JP5024976B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、成立フラグに対応した図柄、音声等の識別情報を、遊技者に報知するフラグ報知手段を備えたスロットマシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特開2000−61040号公報には、入賞を決定するための主リールとは別に、遊技者に成立フラグを報知するための補助リールを備えたスロットマシンの構成が開示されている。このスロットマシンによると、成立フラグに対応する図柄が補助リールに表示されるので、遊技者は成立フラグの種別を知ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に示されるスロットマシンにおいて、成立フラグに対応するフラグ報知動作は、遊技者が行う個々のゲームにおいて、それぞれ独立に選択されて実行されていた。すなわち、前後のゲームにおける報知動作同士には関連がなかったので、ゲームの連続性に欠け、遊技が単調なものとなってしまい、遊技者が遊技に飽きてしまうという問題があった。
【0004】
本発明の課題は、上記事情を鑑み、それぞれのゲームで実行されるフラグ報知動作同士に相互関連を持たせて、ゲームに連続性を付与したスロットマシンを提供することを目的とする。そして、遊技者が遊技に飽きてしまうことを防ぎ、遊技に対する興趣を高めることをねらいとする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記の課題を解決するための、本発明のスロットマシンの第一の構成は、大当たり及び複数種類の小役を含む入賞役の抽選判定処理の結果成立したフラグの種類を遊技者に報知するために、予めプログラムされている複数のフラグ報知動作のうちから、成立フラグの種類に応じて選択したフラグ報知動作を実行するフラグ報知手段を備えたスロットマシンであって、遊技者が遊技を行った任意のゲーム(第一ゲームという)において前記フラグ報知手段によりフラグ報知動作が実行されたときの、その報知動作を第一報知動作、該第一ゲームより2ゲーム以上後のゲーム(第二ゲームという)において前記フラグ報知手段によりフラグ報知動作が実行されたときの、その報知動作を第二報知動作としたとき、前記フラグ報知手段は、前記第二ゲームにおいて、前記第一報知動作と前記第二報知動作との組み合わせにより、前記第二ゲームの成立フラグを遊技者に報知するように構成され、前記フラグ報知手段は、前記入賞役の抽選判定処理後に前記フラグ報知動作を実行するか否かを判定し、実行すると判定した場合に前記第二ゲームにおいて実行すべきフラグ報知動作を、前記第二ゲームの前記抽選判定処理の結果成立したフラグの種類と前記第一報知動作との組み合わせによって決められる所定の確率に従って前記複数のフラグ報知動作より選択し、選択したフラグ報知動作を実行することを特徴とする。
【0006】
スロットマシンは遊技メダルを投入し、スタートレバーを操作して図柄の描かれたリールを回胴させ、遊技者の所望のタイミングでストップボタンを操作してリールを停止させて、その結果に表示された図柄の並びで入賞判定がなされるという遊技機である。通常、入賞とさせるか否かは、スタートレバーを操作した直後にスロットマシン内部で実行される抽選判定処理によって決められるものであり、抽選判定に当選して入賞役のフラグが成立しない限り、いくら適切なタイミングでストップボタンを操作しても入賞しないよう、すなわち、図柄が入賞の並びとならないようにリールが制御される。
【0007】
他方、入賞役のフラグが成立していても、ストップボタンの操作タイミングが適切でないため、入賞の並びとさせることができない場合もあり得る。特に、大当たりフラグが成立した場合、遊技者がそれに気づかず遊技を続けると、メダルを次々と浪費してしまうことがある。多くのスロットマシンは、そのようにならないために、大当たりフラグ成立の場合に限らず、入賞役のフラグが成立したらフラグが成立したことを報知する機能を備えている。
