JP2006050339A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 特色を含む画像データを、特色を除く画像データに変換する際に、特色部分が印刷の場合の特色インクによるベタ画像と同等の質感に見えるように、特色領域の色再現を可能にした画像処理装置及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】 特色判別部31において、特色が使用されている特色領域を判別し、特色領域か否かを示す色空間制御信号を出力する。入力画像データ中のCMYKについてはCMYK色変換部32で色変換し、また特色については特色変換部33でCMYK色信号に変換してスクリーン処理部34に渡す。スクリーン処理部34では、色空間制御信号に従い、特色領域以外の写真などの領域については高階調のスクリーンを用いて処理し、また特色領域については、それ以外の領域よりも高精細なスクリーンを用いて処理する。これによって、スクリーン構造の視認を低減し、印刷機によるベタ再現と同様の見えを実現することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、特色を含む画像データに対して処理を行う画像処理技術に関するものであり、特に、特色を含む画像データを、特色を除く画像データにより画像を形成する際の画像処理技術に関するものである。
印刷市場では、顧客がアプリケーション上でPANTONE(登録商標)、DIC、TOYOなどの特色を指定した場合、特色インクを使って特色を再現している。その特色の種類は、800種類になると言われている。
近年では、電子写真方式などを利用したプリンタに対しても、特色の出力の需要が増加してきている。例えば、コンピュータ等を使用して電子原稿を作成する場合、プロセスカラー(CMYK)で色再現する部分と、特色で色再現する部分とを、それぞれ指定しながら作成することになる。
プリンタなどの出力装置において特色を再現するためには、例えば特許文献1に記載されているように、特色の色材を出力装置内にセットしておけばよい。しかし、使用されるそれぞれの特色に対応した色材をそれぞれ用意しておかなければならない上、そのような色材の開発や製造コストが増大し、コストが非常に増大してしまう。また、ユーザも使用する特色に応じた色材をセットしなければならず、実用上、手間がかかってしまう。
また、例えば特許文献2や特許文献3に記載されているように、複数のトナーを現像機内で攪拌して使用することにより、特色に対応することも考えられている。しかし、トナーの帯電分布が均一ではないため、実現は困難である。
別の方法として、特色をプロセスカラーによって色再現することが考えられる。この場合、例えばプリンタなどの出力装置に出力する際には、特色をプロセスカラーに変換した後、スクリーン処理を施してから出力装置に出力する。
従来のスクリーン処理では、特色の領域もプロセスカラーの領域も区別せずにスクリーン処理を行っていた。例えば写真領域などでは階調性を重視するため、100〜200線程度のスクリーンを用いて行われることが多く、特色の領域についても同じスクリーンが用いられていた。特色の利用は、例えばロゴなどのように1ないし数色のベタ領域であることが多い。しかし、上述のように写真などと同様に階調性を重視したスクリーン処理が施されることから、人間の目にはスクリーン構造が認識されてしまう。そのため、ベタ領域であるにもかかわらずスクリーン構造が見えることから、特色を用いた印刷と見た目に大きく異なってしまい、ユーザが違和感を持ってしまうという問題があった。
特開昭63−71867号公報 特開平8−248757号公報 特開平8−248719号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、特色を含む画像データに対して処理を行って、特色を除く画像データにより画像形成可能な画像データを生成する際に、特色部分が印刷の場合の特色インクによるベタ画像と同等の質感に見える特色の色再現を可能にした画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とするものである。
本発明は、特色を含む入力画像データに対して処理を行う画像処理装置及び画像処理方法であって、特色が使用されている特色領域を判別し、特色について特色を用いない画像データに変換し、判別された特色領域について、変換された特色を用いない画像データに対して特色に対応したスクリーン処理を施すことを特徴とするものである。
