JP4379888B2 - 画像再生装置、画像再生方法、プログラム及び情報記録媒体 - Google Patents

画像再生装置、画像再生方法、プログラム及び情報記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、原稿の画像データから原稿画像を再生する装置及び方法に関する。
画像データが、白黒かカラーかの判定をする判定手段と、文字領域か写真領域かの判定をする手段とを有し、画像データが白黒ならば白黒コピーを、画像データの文字領域のみがカラーならば白黒コピーを、画像データにカラーの写真領域があるならばカラーコピーを行うデジタルカラー複写機の発明が特許文献1に記載されている。
また、原稿中の有彩色成分を特定の色味で表現し、無彩色成分を無彩色で表現するカラー複写機などの画像処理装置において、有彩色成分を特定の色味で表現する場合に色相別に出力濃度に差が生じることを防止し、原稿中の有彩色文字等をくっきりと表現することを目的として、上記特定色の表現のたに使用する色剤の配合比率を求める手段、この手段により得られた配合比率に基づいて既存のマスキング係数を演算し上記特定色を再現する新しい係数を算出する手段、この手段により得られた新しい係数からマスキング演算し特定の色を表現するために用いる離散データを算出する手段、この手段が得た離散データの一部を使って残りの離散データを変更する手段を有する装置の発明が特許文献2に記載されている。
なお、文字領域の判定、有彩/無彩原稿の判定、中間調/非中間調原稿の判定、ジェネレーション原稿か否かの判定などについては、従来より様々な手法が知られている(例えば特許文献3,4参照)
特許第3012105号公報 特開2001-230943号公報 特開2000-324338号公報 特開2001-111850号公報
デジタルカラー複写機、カラーFAX、カラープリンタなどで原稿画像を再生する場合、その原稿のほとんど全部が白黒で、ごく一部だけが色文字であるときには、その色に格別の意味がないのであれば、通常、白黒再生すれば十分である。白黒再生に比べ、カラー再生はコストが高く所要時間も長いため、上に述べたような原稿については白黒再生を望むユーザは多い。
上記特許文献1に記載の発明のように、無彩判定された原稿は白黒コピーを、有彩かつ文字領域と判定された原稿は白黒コピーを、有彩かつ写真領域と判定された原稿はカラーコピーを行う構成は、上に述べたユーザの要望には適うものであろう。
しかしながら、今日のように文書のカラー化が一般的になると、特に注目して欲しい箇所を強調するために色文字としたり、内容を理解しやすく(見やすく)するために一部を色文字としたり、色の種類はともかく着色したことに意味を持たせた文字原稿も多い。上記特許文献1記載の発明によれば、このような文字原稿までもブラックの色剤のみを用いて白黒再生されるため、原稿中に意図的に文字に付けられた色の情報が失われてしまうという不都合がある。
本発明は、以上のような問題点に鑑み、色文字を含む文字原稿をブラックとブラック以外の1色又はブラックとライトブラックで再生することにより、原稿のもつ色の情報を識別可能で見やすい原稿画像を再生できる画像再生装置及び方法を提供することを目的とする。また、本発明は、色文字を含む文字原稿を、ブラックとライトブラックとそれ以外の1色で再生することにより、原稿のもつ色の情報を識別可能で見やすく、かつ、黒文字の再生品質が良好な原稿画像を再生できる画像再生装置及び方法を提供することを目的とする。
例えばデジタル複写機の利用料金体系は様々であるが、カラー再生の方が白黒再生よりも利用料金が高額になるのが普通であり、また、フルカラー再生に比べ再生色数が少ないほど料金が安価になるのが一般的である。したがって、色文字を含む文字原稿を、ブラックとその他の1色、ブラックとライトブラック、あるいは、ブラックとライトブラックとその他の1色で再生する方が、フルカラー再生する場合に比べコスト的に有利である。
よって、本発明のもう1つの目的は、色文字を含む文字原稿について、色の情報を識別可能で見やすく、さらには黒文字の品質の良好な原稿画像を低コストで再生することができる画像再生装置及び方法を提供することにある。
請求項1の発明は、原稿の画像データを入力する画像入力手段、前記画像入力手段による入力画像データから原稿画像を再生する画像再生手段、前記入力画像データから、その原稿が有彩原稿であるか無彩原稿であるかを判定する有彩無彩原稿判定手段、前記入力画像データから、その原稿が中間調原稿であるか非中間調原稿であるかを判定する中間調原稿判定手段、前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果、前記中間調原稿判定手段の判定結果及び前記入力画像データに基づいて、前記画像再生手段において原稿画像再生のために使用可能な色剤の色を決定する出力色判定手段を有し、
前記有彩無彩原稿判定手段により有彩原稿と判定され、かつ、前記中間調原稿判定手段により非中間調原稿と判定された場合に、出力色判定手段は、前記入力画像データを色成分別に符号化した場合の色成分毎の符号量を測定もしくは推定し、その色成分毎の符号量と、ブラック(K)以外の他の色剤の色それぞれのベタ原稿の画像データについて予め求められた色成分毎の符号量との距離を算出し、前記他の色剤の色の中で、算出された距離が最小の色(X)とブラック(K)とを、前記画像再生手段で原稿画像再生のために使用可能な色剤の色として決定し、前記画像再生手段は前記入力画像データの各画素の色に応じてブラック(K)の色剤又は色(X)の色剤を用いることにより原稿画像を再生する、
ことを特徴とする画像再生装置である。
請求項2の発明は、原稿の画像データを入力する画像入力手段、前記画像入力手段による入力画像データから原稿画像を再生する画像再生手段、前記入力画像データから、その原稿が有彩原稿であるか無彩原稿であるかを判定する有彩無彩原稿判定手段、前記入力画像データから、その原稿が中間調原稿であるか非中間調原稿であるかを判定する中間調原稿判定手段、前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果、前記中間調原稿判定手段の判定結果及び前記入力画像データに基づいて、前記画像再生手段において原稿画像再生のために使用可能な色剤の色を決定する出力色判定手段を有し、
前記有彩無彩原稿判定手段により有彩原稿と判定され、かつ、前記中間調原稿判定手段により非中間調原稿であると判定された場合に、前記出力色判定手段は、前記入力画像データを色成分別に符号化した場合の色成分毎の符号量を測定もしくは推定し、その色成分毎の符号量と、ブラック(K)及びライトブラック(Lk)以外の他の色剤の色それぞれのベタ原稿の画像データについて予め求められた色成分毎の符号量との距離を算出し、前記他の色剤の色の中で、算出された距離が最小の色(X)とブラック(K)とライトブラック(Lk)とを、前記画像再生手段で原稿画像再生のために使用可能な色剤の色として決定し、前記画像再生手段は前記入力画像データの各画素の色に応じてブラック(K)の色剤、ライトブラック(Lk)又は色(X)の色剤を用いることにより原稿画像を再生する、ことを特徴とする画像再生装置である。
請求項の発明は、原稿の画像データを入力する画像入力手段、前記画像入力手段による入力画像データから原稿画像を再生する画像再生手段、前記入力画像データから、その原稿が有彩原稿であるか無彩原稿であるかを判定する有彩無彩原稿判定手段、前記入力画像データから、その原稿が中間調原稿であるか非中間調原稿であるかを判定する中間調原稿判定手段、再生モードを指定するモード指定手段、前記モード指定手段による指定モード、前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果、前記中間調原稿判定手段の判定結果及び前記入力画像データに基づいて、前記画像再生手段において原稿画像再生のために使用可能な色剤の色を決定する出力色判定手段を有し、
前記モード指定手段による指定モードが低コストモードであり、前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果が有彩原稿であり、かつ、前記中間調原稿判定手段の判定結果が非中間調原稿である場合に、前記出力色判定手段は、前記入力画像データを色成分別に符号化した場合の色成分毎の符号量を測定もしくは推定し、その色成分毎の符号量と、ブラック(K)以外の他の色剤の色それぞれのベタ原稿の画像データについて予め求められた色成分毎の符号量との距離を算出し、前記他の色剤の色の中で、算出された距離が最小の色(X)とブラック(K)とを、前記画像再生手段で原稿画像再生のために使用可能な色剤の色として決定し、前記画像再生手段は前記入力画像データの各画素の色に応じてブラック(K)の色剤又は色(X)の色剤を用いることにより原稿画像を再生する、ことを特徴とする画像再生装置である。
