JP2000244224A - マルチビームアンテナ及びアンテナシステム - Google Patents

マルチビームアンテナ及びアンテナシステム

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JP2000244224A
JP2000244224A JP11043802A JP4380299A JP2000244224A JP 2000244224 A JP2000244224 A JP 2000244224A JP 11043802 A JP11043802 A JP 11043802A JP 4380299 A JP4380299 A JP 4380299A JP 2000244224 A JP2000244224 A JP 2000244224A
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antenna elements
sub
power
beams
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Makoto Tanaka
田中  誠
Toshiya Saito
俊哉 斉藤
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Denso Corp
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    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/06Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart
    • H01Q21/08Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart the units being spaced along or adjacent to a rectilinear path
    • HELECTRICITY
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    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/06Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart
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    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • H01Q3/30Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture varying the relative phase between the radiating elements of an array
    • H01Q3/34Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture varying the relative phase between the radiating elements of an array by electrical means
    • H01Q3/40Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture varying the relative phase between the radiating elements of an array by electrical means with phasing matrix

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  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドローブの低減あるいは高利得化を容易
に行うことができるマルチビームアンテナを提供する。 【解決手段】 バトラーマトリクス給電回路2に接続さ
れている4個のアンテナ素子3a〜3dの左側、右側に
副アンテナ素子5a、5bを配置し、電力分配器25
a、25bから遅延線26a、26bにより位相を18
0度遅らせて副アンテナ素子5a、5bにそれぞれ電力
分配を行う。このことにより、全てのアンテナ素子3a
〜3d、5a、5bの位相差を揃えることができる。ま
た、電力分配器25a、25bの分配比を変えることに
より、アンテナ素子3a〜3d、5a、5bの振電力分
布を与えることができるため、サイドローブの低減や、
利得の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信システム
におけるマルチビームアンテナとそれを用いたアンテナ
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のアンテナ素子に給電を行っ
てマルチビームを形成する場合の給電回路として、バト
ラーマトリクス給電回路がある。このバトラーマトリク
ス給電回路は、参考文献「J.Butler and R.Lowe,"Beam-
Forming Matrix Simplifies Design of Electronically