【0008】
さらに、本発明のスロットマシンにおいては上記構成に加え、遊技者が遊技を行った任意のゲームにおいて成立フラグが報知されたとき、そのゲームの単一の報知動作だけでなく、そのゲームよりも以前に行ったゲームでの報知動作との組み合わせで、遊技者に成立フラグを判断させるようにした。
【0009】
詳しくいうと、任意のゲームにおいてフラグが成立したときに実行される報知動作は、成立フラグに1対1対応して決定されるのではなく、その任意のゲームにおける成立フラグと、そのゲームよりも以前に行われたゲームでの報知動作との組み合わせにより決められる所定の確率に従って、予め用意されている報知動作パターンの中から選ばれる。
【0010】
所定の確率とは以下のように説明できる。例えば、前回報知動作が動作Aであり今回成立フラグが成立役Bであるとする。動作Aと成立役Bの組み合わせで今回報知動作を選択するためのテーブルが決定される。今回実行すべき報知動作はこのテーブルを使用して抽選判定され、報知動作を行うか否か、あるいはどのような報知動作が行われるか、このテーブル上で決められた確率に従う。
【0011】
すなわち、単一の報知動作のみでは成立フラグをある程度推測できるにとどまり、より正確に成立フラグを推測するには、2以上の報知動作から総合的に評価しなければならない。上記の例では、前回報知動作Aと今回実行される報知動作から、今回成立フラグが判断できる。成立フラグを読み取るためには、複数回にわたるゲームのフラグ報知動作に気を配る必要があり、結果、ゲームとゲームに繋がりが生じる。また、同じフラグが成立した場合であっても、過去のフラグ報知動作に基づく所定の確率で、異なるフラグ報知動作が実行されることもあるので、遊技が変化に富み、興趣を向上させる効果がある。
【0012】
また、フラグ報知動作は、図柄、色彩等の視覚情報を表示して成立フラグを遊技者に報知する動作や、音声を発して成立フラグを遊技者に報知する動作が好適に採用できる。
【0013】
図柄、色彩等が表示されるという報知動作が採用された場合、前回の図柄、前々回の図柄…、というように後のゲームまで報知動作の結果が残るようにしてもよい。この場合、遊技者は報知動作を記憶しておく必要がなくなり、遊技に集中することができる。そして、次回どのような報知動作が実行されるか推測しつつ遊技を行うことができるようになる。また、音声にて報知されるような場合には五感刺激効果が大きく、遊技者の興味をより大きく引き付けることができる。
【0014】
また、課題を解決するための本発明のスロットマシンの第二の構成は、大当たり及び複数種類の小役を含む入賞役の抽選判定処理の結果成立したフラグの種類を遊技者に報知するために、予めプログラムされている複数のフラグ報知動作のうちから、成立フラグの種類に応じて選択したフラグ報知動作を実行するフラグ報知手段を備えたスロットマシンであって、前記フラグ報知手段は、遊技者が遊技を行った一のゲームにおいてフラグ報知動作を実行する際、該ゲームより2ゲーム以上前に行われたゲームにおいて実行したフラグ報知動作(旧フラグ報知動作という)に基づいて、その実行すべきフラグ報知動作を前記複数のフラグ報知動作より選択し、かつ実行するように構成され、前記フラグ報知手段は、前記入賞役の抽選判定処理後に前記フラグ報知動作を実行するか否かを判定し、実行すると判定した場合に前記一のゲームにおいて実行すべきフラグ報知動作を、そのゲームの前記抽選判定処理の結果成立したフラグの種類と前記旧フラグ報知動作との組み合わせによって決められる所定の確率に従って前記複数のフラグ報知動作より選択し、選択したフラグ報知動作を実行することを特徴とする。
【0015】
詳しくいうと、上記一のゲームにおいて実行されるフラグ報知動作は、そのゲームの成立フラグと、そのゲームよりも以前に行われたゲームでの報知動作との組み合わせにより決められる所定の確率に従って、予め用意されているフラグ報知動作パターンの中から選ばれる。
【0016】
