JP2000182044A - 画像処理方法及び装置及び画像処理システム、及び記録媒体 - Google Patents

画像処理方法及び装置及び画像処理システム、及び記録媒体

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JP2000182044A
JP2000182044A JP10355172A JP35517298A JP2000182044A JP 2000182044 A JP2000182044 A JP 2000182044A JP 10355172 A JP10355172 A JP 10355172A JP 35517298 A JP35517298 A JP 35517298A JP 2000182044 A JP2000182044 A JP 2000182044A
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Manabu Yamazoe
学 山添
Yasutomo Suzuki
康友 鈴木
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像に対してイラスト調の加工を施すこと
は、そのマニュアル設定作業が繁雑であり、熟練を要す
るため、一般のユーザには困難であり、また画質の点で
も改善の余地があった。 【解決手段】 ステップS22で画像の輝度ヒストグラ
ムを作成し、ステップS24で該ヒストグラムに基づい
て画像の明るさを検出し、該明るさに応じたフィルタ処
理を施すことにより、画像に対して明るいトーンのイラ
スト調の加工を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原画像に対して加
工を施す画像処理方法及び装置及び画像処理システム、
及び記録媒体に関する。
【従来の技術】近年、デジタルカメラやフォトスキャナ
等の普及に伴って、写真画像のデジタル化が手軽に行な
えるようになってきた。また、インクジェットプリンタ
を代表とする出力機器側も高画質化、低価格化が進み、
一般のユーザが例えば自宅で写真を手軽に用紙上に出力
することも可能となっている。
【0002】従って、パーソナルコンピュータ等の画像
処理を可能とする装置において、例えばデジタルカメラ
で撮影した画像に対してユーザが所定のアプリケーショ
ンによって所望の加工を施し、該加工結果をインクジェ
ットプリンタによって出力することが一般的に行われる
ようになった。また、ポスタリゼーションと呼ばれる処
理は特開平1−314389号、或いはイラスト風処理
としては特開平3−91088号、特開平3−9108
7号として提案されている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の画像処理装置において、例えば写真画像をイラスト調
に加工するためには、加工処理を行なうアプリケーショ
ンに対して、例えば該写真画像のエッジ部を抽出し、更
に各部の色を原画と同じ色として塗りつぶしていた。更
に、かかるエッジ抽出、塗りつぶす色等の各種パラメー
タを、ユーザが詳細に設定する必要があった。
【0003】従って、イラスト調の画像を得るには、画
質の点で未だ改善する余地があった。また、その設定作
業が繁雑であるばかりでなく、適切な設定を行なうため
にはユーザの熟練を要し、一般のユーザには困難な作業
であった。
【0004】本発明は上記問題を個々にあるいは全て解
決するためになされたものであり、画像データに対して
効果的なイラスト加工処理を施すことを容易に可能とす
る画像処理方法及び装置及び画像処理システム、及び記
録媒体を提供することを目的とする。
【0005】また、イラスト加工の詳細をユーザが容易
に設定することを可能とする画像処理方法及び装置及び
画像処理システム、及び記録媒体を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の一手法として、本発明の画像処理方法は以下の工程を
備える。
【0007】即ち、第1の画像を、該第1の画像の輪郭
部を抽出した第1の信号と該第1の画像を階調数を低減
して明るさを増大させるように処理した第2の信号とに
基づいて、第2の画像に加工する加工工程を備えること
を特徴とする。
【0008】例えば、前記加工工程においては、前記第
1の信号と前記第2の信号を前記第2の画像として同時
に生成することを特徴とする。
【0009】例えば、前記加工工程においては、前記第
1の画像に対して所定のフィルタによるフィルタ処理を
施すことによって前記第1及び第2の信号を生成するこ
とを特徴とする。
【0010】例えば、前記所定のフィルタは、該フィル
タ内の係数の総和が正であることを特徴とする。
【0011】例えば、前記所定のフィルタは、該フィル
タ内の係数の総和が2であることを特徴とする。
【0012】例えば、前記所定のフィルタは、5画素×
5画素のフィルタであることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明に係る一実施形態について詳細に説明する。
【0014】<第1実施形態> ●システム構成 本実施形態におけるシステムの一例を図1に示す。ホス
トコンピュータ100には、例えばインクジェットプリ
ンタなどのプリンタ105とモニタ106が接続されて
いる。
【0015】ホストコンピュータ100は、ワードプロ
セッサ、表計算、インターネットブラウザ等のアプリケ
ーションソフトウエア101と、OS(Operati
ngSystem)102、アプリケーション101に
よってOS102に発行される出力画像を示す各種描画
命令群(イメージ描画命令、テキスト描画命令、グラフ
ィックス描画命令)を処理して印刷データを作成するプ
リンタドライバ103、およびアプリケーション101
が発行する各種描画命令群を処理してモニタ106に表
示を行なうモニタドライバ104をソフトウエアとして
持つ。また、112は指示入力デバイス、113はその
デバイスドライバであり、例えばモニタ106上に表示
されている各種情報を指示することにより、OS102
に対して各種指示を行なうマウスが接続される。尚、マ
ウスに替えてトラックボールやペン、又はタッチパネル
等の他のポインティングデバイス、又はキーボードを備
えていても良い。
【0016】ホストコンピュータ100は、これらソフ
トウエアが動作可能な各種ハードウエアとして中央演算
処理装置CPU108、ハードディスクHD107、ラ
ンダムアクセスメモリRAM109、リードオンリメモ
リROM110等を備える。図1で示される画像処理シ
ステムの例として、例えば一般的に普及しているIBM
社製のPC−AT互換のパーソナルコンピュータにMi
crosoft社のWindows98をOSとして使
用し、印刷を行える所望のアプリケーションをインスト
ールし、モニタとプリンタとを接続した形態が考えられ
る。
【0017】ホストコンピュータ100では、モニタに
表示された表示画像にもとづき、アプリケーション10
1で、文字などのテキストに分類されるテキストデー
タ、図形などのグラフィックスに分類されるグラフィッ
クスデータ、自然画などに分類されるイメージ画像デー
タなどを用いて出力画像データを作成する。そして、出
力画像データを印刷出力するときには、アプリケーショ
ン101からOS102に印刷出力要求を行ない、グラ
フィックスデータ部分はグラフィックス描画命令、イメ
ージ画像データ部分はイメージ描画命令で構成される出
力画像を示す描画命令群をOS102に発行する。OS
102はアプリケーションの出力要求を受け、出力プリ
ンタに対応するプリンタドライバ103に描画命令群を
発行する。プリンタドライバ103はOS102から入
力した印刷要求と描画命令群を処理しプリンタ105で
印刷可能な印刷データを作成してプリンタ105に転送
する。プリンタ105がラスタープリンタである場合
は、プリンタドライバ103では、OSからの描画命令
に対して順次画像補正処理を行い、そして順次RGB2
4ビットページメモリにラスタライズし、全ての描画命
令をラスタライズした後にRGB24ビットページメモ
リの内容をプリンタ105が印刷可能なデータ形式、例
えばCMYKデータに変換を行ないプリンタ105に転
送する。
