JP5018798B2 - アンテナシステム - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナの指向性を制御するアンテナシステムに関する。
従来、第1配列方向に沿ってN個(Nは整数)、第1配列方向に直交する第2配列方向に沿ってM個(Mは整数)配列される計(N×M)個のアンテナ素子を備え、第1配列方向と第2配列方向に沿って電波ビームを走査することができるアンテナシステムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特表2002−523951号公報
上記特許文献1に記載のアンテナシステムでは、第1配列方向に沿って電波ビームを走査するために、第1配列方向に沿った配列位置が同じで且つ第2配列方向に沿った配列位置が異なるM個のアンテナ素子が接続された第1のエレメントセットをN個備える。さらに、第2配列方向に沿って電波ビームを走査するために、それぞれがN個の第1のエレメントセットに接続された第2のエレメントセットをM個備える。すなわち、上記特許文献1に記載のアンテナシステムは、エレメントセットを(N+M)個備えている。このため、エレメントセットの数の多さに起因して、アンテナシステムが大型化するという問題があった。
また、上記特許文献1に記載のアンテナシステムでは、アンテナ素子の総数に等しい数(すなわち、(N×M)個)のビームポートが設けられている。すなわち、(N×M)個のビームポートの中から1つのビームポートを選択することにより、電波ビームを放射する放射角度を設定する。このため、ビームポートの数の多さに起因して、ビームポートを選択するための構成が複雑化するという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、アンテナシステムの大型化を抑制するとともに、システム構成を簡略化できる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載のアンテナシステムでは、予め設定された第1配列方向に沿って配列された複数のアンテナ素子からなる複数のアンテナ列が、第1配列方向と異なる第2配列方向に沿って配列されている。そして、複数のアンテナ列毎に設けられた複数の指向角度制御手段がそれぞれ、1つのアンテナ列を構成する複数のアンテナ素子それぞれが別々に接続される複数のアンテナポートと、それぞれが複数のアンテナポートの全てに接続される複数のビームポートとを有し、複数のビームポートの中から、ビームポートを1つ選択することにより、接続されたアンテナ列の第1配列方向に沿った指向角度である第1指向角度を制御する。
また、第1指向角度が同じとなるビームポート毎に設けられた複数の電波伝搬手段は、電波が入出力可能な電波入出力部を備えるとともに、複数の指向角度制御手段のそれぞれについて第1指向角度が同じとなるビームポートが接続され、接続された複数のビームポートと電波入出力部との間で電波の波長が変化するとビームポートへ入出力される電波の相対的位相差が変化するように構成されている。
さらに選択手段が、複数の電波伝搬手段の中から、電波を入出力させる電波伝搬手段を1つ選択するとともに、電波出力手段が、予め設定された複数の設定波長の中から1つの設定波長を選択して、この選択した設定波長を有する電波を選択手段に出力する。
したがって、まず選択手段が、電波を入出力させる電波伝搬手段を1つ選択することにより、複数の指向角度制御手段のそれぞれについて、第1指向角度が同じとなるビームポートから電波が入出力可能となる。このため、複数のアンテナ素子それぞれの第1指向角度が同じになるように、第1指向角度を制御することができる。
さらに電波伝搬手段は、第1指向角度が同じとなるビームポートに接続されている。すなわち電波伝搬手段は、複数の指向角度制御手段を介して、第1配列方向と異なる第2配列方向に沿って配列された複数のアンテナ素子に接続されている。
このため、電波伝搬手段内を伝搬する電波の電波入出力部に到達した時点での位相(以下、入出力部到達時位相ともいう。)が同じであっても、電波伝搬手段内を伝搬する電波のビームポートに到達した時点での位相(以下、ビームポート到達時位相ともいう。)を、電波伝搬手段に接続された複数のビームポート毎に変化させることにより、第2配列方向に沿った指向角度(以下、第2指向角度ともいう。)を変化させることができる。
そして電波出力手段が、複数の設定波長の中から選択した1つの設定波長を有する電波を選択手段に出力するため、選択した設定波長に応じて、ビームポート到達時位相を変化させることができる。なぜならば、ビームポートと電波入出力部との間で電波が伝搬する距離は一定であるからである。これにより、選択した波長に応じて、第2指向角度を制御することができる。
つまり、選択手段による電波伝搬手段の選択により第1指向角度を制御するとともに、電波出力手段が出力する電波の波長の選択により第2指向角度を制御する。
したがって、請求項1に記載のアンテナシステムは、ビームポートを1つ選択することにより第1指向角度を制御する上記の指向角度制御手段を必要とするが、ビームポートを1つ選択することにより第2指向角度を制御する手段を必要としない。すなわち、ビームポートを1つ選択することにより指向角度を制御する手段をアンテナ列の個数分必要とするが、アンテナ素子の個数分必要としない。このため、ビームポートを1つ選択することにより指向角度を制御する手段の数の多さに起因して、アンテナシステムが大型化するのを抑制することができる。
また請求項1に記載のアンテナシステムでは、選択手段が、1つのアンテナ列に接続されたビームポートの個数に相当する数の中から1つを選択する必要があるが、アンテナシステムが有する全てのビームポートの個数に相当する数の中から1つを選択する必要がない。このため、ビームポートの数の多さに起因して、ビームポートを選択するための構成が複雑化することを抑制し、アンテナシステムのシステム構成を簡略化することができる。
なお請求項1に記載のアンテナシステムでは、第2配列方向に沿った指向角度(第2指向角度)を設定波長の選択により変更することができる。このため、アンテナシステムの第2指向角度を調整する場合には、アンテナシステム自体を移動させることなく、設定波長の変更により対応することができる。これにより、第2指向角度の調整作業を容易に行うことができる。
また請求項1に記載のアンテナシステムにおいて、電波出力手段は、請求項2に記載のように、PLL(Phase Locked Loop)を利用することにより電波の波長を変更するようにしてもよい。
また請求項3に記載のアンテナシステムでは、複数の電波伝搬手段は、誘電率が温度依存性を有する誘電体を材料として構成され、加熱手段が、複数の電波伝搬手段の誘電体を加熱するとともに、加熱制御手段が、予め設定された複数の設定波長の中から1つの設定波長を選択して、電波伝搬手段を伝搬する電波の伝搬波長が、この選択した設定波長になるように、加熱手段を制御する。