このようにすると、前述した第一の構成の場合と同様に、遊技者は単一の報知動作のみから成立フラグを判定することができず、2以上の報知動作を総合的に評価しなければ成立フラグを読み取ることができない。成立フラグを読み取るためには、複数回にわたるゲームのフラグ報知動作に気を配る必要があり、結果、ゲームとゲームに繋がりが生じる。また、同じフラグが成立した場合であっても、過去のフラグ報知動作に基づく所定の確率で、異なるフラグ報知動作が実行されることもあるので、変化に富んだ遊技演出効果があり、興趣を向上させる効果がある。
【0017】
また、前述した第一の構成の場合と同様に、図柄、色彩等の視覚情報を表示して成立フラグを遊技者に報知する報知動作や、音声を発して成立フラグを遊技者に報知する報知動作を好適に採用でき、同様の効果が得られる。
【0018】
なお、フラグが成立するとは一般に、遊技者が遊技を行うことに伴ってスロットマシンの内部で実行される抽選判定に当選して、役を入賞させてもよいという合図がスロットマシン内部で発生することを意味するが、本明細書中においては、「役を入賞させないハズレのフラグが成立する」という意味も含むこととする。すなわち、大当たりに当選した場合には大当たりフラグ成立、メダル10枚払い出し役に当選した場合には10枚役フラグ成立、役に当選しなかった時はハズレフラグ成立、というように定義する。さらに、「当選」とはスロットマシン内部で実行される抽選判定処理において、いずれかの役のフラグが成立することであり、「入賞」とは図柄が所定の表示態様(所定の並び)となって遊技者にメダルが払い出される状態になることを意味する。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るスロットマシンの一例の正面図である。スロットマシンの遊技方法は様々であるが、代表的な一例を以下に記す。遊技を開始するには、まず10に示される投入口に任意の数のメダルを投入し11で示されるスタートレバーを操作する。メダルを何枚投入して遊技を開始したか、図柄がどのような並びの場合に入賞として認められるかが、有効ラインとして示される。例えば、メダル1枚を投入しゲームを開始した場合には12で示される中段横一列のみが有効ラインである。メダル2枚投入の場合は、1枚投入の場合の有効ラインに上下段横一列の2つの有効ライン13が追加される。メダル3枚投入の場合は、2枚投入の場合の有効ラインに対角線の2つの有効ライン14が追加される。いわゆる1枚掛け、2枚掛け、3枚掛けという遊技方法に各有効ラインが対応している。本明細書中では、最大掛け数が3枚であるスロットマシンを例として発明の実施の形態を記載する。
【0020】
上記の場合はメダルを直接投入して遊技を行う場合であるが、先行してメダルのみ多数投入できる。その機能をクレジット機能とも言う。クレジット機能は、通常遊技中はもちろんのこと、大当たりゲーム中にも非常に便利な機能である。クレジット機能は通常、MAXBETボタン15と、1BETボタン16と、クレジット枚数表示部17とで構成される。4枚以上のメダル投入については、あらかじめ規定されたクレジット枚数(例えば50枚)を上限として貯留される。遊技者は最大の枚数を投入(本実施例では3枚投入)することと同等のMAXBETボタン15、もしくは1枚ずつ投入することと同等の1BETボタン16を操作することによって、貯留したメダルがスロットマシン100に自動的に投入される。貯留メダルの残量はクレジット枚数表示部17に表示される。18はクレジット解除ボタンであり、貯留を解除したい場合に操作すると貯留メダルが払い出される。
【0021】
任意の枚数のメダルを投入した後、スタートレバー11を操作し遊技を開始するとリールが作動し始め、表示窓19より次々と高速にリール上の図柄が表示される。左ストップボタン20L、中ストップボタン20C、右ストップボタン20Rをそれぞれ操作されると、リールの作動が停止する。各ストップボタンを操作する順序は遊技者の任意である。一般に、図柄を直視し、所望の図柄で停止させるタイミングを計り、ストップボタンを操作することを「目押し」ともいう。遊技者は、適切なタイミングで目押しを行い、図柄を入賞となる並びにさせて遊技を行う。
