JP5970417B2 - 無線通信装置、及び複合無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信装置、及び複合無線通信装置に関する。
近年、限られた周波数帯域を利用した高速無線通信が求められており、その実現方法の一つに、MIMO(Multiple−Input Multiple−Output)伝送技術がある。MIMO伝送では、複数の送信アンテナから同一時間、同一周波数で異なる信号を送信し、送受信機間のマルチパス環境を利用することによって、受信側で信号処理により各信号を分離し、復号する。これにより、使用周波数帯域を広げることなく、送受アンテナ素子数に応じて通信速度を向上することができる。
これまでMIMO伝送はマルチパスに富んだ環境で電波が伝搬することが前提とされている。そのため、送受信機間がマルチパス環境ではない場合、送受信される複数の信号の伝搬経路がほぼ等しくなって空間相関が増加するため信号分離が困難になり、チャネル容量が減少する。ところが、近年では非特許文献1に記載のように、送信アンテナと受信アンテナが近接し、マルチパス環境ではない近距離通信においてもMIMO伝送技術を適用可能である。また、非特許文献2には、見通し外環境でも、MIMO伝送により近距離超高速中継を行うシステムについて記載されている。以下、近距離通信におけるMIMO伝送を近距離MIMOと称する。非特許文献1によれば、近距離MIMO伝送では、送受信機間の距離に対してアレーアンテナの素子間隔を適切に与えることで、マルチパス環境でない場合においてもアンテナ間の空間相関が低くなり高いチャネル容量を達成することができる。
例として、送信ブランチ数2、受信ブランチ数2の近距離MIMO伝送の場合について説明する。この場合、伝送路容量が最大となる伝送路行列Hは、以下の式(1)で近似される。ここでαはアンテナ素子の放射指向性とアンテナ素子の配置に依存する正数、h11は複素数、jは虚数単位である。
Figure 0005970417
このとき、ZF(ゼロフォーシング)方式でMIMO伝送を実施するための受信重み付け行列Wは、以下の式(2)で近似される。なお、w11は複素数である。
Figure 0005970417
特許文献1に記載の通り、この重み付け行列Wは、アンテナ給電回路として、RF(無線周波数)信号へ直接重み付けするRFマトリックス回路を使用することで実現できる。
一方、非特許文献3に記載のように、アレーアンテナの給電回路に式(2)で表されるような重み付け回路を使用した場合、遠方界においては、複数のビーム(マルチビーム)によりセクタに分割された通信エリアを作り、1つの基地局無線通信装置と複数の端末無線通信装置との間で同時に通信を実施することができる。なお、バトラーマトリクス回路でのアンテナ給電によるセクタ化利用手法は特許文献2で開示されている。
特開2013−55604号公報 特開2000−269888号公報
本間、西森、関、溝口,「近傍MIMO通信における伝送容量の評価」,信学技報AP2008−125,p.79−84,2008年 関、西森、本間、西川,「近距離超高速中継システム」,信学技報AP2008−124,p.73−77,2008年 上原、関、鹿子嶋,「平面マルチビームアレーアンテナを用いた20GHz帯12セクタアンテナ」,1996年電子情報通信学会総合大会B−107,p.107,1996年
しかしながら、近距離MIMO伝送用の無線通信装置は、近距離MIMO伝送のみにしか利用されていない、という問題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、近距離MIMO伝送と長距離のマルチビーム伝送の両方に利用可能な無線通信装置、及び複合無線通信装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、複数のアンテナ素子を有し、無線により信号を送受信するアレーアンテナと、前記アレーアンテナにより受信した信号、及び、前記アレーアンテナから送信する信号に対して近距離MIMO伝送の重み付けを行う無線周波数マトリックス回路と、前記アレーアンテナにより受信され、前記無線周波数マトリックス回路により重み付けされた前記信号を復調する処理、及び、前記アレーアンテナから送信する前記信号を変調して前記無線周波数マトリックス回路に出力する処理を行う無線変復調部と、前記アレーアンテナが受信したトレーニング信号に基づいて近距離MIMO伝送モードとマルチビームによるセクタ分割伝送モードとのいずれのモードを実施するかを判断する通信モード認識部と、前記無線変復調部が復調した前記信号に前記通信モード認識部が判断したモードに応じた媒体アクセス制御を行う処理、及び、前記アレーアンテナから送信する前記信号に前記通信モード認識部が判断したモードに応じた媒体アクセス制御を行い、前記無線変復調部に出力する処理を行うデータ処理部と、を備えることを特徴とする無線通信装置である。
また、本発明の一態様は、上述する無線通信装置であって、前記通信モード認識部は、前記複数のアンテナ素子が受信した前記トレーニング信号の受信電力、遅延、または受信タイミングの差に基づいて近距離MIMO伝送モードとマルチビームによるセクタ分割伝送モードとのいずれのモードを実施するかを判断する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述する無線通信装置であって、前記アレーアンテナは、2つのアンテナ素子を有し、前記通信モード認識部は、h11を複素数、jを虚数単位、αを正数としたときに、前記トレーニング信号に基づいて算出した伝送路行列が下記の式(3)に近似していると判断する所定の条件を満たす場合には、近距離MIMO伝送モードを実施すると判断し、前記所定の条件を満たさない場合はマルチビームによるセクタ分割伝送モードを実施すると判断する、ことを特徴とする。
Figure 0005970417
また、本発明の一態様は、上述する無線通信装置であって、前記アレーアンテナは、正方形配置の4つのアンテナ素子を有し、前記通信モード認識部は、h11を複素数、jを虚数単位、β及びγを正数としたときに、前記トレーニング信号に基づいて算出した伝送路行列が下記の式(4)に近似していると判断する所定の条件を満たす場合には、近距離MIMO伝送モードを実施すると判断し、前記所定の条件を満たさない場合はマルチビームによるセクタ分割伝送モードを実施すると判断する、ことを特徴とする。
Figure 0005970417
また、本発明の一態様は、上述する無線通信装置であって、前記無線周波数マトリックス回路に代えて、ロットマンレンズを備える、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上述した無線通信装置を複数備える、ことを特徴とする複合無線通信装置である。