請求項の発明は、原稿の画像データを入力する画像入力手段、前記画像入力手段による入力画像データから原稿画像を再生する画像再生手段、前記入力画像データから、その原稿が有彩原稿であるか無彩原稿であるかを判定する有彩無彩原稿判定手段、前記入力画像データから、その原稿が中間調原稿であるか非中間調原稿であるかを判定する中間調原稿判定手段、再生モードを指定するモード指定手段、前記モード指定手段による指定モード、前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果、前記中間調原稿判定手段の判定結果及び前記入力画像データに基づいて、前記画像再生手段において原稿画像再生のために使用可能な色剤の色を決定する出力色判定手段を有し、
前記モード指定手段による指定モードが低コストモードであり、前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果が有彩原稿であり、かつ、前記中間調原稿判定手段の判定結果が非中間調原稿である場合に、前記出力色判定手段は、前記入力画像データを色成分別に符号化した場合の色成分毎の符号量を測定もしくは推定し、その色成分毎の符号量と、ブラック(K)及びライトブラック(Lk)以外の他の色剤の色それぞれのベタ原稿の画像データについて予め求められた色成分毎の符号量との距離を算出し、前記他の色剤の色の中で、算出された距離が最小の色(X)とブラック(K)とライトブラック(Lk)とを、前記画像再生手段で原稿画像再生のために使用可能な色剤の色として決定し、前記画像再生手段は前記入力画像データの各画素の色に応じてブラック(K)の色剤、ライトブラック(Lk)又は色(X)の色剤を用いることにより原稿画像を再生する、ことを特徴とする画像再生装置である。
請求項の発明は、原稿の画像データを入力する画像入力手段、前記画像入力手段による入力画像データから原稿画像を再生する画像再生手段、前記入力画像データから、その原稿が有彩原稿であるか無彩原稿であるかを判定する有彩無彩原稿判定手段、前記入力画像データから、その原稿が中間調原稿であるか非中間調原稿であるかを判定する中間調原稿判定手段、再生モードを指定するモード指定手段、前記モード指定手段による指定モード、前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果、前記中間調原稿判定手段の判定結果及び前記入力画像データに基づいて、前記画像再生手段において原稿画像再生のために使用可能な色剤の色を決定する出力色判定手段を有し、
前記モード指定手段による指定モードが低コスト3色再生モードであり、前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果が有彩原稿であり、かつ、前記中間調原稿判定手段の判定結果が非中間調原稿である場合に、前記出力色判定手段は、前記入力画像データを色成分別に符号化した場合の色成分毎の符号量を測定もしくは推定し、その色成分毎の符号量と、ブラック(K)及びライトブラック(Lk)以外の他の色剤の色それぞれのベタ原稿の画像データについて予め求められた色成分毎の符号量との距離を算出し、前記他の色剤の色の中で、算出された距離が最小の色(X)とブラック(K)とライトブラック(Lk)とを、前記画像再生手段で原稿画像再生のために使用可能な色剤の色として決定し、前記画像再生手段は前記入力画像データの各画素の色に応じてブラック(K)の色剤、ライトブラック(Lk)又は色(X)の色剤を用いることにより原稿画像を再生し、
前記モード指定手段による指定モードが低コスト2色再生モードであり、前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果が無彩原稿である場合に、前記出力色判定手段は、前記画像再生手段で原稿画像再生のために使用可能な色剤の色としてブラック(K)とライトブラック(Lk)を決定し、前記画像再生手段は前記入力画像データの各画素の色に応じてブラック(K)の色剤又はライトブラック(Lk)の色剤を用いることにより原稿画像を再生する、ことを特徴とする画像再生装置である。
請求項の発明は、原稿の画像データを入力し、この入力画像データから原稿画像を再生する画像再生方法であって、
前記入力画像データから、その原稿が有彩原稿であるか無彩原稿であるかの判定及び中間調原稿であるか非中間調原稿であるかの判定を行い、
前記判定の結果が有彩原稿かつ非中間調原稿である場合に、前記入力画像データを色成分別に符号化した場合の色成分毎の符号量を測定もしくは推定し、その色成分毎の符号量と、ブラック(K)以外の他の色剤の色それぞれのベタ原稿の画像データについて予め求められた色成分毎の符号量との距離を算出し、前記他の色剤の色の中で、算出された距離が最小の色(X)とブラック(K)とを、原稿画像再生のために使用可能な色剤の色として決定し、前記入力画像データの各画素の色に応じてブラック(K)の色剤又は色(X)の色剤を用いることにより原稿画像を再生する、ことを特徴とする画像再生方法である。
請求項の発明は、原稿の画像データを入力し、この入力画像データから原稿画像を再生する画像再生方法であって、
前記入力画像データから、その原稿が有彩原稿であるか無彩原稿であるかの判定及び中間調原稿であるか非中間調原稿であるかの判定を行い、
前記判定の結果が有彩原稿かつ非中間調原稿である場合に、前記入力画像データを色成分別に符号化した場合の色成分毎の符号量を測定もしくは推定し、その色成分毎の符号量と、ブラック(K)及びライトブラック(Lk)以外の他の色剤の色それぞれのベタ原稿の画像データについて予め求められた色成分毎の符号量との距離を算出し、前記他の色剤の色の中で、算出された距離が最小の色(X)とブラック(K)とライトブラック(Lk)とを原稿画像再生のために使用可能な色剤の色として決定し、前記入力画像データの各画素の色に応じてブラック(K)の色剤、ライトブラック(Lk)又は色(X)の色剤を用いることにより原稿画像を再生する、ことを特徴とする画像再生方法である。
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれか1項の発明の画像再生装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラムである。
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれか1項の発明の画像再生装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体である。
本発明によれば以下のような効果を得られる。
(a)請求項1,3,6の発明によれば、原稿中の黒文字などをブラック(K)で表現され原稿中の色文字などを別の1色(X)で表現された、原稿中の強調目的などで付けられた色の情報が残った原稿画像を再生することができる。そして、このような原稿画像はブラック(K)のみを用いて再生された原稿画像に比べ読みやすさ等の点で優れている。また、その再生コストも、色数が2色であるためフルカラー出力の場合よりも削減される。また、請求項の発明によれば、このような2色再生動作を行うか否かを、ユーザがモード指定により制御することができる。
(b)請求項2,4,7の発明によれば、原稿中の黒文字などはブラック(K)又はライトブラック(Lk)で表現され、原稿中の原稿中の色文字などは別の1色(X)で表現された、原稿中の黒文字などは精度よく再現され、かつ、原稿中の強調目的などで付けられた色の情報が残った原稿画像を再生することができる。そして、このような原稿画像はブラック(K)のみを用いて再生される原稿画像に比べ読みやすさ、黒文字の再生品質等の点で優れている。また、その再生コストも、色数が3色であるためフルカラー出力の場合よりも削減される。また、請求項の発明によれば、このような3色再生動作を行うか否かを、ユーザがモード指定により制御することができる。
)請求項の発明によれば、ユーザのモード指定に応じて、ブラック(K)とライトブラック(Lk)と他の1色(X)の3色、又は、ブラック(K)とライトブラック(Lk)の2色を用いて、ブラック(K)のみを用いる場合よりも読みやすさ等の優れた原稿画像を低コストで再生することができる。