【0022】
ストップボタン20L、20C、20Rが操作されることによってリールが停止し、図柄が表示窓19より視認可能となる。例えば、スロットマシン上部等に示される図柄の並び(図3(b)参照)が有効ライン上に示されれば入賞となり、各入賞に応じた処理が実行される。具体的には、大当たり入賞(ビッグボーナス、レギュラーボーナスという)、小役入賞(リプレイ入賞を含む)であり、それぞれの役に応じて規定された枚数のメダルが払い出される、もしくは再遊技の機会が与えられる。大当たり入賞があった場合、その後規定回数、遊技者にとって非常に有利なゲームが開始される。それが、いわゆるビッグボーナスゲーム、レギュラーボーナスゲームである。これらのゲーム中の遊技方法については発明に関連しない部分であるため割愛する。
【0023】
21には遊技者に払い出されたメダル枚数が表示され、22にはビッグボーナスゲーム及びレギュラーボーナスゲーム中の遊技回数等の遊技中の情報が表示される。23はビッグボーナス、小役等のフラグが成立したとき、その成立フラグを遊技者に図柄で報知するための補助リールを示している。通常のスロットマシンは、入賞役を決定するためのメインリールを3つ備えることから、補助リールはその次のリールと言う意味で4thリールとも呼ばれている。遊技者は4thリールを操作することはできない。フラグが成立するとは一般に、遊技者が遊技を行うことに伴ってスロットマシンの内部で実行される抽選判定に当選して、役を入賞させてもよいという合図がスロットマシン内部で発生することを意味する。役を入賞させないハズレの場合も、ハズレフラグが成立していると考えることはできる。すなわち、大当たりに当選した場合には大当たりフラグ成立、メダル10枚払い出し役に当選した場合には10枚役フラグ成立、役に当選しなかった時はハズレフラグ成立、というように定義することができる。
【0024】
メダルが払い出される役(再遊技の権利が与えられるリプレイを含む)を入賞させてもよいか否かは、スタートレバーを操作した直後にスロットマシン内部で実行される抽選判定によって決められるものであり、抽選判定に当選して入賞役のフラグが成立していない限り、いくら適切なタイミングでストップボタンを操作しても入賞しないように、すなわち、図柄が有効ライン上に並ばないようにリールが制御される。
【0025】
逆に、入賞役のフラグが成立していても、ストップボタンの操作タイミングが適切でないため、有効ライン上に入賞役の図柄を停止させることができない場合もあり得る。特に、大当たりフラグが成立した場合、遊技者がそれに気づかず遊技を続けるとメダルをひたすら浪費してしまうことがある。多くのスロットマシンは、そのようにならないために、大当たりフラグ成立の場合に限らず、入賞役のフラグが成立したら所定の確率でフラグが成立したことを報知するようプログラムされており、図1のスロットマシン100における4thリール23には、その成立フラグ報知プログラムの実行結果に対応した図柄が表示されるようになっている。
【0026】
また、成立フラグを音声で報知するときは、スピーカー25が使用できる。このスピーカー25は、遊技者に成立フラグを報知するときのみならず、遊技中の様々な効果音を発生させる場合にも使用される。また、4thリール23やスピーカー25以外にも、液晶画面、7セグメント、専用ランプ等を設けてフラグを遊技者に対して報知してもよい。さらに、前述したような図柄等を表示して遊技者の視覚に訴える方法、音声を発して聴覚に訴える方法以外にも、触覚に訴える方法を採用してもよい。具体的には、例えば、ストップボタンが操作された時にストップボタンを振動させたり、遊技者に遊技を体感できるような器具を装着させ、その器具を媒体にして成立フラグを報知してもよい。以上にフラグ報知機能を備えたスロットマシンの操作方法、遊技方法及び機能を示した。
【0027】