【0018】尚、ホストコンピュータ100において
は、被写体を撮影してRGB形式による画像データを生
成するデジタルカメラ111を接続し、その撮影画像デ
ータをHD107に読み込んで格納することが可能であ
る。尚、デジタルカメラ111による撮影画像データ
は、JPEG形式により符号化されている。そして、該
撮影画像データを上述したイメージ画像データとして、
プリンタドライバ103において復号した後、プリンタ
105へ転送することももちろん可能である。
【0019】●プリンタドライバ処理 プリンタドライバ103で行われる処理を図2を用いて
説明する。
【0020】プリンタドライバ103は、OS102か
ら入力した描画命令群に含まれるイメージ描画命令の色
情報に対して、画像補正処理部120で後述する画像補
正処理及び加工処理を行う。プリンタ用補正処理部12
1は、まず、処理された色情報によって描画命令をラス
タライズし、RGB24ビットページメモリ上にドット
画像データを生成する。そして、各画素に対してプリン
タの色再現性に応じたマスキング処理、ガンマ補正処理
および量子化処理などを行い、プリンタ特性に依存した
CMYKデータを生成してプリンタ105に転送する。
【0021】次に、イメージ描画命令で示される原画像
に対して画像補正処理部120で行われる画像処理につ
いて、図3のフローチャートを参照して説明する。グラ
フィクス描画命令あるいはテキスト描画命令で示される
原画像に対しては以下の処理は行われない。尚、原画像
は例えばRAM109内の所定領域に格納されていると
する。
【0022】本実施形態の画像補正処理部120は図3
に示すように、まず原画像がJPEG等により符号化さ
れたデータであれば、復号する(S20,S21)。そ
の後、ヒストグラム作成処理(S22)と該ヒストグラ
ムに応じた画像補正処理(S23)を行なった後、該ヒ
ストグラムに応じたイラスト加工処理(S24)を行な
う。
【0023】このようにしてイラスト加工処理が施され
た画像は、プリンタ用補正処理部121を介して印刷可
能なデータとしてプリンタ105へ出力され、記録媒体
上に印刷出力される。
【0024】●輝度ヒストグラムの作成 図4は、ステップS22に示すヒストグラム作成処理を
示すフローチャートである。
【0025】図4において、S1で原画像の輝度ヒスト
グラム作成のルーチンに入ると、S2で原画像の画素か
ら輝度ヒストグラムの作成に用いる画素の選択比率を決
定する。本実施形態では、処理対象の画像データが35
万画素の場合に全画素を対象(選択比率1(あるいは1
00%))に輝度ヒストグラムを作成することとする。
35万画素以上の画素数の画像データが入力された場合
には、その総画素数の35万画素に対する比率に応じて
画素選択(サンプリング)を行う。例えば、350万画
素の画像データが入力された場合には、選択比率は35
0万/35万=10であり、10画素に1画素の割合
(選択比率10(あるいは10%))で輝度ヒストグラ
ムを作成する。本実施形態では選択比率nは次式により
求める。
【0026】n=int(対象画像データの総画素数/
基準画素数35万) (但し、n<1の時はn=1、nは正数) 続いてS3でライン番号を管理するカウンタをリセット
あるいは所定の初期値にセットし、S4でそのカウンタ
をインクリメントして注目ラインのライン番号とする。
【0027】本実施形態では画素の間引き(サンプリン
グ)はライン単位で行うので、選択比率nの場合には、
ライン番号をnで割ったときの余りが0の場合に、その
ラインに属する画素を処理対象として選択する(S5−
YES)。例えば選択比率10の場合であれば、ライン
番号を10で割ったときの余りが0の場合に、そのライ
ンに属する画素を処理対象として選択する注目ラインが
間引かれるライン、すなわち処理対象とならないライン
の場合にはS4に戻る。処理対象ラインの場合にはS6
に進み、注目ラインに属する画素に順次注目し、その注
目画素に対して輝度変換,色度変換を処理を行う。本実
施形態における輝度変換、色度変換は以下の式により行
う。なお、輝度、色度変換は以下の式に限らず様々な式
を用いることが可能である。
【0028】Y(輝度)=int(0.30R+0.5
9G+0.11B) (Yは正数) C1(色度)=R−Y C2(色度)=B−Y また本実施形態では白位置(ハイライトポイント)、黒
位置(シャドーポイント)の検出精度を向上させるため
に次式により注目画素の彩度Sを計算し、予め定めた彩
度値(Sconst)より大きいか否かを判断して(S
7)、大きい場合には、その画素の情報は輝度ヒストグ
ラムに反映させない。
【0029】彩度S=sqrt(C1^2+C2^2) ここでsqrt(x)はxの平方根を与える関数であ
り、x^yはxのy乗を表す。
【0030】即ち、(S>Sconst)の場合にはS
6に戻り、注目画素のデータは以後の処理に反映させな
い。これは、白位置の彩度は高輝度の画素群の平均彩度
により与えられ、その彩度の値は色かぶりにより生じた
誤差となるため、本来高彩度であると考えられる画素は
ハイライトポイントの算出から除外したほうが良いため
である。この処理の効果を具体例を上げて説明する。例
えばイエローの画素(R=G=255、B=0)は、上
式からその輝度Yは226となり、彩度Sは227とな
る。すなわち、この画素は極めて高輝度であるととも
に、十分に彩度の高い色を有することが分かる。このよ
うな画素は、無彩色の画素がイエローに色かぶりした結
果そのようになったと判断するよりも、本来イエローの
画素であると判断した方が多くの場合間違えが少ない。
このような高輝度・高彩度の画素を輝度ヒストグラムに
含めると、検出される白位置に誤差が生じてしまう。よ
って、本実施形態では所定の彩度(Sconst)を定
め、所定の彩度を越える彩度の画素は輝度ヒストグラム
に含めない。こうすることで、高彩度の画素により検出
される白位置に誤差が生じることを防ぎ、白位置の精度
を向上させることができる。
【0031】尚、本実施形態において後述のように画像
の平均濃度を検出するためだけであれば、上述したステ
ップS7の処理を省略しても良い。
【0032】このように、S7における判断の後、条件
(S≦Sconst)を満たした画素について輝度ヒス
トグラムを作成していく(S8)。ここで本実施形態で
扱う画素データRGBは各8ビット(256階調)デー
タであるので、輝度Yも256の深さに変換される。よ
って輝度ヒストグラムは、0から255までの256段
階の各輝度値の画素が夫々何度数あるかを計数すること
で得られる。
【0033】尚、色度C1,C2の計算値は、例えば色
かぶり等の補正処理時に、各輝度値を有する画素の平均
色度を算出するためのデータとして用いることができ
る。従って本実施形態では次のようにデータを保持す
る。すなわち、インデクスの範囲が0から255の構造
体配列変数の形式で、度数,C1累積値,C2累積値の
3メンバーを設定し、各画素ごとの演算結果をその画素
の輝度値をインデクスとする各メンバーに反映してい
く。
【0034】注目画素について処理を終えたなら、注目
ラインの全画素の処理が終了したかどうかを判断し(S
9)、注目ラインに未処理画素が残っている場合にはS
6に戻り、S6以降の処理を繰り返す。注目ライン内の
全画素の処理が終了したら、S10で未処理のラインが
残っているかを判断し、全ライン終了であればS11で
終了し、未処理のラインが残っていればS4に戻り、注
目ラインを次のラインに移して上記処理を繰り返す。
【0035】以上の様に原画像データの画素を選択しな
がら輝度ヒストグラムを作成することにより、必要最小
限の画素数で、且つ画像補正のための情報となる白位
置、黒位置検出時の精度の向上も考慮した輝度ヒストグ
ラムを作成することができる。
【0036】●画像補正処理 次に、図3のステップS23において、原画像に対して
ステップS22で得られた輝度ヒストグラムに基づいた
画像補正処理を施す。例えば、輝度ヒストグラムに基づ
いて原画像の白位置及び黒位置を検出し、それに基づい
て、例えば、原画像の色かぶりを補正する色かぶり補
正、原画像の露出を最適化すべく輝度のコントラストを
補正する露出補正、および出力画像の色のみえを良くす
るための彩度補正等の画像補正処理を行う。尚、これら