このように構成されたアンテナシステムによれば、電波伝搬手段を伝搬する電波の波長を、複数の設定波長の中から選択した1つの設定波長に設定することができる。したがって、請求項1に記載のアンテナシステムと同様の効果を得ることができる。
また請求項4に記載のアンテナシステムでは、複数の電波伝搬手段は、誘電率が電圧依存性を有する誘電体を材料として構成され、電圧印加手段が、複数の電波伝搬手段の前記誘電体に電圧を印加するとともに、電圧印加制御手段が、予め設定された複数の設定波長の中から1つの設定波長を選択して、電波伝搬手段を伝搬する電波の伝搬波長が、この選択した設定波長になるように、電圧印加手段を制御する。
このように構成されたアンテナシステムによれば、電波伝搬手段を伝搬する電波の波長を、複数の設定波長の中から選択した1つの設定波長に設定することができる。したがって、請求項1に記載のアンテナシステムと同様の効果を得ることができる。
また請求項1〜請求項4の何れかに記載のアンテナシステムでは、複数の指向角度制御手段が、請求項5に記載のように、トリプレート構造の積層板で構成されるようにしてもよいし、請求項6に記載のように、スロット構造の積層板で構成されるようにしてもよい。
指向角度制御手段をトリプレート構造で構成した場合には、スロット構造で構成した場合よりも、積層板を薄くすることができるため、指向角度制御手段を軽量化および小型化することができる。一方、指向角度制御手段をスロット構造で構成した場合には、トリプレート構造で構成した場合よりも指向角度制御手段の寸法が大きくなるが、その分、指向角度制御手段の加工精度を緩くすることができる。
また請求項1〜請求項6の何れかに記載のアンテナシステムでは、請求項7に記載のように、電波伝搬手段が、当該電波伝搬手段に接続されている複数のビームポート毎に、ビームポートに対応した電波入出力部を有し、当該電波伝搬手段に接続されている複数のビームポート毎に、対応する電波入出力部とビームポートとの間で電波が伝搬する電波伝播経路を備えるようにしてもよい。
このように構成された請求項7に記載のアンテナシステムでは、当該電波伝搬手段に接続されている複数のビームポート毎に、電波入出力部とビームポートとの間で電波が伝搬する電波伝播経路が異なる。このため、上記のビームポート到達時位相をビームポート毎に調整するために、電波入出力部とビームポートとの間の上記電波伝播経路の距離を調整するのではなく、選択手段と各電波入出力部との間で電波が伝搬する経路の距離を調整すればよい。
つまり、上記のビームポート到達時位相をビームポート毎に調整するために、異なる指向角度制御手段のビームポート間の距離を長くしたり、ビームポートと電波入出力部との間で電波が伝搬する経路の距離を長くしたりする必要がない。
このため、ビームポート間の距離を短くしたり、電波伝搬手段の寸法を小さくしたりすることができ、これにより、アンテナシステムを小型化することができる。
また請求項1〜請求項7の何れかに記載のアンテナシステムでは、請求項8に記載のように、電波伝搬手段内を伝搬する電波の伝搬波長が、指向角度制御手段内を伝搬する電波の伝搬波長よりも短くなるように構成されるようにするとよい。
このように構成された請求項8に記載のアンテナシステムでは、電波伝搬手段内を伝搬する電波の伝搬波長が、指向角度制御手段内を伝搬する電波の伝搬波長以上である場合と比較して、第2指向角度の変動範囲を広くすることができる。なぜならば、伝搬波長が短い場合のほうが、長い場合と比較して、同一距離を伝搬した場合の位相差が大きくなり、異なるビームポート間における上記ビームポート到達時位相の差が大きくなるからである。
また、請求項1〜請求項7の何れかに記載のアンテナシステムにおいて、請求項8に記載のように、電波伝搬手段内を伝搬する電波の伝搬波長が、指向角度制御手段内を伝搬する電波の伝搬波長よりも短くなるようにするには、請求項9に記載のように、電波伝搬手段における、電波入出力部とビームポートとの間で電波が伝搬する経路内が、指向角度制御手段よりも誘電率が高い材料で構成されるようにするとよい。
アンテナシステム1の概略構成を示す図である。 第1実施形態のアンテナシステム1の一部を分解した状態を示す斜視図である。 第1実施形態の誘電体基板103,105,107,109,111の構成を示す斜視図である。 電波送信回路7の構成を示すブロック図である。 ビームの第1配列放射方向を変化させる方法を説明するための図である。 ビームの第2配列放射方向を変化させる方法を説明するための図である。 第2実施形態のアンテナシステム1の一部を分解した状態を示す斜視図である。 別の実施形態の誘電体基板107,109,111の構成を示す斜視図である。 別の実施形態の第2配列放射方向を示す図である。 温度により波長を変化させる構成を説明するための図である。 電圧により波長を変化させる構成を説明するための図である。 アンテナシステム301の一部を分解した状態を示す斜視図である。
(第1実施形態)
以下に本発明の第1実施形態を図面とともに説明する。
図1は本発明が適用されたアンテナシステム1の概略構成を示す図である。
アンテナシステム1は、図1に示すように、複数のアンテナ列2と、複数のエレメントセット3と、複数の第1給電回路4と、第2給電回路5と、選択スイッチ6と、電波送信回路7と、制御装置8とを備える。
これらのうちアンテナ列2は、第1配列方向D1に沿ってN個(Nは整数。本実施形態ではN=3)配列されたアンテナ素子21から構成される。そしてアンテナ列2は、第1配列方向D1に直交する第2配列方向D2に沿ってM個(Mは整数。本実施形態ではM=3)配列される。すなわち、(N×M)個のアンテナ素子21が平面状に配列される。
またエレメントセット3は、M個のアンテナ列2のそれぞれに対応してM個設けられる。そして各エレメントセット3は、アンテナ列2を構成するN個のアンテナ素子21と第2給電回路5を介して1対1で接続されるN個のアンテナポート31と、N個の第1給電回路4と1対1で接続されるN個のビームポート32を備える。さらに各エレメントセット3は、N個のアンテナポート31とN個のビームポート32とを接続するロットマンレンズ33を備える。
また第1給電回路4は、第1配列方向D1に沿って設けられたN個のアンテナ素子21に対応してN個設けられている。そして第1給電回路4は、M個のエレメントセット3のビームポート32と1対1で接続される給電部41をM個備える。すなわち第1給電回路4には、各エレメントセット3について1つのビームポート32が接続される。また第1給電回路4は、電波送信回路7から出力された送信信号を入力する信号入力部42を備える。
また選択スイッチ6は、電波送信回路7から出力された送信信号を入力する入力ポート61と、入力した送信信号をN個の第1給電回路4のそれぞれへ出力するためのN個の出力ポート62とを備える。そして選択スイッチ6は、制御装置8からの選択指示信号に基づいて、N個の出力ポート62の中から、入力ポート61に入力した送信信号を出力する出力ポート62を1つ選択する。
また電波送信回路7は、制御装置8からの波長指示信号に基づいて、波長指示信号により指示される波長を有する送信信号を出力するように構成されている。