本発明により、1台の無線通信装置を、近距離MIMO伝送と長距離のマルチビーム伝送の両方に利用可能となる。
本発明の第1実施形態による近距離における無線通信を実施する場合の無線通信システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態による遠距離における無線通信を実施する場合の無線通信システムの構成を示すブロック図である。 第2実施形態による近距離における無線通信を実施する場合の無線通信システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態による遠距離における無線通信を実施する場合の無線通信システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態による基地局無線通信装置のアレーアンテナ及び端末無線通信装置のアレーアンテナの配置を示す図である 第3実施形態による基地局無線通信装置の構成を示すブロック図である。 第4実施形態による無線通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の無線通信システムの設置例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
本実施形態の基地局無線通信装置は、アンテナ給電回路としてRF(無線周波数)マトリックス回路を用いる。RFマトリックス回路は、近距離伝送モードにおいては、近距離MIMO(Multiple−Input Multiple−Output)簡易復号用重み付け回路として機能し、長距離伝送モードでは、マルチビーム重み付け回路として機能する。本実施形態の基地局無線通信装置は、伝送距離とアンテナ素子間隔が最適素子間隔近辺となる非接触伝送等の場合、近距離MIMO伝送による並列伝送モードの無線通信を実施する。一方、本実施形態の基地局無線通信装置は、最適素子間隔と比較して長距離の伝送、例えば、室内無線LAN(Local Area Network)等の場合、マルチビームによるセクタ分割伝送モードの無線通信を実施する。このように、本実施形態の基地局無線通信装置は、アンテナ給電回路を共用しつつ、伝送距離に応じて2種類の空間分割多重伝送を可能とする。
<第1実施形態>
図1及び図2は、本発明の第1実施形態における無線通信システムの構成を示すブロック図である。図1は、近距離における無線通信を実施する場合の無線通信システムの構成を示し、図2は、遠距離における無線通信を実施する場合の無線通信システムの構成を示す図である。本実施形態では、アレーアンテナは2ブランチの構成である。
図1に示すように、近距離における無線通信を実施する場合の無線通信システムは、基地局無線通信装置1と端末無線通信装置6aとからなる。同図に示す無線通信システムが実施する近距離における無線通信は、近距離MIMO伝送である。
端末無線通信装置6aは、アレーアンテナ61、及び無線信号処理部62を備えて構成される。アレーアンテナ61は、素子数が2のアンテナであり、アレー間隔(アンテナ素子間隔)はdである。アレーアンテナ61は、2つのアンテナ素子により、同一の無線周波数帯でそれぞれ異なる情報信号を送受信する機能を有している。同図においては、一方のアンテナ素子が情報信号IF11を送受信し、他方のアンテナ素子が情報信号IF12を送受信している。無線信号処理部62は、送信するデータを符号化及び変調して各アンテナ素子から送信する情報信号IF11、IF12を生成し、アレーアンテナ61に出力するとともに、アレーアンテナ61の各アンテナ素子が受信した無線の情報信号IF11、IF12を復調及び復号し、データを取得する。
図2に示すように、遠距離における無線通信を実施する場合の無線通信システムは、基地局無線通信装置1と複数台の端末無線通信装置6bとからなる。同図に示す無線通信システムが実施する遠距離における無線通信は、マルチビームによるセクタ分割伝送である。同図においては、端末無線通信装置6bが2台備えられており、それぞれを端末無線通信装置6b−1、6b−2とする。端末無線通信装置6b−1及び端末無線通信装置6b−2は、同一の無線周波数帯で基地局無線通信装置1と無線通信を実施する。なお、本実施形態においては、同時に無線通信できる端末無線通信装置6bは2台であるが、設置される端末無線通信装置6bは3台以上でもよい。
端末無線通信装置6bは、アンテナ63、及び無線信号処理部64を備えて構成される。無線信号処理部64は、送信するデータを符号化及び変調して情報信号を生成し、アンテナ63から無線により送信するとともに、アンテナ63が受信した無線の情報信号を復調及び復号し、データを取得する。同図においては、端末無線通信装置6b−1が基地局無線通信装置1と送受信する情報信号をIF21、端末無線通信装置6b−2が基地局無線通信装置1と送受信する情報信号をIF22としている。
以下では、端末無線通信装置6a、及び端末無線通信装置6bを総称して端末無線通信装置6と記載する。
図1及び図2に示す基地局無線通信装置1は、アレーアンテナ11、アレーアンテナ給電端子12−1、12−2、RFマトリックス回路13、及び無線信号処理部14を備えて構成される。さらに、無線信号処理部14は、無線変復調部15−1、15−2、通信モード認識部16、及びデータ処理部17を備えて構成される。
アレーアンテナ11は、図1に示す端末無線通信装置6aのアレーアンテナ61と同じアレー配置のアレーアンテナであり、アンテナ素子111及び112を備える。アレーアンテナ給電端子12−1、12−2はそれぞれ、アレーアンテナ61のアンテナ素子111、112に、アンテナ給電回路として用いられるRFマトリックス回路13から給電を行うための端子である。RFマトリックス回路13は、アレーアンテナ給電端子12−1、12−2と無線信号処理部14との間に備えられる。
図1に示す無線通信システムの場合、基地局無線通信装置1と端末無線通信装置6aは、アレーアンテナ11及びアレーアンテナ61の距離がD(伝送距離と呼ぶ)となるように配置されている。この伝送距離Dに対してアレー間隔dが最適素子間隔であるとき、特許文献1に記載のように、伝送路行列は以下の式(5)のようになる。ここで、h11は複素数、jは虚数単位、αはアンテナ素子の指向性に依存する正数である。
Figure 0005970417
この場合、特許文献1が示す2x2行列のウエイト演算回路を、基地局無線通信装置1が備えるアンテナ給電回路(RFマトリックス回路13)として使用することにより、基地局無線通信装置1と端末無線通信装置6aの間では、送受信ブランチ数が2のMIMO伝送(近距離MIMO伝送)を行うことが可能である。よって、2つの情報信号IF11、IF12を同一の周波数帯で無線伝送することが可能となるため、アンテナ素子数が1の場合に比べておよそ2倍の伝送路容量を得ることができる。
