特性上の見た
目、感じ方が変動することを防止する方法が開示されて
いる。さらに特開平10-290368号には、撮影時の解像度
と目視可能に出力される画像の解像度及び拡大率から、
銀塩フィルムの粒子による画質劣化を招く条件を検知
し、その結果によってエッジ強調処理の強弱を制御し、
銀塩フィルム粒子の輪郭が不要に強調されることによる
画質の低下を抑制する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、デジタル技術
の急速な進歩と相まって、入力機器及び出力機器が多種
多様となり、その組み合わせ方は膨大なものとなった。
例えば原画像信号の生成手段が、玩具用の安価なデジタ
ルカメラ、レンズシャッターデジタルカメラ、一眼レフ
の高級デジタルカメラ、フィルムスキャナ、フラットベ
ッドスキャナ等に多様化している。
【0005】また、画像信号の出力機器としても、銀塩
デジタルプリンタ、インクジェットプリンタ、感熱プリ
ンタ、昇華型プリンタ、電子写真プリンタ等に多様化し
ている。さらに、出力される画像サイズも数センチ角の
シールからポスター状まで多様化し、またインクジェッ
トプリンタや電子写真方式のような非銀塩出力方式にお
いては、出力される用紙の種類も普通紙から写真専用紙
まで多岐にわたっている。
【0006】このように複雑化した状況においては、従
来技術のみで好ましい印象を与える出力画像を得る事が
困難になってきている。さらに、高画質化のために入力
機器及び出力機器の画素数が年々増大しており、画像処
理を行うための演算時間も取り扱う画素数に比例して増
加傾向にある。このような状況下において、どのような
入出力装置の組み合わせにおいても高品質な出力画像
を、高速に得るための画像処理方法が望まれていた。
【0007】高品質な出力画像を高速に得るための画像
処理方法として、例えば、特開平6-130643号広報には、
原画像を得るためのスキャン条件を記憶し、その条件に
従って所望の画像処理をする方法が開示されている。し
かし、ここでは主にオペレータの作業ミス防止に主眼が
置かれており、入出力機器の組み合わせや、出力メディ
ア特性と画像処理の関係には特に触れられていない。
【0008】また、特開平9-102874号には、可変のパラ
メータに応じて、原画像の色階調、鮮鋭度を補正する手
段を備え、画像の種々の因子毎に、複数の決定手段に従
ってパラメータ決定し設定する方法が開示されている。
これは、例えば画像の拡大・縮小により、画像サイズが
変化したときに視覚特性上の見た目、感じ方が変動する
ことを防止するために有効であり、最初に設定した鮮鋭
度が画像処理の過程で損なわれないことに主眼が置かれ
ている。しかし、この方法においても、入出力機器の組
み合わせや、出力メディア特性と画像処理の関係には特
に触れられていない。
【0009】また、特開平10-290368号には、撮影時の
解像度と目視可能に出力される画像の解像度及び拡大率
から、銀塩フィルムの粒子による画質劣化を招く条件を
検知し、その結果によってエッジ強調処理の強弱を制御
する方法が開示されている。しかし、これは銀塩フィル
ムをスキャニングした原画像信号にエッジ強調処理を施
すという、限定された状況下での画像処理方法について
のみ述べられており、他の入力機器や、他の画像処理方
法、また出力メディア特性と画像処理の関係には特に触
れられていない。
【0010】また、特開平11−196264の技術
は、デジタル原画像データが、予め定められた所定の出
力サイズに応じて粒状鮮鋭度が最適となるように高周波
成分を強調する処理が施されたことを前提としている
が、多様な撮像手段による画像データが混在するプリン
ト環境においては常にこの前提が満たされるとは限らな
い。またこの技術は特定の出力サイズにおいて粒状鮮鋭
度が最適とする条件を与えるものではない。また、画像
に占める主要被写体のサイズに対しても配慮を払ってい
ない。
【0011】本発明の課題は、入力画像信号の情報量
と、出力メディアの再現限界情報やプリント観察時の識
別限界情報の比較結果に応じて画像処理を最適化し、高
速かつ高画質である画像処理方法、画像処理装置、及び
印刷装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、原画像データに所定の画像
処理を施して出力用の画像データを生成する画像処理方
法において、前記原画像データを取得する原画像取得工
程と、前記出力画像の出力対象となるメディアの再現限
界情報を取得する再現限界情報取得工程と、前記取得さ
れた原画像データの情報量と前記メディア再現限界情報
とを比較する入出力情報比較工程と、前記入出力情報比
較工程における比較結果に基づいて、前記画像処理の内
容を変更する画像処理工程と、を含むことを特徴として
いる。
【0013】また、請求項30記載の発明は、原画像デ
ータに所定の画像処理を施して出力用の画像データを生
成する画像処理装置において、前記原画像データを取得
する原画像取得手段と、前記出力画像の出力対象となる
メディアの再現限界情報を取得する再現限界情報取得手
段と、前記取得された原画像データの情報量と前記メデ
ィア再現限界情報とを比較する入出力情報比較手段と、
前記入出力情報比較工程における比較結果に基づいて、
前記画像処理の内容を変更する画像処理手段と、を備え
ることを特徴としている。
【0014】また、請求項2、及び請求項31に記載す
る発明のように、前記メディア再現限界情報は、メディ
ア上に再現したプリント画像の鮮鋭性を表すパラメータ
から求められたものであってもよい。
【0015】また、請求項3、及び請求項32に記載す
る発明のように、前記メディア再現限界情報は、メディ
ア上に再現したプリント画像の階調性を表すパラメータ
から求められたものであってもよい。
【0016】また、請求項4、及び請求項33に記載す
る発明のように、前記メディア再現限界情報は、メディ
ア上に再現したプリント画像の色弁別性を表すパラメー
タから求められたものであってもよい。
【0017】なお、メディア再現限界情報とは、出力装
置、出力制御方式、出力メディアの組み合わせ毎に定義
できる情報であり、メディア上に再現した画像の物理的
な再現限界に基づいた情報である。ここで述べる画像の
物理的な再現限界を定める因子としては、例えば、鮮鋭
性、階調性、色弁別性などが挙げられる。物理的な再現
限界については、それぞれのシステムにおいて予め任意
に設定しておくことが可能であるが、好ましく用いるこ
との出来る再現限界値として、例えば鮮鋭性の場合、C
TF特性値が30%となる空間周波数を好ましく用いる
ことが出来る。
【0018】CTF特性値は、ある出力装置、出力制御
方式、出力メディア種類の組み合わせでCTF測定用の
パターン画像を出力し、得られたパターン画像をマイク
ロデンシトメータ等で濃度測定し、CTFパターン画像
の周波数とCTF値の関係をプロットすることで求める
ことができる。また、好ましく用いることのできる階調
性の再現限界としては、入力信号値を少しずつ変化させ
て作成した階調再現評価用のパターン画像を出力し、濃
度計で濃度測定したときの濃度差ΔDが0.01以下と
なる入力信号値の組み合わせを好ましく用いることがで
きる。また、好ましく用いることのできる色弁別性の再
現限界としては、入力信号値を少しずつ変化させて作成
した色弁別評価用のパターン画像を出力し、測色計で測
定した時の色差ΔEが2〜5以下となる入力信号値の組
み合わせを好ましく用いることができる。
【0019】したがって、請求項1〜4記載の発明、及
び請求項30〜33記載の発明により、原画像データに
画像処理を施す際に、出力メディアの再現限界に対応し
た画像処理を適宜行うことができ、出力メディアの再現
限界に適した出力画像を生成できる。
【0020】また、請求項5、及び請求項34に記載す
る発明のように、前記メディア再現限界情報は、予め出
力メディアあるいは出力機器毎に設定されているもので
あってもよい。
【0021】また、請求項6、及び請求項35に記載す
る発明のように、前記メディア再現限界情報は、前記出
力メディアあるいは出力機器に付随する画像出力付随情
報から推定するようにしてもよい。
【0022】また、請求項7、及び請求項36に記載す
る発明のように、前記出力メディアあるいは出力機器に
付随する画像出力付随情報は、画像出力方式、出力制御
方式、出力メディア種類、メディア書き込み密度、メデ
ィア書き込み速度、画像出力サイズ、出力色材種類の中
から少なくとも1つ選ばれる情報であってもよい。
【0023】したがって、請求項5〜7記載の発明、及
び請求項34〜36記載の発明により、出力メディア、
及び出力機器に付随する画像出力付随情報である画像出
力方式、出力制御方式、出力メディア種類、メディア書
き込み密度、メディア書き込み速度、画像出力サイズ、
出力色材種類等の出力側の再現限界に応じて、原画像デ
ータの画像処理を適宜変更できる。
【0024】また、請求項8、及び請求項37に記載す
る発明のように、前記原画像データに付随する原画像作
成条件を表した原画像作成条件情報を更に取得し、この
取得した原画像作成条件情報の内容に基づいて前記入出
力情報比較における比較条件を変更させることにより、
原画像作成時の作成条件に応じて出力メディアの再現限
界の閾値を適宜変更でき、原画像の作成条件に応じて、
より好ましい画像処理を実行できる。
【0025】また、請求項9、及び請求項38に記載す
る発明のように、前記原画像作成条件情報は、画像サイ
ズ、被写体距離範囲、被写体領域、デジタルズーム倍
率、撮影シーンタイプ、撮影コントラスト、撮影彩度、
撮影シャープネスの中から少なくとも1つ選ばれる情報
でよいため、デジタルカメラ等で撮影された原画像の撮
影条件に応じて、より好ましい画像処理を実行できる。
【0026】また、請求項10、及び請求項39に記載
する発明のように、前記入出力情報比較結果として、前
記原画像データの画像情報量が前記メディア再現限界を
上回る場合、前記画像処理において、出力画像に影響が
でない範囲で画像処理を簡略化することにより、出力画
像の画質に大きな影響を与えることなく、画像処理に関
わる時間を大幅に短縮することが可能になり、比較的処
理能力が低いパーソナルコンピュータ等を用いても、実
用的な処理速度で比較的複雑な画像処理を行うことが可
能になる。
【0027】また、請求項11、及び請求項40に記載
する発明のように、前記入出力情報比較結果として、前
記原画像データの画像情報量が前記メディア再現限界を
下回る場合、前記画像処理において、出力画像に影響が
出ない範囲内で画像処理を行うことにより、出力画像サ
イズが小さくなるように画像処理を行うことができ、相
対的に原画像データ側の画像情報量が大きくなるように
調整したり、あるいは画素補間により原画像側の画像情
報量が相対的に大きくなるように調整した後、種々の画
像処理を行うことができる。また、原画像側の画像情報
量と出力メディア側の再現限界が等しくなるように調整
して、高画質化と処理の高速化の両立を実現できる。
【0028】また、請求項12、及び請求項41に記載
する発明のように、前記入出力情報比較結果が、前記原
画像データの画像情報量が前記メディア再現限界を下回
る場合、前記画像処理において、出力メディア側に、前
記メディア再現限界を下回る画像パラメータ情報を、他
の画像パラメータ情報に振り分けるようにしてもよい。
【0029】また、請求項13、及び請求項42に記載
する発明のように、前記入出力情報比較結果が、前記原
画像データの画像情報量が前記メディア再現限界を上回
る場合、前記画像処理において、出力メディア側に、メ
ディア再現限界を上回る画像パラメータ情報を、他の画
像パラメータ情報から補うようにしてもよい。
【0030】したがって、請求項12、13記載の発
明、及び請求項41、42記載の発明により、出力メデ
ィアの再現限界に適した出力画像の画質向上処理を実行
できる。
【0031】また、請求項14、及び請求項43に記載
する発明のように、前記画像処理は、画像データの拡
大、縮小、回転、反転、明るさ調整、コントラスト調
整、色相調整、彩度調整、鮮鋭性調整、階調数調整の中
から少なくとも一つ選ばれる処理であることにより、出
力メディアの再現限界に適した出力画像に必要な画像処
理を適宜実行できる。
【0032】請求項15記載の発明は、原画像データに
所定の画像処理を施して出力用の画像データを生成する
画像処理方法において、前記原画像データを取得する原
画像取得工程と、前記出力画像観察時の視認識別限界情
報を取得する視認識別限界情報取得工程と、前記原画像
データの情報量と前記視認識別限界情報とを比較する入
出力情報比較工程と、前記入出力情報比較工程における
比較結果に基づいて、前期画像処理の内容を変更する画
像処理工程と、を含むことを特徴としている。
【0033】請求項44記載の発明は、原画像データに
所定の画像処理を施して出力用の画像データを生成する
画像処理装置において、前記原画像データを取得する原
画像取得手段と、前記出力画像観察時の視認識別限界情
報を取得する視認識別限界情報取得手段と、前記原画像
データの情報量と前記視認識別限界情報とを比較する入
出力情報比較手段と、前記入出力情報比較手段の比較結
果に基づいて、前期画像処理の内容を変更する画像処理
手段と、を備えることを特徴としている。
【0034】また、請求項16、及び請求項45に記載
する発明のように、前記視認識別限界情報は、前記出力
画像の出力対象となるメディア上に再現したプリント画
像を観察したときの鮮鋭感を表すパラメータから求めら
れたものであってもよい。
【0035】また、請求項17、及び請求項46に記載
する発明のように、前記視認識別限界情報は、前記出力
画像の出力対象となるメディア上に再現したプリント画
像を観察したときの階調弁別性を表すパラメータから求
められたものであってもよい。
【0036】また、請求項18、及び請求項47に記載
する発明のように、前記視認識別限界情報は、前記出力
画像の出力対象となるメディア上に再現したプリント画
像を観察したときの色弁別性を表すパラメータから求め
られたものであってもよい。
【0037】なお、出力画像観察時の視認識別限界情報
とは、メデイアに出力された画像を人間が実際に鑑賞す
るときに画像因子を識別できる限界点に関する情報であ
る。識別される画像因子としては、例えば色の弁別性、
階調の弁別性、鮮鋭性、および高周波成分を含む画像の
解像性などが挙げられる。
【0038】したがって、請求項15〜18記載の発
明、及び請求項44〜47記載の発明により、原画像デ
ータに画像処理を施す際に、出力画像観察時の視認識別
限界に対応した画像処理を適宜行うことができ、メデイ
アに出力された画像を人間が実際に鑑賞するときの視認
識別限界に適した出力画像を生成できる。
【0039】また、請求項19、及び請求項48に記載
する発明のように、前記視認識別限界情報は、予め出力
メディアあるいは出力機器毎に設定されていてもよい。
【0040】また、請求項20、及び請求項49に記載
する発明のように、前記視認識別限界情報は、前記出力
メディアあるいは出力機器に付随する画像出力付随情報
から推定するようにしてもよい。
【0041】また、請求項21、及び請求項50に記載
する発明のように、前記出力メディアあるいは出力機器
に付随する画像出力付随情報は、画像出力方式、出力制
御方式、出力メディア種類、メディア書き込み密度、メ
