JP6432692B2 - パッチアレーアンテナ及びその指向性制御方法並びにパッチアレーアンテナを用いた無線装置 - Google Patents

パッチアレーアンテナ及びその指向性制御方法並びにパッチアレーアンテナを用いた無線装置 Download PDF

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Description

本発明は、パッチアレーアンテナ及びその指向性制御方法並びにパッチアレーアンテナを用いた無線装置、二次元アレーアンテナに関する。
マイクロ波以上の高い周波数帯で使用されるアンテナの一種にパッチアンテナがある。
パッチアンテナは、マイクロストリップアンテナとも呼ばれ、誘電体基板に印刷配線された導体を用いて形成されるアンテナの総称である。パッチアンテナは、製造コストが低いという特徴を持つ。
各種のパッチアンテナの中で、複数のアンテナエレメントを平面上に並べることで、高い指向性を作り出すアンテナのことを、特に、パッチアレーアンテナという。パッチアレーアンテナは、そのアンテナエレメント毎に異なる位相や振幅を持つ信号を与えることによって、指向性を変化させることができる。そのため、パッチアレーアンテナは、古くは軍事用途から、近年では自動車レーダー用のアンテナ等によく利用されている。
パッチアレーアンテナの指向性を制御する手法としては、パッチアレーアンテナの各アンテナエレメントに、移相器や可変減衰器を接続し、それらを制御する手法が最も一般的である。
例えば、特許文献1は、その図1に、供試アンテナ(送信アンテナ)として使用されるフェーズドアレイアンテナを図示している。図示されたフェーズドアレイアンテナは、第1乃至第M(Mは2以上の整数)のアンテナエレメントと、それらにそれぞれ接続された、第1乃至第Mの可変減衰器と、第1乃至第Mの移相器とを含む。フェーズドアレイアンテナは、可変減衰器制御回路と移相器制御回路とを更に有する。可変減衰器制御回路は、各可変減衰器を制御する。移相器制御回路は、各移相器を制御する。
また、特許文献2は、その図4に、ミリ波帯無線通信システムに用いられる受信機を図示している。図示された受信機は、複数のアンテナエレメントをそれぞれ含む中間周波数帯(IF(Intermediate Frequency)帯)の複数の単位受信回路と、それらにそれぞれ接続された、複数の可変減衰器と、複数の可変位相器とを含む。図示しない制御回路は、各可変位相器を位相制御信号で制御し、各可変減衰器を振幅制御信号で制御する。
また、特許文献3は、その図1に、電波のビームの方向を可変可能な小型のアレーアンテナを図示している。図示されたアレーアンテナは、基板上に並べた複数のアンテナエレメントと、それらにそれぞれ接続された複数の可変移相器と、各可変移相器に接続されたコントローラとを含む。コントローラは、各可変移相器を制御する。
上記の特許文献1〜3の各手法は、アンテナエレメント毎に、移相器等の能動素子をRF(Radio Frequency)回路に付加する必要がある。それゆえ、上記の各手法は、アンテナエレメント数を増やして指向性利得を向上させようとすると、アンテナエレメント数に比例した移相器等の能動素子が必要になる。そのため、上記の各手法では、RF回路の回路規模が増大してしまう欠点がある。
パッチアレーアンテナの指向性を制御する他の手法として、パッチアレーアンテナを形成する誘電体基板に実装された可変リアクタンス素子のリアクタンスを電子的に制御する手法が提案されている。
例えば、特許文献4は、その図1に、指向性を電気的に切換え可能なアレーアンテナ装置を図示している。図示されたアレーアンテナ装置は、誘電体基板上に形成した導体に互いに平行に形成された第1乃至第3のスロットと、第1乃至第3のスロットにそれぞれ実装された給電部、及び第1及び第2のバラクタダイオードとを備える。このアレーアンテナ装置は、第1及び第2のバラクタダイオードの容量を変化させることにより指向性を制御する。
また、特許文献5は、その図1に、シングルレイヤ構成の平面アレーアンテナを図示している。図示されたアレーアンテナ装置は、誘電体基板上に形成された能動素子と、この能動素子に隣接して形成された第1及び第2のパッチ素子とを有する。能動素子には、RF信号ソースが与えられる。第1及び第2の寄生パッチ素子には、それぞれ、第1及び第2の可変リアクタンスRF部が接続されている。この平面アレーアンテナは、第1及び第2の可変リアクタンスRF部のリアクタンスを電子的に変化させることにより指向性を変化させる。
また、特許文献6は、その図23Aに、誘電体基板上に、2個のアンテナ素子を形成すると共に、PIN(P-intrinsic-N)ダイオードが接続された無給電素子を隣接して形成した可変指向性アンテナ装置を図示している。このアンテナ装置では、PINダイオードを接地させるか否かを制御することにより、指向性を制御する。
上記の特許文献4〜6の各手法は、アンテナを形成する誘電体基板上に指向性を制御する回路が形成されているので、RF回路自体の回路規模が増大することは無い。しかし、特許文献4〜6の手法では、アンテナを形成する誘電体基板上にアンテナエレメント数に比例した可変リアクタンス素子を実装する必要がある。そのため、特許文献4〜6の手法には、アンテナエレメント数を増やして、高い指向性利得を得ようとすると、アンテナのコストが増大するという欠点があった。
パッチアレーアンテナの指向性を制御する他の手法として、誘電体部品の位置を変化させることによって指向性を制御する手法が提案されている。この手法においては、誘電体基板に形成されたマイクロストリップ線路上に誘電体部品をおき、その誘電体部品の位置を物理的に移動させることによって、マイクロストリップ線路を通過する信号の位相を変化させる。それによって、パッチアレーアンテナの指向性が変化する。
例えば、特許文献7は、その図7に、指向性を容易に変更できる移相装置を用いたアレーアンテナを図示している。図示されたアレーアンテナは、2つのパッチアンテナと、これらに接続された給電線路と、この誘電線路に近接配置された誘電体移相器とを備える。
誘電体移相器は、誘電体とこれを移動させる移動機構を備える。このアレーアンテナでは、誘電体を移動させることによって、パッチアンテナの位相を変化させ、それによって指向性を変化させる。
特許文献7に示された手法は、誘電体部品を物理的に移動させる必要があるので、誘電体移相器の耐久性が低いという欠点がある。
パッチアレーアンテナの指向性を制御する他の手法として、可変誘電体基板を用いる手法が提案されている。
例えば、特許文献8は、低損失誘電材料を印加電圧で調整することができ、電圧で調整可能な移相器に基づくアレーアンテナを提案している。この提案されたアレーアンテナでは、誘電率が電気的に可変の材料を用いて誘電体基板を形成し、その誘電体基板上に形成されているマイクロストリップ線路を通過する信号の位相を、誘電体基板への印加電圧を制御して変化させる。このことによって、指向性を変化させている。特許文献8は、誘電率が電気的に可変の材料として、チタン酸バリウムストロンチウムや液晶等を例示している。
特許文献8の手法は、誘電体基板に特殊な材料を使用する必要があるという欠点がある。
パッチアレーアンテナの指向性を制御する他の手法として、可変電力分配器を用いる手法が提案されている。
例えば、特許文献9は、その図1、図3に、2重に形成されている円形アレーのそれぞれの円形アレーに与える電力を、可変電力分配器を用いて変化させることによって指向性を変化させる指向性可変アンテナを図示している。
また、特許文献10は、指向性を制御する技術ではないが、偏波面を制御することが可能なアレーアンテナを提案している。この提案されたアレーアンテナでは、特許文献9と同様に可変電力分配器を用い、複数のアンテナエレメントに接続されている2つの給電点から入力する信号電力の分配比を変化させる。このことによって、偏波面を制御している。
特開2012−117959号公報 国際公開第2005/011148号 国際公開第2009/107601号 特開2005−253043号公報 特開2009−303165号公報 国際公開第2010/004739号 特開2002−261503号公報 特表2014−531843号公報 特開平7−288417号公報 特開平7−307618号公報
前述したパッチアレーアンテナの指向性を制御する手法には、それぞれ、次に述べるような問題がある。
特許文献1〜3が開示する技術は、個々のアンテナエレメント毎に移相器等の能動部品を接続することによって、個々のアンテナエレメントの信号の位相、振幅を変化させている。そのため、この技術には、指向性利得を向上させる目的で、アンテナエレメント数を増やすと、それに応じて上記能動部品の数が増加するので、アンテナのコスト、及び、実装面積が増加するという問題がある。
特許文献4〜6が開示する技術は、アンテナを構成する誘電体基板に、アンテナエレメント数に応じて、複数の可変リアクタンス素子を実装して、指向性を制御している。そのため、この技術には、アンテナエレメント数を増やすと、アンテナに実装する可変リアクタンス素子数が増えるため、アンテナのコストが増加するという問題がある。
特許文献7が開示する技術は、マイクロストリップライン上に置いた誘電体部品を物理的に移動させることによって、各アンテナエレメントの信号の位相を変化させている。しかし、この技術では、誘電体部品を物理的に移動させるための移動機構の耐久性が低いという問題がある。
特許文献8が開示する技術は、電気的に誘電率が可変の特殊な材料による誘電体基板を使用する必要がある。しかし、この技術では、そのような誘電体基板を入手するのが困難であるので、それが装置コストに影響を与えるという問題がある。