信号受信時、RFマトリックス回路13は、アンテナ素子111、112から受信した信号に式(5)の逆行列を作用させた信号を、近距離MIMO伝送の重み付けを行った信号として、無線変復調部15−1、15−2に出力する。具体的には、RFマトリックス回路13は、アンテナ素子111、112から入力された信号をそれぞれ2つに分岐させる。RFマトリックス回路13は、アンテナ素子111から入力された信号の分岐信号と、アンテナ素子112から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号とを合成して無線変復調部15−1に出力する。また、RFマトリックス回路13は、アンテナ素子111から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号と、アンテナ素子112から入力された信号の分岐信号とを合成して無線変復調部15−2に出力する。
また、信号送信時、RFマトリックス回路13は、無線変復調部15−1、15−2から受信した信号に式(5)の逆行列を作用させた信号を、近距離MIMO伝送の重み付けを行った信号として、アンテナ素子111、112に出力する。具体的には、RFマトリックス回路13は、無線変復調部15−1、15−2から入力された信号をそれぞれ2つに分岐させる。RFマトリックス回路13は、無線変復調部15−1から入力された信号の分岐信号と、無線変復調部15−2から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号とを合成してアンテナ素子111に出力する。また、RFマトリックス回路13は、無線変復調部15−1から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号と、無線変復調部15−2から入力された信号の分岐信号とを合成してアンテナ素子112に出力する。
一方、図2に示す無線通信システムのように、図1に示す伝送距離Dに比べて伝送距離が十分に大きい場合においては、RFマトリックス回路13の機能により、2個のセクタSC11、SC12が形成される。端末無線通信装置6b−1、端末無線通信装置6b−2をそれぞれ、セクタSC11、セクタSC12のエリア内に配置すれば、基地局無線通信装置1と端末無線通信装置6b−1の間、及び基地局無線通信装置1と端末無線通信装置6b−2の間の2つの無線通信リンクを実現することができる。よって、使用している無線周波数帯における図2の系全体の伝送路容量は、アンテナ素子数が1の場合に比べておよそ2倍となる。
無線信号処理部14において、無線変復調部15−1、15−2は、RFマトリックス回路13から入力された受信信号を復調してデータ処理部17に出力する。また、無線変復調部15−1、15−2は、データ処理部17から出力された送信信号を変調してRFマトリックス回路13に出力し、アレーアンテナ11から無線により送信させる。
通信モード認識部16は、図1に示す近距離MIMO伝送を行うモード(以下、「近距離MIMO伝送モード」と記載する。)が適しているか、図2に示すマルチビームによるセクタ分割伝送を行うモード(以下、「セクタ分割伝送モード」と記載する。)が適しているかを判断する。この判断には、さまざまな判断方法が想定されるが、例えば、基地局無線通信装置1と端末無線通信装置6との間でトレーニング信号を送受信し、通信モード認識部16は、そのトレーニング信号の受信電力レベルや伝搬遅延時間から、互いのアンテナ素子数や伝送路情報を認識することによりモードを判断する。通信モード認識部16は、決定した伝送モードに応じてデータ処理部17を制御し、伝送モードに適した媒体アクセス制御(MAC)を実行させる。近距離MIMO伝送モードであれば、端末無線通信装置6は1台であり、2ブランチの近距離MIMO伝送である。従って、無線変復調部15−1、及び15−2に入出力される2つのデータストリームは、1つの端末無線通信装置6が送受信するものであるため、通信モード認識部16は、それに適したデータ処理をデータ処理部17に指示し、実行させる。一方、マルチビームによるセクタ分割伝送モードの場合、端末無線通信装置6が複数台あり、また、それぞれの端末無線通信装置6がSISO(Single-input and single-output)伝送を実施している。従って、無線変復調部15−1、及び15−2に入出力されるデータストリームは、異なる端末無線通信装置6が送受信するデータストリームであるため、通信モード認識部16は、それに適したデータストリームの処理を、データ処理部17に指示し、実行させる。
データ処理部17は、無線変復調部15−1、15−2が復調した受信信号に、通信モード認識部16が決定した伝送モードに応じた媒体アクセス制御を行う。また、データ処理部17は、通信モード認識部16が決定した伝送モードに応じて、送信するデータに媒体アクセス制御を行って送信信号を生成し、無線変復調部15−1、15−2に出力する。
続いて、本実形態の無線通信システムの動作について説明する。
まず、基地局無線通信装置1の無線信号処理部14は、トレーニング信号を生成してRFマトリックス回路13に出力し、RFマトリックス回路13はトレーニング信号に近距離MIMO伝送の重み付けを行い、アレーアンテナ11に出力する。アレーアンテナ11は、トレーニング信号を無線により送信する。
端末無線通信装置6aの無線信号処理部62が、アレーアンテナ61を介してトレーニング信号を受信した場合、返送するトレーニング信号を生成してアレーアンテナ61から送信させる。あるいは、端末無線通信装置6bの無線信号処理部64が、アンテナ63を介してトレーニング信号を受信した場合、返送するトレーニング信号を生成してアンテナ63から送信させる。なお、基地局無線通信装置1からトレーニング信号を送信せず、端末無線通信装置6が自律的にトレーニング信号を送信してもよい。
基地局無線通信装置1のアレーアンテナ11は、受信したトレーニング信号をRFマトリックス回路13に出力する。RFマトリックス回路13は受信したトレーニング信号に近距離MIMO伝送の重み付けを行い、無線変復調部15−1、15−2に出力する。通信モード認識部16は、受信したトレーニング信号に基づいて近距離MIMO伝送モードとセクタ分割伝送モードのいずれのモードを実施するかを判断する。モード判断の具体的な例を、以下の(a)〜(d)に示す。
(a)通信モード認識部16は、アレーアンテナ11のアンテナ素子111、112が受信した信号の受信電力、あるいは、RFマトリックス回路13が無線変復調部15−1、15−2に出力した信号の受信電力を比較する。通信モード認識部16は、アンテナ素子111、112が受信した信号の受信電力の差、あるいは、RFマトリックス回路13が無線変復調部15−1、15−2に出力した信号の受信電力の差が、電力のばらつきが小さいと判断される所定の閾値以内である場合は近距離MIMO伝送モードであると判断し、閾値を超えている場合はセクタ分割伝送モードであると判断する。
