JPH1127542A - 色種判別装置 - Google Patents
色種判別装置Info
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- JPH1127542A JPH1127542A JP9177302A JP17730297A JPH1127542A JP H1127542 A JPH1127542 A JP H1127542A JP 9177302 A JP9177302 A JP 9177302A JP 17730297 A JP17730297 A JP 17730297A JP H1127542 A JPH1127542 A JP H1127542A
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- Image Analysis (AREA)
Abstract
るかの判別を、リアルタイムで行え、かつ大局的な原稿
の判別が可能となる色種判別装置を提供する。 【解決手段】 スキャナ部2で読み取られた原稿の読取
データより、差分検出部4において各画素のカラー濃度
を求める。濃度分布判別部5によってライン毎のカラー
濃度分布を求め、該カラー濃度分布に基づいて、各ライ
ンがカラーラインか否かの判別を行う。カラーラインの
総数をカラーラインカウンタ7によってカウントし、カ
ラーラインの総数によって、カラー/モノクロ判定部8
がカラー原稿か否かの判定を行う。濃度分布判別部5に
よってカラーラインの判別が行えない場合には、濃度分
布補正部6によってカラー濃度分布の補正を行い、該ラ
インがカラーラインか否かの再判別を行う。
Description
複写機や多色入力および多色印刷が可能な印刷機器等に
用いられる原稿の色種判別装置に関し、特に、原稿が有
彩色情報を含むカラー原稿であるか、または無彩色情報
のみからなるモノクロ原稿であるかを判定するための色
種判別装置に関するものである。
ー画像の複写を行う場合、先ず原稿がスキャンされてイ
エロー、マゼンタ、およびシアンの3色に対応する画像
信号が得られる。そして、上記画像信号に基づき、上記
3色のトナーによって複写画像が形成される。そして、
このような3色のトナーを用いるディジタルカラー複写
機では、黒色の画素に対しても上記3色のトナーが用い
られる。
を3色のトナーで再現する場合、黒色のトナーを用いる
場合に比べてトナーの消費量が増大したり、微妙な色ず
れによって画像の輪郭がぼける等の問題がある。これら
の問題は、上記ディジタルカラー複写機を用いて、例え
ば文字原稿のようなモノクロ原稿を複写する場合に、特
に顕著になる。
ラー複写機の中には、原稿をプリスキャンすることによ
りその画像データを読み取り、読み取った画像データか
ら大局的に原稿が有彩色情報を含むカラー画像である
か、または無彩色情報のみからなるモノクロ原稿である
かを自動的に判別する機能を有する色種判別装置を備え
たものが存在する。
み取った画像データが一旦画像メモリに記憶され、記憶
されたデータは各画素ごとにイエロー(以下、単に
“Y”と示す)、マゼンタ(以下、単に“M”と示す)
およびシアン(以下、単に“C”と示す)に分解され、
その成分比が調整され、その結果に基づいて、原稿がカ
ラー原稿であるかモノクロ原稿であるかが判別される。
一般的には、画像データ中に含まれるカラー画素の数
(面積比)によって、カラー画素数が画像データ中に所
定数以上存在するときに当該原稿をカラー原稿であると
判定している。
ノクロ原稿であると判定されると、ブラック(以下、単
に“K”と示す)トナーだけでコピーがおこなわれ、原
稿が有彩色情報を含むカラー原稿であると判別される
と、Y、MおよびCの3色のトナー、もしくはY、M、
CおよびKの4色のトナーによってカラーコピーがおこ
なわれる仕組になっている。
構成では、原稿のカラー/モノクロを判定するために、
読み取られた画像データを一旦画像メモリに記憶させる
必要があり、高価かつ大容量の画像メモリが必要とな