Scanned Antennas" , Electronic Design,Vol.9,pp.17
0-173,Apr.1961」において提案された高周波マトリクス
給電回路で、2のn乗個の入出力ポートを有し、ハイブ
リッド回路、固定位相器を伝送線路で結線することによ
り構成されている。そして、バトラーマトリクス給電回
路の出力ポートにアンテナ素子を接続し、アレー構造を
とることにより、2のn乗本のビームを形成することが
できる。
【0003】図19に、バトラーマトリクス給電回路を
用いたマルチビームアンテナ(以下、バトラーマトリク
スアンテナという)の構成を示す。図において、1a〜
1dは入力ポート(入力端子)、2は4入出力ポートを
有するバトラーマトリクス給電回路、3a〜3dはアレ
ーアンテナを構成するアンテナ素子である。バトラーマ
トリクス給電回路2は、入力ポート数分のビーム方向の
異なるマルチビームを形成するために用いられるもの
で、1段目のハイブリッド回路21a、21b、−45
度の固定位相器22a、22bおよび2段目のハイブリ
ッド回路23a、23bから構成されている。
【0004】そして、バトラーマトリクス給電回路2に
より、入力ポート1a〜1dから入力された電力に対し
特定の位相差をつけて4つのアンテナ素子3a〜3dに
給電を行い、ビーム方向の異なる4つのビームが形成さ
れる。なお、入力ポート1a〜1dは、アンテナ素子3
a〜3dにより外部から送信された電波を受信する場合
には出力ポートとして機能する。
【0005】図20に、伝送線路としてマイクロストリ
ップ線路、アンテナ素子3a〜3dとして直線偏波パッ
チアンテナを用いた場合のマルチビームアンテナの回路
レイアウトを示す。この例においては、3層基板(表
面、裏面および基板内部にパターンが形成されたもの)
4の表面および裏面に配線を形成するとともに、表面配
線と裏面配線をスルーホール24で結合することにより
線路の交差を実現している。なお、基板4の内部には、
スルーホール24を除く領域においてグランド面が形成
されている。
【0006】この回路レイアウトにおいては、パッチア
ンテナ3a〜3dから2段目のハイブリッド回路23
a、23bそれぞれの間、2段目のハイブリッド回路2
3a、23bから1段目のハイブリッド回路21a、2
1bのそれぞれの間のスルーホール24の数を各端子間
を結ぶ線路1本につき1つとすることで、設計の際スル
ーホール24の位相差を無視することができるようにし
てある。
【0007】図21に、図20に示す回路で、アンテナ
素子3a〜3dの間隔を0.5波長にしたときに形成で
きるビーム指向性のシュミレーション結果を示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】バトラーマトリクスア
ンテナでは、入力ポートから加えられた電力は、ある一
定の位相差をもち、等振幅で出力ポートに分配されるた
め、形成できるビーム形状はアンテナ素子の間隔のみで
決定してしまうことになる。このため、従来から知られ
ているように、大きなサイドローブが生じてしまうとい
う問題がある。
【0009】また、アンテナ素子の数を増やして高利得
化を行いたい場合にも、通常のバトラーマトリクスアン
テナでは、アンテナ素子数を2のn乗個ずつしか増加さ
せることができないので、バトラーマトリクス給電回路
の構成が複雑になるという問題がある。本発明は上記問
題に鑑みたもので、サイドローブの低減あるいは高利得
化を容易に行うことができるマルチビームアンテナおよ
びそれを用いたアンテナシステムを提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1乃至8に記載の発明では、2のn乗個のア
ンテナ素子の片側もしくは両側に2のn乗個以下の副ア
ンテナ素子を配置し、バトラーマトリクス給電回路の給
電線路から副アンテナ素子に電力分配を行うようにした
ことを特徴としている。
【0011】このような副アンテナ素子を用いることに
より、サイドローブの低減あるいは高利得化を容易に行
うことができる。この場合、請求項2に記載の発明のよ
うに、副アンテナ素子に電力分配を行ったときに副アン
テナ素子を含むすべてのアンテナ素子の位相差が揃うよ
うにすれば、サイドローブの低減あるいは高利得化を効
果的に行うことができる。
【0012】また、請求項3に記載の発明のように、副
アンテナ素子を含むすべてのアンテナ素子に配置順に素
子番号を付したとき副アンテナ素子の素子番号との番号
差が2のn乗になる素子番号のアンテナ素子への給電線
路より位相が180度ずれてその副アンテナ素子に電力
分配するようにすれば、副アンテナ素子を含むすべての
アンテナ素子の位相差を容易に揃えることができる。
【0013】また、請求項8に記載の発明のように、副
アンテナ素子にバトラーマトリクス給電回路の入力ポー
ト側から電力分配を行うようにすれば、電力が入力され
る入力ポート間での利得偏差を小さくすることができ
る。請求項9に記載の発明においては、請求項3に記載
の発明に対し、nを2にしてマルチビームアンテナを構
成した場合に、4個のアンテナ素子のうち電力分配器か
ら給電されるアンテナ素子とそれに隣接するアンテナ素
子へのそれぞれの給電線路が交差するように電力分配器
を配設したことを特徴としている。
【0014】この発明によれば、電力分配器から分配さ
