JP4049136B2 - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、複数種の画像処理を実行可能な構成にされ、画像処理の指定コードが入力されると、指定コードに対応する画像処理を、処理対象のラスタ画像データに対して実行する画像処理装置と、そのプログラムとに関する。
従来より、画像処理装置としては、Windows(登録商標)等のオペレーティングシステムにて動作する情報処理装置が知られている。この種の情報処理装置では、二つ以上のラスタ画像を重ね合わせて描画する際に、ROP(ラスタオペレーション:Raster Operation)処理を実行する。具体的に、ROP処理では、ソースデータと処理対象のラスタ画像データとを用いて、ROP番号に対応する論理演算を行うことにより、処理対象のラスタ画像データに対し、ソースデータに基づく画像処理を行う。尚、ソースデータとは、画像処理(ROP処理)に供されるラスタ画像データのことであり、具体的には、演算式(論理演算式)を構成するオペランドに入力されるデータのことを示す。
ROP番号は、画像処理の指定コードであり、情報処理装置は、ROP番号と演算式(論理演算式)との対応関係から、指定可能なROP番号の数に応じた複数種の画像処理を実現する。即ち、この種の情報処理装置は、ROP番号が入力されると、上記対応関係に従って、ROP番号に対応する論理演算を、処理対象のラスタ画像データとソースデータとを用いて実行することにより、ROP番号に対応する画像処理を実現する。
ROP処理としては、ROP2,ROP3,ROP4といった複数種の規格が存在するが、例えばROP3規格のROP処理では、二種類のソースデータと、処理対象のラスタ画像データと、を用いて論理演算し、ROP番号に対応する画像処理を実現する。
具体的に、このROP3規格のROP処理では、規格サイズのラスタ画像データで構成されるブラシデータと、任意サイズのラスタ画像データで構成されるソースビットマップと、をソースデータとして用いて、処理対象のラスタ画像データ(ディスティネーションビットマップ)に対する画像処理を実現する。
ソースビットマップを用いたROP処理では、ディスティネーションビットマップにおけるソースビットマップと同サイズの領域を、そのソースビットマップを用いて論理演算することで、上記領域に、ROP番号に対応する画像処理を施す。
一方、ブラシデータを用いたROP処理では、ディスティネーションビットマップにおける画像処理対象領域を、規格サイズの区画毎に、ブラシデータを用いて論理演算することにより、画像処理対象領域に、ROP番号に対応する画像処理を施し、ディスティネーションビットマップにパターンを形成する。尚、ブラシデータを用いたROP処理は、ブラシ効果(塗りつぶし効果)を実現するのに用いられる。
ところで、ROP処理にて画像処理されたデータは、プリンタ装置等の画像形成装置に入力されて画像形成処理(印刷処理)に供されるが、この場合に、ブラシデータにてROP処理したデータを画像形成装置に入力すると、画像形成装置の種類によっては、形成画像の解像度が高すぎ、ブラシデータにて生成したパターンが非常に小さく表現されてしまう場合がある。尚、図18は、描画能力の低い画像形成装置(印刷解像度が低解像度の装置)と、描画能力の高い画像形成装置(印刷解像度が高解像度の装置)との両者に、同一のブラシデータを用いてROP処理したラスタ画像データに基づく画像を、描画させた場合のブラシの描画態様を示した説明図である。
このような現象が生じるのは、ブラシデータが一定サイズに規格化されているのに対し、画像形成装置の描画能力(印刷解像度)が機種毎に異なることに起因する。画像形成装置の描画能力が高い場合には、被画像形成体に形成される画像のドット密度が高いため、規格サイズ(規定ドット数)の区画毎にパターンを形成すると、被画像形成体上でパターンが微細に表現されてしまうのである。
このような問題への対処方法としては、ブラシデータのドットパターンを、同一サイズ(規格サイズ)に保持しながら、印刷解像度に応じてドットパターンを変更することにより、パターンを仮想的に拡大表現する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−331297号公報
しかしながら、上記の従来手法では、複雑なドットパターン等、パターンの種類によっては、拡大表現するのが難しい場合あり、高解像度の描画能力を有する画像形成装置に対しては、パターンが過小に表現されてしまう現象に、十分対処することができないといった問題があった。また、従来手法では、ROP処理が考慮されていないため、ROP処理の内容によっては、上記の手法を用いて拡大表現するのが難しい場合があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであって、描画対象のラスタ画像に対し、規格サイズに限定されずにパターンを形成可能な技術を提供することを第1の目的とし、画像形成装置の描画能力に適したパターンを描画対象のラスタ画像に形成することが可能な技術を提供することを第2の目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の画像処理装置は、複数種の画像処理を実行可能な構成にされ、画像処理の指定コードが入力されると、上記複数種の画像処理の中から、入力された指定コードに対応する画像処理を、処理対象のラスタ画像データに対して実行するラスタオペレーション手段を備える。
ラスタオペレーション手段は、第1種の指定コードが入力されると、任意サイズのラスタ画像データをソースデータとして用いて、処理対象のラスタ画像データに対し、入力された指定コードに対応する画像処理を実行し、第2種の指定コードが入力されると、規定サイズのパターン画像データをソースデータとして用いて、処理対象のラスタ画像データに対し、規定サイズの区画毎に、入力された指定コードに対応する画像処理を実行して、処理対象のラスタ画像にパターンを形成する。
また、この画像処理装置は、サイズ変更手段と、組合せ導出手段と、等価処理手段と、を備え、サイズ変更手段は、第2種の指定コードに対応する画像処理の実行指示が入力されると、実行指示に対応する画像処理で用いられるパターン画像データを、拡大処理又は縮小処理する。一方、組合せ導出手段は、上記実行指示が入力されると、実行指示に対応する第2種の指定コードにて実現される画像処理、と等価な画像処理を実現可能な第1種の指定コードの組合せを導出する。
等価処理手段は、組合せ導出手段の導出結果に従って、等価な画像処理を実現可能な第1種の指定コードをラスタオペレーション手段に入力すると共に、画像処理に用いるソースデータとしてサイズ変更手段による処理後のパターン画像データを設定することにより、実行指示に対応する第2種の指定コードと等価な画像処理を、ラスタオペレーション手段に実行させる。
この画像処理装置によれば、規格サイズのパターン画像データ(ラスタ画像データ)を用いて処理対象にパターンを形成するための第2種の指定コードが入力されると、第2種の指定コードを第1種の指定コードの組合せに変換して、第2種の指定コードと等価が画像処理を処理対象のラスタ画像データに施し、処理対象のラスタ画像にパターンを形成する。このため、請求項1記載の画像処理装置によれば、規格サイズのパターン画像データを、任意サイズに拡大・縮小処理して、任意サイズのパターンを、処理対象のラスタ画像に形成することができる。
従って、この発明によれば、画像形成装置の描画能力(印刷解像度)に適したパターンを、処理対象のラスタ画像に形成することができ、従来のように、画像形成装置の描画能力が高すぎることに起因して、パターンが画像形成装置にて過小に表現されてしまうのを防止することができる。尚、上記の画像処理装置は、第2種の指定コードを例外なく第1種の指定コードに変換する構成にされてもよいが、好ましくは、請求項2記載のように構成されるとよい。
請求項2記載の画像処理装置は、上記ラスタオペレーション手段を備えると共に、要否判断手段と、通常制御手段と、サイズ変更手段と、組合せ導出手段と、等価処理手段と、を備える。この画像処理装置では、第2種の指定コードに対応する画像処理の実行指示が入力されると、要否判断手段により、実行指示に対応する画像処理で用いられるパターン画像データのサイズ変更操作が必要か否かが判断される。
この画像処理装置は、要否判断手段によりサイズ変更操作が不要と判断されると、通常制御手段にて、実行指示に対応する第2種の指定コードを、ラスタオペレーション手段に入力することにより、上記実行指示に対応する画像処理を、ラスタオペレーション手段に実行させる。一方、この画像処理装置は、要否判断手段によりサイズ変更操作が必要と判断されると、サイズ変更手段及び組合せ導出手段並びに等価処理手段を起動する。
サイズ変更手段は、要否判断手段によりサイズ変更操作が必要と判断されると、サイズ変更操作として、実行指示に対応する画像処理で用いられるパターン画像データを、拡大処理又は縮小処理する。一方、組合せ導出手段は、要否判断手段によりサイズ変更操作が必要と判断されると、実行指示に対応する第2種の指定コードにて実現される画像処理、と等価な画像処理を実現可能な第1種の指定コードの組合せを導出する。
等価処理手段は、この組合せ導出手段の導出結果に従って、上記等価な画像処理を実現可能な第1種の指定コードをラスタオペレーション手段に入力すると共に、画像処理に用いるソースデータとしてサイズ変更手段による処理後のパターン画像データを設定することによって、実行指示に対応する第2種の指定コードと等価な画像処理を、ラスタオペレーション手段に実行させる。
このように構成された請求項2記載の画像処理装置によれば、請求項1記載の画像処理装置と同様、任意サイズのパターンを、処理対象のラスタ画像に形成することができるので、画像形成装置の描画能力(印刷解像度)に適したパターンを形成することができ、画像形成装置の描画能力(印刷解像度)が高すぎることに起因して、パターンが過小に表現されてしまうのを防止することができる。
更に、この発明によれば、要否判断手段が、サイズ変更操作の必要有無を判断し、必要がなければ、通常通り、第2種の指定コードをラスタオペレーション手段に入力して、第2種の指定コードに基づく画像処理を、ラスタオペレーション手段に実行させるので、サイズ変更操作が不要である場合に、画像処理速度が低下するのを防止することができる。
尚具体的に、要否判断手段は請求項3記載のように構成することができる。請求項3記載の画像処理装置では、画像形成制御手段が、画像形成装置に接続され、上記実行指示が入力されると、実行指示に対応する画像処理が施されたラスタ画像データを、画像形成装置に入力することにより、その画像形成装置に、上記実行指示に対応する画像処理が施されたラスタ画像を、被画像形成体に形成させる。