る。そのため、複写機の製造コストが増加するといった
問題が生じる。更に、読み取られた画像データを画像メ
モリに一旦記憶させてから原稿の色種を判別するため
に、読み取られた画像データにもとづいてリアルタイム
に原稿のカラー/モノクロを自動判定することができ
ず、高速な処理が行えないという問題が生じる。
公報には、1ライン中のカラーブロックの出力数によっ
て原稿のカラー/モノクロ判定をする方法が開示されて
いる。これは画素ごとにカラー/モノクロの判定をおこ
ない、1ライン中のカラー画素数よりラインのカラー/
モノクロ判定をおこない、さらに原稿全体でのカラーラ
イン数より原稿のカラー/モノクロの判定をおこなうも
のである。
とでのカラー画素であるか、モノクロ画素であるかの判
定によっておこなわれているために、画素間のつながり
やエッジ部等の大局的な特徴が反映され難いという問題
が生じる。
に開示されている判別方法では、1ライン中に所定数以
上の連続するカラー画素を判別した場合に、この連続領
域をカラーブロックとし、1ライン中に含まれるカラー
ブロックの個数によって当ラインがカラーラインである
か否かの判別を行っている。
続カラー画素が基本単位となっているため、画像中に一
定の領域を有するカラー領域が存在することが判別の条
件となっている。よって、比較的小領域のカラー領域が
存在するような画像、例えば網点等で構成されるカラー
画像等においては判別対象外となる。
在するような画像を判別するためには、カラーブロック
と判別する基準となる連続カラー画素数を小さくすれば
いいわけであるが、その場合には、カラーノイズなども
カラーブロックとして拾ってしまう可能性が生じ、判別
精度が低下する。尚、上記カラーノイズとは、CCDの
読み取り精度や機器の振動やずれにより、主にモノクロ
のエッジ部分に発生するノイズのことである。
なされたもので、その目的は、原稿がカラー原稿である
かモノクロ原稿であるかの判別を、読み取った画像デー
タをもとにリアルタイムで判別できると共に、比較的小
領域のカラー領域が存在するような画像についてもカラ
ー原稿の判別が行えるような、大局的な判別が可能とな
る色種判別装置を提供することにある。
は、原稿を読み取って複数の色成分からなる読取データ
として算出する読取手段より上記読取データを受け取
り、該読取データに基づいて原稿が有彩色情報を含むカ
ラー原稿であるか、または無彩色情報のみからなる白黒
原稿であるかを判別するものであり、上記の課題を解決
するために、上記読取データより、各画素毎のカラー濃
度を数値化して検出するカラー濃度検出手段と、上記カ
ラー濃度検出手段により求められるカラー濃度より1ラ
イン毎のカラー濃度分布を求め、該カラー濃度分布より
当該ラインが有彩色情報を含むカラーラインであるか否
かを判別する濃度分布判別手段と、上記濃度分布判別手
段により、カラーラインであると判断されるラインの総
数をカウントするカラーラインカウント手段と、カラー
ラインカウント手段によりカウントされるカラーライン
の総数が、予め設定された所定のしきい値を超えた場合
に、当該原稿が有彩色情報を含むカラー原稿であると判
定する原稿色種判定手段とを備えていることを特徴とし
ている。
手段により各画素のカラー濃度が数値化して検出され、
濃度分布判別手段により1ライン毎のカラー濃度分布が
求められる。上記濃度分布判別手段は、該カラー濃度分
布より当該ラインが有彩色情報を含むカラーラインであ
るか否かを判別する。上記濃度分布判別手段により、カ
ラーラインであると判別されたラインの総数はカラーラ
インカウント手段によりカウントされ、該ライン総数に
基づいて原稿色種判定手段が当該原稿が有彩色情報を含
むカラー原稿であるか否かを判定する。尚、上記カラー
濃度検出手段により検出されるカラー濃度は、例えば、
読取手段より入力される読取データの各色成分が比較的
近い値を示すモノクロ画素において小さな値を示し、上
記各色成分のうちの少なくとも2つが掛け離れた値を示
