JP7088631B2 - 送受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、送受信装置に関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいて、更なる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が仕様化された。また、LTEからの更なる広帯域化及び高速化を目的として、LTEの後継システム(例えば、LTE-A(LTE-Advanced)、FRA(Future Radio Access)、5G(5th generation mobile communication system)、5G+(5G plus)、New-RAT(Radio Access Technology)などと呼ばれる)も検討されている。
将来の無線通信システム(例えば、5G)では、信号伝送の更なる高速化及び干渉低減を図るために、高周波数帯(例えば、5GHz以上)において多数のアンテナ素子(例えば、100素子以上)を用いる大規模(Massive)MIMO(Multiple Input Multiple Output)を用いることが検討されている。
Massive MIMOにおいては、従来のMIMOと比較して、多数のアンテナ素子を用いた高度なビームフォーミングを行うことができる。ビームフォーミングとは、アンテナ素子に供給される電気信号にウェイト(重み付け係数)を与えることにより、電気信号の位相および振幅を調整することで、複数のアンテナ素子で構成されるアンテナから放出される電波のビームの方向および形状を制御する技術であり、プリコーディングを含む。
MIMOにおいてビームまたはストリームを制御する技術としては、アナログビームフォーミング、デジタルプリコーディング、およびこれらを組み合わせたハイブリッドビームフォーミングがある。ハイブリッドビームフォーミングでは、まずデジタルプリコーディングを行い、次にアナログビームフォーミングを行う。
例えば、非特許文献1、非特許文献2では、デジタルプリコーディングを行うデジタルプリコーダと、デジタルプリコーディングが施され、時間領域に変換されたL個のOFDMシンボルに対して、位相の調整と振幅の調整を行って、N個のアンテナ素子へ出力するアナログビームフォーミング回路(以下、アナログBF(Beamforming)回路とも記載する)を有する送信装置が開示されている。
株式会社NTTドコモ、"ドコモ5Gホワイトペーパー"、2014年9月 株式会社NTTドコモ、NTT DOCOMOテクニカルジャーナル"5Gマルチアンテナ技術"、2016年1月
しかしながら、アナログBF回路では、OFDMシンボルの送信タイミングと同期して高速にビームを切替えるために、位相の調整を行う位相調整回路と振幅の調整を行う振幅調整回路を高速に制御する必要がある。
本発明の一態様は、位相の調整と振幅の調整の制御を高速に行わなくても、高速にビームを切替えることができる送受信装置を提供する。
本発明の一態様に係る送受信装置は、複数のアンテナポートを備える送受信装置であって、送受信回路と、前記送受信回路と前記アンテナポートの間に直交ビーム固定ビームフォーミング回路と高速スイッチング回路とを備える。
本発明の一態様によれば、位相の調整と振幅の調整の制御を高速に行わなくても、高速にビームを切替えることができる。
実施の形態1に係る送信装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1に係る受信装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1における送信信号の一例を示す図である。 4分岐バトラーマトリックスの一例を示す図である。 8分岐バトラーマトリックスの一例を示す図である。 16分岐バトラーマトリックスの第1例を示す図である。 16分岐バトラーマトリックスの第2例を示す図である。 16分岐バトラーマトリックスの第3例を示す図である。 直交ビーム固定BF回路の構成の一例を示す図である。 実施の形態1に係る受信装置の別の構成例を示すブロック図である。 実施の形態2に係る送信装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態2に係る受信装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態3に係る送信装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態4に係る送信装置の構成例を示すブロック図である。 2つのアンテナポート群により形成されるビームの一例を示す図である。 本発明に係る送信装置及び受信装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
(実施の形態1)
<無線通信システム>
本実施の形態に係る無線通信システムは、図1に示す送信装置10と、図2に示す受信装置20を備える。送信装置10は、例えば、Massive MIMO基地局であり、受信装置20は、ユーザ端末である。
<送信装置>
図1は、本実施の形態1に係る送信装置10の構成例を示すブロック図である。図1に示す送信装置10は、ディスカバリ信号生成部101と、参照信号生成部102と、送信データ生成部103と、プリコーディング部104と、信号変換部105と、アナログBF(Beamforming)回路109と、アンテナポート112-1~112-Nと、ビーム選択部113と、プリコーディング行列生成部114と、を備える。
ディスカバリ信号生成部101は、受信装置20(例えば、ユーザ端末)との通信に用いるビームを決定するためのディスカバリ信号を生成する。例えば、ディスカバリ信号生成部101は、少なくとも、ビームの候補数と同数のディスカバリ信号を生成する。ディスカバリ信号生成部101は、生成したディスカバリ信号をプリコーディング部104へ出力する。
参照信号生成部102は、チャネル推定に使用される参照信号(例えば、CSI-RS(Channel State Information-Reference Signal)などのチャネル推定用参照信号)を生成し、プリコーディング部104に出力する。
送信データ生成部103は、受信装置20(例えば、ユーザ端末)向けのデータを生成する。具体的には、送信データ生成部103は、ユーザ端末に対するストリーム数(M個)に対応して、それぞれ、M個のストリームのデータ信号を符号化し、符号化後のデータ信号をそれぞれ変調し、変調後のデータ信号をプリコーディング部104に出力する。
プリコーディング部104は、入力される信号(ディスカバリ信号、参照信号、および、データ信号の少なくとも1つ)に対してプリコーディング行列を乗算し、プリコーディング後の信号を信号変換部105へ出力する。
例えば、プリコーディング部104は、M個のストリームのデータ信号に対して、後述するプリコーディング行列生成部114から出力されるプリコーディング行列に基づいて、プリコーディングを適用して、L(ビーム数。例えば、L>M)個の信号を生成する。また、プリコーディング部104は、ディスカバリ信号に対して、固定のプリコーディング行列に基づいて、プリコーディングを適用して、L個の信号を生成する。また、プリコーディング部104は、参照信号に対して、固定のプリコーディング行列に基づいて、プリコーディングを適用して、L個の信号を生成する。
信号変換部105は、プリコーディングが施されたL個の信号それぞれに対して、信号処理を行い、L個の送信信号へ変換する。
具体的に、信号変換部105は、IFFT部106-1~106-L、GI付加部107-1~107-L、および、デジタル-アナログ変換部(DAC:Digital to Analog Converter。以下、DACと記載する)108-1~108-Lを備える。IFFT部106-1~106-L、GI付加部107-1~107-L、および、DAC108-1~108-Lは、L個の系列それぞれに対して、1つずつ備えられる。
IFFT部106-i(iは、1以上L以下の整数)は、プリコーディングされたi番目の系列(#i)に対して、IFFT(Inversed Fast Fourier Transform)処理を行い、時間領域の信号に変換する。
GI付加部107-iは、IFFT部106-iから出力される時間領域のデジタル信号に対して、ガードインターバル(GI:Guard Interval)を付加する。
DAC108-iは、GI付加部107-iから出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換する。
なお、DACの後段に、図示しない周波数変換部が設けられ、アナログ信号をアップコンバートしても良い。
信号変換部105は、上述した各処理が施されたL個の送信信号をアナログBF回路109へ出力する。
アナログBF回路109は、L個の送信信号を互いに直交するL本のビームを用いて送信するために、L個の送信信号に対して、位相および/または振幅を調整するウェイトを付与する。
具体的に、アナログBF回路109は、高速スイッチング回路110および直交ビーム固定BF(Beamforming)回路111を有する。
高速スイッチング回路110は、L個の入力ポートと、N個の出力ポートを有する。そして、L個の入力ポートそれぞれには、信号変換部105から出力されるL個の送信信号が入力される。高速スイッチング回路110は、N個の出力ポートからL個の出力ポートを選択し、選択したL個の出力ポートからL個の送信信号それぞれを出力する。
高速スイッチング回路110は、ディスカバリ信号を送信する場合、L個の出力ポートの選択を高速に切替えることによって、L個の出力ポートの組み合わせを変えながら、L個の送信信号(ディスカバリ信号)それぞれを出力する。また、高速スイッチング回路110は、参照信号を送信する場合、後述するビーム選択部113により選択されたビームとそのビームの周辺のビームに対応するL個の出力ポートを選択する。また、高速スイッチング回路110は、データ信号を送信する場合、後述するビーム選択部113により選択されたビームに対応するL個の出力ポートを選択する。