この画像処理装置における要否判断手段は、画像形成装置によって被画像形成体に形成されるラスタ画像の解像度に基づき、上記実行指示に対応する画像処理で用いられるパターン画像データのサイズ変更操作が必要か否かを判断する。
このように構成された請求項3記載の画像処理装置によれば、画像形成装置の描画能力に応じてサイズ変更操作の必要有無を判断するので、画像形成装置の描画能力に合わせて、パターンのサイズ調整を行うことができ、画像形成装置の描画能力(印刷解像度)に適したパターンを被画像形成体に形成することができる。
尚、画像形成装置の描画能力が高い場合に問題となるパターンの過小表現に対応するためには、要否判断手段及びサイズ変更手段を、請求項4記載のように構成するとよい。請求項4記載の画像処理装置では、画像形成装置が被画像形成体に形成するラスタ画像の解像度が基準値より大きい場合に、要否判断手段が、実行指示に対応する画像処理で用いられるパターン画像データのサイズ変更操作を必要と判断し、要否判断手段によりサイズ変更操作が必要と判断されると、サイズ変更手段が、実行指示に対応する画像処理で用いられるパターン画像データを、拡大処理する。
この発明によれば、画像形成装置で実現される解像度が基準値より大きい場合に、パターン画像データの拡大処理が実行されるので、画像形成装置の描画能力が高い場合に、被画像形成体に形成されるラスタ画像において、パターンが過小に表現されるのを防止することができる。
ところで、パターンが画像形成時に過小に表現されてしまう現象とは反対に、画像形成装置の描画能力が低いと、用紙等の被画像形成体に形成される画像のドット密度が低いため、パターンが画像形成時に過大に表現される。この場合、パターンの過大表現によって、画像形成装置により表現される画像全体のバランスが悪化する場合があるので、要否判断手段及びサイズ変更手段は、請求項5記載のように構成されるとよい。
請求項5記載の画像処理装置では、画像形成装置によって被画像形成体に形成されるラスタ画像の解像度が基準値より小さい場合に、要否判断手段が、上記実行指示に対応する画像処理で用いられるパターン画像データのサイズ変更操作を必要と判断し、要否判断手段によりサイズ変更操作が必要と判断されると、サイズ変更手段が、上記実行指示に対応する画像処理で用いられるパターン画像データを、縮小処理する。
この発明によれば、画像形成装置の描画能力が低い場合にパターンが大きく表現されてしまうのを防止することができ、画像形成装置により表現される画像全体のバランスが悪化するのを防止することができる。尚、サイズ変更手段は、解像度が上限値より大きい場合に、パターン画像データを拡大処理し、解像度が下限値より小さい場合に、パターン画像データを縮小処理する構成にされてもよい。
その他、パターン画像データが、単色のべた画像を示す画像データである場合には、拡大処理・縮小処理しても、その効果がなく、処理対象のラスタ画像に形成されるパターンは同一のものとなるので、要否判断手段は、請求項6記載のように、上記実行指示に対応する画像処理で用いられるパターン画像データが単色の画像データであると、画像形成装置の解像度に拘わらず、パターン画像データのサイズ変更操作を不要と判断する構成にされるとよい。このように構成された請求項6記載の画像処理装置によれば、拡大処理・縮小処理をしても効果のないパターン画像データに対して無駄な処理を実行しなくて済み、画像処理能力が向上する。
また、上記画像処理装置には、第2種の指定コードに属する指定コード毎に、その指定コードに基づいてラスタオペレーション手段が実行する画像処理、と等価な画像処理を実現可能な第1種の指定コードの組合せを記憶する記憶手段を設けて、組合せ導出手段が、上記組合せを記憶する記憶手段の記憶内容に基づいて、等価な画像処理を実現可能な第1種の指定コードの組合せを導出するように、画像処理装置を構成するとよい。
このように構成された請求項7記載の画像処理装置によれば、記憶手段の記憶内容に従って組合せを導出するので、指定コードと画像処理内容(論理演算式)との対応関係を解析する必要がなく、第2種の指定コードから第1種の指定コードへの変換処理(組合せ導出処理)を高速に実行することができる。
また、上述したROP3規格やROP4規格のROP処理では、規格サイズのパターン画像データ(ブラシデータ)、及び、任意サイズのラスタ画像データ(ソースビットマップ)の双方を用いた論理演算を行うことができるため、パターン画像データと共に任意サイズのラスタ画像データを用いた画像処理を指示する第2種の指定コードが入力された場合には、等価な画像処理を第1種の指定コードにて実現する場合、ソースデータとして、サイズ変更手段による変換後のパターン画像データと、第2種の指定コードの入力の際にソースデータとして指定された任意サイズのラスタ画像データとを、択一的にソースデータに設定し、第1種の指定コードに基づく画像処理を、ラスタオペレーション手段に実行させる必要がある。
従って、ラスタオペレーション手段が、第2種の指定コードに対応する画像処理の際に、処理対象のラスタ画像データに対し、規定サイズのパターン画像データをソースデータとした画像処理と併せて、任意サイズのラスタ画像データをソースデータとした画像処理を実行可能な構成にされた画像処理装置においては、記憶手段及び組合せ導出手段を請求項8記載のように構成するとよい。
請求項8記載の画像処理装置における記憶手段は、第2種の指定コードに属する指定コード毎に、その指定コードに基づいてラスタオペレーション手段が実行する画像処理、と等価な画像処理を実現可能な第1種の指定コードの組合せと、その組合せを構成する各指定コードに対応する画像処理の際にソースデータとして設定すべき画像データの種類と、を記憶し、組合せ導出手段は、この記憶手段の記憶内容に基づいて、上記等価な画像処理を実現可能な第1種の指定コードの組合せ、及び、各指定コード入力の際にソースデータとして設定する画像データを導出する。
等価処理手段は、この組合せ導出手段の導出結果に従って、第1種の指定コードをラスタオペレーション手段に入力すると共に、画像処理に用いるソースデータを設定することにより、実行指示に対応する第2種の指定コードと等価な画像処理を、ラスタオペレーション手段に実行させる。
このように構成された請求項8記載の画像処理装置によれば、第2種の指定コードの入力の際に、パターン画像データに加えて、任意サイズのラスタ画像データがソースデータに指定された場合であっても、サイズ変更操作後のパターン画像データと、上記指定コード入力の際に指定された任意サイズのラスタ画像データを、択一的に、第1種の指定コードに対応する画像処理の際のソースデータとして設定することができる。従って、本発明によれば、複雑な画像処理の実行指示が入力された場合であっても、第1種の指定コードにて等価な画像処理を実現でき、上述したパターンの過小表現等の問題を解消することができる。
また、第1種の指定コードが入力されると、ラスタオペレーション手段が、処理対象のラスタ画像データにおけるソースデータと同サイズの領域に対し、入力された指定コードに対応する画像処理を実行する構成にされている場合には、等価処理手段を、請求項9記載のように構成するとよい。
請求項9記載の画像処理装置における等価処理手段は、処理対象のラスタ画像データにおける上記実行指示に対応する画像処理の対象領域に対し、ソースデータとして用いるパターン画像データのサイズに対応する区画毎に、組合せ導出手段により導出された第1種の指定コードに対応する画像処理を、ラスタオペレーション手段に実行させることにより、上記等価な画像処理を実現する。
このように構成された請求項9記載の画像処理装置によれば、ラスタオペレーション手段が、第1種の指定コードに対応する画像処理にて、処理対象のラスタ画像にパターンを形成するための機能を有しない場合であっても、等価処理手段が第1種の指定コードに対応する画像処理を、画像処理対象領域に対して、パターン画像データのサイズに対応する区画毎に実行するため、処理対象のラスタ画像にパターンを形成することができる。
ラスタオペレーション手段が上記のように構成されたものとしては、Windows(登録商標)が知られているが、本発明によれば、このラスタオペレーション手段に対しても有効に機能し、パターン画像データを任意サイズのものとしてROP処理し、処理対象のラスタ画像にパターンを形成することができる。
また、第1種の指定コードが入力されると、ラスタオペレーション手段が、処理対象のラスタ画像データにおけるソースデータと同サイズの領域に対し、入力された指定コードに対応する画像処理を実行する構成にされている場合には、請求項10記載のように、結合画像生成手段を、画像処理装置に設けてもよい。
請求項10記載の画像処理装置では、結合画像生成手段が、サイズ変更手段による処理後のパターン画像データを複数配列して、実行指示に対応する画像処理の対象領域と同サイズの結合画像データを生成し、等価処理手段が、画像処理に用いるソースデータとして、サイズ変更手段による処理後のパターン画像データに代え、結合画像生成手段により生成された結合画像データを設定する構成にされている。
このように構成された請求項10記載の画像処理装置によれば、ラスタオペレーション手段が、第1種の指定コードに対応する画像処理として、処理対象のラスタ画像にパターンを形成するための機能を有しない場合であっても、結合画像生成手段が、パターン画像データを複数個結合して、画像処理の対象領域に対応するサイズのパターン画像データ(結合画像データ)を生成するので、第1種の指定コードにて、処理対象のラスタ画像にパターンを形成することができる。
尚、上述した画像処理装置を構成する各手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを、汎用コンピュータにインストールすれば、その汎用コンピュータを、本発明の画像処理装置として構成することができる。
請求項11記載のプログラムは、請求項1記載の画像処理装置におけるサイズ変更手段、組合せ導出手段、及び、等価処理手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである。このプログラムを、コンピュータに実行させれば、そのコンピュータを上述の効果を発揮する画像処理装置として構成することができる。
