JP5022707B2 - 固体高分子電解質型燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、高分子電解質膜の劣化の抑制または耐久性の向上を図った固体高分子電解質型燃料電池に関する。
従来の固体高分子電解質型燃料電池スタックの一般的な構成を説明する。
高分子電解質を用いた燃料電池は、水素を含有する燃料ガスと、空気などの酸素を含有する酸化剤ガスとを、電気化学的に反応させることで、電力と熱とを同時に発生させる。図5は、固体高分子電解質型燃料電池の単電池の構造を説明するための概略断面図である。図5に示すように、水素イオンを選択的に輸送する高分子電解質膜51の両面に、白金系の金属触媒を炭素粉末に担持させて得られる触媒体と、水素イオン伝導性高分子電解質との混合物で触媒層52が形成される。
現在、高分子電解質膜51としては、パーフルオロカーボンスルホン酸からなる高分子電解質膜(例えば、米国Du Pont社製のNafion膜など)が一般的に使用されている。そして、前記触媒層52の外面には、通気性および電子伝導性を併せ持つ、例えば撥水処理を施したカーボンペーパーでガス拡散層53が形成される。この触媒層52とガス拡散層53とを合わせて電極54と呼ぶ。
次に、供給する燃料ガスおよび酸化剤ガスの外部へのリーク防止や、前記2種類のガスが混合することを防止するため、電極の周囲には高分子電解質膜を挟んでガスシール材やガスケットが配置される。このシール材やガスケットは、電極および高分子電解質膜と一体化してあらかじめ組み立てられ、これらすべてを組み合わせたものをMEA(電解質膜電極接合体)55と呼ぶ。
図6に示すように、MEA55の外側には、MEA55を機械的に固定するための導電性セパレータ板56が配置される。セパレータ板56のMEA55と接触する部分には、電極の面に反応ガスを供給し、生成ガスや余剰ガスを運び去るためのガス流路57が形成される。ガス流路はセパレータ板と別に設けることもできるが、セパレータ板の表面に溝を設けてガス流路を形成する方式が一般的である。このように、一対のセパレータ板56でMEA55を固定し、片側のガス流路57に燃料ガスを供給し、他方のガス流路57に酸化剤ガスを供給することで、数十から数百mA/cm2の実用電流密度通電時において一つの単電池で0.7〜0.8V程度の起電力を発生させることができる。なお、セパレータ56のMEAと対向しない面には冷却水流路58を設け、冷却水を循環させる。
MEA55を一対のセパレータ板56で固定して得られるものを単電池と呼ぶ。しかし、通常、燃料電池を電源として使うときは、数ボルトから数百ボルトの電圧が必要とされるため、実際には、単電池を必要とする個数だけ直列に連結する。
ガス流路にガスを供給するためには、ガスを供給する配管を、使用するセパレータ板の枚数に対応する数に分岐し、その分岐先を直接セパレータ上の溝につなぎ込む配管用の治具が必要となる。この治具をマニホールドと呼び、特に上記のようなガスを供給するための配管から直接つなぎ込むタイプのマニホールドを外部マニホールドと呼ぶ。また、このマニホールドには、構造をより簡単にした内部マニホールドと呼ぶ形式のものがある。内部マニホールドとは、ガス流路を形成したセパレータ板に、貫通した孔を設け、ガス流路の出入り口をこの孔まで通し、この孔から直接ガスをガス流路に供給するものである。
図7は、負荷512を接続した燃料電池の模式的断面図であって、高分子電解質膜511を両面から挟み込んで燃料電池のアノード509及びカソード510を構成するガス拡散層501および触媒層502について説明している。ガス拡散層501は、主につぎの3つの機能を持つ。第一の機能は、ガス拡散層501のさらに外面に位置するガス流路から、触媒層502中の触媒503へ、均一に燃料ガスまたは酸化剤ガスなどの反応ガスを供給するために、反応ガスを拡散させる機能である。第二の機能は、触媒層502で反応により生成した水を速やかにガス流路に排出する機能である。第三の機能は、反応に必要な電子または生成される電子を伝導する機能である。すなわち、ガス拡散層501には、高い反応ガス透過性、水分排出性および電子伝導性が必要となる。
従来の一般的な技術として、ガス透過性をもたせるために、ガス拡散層501に発達したストラクチャー構造を有する炭素微粉末、造孔材、カーボンペーパーおよびカーボンクロスなどの導電性多孔質基材を用い、ガス拡散層501に多孔質構造を持たせることが行われている。また、水分排出性を持たせるために、フッ素樹脂を代表とする撥水性高分子などをガス拡散層501などの中に分散させることが行われている。さらに、電子伝導性を持たせるために、カーボン繊維505、金属繊維および炭素微粉末などの電子伝導性材料でガス拡散層501を構成することが行われている。
つぎに、触媒層502は、主に4つの機能を持つ。第一の機能は、ガス拡散層501から供給された燃料ガスまたは酸化剤ガスなどの反応ガスを、触媒層502の反応サイトに供給する機能である。第二の機能は、触媒503上の反応に必要な水素イオンまたは生成される水素イオンを伝導する機能である。さらに、第三の機能は、反応に必要な電子または生成される電子を伝導する機能である。第四の機能は、電極反応を速めるための高い触媒性能とその広い反応面積である。すなわち、触媒層502には高い反応ガス透過性、水素イオン伝導性、電子伝導性および触媒性能が必要となる。
従来の一般的な技術として、ガス透過能を持たせるために、発達したストラクチャー構造を有する炭素微粉末の触媒担体504や造孔材を用い、触媒層502に多孔質構造を持たせ、ガスチャネル507を構成することが行われている。また、水素イオン透過能を持たせるために、高分子電解質を触媒層502中の触媒503近傍に分散させ、かつ水素イオンネットワーク508を形成させることが行われている。
