JP2004101870A - 画像形成装置及び着色剤セーブ方法 - Google Patents

画像形成装置及び着色剤セーブ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画質の劣化を目立たなくする着色剤セーブ技術を提供する。
【解決手段】印刷対象の1ページの画像を、着色剤セーブによる画質劣化の度合に応じて複数の領域に分ける。それらの領域に対しそれっぞれ異なる特性の着色剤セーブを施す。例えば、画質劣化の度合が大きい領域ほど、着色剤セーブ率を下げる。領域に応じて着色剤セーブの特性を変える代わりに、又は併用して、面積階調化処理で用いるスクリーンの密度(空間分解能)を領域に応じて変えてもよい。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、画像形成装置(例えば、ターミナルプリンタ、複写装置及びファクシミリ装置など)に関わり、特に、着色剤(例えば、トナー、液体インク、リボン状インクなど)の使用量をセーブするための方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
或る従来の画像形成装置は、トナー(粉体インク)量が標準量である標準モードと、抑制された量であるセーブモードとを選択可能に備える。セーブモードでの大量画像出力後の画像濃度の低下、および使用されずにストレスを受けることによるトナーの劣化を防止するため、セーブモードでの画像出力が所定頁数に達した時点で標準モードに変更する。選択可能な複数段階のセーブレベルが用意されており、各セーブレベル毎にトナー抑制量が決まっている(例えば、特開2002−189386号公報参照)。
【0003】
また別の従来の画像形成装置は、集約印刷する際に連動してトナーセーブモードで印刷を行うことができ、1ページ分の用紙に集約印刷する原稿ページ数に応じてトナーセーブモードのトナー抑制量を変更することができる(例えば、特開2002−169417号公報参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2002−189386号公報、段落0056〜0071
【特許文献2】特開2002−169417号公報、段落0012
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術に従う着色剤(この場合はトナー)のセーブ方法によると、セーブレベル或るいは集約率などに応じて着色剤抑制量が決定され、そして、その同じ着色剤抑制量を均一に適用して用紙1ページ全体が印刷される。しかし、この着色剤セーブ方法による印刷物には、例えば、文字が見にくい、細い線が見にくい、或いは、薄い(明るい)色の部分が見にくい、というように、画質の劣化が目立つ部分が存在することがある。
【0006】
また、着色剤セーブの一つの目的はコスト削減であると考えられる。しかし、従来技術によれば、どのセーブレベルを選ぶとどの程度のコスト削減効果があるのか、ユーザには分からないから、最適なセーブレベルの選択が難しい。
【0007】
従って、本発明の目的は、画質の劣化を目立たなくする着色剤セーブ技術を提供することにある。
【0008】
本発明の別の目的は、ユーザにとり適切なセーブレベルの選択を容易にした着色剤セーブ技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの観点に従がう、着色剤セーブを行なうことができる画像形成装置は、印刷対象の1ページの画像の領域を複数の領域に分ける領域分け手段と、前記複数の領域に対してそれぞれ異なる特性の着色剤セーブを施す不均一着色剤セーブ手段とを備える。
【0010】
この画像形成装置によれば、1ページ内の領域に応じて着色剤セーブの特性を変えられる。例えば、着色剤セーブで画質が劣化しやすい領域には、画質劣化が生じにくい穏やかな特性の着色剤セーブを施し、また、着色剤セーブをしても画質が劣化しにくい領域には、より強力な着色剤セーブを施すというように、それぞれの領域の特性に応じて適切な特性の着色剤セーブを行なうことができる。
【0011】
前記領域分け手段は、例えば、着色剤セーブによる画質への影響の度合に応じて、前記1ページの画像を複数の領域に分けるように構成することができる。
【0012】
前記領域分け手段によって分けられた領域の一つは、例えば、所定種類の画像オブジェクト(例えば、文字)に該当する領域とすることができる。或いは、前記領域の一つは、所定太さより細い線に該当する領域とすることもできる。或いは、前記領域の一つは、画像オブジェクトの輪郭に該当する領域とすることもできる。或いは、前記領域の一つは、カラーの濃度が所定濃度より低い領域とすることもできる。
【0013】
これらの領域に対して、他の領域より穏やかな着色剤セーブを施すと(又は、着色剤セーブを施さないと)、着色剤セーブによる画質劣化が目立ちにくくなる。
【0014】
領域に応じて異なることになる着色剤セーブの特性としては、例えば着色剤セーブ率を採用することができる。
【0015】
本発明の別の観点に従う、着色剤セーブを行なうことができる画像形成装置は、印刷対象の1ページの画像データに対して、着色剤セーブのための濃度変換を行なう濃度変換手段を備えており、そして、前記着色剤セーブのための濃度変換の入出力特性は、入力濃度値に応じて着色剤セーブ率が変わるような非線形の特性である。
【0016】
この画像形成装置によれば、1ページ内のカラーの濃度に応じて、着色剤セーブ率を調節することができる。例えば、濃度の低い(明るい)領域には、濃度の高い(暗い)領域よりも、セーブ率の低い穏やかな着色剤セーブを施すというようにである。
【0017】
