JP5023297B2 - 建具 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に開示したように、枠体の上枠に換気通路を形成し、この換気通路を開閉する弁体を上枠に取付けた建具が知られている。
一方、前記上枠は縦枠の内面に連結され、その上枠の換気通路は縦枠の内面まで連続している。
このために、従来は、弁体の端面を縦枠の内面に接し、弁体を閉じ位置としたときに、その弁体の端面と縦枠の内面との間から湯水等が脱衣室に流れ込まないようにしている。
このことを防止するには、弁体の端部に水密材を装着し、この水密材を縦枠の内面に押しつけて弁体の端面と縦枠の内面の間を水密することが考えられるが、このようにすると、弁体の揺動抵抗が大きく、弁体を開閉しづらくなってしまう。
前記枠体の縦枠の内面と前記弁体の端面との間に隙間を有し、
前記縦枠の内面に、前記隙間を覆って、その隙間から脱衣室側に水分が流れないようにする水返し部材を設けたことを特徴とする建具である。
前記枠体の縦枠の内面と前記弁体の端面との間に隙間を有し、
前記縦枠の内面における前記換気通路、弁体よりも面外方向浴室側寄りに水返し部材を設け、
該水返し部材は、前記弁体の端面よりも面内方向の内側に張り出し、かつ前記弁体の下端面よりも下方に突出し、前記隙間を覆っていることを特徴とする建具とすることもできる。
前記外側枠材に弁体の上部を揺動自在に取付け、この弁体の下部を換気通路の下縁部に接して換気通路を閉じるようにし、
前記内側枠材は、その上面に水受け用凹部を有すると共に、この水受け用凹部の長手方向端部を浴室側に連通する排水部を有し、
この排水部は、前記水返し部材で覆われているようにできる。
このようにすれば、換気通路を閉じた状態で、弁体に吹きつけられたシャワー散水は、水受け用凹部から排水部によって浴室側に排水される。
また、排水部は水返し部材で覆われているので、シャワー散水等が排水部から水受け用凹部を通って換気通路から脱衣室側に流れ込むことがない。
このスペーサは前記水返し部材を有するようにできる。
このようにすれば、スペーサで外側枠材と内側枠材の間の上下間隔を規制しているから、換気通路の上下寸法を所定の値とすることができる。
また、スペーサを設けることで水返し部材を取付けできるから、枠体を簡単に組立できる。
また、弁体の端面と縦枠の内面との間に隙間を有しているので、弁体の揺動抵抗が小さく、弁体を開閉し易い。
また、弁体の端面と縦枠の内面との間に隙間を有しているので、弁体の揺動抵抗が小さく、弁体を開閉し易い。
前記枠体1は、上枠3と下枠4と左右の縦枠5,5を方形状に連結してある。
前記上枠3と縦枠5は、上枠3の長手方向の端面3aが縦枠5の見付け方向の内側面、つまり内面5aに接するようにして連結される。
前記上枠3には弁体7が、前記換気通路6を閉じる閉じ位置と、前記換気通路6を開放する開き位置とに亘って揺動可能に取付けてある。
この弁体7の長手方向の端面7aと縦枠5の内面5aとの間には隙間を有する。
前記縦枠5の内面5aには水返し部材8が取付けてある。
この水返し部材8は、前記換気通路6、弁体7よりも面外方向の浴室側寄りに位置し、前記弁体7の長手方向の端面7aよりも面内方向の内側に向けて張り出し、かつ前記弁体7の下端面7bよりも下方に突出し、前記隙間を覆っている。
したがって、弁体7で換気通路6を閉じている状態で、前述のシャワー散水が弁体7の端面7aと縦枠5の内面5aとの間を通って換気通路6から脱衣室側に流れることがない。
つまり、水返し部材7は隙間を覆うことで、縦枠5の内面5aと弁体7の端面7aとの間からシャワー散水等の水分が脱衣室側に流れ込むことを防止できる。
前記外側枠材10、内側枠材20は縦枠5の内面5aにビス11,21でそれぞれ固着して連結される。
前記外側枠材10の下面と内側枠材20の上面との間にはスペーサ30が設けてあり、このスペーサ30で外側枠材10の下面と内側枠材20の上面が離隔し、その両者の間に前述の換気通路6を形成している。
このようであるから、外側枠材10と内側枠材20の間の上下間隔がスペーサ30で規制され、前述の換気通路6の上下寸法を所定の値とすることができる。
また、外側枠材10と内側枠材20をスペーサ30で仮連結できるから、その外側枠材10、内側枠材20を縦枠5の内面5aに連結する作業がやり易い。