特許文献9が開示する技術は、複数の円形アレーのそれぞれに与える電力の分配比を、可変電力分配器を用いて変化させることによって、指向性を変化させている。しかし、この技術では、複数のアンテナエレメントを円形に配列したアレーを用いる必要があるため、アンテナエレメントの配置密度が低くなり、アンテナが大きくなるという問題がある。
特許文献10が開示する技術は、特許文献9が開示する技術に類似しているが、指向性を制御する技術ではなく、偏波面を制御する技術である。
上記のような問題点に鑑み、本発明の目的は、上述した課題のいずれかを解決するパッチアレーアンテナ及びその指向性制御方法を提供することにある。
本発明はまた、上記のパッチアレーアンテナを用いた無線装置、二次元アレーアンテナを提供しようとするものである。
本発明の第1の態様によれば、
誘電体基板の上に第1の方向に沿って並べて形成される第1乃至第N(Nは3以上の整数)のアンテナエレメントと、
前記誘電体基板の上に前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに対して第1の側で隣接して前記第1の方向に沿って形成され、第1の給電点から供給される第1の高周波信号を、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに分配する第1の不等分配回路と、
前記誘電体基板の上に前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに対して前記第1の側と対向する第2の側で隣接して前記第1の方向に沿って形成され、第2の給電点から供給される第2の高周波信号を、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに分配する第2の不等分配回路と、を含み、
前記第1の不等分配回路は、前記第1の給電点から前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する前記第1の高周波信号の電力の第1の分配比率が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの並びに対し単調増加及び単調減少の一方となるように設定されており、
前記第2の不等分配回路は、前記第2の給電点から前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する前記第2の高周波信号の電力の第2の分配比率が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの並びに対し単調増加及び単調減少の他方となるように設定されており、
前記第1及び第2の高周波信号の位相差を変化させることにより指向性を制御する、ことを特徴とするパッチアレーアンテナが提供される。
本発明の第2の態様によれば、
誘電体基板の上に第1の方向に沿って並べて形成される第1乃至第N(Nは3以上の整数)のアンテナエレメントと、
前記誘電体基板の上に前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに対して第1の側で隣接して前記第1の方向に沿って形成され、第1の給電点から供給される第1の高周波信号を、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに分配する第1の不等分配回路と、
前記誘電体基板の上に前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに対して前記第1の側と対向する第2の側で隣接して前記第1の方向に沿って形成され、第2の給電点から供給される第2の高周波信号を、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに分配する第2の不等分配回路と、を含むパッチアレーアンテナの指向性制御方法であって、
前記第1の不等分配回路において、前記第1の給電点から前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する前記第1の高周波信号の電力の第1の分配比率が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの並びに対し単調増加及び単調減少の一方となるように設定し、 前記第2の不等分配回路において、前記第2の給電点から前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する前記第2の高周波信号の電力の第2の分配比率が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの並びに対し単調増加及び単調減少の他方となるように設定し、 前記第1及び第2の高周波信号の位相差を変化させることにより指向性を制御する、ことを特徴とするパッチアレーアンテナの指向性制御方法が提供される。
本発明の第3の態様によれば、制御部と、上記第1の態様に記載のパッチアレーアンテナと、前記パッチアレーアンテナの前記第1及び第2の給電点のそれぞれと前記制御部との間に接続された第1及び第2のRF回路と、を含み、前記制御部により前記第1及び第2のRF回路を通して前記第1及び第2の給電点に与える前記第1及び第2の高周波信号の位相差を変化させることを特徴とする無線装置が提供される。
本発明の第4の態様によれば、制御部と、上記第1の態様に記載のパッチアレーアンテナと、前記パッチアレーアンテナの前記第1及び第2の給電点のそれぞれと一端側を接続した第1及び第2の移相器と、前記第1及び第2の移相器の他端側と前記制御部との間に共通に接続されたRF回路と、を含み、前記制御部により前記第1及び第2の移相器を制御して前記第1及び第2の給電点に与える前記第1及び第2の高周波信号の位相差を変化させることを特徴とする無線装置が提供される。
本発明の第5の態様によれば、
上記第1の態様に記載のパッチアレーアンテナを前記第1の方向と直交する第2の方向に並べて誘電体基板に配置した第1乃至第L(Lは3以上の整数)のパッチアレーアンテナを有する二次元アレーアンテナであって、
該二次元アレーアンテナは、前記第1乃至第Lのパッチアレーアンテナに対して前記第2の方向と平行の第3の側で隣接して前記第2の方向に並ぶL個の前記第1の給電点と、前記第1乃至第Lのパッチアレーアンテナに対して前記第3の側と対向する第4の側で隣接して前記第2の方向に並ぶL個の前記第2の給電点とを有し、
該二次元アレーアンテナは更に、
前記L個の第1の給電点に沿う両側の一方の側に沿って形成され、第3の給電点から供給される第3の高周波信号を、前記L個の第1の給電点に分配する第3の不等分配回路と、
前記L個の第1の給電点に沿う両側の他方の側に沿って形成され、第4の給電点から供給される第4の高周波信号を、前記L個の第1の給電点に分配する第4の不等分配回路と、
前記L個の第2の給電点に沿う両側の一方の側に沿って形成され、第5の給電点から供給される第5の高周波信号を、前記L個の第2の給電点に分配する第5の不等分配回路と、
前記L個の第2の給電点に沿う両側の他方の側に沿って形成され、第6の給電点から供給される第6の高周波信号を、前記L個の第2の給電点に分配する第6の不等分配回路と、を備え、
前記第3の不等分配回路からの前記第3の高周波信号の分配信号と前記第4の不等分配回路からの前記第4の高周波信号の分配信号とがそれぞれ、前記L個の第1の給電点で合成されて、前記第1乃至第Lのパッチアレーアンテナに前記第1の高周波信号として供給され、
前記第5の不等分配回路からの前記第5の高周波信号の分配信号と前記第6の不等分配回路からの前記第6の高周波信号の分配信号とがそれぞれ、前記L個の第2の給電点で合成されて、前記第1乃至第Lのパッチアレーアンテナに前記第2の高周波信号として供給され、
前記第3及び第4の給電点からの前記第3及び第4の高周波信号の位相差と、前記第5及び第6の給電点からの前記第5及び第6の高周波信号の位相差を変化させるようにした、ことを特徴とする二次元アレーアンテナが提供される。
本発明によれば、電気的に指向性を制御でき、アンテナエレメント数が増えても能動部品の増加が限定的な低コストで、かつ、耐久性の高いパッチアレーアンテナを提供することができる。
本発明の実施形態に係るパッチアレーアンテナの構成を示すブロック図である。 図1に示したパッチアレーアンテナにおける2つの給電点の入力信号と、1つのアンテナエレメントから得られる合成信号の関係を示す図である。 図1に示したパッチアレーアンテナにおいて、2つの入力信号の位相差が90度であるときに、円弧補間法により各アンテナエレメントから得られる合成信号を示す図である。 図1に示したパッチアレーアンテナにおいて、2つの入力信号の位相差が135度であるときに、円弧補間法により各アンテナエレメントから得られる合成信号を示す図である。 図1に示したパッチアレーアンテナにおいて、2つの入力信号の位相差が90度であるときに、直線補間法により各アンテナエレメントから得られる合成信号を示す図である。 図1に示したパッチアレーアンテナにおいて、2つの入力信号の位相差が135度であるときに、直線補間法により各アンテナエレメントから得られる合成信号を示す図である。 図3、図4に示した円弧補間法を用いたときの指向性利得と、図5、図6に示した直線補間法を用いたときの指向性利得の違いを説明するための特性図である。 本発明によるパッチアレーアンテナの指向性制御に2つのRF回路を用いるときの無線装置の構成例を示す図である。 本発明によるパッチアレーアンテナの指向性制御に2つの移相器を用いるときの無線装置の構成例を示す図である。 本発明の関連技術として、パッチアレーアンテナの指向性制御に複数のRF回路を用いるときの無線装置の構成例を示す図である。 本発明の関連技術として、パッチアレーアンテナの指向性制御に複数の移相器を用いるときの無線装置の構成例を示す図である。 本発明によるパッチアレーアンテナの第1の実施例を示す図である。 本発明によるパッチアレーアンテナの第2の実施例を示す図である。 本発明によるパッチアレーアンテナを二次元アレーアンテナに適用したときの実施例を、アンテナ面側から見た図である。 図14に示した二次元アレーアンテナを、アンテナ面とは反対の裏面側から見た図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