また制御装置8は、CPU,ROM,RAM,I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。そして制御装置8は、ROMに記憶されたプログラムに基づき、アンテナ素子21から電波を送信するときの指向角度に応じて、送信信号を入力する第1給電回路4と、予め設定された複数の設定波長の中から1つの設定波長を決定し、決定した第1給電回路4を選択するための上記の選択指示信号と、決定した設定波長を指示するための上記の波長指示信号を出力する。
図2は、アンテナシステム1の一部を分解した状態を示す斜視図である。なお図2では、図を簡略にするために、N=3、M=2としている。
図2に示すように、複数のアンテナ列2(図2では2個のアンテナ列2a,2b)と、複数のエレメントセット3(図2では2個のエレメントセット3a,3b)と、複数の第1給電回路4(図2では3個の第1給電回路4a,4b,4c)と、第2給電回路5は、複数の金属基板、パターン基板、及び誘電体基板が積層されて構成されている。
まず複数のアンテナ列2は、誘電体基板103上に、パターン基板102と誘電体基板118と金属板101が順次積層されて構成されている。
そしてパターン基板102上には、第1配列方向D1に沿ってN個、第2配列方向D2に沿ってM個配列されたアンテナ素子21に対応するパターン121(以下、アンテナ素子パターン121という)が形成される。さらにパターン基板102上には、(N×M)個のアンテナ素子パターン121のそれぞれと接続された(N×M)個の給電線路122が形成される。なお、(N×M)個の給電線路122は、アンテナ素子パターン121が接続されていない側の一端に、ロットマンレンズパターン130,140(後述)の何れかと電気的に接続するための接続部123が形成される。
また金属板101は、アンテナ素子パターン121に対向する箇所に、金属板101を貫通するスロット124が形成される。
次にエレメントセット3aは、誘電体基板103に近い順から、金属板104、誘電体基板105、パターン基板106、及び誘電体基板107が積層されて構成されている。またエレメントセット3bは、誘電体基板107に近い順から、金属板108、誘電体基板109、パターン基板110、誘電体基板111、及び金属板112が積層されて構成されている。
そしてパターン基板106上には、ロットマンレンズ33に対応するパターン130(以下、ロットマンレンズパターン130という)が形成される。さらにパターン基板110上には、ロットマンレンズ33に対応するパターン140(以下、ロットマンレンズパターン140という)が形成される。
そしてロットマンレンズパターン130(140)には、N個のアンテナポート31に対応するN個の接続部131(141)と、N個のビームポート32に対応するN個の接続部132(142)が設けられている。なお、接続部131と接続部141は互いが非対向となるように配置される。また、接続部132と接続部142は互いが対向するように配置される。
また金属板104には、アンテナ列2aを構成するアンテナ素子パターン121に接続される接続部123とロットマンレンズパターン130の接続部131とを電気的に接続するために、接続部131に対向する箇所に、金属板104を貫通するスロット133が形成される。さらに金属板104には、アンテナ列2bを構成するアンテナ素子パターン121に接続される接続部123とロットマンレンズパターン140の接続部141とを電気的に接続するために、接続部141に対向する箇所に、金属板104を貫通するスロット134が形成される。
また金属板108には、アンテナ列2bを構成するアンテナ素子パターン121に接続される接続部123とロットマンレンズパターン140の接続部141とを電気的に接続するために、接続部141に対向する箇所に、金属板108を貫通するスロット143が形成される。さらに金属板108には、ロットマンレンズパターン130の接続部132と、ロットマンレンズパターン140の接続部142とを電気的に接続するために、接続部132,142に対向する箇所に、金属板108を貫通するスロット144が形成される。
また金属板112には、接続部132,142に対向する箇所に、金属板112を貫通するスロット145が形成される。
したがって、N個のスロット145からそれぞれ、N個の接続部142及びN個のスロット144を通過してN個の接続部132に至るN個の経路は、N個の第1給電回路4(図2中の第1給電回路4a,4b,4cを参照)を構成する。
また、N個の接続部141からそれぞれ、N個のスロット143及びN個のスロット134を通過してN個の接続部123に至るN個の経路と、N個の接続部131からそれぞれ、N個のスロット133を通過してN個の接続部123に至るN個の経路は、第2給電回路5を構成する。
図3(a)は誘電体基板103,105の構成を示す斜視図、図3(b)は誘電体基板107,109の構成を示す斜視図、図3(c)は誘電体基板111の構成を示す斜視図である。なお図3では、図を簡略にするために、スロット254,255,264,265,274(後述)をそれぞれ2個のみ示す。
まず誘電体基板103は、図3(a)に示すように、金属を材料とする板状部材251(以下、金属板251という)と、誘電体を材料とする板状部材252(以下、誘電体板252という)とから構成される。これらのうち金属板251には、誘電体板252を収容するために金属板251を貫通する収容孔253と、スロット133に対向する箇所で金属板251を貫通するスロット254と、スロット134に対向する箇所で金属板251を貫通するスロット255とが形成される。なお誘電体基板105は、誘電体基板103と同様の構成である。
また誘電体基板107は、図3(b)に示すように、金属を材料とする板状部材261(以下、金属板261という)と、誘電体を材料とする板状部材262(以下、誘電体板262という)とから構成される。これらのうち金属板261には、誘電体板262を収容するために金属板261を貫通する収容孔263と、スロット143に対向する箇所で金属板261を貫通するスロット264と、スロット144に対向する箇所で金属板261を貫通するスロット265とが形成される。なお誘電体基板109は、誘電体基板105と同様の構成である。
また誘電体基板111は、図3(c)に示すように、金属を材料とする板状部材271(以下、金属板271という)と、誘電体を材料とする板状部材272(以下、誘電体板272という)とから構成される。これらのうち金属板271には、誘電体板272を収容するために金属板271を貫通する収容孔273と、スロット145に対向する箇所で金属板271を貫通するスロット274とが形成される。
図4は、電波送信回路7の構成を示すブロック図である。
次に電波送信回路7は、図4に示すように、制御電圧によって発振周波数を変化させることが可能な電圧制御発振器(VCO)71と、波長指示信号により指示される波長となるように電圧制御発振器71の発振周波数を制御するPLL回路72とを備える。