また、電子伝導性を持たせるために、炭素微粉末や炭素繊維などの電子伝導性材料を触媒担体504とし、電子チャネル506を構成することが行われている。さらに、触媒性能を向上させるために、白金に代表される反応活性の高い金属触媒503を、粒径が数nmの非常に微細な粒子として炭素微粉末上に担持させ、得られた触媒体を触媒層502中に高分散させることが行われている。
特開平6−103992号公報 特開2001−76742号公報 「第10回燃料電池シンポジウム講演予稿集P.261」(2003年5月発行)
固体高分子形燃料電池の課題として、燃料電池の耐久劣化に関して高分子膜の分解が懸念されており、カソードの酸素還元時の副反応で生成した過酸化水素がフェントン反応(化1)などでラジカルとなり、膜を分解することなどが予想されている(例えば非特許文献1ご参照)。
[化1]
22+Fe2++H+→・OH+H2O+Fe3+
このような高分子分解についてはまだ詳しいメカニズムがわかっていないが、高分子電解質膜111を通してのガスのクロスリークが影響を与えている可能性がある。
クロスリークとは、高分子電解質膜部分の抵抗を低減するために膜厚を小さくしていった結果、膜を通して酸素と水素などの燃料ガスが反対極側に移動することで、電圧の低下などの問題を起こす。
なお、クロスリークを抑制する方法として、高分子電解質膜の膜厚を厚くする方法や、膜内に別の触媒層を設けてクロスリークしてきた酸素と水素を膜内で水に変換する方法などが提案されている(例えば特許文献1ご参照)。
しかしながら、これらの方法では膜厚の上昇により電池の効率が低下することや、触媒の設置によるコストアップの課題があった。
また、アノードにクロスリークしてくる酸素をアノード触媒のCO被毒の除去に使うという方法も提案されている(例えば特許文献2ご参照)。
この場合には、0.9Vを越える開回路状態付近の非常に高い電圧に保持した場合に、Pt触媒が酸化して劣化する課題がある。
本発明は、前記従来の課題を鑑み、鋭意研究を行った結果得られたもので、アノードとカソードの触媒層の材料組成を改善することにより、高分子膜の分解劣化を抑制し、高耐久な燃料電池を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、第1の本発明は、触媒層を有するアノードと、触媒層を有しており前記アノードに対向配置されるカソードと、前記アノードと前記カソードとの間に配置される高分子電解質膜とを有する膜電極接合体と、
前記膜電極接合体を挟むようにして互いに対向配置されており、前記アノードに燃料ガスを供給するアノード側ガス流路及び前記カソードに酸化剤ガスを供給するカソード側ガス流路が形成された一対のセパレータ板とを備え、
前記アノードの前記触媒層には、粒子径が6〜10nmである、Pt粒子及びPt合金粒子からなる群より選択される少なくとも1種の電極触媒が含まれており、
前記アノードの前記触媒層は、厚みが1〜5μmであり、
前記アノードの前記触媒層中のPt体積密度が1〜5g/cmであり、
前記カソードの前記触媒層は、厚みが10μm以上であり、
前記カソードの前記触媒層中のPt体積密度が、0.1〜0.5g/cmであ
前記アノードの触媒層には、高分子電解質が更に含まれており、
前記アノードの触媒層中における、前記電極触媒に対する、前記高分子電解質の含有率が、0.03〜0.3重量%である、
固体高分子電解質型燃料電池である。
第2の本発明は、触媒層を有するアノードと、触媒層を有しており前記アノードに対向配置されるカソードと、前記アノードと前記カソードとの間に配置される高分子電解質膜とを有する膜電極接合体と、
前記膜電極接合体を挟むようにして互いに対向配置されており、前記アノードに燃料ガスを供給するアノード側ガス流路及び前記カソードに酸化剤ガスを供給するカソード側ガス流路が形成された一対のセパレータ板とを備え、
前記アノードの前記触媒層には、粒子径が6〜10nmである、Pt粒子及びPt合金粒子からなる群より選択される少なくとも1種の電極触媒が含まれており、
前記アノードの前記触媒層は、厚みが1〜5μmであり、
前記アノードの前記触媒層中のPt体積密度が1〜5g/cm であり、
前記カソードの前記触媒層は、厚みが10μm以上であり、
前記カソードの前記触媒層中のPt体積密度が、0.1〜0.5g/cm であり、
前記アノードの触媒層には、高分子電解質が更に含まれており、
前記アノードの触媒層には、導電性炭素粒子が更に含まれており、
前記アノードの触媒層中における、前記電極触媒と前記導電性炭素粒子の和に対する、前記高分子電解質の含有率が、0.03〜0.3重量%である、
固体高分子電解質型燃料電池である。
第3の本発明は、触媒層を有するアノードと、触媒層を有しており前記アノードに対向配置されるカソードと、前記アノードと前記カソードとの間に配置される高分子電解質膜とを有する膜電極接合体と、
前記膜電極接合体を挟むようにして互いに対向配置されており、前記アノードに燃料ガスを供給するアノード側ガス流路及び前記カソードに酸化剤ガスを供給するカソード側ガス流路が形成された一対のセパレータ板とを備え、
前記アノードの前記触媒層には、粒子径が6〜10nmである、Pt粒子及びPt合金粒子からなる群より選択される少なくとも1種の電極触媒が含まれており、
前記アノードの前記触媒層は、厚みが1〜5μmであり、
前記アノードの前記触媒層中のPt体積密度が1〜5g/cm であり、
前記カソードの前記触媒層は、厚みが10μm以上であり、
