JP2016140027A - 無線通信システムおよび無線通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】見通し通信において伝送容量を最大化できる4×4MIMO伝送技術を提供する。【解決手段】無線通信システムは、送信側、受信側それぞれ第1、第2、第3、第4のアンテナ素子を具備する。受信を行う通信装置は第1から第4のアンテナ素子11、12、13、14で受信した受信信号から、空間多重分離のための信号処理を行うMIMO処理部500を具備する。MIMO処理部500は移相器21、22、23、24および位相反転器31、32、33、34、合成器41、42、43、44を備える。【選択図】図5
Description
本発明は、無線通信システムおよび無線通信方法に関するものである。
近年、携帯電話の高機能化によって移動体通信のトラフィックは増加の一途をたどり、限られた周波数帯域でさらなる高速無線通信を実現することが求められている。その実現方法の一つに、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)伝送技術がある。MIMO伝送では、複数の送信アンテナから同一時刻に同一周波数で複数の信号系列を送信し、空間多重する。それぞれの送信アンテナと受信アンテナとの間のマルチパス環境を利用することによって、受信機側で信号処理を行うことにより各信号を分離して復号する。これにより、使用する周波数帯域幅を広げることなく、送受アンテナ数に比例して伝送路容量を増大できる、すなわち、周波数利用効率を向上することができる。見通し外通信システムである移動体通信では、受信機は周辺からの反射によって複数の信号を受信する。この伝搬環境はシステムを利用している移動体、あるいは周辺の散乱を起こしている物体の移動によって時間的に変動する。これらの伝搬環境が独立とみなせるだけの間隔をおいた複数のアンテナを用いた場合、複数の伝送路が存在していることと等価となり、同一周波数帯域でアンテナ数に応じた複数の独立した信号を伝送することができる。
移動体通信のトラフィック増大に伴い、そのバックホール回線のトラフィックも増大し、更なる伝送容量の大容量化が求められている。モバイル通信インフラとして、送受信機が固定された見通し内通信システムであるマイクロ波あるいはミリ波通信システムが急速に普及している。一般には、見通し内通信であるマイクロ波、ミリ波通信システムでは、送受間の距離が、実現可能なアンテナ設置間隔に比べ非常に長く、かつ定常的には散乱環境が存在しないため、複数のアンテナから送信された信号の相関は大きい。従って複数の伝送路があるとはみなせず、アンテナ数に比例した伝送容量は見込めない。固定通信では、MIMO技術を適用しても移動体通信と同程度の効果は期待できない。
移動体通信のトラフィック増大に伴い、そのバックホール回線のトラフィックも増大し、更なる伝送容量の大容量化が求められている。モバイル通信インフラとして、送受信機が固定された見通し内通信システムであるマイクロ波あるいはミリ波通信システムが急速に普及している。一般には、見通し内通信であるマイクロ波、ミリ波通信システムでは、送受間の距離が、実現可能なアンテナ設置間隔に比べ非常に長く、かつ定常的には散乱環境が存在しないため、複数のアンテナから送信された信号の相関は大きい。従って複数の伝送路があるとはみなせず、アンテナ数に比例した伝送容量は見込めない。固定通信では、MIMO技術を適用しても移動体通信と同程度の効果は期待できない。
図9は従来のMIMO無線通信システムを説明するための図である。
無線通信システム900は、無線機A910と無線機B920で構成されている。無線機A910はアンテナ911,912を有している。無線機B920はアンテナ923,924と、π/2部925,926と、加算器927,928を有している。
図9に示すように、波長λの無線周波数、伝送距離、アンテナ間隔dAntが次の条件を満たすとき、独立した複数の通信路とみなせることが、多数の特許文献によって公知の技術とされている。
無線通信システム900は、伝送距離R=d13=d24に対し、送信側の2つのアンテナ911、アンテナ912から送信された信号を受信側のアンテナ923、アンテナ924で受信するときの伝送路差がλ/4になるようにアンテナ設置間隔をdAntとし、2つのアンテナから送信する信号S1とS2の位相差がπ/2となるようにする。
無線通信システム900は、2つの受信アンテナの信号を合成するとき、一方はS1を強調しS2を相殺するように、他方はS2を強調しS1を相殺するように、移相器で位相回転し合成することによって2つの信号に分離できる。完全に分離できる最適な条件を次式で求めることができる。
d13=d24
d14=d23
d14=d13+λ/4
d23=d24+λ/4
dAnt=(d142−d132)1/2
特にミリ波では波長λが短いため、現実的には数m程度のアンテナ間隔で実現可能である。
無線通信システム900は、無線機A910と無線機B920で構成されている。無線機A910はアンテナ911,912を有している。無線機B920はアンテナ923,924と、π/2部925,926と、加算器927,928を有している。
図9に示すように、波長λの無線周波数、伝送距離、アンテナ間隔dAntが次の条件を満たすとき、独立した複数の通信路とみなせることが、多数の特許文献によって公知の技術とされている。
無線通信システム900は、伝送距離R=d13=d24に対し、送信側の2つのアンテナ911、アンテナ912から送信された信号を受信側のアンテナ923、アンテナ924で受信するときの伝送路差がλ/4になるようにアンテナ設置間隔をdAntとし、2つのアンテナから送信する信号S1とS2の位相差がπ/2となるようにする。
無線通信システム900は、2つの受信アンテナの信号を合成するとき、一方はS1を強調しS2を相殺するように、他方はS2を強調しS1を相殺するように、移相器で位相回転し合成することによって2つの信号に分離できる。完全に分離できる最適な条件を次式で求めることができる。
d13=d24
d14=d23
d14=d13+λ/4
d23=d24+λ/4
dAnt=(d142−d132)1/2
特にミリ波では波長λが短いため、現実的には数m程度のアンテナ間隔で実現可能である。
また、先行技術文献としては、例えば、特許文献1には、無線機に備えるアンテナ数がそれぞれ3、すなわち3x3MIMOに拡張できる技術が開示されている。