本発明のまた別の観点に従う、着色剤セーブを行なうことができる画像形成装置は、印刷対象の1ページの画像に対して着色剤セーブを施す着色剤セーブ手段と、前記印刷対象の1ページの画像の領域を複数の領域に分ける領域分け手段と、前記着色剤セーブが施された後の前記複数種類の領域に対してそれぞれ異なるスクリーン密度の面積階調化を施す不均一面積階調化手段とを備える。
【0018】
この画像形成装置によれば、着色剤セーブを施した後の1ページの画像に対して、領域に応じて異なるスクリーン密度の面積階調化を施すことができる。例えば、着色剤セーブによって画質が劣化し易い領域には、他の領域よりも、密度の高い(空間的分解能が高い)スクリーンを使った面積階調化を施すというようにである。領域ごとに適切な密度のスクリーンを用いることで、着色剤セーブによる画質劣化を目立たなくさせることができる。
【0019】
本発明の更に別の観点に従う、複数色の着色剤を用いてカラー印刷を行なうときに着色剤セーブを行なうことができる画像形成装置は、印刷対象画像を構成する複数の着色剤色画像プレーンに対して、それぞれ異なる特性を持った着色剤セーブを施す不均一着色剤セーブ手段を備える。
【0020】
この画像形成装置によれば、着色剤色に応じて異なる特性の着色剤セーブを施すことができる。例えば、CMY着色剤を用いる場合において、人の目が比較的に敏感なマゼンタ(M)プレーンには、着色剤セーブ率が比較的に低い穏やかな着色剤セーブを施し、一方、人の目が比較的に鈍感なイエロー(Y)プレーンには、着色剤セーブ率が比較的に高い強力な着色剤セーブを施すというようにである。着色剤色に応じて適切な特性の着色剤セーブを施すことで、着色剤セーブによる画質劣化が目立ちにくくなる。
【0021】
本発明の更にまた別の観点に従う、複数色の着色剤を用いてカラー印刷を行なうときに着色剤セーブを行なうことができる画像形成装置は、印刷対象画像に対して着色剤セーブを施す着色剤セーブ手段と、前記着色剤セーブを施した後に、前記印刷対象画像を構成する複数の着色剤色画像プレーンに対して、それぞれ異なるスクリーン密度の面積階調化を施す面積階調化手段と備える。
【0022】
この画像形成装置によれば、着色剤セーブを行なうとき、着色剤色に応じて異なるスクリーン密度の面積階調化処理を行なうことができる。例えば、CMY着色剤を用いる場合において、人の目が比較的に敏感なマゼンタ(M)プレーンには、高密度のスクリーンを用いた面積階調化を施して空間的な分解能の高い(高精細な)ドットパターンを生成し、一方、人の目が比較的に鈍感なイエロー(Y)プレーンには、低密度のスクリーンを用いた面積階調化を施して空間的な分解能が標準的なドットパターンを生成するというようにである。着色剤色に応じて適切な空間分解能の面積階調ドットパターンにすることで、着色剤セーブによる画質劣化が目立ちにくくなる。
【0023】
本発明のまた更に別の観点に従う、着色剤セーブのレベルを設定するためのグラフィカルユーザインタフェースを提供する装置は、着色剤セーブに関して予め用意された複数のセーブレベルの中から、所望のレベルを選択するためのメニューを表示するメニュー表示手段と、前記メニューに表示された複数のセーブレベルのそれぞれの印刷費用に関する情報を表示する印刷費用表示手段とを備える。
【0024】
このグラフィカルユーザインタフェース装置によれば、ユーザは着色剤セーブレベル毎の印刷コストが分かるので、自分に所望するセーブレベルがどれであるかを判断して最適なレベルを選択することが容易になる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施形態にかかるデジタルプリントシステムの全体構成を例示する。なお、本発明は、以下に説明するような構成のプリントシステムだけに限らず、複写装置、ファクシミリ装置など様々な画像形成装置又はシステムに適用可能であることは言うまでも無い。
【0027】
図1に示したプリントシステムは、ホスト装置10と、これに接続されたレーザプリンタ20とを有する。ホスト装置10は、印刷対象の画像データを含んだ(又は、その画像データそのものである)印刷ジョブデータをレーザプリンタ20に送ることができる。ホスト装置10は、例えばパーソナルコンピュータであるが、それだけに限られるわけではなく、デジタルカメラやデジタルテレビジョン放送受信用セットトップボックスなど、他の様々な装置であってもよい。
【0028】
レーザプリンタ20は、コントローラ21と印刷エンジン23を有する。コントローラ21は、ホスト装置10からの印刷ジョブデータを解釈することで、印刷対象の画像を着色剤ドットのマトリックスの形式で印刷するためのドット形成信号(例えば、電子写真方式の露光レーザビームを変調するためのレーザ変調パルス信号)を生成して、そのドット形成信号を印刷エンジン23に加える。印刷エンジン23は、コントローラ21からのドット形成信号に応答して、電子写真方式により、印刷対象の画像を擬似的に表した1色又は複数色の着色剤(レーザプリンタの場合通常はトナーであるが、必ずしもそうでなければならないわけではない)のドットのマトリックスを用紙上に印刷する。
【0029】
レーザプリンタ20における着色剤セーブの制御は、例えばコントローラ21で行なうことができる。着色剤セーブをするか否か、及び着色剤セーブをする場合のセーブ率(着色剤の使用量を減らす割合)のプリンタ20への指示は、ホスト装置10からの印刷ジョブデータに含まれる命令又は印刷ジョブデータとは別の命令によって行なうことができるし、あるいは、レーザプリンタ20のコントロールパネル(図示せず)をユーザが操作することで行なうこともできる。
【0030】
