JP4453979B2 - 画像再生装置、画像再生方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像再生装置、画像再生方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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本発明は、画像を再生する装置及び方法に係り、特に、色文字を含む文書画像を2色で再生する装置及び方法に関する。
先行技術1:黒又は単色で複写する単色モードを持つディジタルカラー複写機において、単色モード時に、原画像データ上の隣接した領域(例えば4×4画素)間の色の差が大きいにもかかわらず、濃度変換画像データ上の当該隣接領域間の濃度差が小さい場合には、濃度変換画像データ上の当該隣接領域間の境界部に濃度値を加算する処理を行うことにより、単色モードではコントラストのつかない同濃度・異色の隣接領域の境界部分にエッジを形成する技術が知られている(特許文献1参照)。
先行技術2:入力カラー原稿中の黒文字などの無彩色部分を黒の色剤を用いて表現し、色文字などの有彩色部分を例えば黒と赤の色剤の混色で表現する画像処理装置(デジタルカラー複写機など)において、色文字などの有彩色部分の色相の違いによって、その部分の出力濃度に差が生じないようにするため、マンセル色空間の最適化演算式が最小になるように黒と赤の色剤の配合比率を制御する技術が知られている(特許文献2参照)。
また、文字領域の判定、有彩/無彩原稿の判定、中間調/非中間調原稿の判定、ジェネレーション原稿か否かの判定などについては、従来より様々な手法が知られている(例えば特許文献3参照)。
特許第3012105号公報 特開2001−230943号公報 特開2000−324338号公報
近年、文書中に、強調等のために色文字が含まれることが多くなっている。このような文書をフルカラーで再生するならば、色文字の強調などの意図を忠実に反映した再生文書を得ることが可能であるが、フルカラー再生は一般に再生コストが嵩むため、しばしばモノクロで再生される。しかし、モノクロ再生の場合、再生文書上で色文字を黒文字と明確に識別することができなくなり、文書中の色文字による強調の意図などが正しく反映されないという問題がある。この問題は、前記先行技術1に係るディジタルカラー複写機において単色モードで文書を再生した場合も同様である。
一方、前記先行技術2に係る画像処理装置によれば、文書中の黒文字は黒で再生され、色文字は特定の色味で再生されるため、再生文書上で黒文字と色文字を明確に区別可能となり、また2色再生であるからフルカラー再生に比べて再生コストも一般に削減される。しかし、色文字は2色の色剤の混色により表現されるため、色文字が濁った色や見にくい色で再生される可能性がある。また、読みやすさの向上などの目的で2以上の異なった色の色文字が含まれる文書も多いが、このような文書を再生した場合、再生文書上では色文字は特定の1の色味で表現されるため色文字の色の違いを明確に識別することができず、2以上の色を文字に付けた意図が反映されないという問題もある。
以上の問題点に鑑み、本発明は、2色の色剤のみを混色させることなく用い、原文書画像中の黒文字も色文字も読みやすく表現され、かつ、黒文字と色文字の別や色文字の色の違いが識別可能に表現された文書画像を再生する新規な画像再生装置及び方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
画像データを入力する画像入力手段と、
前記画像入力手段により入力された入力画像データから、該入力画像データ中の文字画像データ(原文字画像データと記す)を特定の2色のみで表現された文字画像データ(出力文字画像データと記す)へ変換してなる出力画像データを生成する画像処理手段と、
前記出力画像データを入力として、前記2色の色剤のみを混色させることなく用いて画像を形成する画像出力手段とを有し、
前記画像処理手段は、
前記入力画像データ中の原文字画像データを抽出する文字画像データ抽出手段と、
前記文字画像データ抽出手段により抽出された各原文字画像データにおける文字線上の画素を検出し、検出した画素の画素値又は検出した画素の画素値の平均値もしくは中央値を該原文字画像データの文字色として検出する文字色検出手段と、
前記文字色検出手段により検出された文字色と前記2色の各色との距離を検出する距離検出手段と、
前記文字画像データ抽出手段により抽出され原文字画像データごとに、前記距離検出手段により検出された距離に関する判定を行う判定手段と、
前記文字画像データ抽出手段により抽出され原文字画像データごとに、文字色と前記2色中のいずれか1色との距離が所定の閾値未満であると前記判定手段により判定された場合に、該原文字画像データを該1色で表現された出力文字画像データへ変換し、文字色と前記2色のいずれの色との距離も前記閾値以上であると前記判定手段により判定された場合には、該原文字画像データに対し、淡い文字の画像データへ加工する方法、斜体文字の画像データへ加工する方法、文字線を網点で表現した網文字の画像データへ加工する方法、小文字の画像データへ加工する方法、文字線の幅を減少又は増大させた文字の画像データへ加工する方法、下線付き文字の画像データへ加工する方法、文字とは別の色の網を掛けた色網文字の画像データへ加工する方法、2色の影付き文字の画像データへ加工する方法、2つの出力色の間で色が徐々に変化するグラデーション文字の画像データへ加工する方法のうちのいずれかの方法により加工を施し、該加工後の文字画像データを前記2色中の1色又は2色で表現された出力文字画像データへ変換する変換手段とを含むことを特徴とする画像再生装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に係る画像再生装置であって、前記変換手段は、原文字画像データに施す加工の方法を該原文字画像データについて検出された距離の大きさに応じて変えることを特徴とする画像再生装置である。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明に係る画像再生装置であって、前記変換手段は、原文字画像データに施す加工の方法として該原文字画像データについて検出された距離が大きいほど変形の程度が大きな加工方法を選択することを特徴とする画像再生装置である。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明に係る画像再生装置であって、前記2色のうちの1色としてK(ブラック)が用いられることを特徴とする画像再生装置である。
請求項5の発明は、請求項1記載の発明に係る画像再生装置であって、前記入力画像データの色のヒストグラムに応じて、前記画像出力手段で使用可能な色剤の色の中から前記2色中の少なくとも1色を選択し、該選択した色を前記画像処理手段へ指定する出力色判定手段を有することを特徴とする画像再生装置である。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明に係る画像再生装置であって、前記画像処理手段に対し、前記2色をユーザが指定する手段を有することを特徴とする画像再生装置である。
請求項7記載の発明は、請求項1,2又は3記載の発明に係る画像再生装置であって、前記画像処理手段に対し、原文字画像データに施される加工の方法をユーザが指定する手段を有することを特徴とする画像再生装置である。
請求項8記載の発明は、
画像データを入力する画像入力工程と、
前記画像入力工程により入力された入力画像データから、該入力画像データ中の文字画像データ(原文字画像データと記す)を特定の2色のみで表現された文字画像データ(出力文字画像データと記す)へ変換してなる出力画像データを生成する画像処理工程と、
前記出力画像データを入力として、前記2色の色剤のみを混色させることなく用いて画像を形成する画像出力工程とを有し、
前記画像処理工程は、
前記入力画像データ中の原文字画像データを抽出する文字画像データ抽出工程と、
前記文字画像データ抽出工程により抽出された各原文字画像データにおける文字線上の画素を検出し、検出した画素の画素値又は検出した画素の画素値の平均値もしくは中央値を該原文字画像データの文字色として検出する文字色検出工程と、
前記文字色検出工程により検出された文字色と前記2色の各色との距離を検出する距離検出工程と、
前記文字画像データ抽出工程により抽出された各原文字画像データごとに、前記距離検出工程により検出された距離に関する判定を行う判定工程と、
前記文字画像データ抽出工程により抽出され原文字画像データごとに、文字色と前記2色中のいずれか1色との距離が所定の閾値未満であると前記判定工程により判定された場合に、該原文字画像データを該1色で表現された出力文字画像データへ変換し、文字色と前記2色のいずれの色との距離も前記閾値以上であると前記判定工程により判定された場合には、該原文字画像データに対し、淡い文字の画像データへ加工する方法、斜体文字の画像データへ加工する方法、文字線を網点で表現した網文字の画像データへ加工する方法、小文字の画像データへ加工する方法、文字線の幅を減少又は増大させた文字の画像データへ加工する方法、下線付き文字の画像データへ加工する方法、文字とは別の色の網を掛けた色網文字の画像データへ加工する方法、2色の影付き文字の画像データへ加工する方法、2つの出力色の間で色が徐々に変化するグラデーション文字の画像データへ加工する方法のうちのいずれかの方法により加工を施し、該加工後の文字画像データを前記2色中の1色又は2色で表現された出力文字画像データへ変換する変換工程とを含むことを特徴とする画像再生方法である。