ディア書き込み速度、画像出力サイズ、出力色材種類の
中から少なくとも1つ選ばれる情報であってもよい。
【0042】したがって、請求項19〜21記載の発
明、及び請求項48〜50記載の発明により、出力メデ
ィア、及び出力機器に付随する画像出力付随情報である
画像出力方式、出力制御方式、出力メディア種類、メデ
ィア書き込み密度、メディア書き込み速度、画像出力サ
イズ、出力色材種類等が異なる出力メディアに出力され
た画像を人間が実際に鑑賞するときの視認識別限界に応
じて、原画像データの画像処理を適宜変更できる。
【0043】また、請求項22、及び請求項51に記載
する発明のように、前記原画像取得において、前記原画
像データに付随する原画像作成条件を表した原画像作成
条件情報を取得し、この取得した原画像作成条件情報の
内容に基づいて前記入出力情報比較における比較条件を
変更させることにより、原画像作成時の作成条件に応じ
て視認識別限界の閾値を適宜変更でき、原画像の作成条
件に応じて、より好ましい画像処理を実行できる。
【0044】また、請求項23、及び請求項52に記載
する発明のように、前記原画像作成条件情報は、画像サ
イズ、被写体距離範囲、被写体領域、デジタルズーム倍
率、撮影シーンタイプ、撮影コントラスト、撮影彩度、
撮影シャープネスの中から少なくとも1つ選ばれる情報
でよいため、デジタルカメラ等で撮影された原画像の撮
影条件に応じて、より好ましい画像処理を実行できる。
【0045】また、請求項24、及び請求項53に記載
する発明のように、前記入出力情報比較工程における比
較結果が、前記原画像データの画像情報量が前記視認識
別限界を上回る場合、前記画像処理において、出力画像
に影響がでない範囲で画像処理を簡略化することによ
り、出力画像の画質に大きな影響を与えることなく、画
像処理に関わる時間を大幅に短縮することが可能にな
り、比較的処理能力が低いパーソナルコンピュータ等を
用いても、実用的な処理速度で比較的複雑な画像処理を
行うことが可能になる。
【0046】また、請求項25、及び請求項54に記載
する発明のように、前記入出力情報比較工程における比
較結果が、前記原画像データの画像情報量が前記視認識
別限界を下回る場合、前記画像処理において、出力画像
に影響が出ない範囲内で画像処理を行うことにより、出
力画像サイズが小さくなるように画像処理を行うことが
でき、相対的に原画像データ側の画像情報量が大きくな
るように調整したり、あるいは画素補間により原画像側
の画像情報量が相対的に大きくなるように調整した後、
種々の画像処理を行うことができる。また、原画像側の
画像情報量と出力メディア側の視認識別限界が等しくな
るように調整して、高画質化と処理の高速化の両立を実
現できる。
【0047】また、請求項26、及び請求項55に記載
する発明のように、前記入出力情報比較工程における比
較結果が、前記原画像データの画像情報量が前記視認識
別限界を下回る場合、前記画像処理において、出力メデ
ィア側に、前記視認識別限界を下回る画像パラメータ情
報を、他の画像パラメータ情報に振り分けるようにして
もよい。
【0048】また、請求項27、及び請求項56に記載
する発明のように、前記入出力情報比較工程における比
較結果が、前記原画像データの画像情報量が前記視認識
別限界を上回る場合、前記画像処理において、出力メデ
ィア側に、前記視認識別限界を上回る画像パラメータ情
報を、他の画像パラメータ情報から補うようにしてもよ
い。
【0049】したがって、請求項26、27記載の発
明、及び請求項55、56記載の発明により、出力メデ
ィアの視認識別限界に適した出力画像の画質向上処理を
実行できる。
【0050】また、請求項28、及び請求項57に記載
する発明のように、前記画像処理は、画像データの拡
大、縮小、回転、反転、明るさ調整、コントラスト調
整、色相調整、彩度調整、鮮鋭性調整、階調数調整の中
から少なくとも一つ選ばれる処理であることにより、出
力メディアの視認識別限界に適した出力画像に必要な画
像処理を適宜実行できる。
【0051】請求項29記載の発明は、原画像データに
所定の画像処理を施して出力用の画像データを生成する
画像処理方法において、前記原画像データの画素数と出
力画像の画素数が一致しない場合、原画像データの画素
数を整数倍する拡大処理を行い、次いで拡大処理後の画
像データを整数分の1に縮小処理することにより、原画
像データを出力用の画素サイズに変換することを特徴と
している。
【0052】請求項58記載の発明は、原画像データに
所定の画像処理を施して出力用の画像データを生成する
画像処理装置において、前記原画像データの画素数と出
力画像の画素数が一致しない場合、原画像データの画素
数を整数倍する拡大処理を行い、次いで拡大処理後の画
像データを整数分の1に縮小処理することにより、原画
像データを出力用の画素サイズに変換す画像処理手段を
備えることを特徴としている。
【0053】この場合、画像の拡大処理と縮小処理を適
宜組み合わせることで、特に画像の縮小処理において、
縮小演算時に画素に端数が出ないようにすることができ
る。したがって、請求項29記載の発明、及び請求項5
8記載の発明により、特に高周波成分を有する画像のサ
イズ変更を行う場合に生じやすいモアレの発生を軽減す
ることが可能になる。
【0054】また、請求項59記載の発明は、原画像デ
ータに所定の画像処理を施して印刷用の画像データを生
成して印刷する印刷装置において、前記原画像データを
取得する原画像取得手段と、前記出力画像の印刷対象と
なる印刷媒体の再現限界情報を取得する再現限界情報取
得手段と、前記取得された原画像データの情報量と前記
印刷媒体再現限界情報とを比較する入出力情報比較手段
と、前記入出力情報比較工程における比較結果に基づい
て、前記画像処理の内容を変更する画像処理手段と、を
備えることを特徴としている。
【0055】また、請求項60に記載する発明のよう
に、前記印刷媒体再現限界情報は、印刷媒体上に再現し
たプリント画像の鮮鋭性を表すパラメータから求められ
たものであってもよい。
【0056】また、請求項61に記載する発明のよう
に、前記印刷媒体再現限界情報は、印刷媒体上に再現し
たプリント画像の階調性を表すパラメータから求められ
たものであってもよい。
【0057】また、請求項62に記載する発明のよう
に、前記印刷媒体再現限界情報は、印刷媒体上に再現し
たプリント画像の色弁別性を表すパラメータから求めら
れたものであってもよい。
【0058】したがって、請求項59〜62記載の発明
により、原画像データに画像処理を施す際に、印刷媒体
の再現限界に対応した画像処理を適宜行うことができ、
印刷媒体の再現限界に適した印刷画像を生成できる。
【0059】また、請求項63に記載する発明のよう
に、前記印刷媒体再現限界情報は、予め印刷媒体あるい
は印刷機器毎に設定されていものであってもよい。
【0060】また、請求項64に記載する発明のよう
に、前記印刷媒体再現限界情報は、前記印刷媒体あるい
は印刷機器に付随する画像出力付随情報から推定するも
のであってもよい。
【0061】また、請求項65に記載する発明のよう
に、前記印刷媒体あるいは印刷機器に付随する画像出力
付随情報は、画像印刷方式、印刷制御方式、印刷媒体種
類、印刷媒体書き込み密度、印刷媒体書き込み速度、画
像出力サイズ、出力色材種類の中から少なくとも1つ選
ばれる情報であってもよい。
【0062】したがって、請求項63〜65記載の発明
により、印刷媒体、及び印刷機器に付随する画像出力付
随情報である画像印刷方式、印刷制御方式、印刷媒体種
類、印刷媒体書き込み密度、印刷媒体書き込み速度、画
像出力サイズ、出力色材種類等の出力側の再現限界に応
じて、原画像データの画像処理を適宜変更できる。
【0063】また、請求項66に記載する発明のよう
に、前記原画像取得手段は、前記原画像データに付随す
る原画像作成条件を表した原画像作成条件情報を更に取
得し、この取得した原画像作成条件情報の内容に基づい
て前記入出力情報比較工程における比較条件を変更させ
る比較条件変更手段を更に備えることにより、原画像作
成時の作成条件に応じて印刷媒体の再現限界の閾値を適
宜変更でき、原画像の作成条件に応じて、より好ましい
印刷用の画像処理を実行できる。
【0064】また、請求項67に記載する発明のよう
に、前記原画像作成条件情報は、画像サイズ、被写体距
離範囲、被写体領域、デジタルズーム倍率、撮影シーン
タイプ、撮影コントラスト、撮影彩度、撮影シャープネ
スの中から少なくとも1つ選ばれる情報でよいため、デ
ジタルカメラ等で撮影された原画像の撮影条件に応じ
て、より好ましい印刷用の画像処理を実行できる。
【0065】また、請求項68に記載する発明のよう
に、前記入出力情報比較手段による比較結果が、前記原
画像データの画像情報量が前記印刷媒体再現限界を上回
る場合、前記画像処理手段は、印刷画像に影響がでない
範囲で画像処理を簡略化することにより、印刷画像の画
質に大きな影響を与えることなく、画像処理に関わる時
間を大幅に短縮することが可能になり、比較的処理能力
が低いパーソナルコンピュータ等を用いても、実用的な
処理速度で比較的複雑な印刷用の画像処理を行うことが
可能になる。
【0066】また、請求項69に記載する発明のよう
に、前記入出力情報比較手段による比較結果が、前記原
画像データの画像情報量が前記印刷媒体再現限界を下回
る場合、前記画像処理手段は、印刷画像に影響が出ない
範囲内で画像処理を行うことにより、印刷画像サイズが
小さくなるように画像処理を行うことができ、相対的に
原画像データ側の画像情報量が大きくなるように調整し
たり、あるいは画素補間により原画像側の画像情報量が
相対的に大きくなるように調整した後、種々の印刷用の
画像処理を行うことができる。また、原画像側の画像情
報量と印刷媒体側の再現限界が等しくなるように調整し
て、高画質化と処理の高速化の両立を実現できる。
【0067】また、請求項70に記載する発明のよう
に、前記入出力情報比較手段による比較結果が、前記原
画像データの画像情報量が前記印刷媒体再現限界を下回
る場合、前記画像処理手段は、印刷媒体側に、前記印刷
媒体再現限界を下回る画像パラメータ情報を、他の画像
パラメータ情報に振り分けるようにしてもよい。
【0068】また、請求項71に記載する発明のよう
に、前記入出力情報比較手段による比較結果が、前記原
画像データの画像情報量が前記印刷媒体再現限界を上回
る場合、前記画像処理手段は、印刷媒体側に、前記印刷
媒体再現限界を上回る画像パラメータ情報を、他の画像
パラメータ情報から補うようにしてもよい。
【0069】したがって、請求項70、及び請求項71
記載の発明により、印刷媒体の再現限界に適した印刷画
像の画質向上処理を実行できる。
【0070】また、請求項72に記載する発明のよう
に、前記画像処理手段は、画像データの拡大、縮小、回
転、反転、明るさ調整、コントラスト調整、色相調整、
彩度調整、鮮鋭性調整、階調数調整の中から少なくとも
一つ選ばれる画像処理を実行することにより、印刷媒体
の再現限界に適した印刷画像に必要な画像処理を適宜実
行できる。
【0071】請求項73記載の発明は、原画像データに
所定の画像処理を施して印刷用の画像データを生成して
印刷する印刷装置において、前記原画像データを取得す
る原画像取得手段と、前記出力画像観察時の視認識別限
界情報を取得する視認識別限界情報取得手段と、前記原
画像データの情報量と前記視認識別限界情報とを比較す
る入出力情報比較手段と、前記入出力情報比較手段の比
較結果に基づいて、前期画像処理の内容を変更する画像
処理手段と、を備えることを特徴としている。
【0072】また、請求項74に記載する発明のよう
に、前記視認識別限界情報は、前記印刷画像の出力対象
となる印刷媒体上に再現したプリント画像を観察したと
きの鮮鋭感を表すパラメータから求められたものであっ
てもよい。
【0073】また、請求項75に記載する発明のよう
に、前記視認識別限界情報は、前記印刷画像の印刷対象
となる印刷媒体上に再現したプリント画像を観察したと
きの階調弁別性を表すパラメータから求められたもので
あってもよい。
【0074】また、請求項76に記載する発明のよう
に、前記視認識別限界情報は、前記印刷画像の印刷対象
となる印刷媒体上に再現したプリント画像を観察したと
きの色弁別性を表すパラメータから求められたものであ
ってもよい。
【0075】したがって、請求項73〜76記載の発明
により、原画像データに画像処理を施す際に、印刷画像
観察時の視認識別限界に対応した画像処理を適宜行うこ
とができ、印刷媒体に印刷された画像を人間が実際に鑑
賞するときの視認識別限界に適した印刷画像を生成でき
る。
【0076】また、請求項77に記載する発明のよう
に、前記視認識別限界情報は、予め印刷媒体あるいは印
刷機器毎に設定されているものであってもよい。
【0077】また、請求項78に記載する発明のよう
に、前記視認識別限界情報は、前記印刷媒体あるいは印
刷機器に付随する画像出力付随情報から推定するもので
あってもよい。
【0078】また、請求項79に記載する発明のよう
に、前記印刷媒体あるいは印刷機器に付随する画像出力
付随情報は、画像印刷方式、印刷制御方式、印刷媒体種
類、印刷媒体書き込み密度、印刷媒体書き込み速度、画
像出力サイズ、出力色材種類、画像観察条件の中から少
なくとも1つ選ばれる処理であってもよい。
【0079】したがって、請求項77〜79記載の発明
により、印刷媒体、及び印刷機器に付随する画像出力付
随情報である画像印刷方式、印刷制御方式、印刷媒体種
類、印刷媒体書き込み密度、印刷媒体書き込み速度、画
像出力サイズ、出力色材種類等が異なる印刷媒体に印刷
された画像を人間が実際に鑑賞するときの視認識別限界
に応じて、原画像データの画像処理を適宜変更できる。
【0080】また、請求項80に記載する発明のよう
に、前記原画像取得手段において、前記原画像データに
付随する原画像作成条件を表した原画像作成条件情報を
更に取得し、この取得した原画像作成条件情報の内容に
基づいて前記入出力情報比較手段における比較条件を変
更させる比較条件変更手段を更に備えることにより、原
画像作成時の作成条件に応じて視認識別限界の閾値を適
宜変更でき、原画像の作成条件に応じて、より好ましい
印刷用の画像処理を実行できる。
【0081】また、請求項81に記載する発明のよう
に、前記原画像作成条件情報は、画像サイズ、被写体距
離範囲、被写体領域、デジタルズーム倍率、撮影シーン
タイプ、撮影コントラスト、撮影彩度、撮影シャープネ
スの中から少なくとも1つ選ばれる情報でよいため、デ
ジタルカメラ等で撮影された原画像の撮影条件に応じ
て、より好ましい印刷用の画像処理を実行できる。
【0082】また、請求項82に記載する発明のよう
に、前記入出力情報比較手段による比較結果が、前記原
画像データの画像情報量が前記視認識別限界を上回る場
合、前記画像処理手段は、印刷画像に影響が出ない範囲
で画像処理を簡略化することにより、印刷画像の画質に
大きな影響を与えることなく、画像処理に関わる時間を
大幅に短縮することが可能になり、比較的処理能力が低
いパーソナルコンピュータ等を用いても、実用的な処理
速度で比較的複雑な画像処理を行うことが可能になる。
【0083】また、請求項83に記載する発明のよう
に、前記入出力情報比較手段による比較結果が、前記原
画像データの画像情報量が前記視認識別限界を下回る場
合、前記画像処理手段は、印刷画像に影響が出ない範囲