また、他の先行技術文献としては、例えば、特許文献2には、自由空間内の最大MIMO容量を、アレイの距離、向き及び間隔の関数として達成するための技術が開示されている。
さらに、他の先行技術文献としては、例えば、特許文献3には、MIMOアンテナを用いることにより、伝搬路行列がフルランク固有値を持ち、理想的な見通し伝搬環境であれば、送受信側で伝搬路特性を知ることなくMIMOで最大の通信容量が確保できるという技術が開示されている。
また、他の先行技術文献としては、例えば、特許文献2には、自由空間内の最大MIMO容量を、アレイの距離、向き及び間隔の関数として達成するための技術が開示されている。
さらに、他の先行技術文献としては、例えば、特許文献3には、MIMOアンテナを用いることにより、伝搬路行列がフルランク固有値を持ち、理想的な見通し伝搬環境であれば、送受信側で伝搬路特性を知ることなくMIMOで最大の通信容量が確保できるという技術が開示されている。
見通し通信において、アンテナ数に比例して通信容量が増加するMIMO技術は、3×3MIMOにとどまっており、4×4MIMO以上については独立な伝送路とみなせる最適な技術が明らかになっていない。また、4×4MIMO以上のアンテナを用いたシステムにおいては、前述したようにそれぞれの伝送路が独立とみなせないために、アンテナを増やすだけの効果が得られないという課題があった。
本発明の目的は、見通し通信において伝送容量を最大化できる4×4MIMO伝送技術を提供することにある。
本発明の目的は、見通し通信において伝送容量を最大化できる4×4MIMO伝送技術を提供することにある。
本発明の無線通信システムは、第1、第2、第3、第4のアンテナ素子を具備する第1の通信装置と、第1、第2、第3、第4のアンテナ素子を具備する第2の通信装置とを備え、前記第1の通信装置の第1のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第1のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第2のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第2のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第3のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第3のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第4のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第4のアンテナ素子との距離Rが等しく配置され、前記第1の通信装置の第1のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第2のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第2のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第1のアンテナ素子との距離が、前記距離Rに通信で使用する無線周波数の波長の整数L倍を加え、さらに波長の1/2を加えた距離と等しくなるように配置され、前記第1の通信装置の第3のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第4のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第4のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第3のアンテナ素子との距離が、前記距離Rに通信で使用する無線周波数の波長の整数M倍を加え、さらに波長の1/2を加えた距離と等しくなるように配置され、前記第1の通信装置の第1のアンテナ素子と前記第1の通信装置の第3のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第3のアンテナ素子と前記第1の通信装置の第2のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第2のアンテナ素子と前記第1の通信装置の第4のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第4のアンテナ素子と前記第1の通信装置の第1のアンテナ素子との距離、および、前記第2の通信装置の第1のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第3のアンテナ素子との距離、および、前記第2の通信装置の第3のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第2のアンテナ素子との距離、および、前記第2の通信装置の第2のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第4のアンテナ素子との距離、および、前記第2の通信装置の第4のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第1のアンテナ素子との距離が等しくなるように配置され、送信を行う第1の通信装置あるいは第2の通信装置あるいはその両方の無線周波数は同一の周波数を使用し、受信を行う第1の通信装置あるいは第2の通信装置あるいはその両方は前記MIMOの空間多重された信号を前記第1から第4のアンテナ素子で受信した受信信号から、空間多重分離のための信号処理を行うMIMO処理部とを具備することを特徴とする。
また、本発明の無線通信システムは、上述の無線通信システムであって、前記MIMO処理部が、前記第1から第4のアンテナ素子で受信した受信信号の位相を回転する移相器と、前記第1から第4のアンテナ素子で受信した受信信号の位相を反転する位相反転器と、前記移相器と位相反転器の出力を合成する合成器とを備えることを特徴とする。
また、本発明の無線通信システムは、上述の無線通信システムであって、前記MIMO処理部が、受信信号から全てのアンテナ間の伝送路の振幅および位相でなされるベクトルを推定する伝送路推定部と、前記第1から第4のアンテナ素子で受信した受信信号の振幅および位相を制御する振幅位相制御部と、前記振幅位相制御部の出力を合成する合成器とを備えることを特徴とする。