また、請求項12記載のプログラムは、請求項2〜請求項6のいずれかに記載の画像処理装置における要否判断手段、通常制御手段、サイズ変更手段、組合せ導出手段、及び、等価処理手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラムである。このプログラムを、コンピュータに実行させれば、そのコンピュータを上述の効果を発揮する画像処理装置として構成することができる。尚、請求項11,12記載のプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することができる。
以下に本発明の実施例について、図面とともに説明する。
図1は、本発明が適用された画像形成システム1の構成を表す説明図である。本実施例の画像形成システム1は、画像形成装置としてのプリンタ装置10と、このプリンタ装置10と通信可能に接続された情報処理装置30と、を備える。
プリンタ装置10は、周知のプリンタ装置(インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等)と同様の構成にされており、主に、給紙部11と、用紙搬送部15と、画像形成部17と、これらを統括制御する制御部19と、を備える。給紙部11は、A4等にカットされた長方形状の用紙を積層(堆積)する給紙トレイ13を備え、給紙トレイ13に積層された用紙のうち最上位の用紙を、所定方向に取り出して、用紙搬送部15に送出する。
用紙搬送部15は、給紙部11から送出された用紙を、画像形成地点に搬送する。画像形成部17は、制御部19に制御され、画像形成地点にて、用紙に情報処理装置30から入力された画像データ(入力画像データ)に基づく画像を形成する。尚、プリンタ装置10がインクジェットプリンタである場合、画像形成部17は、用紙の供給方向とは垂直なライン方向に、インクを噴射する記録ヘッド(図示せず)を走査し、ライン方向に沿う画像形成地点にて、所定ライン毎に、入力画像データに基づく画像を用紙に形成する。
一方、プリンタ装置10がレーザプリンタである場合、画像形成部17は、トナー像を担持する像担持体と転写体との接点である画像形成地点にて、その地点を通過する用紙に、像担持体が担持するトナー像を静電気力により転写し、用紙に画像を形成する。このようにして、用紙には、供給方向から順に画像が形成される。この用紙は、画像形成後、図示しない排紙トレイに排出される。
以上に説明した装置内各部を統括制御する制御部19は、情報処理装置30と通信可能に接続され、情報処理装置30から入力される画像データ(入力画像データ)に基づいて、画像形成部17を制御し、画像形成部17に画像を形成させる。
一方、情報処理装置30は、各種演算処理を行うCPU31と、各種プログラムを記憶するROM33と、CPU31によるプログラム実行時に作業領域として使用されるRAM35と、各種データやアプリケーションを記憶する記憶装置(ハードディスク装置)37と、当該情報処理装置30とプリンタ装置10とを双方向通信可能に接続するインタフェース39と、各種情報を表示する液晶ディスプレイ等からなる表示部41と、キーボードやポインティングデバイス等からなる入力部43と、を備える。
図2は、CPU31が各種プログラムを実行することにより情報処理装置30内で実現される機能を示す機能ブロック図である。図2に示すように、情報処理装置30は、各種プログラムの実行により、ROP処理部51、及び、プリンタドライバ53、及び、ROP処理制御部55として機能する。
ROP処理部51は、複数種の画像処理(ROP処理)を、画像処理の指定コードであるROP番号に基づいて実行可能に構成されたものである。本実施例では、Windows(登録商標)のグラフィックデバイスインタフェース(GDI:Graphics Device Interface)にてサポートされるROP処理が、ROP処理部51で実行されることとするが、ROP処理部51は、この構成に限定されるものではないことを言及しておく。
続いて、Windows(登録商標)が備えるROP3規格のROP処理部51の構成について、簡単に説明する。
ROP処理部51は、「00」から「ff」(16進数表示)までのROP番号について、ROP番号と演算式(論理演算式)との対応関係を記憶しており、ROP番号が入力されると、256通りの演算式の組み合わせの中から、ROP番号に対応する演算式を一つ選択し、ブラシデータ、ソースビットマップ、及び、ディスティネーションビットマップを、ROP番号に対応する演算式に従って結合し、結合結果を、ディスティネーションビットマップに反映させる。
即ち、ROP処理部51では、演算結果を、ディスティネーションビットマップに反映させることにより、ディスティネーションビットマップに対して、入力されたROP番号に対応する画像処理を施す。
ブラシデータは、規格サイズのラスタ画像データであり、ROP処理部51は、このブラシデータを用いたROP処理に対応するROP番号が入力されると、ROP処理に供される他方のラスタ画像データ(ディスティネーションビットマップ)の画像処理対象領域に対し、規格サイズの区画毎に、ブラシデータを用いて、ROP番号に対応した論理演算を実行し、これにより、ディスティネーションビットマップにパターンを形成する。
一方、ソースビットマップは、任意サイズのラスタ画像データであり、ROP処理部51は、このソースビットマップを用いたROP処理に対応するROP番号が入力されると、ROP処理に供される他方のラスタ画像データ(ディスティネーションビットマップ)におけるソースビットマップと同サイズの領域に対し、ソースビットマップを用いて、ROP番号に対応した論理演算を実行し、これにより、ディスティネーションビットマップにソースビットマップに基づく画像処理を施す。但し、ソースビットマップを用いた論理演算では、ブラシデータのような区画毎の連続した画像処理は実行されない。ROP処理部51において、ブラシデータは、ディスティネーションビットマップにパターンを形成するためのものとして取り扱われるが、ソースビップマップは、そのような位置付けにないためである。
また、このROP処理部51は、ブラシデータを用いた論理演算と同時に、ソースビットマップを用いた論理演算を行うことが可能な構成にされている。ROP処理部51は、ブラシデータ及びソースビットマップ及びディスティネーションビットマップを用いたROP処理に対応するROP番号が入力された場合、ブラシデータをソースデータとした画像処理と併せて、ソースビップマップをソースデータとした画像処理を、ディスティネーションビップマップに対して施す。尚、図3は、ROP処理部51におけるROP処理の一例を示した説明図であり、ROP3規格におけるROP番号「fe」及びROP番号「80」のROP処理結果を示すものである。
一方、プリンタドライバ53は、ROP処理制御部55にROP番号が入力されると動作するROP処理部51によって生成されたROP処理後の画像データ(ディスティネーションビットマップ)を、プリンタ装置10に対する入力画像データ(制御信号)に変換し、これをプリンタ装置10に入力するものである。プリンタ装置10では、プリンタドライバ53からの入力画像データに基づいて画像形成処理(印刷処理)が実行され、給紙部11から供給される用紙に、ROP処理後の画像データ(ディスティネーションビットマップ)に基づく画像(ラスタ画像)が形成される。
その他、ROP処理制御部55は、外部タスクから入力されたROP番号に対応する画像処理を、ROP処理部51に実行させるためのものである。このROP処理制御部55は、ブラシデータを用いない演算式に関連付けられたROP番号が入力された場合には、そのROP番号に対応するROP処理(論理演算)を、ROP処理部51に実行させる。
また、ブラシデータを用いる演算式に関連付けられたROP番号が入力された場合には、必要に応じて、ブラシデータを拡大又は縮小処理すると共に、上記入力されたROP番号を、そのROP番号に対応するROP処理(論理演算)と等価なROP処理(論理演算)をソースビットマップを用いて実現可能なROP番号に変換する。そして、上記拡大又は縮小処理したブラシデータをソースビットマップに設定し、変換後のROP番号に対応する処理(論理演算)を、ROP処理部51に実行させることにより、上記入力されたROP番号と等価な画像処理をディスティネーションビットマップに対して施す。
尚、ROP処理制御部55は、ブラシデータを用いる演算式に関連付けられたROP番号を、ブラシデータを用いない演算式であってソースビットマップを用いる演算式に関連付けられたROP番号の組合せに変換するために、ブラシデータを用いる演算式に関連付けられたROP番号と、そのROP番号にて実現される画像処理と等価な画像処理を実現可能なROP番号(ブラシデータを用いない演算式であってソースビットマップを用いる演算式に関連付けられたROP番号)の組合せと、を関連付けて記憶する変換テーブル55aを備える。
ROP番号は、16進数で2桁の数字で表されるが、1桁目、2桁目の数字が同じ(ぞろ目)のROP番号に対応するROP処理では、ソースビットマップ及びディスティネーションビットマップのみを用いた論理演算が実行される。また、ROP番号が「0」「5」「a」「f」で構成される場合(例えば、50,af,5a等)には、それに対応するROP処理で、ブラシデータ及びディスティネーションビットマップのみを用いた論理演算が実行される。
従って、ROP番号がブラシデータ及びソースビットマップ及びディスティネーションビットマップを用いた論理演算を行う類ものである場合でも、これに対応するROP処理を、ソースビットマップ及びディスティネーションビットマップのみを用いた論理演算と、ブラシデータ及びディスティネーションビットマップのみを用いた論理演算と、に分割して実行することが可能である。
即ち、ブラシデータを拡大又は縮小処理して、これをソースビットマップに設定しROP処理を実行する際には、ブラシデータ及びソースビットマップ及びディスティネーションビットマップを用いた論理演算を、ソースビットマップ及びディスティネーションビットマップのみを用いた論理演算と、ブラシデータ及びディスティネーションビットマップのみを用いた論理演算と、に分割すると共に、ブラシデータ及びディスティネーションビットマップのみを用いた論理演算を、それと等価なソースビットマップ及びディスティネーションビットマップのみを用いた論理演算に置き換えればよい。変換テーブル55aは、このような手法に基づいて作成され、装置内に搭載される。
図4は、変換テーブル55aの構成を表す説明図であって、ROP3規格のROP番号「e9」を例として示したものである。変換テーブル55aは、変換対象のROP番号を示す変換元番号情報と、そのROP番号の変換手順を示す変換手順情報とを、変換対象のROP番号毎に備える。尚、本実施例では、ブラシデータを用いる演算式に関連付けられたROP番号を、変換対象のROP番号とした。