内で画像処理を行うことにより、印刷画像サイズが小さ
くなるように画像処理を行うことができ、相対的に原画
像データ側の画像情報量が大きくなるように調整した
り、あるいは画素補間により原画像側の画像情報量が相
対的に大きくなるように調整した後、種々の印刷用の画
像処理を行うことができる。また、原画像側の画像情報
量と印刷媒体側の視認識別限界が等しくなるように調整
して、高画質化と処理の高速化の両立を実現できる。
【0084】また、請求項84に記載する発明のよう
に、前記入出力情報比較手段による比較結果が、前記原
画像データの画像情報量が前記視認識別限界を下回る場
合、前記画像処理手段は、印刷媒体側に、前記視認識別
限界を下回る画像パラメータ情報を、他の画像パラメー
タ情報に振り分けるようにしてもよい。
【0085】また、請求項85に記載する発明のよう
に、前記入出力情報比較手段による比較結果が、前記原
画像データの画像情報量が前記視認識別限界を上回る場
合、前記画像処理手段は、印刷媒体側に、前記視認識別
限界を上回る画像パラメータ情報を、他の画像パラメー
タ情報から補うようにしてもよい。
【0086】したがって、請求項84、85記載の発明
により、印刷媒体の視認識別限界に適した印刷画像の画
質向上処理を実行できる。
【0087】また、請求項86に記載する発明のよう
に、前記画像処理手段は、画像データの拡大、縮小、回
転、反転、明るさ調整、コントラスト調整、色相調整、
彩度調整、鮮鋭性調整、階調数調整の中から少なくとも
一つ選ばれる画像処理を実行することにより、印刷媒体
の視認識別限界に適した印刷画像に必要な印刷用の画像
処理を適宜実行できる。
【0088】請求項87記載の発明は、原画像データに
所定の画像処理を施して印刷用の画像データを生成して
印刷する印刷装置において、前記原画像データの画素数
と出力画像の画素数が一致しない場合、原画像データの
画素数を整数倍する拡大処理を行い、次いで拡大処理後
の画像データを整数分の1に縮小処理することにより、
原画像データを印刷用の画素サイズに変換す画像処理手
段を備えることを特徴としている。
【0089】この場合、画像の拡大処理と縮小処理を適
宜組み合わせることで、特に画像の縮小処理において、
縮小演算時に画素に端数が出ないようにすることができ
る。したがって、特に高周波成分を有する画像のサイズ
変更を行う場合に生じやすいモアレの発生を軽減するこ
とが可能になる。
【0090】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。まず、以下の本実施の形態に
おいて用いる技術用語及び技術概要について説明する。
本実施の形態において、原画像データとは、デジタルカ
メラ等の撮影手段で生成された画像データや、フィルム
スキャナ、フラットベッドスキャナ等で撮影画像を電子
化した画像データ、コンピューターグラフィック等によ
り生成されたデータ、及びこれらのデータが各種アプリ
ケーションプログラムで加工もしくは書式変換されて生
成された原画像を表すデータを意味する。
【0091】そのデータ形態は、BMP(Bit MaP)、
JPEG(Joint Photographic Experts Group)、TI
FF(Tagged Image File Format)、Exif(Exchan
geable Image File Format)等に代表される汎用フオー
マットや機種、アプリケーション固有のフォーマットが
例として挙げられる。
【0092】本実施の形態において、出力画像のメディ
ア再現限界情報とは、出力装置、出力制御方式、出力メ
ディアの組み合わせ毎に定義できる情報であり、メディ
ア上に再現した画像の物理的なメディア再現限界に基づ
いた情報である。ここで述べる画像の物理的なメディア
再現限界を定める因子としては、例えば鮮鋭性、階調
性、色弁別性などが挙げられる。物理的なメディア再現
限界については、それぞれのシステムにおいて予め任意
に設定しておくことが可能であるが、好ましく用いるこ
との出来るメディア再現限界値として、例えば鮮鋭性の
場合、CTF特性値が30%となる空間周波数を好まし
く用いることが出来る。
【0093】CTF特性値は、ある出力装置、出力制御
方式、出力メディア種類の組み合わせでCTF測定用の
パターン画像を出力し、得られたパターン画像をマイク
ロデンシトメータ等で濃度測定し、CTFパターン画像
の周波数とCTF値の関係をプロットすることで求める
ことができる。
【0094】また、好ましく用いることのできる階調性
のメディア再現限界としては、入力信号値を少しずつ変
化させて作成した階調再現評価用のパターン画像を出力
し、濃度計で濃度測定したときの濃度差ΔDが0.01
以下となる入力信号値の組み合わせを好ましく用いるこ
とができる。
【0095】また、好ましく用いることのできる色弁別
性のメディア再現限界としては、入力信号値を少しずつ
変化させて作成した色弁別評価用のパターン画像を出力
し、測色計で測定した時の色差ΔEが2〜5以下となる
入力信号値の組み合わせを好ましく用いることができ
る。
【0096】また、出力機器単独でのメディア再現限界
として、例えば、最大書き込み密度、書き込み解像度、
書き込み階調数、書き込み色数等のパラメータをそのま
ま用いる方法も有用である。上述のメディア再現限界情
報は、そのときの画像出力方式、出力制御方式、出力メ
ディア種類、メディア書き込み密度、メディア書き込み
速度、画像出力サイズ、出力色材種類、出力画素数等の
組み合わせから予めデータテーブルの形で有しており、
それを参照する形で取得してもよく、あるいは、画像出
力方式、出力制御方式、出力メディア種類、メディア書
き込み密度、メディア書き込み速度、画像出力サイズ、
出力色材種類、出力画素数等の情報から類推して求めて
も良い。
【0097】また、本実施の形態において、出力画像観
察時の視認識別限界情報とは、メデイアに出力された画
像を人間が実際に鑑賞するときに画像因子を識別できる
限界点に関する情報である。識別される画像因子として
は、例えば、色の弁別性、階調の弁別性、鮮鋭性、およ
び高周波成分を含む画像の解像性などが挙げられる。
【0098】視認識別限界については、観察者の個人差
や、観察条件の影響などがあるため、本発明において
は、経験的に求められている一般的な視認識別限界の値
を予め準備しておくことが好ましい。例えば、解像性に
ついては、観察距離30cm程度の場合、8〜10cy
cle/mmと言われており、例えば写真のL版(86
mm×128mm)〜2L版(128mm×172m
m)相当の画像を出力する場合には、この値を解像度に
関する視認識別限界情報として用いることができる。
【0099】また、解像度の視認識別限界は観察距離に
依存するため、出力されるプリントサイズなどに応じ
て、解像度に関する視認識別限界情報も変化し、例え
ば、プリントサイズ毎に想定される適正な観察距離から
求めた視認識別限界情報を予めデータテーブルの形で保
有したり、あるいはプリントサイズと適性観察距離は正
相関するという考え方に基づき、プリントサイズに応じ
て視認識別限界情報を計算したりする態様などを好まし
く用いることができる。
【0100】また、色の弁別性については、例えばΔE
=2〜5となる条件を、色の弁別性に関する視認識別限
界情報として好ましく用いることができる。色の弁別性
はプリント観察の視野角に依存するため、出力されるプ
リントサイズや、プリント上に再現される主要被写体の
大きさなどに応じて、色の弁別性に関する視認識別限界
情報も変化する。
【0101】例えば、プリントサイズが大きくなり、観
察の視野角が大きくなるほど、一般に色の弁別性が向上
すると言われている。従って、プリントサイズが大きい
ほど色の弁別性に関する視認識別限界情報のしきい値を
小さくしたり、あるいはプリントサイズが小さくなるに
つれて、しきい値を大きくしたりする態様を用いること
ができる。
【0102】[第1の実施の形態]図1〜図3は、本発
明を適用した画像処理装置の第1の実施の形態を示す図
である。本実施の形態では、出力側メディアなどのメデ
ィア再現限界情報に応じて出力画像の画像処理を最適化
する場合を説明する。まず、構成を説明する。図1は、
本実施の形態における画像処理装置1の機能構成を示す
ブロック図である。図1の画像処理装置1は、操作部
2、制御部3、画像処理部4、及びデータ蓄積部5によ
り構成され、画像処理部4は、原画像データ取得部4
1、入出力信号比較判断部42、画像処理演算部43、
メディア再現限界情報取得部44、及び出力用信号処理
部45により構成される。
【0103】なお、画像処理装置1には、原稿画像デー
タを入力する入力手段としてフィルムスキャナ部10
1、反射原稿スキャナ部102、外部記憶メディア10
3、及び通信手段104が、画像処理部4内の原稿画像
データ取得部41に接続されるとともに、出力画像デー
タを出力する出力手段としてプリンタ105、表示部1
06、通信手段107、及び外部記憶メディア108が
画像処理部4内の出力用信号処理部45に接続されてい
る。
【0104】操作部2は、例えばタッチパネル等により
構成されており、その押下信号を入力信号として制御部
3に出力する。また、操作部2は、キーボードやマウス
を備えて構成するようにしてもよい。
【0105】制御部3は、操作部2からの入力信号に基
づいて、画像処理部4内の原画像データ取得部41に対
して原画像データの取得を指示し、フィルムスキャナ部
101や反射原稿スキャナ部102により原稿画像の読
み込みを行わせて取得した原稿画像データ、外部記憶メ
ディア102から読み込まれた原画像データ、及び通信
手段104を介して外部機器より入力された原画像デー
タを取得させる。
【0106】このとき、原画像データ取得部41では、
原画像データ処理部411により原画像データのタグ情
報を除く原画像データのみが分離されて入出力信号比較
判断部42に出力されるとともに、原画像作成条件タグ
解読部412により原画像データから分離されたタグ情
報から原画像作成条件や原画像データ量が解読され、そ
れらの解読結果が入出力信号比較判断部42に出力され
る。原画像作成条件の解読結果は、入出力信号比較判断
部42において、比較判断基準となるメディア再現限界
情報の閾値を調整する際に用いられる。
【0107】そして、制御部3は、上記原画像データを
取得後、画像処理部4内のメディア再現限界情報取得部
44に対してメディア再現限界情報の取得を指示し、接
続されたプリンタ105のプリンタ固有情報をプリンタ
固有情報取得部441により取得させ、または取得され
たプリンタ固有情報からメディア再現限界情報を推定さ
せ、または予め準備された再現限界情報LUT(Look U
p Table)442からメディア再現限界情報を取得さ
せ、そのメディア再現限界情報を入出力信号比較判断部
42に出力させる。
【0108】次いで、制御部3は、上記メディア再現限
界情報を取得後、画像処理部4内の入出力信号比較判断
部42に対して入出力信号の比較を指示し、原画像デー
タ量情報とメディア再現限界情報とを入出力信号比較部
421で比較させ、その入出力信号比較結果により比較
結果判断部422で画像処理の方針を判断させ、その画
像処理の方針を画像処理演算部43に出力させる。
【0109】その後、画像処理演算部43では、比較結
果判断部422から入力された画像処理の方針に従っ
て、原画像データの拡大、縮小、回転、反転、明るさ調
整、コントラスト調整、色相調整、彩度調整、鮮鋭性調
整、階調数調整などの演算処理が行われ、出力用画像デ
ータが生成されて出力用信号処理部45に出力されて、
出力手段に応じた出力用信号が生成される。
【0110】原画像データ取得部41は、原画像データ
処理部411、及び原画像作成条件タグ解析部412に
より構成される。原画像データ処理部411は、制御部
3からの指示に応じて、接続されたフィルムスキャナ部
101や反射原稿スキャナ部102により読み取られた
原稿画像の原稿画像データ、また、外部記憶メディア1
02から読み込んだ原画像データ、及び通信手段104
を介して外部機器より入力された原画像データから、タ
グ情報を分離した原画像データのみを取得し、その原画
像データを入出力信号比較部421に出力する。
【0111】原画像作成条件タグ解析部412は、原画
像データ処理部411により分離されたタグ情報(例え
ば、Exif情報)を取得し、原画像作成条件や原画像
データ量を解読し、それらの解読結果を入出力信号比較
判断部42に出力する。
【0112】メディア再現限界情報取得部44は、プリ
ンタ固有情報取得部441、及び再現限界LUT442
により構成される。プリンタ固有情報取得部441は、
制御部3からの指示に応じて、接続されたプリンタ10
5からプリンタ固有情報を取得し、取得したプリンタ固
有情報からメディア再現限界情報を推定し、推定したメ
ディア再現限界情報を入出力信号比較部421に出力す
る。
【0113】再現限界LUT442は、接続可能な出力
手段毎に対応したメディア再現限界情報を予め記憶した
情報テーブルであり、制御部3からの指示に応じて、プ
リンタ固有情報取得部441により対応する出力手段の
メディア再現限界情報が取得されて、入出力信号比較部
421に出力される。
【0114】入出力信号比較判断部42は、入出力信号
比較部421、及び比較結果判断部422により構成さ
れる。入出力信号比較部421は、原画像作成条件タグ
解読部412から入力された解読結果から原画像データ
量情報を取得し、プリンタ固有情報取得部441から入
力されたメディア再現限界情報を取得し、その取得した
原画像データ量情報とメディア再現限界情報とからデー
タ量の大小を比較し、その比較結果を比較結果判断部4
22に出力する。
【0115】比較結果判断部422は、原画像作成条件
タグ解読部412から入力された原画像作成条件の解読
結果に応じて、比較判断基準となるメディア再現限界情
報の閾値を調整し、入出力信号比較部421から入力さ
れた比較結果から原画像データ量がメディア再現限界を
上回るか否かが判断され、その判断結果により画像処理
の方針を決定し、その画像処理方針を画像処理演算部4
3に出力する。また、原画像データは、入出力信号比較
部421、及び比較結果判断部422を経由して画像処
理演算部43に出力される。
【0116】画像処理演算部43は、比較結果判断部4
22から入力された画像処理方針に従って、比較結果判
断部422から入力された原画像データに、拡大、縮
小、回転、反転、明るさ調整、コントラスト調整、色相
調整、彩度調整、鮮鋭性調整、階調数調整などの演算処
理を施して出力用画像データを生成し、その生成した出
力用画像データを出力用信号処理部45に出力する。
【0117】出力用信号処理部45は、接続されたプリ
ンタ105、表示部106、通信手段107、及び外部
記憶メディア108に応じて、画像処理演算部43から
入力された出力用画像データを信号処理を実行する。出
力用信号処理部45は、制御部3からプリント指示を受
けた場合は、出力用画像データをプリント出力用に処理
した出力用信号をプリンタ105に出力し、表示指示を
受けた場合は、出力用画像データを表示用に処理した出
力用信号を表示部106に出力し、通信指示を受けた場
合は、出力用画像データを通信用に処理した出力用信号
を通信手段107に出力し、データの保存指示を受けた
場合は、データ保存用に処理した出力用信号を外部記憶