すカラー画素において大きな値を示すものである。
ンの濃度分布に基づいて当該ラインがカラーラインであ
るか否かの判別を行うため、大局的な特徴をとらえた判
別が可能となり、原稿の色種判別精度を向上させること
ができると共に、用途やニーズに応じた柔軟な判定を可
能とすることができる。
ライン毎にカラーラインであるか否かの判別をし、この
ライン情報によって原稿全体の色種判別を行うため、こ
の処理にともなうメモリとしては1ライン分だけでよ
く、大規模な画像メモリを必要としない。さらに、ライ
ン処理の流れはスキャンの走査方向に準じているため、
高速な処理が可能となる。
成に加えて、前記カラー濃度検出手段は、複数の入力色
成分の各色データ相互間のデータ量の差分値を求め、算
出された差分値のうち、絶対値が最大となる差分値を上
記カラー濃度として上記濃度分布判別手段へ出力するこ
とを特徴としている。
手段により検出されるカラー濃度は、複数の入力色成分
の各色データ相互間のデータ量の差分値のうち、絶対値
が最大となる差分値である。したがって、上記カラー濃
度を1つのパラメータで表すことができ、簡易な回路構
成と高速な処理が可能となる。
び2の構成に加えて、前記濃度分布判別手段は、前記カ
ラー濃度検出手段から出力される各画素のカラー濃度よ
り、あるラインに含まれる全ての画素をカラー画素から
なる有彩色領域、モノクロ画素からなる無彩色領域、上
記有彩色領域および無彩色領域のいずれにも属さない画
素からなる未確定領域に分類して、それぞれの領域ごと
に含まれる画素の個数をカウントし、有彩色領域および
無彩色領域に含まれる画素の個数より当該ラインがカラ
ーラインであるか否かの判別を行い、さらに、色種判別
装置は、上記濃度分布判別手段によってカラーラインで
あるか否かの判別が行えなかった場合に、未確定領域の
個数により前記濃度判別手段の結果を補正して、上記補
正結果に基づいて当該ラインがカラーラインであるか否
かの再判別を行う濃度分布補正手段を有することを特徴
としている。
段は、あるラインに含まれる全ての画素を有彩色領域、
無彩色領域、および未確定領域に3つに分類して、有彩
色領域および無彩色領域に含まれる画素の個数より当該
ラインがカラーラインであるか否かの判別を行う。しか
しながら、上記未確定領域には、従来ではカラーかモノ
クロか判定しきれない、例えばパステルカラーのような
中間色の画素が含まれており、未確定領域に含まれる画
素の個数が多いラインについては、前記濃度分布判別手
段による判別が行えない場合がある。このような場合に
は、濃度分布補正手段によって、未確定領域の個数によ
り前記濃度判別手段の結果が補正され、上記補正結果に
基づいて当該ラインがカラーラインであるか否かの再判
別が行われる。
関しても、これを考慮した判別が可能となり、カラーラ
イン判別の判別精度を向上させることができると共に、
用途やニーズに応じた柔軟な判定をすることができる。
1ないし図10に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。ただし、本実施の形態では、読取色成分として、0
〜255の濃度値を取り得るイエロー(Y)、マゼンタ
(M)およびシアン(C)の3色成分を対象として説明
している。
図1に示すように、カラー濃度検出手段としての差分検
出部4、濃度分布判別手段としての濃度分布判別部5、
濃度分布補正手段としての濃度分布補正部6、カラーラ
インカウント手段としてのカラーラインカウンタ7、お
よび原稿色種判定手段としてのカラー/モノクロ判定部
8を備えており、読取手段としてのスキャナ部2より入
力される読取データから、原稿がカラー原稿であるか、
あるいはモノクロ原稿であるかを判別する。上記色種判
別装置1による判別結果に基づいて、プリンタ部3での
プリントモードが設定される。すなわち、上記プリンタ
部3は、原稿がカラー原稿であると判別された場合に
は、3色または4色のトナーを用いて複写を行うカラー
モードに設定され、原稿がモノクロ原稿であると判別さ