前記カソードの前記触媒層中のPt体積密度が、0.1〜0.5g/cm であり、
前記アノードの触媒層には、高分子電解質が更に含まれており、
前記アノードの触媒層には、導電性炭素粒子が更に含まれており、
前記アノードの触媒層中における、前記電極触媒に対する、前記導電性炭素粒子の含有率が、5重量%以下である、
固体高分子電解質型燃料電池である。
第4の本発明は、触媒層を有するアノードと、触媒層を有しており前記アノードに対向配置されるカソードと、前記アノードと前記カソードとの間に配置される高分子電解質膜とを有する膜電極接合体と、
前記膜電極接合体を挟むようにして互いに対向配置されており、前記アノードに燃料ガスを供給するアノード側ガス流路及び前記カソードに酸化剤ガスを供給するカソード側ガス流路が形成された一対のセパレータ板とを備え、
前記アノードの前記触媒層には、粒子径が6〜10nmである、Pt粒子及びPt合金粒子からなる群より選択される少なくとも1種の電極触媒が含まれており、
前記アノードの前記触媒層は、厚みが1〜5μmであり、
前記アノードの前記触媒層中のPt体積密度が1〜5g/cm であり、
前記カソードの前記触媒層は、厚みが10μm以上であり、
前記カソードの前記触媒層中のPt体積密度が、0.1〜0.5g/cm であり、
前記アノードの触媒層には、高分子電解質のみが更に含まれており、
前記電極触媒に対する、前記高分子電解質の含有率が、0.03〜0.3重量%である、
固体高分子電解質型燃料電池である。
われわれは、高分子の分解による耐久劣化のメカニズムを鋭意研究した結果、高分子の分解には酸化剤ガス側から燃料極にクロスリークする酸素の影響とカソードの酸素還元時に発生する過酸化水素の影響が大きいことを見いだした。
図4に示すように、アノード109側については、そのクロスリーク酸素が炭素粒子上で還元されることで、より多くの過酸化水素が発生し、膜の分解を引き起こすと考えられた。この反応はクロスリークした酸素が高分子電解質膜と触媒層との界面(以下、膜触媒界面)で水素と電極と接触するため、高分子電解質膜の極近傍401で発生し、その過酸化水素が直ちに高分子電解質膜を攻撃するため、少量でも劣化が大きい。
しかしながら、過酸化水素は白金と接触すると直ちに分解して水と酸素になることがわかった。
したがって、アノード109の触媒層102内のPt体積密度を上げることにより、生成した過酸化水素と白金との接触確率をあげて、分解しやすくすることができる。さらに、特に膜触媒界面近傍のPt体積密度を上げることにより、相対的に炭素微粒子の密度が減少し、過酸化水素の生成を防ぐことができる。なお、水素が十分届くためには多孔性構造が重要であり、そのために白金密度が上がりすぎるとガスの流通性が悪くなるので、白金密度にも上限がある。本発明はその上限も見いだした。
また、アノードの触媒層102は、反応面積を確保しながら、ガス拡散を確保するために、厚さと、含まれる電極触媒の粒径を所定の範囲に制限することがより好ましい。
一方、カソード側においては、酸素還元反応はカソードの触媒層全体で進行するため、反応場402を高分子電解質膜から遠ざけることにより、生成場から高分子電解質膜111への拡散を抑制し、さらに拡散中に白金に接触して分解する確率を上げることが出来る。そこで、カソードの触媒層102はある程度の厚みを持ち、その中で均一に反応が起こるような構造が好ましく、トータルの白金使用量を減らすためには、ある一定範囲の密度で分散していることが必要である。
発明は以上のようなことを根拠に発明された。なお、前記アノードの触媒層にはPt粒子及びPt合金粒子からなる群より選択される少なくとも1種の電極触媒が含まれており」という表現には、「Pt粒子及びPt合金粒子からなる群より選択される少なくとも1種の電極触媒と触媒担体のみ」の場合も該当する。すなわち、例えば他に高分子電解質材料を含まない場合も該当する。
また、アノードの触媒層における電極触媒と導電性炭素粒子の和に対する高分子電解質膜の含有率を押さえることにより、電極触媒と導電性炭素粒子との電気的接触を良好に保ち、有効な触媒面積を維持することができる。
発明は以上のようなことを根拠に発明された。
また、触媒の高活性化のためには触媒粒子の比表面積を増大させる必要があり、そのためには高比表面積を持つ炭素微粒子担体にPtなどの電極触媒を担持したものが有効である。
発明は以上のようなことを根拠に発明された。
また、アノードの触媒層の電極触媒にPtに代えてPt合金を含むものとしても、Pt体積密度が十分な要件を満たせば、燃料電池として必要な性能を確保することができる。
発明は以上のようなことを根拠に発明された。
なお、上記の各本発明において、条件を明記しない場合は、アノードの触媒層における導電性炭素粒子は、電極触媒に担持させてもよいし、電極触媒と混合させるようにしてもよい。導電性炭素粒子を全く含まない構成であってもよい。
また、電極触媒Ptと他の金属元素と合金化されてなるPt合金触媒であってもよく、同様の効果を得ることができる。また、Pt触媒とPt合金触媒とを混合した2種の電極触媒を用いてもよく、同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、高分子電解質膜の劣化を抑制することができ、長期にわたって高い電圧を維持する耐久性に優れた燃料電池を提供することができる。
本発明または本発明に関連する発明の実施の形態における固体高分子電解質型燃料電池スタックの一般的な構成を図1〜図4を参照して説明する。なお、図5〜7に示す従来例と同一または相当部には、同一符号を付した。