PLL回路72は、基準周波数発生器73と、分周器74と、位相比較器75と、ループフィルタ76とを備える。
これらのうち基準周波数発生器73は、例えば水晶発振器で構成されており、発振周波数が固定された基準信号を出力する。また分周器74は、VCO102の出力信号を周波数が1/K(Kは正の整数)となるように分周する。なお分周器74は、波長指示信号に基づいて、分周比1/Kを変化させることができるように構成される。
また位相比較器75は、分周器74で分周した信号の位相と、基準周波数発生器73から出力された基準信号の位相とを比較し、この位相差を示す位相差信号を出力する。またループフィルタ76は、位相比較器75から出力された位相差信号を平滑化して制御電圧を生成する。
これにより電波送信回路7は、波長指示信号により指示される波長を有する送信信号を出力することができる。
さらにエレメントセット3は、図5(a),(b)に示すように、複数のビームポート32の中から、給電されるビームポート32を1つ選択することにより、アンテナ列2から出力されるビームの第1配列方向D1に沿った放射方向(以下、第1配列放射方向ともいう)を変えることができるように構成されている。
すなわち、まず図5(a)に示すように、エレメントセット3の3個のアンテナポート31をそれぞれ「A」,「B」,「C」とし、3個のビームポート32をそれぞれ「a」,「b」,「c」とする。以下、「A」,「B」,「C」が付されたアンテナポート31をそれぞれアンテナポート31A,31B,31Cという。また、「a」,「b」,「c」が付されたビームポート32をそれぞれビームポート32a,32b,32cという。
そしてエレメントセット3は、図5(b)に示すように、ビームポート32aに76.5GHzの送信信号を入力した場合には(図中の行C1を参照)、アンテナポート31Aを基準としたアンテナポート31A,31B,31Cの位相(以下、3ポート基準位相という)がそれぞれ0,50,100[deg.]となるように構成されている。これにより、アンテナ列2から出力されるビームの第1配列放射方向が−10[deg.]となる。
またエレメントセット3は、ビームポート32bに76.5GHzの送信信号を入力した場合には(図中の行C2を参照)、3ポート基準位相がそれぞれ0,0,0[deg.]となるように構成されている。これにより、アンテナ列2から出力されるビームの第1配列放射方向が0[deg.]となる。
またエレメントセット3は、ビームポート32cに76.5GHzの送信信号を入力した場合には(図中の行C3を参照)、3ポート基準位相がそれぞれ0,−50,−100[deg.]となるように構成されている。これにより、アンテナ列2から出力されるビームの第1配列放射方向が+10[deg.]となる。
ただしエレメントセット3は、図5(c)に示すように、入力した送信信号の波長に応じて、第1配列放射方向が変化する。
すなわちエレメントセット3は、ビームポート32cに76.0GHzの送信信号を入力した場合には(図中の行C4を参照)、3ポート基準位相がそれぞれ0,−60,−120[deg.]となるように構成されている。これにより、アンテナ列2から出力されるビームの第1配列放射方向が11[deg.]となる。
またエレメントセット3は、ビームポート32cに76.5GHzの送信信号を入力した場合には(図中の行C5を参照)、3ポート基準位相がそれぞれ0,−50,−100[deg.]となるように構成されている。これにより、アンテナ列2から出力されるビームの第1配列放射方向が10[deg.]となる。
またエレメントセット3は、ビームポート32cに77.0GHzの送信信号を入力した場合には(図中の行C6を参照)、3ポート基準位相がそれぞれ0,−40,−80[deg.]となるように構成されている。これにより、アンテナ列2から出力されるビームの第1配列放射方向が9[deg.]となる。
さらに第1給電回路4は、図6(a),(b)に示すように、信号入力部42に入力される送信信号の波長を変化させることにより、アンテナ列2から出力されるビームの第2配列方向D2に沿った放射方向(以下、第2配列放射方向ともいう)を変えることができるように構成されている。
すなわち、まず図6(a)に示すように、第1給電回路4の3個の給電部41をそれぞれ「A」,「B」,「C」とする。以下、「A」,「B」,「C」が付された給電部41をそれぞれ給電部41A,41B,41Cという。
そして第1給電回路4は、図6(b)に示すように、信号入力部42に76.0GHzの送信信号を入力した場合には(図中の行C11を参照)、給電部41Aを基準とした給電部41A,41B,41Cの位相がそれぞれ0,10,20[deg.]となるように、給電部41Aと給電部41Bとの間の距離H1(図6(a)を参照)と、給電部41Bと給電部41Cとの間の距離H2(図6(a)を参照)が設定されている。これにより、アンテナ列2から出力されるビームの第2配列放射方向が−1[deg.]となる。
また第1給電回路4は、信号入力部42に76.5GHzの送信信号を入力した場合には(図中の行C12を参照)、給電部41Aを基準とした給電部41A,41B,41Cの位相がそれぞれ0,0,0[deg.]となるように、給電部41Aと給電部41Bとの間の距離H1(図6(a)を参照)と、給電部41Bと給電部41Cとの間の距離H2(図6(a)を参照)が設定されている。これにより、アンテナ列2から出力されるビームの第2配列放射方向が0[deg.]となる。
また第1給電回路4は、信号入力部42に77.0GHzの送信信号を入力した場合には(図中の行C13を参照)、給電部41Aを基準とした給電部41A,41B,41Cの位相がそれぞれ0,−10,−20[deg.]となるように、給電部41Aと給電部41Bとの間の距離H1(図6(a)を参照)と、給電部41Bと給電部41Cとの間の距離H2(図6(a)を参照)が設定されている。これにより、アンテナ列2から出力されるビームの第2配列放射方向が+1[deg.]となる。
このように構成されたアンテナシステム1では、予め設定された第1配列方向D1に沿って配列された複数のアンテナ素子21からなる複数のアンテナ列2が、第1配列方向D1と異なる第2配列方向D2に沿って配列されている。そして、複数のアンテナ列2毎に設けられた複数のエレメントセット3がそれぞれ、1つのアンテナ列2を構成する複数のアンテナ素子21それぞれが別々に接続される複数のアンテナポート31と、それぞれが複数のアンテナポート31の全てに接続される複数のビームポート32とを有し、複数のビームポート32の中から、ビームポート32を1つ選択することにより、接続されたアンテナ列2の第1配列方向D1に沿った指向角度(以下、第1指向角度という)を制御する。
また、第1指向角度が同じとなるビームポート32毎に設けられた複数の第1給電回路4は、電波が入出力可能な信号入力部42を備えるとともに、複数のエレメントセット3のそれぞれについて第1指向角度が同じとなるビームポート32が接続され、接続された複数のビームポート32と信号入力部42との間で、接続された複数のビームポート32と信号入力部42との間で電波の波長が変化するとビームポート32へ伝搬される電波の相対的位相差が変化するように構成されている。