の画像補正処理としては周知の方法を用いることができ
るため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0037】●イラスト加工処理 次に、図3のステップS24において、ステップS23
で補正された原画像に対してステップS22で得られた
輝度ヒストグラムに基づいたイラスト加工処理を施す。
本実施形態においては、例えばデジタルカメラ111で
撮影された原画像に対して、手書きのイラスト調の風合
いを有する画像に加工するイラスト加工処理を行なうこ
とを特徴とする。
【0038】尚、本発明においてはステップS23で説
明した補正処理を省略しても良い。
【0039】以下、本実施形態におけるイラスト加工に
ついて詳細に説明する。
【0040】まず、本実施形態におけるイラスト加工処
理の原理について説明する。本実施形態においては、原
画像に対して所定条件を満たす5画素×5画素(以下、
単に5×5と表記する)のフィルタによるフィルタリン
グ処理を施すことにより、画像のエッジを抽出し、かつ
色味を保存した画像に加工することができる。このフィ
ルタの例を図5に示す。例えば、図6Aに示す原画像に
対して図5に示すフィルタ40によるフィルタ処理を施
すことにより、図6Cに示す画像が得られる。図6Cに
よれば即ち、写真画像である原画像の輪郭部が抽出され
て階調数が減少し、更に明るさが増加していることによ
り、あたかも手書きのイラストであるかのような印象を
与える画像に加工されていることが分かる。尚、図6A
はキャノン社のデジタルカメラであるPowerSho
tA5(登録商標)によって撮影されたものであり、画素
数は81万画素である。
【0041】ここで、本実施形態のイラスト加工処理を
実現するフィルタについて説明する。
【0042】画像に対してエッジ抽出を行なうためのフ
ィルタとしては、例えばラプラシアンフィルタが知られ
ている。一般にラプラシアンフィルタにおいては、その
中央に位置する注目画素の係数(重み)を周囲よりも大
きく設定することにより、画像における濃度の変化点、
即ちエッジの抽出を可能としている。通常、エッジ抽出
のためのラプラシアンフィルタにおける各係数の総和は
「0」である。
【0043】本実施形態におけるイラスト加工のための
フィルタ(以下、単に「フィルタ」と称する)は、例え
ば上述したように図5に示すフィルタ40が適当であ
り、図示される係数からなる5×5フィルタである。フ
ィルタ40においては、注目画素の係数を「26」と
し、その周囲の係数を全て「−1」に設定することによ
り、その総和は「2」となっている。
【0044】本実施形態においては、前述のRGB各プ
レーンに対してそれぞれイラスト加工のためのフィルタ
をかける処理を行なう。従って、原色系のデータである
ため、データの数値が大きいほど明度が高くなる。
【0045】また、本実施形態のフィルタは、もちろん
図5に示すフィルタ40に限定されるものではなく、そ
の係数の総和が0以上であれば良い。その他のフィルタ
例を図7に示す。図7の(a)は、フィルタ40におけ
る注目画素の係数を1減じて「25」としたフィルタ6
1、図7の(b)は、同じくフィルタ40における注目
画素の係数を1加算して「27」としたフィルタ62を
示す。フィルタ61によるフィルタ処理後の画像は、フ
ィルタ40の場合と比べて暗くなり、フィルタ62によ
るフィルタ処理後の画像は、フィルタ40の場合と比べ
て明るくなる。従って、それぞれの加工結果の特性か
ら、フィルタ40を通常フィルタとすれば、フィルタ6
1,62はそれぞれ暗いめフィルタ、明るいめフィルタ
となる。
【0046】また、図7の(c)は、フィルタ40にお
ける注目画素の周囲係数を間引いたフィルタ63を示
し、係数の総和を「2」に保つために、注目画素の係数
も「18」に設定されている。フィルタ63によるフィ
ルタ処理によれば、係数の数が減少することによりフィ
ルタ処理時の演算量を減らし、処理速度の向上を可能と
する。但し、フィルタ63における係数の間引きは、
縦、横、斜め方向のエッジ検出を考慮して行われてい
る。
【0047】以上、本実施形態におけるフィルタの例と
して、5×5のフィルタについて説明したが、本実施形
態はもちろん他のサイズのフィルタによっても実行可能
である。例えばフィルタサイズとしては、n×n(n=
2×m+1(mは1以上の整数))であれば良い。ま
た、フィルタのサイズは縦横で異なっていても良い。図
8に、他のサイズの一フィルタ例として、3×3フィル
タを示す。図6Aに示す原画像に対して図8に示す3×
3のフィルタによるフィルタ処理を施すことにより、図
6Bに示す画像が得られる。図6Bに示す画像において
も、写真画像である原画像から輪郭部が抽出されて階調
数が減少し、更に明るさが増加しているが、5×5のフ
ィルタ40に基づく図6Cに示す画像ほどには、イラス
トの風合いは得られない。これは、5×5フィルタの方
が、抽出したエッジをより太く表現するように作用する
ためである。
【0048】尚、本実施形態におけるイラスト加工処理
では、フィルタのサイズによって、加工後の画像におい
て抽出された輪郭部の太さが変化する。従って、イラス
ト加工の際の最適なフィルタサイズは、本実施形態で説
明した5×5や3×3に限定されず、原画像の画像サイ
ズや解像度、または画像内のオブジェクトの細かさ等に
依存する。例えば、大きな画像や高解像度の画像、又は
粗いオブジェクトの画像には大きなフィルタを、小さな
画像や低解像度の画像、又は細かいオブジェクトの画像
には小さなフィルタを適用することにより、抽出された
輪郭部が前者の場合には太く、後者の場合には細くな
る。また、オブジェクトの明るさ等によって、フィルタ
サイズを設定しても良い。また、要求される処理速度に
応じてフィルタサイズを設定しても良いことはもちろん
である。
【0049】かかるフィルタ処理の選択は、画像のサイ
ズ、解像度、オブジェクトの細かさに応じて自動的に行
なっても良いし、或いは、ユーザのマニュアル指示によ
って行なっても良い。従って、マニュアル選択のための
ユーザインタフェースを提供することも、本発明に含ま
れる。
【0050】図3のステップS24においては、ステッ
プS23で補正された原画像に対して上述したようなフ
ィルタを用いたイラスト加工処理を行なう。図9に、本
実施形態におけるイラスト加工処理のフローチャートを
示す。まずステップS81において、上述したステップ
S22で作成された輝度ヒストグラムに基づき、画像の
明るさを検出する。この検出方法としては、例えば輝度
ヒストグラムに基づいてその平均値や中間値、又は最大
頻度値を算出し、所定のしきい値と比較することによっ
て、複数段階の明るさのレベルを検出することができ
る。例えば、明るさの「通常」レベルである所定範囲を
予め設定しておき、該所定範囲よりも明るいと判断され
る画像を「明るい」レベル、該所定範囲よりも暗いと判
断される画像を「暗い」レベルであると判定することに
より、3段階の明るさが検出される。
【0051】ステップS81で検出された明るさのレベ
ルに基づいて、ステップS82,S83,S84におい
てフィルタを設定する。即ち、原画像が「明るい」レベル
であれば、ステップS82で加工結果を暗くするために
暗いめフィルタであるフィルタ61を設定し、「通常」
レベルであればステップS83で通常フィルタであるフ
ィルタ40を設定し、「暗い」レベルであればステップ
S84で加工画像を明るくするために明るめフィルタで
あるフィルタ62を設定する。
【0052】そしてステップS85において上記設定さ
れたフィルタに基づいて、原画像に対するフィルタ処理
を実行することにより、適切なイラスト加工が施され
る。
【0053】尚、判定する明るさのレベルは何段階であ
っても良いことはもちろんであり、各レベル毎に適切な
効果を発生するフィルタに対応させれば良い。
【0054】尚、本実施形態においてはプリンタドライ
バ105においてイラスト加工処理を行なうため、原画
像の全領域を一括して処理することはできず、複数ライ
ンによる領域ブロックに分割し、該ブロック単位でイラ
スト加工処理を行なう。従って、加工後の画像において
ブロック境界が目立ってしまうことを回避するために、
ブロックの最終ライン付近においては、フィルタサイズ