最初に本発明の実施形態に係るパッチアレーアンテナの構成を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るパッチアレーアンテナの構成を示すブロック図である。本実施形態に係るパッチアレーアンテナ10は、第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105と、第1及び第2の不等分配回路106、107と、第1及び第2の給電点108、109とから成る。第1及び第2の不等分配回路106、107は、第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105に接続されている。第1及び第2の給電点108、109は、それぞれ、第1及び第2の不等分配回路106、107に接続されている。
これらの各構成要素は、通常、誘電体基板上に形成されるが、誘電体基板の図示は省略している。これは、以降で説明されるパッチアレーアンテナでも同様である。
図1に示されるように、第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105は、誘電体基板の上に第1の方向(図1では横方向)に沿って並べて形成されている。第1の不等分配回路106は、上記誘電体基板の上に第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105に対して第1の側(図1では下側)で隣接して上記第1の方向に沿って形成されている。第2の不等分配回路107は、上記誘電体基板の上に第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105に対して上記第1の側と対向する第2の側(図1では上側)で隣接して上記第1の方向に沿って形成されている。
図1ではアンテナエレメント数Nは5であるが、アンテナエレメント数Nは3以上の任意の自然数とすることができる。
第1乃至第Nのアンテナエレメント101〜105の各々は、誘電体基板上の導体平板で構成される。また、第1及び第2の不等分配回路106〜107は、それぞれ、誘電体基板上に形成されるマイクロストリップラインで構成される。第1の給電点108と第1の不等分配回路106との間の配線、及び第2の給電点109と第2の不等分配回路107との間の配線もマイクロストリップラインで構成される。更に、第1の不等分配回路106と第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105との間の配線、及び第2の不等分配回路107と第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105との間の配線もマイクロストリップラインで構成される。
第1及び第2の給電点108、109には、パッチアレーアンテナ10の外部から、それぞれ、周波数、振幅が同じで、位相の異なる第1及び第2の高周波信号(入力信号)が与えられる。
第1の給電点108に与えられた第1の高周波信号は、第1の不等分配回路106を通して、後述のように第1乃至第Nのアンテナエレメント101〜105に分配される。同様に、第2の給電点109に与えられた第2の高周波信号は、第2の不等分配回路107を通して、後述のように第1乃至第Nのアンテナエレメント101〜105に分配される。
第1の不等分配回路106からは、第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105の一端(図1では下端)側に第1の高周波信号が分配供給される。第2の不等分配回路107からは、第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105の他端(図1では上端)側に第2の高周波信号が分配供給される。
第1の不等分配回路106から第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105に分配される第1の高周波信号の電力の分配比率(以下、第1の分配比率と呼ぶ)は、後述するように、第1の不等分配回路106を構成する第1のマイクロストリップラインのパターンに応じて固定的に決めることができる。同様に、第2の不等分配回路107から第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105に分配される第2の高周波信号の電力の分配比率(以下、第2の分配比率と呼ぶ)は、後述するように、第2の不等分配回路107を構成する第2のマイクロストリップラインのパターンに応じて固定的に決めることができる。ここでは、第1乃至第2の高周波信号は、第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105の並びに対して、それぞれ、第1及び第2の分配比率が単調増加、もしくは、単調減少するように分配される。
具体的には、例えば、第1の不等分配回路106の第1の分配比率が第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105の並びに対して単調増加であるように設定されているとする。このときは、第2の不等分配回路107の第2の分配比率は、第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105の並びに対して単調減少するように設定される。逆に、第1の不等分配回路106の第1の分配比率が第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105の並びに対して単調減少であるように設定されているとする。このときは、第2の不等分配回路107の第2の分配比率は、第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105の並びに対して単調増加するように設定される。
第1の不等分配回路106から第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105に分配された第1の高周波信号と、第2の不等分配回路107から第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105に分配された第2の高周波信号は、後述するように、第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105で合成され、放射される。
図2は、図1に示された第1及び第2の不等分配回路106、107から1つのアンテナエレメントに供給される第1及び第2の高周波信号と、これら第1及び第2の高周波信号を上記1つのアンテナエレメントで合成して得られる合成高周波信号の位相と振幅の関係をベクトル表記で示している。図2で表記されているベクトルの方向は高周波信号の位相を示し、ベクトルの長さは高周波信号の振幅を示している。
伝搬遅延の影響を無視すると、第1の不等分配回路106からの第1の分配信号ベクトルは、第1の給電点108の入力信号ベクトルと同じ位相を持ち、第1の分配比率の平方根倍の振幅を持ったベクトルとなる。同様に、第2の不等分配回路107からの第2の分配信号ベクトルは、第2の給電点109の入力信号ベクトルと同じ位相を持ち、第2の分配比率の平方根倍の振幅を持ったベクトルとなる。第1及び第2の不等分配回路106及び107からの第1及び第2の分配信号はアンテナエレメントで合成され、合成高周波信号となる。しかし、図1に示されるように、第2の不等分配回路107からの第2の分配信号は、第1の不等分配回路106からの第1の分配信号とは逆方向からアンテナエレメントに供給されるので、位相が反転する。その結果、アンテナエレメントでの第1及び第2の分配信号を合成して得られる合成信号ベクトルは、第1の不等分配回路106からの第1の分配信号ベクトルと、第2の不等分配回路107からの第2の分配信号ベクトルの反転ベクトル(図2に点線で示す)とを加算した信号となる。
各不等分配回路の分配比率は、以下に説明する円弧補間法、もしくは、直線補間法を用いて決定することができる。
まずは、円弧補間法を用いた、分配比率の決定手法について説明する。下記の式(1)、式(2)は、円弧補間法を用いて分配比率を決定する式を示す。
Figure 0006432692
Figure 0006432692
上記式(1)、式(2)において、Nはアンテナエレメント数、kはアンテナエレメント番号(0〜N−1)を示す。r1(k)は、第1の不等分配回路106からアンテナエレメント番号kのアンテナエレメントに対する第1の分配比率を示す。r2(k)は、第2の不等分配回路107からアンテナエレメント番号kのアンテナエレメントに対する第2の分配比率を示す。