れた給電線路と他の給電線路が交差する回数を最大で2
回とすることでき、3層基板を用いた場合の回路レイア
ウトを容易にすることができる。請求項10に記載の発
明においては、2のn乗個のアンテナ素子の片側もしく
は両側に2のn乗個以下の副アンテナ素子を配置し、副
アンテナ素子を含むすべてのアンテナ素子に配置順に素
子番号を付したとき副アンテナ素子の素子番号との番号
差が2のn乗になる素子番号のアンテナ素子への給電線
路より位相を180度ずらしてその副アンテナ素子に電
力分配を行い、このことによりすべてのアンテナ素子の
位相差が揃うようにし、さらに、2のn乗個のアンテナ
素子に対し、周波数変換、A/D変換を行ってデジタル
信号にした後、高速フーリエ変換を行って複数のビーム
を形成するようにしたことを特徴としている。
【0015】この発明によっても、サイドローブの低減
あるいは高利得化を容易に行うことができる。請求項1
1に記載の発明においては、4個のアンテナ素子の片側
もしくは両側に副アンテナ素子を配置して4本のビーム
を形成するようにしたバトラーマトリックスアンテナを
3つ用意し、少なくともそれぞれのアンテナ素子の部分
を三角柱状もしくは円柱状に配置して12本のビームを
形成することによって、360度の範囲の通信領域を確
保するようにアンテナシステムを特徴としている。
【0016】請求項12に記載の発明においては、2の
n乗個のアンテナ素子の片側もしくは両側に2のn乗個
以下の副アンテナ素子を配置したバトラーマトリックス
アンテナを、道路の真上に配置して下向きのビームを複
数形成し、自動車と通信を行うようにした路車間通信用
基地局アンテナシステを特徴としている。請求項13に
記載の発明においては、2のn乗個のアンテナ素子の片
側もしくは両側に2のn乗個以下の副アンテナ素子を配
置したバトラーマトリックスアンテナを、自動車に取り
付け、上向きのビームを複数形成し、基地局と通信を行
うようにした路車間通信用移動局アンテナシステムを特
徴としている。
【0017】請求項14に記載の発明においては、2の
n乗個のアンテナ素子の片側もしくは両側に2のn乗個
以下の副アンテナ素子を配置したバトラーマトリックス
アンテナを、基地局と自動車のそれぞれに取り付けて、
基地局と自動車間で通信を行うようにした路車間通信用
アンテナシステムを特徴としている。請求項15に記載
の発明においては、2のn乗個のアンテナ素子の片側も
しくは両側に2のn乗個以下の副アンテナ素子を配置し
て複数のビームを形成するように構成されたバトラーマ
トリックスアンテナと、複数のビームを選択しそれぞれ
の位相と振幅を制御した後に合成して任意の指向性を得
る手段とを備えたアンテナシステムを特徴としている。
【0018】この発明によれば、ビーム方向およびヌル
点方向を制御することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明の第1実
施形態においては、バトラーマトリクスアンテナにおけ
るアンテナ素子以外に、副アンテナ素子(サブアレーを
構成するもの)を追加し、バトラーマトリクス給電回路
の給電線路から副アンテナ素子に電力分配して、副アン
テナ素子を励振するようにしている。以下、この副アン
テナ素子を設けた場合の構成について説明する。
【0020】まず、アンテナ素子の素子数をN(2のn
乗の数)とし、入力ポートの番号をM(M=0〜N−
1)とする。このとき、すべてのアンテナ素子の位相差
が揃っているとすると、アンテナ素子に現れる位相差は
数式1で表わされる。
【0021】
【数1】(2M−N+1)・π/N また、この数式1よりバトラーマトリクス給電回路に接
続されている0番目のアンテナ素子の初期位相をαとし
たとき、(N−1)番目のアンテナ素子の位相は、数式
2で表わされる。
【0022】
【数2】 (2M−N+1)・(N−1)・π/N+α ここで、数式2より180度位相をずらした場合を考え
ると、数式3のようになる。
【0023】
【数3】(2M−N+1)・(N−1)・π/N+α−
π=(2M−N)・π−(2M−N+1)・π/N+α この数式3における(2M−N)・πは、Nが2のn乗
であるので、2πの整数倍となり、波が一周しているだ
けであるので、その項を無視すると、数式3は数式4の
ようになる。
【0024】
【数4】(2M−N+1)・(−1)・π/N+α これは、−1番目のアンテナ素子の位相になることを表
している。つまり、(N−1)番目のアンテナ素子から
180度位相をずらしたものは、−1番目のアンテナ素
子の位相になることが分かる。
【0025】同様に(N−2)番目からは−2番目、0
番目からはN番目のように拡張することができ、最終的
には元のアンテナ素子数の倍のアンテナ素子数まで増や
すことができる。なお、180度位相をずらす場合、位
相を遅らせる場合と位相を進ませる場合があるが、以下
の説明においては位相を遅らせる場合を例にとって説明
する。
【0026】図1に、バトラーマトリクス給電回路に接
続されているアンテナ素子と、副アンテナ素子との接続
関係を示す。図に示すように、バトラーマトリクス給電
回路に接続されている0番〜(N−1)番のアンテナ素
子に対し、配置順に素子番号を付したときの素子番号の
番号差がN(すなわち2のn乗)になる素子番号の副ア
ンテナ素子(図中のN、N+1、…、および−1、−
2、…で示すもの)に180度位相をずらして電力分配