をより小さく、例えば3×5等に変更する。これによ
り、加工後の画像においてブロック境界の連続性を維持
することができる。
【0055】以上説明したように本実施形態によれば、
原画像に対してイラスト加工を施すことを容易に可能と
し、原画像の雰囲気を残し、かつ明度が高くなるために
イラストらしい調子の画像を得ることができる。また、
イラスト加工後の画像は原画像に比べて階調数が低減さ
れているため、画像のデータ量を低減することができ
る。
【0056】尚、本実施形態においては、原画像の輝度
ヒストグラムを生成し、該輝度ヒストグラムに基づいて
原画像に対して画像補正処理を施した後に、該輝度ヒス
トグラムによるイラスト加工処理を行なう例について説
明したが、輝度ヒストグラムによる画像補正処理は、必
ずしも行なわなくても良い。輝度ヒストグラムを生成し
た直後にイラスト加工処理のみを行なうことにより、処
理速度が向上する。
【0057】但し、例えば画像補正処理において色補正
等を行なう際に、判定条件として使用された例えば背景
とオブジェクトのコントラスト情報や画像の属するシー
ン情報等、画像補正処理に基づくパラメータに基づい
て、イラスト加工処理におけるフィルタ制御を行なうこ
とも可能である。
【0058】また、本実施形態においては輝度信号Yの
ヒストグラムを作成する例について説明したが、原画像
データの輝度色度変換を行なわずに、G成分のヒストグ
ラムに基づいて明るさ検出を行なってもよい。この場
合、輝度色度変換を行なわないため、処理速度の向上が
望める。
【0059】また、本実施形態においては原画像がRG
B形式のデータであるとして説明したが、もちろん他の
形式であっても本発明は適用可能である。例えば、他の
形式の原画像データに対しては、一旦RGB形式に変換
した後に、それぞれの色成分に本実施形態に示したイラ
スト加工処理を実行するか、または、原画像のデータ形
式に応じたフィルタを適用すれば良い。例えば、原画像
がYMC形式であった場合には、本実施形態で示したフ
ィルタの係数の正負を全て反転させれば良い。また、原
画像がYHS等のデータに対しても適用が可能である。
例えば、原画像がLab形式等、輝度成分のみを抽出可
能な形式であれば、該輝度成分のみに対してフィルタ処
理を施すことにより、RGB形式の各成分毎にフィルタ
処理を施す場合と比べて演算量を減少させることができ
る。
【0060】また、本実施形態におけるイラスト加工対
象となる画像は、デジタルカメラ111で撮影された画
像に限定されず、例えばフォトスキャナ等によって読取
られた写真画像を入力しても良いし、CD−ROM等の
外部装置に格納されている写真画像であっても良い。
【0061】尚、本実施形態においてはイラスト加工処
理を実現するために、フィルタ係数を制御する例につい
て説明したが、本実施形態の特徴であるところの、画像
の輪郭部を抽出して階調数を減少し、更に明るさを増加
させることによってイラスト調に加工された画像は、フ
ィルタ係数制御以外の方法でも得られる。例えば、Ad
obex社のphotoshop(登録商標)等の画像
加工を行なうアプリケーションによって、油絵処理等、
原画像に対して絵画調への加工を施す処理を行なった
後、画像全体の明るさを上げ、更に階調数を減らすよう
に自動的に処理する様に、予めプログラムを設定するこ
とによって、図6Cに示すようなイラスト調の画像を得
ることができる。
【0062】<第2実施形態>以下、本発明に係る第2
実施形態について説明する。
【0063】上述した第1実施形態においては、原画像
に対するイラスト加工処理を自動実行する例について説
明した。第2実施形態においては、ユーザによる任意の
加工指示を可能とする画像処理システムについて説明す
る。
【0064】第2実施形態におけるシステム構成は上述
した第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0065】図10に、第2実施形態における画像加工
処理のフローチャートを示す。図10において、第1実
施形態で示した図3と同様の処理については同一ステッ
プ番号を付してある。尚、図10に示す処理のうち、ユ
ーザインタフェースを伴う部分は所定のアプリケーショ
ン101によって実現され、その他は基本的にプリンタ
ドライバ105内の画像補正処理部120において実現
される。
【0066】●対象画像選択 まずステップS31において、ユーザが加工処理対象と
なる画像を選択する。図11は、加工対象画像の選択画
面例であり、所定の画像加工アプリケーション101の
起動に伴ってモニタ106に表示される。図11におい
て、11は画像表示部であり、本実施形態における加工
処理の対象となりうる画像の縮小画像(サムネイル画
像)が、一覧表示される。これらの画像は、例えばHD
107やCD−ROM等の外部記憶装置から入力されて
も良いし、RAM109やROM110から読み出され
ても良い。また、画像表示部11に表示される画像はサ
ムネイル画像に限らず、例えば、一覧表示されたサムネ
イル画像のうち任意の画像を選択し、該画像を復号して
表示することも可能である。また、14は画像の加工開
始を指示するためのボタン、15は画像加工処理の終了
を指示するためのボタンである。また、その他の機能ボ
タンを設けることももちろん可能である。尚、「加工」
ボタン14の上部に表示されている「画像の一覧」のテ
キスト表示は、画像表示部11における現在の表示が、
画像の一覧表示であることを示すものである。
【0067】図11に示す対象画像選択画面において、
ユーザがキーボードやマウス等の指示入力デバイス11
2によって画面上のカーソル16を画像表示部11の所
望する画像上に移動させ、クリック等の実行操作を行な
うことにより、該画像が選択状態となる。同図において
は、画像表示部の右端に示す画像が選択されており、太
枠で囲まれている。尚、複数の画像を選択することも可
能である。このように少なくとも1枚の画像が選択され
た状態で、カーソル16を「加工」ボタン14上に移動
して実行操作を行なうことにより、選択画像の決定、及
び画像加工の開始指示がなされる。そして、選択された
画像データがRGB形式でRAM109上の所定領域に
に読み込まれる。
【0068】●加工モード選択 すると次にステップS32において、ユーザが実行する
加工モード(本実施形態においてはイラストモード)を
指示する。本実施形態においては、予め用意された複数
の加工モードから、ユーザが任意のモードを選択するこ
とにより、加工モードが指示される。ここで図12を参
照して、加工モードの選択処理について説明する。
【0069】図12は加工モード選択画面であり、上述
したように加工対象画像が選択された後に、モニタ10
6に表示される。図12において、21は加工モード表
示部であり、本実施形態において実行可能な加工形態の
種類が、その概要を示す画像を伴って一覧表示される。
この加工モード表示部21は、ボタン22,23の操作
により前画面又は次画面表示を可能とし、さらなる加工
モードの表示が可能である。27は更に詳細設定を行な
うためのボタンである。また、24は画像の加工開始を
指示するためのボタン、25は図11に示した対象画像
選択画面に戻るためのボタンである。図12において
も、その他の機能ボタンを設けることがもちろん可能で
ある。尚、「戻る」ボタン25の上部に表示されている
「加工の一覧」のテキスト表示は、画像表示部21にお
ける現在の表示が、加工モードの一覧表示であることを
示すものである。
【0070】ここでは、各加工モードの詳細な内容につ
いては省略するが、例えば所定のテクスチャデータを原
画像に対して重ね印刷するような加工モード(レンガモ
ード等)については、該モードに適した所定色を示すR
GBデータが、所定パターンと共にテクスチャデータと
してRAM109又はROM110の所定領域に格納さ
れている。
【0071】尚、図12の加工モード表示部21に示し
た各加工モードの概要を示す画像は、装置内に予め備え
ておくことが考えられるが、例えば、図11において選
択された対象画像の画像データ又はそのサムネイル画像
データに対して、実際に各モードに応じた加工処理を施
し、その結果を加工モード表示部21に表示する(プレ
ビュー表示)ことも可能である。
【0072】図12に示す加工モード選択画面におい