下記の表1は、アンテナエレメント数をN=5としたときの、分配比率(第1及び第2の分配比率)の例を示している。ここでは、第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105に対してそれぞれアンテナエレメント番号0〜4を付与している。表1から理解できるように、第1及び第2の分配比率の各々は0を含む。ここでは、第1の不等分配回路106からアンテナエレメント番号4の第5のアンテナエレメント105に対する第1の分配比率と、第2の不等分配回路107からアンテナエレメント番号0の第1のアンテナエレメント101に対する第2の分配比率とを0としている。これは、後述する表2でも同じである。この分配手法の場合、表1から明らかなように、各アンテナエレメントに与えられる信号の電力の合計(第1及び第2の分配比率の合計)は一定となる。
Figure 0006432692
図1のパッチアレーアンテナ10における第1及び第2の不等分配回路106、107の第1及び第2の分配比率の決定に円弧補間法を適用したときの、各アンテナエレメントにおける合成信号ベクトルの位相と振幅の関係を図3、図4に示す。図3は、第1及び第2の給電点108、109の第1及び第2の高周波信号の位相差が90度の時の、第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105における合成信号ベクトル301〜305を示す。図4は、第1及び第2の給電点108、109の第1及び第2の高周波信号の位相差が135度の時の、第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105における合成信号ベクトル401〜405を示す。図3、図4のいずれにおいても、第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105で合成される信号の、隣接アンテナエレメント間の位相差は一定(例えば、図3では22.5度)である。
次に、直線補間法を用いた、分配比率の決定手法について説明する。下記の式(3)、式(4)は、直線補間法を用いて分配比率を決定する式を示す。
Figure 0006432692
Figure 0006432692
上記式(3)、式(4)において、Nはアンテナエレメント数、kはアンテナエレメント番号(0〜N−1)を示す。r1(k)は、第1の不等分配回路106からアンテナエレメント番号kのアンテナエレメントに対する第1の分配比率を示す。r2(k)は、第2の不等分配回路107からアンテナエレメント番号kのアンテナエレメントに対する第2の分配比率を示す。
下記の表2は、アンテナエレメント数をN=5としたときの、電力分配比率(第1及び第2の分配比率)の例を示している。この分配手法の場合、各アンテナエレメントに与えられる信号の振幅の合計が一定となる。
Figure 0006432692
図1のパッチアレーアンテナ10における第1及び第2の不等分配回路106、107の第1及び第2の分配比率の決定に直線補間法を適用したときの、各アンテナエレメントにおける合成信号ベクトルの位相と振幅の関係を、図5、図6に示す。図5は、第1及び第2の給電点108、109の第1及び第2の高周波信号の位相差が90度の時の、第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105における合成信号ベクトル501〜505を示す。図6は、第1及び第2の給電点108、109の第1及び第2の高周波信号の位相差が135度の時の、第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105における合成信号ベクトル601〜605を示す。図5、図6のいずれにおいても、第1乃至第5のアンテナエレメント101〜105で合成される信号の、隣接アンテナエレメント間の位相差は一定である。
図7は、円弧補間法による分配比率(第1及び第2の分配比率)を使用した場合と、直線補間法による分配比率(第1及び第2の分配比率)を使用した場合において、第1及び第2の給電点の第1及び第2の高周波信号の位相差を変化させたときのパッチアレーアンテナの指向性利得の最大値とそのビーム指向角の関係をグラフで示している。ここで、アンテナエレメント数は16であり、円弧補間法を用いた特性は実線で示し、直線補間法を用いた特性は点線で示している。
図7のグラフから分かるように、第1及び第2の給電点の第1及び第2の高周波信号の位相差を変化させることにより、円弧補間法、直線補間法のいずれも8度程度の位相制御ができている。ただし、位相制御角は、直線補間法よりも、円弧補間法を用いる方がより広くなることがわかる。一方、直線補間法を用いる方が中心角における指向性利得が高くなっている。
図8、図9は、本発明によるパッチアレーアンテナを使用する場合の無線装置の構成例を示す。
図8、図9のパッチアレーアンテナ801、901においては、図1で説明した第1及び第2の不等分配回路のブロックの図示を省略している。その理由を図8について説明すると、第1及び第2の不等分配回路の各々はマイクロストリップラインのパターンで実現されるからである。便宜上、図8では第1及び第2の不等分配回路801−6、801−7を構成しているマイクロストリップラインのパターンを実線のみで示している。また、図8のパッチアレーアンテナ801においては、第1及び第2の不等分配回路と第1乃至第5のアンテナエレメント801−1〜801−5との接続形態が図1に示したパッチアレーアンテナと異なっている。すなわち、第1のアンテナエレメント801−1は第2の給電点801−9に接続されず、第5のアンテナエレメント801−5は第1の給電点801−8に接続されていない。これは、表1、表2に示したように、分配比率(第1及び第2の分配比率)が0のアンテナエレメントについては、高周波信号を与える必要がないので、配線を省略しても良いことを意味する。マイクロストリップラインのパターンについては、後で図12、図13を参照して説明される。以上の説明は図9のパッチアレーアンテナ901にも適用される。
図8に示す無線装置は、パッチアレーアンテナ801と、第1及び第2のRF回路802−1、802−2と、第1及び第2のA(Analog)/D(Digital)コンバータ及びD/Aコンバータ803−1、803−2と、デジタルベースバンド信号処理回路(制御部)804とを備える。パッチアレーアンテナ801の第1の給電点801−8とデジタルベースバンド信号処理回路804との間に、第1のRF回路802−1と第1のA/Dコンバータ及びD/Aコンバータ803−1の直列回路が接続されている。パッチアレーアンテナ801の第2の給電点801−9とデジタルベースバンド信号処理回路804との間に、第2のRF回路802−2と第2のA/Dコンバータ及びD/Aコンバータ803−2の直列回路が接続されている。この無線装置は、送信に際し、デジタルベースバンド信号処理回路804から第1及び第2の給電点801−8、801−9に向けて位相の異なる第1及び第2の高周波信号を出力する。そして、デジタルベースバンド信号処理回路804において第1及び第2の高周波信号の位相差を制御することにより、指向性を制御することができる。勿論、この指向性の制御には、第1乃至第5のアンテナエレメント801−1〜801−5に対する、単調減少、もしくは単調増加の分配比率(第1及び第2の分配比率)による第1及び第2の高周波信号の分配も寄与している。受信の場合の動作については説明を省略する。
図9に示す無線装置は、パッチアレーアンテナ901と、第1及び第2の移相器902−1、902−2と、RF回路903と、A/Dコンバータ及びD/Aコンバータ904と、デジタルベースバンド信号処理回路(制御部)905を備える。パッチアレーアンテナ901の第1の給電点901−8に第1の移相器902−1の一端側が接続され、第2の給電点901−9に第2の移相器902−2の一端側が接続されている。第1及び第2の移相器902−1、902−2の他端側とデジタルベースバンド信号処理回路905との間に、共通のRF回路903とA/Dコンバータ及びD/Aコンバータ904の直列回路が接続されている。この無線装置におけるデジタルベースバンド信号処理回路905は、第1及び第2の移相器902−1、902−2に対してそれぞれ制御信号を出力する。
制御信号の一例としては、第1及び第2の移相器902−1、902−2から出力する信号の位相を、第1及び第2の移相器902−1、902−2に印加する電圧で制御するための電圧制御信号を挙げることができるが、この限りではない。この無線装置は、デジタルベースバンド信号処理回路905によって第1及び第2の移相器902−1、902−2に印加する電圧を個別に制御することにより指向性を制御することができる。図8の無線装置と同様、この指向性の制御には、第1乃至第5のアンテナエレメント901−1〜901−5に対する、単調減少、もしくは単調増加の分配比率(第1及び第2の分配比率)による第1及び第2の高周波信号の分配も寄与している。
図10、図11は、関連技術によるパッチアレーアンテナを使用した無線装置の構成例を示す。
図10は、パッチアレーアンテナ1001の複数のアンテナエレメントとデジタルベースバンド信号処理回路1004の複数の入出力部との間にそれぞれ、RF回路1002とA/Dコンバータ及びD/Aコンバータ1003の直列回路を接続した構成を持つ無線装置を示す。この無線装置では、デジタルベースバンド信号処理回路1004において各アンテナエレメントに出力する信号の位相が制御される。
図11に示す無線装置は、パッチアレーアンテナ1101の複数のアンテナエレメントにそれぞれ、移相器1102を接続し、複数の移相器1102とデジタルベースバンド信号処理回路1105との間に、RF回路1103とA/Dコンバータ及びD/Aコンバータ1104の直列回路を接続した構成を持つ。この無線装置では、デジタルベースバンド信号処理回路1105により各移相器1102に印加する電圧が制御されるが、そのための信号配線の図示は省略している。