メディア108に出力し、データの蓄積指示を受けた場
合は、データ蓄積用に処理した出力用信号をデータ蓄積
部5に出力する。
【0118】データ蓄積部5は、出力用信号処理部45
から入力される画像データと、それに対応して制御部3
から入力される注文情報(どの駒の画像データから何枚
プリントを作成するかの情報、プリントサイズの情報
等)とを対応付けて順次蓄積する。
【0119】フィルムスキャナ部101は、アナログカ
メラにより撮像したネガフィルムを現像して得られる現
像済みのネガフィルムから画像情報を読み取って、この
アナログの駒画像情報をデジタル画像データに変換した
原画像データを原画像データ取得部41に出力する。
【0120】反射原稿スキャナ部102は、例えば、フ
ラットヘッドスキャナであり、駒画像を印画紙に焼き付
けて現像処理したプリントから画像情報を読み取ってデ
ジタル画像データに変換した原稿画像データを原画像デ
ータ取得部41に出力する。
【0121】外部記憶メディア103は、ディスク記録
媒体、半導体記録媒体などであり、その記録媒体に応じ
た読取装置により記録された原画像データが読み取られ
て原画像データ取得部41に出力される。
【0122】通信手段104は、公衆通信回線網、構内
通信回線網、インターネットなどに接続された通信機器
などであり、その通信機器を介して受信した原画像デー
タを原画像データ取得部41に出力する。
【0123】プリンタ105は、銀塩デジタルプリン
タ、インクジェットプリンタ、感熱プリンタ、電子写真
プリンタなどのプリンタであり、そのプリンタ固有の出
力解像度が、プリンタ固有情報としてプリンタ固有情報
取得部441により取得される。また、プリンタ105
は、出力用信号処理部45から入力されたプリント用の
出力用信号によりプリントを実行する。
【0124】表示部106は、CRT(Cathode Ray Tu
be)やLCD(Liquid Crystal Display)などであり、
出力用信号処理部45から入力された表示用の出力用信
号により画像情報を表示する。
【0125】通信手段107は、公衆通信回線網、構内
通信回線網、インターネットなどに接続された通信機器
などであり、出力用信号処理部45から入力された通信
用の出力用信号により画像データを外部の通信機器に送
信する。
【0126】外部記憶メディア108は、ディスク記録
媒体、半導体記録媒体などであり、その記録媒体に応じ
た記録装置により、出力用信号処理部45から入力され
たデータ保存用の出力用信号により画像データが記録さ
れる。
【0127】次に、本実施の形態の画像処理装置1の動
作について説明する。まず、制御部3は、操作部2から
の入力信号に基づいて、画像処理部4内の原画像データ
取得部41に対して原画像データの取得を指示し、フィ
ルムスキャナ部101や反射原稿スキャナ部102によ
り原稿画像の読み込みを行わせて取得した原稿画像デー
タ、外部記憶メディア102から読み込まれた原画像デ
ータ、及び通信手段104を介して外部機器より入力さ
れた原画像データを取得させる。
【0128】このとき、原画像データ取得部41では、
原画像データ処理部411により原画像データのタグを
除く原画像データのみが分離されて入出力信号比較判断
部42に出力されるとともに、原画像作成条件タグ解読
部412により原画像データから分離されたタグ情報か
ら原画像作成条件や原画像データ量が解読され、それら
の解読結果が入出力信号比較判断部42に出力される。
【0129】そして、制御部3は、上記原画像データを
取得後、画像処理部4内のメディア再現限界情報取得部
44に対してメディア再現限界情報の取得を指示し、接
続されたプリンタ105のプリンタ固有情報をプリンタ
固有情報取得部441により取得させ、または取得され
たプリンタ固有情報からメディア再現限界情報を推定さ
せ、または予め準備された再現限界情報LUT442か
らメディア再現限界情報を取得させ、そのメディア再現
限界情報を入出力信号比較判断部42に出力させる。
【0130】次いで、入出力信号比較判断部42では、
原画像データ量情報とメディア再現限界情報とが入出力
信号比較部421で比較さされ、その入出力信号比較結
果に基づいて比較結果判断部422で画像処理の方針が
判断される。
【0131】以下、比較結果判断部422において実行
される処理内容について、図2に示すフローチャートに
基づいて説明する。以下では、出力画像の鮮鋭性に関す
るメディア再現限界に対応する処理ついて説明する。
【0132】図2において、まず、比較結果判断部42
2は、原画像データ量がメディア再現限界情報を上回る
か否かを判断する(ステップS1)。例えば、原画像デ
ータが1200dpi(dot per inch)の解像度を有
し、一方メディア再現限界情報から、出力システムが6
00dpi相当の解像度を有していない場合、原画像デ
ータ側のデータ量がメディアの再現限界情報を上回って
いると判断する(ステップS1:Yes)。
【0133】原画像データ側のデータ量がメディア再現
限界情報を上回っていると判断した場合、比較結果判断
部422は、次に原画像データの画像サイズ・画素数
と、出力メディア側のプリントサイズ・画素数とを比較
して、拡大・縮小操作のように、原画像データ側の画素
数変更を必要とする画像処理が行われるかどうかを判断
する(ステップS3)。
【0134】その判断の結果、原画像データに画素数の
変更を伴う画像処理が必要と判断した場合(ステップS
3:Yes)、比較結果判断部422は、画素数変更後
の状態において、原画像データ側のデータ量が出力メデ
ィアの再現限界を上回っているか否かを再度判断する
(ステップS4)。画素数変更後もなお、原画像データ
側のデータ量が出力メディアの再現限界を上回っている
と判断した場合、比較結果判断部422は、その結果に
基づき、画像処理演算部43に対して各種の画像制御・
処理を行う(ステップS5、S6)。
【0135】例えば、原画像データが非常に緻密な画像
を記録したような画像データである場合、プリントシス
テム側の再現限界が不足していることにより原画像デー
タの持つ情報を100%再現できないと予測することが
可能となり、出力されるプリントが必ずしも100%の
情報を再現できない旨の警告を出し、利用者に注意・判
断を促すことができる。あるいは、メディア再現限界を
上回る画像パラメータ情報を、他の画像パラメータ情報
から補うためにプリンタ制御方式の変更指令を出すこと
も可能である。あるいは、原画像信号側の画像データを
適当に間引くことにより、引き続いて行われる画像処理
にかかる時間を削減することも可能となる。
【0136】また、ステップS1において、原画像側の
データ量が出力メディアの再現限界を下回っていると判
断した場合、比較結果判断部422は、その結果に基づ
き、各種の画像制御・処理を行う(ステップS2)。例
えば、原画像データのデータ量が少ないために、プリン
ト品質が著しく劣化することが予想されるような場合に
は、原画像データ側のデータ量が少ないため、プリンタ
のポテンシャルから予測されるようなプリントできない
旨の警告を出し、利用者に注意・判断を促すことができ
る。また、プリントサイズを小さく変更することによ
り、原画像信号側の画像データ密度を維持したまま、プ
リントする事が可能となり、プリント画質を向上するこ
とが可能である。
【0137】以上の比較結果判断部422による画像処
理方針の判断結果は、画像処理演算部43に出力され、
原画像データに対して、回転、反転、明るさ調整、コン
トラスト調整、色相調整、彩度調整、鮮鋭性調整、階調
数調整等の演算処理が行われ、出力用画像データが生成
される。
【0138】次に、原画像作成条件タグ情報の内容に応
じて、画像処理演算部43の画像処理内容を変更する処
理について、図3に示すフローチャートに基づいて説明
する。図3において、まず、原画像データ取得部41
は、原画像データに原画像作成条件タグ情報が付随して
いるか否かを判断し(ステップS11)、原画像作成条
件タグが無い場合には(ステップS11:No)、その
まま通常の画像処理に移行し、原画像作成条件タグ情報
が付随していた場合には(ステップS11:Yes)、
その原画像作成条件タグ情報を取得する(ステップS1
2)。
【0139】そして、原画像作成条件タグ解読部412
は、取得した原画像作成条件タグ情報の中に、あらかじ
め登録されているキーワード(例えば「夜景」「ポート
レート」など)、あるいは数値条件(例えば「コントラ
スト補正値」、「色域補正値」など)が記録されている
か否かを判断する(ステップS13)。
【0140】登録されたキーワードあるいは数値条件が
記録されている場合(ステップS11:Yes)、原画
像作成条件タグ解読部412は、その解読したキーワー
ドあるいは数値条件を比較結果判断部422に出力す
る。比較結果判断部422は、原画像作成条件タグ解読
部412から入力されたキーワードあるいは数値条件に
従って入出力情報比較の比較条件を変更する。
【0141】また、登録されたキーワードあるいは数値
条件が原画像作成条件タグから取得出来なかった場合
(ステップS13:No)、比較結果判断部422は、
原画像作成条件を推定するため、他の原画像作成条件デ
ータからの情報を集積して推定を試みる(ステップS1
4)。
【0142】例えば、主要被写体領域が画面全体の30
%以上を占め、被写体までの距離が3m以内と比較的近
い場合、人物をクローズアップで撮影している可能性が
高い、というような推定をすることができる。次いで、
比較結果判断部422は、推定結果に基づき、あらかじ
め登録されていたキーワードあるいは数値条件を付与す
る(ステップS15)。上記の例では、人物をクローズ
アップで撮影している可能性が高いため、「ポートレー
ト」という予め登録されているキーワードを付与するこ
とができる。
【0143】その後、比較結果判断部422は、登録内
容のキーワードあるいは数値条件に基づいて、入出力情
報比較の比較条件の変更が必要でないか否かを判断し
(ステップS16)、必要でないと判断した場合は(ス
テップS16:Yes)、入出力情報比較の比較条件を
変更せずに画像処理演算部43に原画像データを出力す
る。
【0144】入出力情報比較の比較条件の変更が必要で
あると判断した場合(ステップS16:No)、登録内
容のキーワードあるいは数値条件に応じて入出力情報比
較の比較条件を変更し(ステップS17)、例えば、
「ポートレート」という予め登録されているキーワード
の場合、鮮鋭性閾値20%ダウン、または「夜景」とい
う予め登録されているキーワードの場合、階調性閾値2
0%アップなどとした後、画像処理演算部43に原画像
データを出力する。
【0145】以上のように、本実施の形態においては、
原画像データのデータ量とメディア再現限界情報とを比
較し、上述の出力画像の再現限界情報に対し原画像デー
タの情報量が十分か、あるいは不足しているかを比較判
断する。例えば、出力画像として再現できる鮮鋭性の限
界(例えばCTF値30%を与える条件)が、6.5ラ
インペア/mmである、出力システムにおいて、400
dpiの原画像データを等倍で出力しようとする場合、
原画像データ側では7.9ラインペア/mm相当の情報
を有していることになるため、この場合、原画像データ
側の画像情報量がメディア再現限界情報を上回ると判断
する。また、400dpiの原画像データをニアレスト
ネイバー法により2倍に拡大して出力しようとする場
合、原画像信号側は3.9ラインペア/mm相当の情報
を有すると考えることができ、この場合、原画像信号側
の画像情報量がメディア再現限界情報を下回ると判断す
る。
【0146】また、出力画像として再現できる階調性の
限界(例えば、濃度差ΔDが0.01以下となる条件)
が、12bit画像データ値の差で10である出力シス
テムにおいて、8bit原画像を出力しようとする場
合、原画像データ側が有するデータ値の最小変化値(8
bitデータとしての1)は12bitデータ値に換算
すると16に相当すると考えることができ、この場合、
原画像データ側の画像情報量がメディア再現限界情報を
下回ると判断する。色弁別性限界情報についても、階調
性の場合と同様の方法で判断することができる。
【0147】また、本実施の形態では、画像の拡大・縮
小など原画像データ側の画像データ量が変化するような
画像処理操作が行われる場合には、画像処理操作により
得られる画像データ量を予め予測しておき、その予測結
果を原画像データ側のデータ量として、メディア再現限
界情報との比較に用いるようにした。
【0148】また、本実施の形態では、上述の原画像デ
ータのデータ量とメディア再現限界情報との比較結果に
基づいて画像処理内容を変化させた。出力画像の高画質
化、及び画像処理速度の高速化が意図されていれば、画
像処理の内容に特に制限はないが、好ましい画像処理の
パラメータとしては、画像データの拡大、縮小、回転、
反転、明るさ調整、コントラスト調整、色相調整、彩度
調整、鮮鋭性調整、階調数調整等を挙げることができ
る。
【0149】また、本実施の形態では、例えば、出力画
像として再現できる鮮鋭性の限界について、原画像デー
タ側の画像データ量がメディア再現限界情報を上回ると
判断され、画像の拡大、縮小などの操作を伴わず、その
画像データ量を維持したまま出力画像データとして用い
るため、明るさ調整、コントラスト調整、色相調整、彩
度調整等を行う前に、メディアの再現限界の範囲内で原
画像データのデータを間引くことにより、出力画像の画
質に大きな影響を与えることなく、画像処理にかかる時
間を大幅に短縮することが可能となる。
【0150】また、このように冗長な画像データをカッ
トすることにより、高価なCPUやメモリを搭載してい
ない、安価なパーソナルコンピュータを用いても、実用
に耐えうる速度で比較的複雑な画像処理を行うことが可
能となる。また、画像の出力先を複数の出力装置、出力
メディアの中から選択できるような場合においては、出
来るだけ原画像データ側の画像データ量に近い再現限界
を有する出力システムの組み合わせを選択することがで
きる。
【0151】また、本実施の形態では、例えば、出力画
像として再現できる鮮鋭性の限界について、原画像デー
タ側の画像データ量がメディア再現限界情報を上回ると
判断され、さらに画像の拡大、縮小など原画像データ側
の画像データ量が変化するような画像処理操作が行われ
る場合には、画像処理後に原画像データ側が保持する画
像データ量がメディアの再現限界の範囲内に収まってい
るかどうかを判別し、範囲内に収まらないときには警告
情報を発して作業者に注意を促すことができ、あるい
は、原画像データ側の画像データ量の低下に伴う画質の
劣化を補正することができる。
【0152】また、本実施の形態において、例えば、出
力画像として再現できる鮮鋭性の限界について、原画像
データ側の画像データ量がメディア再現限界情報を下回
ると判断された場合には、プリントサイズを小さくする
ことにより、相対的に原画像データ側の画像データ量が
大きくなるように調整したり、あるいは画素補間により
原画像データ側の画像情報量が相対的に大きくなるよう
な操作を行った後、種々の画像処理を行うことができ
る。この場合、原画像データ側の画像データ量とメディ
アの再現限界が等しくなるような組み合わせが、出力画
像の高画質化と画像処理の高速化の両立という観点から
最も好ましい。
【0153】また、原画像データ側の画像データ量がメ
ディア再現限界を下回る場合、出力メディア側におい