て、ユーザは指示入力デバイス112によって画面上の
カーソル26を加工モード表示部21の所望する加工モ
ード上に移動させ、クリック等の実行操作を行なうこと
により、該加工モードの選択がなされる。同図において
は、「イラスト」モードが選択されており、太枠で囲ま
れている。
【0073】●イラスト加工詳細設定 この状態で、ユーザが更に詳細設定ボタン27をクリッ
クすることにより、イラストモードによる加工、即ちイ
ラスト加工処理の際の詳細パラメータの設定を、ユーザ
が任意に行なうことができる。該詳細設定画面の例を図
13に示す。図13において、31は画像表示部であ
り、ユーザによる設定を可能とする項目が表示され、ボ
タン32,33の操作に応じて、更に他の項目を表示、
設定することができる。また、35は図12に示した加
工モード選択画面に戻るためのボタンである。尚、「戻
る」ボタン35の上部に表示されている「イラストモー
ド詳細」のテキスト表示は、画像表示部31における現
在の表示が、イラスト加工における詳細項目の設定用で
あることを示すものである。
【0074】また、画像表示部31内に表示された3
8,39は、それぞれ明るさ設定,粒状加工設定の項目
である。明るさ設定38においては、ユーザがイラスト
加工後の画像を明るめにしたいか又は暗めにしたいかに
応じて、「明るめ加工」又は「暗め加工」のボタンを選
択する。もちろんデフォルトは「通常加工」である。こ
の明るさ設定に応じて、後述するようにフィルタが選択
される。粒状加工設定39においては、後述する粒状加
工処理を施すか否かを、オン又はオフのいずれかのボタ
ンによって設定する。デフォルトとしては、例えばオン
を設定しておく。
【0075】尚、図13に示した設定項目は一例に過ぎ
ず、他のパラメータに基づく設定項目を設けることもも
ちろん可能である。例えば、第1実施形態で説明したフ
ィルタサイズの設定に関するパラメータを、ユーザが設
定するようにしても良い。
【0076】このようにして、ユーザによる各種詳細項
目の設定が終了すると、「戻る」ボタン35によって図
12の加工モード設定画面に戻り、「加工」ボタン24
のクリックによって、ステップS32の加工モード設定
処理を終了し、ユーザにより選択、詳細設定されたイラ
スト加工処理が開始される。
【0077】ここで、第2実施形態における粒状加工設
定について説明する。上述した第1実施形態において
は、主にデジタルカメラ111によって撮影された画像
に対してイラスト加工を施す例について説明した。従っ
て、加工対象となる画像は一旦ブロック符号化、例えば
JPEG符号化が施された画像であるため、目立たない
がブロック符号化特有のブロック歪みが発生している。
第1実施形態において図6Aに示した原画像例は、一旦
JPEG符号化され、復号された画像である。従って、
図6Cに示したイラスト加工後の画像においては、フィ
ルタ処理に伴ってブロック歪みが強調されてしまうこと
により、細かいノイズが発生して粒状化していることが
分かる。しかしながら該粒状化の発生によって、イラス
ト加工後の画像が単調な印象を与えない、独特の風合い
を持った画像となっている。第2実施形態においてはこ
のような粒状化をイラスト効果の一つ(粒状効果)とし
てとらえ、ユーザにより該効果の付与(粒状加工)を選
択可能とすることを特徴とする。
【0078】図10のステップS33においては、ステ
ップS31で加工対象として選択された画像を、ステッ
プS32で設定された加工モード及びその詳細パラメー
タに基づいて読み出し、加工を施す原画像データとして
RAM109内の所定領域に格納する。
【0079】●原画像データ作成処理 以下、ステップS33の原画像データ作成処理の一例と
して、イラストモードが選択された場合の処理について
説明する。図14は、イラストモードにおける原画像デ
ータ作成処理を示すフローチャートである。
【0080】まずステップS41において、粒状加工の
設定が「オン」であるか否かを判断する。「オン」であ
る、即ち粒状効果を付与することをユーザが要求してい
るのであればステップS42に進み、加工対象として選
択された画像がブロック符号化による符号化画像である
か否かを判定し、ブロック符号化画像であれば、ステッ
プS44で復号する。一方、ブロック符号化画像でなけ
れば、ステップS43においてJPEG符号化の処理を
行なう。
【0081】ステップS43においては即ち、対象画像
のデータ形式に関わらず、該画像をJPEG符号に変換
する。例えば、他の形式で符号化された画像であれば一
旦復号した後、ブロック歪みを付与するために再度JP
EG形式により符号化する。そしてその後、ステップS
44で復号する。
【0082】一方、ステップS41において粒状加工の
設定が「オフ」であれば、粒状化の抑制をユーザが要求
しているためステップS45に進み、加工対象として選
択された画像がJPEGによる符号化画像であるか否か
を判定し、JPEG符号化画像であれば、ステップS4
6で復号する。そして更にステップS47で平滑化をほ
どこすことにより、ブロック歪みを除去する。一方、ス
テップS45において対象画像がJPEG符号化画像で
なければ、画像の形式に応じた例えば復号等の処理を施
した後、そのまま処理を終了する。
【0083】図14に示すフローチャートから明らかな
様に、JPEG画像については粒状加工設定が「オン」
である方が、ステップS47の平滑化処理を行なわない
ために処理速度は速い。
【0084】●画像加工(イラスト加工)処理 次にステップS34において、原画像データに対してス
テップS32で設定された加工モードによる画像加工処
理を行なう。
【0085】以下、ステップS34の画像加工処理の一
例である、イラスト加工処理について説明する。図15
は、イラスト加工処理のフローチャートである。上述し
た第1実施形態で説明した図9と同様の処理については
同一ステップ番号を付す。図15においては、ステップ
S81で上述したように設定されたイラストモードにお
ける明るさ設定の内容に応じて、ステップS82,S8
3,S84においてフィルタを設定する。即ち、「暗め
加工」が設定されていればステップS82で暗いめフィ
ルタであるフィルタ61を設定し、「通常加工」が設定
されていればステップS83で通常フィルタであるフィ
ルタ40を設定し、「明るめ加工」が設定されていれば
ステップS84で明るめフィルタであるフィルタ62を
設定する。そしてステップS85において上記設定され
たフィルタに基づいて、原画像に対するフィルタ処理を
実行することにより、ユーザの所望するイラスト加工が
施される。
【0086】以上説明したように第2実施形態によれ
ば、ユーザにより粒状加工設定のオン/オフが選択可能
である。ここで、粒状加工設定がオフである場合のイラ
スト加工例を図16A〜図16Cに示す。図16AはT
IFF形式により圧縮された画像を伸張して得られた画
像であり、即ちJPEG特有のブロック歪みは有してい
ない。尚、図16Aは画像電子学会の標準画像(SHI
PP)であり、その画素数は4096×3027(約1
250万)画素である。この画像に対して3×3のフィ
ルタ、及び5×5のフィルタによるイラスト加工を施し
た結果を、それぞれ図16B及び図16Cに示す。例え
ば図16Cによれば、図6Cに示した粒状化が発生した
画像に比べて、粒状化の発生を抑制したより単調なイラ
スト加工が行われていることが分かる。また、図6A〜
図6Cの場合と同様に、図16Bに示す3×3のフィル
タによる画像よりも、図16Cに示す5×5のフィルタ
による画像の方が、よりイラスト調に加工されている。
【0087】以上説明したように本実施形態によれば、
ユーザによる任意の加工モード選択、及びその詳細設定
を可能としたことにより、特にイラスト加工処理につい
てユーザの所望する形態でのイラスト加工が可能とな
り、更に、第1実施形態におけるヒストグラム作成処理
等を行なう必要がないため処理の高速化が望める。
【0088】尚、第2実施形態では複数の選択可能な加
工モードのうち、特にイラスト加工モードによる加工処
理について説明を行なったが、本発明はもちろんこれに
限定されず、イラスト加工を含む複数の加工処理を所定
順に施すことによって、より効果的な加工結果が得られ
ることもある。
【0089】尚、上述した各実施形態においては画像加