例えば、特色領域以外の領域に対しては高階調を再現できるスクリーン処理を施し、特色領域に対しては特色領域以外の領域よりも高精細のスクリーン処理を施すように構成することができる。
あるいは、特色領域とともにそれ以外の領域についても複数の特性を有する領域、例えば文字・線画等の高精細領域や、グラフィックや写真等の階調領域などを抽出し、抽出した特色領域を含むそれぞれの領域の特性に応じて文字・線画等の高精細領域に対しては高精細のスクリーン処理を施し、特色領域以外の領域のうちグラフィックや写真等の階調領域に対しては高階調を再現できるスクリーン処理を施し、さらに特色領域に対しては、前記高精細のスクリーン処理と前記高階調を再現できるスクリーン処理の中間の特性をもつスクリーン処理を施すように構成することができる。この場合、高精細領域は600線程度、階調領域は200線程度、特色領域は300線程度のスクリーンを使用してスクリーン処理を行うことができる。
または、特色領域以外の領域に対してAMスクリーン処理を施し、特色領域に対してはFMスクリーン処理を施すように構成することができる。
なお、特色領域に対しては、画像面積率に応じてスクリーン周波数を切り替えるFMスクリーン、誤差拡散、ローテーションスクリーン、クラスタースクリーンのいずれかを使用してスクリーン処理を行うことができる。また、特色領域のうち、変換された特色を用いない画像データの単色で画像面積率が所定以上の領域について特色領域に対するスクリーン処理を行い、それ以外の特色領域については高階調を再現できるスクリーン処理を施すように構成することができる。
また、領域の抽出結果をスクリーン処理結果とともに外部へ出力することができ、例えばさらに電子写真方式の画像形成装置を接続した構成では、画像形成装置で画像を形成する際には、領域の抽出結果を用いて、特色領域について他の領域よりも薄い層厚のトナー像を静電形成するように制御することができる。
本発明によれば、特色領域については、例えば写真などの階調領域よりも高精細な、視覚的に認知感度が低い周波数のスクリーン処理を行うことによって、特色で指定された領域が、特色印刷に近いベタで再現されているような質感で見えるように再現することが可能になるという効果がある。
もちろん、特色を用いない画像データに変換することによって、例えば一般のプリンタなどでの出力が可能であり、特色に対応した色材の製造が不要であることから色材の開発工数や製造コストがかからず、低コストで特色を出力することができる。また、特色に応じたトナーを使う場合のように、出力に際して特色の色材への現像器の交換などの手間も省くことができる。
図1は、本発明を用いたカラーDTPシステムの一例を示すブロック図である。図中、11は原稿編集装置、12は画像変換装置、13は画像出力装置、21は編集装置通信部、22はフォーマット変換部、23はラスタライズ部、24は色変換部、25は出力装置通信部である。まず、本発明が適用されるシステムの一例としてカラーDTPシステムを取り上げ、その構成例から説明する。
図1に示すカラーDTPシステムは、全体として、原稿編集装置11、画像変換装置12および画像出力装置13によって構成されている。原稿編集装置11は、電子的な印刷原稿を作成する装置であり、ページ記述言語やラスターイメージデータの電子原稿データを画像変換装置12に出力するものである。具体的に、原稿編集装置11としてはパーソナルコンピュータなどの汎用のコンピュータ上で各種DTPアプリケーションにより原稿を編集する場合と、専用のコンピュータにより原稿を編集する場合がある。
汎用のコンピュータを使用する場合は、各種のDTPソフトウェアを用いて電子原稿を編集する。作成された電子原稿はプリンタドライバ等によりページ記述言語に変換され、ネットワークを介して、あるいは直接、画像変換装置12に渡される。
専用のコンピュータを使用する場合はColor Electric Prepress System(以下CEPSと表記する)と呼ばれる専用のワークステーションとアプリケーションにより電子原稿を編集することができる。作成された電子原稿は例えばラスター形式の画像データとして、ネットワークを介して、あるいは直接、画像変換装置12に渡される。もちろん、CEPSから画像変換装置12に送出する画像データは、ラスター形式に限らず、種々の形式であってよい。