また、本発明の無線通信システムは、上述の無線通信システムであって、送信信号の一部に、同時に、直交符号を用いることを特徴とする。
さらに、本発明の無線通信システムの無線通信方法は、第1、第2、第3、第4のアンテナ素子を具備する第1の通信装置と、第1、第2、第3、第4のアンテナ素子を具備する第2の通信装置とを備える無線通信システムの無線通信方法であって、前記第1の通信装置の第1のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第1のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第2のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第2のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第3のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第3のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第4のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第4のアンテナ素子との距離Rを等しく配置し、前記第1の通信装置の第1のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第2のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第2のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第1のアンテナ素子との距離が、前記距離Rに通信で使用する無線周波数の波長の整数L倍を加え、さらに波長の1/2を加えた距離と等しくなるように配置し、前記第1の通信装置の第3のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第4のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第4のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第3のアンテナ素子との距離が、前記距離Rに通信で使用する無線周波数の波長の整数M倍を加え、さらに波長の1/2を加えた距離と等しくなるように配置し、前記第1の通信装置の第1のアンテナ素子と前記第1の通信装置の第3のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第3のアンテナ素子と前記第1の通信装置の第2のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第2のアンテナ素子と前記第1の通信装置の第4のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第4のアンテナ素子と前記第1の通信装置の第1のアンテナ素子との距離、および、前記第2の通信装置の第1のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第3のアンテナ素子との距離、および、前記第2の通信装置の第3のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第2のアンテナ素子との距離、および、前記第2の通信装置の第2のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第4のアンテナ素子との距離、および、前記第2の通信装置の第4のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第1のアンテナ素子との距離が等しくなるように配置し、送信に第1の通信装置あるいは第2の通信装置あるいはその両方の無線周波数は同一の周波数を使用し、受信に第1の通信装置あるいは第2の通信装置あるいはその両方は前記MIMOの空間多重された信号を前記第1から第4のアンテナ素子で受信した受信信号から、空間多重分離のための信号処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、見通し通信において伝送容量を最大化できる4×4MIMOの通信が可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の一実施例に係る無線通信システムのアンテナ配置図である。
無線通信システムは、無線機1と無線機2を備え、通信形式が4×4MIMO(4入力で4出力のMultiple-Input Multiple-Output)である。
通信装置である無線機1はアンテナA1,B1,C1,D1の4本を備え、同様に無線機2はアンテナA2,B2,C2,D2の4本を備える。
<第1の実施形態>
図1は本発明の一実施例に係る無線通信システムのアンテナ配置図である。
無線通信システムは、無線機1と無線機2を備え、通信形式が4×4MIMO(4入力で4出力のMultiple-Input Multiple-Output)である。
通信装置である無線機1はアンテナA1,B1,C1,D1の4本を備え、同様に無線機2はアンテナA2,B2,C2,D2の4本を備える。
各アンテナの配置方法の好ましい形態は、無線機1の4つのアンテナは一つのアンテナ平面1上に配置し、同様に無線機2の4つのアンテナは一つのアンテナ平面2上に配置し、無線機1のアンテナ配置平面と無線機2のアンテナ配置平面を平行とする。また、無線機1と無線機2のアンテナを結んだ直線がアンテナ平面に対して垂直になるようする。
すなわち、次式が成り立つ。
(A1A2// B1B2//C1C2//D1D2)⊥(アンテナ平面1//アンテナ平面2)・・・(式1)
本明細書では、アンテナ間の距離をA1A2、B1B2、C1C2、D1D2と記述する。
すなわち、次式が成り立つ。
(A1A2// B1B2//C1C2//D1D2)⊥(アンテナ平面1//アンテナ平面2)・・・(式1)
本明細書では、アンテナ間の距離をA1A2、B1B2、C1C2、D1D2と記述する。
次に、それぞれの無線機のアンテナ配置について説明する。各アンテナによって形成される四角形A1C1B1D1および四角形A2C2B2D2は正方形である。