)請求項1〜7によれば、ブラック(K)、ライトブラック(Lk)以外の1色(X)として原稿中の色文字などの色に近いものを選択し、原稿中の色の情報をより的確に保存することができる。
)請求項8,9の発明によれば、請求項1〜5の発明に係る画像再生装置を、コンピュータを利用して実現することができる。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態について説明する。本実施形態に係る画像再生装置は、図1にブロック図として示すように、画像入力部100、画像処理部101a、画像出力部102a、有彩無彩原稿判定部103、中間調原稿判定部104、出力色判定部105a及び操作部106aを備える構成である。
画像入力部100は、原稿の画像データ(本実施形態ではRGBデータ)を入力する手段である。一実施例によれば、画像入力部100は、原稿を光学的に走査して原稿像を電気信号に変換し、この信号をデジタルデータに変換して出力するものである。別の実施例によれば、画像入力部100は、外部装置よりケーブルやネットワークを通じて原稿の画像データを取り込む手段である。もう一つの実施例によれば、画像入力部100は、情報記録媒体より原稿の画像データを読み込む手段である。
画像出力部102aは、紙などの媒体に画像をプリントする手段であり、本実施形態では画像のプリントにK(ブラック),C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の計4色の色剤を用いることができる。一実施例によれば、画像出力部102aは4色のインク滴を紙などの媒体に噴射することによ画像をプリントする方式のプリントエンジンを用いて画像を出力するものである。別の実施例によれば、画像出力部102aは、各色版の画像の静電潜像を感光体に形成し、これをトナー現像するプロセスを繰り返し、各色版のトナー像を重ねて紙などの媒体に転写する方式のプリントエンジンを用いて画像を出力するものである。この画像出力部102aは画像処理部101aとともに、入力画像データから原稿画像を再生する画像再生手段を構成している。
有彩無彩原稿判定部103は、画像入力部100より入力された画像データに基づいて、その画像データが有彩原稿のものか無彩原稿のものかを判定する手段であり、その具体例は後述する。
中間調原稿判定部104は、画像入力部100より入力された画像データに基づいて、その画像データが中間調原稿のものか非中間調原稿のものかを判定する手段である。より具体的には、例えば所定サイズ以上(例えば3cm×3cm以上)の中間調領域が含まれているような原稿を中間調原稿と判定する。中間調とは、例えば網点絵柄、印画紙絵柄、ジェネレーション絵柄、万線絵柄である。中間調原稿判定部104の具体例は後述する。
出力色判定部105aは、有彩無彩原稿判定部103の判定結果、中間調原稿判定部104の判定結果、入力画像データ、及び、操作部106aからのモード指定に基づいて、入力画像データから原稿画像を再生(プリント)するために使用可能な色剤の色(出力色)を決定する手段である。
本実施形態における操作部106aの一例を図8に示す。この例では、操作部106aには、モード指定のための手段として、フルカラーモード用ボタンA,白黒モード用ボタンB、自動モード用ボタンC、低コストモード用ボタンDが設けられている。107は各種メッセージやソフトウェアの操作ボタンなどの表示に用いられる表示パネルである。
ボタンAが操作されることによりフルカラーモード指定が入力された場合には、出力色判定部105aは出力色をKCMYの4色とし、フルカラーでのプリントを画像処理部101a及び画像出力部102aに指示することになる。
ボタンBが操作されることにより白黒モード指定が入力された場合には、出力色判定部105aは出力色をK単色とし、Kの色剤のみを用いた白黒プリントを画像処理部101a及び画像出力部102aに指示することになる。
ボタンCが操作されることにより自動モード指定が入力された場合には、出力色判定部105aは、有彩無彩原稿判定部103の判定結果が無彩原稿ならば出力色をK単色とし、Kの色剤のみを用いた白黒プリントを画像処理部101a及び画像出力部102aに指示する。しかし、有彩無彩原稿判定部103の判定結果が有彩原稿ならば、出力色をKCMYの4色とし、4色の色剤を用いたフルカラープリントを画像処理部101a及び画像出力部102aに指示することになる。
ボタンDが操作されることにより低コストモード指定が入力された場合には、出力色判定部105aは、有彩無彩原稿判定部103及び中間調原稿判定部104の判定結果と入力画像データに基づいて出力色を決定する。この決定方法は本発明に特有であるので、以下で詳細に説明する。
画像処理部101aは、出力色判定部105aにより決定された出力色を用いて入力画像データをプリントするための画素毎の色データを出力する手段であり、前述のように画像出力部102aとともに画像再生手段を構成する。
一実施例によれば、有彩無彩原稿判定部103は、図2に示すような機能ブロック110〜115から構成される。ブロック110とブロック111は入力画像データの各画素毎に、そのR,G,B値の中の最大の値と最小の値を求める手段である。ブロック112は、ブロック110,111により求められた最大の値と最小の値の差を計算する手段である。ブロック113は、ブロック112で計算された差が所定の閾値以上ならば有彩画素、そうでなければ無彩画素と判定する手段である。ブロック114は、入力画像データ中のブロック113により有彩画素と判定された画素の個数を計数する手段である。ブロック115は、ブロック114により計数された入力画像データ中の有彩画素数が所定の閾値以上ならば有彩原稿と判定し、そうでなければ無彩原稿と判定する手段である。このブロック115の判定結果が、有彩無彩原稿判定部103の判定結果として出力される。なお、有彩無彩原稿判定については従来から様々な手法が知られている。そのような公知の手法を有彩無彩原稿判定部103で用いてもよい。
一実施例によれば、中間調原稿判定部104は、図3に示すような機能ブロック120〜124から構成される。ブロック120は入力画像データの各画素が網点絵柄の画素であるか判定する手段であり、ブロック121は入力画像データの各画素が印画紙絵柄の画素であるか判定する手段であり、ブロック122はジェネレーション絵柄の画素であるか判定する手段である。ブロック123は、ブロック120,121,122により網点絵柄画素、印画紙絵柄画素又はジェネレーション絵柄画素と判定された画素の個数を計数する手段である。ブロック124は、入力画像データ全体についてブロック123で計数された画素数を所定の閾値と比較し、その画素数が閾値以上ならば中間調原稿と判定し、そうでなければ非中間調原稿と判定する手段である。このブロック124の判定結果が中間調原稿判定部104の判定結果である。
ブロック120,121,122における判定には公知の手法を用いればよいが、その例を簡単に説明する。ブロック121の印画紙絵柄画素判定には、入力画像データの例えばGデータを適当な2つの閾値を用いて3値化し、中間レベルの画素を中心としたN×M画素内の所定数以上の画素が中間レベルであるときに中心画素を印画紙絵柄画素と判定するような手法を用いることができるが、これ以外の手法を採用してもよい。また、ブロック120の網点絵柄画素判定には、入力画像データの例えばGデータに対し、所定サイズのブロック毎にピーク画素を検出し、次に、注目したピーク画素を中心としたブロック内のピーク画素数が所定値を越えたときには注目画素を網点絵柄画素と判定するような手法を用いることができるが、他の手法を用いてもよい。また、ブロック122におけるジェネレーション絵柄判定であるが、ジェネレーション原稿(孫コピー)には所定の大きさの追跡パターンがイエローの色剤で記録されているのが一般的であるので、入力画像データのBデータ(イエローの補色)に対しパターンマッチングにより追跡パターンを検出し、この追跡パターンの画素をジェネレーション絵柄画素と判定するような手法を用いることができるが、他の手法を用いてもよい(例えば特許文献3参照)。なお、ブロック122を省くことも可能である。
図4は、操作部106aより低コストモード指定がなされた場合の出力色判定部105aの動作を説明するためのフローチャートである。