図10に示した無線装置は、アンテナエレメント数分のRF回路1002が必要であり、図11に示した無線装置は、アンテナエレメント数分の移相器1102が必要になる。
それゆえ、図10、図11のいずれの無線装置も、本発明によるパッチアレーアンテナを使用した無線装置に比べ回路規模が増加する。
以上説明してきたように、本発明の実施形態によるパッチアレーアンテナは、第1の不等分配回路から複数のアンテナエレメントに供給する第1の高周波信号の第1の分配比率が、複数のアンテナエレメントの並びに対して単調増加(もしくは単調減少)となるように設定している。一方、第2の不等分配回路から複数のアンテナエレメントに供給する第2の高周波信号の第2の分配比率は、複数のアンテナエレメントの並びに対して単調減少(もしくは単調増加)となるように設定している。加えて、第1及び第2の給電点に与える第1及び第2の高周波信号(入力信号)の位相差を変化させることができるように構成している。このパッチアレーアンテナによれば、複数のアンテナエレメントの配列方向である第1の方向について指向性を電気的に制御することができる。しかも、このパッチアレーアンテナは、アンテナエレメント数が増えても能動部品(RF回路、移相器等)の増加が限定的であるので低コストで実現でき、かつ、耐久性が高い。
図12は、本発明によるパッチアレーアンテナの第1の実施例を示す。このパッチアレーアンテナ120においては、第1及び第2の不等分配回路1206、1207をそれぞれ、点線で示す枠内に示すようなパターンで構成している。第1の不等分配回路1206においては、第1の給電点1208から、給電対象となる第1乃至第4のアンテナエレメント1201〜1204への第1のマイクロストリップラインの配線距離が一定である。
同様に、第2の不等分配回路1207においては、第2の給電点1209から、給電対象となる第2乃至第5のアンテナエレメント1202〜1205への第2のマイクロストリップラインの配線距離が一定である。第1及び第2の不等分配回路1206、1207では、インピーダンスを合わせ、かつ、決定された第1及び第2の分配比率を実現するために、第1及び第2のマイクロストリップラインのパターンを以下のように形成する。
不等分配回路の分配比率は、配線の分岐点での配線幅(太さ)の比によって、決めることができる。例えば、第2の給電点1209から与えられた第2の高周波信号の電力は、第2の不等分配回路1207の最初の分岐点で、第4及び第5のアンテナエレメント1204、1205側の方が、第2及び第3のアンテナエレメント1202、1203側より大きくなるように分配される。例えば、この最初の分岐点の分配比率を1:Xとし、2番目の左側の分岐点の分配比率を1:Y、2番目の右側の分岐点の分配比率を1:Zとすると、アンテナエレメント1202へは1×1、アンテナエレメント1203へは1×Y、アンテナエレメント1204へはX×1、アンテナエレメント1205へはX×Z、というような分配比率になる。この、X、Y、Zを調整することで、円弧補間法、直線補間法で決定した分配比率を実現する。図12では分岐点における配線が同じ太さであるように見えるが、実際には分岐点毎に配線の太さの比を変える。これは、次の図13に示すパッチアレーアンテナでも同じである。
図13は、本発明によるパッチアレーアンテナの第2の実施例を示す。第1の不等分配回路1306においては、第1の給電点1308から、給電対象となる第1乃至第4のアンテナエレメント1301〜1304への第1のマイクロストリップラインのパターン、ここでは配線距離が各アンテナエレメントの位置により異なる。第2の不等分配回路1307においては、第2の給電点1309から、給電対象となる第2乃至第5のアンテナエレメント1302〜1305への第2のマイクロストリップラインのパターン、ここでは配線距離が各アンテナエレメントの位置により異なる。この第2の実施例によるパッチアレーアンテナ130は、第1及び第2の給電点1308、1309間の第1及び第2の高周波信号の位相差が一定の場合でも、第1及び第2の高周波信号の周波数によってビーム指向角が異なるので、それを考慮して指向性を制御することができる。
図12、図13のパッチアレーアンテナも、実施形態で説明したのと同様の効果を奏する。
図14、図15は、本発明によるパッチアレーアンテナのうち、図13に示したパッチアレーアンテナを二次元アレーアンテナに適用した場合の実施例を示す。この二次元アレーアンテナは、表面と裏面のそれぞれにパターンを持つ多層の誘電体基板1400を用いている。
図14は二次元アレーアンテナのアンテナ面(表面)のパターンを示す。誘電体基板1400の表面側には、第1乃至第5のパッチアレーアンテナ140−1〜140−5を第1の方向に直交する第2の方向(ここでは縦方向)に並べて形成している。誘電体基板1400の表面側にはまた、第1乃至第5のパッチアレーアンテナ140−1〜140−5に対して上記第2の方向と平行の第3の側で隣接して第2の方向に並ぶ5個のスルーホール1472を形成している。5個のスルーホール1472は、それぞれ、第1乃至第5のパッチアレーアンテナ140−1〜140−5に対して第1の高周波信号を与える第1の給電点として作用する。誘電体基板1400の表面側には更に、第1乃至第5のパッチアレーアンテナ140−1〜140−5に対して上記第2の方向と平行の第4の側で隣接して第2の方向に並ぶ5個のスルーホール1471を形成している。5個のスルーホール1471は、それぞれ、第1乃至第5のパッチアレーアンテナ140−1〜140−5に対して第2の高周波信号を与える第2の給電点として作用する。図14ではパッチアレーアンテナ数Lは5であるが、パッチアレーアンテナ数Lは3以上の整数とすることができる。
図15は二次元アレーアンテナの裏面のパターンを、図14に示す表面側から透視した図を示す。誘電体基板1400の裏面側には、第1の方向の一方の側に第3及び第4の給電点1521、1522と、第3及び第4の不等分配回路1502、1501を形成している。誘電体基板1400の裏面側にはまた、第1の方向の他方の側に第5及び第6の給電点1523、1524と、第5及び第6の不等分配回路1503、1504を形成している。第3乃至第6の不等分配回路は、図12や図13で説明したような配線パターンで構成することができる。
詳しく説明すると、誘電体基板1400の裏面側には、第1の方向の一方の側に5個のスルーホール1511を第2の方向に並べて形成している。そして、第3の不等分配回路1502を、5個のスルーホール1511に沿う両側の一方の側に沿って形成している。
第3の不等分配回路1502は、第3の給電点1521から供給される第3の高周波信号を、5個のスルーホール1511に分配する。また、第4の不等分配回路1501を、5個のスルーホール1511に沿う両側の他方の側に沿って形成している。第4の不等分配回路1501は、第4の給電点1522から供給される第4の高周波信号を、5個のスルーホール1511に分配する。
誘電体基板1400の裏面側にはまた、第1の方向の他方の側に5個のスルーホール1512を第2の方向に並べて形成している。そして、第5の不等分配回路1503を、5個のスルーホール1512に沿う両側の一方の側に沿って形成している。第5の不等分配回路1503は、第5の給電点1523から供給される第5の高周波信号を、5個のスルーホール1512に分配する。また、第6の不等分配回路1504を、5個のスルーホール1512に沿う両側の他方の側に沿って形成している。第6の不等分配回路1504は、第6の給電点1524から供給される第6の高周波信号を、5個のスルーホール1512に分配する。第3乃至第6の高周波信号は、周波数、振幅が同じであり、位相が異なる。
この実施例では、図15に示す裏面側の第3及び第4の給電点1521、1522に与えられた第3及び第4の高周波信号(入力信号)をそれぞれ、裏面側の第3及び第4の不等分配回路1502、1501によって、第3及び第4の電力分配比率(第3及び第4の分配比率)で5つのスルーホール1511に分配する。5つのスルーホール1511は、それぞれ、第3及び第4の不等分配回路1502、1501からの分配信号を合成して誘電体基板1400の表面側に伝達する第1の中継手段(第1のスルーホール)として作用する。例えば、第3の不等分配回路1502の第3の分配比率は、5つのスルーホール1511の並びに対し単調増加及び単調減少の一方となるように設定することができる。この場合、第4の不等分配回路1501の第4の分配比率は、5つのスルーホール1511の並びに対し単調増加及び単調減少の他方となるように設定する。
同様に、図15に示す裏面側の第5及び第6の給電点1523、1524に与えられた第5及び第6の高周波信号(入力信号)をそれぞれ、裏面側の第5及び第6の不等分配回路1503、1504によって、第5及び第6の電力分配比率(第5及び第6の分配比率)で5つのスルーホール1512に分配する。5つのスルーホール1512は、それぞれ、第5及び第6の不等分配回路1503、1504からの分配信号を合成して誘電体基板1400の表面側に伝達する第2の中継手段(第2のスルーホール)として作用する。例えば、第5の不等分配回路1503の第5の分配比率は、5つのスルーホール1512の並びに対し単調増加及び単調減少の一方となるように設定することができる。この場合、第6の不等分配回路1504の第6の分配比率は、5つのスルーホール1512の並びに対し単調増加及び単調減少の他方となるように設定する。
5つのスルーホール1511、1512からの合成信号は、スルーホール毎に一定の位相差を持った信号となる。
なお、この実施例では、2つの給電点と2つの不等分配回路の組み合わせを2組用意し、誘電体基板1400の裏面の一方向(横方向)の両端側に配置しているが、これらは誘電体基板1400の表面側に配置してもよい。