電子原稿での色信号としては、カラーDTPにおいては出力機器として印刷機を想定することが一般的であり、イエロー、マゼンタ、シアンおよび墨の所謂CMYK色信号や、さらに1ないし複数色の特色を用いて、電子原稿の色が指定される。特色としては、印刷の場合同様にPANTONE(登録商標)、DIC、TOYOなどの特色を指定することができる。図2は、特色を指定する際のダイアログの一例の説明図である。電子原稿において特色を指定する場合には、例えば図2に示すようなダイアログから、簡易に指定することができる。
また、近年色域の拡大により画質向上を狙ったHiFiカラー印刷と呼ばれる5色以上のインクを用いた印刷技術が存在するが、その場合は通常、CMYK色信号に特色としてレッド、グリーンおよびブルーを1色ないし3色加えた5色ないし7色の色信号を用いて電子原稿を表現することもできる。
画像変換装置12は、全体として、編集装置通信部21、フォーマット変換部22、ラスタライズ部23、色変換部24および出力装置通信部25によって構成されており、原稿編集装置11から入力されたコード情報やラスター情報の電子原稿を、画像出力装置13で出力可能な形式に変換して画像出力装置13に出力する。
原稿編集装置11から送信されるCMYK及び特色の色信号で指定された電子原稿は、編集装置通信部21によって受け取られ、フォーマット変換部22及びラスタライズ部23に転送される。ページ記述言語はラスタライズ部23によって画像出力装置13で出力可能な形式のラスター形式の画像データに変換される。ラスター形式の画像データはフォーマット変換部22において解像度変換およびフォーマット変換処理され、画像出力装置13で出力可能な形式のラスター形式の画像データに変換される。
ラスタライズ部23およびフォーマット変換部22から転送されるCMYK及び特色の色信号は、色変換部24により画像出力装置13の画像記録信号に変換される。このとき、特色についてはCMYKの色信号に変換されることになる。また本発明では、この色変換部24においてスクリーン処理を施すが、特色については他のCMYKとは異なるスクリーン処理を施す。色変換部24については後述する。
色変換部24で色変換された画像記録信号は出力装置通信部25に転送される。出力装置通信部25では、色変換部24までの処理が施された画像記録信号を蓄積し、適宜画像出力装置13に転送することにより、画像変換装置12と画像出力装置13との処理速度の違いを吸収する。そして、画像出力装置13において、CMYKのラスター形式の画像記録信号に従って、用紙上に画像が形成される。
画像出力装置13としては、CMYKの画像記録信号に従って画像を記録する一般的な装置でよい。例えば電子写真方式のカラープリンタ、インクジェット方式、熱転写方式および銀塩写真方式などのカラー画像出力装置であれば、どのような画像出力装置でもよい。
次に、本発明の画像処理装置あるいは本発明の画像処理方法を実現した構成である色変換部24について説明する。図3は、色変換部の第1の実施の形態を示すブロック図である。図中、31は特色判別部、32はCMYK色変換部、33は特色変換部、34はスクリーン処理部である。ここでは色変換部24に対する入力画像データとして、CMYKおよび特色の色信号が入力されるものとする。
特色判別部31は、特色が使用されている特色領域を判別し、特色領域か否かを示す色空間制御信号を出力する。この判別は、入力画像データのうちのCMYKとは別に入力される特色信号を判別してもよいし、ラスタライズ部23からそれぞれの画素毎に属性を示すタグ情報が付加されている場合には、そのタグ情報を参照して判別してもよい。もちろん、他の方法で特色領域を判別してもよい。なお、特色領域とともに、それ以外の領域についても複数の特性を有する領域を抽出し、色空間制御信号がそれぞれの領域を示すように構成してもよい。
CMYK色変換部32は、特色以外のCMYKの色信号について、画像出力装置13において最適な色再現が行われるように色変換を行う。ここではCMYK色信号をC1M1Y1K1色信号に変換し、スクリーン処理部34に渡す。CMYK色変換部32としては、例えば補間付きのダイレクトルックアップテーブル(DLUT)により構成することができる。もちろん、マトリクス演算など、他の色変換方式を用いてもよい。また、変換する必要がなければ省略することも可能である。