次に、図2は本発明に係るスロットマシンの各部分を概念的に示すブロック図である。本体制御部101を挟んで左側は、主に遊技者が操作することによって制御部に操作信号を送信する操作部を表している。他方、右側は、制御部で実行された処理結果を実際の動作に移すための動作部を表している。遊技者がメダルを投入すると、投入メダル検知部62より制御部101に信号が送信され、有効ラインの設定やクレジットへの貯留メダルの加算処理が実行される。スタートレバー60が操作されるとリールが作動し、各ストップボタン61L、61C及び61Rが操作されたら、各ストップボタンに対応するリールが停止する。
【0028】
制御部101では、各操作部から操作信号を受信することに基づいてROM64に格納されたプログラムに従い、RAM65をワークエリアとして使用し、CPU63にて処理のための演算が実行される。もちろん、役の抽選判定処理もメダルの投入信号及びスタートレバーの操作信号を受信することに基づいて実行される。リールを駆動させるための信号はリール駆動部66に送信され、リール駆動部66はそれぞれのリール68L、68C及び68Rを作動させる。ストップボタンが操作された後のリールの停止位置は停止位置検知部69にて検知され、停止位置検知部69よりリール停止位置についての情報が制御部101に送信され、図柄が有効ライン上に並んでいるかどうかが判定される。また、成立フラグを報知する場合には制御部101よりアンプ70、4thリール71及び各種表示ランプ72等に、各報知動作に対応する動作信号が送信される。なお、この制御部101は担当する処理が決められた多数の基板に分割されていることもある。
【0029】
図3(a)は、リール上の図柄配列の一例であり、(b)はそれに対応する入賞役構成の一例である。(a)に示す図柄配列は、リール毎に21個の図柄が示されていることを表す。(b)は、入賞の生じる表示態様(図柄の並び)を示している。それぞれの表示態様について「ビッグボーナス」「15枚役」等と名称が付与される。このような表示態様は通常スロットマシン筐体正面に示されているため、遊技者はどのような図柄が揃った時にメダルが何枚払いだされるか、ボーナスゲームがスタートするか、事前に知っておくことができる。
【0030】
続いて、本発明のスロットマシンにおいて成立フラグが報知される場合、どのような処理を経て、どのような報知動作が発現するのか、図及びフローチャートを用いて説明する。
【0031】
図4(a)は、先に例示した4thリールを使用してフラグ報知動作を行う場合の、4thリールの図柄配列の一例である。図4(b)は、それらの図柄が表示された場合にフラグが成立してる可能性のある役を示している。(a)によると、4thリールは6種類の図柄を表示できることになるが、それぞれの図柄が1対1で成立フラグに対応しているわけではないことが(b)より理解できる。4thリールが作動して白太陽90又は黒太陽91が表示された場合には、図3(b)で示した15枚役もしくはボーナスが成立していることになる。白十字92又は黒十字93が表示された場合には、3枚役もしくはボーナスが成立していることになる。白みかん94又は黒みかん95が表示された場合には、8枚役、、ボーナス、ハズレのいずれかが成立していることになる。
【0032】
しかし、いずれかの役が成立しているというだけで、より正確に判断する材料としては不十分である。白太陽90又は黒太陽91の場合を例にすると、もちろん、15枚役が入賞してしまえば、4thリールの図柄が15枚役フラグの成立に対応したものだったことが、そのゲームが終了してから分かるが、これでは入賞役が決定するよりも前に成立フラグを推測する楽しみが少ないし、次のゲームに続くものが何もなく、単調なゲームが繰り返されるのみである。また、15枚役が入賞しなかったからといってボーナスフラグが成立していることにはならない。15枚役のフラグが成立していたのに、遊技者のストップボタンを操作するタイミングが適切でなかったために、15枚役が入賞しなかっただけかもしれないからである。
【0033】