最短となる伝送距離Rは、(式2)から求まる。
R=A1A2=B1B2=C1C2=D1D2 ・・・ (式2)
最短となる伝送距離がR、無線周波数の波長がλのとき、最も距離が長くなるアンテナ間の伝送距離R’が、Rと比較して半波長λ/2の差異があるように、すなわち180°の位相差を持つように配置する。
R’=A1B2=B1A2=C1D2=D1C2=R+λ(2N+1)/2
・・・ (式3)
最短となる伝送距離Rは、(式2)から求まる。
R=A1A2=B1B2=C1C2=D1D2 ・・・ (式2)
最短となる伝送距離がR、無線周波数の波長がλのとき、最も距離が長くなるアンテナ間の伝送距離R’が、Rと比較して半波長λ/2の差異があるように、すなわち180°の位相差を持つように配置する。
R’=A1B2=B1A2=C1D2=D1C2=R+λ(2N+1)/2
・・・ (式3)
アンテナ間隔dAnt’はピタゴラスの定理より、(式4)で求まる。
dAnt’=A1B1=C1D1=A2B2=C2D2
=(R’2−R2)1/2 ・・・ (式4)
また、明らかに次式の(式5)が成り立つ。
dAnt’’=A1C1=C1B1=B1D1=D1A1
=A2C2=C2B2=B2D2=D2A2
=dAnt’/21/2 ・・・ (式5)
よって、
R’’=A1C2=A1D2=B1C2=B1D2=C1A2
=C1B2=D1A2=D1B2
=(dAnt’’2+R2)1/2 ・・・ (式6)
dAnt’=A1B1=C1D1=A2B2=C2D2
=(R’2−R2)1/2 ・・・ (式4)
また、明らかに次式の(式5)が成り立つ。
dAnt’’=A1C1=C1B1=B1D1=D1A1
=A2C2=C2B2=B2D2=D2A2
=dAnt’/21/2 ・・・ (式5)
よって、
R’’=A1C2=A1D2=B1C2=B1D2=C1A2
=C1B2=D1A2=D1B2
=(dAnt’’2+R2)1/2 ・・・ (式6)
次に、本発明によって4×4MIMOが伝送容量を最大化できることを、図2を参照して説明する。
図2は本発明の一実施例に係る無線通信システムのアンテナ配置を説明するための図である。
送信機1はアンテナA1,B1,C1,D1の4本を備え、同様に無線機2はアンテナA2,B2,C2,D2の4本を備える。説明のため、無線機1を送信側、無線機2を受信側とする。各アンテナからはそれぞれ独立した信号が送られ、その搬送波を直交座標のIQ平面上にあるベクトルで表している。
実際には、送信データに基づき、所定の変調方式によって振幅あるいは位相またはその両方を変調され、時間とともに変化するが、ここでは理解を容易にするため、同一ベクトルの場合とする。
説明では、ベクトルの位相が反時計回りの方向の場合は「進み」、ベクトルの位相が時計回りの方向の場合は「遅れ」と表現する。
図2は本発明の一実施例に係る無線通信システムのアンテナ配置を説明するための図である。
送信機1はアンテナA1,B1,C1,D1の4本を備え、同様に無線機2はアンテナA2,B2,C2,D2の4本を備える。説明のため、無線機1を送信側、無線機2を受信側とする。各アンテナからはそれぞれ独立した信号が送られ、その搬送波を直交座標のIQ平面上にあるベクトルで表している。
実際には、送信データに基づき、所定の変調方式によって振幅あるいは位相またはその両方を変調され、時間とともに変化するが、ここでは理解を容易にするため、同一ベクトルの場合とする。
説明では、ベクトルの位相が反時計回りの方向の場合は「進み」、ベクトルの位相が時計回りの方向の場合は「遅れ」と表現する。
例えば、アンテナA2の受信信号RAに着目する。アンテナA1からの送信信号TAをアンテナA2で受信するときの伝送距離はRである。この場合は受信ベクトルを基準とするため、送信側のベクトルと同相であったと仮定する。
アンテナB1からの送信信号TBをアンテナA2で受信するときの伝送距離はR’である。(式3)を満たしているので、送信信号TBのベクトルは送信信号TAのベクトルの逆相となる。
アンテナC1およびアンテナD1からの送信信号TC、送信信号TDをアンテナA2で受信するときの伝送距離はR’’である。
伝送距離R’’は伝送距離Rよりも長いため位相は進む。図2では説明のため各受信アンテナに4つのベクトルを示しているが、実際にはこれらの4つの送信アンテナから送信された信号が空間合成された1つのベクトルが受信され、MIMO処理によって分離しなければならない。
アンテナB1からの送信信号TBをアンテナA2で受信するときの伝送距離はR’である。(式3)を満たしているので、送信信号TBのベクトルは送信信号TAのベクトルの逆相となる。
アンテナC1およびアンテナD1からの送信信号TC、送信信号TDをアンテナA2で受信するときの伝送距離はR’’である。
伝送距離R’’は伝送距離Rよりも長いため位相は進む。図2では説明のため各受信アンテナに4つのベクトルを示しているが、実際にはこれらの4つの送信アンテナから送信された信号が空間合成された1つのベクトルが受信され、MIMO処理によって分離しなければならない。
次に、本発明の一実施例である無線通信システムの4つのアンテナの配置により空間合成された4つの信号を分離する動作について図3を用いて説明する。
図3は本発明の一実施例に係る無線通信システムの信号処理を説明するための図である。
図3において、(a)は送信信号TAの抽出、(b)は送信信号TBの抽出、(c)は送信信号TCの抽出、(d)は送信信号TDの抽出の説明図である。
図3は本発明の一実施例に係る無線通信システムの信号処理を説明するための図である。
図3において、(a)は送信信号TAの抽出、(b)は送信信号TBの抽出、(c)は送信信号TCの抽出、(d)は送信信号TDの抽出の説明図である。
(a)送信信号TAの場合は、アンテナA2の受信信号R2に、アンテナB2の受信信号RBを反転(180°回転)したものを合成し、さらにアンテナC2の受信信号RCおよびアンテナD2の受信信号RDを約−90°位相回転した(約90°遅らせる)ものを合成する。抽出対象である送信信号TAは全て同相で合成され、送信信号TA以外の信号は完全に相殺できる。
従って、本発明によれば、伝送容量を最大化できる。
正確なアンテナC2の受信信号RCおよびアンテナD2の受信信号RDの位相回転量は伝送距離および無線周波数によって異なるが、上記の(式6)から(式2)を減じた伝送路差から一意に計算できる。