請求項9の発明は、請求項8記載の発明に係る画像再生方法であって、前記変換工程は、原文字画像データに施す加工の方法を該原文字画像データについて検出された距離の大きさに応じて変えることを特徴とする画像再生方法である。
請求項10記載の発明は、請求項8記載の発明に係る画像再生方法であって、前記入力画像データの色のヒストグラムに応じて、前記画像出力工程で使用可能な色剤の色の中から前記2色中の少なくとも1色を選択し、選択した色を前記画像処理工程へ指定する出力色判定工程を有することを特徴とする画像再生方法である。
請求項11記載の発明は、
請求項1記載の発明に係る画像処理手段としてコンピュータを動作させるために、
入力画像データ中の原文字画像データを抽出する文字画像データ抽出手段、
前記文字画像データ抽出手段により抽出された原文字画像データの文字色を検出する文字色検出手段、
前記文字色検出手段により検出された文字色と特定の2色の各色との距離を検出する距離検出手段、
前記文字画像データ抽出手段により抽出され原文字画像データごとに、前記距離検出手段により検出された距離に関する判定を行う判定手段、
前記文字画像データ抽出手段により抽出され原文字画像データごとに、文字色と前記2色中のいずれか1色との距離が所定の閾値未満であると前記判定手段により判定された場合に、該原文字画像データを該1色で表現された出力文字画像データへ変換し、文字色と前記2色のいずれの色との距離も前記閾値以上であると前記判定手段により判定された場合には、該原文字画像データに対し、淡い文字の画像データへ加工する方法、斜体文字の画像データへ加工する方法、文字線を網点で表現した網文字の画像データへ加工する方法、小文字の画像データへ加工する方法、文字線の幅を減少又は増大させた文字の画像データへ加工する方法、下線付き文字の画像データへ加工する方法、文字とは別の色の網を掛けた色網文字の画像データへ加工する方法、2色の影付き文字の画像データへ加工する方法、2つの出力色の間で色が徐々に変化するグラデーション文字の画像データへ加工する方法のうちのいずれかの方法により加工を施し、該加工後の文字画像データを前記2色中の1色又は2色で表現された出力文字画像データへ変換する変換手段、
としてコンピュータを機能させるプログラムである。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明に係るプログラムが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録媒体である。
請求項1,8記載の発明によれば、文書画像は2色で再生されるが、原文書画像中の2つの出力色のいずれかに近い色の文字はその出力色で出力され、そうでない色の文字は加工されて出力されるため、モノクロ再生や前記公知技術2の2色再生の場合に比べ、再生文書画像上で文字色の違いの識別が容易になる。また、文字は混色のない2色で再生されるため、前記公知技術2の2色再生におけるような文字が濁った色や見にくい色で再生されるような不都合を回避できる。
請求項2,3,9記載の発明によれば、出力色に近くない色の文字は、文字色と出力色との違いの程度に応じて異なった加工方法で加工されて出力されるため、原文書画像中に多くの異なった色の文字が含まれている場合にも、再生文書画像上で文字色の違いを容易に識別可能となる。特に請求項3記載の発明によれば、出力色と異なる色の文字は、その色と出力色との違いが大きいほど出力時の変形の程度が大きくなるので、再生文書画像上で、文字の変形の程度から文字色と出力色との違いの程度をも識別可能となる。
文書の多くは黒文字が圧倒的に多いのが通常であり、黒文字は黒文字として再生するのが一般に違和感が無く好ましい。請求項4記載の発明によれば、原文書画像中の黒文字を黒文字として表現した自然な文書画像を再生することが可能である。
請求項5,10記載の発明によれば、例えば原文書画像中の最も多い色文字の色に近い色を出力色の1色として選択することが可能になるため、色文字の色をより忠実に表現した文書画像の再生が可能となる。
請求項6記載の発明によれば、ユーザが、例えば原文書画像中に最も多い色文字の色を出力色として指定することにより、色文字の色がより忠実に再現された文書画像を再生させることができる等の利点がある。請求項7記載の発明によれば、ユーザが、出力色に近くない色の文字に対する加工方法を選ぶことができる利点がある。
請求項11,12記載の発明によれば、画像入力手段や画像形成手段を備えるコンピュータを利用することによって、請求項1記載の発明に係る画像再生装置を容易に実現することが可能である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像再生装置のブロック図である。この画像再生装置は、画像入力部100、入力画像データ記憶部101、出力色判定部102、画像処理部103及び画像出力部104から構成される。
画像出力部104は、紙などの媒体に画像をプリントする手段(画像出力手段)であり、本実施形態では画像のプリントにK(ブラック),C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の計4色の色剤を使用可能であるとして説明する。このような画像出力部104は、その記録方式は基本的に任意であるが、例えば、4色のインク滴を紙などの媒体に噴射することによって画像をプリントする方式のものであり、あるいは、各色版の画像の静電潜像を感光体に形成し、これをトナー現像するプロセスを繰り返し、各色版のトナー像を重ねて紙などの媒体に転写する方式のものである。
画像入力部100は、文書の画像データを入力する手段(画像入力手段)である。より具体的には、画像入力部100は、例えば外部より転送されたPostScript(登録商標)形式のプリントデータをイメージデータに展開して入力する描画エンジンであったり、文書原稿を光学的に走査して原稿像を電気信号に変換し、この信号をデジタルデータに変換して入力するものであったり、外部装置よりケーブルやネットワークを通じて転送された文書画像の圧縮データを画像データに伸長して入力するものであったり、あるいは、情報記録媒体より読み込まれた文書画像の圧縮データを画像データに伸長して入力するものである。ここでは、画像入力部100より入力される画像データはRGB表色系のデータであるものとして説明する。また、ここでは、文字のみからなる有彩・非中間調文書の画像データが入力されるものとして説明する。
入力画像データ記憶部101は、画像入力部100による入力画像データを一時的に記憶する手段である。
出力色判定部102は、入力画像データ記憶部101に記憶されている入力画像データに基づいて、その入力画像データの画像出力に用いられる色剤の色(出力色と呼ぶ)を決定する手段(出力色判定手段)である。ここでは、出力色として、K(ブラック)と、C,M,Y中の1色(Xと呼ぶ)の計2色を決定するものとして説明する。ただし、図示しないが、画像再生装置のユーザが出力色を任意に指定するための操作手段を設け、この操作手段によって画像処理部103に対し出力色を指定する構成としてもよく、かかる態様も本実施形態に含まれる。
画像処理部103は、入力画像データから、該入力画像データ中の文字画像データを、出力色判定部105aにより決定された(あるいはユーザによって指定された)出力色K,Xのみで表現された文字画像データへ変換してなる出力画像データを生成する手段(画像処理手段)である。
一実施例によれば、出力色判定部102は図2のフローチャートに示すような手順によって、入力画像データの色のヒストグラムに応じて出力色Xを選ぶ。
図2中のstep11〜18は入力画像データの画素毎に繰り返される処理ループである。まず、注目した位置P(x,y)における画素のRGB成分P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))と、マゼンタMのRGB成分M(255,0,255)との距離dist_M
dist_M=|R(x,y)−255|+|G(x,y)−0|+|B(x,y)−255|
を算出する(step11)。次に、このdis_Mをtotal_M(0に初期化されている)に加算する(step12)。すなわち、
total_M=total_M+dist_M
の計算を行う。
次に、注目した位置P(x,y)における画素のRGB成分P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))と、シアンCのRGB成分C(0,255,255)との距離dist_C
dist_C=|R(x,y)−0|+|G(x,y)−255|+|B(x,y)−255|
を算出する(step13)。このdist_Cをtotal_C(0に初期化されている)に加算する(step14)。すなわち、
total_C=total_C+dist_C
の計算を行う。