特色変換部33は、入力画像データ中の特色の色信号について、特色を用いないCMYKの色信号に変換する。ここでは特色の色信号をC2M2Y2K2色信号に変換し、スクリーン処理部34に渡す。具体例としては、特色の一つであるPANTONE533Cは、C=100、M=83、Y=46、K=13等といったように変換することができる。どの特色を用いるかは、例えば特色判別部31にタグ情報が渡されている場合には、そのタグ情報に含まれている特色の指示を利用すればよい。その特色の指示とCMYK色信号とを対応づけたルックアップテーブルなどによって特色変換部33を構成することができる。
スクリーン処理部34は、特色判別部31における判別結果を示す色空間制御信号に従って、特色領域については特色変換部33で変換されたC2M2Y2K2信号に対してスクリーン処理を行い、また特色領域以外についてはCMYK色変換部32で変換されたC1M1Y1K1色信号に対してスクリーン処理を施す。スクリーン処理後のC3M3Y3K3色信号は、出力装置通信部25に渡される。スクリーン処理部34において用いるスクリーンとしては、スクリーン周波数の切り替えが可能な、FMスクリーン、誤差拡散、ローテーションスクリーン、クラスタースクリーンなどを用いることができる。
スクリーン処理部34において行うスクリーン処理について説明する。上述のように、特色は印刷の場合にはベタで利用されることが多い。特色をCMYKにより再現する場合には、その色をなるべく忠実に再現するため、従来は階調性を重視したスクリーン処理が施されていた。そのため、人間の目にはスクリーン構造が認識されてしまい、特色によりベタ領域であるにもかかわらず、スクリーン構造が見えてしまい、特色を用いた印刷と見た目に大きく異なり、違和感が生じるという問題があった。
人間の目の周波数応答特性は、高周波数を感知しないことがよく知られている。図4は、一般的な人間の視感伝達関数の一例を示すグラフである。一般に、人間の視感伝達関数(VTF)は図4に示すようになっている。約2Hz/mm以下の低周波数の領域では、100%感知しているものの、約2Hz/mm以上の高い周波数の領域では、周波数の増加と共に感知できる応答性は下がってゆく。例えばスクリーンが200線の場合、7.87Hz/mmの周波数となり、低周波数応答を1.0とすると、0.00674の応答があり、この場合には視覚的にスクリーンが認知される。一方、スクリーンが300線の場合には、11.81Hz/mmの周波数となり、0.000249の応答があり、200線の場合よりも20分の1以下になる。この程度になると、人間にはほとんどスクリーンが認知できなくなる。このような視感特性を応用することによって、視覚的にベタ領域であるかのような出力を行うことができる。
以上のことから、特色部分がベタ画像として見えるようにするには、人間の視感特性を活用し、特色については階調性を重視したスクリーンよりも周波数の高い、高精細のスクリーンを用いて処理を行えばよい。一般的な階調性を重視したスクリーン処理に用いるスクリーンは100〜200線程度であるが、特色領域については300線程度のスクリーンを使用すればよい。すなわち、図3における特色変換部33から出力されるC2M2Y2K2信号に対して、通常の階調性を重視したスクリーンよりも高精細のスクリーンを用いて処理すればよい。このように、特色領域に対して通常の階調性を重視したスクリーンよりも高精細のスクリーンを用いることによって、ユーザにはスクリーン構造がほとんど認知できなくなり、特色領域をベタとして再現することができる。
昨今、カラー画像出力装置において、文字・線画、グラフィック、写真といった画像種別を判別して、それぞれに適した色変換と出力スクリーンを使用して画像を出力することが公知となっている。これをObject Oriented Rendering(OOR)、又はObject Oriented Handling(OOH)と称している。このような画像種別ごとの処理技術と連携することもできる。すなわち、画像種別の一つとして特色領域を含め、特色判別部31において判別すればよい。
特色領域は、特色が指定されている以上、色再現が重要である。それとともに、上述のようにスクリーンが認知されないようにする必要がある。一般には文字・線画では墨(K)一色での再現が多いことから、色再現よりも精細度を重視し、例えば400〜600線程度のスクリーンを用いている。またグラフィック、写真等については、上述のように階調性を重視し、例えば100〜200線程度のスクリーンを用いている。従って、特色領域は、両者の間の線数、例えば300線程度で出力することが適切である。