直交ビーム固定BF回路111は、高速スイッチング回路110のN個の出力ポートと接続するN個の入力ポートと、N個のアンテナポートと接続するN個の出力ポートとを有する。そして、直交ビーム固定BF回路111は、入力ポートから入力される信号に固定のウェイトを与えることによって、N個の入力ポートそれぞれに対応するN本のビームが生成される。N本のビームは、互いに直交するビームである。
直交ビーム固定BF回路111には、N個の入力ポートのうち、高速スイッチング回路110が選択したL個の出力ポートと接続するL個の入力ポートからL個の送信信号が入力される。直交ビーム固定BF回路111は、L個の送信信号それぞれに固定のウェイトを与え、ウェイトが付与された送信信号をN個のアンテナポートへ出力する。
なお、直交ビーム固定BF回路111の構成については、後述する。
アンテナポート112-1~112-Nは、直交ビーム固定BF回路111から出力された信号を送信する。N個のアンテナポートから送信される信号は、L本の互いに直交するビームを形成する。L個の送信信号は、L本のビームそれぞれを用いて送信される。以上の説明では、112-1~112-Nをアンテナポートとして定義したが、信号変換部105の出力、例えば、信号変換部105とアナログBF回路109の間で、アンテナポートを定義しても良い。
なお、アンテナポート112-1~112-Nと直交ビーム固定BF回路111との間に、図示しない通信部が設けられていても良い。通信部は、送信信号の周波数変換等の所定の送信処理を行っても良い。
ビーム選択部113は、受信装置20からフィードバックされるビーム情報に含まれる通信可能なビームインデックスに基づき、受信装置20と通信を行うビームを選択する。受信装置20からフィードバックされる情報には、送信装置10が送信したディスカバリ信号のCQI(Channel Quality Indicator)、および/または、MIMO多重数が含まれていても良い。
プリコーディング行列生成部114は、受信装置20からフィードバックされる情報に含まれるチャネル推定値を用いて、プリコーディング行列を生成する。プリコーディング行列生成部114は、生成したプリコーディング行列をプリコーディング部104へ出力する。
<受信装置>
図2は、本実施の形態1に係る受信装置20の構成例を示すブロック図である。図2に示す受信装置20は、アンテナポート201-1~201-Nと、通信部202-1~202-Nと、ビーム判定部203と、チャネル推定部204と、ポストコーディング行列生成部205と、ポストコーディング部206と、データ処理部207と、を備える。以上の説明では、201-1~201-Nをアンテナポートとして定義したが、通信部202-1~202-Nの出力で、アンテナポートを定義しても良い。
なお、受信装置20におけるOFDM信号を受信するための構成部(例えば、GI除去部、FFT処理部)等の記載を省略している。
通信部202-1~202-Nは、N個のアンテナポート201にそれぞれ対応して備えられる。各通信部202は、アンテナポート201を介して受信した受信信号に対して、ダウンコンバート、A/D変換等の受信処理を行う。ここで、受信信号には、例えば、ディスカバリ信号、参照信号、又はデータ信号が含まれる。通信部202は、ディスカバリ信号をビーム判定部203へ出力し、参照信号をチャネル推定部204へ出力し、データ信号をポストコーディング部206へ出力する。
ビーム判定部203は、通信部202から入力されるディスカバリ信号を用いてCQIを算出する。ディスカバリ信号は、互いに直交するL本のビームを用いて送信される。よって、ビーム判定部203は、L本のビームを用いて送信されたディスカバリ信号のCQIに基づいて、最もCQIの高いL本のビームを、候補ビームとして判定する。判定した候補ビームを示す判定結果は、例えば、通信部202を介して送信装置10へフィードバックされる。
チャネル推定部204は、通信部202から入力される参照信号を用いて、送信装置10と受信装置20との間のチャネルを示すチャネル推定値(チャネル情報)を推定する。推定されたチャネル情報は、例えば、通信部202を介して送信装置10へフィードバックされる。また、チャネル推定部204は、推定されたチャネル情報をポストコーディング行列生成部205へ出力する。
ポストコーディング行列生成部205は、チャネル推定部204から入力されるチャネル情報を用いて、ポストコーディング行列を生成する。ポストコーディング行列生成部205は、生成したポストコーディング行列をポストコーディング部206へ出力する。
ポストコーディング部206は、ポストコーディング行列生成部205から入力されるポストコーディング行列を用いて、通信部202から入力されるデータ信号に対してポストコーディングを行う。ポストコーディング部206は、ポストコーディング後のデータ信号をデータ処理部207へ出力する。
データ処理部207は、ポストコーディング部206から入力されるデータ信号に対して受信処理(復調処理及び復号処理を含む)を行い複数のストリーム(ストリーム#1~ストリーム#M)を得る。
<送信装置10及び受信装置20の動作>
次に、上述した送信装置10と受信装置20との動作の一例について説明する。以下に説明する動作は、ディスカバリ信号の送受信と、チャネル推定用参照信号の送受信についての動作である。
送信装置10は、時間軸、コード軸、周波数軸の少なくとも1つの軸において直交するディスカバリ信号を生成する。そして、送信装置10は、N本のビームのうち、L本のビームを用いて、ディスカバリ信号を送信する。送信装置10は、周期的にL本のビームを切り替えながら、すべてのディスカバリ信号(初期ディスカバリ信号)を送信する。
受信装置20は、ディスカバリ信号を受信し、各ディスカバリ信号のCQIを算出する。そして、受信装置20は、算出したCQIに基づいて、通信可能なビームインデックスを判定する。そして、受信装置20は、通信可能なビームインデックスを含むビーム情報を送信装置10へフィードバックする。その際、受信装置20は、算出したCQI、および/または、受信装置20において受信可能なMIMO多重数をフィードバックしても良い。
送信装置10は、受信装置20からフィードバックされたビーム情報に示される通信可能なビームインデックスに対応するビーム、および、そのビームの周辺のビームを用いて、チャネル推定用参照信号(例えば、CSI-RS)を送信する。
受信装置20は、チャネル推定用参照信号を受信し、受信したチャネル推定用参照信号に基づいて、チャネル推定を行う。受信装置20は、チャネル推定値を含むチャネル情報(例えば、CSIリポート)を送信装置10へフィードバックする。
送信装置10は、チャネル情報に基づいて、プリコーディング行列を生成し、プリコーディング行列に基づいて、プリコーディングを行ったデータ信号およびディスカバリ信号(更新用ディスカバリ信号)を送信する。
受信装置20は、データ信号を受信し、プリコーディングに対するポストコーディングなどの受信処理を行い、受信データを取得する。また、受信装置20は、ディスカバリ信号を受信し、各ディスカバリ信号のCQIを算出する。そして、受信装置20は、算出したCQIに基づいて、通信可能なビームインデックスを判定する。そして、受信装置20は、通信可能なビームインデックスを含むビーム情報を送信装置10へフィードバックする。
送信装置10は、受信装置20からフィードバックされたビーム情報に基づいて、ビームインデックスを更新する。そして、送信装置10は、更新したビームインデックスに基づいて、データ信号を送信する。
このような動作により、初期ディスカバリ信号によりおおまかなビーム方向を決定し、決定したビーム方向周辺で、探索角度(例えば、ビーム数)を小さくして更新用ディスカバリ信号を送信して、最適なビームを判定できるため、初期ディスカバリ信号のオーバヘッドが削減できる。また、全てのビーム方向のうちの一部に対して更新用ディスカバリ信号を送信するため、更新用ディスカバリ信号の送信数を削減できる。また、更新用ディスカバリ信号とデータ信号とを多重できるため、データ通信とビーム探索を効率よく行う事ができる。
上述した送信装置10と受信装置20との動作において、送信装置10が送信する信号について説明する。
図3は、本実施の形態1における送信信号の一例を示す図である。図3の横軸は、OFDMシンボルの1シンボル単位で区切られた時間軸、縦軸は、1サブキャリア単位で区切られた周波数軸である。
送信装置10は、はじめに、初期ディスカバリ信号を送信する。図3では、ディスカバリ信号は、周波数方向でL個多重され、候補ビーム数/Lのシンボルを用いて送信される。
そして、受信装置20が初期ディスカバリ信号を受信して送信装置10へビーム情報をフィードバックした後、送信装置10は、チャネル推定用参照信号(例えば、Q個のCSI-RS)を送信する。そして、受信装置20がチャネル推定用参照信号を受信して送信装置10へチャネル情報をフィードバックした後、送信装置10は、フィードバックされた情報に基づいてプリコーディングおよび/またはビーム形成を行って、データ信号と更新用ディスカバリ信号を送信する。また、送信装置10は、更新用ディスカバリ信号を送信した後、データ信号を送信する。
<直交ビーム固定BF回路>
次に、直交ビーム固定BF回路111の構成について説明する。直交ビーム固定BF回路111は、1つの入力ポートから入力される1つの信号に対して固定のウェイト(例えば、固定の大きさの振幅および/または固定の大きさの位相)を与えることによって、互いに異なるN個のウェイト付与信号を生成する。N個のウェイト付与信号がN個のアンテナポート112-1~112-Nからそれぞれ送信されることにより、当該1つの信号は、1つの方向に向けられた1本のビームを用いて送信される。
直交ビーム固定BF回路111は、各入力ポートから入力される信号に対して互いに異なる固定のウェイトを与える。これにより、送信装置10は、入力ポートに応じて異なるビームを用いて、当該入力ポートから入力される信号を送信する。
例えば、直交ビーム固定BF回路111は、バトラーマトリックスを用いて構成される。
図4は、バトラーマトリックス(4分岐バトラーマトリックス)300の一例を示す図である。直交ビーム固定BF回路111は、例えば、Nが4の場合、バトラーマトリックス300の構成を採る。
