JP5018390B2 - 可変シリンダ錠 - Google Patents

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Description

この発明は、例えばスロットマシン等の遊技機に用いられるような可変シリンダ錠に関し、さらに詳しくは鍵の誤回転操作を防止する可変シリンダ錠に関する。
近年、錠本体の鍵穴に鍵を挿入して、該鍵を一方向に回すことにより解錠し、他方向に回すことにより、該鍵の解錠コードに応じた錠本体の解錠コードを設定する可変シリンダ錠が知られている(例えば先行出願の特許文献1参照)。
前記可変シリンダ錠の解錠コードを変更すれば、予め設定されている解錠コードが更新されて、新たな可変シリンダ錠として用いることができる利点がある。具体的には、キー(鍵)を鍵穴に差し込んだ初期位置から右方向に一定角度回転させると解錠され、この解錠位置より鍵を元の初期位置に戻すように一定角度回転させると施錠される。これに対し、鍵を初期位置から反対の左方向に回転させると、施解錠の操作ではなく、解錠コードを設定する操作に切換えられるようになっている。
ところが、鍵を右回転させて解錠するところを誤って左回転させてしまった場合は、解錠コード用に切換えられて、解錠コードの設定が変更されてしまうおそれがあった。また、鍵を左回転させて解錠コードを設定するところを誤って右回転させてしまった場合は、解錠操作に切換えられるという誤操作に伴う不具合な問題を発生させることになる。
このような、鍵の誤回転操作を防止するために、例えば鍵の回転方向を規制する逆回転防止用のカムを取り付けるなどして鍵の回転方向を規制することが考えられる。
しかし、この場合は鍵の回転方向を設定変更する必要がある度に、逆回転防止用のカムを一旦取り外して、反対向きに取り付け直さなければならないという問題が生じていた。
特開2007−77648号
そこでこの発明は、鍵の誤回転操作を防止できるように改善して、信頼性の高い安定した出力を確保できるようにした可変シリンダ錠を提供することを目的とする。
この発明は、錠本体の鍵穴に鍵を挿入して、該鍵を一方向に回すことにより解錠し、他方向に回すことにより、該鍵の解錠コードに応じた錠本体の解錠コードを設定する可変シリンダ錠であって、前記錠本体が施錠された状態にあるとき、前記錠本体の解錠コードを設定する方向に回されるのを該鍵の非挿入部に当接して規制する鍵当接部を備えた錠回転規制部材を設け、前記錠回転規制部材を前記錠本体の前面に対設する構成とした可変シリンダ錠であることを特徴とする。
前記鍵当接部は、鍵の回転規制に際して、鍵穴に挿入されない該鍵の非挿入部に当接して鍵の回転方向を規制する。つまり、鍵穴の外部で鍵の動きを規制することができる。例えば、鍵穴の回転位置が施錠位置にあるときは、その鍵の回転規制方向に鍵当接部を対向させればよい。これより解錠方向に対しては鍵の動きを回転許容し、解錠方向とは逆方向の解錠コード設定方向に対しては鍵当接部によって鍵が回されようとするのを規制することができる。
このほか、鍵を解錠コード設定方向だけに回転許容するように設定するときは、その鍵の回転規制方向に鍵当接部を対向させるように配置すればよい。例えば、施解錠用の錠回転規制部材と解錠コード設定用の錠回転規制部材を使い分けて配設してもよく、鍵当接部の位置を切換えることができる兼用型の錠回転規制部材を配設して構成することもできる。
このように、鍵が誤回転操作される回転方向に対しては、鍵当接部によって回転規制できるので、鍵の誤回転操作を完全に解消できる。よって、鍵を回す操作者は、鍵を安定確実に回すことができる。
前記錠回転規制部材は、鍵当接部が形成されており、該鍵当接部が錠本体の前面に配置できるように対設させるとよい。例えば、キャップ状に設けた錠回転規制部材を錠本体に被嵌して取り付けてもよく、錠本体を取り付ける錠固定壁に錠回転規制部材を固定して取り付けてもよい。