図14において、左側の5個のスルーホール1472は裏面側の5個のスルーホール1511に対応し、右側の5個のスルーホール1471は裏面側の5個のスルーホール1512に対応している。これにより、裏面側の5つのスルーホール1511からの合成信号はそれぞれ、アンテナ面側の5つのスルーホール(第1の給電点)1472に第1の高周波信号として伝搬する。同様に、裏面側の5つのスルーホール1512からの合成信号はそれぞれ、アンテナ面側の5つのスルーホール(第2の給電点)1471に第2の高周波信号として伝搬する。
図14のアンテナ面のパターンは、図13のパッチアレーアンテナを5個、縦方向に並べたようなパターンになっている。それゆえ、各パッチアレーアンテナの不等分配回路への給電点となるスルーホールも誘電体基板1400の両端側にそれぞれ縦方向に並べて5個形成している。
アンテナ面側の左側で上から1段目のスルーホール1472から与えられる第1の高周波信号が、第1の不等分配回路1461を通して、第1乃至第5のアンテナエレメント1401〜1405の下端側に分配される。但し、アンテナエレメント1405の分配比率は0である。一方、アンテナ面側の右側で上から1段目のスルーホール1471から与えられる第2の高周波信号が、第2の不等分配回路1451を通して、第1乃至第5のアンテナエレメント1401〜1405の上端側に分配される。但し、アンテナエレメント1401の分配比率は0である。図1、図13で説明したように、第1の不等分配回路1461による第1の分配比率が複数のアンテナエレメントの並びに対し単調減少となるように設定する場合、第2の不等分配回路1451による第2の分配比率は複数のアンテナエレメントの並びに対し単調増加となるように設定する。
第1乃至第5のアンテナエレメント1401〜1405は、それぞれ、分配された第1及び第2の高周波信号を合成し、放射する。
同様にして、アンテナ面側の2段目のスルーホール1472、1471から与えられる第2及び第3の高周波信号がそれぞれ、第1及び第2の不等分配回路1462、1452を通して、第1乃至第5のアンテナエレメント1411〜1415に分配される。第1乃至第5のアンテナエレメント1411〜1415は、それぞれ、分配された第1及び第2の高周波信号を合成し、放射する。
3段目、4段目、5段目についてもまったく同様であるので、説明は省略する。
この二次元アレーアンテナは、第3及び第4の給電点1521、1522から入力する第3及び第4の高周波信号の位相と、第5及び第6の給電点1523、1524から入力する第5及び第6の高周波信号の位相を、外部の制御部(図示省略)によって制御することにより、第1の方向(横方向)及び第2の方向(縦方向)の2方向について指向性を制御することができる。例えば、第3の給電点1521に対する第4の給電点1522の信号の位相差をA、第3の給電点1521に対する第5の給電点1523の信号の位相差をBとすると、第3の給電点1521に対する第6の給電点1524の信号の位相差は(A+B)となる。
なお、この実施例では、図13に示したパッチアレーアンテナを5個、縦方向に並べたパターンを有しているが、図13に示したパッチアレーアンテナに代えて、図1や図12に示したパッチアレーアンテナを用いても良いことは言うまでも無い。
本発明による二次元アレーアンテナは、実施例で説明したパッチアレーアンテナをL個、一方向(ここでは縦方向)に並べた構成を有する。二次元アレーアンテナはまた、2つの給電点からの2つの高周波信号をそれぞれ2つの不等分配回路によって所定の分配比率でパッチアレーアンテナと同数Lに分配した後合成してL個の合成信号を得る構成を2組有する。そして、一方の組のL個の合成信号をそれぞれ、L個のパッチアレーアンテナにおける第1及び第2の不等分配回路の一方に与え、他方の組のL個の合成信号をそれぞれ、L個のパッチアレーアンテナにおける第1及び第2の不等分配回路の他方に与えるように構成している。これにより、実施形態で説明したパッチアレーアンテナの効果を奏すると共に、横方向、縦方向の2方向について指向性を制御可能な二次元アレーアンテナを提供することができる。
本発明の具体的な構成は前述の実施形態、実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があってもこの発明に含まれる。
また、上記の実施形態、実施例の一部又は全部は、以下のようにも記載されうる。尚、以下の付記は本発明をなんら限定するものではない。
[付記1]
誘電体基板の上に第1の方向に沿って並べて形成される第1乃至第N(Nは3以上の整数)のアンテナエレメントと、
前記誘電体基板の上に前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに対して第1の側で隣接して前記第1の方向に沿って形成され、第1の給電点から供給される第1の高周波信号を、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに分配する第1の不等分配回路と、
前記誘電体基板の上に前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに対して前記第1の側と対向する第2の側で隣接して前記第1の方向に沿って形成され、第2の給電点から供給される第2の高周波信号を、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに分配する第2の不等分配回路と、を含み、
前記第1の不等分配回路は、前記第1の給電点から前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する前記第1の高周波信号の電力の第1の分配比率が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの並びに対し単調増加及び単調減少の一方となるように設定されており、
前記第2の不等分配回路は、前記第2の給電点から前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する前記第2の高周波信号の電力の第2の分配比率が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの並びに対し単調増加及び単調減少の他方となるように設定されており、
前記第1及び第2の高周波信号の位相差を変化させることにより指向性を制御する、
ことを特徴とするパッチアレーアンテナ。
[付記2]
前記第1及び第2の不等分配回路は、前記第1及び第2の給電点からそれぞれ供給された前記第1及び第2の高周波信号を前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する信号の電力の合計が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの各々で一定であり、かつ、各アンテナエレメントで合成される信号の、隣接アンテナエレメント間の位相差が一定であるように、前記第1及び第2の分配比率が設定されていることを特徴とする付記1に記載のパッチアレーアンテナ。
[付記3]
前記第1及び第2の不等分配回路は、前記第1及び第2の給電点からそれぞれ供給された前記第1及び第2の高周波信号を前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する信号の振幅の合計が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの各々で一定であり、かつ、各アンテナエレメントで合成される信号の、隣接アンテナエレメント間の位相差が一定であるように、前記第1及び第2の分配比率が設定されていることを特徴とする付記1に記載のパッチアレーアンテナ。
[付記4]
前記第1及び第2の不等分配回路は、それぞれ、前記第1及び第2の分配比率が、円弧補間法、もしくは、直線補間法により決定されていることを特徴とする付記1〜3のいずれか1つに記載のパッチアレーアンテナ。
[付記5]
前記第1及び第2の不等分配回路は、それぞれ、前記第1及び第2の分配比率が、前記第1及び第2の不等分配回路を構成する第1及び第2のマイクロストリップラインのパターンに基づいて実現されると共に、前記第1及び第2の給電点から前記第1乃至第Nのアンテナエレメントまでの前記第1及び第2のマイクロストリップラインの配線距離が一定であることを特徴とする付記1〜4のいずれか1つに記載のパッチアレーアンテナ。
[付記6]
前記第1及び第2の不等分配回路は、それぞれ、前記第1及び第2の分配比率が、前記第1及び第2の不等分配回路を構成する第1及び第2のマイクロストリップラインのパターンに基づいて実現されると共に、前記第1及び第2の給電点から前記第1乃至第Nのアンテナエレメントまでの前記第1及び第2のマイクロストリップラインの配線距離が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの位置により異なることを特徴とする付記1〜4のいずれか1つに記載のパッチアレーアンテナ。
[付記7]
誘電体基板の上に第1の方向に沿って並べて形成される第1乃至第N(Nは3以上の整数)のアンテナエレメントと、
前記誘電体基板の上に前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに対して第1の側で隣接して前記第1の方向に沿って形成され、第1の給電点から供給される第1の高周波信号を、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに分配する第1の不等分配回路と、