図4に示すバトラーマトリックス300は、4つの入力ポートPi1~Pi4と、4つの出力ポートPo1~Po4と、4つのハイブリッド301-1~301-4と、2つの-45°固定位相器302-1~302-2と、2つのクロスカップラ303-1~303-2とを有する。
この構成により、バトラーマトリックス300は、入力ポートに応じて異なる固定の位相の重み付けを行う。例えば、入力ポートPi1から送信信号が入力されると、送信信号に対して、-45°、-90°、-135°-180°の位相差を有する信号が、出力ポートPo1~Po4から、それぞれ出力される。同様に、入力ポートPi2から送信信号が入力されると、送信信号に対して、-135°、0°、-225°、-90°の位相差を有する信号が、出力ポートPo1~Po4から、それぞれ出力される。
入力ポートPi1から入力され、出力ポートPo1~Po4から出力される信号は、隣り合う出力ポート間の位相差が、-45°となる。そのため、出力ポートPo1~Po4から出力される信号は、各出力ポートに対応するアンテナポートから送信されることによって、-45°の方向に向くビームを形成する。同様に、入力ポートPi2から入力され、出力ポートPo1~Po4から出力される信号は、隣り合う出力ポート間の位相差が、135°となる。そのため、出力ポートPo1~Po4から出力される信号は、各出力ポートに対応するアンテナポートから送信されることによって、135°の方向に向いたビームを形成する。
このように、バトラーマトリックス300では、隣り合う出力ポート間の位相差が入力ポートに応じて異なる固定の位相差となるように、各入力ポートから入力される信号に対して固定のウェイト(位相調整ウェイト)が付与される。
直交ビーム固定BF回路111は、バトラーマトリックス300の構成を有することにより、各入力ポートから入力される信号に対して互いに異なる固定のウェイトを与える。
図5は、バトラーマトリックス(8分岐バトラーマトリックス)310の一例を示す図である。直交ビーム固定BF回路111は、例えば、Nが8の場合、バトラーマトリックス310の構成を採る。
図5に示すバトラーマトリックス310は、8つの入力ポートPi1~Pi8と、8つの出力ポートPo1~Po8と、ハイブリッド311-1~311-12と、-67.5°固定位相器312-1、312-2と、-22.5°固定位相器313-1、313-2と、-45°固定位相器314-1~314-4と、クロスカップラ315-1~315-4とを有する。
各入力ポートに入力される信号と、各出力ポートから出力される信号との関係は、図4と概略では同様であるので、詳細な説明は省略する。つまり、バトラーマトリックス310では、図4のバトラーマトリックス300の構成と同様に、隣り合う出力ポート間の位相差が入力ポートに応じて異なる固定の位相差となるように、各入力ポートから入力される信号に対して固定のウェイト(位相調整ウェイト)が付与される。
直交ビーム固定BF回路111は、バトラーマトリックス310の構成を有することにより、各入力ポートから入力される信号に対して互いに異なる固定のウェイトを与える。
図6は、バトラーマトリックス(16分岐バトラーマトリックス)320の第1例を示す図である。図7は、バトラーマトリックス(16分岐バトラーマトリックス)330の第2例を示す図である。図8は、バトラーマトリックス(16分岐バトラーマトリックス)340の第3例を示す図である。直交ビーム固定BF回路111は、例えば、Nが16の場合、バトラーマトリックス320、330、340のいずれか1つの構成を採る。
図6に示すバトラーマトリックス320は、16個の入力ポートPiと、16個の出力ポートPoと、複数のハイブリッド(例えば、ハイブリッド321)とから構成される16分岐バトラーマトリックスである。図7に示すバトラーマトリックス330は、16個の入力ポートPiと、16個の出力ポートPoと、複数のハイブリッド(例えば、ハイブリッド331)と、8分岐バトラーマトリックス332-1、332-2とを組み合わせた16分岐バトラーマトリックスである。図8に示すバトラーマトリックス340は、16個の入力ポートPiと、16個の出力ポートPoと、複数のハイブリッド(例えば、ハイブリッド341)と、4分岐バトラーマトリックス342-1~342-4を組み合わせた16分岐バトラーマトリックスである。
各入力ポートに入力される信号と、各出力ポートから出力される信号との関係は、図4と概略では同様であるので、詳細な説明は省略する。つまり、バトラーマトリックス320、330、340では、図4のバトラーマトリックス300の構成と同様に、隣り合う出力ポート間の位相差が入力ポートに応じて異なる固定の位相差となるように、各入力ポートから入力される信号に対して固定のウェイト(位相調整ウェイト)が付与される。
直交ビーム固定BF回路111は、バトラーマトリックス320、330、340のいずれかの構成を有することにより、各入力ポートから入力される信号に対して互いに異なる固定のウェイトを与える。
次に、バトラーマトリックスと異なる構成を用いる直交ビーム固定BF回路111の例について説明する。
図9は、直交ビーム固定BF回路400の構成の一例を示す図である。図9に示す構成は、パッチアレーアンテナ給電回路401と、誘電体レンズ402とを有する。なお、図9に示す構成は、図1における直交ビーム固定BF回路111とアンテナポート112-1~112-Nの構成に対応する。
パッチアレーアンテナ給電回路401は、N個の入力ポートPi1~PiNとそれぞれ接続するN個のパッチアンテナ素子を有する。そして、パッチアレーアンテナ給電回路401は、N個のパッチアンテナのうち、高速スイッチング回路110が選択するL個の出力ポートに対応するL個の入力ポートと接続するL個のパッチアンテナ素子にそれぞれL個の送信信号を出力する。
誘電体レンズ402は、複数の方向(N方向の異なる方向)へ同時に鋭いビームを指向することができる複数の焦点を有する。そして、誘電体レンズ402は、N個のパッチアンテナそれぞれに対応するN本のビームを生成する。
この構成により、高速スイッチング回路110が選択するL個の出力ポートに対応するL本のビームが形成され、L個の送信信号が、L本のビームを用いて送信される。
なお、上述では、バトラーマトリックス、および、誘電体レンズを用いた直交ビーム固定BF回路111の構成について説明したが、本発明はこれらに限定されない。直交ビーム固定BF回路は、例えば、離散フーリエ変換を用いた構成であっても良い。また、直交ビーム固定BF回路は、アナログ回路で構成されても良いし、デジタル回路で構成されても良い。
<本実施の形態1の効果>
以上説明したように、本実施の形態1における送信装置10は、L個(Lは2以上の整数)の系列の信号それぞれをL個の送信信号に変換する信号変換部105と、N個(NはL以上の整数)の入力ポートを有し、入力ポートから入力される信号に固定のウェイトを与えることにより、各入力ポートに1対1で対応し、互いに直交するN本のビームを生成する直交ビーム固定ビームフォーミング回路111と、直交ビーム固定ビームフォーミング回路111の入力ポートと接続し、直交ビーム固定ビームフォーミング回路111のN個の入力ポートからL個の入力ポートを選択し、L個の送信信号それぞれをL個の入力ポートへ出力する高速スイッチング回路110と、直交ビーム固定ビームフォーミング回路111から出力される信号を送信するN個のアンテナポートと、を備える。そして、送信装置10は、L個の送信信号を、直交ビーム固定ビームフォーミング回路111のL個の入力ポートに対応する、L本のビームを用いて送信する。
この構成により、直交ビーム固定BF回路111において送信信号に対して付与するウェイトの位相量および/または振幅量を固定できるため、高速にビームを切替えるための位相量の調整を行う位相調整回路、および/または、振幅量の調整を行う振幅調整回路が不要となる。したがって、位相の調整と振幅の調整の制御を高速に行わなくても、高速にビームを切替えることができる。
また、高周波数帯において高速な制御が可能な位相調整回路および振幅調整回路の実現が困難である一方で、本実施の形態1では、位相調整回路および振幅調整回路が不要なため、高周波数帯でも実装が可能である。
また、本実施の形態1の構成は、位相調整回路および振幅調整回路が不要なため、低コストで実装することができる。
例えば、送信装置10がL本のビームの組み合わせを切替ながら、候補ビーム数分の初期ディスカバリ信号を送信する場合、初期ディスカバリ信号の送信を処理負荷を抑制しながら、高速に実行できる。
また、例えば、送信装置10の構成を有するMassive MIMO基地局が、受信装置20の構成を有する複数のユーザ端末と、時分割で通信を行う場合、ユーザ端末毎に異なる最適なビームを高速に切替えて各ユーザ端末と通信を行うことができる。
なお、本実施の形態1では、アナログBF回路109を有する送信装置について説明したが、本発明は、これに限定されない。受信装置が、アナログBF回路を有していても良い。以下、アナログBF回路を有する受信装置について説明する。
図10は、本実施の形態1に係る受信装置200の構成例を示すブロック図である。図10に示す受信装置200は、アンテナポート208-1~208-Nと、アナログBF回路209と、信号変換部212と、ビーム判定部216と、チャネル推定部217と、ポストコーディング行列生成部218と、ポストコーディング部219と、データ処理部220と、ビーム選択部221とを備える。
アンテナポート208-1~208-Nは、それぞれ信号を受信する。N個のアンテナポートで受信されるN個の受信信号は、アナログBF回路209へ出力される。以上の説明では、208-1~208-Nをアンテナポートとして定義したが、アナログBF回路209の出力、例えば、アナログBF回路209と信号変換部212の間において、アンテナポートを定義しても良い。
アナログBF回路209は、互いに直交するL本のビームを用いてL個の受信信号を受信するために、位相および/または振幅を調整するウェイトを付与する。