出力色判定部105aにおいては、有彩無彩原稿判定部103による判定結果が無彩原稿であるか判定し(step1)、それが無彩原稿ならば出力色をK単色と決定し、K単色プリントを画像処理部101a及び画像出力部102aに指示する(step2)。つまり、画像処理部101a及び画像出力部102aは白黒モードが指定された場合と同じ動作をすることになる。
有彩無彩原稿判定部103による判定結果が有彩原稿であるならば、次に、中間調原稿判定部104の判定結果が中間調原稿であるか判定し(step3)、それが中間調原稿ならば(つまり有彩・中間調原稿)、出力色をKCMYKの4色と判定し、フルカラーでのプリントを画像処理部101a及び画像出力部102aに指示する。つまり、画像処理部101aと画像出力部102aは、フルカラーモードを指定された場合と同じ動作をすることになる。
しかし、中間調原稿判定部104の判定結果が非中間調であるならば、つまり、有彩・非中間調原稿ならば、出力色としてKとCMY中の1色(X)の計2色を決定し、その2色でのプリントを画像処理部101a及び画像出力部102aに指示する(step5)。このように、有彩原稿かつ非中間調原稿と判定された入力画像データについては、Kと他の1色Xの計2色でプリントを行う点が本実施形態の大きな特徴である。色Xは入力画像データに基づいて選ばれる。
一実施例によれば、このstep5において、図5に示すような処理によって、CMYの中から入力画像データの色合に近いものが色(X)に選ばれる。
step11〜18は入力画像データの画素毎に繰り返される処理ループである。まず、注目した位置P(x,y)における画素のRGB成分P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))と、マゼンタのRGB成分M(255,0,255)との距離dist_M
dist_M=|R(x,y)−255|+|G(x,y)−0|+|B(x,y)−255|
を算出する(step11)。次に、このdis_Mをtotal_M(0に初期化されている)に加算する(step12)。すなわち、
total_M=total_M+dist_M
の計算を行う。次に、注目した位置P(x,y)における画素のRGB成分P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))と、シアンのRGB成分C(0,255,255)との距離dist_C
dist_C=|R(x,y)−0|+|G(x,y)−255|+|B(x,y)−255|
を算出する(step13)。このdist_Cをtotal_C(0に初期化されている)に加算する(step14)。すなわち、
total_C=total_C+dist_C
の計算を行う。次に、注目した位置P(x,y)における画素のRGB成分P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))と、イエローのRGB成分Y(255,255,0)との距離dist_C
dist_Y=|R(x,y)−255|+|G(x,y)−255|+|B(x,y)−0|
を算出する(step15)。このdist_Yをtotal_Y(0に初期化されている)に加算する(step16)。すなわち、
total_Y=total_Y+dist_Y
を計算する。
注目位置を移動させ(step18)、同様の処理を繰り返す。入力画像データの最後の画素位置まで処理を終わると(step17,Yes)、最終的なtotal_C,total_M,total_Yを用いて出力色を決定する。
まず、total_M,total_C,total_Yの中の最小値を求め、これをtotal_minとする(step19)。そして、total_min=total_Yならば(step20,Yes)、出力色をKとYに決定し、KとYを用いたプリントを画像処理部101a及び画像出力部102aに指示する(step21)。total_min=total_Mならば(step22,Yes)、出力色をKとMに決定し、KとMを用いたプリントを画像処理部101a及び画像出力部102aに指示する(step23)。total_min=total_Cならば(step22,No)、出力色をKとCに決定し、KとCを用いたプリントを画像処理部101a及び画像出力部102aに指示する(step24)。
かくして、Yに近い色合を持つ有彩・非中間調原稿の画像データはK,Yの2色を使用してプリントされ、Mに近い色合を持つ有彩・非中間調原稿の画像データはK,Mの2色を使用してプリントされ、Cに近い色合を持つ有彩・非中間調原稿の画像データはK,Cの2色を使用してプリントされることになる。
別の実施例によれば、図4のstep5において、図6に示すような処理によって、入力画像データの色合に近い色(X)が決定される。
まず、入力画像データに対し、R,G,B各成分毎に別々に符号化(圧縮)した場合のR成分の符号量R0、G成分の符号量G0、B成分の符号化量B0を測定する(step31)。この測定のために、実際に例えばJPEG2000の符号化処理を行ってもよいが、より簡略には、例えばJPEG2000で用いられるウェーブレット変換を成分毎に行い、各成分について得られたウェーブレット係数の絶対値の合計から各成分の符号量を推定してもよい。
そして、同じサイズのCベタ原稿、Mベタ原稿、Yベタ原稿の画像データに対し予め求められたR,G,B成分の符号量(Rc,Gc,Bc),(Rm,Gm,Bm),(Ry,Gy,By)と、(R0,G0,B0)との距離dist_C,dist_M,dist_Y
dist_C=|R0−Rc|+|G0−Gc|+|B0−Bc|
dist_M=|R0−Rm|+|G0−Gm|+|B0−Bm|
dist_Y=|R0−Ry|+|G0−Gy|+|B0−By|
を算出する(step32,step33,step34)。
次に、dist_M,total_C,total_Yの中の最小値を求め、これをdist_minとする(step35)。そして、dist_min=dist_Yならば(step36,Yes)、出力色をKとYに決定し、K,Y2色を使用したプリントを画像処理部101a及び画像出力部102aに指示する(step37)。dist_min=dist_Mならば(step38,Yes)、出力色をKとMに決定し、K,M2色を使用したプリントを画像処理部101a及び画像出力部102aに指示する(step39)。dist_min=dist_Cならば(step38,No)、出力色をKとCに決定し、K,C2色を使用したプリントを画像処理部101a及び画像出力部102aに指示する(step40)。
かくして、Yに近い色合を持つ有彩・非中間調原稿の画像データはK,Y2色を使用してプリントされ、Mに近い色合を持つ有彩・非中間調原稿の画像データはK,M2色を使用してプリントされ、Cに近い色合を持つ有彩・非中間調原稿の画像データはK,C2色を使用してプリントされることになる。
出力色判定部105aによりとX(CMY中の1色)の2色を使用したプリントを指示された場合の画像処理部101aの処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。ここに示す処理は入力画像データの各画素について実行される。
注目した位置P(x,y)における画素のRGB成分P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))と、ブラックKのRGB成分K(0,0,0)との距離dist_K
dist_K=|R(x,y)−0|+|G(x,y)−0|+|B(x,y)−0|
を算出する(step50)。
同様に、P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))と色XのRGB成分との距離dist_Xを算出する(step51)。X=CであればX(0,255,255)との距離dist_Xは次式
dist_X=|R(x,y)−0|+|G(x,y)−255|+|B(x,y)−255|
により算出され、X=MであればX(255,0,255)との距離dist_Xは次式
dist_X=|R(x,y)−255|+|G(x,y)−0|+|B(x,y)−255|
により算出され、X=YであればX(255,255,0)との距離dist_Xは次式
dist_X=|R(x,y)−255|+|G(x,y)−255|+|B(x,y)−0|
により算出されることになる。