またこの発明は、錠本体の鍵穴に鍵を挿入して、該鍵を一方向に回すことにより解錠し、他方向に回すことにより、該鍵の解錠コードに応じた錠本体の解錠コードを設定する可変シリンダ錠であって、前記錠本体が施錠された状態にあるとき、前記錠本体の解錠コードを設定する方向に回されようとするのを該鍵の非挿入部に当接して規制する第1鍵当接部と、前記錠本体が施錠された状態にあるとき、前記錠本体が解錠する方向に回されようとするのを該鍵の非挿入部に当接して規制する第2鍵当接部と、を有し、前記鍵が回転操作される鍵の非挿入部の回転操作領域を開放させた状態で錠本体の前面に対設される錠回転規制部材を備え、前記錠回転規制部材の対設位置を前記第1鍵当接部と第2鍵当接部との一方の対応位置に回転させて切換える構成とした可変シリンダであることを特徴とする。
前記回転操作領域とは、鍵の非挿入部を回すことができる領域である。具体的には、鍵を縦向きの鍵穴の位置から横向きの鍵穴の位置まで回すことができる場合であれば、その90度の回転操作領域を言う。
前記錠回転規制部材は、錠本体や錠固定壁に着脱して取り付けるようにした場合は、錠本体や錠固定壁に錠回転規制部材を取り付けておくことができる。このほか、錠回転規制部材を後付けできるようにすれば、錠回転規制部材を単独の部材として扱うことができ、製作、管理が容易になり、生産性が高くなる。さらに、錠回転規制部材は、取り付け後においても、鍵穴の前面を開放しているので鍵の挿脱には支障がなく、また回転操作領域は開放されているため、鍵の回転操作を妨げることはない。
ことに、錠回転規制部材は第1鍵当接部と第2鍵当接部とを有しており、1個の錠回転規制部材で2用途の回転規制動作の一方を選択して使用することができる。具体的には、錠回転規制部材を取り付けた後、該錠回転規制部材を回転させることで、該錠回転規制部材の第1鍵当接部と第2鍵当接部の周り止め動作する位置が回転して切換えられる。また、錠回転規制部材は錠本体に被嵌して取り付けてもよく、錠本体を取り付ける錠固定壁に固定して取り付けてもよい。
この発明の態様として、前記錠本体には、該錠本体の前面側に備えられる鍔部と、前記鍔部の周方向に鍵の操作領域設定用に形成された回転ガイド部と、前記回転ガイド部の周方向端部に形成され、左回転使用を規制する左回転規制部及び右回転使用を規制する右回転規制部とを有し、前記錠回転規制部材には、前記回転ガイド部に係合して回転方向にガイドされ、且つ前記左右の回転規制部の何れか一方に当接して回転規制される係合片と、前記係合片との対向面間で前記鍔部を正面側からと背面側からとの前後方向より挟持して鍔部に固定する挟持部とを有して構成することができる。
前記回転ガイド部、左回転規制部及び右回転規制部は、鍔部の周方向に沿って例えば切欠き形成して設けることができる。
前記錠回転規制部材は、錠本体の前面に取り付けたとき、係合片を左回転規制部に当接させて鍵を右回転使用の位置に設定しておけば、解錠の利用のみを可能にした設定状態となり、鍵を操作する場合に解錠操作以外の誤った操作を規制することができる。この位置から操作領域を切換えるために錠回転規制部材を一定量回して、係合片を右回転規制部に当接させて錠回転規制部材を左回転使用の位置に設定すれば、解錠コードの変更操作のみを可能にした設定状態に切換えることができる。よって、この状態で鍵を解錠コードの設定方向に回せば、解錠コードを設定変更することができる。よって、何れの設定状態にあっても誤操作のおそれはなくなる。また、錠回転規制部材は錠本体に被嵌して取り付けてもよく、錠本体を取り付ける錠固定壁に固定して取り付けてもよい。
この発明の態様として、前記錠回転規制部材には、該錠回転規制部材を回転させたとき、前記錠本体の回転規制部に対応した時点で凹凸対応して係合する係合爪を備えて構成することができる。