具体的に、アナログBF回路209は、高速スイッチング回路210および直交ビーム固定BF(Beamforming)回路211を有する。アナログBF回路209は、上述したアナログBF回路109と入出力の方向が反対である点は異なる。
高速スイッチング回路210は、L個の出力ポートと、N個の入力ポートを有する。高速スイッチング回路210は、N個の入力ポートからL個の入力ポートを選択し、選択したL個の入力ポートからL個の受信信号を取得する。そして、取得したL個の受信信号をL個の出力ポートそれぞれから信号変換部212へ出力する。
高速スイッチング回路210は、ディスカバリ信号を受信する場合、L個の入力ポートの選択を高速に切替えることによって、L個の入力ポートの組み合わせを変えながら、L個の受信信号(ディスカバリ信号)それぞれを取得する。また、高速スイッチング回路210は、参照信号を受信する場合、後述するビーム選択部221により選択されたビームとそのビームの周辺のビームに対応するL個の入力ポートを選択する。また、高速スイッチング回路210は、データ信号を受信する場合、後述するビーム選択部221により選択されたビームに対応するL個の入力ポートを選択する。
直交ビーム固定BF回路211は、高速スイッチング回路210のN個の入力ポートと接続するN個の出力ポートと、N個のアンテナポートと対応するN個の入力ポートとを有する。そして、直交ビーム固定BF回路211は、入力ポートから入力される信号(つまり、受信アンテナポートから出力される信号)に固定のウェイトを与えることによって、N個の出力ポートそれぞれに対応するN本のビーム(受信ビーム)が生成される。N本のビームは、互いに直交するビームである。
直交ビーム固定BF回路211は、N個の出力ポートのうち、高速スイッチング回路210が選択したL個の入力ポートと接続するL個の出力ポートからL個の受信信号を出力する。直交ビーム固定BF回路211は、N個のアンテナポートがそれぞれ受信した受信信号それぞれに固定のウェイトを与え、ウェイトが付与された受信信号をL個の出力ポートへ出力する。
なお、直交ビーム固定BF回路211の構成については、上述した直交ビーム固定BF回路111の構成と同様であるので、説明は省略する。
なお、アンテナポート208-1~208-Nと直交ビーム固定BF回路211との間に、図示しない通信部が設けられていても良い。通信部は、受信信号の周波数変換等の所定の送信処理を行っても良い。
信号変換部212は、L個の受信信号それぞれに対して、信号処理を行う。
具体的に、信号変換部212は、アナログ-デジタル変換部(ADC:Analog to Digital Converter。以下、ADCと記載する)213-1~213-L、GI除去部214-1~214-L、および、FFT部215-1~215-Lを備える。ADC213-1~213-L、GI除去部214-1~214-L、および、FFT部215-1~215-Lは、L個の受信信号それぞれに対して、1つずつ備えられる。
ADC213-i(iは、1以上L以下の整数)は、高速スイッチング回路210から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
なお、ADCの前段に、図示しない周波数変換部が設けられ、アナログ信号をダウンコンバートしても良い。
GI除去部214-iは、ADC213-iから出力される時間領域のデジタル信号からGIを除去する。
FFT部215-iは、GIが除去されたデジタル信号に対して、FFT(Fast Fourier Transform)処理を行い、i番目のシンボル系列(#i)を生成する。
信号変換部212は、上述した各処理が施されたL個の系列をポストコーディング部219へ出力する。
ビーム判定部216は、後述するポストコーディング部219から入力されるディスカバリ信号を用いてCQIを算出する。ディスカバリ信号は、互いに直交するL本のビームを用いて送信される。よって、ビーム判定部216は、L本のビームを用いて送信されたディスカバリ信号のCQIに基づいて、最もCQIの高いL本のビームを、候補ビームとして判定する。判定した候補ビームを示す判定結果は、例えば、送信装置へフィードバックされる。また、ビーム判定部216は、判定結果をビーム選択部221へ出力する。
チャネル推定部217は、後述するポストコーディング部219から入力される参照信号を用いて、チャネル推定値(チャネル情報)を推定する。推定されたチャネル情報は、例えば、送信装置へフィードバックされる。また、チャネル推定部217は、推定されたチャネル情報をポストコーディング行列生成部218へ出力する。
ポストコーディング行列生成部218は、チャネル推定部217から入力されるチャネル情報を用いて、ポストコーディング行列を生成する。ポストコーディング行列生成部218は、生成したポストコーディング行列をポストコーディング部219へ出力する。
ポストコーディング部219は、ポストコーディング行列生成部218から入力されるポストコーディング行列を用いて、信号変換部212から入力されるL個の系列に対してポストコーディングを行う。ポストコーディング部219は、ポストコーディング後のデータ系列をデータ処理部220へ出力する。なお、ポストコーディング部219は、信号変換部212から出力される系列が、ディスカバリ信号および/または参照信号の系列の場合、ポストコーディング処理を行わなくても良いし、固定のポストコーディング行列を用いて、ポストコーディングを行っても良い。
データ処理部220は、ポストコーディング部219から入力されるデータ系列に対して受信処理(復調処理及び復号処理を含む)を行い複数のストリーム(ストリーム#1~ストリーム#M)を得る。
ビーム選択部221は、ビーム判定部216から出力されるビーム情報に含まれる通信可能なビームインデックスに基づき、送信装置と通信を行うビームを選択する。
この構成により、直交ビーム固定BF回路211において受信信号に対して付与するウェイトの位相量および/または振幅量を固定できるため、高速にビームを切替えるための位相量の調整を行う位相調整回路、および/または、振幅量の調整を行う振幅調整回路が不要となる。したがって、位相の調整と振幅の調整の制御を高速に行わなくても、高速にビームを切替えて受信を行うことができる。
また、高周波数帯において高速な制御が可能な位相調整回路および振幅調整回路の実現が困難である一方で、上述した受信装置200では、位相調整回路および振幅調整回路が不要なため、高周波数帯でも実装が可能である。
また、受信装置200の構成は、位相調整回路および振幅調整回路が不要なため、低コストで実装することができる。
例えば、受信装置200がL本のビームの組み合わせを切替ながら、候補ビーム数分の初期ディスカバリ信号を受信する場合、初期ディスカバリ信号の受信を処理負荷を抑制しながら、高速に実行できる。
また、例えば、受信装置200の構成を有するMassive MIMO基地局が、複数のユーザ端末と、時分割で通信を行う場合、ユーザ端末毎に異なる最適なビームを高速に切替えて各ユーザ端末と通信を行うことができる。
なお、基地局および/またはユーザ端末は、送信装置10の構成と受信装置200の構成の両方を備えていても良い。また、例えば、アナログBF回路とアンテナポートを共有し、アナログBF回路に接続して信号の送信処理を行う構成(例えば、図1のディスカバリ信号生成部101、参照信号生成部102、送信データ生成部103、プリコーディング部104、および、信号変換部105)と、アナログBF回路に接続して信号の受信処理を行う構成(例えば、図10の信号変換部212、ビーム判定部216、チャネル推定部217、ポストコーディング行列生成部218、ポストコーディング部219、データ処理部220、ビーム選択部221)とを別々に有していても良い。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、実施の形態1において説明したアナログBF回路の別の構成を有する送信装置について説明する。
図11は、本実施の形態2に係る送信装置50の構成例を示すブロック図である。なお、図11において、図1と同様の構成については、同一の付番を付し、詳細な説明は省略する。
送信装置50と図1に示した送信装置10との相違点は、アナログBF回路109がアナログBF回路509に置き換わった点である。
具体的に、アナログBF回路509は、高速スイッチング回路510と直交ビーム固定BF回路511との間に、分配回路512が設けられる。
高速スイッチング回路510は、L個の入力ポートと、N個(Nは、L以上N未満の整数)の出力ポートを有する。そして、L個の入力ポートそれぞれには、信号変換部105から出力されるL個の送信信号が入力される。高速スイッチング回路510は、N個の出力ポートからL個の出力ポートを選択し、選択したL個の出力ポートからL個の送信信号それぞれを出力する。
高速スイッチング回路510は、ディスカバリ信号を送信する場合、L個の出力ポートの選択を高速に切替えることによって、L個の出力ポートの組み合わせを変えながら、L個の送信信号(ディスカバリ信号)それぞれを出力する。また、高速スイッチング回路510は、参照信号を送信する場合、ビーム選択部113により選択されたビームとそのビームの周辺のビームに対応するL個の出力ポートを選択する。また、高速スイッチング回路510は、データ信号を送信する場合、ビーム選択部113により選択されたビームに対応するL個の出力ポートを選択する。
分配回路512は、高速スイッチング回路510のN個の出力ポートと接続するNx個の入力ポートと、後述する直交ビーム固定BF回路511のN個の入力ポートと接続するN個の出力ポートとを有する。そして、分配回路512は、N個の入力ポートから入力される信号を分岐して、N個の出力ポートから出力する。1つの入力ポートから分岐して接続する出力ポートは、互いに異なる出力ポートである。つまり、1つの入力ポートに対して分岐して接続する出力ポートは、互いに重複しない。
分配回路512には、ディスカバリ信号送信時に、L個のディスカバリ信号がL個の入力ポートから入力される。そして、分配回路512は、L個のディスカバリ信号を分岐して出力することにより、Lo個(Loは、L以上N未満の整数)の合成信号を生成する。そして、分配回路512は、Lo個の信号を対応するLo個の出力ポートから出力する。