次に、注目した位置P(x,y)における画素のRGB成分P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))と、イエローYのRGB成分Y(255,255,0)との距離dist_C
dist_Y=|R(x,y)−255|+|G(x,y)−255|+|B(x,y)−0|
を算出する(step15)。このdist_Yをtotal_Y(0に初期化されている)に加算する(step16)。すなわち、
total_Y=total_Y+dist_Y
を計算する。
注目位置を移動させ(step18)、同様の処理を繰り返す。入力画像データの最後の画素位置まで処理を終わると(step17,Yes)、最終的なtotal_C,total_M,total_Yを用いて出力色を決定する。
まず、total_M,total_C,total_Yの中の最小値を求め、これをtotal_minとする(step19)。そして、total_min=total_Yならば(step20,Yes)、色XとしてYを選び、KとYを出力色として画像処理部103に指定する(step21)。total_min=total_Mならば(step22,Yes)、色XとしてMを選び、KとMを出力色として画像処理部103に指定する(step23)。total_min=total_Cならば(step22,No)、色XとしてCを選び、KとCを出力色として画像処理部103に指定する(step24)。
別の一実施例によれば、出力判定部102は図3のフローチャートに示すような手順によって出力色を決定する。
まず、入力画像データに対し、R,G,B各成分毎に別々に符号化(圧縮)した場合のR成分の符号量R0、G成分の符号量G0、B成分の符号化量B0を測定する(step31)。この測定のために、例えばコンポーネント変換を行わないJPEG2000の符号化処理を実行する。なお、この符号化により生成される符号のプログレッションオーダは基本的に任意でよいが、例えばJPEG2000に規定されているCPRLプログレッションオーダの符号とすると、他のプログレッションオーダの符号の場合に比べR,G,B各成分の符号量算出がより容易となる。
なお、より簡略には、例えばJPEG2000で用いられるウェーブレット変換をR,G,B各成分について行い、各成分について得られたウェーブレット係数の絶対値の合計を各成分の符号量と推定するようにしてもよい。また、文書画像データをR,G,B各成分毎に符号化した圧縮データが画像入力部100へ転送され、画像入力部100で圧縮データを伸長する場合には、外部より転送された圧縮データより各成分の符号量を算出するようにしてもよい。このような各態様も本実施形態に含まれる。
次に、同じサイズのCのベタ原稿、Mのベタ原稿、Yのベタ原稿の画像データに対し予め求められたR,G,B各成分の符号量(Rc,Gc,Bc),(Rm,Gm,Bm),(Ry,Gy,By)と、step31で測定された各成分の符号量(R0,G0,B0)との距離dist_C,dist_M,dist_Y
dist_C=|R0−Rc|+|G0−Gc|+|B0−Bc|
dist_M=|R0−Rm|+|G0−Gm|+|B0−Bm|
dist_Y=|R0−Ry|+|G0−Gy|+|B0−By|
を算出する(step32,step33,step34)。
次に、dist_M,total_C,total_Yの中の最小値を求め、これをdist_minとする(step35)。そして、dist_min=dist_Yならば(step36,Yes)、色XとしてYを選び、KとYを出力色として画像処理部103に指定する(step37)。dist_min=dist_Mならば(step38,Yes)、色XとしてMを選び、K,Mを出力色として画像処理部103に指定する(step39)。dist_min=dist_Cならば(step38,No)、色XとしてCを選び、K,Cを出力色として画像処理部103に指定する(step40)。
なお、前述のようにユーザが出力色を指定するための手段を設け、ユーザが出力色を指定する態様も本実施形態に含まれる。ユーザが出力色を指定する場合には、以上の出力色決定のための処理は不要となる。
図4は、画像処理部103の内部構成の一例を示すブロック図である。ここに示す画像処理部103は、入力画像データ記憶部101上の入力画像データ中の文字領域を抽出す
る手段である文字領域抽出部200、その文字領域抽出のための処理過程で生成される2値化画像データを一時的に記憶する手段である2値化画像データ記憶手段201、文字領域抽出の結果である文字領域座標データを一時的に記憶する手段である文字領域座標データ記憶手段202、文字領域抽出部200により抽出された文字領域の画像データ(文字画像データ)を入力画像データより切り出す手段である文字画像切り出し部203、切り出された文字画像データを一時的に記憶する手段である文字画像データ記憶部204、切り出された文字画像データの文字色を検出する手段である文字色検出部205、文字画像データ記憶部204より文字画像データを読み込んで処理し、処理後の文字画像データを出力画像データ記憶部208に書き込む文字画像処理部207、及び該出力画像データ記憶部208から構成される。出力画像データ記憶部208内に、入力画像データ中の文字画像データが出力色のみで表現された文字画像データへ変換されてなる出力画像データが得られるが、この出力画像データが画像出力部104によって出力色の色剤のみを混色することなく用いてプリントされることになる。
ここに示す文字領域抽出部200においては、まず入力画像データ(ここではRGBデータ)の2値化処理を行い、2値化画像データを生成し、それを2値化画像データ記憶部201に書き込む。この2値化処理は、OCRの分野で用いられている方法で行えばよいが、例えば、入力画像データの各画素値(RGB値)を輝度値Y=0.299R+0.587G+0.114Bに変換し、その輝度値Yを閾値と比較することにより行う。2値化のための閾値は、予め固定した値を用いてもよいし、OCRの分野で利用されているような、入力画像データに応じて適応的に決定する方法を採用してもよい。
文字領域抽出部200は、次に、2値化画像データより文字領域を抽出する。この文字領域の抽出もOCRの分野で用いられている方法で行えばよい。段組などのない単純なレイアウトの横書き文書を想定する場合には、例えば、水平方向について2値化画像データの射影をとり、その射影データから文字行を抽出し、次に、2値化画像データの各文字行について垂直方向の射影をとり、その射影データから文字行中の文字領域を抽出するような単純な方法を採用することができる。段組などを含む、レイアウトがより複雑な文書を想定する場合には、例えば、2値化画像データの黒画素連結成分の矩形の抽出とその統合の処理により文字領域の矩形を抽出するような方法を採用することができる。
このようにして抽出された文字領域(矩形)の座標データが文字領域座標データ記憶部202に書き込まれる。文字画像切り出し部203は、文字領域座標データ記憶部202に記憶されている文字領域座標データにより示される各文字領域矩形の内部の画像データ(文字画像データ)を入力画像データより切り出し、その文字画像データを文字画像データ記憶部204に書き込む。すなわち、ここに示す例では、文字画像切り出し部203と文字領域抽出部200は、入力画像データ中の文字画像データを抽出するための文字画像データ抽出手段を構成している。文字領域抽出部200と文字画像切り出し部203を機能的に統合する態様も可能であり、かかる態様も本実施形態に含まれる。なお、外部より転送されるプリントデータを画像入力部100で画像データに展開する態様の場合に、プリントデータから文字領域を直接的に検出可能ならば、上に述べたような文字領域の抽出処理を経ることなく入力画像データ中の文字画像データの抽出が可能であり、かかる構成の文字画像データ抽出手段も本実施形態に包含される。
文字色検出部205は、文字領域座標データ記憶部202上の文字領域座標データで示される各文字領域矩形の内部に関し、2値化画像データ記憶部201上の2値化画像データを走査して文字線上の1又は2以上の画素を検出し、この画素について文字画像データ記憶部204上の文字画像データの画素値を参照することにより、当該文字画像データの文字線の色すなわち文字色を検出する。この際、1の画素の画素値(RGB値)をそのまま文字色とすることも可能であるが、確実性を高めるためには、文字線上の2以上の画素のR,G,B値の平均値や中央値を求め、そのR,G,B値で文字色を表すのが一般に好ましいであろう。なお、2値化画像データを参照せずに、文字画像データ記憶部204上の文字画像データを直接的に走査して文字線を検出し、その画素値から文字色を検出するようにしてもよく、かかる態様も本実施形態に含まれる。また、外部より転送されるプリントデータを画像入力部100で画像データに展開する態様の場合に、プリントデータから文字色を直接的に検出することが可能ならば、上に述べたような文字画像データを参照した文字色検出処理は不要である。このようなプリントデータから文字色を直接検出する態様も本実施形態に包含される。
文字画像処理部207については、図6乃至図10を参照して説明する。なお、文字画像処理部207は処理後の文字画像データを出力画像データ記憶部208に書き出すが、その書き出し位置を文字領域座標データ記憶部202内の文字領域座標データに従って制御することにより、出力画像データ上の文字レイアウトを入力画像データ上の文字レイアウトと一致させる。