前記弁体7の長手方向の端面7aは本体部31の内面1cと隙間を置いて対向し、弁体7は開閉し易い。
前記スペーサ30の内向き張り出し部32(水返し部材8)は前記弁体7の端面7aよりも内方に位置し、かつ前記換気通路6の下開口縁よりも下方に位置しているので、前述したシャワー散水は内向き張り出し部32に吹きつけられるから、そのシャワー散水が本体部31の内面31cと弁体7の端面7aとの間から脱衣室側に流れ込むことがない。
この水受け用凹部22の面外方向一側部(浴室側部)における長手方向端部には排水部23が形成されて水受け用凹部22を浴室側に連通し、その水受け用凹部22に溜まった湯水等は排水部23から浴室側に排水される。
したがって、弁体7が換気通路6を閉じている状態で、その弁体7に吹きつけられたシャワー散水等は、水受け用凹部22に溜まり、排水部23から浴室側に排水することができる。
したがって、シャワー散水等が排水部23から水受け用凹部22に流れ込み、換気通路6から脱衣室に流れることがない。
前記横向板12の下面12bが前述の外側枠材10の下面10aである。
前記横向板24の上面24aが前述の内側枠材20の上面20aで、その下面にビスホール28を有している。
前記弁体7の上端部7cがほぼ断面円弧形状で、その上端部7cが前記凹陥部15内に揺動自在に嵌合して、弁体7を外側枠材10の横向板12に取付けてある。
前記弁体7の下端部には水密材7dが面外方向他側方(脱衣室側方)に向けて装着され、この水密材7dが前記他側立上り板27の上端部に接する。
前記内向き張り出し部32は、横張り出し片32aと縦張り出し片32bを有し、その横張り出し片32aが図2に示すように、前記下向き凹条溝17に長手方向から嵌合してスペーサ30の上部が外側枠材10に係合連結される。つまり、横張り出し片32aが係合部で、下向き凹条溝17が被係合部である。これらの形状は前述のものに限らず、任意の形状とすることができる。
前記本体部31の下部寄りには、前記一側立上り板26が挿通する溝35が、本体部31の外面31dまで連続して形成してある。
つまり、溝34,35が係合部で、一側立上り板26、他側立上り板27の上部が被係合部であり、これらの形状は前述のものに限らず任意の形状とすることができる。
また、スペーサ30と水切り部材8を別々とし、縦枠5の内面5aに別々に設けても良い。
前記上枠3の端面3aと縦枠5の内面5aとの間、スペーサ30と縦枠5の内面5aとの間にシーラなどの水密材を設けても良い。
Claims (4)
- 枠体の上枠は、浴室側と脱衣室側を連通する換気通路を有し、前記上枠に揺動自在に取付けた弁体で、前記換気通路を開閉する建具であって、
前記枠体の縦枠の内面と前記弁体の端面との間に隙間を有し、
前記縦枠の内面に、前記隙間を覆って、その隙間から脱衣室側に水分が流れないようにする水返し部材を設けたことを特徴とする建具。 - 枠体の上枠は、浴室側と脱衣室側を連通する換気通路を有し、前記上枠に揺動自在に取付けた弁体で、前記換気通路を開閉する建具であって、
前記枠体の縦枠の内面と前記弁体の端面との間に隙間を有し、
前記縦枠の内面における前記換気通路、弁体よりも面外方向浴室側寄りに水返し部材を設け、
該水返し部材は、前記弁体の端面よりも面内方向の内側に張り出し、かつ前記弁体の下端面よりも下方に突出し、前記隙間を覆っていることを特徴とする建具。 - 前記上枠は、外側枠材と内側枠材との間における面外方向脱衣室側寄りに、換気通路を有し、
前記外側枠材に弁体の上部を揺動自在に取付け、この弁体の下部を換気通路の下縁部に接して換気通路を閉じるようにし、
前記内側枠材は、その上面に水受け用凹部を有すると共に、この水受け用凹部の長手方向端部を浴室側に連通する排水部を有し、
この排水部は、前記水返し部材で覆われている請求項2記載の建具。 - 前記外側枠材と内側枠材との間に、その外側枠材と内側枠材との間の上下間隔を規制すると共に、縦枠の内面に接するスペーサを設け、
このスペーサは前記水返し部材を有する請求項3記載の建具。
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Family Applications (1)
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