直交ビーム固定BF回路511は、分配回路512のN個の出力ポートと接続するN個の入力ポートと、N個のアンテナポートに対応するN個の出力ポートとを有する。そして、直交ビーム固定BF回路511は、入力ポートから入力される信号に固定のウェイトを与えることによって、N個の入力ポートそれぞれに対応するN本のビームが生成される。N本のビームは、互いに直交するビームである。
直交ビーム固定BF回路511には、N個の入力ポートのうち、Lo個の入力ポートからLo個の信号が入力される。直交ビーム固定BF回路511は、Lo個の信号それぞれに固定のウェイトを与え、ウェイトが付与された送信信号をN個のアンテナポートへ出力する。
アンテナポート112-1~112-Nは、直交ビーム固定BF回路511から出力された信号を送信する。N個のアンテナポートから送信される信号は、Lo本の互いに直交するビームを形成する。Lo個の信号は、Lo本のビームそれぞれを用いて送信される。
<本実施の形態2の効果>
以上、説明したように、本実施の形態2における送信装置50は、高速スイッチング回路510と、直交ビーム固定BF回路511との間に、分配回路512を有する。そして、分配回路512は、ディスカバリ信号送信時に、複数のディスカバリ信号を分岐して、直交ビーム固定BF回路511へ出力する。
この構成により、ディスカバリ信号送信時のオーバヘッドを削減し、ビーム探索(ビームサーチ)時間を短縮することができる。例えば、1回のビームサーチでは、N本の互いに直交するビームからL本のビームを選択するため、N本のビームから通信に適したL本のビームを決定するために、N/L回分のビームサーチのための信号の送信を行う。一方で、本実施の形態2では、分配回路512を挿入することで、N本のビームから通信に適したL本のビームを決定するためのビームサーチは、N/L回(Nは、L以上N未満の整数)に削減することができる。
あるいは、分配回路512を挿入することにより、段階的にビームサーチを行って、オーバヘッドを削減することもできる。例えば、ビームサーチにおいて、はじめに、分配回路512を用いておおまかな初期探索を行い、次に、初期探索で判定した方向に対して、細かな探索を行う事ができる。
なお、本実施の形態2では、アナログBF回路509を有する送信装置について説明したが、本発明は、これに限定されない。受信装置が、アナログBF回路509に対応するアナログBF回路を有していても良い。以下、アナログBF回路を有する受信装置について説明する。
図12は、本実施の形態2に係る受信装置1200の構成例を示すブロック図である。なお、図12において、図10と同様の構成については、同一の符番を付し、詳細な説明は省略する。
受信装置1200と図10に示した受信装置200との相違点は、アナログBF回路209がアナログBF回路1209に置き換わった点である。
具体的に、アナログBF回路1209は、高速スイッチング回路1210と直交ビーム固定BF回路1211との間に、部分合成回路1212が設けられる。
高速スイッチング回路1210は、L個の出力ポートと、N個の入力ポートを有する。高速スイッチング回路1210は、N個の入力ポートからL個の入力ポートを選択し、選択したL個の入力ポートからL個の受信信号を取得する。そして、取得したL個の受信信号をL個の出力ポートそれぞれから信号変換部212へ出力する。
高速スイッチング回路1210は、ディスカバリ信号を受信する場合、L個の入力ポートの選択を高速に切替えることによって、L個の入力ポートの組み合わせを変えながら、L個の受信信号(ディスカバリ信号)それぞれを取得する。
部分合成回路1212は、高速スイッチング回路1210のN個の入力ポートと接続するNx個の出力ポートと、後述する直交ビーム固定BF回路1211のN個の出力ポートと接続するN個の入力ポートとを有する。そして、部分合成回路1212は、N個の入力ポートから入力される信号をグループ化して合成して、N個の出力ポートから合成した信号を出力する。1つの入力ポートから入力される信号は、1つの出力ポートから出力される信号に合成される。
直交ビーム固定BF回路1211は、部分合成回路1212のN個の入力ポートと接続するN個の出力ポートと、N個のアンテナポートと対応するN個の入力ポートとを有する。そして、直交ビーム固定BF回路1211は、入力ポートから入力される信号(つまり、受信アンテナポートから出力される信号)に固定のウェイトを与えることによって、N個の出力ポートそれぞれに対応するN本のビーム(受信ビーム)が生成される。N本のビームは、互いに直交するビームである。
部分合成回路1212から高速スイッチング回路1210へ出力する1つの信号には、複数の受信ビームを用いて受信した受信信号が含まれる。その結果、高速スイッチング回路1210が選択するL個の入力ポートから取得するL個の受信信号は、L本以上の受信ビームを用いて受信した信号を含む。
この構成により、ディスカバリ信号送信時のオーバヘッドを削減し、ビーム探索(ビームサーチ)時間を短縮することができる。例えば、1回のビームサーチでは、N本の互いに直交するビームからL本のビームを選択するため、N本のビームから通信に適したL本のビームを決定するために、N/L回分のビームサーチのための信号の受信を行う。一方で、本実施の形態2では、部分合成回路1212を挿入することで、N本のビームから通信に適したL本のビームを決定するためのビームサーチは、N/L回(Nは、L以上N未満の整数)に削減することができる。
あるいは、部分合成回路1212を挿入することにより、段階的にビームサーチを行って、オーバヘッドを削減することもできる。例えば、ビームサーチにおいて、はじめに、部分合成回路1212を用いておおまかな初期探索を行い、次に、初期探索で判定した方向に対して、細かな探索を行う事ができる。
(実施の形態3)
本実施の形態3では、実施の形態1において説明したアナログBF回路の別の構成を有する送信装置について説明する。
図13は、本実施の形態3に係る送信装置60の構成例を示すブロック図である。なお、図13において、図1と同様の構成については、同一の付番を付し、詳細な説明は省略する。
送信装置60と図1に示した送信装置10との相違点は、アナログBF回路109がアナログBF回路609に置き換わった点である。
具体的に、アナログBF回路609は、高速スイッチング回路110と直交ビーム固定BF回路111と、高速アナログ位相調整回路612とを有する。
高速スイッチング回路110は、L個の入力ポートと、N個の出力ポートを有する。そして、L個の入力ポートそれぞれには、信号変換部105から出力されるL個の送信信号が入力される。高速スイッチング回路110は、N個の出力ポートからL個の出力ポートを選択し、選択したL個の出力ポートからL個の送信信号それぞれを出力する。
高速スイッチング回路110は、ディスカバリ信号を送信する場合、L個の出力ポートの選択を高速に切替えることによって、L個の出力ポートの組み合わせを変えながら、L個の送信信号(ディスカバリ信号)それぞれを出力する。また、高速スイッチング回路110は、参照信号を送信する場合、後述するビーム選択部113により選択されたビームとそのビームの周辺のビームに対応するL個の出力ポートを選択する。また、高速スイッチング回路110は、データ信号を送信する場合、後述するビーム選択部113により選択されたビームに対応するL個の出力ポートを選択する。
直交ビーム固定BF回路111は、高速スイッチング回路110のN個の出力ポートと接続するN個の入力ポートと、高速アナログ位相調整回路612と接続するN個の出力ポートとを有する。そして、直交ビーム固定BF回路111は、入力ポートから入力される信号に固定のウェイトを与えることによって、N個の入力ポートそれぞれに対応するN本のビームが生成される。N本のビームは、互いに直交するビームである。
直交ビーム固定BF回路111には、N個の入力ポートのうち、高速スイッチング回路が選択したL個の出力ポートと接続するL個の入力ポートからL個の送信信号が入力される。直交ビーム固定BF回路111は、L個の送信信号それぞれに固定のウェイトを与え、ウェイトが付与された送信信号を高速アナログ位相調整回路612へ出力する。
高速アナログ位相調整回路612は、直交ビーム固定BF回路111のN個の出力ポートと接続するN個の位相調整器を有する。そして、高速アナログ位相調整回路612は、送信タイミングに応じて直交ビーム固定BF回路111から出力されるL個の送信信号に対して、角度オフセットを与えるように位相を調整する。高速アナログ位相調整回路612は、角度オフセットを与えたL個の送信信号をアンテナポート112-1~112-Nへ出力する。
アンテナポート112-1~112-Nは、高速アナログ位相調整回路612から出力された信号を送信する。N個のアンテナポートから送信される信号は、L本の互いに直交するビームを形成する。そして、L個の送信信号は、L本のビームそれぞれを用いて送信される。また、L本のビームには、送信タイミングに応じて角度オフセットが与えられる。
<本実施の形態3の効果>
以上説明したように、本実施の形態3に係る送信装置60は、直交ビーム固定BF回路111とアンテナポート112-1~112-Nとの間に設けられ、入力される信号に角度オフセットを与える高速アナログ位相調整回路612を有する。この構成により、L個の送信信号を、送信タイミングに応じて時分割で角度オフセットが与えられるL本のビームを用いて送信することができる。
また、この構成では、高速アナログ位相調整回路612の位相調整器が、N個に抑えられ、また、振幅調整回路は不要であるため、回路規模の増大を抑制できる。
また、本実施の形態3では、アナログBF回路609を有する送信装置について説明したが、本発明は、これに限定されない。受信装置が、アナログBF回路609を有していても良い。例えば、図10に示した受信装置200において、アナログBF回路209が図13のアナログBF回路609に置き換えられても良い。
(実施の形態4)
図14は、本実施の形態4に係る送信装置70の構成例を示すブロック図である。なお、図14において、図1と同様の構成については、同一の付番を付し、詳細な説明は省略する。