れた場合には、黒色トナーのみを用いて複写を行うモノ
クロモードに設定される。
稿から得られる画像データは、図2に示されるように、
縦m画素、横n画素で構成される画像データであるとす
る。mおよびnは任意の整数である。そして、以下の説
明で用いられる1ラインとは、画像を副走査方向に1回
読み取った領域の画素であり、n個の画素によって構成
されている。これを主走査方向にm回繰り返すことによ
り、上記画像データが得られる。
る処理動作の概要を図3のフローチャートを用いて説明
する。
読取データが画素単位で与えられ、該差分検出部4は、
与えられた読取データより各色成分の相互間差分の絶対
値(以下、差分値と称する)を算出し(S1)、このう
ちで最大のものを濃度分布判別部5へ出力する(S
2)。この動作は、1ライン分の画素データを読み取る
まで(S3でYES)繰り返し行われる。
4から入力された差分値を、その値に基づいてその発生
頻度をカウントし、ライン毎のカラー濃度分布を得る
(S4)。そして、上記カラー濃度分布よりそのライン
がカラーラインであるか、あるいはモノクロラインであ
るかを判別する(S5)。ただし、カラー濃度分布デー
タによっては上記ラインの種類を判別できない場合があ
る(S5で判別不可)。そのような場合は、濃度分布補
正部6によってデータの補正をおこなったうえで(S
6)、再び、当該ラインがカラーラインであるか、ある
いはモノクロラインであるかを判別する(S7)。
部6によって、当該ラインがカラーラインであると判定
される(S5またはS7でカラー)と、カラーラインカ
ウンタ7が1カウントアップされる(S8)。こうし
て、全ラインついてラインの種類の判別が終了すると
(S9でYES)、上記カラーラインカウンタ7でカウ
ントされたカラーラインの数より原稿の種類が判別され
る。すなわち、上記カラーラインカウンタ7のカウント
値がある所定数を越えると(S10でYES)、カラー
/モノクロ判定部8へ信号が送られ当該原稿がカラー原
稿であると判定される(S11)。所定数を越えなかっ
た場合には(S10でNO)、モノクロ原稿であると判
定される(S12)。
細に説明する。
図4のフローチャートと図5のグラフとを用いて説明す
る。
の濃度分布ではなく、画素データを構成するY信号、M
信号、およびC信号の各色成分相互間の差分の絶対値、
すなわち差分値|Y−M|、|M−C|、および|C−
Y|が算出される(S21ないしS23)。そして、算
出された上記3つの差分値の中から最大の濃度値を有す
る差分値(以下、最大差分値と称する)が選択され(S
24)、選択された最大差分値がカラー濃度として濃度
分布判別部5へ出力される(S25)。
て、図5に示すようなY、M、Cのデータが得られたと
する。ここで、それぞれの色成分相互間の差分値|Y−
M|、|M−C|、および|C−Y|が算出され、この
うち|C−Y|の値が最大であるので、|C−Y|が最
大差分値、すなわちカラー濃度として濃度分布判別部5
への入力値となる。これが1ライン分の画素データに対
して行われ、上記濃度分布判別部5において当該ライン
におけるカラー濃度分布が求められる。
の種類を判別する判別方法について図6のグラフを用い
て説明する。
ラインにおいて図6(a)に示すようなカラー濃度分布
が得られたとする。また、他の1ラインにおいて図6
(b)に示すようなカラー濃度分布が得られたとする。
これらのカラー濃度分布のグラフに関しては、横軸は各
画素の最大差分値であり、0〜255の範囲の値をと
る。そして、縦軸は、1ラインを通じてのその差分値が
発生した回数をプロットしている。
低濃度域に集中しており、高濃度域での発生頻度が少な
くなっている。このようなカラー濃度分布では、最大差
分値が小さい領域に画素データが集中していることにな
る。ここで、図5から明らかなように、上記最大差分値
は最も離れた濃度値を持つ色の組み合わせによる差分値
であり、該最大差分値が小さいということは、C、M、
Yの各色における濃度値が比較的近いことを示してい