する。このことによって、すべてのアンテナ素子の位相
を揃えることができる。
【0027】図2に、バトラーマトリクス給電回路2に
接続されているN個のアンテナ素子3の両側に、N個以
下(N、N+1、…、および−1、−2、…)の副アン
テナ素子5を設け、バトラーマトリクス給電回路2によ
り、アンテナ素子3および副アンテナ素子5に給電を行
うようにしたものの概念的な構成を示す。この場合、バ
トラーマトリクス給電回路2において、0番〜(N−
1)番のアンテナ素子3に対し素子番号の番号差がNに
なる素子番号の副アンテナ素子5に180度位相をずら
して電力分配し、副アンテナ素子5に励振電力を与え
る。電力分配は電力分配器を用いて行う。
【0028】このような構成において、電力分配器の分
配比を変えることにより、副アンテナ素子を含めたアン
テナ素子に様々な励振電力分布を与えることができるた
め、サイドローブの低減や、利得の向上を図ることがで
きる。図3に、4入出力ポートを有するバトラーマトリ
クス給電回路を用いたマルチビームアンテナの具体的な
構成を示す。
【0029】バトラーマトリクス給電回路2に接続され
ている4個のアンテナ素子3a〜3dの左側、右側に副
アンテナ素子5a、5bが配置されている。バトラーマ
トリクス給電回路2の右端の給電線路には電力分配器2
5aが設けられており、遅延線26aにより位相を18
0度遅らせて左側の副アンテナ素子5aに電力分配が行
われるようになっている。また、バトラーマトリクス給
電回路2の左端の給電線路には電力分配器25bが設け
られており、遅延線26bにより位相を180度遅らせ
て右側の副アンテナ素子5bに電力分配が行われるよう
になっている。
【0030】このように電力分配器25a、遅延線26
aを設けて副アンテナ素子5aに電力分配を行うことに
より、アンテナ素子3a〜3dおよび副アンテナ素子5
a、5bの位相差をすべて揃えることができる。図4
に、図3に示す構成のものにおいて、アンテナ素子3a
〜3d、5a、5bのそれぞれの間隔を0.5波長と
し、電力分配比を左側から順に0.1、0.9、1、
1、0.9、0.1としたときのビーム指向性のシュミ
レーション結果を示す。図21に示すものでは、最大の
サイドローブレベルが−8db程度であるのに対し、図
4に示すものでは−15db程度に低減されていること
が分かる。すなわち、アンテナ素子3a〜3d、5a、
5bにおいて両端にあるアンテナ素子になるほど電力分
布が小さくするようにすれば、サイドローブを低減する
ことができる。
【0031】図5に、図3に示す構成のものにおいて、
アンテナ素子3a〜3d、5a、5bのそれぞれの間隔
を0.5波長とし、電力分配比を左側から順に0.5、
0.5、1、1、0.5、0.5としたときのビーム指
向性のシュミレーション結果を示す。この場合、図から
分かるように、ビームの利得を上げる(ビーム幅を狭め
る)ことができる。
【0032】なお、図3に示す構成の場合、電力分配器
25a、25bで分配されて副アンテナ素子5a、5b
を励振する給電線路は、他の3本の給電線路と交差する
ことになる。ここで、従来のものと同様、3層基板を用
いて表面、裏面に給電配線を形成し、1つの給電線路に
対して1つのスルーホールを設けるようにした場合に
は、1つの給電線路を他の3本の給電線路と交差させる
ことができない。
【0033】そこで、図6に示すようにバトラーマトリ
クス給電回路2を変形させ、内側に電力分配器25a、
25bを設けるとともに、固定位相器22a、22bの
位置を図に示すように変更すれば、アンテナ素子3aと
それに隣接するアンテナ素子3bへの給電線路が電力分
配器25aの外側で交差し、アンテナ素子3dとそれに
隣接するアンテナ素子3cへの給電線路が電力分配器2
5bの外側で交差するため、電力分配器25a、25b
から分配された給電線路と他の給電線路が交差する回数
を最大で2回とすることでき、1つの給電線路に対して
1つのスルーホールを設けるようにすることができる。
これにより、従来のものと同様、スルーホールによる位
相差を無視して設計することができ、設計効率を上げる
とともに、スルーホールによる回路の損失を最小限に押
さえることができる。図7に、その具体的な回路レイア
ウトを示す。
【0034】この図7に示すものにおいては、伝送線路
としてマイクロストリップ線路、アンテナ素子3a〜3
d、5a、5bとして直線偏波パッチアンテナを用いた
構成としている。この場合、3層基板4の表面および裏
面に配線を形成するとともに、表面配線と裏面配線をス
ルーホール24で結合することにより線路の交差を実現
している。なお、基板4の内部には、スルーホール24
を除く領域においてグランド面が形成されている。
【0035】この回路レイアウトでは、直線偏波パッチ
アンテナ3a〜3d、5a、5b〜2段目のハイブリッ
ド回路23a、23bのそれぞれの間、2段目のハイブ
リッド回路23a、23b〜1段目のハイブリッド回路
21a、21bのそれぞれの間の各端子を結ぶ線路上の
スルーホール24の数は1つになっているため、スルー
ホール24の位相差を無視して設計でき、設計効率を上
げるとともに、スルーホール24の数を少なくすること
により回路の損失を最小限に押さえることができる。
【0036】また、上記したスルーホール24の構成を
とると、1段目のハイブリッド回路21a、21bおよ
び2段目のハイブリッド回路23a、23bは、それぞ