て、メディア再現限界を下回る画像パラメータ情報を他
の画像パラメータ情報に振り分けることができる。例え
ば、原画像データ側の画像データ量が150dpi、2
56階調であり、メディアの再現限界が300dpi、
64階調であった場合、解像度については原画像データ
側の画像データ量が、メディア再現限界を下回ってい
る。このような場合、例えば、メディア側で再現可能な
最小画像構成単位(画素)を4つ集めて1つの画素とみ
なす事により、見かけ上出力側の解像度を150dpi
とし、その代わり、150dpiと見立てたときの1画
素当たりの階調再現数を大きく向上させることが可能と
なる。上述の画像処理例は、出力側の解像度情報を階調
情報に振り分けた例である。
【0154】また、原画像データ側の画像データ量がメ
ディア再現限界を上回る場合、出力メディア側におい
て、メディア再現限界を上回る画像パラメータ情報を、
他の画像パラメータ情報から補うことができる。例え
ば、前述の原画像データ側の画像データ量が150dp
i、256階調であり、メディアの再現限界が300d
pi、64階調であった場合、階調数については原画像
データ側の画像データ量がメディアの再現限界を上回っ
ていると捉えることができるような場合、例えば、メデ
ィア側で再現可能な最小画像構成単位(画素)を4つ集
めて1つの画素とみなす事により、見かけ上出力側の解
像度を150dpiとし、その代わり、150dpiと
見立てたときの1画素当たりの階調再現数を大きく向上
させることが可能となる。上述の画像処理例は、出力側
の階調情報を解像度情報から補った例である。
【0155】また、原画像データのデータ量とメディア
再現限界情報とを比較する入出力信号比較処理において
は、前述のように、原画像データと、出力メディア特性
の物理的特性値の比較により一義的に比較、判断する以
外に、原画像データに付随する原画像作成条件を表した
原画像作成条件タグ情報の内容に基づいて入出力信号情
報比較処理の比較条件を変化させることもできる。
【0156】例えば、人物のクローズアップ画像におい
ては、一般に鮮鋭性よりも階調性が重要視され、一方、
高層ビル群がたち並ぶような風景画像においては、階調
性よりも鮮鋭性を重用視した方が、良い仕上がりのプリ
ントが得られることが多い。このように原画像の内容に
よって、好ましい画像処理の方向性が異なることが多い
ため、原画像の内容によって、メディアの再現限界を定
めるために用いている閾値を変化させることができる。
【0157】例えば、鮮鋭性の限界について、通常はC
TF値30%となるところを閾値とするが、人物のクロ
ーズアップ画像においては、鮮鋭性の重要度が相対的に
低下するため、CTF値20%となるところを閾値とし
て用いるような使い分けを挙げることができる。
【0158】また、好ましく用いることの出来る原画像
作成条件タグ情報としては、例えば、画像サイズ、被写
体距離範囲、被写体領域、デジタルズーム倍率、撮影シ
ーンタイプ、撮影コントラスト、撮影彩度、撮影シャー
プネス等をあげることができる。これらの原画像作成条
件タグ情報から得られる情報の組み合わせにより、画像
データの内容を推定し、より好ましい仕上がりとなるよ
うに、比較判断のための閾値を変化させることができ
る。
【0159】例えば、撮影シーンタイプに、ポートレー
ト、風景、夜景等というように画像の特徴を表現するよ
うなキーワードが書き込まれている場合には、その情報
から好ましい比較判断基準および画像処理を選択するこ
とが可能である。例えば、夜景というキーワードを有し
ていた場合には、通常のコントラスト調整処理を行って
しまうと、画像の持つ雰囲気を損ねてしまいやすいた
め、オートコントラスト処理をオフとするような処理が
良い。また、全体のコントラストが低下しやすい傾向と
なるため、メディアの再現限界において、階調性に関す
るところの閾値を高めに設定し、できるだけ豊かな階調
で再現出来るように画像処理を方向付けるような処理が
良い。
【0160】また、撮影シーンタイプのように、直接画
像データの内容に関わる情報が書き込まれていない場合
においても、原画像作成条件タグ情報をいくつか組み合
わせることによって、画像の特徴を推定することが可能
であり、その推定結果を基に、好ましい比較判断基準及
び画像処理を選択することが可能になる。
【0161】例えば、主要被写体領域が画面全体の30
%以上を占め、被写体までの距離が3m以内と比較的近
く、かつ主要被写体領域の30%以上に肌色成分が含ま
れているような場合には、典型的なポートレート画像で
ある確率が高いため、鮮鋭性よりも階調性を重要視する
というように、それぞれに適した画像処理を選択するこ
とができる。
【0162】また、原画像作成条件タグ情報から得られ
る情報の組み合わせ例と、それに対応する好ましい比較
判断のための閾値については、予め条件テーブルとして
準備しておくほうが良い。
【0163】上述の実施の形態では、原画像作成条件タ
グ情報を利用して、画像データ毎に、比較判断のための
閾値を変化させたが、1つの画像データの中でも、比較
判断のために異なる閾値を用いることも可能である。例
えば、人物のクローズアップ画像において、肌の部分に
ついては鮮鋭性よりも階調性が重視されるが、髪の毛に
ついては、階調性よりも鮮鋭性が重視される、というよ
うな場合に、1つの画像データの中でも異なる閾値を用
いて画像処理の内容を変化させるこようにしても良い。
【0164】1つの画像データの中で、閾値を変化させ
る領域の切り分けについては、画像データの構造解析を
行ったり、あるいは原画像作成条件タグ情報を用いて推
定することも可能である。処理の高速化という観点か
ら、原画像作成条件タグ情報を用いて推定することも可
能である。例えば、鮮鋭性の限界について、CTF値3
0%という閾値をデフォルトで設定しておき、原画像作
成条件タグ情報から被写体領域、および被写体輝度情報
をピックアップし、その領域を、人間の顔、と判断した
場合、その領域については鮮鋭性の限界という観点から
はCTF値20%という閾値を適用し、鮮鋭性に関する
許容度を大きくし、その分を階調性再現の向上に振り分
けるというような使い方により、より一層の高画質化が
可能となる。
【0165】[第2の実施の形態]図4〜図5は、本発
明を適用した画像処理装置の第2の実施の形態を示す図
である。本実施の形態では、出力画像を観察時の視認識
別限界情報に応じて出力画像の画像処理を最適化する場
合を説明する。まず、構成を説明する。図4は、本実施
の形態における画像処理装置20の機能構成を示すブロ
ック図であり、図1に示した画像処理装置1の同一の構
成部分には同一符号を付して、その構成説明を省略す
る。
【0166】図4において、画像処理装置20は、操作
部2、制御部21、画像処理部4、及びデータ蓄積部5
により構成され、画像処理部4は、原画像データ取得部
41、入出力信号比較判断部42、画像処理演算部4
3、視認識別限界情報取得部22、プリント情報取得部
23、及び出力用信号処理部45により構成される。
【0167】制御部21は、操作部2からの入力信号に
基づいて、画像処理部4内の原画像データ取得部41に
対して原画像データの取得を指示し、フィルムスキャナ
部101や反射原稿スキャナ部102により原稿画像の
読み込みを行わせて取得した原稿画像データ、外部記憶
メディア102から読み込まれた原画像データ、及び通
信手段104を介して外部機器より入力された原画像デ
ータを取得させる。
【0168】このとき、原画像データ取得部41では、
原画像データ処理部411により原画像データのタグ情
報を除く原画像データのみが分離されて入出力信号比較
判断部42に出力されるとともに、原画像作成条件タグ
解読部412により原画像データから分離されたタグ情
報から原画像作成条件や原画像データ量が解読され、そ
れらの解読結果が入出力信号比較判断部42に出力され
る。原画像作成条件の解読結果は、入出力信号比較判断
部42において、比較判断基準となる視認識別限界情報
の閾値を調整する際に用いられる。
【0169】そして、制御部21は、上記原画像データ
を取得後、画像処理部4内のプリント情報取得部23に
対してプリント固有情報の取得を指示し、接続されたプ
リンタ105の解像度や色再現性などのプリンタ固有情
報を取得させる。その後、プリンタ固有情報は、視認識
別限界情報取得部22内の出力プリント視認識別限界情
報取得部2201に出力され、プリンタ固有情報から出
力プリントの視認識別限界が推定されて、その推定され
た視認識別限界情報が入出力信号比較判断部42内の入
出力信号比較部421に出力される。
【0170】また、制御部21は、予め準備された視認
識別限界情報LUT2202から出力プリンタの視認識
別限界情報を取得させ、その視認識別限界情報を入出力
信号比較判断部42内の入出力信号比較部421に出力
させる。
【0171】次いで、制御部21は、上記視認識別限界
情報を取得後、画像処理部4内の入出力信号比較判断部
42に対して入出力信号の比較を指示し、原画像データ
量情報と視認識別限界情報とを入出力信号比較部421
で比較させ、その入出力信号比較結果により比較結果判
断部422で画像処理の方針を判断させ、その画像処理
の方針を画像処理演算部43に出力させる。
【0172】その後、画像処理演算部43では、比較結
果判断部422から入力された画像処理の方針に従っ
て、原画像データの拡大、縮小、回転、反転、明るさ調
整、コントラスト調整、色相調整、彩度調整、鮮鋭性調
整、階調数調整などの演算処理が行われ、出力用画像デ
ータが生成されて出力用信号処理部45に出力されて、
出力手段に応じた出力用信号が生成される。
【0173】プリント情報取得部23は、制御部21か
らの指示に応じて、接続されたプリンタ105から解像
度や色再現性などのプリンタ固有情報を取得し、取得し
たプリンタ固有情報を出力プリント視認識別限界情報取
得部2201に出力する。
【0174】視認識別限界情報取得部22は、出力プリ
ント視認識別限界情報取得部2201、及び視認識別限
界情報LUT2202によ構成される。出力プリント視
認識別限界情報取得部2201は、プリント情報取得部
23から入力されたプリント固有情報から、接続された
プリンタ105の視認識別限界を推定し、その推定した
視認識別限界情報を入出力信号比較部421に出力す
る。
【0175】視認識別限界情報LUT2202は、接続
可能なプリンタの機種毎に対応した視認識別限界情報を
予め記憶した情報テーブルであり、制御部21からの指
示に応じて、出力プリント視認識別限界情報取得部22
01により対応するプリンタの視認識別限界情報が取得
されて、入出力信号比較部421に出力される。
【0176】次に、本実施の形態の画像処理装置20の
動作について説明する。まず、制御部21は、操作部2
からの入力信号に基づいて、画像処理部4内の原画像デ
ータ取得部41に対して原画像データの取得を指示し、
フィルムスキャナ部101や反射原稿スキャナ部102
により原稿画像の読み込みを行わせて取得した原稿画像
データ、外部記憶メディア102から読み込まれた原画
像データ、及び通信手段104を介して外部機器より入
力された原画像データを取得させる。
【0177】このとき、原画像データ取得部41では、
原画像データ処理部411により原画像データのタグ情
報を除く原画像データのみが分離されて入出力信号比較
判断部42に出力されるとともに、原画像作成条件タグ
解読部412により原画像データから分離されたタグ情
報から原画像作成条件や原画像データ量が解読され、そ
れらの解読結果が入出力信号比較判断部42に出力され
る。
【0178】以下、プリント情報取得部23、視認識別
限界情報取得部22、入出力信号比較判断部42におい
て実行される処理内容について、図5に示すフローチャ
ートに基づいて説明する。以下では、出力画像の解像度
及び階調に関する視認識別限界に対応する処理ついて説
明する。
【0179】図5において、まず、プリント情報取得部
23は、制御部21からの指示に応じて、接続されたプ
リンタ105から解像度や色再現性などのプリンタ固有
情報を取得し、取得したプリンタ固有情報を出力プリン
ト視認識別限界情報取得部2201に出力する(ステッ
プS21)。
【0180】次いで、出力プリント視認識別限界情報取
得部2201は、プリント情報取得部23から入力され
たプリンタ固有情報からプリンタ105の視認識別限界
を推定し、あるいはプリンタ固有情報に対応する視認識
別限界情報を視認識別限界情報LUT2202から取得
し、その推定した視認識別限界情報、あるいは取得した
視認識別限界情報を入出力信号比較部421に出力する
(ステップS22)。
【0181】例えば、プリンタ固有情報としてプリント
サイズを取得し、その結果が89mm×127mmのい
わゆるL判サイズであったとする。このプリント情報を
元にして、予め登録されていたL判プリント観察時の視
認識別限界情報を、視認識別限界情報LUT2202か
ら読みとってくる。視認識別限界情報は、上述のように
プリントサイズ毎に最適と思われる観察条件から推定し
て、予め視認識別限界情報LUT2202に登録してお
いてもよく、あるいはプリントサイズとの関数関係で表
される計算式として登録しておいても良い。
【0182】次いで、入出力信号比較部421は、原画
像作成条件タグ解読部412から入力された原画像デー
タ量情報と、出力プリント視認識別限界情報取得部22
01から入力された視認識別限界情報とを比較し、その
入出力信号比較結果を比較結果判断部422に出力す
る。
【0183】比較結果判断部422は、原画像データ量
が視認識別限界情報を上回るか否かを判断する(ステッ
プS23)。例えば、L判プリント観察時の視認識別限
界情報として、観察距離30cmを最適観察条件として
予め導かれた視認識別限界としてオンオフ2階調で10
cycle/mm(508dpi)という値が、視認識
別限界情報LUT2202に登録されていたとする。
【0184】このような設定は、例えば白地に黒い文字
情報が記録されるような使い方を想定した場合、特に有
効となる。また、原画像データ側が200万画素、25
6階調というデータ量を有していたとする。この場合、
200万画素の画像データををL判プリントサイズに当
てはめると約340dpi相当となるため、解像度に関
しては原画像データ側が視認識別限界情報を下回ってい
ると判断される。
【0185】原画像データ側のデータ量が出力プリント
の視認識別限界を下回っていると判断された場合(ステ
ップS23:No)、比較結果判断部422は、その判
断結果に基づき、各種の画像制御・処理を行う(ステッ
プS24)。例えば、原画像データのデータ量が少ない
ために、プリント品質が著しく劣化することが予想され
るような場合には、原画像データ側のデータ量が少ない
ため、プリンタのポテンシャルから予測されるようなプ
リントできない旨の警告を出し、利用者に注意、判断を
促すことができる。
【0186】また、プリントサイズを小さく変更した
り、あるいは不足する原画像情報を線形補間等により補
い、さらに鮮鋭性強調等の最適な画像処理を加えてやる
ことにより、原画像データ側の画像データ密度を維持し
たまま、プリントする事が可能となり、プリント画質を
向上することが可能である。
【0187】また、例えば、L判プリント観察時の視認
識別限界情報として、観察距離30cmを最適観察条件
として予め導かれた視認階調識別限界として6cycl