高分子電解質を用いた燃料電池は、水素を含有する燃料ガスと、空気などの酸素を含有する酸化剤ガスとを、電気化学的に反応させることで、電力と熱とを同時に発生させる。
図1は、固体高分子電解質型燃料電池の単電池の構造を説明するための概略断面図である。図1に示すように、水素イオンを選択的に輸送する高分子電解質膜11の両面に、白金系の金属触媒を炭素粉末に担持させて得られる触媒体と、水素イオン伝導性高分子電解質との混合物で触媒層12が形成される。
現在、高分子電解質膜11としては、パーフルオロカーボンスルホン酸からなる高分子電解質膜(例えば、米国Du Pont社製のNafion膜など)が一般的に使用されている。そして、前記触媒層12の外面には、通気性および電子伝導性を併せ持つ、例えば撥水処理を施したカーボンペーパーでガス拡散層13が形成される。この触媒層12とガス拡散層13とを合わせて電極14と呼ぶ。
次に、供給する燃料ガスおよび酸化剤ガスの外部へのリーク防止や、前記2種類のガスが混合することを防止するため、電極の周囲には高分子電解質膜を挟んでガスシール材やガスケットが配置される。このシール材やガスケットは、電極および高分子電解質膜と一体化してあらかじめ組み立てられ、これらすべてを組み合わせたものをMEA(電解質膜電極接合体)15と呼ぶ。
図2に示すように、MEA15の外側には、MEA15を機械的に固定するための導電性セパレータ板16が配置される。セパレータ板16のMEA15と接触する部分には、電極の面に反応ガスを供給し、生成ガスや余剰ガスを運び去るためのガス流路17が形成され、後述するアノード109側に形成されるガス流路17は本発明のアノード側ガス流路となり、カソード110側に形成されるガス流路17は本発明のカソード側ガス流路となる。ガス流路17はセパレータ板と別に設けることもできるが、セパレータ板の表面に溝を設けてガス流路17を形成する方式が一般的である。このように、一対のセパレータ板16でMEA15を固定し、片側のガス流路に燃料ガスを供給し、他方のガス流路に酸化剤ガスを供給することで、数十から数百mA/cm2の実用電流密度通電時において一つの単電池で0.7〜0.8V程度の起電力を発生させることができる。なお、セパレータ16のMEAと対向しない面には冷却水流路18を設け、冷却水を循環させる。
MEA15を一対のセパレータ板16で固定して得られるものを単電池と呼ぶ。しかし、通常、燃料電池を電源として使うときは、数ボルトから数百ボルトの電圧が必要とされるため、実際には、単電池を必要とする個数だけ直列に連結する。
ガス流路にガスを供給するためには、ガスを供給する配管を、使用するセパレータ板16の枚数に対応する数に分岐し、その分岐先を直接セパレータ上の溝につなぎ込む配管用の治具が必要となる。この治具をマニホールドと呼び、特に上記のようなガスを供給するための配管から直接つなぎ込むタイプのマニホールドを外部マニホールドと呼ぶ。また、このマニホールドには、構造をより簡単にした内部マニホールドと呼ぶ形式のものがある。内部マニホールドとは、ガス流路を形成したセパレータ板に、貫通した孔を設け、ガス流路の出入り口をこの孔まで通し、この孔から直接ガスをガス流路に供給するものである。
図3は、負荷112を接続した燃料電池の模式的断面図であって、高分子電解質膜111を両面から挟み込んで燃料電池のアノード109及びカソード110を構成するガス拡散層101および触媒層102について説明している。ガス拡散層101は、主につぎの3つの機能を持つ。第一の機能は、ガス拡散層101のさらに外面に位置するガス流路から、触媒層102中の触媒103へ、均一に燃料ガスまたは酸化剤ガスなどの反応ガスを供給するために、反応ガスを拡散させる機能である。第二の機能は、触媒層102で反応により生成した水を速やかにガス流路に排出する機能である。第三の機能は、反応に必要な電子または生成される電子を伝導する機能である。すなわち、ガス拡散層101には、高い反応ガス透過性、水分排出性および電子伝導性が必要となる。
従来の一般的な技術として、ガス透過性をもたせるために、ガス拡散層101に発達したストラクチャー構造を有する炭素微粉末、造孔材、カーボンペーパーおよびカーボンクロスなどの導電性多孔質基材を用い、ガス拡散層101に多孔質構造を持たせることが行われている。また、水分排出性を持たせるために、フッ素樹脂を代表とする撥水性高分子などをガス拡散層101などの中に分散させることが行われている。さらに、電子伝導性を持たせるために、カーボン繊維105、金属繊維および炭素微粉末などの電子伝導性材料でガス拡散層101を構成することが行われている。
つぎに、触媒層102は、主に4つの機能を持つ。第一の機能は、ガス拡散層101から供給された燃料ガスまたは酸化剤ガスなどの反応ガスを、触媒層102の反応サイトに供給する機能である。第二の機能は、触媒103上の反応に必要な水素イオンまたは生成される水素イオンを伝導する機能である。さらに、第三の機能は、反応に必要な電子または生成される電子を伝導する機能である。第四の機能は、電極反応を速めるための高い触媒性能とその広い反応面積である。すなわち、触媒層102には高い反応ガス透過性、水素イオン伝導性、電子伝導性および触媒性能が必要となる。
従来の一般的な技術として、ガス透過能を持たせるために、発達したストラクチャー構造を有する炭素微粉末の触媒担体104や造孔材を用い、触媒層102に多孔質構造を持たせ、ガスチャネル107を構成することが行われている。また、水素イオン透過能を持たせるために、高分子電解質を触媒層102中の触媒103近傍に分散させ、かつ水素イオンネットワーク108を形成させることが行われている。