る。したがって、最大差分値が小さい画素は、モノクロ
画素であると見なすことができる。つまり、このような
カラー濃度分布をもつラインについては、有彩色情報を
含まないライン、つまりモノクロラインであると判別で
きる。
度は広範囲に渡ってまばらに広がっている。このような
カラー濃度分布では、最大差分値が大きい画素、すなわ
ちC、M、Yの各色のうち少なくとも2色の濃度値が掛
け離れているカラー画素が多く含まれており、このよう
なカラー濃度分布をもつラインは、有彩色情報を含むラ
イン、つまりカラーラインであると判別できる。
ると判断されれば、上述したように、カラーラインカウ
ンタ7が1カウントアップされる。また、上述のような
判別は、確立密度関数等を用いれば計算的に算出が可能
である。
その値の大きさに応じて、有彩色領域、無彩色領域、さ
らにそのどちらともいえない未確定領域の3つに分けて
カラー濃度分布判別をおこなう方法を図7のフローチャ
ートと、図8のグラフとを用いて説明する。
単にカラー濃度値の大小からでは、カラー画素である
か、モノクロ画素であるか判定しきれない画素であり、
例えば、画像の下地部分や、パステルカラーと呼ばれる
中間色部分等がこれに相当する。下地部分に関しては、
下地除去の問題とも相まって単純にカラー濃度値だけか
らカラーであるか否かの判定は困難である。また、パス
テルカラーに関しては、数値的にはモノクロな特徴をも
つが、視覚的にはカラーに見える部分であるため、これ
も単純にカラー濃度値だけからカラーであるか否かの判
定は困難である。従来、このような部分における対応は
不定であり、これらの中間色部分等は、原稿の色種判別
の上で無視されていたか、有彩色か無彩色のどちらかに
無理矢理分類されていた。
大差分値が入力され(S31)、図6のグラフと同じ要
領でプロットされて、あるラインのカラー濃度分布が得
られる。得られたカラー濃度分布より、図8に示すよう
に、最大差分値がある値以下となる領域が無彩色領域、
また差分値が上記とは異なるある値以上となる領域が有
彩色領域、さらに、上述のように規定された有彩色領域
と無彩色領域に挟まれた、そのどちらでもない領域が未
確定領域と決定される(S32)。そして、ラインごと
に上記差分検出部4によって、上記の有彩色領域、無彩
色領域、未確定領域のそれぞれにおける発生数A、B、
Cがカウントされる(S33)。
B、Cよりラインの種類が判別される。すなわち、先
ず、有彩色領域での発生数Aが所定のしきい値αと比較
され、A>αであれば(S34でYES)、当該ライン
は有彩色情報を含むカラーラインであると自動的に判定
される(S35)。
無彩色領域での発生数Bが所定のしきい値βと比較さ
れ、B>βであれば(S36でYES)、当該ラインは
無彩色情報のみのモノクロラインであると自動的に判定
される(S37)。
件のどちらも満たさないラインに関しては、未確定領域
での発生数Cに応じて、濃度分布補正部6によってカラ
ー濃度分布が補正され、当該ラインがカラーラインであ
るか、モノクロラインであるかの再判定が行われる。す
なわち、このような場合には、濃度分布補正部6にて、
上記有彩色領域での発生数Aに、未確定領域での発生数
Cの半分の値C’(ただし、C’は小数点以下を切り捨
てとする)を加えた値が求められる(S38)。そし
て、求められた値A+C’が所定のしきい値αと比較さ
れ、A+C’>αであれば(S39でYES)、当該ラ
インは有彩色情報を含むカラーラインであると判定され
る(S40)。A+C’≦αであれば(S39でN
O)、当該ラインは無彩色情報のみのモノクロラインで
あると判定される(S41)。
的に説明する。上述したように、αは有彩色判別のため
の所定しきい値、βは無彩色判別のための所定しきい値
である。図9(a)は、有彩色領域での発生数Aはαよ
りも下回っており、無彩色領域での発生数Bはβを上回
っているため、自動的に当該ラインはモノクロラインで
あると判定され、次のラインの判定に移る。また、図9