一実施例によれば、文字画像処理部207は図5のフローチャートに示すような動作をする。処理の単位は文字である。
文字画像処理部207は、文字色検出部205によって検出された文字画像データの文字色のRGB成分P(R(Cin),G(Cin),B(Cin))と、出力色の1つであるKのRGB成分K(0,0,0)との距離dist_K
dist_K=|R(Cin)−0|+|G(Cin)−0|+|B(Cin)−0|
を算出する(step101)。
同様に、もう1つの出力色であるXのRGB成分との距離dist_Xを算出する(step102)。色XはC,M,Yのいずれかである。XがCならば、そのRGB成分X(0,255,255)との距離dist_X
dist_X=|R(Cin)−0|+|G(Cin)−255|+|B(Cin)−255|
を算出する。XがMならば、そのRGTB成分X(255,0,255)との距離dist_X
dist_X=|R(Cin)−255|+|G(Cin)−0|+|B(Cin)−255|
を算出する。XがYならば、そのRGB成分X(255,255,0)との距離dist_X
dist_X=|R(Cin)−255|+|G(Cin)−255|+|B(Cin)−0|
を算出する。すなわち、文字画像データ207は、このような文字色と出力色K,Xとの距離を検出するための手段(距離検出手段)を含んでいる。
次に、距離dist_Kを閾値th_k1と比較する(step103)。距離dist_kが閾値th_k1より小さいと判定した場合、つまり文字色が色Kに近いと判定した場合(step103,Yes)、文字画像処理部207は、文字画像データ記憶部204より読み込んだ文字画像データ(RGBデータ)を格別加工せず、単にRGBデータからKデータへの変換を行い(step104)、変換後の文字画像データを、文字領域座標データ記憶部202に記憶されている当該文字画像データの文字領域座標に対応した出力画像データ記憶部208内の領域に書き込む(step105)。したがって、当該文字画像データは画像出力部104により色Kで出力されることになる。なお、出力画像データ記憶部208は予め白のデータに初期化されている。また、RGBデータからKデータへの変換は例えば一般的なRGBからKCMYへのマトリクス演算によって行われる。次に処理すべき文字画像が残っているならば(step106,No)、次の文字画像データの切り出しと文字色検出が文字画像切り出し部201と文字色検出部205で行われ(step107)、当該文字画像データに関しstep101より処理を実行する。
step103で距離dist_kが閾値th_k1より小さくないと判定したときには、距離dist_Xを閾値th_X1と比較する(step108)。距離dist_xが閾値th_x1より小さいと判定した場合、つまり文字色が色Xと近いと判定した場合(step108,Yes)、文字画像データ記憶部204より読み込んだ文字画像データを格別加工せず、単にRGBデータからXデータへの変換を行い(step109)、変換後の文字画像データを、その文字領域座標に対応した出力画像データ記憶部208内の領域に書き込む(step110)。したがって、当該文字画像データは画像出力部104により色Xで出力されることになる。なお、RGBデータからXデータへの変換は例えば一般的なマトリクス演算によって行われる。次に処理すべき文字画像が残っているならば(step111,No)、次の文字画像データの切り出しと文字色検出が文字画像切り出し部201と文字色検出部205で行われ(step107)、当該文字画像データに関しstep101以下の処理を実行する。
step108で距離dist_Xが閾値th_X1より小さくないと判定したときには(すなわち、文字色がKともXとも近い色でないと判断されたとき)、その文字色が出力色と近い色ではないことを認識可能にするため、文字画像データを加工する。
すなわち、まず距離dist_Xと距離dist_Kを比較する(step112)。
step112で距離dist_kが距離dist_xより小さいと判定した場合(step112,Yes)、文字画像データ記憶部204より読み込んだ文字画像データを加工し(step113)、加工後の文字画像データ(RGBデータ)をKデータへ変換し(step114)、変換後の文字画像データを当該文字画像データの文字領域座標に対応した出力画像データ記憶部208内の領域に書き込む(step115)。したがって、当該文字画像データの加工された文字画像データが画像出力部104により色Kで出力されることになる。なお、step113の文字画像データの加工については後述する。次に処理すべき文字画像が残っているならば(step116,No)、次の文字画像データの切り出しと文字色検出が文字画像切り出し部201と文字色検出部205で行われ(step107)、当該文字画像データに関しstep101以下の処理を実行する。
step112で距離dist_kが距離dist_xより小さくないと判定した場合(step112,No)、文字画像データ記憶部204より読み込んだ文字画像データを加工し(step117)、加工後の文字画像データ(RGBデータ)をXデータへ変換し(step118)、変換後の文字画像データを当該文字画像データの文字領域座標に対応した出力画像データ記憶部208内の領域に書き込む(step119)。したがって、当該文字画像データの加工された文字画像データが画像出力部104により色Xで出力されることになる。なお、step117の文字画像データの加工については後述する。次に処理すべき文字画像が残っているならば(step120,No)、次の文字画像データの切り出しと文字色検出が文字画像切り出し部201と文字色検出部205で行われ(step107)、当該文字画像データに関してstep101以下の処理を実行する。
以上の説明から理解されるように、文字画像処理部207は、上記距離検出手段のほかに、入力画像データより抽出された文字画像データごとに、前記距離検出手段により検出された距離に関する判定(step103,108)を行う判定手段と、この判定手段により、文字色と出力色中のいずれか1色との距離が所定の閾値未満であると判定された場合に(step103又はstep108,Yes)、文字画像データを該1色で表現された文字画像データへ変換し、文字色と出力色中のいずれの色との距離も前記閾値以上であると判定された場合には、文字画像データに加工を施し、該加工後の文字画像データを出力色中の1色で表現された文字画像データへ変換する変換手段とを含む。
図6はstep117の処理フローを示すフローチャートである。なお、図6は、距離dist_Xを距離dist_Kに置き換えればstep113の処理フローを示すフローチャートとなる。すなわち、以下の説明は、距離dist_Xを距離dist_Kに置き換えれば、step113の説明となる。
図6を参照する。文字画像処理部207は、距離dist_Xが最小の閾値th1未満ならば(step151,Yes)、文字画像データ(RGBデータ)を例えば図7(c)に模式的に示すような淡い文字の画像データに加工する(step152)。
距離dist_Xが閾値th1以上で閾値th2(>th1)未満ならば(step151,Noかつstep153,Yes)、文字画像データを例えば図7(d)に模式的に示すような斜体文字の画像データに加工する(step154)。
距離dist_Xが閾値th2以上で閾値th3(>th2)未満ならば(step153,Noかつstep155,Yes)、文字画像データを例えば図7(a)に模式的に示すような網文字(文字線を網点で表現した文字)の画像データに加工する(step156)。
距離dist_Xが閾値th3以上で閾値th4(>th3)未満ならば(step155,Noかつstep157,Yes)、文字画像データを例えば図7(e)に模式的に示すような小文字の画像データに加工する(step158)。
距離dist_Xが閾値th4以上で閾値th5(>th4)未満ならば(step157,Noかつstep159,Yes)、文字画像データを例えば図7(f)に模式的に示すような文字線の幅を減少又は増大させるように加工する(step160)。
距離dist_Xが閾値th5以上ならば(step159,No)、文字画像データを例えば図7(b)に模式的に示すような下線付き文字の画像データに加工する(step161)。
このように、加工前の文字画像データと加工後の文字画像データとの差が、距離dist_Xが増加するに従って顕著になるように文字画像データの加工内容が制御される。このように文字画像データを加工すると、プリントした画像を見ることにより、文字の元の色と出力色との違いの程度を容易に認識可能となる。すなわち、本実施例の文字画像処理部207に含まれる変換手段は、文字画像データに施す加工の方法を、その文字色と出力色との距離の大きさに応じて変える構成であり、より詳しくは、文字画像データに施す加工の方法として、変形の程度が異なる複数の加工方法の中から文字色と出力色との距離が大きいほど変形の程度が大きな加工方法を選択する構成である。