変換手順情報は、主に、ブラシデータを用いない演算式に関連付けられたROP番号であって、変換対象のROP番号に対応するROP処理と等価なROP処理を実現可能なROP番号の組合せと、組合せを構成する各ROP番号に対応するROP処理の際に、ソースビットマップとして設定すべきラスタ画像データの種類を示すソース情報とからなる。
変換手順情報に記載された処理順序番号NMの順序で、その右欄にソース情報として記載されたラスタ画像データを、ソースビットマップに設定し、その右欄に変換先番号情報として記載されたROP番号に対応するROP処理を、ROP処理部51に実行させることにより、変換対象のROP番号に対応するROP処理と等価なROP処理は、実現される。
ROP番号「e9」に対応するROP処理では、ブラシデータのオペランドをP、ソースビットマップのオペランドをS、ディスティネーションビットマップのオペランドをDとした場合、演算式「not (D xor (S xor (P and (not(D and S)))))」に従う論理演算が実行される。
一方、ROP番号「77」に対応するROP処理では、演算「not(D and S)」に従う論理演算が行われ、ROP番号「88」に対応するROP処理では、演算式「S and D」に従う論理演算が行われ、ROP番号「66」に対応するROP処理では、演算式「S xor D」に従う論理演算が行われ、ROP番号「99」に対応するROP処理では、演算式「not (S xor D)」に従う論理演算が行われる。
即ち、ROP番号「e9」に対応するROP処理を、ブラシデータを用いない演算式(オペランドPを含まない演算式)に関連付けられたROP番号を用いて実現する場合には、図4に示すように、まず、ROP番号「e9」の入力と共に指定されたソースビットマップ(以下、これを「元ソースビットマップ」と表現する。)を、ソースビットマップに設定して、NM=1のROP番号「77」に対応するROP処理を実行し、次に、ROP番号「e9」の入力と共に指定されたブラシデータを拡大又は縮小処理してなる処理後のブラシデータ(変換済ブラシデータ)を、ソースビットマップに設定して、NM=2のROP番号「88」に対応するROP処理を実行する。
更に、元ソースビットマップを、ソースビットマップに設定して、NM=3のROP番号「66」に対応するROP処理を実行し、この後、ROP番号「e9」の入力と共に指定されたディスティネーションビットマップ(以下、これを「元ディスティネーションビットマップ」と表現する。)を、ソースビットマップに設定して、NM=4のROP番号「99」に対応するROP処理を実行すればよいことになる。
尚、ブラシデータを、ソースビットマップに設定する際には、ブラシデータを用いたROP処理と同様の効果を実現するために(即ち、パターンを形成するために)、特殊な処理を実行する必要があるが、これについては後述することにする。
本実施例のROP処理制御部55は、このようにして、ブラシデータを用いる演算式(オペランドPを含む演算式)に関連付けられたROP番号を、ブラシデータを用いない演算式であってソースビットマップを用いる演算式(オペランドPを含まずオペランドSを含む演算式)に関連付けられたROP番号の組合せに変換し、ブラシデータを用いたROP処理(論理演算)と等価なROP処理(論理演算)を実行する。
図5は、ROP指令と共にROP番号が入力されるとROP処理制御部55が実行するROP制御処理を表すフローチャートである。ROP制御処理を実行すると、ROP処理制御部55は、S110にて要否判定処理を実行することにより、ブラシデータのサイズ変更処理が必要か否かを判定し、要否判定処理にてサイズ変更処理が不要であると判定されると(S120でNo)、ROP指令時に当該ROP処理制御部55に入力されたROP番号を、ROP処理部51に入力すると共に、ROP指令時に指定されたブラシデータ及びソースビットマップ並びにディスティネーションビットマップを、ROP処理部51に入力して、ROP処理部51に、そのROP番号に対応するROP処理(論理演算)を実行させる(S130)。
一方、要否判定処理にてブラシデータのサイズ変更処理が必要であると判定されると(S120でYes)、ROP処理制御部55は、当該ROP処理制御部55に入力されたROP番号の変換手順情報が変換テーブル55aに登録されているか否か判断し(S125)、登録されていないと判断すると(S125でNo)、当該ROP処理制御部55に入力されたROP番号をROP処理部51に入力すると共に、指定されたブラシデータ及びソースビットマップ並びにディスティネーションビットマップをROP処理部51に入力して、ROP処理部51に、そのROP番号に対応するROP処理(論理演算)を実行させる(S130)。この後、当該ROP制御処理を終了する。
これに対し、当該ROP処理制御部55に入力されたROP番号の変換手順情報が変換テーブル55aに登録されていると判断すると(S125でYes)、ROP処理制御部55は、ブラシデータのサイズ変更処理を実行し(S150)、この後に、ROP変換処理を実行する(S160)。ROP処理制御部55は、以上の処理を、ROP指令と共にROP番号が入力される度に実行する。
図6は、このROP処理制御部55がS110で実行する要否判定処理を表すフローチャートであり、図7は、ROP処理制御部55がS150で実行するサイズ変更処理を表すフローチャートである。また、図8は、ROP処理制御部55がS160で実行するROP変換処理を表すフローチャートである。
要否判定処理を実行すると、ROP処理制御部55は、自身に入力されたROP番号が、ブラシデータを用いる演算式(オペランドPを含む演算式)に関連付けられたROP番号であるか否か判断し(S111)、ブラシデータを用いる演算式(オペランドPを含む演算式)に関連付けられたROP番号ではないと判断すると(S111でNo)、サイズ変更処理を不要と判定する(S117)。この後、当該要否判定処理を終了する。
一方、入力されたROP番号が、ブラシデータを用いる演算式に関連付けられたROP番号であると判断すると(S111でYes)、ROP処理制御部55は、ROP指令時にROP番号の入力と共に指定されたブラシデータが特定のブラシデータであるか否かを判断する(S112)。ここでは、単色のべた画像を示すブラシデータを、特定のブラシデータとして取り扱い、ROP指令時に指定されたブラシデータが特定のブラシデータであると判断すると(S112でYes)、サイズ変更処理を不要と判定する(S117)。
また、ROP指令時に指定されたブラシデータが特定のブラシデータではないと判断すると、ROP処理制御部55は、記憶装置37に記憶されたプリンタ装置10の印刷解像度に関する情報に基づいて、プリンタ装置10の印刷解像度が第一の閾値Th1より大きいか否かを判断する(S113)。尚、ここでいう印刷解像度とは、プリンタ装置10の画像形成部17によって用紙に形成されるラスタ画像の解像度のことである。
そして、プリンタ装置10の印刷解像度が第一の閾値Th1より大きいと判断すると(S113でYes)、サイズ変更処理を必要と判定する(S114)。尚、ここでは、サイズ変更処理でのブラシ拡大処理が必要と判定する(S114)。この後、ROP処理制御部55は、当該要否判定処理を終了する。
一方、プリンタ装置10の印刷解像度が第一の閾値Th1以下であると判断すると(S113でNo)、ROP処理制御部55は、プリンタ装置10の印刷解像度が第二の閾値Th2(但し、閾値Th2は、関係式Th1≧Th2を満足する。)より小さいか否かを判断する(S115)。
そして、プリンタ装置10の印刷解像度が第二の閾値Th2より小さいと判断すると(S115でYes)、サイズ変更処理を必要と判定する(S116)。尚、ここでは、サイズ変更処理でのブラシ縮小処理が必要と判定する(S116)。その他、プリンタ装置10の印刷解像度が第二の閾値Th2以上であると判断すると(S115でNo)、サイズ変更処理を不要と判定する(S117)。この後、ROP処理制御部55は、当該要否判定処理を終了する。
続いて、サイズ変更処理について図7を用いて説明する。サイズ変更処理を実行すると、ROP処理制御部55は、ROP指令時に指定されたブラシデータ(規格サイズのラスタ画像データ)を取り込み(S151)、この後に、変換種別を判断する(S153)。即ち、S153では、要否判定処理にて、ブラシ拡大処理が必要と判定されているか、ブラシ縮小処理が必要と判定されているかを判断する。
そして、ブラシ拡大処理が必要と判定されていると判断すると、S155に移行し、ブラシデータの拡大率を求める。ここでは、以下の関係式に従って拡大率を求める。
拡大率 = 印刷解像度 ÷ 閾値Th1
S155での処理が終了すると、ROP処理制御部55は、S155で求めた拡大率に従って、ブラシデータを拡大処理する(S156)。即ち、ブラシを、元のサイズ(ドット数)から拡大率に対応するサイズ(ドット数)に伸張する処理を実行する。拡大処理が終了すると、ROP処理制御部55は、拡大処理後のブラシデータを、変換済ブラシデータとしてRAM35に保存し(S159)、当該サイズ変更処理を終了する。
一方、ブラシ縮小処理が必要と判定されていると判断すると、ROP処理制御部55は、S157に移行し、ブラシデータの縮小率を求める。ここでは、具体的に、以下の関係式に従って縮小率を求める。
縮小率 = 印刷解像度 ÷ 閾値Th2
S157での処理が終了すると、ROP処理制御部55は、S157で求めた縮小率に従って、ブラシデータを縮小処理する(S158)。即ち、ブラシを、元のサイズから縮小率に対応するサイズ(ドット数)に縮小する処理を実行する。縮小処理が終了すると、ROP処理制御部55は、縮小処理後のブラシデータを、変換済ブラシデータとしてRAM35に保存し(S159)、当該サイズ変更処理を終了する。
続いて、ROP変換処理について図8を用いて説明する。ROP変換処理を実行すると、ROP処理制御部55は、初期化処理を実行して(S161)、変数CNをCN=1にリセットすると共に、ROP指令時に指定されたディスティネーションビットマップを、ROP処理部51に入力する(S162)。
また、入力したディスティネーションビットマップのバックアップが必要か否か判断し(S163)、必要であると判断すると(S163でYes)、入力したディスティネーションビットマップを、元ディスティネーションビットマップとしてRAM35に保存し(S165)、S167に移行する。一方、バックアップが不要であると判断すると(S163でNo)、ROP処理制御部55は、S165の処理を実行せずに、S167に移行する。