れ同一平面上に並ぶことになる。これにより、入力ポー
ト1a〜1dにコネクタ(例えばSMA)を取り付ける
場合に、コネクタのグランドと接続するための基板4側
のグランドを、1段目のハイブリッド回路21a、21
bの裏側に形成されたグランド面(基板4内部に形成さ
れたグランド面とスルーホールを介して電気接続された
もの)からとることができる。
【0037】この回路を構成するための基板4として
は、低誘電率、低損失なテフロン基板などを用いること
ができる。図8に、図7に示す回路レイアウトにおい
て、アンテナ素子3a〜3d、5a、5bを、円偏波を
放射するアンテナ素子にした例を示す。このように円偏
波を用いると、1998年電子情報通信学会通信ソサエティ
大会B-1-107「屋内高速無線アクセスにおける天井設置
型円偏波セクタアンテナの効果」に記載されているよう
に、奇数回反射のマルチパスを抑圧することができると
いうメリットがある。
【0038】また、位相を180度遅らせる場合、遅延
線26a、26bを用いると、図7に示すように、余計
なコーナーが必要になる。そこで、図9に示すようにス
タブ27a、27bを用いて位相調整するようにすれ
ば、図7、図8のように構成した場合、直線偏波パッチ
アンテナ3a〜3d、5a、5b〜2段目のハイブリッ
ド回路23a、23bのそれぞれの間、2段目のハイブ
リッド回路23a、23b〜1段目のハイブリッド回路
21a、21bのそれぞれの間を結ぶ伝送線路を直線的
に結ぶことができるので、レイアウトを簡易化でき、バ
トラーマトリクス給電回路2の小型化を図ることができ
る。なお、図9に示す実施形態においては、図3に示す
固定位相器22a、22bの代わりにスタブ28a、2
8bを用いている。 (第2実施形態)図10に、本発明の第2実施形態に係
るマルチビームアンテナの構成を示す。
【0039】アレーアンテナではアンテナ素子間の位相
差が大きくなると、利得が低下してしまうという問題が
ある。この問題を解決するため、この実施形態において
は、副アンテナ素子5a、5bに、バトラーマトリクス
給電回路2の入力ポート側から給電を行うようにしてい
る。具体的には、入力ポート2、3に電力分配器29
a、29bを設け、固定位相器30a、30bにより位
相を調整して副アンテナ素子5a、5bに電力分配を行
う。
【0040】このような構成において、入力ポート1
b、1cに電力が入力されて位相差が大きくなるときに
は、5つのアンテナ素子でアレーアンテナが構成され、
入力ポート1a、1dに電力が入力されたときは、4つ
のアンテナ素子でアレーアンテナが構成される。このた
め、電力が入力される入力ポート間での利得偏差を小さ
くすることができる。なお、副アンテナ素子5a、5b
に給電する場合の位相差α度、β度は、電力分配を行う
ときにすべてのアンテナ素子の位相差が揃うように設定
されている。
【0041】図11に、入力ポート1bに電力が入力さ
れて5つのアンテナ素子3a〜3d、5aでアレーアン
テナが構成される場合の電力の流れを示し、図12に、
入力ポート1aに電力が入力されて4つのアンテナ素子
3a〜3dでアレーアンテナが構成される場合の電力の
流れを示す。 (第3実施形態)図13に、本発明の第3実施形態に係
るマルチビームアンテナの構成を示す。
【0042】バトラーマトリクス給電回路は、デジタル
信号処理の高速フーリエ変換(FFT)の理論に基づく
回路であるので、デジタルビームフォーミング(DB
F)で高速フーリエ変換処理を行えば、バトラーマトリ
クス給電回路と同様のビームを形成することができる。
このことに着目し、この実施形態においては、図13に
示すように、アンテナ素子3a〜3dへの出力ポート側
に周波数変換器40a〜40dを接続し、周波数変換器
40a〜40dの出力をA/D変換器41a〜41dで
ディジタル信号に変換し、この後、高速フーリエ変換器
42a〜42dで高速フーリエ変換を行うようにしてい
る。このことにより、第1実施形態と同様、複数のビー
ムを形成することができる。 (第4実施形態)図14に、本発明の第4実施形態に係
るアンテナシステムの構成を示す。
【0043】この実施形態においては、第1実施形態で
示した4入出力ポートを有するバトラーマトリクス給電
回路を用いたマルチビームアンテナ50を3つ用意し、
図に示すように、三角柱状に配置して12本のビームを
形成し、360度の範囲カバーする(360度の範囲の
通信領域を確保する)ようにしている。この場合、3つ
のマルチビームアンテナ50を三角柱状にするものに限
らず、湾曲させて円柱状にするようにしてもよい。ま
た、アンテナ素子とバトラーマトリクス給電回路を分離
して、アンテナ素子の部分のみを三角柱状あるいは円柱
状に配置してもよい。 (第5実施形態)図15に、本発明の第5実施形態に係
る路車間通信用基地局アンテナシステムの構成を示す。
【0044】この実施形態においては、自動車60と通
信を行う基地局70において、第1実施形態で示したマ
ルチビームアンテナ(4本のビームを形成するもの)5
0を、道路の真上に配置し、道路を覆うように下向きの
ビームを複数形成して、自動車60と通信を行うように
している。この実施形態の場合、自動車60に利得の高
いアンテナを取り付けられない場合に有効である。
【0045】なお、図において、61、62は、自動車
に設けられた低利得アンテナ、送受信機であり、71、