(b)では、有彩色領域での発生数Aがαを上回ってい
るため、自動的に当該ラインがカラーラインであると判
定される。
がαを下回っており、かつ無彩色領域での発生数Bがβ
を下回っているため、当情報だけでは判定できない。こ
のため、未確定領域での発生数Cにより判定結果が補正
される。すなわち、未確定領域での1/2発生数C’と
有彩色領域での発生数Aとの合計値がαを上回っている
ため、最終的に当該ラインがカラーラインであると判定
される。
域での1/2発生数C’と有彩色領域での発生数Aとの
合計値がαを上回っている場合であるが、もし上記合計
値がαを下回った場合は、最終的に当該ラインがモノク
ロラインであると判定される。この判定結果が上記濃度
分布判別部5または濃度分布補正部6におけるラインの
種類の最終判定結果となる。
装置1では、有彩色領域と無彩色領域との境界にあたる
中間色部分等を、どちらの領域とも判断できない未確定
領域として別にしておき、先ず、有彩色領域および無彩
色領域における画素の発生数より当ラインがカラーライ
ンであるか否かの判別を行う。この判別が可能であれ
ば、そのまま、その結果を最終的な判別結果とする。
未確定領域における画素の発生数を考慮して、カラー濃
度分布を補正し、当ラインがカラーラインであるか否か
の再判別を行うことによって、下地部分やパステルカラ
ー等の部分に対しても考慮した判別が可能となる。
る原稿の種類の判別動作について図10のフローチャー
トを用いて説明する。
5または濃度分布補正部6においてあるラインがカラー
ラインであると判定された場合には、カラーラインカウ
ンタ7が1カウントアップされる。したがって、原稿の
全てのラインについての判別が終了した時点では、上記
カラーラインカウンタ7には上記原稿におけるカラーラ
インの総数Dがカウントされている。
ンカウンタ7によりカウントされたカラーラインの総数
Dを入力値として(S51)、該カラーラインの総数D
を予め設定された所定のしきい値γと比較する(S5
2)。そして、D>γであれば(S52でYES)、当
該原稿はカラー原稿であると判定される(S53)。一
方、D≦γであれば(S52でNO)、当該原稿はモノ
クロ原稿であると判定される(S54)。
おけるプリントモードが所望のモードに設定され、原稿
が複写される。すなわち、上記原稿がモノクロ原稿の場
合には、Kのトナー単色でコピーが行われ、カラー原稿
の場合には、Y、MおよびCの3色トナーもしくはY、
M、CおよびKの4色トナーでコピーが行われる。
クロ原稿が3色もしくは4色のトナーでコピーされるこ
とがなくなり、無駄なトナーの消費が無くなる。また、
モノクロ原稿がカラートナーの合成によってコピーされ
ることがなくなるので、微妙な色ずれにともなう画像の
輪郭のぼやけがなくなるとともに、文字データや細線部
等が鮮明に複写できる。
別装置1は、濃度分布判別部5において、ライン毎のカ
ラー濃度分布を求め、該カラー濃度分布より有彩色領
域、無彩色領域、および未確定領域での発生数を求め、
有彩色領域および無彩色領域の発生数をそれぞれ所定の
しきい値と比較することによって当該ラインがカラーラ
インであるか否かの判別を行っている。
ン全体でのトータルな特徴をとらえて、微小なカラー領
域を含む画像から、広範囲なカラー領域を含む画像まで
大局的に原稿の色種判別を行うことができる。すなわ
ち、従来の色種判別装置1では、カラーラインの判別に
当たって、所定数の連続カラー画素が基本単位となって
おり、比較的小領域のカラー領域によって構成されるよ
うな画像、例えば、網点などで構成されるカラー画像の
判別が行えないという問題があったが、本実施の形態に
係る色種判別装置1では、上記問題は生じない。
画素が有彩色領域、無彩色領域および未確定領域のいず
れに含まれるかの判断基準となるしきい値については、
これらのしきい値は具体的な定数ではなく状況や環境に
応じて種々変更できるものである。したがって、これら
のしきい値を変更することによって、どのような原稿を
カラー原稿であると判定し、どのような原稿をモノクロ