本発明のスロットマシンは、上記の点を補うフラグ報知機能を備えている。すなわち、遊技者に、1回1回の独立した4thリールの表示図柄だけで成立フラグを判断させるのではなく、複数回の表示結果より成立フラグを判断させるようにした。例えば、前回表示図柄が白太陽、今回表示図柄が黒太陽のとき、15枚役が成立している確率はいくらであり、ボーナスゲームである確率がいくらであるというように決め、4thリールがそのように制御されるようプログラムを組む。前回表示図柄が何それであったから次回表示図柄が何々だったら高確率でボーナスゲームである、ということが決まっている場合、フラグ報知が実施されたゲームを単独のゲームと見ず、次に報知が行われるゲームへの布石とみなすことができる。
【0034】
上記のような機能を実現するために、実際にどのように処理が実行されるされるのかを詳しく記載する。本実施例におけるスロットマシン内部で実行される、役の抽選判定処理の結果は、大当たり、小役(リプレイ含む)及びハズレのいずれかである。それぞれのフラグが成立したのち、各成立フラグに対応する4thリール図柄選択テーブルがROMより読み出される。図5は、ボーナスフラグが成立した場合に読み出され、使用される図柄選択テーブルの概念図である。
【0035】
図5に示されるテーブルより、ボーナスフラグが成立しているすべてのゲームで4thリールが作動するわけではないことが理解できる。本実施例では作動する場合と非作動の場合がそれぞれ1/2である。もちろん、作動・非作動の確率はこの値に限定されない。非作動の場合は4thリールは作動せず、成立フラグは報知されない。
【0036】
4thリールを作動させることが決まると、前回表示図柄が何であったかによって、今回表示させる図柄の選択確率が変わってくる。テーブル左側縦の列は前回表示図柄を示しており、テーブル上側横の列は今回表示される図柄を示している。図6は、図柄の組み合わせによるボーナスフラグ成立信頼度を表した図である。図6は、図5のテーブルの一部を分かりやすく示したものである。例えば、図6で示すように前回白太陽の場合、今回も白太陽である確率は1/30、黒太陽である確率は20/30である。前回黒太陽の場合、今回も黒太陽である確率は1/30、白太陽である確率は20/30である。すなわち、白太陽(前回)→黒太陽(今回)、もしくは黒太陽(前回)→白太陽(今回)と表示された場合にボーナスフラグ成立の信頼度が高い。黒太陽→白太陽→黒太陽等と表示された場合には、さらにその信頼度が高くなることが分かる。このようにして、以前に表示された結果に基づいて、今回4thリールに表示させる図柄の選択が行われる。
【0037】
一方、図7は小役フラグが成立した場合に読み出される図柄選択テーブルの概念図である。図4(b)に示したように、白太陽又は黒太陽が表示された場合の成立フラグはボーナスもしくは15枚役であった。図7(a)は、15枚役フラグ成立時に読み出され、使用される図柄選択テーブルである。15枚役フラグ成立時は、3/4の確率で4thリールが作動することが図より理解できる。前回表示図柄が白太陽の場合は、今回も白太陽が表示される確率が5/6と非常に高くなっており、逆に、白太陽→黒太陽が表示される確率は非常に低い。この選択確率は、ボーナスフラグ成立時とは全く逆である。すなわち、遊技者は、前回表示図柄と今回表示図柄とから総合的に成立フラグを判定することが強いられる。以前に行ったゲームの結果が今回のゲームにも影響してくるので、結果として、ゲームに連続性が生まれることになる。
【0038】
図7(b)及び(c)は、それぞれ、3枚役及び8枚役フラグ成立時に読み出され、使用される図柄選択テーブルである。これらのテーブルで決められた確率に基づいて選択される図柄である、白十字、黒十字、白みかん及び黒みかんはボーナスフラグ成立時にも出現する。そして、15枚役の場合と同様、前回表示図柄との組み合わせで、ボーナスの確率がどのくらいであり、それぞれの小役の確率がどのくらいであるということが判断できるようになっている。(d)より、ハズレフラグ成立(実際のゲームにおいてはこれがメインとなる)の場合にも、僅かな確率ではあるが4thリールが作動して図柄が表示されることがあることが分かる。