e/mm(304dpi)で16階調という値が、視認
識別限界情報LUT2202に登録されていたとする。
このような設定は、一般的なスナップ写真のプリントと
いう使い方を想定した場合、特に有効となる。
【0188】また、原画像データ側は同じく200万画
素、256階調というデータ量を有していたとする。こ
の場合、200万画素の画像データをL判プリントサイ
ズに当てはめると約340dpi相当となるため、階調
識別に関しては原画像データ側が視認識別限界情報を上
回っていると判断される。
【0189】原画像データ側のデータ量が視認識別限界
情報を上回っていると判断された場合(ステップS2
3:Yes)、比較結果判断部422は、その判断結果
に基づき、画像処理演算部43に対して各種の画像制御
・処理を行う(ステップS25、S26)。例えば、原
画像データが非常に緻密な画像を記録したような画像デ
ータである場合、出力プリント観察時に必要な画像デー
タをはるかに上回ってしまう場合があるが、そのような
場合には原画像データ側の画像データを適当に間引くこ
とにより、引き続いて行われる画像処理にかかる時間を
削減することも可能となる。
【0190】なお、原画像データと、出力画像観察時の
視認識別限界情報を取得し、原画像データのデータ量と
出力画像観察時の視認識別限界情報を比較し、その比較
結果に基づいて、画像処理の内容を変化させる上記画像
処理装置20においても、図3に示した例と同様に、原
画像作成条件タグ情報の内容に応じて、画像処理演算部
43の処理内容を変更することが可能である。
【0191】以上のように、上記各実施の形態1、2の
技術を用いることにより、入力側の原画像データと出力
側のメディア解像度限界情報、及び(または)出力され
たプリント観察時の視認識別限界情報との比較から導か
れる過不足ない最適な条件で画像処理を行うことがで
き、高速かつ高画質の画像処理方法、及び画像処理装置
を実現できる。
【0192】また、上記各実施の形態1、2の技術をプ
リンタに実装することも可能であり、高速かつ高画質の
プリンタも実現できる。
【0193】なお、上記各実施の形態に示した各処理手
順は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で適
宜変更可能である。
【0194】
【発明の効果】請求項1〜4記載の発明、及び請求項3
0〜33記載の発明によれば、原画像データに画像処理
を施す際に、出力メディアの再現限界に対応した画像処
理を適宜行うことができ、出力メディアの再現限界に適
した出力画像を生成できる。
【0195】請求項5〜7記載の発明、及び請求項34
〜36記載の発明によれば、出力メディア、及び出力機
器に付随する画像出力付随情報である画像出力方式、出
力制御方式、出力メディア種類、メディア書き込み密
度、メディア書き込み速度、画像出力サイズ、出力色材
種類等の出力側の再現限界に応じて、原画像データの画
像処理を適宜変更できる。
【0196】請求項8記載の発明、及び請求項37記載
の発明によれば、原画像作成時の作成条件に応じて出力
メディアの再現限界の閾値を適宜変更でき、原画像の作
成条件に応じて、より好ましい画像処理を実行できる。
【0197】請求項9記載の発明、及び請求項38記載
の発明によれば、デジタルカメラ等で撮影された原画像
の撮影条件に応じて、より好ましい画像処理を実行でき
る。
【0198】請求項10記載の発明、及び請求項39記
載の発明によれば、出力画像の画質に大きな影響を与え
ることなく、画像処理に関わる時間を大幅に短縮するこ
とが可能になり、比較的処理能力が低いパーソナルコン
ピュータ等を用いても、実用的な処理速度で比較的複雑
な画像処理を行うことが可能になる。
【0199】請求項11記載の発明、及び請求項40記
載の発明によれば、出力画像サイズが小さくなるように
画像処理を行うことができ、相対的に原画像データ側の
画像情報量が大きくなるように調整したり、あるいは画
素補間により原画像側の画像情報量が相対的に大きくな
るように調整した後、種々の画像処理を行うことができ
る。また、原画像側の画像情報量と出力メディア側の再
現限界が等しくなるように調整して、高画質化と処理の
高速化の両立を実現できる。
【0200】請求項12、13記載の発明、及び請求項
41、42記載の発明によれば、出力メディアの再現限
界に適した出力画像の画質向上処理を実行できる。
【0201】請求項14記載の発明、及び請求項43記
載の発明によれば、出力メディアの再現限界に適した出
力画像に必要な画像処理を適宜実行できる。
【0202】請求項15〜18記載の発明、及び請求項
44〜47記載の発明によれば、原画像データに画像処
理を施す際に、出力画像観察時の視認識別限界に対応し
た画像処理を適宜行うことができ、メデイアに出力され
た画像を人間が実際に鑑賞するときの視認識別限界に適
した出力画像を生成できる。
【0203】請求項19〜21記載の発明、及び請求項
48〜50記載の発明によれば、出力メディア、及び出
力機器に付随する画像出力付随情報である画像出力方
式、出力制御方式、出力メディア種類、メディア書き込
み密度、メディア書き込み速度、画像出力サイズ、出力
色材種類等が異なる出力メディアに出力された画像を人
間が実際に鑑賞するときの視認識別限界に応じて、原画
像データの画像処理を適宜変更できる。
【0204】請求項22記載の発明、及び請求項51記
載の発明によれば、原画像作成時の作成条件に応じて視
認識別限界の閾値を適宜変更でき、原画像の作成条件に
応じて、より好ましい画像処理を実行できる。
【0205】請求項23記載の発明、及び請求項52記
載の発明によれば、デジタルカメラ等で撮影された原画
像の撮影条件に応じて、より好ましい画像処理を実行で
きる。
【0206】請求項24記載の発明、及び請求項53記
載の発明によれば、出力画像の画質に大きな影響を与え
ることなく、画像処理に関わる時間を大幅に短縮するこ
とが可能になり、比較的処理能力が低いパーソナルコン
ピュータ等を用いても、実用的な処理速度で比較的複雑
な画像処理を行うことが可能になる。
【0207】請求項25記載の発明、及び請求項54記
載の発明によれば、出力画像サイズが小さくなるように
画像処理を行うことができ、相対的に原画像データ側の
画像情報量が大きくなるように調整したり、あるいは画
素補間により原画像側の画像情報量が相対的に大きくな
るように調整した後、種々の画像処理を行うことができ
る。また、原画像側の画像情報量と出力メディア側の視
認識別限界が等しくなるように調整して、高画質化と処
理の高速化の両立を実現できる。
【0208】請求項26、27記載の発明、及び請求項
55、56記載の発明によれば、出力メディアの視認識
別限界に適した出力画像の画質向上処理を実行できる。
【0209】請求項28記載の発明、及び請求項57記
載の発明によれば、出力メディアの視認識別限界に適し
た出力画像に必要な画像処理を適宜実行できる。
【0210】請求項29記載の発明、及び請求項58記
載の発明によれば、画像の拡大処理と縮小処理を適宜組
み合わせることで、特に画像の縮小処理において、縮小
演算時に画素に端数が出ないようにすることができ、特
に高周波成分を有する画像のサイズ変更を行う場合に生
じやすいモアレの発生を軽減することが可能になる。
【0211】請求項59〜62記載の発明によれば、原
画像データに画像処理を施す際に、印刷媒体の再現限界
に対応した画像処理を適宜行うことができ、印刷媒体の
再現限界に適した印刷画像を生成できる。
【0212】請求項63〜65記載の発明によれば、印
刷媒体、及び印刷機器に付随する画像出力付随情報であ
る画像印刷方式、印刷制御方式、印刷媒体種類、印刷媒
体書き込み密度、印刷媒体書き込み速度、画像出力サイ
ズ、出力色材種類等の出力側の再現限界に応じて、原画
像データの画像処理を適宜変更できる。
【0213】請求項66記載の発明によれば、原画像作
成時の作成条件に応じて印刷媒体の再現限界の閾値を適
宜変更でき、原画像の作成条件に応じて、より好ましい
印刷用の画像処理を実行できる。
【0214】請求項67記載の発明によれば、デジタル
カメラ等で撮影された原画像の撮影条件に応じて、より
好ましい印刷用の画像処理を実行できる。
【0215】請求項68記載の発明によれば、印刷画像
の画質に大きな影響を与えることなく、画像処理に関わ
る時間を大幅に短縮することが可能になり、比較的処理
能力が低いパーソナルコンピュータ等を用いても、実用
的な処理速度で比較的複雑な印刷用の画像処理を行うこ
とが可能になる。
【0216】請求項69記載の発明によれば、印刷画像
サイズが小さくなるように画像処理を行うことができ、
相対的に原画像データ側の画像情報量が大きくなるよう
に調整したり、あるいは画素補間により原画像側の画像
情報量が相対的に大きくなるように調整した後、種々の
印刷用の画像処理を行うことができる。また、原画像側
の画像情報量と印刷媒体側の再現限界が等しくなるよう
に調整して、高画質化と処理の高速化の両立を実現でき
る。
【0217】請求項70、及び請求項71記載の発明に
よれば、印刷媒体の再現限界に適した印刷画像の画質向
上処理を実行できる。
【0218】請求項72記載の発明によれば、印刷媒体
の再現限界に適した印刷画像に必要な画像処理を適宜実
行できる。
【0219】請求項73〜76記載の発明によれば、原
画像データに画像処理を施す際に、印刷画像観察時の視
認識別限界に対応した画像処理を適宜行うことができ、
印刷媒体に印刷された画像を人間が実際に鑑賞するとき
の視認識別限界に適した印刷画像を生成できる。
【0220】請求項77〜79記載の発明によれば、印
刷媒体、及び印刷機器に付随する画像出力付随情報であ
る画像印刷方式、印刷制御方式、印刷媒体種類、印刷媒
体書き込み密度、印刷媒体書き込み速度、画像出力サイ
ズ、出力色材種類等が異なる印刷媒体に印刷された画像
を人間が実際に鑑賞するときの視認識別限界に応じて、
原画像データの画像処理を適宜変更できる。
【0221】請求項80記載の発明によれば、原画像作
成時の作成条件に応じて視認識別限界の閾値を適宜変更
でき、原画像の作成条件に応じて、より好ましい印刷用
の画像処理を実行できる。
【0222】請求項81記載の発明によれば、デジタル
カメラ等で撮影された原画像の撮影条件に応じて、より
好ましい印刷用の画像処理を実行できる。
【0223】請求項82記載の発明によれば、印刷画像
の画質に大きな影響を与えることなく、画像処理に関わ
る時間を大幅に短縮することが可能になり、比較的処理
能力が低いパーソナルコンピュータ等を用いても、実用
的な処理速度で比較的複雑な画像処理を行うことが可能
になる。
【0224】請求項83記載の発明によれば、印刷画像
サイズが小さくなるように画像処理を行うことができ、
相対的に原画像データ側の画像情報量が大きくなるよう
に調整したり、あるいは画素補間により原画像側の画像
情報量が相対的に大きくなるように調整した後、種々の
印刷用の画像処理を行うことができる。また、原画像側
の画像情報量と印刷媒体側の視認識別限界が等しくなる
ように調整して、高画質化と処理の高速化の両立を実現
できる。
【0225】請求項84、85記載の発明によれば、印
刷媒体の視認識別限界に適した印刷画像の画質向上処理
を実行できる。
【0226】請求項86記載の発明によれば、印刷媒体
の視認識別限界に適した印刷画像に必要な印刷用の画像
処理を適宜実行できる。
【0227】請求項87記載の発明によれば、画像の拡
大処理と縮小処理を適宜組み合わせることで、特に画像
の縮小処理において、縮小演算時に画素に端数が出ない
ようにすることができ、特に高周波成分を有する画像の
サイズ変更を行う場合に生じやすいモアレの発生を軽減
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態における画
像処理装置1の機能構成を示すブロック図である。
【図2】図1の比較結果判断部422において実行され
る処理内容を示すフローチャートである。
【図3】図1の画像処理演算部43の画像処理内容を変
更する処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明を適用した第2の実施の形態における画
像処理装置20の機能構成を示すブロック図である。
【図5】図4のプリント情報取得部23、視認識別限界
情報取得部22、入出力信号比較判断部42において実
行される処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、20 画像処理装置 2 操作部 3、21 制御部 4 画像処理部 5 データ蓄積部 22 視認識別限界情報取得部 23 プリント情報取得部 41 原画像データ取得部 411 原画像データ処理部 412 原画像作成条件タグ解読部 42 入出力信号比較判断部 421 入出力信号比較部 422 比較結果判断部 43 画像処理演算部 44 メディア再現限界情報取得部 441 プリンタ固有情報取得部 442 再現限界情報LUT 45 出力用信号処理部 2201 出力プリント視認識別限界情報取得部 2202 視認識別限界情報LUT
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/76 B41J 3/00 B 5C077 5/91 H04N 5/91 H Fターム(参考) 2C187 AC05 AC07 AC08 BF09 BF10 DB27 DB33 GA01 GB02 2C262 AB17 AB19 AC08 BA01 BA18 BB01 BB03 BB05 BB29 BB36 BC09 BC11 CA10 EA10 EA11 EA12 EA13 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CD05 CE03 CE11 CE17 CH07 CH08 5C052 AA11 EE03 FA03 FA04 FA07 FC08 FD02 FD04 FD07 FE01 5C053 FA04 FA07 FA27 KA01 KA24 LA03 LA06 LA14 5C077 LL01 MP08 PP03 PP15 PP20 PP37 PQ12 PQ23 TT02

Claims (87)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画像データに所定の画像処理を施して出
    力用の画像データを生成する画像処理方法において、 前記原画像データを取得する原画像取得工程と、 前記出力画像の出力対象となるメディアの再現限界情報
    を取得する再現限界情報取得工程と、 前記取得された原画像データの情報量と前記メディア再
    現限界情報とを比較する入出力情報比較工程と、 前記入出力情報比較工程における比較結果に基づいて、
    前記画像処理の内容を変更する画像処理工程と、 を含むことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】前記メディア再現限界情報は、メディア上
    に再現したプリント画像の鮮鋭性を表すパラメータから
    求められたものであることを特徴とする請求項1に記載
    の画像処理方法。
  3. 【請求項3】前記メディア再現限界情報は、メディア上
    に再現したプリント画像の階調性を表すパラメータから