図5は、画像データの一例の説明図である。例えば図5に示すような画像を形成する場合を考える。この画像中には、(1)グラフ、(2)自然画、(3)テキスト、(4),(5)特色の領域が存在している。この場合、(3)のテキスト領域に対しては、スクリーンが認知されてしまうと画質が低下して見えるため、高精細のスクリーン、例えば600線程度のスクリーンで処理する。また、(1)のグラフの領域や、(2)の自然画の領域では、中間調の色再現が重要なので、高階調のスクリーン、例えば200線程度のスクリーンで処理する。さらに(4),(5)の特色領域については、両者の中間的なスクリーン、例えば300線程度のスクリーンを用いて処理するとよい。
上記のように3種類の画像種別に分けて処理することは、実用上、処理装置の複雑化、処理時間の増加などをもたらすケースもある。このような障害が懸念される場合、文字・線画領域と特色領域については同じ線数の高精細のスクリーンを用い、それ以外の領域については高階調のスクリーンを用いるように構成してもよい。もちろん逆に、特色領域を含む4以上の種類に分けても支障なく処理を行えるのであれば、4以上のそれぞれの画像種別に応じたスクリーンを用いて処理を行ってもよい。
また、特色領域において、具体例として示した300線程度のスクリーンを用いて処理した場合、ハイライト領域において特に顕著な粒状性、ゼログラフィーデフェクトの悪化という懸念を招く場合もある。このようなケースでは、特色の中で所定の面積率(色信号の値)以上の、ハイライト領域以外の部分を特色領域とし、その特色領域のみを特色に対応したスクリーンにより処理し、所定の面積率未満の領域については写真・グラフィック等と同様に高階調のスクリーンを使用して処理を行うとよい。なお、特色領域を文字・線画領域と同様に処理する場合には、特色の中で所定の面積率以上の特色領域については、高精細のスクリーンを用いて処理を行えばよい。もちろん、上述のように2段階に分けるほか、3段階以上に分けてスクリーンの線数を段階的に変化させるといったことも可能である。
以上のように、従来は階調性を重視したスクリーン処理を行っていた特色領域について、より精細なスクリーン処理を行うことによって、特色領域をベタ領域として再現することができる。また、文字・線画領域、グラフィックや写真領域、特色領域の3種類に判別する場合には、特色領域に対して、文字・線画領域に施す高階調のスクリーンとグラフィックや写真領域に施す高精細のスクリーンの中間のスクリーンを用いることにより、階調性を維持しながらベタ領域の再現を行うことが可能になる。
上述の説明では、特色領域とそれ以外の領域、あるいは特色領域を含めた3以上の画像種別毎に、スクリーンの線数を変更して対応する例を示した。しかし本発明はこれに限らず、例えば特色領域に対してはFMスクリーンを用い、それ以外の領域に対してはAMスクリーンを用いるなど、スクリーンの方式を変更してもよい。もちろん、スクリーンの方式と線数を組み合わせて用いてもよい。
図6は、色変換部の第2の実施の形態を示すブロック図である。図中の符号は図1及び図3と同様であり、重複する説明を省略する。この第2の実施の形態では、特色判別部31における判別結果である色空間制御信号を、外部へ出力する機能を有した例を示している。
外部へ出力された色空間制御信号の利用方法は任意である。図6に示した例では、出力装置通信部25を介して画像出力装置13へ送られている。画像出力装置13が電子写真方式の場合、色空間制御信号に従って、例えば特色領域について他の領域よりも薄い層厚のトナー像を静電形成するように構成することができる。層厚の薄いトナー像を形成するためには、感光体に潜像を形成する際のROSパワーを下げ、潜像部電位と現像器のバイアス電圧とのコントラスト電圧を低く設定することにより、感光体上に他の領域よりも薄い層厚のトナー像を静電形成することができる。
特色は一般にプロセスカラーよりも明度の高い色が多いという特徴がある。上述のように層厚の薄いトナー像として形成することによって、トナー層における透過性を高め、明度の高い色再現を実現することができる。このとき、例えば各トナー層をベタで形成した場合でも層厚による色再現が可能であり、特色領域に対してスクリーン処理部34によるスクリーン処理を施すことなく特色の色再現を実現することも可能である。
このように、特色領域についてスクリーン処理部34において用いるスクリーンを変更するだけでなく、画像出力装置13においても、特色領域について、像形成時の各種の制御が可能になり、特色をより良好に再現することが可能になる。もちろん、このほかの用途あるいは制御に、色空間制御信号を利用することも可能である。