また、電子伝導性を持たせるために、炭素微粉末や炭素繊維などの電子伝導性材料を触媒担体104とし、電子チャネル106を構成することが行われている。さらに、触媒性能を向上させるために、白金に代表される反応活性の高い金属触媒103を、粒径が数nmの非常に微細な粒子として炭素微粉末上に担持させ、得られた触媒体を触媒層102中に高分散させることが行われている。
上の構成において、アノード109、カソード110のそれぞれの触媒層102の組成に特徴を有する。すなわち、アノード109の触媒層102には、粒子径が6〜10nmであるPt粒子及びPt合金粒子からなる群より選択される少なくとも1種の電極触媒が含まれており、触媒層102は、厚みが1〜5μmであり、その中のPt体積密度が1〜5g/cmである。一方カソード110の触媒層102は、厚みが10μm以上であり、その中のPt体積密度が、0.1〜0.5g/cmであることを特徴とした。
以上の構成とすることにより、以下のような効果が得られる。高分子の分解には酸化剤ガス側から燃料極にクロスリークする酸素の影響とカソードの酸素還元時に発生する過酸化水素の影響が大きい。詳しくは、図4に示すように、アノード109側については、そのクロスリーク酸素が炭素粒子上で還元されることで、より多くの過酸化水素が発生し、膜の分解を引き起こすと考えられた。この反応はクロスリークした酸素が高分子電解質膜と触媒層との界面(以下、膜触媒界面)で水素と電極と接触するため、高分子電解質膜の極近傍401で発生し、その過酸化水素が直ちに高分子電解質膜を攻撃するため、少量でも劣化が大きい。
しかしながら、本発明者は、過酸化水素は白金と接触すると直ちに分解して水と酸素になることを見いだし、これに基づき、アノード109の触媒層102内のPt体積密度を上げることにより、生成した過酸化水素と白金との接触確率をあげて、分解しやすくするようにした。さらに、特に膜触媒界面近傍のPt体積密度を上げることにより、相対的に炭素微粒子の密度が減少し、過酸化水素の生成を防ぐことができる。なお、水素が十分届くためには多孔性構造が重要であり、そのために白金密度が上がりすぎるとガスの流通性が悪くなるので、白金密度にも上限がある。本発明はその上限も見いだした。
また、アノードの触媒層102は、反応面積を確保しながら、ガス拡散を確保するために、厚さと、含まれる電極触媒の粒径を所定の範囲に制限した。
一方、カソード側においては、酸素還元反応はカソードの触媒層全体で進行するため、反応場402を高分子電解質膜から遠ざけることにより、生成場から高分子電解質膜111への拡散を抑制し、さらに拡散中に白金に接触して分解する確率を上げることが出来る。そこで、カソードの触媒層102はある程度の厚みを持ち、その中で均一に反応が起こるような構造が好ましく、トータルの白金使用量を減らすためには、ある一定範囲の密度で分散させるようにした。
また、ノード109の触媒層102に、高分子電解質及び導電性炭素粒子が含まれ、その触媒層中における、電極触媒と導電性炭素粒子の和に対する、前記高分子電解質の含有率が、0.03〜0.3重量%であるようにしてもよい。これにより、電極触媒と導電性炭素粒子との電気的接触を良好に保ち、有効な触媒面積を維持することができる。
また、ソード110の触媒層102の電極触媒は導電性炭素粒子上に担持されている構成としてもよい。高比表面積を持つ炭素微粒子担体に電極触媒を担持させることで、触媒粒子の比表面積を増大させ、触媒の高活性化を図ることができる。
また、ノードの触媒層の前記電極触媒はPt合金粒子のみを含むこととしてもよい。これにより、Pt体積密度が十分な要件を満たせば、燃料電池として必要な性能を確保することができる。
以下本発明または本発明に関連する発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
[MEAの作製]
炭素粉末であるアセチレンブラック(電気化学工業(株)製のデンカブラック、粒径35nm)を、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の水性ディスパージョン(ダイキン工業(株)製のD1)と混合し、乾燥重量としてPTFEを20重量%含む撥水インクを調製した。このインクを、ガス拡散層の基材となるカーボンクロス(日本カーボン社製のカーボロンGF−20−31E)の上に塗布して含浸させ、熱風乾燥機を用いて300℃で熱処理し、ガス拡散層13(約200μm)を形成した。
次に触媒層12の作製方法について説明する
導電性炭素微粒子の含有量が少ない触媒層12を作製する場合、触媒金属微粒子を担持カーボンに担持するのは70重量%あたりが上限である。したがって、それ以上の触媒量の組成を検討するために、Pt微粒子と導電性炭素微粒子の混合触媒層を検討した。
Pt微粒子としてジョンソンマッセイフュエルセルジャパン(株)製のHiSPEC1000(粒子Aとする)を用い、これとケッチェンブラック(ケッチェンブラックインターナショナル(株)製のKetjen Black EC、粒径30nm)を種々の割合で混合し、さらに水素イオン伝導材かつ結着剤であるパーフルオロカーボンスルホン酸アイオノマー(米国Aldrich社製の5重量%Nafion分散液)を加えて成形し、触媒層を得た。HiSPEC1000の粒子の大きさは6nm、BETによる比表面積は28m2/gである。
また、この粉末を高温で熱処理し、粒子の大きさを変えた触媒粒子も各種準備し、検討した。検討した結晶子の大きさは、約10nmと15nmである。
また、アノードにおいてはPtの合金化の影響を調べるため、Pt/Ru合金微粉末(HiSPEC6000、ジョンソンマッセイフュエルセル(株)製)を用いた触媒層も作製した。この微粒子のPtとRuの原子比は1:1、結晶子サイズは2.8nm、BET比表面積は72m2/gである。