次に算出されたdist_Kとdist_Xの最小値を求め、これをdist_minとする(step52)。そして、dist_min=dist_Kならば(step53,Yes)、注目画素のRGB値からK値を算出し(step54)、それを画像出力部102aへ出力する(step55)。したがって、画像出力部102aでは、このK値に応じた濃度のブラックの画素として注目画素がプリントされる。一方、dist_min=dist_Xならば(step53,No)、注目画素のRGB値からX値を算出し(step56)、それを画像出力部102aへ出力する(step57)。したがって、画像出力部102aでは、このX値に応じた濃度のX色の画素として注目画素がプリントされる。step54,56におけるRGB値からK値,X(C,M又はY)値への変換には、例えば一般的なマトリクス演算が用いられる。
以上の処理により生成されたデータに従って画像出力部102aは入力画像データの各画素を出力するため、入力画像データの各画素の色に応じてK又はXの色剤を用いて原稿画像が再生されることになる。このようにして再生された原稿画像においては、原稿中の黒文字などはKで表現され、原稿中の色文字などはXで表現され、原稿中の強調目的などで付けられた色の情報が残るため、Kのみを用いて再生される原稿画像に比べ読みやすさ等の点で優れている。その再生コストも、色数が2色であるためフルカラー出力の場合よりも削減される。また、このような2色再生動作が行われるのは、ユーザが低コストモードを指定し、かつ、入力画像データが有彩・非中間調原稿のデータである場合のみである。したがって、ユーザが2色再生を希望しないのであれば、有彩・非中間調原稿のデータに対してもフルカラー再生などを選ぶこともできる。
なお、step50,51おける距離計算にRGBデータ(輝度データ)をそのまま用いたが、RGBデータを濃度データ(KCMY)に変換し、それを用いて距離を計算するようにしてもよい。また、本実施形態では、画像出力部102aはKCMYの4色を出力し得るものであったが、KRGBの4色あるいはKCLcMLmYLyの7色を出力し得る場合にも同様の2色プリントが可能である(なお、Lc,Lm,Lyはライトシアン,ライトマゼンタ,ライトイエロー)。すなわち、低コストモードが指定された場合に、有彩・非中間調原稿と判定したときには、入力画像データに基づき、出力色としてKとRGB中の1色、あるいはKとCLcMLmYLy中の1色を選択し、その2色を使用しプリントを行うようにしてもよく、かかる態様も本実施形態に含まれるものである。
なお、出力色判定部105aによりフルカラープリント又は白黒プリントを指示された場合の画像処理部101aの動作は従来と変わらない。すなわち、フルカラープリントを指示された場合には、入力画像データの各画素のRGB値を例えば一般的なマトリクス演算によりKCMY値に変換し出力する。白黒プリントを指定された場合には、入力画像データの各画素のRGB値を例えば一般的なマトリクス演算でK値に変換し出力する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態は請求項1,3の発明の一実施形態である。また、本実施形態における処理内容は請求項の発明に係る画像再生方法の処理内容でもあることは明らかである。よって、本実施形態は請求項の発明の一実施形態でもある。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る画像再生装置は、図9にブロック図として示すように、画像入力部100、画像処理部101b、画像出力部102b、有彩無彩原稿判定部103、中間調原稿判定部104、出力色判定部105b及び操作部106bを備える構成である。画像入力部100、無彩有彩原稿判定部103、中間調原稿判定部104は前記第1の実施形態の対応部と同様であるので説明を繰り返さない。以下、画像処理部101b、画像出力部102b、出力色判定部105b及び操作部106bについて説明する。
画像出力部102bは、プリントに用い得る色がKLkCMYの5色(Lkはライトブラック)であることが前記第1の実施形態における画像出力部102aと相違する。
操作部106bは例えば図16に示すように、モード指定のための手段として、フルカラーモード用ボタンA、白黒モード用ボタンB、自動モード用ボタンC、低コストモード用ボタンDを備えることは図8の例と同様であるが、低コストモード用ボタンDを操作すると、表示パネル107に、3色モード指定用のソフトウェアボタンD1、,Lk2色モード指定用のソフトウェアボタンD2と、それらモード時のプリントイメージが表示される。
次に、出力色判定部105bについて説明する。まず、3色モード指定用ソフトウェアボタンD1が操作され低コスト3色モード指定が入力された場合の出力色判定部105bの動作を、図10及び図11のフローチャートを参照して説明する。
図10を参照する。出力色判定部105bにおいて、有彩無彩原稿判定部103の判定結果をチェックする(step101)。その判定結果が無彩原稿のときには、出力色をK単色と判定し、K単色によるプリントを画像処理部101b及び画像出力部102bに指示する(step102)。
有彩無彩原稿判定部103の判定結果が有彩原稿である場合(step101,No)、中間調原稿判定部104の判定結果をチェックする(step103)。その判定結果が中間調原稿であるときには、KLkCMY5色を使用するフルカラープリントを画像処理部101b及び画像出力部102bに指示する(step104)。
中間調原稿判定部104の判定結果が非中間調原稿の場合、つまり、入力画像データが有彩・非中間調原稿の画像データであると判断される場合には、出力色としてK,Lk,X(CMY中の1色)の計3色を決定し、それを使用したプリントを画像処理部101b及び画像出力部102bに指示する(step105)。色Xは入力画像データに基づいて選ばれる。
一実施例によれば、step105において、図11に示すような処理によって、入力画像データの色合に近い色(X)が決定される。
step111〜118は入力画像データの画素毎に繰り返される処理ループである。まず、注目した位置P(x,y)における画素のRGB成分P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))と、マゼンタのRGB成分M(255,0,255)との距離dist_M
dist_M=|R(x,y)−255|+|G(x,y)−0|+|B(x,y)−255|
を算出する(step111)。次に、このdis_Mをtotal_M(0に初期化されている)に加算する(step112)。すなわち、
total_M=total_M+dist_M
の計算を行う。次に、注目した位置P(x,y)における画素のRGB成分P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))と、シアンのRGB成分C(0,255,255)との距離dist_C
dist_C=|R(x,y)−0|+|G(x,y)−255|+|B(x,y)−255|
を算出する(step113)。このdist_Cをtotal_C(0に初期化されている)に加算する(step114)。すなわち、
total_C=total_C+dist_C
の計算を行う。次に、注目した位置P(x,y)における画素のRGB成分P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))と、イエローのRGB成分Y(255,255,0)との距離dist_C
dist_Y=|R(x,y)−255|+|G(x,y)−255|+|B(x,y)−0|
を算出する(step115)。このdist_Yをtotal_Y(0に初期化されている)に加算する(step116)。すなわち、
total_Y=total_Y+dist_Y
を計算する。
注目位置を移動させ(step118)、同様の処理を繰り返す。入力画像データの最後の画素位置まで処理を終わると(step117,Yes)、最終的なtotal_C,total_M,total_Yを用いて出力色を決定する。
まず、total_M,total_C,total_Yの中の最小値を求め、これをtotal_minとする(step119)。そして、total_min=total_Yならば(step120,Yes)、出力色をK,Lk,Yに決定し、K,Lk,Yを用いたプリントを画像処理部101b及び画像出力部102bに指示する(step21)。total_min=total_Mならば(step122,Yes)、出力色をK,Lk,Mに決定し、K,Lk,Mを用いたプリントを画像処理部101b及び画像出力部102bに指示する(step123)。total_min=total_Cならば(step122,No)、出力色をK,Lk,Cに決定し、K,Lk,Cを用いたプリントを画像処理部101b及び画像出力部102bに指示する(step124)。