別の実施例によれば、文字画像処理部207は図8のフローチャートに示すような動作をする。処理の単位は文字である。
まず、文字色検出部205により検出された文字色のRGB成分P(R(Cin),G(Cin),B(Cin))と、出力色の1つであるKのRGB成分K(0,0,0)との距離dist_K
dist_K=|R(Cin)−0|+|G(Cin)−0|+|B(Cin)−0|
を算出する(step201)。
次に、文字色のRGB成分P(R(Cin),G(Cin),B(Cin))と、もう1つの出力色であるX(C,M又はY)のRGB成分との距離dist_Xを算出する(step202)。すなわち、XがCならば、CのRGB成分X(0,255,255)との距離dist_X
dist_X=|R(Cin)−0|+|G(Cin)−255|+|B(Cin)−255|
を算出する。XがMならば、MのRGB成分X(255,0,255)との距離dist_X
dist_X=|R(Cin)−255|+|G(Cin)−0|+|B(Cin)−255|
を算出する。XがYならば、YのRGB成分X(255,255,0)との距離dist_X
dist_X=|R(Cin)−255|+|G(Cin)−255|+|B(Cin)−0|
を算出する。すなわち、文字画像処理部207は、このような文字色と出力色K,Xとの距離を検出するための手段(距離検出手段)を含んでいる。
次に距離dist_Kを閾値th_k1と比較する(step203)。距離dist_kが閾値th_k1より小さいときには、つまり文字色がKに近い色のときには(step203,Yes)、文字画像データを格別加工せず、単にRGBデータからKデータへの変換を行い(step204)、変換後の文字画像データを、その文字領域座標に対応した出力画像データ記憶部208内の領域に書き込む(step205)。したがって、当該文字画像データは画像出力部104により色Kで出力されることになる。なお、出力画像データ記憶部208は予め白のデータに初期化されている。また、RGBデータからKデータへの変換は例えば一般的なマトリクス演算によって行われる。次に処理すべき文字画像が残っているならば(step206,No)、次の文字画像データの切り出しと文字色検出が文字画像切り出し部201と文字色検出部205で行われ(step207)、当該文字画像データに関しstep201より処理を実行する。
step203で距離dist_kが閾値th_K1より小さくないと判定されたときには(step203,No)、距離dist_Xを閾値th_X1と比較する(step208)。
距離dist_Xが閾値th_X1より小さいと判定したときには(step208,Yes)、すなわち、文字色がXと近いときには、文字画像データを格別加工せず、単にRGBデータからXデータへの変換を行い(step209)、変換後の文字画像データを、その文字領域座標に対応した出力画像データ記憶部208内の領域に書き込む(step210)。したがって、当該文字画像データは画像出力部104により色Xで出力されることになる。なお、RGBデータからXデータへの変換は例えば一般的なマトリクス演算によって行われる。次に処理すべき文字画像が残っているならば(step211,No)、次の文字画像データの切り出しと文字色検出が文字画像切り出し部201と文字色検出部205で行われ(step207)、当該文字画像データに関しstep201より処理を実行する。
step208で距離dist_Xが閾値th_X1より小さくないと判定されたとき、つまり、文字色がKともXとも近い色でないときには、文字画像データを加工し(step212)、加工後の文字画像データに対しRGBデータからKとYの2色データへの変換を行い(step213)、変換後の文字画像データを、その文字領域座標に対応した文字画像データ記憶部208内の領域に書き込む(step214)。次に処理すべき文字画像が残っているならば(step215,No)、次の文字画像データの切り出しと文字色検出が文字画像切り出し部201と文字色検出部205で行われ(step207)、当該文字画像データに関しstep201より処理を実行する。
以上の説明から理解されるように、この実施例に係る文字画像処理部207は、上記距離検出手段のほかに、入力画像データより抽出された文字画像データごとに、前記距離検出手段により検出された距離に関する判定(step203,208)を行う判定手段と、この判定手段により、文字色と出力色中のいずれか1色との距離が所定の閾値未満であると判定された場合に(step203又はstep208,Yes)、文字画像データを該1色で表現された文字画像データへ変換し、文字色と出力色中のいずれの色との距離も前記閾値以上であると判定された場合には、文字画像データに加工を施し、該加工後の文字画像データを出力色である2色で表現された文字画像データへ変換する変換手段とを含む。
図9はstep212の処理フローを示すフローチャートである。距離dist_K,dist_Xの中の大きい方の値が閾値thA未満ならば(step251,Yes)、文字画像データを例えば図10(b)に模式的に示すような色網文字(文字に別の色の網をかけた文字)の画像データに加工する(step252)。
距離dist_K,dist_Xの中の大きい方の値が閾値thA以上で閾値thB(>thA)未満ならば(step253,Yes)、文字画像データを例えば図10(a)に模式的に示すような2色の影付き文字の画像データに加工する(step154)。
距離dist_K,dist_Xの中の大きい方の値が閾値thB以上ならば(step253,No)、文字画像データに例えば図10(c)に模式的に示すように色が2つの出力色の間で徐々に変化するグラデーション文字画像データに加工する(step255)。
このように、max(dist_K,dist_X)の値が大きいほど元の文字画像データと加工後の文字画像データの差が増加するように文字画像データの加工内容を制御する。このようにすると、出力画像中の文字色とその元の文字色の違いの程度を容易に認識可能となる。すなわち、本実施例の文字画像処理部207に含まれる変換手段は、文字画像データに施す加工の方法を、その文字色と出力色との距離の大きさに応じて変える構成である。
以上の説明においてはKが常に出力色の1つに選ばれた。通常、文書中には黒文字が圧倒的に多いため、出力色の1つとしてKを選ぶことは合理的である。しかし、そのような前提を外し、画像出力部104で使用可能な色剤の色K,C,M,Yの中から2つの出力色を選択するようにしてもよい。例えば、図2のフローチャート中のstep11〜18の処理ループ内で各画素のRGB成分とKのRGB成分K(0,0,0)との距離dist_Kと、その総和total_Kを算出し、total_C,total_M,total_Y,total_Kの小さいほうから2色を出力色として選んでもよく、係る態様も本実施形態に含まれる。また、距離計算はRGBデータ(輝度データ)を用いて行われたが、RGBデータをKCMYデータ(濃度データ)に変換し、変換されたKCMYデータを用いて距離計算を行うようにしてもよく、かかる態様も本実施形態に含まれる。また、画像出力部104の出力可能な色が2色の場合には、出力色は固定されるため、出力色判定部102は不要となり、また、ユーザが出力色を指定することも不要となるが、かかる態様も本実施形態に含まれるものである。
なお、画像処理部103において、絵柄領域を抽出する手段と、入力画像データ中の絵柄領域の画像データを抽出する手段と、この画像データを出力色へ変換し、変換画像を出力画像データ記憶部208の絵柄領域に対応した領域に書き込む手段を設けてもよい。このようにすれば、文書画像を絵柄も含めて2色再生することが可能となる。
<第2の実施形態>
次に、前記第1の実施形態を変形した第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係る画像再生装置の全体構成を図1を援用して説明する。本実施形態にあっては、画像出力部104は画像のプリントにK,R,G,Bの4色の色剤を用いるものである。したがって、画像処理部103からはK,R,G,Bデータが出力される。出力色判定部102は、出力色としてKと、R,G,Bのうちの1色(X)を選択する。出力色判定部102を設けず、ユーザによる操作手段を設け、この操作手段の操作によってユーザがR,G,Bのうちの1色を色Xとして画像処理部103に指定するようにしてもよく、かかる態様も本実施形態に含まれる。画像処理部103は前記第1の実施形態の場合と同様の構成でよく、例えば図4に示すような内部構成である。
一実施例によれば、出力色判定部102は、図11のフローチャートに示すような手順によって、入力画像データの色のヒストグラムに応じて出力色Xを選ぶ。
図11中のstep301〜308は入力画像データの画素毎に繰り返される処理ループである。まず、位置P(x,y)における画素のRGB成分P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))と、RのRGB成分R(255,0,0)との距離dist_R
dist_R=|R(x,y)−255|+|G(x,y)−0|+|B(x,y)−0|
を算出する(step301)。次に、dist_Rをその合計total_R(0に初期化されている)に加算する(step302)。すなわち