72、73は、基地局70に設けられたスイッチ回路、
スイッチ制御部、送受信機である。基地局70におい
て、スイッチ制御部72によりスイッチ回路71のスイ
ッチを切り替えることにより、マルチビームアンテナ5
0におけるビームの指向性を切り替えることができる。 (第6実施形態)図16に、本発明の第6実施形態に係
る路車間通信用移動局用アンテナシステムの構成を示
す。
【0046】この実施形態においては、第1実施形態で
示したマルチビームアンテナ50を自動車60に取り付
け、上向きのビームを複数形成し、基地局70と通信を
行うようにしている。この実施形態の場合、既存の路車
間通信用基地局アンテナに対して、品質の良い通信を行
うのに有効である。なお、図において、63、64は、
自動車に設けられたスイッチ回路、スイッチ制御部であ
る。自動車60において、スイッチ制御部64によりス
イッチ回路63のスイッチを切り替えることにより、マ
ルチビームアンテナ50におけるビームの指向性を切り
替えることができる。 (第7実施形態)図17に、本発明の第7実施形態に係
る路車間通信用アンテナシステムの構成を示す。
【0047】この実施形態においては、第1実施形態で
示したマルチビームアンテナ50を基地局70と自動車
60のそれぞれに取り付けて、基地局70と自動車60
間で通信を行うようにしている。この実施形態の場合、
第5、第6実施形態のものよりも品質の良い通信を行う
ことができる。 (第8実施形態)図18に、本発明の第8実施形態に係
るアンテナシステムの構成を示す。
【0048】この実施形態においては、第1実施形態で
示したマルチビームアンテナ50に対し、スイッチ回路
80、増幅器81a〜81d、可変位相器82a〜82
d、電力合成器83を設け、スイッチ回路80、増幅器
81a〜81d、可変位相器82a〜82dを制御部8
4で制御するようにしている。スイッチ回路40は、制
御部84からの制御信号に基づいて任意の数のビームを
選択する。この選択されたビームは、増幅器81a〜8
1dで増幅され、可変位相器82a〜82dで重み付け
される。この後、可変位相器82a〜82dからの出力
は、電力合成器83で合成される。このような構成とす
ることにより、ビーム方向およびヌル点方向を制御する
ことができる。
【0049】なお、この実施形態において、スイッチ回
路80、増幅器81a〜81d、可変位相器82a〜8
2d、電力合成器83、制御部84が、特許請求の範囲
で記載した、複数のビームを選択しそれぞれの位相と振
幅を制御した後に合成して任意の指向性を得る手段を構
成している。上記した種々の実施形態において、4つの
アンテナ素子の両側に副アンテナ素子を1つずつ配置す
るものを示したが、副アンテナ素子は4つのアンテナ素
子の片側に配置されるものであってもよい。
【0050】また、第2、第3、第5乃至第8実施形態
において、4つのアンテナ素子の両側に副アンテナ素子
を1つずつ配置するものを示したが、2のn条個のアン
テナ素子の片側もしくは両側に2のn条個以下の副アン
テナ素子を配置したものであっても同様に適用すること
ができる。なお、上記したアンテナ素子3a〜3dおよ
び副アンテナ素子5a、5bは、一次元配列されるもの
に限らず、二次元配列されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態において、バトラーマト
リクス給電回路に接続されているアンテナ素子と、副ア
ンテナ素子との接続関係を示す図である。
【図2】図1に示す構成に対し、バトラーマトリクス給
電回路2によりアンテナ素子3および副アンテナ素子5
に給電を行うようにした場合の概念的な構成を示す図で
ある。
【図3】本発明の第1実施形態に係る、4入出力ポート
を有するバトラーマトリクス給電回路を用いたマルチビ
ームアンテナの構成を示す図である。
【図4】図3に示す構成のものにおいて、アンテナ素子
3a〜3d、5a、5bのそれぞれの間隔を0.5波長
とし、電力分配比を左側から順に0.1、0.9、1、
1、0.9、0.1としたときのビーム指向性のシュミ
レーション結果を示す図である。
【図5】図3に示す構成のものにおいて、アンテナ素子
3a〜3d、5a、5bのそれぞれの間隔を0.5波長
とし、電力分配比を左側から順に0.5、0.5、1、
1、0.5、0.5としたときのビーム指向性のシュミ
レーション結果を示す図である。
【図6】図3に示す構成に対し、内側に電力分配器25
a、25bを設けるようにバトラーマトリクス給電回路
2を変形させた例を示す図である。
【図7】図6に示すものの具体的な回路レイアウトを示
す図である。
【図8】図7に示す回路レイアウトにおいて、アンテナ
素子3a〜3d、5a、5bを円偏波を放射するアンテ
ナ素子にした例を示す図である。
【図9】図3に示す構成に対し、遅延線26a、26b
の代わりにスタブ27a、27bを用いて位相調整する
ようにした例を示す図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るマルチビームア
ンテナの構成を示す図である。
【図11】図10に示す構成において入力ポート1bに
電力が入力されて5つのアンテナ素子3a〜3d、5a
でアレーアンテナが構成される場合の電力の流れを示す
図である。
【図12】図10に示す構成において入力ポート1aに
電力が入力されて4つのアンテナ素子3a〜3dでアレ
ーアンテナが構成される場合の電力の流れを示す図であ