尚、S163では、ROP処理制御部55に入力された変換対象のROP番号に対応する変換手順情報に、ソース情報として、元ディスティネーションビットマップが登録されているか否かにより、バックアップの必要有無を判断する。具体的には、ソース情報として元ディスティネーションビットマップが登録されていると、バックアップを必要と判断し、ソース情報として元ディスティネーションビットマップが登録されていない場合には、バックアップを不要と判断する。
S167に移行すると、ROP処理制御部55は、当該ROP処理制御部55に入力された変換対象のROP番号に対応する変換手順情報が有する変数CNの値に一致する処理順序番号NM=CNのソース情報及び変換先番号情報を、変換テーブル55aから抽出する。これにより、ROP指令時に当該ROP処理制御部55に入力されたROP番号と等価なROP処理を実現するためのROP番号と、そのROP番号に対応するROP処理の際にソースビットマップとして用いるべきラスタ画像データとを導出する。その後、ROP処理制御部55は、ROP変換制御処理を実行する(S170)。
図9は、ROP処理制御部55が、S170で実行するROP変換制御処理を表すフローチャートである。ROP変換制御処理を実行すると、ROP処理制御部55は、S167で取得したソース情報がブラシデータを示すものであるか否か判断し(S171)、ブラシデータを示すものではないと判断すると(S171でNo)、ソース情報が元ソースビットマップを示すものであるか否か判断する(S173)。
そして、ソース情報が元ソースビットマップを示すものであると判断すると(S173でYes)、元ソースビットマップを、ソースビットマップとしてROP処理部51に入力すると共に、S167で取得した変換先番号情報が示すROP番号を、ROP処理部51に入力して、ROP処理部51に、そのROP番号に関連付けられた演算式に従う論理演算を、ソースビットマップとして元ソースビットマップを用いて実行させる(S175)。その後、当該ROP変換制御処理を終了する。
一方、ソース情報が元ソースビットマップを示すものではないと判断すると(S173でNo)、ROP処理制御部55は、元ディスティネーションビットマップを、ソースビットマップとしてROP処理部51に入力すると共に、変換先番号情報が示すROP番号を、ROP処理部51に入力して、ROP処理部51に、そのROP番号に関連付けられた演算式に従う論理演算を、ソースビットマップとして元ディスティネーションビットマップを用いて実行させる(S177)。その後、ROP変換制御処理を終了する。
その他、ROP処理制御部55は、S167で取得したソース情報がブラシデータを示すものであると判断すると(S171でYes)、図10に示すブラシROP制御処理を実行し(S180)、このブラシROP制御処理の終了後、当該ROP変換制御処理を終了する。尚、図10は、ROP処理制御部55が、S180で実行するブラシROP制御処理を表すフローチャートである。
このブラシROP制御処理では、ROP処理制御部55へのROP番号入力と共に指定されたディスティネーションビットマップの画像処理対象領域を、変換済ブラシデータのサイズ、即ち、変換済ブラシデータの縦幅(上下(y)方向のドット数)及び横幅(左右(x)方向のドット数)に対応する区画毎に分割し、ディスティネーションビットマップにおける各区画に対して、ソースビットマップとして変換済ブラシデータを用いた論理演算を、ROP処理部51に実行させる。
この際、画像処理対象領域を、図11のように分割するために、ブラシROP制御処理では、まずS181にて、変数Leftの値及び変数Topの値を次式に従って求める。
Left = 画像処理対象領域の左辺x座標 ÷ 変換済ブラシデータの横幅
Top = 画像処理対象領域の上辺y座標 ÷ 変換済ブラシデータの縦幅
尚、ここでいうxy座標系は、原点がラスタ画像データの左上の端点に設定され、x軸が、その端点から右に延び、y軸が、その端点から下に延びるものとする。
S181での処理を終えると、ROP処理制御部55は、変数Left及びTopの値の少数点以下を切り捨て(S182)、S183に移行する。
S183では、変数Leftを、S182で求めた変数Leftの値に、変換済ブラシデータの横幅を乗算した値に更新すると共に、変数Topを、S182で求めた変数Topの値に、変換済ブラシデータの縦幅を乗算した値に更新する。
Left ← Left × 変換済ブラシデータの横幅
Top ← Top × 変換済ブラシデータの縦幅
その後、ROP処理制御部55は、変数Yに変数Topの値を設定し(S185)、変数Yの値が、画像処理対象領域の下辺y座標の値を超えているか否かを判断する(S187)。そして、変数Yの値が、画像処理対象領域の下辺y座標を超えていないと判断すると(S187でNo)、変数Xに変数Leftの値を設定し(S189)、変数Xの値が、画像処理対象領域の右辺x座標を超えているか否かを判断する(S191)。
そして、右辺x座標の値を超えていないと判断すると(S191でNo)、ROP処理制御部55は、変換済ブラシデータを、ソースビットマップとしてROP処理部51に入力すると共に、ディスティネーションビットマップの座標(x,y)=(X,Y)を論理演算の基点に設定して、変換先番号情報が示すROP番号をROP処理部51に入力し、ROP処理部51に、そのROP番号に関連付けられた演算式に従う論理演算を、ソースビットマップとして変換済ブラシデータを用いて実行させる(S193)。
この際、ROP処理部51は、ディスティネーションビットマップの座標(x,y)=(X,Y)と、変換済ブラシデータの左上端点(x,y)=(0,0)とを重ね合わせるようにして、変換済ブラシデータにおける各座標(x,y)=(n,m)のビットと(n,m:変数)、ディスティネーションビットマップの画像処理対象領域に属する各座標(x,y)=(X+n,Y+m)のビットとを、論理演算する。但し、画像処理対象領域外のディスティネーションビットマップの領域についての論理演算は、行われない。
また、S193の処理を終えると、ROP処理制御部55は、変数Xを、S193で用いた変数Xの値に変換済ブラシデータの横幅分の値を加算した値に、更新する(S195)。
X ← X + 変換済ブラシデータの横幅
S195での処理を終えると、ROP処理制御部55は、S191に移行し、更新した変数Xの値について、先程と同様に、変数Xの値が、画像処理対象領域の右辺x座標の値を超えているか否かを判断する(S191)。
そして、右辺x座標の値を超えていないと判断すると(S191でNo)、ROP処理制御部55は、変換済ブラシデータを、ソースビットマップとしてROP処理部51に入力すると共に、ディスティネーションビットマップの座標(x,y)=(X,Y)を論理演算の基点に設定して、変換先番号情報が示すROP番号をROP処理部51に入力し、ROP処理部51に、そのROP番号に関連付けられた演算式に従う論理演算を、ソースビットマップとして変換済ブラシデータを用いて実行させる(S193)。
この動作を繰り返すことによって、ディスティネーションビットマップには、変換済ブラシデータを用いた論理演算が、ブラシデータのサイズに対応する区画毎に、x方向に実行され、ディスティネーションビットマップには、図11に示すように、x方向に変換済ブラシデータに基づくパターンが形成される。尚、図11は、区画毎の論理演算の態様を示す説明図である。
また、ROP処理制御部55は、変数Xの値が画像処理対象領域の右辺x座標の値を超えていると判断すると(S191でYes)、変数Yを、S193で用いた変数Yの値に変換済ブラシデータの縦幅分の値を加算した値に、更新する(S197)。
Y ← Y + 変換済ブラシデータの縦幅
S197での処理を終了すると、ROP処理制御部55は、S187に移行し、先程と同様に、変数Yの値が、画像処理対象領域の下辺y座標を超えているか否かを判断し、超えていないと判断すると(S187でNo)、この変数Yの値を用いて、S189〜S195の処理を実行することにより、y方向にブラシデータの縦幅分ずらして、変換済ブラシデータを用いた論理演算を、ブラシデータのサイズに対応する区画毎に、x方向に実行する。また、変数Yの値が、画像処理対象領域の下辺y座標を超えていると判断すると(S187でYes)、当該ブラシROP制御処理を終了し、ROP変換制御処理を終了する。以上の処理により、画像処理対象領域には、その全域に渡って、変換済ブラシデータに基づくパターンが、その変換済ブラシデータのサイズに対応する区画毎に形成される。
S170(図8参照)でのROP変換制御処理を終了すると、ROP処理制御部55は、S201にて、変数CNを1加算(カウントアップ)し、加算後の変数CNの値が、変換対象のROP番号に対応する変換手順情報に記載された処理順序番号の最大数NM_maxを超えたか否か判断する(S203)。
そして、変数CNの値が、処理順序番号の最大数NM_maxを超えていないと判断すると(S203でNo)、S167に移行し、上記変換対象のROP番号に対応する変換手順情報が有する変数CNの値に一致する処理順序番号NM=CNのソース情報及び変換先番号情報を取得し、その情報に基づいてROP変換制御処理を実行する(S170)。
一方、変数CNの値が、処理順序番号の最大数NM_maxを超えていると判断すると(S203でYes)、ROP処理制御部55は、当該ROP変換処理を終了する。
以上の手順により、ROP変換処理では、ROP指令時に当該ROP処理制御部55に入力されたROP番号に対応するROP処理と等価なROP処理が、ブラシデータではなくソースビットマップを用いる演算式に関連付けられたROP番号の組合せによって実現され、当該ROP処理制御部55に入力されたROP番号にてディスティネーションビットマップに施される画像処理と等価な画像処理が、ディスティネーションビットマップに対して施される。
図12は、変換対象のROP番号が「e9」である場合のROP変換処理の内容を示した説明図である。
ROP番号「e9」について、ROP変換処理を実行する場合には、図12に示すように、CN=1の時点で、NM=1のROP番号「77」に対応するROP処理を、ROP処理部51に実行させ(S175(図9参照))、CN=2の時点で、NM=2のROP番号「88」に対応するROP処理を、ブラシROP制御処理(S180(図9参照))にて、変換済ブラシデータのサイズに対応する区画毎に、NM=1でのROP処理後のディスティネーションビットマップと、変換済ブラシデータとを用いて、ROP処理部51に実行させる。