total_R=total_R+dist_R
の計算を行う。
次に、位置P(x,y)における画素のRGB成分P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))とGのRGB成分G(0,255,0)との距離dist_G
dist_G=|R(x,y)−0|+|G(x,y)−255|+|B(x,y)−0|
を算出する(step303)。
このdist_Gをその合計total_G(0に初期化されている)に加算する(step304)。すなわち
total_G=total_G+dist_G
の計算を行う。
次に、位置P(x,y)における画素のRGB成分P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))とBのRGB成分B(0,0,255)との距離dist_B
dist_B=|R(x,y)−0|+|G(x,y)−0|+|B(x,y)−255|
を算出する(step305)。
このdist_Bをその合計total_B(0に初期化されている)に加算する(step306)。すなわち、
total_B=total_B+dist_B
の計算を行う。
注目位置を移動させ(step308)、同様の処理を繰り返す。入力画像データの最後の画素位置まで処理を終わると(step307,Yes)、最終的な最終的なtotal_R,total_G,total_Bを用いて出力色を決定する。
まずtotal_R,total_G,total_Bの最小値を算出し、その値をtotal_minとする(step309)。
total_minがtotal_Rと等しければ(step310,Yes)、KとRを出力色に決定する(step311)。すなわち、出力色の1つのXとしてRを選ぶ。
total_minがtotal_Gと等しければ(step312,Yes)、KとGを出力色に決定する(step313)。すなわち、XとしてGを選ぶ。
step312の判定結果がNoならば(total_minがtotal_Bと等しい)、KとBを出力色に決定する(step314)。すなわち、XとしてBを選ぶ。
別の一実施例によれば、出力色判定部102は図12のフローチャートに示すような手順によって出力色を決定する。
まず、入力画像データに対し、R,G,B各成分毎に別々に符号化(圧縮)した場合のR成分の符号量R0、G成分の符号量G0、B成分の符号化量B0を測定する(step351)。この測定のために、例えばコンポーネント変換を行わないJPEG2000の符号化処理を実行する。なお、この符号化により生成される符号のプログレッションオーダは基本的に任意でよいが、例えばJPEG2000に規定されているCPRLプログレッションオーダの符号とすると、他のプログレッションオーダの符号の場合に比べR,G,B各成分の符号量算出がより容易となる。
なお、より簡略には、例えばJPEG2000で用いられるウェーブレット変換をR,G,B各成分について行い、各成分について得られたウェーブレット係数の絶対値の合計を各成分の符号量と推定するようにしてもよい。また、文書画像データをR,G,B各成分毎に符号化した圧縮データが画像入力部100へ転送され、画像入力部100で圧縮データを伸長する場合には、外部より転送された圧縮データより各成分の符号量を算出するようにしてもよい。このような各態様も本実施形態に含まれる。
次に、同じサイズのRのベタ原稿、Gのベタ原稿、Bのベタ原稿の画像データに対し予め求められたR,G,B各成分の符号量(Rr,Gr,Br),(Rg,Gg,Bg),(Rb,Gb,Bb)と、step351で測定された各成分の符号量(R0,G0,B0)との距離dist_R,dist_G,dist_B
dist_R=|R0−Rr|+|G0−Gr|+|B0−Br|
dist_G=|R0−Rg|+|G0−Gg|+|B0−Bg|
dist_B=|R0−Rb|+|G0−Gb|+|B0−Bb|
を算出する(step352,step353,step354)。
次に、dist_R,total_G,total_Bの中の最小値を求め、これをdist_minとする(step355)。そして、dist_min=dist_Rならば(step356,Yes)、色XとしてRを選び、KとRを出力色として画像処理部104に指定する(step357)。dist_min=dist_Gならば(step358,Yes)、色XとしてGを選び、K,Gを出力色として画像処理部104に指定する(step359)。dist_min=dist_Bならば(step358,No)、色XとしてBを選び、K,Bを出力色として画像処理部104に指定する(step360)。
なお、ユーザが出力色を指定する場合には、以上の出力色判定処理は不要であることは当然である。
画像処理部103の処理も基本的に前記第1の実施形態の場合と同様であるが、出力色の1つXがR,G又はBである点が異なる。この相違点について前記第1の実施形態に係る図5及び図8を参照して説明する。
一実施例によれば、画像処理部103内の文字画像処理部207は図5のフローチャートに示すような処理を実行する。別の一実施例によれば、文字画像処理部207は図8のフローチャートに示すような処理を実行する。ただし、図5中のstep102又は図8中のstep201において、色XがRならば、文字色と色Xとの距離dist_Xを
dist_X=|R(Cin)−255|+|G(Cin)−0|+|B(Cin)−0|
により算出する。色XがGならば、距離dist_Xを
dist_X=|R(Cin)−0|+|G(Cin)−255|+|B(Cin)−0|
により算出する。また、色XがBならば、距離dist_Xを
dist_X=|R(Cin)−0|+|G(Cin)−0|+|B(Cin)−255|
により算出する。これ以外の処理内容は前記第1の実施形態の場合と同様である。
なお、Kが常に出力色の1つに選ばれたが、そのような前提を外し、出力可能な色K,R,G,Bの中から2つの出力色を選択するようにしてもよい。例えば、図11のフローチャート中のstep301〜308の処理ループ内で各画素のRGB成分とKのRGB成分K(0,0,0)との距離dist_Kと、その総和total_Kを算出し、total_R,total_G,total_B,total_Kの小さいほうから2色を出力色として選んでもよく、係る態様も本実施形態に含まれる。また、画像出力部104の出力可能な色が2色の場合には、出力色は固定されるため、出力色判定部102は不要となり、また、ユーザが出力色を指定することも不要となるが、かかる態様も本実施形態に含まれるものである。
<第3の実施形態>
図13は、本発明の第3の実施形態に係る画像再生装置のブロック図である。この画像再生装置は、画像再生のモードとして、前記第1又は第2の実施形態と同様な2色再生のモードと、モノクロ再生のモードと、フルカラー再生のモードを有し、入力画像データに応じて再生モードが自動的に切り替えられる。
この画像再生装置は、画像入力部1100、入力画像データ記憶部1101、画像処理部1103、画像出力部1104、出力色判定部1102、有彩/無彩原稿判定部1105及び中間調/非中間調原稿判定部1106から構成される。
画像入力部1100は前記第1又は第2の実施形態における画像入力部100と同一の手段であり、入力画像データ記憶部1101は前記第1又は第2の実施形態における入力画像データ記憶部101と同一の手段である。画像出力部1104は前記第1又は第2の実施形態における画像出力部104に対応する手段であり、K,M,R,Cの色剤又はK,R,G,Bの色剤を用いて画像を紙などの媒体にプリントする。画像処理部1103は前記第1又は第2の実施形態における画像処理部103に対応する手段であるが、前記第1又は第2の実施形態と同様の2色再生のための機能に加え、モノクロ再生のための機能とフルカラー再生のための機能を有する点が画像処理部103と異なる。出力色判定部1102は前記第1又は第2の実施形態における出力色判定部1102に対応する手段であるが、有彩/無彩原稿判定部105及び中間調/非中間調原稿判定部1106の判定結果に応じて再生モードの判定を行う機能が追加されていることが出力色判定部102と異なる。
有彩/無彩原稿判定部1105は、画像入力部1100より入力されて入力画像データ記憶部1101に一時的に記憶されている入力画像データが有彩原稿のものか無彩原稿のものか判定する手段であり、例えば図14に示すような構成である。
図14に示す有彩/無彩原稿判定部1105は機能ブロック1110〜1115から構成される。ブロック1110とブロック1111は入力画像データの各画素毎に、そのR,G,B値の中の最大の値と最小の値を求める手段である。ブロック1112は、ブロック1110,1111により求められた最大の値と最小の値の差を計算する手段である。ブロック1113は、ブロック1112で計算された差が所定の閾値以上ならば有彩画素、そうでなければ無彩画素と判定する手段である。ブロック1114は、入力画像データ中のブロック1113により有彩画素と判定された画素の個数を計数する手段である。ブロック1115は、ブロック1114により計数された入力画像データ中の有彩画素数が所定の閾値以上ならば有彩原稿と判定し、そうでなければ無彩原稿と判定する手段である。このブロック1115の判定結果が、有彩/無彩原稿判定部1105の判定結果として出力される。なお、有彩/無彩原稿判定については従来から様々な手法が知られている。そのような公知の手法を有彩/無彩原稿判定部1105で用いてもよい。