なお、レーザプリンタ20に代えて、インクジェットプリンタ、ドットインパクトプリンタなど他の種類の画像形成装置を用いることができることは言うまでも無い。このような他の種類の画像形成装置では、コントローラ及び印刷エンジンの動作は、そのプリンタの種類に固有の部分において、レーザプリンタ20のそれとは異なるが、本発明が適用される着色剤セーブに関わる部分は、どの種類の画像形成装置も同様の原理に従うようにすることができる。従って、レーザプリンタ20を例にとった以下の説明から、当業者は、他の種類の画像形成装置を用いた本発明の実施形態についても容易に理解できるはずである。
【0031】
図2は、上述したレーザプリンタ20のコントローラ21の要部の機能的構成を例示する。
【0032】
図2に示すように、コントローラ21は、描画部31、色変換部33、分離部35、第1濃度変換部37、第2濃度変換部39、合成部41及び面積階調化部43を有する。
【0033】
描画部31は、ホスト装置10からの印刷ジョブデータを入力し、それを解釈して、印刷対象の画像を表したビットマップ画像データを生成する。このビットマップ画像データは、例えばホスト装置側で決められた表色系と階調数(例えば、RGB表色系の各色256階調)を持った画素データから構成されている。
【0034】
色変換部33は、描画部31からのホスト装置側表色系(例えば、カラー画像の場合RGB表色系)のビットマップ画像データを入力し、それを印刷用の所定の表色系(例えば、CMYK表色系)のビットマップ画像データに変換する。
【0035】
分離部35は、色変換部33からのビットマップ画像データを入力し、着色剤セーブを行なう場合には、その入力ビットマップ画像データを構成する個々の画素データを2種類のカテゴリーに分類する。ここで、2種類のカテゴリーとは、例えば従来のように画像全体に一様に同じセーブ率の着色剤セーブを施したとき、画質が劣化する程度が比較的に大きい(又は、目立つ)か小さい(又は、目立ない)かで区別された画像要素(例えば、文字、図形、写真などの画像オブジェクト、又は、画像オブジェクトの部分、若しくは画素など)のカテゴリーである。第1のカテゴリーは画質の劣化の程度が比較的に大きい(又は、目立つ)ものであり、このカテゴリーに分類された画素データは第1濃度変換部37へ出力される。また、第2のカテゴリーは画質の劣化の程度が比較的に小さい(又は、目立ない)ものであり、このカテゴリーに分類された画素データは第2濃度変換部39へ出力される。
【0036】
カテゴリー分類の具体的な方法には、種々の方法が採用できるが、その代表的な一つは、画像オブジェクトの種類によって分類する方法である。例えば、文字は第1のカテゴリーに分類され、文字以外の画像オブジェクト(例えば、図形や写真イメージなど)は第2のカテゴリーに分類されることができる。一般に、上記種々の画像オブジェクトのうち特に文字において、着色剤セーブによる画質劣化が顕著に表れることが多いからである。他にも様々なカテゴリー分類の方法が採用し得るが、それらの具体例は、後に図4〜図7を参照して説明する。
【0037】
なお、着色剤セーブを行なわない場合には、分離部35は、上記のようなカテゴリー分類は行なわずに、色変換部33からのビットマップ画像データの全ての画素データを、第1濃度変換部37へ出力する。
【0038】
第1及び第2濃度変換部37、39は、共に、印刷エンジン23が持つ入力カラーと出力カラー間の変換特性(例えばガンマと呼ばれる入出力特性)を補償するように、入力画素データのカラーの濃度値を変換する機能(例えばガンマ補正)を有する。さらに、第2濃度変換部39は、上記ガンマ補正に加えて、着色剤セーブを所定のセーブ率(着色剤の使用量を減らす割合)で行なうように、入力画素データのカラーの濃度値を変換する(例えば、所定のセーブ率分だけCMYKの各々の濃度値を減少させる)という着色剤セーブ機能を有している。
【0039】
図3は、第1及び第2濃度変換部37、39がそれぞれ持つカラーの濃度値の入出力特性を例示する。なお、図3では、第1及び第2濃度変換部37、39が持つ入出力特性の中から、ガンマ補正のための非線形特性を除去して、着色剤セーブに関わる特性だけを取り出して図示している。図示された着色剤セーブの特性371、391は線形であるが、これも説明を簡単にするためにそうしているにすぎす、非線形とすることもできる。
【0040】
図3に示すように、第1濃度変換部37の着色剤セーブ特性371は、例えば、入力カラーの濃度と出力カラーの濃度が等しい、つまり着色剤セーブをしない(セーブ率0%)というものである。一方、第2濃度変換部39の着色剤セーブ特性371は、例えば、入力カラーの濃度に対して出力カラーの濃度が50%低い、つまりセーブ率50%の着色剤セーブをするというものである。
【0041】
従って、印刷対象画像の中で着色剤セーブによる画質劣化の度合が大きい(つまり第1のカテゴリーの)画素には着色剤セーブが施されず、着色剤セーブによる画質劣化の度合が小さい(つまり第2のカテゴリーの)画素に対してのみ着色剤セーブが施されることになる。
【0042】
なお、この上述の例では、印刷対象画像の領域(例えば画素)を2種類のカテゴリーに分類したが、もっと多くのカテゴリー(例えば、着色剤セーブによる画質劣化の度合において大、中及び小である3種類のカテゴリー)に分類することもできる。また、上述の例では、第1のカテゴリーには、着色剤セーブを全く施さなかったが、他のカテゴリーより弱い(つまり、よりひ低いセーブ率の)着色剤セーブを施すようにしてもよい。要するに、着色剤セーブによる画質劣化の度合に応じて、劣化度合のより小さい領域ほどより強い(より高いセーブ率)の着色剤セーブを施すというように、印刷ページ内において場所によってセーブ率を2段階又はそれ以上の多段階で変えることができるのである。換言すれば、1ページの画像の領域を、着色剤セーブの影響の度合の異なる複数種類の領域に分け、それら領域に異なる特性を持った着色剤セーブを施すという「不均一」な着色剤セーブ処理を行なうわけである。