また、CN=3の時点で、NM=3のROP番号「66」に対応するROP処理を、NM=2でのROP処理後のディスティネーションビットマップと、元ソースビットマップとを用いて、ROP処理部51に実行させ(S175(図9参照))、CN=4の時点で、NM=4のROP番号「99」に対応するROP処理を、NM=3でのROP処理後のディスティネーションビットマップと、元ディスティネーションビットマップとを用いて、ROP処理部51に実行させる(S177(図9参照))。
この後、CN=5とし(S201(図8参照))、S203(図8参照)で、変数CNの値が処理順序番号の最大数NM_max=4を超えていると判断し(S203でYes)、当該ROP変換処理を終了する。ROP処理制御部55は、このROP変換処理を終了すると、それと同時に、ROP制御処理を終了する。このROP制御処理が終了すると、プリンタドライバ53は、ROP処理終了後のディスティネーションビットマップを、入力画像データに変換して、プリンタ装置10に入力する。
以上、本実施例(実施例1)の画像形成システム1について説明したが、画像形成システム1によれば、情報処理装置30が、プリンタ装置10の印刷解像度に基づいて、ブラシデータに対するサイズ変更操作の必要有無を判断し、必要がある場合には、規格サイズのラスタ画像データであるブラシデータを、印刷解像度に応じて拡大処理又は縮小処理すると共に、ブラシデータを用いる演算式(オペランドPを有する演算式)に関連付けられたROP番号を、ブラシデータを用いずソースビットマップを用いる演算式(オペランドPを含まずオペランドSを含む演算式)に関連付けられたROP番号の組合せに変換し、これを用いて、拡大処理又は縮小処理後のブラシデータ(変換済ブラシデータ)をソースビットマップとして用いたROP処理を、ROP処理部51に実行させる。
従って、この情報処理装置30によれば、プリンタ装置10の印刷解像度に適したサイズのパターン(ブラシ)を、ディスティネーションビットマップに形成することができ、プリンタ装置10の印刷解像度が高すぎることに起因して、ディスティネーションビットマップに基づく画像形成(印刷処理)時に、用紙に、パターン(ブラシ)が過小に表現されてしまうのを防止することができる。
また、本実施例によれば、プリンタ装置10の印刷解像度が低解像度である場合に、ブラシデータの縮小処理を実行するので、プリンタ装置10の印刷解像度が低いことが原因で、パターン(ブラシ)が用紙に過大に表現されるのを防止することができる。
その他、情報処理装置30によれば、サイズ変更操作が不要である場合に、通常通り、ROP番号を変換することなく、そのROP番号をROP処理部51に入力して、対応するROP処理をROP処理部51に実行させるので、画像処理(ROP処理)の速度が低下するのを防止することができる。
また、この情報処理装置30によれば、変換テーブル55aの内容に基づいて、オペランドPを含まずオペランドSを含む演算式に関連付けられたROP番号の組合せを導出するので、変換対象のROP番号に関連付けられた演算式を解析して、変換手順を導出する必要がなく、ROP番号の変換を高速に実行することができる。
また、本実施例によれば、変換手順情報として、ROP番号と共に、そのROP番号に対応するROP処理の実行時に設定すべきソースビットマップに関する情報(ソース情報)を変換テーブル55aに記述しているため、オペランドP及びオペランドS及びオペランドDからなる複雑な演算式に関連付けられたROP番号にて、ROP指令が発せられた場合でも、ブラシデータを拡大・縮小処理し、その処理後のブラシデータをソースビットマップとして取扱いながら、上記オペランドP及びオペランドS及びオペランドDからなる演算式に対応するROP処理を、オペランドS及びオペランドDからなる演算式に対応するROP処理にて実現することができる。
尚、本実施例では、変換済ブラシデータのサイズに対応する区画毎に、ROP処理を実行することにより、オペランドPを含む演算式に対応するROP処理と等価なROP処理を実現するように、ROP処理制御部55を構成したが、ブラシROP制御処理を、変換済ブラシデータを複数結合してなる結合ブラシデータを生成し、これをソースビットマップとして用いて、オペランドPを用いた演算式に対応するROP処理と等価なROP処理を実行する構成にしてもよい(実施例2)。
図13は、ROP処理制御部55がS180(図9参照)で実行する変形例のブラシROP制御処理を表すフローチャートである。変形例のブラシROP制御処理では、変換済ブラシデータを複数配列して結合し、ROP指令時に指定されたディスティネーションビットマップの画像処理対象領域に対応するサイズの結合ブラシデータを生成し、これをソースビットマップとして用いて、対応するROP処理(論理演算)をROP処理部51に実行させる。
このブラシROP制御処理では、既に生成した結合ブラシデータがRAM35に保存されているか否か判断し(S301)、保存されていないと判断すると(S301でNo)、画像処理対象領域と同サイズの結合ブラシデータを生成するために、結合ブラシデータの生成領域を、RAM35に確保し(S302)、その後に、変数Leftの値及び変数Topの値を、S181(図10参照)と同様の要領で求める(S303)。
S303での処理を終えると、ROP処理制御部55は、変数Left及びTopの値の少数点以下を切り捨て(S304)、更に、変数Leftを、S304で求めた変数Leftの値に、変換済ブラシデータの横幅を乗算した値に更新すると共に、変数Topを、S304で求めた変数Topの値に、変換済ブラシデータの縦幅を乗算した値に更新する(S305)。
その後、ROP処理制御部55は、変数Yに変数Topの値を設定し(S307)、変数Yの値が、画像処理対象領域の下辺y座標の値を超えているか否かを判断する(S309)。そして、変数Yの値が、画像処理対象領域の下辺y座標を超えていないと判断すると(S309でNo)、変数Xに変数Leftの値を設定し(S311)、変数Xの値が、画像処理対象領域の右辺x座標を超えているか否かを判断する(S313)。
そして、右辺x座標の値を超えていないと判断すると(S313でNo)、ROP処理制御部55は、S302で確保した結合ブラシデータ生成領域の座標(x,y)=(X−画像処理対象領域の左辺x座標,Y−画像処理対象領域の上辺y座標)と、変換済ブラシデータの左上端点とを合わせるようにして、変換済ブラシデータを、結合ブラシデータ生成領域にコピー(書込)する(S315)。
この処理を終えると、ROP処理制御部55は、変数Xを、S315で用いた変数Xの値に変換済ブラシデータの横幅分の値を加算した値に、更新する(S317)。
S317での処理を終えると、ROP処理制御部55は、S313に移行し、更新した変数Xの値について、先程と同様に、変数Xの値が、画像処理対象領域の右辺x座標の値を超えているか否かを判断する。そして、右辺x座標の値を超えていないと判断すると(S313でNo)、上述した手法で、変換済ブラシデータを、結合ブラシデータ生成領域にコピーする(S315)。
また、ROP処理制御部55は、変数Xの値が画像処理対象領域の右辺x座標の値を超えていると判断すると(S313でYes)、変数Yを、S315で用いた変数Yの値に変換済ブラシデータの縦幅分の値を加算した値に更新する(S319)。
S319での処理を終了すると、ROP処理制御部55は、S309に移行し、先程と同様に、変数Yの値が、画像処理対象領域の下辺y座標を超えているか否かを判断し、超えていないと判断すると(S309でNo)、この変数Yの値を用いて、S311〜S317の処理を実行し、超えていると判断すると(S309でYes)、画像処理対象領域に対応するサイズの上記結合ブラシデータ生成領域にコピーされたデータを、結合ブラシデータ(図14参照)として、RAM35に保存する(S321)。
S321での処理を終えると、ROP処理制御部55は、RAM35に保存された結合ブラシデータを、ソースビットマップとしてROP処理部51に入力すると共に、S167で取得した変換先番号情報が示すROP番号を、ROP処理部51に入力して、ROP処理部51に、そのROP番号に関連付けられた演算式に従う論理演算を、ソースビットマップとして結合ブラシデータを用いて実行させる(S323)。尚、図14は、結合ブラシデータを用いたROP処理(論理演算)の手法を示した説明図である。
また、ROP処理制御部55は、S301で結合ブラシデータがRAM35に保存されていると判断した場合にも(S301でYes)、S323に移行し、上述のように、対応する論理演算を、ソースビットマップとして結合ブラシデータを用いて、ROP処理部51に実行させる。S323での処理を終えると、ROP処理制御部55は、当該変形例のブラシROP制御処理を終了し、S201に移行する。
この変形例によれば、変換済ブラシデータを複数結合してなる結合ブラシデータを生成し、これをソースビットマップとして用いて、オペランドPを用いたROP処理と等価なROP処理を実現するので、区画毎に、変換済ブラシデータを用いたROP処理をROP処理部51に実行させるよりも、高速にROP処理することができる。特に、結合ブラシデータを複数回用いることがある場合(即ち、変換手順情報に、ソース情報として、複数回ブラシデータを用いることが示されている場合)、本手法は、非常に有効である。
以上には、ROP3規格に対応する本発明の手法について説明したが、本発明は、ROP処理部51がROP4規格で構成されている場合にも適用することができる(実施例3)。
ROP4規格は、ブラシデータ及びソースビットマップ及びディスティネーションビットマップに加えて、マスクデータを、論理演算に用いるものである。ROP3規格では、ROP番号が1バイト(値「00」から値「ff」の範囲)で表現されるのに対し、ROP4規格では、ROP番号が上位バイト及び下位バイトの2バイト(値「0000」から値「ffff」の範囲)で表現される。上位バイト及び下位バイトは、夫々ROP3規格のROP番号を示し、上位バイトは、マスクデータが値「0」の領域で、ROP3規格のROP番号に対応するROP処理を実行することを示すものである。また、下位バイトは、マスクデータが値「1」の領域で、ROP3規格のROP番号に対応するROP処理を実行することを示すものである。
図15は、ROP4規格においてROP番号「fe80」のROP処理結果を示すものである。図3と対比すると理解できるように、マスクデータが値「0」の領域では、ROP3規格のROP番号「fe」に対応するROP処理が実行され、マスクデータが値「1」の領域では、ROP3規格のROP番号「80」に対応するROP処理が実行される。
従って、ROP4規格の場合、ROP変換処理では、マスクデータが値「0」の領域と、マスクデータが「1」の領域とに分けて、ROP3規格のROP処理を実行すればよいことになる。