送信装置70と図1に示した送信装置10との相違点は、アナログBF回路109がアナログBF回路709に置き換わった点と、N個のアンテナポート112-1~112-Nが、2組のN個のアンテナポート(アンテナポート群713、アンテナポート群714)に置き換わった点である。
アナログBF回路709は、高速スイッチング回路710と、2つの直交ビーム固定BF回路711(711-1、711-2)と、2つの高速アナログ位相調整器712(712-1、712-2)とを有する。そして、アナログBF回路709は、アンテナポート群713と、アンテナポート群714とに接続する。アンテナポート群713は、N個のアンテナポート713-1~713-Nを有し、アンテナポート群714は、N本のアンテナポート714-1~714-Nを有する。以上の説明では、713-1~713-N、714-1~714-Nをアンテナポートとして定義したが、信号変換部105の出力、例えば、アナログBF回路709と信号変換部105の間において、アンテナポートを定義しても良い。
高速スイッチング回路710は、L個の入力ポートと、2N個の出力ポートを有する。そして、L個の入力ポートそれぞれには、信号変換部105から出力されるL個の送信信号が入力される。高速スイッチング回路710は、2N個の出力ポートからL個の出力ポートを選択し、選択したL個の出力ポートからL個の送信信号それぞれを出力する。
高速スイッチング回路710は、ディスカバリ信号を送信する場合、L個の出力ポートの選択を高速に切替えることによって、L個の出力ポートの組み合わせを変えながら、L個の送信信号(ディスカバリ信号)それぞれを出力する。また、高速スイッチング回路710は、参照信号を送信する場合、ビーム選択部113により選択されたビームとそのビームの周辺のビームに対応するL個の出力ポートを選択する。また、高速スイッチング回路710は、データ信号を送信する場合、ビーム選択部113により選択されたビームに対応するL個の出力ポートを選択する。
直交ビーム固定BF回路711-1は、高速スイッチング回路110の2N個の出力ポートの中のN個の出力ポートと接続するN個の入力ポートと、高速アナログ位相調整回路712-1と接続するN個の出力ポートとを有する。そして、直交ビーム固定BF回路111-1は、入力ポートから入力される信号に固定のウェイトを与えることによって、N個の入力ポートそれぞれに対応するN本のビームが生成される。N本のビームは、互いに直交するビームである。
直交ビーム固定BF回路711-1には、N個の入力ポートのうち、高速スイッチング回路710が選択したL1個(L1は、0以上L以下の整数)の出力ポートと接続するL1個の入力ポートからL1個の送信信号が入力される。直交ビーム固定BF回路111-1は、L1個の送信信号それぞれに固定のウェイトを与え、ウェイトが付与された送信信号を高速アナログ位相調整回路712-1へ出力する。
直交ビーム固定BF回路711-2は、高速スイッチング回路710の2N個の出力ポートの中の、直交ビーム固定BF回路711-1と接続していないN個の出力ポートと接続するN個の入力ポートと、高速アナログ位相調整回路712-2と接続するN個の出力ポートとを有する。そして、直交ビーム固定BF回路711-2は、入力ポートから入力される信号に固定のウェイトを与えることによって、N個の入力ポートそれぞれに対応するN本のビームが生成される。N本のビームは、互いに直交するビームである。
直交ビーム固定BF回路711-2には、N個の入力ポートのうち、高速スイッチング回路710が選択したL2個(L2は、0以上L以下の整数)の出力ポートと接続するL2個の入力ポートからL2個の送信信号が入力される。直交ビーム固定BF回路711-1は、L2個の送信信号それぞれに固定のウェイトを与え、ウェイトが付与された送信信号を高速アナログ位相調整回路712-2へ出力する。
高速アナログ位相調整回路712-1は、直交ビーム固定BF回路711-1のN個の出力ポートと接続するN個の位相調整器を有する。そして、高速アナログ位相調整回路712-1は、直交ビーム固定BF回路711-1から出力されるL1個の送信信号に対して、角度オフセットを与えるように位相を調整する。高速アナログ位相調整回路712-1は、角度オフセットを与えたL1個の送信信号をアンテナポート713-1~713-Nへ出力する。
高速アナログ位相調整回路712-2は、直交ビーム固定BF回路711-2のN個の出力ポートと接続するN個の位相調整器を有する。そして、高速アナログ位相調整回路712-2は、直交ビーム固定BF回路711-2から出力されるL2個の送信信号に対して、角度オフセットを与えるように位相を調整する。高速アナログ位相調整回路712-2は、角度オフセットを与えたL2個の送信信号をアンテナポート714-1~714-Nへ出力する。
高速アナログ位相調整回路712-1により与えられる角度オフセット(第1の角度オフセット)の大きさと、高速アナログ位相調整回路712-2により与えられる角度オフセット(第2の角度オフセット)の大きさとは、互いに異なる。例えば、第1の角度オフセットと第2の角度オフセットとの差は、N本のビームの隣接するビーム間の角度差の1/Nである。
アンテナポート713-1~713-Nは、高速アナログ位相調整回路712-1から出力された信号を送信する。アンテナポート713-1~713-Nから送信される信号は、L1本の互いに直交するビームを形成する。そして、L1個の送信信号は、L1本のビームそれぞれを用いて送信される。また、L1本のビームには、第1の角度オフセットが与えられる。
アンテナポート714-1~714-Nは、高速アナログ位相調整回路712-2から出力された信号を送信する。アンテナポート714-1~714-Nから送信される信号は、L2本の互いに直交するビームを形成する。そして、L2個の送信信号は、L2本のビームそれぞれを用いて送信される。また、L2本のビームには、第2の角度オフセットが与えられる。
図15は、2つのアンテナポート群により形成されるビームの一例を示す図である。図15には、アンテナポート群713により形成されるN本のビームと、アンテナポート群713と隣り合うアンテナポート群714により形成されるN本のビームとが示される。
図15に示すように、アンテナポート群713によって形成されるビームと、アンテナポート群714によって形成されるビームとの間に異なる角度オフセットδが与えられる。
<本実施の形態4の効果>
以上説明したように、本実施の形態4に係る送信装置70は、直交ビーム固定BF回路711-1と、直交ビーム固定BF回路711-1に接続する高速アナログ位相調整回路712-1と、高速アナログ位相調整回路712-1から出力される信号を送信するアンテナポート群713と、直交ビーム固定BF回路711-2と、直交ビーム固定BF回路711-2に接続する高速アナログ位相調整回路712-2と、高速アナログ位相調整回路712-2から出力される信号を送信するアンテナポート群714と、有する。そして、高速アナログ位相調整回路712-1と高速アナログ位相調整回路712-2は、それぞれに入力される信号に対して、互いに異なる角度オフセットを与える。この構成により、アンテナポート群713によって形成されるビームと、アンテナポート群714によって形成されるビームとの間に異なる角度オフセットが与えられるため、ビーム間の相関を下げることができる。
また、この構成において、高速アナログ位相調整回路712-1、712-2における角度オフセットの大きさは、固定で良いため、高速な位相調整を必要としない。
なお、アンテナポート713-1~713-Nに対応する物理アンテナの素子間隔等を含む物理アンテナ配列は、アンテナポート714-1~アンテナポート714-Nに対応する物理アンテナの素子間隔等を含む物理アンテナ配列と異なっていても良い。互いの異なるアンテナ配列を有することにより、アンテナポート群713によって形成されるビームと、アンテナポート群714によって形成されるビームとの間の相関を更に下げることができる。
また、本実施の形態4では、2つのアンテナポート群と、2つのアンテナポート群それぞれと接続する2つの直交ビーム固定BF回路と2つの高速アナログ位相調整回路とを有する構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、M個(Mは3以上の整数)のアンテナポート群と、M個のアンテナポート群それぞれと接続するM個の直交ビーム固定BF回路とM個の高速アナログ位相調整回路とを有する構成であっても良い。
M個のアンテナポート群を有する場合、M個のアンテナポート群それぞれにより形成されるビーム間の角度オフセットの差は、N本のビームの隣接するビーム間の角度差の1/Mとなるように、各高速アナログ位相調整回路が角度オフセットを調整しても良い。
なお、本実施の形態4では、2つのアンテナポート群のアンテナポート数が、同一である例を説明したが、本発明はこれに限定されない。2つのアンテナポート群のアンテナポート数、および/または、形成されるビーム数が、互いに異なっていても良い。
また、本実施の形態4では、アナログBF回路709および複数のアンテナポート群(アンテナポート群713および714)を有する送信装置について説明したが、本発明は、これに限定されない。受信装置が、アナログBF回路709および複数のアンテナポート群を有していても良い。例えば、図10に示した受信装置200において、アナログBF回路209が図14のアナログBF回路709に置き換えられ、更に、受信装置200が2つ以上のアンテナポート群を有しても良い。
以上、各実施の形態について説明した。
なお、上記各実施の形態で説明した、アナログBF回路における、入出力ポートの数(例えば、L、N、N、N)は、固定であっても良いし、可変であっても良い。例えば、アナログBF回路において、入力側および/または出力側で間引く等の処理を行っても良い。また、上記各実施の形態のアナログBF回路は、アナログ回路の構成である例を示したが、本発明はこれに限定されず、ビームフォーミング回路は、デジタル回路の構成であっても良い。
また、上記各実施の形態では、物理アンテナとアナログBF回路との間に、アンテナポートが設けられる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、信号変換部(例えば、信号変換部105、212)とアナログBF回路(例えば、アナログBF回路109、209、509、609、709、1209)の間に、アンテナポートが設けられていても良い。