上述の色変換部の各実施の形態の説明では本発明をカラーDTPシステムにおいて画像出力装置13と連動する構成で用いる場合を示した。そのため、特色判別部31はラスタライズ部23またはフォーマット部22から送られてくるCMYK及び特色の色信号(及びタグ情報)などから特色領域を自動的に判別するものとして説明している。しかし、本発明はこれに限られるものではない。例えば、カラー複写機などにおいてはエディットパッドを含む編集装置などが備えられている装置もあり、そのような編集装置を使用して特色領域を指定し、指定された領域について特色に対する上述のような処理を行うように構成することもできる。
また、上述の色変換部24の各実施の形態あるいはさらに画像変換装置12について、その一部あるいは全部を、コンピュータにより実行可能なコンピュータプログラムとして実現することも可能である。また、そのプログラム及びそのプログラムが用いるデータ等は、コンピュータが読取可能な記憶媒体に記憶することも可能である。そのプログラムは、記憶媒体から読み出し、あるいはネットワークなどから転送してコンピュータ内の記憶手段に記憶させ、実行すればよい。もちろん、一部又は全部をハードウェアによって構成することも可能であるし、また、他のソフトウェアの一部として組み込んで構成することも可能である。
本発明を用いたカラーDTPシステムの一例を示すブロック図である。 特色を指定する際のダイアログの一例の説明図である。 色変換部の第1の実施の形態を示すブロック図である。 一般的な人間の視感伝達関数の一例を示すグラフである。 画像データの一例の説明図である。 色変換部の第2の実施の形態を示すブロック図である。
符号の説明
11…原稿編集装置、12…画像変換装置、13…画像出力装置、21…編集装置通信部、22…フォーマット変換部、23…ラスタライズ部、24…色変換部、25…出力装置通信部、31…特色判別部、32…CMYK色変換部、33…特色変換部、34…スクリーン処理部。

Claims (20)

  1. 特色を含む入力画像データに対して処理を行う画像処理装置において、特色が使用されている特色領域を判別する特色判別手段と、入力画像データのうちの特色について特色を用いない画像データに変換する特色変換手段と、前記特色判別手段による判別結果に従い前記特色領域について前記特色変換手段により変換された画像データに対して特色に対応したスクリーン処理を施すスクリーン手段を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記スクリーン手段は、特色領域以外の領域に対して高階調を再現できるスクリーン処理を施し、特色領域に対しては、特色領域以外の領域よりも高精細のスクリーン処理を施すことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記特色判別手段は、特色領域とともにそれ以外の領域についても複数の特性を有する領域を抽出し、前記スクリーン手段は、前記特色判別手段で抽出した特色領域を含むそれぞれの領域の特性に応じたスクリーン処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記スクリーン手段は、特色領域以外の領域のうち文字・線画等の高精細領域に対しては高精細のスクリーン処理を施し、特色領域以外の領域のうちグラフィックや写真等の階調領域に対しては高階調を再現できるスクリーン処理を施し、特色領域に対しては、前記高精細のスクリーン処理と前記高階調を再現できるスクリーン処理の中間の特性をもつスクリーン処理を施すことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記スクリーン手段は、特色領域以外の領域に対してAMスクリーン処理を施し、特色領域に対してはFMスクリーン処理を施すことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記スクリーン手段は、特色領域に対しては画像面積率に応じてスクリーン周波数を切り替えるFMスクリーン、誤差拡散、ローテーションスクリーン、クラスタースクリーンのいずれかを使用することを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記スクリーン手段は、前記高精細領域は600線程度、階調領域は200線程度、特色領域は300線程度のスクリーンを使用することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  8. 