図16は、このROP4規格に対応した変形例のROP変換処理を表すフローチャートであり、図17は、ROP4規格のROP番号「58e9」の変換手順を示した説明図である。尚、変形例のROP変換処理においても、図4に示したROP3規格の変換テーブル55aが用いられる。
変形例のROP変換処理を実行すると、ROP処理制御部55は、初期化処理を実行して(S401)、変数CN0,CN1をCN0=1,CN1=1にリセットすると共に、ROP指令時に指定されたディスティネーションビットマップを、ROP処理部51に入力する(S402)。
また、入力したディスティネーションビットマップのバックアップが必要か否か判断し(S403)、必要であると判断すると(S403でYes)、入力したディスティネーションビットマップを、元ディスティネーションビットマップとしてRAM35に保存し(S405)、S406に移行する。一方、バックアップが不要であると判断すると(S403でNo)、ROP処理制御部55は、S405の処理を実行せずに、S406に移行する。
S406に移行すると、ROP処理制御部55は、当該ROP処理制御部55に入力された変換対象のROP番号(ROP4)のうち、下位バイトのROP番号(ROP3)に対応する変換手順情報(変換対象のROP番号が「58e9」である場合にはROP番号「e9」の変換手順情報)における処理順序番号NM1の最大数NM_max1を、変数CN1の値が越えているか否か判断する(S406)。尚、ここでは、下位バイトのROP番号に対応する変換手順情報の処理順序番号NMをNM1と表記し、その最大数NM_maxを、NM_max1と表記する。また、同様に、上位バイトのROP番号に対応する変換手順情報の処理順序番号NMをNM0と表記し、その最大数NM_maxを、NM_max0と表記する。
そして、変数CN1の値が処理順序番号NM1の最大数NM_max1を越えていないと判断すると(S406でNo)、S407に移行する。
S407に移行すると、ROP処理制御部55は、当該ROP処理制御部55に入力された変換対象のROP番号(ROP4)のうち、下位バイトのROP番号(ROP3)に対応する変換手順情報(変換対象のROP番号が「58e9」である場合にはROP番号「e9」の変換手順情報)が有する処理順序番号NM1=CN1のソース情報及び変換先番号情報を、変換テーブル55aから抽出すると共に、変換対象のROP番号(ROP4)のうち、上位バイトのROP番号(ROP3)に対応する変換手順情報(変換対象のROP番号が「58e9」である場合にはROP番号「58」の変換手順情報)が有する処理順序番号NM0=CN0のソース情報及び変換先番号情報を、変換テーブル55aから抽出する。
その後、ROP処理制御部55は、NM1=CN1のソース情報が示すラスタ画像データの種類と、NM0=CN0のソース情報が示すラスタ画像データの種類とが一致するか否か判断し(S409)、一致しないと判断すると(S409でNo)、NM1=CN1の変換先番号情報が示すROP番号を下位バイトとし、上位バイトを値「aa」として、これらを組み合わせたROP4規格のROP番号を生成し、生成後のROP番号を、ROP処理部51に入力するROP番号に決定すると共に、ROP変換制御処理で使用するソース情報を、NM1=CN1のソース情報に決定する(S411)。尚、ROP3規格のROP番号「aa」は、ディスティネーションビットマップに対して何も画像処理を施さないROP番号である。
一方、NM1=CN1のソース情報が示すラスタ画像データの種類と、NM0=CN0のソース情報が示すラスタ画像データの種類とが一致すると判断すると(S409でYes)、ROP処理制御部55は、NM1=CN1の変換先番号情報が示すROP番号を下位バイトとし、NM0=CN0の変換先番号情報が示すROP番号を上位バイトとして、これらを組み合わせたROP4規格のROP番号を生成し、生成後のROP番号を、ROP処理部51に入力するROP番号に決定すると共に、ROP変換制御処理で使用するソース情報を、NM1=CN1のソース情報に決定する(S415)。その後、変数CN0を1加算する(S417)。
また、S411での処理を終了するか、S417での処理を終了すると、ROP処理制御部55は、図9に示すROP変換制御処理を実行する(S420)。但し、上記実施例とは異なり、S175,S177,S180では、変換先番号情報が示すROP番号ではなく、S411又はS415で生成・決定したROP番号を、ROP処理部51に入力する。また、S171,S173では、S411又はS415で決定したソース情報に基づいて判断する。
S420での処理を終えると、ROP処理制御部55は、変数CN1を1加算し(S421)、変数CN1の値が、処理順序番号NM1の最大数NM_max1を越えているか否か判断する(S406)。そして、変数CN1の値が、処理順序番号NM1の最大数NM_max1を越えていないと判断すると(S406でNo)、更新後のCN1について、上述したS407からS421までの処理を実行する。
一方、変数CN1の値が、処理順序番号NM1の最大数NM_max1を越えていると判断すると(S406でYes)、ROP処理制御部55は、変数CN0の値が、処理順序番号NM0の最大数NM_max0を越えているか否か判断する(S425)。そして、変数CN0の値が、処理順序番号NM0の最大数NM_max0を越えていないと判断すると(S425でNo)、当該ROP処理制御部55に入力された変換対象のROP番号(ROP4)のうち、上位バイトのROP番号(ROP3)に対応する変換手順情報が有する処理順序番号NM0=CN0のソース情報及び変換先番号情報を変換テーブル55aから抽出する(S427)。
その後、S429に移行して、NM0=CN0の変換先番号情報が示すROP番号を上位バイトとし、下位バイトを値「aa」として、これらを組み合わせたROP4規格のROP番号を生成し、生成後のROP番号を、ROP処理部51に入力するROP番号に決定すると共に、ROP変換制御処理で使用するソース情報を、NM0=CN0のソース情報に決定する。S429での処理を終えると、ROP処理制御部55は、図9に示すROP変換制御処理を実行する(S430)。
但し、S430にて実行するROP変換制御処理では、S175,S177,S180で、変換先番号情報が示すROP番号ではなく、S429で生成・決定したROP番号を、ROP処理部51に入力する。また、S171,S173での判断を、S429で決定したソース情報に基づいて実行する。
S430での処理を終えると、ROP処理制御部55は、変数CN0を1加算し(S431)、その後に、変数CN0の値が、処理順序番号NM0の最大数NM_max0を越えているか否か判断する(S425)。ここで、変数CN0の値が、処理順序番号NM0の最大数NM_max0を越えていないと判断すると(S425でNo)、ROP処理制御部55は、S427に移行し、変数CN0の値が、処理順序番号NM0の最大数NM_max0を越えていると判断すると(S425でYes)、当該ROP変換処理を終了する。
以上、ROP4規格に対応する変形例のROP変換処理について説明したが、この変形例によれば、ROP4規格のROP処理を行う情報処理装置においても、プリンタ装置10の印刷解像度に適したサイズのパターン(ブラシ)を、ディスティネーションビットマップに形成することができ、プリンタ装置10の印刷解像度が高すぎることに起因して、ディスティネーションビットマップに基づく画像形成(印刷処理)時に、パターン(ブラシ)が用紙に過小に表現されてしまうのを防止することができる。また同様に、プリンタ装置10の印刷解像度が低いことが原因で、パターン(ブラシ)が用紙に過大に表現されるのを防止することができる。
尚、本発明の画像処理装置は、情報処理装置30に相当し、ラスタオペレーション手段は、ROP処理部51に相当する。また、第1種の指定コードは、ブラシデータを用いずソースビットマップを用いる演算式(オペランドPを含まずオペランドSを含む演算式)に対応するROP番号に相当し、第2種の指定コードは、ブラシデータを用いる演算式(オペランドPを含む演算式)に対応するROP番号に相当する。その他、パターン画像データはブラシデータに相当し、ソースデータは、ブラシデータ又はソースビットマップに相当する。
また、本発明の要否判断手段は、要否判定処理(S110)にて実現され、サイズ変更手段は、サイズ変更処理(S150)にて実現され、組合せ導出手段は、S167,S407〜S415,S427〜S429の処理にて実現され、等価処理手段は、ROP変換処理にて実現され、通常制御手段は、S130の処理にて実現されている。その他、記憶手段は、変換テーブル55aに相当し、画像形成制御手段は、プリンタドライバ53に相当する。
また、本発明の画像処理装置及びプログラムは、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例では、変換手順情報を記述した変換テーブル55aを、情報処理装置30に組み込むようにしたが、変換対象のROP番号に対応する演算式を解析して、変換手順を導出するプログラムを、変換テーブル55aに代えて、情報処理装置30に組み込むようにしてもよい。
また、ブラシデータの拡大又は縮小処理の際には、オペレーティングシステム(Windows(登録商標))が提供する既存のエンジン関数を用いると便利である。
本発明が適用された画像形成システム1の構成を表す説明図である。 情報処理装置30で実現される各機能を示す機能ブロック図である。 ROP処理部51によるROP処理の一例を示した説明図である。 変換テーブル55aの構成を表す説明図である。 ROP処理制御部55が実行するROP制御処理を表すフローチャートである。 ROP処理制御部55が実行する要否判定処理を表すフローチャートである。 ROP処理制御部55が実行するサイズ変更処理を表すフローチャートである。 ROP処理制御部55が実行するROP変換処理を表すフローチャートである。 ROP処理制御部55が実行するROP変換制御処理を表すフローチャートである。 ROP処理制御部55が実行するブラシROP制御処理を表すフローチャートである。 区画毎のROP処理(論理演算)の手法を示した説明図である。 ROP変換処理の手順を示した説明図である。 変形例のブラシROP制御処理を表すフローチャートである。 結合ブラシデータを用いたROP処理の手法を示した説明図である。 ROP4規格のROP処理の結果を示す説明図である。 変形例のROP変換処理を表すフローチャートである。 変形例のROP変換処理でのROP番号の変換手順を示す説明図である。 印刷解像度によって変化するブラシの描画態様を示した説明図である。
符号の説明