さらに選択スイッチ6が、複数の第1給電回路4の中から、電波を入出力させる第1給電回路4を1つ選択するとともに、制御装置8が、予め設定された複数の設定波長の中から1つの設定波長を選択して、この選択した設定波長に、複数の第1給電回路4における信号入力部42とビームポート32との間で伝搬する電波の波長を変更する。
なおアンテナシステム1は、電波を出力する電波送信回路7を備えている。そして制御装置8は、選択した設定波長を指示する波長指示信号を電波送信回路7に出力することにより、電波送信回路7に、電波の波長を設定波長に変更させる。
したがって、まず選択スイッチ6が、電波を入出力させる第1給電回路4を1つ選択することにより、複数のエレメントセット3のそれぞれについて、第1指向角度が同じとなるビームポート32から電波が入出力可能となる。このため、複数のアンテナ素子21それぞれの第1指向角度が同じになるように、第1指向角度を制御することができる。
さらに第1給電回路4は、第1指向角度が同じとなるビームポートに接続されている。すなわち第1給電回路4は、複数のエレメントセット3を介して、第1配列方向D1と異なる第2配列方向D2に沿って配列された複数のアンテナ素子21に接続されている。
このため、第1給電回路4内を伝搬する電波の信号入力部42に到達した時点での位相(以下、信号入力部到達時位相ともいう。)が同じであっても、第1給電回路4内を伝搬する電波のビームポート32に到達した時点での位相(以下、ビームポート到達時位相ともいう。)を、第1給電回路4に接続された複数のビームポート32毎に変化させることにより、第2配列方向D2に沿った指向角度(以下、第2指向角度ともいう。)を変化させることができる。
そして制御装置8が、複数の設定波長の中から選択した1つの設定波長に、第1給電回路4内を伝搬する電波の波長を変更するため、選択した設定波長に応じて、ビームポート到達時位相を変化させることができる。なぜならば、ビームポート32と信号入力部42との間で電波が伝搬する距離は一定であるからである。これにより、選択した設定波長に応じて、第2指向角度を制御することができる。
つまり、選択スイッチ6による第1給電回路4の選択により第1指向角度を制御するとともに、制御装置8による設定波長の選択により第2指向角度を制御する。
したがって、アンテナシステム1は、ビームポート32を1つ選択することにより第1指向角度を制御する上記のエレメントセット3を必要とするが、ビームポート32を1つ選択することにより第2指向角度を制御する手段を必要としない。すなわち、ビームポート32を1つ選択することにより指向角度を制御する手段をアンテナ列2の個数分必要とするが、アンテナ素子21の個数分必要としない。このため、ビームポート32を1つ選択することにより指向角度を制御する手段の数の多さに起因して、アンテナシステム1が大型化するのを抑制することができる。
またアンテナシステム1では、選択スイッチ6が、1つのアンテナ列2に接続されたビームポート32の個数に相当する数の中から1つを選択する必要があるが、アンテナシステム1が有する全てのビームポート32の個数に相当する数の中から1つを選択する必要がない。このため、ビームポート32の数の多さに起因して、ビームポート32を選択するための構成が複雑化することを抑制し、アンテナシステム1のシステム構成を簡略化することができる。
なおアンテナシステム1では、第2指向角度を設定波長の選択により変更することができる。このため、アンテナシステム1の第2指向角度を調整する場合には、アンテナシステム自体を移動させることなく、設定波長の変更により対応することができる。これにより、第2指向角度の調整作業を容易に行うことができる。
またエレメントセット3は、トリプレート構造の積層板で構成されている。このため、後述のスロット構造で構成した場合よりも積層板を薄くすることができ、エレメントセット3を軽量化および小型化することができる。
以上説明した実施形態において、エレメントセット3は本発明における指向角度制御手段、信号入力部42は本発明における電波入出力部、第1給電回路4は本発明における電波伝搬手段、選択スイッチ6は本発明における選択手段、制御装置8及び電波送信回路7は本発明における電波出力手段である。
(第2実施形態)
以下に本発明の第2実施形態を図面とともに説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
第2実施形態のアンテナシステム1は、エレメントセット3a,3bと第1給電回路4の構成が変更されている点以外は第1実施形態と同じである。
図7は、第2実施形態のアンテナシステム1の一部を分解した状態を示す斜視図である。なお図7では、図を簡略にするために、N=3、M=2としている。
まずエレメントセット3aは、パターン基板106の構成が変更されている点以外は第1実施形態と同じである。なおパターン基板106は、ロットマンレンズパターン130のN個の接続部132がロットマンレンズパターン140と非対向となるように配置される点以外は第1実施形態と同じである。
またエレメントセット3bは、金属板108と金属板112の構成が変更されている点以外は第1実施形態と同じである。なお金属板108は、接続部132に対向するとともに接続部142に非対向となるようにスロット144が配置される点以外は第1実施形態と同じである。さらに金属板112は、接続部132に対向する箇所に、金属板112を貫通するスロット146が形成される点以外は第1実施形態と同じである。
そしてアンテナシステム1は更に、金属板112に近い順から、誘電体基板113、パターン基板114、誘電体基板115、及び金属板116が積層されて構成されている。
これらのうちパターン基板114には、N個の接続部132及びN個の接続部142のそれぞれと接続されたN個の給電線路151が形成される。
N個の給電線路151はそれぞれ、1個の接続部132と電気的に接続するための第1給電線路151aと、1個の接続部142と電気的に接続するための第2給電線路151bとから構成される。そして、第1給電線路151a及び第2給電線路151bの一端には、それぞれ、ロットマンレンズパターン130及びロットマンレンズパターン140と電気的に接続するための接続部152a及び接続部152bが形成される。さらに、第1給電線路151a及び第2給電線路151bは、接続部152a及び接続部152bが形成されていない側の一端で電気的に接続されており、この一端に、選択スイッチ6の出力ポート62と電気的に接続するための接続部153が形成される。
また金属板116は、接続部153に対向する箇所に、金属板116を貫通するスロット154が形成される。
したがって、1個のスロット154から、1個の接続部153、1個の第1給電線路151a、1個の接続部152a、1個のスロット146、及び1個のスロット144を通過して1個の接続部132に至る第1経路と、1個のスロット154から、1個の接続部153、1個の第2給電線路151b、1個の接続部152b、及び1個のスロット145を通過して1個の接続部142に至る第2経路とを有する第1給電回路4がN個形成される(図7中の第1給電回路4a,4b,4cを参照)。