(b)通信モード認識部16は、アレーアンテナ11のアンテナ素子111、112が受信した信号の伝搬遅延、あるいは、RFマトリックス回路13が無線変復調部15−1、15−2に出力した信号の伝搬遅延を比較する。通信モード認識部16は、アンテナ素子111、112が受信した信号の伝搬遅延の差、あるいは、RFマトリックス回路13が無線変復調部15−1、15−2に出力した信号の伝搬遅延の差が、伝搬遅延のばらつきが小さいと判断される所定の閾値以内である場合は近距離MIMO伝送モードであると判断し、閾値を超えている場合はセクタ分割伝送モードであると判断する。なお、伝搬遅延は、基地局無線通信装置1がトレーニング信号を端末無線通信装置6に送信してから、端末無線通信装置6よりトレーニング信号が返送されるまでの時間により得ることができる。
(c)通信モード認識部16は、端末無線通信装置6が自律的にトレーニング信号を送信した場合にアレーアンテナ11のアンテナ素子111、112が信号を受信したタイミング、あるいは、RFマトリックス回路13が無線変復調部15−1、15−2に信号を出力したタイミングを比較する。通信モード認識部16は、アンテナ素子111、112が信号を受信したタイミングの差、あるいは、RFマトリックス回路13が無線変復調部15−1、15−2に信号を出力したタイミングの差が、信号受信タイミングのばらつきが小さいと判断される所定の閾値以内である場合は近距離MIMO伝送モードであると判断し、閾値を超えている場合はセクタ分割伝送モードであると判断する。
(d)通信モード認識部16は、トレーニング信号を端末無線通信装置6と複数回送受信した結果得られた受信電力レベル及び伝搬遅延時間に基づいて、伝送行列を推定する。伝送行列からは、アンテナ素子数や伝送路情報を得ることができる。通信モード認識部16は、推定した伝送路行列より得られたアンテナ素子数や伝送路情報に基づいて、近距離MIMO伝送モードであるか、セクタ分割伝送モードであるかを判断する。あるいは、通信モード認識部16は、推定された伝送行列と式(5)が示す伝送行列とが近似していると判断するための所定の基準を満たす場合、近距離MIMO伝送モードであると判断し、この所定の基準を満たさない場合、セクタ分割伝送モードであると判断する。
通信モード認識部16は、上記により決定した伝送モードに応じてデータ処理部17を制御し、伝送モードに適した媒体アクセス制御を実行させる。
例えば、通信モード認識部16が近距離MIMO伝送モードであると判断した場合に、アレーアンテナ11が端末無線通信装置6aから信号を受信すると、RFマトリックス回路13は受信信号に近距離MIMO伝送の重み付けを行い、無線変復調部15−1、15−2に出力する。無線変復調部15−1、15−2は、受信信号を復調してデータ処理部17へ出力する。データ処理部17は、無線変復調部15−1が復調した受信信号、及び、無線変復調部15−2が復調した受信信号からなるパラレル信号をシリアル信号に変換して復号し、データを取得する。
また、端末無線通信装置6aに信号を送信するときには、データ処理部17は、送信するデータをパラレル信号に変換して無線変復調部15−1、15−2に出力する。無線変復調部15−1、15−2は、データ処理部17から入力された信号を変調してRFマトリックス回路13に出力する。RFマトリックス回路13は、無線変復調部15−1、15−2から入力された信号に近距離MIMO伝送の重み付けを行い、アレーアンテナ11は、重み付けされた信号を無線により送信する。
一方、通信モード認識部16がセクタ分割伝送モードであると判断した場合に、アレーアンテナ11が端末無線通信装置6b−1、6b−2から信号を受信すると、RFマトリックス回路13は受信信号に近距離MIMO伝送の重み付けを行い、無線変復調部15−1、15−2に出力する。セクタ分割伝送モードの場合、この近距離MIMO伝送の重み付けは、マルチビーム重み付けとして機能する。無線変復調部15−1、15−2は、受信信号を復調してデータ処理部17へ出力する。データ処理部17は、無線変復調部15−1が復調した信号、及び、無線変復調部15−2が復調した信号をそれぞれ、端末無線通信装置6b−1、端末無線通信装置6b−2から受信した信号として復号し、データを取得する。
また、端末無線通信装置6b−1、6b−2に信号を送信するときには、データ処理部17は、端末無線通信装置6b−1に送信するデータを符号化して無線変復調部15−1に出力し、端末無線通信装置6b−2に送信するデータを符号化して無線変復調部15−2に出力する。無線変復調部15−1、15−2は、データ処理部17から入力された信号を変調してRFマトリックス回路13に出力する。RFマトリックス回路13は無線変復調部15−1、15−2から入力された信号に近距離MIMO伝送の重み付けを行う。上記と同様に、セクタ分割伝送モードの場合、この近距離MIMO伝送の重み付けは、マルチビーム重み付けとして機能する。アレーアンテナ11は、重み付けされた信号を無線により送信する。
<第2実施形態>
本実施形態は、アレーアンテナが4ブランチの構成である。
図3及び図4は、本発明の第2実施形態に無線通信システムの構成を示すブロック図である。図3は、近距離における無線通信を実施する場合の無線通信システムの構成を示し、図3は、遠距離における無線通信を実施する場合の無線通信システムの構成を示す図である。
図3に示すように、近距離における無線通信を実施する場合の無線通信システムは、基地局無線通信装置2と端末無線通信装置6cとからなる。同図に示す無線通信システムが実施する近距離における無線通信は、近距離MIMO伝送である。
端末無線通信装置6cは、アレーアンテナ65、及び無線信号処理部66を備えて構成される。アレーアンテナ65は、素子数が4のアンテナであり、アンテナ素子651〜654を備える。同図においては、4つのアンテナ素子651〜654はそれぞれ、情報信号IF11〜IF14を送受信している。無線信号処理部66は、送信するデータを符号化及び変調して各アンテナ素子からMIMO送信する情報信号IF31〜IF34を生成し、アレーアンテナ65に出力するとともに、アレーアンテナ65の各アンテナ素子が近距離MIMO伝送により受信した無線の情報信号IF31〜IF34を復調及び復号し、データを取得する。