工機能をプリンタドライバに持たせる例について説明し
たが、OSがアプリケーションを実行することによって
も実現可能であることはもちろんである。
【0090】また、イラスト加工処理の際に必要となる
各種情報や領域は、RAM109上の所定領域に確保さ
れるとして説明したが、該領域は、例えば加工処理を行
なうアプリケーションの起動時に確保しても良いし、ま
たは、それぞれが必要となった時点で確保しても良い。
後者によれば、メモリ領域を無駄に確保しておく必要が
ないため、他の処理に対してさらなるメモリ領域を提供
する等、メモリ効率を高めることができる。
【0091】<他の実施形態>なお、本発明は、複数の
機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機
器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに
適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写
機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0092】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読み出し実行することによっても、達成されることは言
うまでもない。
【0093】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。
【0094】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディ
スク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、C
D−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM
などを用いることができる。
【0095】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペ
レーティングシステム)などが実際の処理の一部または
全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機
能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0096】また、本発明の画像処理方法により得られ
た生成物、例えばプリント物も本発明に含まれる。
【0097】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行な
い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現さ
れる場合も含まれることは言うまでもない。本発明を上
記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説
明したフローチャートに対応するプログラムコードを格
納することになる。
【0098】また、本発明におけるJPEG符号化の他
に、ブロック符号化としては種々の方法(例えばスケー
ルインデックス符号化と呼ばれる方法)が適用可能であ
る。
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
像データに対して従来よりも明るい階調でイラストらし
い、効果的なイラスト加工処理を施すことが容易に可能
となる。
【0099】また、イラスト加工の詳細をユーザが容易
に設定することができる。
【0100】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例における画像処理システ
ムの構成を示すブロック図、
【図2】プリンタドライバのブロック図、
【図3】プリンタドライバにおける画像処理を示すフロ
ーチャート、
【図4】ヒストグラム作成処理を示すフローチャート、
【図5】通常フィルタ例を示す図、
【図6A】原画像(JPEG)の一例を示す図、
【図6B】図6Aの原画像の3×3フィルタによるイラ
スト加工例を示す図、
【図6C】図6Aの原画像の5×5フィルタによるイラ
スト加工例を示す図、
【図7】他のフィルタ例を示す図、
【図8】他のフィルタ例を示す図、
【図9】イラスト加工処理を示すフローチャート、
【図10】本発明に係る第2実施形態における画像加工
処理を示すフローチャート、
【図11】加工対象画像の選択画面例を示す図、
【図12】加工モードの選択画面例を示す図、
【図13】イラストモード詳細の設定画面例を示す図、
【図14】原画像データ作成処理を示すフローチャー
ト、
【図15】イラスト加工処理を示すフローチャート、
【図16A】原画像(TIFF)の一例を示す図、
【図16B】図6Aの原画像の3×3フィルタによるイ
ラスト加工例を示す図、
【図16C】図6Aの原画像の5×5フィルタによるイ
ラスト加工例を示す図、である。
【符号の説明】
100 ホストコンピュータ 101 アプリケーション 102 OS 103 プリンタドライバ 104 モニタドライバ 105 プリンタ 106 モニタ 107 HD 108 CPU 109 RAM 110 ROM 111 デジタルカメラ 112 入力デバイス 113 デバイスドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 BA19 BA26 CC02 CE05 CE06 CE11 CG02 CG07 CH09 DB02 DB06 DB09 DC16 DC19 5C076 AA22 AA33 AA40 BA06 BB06 5C077 LL16 LL19 PP02 PP15 PP46 PP47 PP48 PQ18 PQ19 RR21 TT10

Claims (64)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の画像を、該第1の画像の輪郭部を
    抽出した第1の信号と該第1の画像を階調数を低減して
    明るさを増大させるように処理した第2の信号とに基づ
    いて、第2の画像に加工する加工工程を備えることを特
    徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記加工工程においては、前記第1の信
    号と前記第2の信号を前記第2の画像として同時に生成
    することを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記加工工程においては、前記第1の画
    像に対して所定のフィルタによるフィルタ処理を施すこ
    とによって前記第1及び第2の信号を生成することを特
    徴とする請求項2記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記所定のフィルタは、該フィルタ内の
    係数の総和が正であることを特徴とする請求項3記載の
    画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記所定のフィルタは、該フィルタ内の
    係数の総和が2であることを特徴とする請求項4記載の
    画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記所定のフィルタは、注目画素の係数
    が正であり、その他の係数が全て負であることを特徴と
    する請求項4又は5記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 前記所定のフィルタは、注目画素の係数
    が26であり、その他の係数が全て−1であることを特
    徴とする請求項6記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記所定のフィルタは、5画素×5画素
    のフィルタであることを特徴とする請求項3乃至7のい
    ずれかに記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記所定のフィルタは、3画素×3画素
    のフィルタであることを特徴とする請求項3乃至7のい