【0043】
さて、再び図2を参照して、合成部41は、第1濃度変換部37と第2濃度変換部39で分離されて処理された画素データを入力して、それらの入力画素データを、元の印刷対象画像データにおける配列順序と同じ順序で配列して、濃度変換後の印刷対象画像データを合成する。
【0044】
面積階調化部43は、合成部41で合成された印刷対象画像データを入力して、その画素データに面積階調化処理(例えば、ディザ処理のような電子的スクリーン処理、或るいは誤差拡散処理など)を施してドット形成信号(例えば、印刷エンジン23内の潜像描画用のレーザビームヘッドを駆動するためのレーザ変調パルス信号)を生成し、そのドット形成信号を印刷エンジン23に出力する。
【0045】
印刷エンジン23は、そのドット形成信号に従って着色剤ドットのマトリックスを用紙表面上に形成することで、印刷対象画像のプリントアウトを生成する。このとき、既に説明したように、1ページの印刷対象画像の中で着色剤セーブによる画質劣化が顕著な部分は着色剤セーブが施されず(又は、比較的に弱い着色剤セーブが施され)、また、着色剤セーブによる画質劣化が目立たない部分には着色剤セーブが施され(又は、比較的に強い着色剤セブが施され)るから、出力されたプリントアウトにおける着色剤セーブによる画質劣化は、従来よりも目立たなくなる。それにより、ユーザが着色剤セーブをより好んで使うようになることが期待できる。例えば、従来は下書き原稿の印刷には着色剤セーブを使うが、清書の印刷には着色剤セーブを使わなかったユーザが、清書の印刷にも着色剤セーブを使うようになるかもしれない。それによる着色剤節約効果は、ユーザにとっても、また、地球環境にとっても有益であろう。
【0046】
図4は、上述した分離部35が行なう処理の一具体例を示す。
【0047】
図4に示すように、分離部35は、印刷対象画像の全ての画素データを順次に入力し(ステップ51)、各画素について、その画素が属する画像オブジェクトの種類を識別する(ステップ53)。識別される画像オブジェクトの種類は、例えば、文字と、文字以外の画像オブジェクト(例えば、図形や写真イメージなど)という2種類にすることができる。分離部35は、この識別(ステップ53)の結果、文字(つまり、第1カテゴリー)に属すると判断した画素データは第1濃度変換部37へ出力し(ステップ55)、文字以外の画像オブジェクト(つまり、第2カテゴリー)に属すると判断した画素データは第2濃度変換部39へ出力する(ステップ57)。
【0048】
上述の画像オブジェクト種類の識別の判断材料としては、例えば、印刷ジョブデータに含まれていた元の画像データがベクタ形式のデータ(例えば、文字コードや、各種画像オブジェクトの描画コマンドなどを用いて表現された画像データ)である場合には、そのベクタ形式の画像データに基づいて図2に示した描画部31がビットマップ画像データを描画した際に、各画素にその画像オブジェクト種類のコードを関連付けておき、その各画素に関連付けられた画像オブジェクト種類のコードを上記判断材料として用いることができる。或いは、上記判断材料のデータをホスト装置10からプリンタ20に与えるようにすることもできる。
【0049】
なお、上に例示した文字と文字以外の画像オブジェクトという2種類のカテゴリーよりもさらに細かく、3種類以上のカテゴリーに識別して、セーブ率の異なる3種類以上の濃度変換へ処理を分岐するようにしてもよい。
【0050】
図5は、分離部35が行なう処理の別の具体例を示す。
【0051】
図5に示す処理例では、分離部35は、ステップ61で入力した印刷対象画像の各画素について、ステップ63で、その画素が何らかの画像オブジェクト(又は、文字のような特定の画像オブジェクトでもよい)を構成する線に属していて、その線の太さが所定太さよりも細いか否か判断する。ここで、上記所定太さとは、その太さより線が細いか太いかで、所定セーブ率の着色剤セーブを施したときのその線の画質劣化が目立つか目立たないかに分かれるような閾値として、予め設定されている線の太さである。このステップ63の線太さ判断の結果、その画素が所定太さより細い線(つまり、第1カテゴリー)に属しているならば、その画素は第1濃度変換部37へ出力され(ステップ65)、そうでない(つまり第2カテゴリーに属する)ならば、第2濃度変換部39へ出力される(ステップ67)。
【0052】
上述の線の太さの識別の判断材料としては、描画部31がビットマップ画像データを描画する際に線の太さを判断して、その判断結果のコードを各画素に関連付けておいて、それを利用するようにしてもよいし、分離部35がビットマップ画像データをスキャンして線を検出してその太さを割り出して、その割り出した太さを使っても良い。或るいは、上記判断材料のデータをホスト装置10からプリンタ20に与えるようにすることもできる。
【0053】
なお、上に例示した所定太さより太いか細いかという2種類のカテゴリーよりもさらに細かく、3種類以上のカテゴリーに識別して、セーブ率の異なる3種類以上の濃度変換へ処理を分岐するようにしてもよい。
【0054】
図6は、分離部35が行なう処理のまた別の具体例を示す。
【0055】