図4に示すように、遠距離における無線通信を実施する場合の無線通信システムは、基地局無線通信装置2と端末無線通信装置6bとからなる。同図に示す無線通信システムが実施する遠距離における無線通信は、マルチビームによるセクタ分割伝送である。同図においては、端末無線通信装置6bが4台備えられており、それぞれを端末無線通信装置6b−1〜6b−4とする。端末無線通信装置6b−1〜6b−4は、同一の無線周波数帯で基地局無線通信装置2と無線通信を実施する。端末無線通信装置6bの構成は、図2に示す第1実施形態の端末無線通信装置6bと同様である。同図においては、端末無線通信装置6b−1〜6b−4はそれぞれ、基地局無線通信装置1と情報信号IF41〜IF44を送受している。なお、本実施形態においては、同時に無線通信できる端末無線通信装置6bは4台であるが、設置される端末無線通信装置6bは5台以上でもよい。
以下では、端末無線通信装置6b、6cを総称して端末無線通信装置6と記載する。
図3及び図4に示す基地局無線通信装置2は、アレーアンテナ21、アレーアンテナ給電端子22−1〜22−4、RFマトリックス回路23、及び無線信号処理部24を備えて構成される。また、無線信号処理部24は、無線変復調部25−1〜25−4、通信モード認識部26、及びデータ処理部27を備えて構成される。アレーアンテナ21は、図3に示す端末無線通信装置6cのアレーアンテナ65と同じアレー配置のアレーアンテナであり、アンテナ素子211〜214を備える。アレーアンテナ給電端子22−1〜22−4はそれぞれ、アレーアンテナ21のアンテナ素子211〜214に、アンテナ給電回路として用いられるRFマトリックス回路23から給電を行うための端子である。RFマトリックス回路23は、アレーアンテナ給電端子22−1〜22−4と無線信号処理部24との間に備えられる。
図5は、基地局無線通信装置2のアレーアンテナ21及び端末無線通信装置6cのアレーアンテナ65の配置を示す図である。同図に示すように、アレーアンテナ21の4個のアンテナ素子211〜214は正方形配置であり、同一平面上に正方形の各頂点に当たる位置に配置されている。同様に、アレーアンテナ65の4個のアンテナ素子651〜654も正方形配置であり、同一平面上に正方形の各頂点に当たる位置に配置されている。アレーアンテナ21のアレー間隔、及びアレーアンテナ65のアレー間隔はdであり、4つのアンテナ素子において同一の無線周波数帯でそれぞれ異なる情報信号を送受信する機能を有している。また、基地局無線通信装置1と端末無線通信装置6aは、アレーアンテナ21及びアレーアンテナ65の距離がD(伝送距離と呼ぶ)となるように、配置されている。
伝送距離Dに対してアレー間隔dが最適素子間隔であるとき、特許文献1に記載のように、伝送路行列は以下の式(6)のようになる。ここで、h11は複素数、jは虚数単位、β及びγはアンテナ素子の指向性に依存する正数である。
Figure 0005970417
この場合、特許文献1が示す4×4行列のウエイト演算回路を、基地局無線通信装置2が備えるアンテナ給電回路(RFマトリックス回路23)として使用することにより、端末無線通信装置6cと基地局無線通信装置2の間では、送受信ブランチ数が4のMIMO伝送(近距離MIMO伝送)を行うことが可能である。よって、4つの情報信号IF31〜IF34を同一の周波数帯で無線伝送することが可能となるため、アンテナ素子数が1の場合に比べておよそ4倍の伝送路容量を得ることができる。
信号受信時、RFマトリックス回路23は、アンテナ素子211〜214から受信した信号に式(6)の逆行列を作用させた信号を、近距離MIMO伝送の重み付けを行った信号として、無線変復調部25−1〜25−4に出力する。具体的には、RFマトリックス回路23は、アンテナ素子211〜214から入力された信号をそれぞれ4つに分岐させる。そして、RFマトリックス回路23は、アンテナ素子211から入力された信号の分岐信号と、アンテナ素子212から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号と、アンテナ素子213から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号と、アンテナ素子214から入力された信号の分岐信号に180度の位相回転を与えた信号とを合成して無線変復調部25−1に出力する。また、RFマトリックス回路23は、アンテナ素子211から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号と、アンテナ素子212から入力された信号の分岐信号と、アンテナ素子213から入力された信号の分岐信号に180度の位相回転を与えた信号と、アンテナ素子214から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号とを合成して無線変復調部25−2に出力する。また、RFマトリックス回路23は、アンテナ素子211から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号と、アンテナ素子212から入力された信号に180度の位相回転を与えた信号と、アンテナ素子213から入力された信号の分岐信号と、アンテナ素子214から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号とを合成して無線変復調部25−3に出力する。また、RFマトリックス回路23は、アンテナ素子211から入力された信号の分岐信号に180度の位相回転を与えた信号と、アンテナ素子212から入力された信号に90度の位相回転を与えた信号と、アンテナ素子213から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号と、アンテナ素子214から入力された信号の分岐信号とを合成して無線変復調部25−4に出力する。
一方、信号送信時、RFマトリックス回路23は、無線変復調部25−1〜25−4から受信した信号に式(6)の逆行列を作用させた信号を、近距離MIMO伝送の重み付けを行った信号として、アンテナ素子211〜214に出力する。具体的には、RFマトリックス回路23は、無線変復調部25−1〜25−4から入力された信号をそれぞれ4つに分岐させる。そして、RFマトリックス回路23は、無線変復調部25−1から入力された信号の分岐信号と、無線変復調部25−2から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号と、無線変復調部25−3から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号と、無線変復調部25−4から入力された信号の分岐信号に180度の位相回転を与えた信号とを合成してアンテナ素子211に出力する。