【0039】
なお、4thリールの作動するタイミング及び停止するタイミングはどのような形態が採用されても構わず、例えば、作動のタイミングとしては、スタートレバー操作時、各ストップボタン操作時等が採用できる。停止するタイミングとしては、4thリール作動直後、各ストップボタン操作時等が採用できる。
【0040】
以上、フラグ報知動作を4thリールを用いて実行する場合の実施例を示した。また、音声で報知動作を実行する場合にも、4thリールを使用した場合と同様の制御方法で容易に実現できる。図8は各効果音1〜6に対応する成立役を示している。4thリールの場合同様、単独の効果音からでは、いずれの役が成立しているかということを正確には判断できない。効果音の組み合わせで、成立フラグを判断させるための効果音選択テーブルの概念図が図9及び図10(a)〜(d)に示される。図9はボーナスフラグ成立時、図10(a)〜(d)は小役及びハズレフラグ成立時に読み出される、使用される効果音選択テーブルである。4thリールの場合には図柄の組み合わせで成立フラグを報知していたものを、効果音の組み合わせに変えただけであり、4thリールで成立フラグを報知する場合の制御方法、制御プログラムを流用できる。また、効果音と、4thリールを組み合わせて多角的に報知するなどの方法も採用できる。
【0041】
これまでに示した成立フラグ報知処理の流れを、図11に示すフローチャートで表すことができる。4thリールを使用して報知動作を実行する場合を想定しているが、効果音を使用する場合も4thリールの場合と同様である。成立フラグ報知処理は、まず、スロットマシン内部で実行される抽選判定処理の結果を読み込むことから始まる(S1)。続いてS2において、成立フラグに対応する4thリール図柄選択テーブルがROMより読み出され、その呼び出したテーブル4thリール図柄選択テーブル上で決められている確率で、4thリールを作動するか否かの判定が実行される(S3)。4thリールを作動させると判定された場合には、4thリールの前回表示図柄X1が読み出される(S4)。そして、X1と4thリール選択テーブルに基づいて今回表示させる図柄が抽選される(S5)。4thリールが作動し、抽選により選ばれた図柄が表示される(S6)。最後に、今回表示させた図柄を記憶装置に記憶させて、1サイクルの処理が終了する。
【0042】
本実施例においては、今回報知動作は前回報知動作に基づいて決定されるようにしたが、特に前回報知動作である必要はない。すなわち、前々回の図柄に基づいて今回の報知動作が決定されるようにしてもよい。さらには、前々回及び前回の報知動作に基づいて決定されるようにしてもよい。このように、様々なパターンで実施可能であるが、いずれにしても、以前に行われた報知動作が後の報知動作に影響するようにプログラムするものであることには変わりない。
【0043】
なお、本実施例で示した4thリールの図柄、4thリール図柄選択テーブル、効果音の種類、効果音選択テーブル等は一実施形態にすぎず、本発明の技術的範囲がこれらによって限定される理由がないことを断っておく。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスロットマシンの一例の正面図。
【図2】本発明のスロットマシンの各部分を概念的に示すブロック図。
【図3】リール上の図柄配列と、それに対応する入賞役構成の一例。
【図4】4thリールの図柄配列の一例と、それらの図柄が表示された場合にフラグが成立してる可能性のある役を示す図。
【図5】ボーナスフラグが成立した場合に読み出され、使用される図柄選択テーブルの概念図。
【図6】図柄の組み合わせによるボーナスフラグ成立信頼度を表す図。
【図7】小役フラグ(ハズレフラグを含む)が成立した場合に読み出され、使用される図柄選択テーブルの概念図。
【図8】各効果音が発せられた場合にフラグが成立してる可能性のある役を示す図。