原稿と判定するかについての境界線を自由に設定するこ
とができる。
準を制御したいような状況、たとえば、モノクロ原稿の
一部に有彩色データが含まれているような原稿につい
て、その境界線を自由に設定することができ、用途に応
じた原稿のカラー/モノクロ判定ひいては用途に応じた
原稿の印刷が可能となる。具体的には、モノクロ原稿に
赤印鑑が1つないしは複数押されているような原稿、モ
ノクロ原稿に朱書がなされているような原稿を、カラー
原稿と判定するかモノクロ原稿と判定するか自由に設定
することができる。
は、スキャナ部2より与えられた画像データを一旦画像
メモリに記憶する必要がなく、与えられる画像データを
直接処理することで、リアルタイムにカラー原稿かモノ
クロ原稿かの判定をおこなうことができる。つまり、大
規模な画像メモリを用いない簡易な回路構成で高速に原
稿の色種判別を行うことができる。
1は、濃度分布判別部5において、有彩色領域および無
彩色領域の画素の個数より、カラーラインの判別が行え
なかった場合には、濃度分布補正部6において、未確定
領域の画素の個数を考慮したカラー濃度分布の補正を行
い、この補正結果に基づいてラインの再判別を行ってい
る。これにより、従来では原稿の色種判別の上で無視さ
れていた下地部分やパステルカラー等の中間色部分に対
しても考慮された判別が可能となる。
であるか、モノクロ原稿であるかの判別が行われるに当
たって、Y、MおよびCの各色成分における濃度値が用
いられているが、通常、スキャナ部2よりの入力色成分
となるR(赤)、G(緑)、およびB(青)のいわゆる
3原色の濃度値データに基づいてカラー原稿か否かの判
定を行い、しかる後にR、GおよびBのデータを、Y、
MおよびCのデータに変換して、原稿の色種判別結果に
基づく印刷を行うことも可能である。
のように、上記読取データより、各画素毎のカラー濃度
を数値化して検出するカラー濃度検出手段と、上記カラ
ー濃度検出手段により求められるカラー濃度より1ライ
ン毎のカラー濃度分布を求め、該カラー濃度分布より当
該ラインが有彩色情報を含むカラーラインであるか否か
を判別する濃度分布判別手段と、上記濃度分布判別手段
により、カラーラインであると判断されるラインの総数
をカウントするカラーラインカウント手段と、カラーラ
インカウント手段によりカウントされるカラーラインの
総数が、予め設定された所定のしきい値を超えた場合
に、当該原稿が有彩色情報を含むカラー原稿であると判
定する原稿色種判定手段とを備えている構成である。
の濃度分布に基づいて当該ラインがカラーラインである
か否かの判別を行うため、大局的な特徴をとらえた判別
が可能となり、原稿の色種判別精度を向上させることが
できると共に、用途やニーズに応じた柔軟な判定を可能
とすることができるという効果を奏する。
ライン毎にカラーラインであるか否かの判別をし、この
ライン情報によって原稿全体の色種判別を行うため、こ
の処理にともなうメモリとしては1ライン分だけでよ
く、大規模な画像メモリを必要とせず、さらに、ライン
処理の流れはスキャンの走査方向に準じているため、高
速な処理が行えるという効果を併せて奏する。
ように、請求項1の構成に加えて、前記カラー濃度検出
手段は、複数の入力色成分の各色データ相互間のデータ
量の差分値を求め、算出された差分値のうち、絶対値が
最大となる差分値を上記カラー濃度として上記濃度分布
判別手段へ出力する構成である。
えて、前記カラー濃度検出手段により検出されるカラー
濃度は、複数の入力色成分の各色データ相互間のデータ
量の差分値のうち、絶対値が最大となる差分値によって
与えられるので、上記カラー濃度を1つのパラメータで
表すことができ、簡易な回路構成と高速な処理が可能と
なるという効果を奏する。
ように、請求項1および2の構成に加えて、前記濃度分
布判別手段は、前記カラー濃度検出手段から出力される
各画素のカラー濃度より、あるラインに含まれる全ての
画素をカラー画素からなる有彩色領域、モノクロ画素か