また、RFマトリックス回路23は、無線変復調部25−1から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号と、無線変復調部25−2から入力された信号の分岐信号と、無線変復調部25−3から入力された信号の分岐信号に180度の位相回転を与えた信号と、無線変復調部25−4から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号とを合成してアンテナ素子212に出力する。また、RFマトリックス回路23は、無線変復調部25−1から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号と、無線変復調部25−2から入力された信号に180度の位相回転を与えた信号と、無線変復調部25−3から入力された信号の分岐信号と、無線変復調部25−4から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号とを合成してアンテナ素子213に出力する。また、RFマトリックス回路23は、無線変復調部25−1から入力された信号の分岐信号に180度の位相回転を与えた信号と、無線変復調部25−2から入力された信号に90度の位相回転を与えた信号と、無線変復調部25−3から入力された信号の分岐信号に90度の位相回転を与えた信号と、無線変復調部25−4から入力された信号の分岐信号とを合成してアンテナ素子214に出力する。
一方、図4に示す無線通信システムのように、図5に示す伝送距離Dに比べて伝送距離が十分に大きい場合においては、RFマトリックス回路23の機能により、セクタSC21〜セクタSC24で表されている4つのセクタが形成される。端末無線通信装置6b−1〜6b−4をそれぞれ、セクタSC21〜SC24のエリア内に配置すれば、基地局無線通信装置2と端末無線通信装置6b−1〜6b−4のそれぞれとの間の4つの無線通信リンクを実現することができる。よって、使用している無線周波数帯における図4の系全体の伝送路容量は、アンテナ素子数が1の場合に比べておよそ4倍となる。
無線信号処理部24において、無線変復調部25−1〜25−4は、RFマトリックス回路23から入力された受信信号を復調してデータ処理部27に出力する。また、無線変復調部25−1〜25−4は、データ処理部27から出力された送信信号を変調してRFマトリックス回路23に出力し、アレーアンテナ21から無線により送信させる。
通信モード認識部26は、近距離MIMO伝送モードが適しているか、マルチビームによるセクタ分割伝送モードが適しているかを判断する。この判断には、さまざまな判断方法が想定されるが、例えば、第1実施形態と同様に、基地局無線通信装置2と端末無線通信装置6との間でトレーニング信号を送受信し、通信モード認識部26は、受信電力レベルや伝搬遅延時間から、互いのアンテナ素子数や伝送路情報を認識することによりモードを判断する。通信モード認識部26は、決定した伝送モードに応じてデータ処理部27を制御し、伝送モードに適した媒体アクセス制御を実行させる。近距離MIMO伝送モードであれば、端末無線通信装置6は1台であり、4ブランチの近距離MIMO伝送である。従って、無線変復調部25−1〜25−4に入出力される4つのデータストリームは、1つの端末無線通信装置6が送受信するものであるため、通信モード認識部26は、それに適したデータ処理をデータ処理部27に指示し、実行させる。一方、マルチビームによるセクタ分割伝送モードの場合、端末無線通信装置6が複数台あり、また、それぞれの端末無線通信装置6がSISO伝送を実施している。従って、無線変復調部25−1〜25−4に入出力される4つのデータストリームは、それぞれ異なる端末無線通信装置6が送受信するデータストリームであるため、通信モード認識部26は、それに適したデータストリームの処理を、データ処理部27に指示し、実行させる。
データ処理部27は、無線変復調部25−1〜25−4が復調した受信信号に、通信モード認識部26が決定した伝送モードに応じた媒体アクセス制御を行う。また、データ処理部27は、通信モード認識部26が決定した伝送モードに応じて、送信するデータに媒体アクセス制御を行って送信信号を生成し、無線変復調部25−1〜25−4に出力する。
続いて、本実形態の無線通信システムの動作について説明する。
まず、基地局無線通信装置2の無線信号処理部24は、トレーニング信号を生成してRFマトリックス回路23に出力し、RFマトリックス回路23はトレーニング信号に近距離MIMO伝送の重み付けを行い、アレーアンテナ21に出力する。アレーアンテナ21は、トレーニング信号を無線により送信する。
端末無線通信装置6cの無線信号処理部66が、アレーアンテナ65を介してトレーニング信号を受信した場合、返送するトレーニング信号を生成してアレーアンテナ65から送信させる。あるいは、端末無線通信装置6bの無線信号処理部64が、アンテナ63を介してトレーニング信号を受信した場合、返送するトレーニング信号を生成してアンテナ63から送信させる。なお、基地局無線通信装置2からトレーニング信号を送信せず、端末無線通信装置6が自律的にトレーニング信号を送信してもよい。
基地局無線通信装置2のアレーアンテナ21は、受信したトレーニング信号をRFマトリックス回路23に出力する。RFマトリックス回路23は受信したトレーニング信号に近距離MIMO伝送の重み付けを行い、無線変復調部25−1〜25−4に出力する。通信モード認識部26は、受信したトレーニング信号に基づいて近距離MIMO伝送モードとセクタ分割伝送モードのいずれのモードを実施するかを判断する。モード判断の具体的な例を、以下の(a)〜(d)に示す。
(a)通信モード認識部26は、アレーアンテナ21のアンテナ素子211〜214が受信した信号の受信電力、あるいは、RFマトリックス回路23が無線変復調部25−1〜25−4に出力した信号の受信電力を比較する。通信モード認識部26は、アンテナ素子211〜214のそれぞれが受信した信号の受信電力の差、あるいは、RFマトリックス回路23が無線変復調部25−1〜25−4のそれぞれに出力した信号の受信電力の差が、電力のばらつきが小さいと判断される所定の閾値以内である場合は近距離MIMO伝送モードであると判断し、閾値を超えている場合はセクタ分割伝送モードであると判断する。
(b)通信モード認識部26は、アレーアンテナ21のアンテナ素子211〜214が受信した信号の伝搬遅延、あるいは、RFマトリックス回路23が無線変復調部25−1〜25−4に出力した信号の伝搬遅延を比較する。通信モード認識部26は、アンテナ素子211〜214のそれぞれが受信した信号の伝搬遅延の差、あるいは、RFマトリックス回路23が無線変復調部25−1〜25−4に出力した信号の伝搬遅延の差が、伝搬遅延のばらつきが小さいと判断される所定の閾値以内である場合は近距離MIMO伝送モードであると判断し、閾値を超えている場合はセクタ分割伝送モードであると判断する。