    ずれかに記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記所定のフィルタは、注目画素以外
    の係数の一部が間引かれていることを特徴とする請求項
    3乃至9のいずれかに記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記加工工程においては、前記第1の
    画像の明るさに基づいて、前記フィルタを設定すること
    を特徴とする請求項3記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】 前記加工工程においては、前記第1の
    画像が暗いほど、前記フィルタ内の係数の総和が大きく
    なるように設定することを特徴とする請求項11記載の
    画像処理方法。
  13. 【請求項13】 更に、前記第1の画像の輝度分布を求
    める輝度分布算出工程を備え、 前記加工工程においては、該輝度分布に基づいて前記第
    1の画像の明るさを検出することを特徴とする請求項1
    2記載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】 前記加工工程においては、前記第1の
    画像の平均輝度に基づいて前記第1の画像の明るさを検
    出することを特徴とする請求項13記載の画像処理方
    法。
  15. 【請求項15】 前記輝度分布算出工程においては、前
    記第1の画像の輝度ヒストグラムを生成することを特徴
    とする請求項13記載の画像処理方法。
  16. 【請求項16】 前記加工工程においては、前記輝度ヒ
    ストグラムの中央値に基づいて前記第1の画像の明るさ
    を検出することを特徴とする請求項15記載の画像処理
    方法。
  17. 【請求項17】 前記加工工程においては、前記輝度ヒ
    ストグラムの最大頻度値に基づいて前記第1の画像の明
    るさを検出することを特徴とする請求項15記載の画像
    処理方法。
  18. 【請求項18】 更に、前記輝度分布に基づいて前記第
    1の画像に対して補正を施す補正工程を備え、 前記加工工程においては、前記補正工程において生成さ
    れた補正条件に基づいて前記フィルタを設定することを
    特徴とする請求項13記載の画像処理方法。
  19. 【請求項19】 前記第1の画像は写真画像であること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  20. 【請求項20】 更に、前記第1の画像がブロック符号
    化されている場合に復号する復号工程を備えることを特
    徴とする請求項19記載の画像処理方法。
  21. 【請求項21】 前記加工工程においては、前記復号工
    程において復号された前記第1の画像を更に平滑化した
    後に前記第2の画像に加工することを特徴とする請求項
    20記載の画像処理方法。
  22. 【請求項22】 前記加工工程においては、前記第1の
    画像がブロック符号化された画像でない場合に、該第1
    の画像に対して一旦ブロック符号化を施して復号した後
    に、前記第2の画像に加工することを特徴とする請求項
    19記載の画像処理方法。
  23. 【請求項23】 前記加工工程においては、前記第1の
    画像を所定ラインからなるブロック単位で加工し、前記
    ブロック内のライン位置に応じて前記フィルタのサイズ
    を制御することを特徴とする請求項3記載の画像処理方
    法。
  24. 【請求項24】 更に、前記第2の画像を記録媒体上に
    出力する出力工程を有することを特徴とする請求項1記
    載の画像処理方法。
  25. 【請求項25】 画像データに対して複数の加工モード
    による加工処理を行なう画像処理方法であって、 ユーザの指示を入力する指示入力工程と、 前記ユーザの指示に対応した加工モードを用いて、画像
    データに対して画像処理を行なう加工工程と、を有し、 前記加工モードには、第1の画像に対して、該第1の画
    像の輪郭部を抽出した第1の信号と該第1の画像を階調
    数を低減して明るさを増大させるように処理した第2の
    信号とを組み合わせて、第2の画像に加工するイラスト
    加工モードが含まれていることを特徴とする画像処理方
    法。
  26. 【請求項26】 前記イラスト加工モードにおいては、
    前記第1の画像に対して所定のフィルタによるフィルタ
    処理を施すことによって前記第2の画像に加工すること
    を特徴とする請求項25記載の画像処理方法。
  27. 【請求項27】 前記所定のフィルタは、該フィルタ内
    の係数の総和が正であることを特徴とする請求項26記
    載の画像処理方法。
  28. 【請求項28】 前記所定のフィルタは、該フィルタ内
    の係数の総和が2であることを特徴とする請求項27記
    載の画像処理方法。
  29. 【請求項29】 前記指示入力工程においては、複数の
    画像から前記第1の画像を選択し、前記第1の画像に対
    する加工モードとして前記イラスト加工モードを選択
    し、該イラスト加工モードにおける加工内容の詳細設定
    を行うことを特徴とする請求項26記載の画像処理方
    法。
  30. 【請求項30】 前記加工工程においては、前記イラス
    ト加工モードが設定された場合に、前記詳細設定に基づ
    いて前記フィルタを設定することを特徴とする請求項2
    9記載の画像処理方法。
  31. 【請求項31】 前記詳細設定は、加工後の画像の明る
    さの設定を含むことを特徴とする請求項30記載の画像
    処理方法。
  32. 【請求項32】 前記加工工程においては、前記詳細設
    定によって設定された加工後の画像の明るさが大きいほ
    ど、前記フィルタ内の係数の総和が大きくなるように設
    定することを特徴とする請求項31記載の画像処理方
    法。
  33. 【請求項33】 前記詳細設定は、加工後の画像を粒状
    化するか否かの設定を含むことを特徴とする請求項30
    記載の画像処理方法。
  34. 【請求項34】 前記詳細設定によって加工後の画像を
    粒状化すると設定された場合に、前記第1の画像がブロ
    ック歪みを有するように制御することを特徴とする請求
    項33記載の画像処理方法。
  35. 【請求項35】 前記詳細設定によって加工後の画像を
    粒状化すると設定された場合に、前記第1の画像がJP
    EG符号化された画像となるように制御することを特徴
    とする請求項34記載の画像処理方法。
  36. 【請求項36】 第1の画像を入力する入力手段と該第
    1の画像の輪郭部を抽出した第1の信号と該第1の画像
    を階調数を低減して明るさを増大させるように処理した
    第2の信号とを組み合わせることにより、第2の画像に
    加工する加工手段と、 前記第2の画像を出力する出力手段と、を備えることを
    特徴とする画像処理装置。
  37. 【請求項37】 前記加工手段においては、前記第1の
    画像に対して所定のフィルタによるフィルタ処理を施す
    ことによって前記第2の画像に加工することを特徴とす
    る請求項36記載の画像処理装置。
  38. 【請求項38】 前記出力手段は、前記第2の画像を記
    録媒体上に印刷出力することを特徴とする請求項36記
    載の画像処理装置。
  39. 【請求項39】 画像データに対して複数の加工モード
    による加工処理を行なう画像処理装置であって、 ユーザの指示を入力する指示入力手段と、 前記ユーザの指示に対応した加工モードを用いて、画像
    データに対して画像処理を行なう加工手段と、 前記加工手段による画像処理後の画像データを出力する
    出力手段と、を有し、 前記加工モードには、前記第1の画像に対して、該第1
    の画像の輪郭部を抽出した第1の信号と該第1の画像を
    階調数を低減して明るさを増大させるように処理した第
    2の信号とを組み合わせることにより、第2の画像に加