    求められたものであることを特徴とする請求項1に記載
    の画像処理方法。
  4. 【請求項4】前記メディア再現限界情報は、メディア上
    に再現したプリント画像の色弁別性を表すパラメータか
    ら求められたものであることを特徴とする請求項1に記
    載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】前記メディア再現限界情報は、予め出力メ
    ディアあるいは出力機器毎に設定されていることを特徴
    とする1〜4のいずれかに記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】前記メディア再現限界情報は、前記出力メ
    ディアあるいは出力機器に付随する画像出力付随情報か
    ら推定することを特徴とする1〜4のいずれかに記載の
    画像処理方法。
  7. 【請求項7】前記出力メディアあるいは出力機器に付随
    する画像出力付随情報は、画像出力方式、出力制御方
    式、出力メディア種類、メディア書き込み密度、メディ
    ア書き込み速度、画像出力サイズ、出力色材種類の中か
    ら少なくとも1つ選ばれる情報であることを特徴とする
    請求項6記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】前記原画像取得工程において、前記原画像
    データに付随する原画像作成条件を表した原画像作成条
    件情報を更に取得し、 この取得した原画像作成条件情報の内容に基づいて前記
    入出力情報比較工程における比較条件を変更させる比較
    条件変更工程を更に含むことを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】前記原画像作成条件情報は、画像サイズ、
    被写体距離範囲、被写体領域、デジタルズーム倍率、撮
    影シーンタイプ、撮影コントラスト、撮影彩度、撮影シ
    ャープネスの中から少なくとも1つ選ばれる情報である
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】前記入出力情報比較工程における比較結
    果が、前記原画像データの画像情報量が前記メディア再
    現限界を上回る場合、前記画像処理工程において、出力
    画像に影響がでない範囲で画像処理を簡略化することを
    特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の画像処理方
    法。
  11. 【請求項11】前記入出力情報比較工程における比較結
    果が、前記原画像データの画像情報量が前記メディア再
    現限界を下回る場合、前記画像処理工程において、出力
    画像に影響が出ない範囲内で画像処理を行うことを特徴
    とする請求項1〜9のいずれかに記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】前記入出力情報比較工程における比較結
    果が、前記原画像データの画像情報量が前記メディア再
    現限界を下回る場合、前記画像処理工程において、出力
    メディア側に、前記メディア再現限界を下回る画像パラ
    メータ情報を、他の画像パラメータ情報に振り分けるこ
    とを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の画像処
    理方法。
  13. 【請求項13】前記入出力情報比較工程における比較結
    果が、前記原画像データの画像情報量が前記メディア再
    現限界を上回る場合、前記画像処理工程において、出力
    メディア側に、メディア再現限界を上回る画像パラメー
    タ情報を、他の画像パラメータ情報から補うことを特徴
    とする請求項1〜9のいずれかに記載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】前記画像処理は、画像データの拡大、縮
    小、回転、反転、明るさ調整、コントラスト調整、色相
    調整、彩度調整、鮮鋭性調整、階調数調整の中から少な
    くとも一つ選ばれる処理であることを特徴とする請求項
    1〜13のいずれかに記載の画像処理方法。
  15. 【請求項15】原画像データに所定の画像処理を施して
    出力用の画像データを生成する画像処理方法において、 前記原画像データを取得する原画像取得工程と、 前記出力画像観察時の視認識別限界情報を取得する視認
    識別限界情報取得工程と、 前記原画像データの情報量と前記視認識別限界情報とを
    比較する入出力情報比較工程と、 前記入出力情報比較工程における比較結果に基づいて、
    前期画像処理の内容を変更する画像処理工程と、 を含むことを特徴とする画像処理方法。
  16. 【請求項16】前記視認識別限界情報は、前記出力画像
    の出力対象となるメディア上に再現したプリント画像を
    観察したときの鮮鋭感を表すパラメータから求められた
    ものであることを特徴とする請求項15記載の画像処理
    方法。
  17. 【請求項17】前記視認識別限界情報は、前記出力画像
    の出力対象となるメディア上に再現したプリント画像を
    観察したときの階調弁別性を表すパラメータから求めら
    れたものであることを特徴とする請求項15記載の画像
    処理方法。
  18. 【請求項18】前記視認識別限界情報は、前記出力画像
    の出力対象となるメディア上に再現したプリント画像を
    観察したときの色弁別性を表すパラメータから求められ
    たものであることを特徴とする請求項15記載の画像処
    理方法。
  19. 【請求項19】前記視認識別限界情報は、予め出力メデ
    ィアあるいは出力機器毎に設定されていることを特徴と
    する請求項15〜18のいずれかに記載の画像処理方
    法。
  20. 【請求項20】前記視認識別限界情報は、前記出力メデ
    ィアあるいは出力機器に付随する画像出力付随情報から
    推定することを特徴とする請求項15〜18に記載の画
    像処理方法。
  21. 【請求項21】前記出力メディアあるいは出力機器に付
    随する画像出力付随情報は、画像出力方式、出力制御方
    式、出力メディア種類、メディア書き込み密度、メディ
    ア書き込み速度、画像出力サイズ、出力色材種類、画像
    観察条件の中から少なくとも1つ選ばれる処理であるこ
    とを特徴とする請求項20記載の画像処理方法。
  22. 【請求項22】前記原画像取得工程において、前記原画
    像データに付随する原画像作成条件を表した原画像作成
    条件情報を取得し、 この取得した原画像作成条件情報の内容に基づいて前記
    入出力情報比較工程における比較条件を変更させる比較
    条件変更工程を更に含むことを特徴とする請求項15〜
    18のいずれかに記載の画像処理方法。
  23. 【請求項23】前記原画像作成条件情報は、画像サイ
    ズ、被写体距離範囲、被写体領域、デジタルズーム倍
    率、撮影シーンタイプ、撮影コントラスト、撮影彩度、
    撮影シャープネスの中から少なくとも1つ選ばれる情報
    であることを特徴とする請求項22記載の画像処理方
    法。
  24. 【請求項24】前記入出力情報比較工程における比較結
    果が、前記原画像データの画像情報量が前記視認識別限
    界を上回る場合、前記画像処理工程において、出力画像
    に影響がでない範囲で画像処理を簡略化することを特徴
    とする請求項15〜23のいずれかに記載の画像処理方
    法。
  25. 【請求項25】前記入出力情報比較工程における比較結
    果が、前記原画像データの画像情報量が前記視認識別限
    界を下回る場合、前記画像処理工程において、出力画像
    に影響が出ない範囲内で画像処理を行うことを特徴とす
    る請求項15〜23のいずれかに記載の画像処理方法。
  26. 【請求項26】前記入出力情報比較工程における比較結
    果が、前記原画像データの画像情報量が前記視認識別限
    界を下回る場合、前記画像処理工程において、出力メデ
    ィア側に、前記視認識別限界を下回る画像パラメータ情
    報を、他の画像パラメータ情報に振り分けることを特徴
    とする請求項15〜23のいずれかに記載の画像処理方
    法。
  27. 【請求項27】前記入出力情報比較工程における比較結
    果が、前記原画像データの画像情報量が前記視認識別限
    界を上回る場合、前記画像処理工程において、出力メデ
    ィア側に、前記視認識別限界を上回る画像パラメータ情
    報を、他の画像パラメータ情報から補うことを特徴とす
    る請求項15〜23のいずれかに記載の画像処理方法。
  28. 【請求項28】前記画像処理は、画像データの拡大、縮
    小、回転、反転、明るさ調整、コントラスト調整、色相
    調整、彩度調整、鮮鋭性調整、階調数調整の中から少な
    くとも一つ選ばれる処理であることを特徴とする請求項
    15〜27のいずれかに記載の画像処理方法。
  29. 【請求項29】原画像データに所定の画像処理を施して
    出力用の画像データを生成する画像処理方法において、 前記原画像データの画素数と出力画像の画素数が一致し
    ない場合、原画像データの画素数を整数倍する拡大処理
    を行い、次いで拡大処理後の画像データを整数分の1に
    縮小処理することにより、原画像データを出力用の画素
    サイズに変換することを特徴とする画像処理方法。
  30. 【請求項30】原画像データに所定の画像処理を施して
    出力用の画像データを生成する画像処理装置において、 前記原画像データを取得する原画像取得手段と、 前記出力画像の出力対象となるメディアの再現限界情報
    を取得する再現限界情報取得手段と、 前記取得された原画像データの情報量と前記メディア再
    現限界情報とを比較する入出力情報比較手段と、 前記入出力情報比較工程における比較結果に基づいて、
    前記画像処理の内容を変更する画像処理手段と、 を備えることを特徴とする画像処理装置。
  31. 【請求項31】前記メディア再現限界情報は、メディア
    上に再現したプリント画像の鮮鋭性を表すパラメータか
    ら求められたものであることを特徴とする請求項30に
    記載の画像処理装置。
  32. 【請求項32】前記メディア再現限界情報は、メディア
    上に再現したプリント画像の階調性を表すパラメータか
    ら求められたものであることを特徴とする請求項30に
    記載の画像処理装置。
  33. 【請求項33】前記メディア再現限界情報は、メディア
    上に再現したプリント画像の色弁別性を表すパラメータ
    から求められたものであることを特徴とする請求項30
    に記載の画像処理装置。
  34. 【請求項34】前記メディア再現限界情報は、予め出力
    メディアあるいは出力機器毎に設定されていることを特
    徴とする30〜33のいずれかに記載の画像処理装置。
  35. 【請求項35】前記メディア再現限界情報は、前記出力
    メディアあるいは出力機器に付随する画像出力付随情報
    から推定することを特徴とする30〜33のいずれかに
    記載の画像処理装置。
  36. 【請求項36】前記出力メディアあるいは出力機器に付
    随する画像出力付随情報は、画像出力方式、出力制御方
    式、出力メディア種類、メディア書き込み密度、メディ
    ア書き込み速度、画像出力サイズ、出力色材種類の中か
    ら少なくとも1つ選ばれる情報であることを特徴とする
    請求項35記載の画像処理装置。
  37. 【請求項37】前記原画像取得手段は、前記原画像デー
    タに付随する原画像作成条件を表した原画像作成条件情
    報を更に取得し、 この取得した原画像作成条件情報の内容に基づいて前記
    入出力情報比較工程における比較条件を変更させる比較
    条件変更手段を更に備えることを特徴とする請求項30
    〜33のいずれかに記載の画像処理装置。
  38. 【請求項38】前記原画像作成条件情報は、画像サイ
    ズ、被写体距離範囲、被写体領域、デジタルズーム倍
    率、撮影シーンタイプ、撮影コントラスト、撮影彩度、
    撮影シャープネスの中から少なくとも1つ選ばれる情報
    であることを特徴とする請求項37に記載の画像処理装
    置。
  39. 【請求項39】前記入出力情報比較手段による比較結果
    が、前記原画像データの画像情報量が前記メディア再現
    限界を上回る場合、前記画像処理手段は、出力画像に影
    響がでない範囲で画像処理を簡略化することを特徴とす
    る請求項30〜38のいずれかに記載の画像処理装置。
  40. 【請求項40】前記入出力情報比較手段による比較結果
    が、前記原画像データの画像情報量が前記メディア再現
    限界を下回る場合、前記画像処理手段は、出力画像に影
    響が出ない範囲内で画像処理を行うことを特徴とする請
    求項30〜38のいずれかに記載の画像処理装置。
  41. 【請求項41】前記入出力情報比較手段による比較結果
    が、前記原画像データの画像情報量が前記メディア再現
    限界を下回る場合、前記画像処理手段は、出力メディア
    側に、前記メディア再現限界を下回る画像パラメータ情
    報を、他の画像パラメータ情報に振り分けることを特徴
    とする請求項30〜38のいずれかに記載の画像処理装
    置。
  42. 【請求項42】前記入出力情報比較手段による比較結果
    が、前記原画像データの画像情報量が前記メディア再現
    限界を上回る場合、前記画像処理手段は、出力メディア
    側に、メディア再現限界を上回る画像パラメータ情報
    を、他の画像パラメータ情報から補うことを特徴とする
    請求項30〜38のいずれかに記載の画像処理装置。
  43. 【請求項43】前記画像処理手段は、画像データの拡
    大、縮小、回転、反転、明るさ調整、コントラスト調
    整、色相調整、彩度調整、鮮鋭性調整、階調数調整の中
    から少なくとも一つ選ばれる画像処理を実行することを
    特徴とする請求項30〜42のいずれかに記載の画像処
    理装置。
  44. 【請求項44】原画像データに所定の画像処理を施して
    出力用の画像データを生成する画像処理装置において、 前記原画像データを取得する原画像取得手段と、 前記出力画像観察時の視認識別限界情報を取得する視認
    識別限界情報取得手段と、 前記原画像データの情報量と前記視認識別限界情報とを
    比較する入出力情報比較手段と、 前記入出力情報比較手段の比較結果に基づいて、前期画
    像処理の内容を変更する画像処理手段と、 を備えることを特徴とする画像処理装置。
  45. 【請求項45】前記視認識別限界情報は、前記出力画像
    の出力対象となるメディア上に再現したプリント画像を
    観察したときの鮮鋭感を表すパラメータから求められた
    ものであることを特徴とする請求項44記載の画像処理
    装置。