る。
【図13】本発明の第3実施形態に係るマルチビームア
ンテナの構成を示す図である。
【図14】本発明の第4実施形態に係るアンテナシステ
ムの構成を示す図である。
【図15】本発明の第5実施形態に係る路車間通信用基
地局アンテナシステムの構成を示す図である。
【図16】本発明の第6実施形態に係る路車間通信用移
動局用アンテナシステムの構成を示す図である。
【図17】本発明の第7実施形態に係る路車間通信用ア
ンテナシステムの構成を示す図である。
【図18】本発明の第8実施形態に係るアンテナシステ
ムの構成を示す図である。
【図19】従来のバトラーマトリクスアンテナの構成を
示す図である。
【図20】図20に図19に示すものの具体的な回路レ
イアウトを示す図である。
【図21】図20に示す回路で、アンテナ素子3a〜3
dの間隔を0.5波長にしたときに形成できるビーム指
向性のシュミレーション結果を示す図である。
【符号の説明】
1a〜1d…入力ポート、2…バトラーマトリクス給電
回路、3a〜3d…アンテナ素子、5a、5b…副アン
テナ素子、21a、21b…1段目のハイブリッド回
路、22a、22b…固定位相器、23a、23b…2
段目のハイブリッド回路、25a、25b…電力分配
器、26a、26b…遅延線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J021 AA07 AA08 AA09 AA11 AB06 CA03 CA04 DB03 DB05 FA05 FA09 FA13 FA17 FA26 FA29 GA02 GA05 GA06 HA02 HA10 JA09

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2のn乗個のアンテナ素子にバトラーマ
    トリクス給電回路から給電を行って複数のビームを形成
    するようにしたマルチビームアンテナにおいて、 前記2のn乗個のアンテナ素子の片側もしくは両側に2
    のn乗個以下の副アンテナ素子を配置し、前記バトラー
    マトリクス給電回路の給電線路から前記副アンテナ素子
    に電力分配を行うようにしたことを特徴とするマルチビ
    ームアンテナ。
  2. 【請求項2】 前記副アンテナ素子に電力分配を行った
    ときに前記副アンテナ素子を含むすべてのアンテナ素子
    の位相差が揃うようになっていることを特徴とする請求
    項1に記載のマルチビームアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記副アンテナ素子には、前記副アンテ
    ナ素子を含むすべてのアンテナ素子に配置順に素子番号
    を付したときその副アンテナ素子の素子番号との番号差
    が2のn乗になる素子番号のアンテナ素子への給電線路
    より位相が180度ずれて電力分配されるようになって
    いることを特徴とする請求項2に記載のマルビームアン
    テナ。
  4. 【請求項4】 前記給電線路に前記位相差を揃えるため
    のスタブが設けられていることを特徴とする請求項2又
    は3に記載のマルチビームアンテナ。
  5. 【請求項5】 前記副アンテナ素子を含むすべてのアン
    テナ素子の間隔が同じになっていることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれか1つに記載のマルチビームアン
    テナ。
  6. 【請求項6】 前記副アンテナ素子を含むすべてのアン
    テナ素子において両端にあるアンテナ素子になるほど電
    力分布が小さくするようになっていることを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれか1つに記載のマルチビームア
    ンテナ。
  7. 【請求項7】 前記副アンテナ素子を含むすべてのアン
    テナ素子は、円偏波を放射するアンテナ素子となってい
    ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記
    載のマルチビームアンテナ。
  8. 【請求項8】 前記2のn乗個以下の副アンテナ素子に
    前記バトラーマトリクス給電回路の入力ポート側から電
    力分配が行われるようになっていることを特徴とする請
    求項1に記載のマルチビームアンテナ。
  9. 【請求項9】 4個のアンテナ素子にバトラーマトリク
    ス給電回路から給電を行って4本のビームを形成するよ
    うになっており、前記4個のアンテナ素子の片側もしく
    は両側に副アンテナ素子を配置して、前記副アンテナ素
    子に、前記副アンテナ素子を含むすべてのアンテナ素子
    に配置順に素子番号を付したときその副アンテナ素子の
    素子番号との番号差が4になる素子番号のアンテナ素子
    への給電線路より位相を180度ずらして電力分配を行
    い、前記副アンテナ素子を含むすべてのアンテナ素子の
    位相差が揃うようになっており、前記番号差が4になる
    素子番号のアンテナ素子とそれに隣接するアンテナ素子
    へのそれぞれの給電線路が交差するように、前記電力分
    配を行う電力分配器が配設されていることを特徴とする
    マルチビームアンテナ。
  10. 【請求項10】 2のn乗個のアンテナ素子の片側もし