送信信号TB、送信信号TC、送信信号TDは、アンテナ配置の対称性から、上述と同様の処理によって抽出できる。
当然、送信信号TA〜送信信号TDは、独立したデータであるため、各ベクトルの振幅および位相は時々刻々と変化するが、受信信号RA,RB,RC,RDの振幅および位相が等しく変化するため、ベクトル合成の強調および相殺関係は保たれる。
上記説明では、アンテナ配置は式(式4)および式(式5)を満たす正方形を一例として述べた。
正確なアンテナC2の受信信号RCおよびアンテナD2の受信信号RDの位相回転量は伝送距離および無線周波数によって異なるが、上記の(式6)から(式2)を減じた伝送路差から一意に計算できる。
送信信号TB、送信信号TC、送信信号TDは、アンテナ配置の対称性から、上述と同様の処理によって抽出できる。
当然、送信信号TA〜送信信号TDは、独立したデータであるため、各ベクトルの振幅および位相は時々刻々と変化するが、受信信号RA,RB,RC,RDの振幅および位相が等しく変化するため、ベクトル合成の強調および相殺関係は保たれる。
上記説明では、アンテナ配置は式(式4)および式(式5)を満たす正方形を一例として述べた。
次に、アンテナA1(A2)とアンテナB1(B2)のアンテナ間隔と、アンテナC1(C2)とアンテナD1(D2)のアンテナ間隔が異なる場合について、図4を用いて説明する。
図4は本発明の他の一実施例に係る無線通信システムのアンテナ配置図である。
(式2)は正方形の場合と同様に満たす。
アンテナA1(A2)とアンテナB1(B2)のアンテナ対では(式3)において、N=LとしたR’Lとし、アンテナ間隔はdAnt’Lとなる。
アンテナC1(C2)とアンテナD1(D2)のアンテナ対では(式3)において、N=Mとし、アンテナ間隔はdAnt’Mとなる。
(式5) のdAnt’’の上式は満たし、下式は同様にピタゴラスの定理より求めることができる。(式6)のR’’は満たす。
従って、図3で示したように、受信信号RAおよび受信信号RBにおいて、送信信号TAと送信信号TBの関係は逆相になり、送信信号TCと送信信号TDは等しい位相回転量になる。
図4は本発明の他の一実施例に係る無線通信システムのアンテナ配置図である。
(式2)は正方形の場合と同様に満たす。
アンテナA1(A2)とアンテナB1(B2)のアンテナ対では(式3)において、N=LとしたR’Lとし、アンテナ間隔はdAnt’Lとなる。
アンテナC1(C2)とアンテナD1(D2)のアンテナ対では(式3)において、N=Mとし、アンテナ間隔はdAnt’Mとなる。
(式5) のdAnt’’の上式は満たし、下式は同様にピタゴラスの定理より求めることができる。(式6)のR’’は満たす。
従って、図3で示したように、受信信号RAおよび受信信号RBにおいて、送信信号TAと送信信号TBの関係は逆相になり、送信信号TCと送信信号TDは等しい位相回転量になる。
一方、受信信号RCおよび受信信号RDにおいて、送信信号TCと送信信号TDの関係は逆相になり、送信信号TAと送信信号TBは等しい位相回転量になる。従って、空間合成された4つの信号を完全に分離できる。
上記説明では理解を容易にするため、アンテナA,Bを水平方向に、アンテナC1(C2),D1(D2)を垂直方向にして示したが、各アンテナの中心点を基準に任意の角度だけ回転しても本発明の効果が得られることは明白である。
上記説明では理解を容易にするため、アンテナA,Bを水平方向に、アンテナC1(C2),D1(D2)を垂直方向にして示したが、各アンテナの中心点を基準に任意の角度だけ回転しても本発明の効果が得られることは明白である。
<第2の実施形態>
次に、本発明の一実施例である無線通信システムのMIMO処理部について図5を用いて説明する。
図5は本発明の一実施例に係る無線通信システムのMIMO処理部を説明するためのブロック図である。
図5は、図1、図2および図4と対比すると、アンテナ11はA2に相当し、アンテナ12はB2に相当し、アンテナ13はC2に相当し、アンテナ14はD2に相当する。
各アンテナの受信信号は、移相器21〜24、位相反転器31〜34、合成器41〜44に入力される。
次に、本発明の一実施例である無線通信システムのMIMO処理部について図5を用いて説明する。
図5は本発明の一実施例に係る無線通信システムのMIMO処理部を説明するためのブロック図である。
図5は、図1、図2および図4と対比すると、アンテナ11はA2に相当し、アンテナ12はB2に相当し、アンテナ13はC2に相当し、アンテナ14はD2に相当する。
各アンテナの受信信号は、移相器21〜24、位相反転器31〜34、合成器41〜44に入力される。
合成器41に着目すると、合成器41の入力信号は、アンテナA2の受信信号、アンテナB2の受信信号を位相反転器32で位相を反転した信号、アンテナC2の信号を移相器33で位相回転した信号、アンテナD2の信号を移相器34で位相回転した信号である。反転とは180°位相回転することであり、移相器で置き換えることもできる。
移相器での位相回転量は、上述したとおり、(式6)から(式2)を減じた伝送路差から求めることができ、伝送路差を波長(一般的には、光速/無線周波数)で除算し360°を乗算して得られる。合成器41ではこれらの信号を合成し、出力する。これが図3(a)の操作にあたる。
従って、合成器41の出力信号は、通信相手である無線機のアンテナ11と対となるアンテナから送信された送信信号TAのみが抽出される。同様に、合成器42の出力信号は送信信号TBのみが抽出され、合成器43の出力信号は送信信号TCのみが抽出され、合成器44の出力信号は送信信号TDのみが抽出される。
移相器での位相回転量は、上述したとおり、(式6)から(式2)を減じた伝送路差から求めることができ、伝送路差を波長(一般的には、光速/無線周波数)で除算し360°を乗算して得られる。合成器41ではこれらの信号を合成し、出力する。これが図3(a)の操作にあたる。
従って、合成器41の出力信号は、通信相手である無線機のアンテナ11と対となるアンテナから送信された送信信号TAのみが抽出される。同様に、合成器42の出力信号は送信信号TBのみが抽出され、合成器43の出力信号は送信信号TCのみが抽出され、合成器44の出力信号は送信信号TDのみが抽出される。