中間調/非中間調原稿判定部1106は、入力画像データが中間調原稿のものか非中間調原稿のものか判定する手段である。中間調とは、例えば網点絵柄、印画紙絵柄、ジェネレーション絵柄、万線絵柄である。
中間調/非中間調原稿判定部1106は例えば例えば図15に示すような構成である。ここに示した中間調/非中間調原稿判定部1106は、機能ブロック1120〜1124から構成される。ブロック1120は入力画像データの各画素が網点絵柄の画素であるか判定する手段であり、ブロック1121は入力画像データの各画素が印画紙絵柄の画素であるか判定する手段であり、ブロック1122はジェネレーション絵柄の画素であるか判定する手段である。ブロック1123は、ブロック1120,1121,1122により網点絵柄画素、印画紙絵柄画素又はジェネレーション絵柄画素と判定された画素の個数を計数する手段である。ブロック1124は、入力画像データ全体についてブロック1123で計数された画素数を所定の閾値と比較し、その画素数が閾値以上ならば中間調原稿と判定し、そうでなければ非中間調原稿と判定する手段である。このブロック1124の判定結果が中間調/非中間調原稿判定部1106の判定結果である。
ブロック1120,1121,1122における判定には公知の手法を用いればよいが、その例を簡単に説明する。ブロック1121の印画紙絵柄画素判定には、入力画像データの例えばGデータを適当な2つの閾値を用いて3値化し、中間レベルの画素を中心としたN×M画素内の所定数以上の画素が中間レベルであるときに中心画素を印画紙絵柄画素と判定するような手法を用いることができるが、これ以外の手法を採用してもよい。また、ブロック1120の網点絵柄画素判定には、入力画像データの例えばGデータに対し、所定サイズのブロック毎にピーク画素を検出し、次に、注目したピーク画素を中心としたブロック内のピーク画素数が所定値を越えたときには注目画素を網点絵柄画素と判定するような手法を用いることができるが、他の手法を用いてもよい。また、ブロック1122におけるジェネレーション絵柄判定であるが、ジェネレーション原稿(孫コピー)には所定の大きさの追跡パターンがイエローの色剤で記録されているのが一般的であるので、入力画像データのBデータ(イエローの補色)に対しパターンマッチングにより追跡パターンを検出し、この追跡パターンの画素をジェネレーション絵柄画素と判定するような手法を用いることができるが、他の手法を用いてもよい。なお、ブロック1122を省くことも可能である。
図16は、出力色判定部1102の動作を説明するためのフローチャートである。出力色判定部1102は、まず、有彩/無彩原稿判定部1105による判定結果が無彩原稿であるか判定し(step401)、それが無彩原稿ならば出力色をK単色と決定し、K単色によるモノクロ再生を画像処理部1103に指定する(step402)。
有彩/無彩原稿判定部1105による判定結果が有彩原稿であるならば、次に、中間調/非中間調原稿判定部1106の判定結果が中間調原稿であるか判定し(step403)、それが中間調原稿ならば(つまり有彩・中間調原稿)、出力色を全色と判定し、フルカラー再生モードを画像処理部1103に指定する。
しかし、中間調/非中間調原稿判定部1106の判定結果が非中間調であるならば、つまり、有彩・非中間調原稿ならば、出力色としてKとX(C,M,Y中の1色又はR,G,B中の1色)の計2色を決定し(step405)、その2色での2色再生モードを画像処理部1103に指定する(step406)。
step405の処理内容は、前記第1又は第2の実施形態と同様である。すなわち、画像出力部1104がK,C,M,Yの色剤を用いる構成の場合には、step405において図2又は図3に示す手順によりKとC,M,Y中の1色Xが出力色として選ばれる。画像出力部1104がK,R,G,Bの色剤を用いる構成の場合には、step405において図11又は図12に示す手順によりKとR,G,B中の1色Xが出力色として選ばれる。
画像処理部1103の2色再生モードに係わる機能的構成は例えば図4に示すような構成である。その動作は前記第1又は第2の実施形態の場合と同様であるので、説明を繰り返さない。
画像処理部1103は、K単色によるモノクロ再生モード時には、入力画像データ記憶部1101より入力画像データをラスター順に読み込み、各画素のデータ(RGBデータ)をKデータへ変換し、この変換データを出力画像データ208へ書き込む動作をする。フルカラー再生モード時には、入力画像データをラスター順に読み込み、各画素のデータをKCMY又はKRGBデータへ変換し、この変換データを出力画像データ記憶部208へ書き込む動作をする。上記変換は例えば一般的なマトリクス演算で行われる。
なお、ユーザが再生モードや出力色などを指定するための操作部を設けてもよい。そのような操作部の例を図17に示す。この例はデジタル複写機を想定したものであり、1200は操作部のタッチパネル面である。
このタッチパネル面1200には、再生モードを指定するためのボタン1201〜1204、出力色(2色)をユーザが指定するためのボタン1205〜1208、2色再生モード時に出力色と異なる色の文字の加工方法を指定するボタン1210〜1212と各加工方法に対応した文字の再生イメージ1213〜1215、プリント枚数を指定するためのボタン1216、プリント開始を指示するボタン1217などが表示される。
ユーザは「フルカラー」ボタン1201にタッチすることにより、フルカラー再生モードを指定することができる。この場合、出力判定部1102の判定結果は無効化され、画像処理部1103はフルカラー再生モードで動作する。
ユーザは「白黒」ボタン1202にタッチすることにより、K単色によるモノクロ再生モードを指定することができる。この場合、出力判定部1102の判定結果は無効化され、画像処理部1103はモノクロ再生モードで動作する。
ユーザは「自動2色」ボタン1203又は「指定2色」ボタン1204にタッチすることにより、再生モードの自動選択を指定することができる。この場合、画像処理部1103は、出力色判定部1102より指定された再生モードで動作する。ただし、「自動2色」にタッチした場合には、2色再生モード時の出力色として出力色判定部1102により指定された2色が用いられ、「指定2色」ボタンにタッチした場合には、ボタン1205〜1208をタッチすることにより指定された2色が、2色再生モード時の出力色として用いられる。
ボタン1203又は1204にタッチした場合、ボタン1210〜1212と再生イメージ1213〜1215が表示される。ユーザは、ボタン1210〜1212の1つを選択してタッチすることにより、2色再生モード時における出力色と異なる色の文字の加工方法を指定することができる。ここに示す例では便宜上、影文字、斜体文字、グラデーション文字を選択できるものとしているが、図7又は図10に関連して示したような様々な文字加工方法の中から1つ又は複数を選択できるようにしてもよいことは前記第1又は第2の実施形態に関連して説明から明らかであろう。
以上、本発明に係る画像再生装置の実施形態について説明したが、その説明は本発明に係る画像再生方法の実施形態の説明でもあることは明かである。
また、前記各実施形態に係る画像再生装置の全体又は一部をCPU、メモリ、ハードディスクや周辺機器などからなるコンピュータを利用して実現することも可能であることは明らかである。そのためのプログラム、例えば、図1中の入力画像データ記憶部101、出力色判定部102、画像処理部103としてコンピュータを機能させるプログラム、その画像処理部103の構成手段としてコンピュータを機能させるプログラム、図13中の入力画像データ記憶部1101、出力色判定部1102、画像処理部1103、有彩/無彩原稿判定部1105、中間調/非中間調原稿判定部1106としてコンピュータを機能させるプログラムなども本発明に含まれる。また、そのようなプログラムが記録された磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体記憶素子などのコンピュータが読み取り可能な各種記録(記憶)媒体も本発明に含まれる。
本発明の第1及び第2の実施形態に係る画像再生装置の構成を説明するためのブロック図である。 出力色判定処理の一例を説明するためのフローチャートである。 出力色判定処理の他の例を説明するためのフローチャートである。 画像処理部の構成例を説明するためのブロック図である。 画像処理部内の文字画像処理部における処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図5中のstep117(113)の処理の一例を説明するためのフローチャートである。 文字画像データの加工例を示す図である。 画像処理部内の文字画像処理部における処理の他の例を説明するためのフローチャートである。 図8中のstep212の処理の一例を説明するためのフローチャートである。 文字画像データの加工例を示す図である。 本発明の第2の実施形態における出力色判定処理の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における出力色判定処理の他の例を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る画像再生装置の構成を説明するためのブロック図である。 有彩/無彩原稿判定部の構成例を示すブロック図である。 中間調/非中間調原稿判定部の構成例を示すブロック図である。 出力色判定処理の説明のためのフローチャートである。 ユーザが再生モードや出力色などを指定するための操作部の一例を説明するための模式図である。