かくして、Yに近い色合を持つ有彩・非中間調原稿の画像データはK,Lk,Yの3色を使用してプリントされ、Mに色合を持つ有彩・非中間調原稿の画像データはK,Lk,Mの3色を使用してプリントされ、Cに近い色合を持つ有彩・非中間調原稿の画像データはK,Lk,Cの3色を使用してプリントされることになる。
別の実施例によれば、図10のstep105において、図12に示すような処理によって、入力画像データの色合に近い色(X)が決定される。
まず、入力画像データに対し、R,G,B各成分毎に別々に符号化(圧縮)した場合のR成分の符号量R0、G成分の符号量G0、B成分の符号化量B0を測定する(step131)。この測定のために、実際に例えばJPEG2000の符号化処理を行ってもよいが、より簡略には、例えばJPEG2000で用いられるウェーブレット変換を成分毎に行い、各成分について得られたウェーブレット係数の絶対値の合計から各成分の符号量を推定してもよい。
そして、同じサイズのCベタ原稿、Mベタ原稿、Yベタ原稿の画像データについて予め求められたR,G,B成分の符号量(Rc,Gc,Bc),(Rm,Gm,Bm),(Ry,Gy,By)と(R0,G0,B0)との距離dist_C,dist_M,dist_Y
dist_C=|R0−Rc|+|G0−Gc|+|B0−Bc|
dist_M=|R0−Rm|+|G0−Gm|+|B0−Bm|
dist_Y=|R0−Ry|+|G0−Gy|+|B0−By|
を算出する(step132,step133,step134)。
次に、dist_M,total_C,total_Yの中の最小値を求め、これをdist_minとする(step135)。そして、dist_min=dist_Yならば(step136,Yes)、出力色をK,Lk,Yに決定し、K,Lk,Yの3色を使用したプリントを画像処理部101b及び画像出力部102bに指示する(step137)。dist_min=dist_Mならば(step138,Yes)、出力色をK,Lk,Mに決定し、K,Lk,Mの3色を使用したプリントを画像処理部101b及び画像出力部102bに指示する(step139)。dist_min=dist_Cならば(step138,No)、出力色をK,Lk,Cに決定し、K,Lk,Cの3色を使用したプリントを画像処理部101b及び画像出力部102bに指示する(step140)。
かくして、Yに近い色味を持つ有彩・非中間調原稿の画像データはK,Lk,Y3を使用してプリントされ、Mに近い色味を持つ有彩・非中間調原稿の画像データはK,Lk,M3色を使用してプリントされ、Cに近い色味を持つ有彩・非中間調原稿の画像データはK,Lk,C3色を使用してプリントされることになる。
出力色判定部105bによりL,Lk,X(CMY中の1色)の3色を使用したプリントを指示された場合の画像処理部101bの処理について、図13のフローチャートを参照して説明する。ここに示す処理は入力画像データの各画素について実行される。
注目した位置P(x,y)における画素のRGB成分P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))と、ブラックKのRGB成分K(0,0,0)との距離dist_K
dist_K=|R(x,y)−0|+|G(x,y)−0|+|B(x,y)−0|
を算出する(step150)。
同様に、P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))と、ライトブラックLkのRGB成分Lk(128,128,128)との距離dist_Lk
dist_Lk=|R(x,y)−128|+|G(x,y)−128|+|B(x,y)−128|
を算出する(step152)。
同様に、P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))と色XのRGB成分との距離dist_Xを算出する(step153)。X=CであればX(0,255,255)との距離dist_Xは次式
dist_X=|R(x,y)−0|+|G(x,y)−255|+|B(x,y)−255|
により算出され、X=MであればX(255,0,255)との距離dist_Xは次式
dist_X=|R(x,y)−255|+|G(x,y)−0|+|B(x,y)−255|
により算出され、X=YであればX(255,255,0)との距離dist_Xは次式
dist_X=|R(x,y)−255|+|G(x,y)−255|+|B(x,y)−0|
により算出されることになる。
次に算出されたdist_K,dist_Lk,dist_Xの最小値を求め、これをdist_minとする(step154)。そして、dist_min=dist_Kならば(step155,Yes)、注目画素のRGB値からK値を算出し(step156)、それを画像出力部102bへ出力する(step157)。したがって、画像出力部102bでは、このK値に応じた濃度のブラックの画素として注目画素がプリントされる。
dist_min=dist_Lkならば(step158,Yes)、注目画素のRGB値からLk値を算出し(step159)、それを画像出力部102bへ出力する(step160)。したがって、画像出力部102bでは、このLk値に応じた濃度のライトブラックの画素として注目画素がプリントされる。
dist_min=dist_Xならば(step158,No)、注目画素のRGB値からX値を算出し(step161)、それを画像出力部102bへ出力する(step162)。したがって、画像出力部102bでは、このX値に応じた濃度のX色の画素として注目画素がプリントされる。step156,159,161におけるRGB値からK値,Lk値,X(C,M又はY)値への変換には、例えば一般的なマトリクス演算が用いられる。
以上の処理により生成されたデータに従って画像出力部102aは入力画像データの各画素を出力するため、原稿画像は入力画像データの各画素の色に応じてK、Lk又はXの色剤を用いて再生されることになる。このようにして再生された原稿画像においては、原稿中の黒文字などはK又はLkで表現され、原稿中の原稿中の色文字などはXで表現され、原稿中の黒文字などは精度よく再現し、かつ、原稿中の強調目的などで付けられた色の情報が残るため、Kのみを用いて再生される原稿画像に比べ読みやすさ等の点で優れている。その再生コストも、色数が3色であるためフルカラー出力の場合よりも削減される。また、このような3色再生動作が行われるのは、ユーザが低コスト3色モードを指定し、かつ、入力画像データが有彩・非中間調原稿のデータである場合のみである。したがって、ユーザが3色再生を希望しないのであれば、有彩・非中間調原稿のデータに対してもフルカラー再生などを選ぶこともできる。
なお、step151,152,153おける距離計算にRGBデータ(輝度データ)をそのまま用いたが、RGBデータを濃度データ(KLkCMY)に変換し、それを用いて距離を計算するようにしてもよい。
次に、K.Lk2色モード用ボタンD2が操作された場合の動作について説明する。図14は、このK,Lk2色モード指定(低コスト2色モード)が入力された場合の出力色判定部105bの動作を説明するためのフローチャートである。
出力色判定部105bは、有彩無彩原稿判定部103による判定結果をチェックし(step171)、それが有彩原稿であるならば出力色をKLkCMYの5色としたフルカラープリントを画像処理部101b及び画像出力部102bに指示する(step172)。判定結果が無彩原稿であるならば(step171,Yes)、出力色をLとLkの2色とした2色プリントを画像処理部101b及び画像出力部102bに指示する。このように当該モードでは、無彩原稿であるならば、中間調原稿判定部104の判定結果にかかわらずL,Lkの2色を使用したプリントが行われる。
L,Lkの2色プリントを指定された場合の画像処理部101bの処理を図15のフローチャートを参照して説明する。ここに示す処理は入力画像データの各画素について実行される。
注目した位置P(x,y)における画素のRGB成分P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))と、ブラックKのRGB成分K(0,0,0)との距離dist_K