図6に示す処理例では、分離部35は、ステップ71で入力した印刷対象画像の各画素について、ステップ73で、その画素が何らかの画像オブジェクト(又は、文字のような特定の画像オブジェクトでもよい)に属していて、その画像オブジェクトの寸法(例えば、縦又は横の寸法、縦と横の双方の寸法、縦寸法と横寸法の乗算値、又は文字の場合のポイント数など)が所定寸法よりも小さいか否か判断する。ここで、上記所定寸法とは、その寸法より小さいか大きいかで、所定セーブ率の着色剤セーブを施したときのその画像オブジェクトの画質劣化が目立つか目立たないかに分かれるような閾値として、予め設定されている画像オブジェクトの寸法である。このステップ73の寸法判断の結果、その画素が所定寸法より小さい画像オブジェクト(つまり、第1カテゴリー)に属しているならば、その画素は第1濃度変換部37へ出力され(ステップ75)、そうでない(つまり第2カテゴリーに属する)ならば、第2濃度変換部39へ出力される(ステップ77)。
【0056】
上述の画像オブジェクト寸法の判断材料としては、描画部31がビットマップ画像データを描画する際に画像オブジェクトの寸法を判断して、その判断結果のコードを各画素に関連付けておいて、それを利用するようにしてもよいし、分離部35がビットマップ画像データをスキャンして画像オブジェクトを検出してその寸法を割り出して、その割り出した寸法を使っても良い。或いは、上記判断材料のデータをホスト装置10からプリンタ20に与えるようにすることもできる。
【0057】
なお、上に例示した所定寸法より大きいか小さいかという2種類のカテゴリーよりもさらに細かく、3種類以上のカテゴリーに識別して、セーブ率の異なる3種類以上の濃度変換へ処理を分岐するようにしてもよい。
【0058】
図7は、分離部35が行なう処理の更にまた別の具体例を示す。
【0059】
図7に示す処理例では、分離部35は、ステップ81で入力した印刷対象画像の各画素について、ステップ83で、その画素が何らかの画像オブジェクト(又は、文字のような特定の画像オブジェクトでもよい)の輪郭線を構成しているか否か判断する。このステップ83の輪郭検出の結果、その画素が輪郭線を構成している(つまり、第1カテゴリー)ならば、その画素は第1濃度変換部37へ出力され(ステップ85)、そうでない(つまり第2カテゴリーに属する)ならば、第2濃度変換部39へ出力される(ステップ87)。
【0060】
上述の輪郭検出の判断材料としては、描画部31がビットマップ画像データを描画する際に画像オブジェクトの輪郭線を構成する画素を検出して、検出された画素に所定のコード又はフラグを関連付けておいて、それを利用するようにしてもよいし、分離部35がビットマップ画像データをスキャンして画像オブジェクトの輪郭を検出して、その検出結果を使っても良い。或いは、上記判断材料のデータをホスト装置10からプリンタ20に与えるようにすることもできる。
【0061】
図8は、図2に示したコントローラ21の要部の機能構成の別の例を示す。
【0062】
図8に示すように、コントローラ21は、描画部91、色変換部93、濃度変換部95及び面積階調化部97を有する。このうち、描画部91、色変換部93及び面積階調化部97は、既に説明した図2の構成例の同名称の要素と同様の機能を持つ。
【0063】
濃度変換部95は、色変換部93から入力した画素データのカラーの濃度値に対して、既に説明したようなガンマ補正を施すと共に、着色剤セーブを行なうときには、前記ガンマ補正に加えて、着色剤セーブのための濃度変換を施すという機能を持つ(着色剤セーブを行なわないときには、ガンマ補正だけを施す)。この着色剤セーブのための濃度変換の入出力特性は、入力画素のカラーの濃度値に応じて着色剤のセーブ率が変わるようなものであり、特に、入力濃度値が低い(つまり、明度が高い)程セーブ率を下げるような非線形の特性である。その一例を図9に例示する。図9に例示する着色剤セーブ用の入出力特性951では、入力濃度値が低くなるとセーブ率は0%に近づき、入力濃度値が高くなるとセーブ率は50%に近づいている。このように、入力濃度値が比較的に低いレンジ(つまり、明るい入力カラーのレンジ)ではセーブ率を低くし、入力濃度値が比較的に高いレンジ(つまり、暗い入力カラーのレンジ)ではセーブ率を高くすることで、着色剤セーブによって明るいカラーの領域で生じる可能性のある画質劣化(例えば、余計な空白の発生、いわゆるドット抜け、など)が防止される。
【0064】
図10は、レーザプリンタ20のコントローラ21の要部の機能構成のまた別の例を示す。
【0065】
図10に示す構成例においては、描画部10と色変換部103と濃度変換部105がこの順に存在し、その後段に分離部107があり、分離部107の後段に2種類の面積階調化部109があり、その後段に合成部113がある。
【0066】
描画部10と色変換部103の機能は、図2に示した同名称の要素と同様である。濃度変換部105は、色変換部103から画像データを入力し、着色剤セーブを行なわないときには、入力した全ての画素データに対して、着色剤セーブとは関係の無いガンマ補正のような通常必要な濃度変換だけを行い、一方、着色剤セーブを行なうときには、入力した全ての画素データに対して、ガンマ補正などの通常必要な濃度変換に更に着色剤セーブのための濃度変換を加えた濃度変換処理を施す。着色剤セーブのための濃度変換の入出力特性としては、例えば、図3に例示したような入出力特性391、図9に例示した入出力特性951、或いはその他の特性など、任意のものが採用できる。
【0067】
分離部107は、濃度変換された画像データを入力して、着色剤セーブを行なうときには、入力した個々の画素を、既に図2及び図4〜図7を参照して説明したと同様な方法で、着色剤セーブによる画質劣化の度合が異なる2つのカテゴリーに分類する。そして、分離部107は、第1のカテゴリー(例えば、着色剤セーブによる画質劣化が比較的に大きいもの)に属する画素データを第1の面積階調化部109へ出力し、第2のカテゴリー(例えば、着色剤セーブによる画質劣化が比較的に小さいもの)に属する画素データを第2の面積階調化部111へ出力する。なお、着色剤セーブを行なわないときには、分離部107は、入力した画素データを全て第2の面積階調化部111へ出力する。