1…画像形成システム、10…プリンタ装置、11…給紙部、13…給紙トレイ、15…用紙搬送部、17…画像形成部、19…制御部、30…情報処理装置、31…CPU、33…ROM、35…RAM、37…記憶装置、39…インタフェース、41…表示部、43…入力部、51…ROP処理部、53…プリンタドライバ、55…ROP処理制御部、55a…変換テーブル

Claims (12)

  1. 複数種の画像処理を実行可能な構成にされ、画像処理の指定コードが入力されると、前記複数種の画像処理の中から、入力された指定コードに対応する画像処理を、処理対象のラスタ画像データに対して実行するラスタオペレーション手段を備え、
    前記ラスタオペレーション手段は、
    第1種の指定コードが入力されると、任意サイズのラスタ画像データをソースデータとして、前記処理対象のラスタ画像データに対し、前記入力された指定コードに対応する画像処理を実行し、
    第2種の指定コードが入力されると、規定サイズのパターン画像データをソースデータとして、前記処理対象のラスタ画像データに対し、前記規定サイズの区画毎に、前記入力された指定コードに対応する画像処理を実行して、前記処理対象のラスタ画像にパターンを形成する
    構成にされた画像処理装置であって、
    第2種の指定コードに対応する画像処理の実行指示が入力されると、前記実行指示に対応する画像処理で用いられるパターン画像データを、拡大処理又は縮小処理するサイズ変更手段と、
    前記実行指示に対応する第2種の指定コードにて実現される画像処理、と等価な画像処理を実現可能な第1種の指定コードの組合せを導出する組合せ導出手段と、
    前記組合せ導出手段の導出結果に従って、前記等価な画像処理を実現可能な第1種の指定コードを前記ラスタオペレーション手段に入力すると共に、画像処理に用いるソースデータとして前記サイズ変更手段による処理後のパターン画像データを設定することにより、前記実行指示に対応する第2種の指定コードと等価な画像処理を、前記ラスタオペレーション手段に実行させる等価処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 複数種の画像処理を実行可能な構成にされ、画像処理の指定コードが入力されると、前記複数種の画像処理の中から、入力された指定コードに対応する画像処理を、処理対象のラスタ画像データに対して実行するラスタオペレーション手段を備え、
    前記ラスタオペレーション手段は、
    第1種の指定コードが入力されると、任意サイズのラスタ画像データをソースデータとして、前記処理対象のラスタ画像データに対し、前記入力された指定コードに対応する画像処理を実行し、
    第2種の指定コードが入力されると、規定サイズのパターン画像データをソースデータとして、前記処理対象のラスタ画像データに対し、前記規定サイズの区画毎に、前記入力された指定コードに対応する画像処理を実行して、前記処理対象のラスタ画像にパターンを形成する
    構成にされた画像処理装置であって、
    第2種の指定コードに対応する画像処理の実行指示が入力されると、この画像処理で用いられる前記パターン画像データのサイズ変更操作が必要か否かを判断する要否判断手段と、
    前記要否判断手段によりサイズ変更操作が不要と判断されると、前記実行指示に対応する第2種の指定コードを、前記ラスタオペレーション手段に入力することにより、前記実行指示に対応する画像処理を、前記ラスタオペレーション手段に実行させる通常制御手段と、
    前記要否判断手段によりサイズ変更操作が必要と判断されると、前記サイズ変更操作として、前記実行指示に対応する画像処理で用いられるパターン画像データを、拡大処理又は縮小処理するサイズ変更手段と、
    前記要否判断手段によりサイズ変更操作が必要と判断されると、前記実行指示に対応する第2種の指定コードにて実現される画像処理、と等価な画像処理を実現可能な第1種の指定コードの組合せを導出する組合せ導出手段と、
    前記組合せ導出手段の導出結果に従って、前記等価な画像処理を実現可能な第1種の指定コードを前記ラスタオペレーション手段に入力すると共に、画像処理に用いるソースデータとして前記サイズ変更手段による処理後のパターン画像データを設定することにより、前記実行指示に対応する第2種の指定コードと等価な画像処理を、前記ラスタオペレーション手段に実行させる等価処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記画像処理装置は、
    画像形成装置に接続され、前記実行指示が入力されると、前記実行指示に対応する画像処理が施されたラスタ画像データを、前記画像形成装置に入力することにより、前記画像形成装置に、前記実行指示に対応する画像処理が施されたラスタ画像を、被画像形成体に形成させる画像形成制御手段、を更に備え、
    前記要否判断手段は、前記画像形成装置によって被画像形成体に形成されるラスタ画像の解像度に基づき、前記実行指示に対応する画像処理で用いられる前記パターン画像データのサイズ変更操作が必要か否かを判断することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記要否判断手段は、前記画像形成装置によって被画像形成体に形成されるラスタ画像の解像度が基準値より大きい場合に、前記実行指示に対応する画像処理で用いられる前記パターン画像データのサイズ変更操作を必要と判断し、
    前記サイズ変更手段は、前記要否判断手段によりサイズ変更操作が必要と判断されると、前記実行指示に対応する画像処理で用いられる前記パターン画像データを、拡大処理することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記要否判断手段は、前記画像形成装置によって被画像形成体に形成されるラスタ画像の解像度が基準値より小さい場合に、前記実行指示に対応する画像処理で用いられる前記パターン画像データのサイズ変更操作を必要と判断し、
    前記サイズ変更手段は、前記要否判断手段によりサイズ変更操作が必要と判断されると、前記実行指示に対応する画像処理で用いられる前記パターン画像データを、縮小処理することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  6. 前記要否判断手段は、前記実行指示に対応する画像処理で用いられる前記パターン画像データが単色の画像データであると、前記解像度に拘わらず、前記パターン画像データのサイズ変更操作を不要と判断することを特徴とする請求項4又は請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記第2種の指定コードに属する指定コード毎に、その指定コードに基づいて前記ラスタオペレーション手段が実行する画像処理、と等価な画像処理を実現可能な第1種の指定コードの組合せを記憶する記憶手段、を備え、
    前記組合せ導出手段は、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記等価な画像処理を実現可能な第1種の指定コードの組合せを導出することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記ラスタオペレーション手段が、前記第2種の指定コードに対応する画像処理の際に、前記処理対象のラスタ画像データに対し、前記規定サイズのパターン画像データをソースデータとした画像処理と併せて、任意サイズのラスタ画像データをソースデータとした画像処理を実行可能な構成にされた請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記第2種の指定コードに属する指定コード毎に、その指定コードに基づいて前記ラスタオペレーション手段が実行する画像処理、と等価な画像処理を実現可能な第1種の指定コードの組合せと、その組合せを構成する各指定コードに対応する画像処理の際にソースデータとして設定すべき画像データの種類と、を記憶する記憶手段を備え、
    前記組合せ導出手段は、前記記憶手段の記憶内容に基づいて、前記等価な画像処理を実現可能な第1種の指定コードの組合せ、及び、各指定コード入力の際にソースデータとして設定する画像データを導出することを特徴とする画像処理装置。
  9. 前記ラスタオペレーション手段は、第1種の指定コードが入力されると、前記処理対象のラスタ画像データにおける前記ソースデータと同サイズの領域に対し、前記入力された指定コードに対応する画像処理を実行する構成にされており、
    前記等価処理手段は、前記処理対象のラスタ画像データにおける前記実行指示に対応する画像処理の対象領域に対し、ソースデータとして用いる前記パターン画像データのサイズに対応する区画毎に、前記組合せ導出手段により導出された第1種の指定コードに対応する画像処理を、前記ラスタオペレーション手段に実行させることにより、前記等価な画像処理を実現することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 前記ラスタオペレーション手段が、第1種の指定コードが入力されると、前記処理対象のラスタ画像データにおける前記ソースデータと同サイズの領域に対し、前記入力された指定コードに対応する画像処理を実行する構成にされた請求項1〜請求項8のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記サイズ変更手段による処理後の前記パターン画像データを複数配列して、前記実行指示に対応する画像処理の対象領域と同サイズの結合画像データを生成する結合画像生成手段、を備え、
    前記等価処理手段は、画像処理に用いる前記ソースデータとして、前記サイズ変更手段による処理後のパターン画像データに代え、前記結合画像生成手段により生成された結合画像データを設定することを特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項1記載の画像処理装置における前記サイズ変更手段、前記組合せ導出手段、及び、前記等価処理手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
  12. 請求項2〜請求項6のいずれかに記載の画像処理装置における前記要否判断手段、前記通常制御手段、前記サイズ変更手段、前記組合せ導出手段、及び、前記等価処理手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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