このように構成されたアンテナシステム1では、第1給電回路4が、第1給電回路4に接続されている複数のビームポート32毎に、ビームポート32(すなわち、接続部132,142)に対応した電波入力部(すなわち、接続部152a,152b)を有し、第1給電回路4に接続されている複数のビームポート32毎に、対応する電波入力部(接続部152a,152b)とビームポート32(接続部132,142)との間で電波が伝搬する電波伝播経路を備える。
これにより、第1給電回路4に接続されている複数のビームポート32毎に、信号入力部42とビームポート32との間で電波が伝搬する電波伝播経路が異なる。このため、上記のビームポート到達時位相をビームポート32毎に調整するために、信号入力部42とビームポート32との間の上記電波伝播経路の距離を調整するのではなく、選択スイッチ6と各信号入力部42との間で電波が伝搬する経路の距離を調整すればよい。
つまり、上記のビームポート到達時位相をビームポート32毎に調整するために、異なるエレメントセット3のビームポート32間の距離を長くしたり、ビームポート32と信号入力部42との間で電波が伝搬する経路の距離を長くしたりする必要がない。
このため、ビームポート32間の距離を短くしたり、第1給電回路4の寸法を小さくしたりすることができ、これにより、アンテナシステム1を小型化することができる。
以上説明した実施形態において、第1経路および第2経路は本発明における電波伝播経路である。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
例えば上記第1実施形態においては、誘電体基板107,109,111のスロット内が中空であるものを示した。しかし図8(a)に示すように、誘電体基板107,109は、誘電体板262より誘電率が高い誘電体を材料とする板状部材266(以下、誘電体板266という)がスロット265内に配置されるようにしてもよいし、図8(b)に示すように、誘電体基板111は、誘電体板272より誘電率が高い誘電体を材料とする板状部材275(以下、誘電体板275という)がスロット274内に配置されるようにしてもよい。これにより、第1給電回路4内を伝搬する電波の伝搬波長を、エレメントセット3内を伝搬する電波の伝搬波長よりも短くすることができる。
このように構成されたアンテナシステム1では、第1給電回路4内を伝搬する電波の伝搬波長が、エレメントセット3内を伝搬する電波の伝搬波長以上である場合と比較して、第2指向角度の変動範囲を広くすることができる。なぜならば、伝搬波長が短い場合のほうが、長い場合と比較して、同一距離を伝搬した場合の位相差が大きくなり、異なるビームポート32間における上記ビームポート到達時位相の差が大きくなるからである。
例えば図9(a)に示すように、信号入力部42に76.0GHzの送信信号を入力した場合には(図中の行C21を参照)、給電部41Aを基準とした給電部41A,41B,41Cの位相がそれぞれ0,20,40[deg.]となる。これにより、アンテナ列2から出力されるビームの第2配列放射方向が−2[deg.]となる。
また、信号入力部42に76.5GHzの送信信号を入力した場合には(図中の行C22を参照)、給電部41Aを基準とした給電部41A,41B,41Cの位相がそれぞれ0,0,0[deg.]となる。これにより、アンテナ列2から出力されるビームの第2配列放射方向が0[deg.]となる。
また、信号入力部42に77.0GHzの送信信号を入力した場合には(図中の行C23を参照)、給電部41Aを基準とした給電部41A,41B,41Cの位相がそれぞれ0,−20,−40[deg.]となる。これにより、アンテナ列2から出力されるビームの第2配列放射方向が+2[deg.]となる。
ただし、誘電体基板のスロット内に誘電体板を配置しただけで、図9(a)に示す配列放射方向の制御が可能になるのではない。すなわち、誘電体基板のスロット内に誘電体板を配置することによって、信号入力部42に76.5GHzの送信信号を入力した場合の、給電部41Aを基準とした給電部41B,41Cの位相が0[deg.]から外れる。このため図9(b)に示すように、給電部41B,41Cからアンテナ素子21に至る経路の長さを変える。これにより、給電部41A,41B,41Cに接続されたアンテナ素子21をそれぞれアンテナ素子21A,21B,21Cとして、アンテナ素子21Aを基準としたアンテナ素子21B,21Cの位相が0[deg.]となる。
例えば、誘電体基板のスロット内に誘電体板を配置することによって、給電部41Aを基準とした給電部41A,41B,41Cの位相が0,10,20[deg.]となった場合には、給電部41Bからアンテナ素子21Bに至る経路の距離を350[deg.]の位相分長くするとともに(延長部EX1を参照)、給電部41Cからアンテナ素子21Cに至る経路の距離を340[deg.]の位相分長くする(延長部EX2を参照)。
また、エレメントセット3の誘電率を小さくすることにより、エレメントセット3内を伝搬する送信信号の伝搬波長が長くなるため、図5(d)に示すように、入力した送信信号の周波数に応じた3ポート基準位相の変動が小さくなる。すなわち、第1実施形態では、入力した送信信号の周波数が76.0,76.5,77.0GHzである場合の第1配列放射方向がそれぞれ11,10,9[deg.]であり、第1配列放射方向の変動範囲は2[deg.]である(図5(c)を参照)。これに対し、エレメントセット3の誘電率を小さくすることにより、例えば、入力した送信信号の周波数が76.0,76.5,77.0GHzである場合の第1配列放射方向をそれぞれ10.5,10,9.5[deg.]とすることができ、第1配列放射方向の変動範囲を1[deg.]とすることができる(図5(d)を参照)。
ただし、エレメントセット3の誘電率を小さくしただけで、図5(d)に示すように第1配列放射方向の変動範囲の制御が可能になるのではない。すなわち、エレメントセット3の誘電率を小さくすることによって、信号入力部42に76.5GHzの送信信号を入力した場合の、アンテナポート31Aを基準としたアンテナポート31B,31Cの位相がそれぞれ−50,−100[deg.]から外れる。このため、アンテナ素子21Aを基準としたアンテナ素子21B,21Cの位相が−50,−100[deg.]となるように、図9(b)と同様にして、アンテナポート31B,31Cからアンテナ素子21に至る経路の長さを変える必要がある。
また上記第1実施形態においては、電波送信回路7内で送信信号の波長を変化させるものを示した。しかし、誘電率が温度依存性を有する誘電体で第1給電回路4を構成し、この誘電体の温度を変化させることにより、送信信号の波長を変化させるようにしてもよい。