一般に、受信信号は、周波数変換(ダウンコンバート)、A/D変換、直交検波された、複素デジタル信号(IQなど)に変換される。移相器21〜24は、複素乗算器などで構成される。反転器31〜34は、複素乗算器や符号反転器、乗算器に置き換えて−1を乗算することによって実現できる。合成器41〜44は、加算器などで構成される。実現方法はさまざまな公知例があるが、図5は一例であり、図3が示す処理によってMIMO処理を行うことが本特許の趣旨であり、包含される。
本明細書では、見通し通信で最適な実施例を示した。多数の文献で示されているように、現実的にはアンテナを寸分の狂いなく配置することは不可能であり、ある程度の誤差を許容することが一般的である。アンテナは図1を最適配置とするが、3次元空間のあらゆる方向で誤差を許容する。その結果、図2に示したベクトル関係がわずかに異なり、図3に示したベクトル合成の結果が、抽出したい希望受信信号の振幅が小さくなり、相殺したい受信信号が残留する。しかし、本特許のアンテナ配置方法から大きく逸脱しなければ、その劣化量はわずかであり、図5の回路を用いても準最適にMIMO処理を行い、それぞれの受信信号は正しく復調できる。
<第3の実施形態>
次に、送信信号のデータ形式と、MIMO処理の動作について、図6と図7を用いて説明する。
図6は無線通信システムの送信信号の一例を説明するための図である。
図6において、送信信号は、送信信号TA、送信信号TB、送信信号TC、送信信号TDの4つで構成されている。
送信信号TAは直交符号AI、データ、直交符号AI、・・・と、直交符号AQ、データ、直交符号AQ、・・・で構成されている。
送信信号TBは直交符号BI、データ、直交符号BI、・・・と、直交符号BQ、データ、直交符号BQ、・・・で構成されている。
送信信号TCは直交符号CI、データ、直交符号CI、・・・と、直交符号CQ、データ、直交符号CQ、・・・で構成されている。
送信信号TDは直交符号DI、データ、直交符号DI、・・・と、直交符号DQ、データ、直交符号DQ、・・・で構成されている。
データ信号の他に、各送信アンテナからは、それぞれが直交する直交符号を同一時刻に送信する。
次に、送信信号のデータ形式と、MIMO処理の動作について、図6と図7を用いて説明する。
図6は無線通信システムの送信信号の一例を説明するための図である。
図6において、送信信号は、送信信号TA、送信信号TB、送信信号TC、送信信号TDの4つで構成されている。
送信信号TAは直交符号AI、データ、直交符号AI、・・・と、直交符号AQ、データ、直交符号AQ、・・・で構成されている。
送信信号TBは直交符号BI、データ、直交符号BI、・・・と、直交符号BQ、データ、直交符号BQ、・・・で構成されている。
送信信号TCは直交符号CI、データ、直交符号CI、・・・と、直交符号CQ、データ、直交符号CQ、・・・で構成されている。
送信信号TDは直交符号DI、データ、直交符号DI、・・・と、直交符号DQ、データ、直交符号DQ、・・・で構成されている。
データ信号の他に、各送信アンテナからは、それぞれが直交する直交符号を同一時刻に送信する。
図7は本発明の他の一実施例に係る無線通信システムのMIMO処理部を説明するためのブロック図である。
MIMO処理部100において、伝送路推定部101では、4つの受信信号の直交符号部分をそれぞれの直交符号で逆拡散する。逆拡散した結果は、該当する直交符号を送信した信号の影響しか受けないので、空間合成された受信信号ベクトルRA,RB,RC,RDを図2に示したような4つの送信信号TA,TB,TC,TDに分離することができる。
MIMO処理部100において、伝送路推定部101では、4つの受信信号の直交符号部分をそれぞれの直交符号で逆拡散する。逆拡散した結果は、該当する直交符号を送信した信号の影響しか受けないので、空間合成された受信信号ベクトルRA,RB,RC,RDを図2に示したような4つの送信信号TA,TB,TC,TDに分離することができる。
受信信号ベクトルRA,RB,RC,RDの情報をもとに、MIMO処理部100は各種アルゴリズムを用いて振幅位相制御部111〜114を制御する。その結果、合成器41〜44で合成した信号は、それぞれTA、TB、TC、TDを抽出した信号となる。
アルゴリズムはMIMO技術分野での周知の技術を使用する。これらを用いた場合、アンテナ配置に誤差がある場合でも、準最適にMIMO処理を行うことができる。
アルゴリズムはMIMO技術分野での周知の技術を使用する。これらを用いた場合、アンテナ配置に誤差がある場合でも、準最適にMIMO処理を行うことができる。
次に、振幅位相制御部の構成について図8を用いて説明する。
図8は本発明の一実施例に係る無線通信システムの振幅位相制御部を説明するためのブロック図である。
図8において、4つの受信信号RA,RB,RC,RDはそれぞれ、移相器201〜204で位相回転を行われ、振幅調整器211〜214で振幅を制御される。移相器201〜204と振幅調整器211〜214の順序は入れ替えても良い。
移相器201〜204は複素乗算器などで構成される。振幅調整器211〜214は乗算器などで構成される。また、振幅と位相の調整を一つの複素乗算器で行うことも可能である。
図8は本発明の一実施例に係る無線通信システムの振幅位相制御部を説明するためのブロック図である。
図8において、4つの受信信号RA,RB,RC,RDはそれぞれ、移相器201〜204で位相回転を行われ、振幅調整器211〜214で振幅を制御される。移相器201〜204と振幅調整器211〜214の順序は入れ替えても良い。
移相器201〜204は複素乗算器などで構成される。振幅調整器211〜214は乗算器などで構成される。また、振幅と位相の調整を一つの複素乗算器で行うことも可能である。
次に、本発明のアンテナ配置の調整方法について説明する。
伝送距離が長い場合は、アンテナ平面1とアンテナ平面2の水平性およびアンテナ平面と伝送距離Rの関係にあるアンテナ間の垂直性を計測することは困難である。
本発明の一実施例では、図7に示したMIMO処理部100の伝送路推定部101が既知信号である直交符号を用いることによって把握することのできるベクトルを用いてアンテナ位置を調整する。
伝送距離が長い場合は、アンテナ平面1とアンテナ平面2の水平性およびアンテナ平面と伝送距離Rの関係にあるアンテナ間の垂直性を計測することは困難である。
本発明の一実施例では、図7に示したMIMO処理部100の伝送路推定部101が既知信号である直交符号を用いることによって把握することのできるベクトルを用いてアンテナ位置を調整する。
手順1としては、アンテナ間隔をdAnt’となるようにする。