また、アンテナポートから物理アンテナへのマッピングは任意であり、各アンテナポートが物理アンテナと一対一に対応させたり、各アンテナポートが複数の物理アンテナへ接続させたり,各アンテナポートがビームと対応させたり、といったすべての条件を含む。
また、上記各実施の形態では、送信装置が基地局である例について説明したが、ユーザ端末が送信装置の構成を有していても良い。あるいは、基地局とユーザ端末の双方が、各実施の形態において説明した送信装置の構成を有していても良い。
基地局とユーザ端末の双方が、各実施の形態で説明した送信装置の構成を有している場合、基地局とユーザ端末の双方において、高速にビームを切替えることができるため、総当たりでビームを切替ながらディスカバリ信号(および/または参照信号)を送信し、互いに最適なビームを選択することができる。
また、基地局とユーザ端末の双方が、各実施の形態において説明した受信装置の構成を有していても良い。また、上記各実施の形態では、送信装置と受信装置のいずれか一方の構成について説明したが、例えば、基地局および/またはユーザ端末は、各実施の形態で説明した送信装置と受信装置の両方を有する送受信装置であっても良い。
例えば、送受信装置は、複数のアンテナポートを備える送受信装置であって、送受信回路(例えば、信号変換部105および/または信号変換部212)とアンテナポートとの間に、直交ビーム固定BF回路と高速スイッチング回路とを備える。
例えば、送受信回路は、信号送信時に、送信信号処理を施した送信信号を高速スイッチング回路へ出力し、高速スイッチング回路は、直交ビームフォーミング回路が有する複数のポートから少なくとも1つのポートを選択し、選択したポートへ送信信号を出力し、直交ビームフォーミング回路は、選択したポートに対応するビームを形成して、送信信号を送信する。また、例えば、送受信回路は、信号受信時に、高速スイッチング回路から出力される受信信号に受信信号処理を施し、高速スイッチング回路は、直交ビームフォーミング回路が有する複数のポートから少なくとも1つのポートを選択し、選択したポートから受信信号を取得し、直交ビームフォーミング回路は、選択したポートに対応するビームを形成して、受信信号を受信する。
また、上記各実施の形態において、最初に信号の送信に用いられるビーム(候補ビーム)を予め限定しておき、限定された候補ビームを用いてディスカバリ信号を送信しても良い。そして、ユーザ端末が、ディスカバリ信号を受信し、基地局と接続した後に、全ての候補ビームを用いて、再度、最適なビームを探索しても良い。例えば、候補ビームを基地局の正面方向のみに限定したり、あるいは、候補ビームを特定のエリアの方向のみに限定したりしても良い。これにより、隣接する基地局との干渉を低減することができる。
また、各実施の形態にて説明した送信装置を有する基地局(Massive MIMO局)を管理するマクロ基地局(例えば、複数の基地局を管理する集約局)が、ユーザ端末のハンドオーバに関する情報を集約して、データベース化し、データベースに基づいて、複数のMassive MIMO局間におけるハンドオーバを補助しても良い。
(ハードウェア構成)
なお、上記実施の形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本発明の一実施の形態における無線基地局、ユーザ端末、送信装置、受信装置などは、本発明の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図16は、本発明の一実施の形態に係る送信装置及び受信装置のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の送信装置10、50、60、70及び受信装置20、200、1200は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。送信装置10、50、60、70及び受信装置20、200、1200のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサで実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法で、一以上のプロセッサで実行されてもよい。なお、プロセッサ1001は、一以上のチップで実装されてもよい。
送信装置10、50、60、70及び受信装置20、200、1200における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、又は、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、上述のディスカバリ信号生成部101、参照信号生成部102、送信データ生成部103、プリコーディング部104、信号変換部105、212、アナログBF回路109、209、509、609、709、1209、高速スイッチング回路110、210、510、710、1210、直交ビーム固定BF回路111、211、400、511、711-1、711-2、1211、ビーム選択部113、221、プリコーディング行列生成部114、ビーム判定部203、206、チャネル推定部204、217、ポストコーディング行列生成部205、218、ポストコーディング部206、219、データ処理部207、220、分配回路512、部分合成回路1212、高速アナログ位相調整回路612、712-1、712-2などは、プロセッサ1001で実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、送信装置10、50、60、70及び受信装置20、200、1200を構成する少なくとも一部の機能ブロックは、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、上述の通信部202-1~202-N、アンテナポート112-1~112-N、201-1~201-N、208-1~208-N、713-1~713-N、714-1~714-Nなどは、通信装置1004で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、送信装置10、50、60、70及び受信装置20、200、1200は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
(情報の通知、シグナリング)
また、情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
(適応システム)
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
(処理手順等)
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
(基地局の操作)
本明細書において基地局(無線基地局)によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局および/または基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MME(Mobility Management Entity)またはS-GW(Serving Gateway)などが考えられるが、これらに限られない)によって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MMEおよびS-GW)であってもよい。
(入出力の方向)
情報及び信号等は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)に出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
(入出力された情報等の扱い)
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置に送信されてもよい。
(判定方法)
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
(ソフトウェア)
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
(情報、信号)
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナル)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC)は、キャリア周波数、セルなどと呼ばれてもよい。
(「システム」、[ネットワーク])
本明細書で使用する「システム」および「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
(パラメータ、チャネルの名称)
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的なものではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本明細書で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素(例えば、TPCなど)は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
(基地局)
基地局(無線基地局)は、1つまたは複数(例えば、3つ)の(セクタとも呼ばれる)セルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」または「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、および/または基地局サブシステムのカバレッジエリアの一部または全体を指す。さらに、「基地局」、「eNB」、「セル」、および「セクタ」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)、フェムトセル、スモールセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