炭素微粒子上に触媒を担持した触媒層としては、炭素粉末であるケッチェンブラック上にPtを担持させて得られた触媒粉末を、高分子電解質溶液と混合し、得られた混合物を成形して触媒層12を形成した。
上述のようにして得たガス拡散層13と触媒層12とを、高分子電解質膜(米国DuPont社のNafion112膜)の両面に接合し、図1に示す構造を有する膜電極接合体(MEA)15を作製した。なお、これは図3に示す構成と同等であり、以下、必要に応じて図3の符号も用いて説明する。
つぎに、以上のように作製したMEA15の高分子電解質膜11の外周部にゴム製のガスケット板を接合し、燃料ガスおよび酸化剤ガス流通用のマニホールド穴を形成した。
一方、10cm×10cm×1.3mmの外寸を有し、かつ幅0.9mm、深さ0.7mmのガス流路を有する、フェノール樹脂を含浸させた黒鉛板からなる導電性のセパレータ板を準備した。このセパレータ板を2枚用い、MEA15の一方の面に酸化剤ガス流路としてのガス流路17が成形されたセパレータ板を重ね合わせ、他方の面に燃料ガス流路としてのガス流路17が成形されたセパレータ板16を重ね合わせ、図2に示す単電池を得た。単電池の両端部には、ステンレス鋼製の集電板、電気絶縁材料の絶縁板および端板を配置し、全体を締結ロッドで固定した。このときの締結圧はセパレータの面積当たり10kgf/cm2とした。このようにして燃料電池を作製した。
[評価試験]
以上のようにして得た燃料電池セルに、燃料ガスとしての水素、および酸化剤ガスとしての空気を、それぞれの電極に供給し、特に指定のない限り、電池温度を70℃、燃料ガス利用率(Uf)70%、および空気利用率(Uo)40%の条件で、放電試験を行った。なお、燃料ガスおよび空気は、それぞれ65℃および65℃の露点を有するように加湿した。
空気および燃料ガスを連続供給した状態で、200mA/cm2の電流密度で連続運転を行い、初期の電池電圧および、電圧の劣化率を測定した。また、同時に排出ガスおよびドレイン水に含まれるフッ化物イオンの量をイオンクロマト法(東亜DKK製イオンアナライザーIA−100)によって定量した。このフッ化物イオンは高分子電解質が分解する際に生成すると考えられるため、この量を高分子分解量の指標とした。具体的にはセルを500時間運転し、その間の平均Fイオン溶出速度を比較した。
また、アノード109の水素ガスの利用率を95%に変化させたときの電圧と、70%の時の放電電圧の比率を測定した。水素利用率95%での電圧の低下が小さいほど、水分の目詰まりによるガス拡散の阻害が起こりにくいことを示す。
測定データは単セル10セルの平均値とした。
(実施例1)
まず最初に、アノード109、カソード110のそれぞれの触媒層102中のPt体積密度を変化させ、さらにカソード110の触媒層102中のPt体積密度を一定に保ちながら触媒塗布量を変化させてカソード110の触媒層厚みを検討した。
アノード109の触媒層102のPt密度が5、6g/cm3の場合はそれぞれ結晶子の大きさが10、15nmのPt粉末を用いて触媒層を作製した。さらにPt密度が0.8、1g/cm3の場合は10nmのPt粉末にカーボン粉末(導電性炭素微粒子)をそれぞれ5、6%加えて作製した。
カソード110の触媒層102はPt体積密度が0.6、0.5、0.1、0.08g/cm3に対して、それぞれカーボン粉末に対するPtの混合重量%が80、70、15、10%の触媒を用い、塗布量を調整して、厚みを変化させた。
さらに、アノード109の触媒層102の触媒担持量および触媒層102の厚みと、Pt触媒微粒子の粒子径、すなわち大きさについて検討し、触媒層102の厚みを、触媒の担持量を変化させることにより制御した。
上記の条件を変化させながら、燃料電池セルの放電電圧、500時間運転したときのフッ化物イオンの平均排出速度、燃料利用率を変えたときの放電電圧比率を測定した。燃料利用率の変化に対する放電電圧比率は、特に燃料電池を高加湿の条件で運転する場合に必要な特性であり、システムの設計に応じて適宜選択すればよい。
測定結果を表1〜表4に示す。ただし、表1は、検討した触媒の触媒層厚み及びPt体積密度の条件のみを変化させた場合を示し、表2〜4には、カーボンの混合比率および高分子樹脂の混合比率における、触媒層102の厚みとPt微粒子の結晶子サイズを変えた条件を示した。
Figure 0005022707
Figure 0005022707
Figure 0005022707
Figure 0005022707
表1に示すように、アノード109のPt体積密度が1〜5g/cm3かつカソード110のPt体積密度が0.1〜0.5g/cm3かつカソード110の触媒層厚みが10nm以上のセルにおいて、放電電圧が730mV以上であり、フッ化物イオンの排出量が0.3μg/day/cm2と高分子の分解に対する耐久性が優れ、水素利用率に対する放電容量比が95%以上と優れたセル特性が得られた。
さらに表2〜4に示すように、表1のPt体積密度及び触媒層厚みの条件に付加して、さらにアノード109の触媒層102の厚みが6μm以下かつ粒子径10nm以下の条件を付与した場合は、放電電圧が730mV以上であり、フッ化物イオンの排出量が0.3μg/day/cm2と高分子の分解に対する耐久性が優れ、水素利用率に対する放電容量比が95%以上と優れたセル特性を確保することができた。
(実施例2)