(c)通信モード認識部26は、端末無線通信装置6が自律的にトレーニング信号を送信した場合にアレーアンテナ21のアンテナ素子211〜214が信号を受信したタイミング、あるいは、RFマトリックス回路23が無線変復調部25−1〜25−4に信号を出力したタイミングを比較する。通信モード認識部26は、アンテナ素子211〜214のそれぞれが信号を受信したタイミングの差、あるいは、RFマトリックス回路23が無線変復調部25−1〜25−4のそれぞれに信号を出力したタイミングの差が、信号受信タイミングのばらつきが小さいと判断される所定の閾値以内である場合は近距離MIMO伝送モードであると判断し、閾値を超えている場合はセクタ分割伝送モードであると判断する。
(d)通信モード認識部26は、トレーニング信号を端末無線通信装置6と複数回送受信した結果得られた受信電力レベル及び伝搬遅延時間に基づいて、伝送行列を推定する。通信モード認識部26は、推定した伝送路行列より得られたアンテナ素子数や伝送路情報に基づいて、近距離MIMO伝送モードであるか、セクタ分割伝送モードであるかを判断する。あるいは、通信モード認識部26は、推定された伝送行列と式(6)が示す伝送行列とが近似していると判断するための所定の基準を満たす場合、近距離MIMO伝送モードであると判断し、この所定の基準を満たさない場合、セクタ分割伝送モードであると判断する。
通信モード認識部26は、上記により決定した伝送モードに応じてデータ処理部27を制御し、伝送モードに適した媒体アクセス制御を実行させる。
例えば、通信モード認識部26が近距離MIMO伝送モードであると判断した場合に、アレーアンテナ21が端末無線通信装置6cから信号を受信すると、RFマトリックス回路23は受信信号に近距離MIMO伝送の重み付けを行い、無線変復調部25−1〜25−4に出力する。無線変復調部25−1〜25−4は、受信信号を復調してデータ処理部27へ出力する。データ処理部27は、無線変復調部25−1〜25−4のそれぞれが復調した受信信号からなるパラレル信号をシリアル信号に変換して復号し、データを取得する。
また、端末無線通信装置6cに信号を送信するときには、データ処理部27は、送信するデータを符号化し、パラレル信号に変換して無線変復調部25−1〜25−4に出力する。無線変復調部25−1〜25−4は、データ処理部27から入力された信号を変調してRFマトリックス回路23に出力する。RFマトリックス回路23は無線変復調部25−1〜25−4から入力された信号に近距離MIMO伝送の重み付けを行い、アレーアンテナ21は、重み付けされた信号を無線により送信する。
一方、通信モード認識部26がセクタ分割伝送モードであると判断した場合に、アレーアンテナ21が端末無線通信装置6b−1〜6b−4から信号を受信すると、RFマトリックス回路23は受信信号に近距離MIMO伝送の重み付けを行い、無線変復調部25−1〜25−4に出力する。セクタ分割伝送モードの場合、この近距離MIMO伝送の重み付けは、マルチビーム重み付けとして機能する。無線変復調部25−1〜25−4は、受信信号を復調してデータ処理部27へ出力する。データ処理部27は、無線変復調部25−i(i=1〜4)が復調した信号をそれぞれ、端末無線通信装置6b−iから受信した信号として復号し、データを取得する。
また、端末無線通信装置6b−1〜6b−4に信号を送信するときには、データ処理部27は、端末無線通信装置6b−i(i=1〜4)に送信するデータを符号化して無線変復調部25−iに出力する。無線変復調部25−1〜25−4は、データ処理部27から入力された信号を変調してRFマトリックス回路23に出力する。無線変復調部25−1〜25−4は、データ処理部27から入力された信号を変調してRFマトリックス回路23に出力する。RFマトリックス回路23は無線変復調部25−1〜25−4から入力された信号に近距離MIMO伝送の重み付けを行う。上記と同様に、セクタ分割伝送モードの場合、この近距離MIMO伝送の重み付けは、マルチビーム重み付けとして機能する。アレーアンテナ21は、重み付けされた信号を無線により送信する。
<第3実施形態>
本実施形態の基地局無線通信装置は、アンテナ給電回路としてロットマンレンズを用いた構成である。ここでは、第2実施形態との差分のみ説明する。
図6は、本実施形態の基地局無線通信装置2aの構成例を示す図である。第2実施形態の基地局無線通信装置2では、アンテナ給電回路としてRFマトリックス回路23を使用しているが、図5に示すように、RFマトリックス回路23に代えて、ロットマンレンズ回路23a(マイクロストリップレンズ)を使用して構成することができる。
なお、第1実施形態の基地局無線通信装置1のRFマトリックス回路13に代えて、ロットマンレンズ回路を使用して構成することもできる。
<第4実施形態>
本実施形態は、上述した第1〜第3実施形態の基地局無線通信装置を複数備えた複合基地局無線通信装置において、短距離モードと長距離モードを同時に実現する。例えば、テーブル上にアレーアンテナを多数並べて共用する。
図7は、本実施形態の無線通信システムの構成例を示す図である。
同図に示す無線通信システムは、複合基地局無線通信装置4と複数台の端末無線通信装置7とからなる。複合基地局無線通信装置4は、N個の基地局無線通信装置3を具備している。N個の基地局無線通信装置3をそれぞれ、基地局無線通信装置3−1〜3−Nと記載する。基地局無線通信装置3として、第1実施形態の基地局無線通信装置1、第2実施形態の基地局無線通信装置2、または、第3実施形態の基地局無線通信装置2aを用いることができる。同図においては、基地局無線通信装置3として、第2実施形態の基地局無線通信装置2を用いている場合について示している。
同図においては、端末無線通信装置7が6台備えられており、それぞれを端末無線通信装置7−1〜7−6と記載する。端末無線通信装置7として、第1実施形態の端末無線通信装置6a、6b、第2実施形態の端末無線通信装置6cを用いることができる。同図においては、端末無線通信装置7−1として、最適素子間隔の条件を満たす伝送距離において近距離MIMO伝送を行う端末無線通信装置6cが設定され、端末無線通信装置7−2〜7−6として、最適素子間隔の条件を満たす伝送距離よりも長距離の場合にセクタに分割して伝送を行う端末無線通信装置6bが同時に設置されている。
複合基地局無線通信装置4に具備されている基地局無線通信装置3−1〜3−Nの通信モード認識部26はそれぞれ、通信相手となる端末無線通信装置7の設置位置や装置形態から、無線伝送のモードが近距離MIMO伝送と、セクタ分割による伝送のどちらが適しているかを判断し、それぞれが適したモードで無線伝送を実施するよう制御する。このモードは、随時環境に合わせて動的に変更されるものであってもよい。
<応用例>