前記スクリーン手段は、特色領域のうち前記特色変換手段により変換された特色を用いない画像データの単色で画像面積率が所定以上の領域について特色領域に対するスクリーン処理を行い、それ以外の特色領域については高階調を再現できるスクリーン処理を施すことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記特色判別手段は、領域の抽出結果を外部へ出力することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. さらに、前記スクリーン手段から出力される画像データをもとに電子写真方式により画像を形成する画像形成手段を有し、該画像形成手段は、前記特色判別手段によって抽出された特色領域について他の領域よりも薄い層厚のトナー像を静電形成することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 特色を含む入力画像データに対して処理を行う画像処理方法において、特色が使用されている特色領域を特色判別手段で判別し、入力画像データのうちの特色について特色を用いない画像データに特色変換手段で変換し、判別された特色領域について、変換した特色を用いない画像データに対して特色に対応したスクリーン処理をスクリーン手段により施すことを特徴とする画像処理方法。
  12. 特色領域以外の領域に対しては高階調を再現できるスクリーン処理を施し、特色領域に対しては特色領域以外の領域よりも高精細のスクリーン処理を施すことを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  13. 特色領域とともにそれ以外の領域についても複数の特性を有する領域を抽出し、抽出した特色領域を含むそれぞれの領域の特性に応じたスクリーン処理を行うことを特徴とする請求項11に記載の画像処理方法。
  14. 特色領域以外の領域のうち文字・線画等の高精細領域に対しては高精細のスクリーン処理を施し、特色領域以外の領域のうちグラフィックや写真等の階調領域に対しては高階調を再現できるスクリーン処理を施し、特色領域に対しては、前記高精細のスクリーン処理と前記高階調を再現できるスクリーン処理の中間の特性をもつスクリーン処理を施すことを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
  15. 特色領域以外の領域に対してAMスクリーン処理を施し、特色領域に対してはFMスクリーン処理を施すことを特徴とする請求項12ないし請求項14のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  16. 特色領域に対しては画像面積率に応じてスクリーン周波数を切り替えるFMスクリーン、誤差拡散、ローテーションスクリーン、クラスタースクリーンのいずれかを使用してスクリーン処理を行うことを特徴とする請求項12ないし請求項14のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  17. 前記高精細領域は600線程度、階調領域は200線程度、特色領域は300線程度のスクリーンを使用してスクリーン処理を行うことを特徴とする請求項14に記載の画像処理方法。
  18. 特色領域のうち前記特色変換手段により変換された特色を用いない画像データの単色で画像面積率が所定以上の領域について特色領域に対するスクリーン処理を行い、それ以外の特色領域については高階調を再現できるスクリーン処理を施すことを特徴とする請求項12ないし請求項14のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  19. 領域の抽出結果をスクリーン処理結果とともに外部へ出力することを特徴とする請求項11ないし請求項18のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  20. さらに、前記スクリーン処理が施された画像データをもとに電子写真方式の画像形成手段により画像を形成するものであって、画像を形成する際には、特色領域について他の領域よりも薄い層厚のトナー像を静電形成することを特徴とする請求項11ないし請求項18のいずれか1項に記載の画像処理方法。
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