らなる無彩色領域、上記有彩色領域および無彩色領域の
いずれにも属さない画素からなる未確定領域に分類し
て、それぞれの領域ごとに含まれる画素の個数をカウン
トし、有彩色領域および無彩色領域に含まれる画素の個
数より当該ラインがカラーラインであるか否かの判別を
行い、さらに、色種判別装置は、上記濃度分布判別手段
によってカラーラインであるか否かの判別が行えなかっ
た場合に、未確定領域の個数により前記濃度判別手段の
結果を補正して、上記補正結果に基づいて当該ラインが
カラーラインであるか否かの再判別を行う濃度分布補正
手段を有する構成である。
効果に加えて、従来ではカラーかモノクロか判定しきれ
ないパステルカラーのような中間色の画素、すなわち未
確定領域に含まれる画素の個数が多いラインについて
も、上述のような中間色の画素を考慮したカラーライン
の判別が可能となり、カラーライン判別の判別精度を向
上させることができると共に、用途やニーズに応じた柔
軟な判定をすることができるという効果を奏する。
別装置の構成を示すブロック図である。
稿の画像データを示す説明図である。
ローチャートである。
カラー濃度検出動作を示すフローチャートである。
を示す説明図である。
って求められるカラー濃度分布の例を示すグラフであ
る。
別動作を示すフローチャートである。
濃度分布を、有彩色領域、無彩色領域および未確定領域
に分割した例を示すグラフである。
濃度分布より、有彩色領域、無彩色領域および未確定領
域の発生頻度を求めた例を示すグラフである。
判定部における原稿の色種判定動作を示すフローチャー
トである。
段) 8 カラー/モノクロ判定部(原稿色種判定手段)
Claims (3)
- 【請求項1】原稿を読み取って複数の色成分からなる読
取データとして算出する読取手段より上記読取データを
受け取り、該読取データに基づいて原稿が有彩色情報を
含むカラー原稿であるか、または無彩色情報のみからな
る白黒原稿であるかを判別する色種判別装置において、 上記読取データより、各画素毎のカラー濃度を数値化し
て検出するカラー濃度検出手段と、 上記カラー濃度検出手段により求められるカラー濃度よ
り1ライン毎のカラー濃度分布を求め、該カラー濃度分
布より当該ラインが有彩色情報を含むカラーラインであ
るか否かを判別する濃度分布判別手段と、 上記濃度分布判別手段により、カラーラインであると判
断されるラインの総数をカウントするカラーラインカウ
ント手段と、 カラーラインカウント手段によりカウントされるカラー
ラインの総数が、予め設定された所定のしきい値を超え
た場合に、当該原稿が有彩色情報を含むカラー原稿であ
ると判定する原稿色種判定手段とを備えていることを特
徴とする色種判別装置。 - 【請求項2】前記カラー濃度検出手段は、複数の入力色
成分の各色データ相互間のデータ量の差分値を求め、算
出された差分値のうち、絶対値が最大となる差分値を上
記カラー濃度として上記濃度分布判別手段へ出力するこ
とを特徴とする請求項1記載の色種判別装置。 - 【請求項3】前記濃度分布判別手段は、前記カラー濃度
検出手段から出力される各画素のカラー濃度より、ある
ラインに含まれる全ての画素をカラー画素からなる有彩
色領域、モノクロ画素からなる無彩色領域、上記有彩色
領域および無彩色領域のいずれにも属さない画素からな
る未確定領域に分類して、それぞれの領域ごとに含まれ
る画素の個数をカウントし、有彩色領域および無彩色領
域に含まれる画素の個数より当該ラインがカラーライン
であるか否かの判別を行い、 さらに、色種判別装置は、上記濃度分布判別手段によっ
てカラーラインであるか否かの判別が行えなかった場合
に、未確定領域の個数により前記濃度判別手段の結果を
補正して、上記補正結果に基づいて当該ラインがカラー
ラインであるか否かの再判別を行う濃度分布補正手段を
有することを特徴とする請求項1および請求項2に記載
の色種判別装置。
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