図10は、誘電体の温度を変化させる構成を示すブロック図である。誘電体の温度を変化させるために、例えば図10に示すように、第1給電回路4を加熱するヒータ201と、ヒータ201の温度を測定する温度センサ202と、温度センサ202による測定結果に基づいてヒータ201の温度を制御する温度制御回路203とを備えるようにしてもよい。第1給電回路4を構成する誘電体の誘電率が変化することにより、第1給電回路4内を伝搬する送信信号の波長が変化するからである。
なお、温度制御回路203は本発明における加熱制御手段、ヒータ201は本発明における加熱手段である。
また、第1給電回路4を加熱することで第1給電回路4が熱膨張し、これにより第1給電回路4内を伝搬する送信信号の伝搬波長を変化させることができる。すなわち、この熱膨張を利用して、送信信号の波長を変化させるようにしてもよい。
なお図10では、第1給電回路4を加熱するものを示したが、アンテナシステム1全体を加熱するようにしてもよい。
或いは、誘電率が電圧依存性を有する誘電体(例えば、液晶)で第1給電回路4を構成し、この誘電体に印加する電圧を変化させることにより、第1給電回路4内を伝搬する送信信号の伝搬波長を変化させるようにしてもよい。
図11(a)は、誘電体に印加する電圧を変化させる構成を示すためのロットマンレンズパターン130の平面図である。また図11(b)は、図11(a)のA−A断面部を示す図である。
誘電体に印加する電圧を変化させるために、例えば図11(a)に示すように、誘電体240(図11(b)を参照)に印加される電圧の供給源となる電源221と、電源221から供給された電源電圧を昇圧または降圧して出力する電圧制御回路222と、電圧制御回路222から出力された電圧を誘電体240に供給するための電圧供給パターン223とを備えるようにしてもよい。
これらのうち電圧制御回路222は、第1給電回路4内を伝搬する送信信号の伝搬波長が所望の長さになるように、電源221から供給された電源電圧を調整して出力する。
また電圧供給パターン223は、バイアス給電線路231と整合スタプ232とから構成される。バイアス給電線路231は、一端がロットマンレンズパターン130に接続されるとともに他端が電圧制御回路222の電圧出力部に接続される線路である。また整合スタプ232は、送信信号の伝搬波長の4分の1の長さを有する線路である。そして整合スタプ232は、バイアス給電線路231の一端から他端に向かって、送信信号の伝搬波長の4分の1の長さ離れた箇所で、整合スタプ232の一端がバイアス給電線路231に接続されているとともに、その他端が開放状態(オープン)となっている。
このように構成された電圧供給パターン223は、ロットマンレンズパターン130内を伝搬する送信信号が電圧供給パターン223を介して電圧制御回路222に伝搬するのを阻止する。
そして図11(b)に示すように、ロットマンレンズパターン130と金属板104との間に配置されている誘電体240は電圧供給パターン223と接触しているため、電圧制御回路222から出力された電圧が誘電体240に印加される。
すなわち、送信信号を電圧制御回路222に伝搬させることなく、誘電体240に電圧を印加させることができる。
なお、電圧制御回路222は本発明における電圧印加制御手段、電源221及び電圧供給パターン223は本発明における電圧印加手段である。
また、図11ではロットマンレンズパターン130に電圧供給パターン223を接続するものを示したが、ロットマンレンズパターン140に電圧供給パターン223を接続するようにしてもよい。
また上記実施形態では、ロットマンレンズパターン130(140)における接続部131(141)の数と接続部132(142)の数とが同じものを示したが、接続部131(141)の数と接続部132(142)の数とが異なっているようにしてもよい。
また上記実施形態においては、ロットマンレンズを備えたものを示したが、ロットマンレンズの代わりに、バトラーマトリックスを備えるようにしてもよい。
また上記実施形態においては、電波を送信するための電波送信回路7を備えたものを示したが、これに限られるものではなく、電波送信回路7の代わりに、電波を受信するための電波受信回路を備えるようにしてもよいし、電波を送受信するための電波送受信回路を備えるようにしてもよい。
また上記実施形態においては、トリプレート構造の積層板でアンテナシステム1が構成されるものを示したが、スロット構造の積層板でアンテナシステムが構成されるようにしてもよい。
図12は、スロット構造の積層板で構成されたアンテナシステム301の一部を分解した状態を示す斜視図である。アンテナシステム301は、例えば図12に示すように、複数のアンテナ列2に相当するアンテナ列を構成するスロット構造の積層板302と、エレメントセット3aに相当するエレメントセットを構成するスロット構造の積層板303aと、エレメントセット3bに相当するエレメントセットを構成するスロット構造の積層板303bと、積層板303aと積層板303bから出力される送信信号を積層板302に伝送するスロット構造の積層板304a,304bとが積層されて構成されるようにしてもよい。
このように構成されたアンテナシステム301によれば、トリプレート構造で構成した場合よりもエレメントセットの寸法が大きくなるが、その分、エレメントセットの加工精度を緩くすることができる。
1…アンテナシステム、2…アンテナ列、3…エレメントセット、4…第1給電回路、5…第2給電回路、6…選択スイッチ、7…電波送信回路、8…制御装置、21…アンテナ素子、31…アンテナポート、32…ビームポート、33…ロットマンレンズ、41…給電部、42…信号入力部、61…入力ポート、62…出力ポート、71…電圧制御発振器、72…PLL回路、73…基準周波数発生器、74…分周器、75…位相比較器、76…ループフィルタ、101…金属板、102…パターン基板、103…誘電体基板、104…金属板、105…誘電体基板、106…パターン基板、107…誘電体基板、108…金属板、109…誘電体基板、110…パターン基板、111…誘電体基板、112…金属板、113…誘電体基板、114…パターン基板、115…誘電体基板、116…金属板、118…誘電体基板、121…アンテナ素子パターン、122…給電線路、123…接続部、124…スロット、130…ロットマンレンズパターン、131,132…接続部、133,134…スロット、140…ロットマンレンズパターン、141,142…接続部、143,144,145,146…スロット、151…給電線路、151a…第1給電線路、151b…第2給電線路、152a,152b,153…接続部、201…ヒータ、202…温度センサ、203…温度制御回路、221…電源、222…電圧制御回路、223…電圧供給パターン、231…バイアス給電線路、232…整合スタプ、240…誘電体、251…金属板、252…誘電体板、253…収容孔、254,255…スロット、261…金属板、262…誘電体板、263…収容孔、264,265…スロット、271…金属板、272…誘電体板、273…収容孔、274…スロット、275…誘電体板、301…アンテナシステム、302,303a,303b,304a,304b…積層板

Claims (9)