  46. 【請求項46】前記視認識別限界情報は、前記出力画像
    の出力対象となるメディア上に再現したプリント画像を
    観察したときの階調弁別性を表すパラメータから求めら
    れたものであることを特徴とする請求項44記載の画像
    処理装置。
  47. 【請求項47】前記視認識別限界情報は、前記出力画像
    の出力対象となるメディア上に再現したプリント画像を
    観察したときの色弁別性を表すパラメータから求められ
    たものであることを特徴とする請求項44記載の画像処
    理装置。
  48. 【請求項48】前記視認識別限界情報は、予め出力メデ
    ィアあるいは出力機器毎に設定されていることを特徴と
    する請求項44〜47のいずれかに記載の画像処理装
    置。
  49. 【請求項49】前記視認識別限界情報は、前記出力メデ
    ィアあるいは出力機器に付随する画像出力付随情報から
    推定することを特徴とする請求項44〜47に記載の画
    像処理装置。
  50. 【請求項50】前記出力メディアあるいは出力機器に付
    随する画像出力付随情報は、画像出力方式、出力制御方
    式、出力メディア種類、メディア書き込み密度、メディ
    ア書き込み速度、画像出力サイズ、出力色材種類、画像
    観察条件の中から少なくとも1つ選ばれる処理であるこ
    とを特徴とする請求項49記載の画像処理装置。
  51. 【請求項51】前記原画像取得手段において、前記原画
    像データに付随する原画像作成条件を表した原画像作成
    条件情報を更に取得し、 この取得した原画像作成条件情報の内容に基づいて前記
    入出力情報比較手段における比較条件を変更させる比較
    条件変更手段を更に備えることを特徴とする請求項44
    〜47のいずれかに記載の画像処理装置。
  52. 【請求項52】前記原画像作成条件情報は、画像サイ
    ズ、被写体距離範囲、被写体領域、デジタルズーム倍
    率、撮影シーンタイプ、撮影コントラスト、撮影彩度、
    撮影シャープネスの中から少なくとも1つ選ばれる情報
    であることを特徴とする請求項51記載の画像処理装
    置。
  53. 【請求項53】前記入出力情報比較手段による比較結果
    が、前記原画像データの画像情報量が前記視認識別限界
    を上回る場合、前記画像処理手段は、出力画像に影響が
    出ない範囲で画像処理を簡略化することを特徴とする請
    求項44〜52のいずれかに記載の画像処理装置。
  54. 【請求項54】前記入出力情報比較手段による比較結果
    が、前記原画像データの画像情報量が前記視認識別限界
    を下回る場合、前記画像処理手段は、出力画像に影響が
    出ない範囲内で画像処理を行うことを特徴とする請求項
    44〜52のいずれかに記載の画像処理装置。
  55. 【請求項55】前記入出力情報比較手段による比較結果
    が、前記原画像データの画像情報量が前記視認識別限界
    を下回る場合、前記画像処理手段は、出力メディア側
    に、前記視認識別限界を下回る画像パラメータ情報を、
    他の画像パラメータ情報に振り分けることを特徴とする
    請求項44〜52のいずれかに記載の画像処理装置。
  56. 【請求項56】前記入出力情報比較手段による比較結果
    が、前記原画像データの画像情報量が前記視認識別限界
    を上回る場合、前記画像処理手段は、出力メディア側
    に、前記視認識別限界を上回る画像パラメータ情報を、
    他の画像パラメータ情報から補うことを特徴とする請求
    項44〜52のいずれかに記載の画像処理装置。
  57. 【請求項57】前記画像処理手段は、画像データの拡
    大、縮小、回転、反転、明るさ調整、コントラスト調
    整、色相調整、彩度調整、鮮鋭性調整、階調数調整の中
    から少なくとも一つ選ばれる画像処理を実行することを
    特徴とする請求項44〜56のいずれかに記載の画像処
    理装置。
  58. 【請求項58】原画像データに所定の画像処理を施して
    出力用の画像データを生成する画像処理装置において、 前記原画像データの画素数と出力画像の画素数が一致し
    ない場合、原画像データの画素数を整数倍する拡大処理
    を行い、次いで拡大処理後の画像データを整数分の1に
    縮小処理することにより、原画像データを出力用の画素
    サイズに変換す画像処理手段を備えることを特徴とする
    画像処理装置。
  59. 【請求項59】原画像データに所定の画像処理を施して
    印刷用の画像データを生成して印刷する印刷装置におい
    て、 前記原画像データを取得する原画像取得手段と、 前記印刷画像の印刷対象となる印刷媒体の再現限界情報
    を取得する再現限界情報取得手段と、 前記取得された原画像データの情報量と前記印刷媒体再
    現限界情報とを比較する入出力情報比較手段と、 前記入出力情報比較工程における比較結果に基づいて、
    前記画像処理の内容を変更する画像処理手段と、 を備えることを特徴とする印刷装置。
  60. 【請求項60】前記印刷媒体再現限界情報は、印刷媒体
    上に再現したプリント画像の鮮鋭性を表すパラメータか
    ら求められたものであることを特徴とする請求項59に
    記載の印刷装置。
  61. 【請求項61】前記印刷媒体再現限界情報は、印刷媒体
    上に再現したプリント画像の階調性を表すパラメータか
    ら求められたものであることを特徴とする請求項59に
    記載の印刷装置。
  62. 【請求項62】前記印刷媒体再現限界情報は、印刷媒体
    上に再現したプリント画像の色弁別性を表すパラメータ
    から求められたものであることを特徴とする請求項59
    に記載の印刷装置。
  63. 【請求項63】前記印刷媒体再現限界情報は、予め印刷
    媒体あるいは印刷機器毎に設定されていることを特徴と
    する59〜62のいずれかに記載の印刷装置。
  64. 【請求項64】前記印刷媒体再現限界情報は、前記印刷
    媒体あるいは印刷機器に付随する画像出力付随情報から
    推定することを特徴とする59〜62のいずれかに記載
    の印刷装置。
  65. 【請求項65】前記印刷媒体あるいは印刷機器に付随す
    る画像出力付随情報は、画像印刷方式、印刷制御方式、
    印刷媒体種類、印刷媒体書き込み密度、印刷媒体書き込
    み速度、画像出力サイズ、出力色材種類の中から少なく
    とも1つ選ばれる情報であることを特徴とする請求項6
    4記載の印刷装置。
  66. 【請求項66】前記原画像取得手段は、前記原画像デー
    タに付随する原画像作成条件を表した原画像作成条件情
    報を更に取得し、 この取得した原画像作成条件情報の内容に基づいて前記
    入出力情報比較工程における比較条件を変更させる比較
    条件変更手段を更に備えることを特徴とする請求項59
    〜62のいずれかに記載の印刷装置。
  67. 【請求項67】前記原画像作成条件情報は、画像サイ
    ズ、被写体距離範囲、被写体領域、デジタルズーム倍
    率、撮影シーンタイプ、撮影コントラスト、撮影彩度、
    撮影シャープネスの中から少なくとも1つ選ばれる情報
    であることを特徴とする請求項66に記載の印刷装置。
  68. 【請求項68】前記入出力情報比較手段による比較結果
    が、前記原画像データの画像情報量が前記印刷媒体再現
    限界を上回る場合、前記画像処理手段は、印刷画像に影
    響がでない範囲で画像処理を簡略化することを特徴とす
    る請求項59〜67のいずれかに記載の印刷装置。
  69. 【請求項69】前記入出力情報比較手段による比較結果
    が、前記原画像データの画像情報量が前記印刷媒体再現
    限界を下回る場合、前記画像処理手段は、印刷画像に影
    響が出ない範囲内で画像処理を行うことを特徴とする請
    求項59〜67のいずれかに記載の印刷装置。
  70. 【請求項70】前記入出力情報比較手段による比較結果
    が、前記原画像データの画像情報量が前記印刷媒体再現
    限界を下回る場合、前記画像処理手段は、印刷媒体側
    に、前記印刷媒体再現限界を下回る画像パラメータ情報
    を、他の画像パラメータ情報に振り分けることを特徴と
    する請求項59〜67のいずれかに記載の印刷装置。
  71. 【請求項71】前記入出力情報比較手段による比較結果
    が、前記原画像データの画像情報量が前記印刷媒体再現
    限界を上回る場合、前記画像処理手段は、印刷媒体側
    に、前記印刷媒体再現限界を上回る画像パラメータ情報
    を、他の画像パラメータ情報から補うことを特徴とする
    請求項59〜67のいずれかに記載の印刷装置。
  72. 【請求項72】前記画像処理手段は、画像データの拡
    大、縮小、回転、反転、明るさ調整、コントラスト調
    整、色相調整、彩度調整、鮮鋭性調整、階調数調整の中
    から少なくとも一つ選ばれる画像処理を実行することを
    特徴とする請求項59〜71のいずれかに記載の印刷装
    置。
  73. 【請求項73】原画像データに所定の画像処理を施して
    印刷用の画像データを生成して印刷する印刷装置におい
    て、 前記原画像データを取得する原画像取得手段と、 前記印刷画像観察時の視認識別限界情報を取得する視認
    識別限界情報取得手段と、 前記原画像データの情報量と前記視認識別限界情報とを
    比較する入出力情報比較手段と、 前記入出力情報比較手段の比較結果に基づいて、前期画
    像処理の内容を変更する画像処理手段と、 を備えることを特徴とする印刷装置。
  74. 【請求項74】前記視認識別限界情報は、前記印刷画像
    の印刷対象となる印刷媒体上に再現したプリント画像を
    観察したときの鮮鋭感を表すパラメータから求められた
    ものであることを特徴とする請求項73記載の印刷装
    置。
  75. 【請求項75】前記視認識別限界情報は、前記印刷画像
    の印刷対象となる印刷媒体上に再現したプリント画像を
    観察したときの階調弁別性を表すパラメータから求めら
    れたものであることを特徴とする請求項73記載の印刷
    装置。
  76. 【請求項76】前記視認識別限界情報は、前記印刷画像
    の印刷対象となる印刷媒体上に再現したプリント画像を
    観察したときの色弁別性を表すパラメータから求められ
    たものであることを特徴とする請求項73記載の印刷装
    置。
  77. 【請求項77】前記視認識別限界情報は、予め印刷媒体
    あるいは印刷機器毎に設定されていることを特徴とする
    請求項73〜76のいずれかに記載の印刷装置。
  78. 【請求項78】前記視認識別限界情報は、前記印刷媒体
    あるいは印刷機器に付随する画像出力付随情報から推定
    することを特徴とする請求項73〜76に記載の印刷装
    置。
  79. 【請求項79】前記印刷媒体あるいは印刷機器に付随す
    る画像出力付随情報は、画像印刷方式、印刷制御方式、
    印刷媒体種類、印刷媒体書き込み密度、印刷媒体書き込
    み速度、画像出力サイズ、出力色材種類、画像観察条件
    の中から少なくとも1つ選ばれる処理であることを特徴
    とする請求項78記載の印刷装置。
  80. 【請求項80】前記原画像取得手段において、前記原画
    像データに付随する原画像作成条件を表した原画像作成
    条件情報を更に取得し、 この取得した原画像作成条件情報の内容に基づいて前記
    入出力情報比較手段における比較条件を変更させる比較
    条件変更手段を更に備えることを特徴とする請求項73
    〜76のいずれかに記載の画像処理装置。
  81. 【請求項81】前記原画像作成条件情報は、画像サイ
    ズ、被写体距離範囲、被写体領域、デジタルズーム倍
    率、撮影シーンタイプ、撮影コントラスト、撮影彩度、
    撮影シャープネスの中から少なくとも1つ選ばれる情報
    であることを特徴とする請求項80記載の印刷装置。
  82. 【請求項82】前記入出力情報比較手段による比較結果
    が、前記原画像データの画像情報量が前記視認識別限界
    を上回る場合、前記画像処理手段は、印刷画像に影響が
    出ない範囲で画像処理を簡略化することを特徴とする請
    求項73〜81のいずれかに記載の印刷装置。
  83. 【請求項83】前記入出力情報比較手段による比較結果
    が、前記原画像データの画像情報量が前記視認識別限界
    を下回る場合、前記画像処理手段は、印刷画像に影響が
    出ない範囲内で画像処理を行うことを特徴とする請求項
    73〜81のいずれかに記載の印刷装置。
  84. 【請求項84】前記入出力情報比較手段による比較結果
    が、前記原画像データの画像情報量が前記視認識別限界
    を下回る場合、前記画像処理手段は、印刷媒体側に、前
    記視認識別限界を下回る画像パラメータ情報を、他の画
    像パラメータ情報に振り分けることを特徴とする請求項
    73〜81のいずれかに記載の印刷装置。
  85. 【請求項85】前記入出力情報比較手段による比較結果
    が、前記原画像データの画像情報量が前記視認識別限界
    を上回る場合、前記画像処理手段は、印刷媒体側に、前
    記視認識別限界を上回る画像パラメータ情報を、他の画
    像パラメータ情報から補うことを特徴とする請求項73
    〜81のいずれかに記載の印刷装置。
  86. 【請求項86】前記画像処理手段は、画像データの拡
    大、縮小、回転、反転、明るさ調整、コントラスト調
    整、色相調整、彩度調整、鮮鋭性調整、階調数調整の中
    から少なくとも一つ選ばれる画像処理を実行することを
    特徴とする請求項73〜85のいずれかに記載の印刷装
    置。
  87. 【請求項87】原画像データに所定の画像処理を施して
    印刷用の画像データを生成して印刷する印刷装置におい
    て、 前記原画像データの画素数と出力画像の画素数が一致し
    ない場合、原画像データの画素数を整数倍する拡大処理
    を行い、次いで拡大処理後の画像データを整数分の1に
    縮小処理することにより、原画像データを印刷用の画素
    サイズに変換す画像処理手段を備えることを特徴とする
    印刷装置。
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JP2007336009A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Canon Inc データ処理装置及びその処理方法
JP2009302730A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Canon Inc 画像処理装置及びその制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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