前記誘電体基板の上に前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに対して前記第1の側と対向する第2の側で隣接して前記第1の方向に沿って形成され、第2の給電点から供給される第2の高周波信号を、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに分配する第2の不等分配回路と、を含むパッチアレーアンテナの指向性制御方法であって、
前記第1の不等分配回路において、前記第1の給電点から前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する前記第1の高周波信号の電力の第1の分配比率が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの並びに対し単調増加及び単調減少の一方となるように設定し、 前記第2の不等分配回路において、前記第2の給電点から前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する前記第2の高周波信号の電力の第2の分配比率が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの並びに対し単調増加及び単調減少の他方となるように設定し、 前記第1及び第2の高周波信号の位相差を変化させることにより指向性を制御する、
ことを特徴とするパッチアレーアンテナの指向性制御方法。
[付記8]
前記第1及び第2の不等分配回路においては、前記第1及び第2の給電点からそれぞれ供給された前記第1及び第2の高周波信号を前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する信号の電力の合計が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの各々で一定であり、かつ、各アンテナエレメントで合成される信号の、隣接アンテナエレメント間の位相差が一定であるように、前記第1及び第2の分配比率を設定することを特徴とする付記7に記載のパッチアレーアンテナの指向性制御方法。
[付記9]
前記第1及び第2の不等分配回路においては、前記第1及び第2の給電点からそれぞれ供給された前記第1及び第2の高周波信号を前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する信号の振幅の合計が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの各々で一定であり、かつ、各アンテナエレメントで合成される信号の、隣接アンテナエレメント間の位相差が一定であるように、前記第1及び第2の分配比率を設定することを特徴とする付記7に記載のパッチアレーアンテナの指向性制御方法。
[付記10]
制御部と、
付記1〜6のいずれか1つに記載のパッチアレーアンテナと、
前記パッチアレーアンテナの前記第1及び第2の給電点のそれぞれと前記制御部との間に接続された第1及び第2のRF回路と、を含み、
前記制御部により前記第1及び第2のRF回路を通して前記第1及び第2の給電点に与える前記第1及び第2の高周波信号の位相差を変化させることを特徴とする無線装置。
[付記11]
制御部と、
付記1〜6のいずれか1つに記載のパッチアレーアンテナと、
前記パッチアレーアンテナの前記第1及び第2の給電点のそれぞれと一端側を接続した第1及び第2の移相器と、
前記第1及び第2の移相器の他端側と前記制御部との間に共通に接続されたRF回路と、を含み、
前記制御部により前記第1及び第2の移相器を制御して前記第1及び第2の給電点に与える前記第1及び第2の高周波信号の位相差を変化させることを特徴とする無線装置。
[付記12]
付記1〜6のいずれか1つに記載のパッチアレーアンテナを前記第1の方向と直交する第2の方向に並べて誘電体基板に配置した第1乃至第L(Lは3以上の整数)のパッチアレーアンテナを有する二次元アレーアンテナであって、
該二次元アレーアンテナは、前記第1乃至第Lのパッチアレーアンテナに対して前記第2の方向と平行の第3の側で隣接して前記第2の方向に並ぶL個の前記第1の給電点と、前記第1乃至第Lのパッチアレーアンテナに対して前記第3の側と対向する第4の側で隣接して前記第2の方向に並ぶL個の前記第2の給電点とを有し、
該二次元アレーアンテナは更に、
前記L個の第1の給電点に沿う両側の一方の側に沿って形成され、第3の給電点から供給される第3の高周波信号を、前記L個の第1の給電点に分配する第3の不等分配回路と、
前記L個の第1の給電点に沿う両側の他方の側に沿って形成され、第4の給電点から供給される第4の高周波信号を、前記L個の第1の給電点に分配する第4の不等分配回路と、
前記L個の第2の給電点に沿う両側の一方の側に沿って形成され、第5の給電点から供給される第5の高周波信号を、前記L個の第2の給電点に分配する第5の不等分配回路と、
前記L個の第2の給電点に沿う両側の他方の側に沿って形成され、第6の給電点から供給される第6の高周波信号を、前記L個の第2の給電点に分配する第6の不等分配回路と、を備え、
前記第3の不等分配回路からの前記第3の高周波信号の分配信号と前記第4の不等分配回路からの前記第4の高周波信号の分配信号とがそれぞれ、前記L個の第1の給電点で合成されて、前記第1乃至第Lのパッチアレーアンテナに前記第1の高周波信号として供給され、
前記第5の不等分配回路からの前記第5の高周波信号の分配信号と前記第6の不等分配回路からの前記第6の高周波信号の分配信号とがそれぞれ、前記L個の第2の給電点で合成されて、前記第1乃至第Lのパッチアレーアンテナに前記第2の高周波信号として供給され、
前記第3及び第4の給電点からの前記第3及び第4の高周波信号の位相差と、前記第5及び第6の給電点からの前記第5及び第6の高周波信号の位相差を変化させるようにした、ことを特徴とする二次元アレーアンテナ。
[付記13]
前記第3及び第5の不等分配回路は、それぞれ、前記L個の第1及び第2の給電点に分配する前記第3及び第5の高周波信号の電力の第3及び第5の分配比率が、前記L個の第1及び第2の給電点の並びに対し、単調増加及び単調減少の一方となるように設定されており、
前記第4及び第6の不等分配回路は、それぞれ、前記L個の第1及び第2の給電点に分配する前記第4及び第6の高周波信号の電力の第4及び第6の分配比率が、前記L個の第1及び第2の給電点の並びに対し、単調増加及び単調減少の他方となるように設定されていることを特徴とする付記12に記載の二次元アレーアンテナ。
[付記14]
前記第1乃至第Lのパッチアレーアンテナと前記L個の第1の給電点及び前記L個の第2の給電点とを前記誘電体基板の一面側に形成し、
前記一面側とは反対の前記誘電体基板の他面側であって、前記L個の第1の給電点に対応する箇所に、前記L個の第1の給電点に接続したL個の第1のスルーホールと、前記L個の第1のスルーホールに沿う両側に前記第3及び第4の不等分配回路を形成し、
前記一面側とは反対の前記誘電体基板の他面側であって、前記L個の第2の給電点に対応する箇所に、前記L個の第2の給電点に接続したL個の第2のスルーホールと、前記L個の第2のスルーホールに沿う両側に前記第5及び第6の不等分配回路を形成したことを特徴とする付記12または13に記載の二次元アレーアンテナ。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
この出願は、2015年10月14日に出願された日本出願特願2015−202636を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
101〜105 アンテナエレメント
106、107 不等分配回路
108、109 給電点
301〜305 合成信号ベクトル
401〜405 合成信号ベクトル
501〜505 合成信号ベクトル
601〜605 合成信号ベクトル
801 パッチアレーアンテナ
802−1、802−2 RF回路
803−1、803−2 A/Dコンバータ及びD/Aコンバータ
804 デジタルベースバンド信号処理回路
901 パッチアレーアンテナ
902−1、902−2 移相器
903 RF回路
904 A/Dコンバータ及びD/Aコンバータ
905 デジタルベースバンド信号処理回路
1001 パッチアレーアンテナ
1002 RF回路
1003 A/Dコンバータ及びD/Aコンバータ
1004 デジタルベースバンド信号処理回路
1101 パッチアレーアンテナ
1102 移相器
1103 RF回路
1104 A/Dコンバータ及びD/Aコンバータ
1105 デジタルベースバンド信号処理回路
1201〜1205 アンテナエレメント
1206、1207 不等分配回路
1208、1209 給電点
1301〜1305 アンテナエレメント
1306、1307 不等分配回路
1308、1309 給電点
1400 誘電体基板
1451〜1455 不等分配回路
1461〜1465 不等分配回路
1471、1472 スルーホール
1501、1502、1503、1504 不等分配回路
1511、1512 スルーホール
1521、1522、1523、1524 給電点

Claims (10)

  1. 誘電体基板の上に第1の方向に沿って並べて形成される第1乃至第N(Nは3以上の整数)のアンテナエレメントと、
    前記誘電体基板の上に前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに対して第1の側で隣接して前記第1の方向に沿って形成され、第1の給電点から供給される第1の高周波信号を、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに分配する第1の不等分配回路と、