【図9】ボーナスフラグが成立した場合に読み出され、使用される効果音選択テーブルの概念図。
【図10】小役フラグ(ハズレフラグを含む)が成立した場合に読み出され、使用される効果音選択テーブルの概念図。
【図11】成立フラグ報知処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
100 スロットマシン
101 制御部
23、71 4thリール
25 スピーカー
63 CPU
64 ROM
65 RAM
70 アンプ
Claims (5)
- 大当たり及び複数種類の小役を含む入賞役の抽選判定処理の結果成立したフラグの種類を遊技者に報知するために、予めプログラムされている複数のフラグ報知動作のうちから、成立フラグの種類に応じて選択したフラグ報知動作を実行するフラグ報知手段を備えたスロットマシンであって、
遊技者が遊技を行った任意のゲーム(第一ゲームという)において前記フラグ報知手段によりフラグ報知動作が実行されたときの、その報知動作を第一報知動作、該第一ゲームより2ゲーム以上後のゲーム(第二ゲームという)において前記フラグ報知手段によりフラグ報知動作が実行されたときの、その報知動作を第二報知動作としたとき、
前記フラグ報知手段は、前記第二ゲームにおいて、前記第一報知動作と前記第二報知動作との組み合わせにより、前記第二ゲームの成立フラグを遊技者に報知するように構成され、
前記フラグ報知手段は、前記入賞役の抽選判定処理後に前記フラグ報知動作を実行するか否かを判定し、実行すると判定した場合に前記第二ゲームにおいて実行すべきフラグ報知動作を、前記第二ゲームの前記抽選判定処理の結果成立したフラグの種類と前記第一報知動作との組み合わせによって決められる所定の確率に従って前記複数のフラグ報知動作より選択し、選択したフラグ報知動作を実行することを特徴とするスロットマシン。 - 前記フラグ報知手段は、前記第二ゲームにおいて実行すべきフラグ報知動作を、前記第二ゲームの前記抽選判定処理の結果成立したフラグの種類が大当たりであるか否かに応じて、異なる割合で前記複数のフラグ報知動作より選択することを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
- 大当たり及び複数種類の小役を含む入賞役の抽選判定処理の結果成立したフラグの種類を遊技者に報知するために、予めプログラムされている複数のフラグ報知動作のうちから、成立フラグの種類に応じて選択したフラグ報知動作を実行するフラグ報知手段を備えたスロットマシンであって、
前記フラグ報知手段は、遊技者が遊技を行った一のゲームにおいてフラグ報知動作を実行する際、該ゲームより2ゲーム以上前に行われたゲームにおいて実行したフラグ報知動作(旧フラグ報知動作という)に基づいて、その実行すべきフラグ報知動作を前記複数のフラグ報知動作より選択し、かつ実行するように構成され、
前記フラグ報知手段は、前記入賞役の抽選判定処理後に前記フラグ報知動作を実行するか否かを判定し、実行すると判定した場合に前記一のゲームにおいて実行すべきフラグ報知動作を、そのゲームの前記抽選判定処理の結果成立したフラグの種類と前記旧フラグ報知動作との組み合わせによって決められる所定の確率に従って前記複数のフラグ報知動作より選択し、選択したフラグ報知動作を実行することを特徴とするスロットマシン。 - 前記フラグ報知手段は、前記一のゲームにおいて実行すべきフラグ報知動作を、前記一のゲームの前記抽選判定処理の結果成立したフラグの種類が大当たりであるか否かに応じて、異なる割合で前記複数のフラグ報知動作より選択することを特徴とする請求項3に記載のスロットマシン。
- 前記複数のフラグ報知動作は、小役の種類毎に予め複数プログラムされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスロットマシン。
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