【0068】
第1と第2の面積階調化部109、111は、それぞれ、既に知られている電子的スクリーン技術を用いて、入力された画素データを、ドットパターンを表したドットデータに変換するものであるが、第1の面積階調化部109と第2の面積階調化部111では、出力されるドット形成信号の空間的な分解能が異なる(すなわち、使用される電子的スクリーンの空間的な密度が異なる)。すなわち、第1の面積階調化部109の方が、第2の面積階調化部111よりも、空間的な分解能が高い(つまり、空間密度の高い微細なスクリーンを用いる)。
【0069】
一例をあげると、第1の面積階調化部109は、例えば図11Aに示すように1画素P1の領域を7つのドット領域D1〜D7に分けて、1画素P1を全く空白から完全な塗り潰しまで8段階の分解能をもって表現する(つまり、最小ドットサイズが1画素の7分の1である)ようなドットデータを出力する。これに対し、第2の面積階調化部109は、例えば図11Bに示すように1画素P2の領域を3つのドット領域D11〜D13に分けて、1画素P2を4段階の分解能をもって表現する(つまり、最小ドットサイズが1画素の3分の1である)ようなドットデータを出力する。
【0070】
合成部113は、第1の面積階調化部109と第2の面積階調化部111とから出力された個々の画素のドットデータを入力して、それらのドットデータを元の画素の並び順に並べて、そのドットデータのストリームからドット形成信号(例えば、レーザ変調パルス信号)を生成して印刷エンジン23へ出力する。
【0071】
このようにして、1ページの印刷対象画像の中で着色剤セーブによる画質劣化が生じ易い領域(第1のカテゴリに属する部分)に対しては、他の領域よりも密度の一層高い電子的スクリーンを適用するわけである。密度の一層高い電子的スクリーンを適用することで、その領域はより細密な(より空間分解能の高い)ドットマトリックス画像が生成されるから、着色剤セーブによる画質劣化が和らげられ目立ち難くなる。
【0072】
ところで、以上説明したコントローラ21の機能において、セーブ率の異なる複数のセーブレベルを予め用意しておき、着色剤セーブを行なうときには、その複数のセーブレベルの中から、いずれかのセーブレベルを、ユーザの好みのセーブレベルを手動で選択できるようにしたり、又は、ホスト装置10若しくはプリンタ20の状況に応じた適切なセーブレベルを自動的に選択できるようにすることもできる。例えば、上記複数のセーブレベルにそれぞれ対応した複数の着色剤セーブ用の濃度変換入出力特性が、図2に示す第2の濃度変換部39、図8に示す濃度変換部95、又は図10に示す濃度変換部105に用意されていて、それら複数の入出力特性の中から任意の入出力特性を手動で又は自動的に選択できるようにすることができる。
【0073】
図12は、印刷を開始しようとする際に、着色剤セーブを含む各種の印刷条件をユーザが設定するためのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)の表示例を示す。
【0074】
図12に例示したGUIは、ホスト装置10が持つプリンタドライバプログラム、或いはプリンタ20のコントロールパネルなど、のGUIの一つとして用いることができる。
【0075】
図12に示すように、表示された印刷条件設定ウィンドウ121上には、用紙サイズ、印刷方向、給紙方向、文書種類、印刷品質、解像度、部数及び着色剤セーブなどの各種の印刷条件をユーザが任意に設定又は選択するためのツール(例えば、コンボボックスやラジオボタンやスライダなど)がある。これらのツールのうち、着色剤セーブ用のコンボボックス123では、これをユーザが操作すると、図示のように、例えば「セーブなし」(着色剤セーブを行なわない、つまり、セーブ率ゼロ)、「10%セーブ」、「20%セーブ」、…というような予め用意された複数のセーブ率をぞれぞれ持つ複数のセーブレベルのプルダウンメニューが開く。
【0076】
このコンボボックス123のプルダウンメニューにおいて着目すべき点は、選択可能な複数のセーブレベルにつき、ぞれぞれ、「セーブなし」、「10%セーブ」、「20%セーブ」、…のようなセーブ率が示されるとともに、「¥5.0/枚」、「¥4.5/枚」、「¥4.0/枚」、…のような印刷費用が示される点である。各セーブレベルについて表示されるセーブ率及び印刷費用には、例えば、そのセーブレベルの着色剤セーブを行なって、現在設定されている印刷条件で所定の標準的なドット密度(ページ全体の面積に対するドットが形成される領域面積の割合)の文書を印刷したときの、セーブ率及び着色剤費用の期待値を用いることができる。
【0077】
このように各セーブレベル毎にセーブ率及び印刷費用を表示することで、ユーザは、自分のニーズに合ったセーブレベルがどれであるか判断し易くなり、適切なセーブレベルの選択が容易になる。
【0078】
なお、図12に示した印刷条件設定ウィンドウ121内には、さらに、現在の設定内容を表示する現在の設定ボックス125などもある。
【0079】
図13は、図12のGUIの動作の流れを示す。
【0080】
図13に示すように、ステップ131で、GUIは、例えば用紙サイズ、文書種類、印刷品質、解像度などの着色剤消費量又は着色剤費用に影響を及ぼす所定の印刷条件項目の現在の設定値に基づいて、その現在の設定値で所定の標準的なドット密度の文書を印刷した場合における、用紙1枚当たりで消費される着色剤費用の期待値を、上述した複数のセーブレベルの各々について求める。これは、着色剤費用の算出方法としては、所定の計算式を用いて計算する方法、あるいは、予め用意されている着色剤費用のルックアップテーブルから該当値を読み出す方法などが採用できる。