  1. 予め設定された第1配列方向に沿って配列された複数のアンテナ素子からなる複数のアンテナ列と、
    1つの前記アンテナ列を構成する前記複数のアンテナ素子それぞれが別々に接続される複数のアンテナポートと、それぞれが前記複数のアンテナポートの全てに接続される複数のビームポートとを有し、前記複数のビームポートの中から、前記ビームポートを1つ選択することにより、接続された前記アンテナ列の第1配列方向に沿った指向角度である第1指向角度を制御し、前記複数のアンテナ列毎に設けられた複数の指向角度制御手段とを備え、
    前記複数のアンテナ列が、前記第1配列方向と異なる第2配列方向に沿って配列されるアンテナシステムであって、
    電波が入出力可能な電波入出力部を備えるとともに、前記複数の指向角度制御手段のそれぞれについて前記第1指向角度が同じとなる前記ビームポートが接続され、接続された複数の前記ビームポートと前記電波入出力部との間で前記電波の波長が変化すると前記ビームポートへ入出力される前記電波の相対的位相差が変化するように構成され、前記第1指向角度が同じとなる前記ビームポート毎に設けられた複数の電波伝搬手段と、
    前記複数の電波伝搬手段の中から、前記電波を入出力させる前記電波伝搬手段を1つ選択する選択手段と、
    予め設定された複数の設定波長の中から1つの前記設定波長を選択して、この選択した前記設定波長を有する前記電波を前記選択手段に出力する電波出力手段と
    を備えることを特徴とするアンテナシステム。
  2. 前記電波出力手段は、
    PLL(Phase Locked Loop)を利用することにより前記電波の波長を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナシステム。
  3. 予め設定された第1配列方向に沿って配列された複数のアンテナ素子からなる複数のアンテナ列と、
    1つの前記アンテナ列を構成する前記複数のアンテナ素子それぞれが別々に接続される複数のアンテナポートと、それぞれが前記複数のアンテナポートの全てに接続される複数のビームポートとを有し、前記複数のビームポートの中から、前記ビームポートを1つ選択することにより、接続された前記アンテナ列の第1配列方向に沿った指向角度である第1指向角度を制御し、前記複数のアンテナ列毎に設けられた複数の指向角度制御手段とを備え、
    前記複数のアンテナ列が、前記第1配列方向と異なる第2配列方向に沿って配列されるアンテナシステムであって、
    電波が入出力可能な電波入出力部を備えるとともに、前記複数の指向角度制御手段のそれぞれについて前記第1指向角度が同じとなる前記ビームポートが接続され、接続された複数の前記ビームポートと前記電波入出力部との間で前記電波の波長が変化すると前記ビームポートへ入出力される前記電波の相対的位相差が変化するように構成され、前記第1指向角度が同じとなる前記ビームポート毎に設けられた複数の電波伝搬手段と、
    前記複数の電波伝搬手段の中から、前記電波を入出力させる前記電波伝搬手段を1つ選択する選択手段とを備え、
    前記複数の電波伝搬手段は、誘電率が温度依存性を有する誘電体を材料として構成され、
    前記複数の電波伝搬手段の前記誘電体を加熱する加熱手段と、
    予め設定された複数の設定波長の中から1つの前記設定波長を選択して、前記電波伝搬手段を伝搬する前記電波の伝搬波長が、この選択した前記設定波長になるように、前記加熱手段を制御する加熱制御手段とを備える
    ことを特徴とするアンテナシステム。
  4. 予め設定された第1配列方向に沿って配列された複数のアンテナ素子からなる複数のアンテナ列と、
    1つの前記アンテナ列を構成する前記複数のアンテナ素子それぞれが別々に接続される複数のアンテナポートと、それぞれが前記複数のアンテナポートの全てに接続される複数のビームポートとを有し、前記複数のビームポートの中から、前記ビームポートを1つ選択することにより、接続された前記アンテナ列の第1配列方向に沿った指向角度である第1指向角度を制御し、前記複数のアンテナ列毎に設けられた複数の指向角度制御手段とを備え、
    前記複数のアンテナ列が、前記第1配列方向と異なる第2配列方向に沿って配列されるアンテナシステムであって、
    電波が入出力可能な電波入出力部を備えるとともに、前記複数の指向角度制御手段のそれぞれについて前記第1指向角度が同じとなる前記ビームポートが接続され、接続された複数の前記ビームポートと前記電波入出力部との間で前記電波の波長が変化すると前記ビームポートへ入出力される前記電波の相対的位相差が変化するように構成され、前記第1指向角度が同じとなる前記ビームポート毎に設けられた複数の電波伝搬手段と、
    前記複数の電波伝搬手段の中から、前記電波を入出力させる前記電波伝搬手段を1つ選択する選択手段とを備え、
    前記複数の電波伝搬手段は、誘電率が電圧依存性を有する誘電体を材料として構成され、
    前記複数の電波伝搬手段の前記誘電体に電圧を印加する電圧印加手段と、
    予め設定された複数の設定波長の中から1つの前記設定波長を選択して、前記電波伝搬手段を伝搬する前記電波の伝搬波長が、この選択した前記設定波長になるように、前記電圧印加手段を制御する電圧印加制御手段とを備える
    ことを特徴とするアンテナシステム。
  5. 前記複数の指向角度制御手段は、トリプレート構造の積層板で構成される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載のアンテナシステム。
  6. 前記複数の指向角度制御手段は、スロット構造の積層板で構成される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載のアンテナシステム。
  7. 前記電波伝搬手段は、
    当該電波伝搬手段に接続されている複数の前記ビームポート毎に、該ビームポートに対応した前記電波入出力部を有し、当該電波伝搬手段に接続されている複数の前記ビームポート毎に、対応する前記電波入出力部と前記ビームポートとの間で電波が伝播する電波伝播経路を備える
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載のアンテナシステム。
  8. 前記電波伝搬手段内を伝播する電波の伝播波長が、前記指向角度制御手段内を伝播する電波の伝播波長よりも短くなるように構成される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れかに記載のアンテナシステム。
  9. 前記電波伝搬手段における、前記電波入出力部と前記ビームポートとの間で電波が伝播する経路内は、前記指向角度制御手段よりも誘電率が高い材料で構成される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れかに記載のアンテナシステム。
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