    前記誘電体基板の上に前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに対して前記第1の側と対向する第2の側で隣接して前記第1の方向に沿って形成され、第2の給電点から供給される第2の高周波信号を、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに分配する第2の不等分配回路と、を含み、
    前記第1の不等分配回路は、前記第1の給電点から前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する前記第1の高周波信号の電力の第1の分配比率が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの並びに対し単調増加及び単調減少の一方となるように設定されており、
    前記第2の不等分配回路は、前記第2の給電点から前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する前記第2の高周波信号の電力の第2の分配比率が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの並びに対し単調増加及び単調減少の他方となるように設定されており、
    前記第1及び第2の高周波信号の位相差を変化させることにより指向性を制御する、
    ことを特徴とするパッチアレーアンテナ。
  2. 前記第1及び第2の不等分配回路は、前記第1及び第2の給電点からそれぞれ供給された前記第1及び第2の高周波信号を前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する信号の電力の合計が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの各々で一定であり、かつ、各アンテナエレメントで合成される信号の、隣接アンテナエレメント間の位相差が一定であるように、前記第1及び第2の分配比率が設定されていることを特徴とする請求項1に記載のパッチアレーアンテナ。
  3. 前記第1及び第2の不等分配回路は、前記第1及び第2の給電点からそれぞれ供給された前記第1及び第2の高周波信号を前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する信号の振幅の合計が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの各々で一定であり、かつ、各アンテナエレメントで合成される信号の、隣接アンテナエレメント間の位相差が一定であるように、前記第1及び第2の分配比率が設定されていることを特徴とする請求項1に記載のパッチアレーアンテナ。
  4. 前記第1及び第2の不等分配回路は、それぞれ、前記第1及び第2の分配比率が、円弧補間法、もしくは、直線補間法により決定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパッチアレーアンテナ。
  5. 前記第1及び第2の不等分配回路は、それぞれ、前記第1及び第2の分配比率が、前記第1及び第2の不等分配回路を構成する第1及び第2のマイクロストリップラインのパターンに基づいて実現されると共に、前記第1及び第2の給電点から前記第1乃至第Nのアンテナエレメントまでの前記第1及び第2のマイクロストリップラインの配線距離が一定であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のパッチアレーアンテナ。
  6. 前記第1及び第2の不等分配回路は、それぞれ、前記第1及び第2の分配比率が、前記第1及び第2の不等分配回路を構成する第1及び第2のマイクロストリップラインのパターンに基づいて実現されると共に、前記第1及び第2の給電点から前記第1乃至第Nのアンテナエレメントまでの前記第1及び第2のマイクロストリップラインの配線距離が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの位置により異なることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のパッチアレーアンテナ。
  7. 誘電体基板の上に第1の方向に沿って並べて形成される第1乃至第N(Nは3以上の整数)のアンテナエレメントと、
    前記誘電体基板の上に前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに対して第1の側で隣接して前記第1の方向に沿って形成され、第1の給電点から供給される第1の高周波信号を、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに分配する第1の不等分配回路と、
    前記誘電体基板の上に前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに対して前記第1の側と対向する第2の側で隣接して前記第1の方向に沿って形成され、第2の給電点から供給される第2の高周波信号を、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントに分配する第2の不等分配回路と、を含むパッチアレーアンテナの指向性制御方法であって、
    前記第1の不等分配回路において、前記第1の給電点から前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する前記第1の高周波信号の電力の第1の分配比率が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの並びに対し単調増加及び単調減少の一方となるように設定し、
    前記第2の不等分配回路において、前記第2の給電点から前記第1乃至第Nのアンテナエレメントへ分配する前記第2の高周波信号の電力の第2の分配比率が、前記第1乃至第Nのアンテナエレメントの並びに対し単調増加及び単調減少の他方となるように設定し、
    前記第1及び第2の高周波信号の位相差を変化させることにより指向性を制御する、
    ことを特徴とするパッチアレーアンテナの指向性制御方法。
  8. 制御部と、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のパッチアレーアンテナと、
    前記パッチアレーアンテナの前記第1及び第2の給電点のそれぞれと前記制御部との間に接続された第1及び第2のRF回路と、を含み、
    前記制御部により前記第1及び第2のRF回路を通して前記第1及び第2の給電点に与える前記第1及び第2の高周波信号の位相差を変化させることを特徴とする無線装置。
  9. 制御部と、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のパッチアレーアンテナと、
    前記パッチアレーアンテナの前記第1及び第2の給電点のそれぞれと一端側を接続した第1及び第2の移相器と、
    前記第1及び第2の移相器の他端側と前記制御部との間に共通に接続されたRF回路と、を含み、
    前記制御部により前記第1及び第2の移相器を制御して前記第1及び第2の給電点に与える前記第1及び第2の高周波信号の位相差を変化させることを特徴とする無線装置。
  10. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のパッチアレーアンテナを前記第1の方向と直交する第2の方向に並べて誘電体基板に配置した第1乃至第L(Lは3以上の整数)のパッチアレーアンテナを有する二次元アレーアンテナであって、
    該二次元アレーアンテナは、前記第1乃至第Lのパッチアレーアンテナに対して前記第2の方向と平行の第3の側で隣接して前記第2の方向に並ぶL個の前記第1の給電点と、前記第1乃至第Lのパッチアレーアンテナに対して前記第3の側と対向する第4の側で隣接して前記第2の方向に並ぶL個の前記第2の給電点とを有し、
    該二次元アレーアンテナは更に、
    前記L個の第1の給電点に沿う両側の一方の側に沿って形成され、第3の給電点から供給される第3の高周波信号を、前記L個の第1の給電点に分配する第3の不等分配回路と、
    前記L個の第1の給電点に沿う両側の他方の側に沿って形成され、第4の給電点から供給される第4の高周波信号を、前記L個の第1の給電点に分配する第4の不等分配回路と、
    前記L個の第2の給電点に沿う両側の一方の側に沿って形成され、第5の給電点から供給される第5の高周波信号を、前記L個の第2の給電点に分配する第5の不等分配回路と、
    前記L個の第2の給電点に沿う両側の他方の側に沿って形成され、第6の給電点から供給される第6の高周波信号を、前記L個の第2の給電点に分配する第6の不等分配回路と、を備え、
    前記第3の不等分配回路からの前記第3の高周波信号の分配信号と前記第4の不等分配回路からの前記第4の高周波信号の分配信号とがそれぞれ、前記L個の第1の給電点で合成されて、前記第1乃至第Lのパッチアレーアンテナに前記第1の高周波信号として供給され、
    前記第5の不等分配回路からの前記第5の高周波信号の分配信号と前記第6の不等分配回路からの前記第6の高周波信号の分配信号とがそれぞれ、前記L個の第2の給電点で合成されて、前記第1乃至第Lのパッチアレーアンテナに前記第2の高周波信号として供給され、
    前記第3及び第4の給電点からの前記第3及び第4の高周波信号の位相差と、前記第5及び第6の給電点からの前記第5及び第6の高周波信号の位相差を変化させるようにした、ことを特徴とする二次元アレーアンテナ。
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