【0081】
GUIは、ステップ131で求めた各セーブレベルの着色剤費用を、ステップ133で、そのセーブレベルの印刷費用として、図12に示した着色剤セーブのコンボボックス123(及びそのプルダウンメニュー)に表示する。また、GUIは、現在設定(選択)されているセーブレベルの印刷費用を、他の現在の設定値とともに、図12に示した現在の設定ボックスに表示する。
【0082】
その後、ユーザによって印刷条件のいずれかの項目の設定が変更されると(ステップ137)、GUIは、ステップ131に戻って、変更後の設定に基づいて、既に説明した動作を行なう。
【0083】
また、ユーザから印刷命令が入れば(ステップ139)、GUIは、ステップ141sで、現在の設定に基づき印刷ジョブデータを作成して、これをプリンタ20の送るために出力する。
【0084】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であり、この実施形態のみに本発明の範囲を限定する趣旨ではない。従って、本発明は、その要旨を逸脱することなく、他の様々な形態で実施することが可能である。本発明は、電子写真式のプリンタだけでなく、例えば着色剤ジェット式やインパクトドット式のプリンタなど様々なプリンタにも適用できる。
【0085】
複数色の着色剤を用いるカラー印刷において、本発明に従う着色剤セーブを行なう場合、1ページの印刷対象画像を構成する複数の着色剤色画像プレーン(例えば、C画像プレーン、M画像プレーン、Y画像プレーンなど)の全プレーンに対して同様の入出力特性の着色剤セーブ濃度変換を施してもよいが、必ずしもそうする必要はなく、特定色の画像プレーンにのみ選択的に着色剤セーブ濃度変換を施すが、他の色の画像プレーンには着色剤セーブ濃度変換を施さないという方法や、プレーンの色によってセーブ率などの入出力特性を違えた着色剤セーブ濃度変換を施すという方法などを採用することができる。例えば、人の目が敏感であるマゼンタのプレーンには、セーブ率の比較的小さい着色剤セーブ濃度変換を施し、逆に、人の目が鈍感であるイエロープレーンには、セーブ率の比較的に高い着色剤セーブ濃度変換を施す、というようにである。特に、上述の実施形態における第1のカテゴリーに分類された領域のように、着色剤セーブの画質への影響が比較的に大きい領域に関しては、その領域に他の領域よりもセーブ率は低いがしかしある程度のセーブ率を持った着色剤セーブを施したいというような場合に、上記のように、人の目が敏感な着色剤色を選んでその色のプレーンの当該領域には、他の色のプレーンの同領域よりセーブ率の低い(又はセーブ率がゼロの)濃度変換を施すという方法は、その領域の画質劣化を目立たせずに着色剤セーブをするための一方法である。また、図10に示した構成のように、着色剤セーブを行なうときに、領域に応じてスクリーンの密度を変えるという実施形態では、着色剤色によってスクリーンの密度を違えた面積階調化を施すという方法も採用することができる。例えば、人の目が敏感であるマゼンタのプレーンでは、スクリーン密度の高い(空間分解能の高い)面積階調化を行い、逆に、人の目が鈍感であるイエローのプレーンでは、スクリーン密度の低い(空間分解能の低い)面積階調化を行なう、というようにである。これも、画質劣化を目立たせずに着色剤セーブをするための一方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるデジタルプリントシステムの全体構成を示すブロック図。
【図2】レーザプリンタ20のコントローラ21の要部の機能構成を示すブロック図。
【図3】図2の第1及び第2濃度変換部37、39の着色剤セーブのための入出力特性371、391の例を示す図。
【図4】図2の分離部35が行なう処理流れの一具体例を示すフローチャート。
【図5】図2の分離部35が行なう処理流れの別の具体例を示すフローチャート。
【図6】図2の分離部35が行なう処理流れのまた別の具体例を示すフローチャート。
【図7】図2の分離部35が行なう処理流れの更に別の具体例を示すフローチャート。
【図8】レーザプリンタ20のコントローラ21の要部の機能構成の別の例を示すブロック図。
【図9】図8の濃度変換部95の着色剤セーブのための入出力特性951の例を示す図。
【図10】レーザプリンタ20のコントローラ21の要部の機能構成のまた別の例を示すブロック図。
【図11】図10の第1と第2の面積階調化部109、111による空間的分解能の異なる1画素領域内のドット配置の例を示す図。
【図12】着色剤セーブを含む各種の印刷条件をユーザが設定するためのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)の表示例を示す図。
【図13】図12のGUIの動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
10 ホスト装置
20 レーザプリンタ
21 コントローラ
35 分離部
37 第1濃度変換部
39 第2濃度変換部
41 合成部
371 第1濃度変換部37の着色剤セーブ用濃度変換の入出力特性
391 第2濃度変換部39の着色剤セーブ用濃度変換の入出力特性
95 濃度変換部95
951 濃度変換部95の着色剤セーブ用濃度変換の入出力特性
107 分離部
109 第1面積階調化部
111 第2面積階調化部
113 合成部
123 着色剤セーブ用コンボボックス

Claims (18)