dist_K=|R(x,y)−0|+|G(x,y)−0|+|B(x,y)−0|
を算出する(step181)。
同様に、P(R(x,y),G(x,y),B(x,y))と、ライトブラックLkのRGB成分Lk(128,128,128)との距離dist_Lk
dist_Lk=|R(x,y)−128|+|G(x,y)−128|+|B(x,y)−128|
を算出する(step182)。ただし、Lk(128,128,128)は、ライトブラックの色剤(トナー)が再生し得る代表的なRGB成分の一例にすぎない。
次に、算出されたdist_K,dist_Lkの最小値を求め、これをdist_minとする(step183)。そして、dist_min=dist_Kならば(step184,Yes)、注目画素のRGB値からK値を算出し(step185)、それを画像出力部102bへ出力する(step186)。したがって、画像出力部102bでは、このK値に応じた濃度のブラックの画素として注目画素がプリントされる。
dist_min=dist_Lkならば(step184,No)、注目画素のRGB値からLk値を算出し(step187)、それを画像出力部102bへ出力する(step188)。したがって、画像出力部102bでは、このLk値に応じた濃度のライトブラックの画素として注目画素がプリントされる。
このようにして再生された原稿画像においては、原稿中の黒文字などはKで表現され、原稿中の黒以外の文字などはLkで表現され、黒文字は高品質に再現され、かつ、原稿中の色の情報が残るため、Kのみを用いて再生される原稿画像に比べ読みやすさ等の点で優れている。その再生コストも、色数がK,Lkの2色であるためフルカラー出力の場合よりも削減される。また、このような2色再生動作が行われるのは、ユーザが低コスト2色モードを指定し、かつ、入力画像データが無彩原稿のデータである場合のみである。したがって、ユーザが2色再生を希望しないのであれば、無彩原稿のデータに対してもフルカラー再生などを選ぶこともできる。
なお、step185,187におけるRGB値からK値,Lk値への変換には、例えば一般的なマトリクス演算が用いられる。また、step181,182おける距離計算にRGBデータ(輝度データ)をそのまま用いたが、RGBデータを濃度データ(KLkCMY)に変換し、それを用いて距離を計算するようにしてもよい。
また、本実施形態では、画像出力部102bはKLkCMYの5色を出力し得るものであったが、KLkRGBの5色、あるいは、KLkCLcMLmYLyの8色を出力し得る場合にも同様の2色又は3色プリントが可能であり、かかる態様も本実施形態に含まれる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態は請求項2,4,5の発明の一実施形態である。また、本実施形態における処理内容は請求項の発明に係る画像再生方法の処理内容でもあることは明らかである。よって、本実施形態は請求項の発明の一実施形態でもある。
また、前記各実施形態に係る画像再生装置はパソコンなどのコンピュータの備える資源を利用して実現することも容易である。すなわち、前記各実施形態に係る画像再生装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムをコンピュータに読み込ませることにより、コンピュータを前記各実施形態に係る画像再生装置として動作させることができる。このようなプログラムは請求項に係るプログラムの実施形態に相当する。また、このようなプログラムが記録された磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体記憶素子などの、コンピュータが読み取り可能な各種の情報記録(記憶)媒体は請求項に係る情報記録媒体の実施形態に相当する。
本発明の第1の実施形態を説明するためのブロック図である。 有彩無彩原稿判定部の構成の一例を示すブロック図である。 中間調原稿判定部の構成の一例を示すブロック図である。 低コストモードが指定された場合の出力色判定部の動作を説明するためのフローチャートである。 低コストモード指定の場合における有彩・非中間調原稿に対する出力色判定部の動作を説明するためのフローチャートである。 低コストモード指定の場合における有彩・非中間調原稿に対する出力色判定部の動作を説明するためのフローチャートである。 KとCMY中の1色によるプリントを指示された場合における画像処理部の動作を説明するためのフローチャートである。 操作部の説明図である。 本発明の第2の実施形態を説明するためのブロック図である。 低コスト3色モードが指定された場合における出力色判定部の動作を説明するためのフローチャートである。 低コスト3色モードが指定された場合における有彩・非中間調原稿に対する出力色判定部の動作を説明するためのフローチャートである。 低コスト3色モードが指定された場合における有彩・非中間調原稿に対する出力色判定部の動作を説明するためのフローチャートである。 K,LkとCMY中の1色によるプリントを指示された場合における画像処理部の動作を説明するためのフローチャートである。 低コスト2色モードが指定された場合における出力色判定部の動作を説明するためのフローチャートである。 K,Lkの2色によるプリントを指示された場合における画像処理部の動作を説明するためのフローチャートである。 操作部の説明図である。
100 画像入力部
101a 画像処理部
102a 画像出力部
103 有彩無彩原稿判定部
104 中間調原稿判定部
105a 出力色判定部
106a 操作部
101b 画像処理部
102b 画像出力部

Claims (9)

  1. 原稿の画像データを入力する画像入力手段、
    前記画像入力手段による入力画像データから原稿画像を再生する画像再生手段、
    前記入力画像データから、その原稿が有彩原稿であるか無彩原稿であるかを判定する有彩無彩原稿判定手段、
    前記入力画像データから、その原稿が中間調原稿であるか非中間調原稿であるかを判定する中間調原稿判定手段、
    前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果、前記中間調原稿判定手段の判定結果及び前記入力画像データに基づいて、前記画像再生手段において原稿画像再生のために使用可能な色剤の色を決定する出力色判定手段を有し、
    前記有彩無彩原稿判定手段により有彩原稿と判定され、かつ、前記中間調原稿判定手段により非中間調原稿と判定された場合に、出力色判定手段は、前記入力画像データを色成分別に符号化した場合の色成分毎の符号量を測定もしくは推定し、その色成分毎の符号量と、ブラック(K)以外の他の色剤の色それぞれのベタ原稿の画像データについて予め求められた色成分毎の符号量との距離を算出し、前記他の色剤の色の中で、算出された距離が最小の色(X)とブラック(K)とを、前記画像再生手段で原稿画像再生のために使用可能な色剤の色として決定し、前記画像再生手段は前記入力画像データの各画素の色に応じてブラック(K)の色剤又は色(X)の色剤を用いることにより原稿画像を再生する、
    ことを特徴とする画像再生装置。
  2. 原稿の画像データを入力する画像入力手段、
    前記画像入力手段による入力画像データから原稿画像を再生する画像再生手段、
    前記入力画像データから、その原稿が有彩原稿であるか無彩原稿であるかを判定する有彩無彩原稿判定手段、
    前記入力画像データから、その原稿が中間調原稿であるか非中間調原稿であるかを判定する中間調原稿判定手段、
    前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果、前記中間調原稿判定手段の判定結果及び前記入力画像データに基づいて、前記画像再生手段において原稿画像再生のために使用可能な色剤の色を決定する出力色判定手段を有し、
    前記有彩無彩原稿判定手段により有彩原稿と判定され、かつ、前記中間調原稿判定手段により非中間調原稿であると判定された場合に、前記出力色判定手段は、前記入力画像データを色成分別に符号化した場合の色成分毎の符号量を測定もしくは推定し、その色成分毎の符号量と、ブラック(K)及びライトブラック(Lk)以外の他の色剤の色それぞれのベタ原稿の画像データについて予め求められた色成分毎の符号量との距離を算出し、前記他の色剤の色の中で、算出された距離が最小の色(X)とブラック(K)とライトブラック(Lk)とを、前記画像再生手段で原稿画像再生のために使用可能な色剤の色として決定し、前記画像再生手段は前記入力画像データの各画素の色に応じてブラック(K)の色剤、ライトブラック(Lk)又は色(X)の色剤を用いることにより原稿画像を再生することを特徴とする画像再生装置。