100 画像入力部
101 入力画像データ記憶部
102 出力色判定部
103 画像処理部
104 画像出力部
200 文字領域抽出部
203 文字画像切り出し部
205 文字色検出部
207 文字画像処理部

Claims (12)

  1. 画像データを入力する画像入力手段と、
    前記画像入力手段により入力された入力画像データから、該入力画像データ中の文字画像データ(原文字画像データと記す)を特定の2色のみで表現された文字画像データ(出力文字画像データと記す)へ変換してなる出力画像データを生成する画像処理手段と、
    前記出力画像データを入力として、前記2色の色剤のみを混色させることなく用いて画像を形成する画像出力手段とを有し、
    前記画像処理手段は、
    前記入力画像データ中の原文字画像データを抽出する文字画像データ抽出手段と、
    前記文字画像データ抽出手段により抽出された各原文字画像データにおける文字線上の画素を検出し、検出した画素の画素値又は検出した画素の画素値の平均値もしくは中央値を該原文字画像データの文字色として検出する文字色検出手段と、
    前記文字色検出手段により検出された文字色と前記2色の各色との距離を検出する距離検出手段と、
    前記文字画像データ抽出手段により抽出され原文字画像データごとに、前記距離検出手段により検出された距離に関する判定を行う判定手段と、
    前記文字画像データ抽出手段により抽出され原文字画像データごとに、文字色と前記2色中のいずれか1色との距離が所定の閾値未満であると前記判定手段により判定された場合に、該原文字画像データを該1色で表現された出力文字画像データへ変換し、文字色と前記2色のいずれの色との距離も前記閾値以上であると前記判定手段により判定された場合には、該原文字画像データに対し、淡い文字の画像データへ加工する方法、斜体文字の画像データへ加工する方法、文字線を網点で表現した網文字の画像データへ加工する方法、小文字の画像データへ加工する方法、文字線の幅を減少又は増大させた文字の画像データへ加工する方法、下線付き文字の画像データへ加工する方法、文字とは別の色の網を掛けた色網文字の画像データへ加工する方法、2色の影付き文字の画像データへ加工する方法、2つの出力色の間で色が徐々に変化するグラデーション文字の画像データへ加工する方法のうちのいずれかの方法により加工を施し、該加工後の文字画像データを前記2色中の1色又は2色で表現された出力文字画像データへ変換する変換手段とを含むことを特徴とする画像再生装置。
  2. 前記変換手段は、原文字画像データに施す加工の方法を該原文字画像データについて検出された距離の大きさに応じて変えることを特徴とする請求項1記載の画像再生装置。
  3. 前記変換手段は、原文字画像データに施す加工の方法として該原文字画像データについて検出された距離が大きいほど変形の程度が大きな加工方法を選択することを特徴とする請求項2記載の画像再生装置。
  4. 前記2色のうちの1色としてK(ブラック)が用いられることを特徴とする請求項1記載の画像再生装置。
  5. 前記入力画像データの色のヒストグラムに応じて、前記画像出力手段で使用可能な色剤の色の中から前記2色中の少なくとも1色を選択し、該選択した色を前記画像処理手段へ指定する出力色判定手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像再生装置。
  6. 前記画像処理手段に対し、前記2色をユーザが指定する手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像再生装置。
  7. 前記画像処理手段に対し、原文字画像データに施される加工の方法をユーザが指定する手段を有することを特徴とする請求項1,2又は3記載の画像再生装置。
  8. 画像データを入力する画像入力工程と、
    前記画像入力工程により入力された入力画像データから、該入力画像データ中の文字画像データ(原文字画像データと記す)を特定の2色のみで表現された文字画像データ(出力文字画像データと記す)へ変換してなる出力画像データを生成する画像処理工程と、
    前記出力画像データを入力として、前記2色の色剤のみを混色させることなく用いて画像を形成する画像出力工程とを有し、
    前記画像処理工程は、
    前記入力画像データ中の原文字画像データを抽出する文字画像データ抽出工程と、
    前記文字画像データ抽出工程により抽出された各原文字画像データにおける文字線上の画素を検出し、検出した画素の画素値又は検出した画素の画素値の平均値もしくは中央値を該原文字画像データの文字色として検出する文字色検出工程と、
    前記文字色検出工程により検出された文字色と前記2色の各色との距離を検出する距離検出工程と、
    前記文字画像データ抽出工程により抽出され原文字画像データごとに、前記距離検出工程により検出された距離に関する判定を行う判定工程と、
    前記文字画像データ抽出工程により抽出され原文字画像データごとに、文字色と前記2色中のいずれか1色との距離が所定の閾値未満であると前記判定工程により判定された場合に、該原文字画像データを該1色で表現された出力文字画像データへ変換し、文字色と前記2色のいずれの色との距離も前記閾値以上であると前記判定工程により判定された場合には、該原文字画像データに対し、淡い文字の画像データへ加工する方法、斜体文字の画像データへ加工する方法、文字線を網点で表現した網文字の画像データへ加工する方法、小文字の画像データへ加工する方法、文字線の幅を減少又は増大させた文字の画像データへ加工する方法、下線付き文字の画像データへ加工する方法、文字とは別の色の網を掛けた色網文字の画像データへ加工する方法、2色の影付き文字の画像データへ加工する方法、2つの出力色の間で色が徐々に変化するグラデーション文字の画像データへ加工する方法のうちのいずれかの方法により加工を施し、該加工後の文字画像データを前記2色中の1色又は2色で表現された出力文字画像データへ変換する変換工程とを含むことを特徴とする画像再生方法。
  9. 前記変換工程は、原文字画像データに施す加工の方法を該原文字画像データについて検出された距離の大きさに応じて変えることを特徴とする請求項8記載の画像再生方法。
  10. 前記入力画像データの色のヒストグラムに応じて、前記画像出力工程で使用可能な色剤の色の中から前記2色中の少なくとも1色を選択し、選択した色を前記画像処理工程へ指定する出力色判定工程を有することを特徴とする請求項8記載の画像再生方法。
  11. 請求項1記載の画像処理手段としてコンピュータを動作させるために、
    入力画像データ中の原文字画像データを抽出する文字画像データ抽出手段、
    前記文字画像データ抽出手段により抽出された各原文字画像データにおける文字線上の画素を検出し、検出した画素の画素値又は検出した画素の画素値の平均値もしくは中央値を該原文字画像データの文字色として検出する文字色検出手段、
    前記文字色検出手段により検出された文字色と特定の2色の各色との距離を検出する距離検出手段、
    前記文字画像データ抽出手段により抽出され原文字画像データごとに、前記距離検出手段により検出された距離に関する判定を行う判定手段、
    前記文字画像データ抽出手段により抽出され原文字画像データごとに、文字色と前記2色中のいずれか1色との距離が所定の閾値未満であると前記判定手段により判定された場合に、該原文字画像データを該1色で表現された出力文字画像データへ変換し、文字色と前記2色のいずれの色との距離も前記閾値以上であると前記判定手段により判定された場合には、該原文字画像データに対し、淡い文字の画像データへ加工する方法、斜体文字の画像データへ加工する方法、文字線を網点で表現した網文字の画像データへ加工する方法、小文字の画像データへ加工する方法、文字線の幅を減少又は増大させた文字の画像データへ加工する方法、下線付き文字の画像データへ加工する方法、文字とは別の色の網を掛けた色網文字の画像データへ加工する方法、2色の影付き文字の画像データへ加工する方法、2つの出力色の間で色が徐々に変化するグラデーション文字の画像データへ加工する方法のうちのいずれかの方法により加工を施し、該加工後の文字画像データを前記2色中の1色又は2色で表現された出力文字画像データへ変換する変換手段、
    としてコンピュータを機能させるプログラム。
  12. 請求項11記載のプログラムが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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