まず、触媒層中の導電性炭素微粒子と触媒微粒子の組成、およびアノード109の触媒層中の触媒微粒子と高分子電解質の混合比率について検討した。アノード109の触媒をPt微粒子と、導電性炭素微粒子として用いたケッチェンブラックの混合比率を0,5,7%と変化させ、それぞれに対してカソード110の触媒層102中のPt微粒子とケッチェンブラックの混合比率を25,30,60,65%と変化させた。
アノード109の触媒層102に添加する導電性樹脂の量は、触媒量重量(PtあるいはPt合金触媒とカーボンの合計)と電解質樹脂重量の比率(Wpoly/Wcat)が0.02、0.03、0.3、0.35%となるように調整した。また、触媒量はアノード109、カソード110とも触媒層102の1cm2あたり0.7mgのPtが保持されているように調整した。
表5に、上記検討した触媒層の条件と、放電電圧、セルを500時間運転したときのフッ化物イオンの平均排出速度、燃料利用率を変えたときの電圧比率を示す。なお、表5には示さないが、アノード109の触媒層102に関し、その厚みは1または5μm、Pt粒子径は6または10nm、カソード110の触媒層102の厚みは、カソード110の触媒層102中のPt微粒子とケッチェンブラックの混合比率25,30,60,65%にそれぞれ対応して、10、12,20,22μmとして測定を行った。
Figure 0005022707
また、アノード触媒層の触媒層102の厚さを3μm、カソード触媒層の厚さを10μm以上の条件でWpoly/Wcatが0.3%とした時の放電電圧、セルを500時間運転したときのフッ化物イオンの平均排出速度、燃料利用率を変えたときの電圧比率を示す。
Figure 0005022707
アノード109においては導電性炭素微粒子が少ないほどフッ化物イオンの排出量が少ない傾向を示し、導電性炭素微粒子を含まないものが最も特性が優れていた。
一方、カソード110においては一定の導電性炭素微粒子を含む触媒層102でフッ化物イオンは極小値を示した。
通常、導電性炭素微粒子上にPt微粒子を担持する場合は、担持率によって、Pt微粒子の粒径も変化するため、触媒表面積が変化し、定量的な比較は困難であったが、今回の検討結果より、同粒径のPt微粒子を導電性炭素微粒子に混合しても同様の結果が得られたことにより、炭素とPtの比率が特性に影響を与えることが確認できた。
混合比率が高い場合は、Pt粒子同士の電気的な接触が減少し、有効な触媒面積が減少したと考えられる。一方、混合比率が低い場合は反応場である触媒層102が適切に形成されないため、有効反応面積が減少し、特性が低下したと考えられる。
表5、表6より、アノード109中のPt体積密度が1g/cm3以上、かつカソード110のPt体積密度が0.1〜0.5g/cm3、に加えて、(Wpoly/Wcat)が0.03〜0.3%であるとき、また併せて表6にカソード触媒層の厚さが1〜5μm及びアノード触媒層の厚さが10μm以上であるとき、放電電圧が730mV以上、フッ化物イオン排出速度が0.3μg/day/cm2、且つ、燃料利用率を変化させたときの放電電圧比はいずれも95%以上となり、優れた効率と耐久性を示すことがわかった。
(実施例3)
表7にはカソード110の触媒層102の電極触媒について、Pt粒子と導電性炭素微粒子を混合するのではなく、導電性炭素微粒子上にPt粒子を担持した電極触媒を用いた。導電性炭素微粒子上に担持することにより、Pt粒子がより微細化し、触媒の活性が向上すると考えられる。
Figure 0005022707
実験結果より、担持せず混合のみの場合と比較して、放電電圧の向上と、若干のフッ化物イオン溶出速度の低減が見られた。この原因は、触媒活性の向上による反応過電圧の低減と、過酸化水素生成量の低減のためと考えられる。
(実施例4)
表8には、アノード109の触媒層102の電極触媒としてにPt粒子を用いた触媒ではなくPt/Ru合金粒子を用いた触媒を用いた場合を検討した。その結果を以下に示す。
Figure 0005022707
Pt/Ru合金粒子の場合でも、トータルのPt量の低下に伴い、若干放電電圧が低下したが、耐久性や利用率依存性についてはほとんど影響が見られなかった。
なお、本実施例では、PtおよびPt/Ru合金の微粒子について説明したが、の効果はアノード触媒層中の電極触媒及び導電性炭素微粒子と電解質樹脂との重量比率によって発現するものであり、PtとRu以外の他の金属元素と合金化されてなるPt合金触媒であっても、同様の効果を得ることができる。また、Pt触媒とPt合金触媒とを混合した2種の電極触媒を用いても、同様の効果を得ることができる。
本発明の固体高分子電解質型燃料電池は、電極内で生成する過酸化水素やラジカルによる高分子電解質の劣化を抑制し、高分子型固体電解質膜を用いた燃料電池、特に定置型コジェネレーションシステムや電気自動車などの高耐久化に効果が期待できる。
本発明の実施の形態による固体高分子電解質型燃料電池の単電池の一部の構造を説明するための概略断面図である。 本発明の実施の形態による固体高分子電解質型燃料電池の単電池の構造を説明するための概略断面図である。 本発明の実施の形態による単電池の構成を詳細に示す断面図である。 高分子電解質膜が劣化する仕組みを説明するための図である。 従来の技術による固体高分子電解質型燃料電池の単電池の一部の構造を説明するための概略断面図である。 従来の技術による固体高分子電解質型燃料電池の単電池の構造を説明するための概略断面図である。 従来の技術による単電池の構成を詳細に示す断面図である。
符号の説明
11、111 高分子電解質膜
12、102 触媒層
13、101 ガス拡散層
14 電極
15 MEA(膜電極接合体)
16 セパレータ
17 ガス流路
18 冷却水流路
103 触媒
104 触媒担体