  1. 着色剤セーブを行なうことができる画像形成装置において、
    印刷対象の1ページの画像の領域を複数の領域に分ける領域分け手段と、
    前記複数の領域に対してそれぞれ異なる特性の着色剤セーブを施す不均一着色剤セーブ手段と
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記領域分け手段が、着色剤セーブによる画質への影響の度合に応じて、前記1ページの画像を複数の領域に分ける請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記複数の領域の一つが、所定種類の画像オブジェクトに該当する領域である請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記複数の領域の一つが、所定太さより細い線に該当する領域である請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記複数の領域の一つが、画像オブジェクトの輪郭に該当する領域である請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記複数の領域の一つが、カラーの濃度が所定濃度より低い領域である請求項1記載の画像形成装置。
  7. 前記不均一着色剤セーブ手段が、前記領域に応じて着色剤セーブ率を違える請求項1記載の画像形成装置。
  8. 画像形成時の着色剤セーブを行なう方法において、
    印刷対象の1ページの画像の領域を複数の領域に分けるステップと、
    前記複数の領域に対してそれぞれ異なる特性の着色剤セーブを施すステップとを備えた不均一着色剤セーブ方法。
  9. 着色剤セーブを行なうことができる画像形成装置において、
    印刷対象の1ページの画像データに対して、着色剤セーブのための濃度変換を行なう濃度変換手段を備え、
    前記着色剤セーブのための濃度変換の入出力特性は、入力濃度値に応じて着色剤セーブ率が変わるような非線形の特性である画像形成装置。
  10. 画像形成時の着色剤セーブ方法において、
    印刷対象の1ページの画像データに対して、着色剤セーブのための濃度変換を行なうステップを備え、
    前記濃度変換の入出力特性は、入力濃度値に応じて着色剤セーブ率が変わるような非線形の特性である着色剤セーブ方法。
  11. 着色剤セーブを行なうことができる画像形成装置において、
    印刷対象の1ページの画像に対して着色剤セーブを施す着色剤セーブ手段と、
    前記印刷対象の1ページの画像の領域を複数の領域に分ける領域分け手段と、
    前記着色剤セーブが施された後の前記複数種類の領域に対してそれぞれ異なるスクリーン密度の面積階調化を施す不均一面積階調化手段と
    を備えた画像形成装置。
  12. 画像形成時の着色剤セーブを行なう方法において、
    印刷対象の1ページの画像に対して着色剤セーブを施すステップと、
    前記印刷対象の1ページの画像の領域を複数の領域に分けるステップと、
    前記着色剤セーブが施された後の前記複数種類の領域に対してそれぞれ異なるスクリーン密度の面積階調化を施すステップと
    を備えた着色剤セーブ方法。
  13. 複数色の着色剤を用いてカラー印刷を行なうときに着色剤セーブを行なうことができる画像形成装置において、
    印刷対象画像を構成する複数の着色剤色画像プレーンに対して、それぞれ異なる特性を持った着色剤セーブを施す不均一着色剤セーブ手段を備えた画像形成装置。
  14. 複数色の着色剤を用いてカラー印刷を行なうときに着色剤セーブを行なう方法において、
    印刷対象画像を構成する複数の着色剤色画像プレーンに対して、それぞれ異なる特性を持った着色剤セーブを施すステップを備えた着色剤セーブ方法。
  15. 複数色の着色剤を用いてカラー印刷を行なうときに着色剤セーブを行なうことができる画像形成装置において、
    印刷対象画像に対して着色剤セーブを施す着色剤セーブ手段と、
    前記着色剤セーブを施した後に、前記印刷対象画像を構成する複数の着色剤色画像プレーンに対して、それぞれ異なるスクリーン密度の面積階調化を施す面積階調化手段と
    備えた画像形成装置。
  16. 複数色の着色剤を用いてカラー印刷を行なうときに着色剤セーブを行なう方法において、
    印刷対象画像に対して着色剤セーブを施すステップと、
    前記着色剤セーブを施した後に、前記印刷対象画像を構成する複数の着色剤色画像プレーンに対して、それぞれ異なるスクリーン密度の面積階調化を施すステップと
    備えた着色剤セーブ方法。
  17. 着色剤セーブのレベルを設定するためのグラフィカルユーザインタフェースを提供する装置において、
    着色剤セーブに関して予め用意された複数のセーブレベルの中から、所望のレベルを選択するためのメニューを表示するメニュー表示手段と、
    前記メニューに表示された複数のセーブレベルのそれぞれの印刷費用に関する情報を表示する印刷費用表示手段と
    を備えたグラフィカルユーザインタフェース装置。
  18. 着色剤セーブのレベルを設定するためのグラフィカルユーザインタフェースを提供する方法において、
    着色剤セーブに関して予め用意された複数のセーブレベルの中から、所望のレベルを選択するためのメニューを表示するステップと、
    前記メニューに表示された複数のセーブレベルのそれぞれの印刷費用に関する情報を表示するステップと
    を備えたグラフィカルユーザインタフェース提供方法。
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