(端末)
ユーザ端末は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、UE(User Equipment)、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
(用語の意味、解釈)
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。また、補正用RSは、TRS(Tracking RS)、PC-RS(Phase Compensation RS)、PTRS(Phase Tracking RS)、Additional RSと呼ばれてもよい。また、復調用RS及び補正用RSは、それぞれに対応する別の呼び方であってもよい。また、復調用RS及び補正用RSは同じ名称(例えば復調RS)で規定されてもよい。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
上記の各装置の構成における「部」を、「手段」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
無線フレームは時間領域において1つまたは複数のフレームで構成されてもよい。時間領域において1つまたは複数の各フレームはサブフレーム、タイムユニット等と呼ばれてもよい。サブフレームは更に時間領域において1つまたは複数のスロットで構成されてもよい。スロットはさらに時間領域において1つまたは複数のシンボル(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、SC-FDMA(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)シンボル等)で構成されてもよい。
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット、およびシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット、およびシンボルは、それぞれに対応する別の呼び方であってもよい。
例えば、LTEシステムでは、基地局が各移動局に無線リソース(各移動局において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力等)を割り当てるスケジューリングを行う。スケジューリングの最小時間単位をTTI(Transmission Time Interval)と呼んでもよいし、1ミニスロットをTTIと呼んでもよい。
例えば、1サブフレームをTTIと呼んでもよいし、複数の連続したサブフレームをTTIと呼んでもよいし、1スロットをTTIと呼んでもよい。
リソースユニットは、時間領域および周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域では1つまたは複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。また、リソースユニットの時間領域では、1つまたは複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、または1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームは、それぞれ1つまたは複数のリソースユニットで構成されてもよい。また、リソースユニットは、リソースブロック(RB:Resource Block)、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、PRBペア、RBペア、スケジューリングユニット、周波数ユニット、サブバンドと呼ばれてもよい。また、リソースユニットは、1つ又は複数のREで構成されてもよい。例えば、1REは、リソース割当単位となるリソースユニットより小さい単位のリソース(例えば、最小のリソース単位)であればよく、REという呼称に限定されない。
上述した無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、サブフレームに含まれるミニスロットの数、スロットに含まれるシンボルおよびリソースブロックの数、および、リソースブロックに含まれるサブキャリアの数は様々に変更することができる。
本開示の全体において、例えば、英語でのa, an, 及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
(態様のバリエーション等)
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本発明の一態様は、移動通信システムに有用である。
10、50、60、70 送信装置
20、200、1200 受信装置
101 ディスカバリ信号生成部
102 参照信号生成部
103 送信データ生成部
104 プリコーディング部
105、212 信号変換部
106-1~106-L IFFT部
107-1~107-L GI付加部
108-1~108-L DAC
109、209、509、609、709、1209 アナログBF(Beamforming)回路
110、210、510、710、1210 高速スイッチング回路
111、211、400、511、711-1、711-2、1211 直交ビーム固定BF(Beamforming)回路
112-1~112-N、201-1~201-N、208-1~208-N、713-1~713-N、714-1~714-N、アンテナポート
113、221 ビーム選択部
114 プリコーディング行列生成部
202-1~202-N 通信部
203、216 ビーム判定部
204、217 チャネル推定部
205、218 ポストコーディング行列生成部
206、219 ポストコーディング部
207、220 データ処理部
300、310、320、330、340 バトラーマトリックス
301-1~301-4、311-1~311-12、321、331、341 ハイブリッド
302-1、302-2、314-1~314-4 -45°固定位相器
303-1、303-2、315-1~315-4 クロスカップラ
312-1、312-2 -67.5°固定位相器
313-1、313-2 -22.5°固定位相器
332-1、332-2 8分岐バトラーマトリックス
342-1~342-4 4分岐バトラーマトリックス
401 パッチアレーアンテナ給電回路
402 誘電体レンズ
512 分配回路
612、712-1、712-2 高速アナログ位相調整回路
713、714 アンテナポート群
1212 部分合成回路

Claims (6)

  1. 複数のアンテナポートを備える送受信装置であって、
    送受信回路と、
    前記送受信回路と前記アンテナポートの間に直交ビーム固定ビームフォーミング回路と高速スイッチング回路とを備え、
    前記高速スイッチング回路は、前記送受信回路から、L個の送信信号(Lは2以上の整数)を受信し、前記直交ビーム固定ビームフォーミング回路が有するN個のポート(NはL以上の整数)の中からL個のポートを選択し、前記L個の送信信号をそれぞれ前記選択されたL個のポートへ出力
    前記高速スイッチング回路と前記直交ビーム固定ビームフォーミング回路との間に設けられ、前記高速スイッチング回路から出力される送信信号を分岐して前記直交ビーム固定ビームフォーミング回路へ出力し、前記直交ビーム固定ビームフォーミング回路から出力される受信信号を部分合成する、分配・合成回路を有する、
    送受信装置
  2. 前記送受信回路は、信号送信時に、送信信号処理を施した送信信号を前記高速スイッチング回路へ出力し、
    前記高速スイッチング回路は、前記直交ビーム固定ビームフォーミング回路が有する複数のポートから前記L個のポートを選択し、選択したポートへ前記送信信号を出力し、
    前記直交ビーム固定ビームフォーミング回路は、前記選択したポートに対応するビームを形成して、前記送信信号を送信し、
    前記送受信回路は、信号受信時に、前記高速スイッチング回路から出力される受信信号に受信信号処理を施し、
    前記高速スイッチング回路は、前記直交ビーム固定ビームフォーミング回路が有する複数のポートから少なくとも1つのポートを選択し、選択したポートから前記受信信号を取得し、
    前記直交ビーム固定ビームフォーミング回路は、前記選択したポートに対応するビームを形成して、前記受信信号を受信する、
    請求項1に記載の送受信装置。
  3. 前記直交ビーム固定ビームフォーミング回路とアンテナポートとの間に設けられ、複数の送信信号または受信信号に角度オフセットを与える高速アナログ位相調整回路を有し、
    前記送信信号は、送信タイミングに応じて異なる角度オフセットを有するビームを用いて送信される、
    前記受信信号は、受信タイミングに応じて異なる角度オフセットを有するビームを用いて受信される、
    請求項1に記載の送受信装置。
  4. 第1から第M(Mは2以上の整数)の前記直交ビーム固定ビームフォーミング回路と、
    前記第1から第Mの直交ビーム固定ビームフォーミング回路とそれぞれ接続する第1から第Mの高速アナログ位相調整回路と、
    前記第1から第Mの高速アナログ位相調整回路とそれぞれ接続する第1から第Mのアンテナポート群を有し、
    前記高速スイッチング回路は、前記第1から第Mの直交ビーム固定ビームフォーミング回路と接続し、
    前記第1から第Mの高速アナログ位相調整回路は、それぞれ、送信信号または受信信号に第1から第Mの角度オフセットを与える、
    請求項1に記載の送受信装置。
  5. 前記第1の角度オフセットと、前記第2の角度オフセットとの差は、互いに直交するN本のビームの隣接するビーム間の角度差の1/Nである、
    請求項に記載の送受信装置。
  6. 前記第1から第Mのアンテナポート群は、互いに異なる物理アンテナ配列を持つ、
    請求項に記載の送受信装置。
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