  3. 原稿の画像データを入力する画像入力手段、
    前記画像入力手段による入力画像データから原稿画像を再生する画像再生手段、
    前記入力画像データから、その原稿が有彩原稿であるか無彩原稿であるかを判定する有彩無彩原稿判定手段、
    前記入力画像データから、その原稿が中間調原稿であるか非中間調原稿であるかを判定する中間調原稿判定手段、
    再生モードを指定するモード指定手段、
    前記モード指定手段による指定モード、前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果、前記中間調原稿判定手段の判定結果及び前記入力画像データに基づいて、前記画像再生手段において原稿画像再生のために使用可能な色剤の色を決定する出力色判定手段を有し、
    前記モード指定手段による指定モードが低コストモードであり、前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果が有彩原稿であり、かつ、前記中間調原稿判定手段の判定結果が非中間調原稿である場合に、前記出力色判定手段は、前記入力画像データを色成分別に符号化した場合の色成分毎の符号量を測定もしくは推定し、その色成分毎の符号量と、ブラック(K)以外の他の色剤の色それぞれのベタ原稿の画像データについて予め求められた色成分毎の符号量との距離を算出し、前記他の色剤の色の中で、算出された距離が最小の色(X)とブラック(K)とを、前記画像再生手段で原稿画像再生のために使用可能な色剤の色として決定し、前記画像再生手段は前記入力画像データの各画素の色に応じてブラック(K)の色剤又は色(X)の色剤を用いることにより原稿画像を再生することを特徴とする画像再生装置。
  4. 原稿の画像データを入力する画像入力手段、
    前記画像入力手段による入力画像データから原稿画像を再生する画像再生手段、
    前記入力画像データから、その原稿が有彩原稿であるか無彩原稿であるかを判定する有彩無彩原稿判定手段、
    前記入力画像データから、その原稿が中間調原稿であるか非中間調原稿であるかを判定する中間調原稿判定手段、
    再生モードを指定するモード指定手段、
    前記モード指定手段による指定モード、前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果、前記中間調原稿判定手段の判定結果及び前記入力画像データに基づいて、前記画像再生手段において原稿画像再生のために使用可能な色剤の色を決定する出力色判定手段を有し、
    前記モード指定手段による指定モードが低コストモードであり、前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果が有彩原稿であり、かつ、前記中間調原稿判定手段の判定結果が非中間調原稿である場合に、前記出力色判定手段は、前記入力画像データを色成分別に符号化した場合の色成分毎の符号量を測定もしくは推定し、その色成分毎の符号量と、ブラック(K)及びライトブラック(Lk)以外の他の色剤の色それぞれのベタ原稿の画像データについて予め求められた色成分毎の符号量との距離を算出し、前記他の色剤の色の中で、算出された距離が最小の色(X)とブラック(K)とライトブラック(Lk)とを、前記画像再生手段で原稿画像再生のために使用可能な色剤の色として決定し、前記画像再生手段は前記入力画像データの各画素の色に応じてブラック(K)の色剤、ライトブラック(Lk)又は色(X)の色剤を用いることにより原稿画像を再生することを特徴とする画像再生装置。
  5. 原稿の画像データを入力する画像入力手段、
    前記画像入力手段による入力画像データから原稿画像を再生する画像再生手段、
    前記入力画像データから、その原稿が有彩原稿であるか無彩原稿であるかを判定する有彩無彩原稿判定手段、
    前記入力画像データから、その原稿が中間調原稿であるか非中間調原稿であるかを判定する中間調原稿判定手段、
    再生モードを指定するモード指定手段、
    前記モード指定手段による指定モード、前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果、前記中間調原稿判定手段の判定結果及び前記入力画像データに基づいて、前記画像再生手段において原稿画像再生のために使用可能な色剤の色を決定する出力色判定手段を有し、
    前記モード指定手段による指定モードが低コスト3色再生モードであり、前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果が有彩原稿であり、かつ、前記中間調原稿判定手段の判定結果が非中間調原稿である場合に、前記出力色判定手段は、前記入力画像データを色成分別に符号化した場合の色成分毎の符号量を測定もしくは推定し、その色成分毎の符号量と、ブラック(K)及びライトブラック(Lk)以外の他の色剤の色それぞれのベタ原稿の画像データについて予め求められた色成分毎の符号量との距離を算出し、前記他の色剤の色の中で、算出された距離が最小の色(X)とブラック(K)とライトブラック(Lk)とを、前記画像再生手段で原稿画像再生のために使用可能な色剤の色として決定し、前記画像再生手段は前記入力画像データの各画素の色に応じてブラック(K)の色剤、ライトブラック(Lk)又は色(X)の色剤を用いることにより原稿画像を再生し、
    前記モード指定手段による指定モードが低コスト2色再生モードであり、前記有彩無彩原稿判定手段の判定結果が無彩原稿である場合に、前記出力色判定手段は、前記画像再生手段で原稿画像再生のために使用可能な色剤の色としてブラック(K)とライトブラック(Lk)を決定し、前記画像再生手段は前記入力画像データの各画素の色に応じてブラック(K)の色剤又はライトブラック(Lk)の色剤を用いることにより原稿画像を再生することを特徴とする画像再生装置。
  6. 原稿の画像データを入力し、この入力画像データから原稿画像を再生する画像再生方法であって、
    前記入力画像データから、その原稿が有彩原稿であるか無彩原稿であるかの判定及び中間調原稿であるか非中間調原稿であるかの判定を行い、
    前記判定の結果が有彩原稿かつ非中間調原稿である場合に、前記入力画像データを色成分別に符号化した場合の色成分毎の符号量を測定もしくは推定し、その色成分毎の符号量と、ブラック(K)以外の他の色剤の色それぞれのベタ原稿の画像データについて予め求められた色成分毎の符号量との距離を算出し、前記他の色剤の色の中で、算出された距離が最小の色(X)とブラック(K)とを、原稿画像再生のために使用可能な色剤の色として決定し、前記入力画像データの各画素の色に応じてブラック(K)の色剤又は色(X)の色剤を用いることにより原稿画像を再生する、
    ことを特徴とする画像再生方法。
  7. 原稿の画像データを入力し、この入力画像データから原稿画像を再生する画像再生方法であって、
    前記入力画像データから、その原稿が有彩原稿であるか無彩原稿であるかの判定及び中間調原稿であるか非中間調原稿であるかの判定を行い、
    前記判定の結果が有彩原稿かつ非中間調原稿である場合に、前記入力画像データを色成分別に符号化した場合の色成分毎の符号量を測定もしくは推定し、その色成分毎の符号量と、ブラック(K)及びライトブラック(Lk)以外の他の色剤の色それぞれのベタ原稿の画像データについて予め求められた色成分毎の符号量との距離を算出し、前記他の色剤の色の中で、算出された距離が最小の色(X)とブラック(K)とライトブラック(Lk)とを原稿画像再生のために使用可能な色剤の色として決定し、前記入力画像データの各画素の色に応じてブラック(K)の色剤、ライトブラック(Lk)又は色(X)の色剤を用いることにより原稿画像を再生することを特徴とする画像再生方法。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項記載の画像再生装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項記載の画像再生装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体。
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