手順2としては、無線機1のアンテナA1とB1および無線機2のアンテナA2とB2において、ぞれぞれの無線機から送信されたTAとTBの受信ベクトルが逆相になるように調整する。それぞれの無線機の受信ベクトルの進みまたは遅れの関係からアンテナの調整方向が分かる。この微調整を繰り返すことによって、アンテナ平面の平行性と垂直性が得られる。すなわち、四角形A1B1B2A1が長方形になる。アンテナC1、D1、C2、D2についても同様に行う。
手順3としては、すべてのアンテナにおいて、距離R’’となる受信ベクトルが等しくなるように、無線機1のA1B1とC1D1との垂直性、および、無線機2のA2B2とC2D2との垂直性を調整する。
手順4としては、手順2,3の操作を繰り返し微調整することによって最適なアンテナ配置を得ることができる。
手順2としては、無線機1のアンテナA1とB1および無線機2のアンテナA2とB2において、ぞれぞれの無線機から送信されたTAとTBの受信ベクトルが逆相になるように調整する。それぞれの無線機の受信ベクトルの進みまたは遅れの関係からアンテナの調整方向が分かる。この微調整を繰り返すことによって、アンテナ平面の平行性と垂直性が得られる。すなわち、四角形A1B1B2A1が長方形になる。アンテナC1、D1、C2、D2についても同様に行う。
手順3としては、すべてのアンテナにおいて、距離R’’となる受信ベクトルが等しくなるように、無線機1のA1B1とC1D1との垂直性、および、無線機2のA2B2とC2D2との垂直性を調整する。
手順4としては、手順2,3の操作を繰り返し微調整することによって最適なアンテナ配置を得ることができる。
本発明の実施形態である無線通信システムは、見通し通信において伝送容量を最大化できる4×4MIMOの通信が可能となる。
本発明の実施形態では、アンテナ配置の方法において4×4MIMOの最適な効果を得られることを主眼として説明した。公知技術である垂直偏波や水平偏波を用いた、偏波MIMOを用いれば8×8MIMOが実現できる。
以上本発明について詳細に説明したが、本発明は、ここに記載された無線通信システムに限定されるものではなく、上記以外の無線通信システムに広く適用することができることは言うまでもない。
11,12,13,14:アンテナ、21,22,23,24:移相器、31,32,33,34:位相反転器、41,42,43,44:合成器、100:MIMO処理部、101:伝送路推定部、111,112,113,114:振幅位相制御部、201,202,203,204:移相器、211,212,213,214:振幅調整器。
Claims (5)
- 第1、第2、第3、第4のアンテナ素子を具備する第1の通信装置と、第1、第2、第3、第4のアンテナ素子を具備する第2の通信装置とを備え、
前記第1の通信装置の第1のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第1のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第2のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第2のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第3のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第3のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第4のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第4のアンテナ素子との距離Rが等しく配置され、
前記第1の通信装置の第1のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第2のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第2のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第1のアンテナ素子との距離が、前記距離Rに通信で使用する無線周波数の波長の整数L倍を加え、さらに波長の1/2を加えた距離と等しくなるように配置され、
前記第1の通信装置の第3のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第4のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第4のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第3のアンテナ素子との距離が、前記距離Rに通信で使用する無線周波数の波長の整数M倍を加え、さらに波長の1/2を加えた距離と等しくなるように配置され、
前記第1の通信装置の第1のアンテナ素子と前記第1の通信装置の第3のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第3のアンテナ素子と前記第1の通信装置の第2のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第2のアンテナ素子と前記第1の通信装置の第4のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第4のアンテナ素子と前記第1の通信装置の第1のアンテナ素子との距離、および、前記第2の通信装置の第1のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第3のアンテナ素子との距離、および、前記第2の通信装置の第3のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第2のアンテナ素子との距離、および、前記第2の通信装置の第2のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第4のアンテナ素子との距離、および、前記第2の通信装置の第4のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第1のアンテナ素子との距離が等しくなるように配置され、
送信を行う、第1の通信装置あるいは第2の通信装置あるいはその両方の無線周波数は同一の周波数を使用し、