    くは両側に2のn乗個以下の副アンテナ素子が配置さ
    れ、 前記副アンテナ素子には、前記副アンテナ素子を含むす
    べてのアンテナ素子に配置順に素子番号を付したときそ
    の副アンテナ素子の素子番号との番号差が2のn乗にな
    る素子番号のアンテナ素子への給電線路より位相が18
    0度ずれて電力分配が行われ、このことにより前記すべ
    てのアンテナ素子の位相差が揃うようになっており、 前記2のn乗個のアンテナ素子に対し、周波数変換、A
    /D変換を行ってデジタル信号にした後、高速フーリエ
    変換を行って複数のビームを形成するようになっている
    ことを特徴とするマルチビームアンテナ。
  11. 【請求項11】 4個のアンテナ素子にバトラーマトリ
    クス給電回路から給電を行って4本のビームを形成する
    ようになっており、前記4個のアンテナ素子の片側もし
    くは両側に副アンテナ素子を配置して、前記副アンテナ
    素子に、前記副アンテナ素子を含むすべてのアンテナ素
    子に配置順に素子番号を付したときその副アンテナ素子
    の素子番号との番号差が4になる素子番号のアンテナ素
    子への給電線路より位相を180度ずらして電力分配を
    行い、前記副アンテナ素子を含むすべてのアンテナ素子
    の位相差が揃うように構成されたマルチビームアンテナ
    を3つ用意し、少なくともそれぞれのアンテナ素子の部
    分を三角柱状もしくは円柱状に配置して12本のビーム
    を形成し、360度の範囲の通信領域を確保するように
    したことを特徴とするアンテナシステム。
  12. 【請求項12】 2のn乗個のアンテナ素子にバトラー
    マトリクス給電回路から給電を行って複数のビームを形
    成するようになっており、前記2のn乗個のアンテナ素
    子の片側もしくは両側に2のn乗個以下の副アンテナ素
    子を配置して、前記副アンテナ素子に、前記副アンテナ
    素子を含むすべてのアンテナ素子に配置順に素子番号を
    付したときその副アンテナ素子の素子番号との番号差が
    2のn乗になる素子番号のアンテナ素子への給電線路よ
    り位相を180度ずらして電力分配を行い、前記副アン
    テナ素子を含むすべてのアンテナ素子の位相差が揃うよ
    うに構成されたマルチビームアンテナを、道路の真上に
    配置して下向きのビームを複数形成し、自動車と通信を
    行うようにした路車間通信用基地局アンテナシステム。
  13. 【請求項13】 2のn乗個のアンテナ素子にバトラー
    マトリクス給電回路から給電を行って複数のビームを形
    成するようになっており、前記2のn乗個のアンテナ素
    子の片側もしくは両側に2のn乗個以下の副アンテナ素
    子を配置して、前記副アンテナ素子に、前記副アンテナ
    素子を含むすべてのアンテナ素子に配置順に素子番号を
    付したときその副アンテナ素子の素子番号との番号差が
    2のn乗になる素子番号のアンテナ素子への給電線路よ
    り位相を180度ずらして電力分配を行い、前記副アン
    テナ素子を含むすべてのアンテナ素子の位相差が揃うよ
    うに構成されたマルチビームアンテナを、自動車に取り
    付け、上向きのビームを複数形成し、基地局と通信を行
    うようにした路車間通信用移動局アンテナシステム。
  14. 【請求項14】 2のn乗個のアンテナ素子にバトラー
    マトリクス給電回路から給電を行って複数のビームを形
    成するようになっており、前記2のn乗個のアンテナ素
    子の片側もしくは両側に2のn乗個以下の副アンテナ素
    子を配置して、前記副アンテナ素子に、前記副アンテナ
    素子を含むすべてのアンテナ素子に配置順に素子番号を
    付したときその副アンテナ素子の素子番号との番号差が
    2のn乗になる素子番号のアンテナ素子への給電線路よ
    り位相を180度ずらして電力分配を行い、前記副アン
    テナ素子を含むすべてのアンテナ素子の位相差が揃うよ
    うに構成されたマルチビームアンテナを、基地局と自動
    車のそれぞれに取り付けて、基地局と自動車間で通信を
    行うようにした路車間通信用アンテナシステム。
  15. 【請求項15】 2のn乗個のアンテナ素子にバトラー
    マトリクス給電回路から給電を行って複数のビームを形
    成するようになっており、前記2のn乗個のアンテナ素
    子の片側もしくは両側に2のn乗個以下の副アンテナ素
    子を配置して、前記副アンテナ素子に、前記副アンテナ
    素子を含むすべてのアンテナ素子に配置順に素子番号を
    付したときその副アンテナ素子の素子番号との番号差が
    2のn乗になる素子番号のアンテナ素子への給電線路よ
    り位相を180度ずらして電力分配を行い、前記副アン
    テナ素子を含むすべてのアンテナ素子の位相差が揃うよ
    うに構成されたマルチビームアンテナと、前記複数のビ
    ームを選択しそれぞれの位相と振幅を制御した後に合成
    して任意の指向性を得る手段とを備えたことを特徴とし
    たアンテナシステム。
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