105 カーボン繊維
106 電子チャネル
107 ガスチャネル
108 水素イオンネットワーク
109 アノード
110 カソード
112 負荷

Claims (4)

  1. 触媒層を有するアノードと、触媒層を有しており前記アノードに対向配置されるカソードと、前記アノードと前記カソードとの間に配置される高分子電解質膜とを有する膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体を挟むようにして互いに対向配置されており、前記アノードに燃料ガスを供給するアノード側ガス流路及び前記カソードに酸化剤ガスを供給するカソード側ガス流路が形成された一対のセパレータ板とを備え、
    前記アノードの前記触媒層には、粒子径が6〜10nmである、Pt粒子及びPt合金粒子からなる群より選択される少なくとも1種の電極触媒が含まれており、
    前記アノードの前記触媒層は、厚みが1〜5μmであり、
    前記アノードの前記触媒層中のPt体積密度が1〜5g/cmであり、
    前記カソードの前記触媒層は、厚みが10μm以上であり、
    前記カソードの前記触媒層中のPt体積密度が、0.1〜0.5g/cmであ
    前記アノードの触媒層には、高分子電解質が更に含まれており、
    前記アノードの触媒層中における、前記電極触媒に対する、前記高分子電解質の含有率が、0.03〜0.3重量%である、
    固体高分子電解質型燃料電池。
  2. 触媒層を有するアノードと、触媒層を有しており前記アノードに対向配置されるカソードと、前記アノードと前記カソードとの間に配置される高分子電解質膜とを有する膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体を挟むようにして互いに対向配置されており、前記アノードに燃料ガスを供給するアノード側ガス流路及び前記カソードに酸化剤ガスを供給するカソード側ガス流路が形成された一対のセパレータ板とを備え、
    前記アノードの前記触媒層には、粒子径が6〜10nmである、Pt粒子及びPt合金粒子からなる群より選択される少なくとも1種の電極触媒が含まれており、
    前記アノードの前記触媒層は、厚みが1〜5μmであり、
    前記アノードの前記触媒層中のPt体積密度が1〜5g/cm であり、
    前記カソードの前記触媒層は、厚みが10μm以上であり、
    前記カソードの前記触媒層中のPt体積密度が、0.1〜0.5g/cm であり、
    前記アノードの触媒層には、高分子電解質が更に含まれており
    前記アノードの触媒層には、導電性炭素粒子が更に含まれており、
    前記アノードの触媒層中における、前記電極触媒と前記導電性炭素粒子の和に対する、前記高分子電解質の含有率が、0.03〜0.3重量%である、
    固体高分子電解質型燃料電池。
  3. 触媒層を有するアノードと、触媒層を有しており前記アノードに対向配置されるカソードと、前記アノードと前記カソードとの間に配置される高分子電解質膜とを有する膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体を挟むようにして互いに対向配置されており、前記アノードに燃料ガスを供給するアノード側ガス流路及び前記カソードに酸化剤ガスを供給するカソード側ガス流路が形成された一対のセパレータ板とを備え、
    前記アノードの前記触媒層には、粒子径が6〜10nmである、Pt粒子及びPt合金粒子からなる群より選択される少なくとも1種の電極触媒が含まれており、
    前記アノードの前記触媒層は、厚みが1〜5μmであり、
    前記アノードの前記触媒層中のPt体積密度が1〜5g/cm であり、
    前記カソードの前記触媒層は、厚みが10μm以上であり、
    前記カソードの前記触媒層中のPt体積密度が、0.1〜0.5g/cm であり、
    前記アノードの触媒層には、高分子電解質が更に含まれており、
    前記アノードの触媒層には、導電性炭素粒子が更に含まれており、
    前記アノードの触媒層中における、前記電極触媒に対する、前記導電性炭素粒子の含有率が、5重量%以下である、
    固体高分子電解質型燃料電池。
  4. 触媒層を有するアノードと、触媒層を有しており前記アノードに対向配置されるカソードと、前記アノードと前記カソードとの間に配置される高分子電解質膜とを有する膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体を挟むようにして互いに対向配置されており、前記アノードに燃料ガスを供給するアノード側ガス流路及び前記カソードに酸化剤ガスを供給するカソード側ガス流路が形成された一対のセパレータ板とを備え、
    前記アノードの前記触媒層には、粒子径が6〜10nmである、Pt粒子及びPt合金粒子からなる群より選択される少なくとも1種の電極触媒が含まれており、
    前記アノードの前記触媒層は、厚みが1〜5μmであり、
    前記アノードの前記触媒層中のPt体積密度が1〜5g/cm であり、
    前記カソードの前記触媒層は、厚みが10μm以上であり、
    前記カソードの前記触媒層中のPt体積密度が、0.1〜0.5g/cm であり、
    前記アノードの触媒層には、高分子電解質のみが更に含まれており、
    前記電極触媒に対する、前記高分子電解質の含有率が、0.03〜0.3重量%である、
    固体高分子電解質型燃料電池。
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