受信を行う、第1の通信装置あるいは第2の通信装置あるいはその両方は前記MIMOの空間多重された信号を前記第1から第4のアンテナ素子で受信した受信信号から、空間多重分離のための信号処理を行うMIMO処理部とを具備することを特徴とする無線通信システム。 - 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
前記MIMO処理部が、前記第1から第4のアンテナ素子で受信した受信信号の位相を回転する移相器と、
前記第1から第4のアンテナ素子で受信した受信信号の位相を反転する位相反転器と、
前記移相器と位相反転器の出力を合成する合成器と、
を備えることを特徴とした無線通信システム。 - 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
前記MIMO処理部が、受信信号から全てのアンテナ間の伝送路の振幅および位相でなされるベクトルを推定する伝送路推定部と、
前記第1から第4のアンテナ素子で受信した受信信号の振幅および位相を制御する振幅位相制御部と、
前記振幅位相制御部の出力を合成する合成器と、
を備えることを特徴とした無線通信システム。 - 請求項1から請求項3に記載の無線通信システムにおいて、
送信信号の一部に、同時に、直交符号を用いることを特徴とする無線通信システム。 - 第1、第2、第3、第4のアンテナ素子を具備する第1の通信装置と、第1、第2、第3、第4のアンテナ素子を具備する第2の通信装置とを備える無線通信システムの無線通信方法において、
前記第1の通信装置の第1のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第1のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第2のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第2のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第3のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第3のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第4のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第4のアンテナ素子との距離Rを等しく配置し、
前記第1の通信装置の第1のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第2のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第2のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第1のアンテナ素子との距離が、前記距離Rに通信で使用する無線周波数の波長の整数L倍を加え、さらに波長の1/2を加えた距離と等しくなるように配置し、
前記第1の通信装置の第3のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第4のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第4のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第3のアンテナ素子との距離が、前記距離Rに通信で使用する無線周波数の波長の整数M倍を加え、さらに波長の1/2を加えた距離と等しくなるように配置し、
前記第1の通信装置の第1のアンテナ素子と前記第1の通信装置の第3のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第3のアンテナ素子と前記第1の通信装置の第2のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第2のアンテナ素子と前記第1の通信装置の第4のアンテナ素子との距離、および、前記第1の通信装置の第4のアンテナ素子と前記第1の通信装置の第1のアンテナ素子との距離、および、前記第2の通信装置の第1のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第3のアンテナ素子との距離、および、前記第2の通信装置の第3のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第2のアンテナ素子との距離、および、前記第2の通信装置の第2のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第4のアンテナ素子との距離、および、前記第2の通信装置の第4のアンテナ素子と前記第2の通信装置の第1のアンテナ素子との距離が等しくなるように配置し、
送信に第1の通信装置あるいは第2の通信装置あるいはその両方の無線周波数は同一の周波数を使用し、
受信に第1の通信装置あるいは第2の通信装置あるいはその両方は前記MIMOの空間多重された信号を前記第1から第4のアンテナ素子で受信した受信信号から、空間多重分離のための信号処理を行う、
ことを特徴とする無線通信システムの無線通信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015015398A JP2016140027A (ja) | 2015-01-29 | 2015-01-29 | 無線通信システムおよび無線通信方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015015398A JP2016140027A (ja) | 2015-01-29 | 2015-01-29 | 無線通信システムおよび無線通信方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10720699B1 (en) | 2017-12-27 | 2020-07-21 | Panasonic Corporation | Base station and antenna control method |
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