    工するイラスト加工モードが含まれていることを特徴と
    する画像処理装置。
  40. 【請求項40】 前記加工手段においては、前記第1の
    画像に対して所定のフィルタによるフィルタ処理を施す
    ことによって前記第2の画像に加工することを特徴とす
    る請求項39記載の画像処理装置。
  41. 【請求項41】 前記出力手段は、前記第2の画像を記
    録媒体上に印刷出力することを特徴とする請求項39記
    載の画像処理装置。
  42. 【請求項42】 第1の画像に対して加工処理を行って
    第2の画像を生成する画像処理装置と、該第2の画像を
    出力する画像出力装置と、を接続した画像処理システム
    であって、 該画像処理装置においては、前記第1の画像の輪郭部を
    抽出した第1の信号と該第1の画像を階調数を低減して
    明るさを増大させるように処理した第2の信号とを組み
    合わせることにより、第2の画像を生成することを特徴
    とする画像処理システム。
  43. 【請求項43】 前記画像処理装置においては、前記第
    1の画像に対して所定のフィルタによるフィルタ処理を
    施すことによって前記第2の画像に加工することを特徴
    とする請求項42記載の画像処理システム。
  44. 【請求項44】 前記画像出力装置は、前記第2の画像
    を記録媒体上に印刷出力するプリンタであることを特徴
    とする請求項42記載の画像処理システム。
  45. 【請求項45】 更に、前記第1の画像を入力する画像
    入力装置を前記画像処理装置に接続したことを特徴とす
    る請求項42記載の画像処理システム。
  46. 【請求項46】 前記画像入力装置は、被写体を撮影し
    て画像信号を生成するデジタルカメラであることを特徴
    とする請求項45記載の画像処理システム。
  47. 【請求項47】 前記画像入力装置は、写真を光学的に
    読み取って画像信号を生成するスキャナであることを特
    徴とする請求項45記載の画像処理システム。
  48. 【請求項48】 画像データに対して複数の加工モード
    による加工処理を行なう画像処理装置と、加工後の画像
    データを出力する画像出力装置とを接続した画像処理シ
    ステムであって、 該画像処理装置は、 ユーザの指示を入力する指示入力手段と、 前記ユーザの指示に対応した加工モードを用いて、画像
    データに対して画像処理を行なう加工手段と、を有し、 前記加工モードには、前記第1の画像に対して、該第1
    の画像の輪郭部を抽出した第1の信号と該第1の画像を
    階調数を低減して明るさを増大させるように処理した第
    2の信号とを組み合わせることにより、第2の画像に加
    工するイラスト加工モードが含まれていることを特徴と
    する画像処理システム。
  49. 【請求項49】 前記加工手段においては、前記第1の
    画像に対して所定のフィルタによるフィルタ処理を施す
    ことによって前記第2の画像に加工することを特徴とす
    る請求項48記載の画像処理システム。
  50. 【請求項50】 前記画像出力装置は、画像データを記
    録媒体上に印刷出力するプリンタであることを特徴とす
    る請求項48記載の画像処理システム。
  51. 【請求項51】 更に、画像データを入力する画像入力
    装置を前記画像処理装置に接続し、前記画像処理装置は
    該画像入力装置から入力された画像データに対して加工
    処理を行うことを特徴とする請求項48記載の画像処理
    システム。
  52. 【請求項52】 前記画像入力装置は、被写体を撮影し
    て画像信号を生成するデジタルカメラであることを特徴
    とする請求項51記載の画像処理システム。
  53. 【請求項53】 前記画像入力装置は、写真を光学的に
    読み取って画像信号を生成するスキャナであることを特
    徴とする請求項51記載の画像処理システム。
  54. 【請求項54】 画像処理のプログラムコードが記録さ
    れた記録媒体であって、該プログラムコードは、 第1の画像を、該第1の画像の輪郭部を抽出した第1の
    信号と該第1の画像を階調数を低減して明るさを増大さ
    せるように処理した第2の信号とを組み合わせて生成す
    ることにより、第2の画像に加工する加工工程のコード
    を含むことを特徴とする記録媒体。
  55. 【請求項55】 複数の加工モードを有する画像処理の
    プログラムコードが記録された記録媒体であって、該プ
    ログラムコードは、 ユーザの指示を入力する指示入力工程のコードと、 前記ユーザの指示に対応した加工モードを用いて、画像
    データに対して画像処理を行なう加工工程のコードと、
    を含み、 前記加工モードには、第1の画像に対して、該第1の画
    像の輪郭部を抽出した第1の信号と該第1の画像を階調
    数を低減して明るさを増大させるように処理した第2の
    信号とを組み合わせて、第2の画像に加工するイラスト
    加工モードが含まれていることを特徴とする記録媒体。
  56. 【請求項56】 請求項1乃至35のいずれかに記載の
    画像処理方法によって加工された前記第2の画像が出力
    された記録媒体。
  57. 【請求項57】 第1の画像を、該第1の画像全体の属
    性に従った太さの輪郭部を抽出した第1の信号と該第1
    の画像を階調数を低減した第2の信号とに基づいて、第
    2の画像に加工する加工工程を備えることを特徴とする
    画像処理方法。
  58. 【請求項58】 前記加工工程においては、前記第1の
    信号と前記第2の信号を前記第2の画像として同時に生
    成することを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  59. 【請求項59】 前記第1の画像全体の属性とは、画像
    サイズであることを特徴とする請求項57記載の画像処
    理方法。
  60. 【請求項60】 前記第1の画像全体の属性とは、画像
    の解像度であることを特徴とする請求項57記載の画像
    処理方法。
  61. 【請求項61】 前記第1の画像全体の属性は、マニュ
    アル設定されることを特徴とする請求項57記載の画像
    処理方法。
  62. 【請求項62】 第1の画像を入力する入力手段と該第
    1の画像全体の属性に従った太さの輪郭部を抽出した第
    1の信号と該第1の画像を階調数を低減した第2の信号
    とを組み合わせることにより、第2の画像に加工する加
    工手段と、 前記第2の画像を出力する出力手段と、を備えることを
    特徴とする画像処理装置。
  63. 【請求項63】 画像処理のプログラムコードが記録さ
    れた記録媒体であって、該プログラムコードは、 第1の画像を、該第1の画像全体の属性に従った太さの
    輪郭部を抽出した第1の信号と該第1の画像を階調数を
    低減した第2の信号とを組み合わせて生成することによ
    り、第2の画像に加工する加工工程のコードを含むこと
    を特徴とする記録媒体。
  64. 【請求項64】 請求項57乃至61のいずれかに記載
    の画像処理方法によって加工された前記第2の画像が出
    力された記録媒体。
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WO2006106750A1 (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Nec Corporation 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
JP2007300580A (ja) * 2006-05-08 2007-11-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置及びトナーセーブ方法
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