図8は、上述した実施形態の無線通信システムの設置例を示す図である。同図では、第2実施形態の無線通信システムを応用した例を示している。同図に示すように、机の表面に、アレーアンテナが並ぶように基地局無線通信装置2が設置される。そして、端末無線通信装置6bとして用いられる携帯情報通信機器を机上に近づけた場合は、基地局無線通信装置2と近距離MIMO伝送モードにより非接触高速無線通信を実施する。一方、基地局無線通信装置2は、机上に設置されたパーソナルコンピューター(PC)やワイヤレスディスプレイ、ハードディスク装置(周辺機器)等に搭載された複数の端末無線通信装置6cとの間では、マルチビームによるセクタ分割伝送モードでの通信を実施する。この場合、基地局無線通信装置2は、利用する時間のみ切り替えてTDD(Time Division Duplex)通信を行う。基地局無線通信装置2は、切替の時間毎に伝送モードを決定する。
また、基地局無線通信装置2に代えて、第4実施形態の複合基地局無線通信装置4を設置することによって、端末無線通信装置6bとして用いられる携帯情報通信機器と近距離MIMO伝送モードにより非接触高速無線通信を実施すると同時に、PCやワイヤレスディスプレイ、ハードディスク装置等に搭載された複数の端末無線通信装置6cとの間でマルチビームによるセクタ分割伝送モードでの通信を実施することができる。この場合、複合基地局無線通信装置4の基地局無線通信装置3をそれぞれ専用に使用する。基地局無線通信装置3を専用に使用する場合、設置時に、各基地局無線通信装置3において伝送モードを決定する。なお、基地局無線通信装置3が、TDD通信を行うようにしてもよい。
このように、本実施形態の無線通信システムは、無線周波数利用効率の向上、高速通信の実現に寄与する。
以上説明した実施形態によれば、1形態の基地局無線通信装置により、近距離伝送における高速伝送と、長距離伝送における端末無線通信装置の多数収容を、時間切り替えによって実施することができる。また、1形態の基地局無線通信装置を複数備えた複合基地局無線通信装置により、近距離伝送における高速伝送と、長距離伝送における端末無線通信装置の多数収容との複数系統を同時に実施することが可能となる。また、近距離伝送における高速伝送と、長距離伝送における端末無線通信装置の多数収容を、同一のアンテナ給電回路で実施できるため、用途の異なる基地局無線通信装置の製造を一元化及び共通化して製造コスト等を低減する効果を得ることも可能である。
上述した実施形態における基地局無線通信装置1、2、2a、3の一部の機能をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナを、無線周波数信号の送信と受信に利用した無線通信システムに利用可能である。
1、2、2a、3 基地局無線通信装置(無線通信装置)
4 複合基地局無線通信装置(複合無線通信装置)
6a、6b、6c、7 端末無線通信装置
11、21 アレーアンテナ
12−1、12−2、22−1、22−2、22−3、22−4 アレーアンテナ給電端子
13、23 RFマトリックス回路(無線周波数マトリックス回路)
14、24 無線信号処理部
15−1、15−2、25−1、25−2、25−3、25−4 無線変復調部
16、26 通信モード認識部
17、27 データ処理部
23a ロットマンレンズ回路
61、65 アレーアンテナ
62、64、66 無線信号処理部
63 アンテナ
111、112、211、212、213、214、651、652、653、654 アンテナ素子

Claims (6)

  1. 複数のアンテナ素子を有し、無線により信号を送受信するアレーアンテナと、
    前記アレーアンテナにより受信した信号、及び、前記アレーアンテナから送信する信号に対して近距離MIMO伝送の重み付けを行う無線周波数マトリックス回路と、
    前記アレーアンテナにより受信され、前記無線周波数マトリックス回路により重み付けされた前記信号を復調する処理、及び、前記アレーアンテナから送信する前記信号を変調して前記無線周波数マトリックス回路に出力する処理を行う無線変復調部と、
    前記アレーアンテナが受信したトレーニング信号に基づいて近距離MIMO伝送モードとマルチビームによるセクタ分割伝送モードとのいずれのモードを実施するかを判断する通信モード認識部と、
    前記無線変復調部が復調した前記信号に前記通信モード認識部が判断したモードに応じた媒体アクセス制御を行う処理、及び、前記アレーアンテナから送信する前記信号に前記通信モード認識部が判断したモードに応じた媒体アクセス制御を行い、前記無線変復調部に出力する処理を行うデータ処理部と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記通信モード認識部は、前記複数のアンテナ素子が受信した前記トレーニング信号の受信電力、遅延、または受信タイミングの差に基づいて近距離MIMO伝送モードとマルチビームによるセクタ分割伝送モードとのいずれのモードを実施するかを判断する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記アレーアンテナは、2つのアンテナ素子を有し、
    前記通信モード認識部は、h11を複素数、jを虚数単位、αを正数としたときに、前記トレーニング信号に基づいて算出した伝送路行列が下記の式(1)に近似していると判断する所定の条件を満たす場合には、近距離MIMO伝送モードを実施すると判断し、前記所定の条件を満たさない場合はマルチビームによるセクタ分割伝送モードを実施すると判断する、
    Figure 0005970417
    ことを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記アレーアンテナは、正方形配置の4つのアンテナ素子を有し、
    前記通信モード認識部は、h11を複素数、jを虚数単位、β及びγを正数としたときに、前記トレーニング信号に基づいて算出した伝送路行列が下記の式(2)に近似していると判断する所定の条件を満たす場合には、近距離MIMO伝送モードを実施すると判断し、前記所定の条件を満たさない場合はマルチビームによるセクタ分割伝送モードを実施すると判断する、
    Figure 0005970417
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  5. 前記無線周波数マトリックス回路に代えて、ロットマンレンズを備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  6. 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の無線通信装置を複数備える、
    ことを特徴とする複合無線通信装置。
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