前記係合爪は、錠回転規制部材を錠本体に被嵌状態に対応させるとき、該錠回転規制部材を錠本体上で回せば、錠回転規制部材の係合爪が錠本体の回転規制部に凹凸対応した時点で、その回転位置が規制されて、施解錠操作領域あるいは解錠コード操作領域を設定する正確な位置に位置決めすることができる。また、回転規制部には係合爪に加えて前記係合片が係合してそれぞれ回転規制されるため、位置決めした被嵌完了後は、外部から錠回転規制部材に回転トルク力が加わっても回転規制されて位置ずれすることがなく、錠本体に一体に固定することができる。また、錠回転規制部材を回転規制部との間で凹凸対応する径方向に弾性変位許容して設けておけば、該錠回転規制部材を錠本体から離脱させる場合に、この係合爪を錠本体から離間させるように弾性変位させることで、係合爪を回転規制部から外して取外すことができる。
この発明の態様として、前記錠回転規制部材には、前記錠本体の前面に開放されている錠回転規制部材の開放空間部を閉鎖する蓋を備えて構成することができる。
前記蓋は、例えば錠回転規制部材に取り付けて設けることができる。そして、この蓋を用いて錠本体の前面の開放空間部を閉鎖することにより、鍵穴及びその周辺の空間部は外部から見えなくなり、外部からの不正行為を防止するのに適した封鎖状態にできる。このため、外部からは可変シリンダ錠の存在が認められなくなり、外部からの不正行為を抑制する効果が得られ、可変シリンダ錠に対するセキュリティ性を高めることができる。
この発明によれば、錠本体の前面に錠回転規制部材を備えることによって、操作者は解錠操作や解錠コード設定操作をする目的で可変シリンダ錠を操作する場合に、鍵の回転操作を間違えなくなる。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて説明する。
図1(A)は可変シリンダ錠11を示す外観斜視図、図1(B)は可変シリンダ錠11に鍵12を挿入した状態を示す外観斜視図、図2は錠本体13と回り止めキャップ14とに分離して示す正面側からの可変シリンダ錠11の分解斜視図、図3は錠本体13と回り止めキャップ14とに分離して示す背面側からの可変シリンダ錠11の分解斜視図である。
前記可変シリンダ錠11は、錠本体13に回り止めキャップ14を連結して一体化することにより、鍵12の誤回転を防止することができる誤回転防止構造を持たせている。該可変シリンダ錠11は、錠本体13の前面に開口されている鍵穴15に鍵12を挿入して、該鍵12を一方向に回すことにより解錠し、他方向に回すことにより、該鍵12の解錠コードに応じた錠本体13の解錠コードを設定するように構成され、錠本来の操作には変わりはなく、回り止めキャップ14を付加することで、鍵12を回す方向の適正化を図っている。
前記錠本体13は筒状体を有し、前面中央部に開口されている鍵穴15が縦向きの位置のとき、施錠された位置(キースイッチOFF)とし、この位置から鍵穴15が略90度回転(図1では右回転)した横向きの位置のとき、解錠された位置(キースイッチON)としている。錠本体13の前面側には円板状の鍔部(フランジ部)17を有しており、該鍔部17の背面側に、鍔部17より小径で奥行きのあるシリンダ本体部18が連設されている。
前記鍔部17には、該鍔部17の背面側に左右一対の回転ガイド部19,20が対称形に配置して備えられている。該回転ガイド部19,20は、鍔部17の周方向に沿って断面L形状に一定長さを切欠いて設けている。
さらに、前記回転ガイド部19,20の周方向の両端部が、該回転ガイド部19,20の回転規制部19a,19b、20a,20bとなり、これらに対応して後述する回り止めキャップ14の可動係合片22及び係合爪23が対設される。
図4(A)は施錠位置の鍵穴の向きを示す可変シリンダ錠の正面図、図4(B)は解錠位置の鍵穴の向きを示す可変シリンダ錠の正面図、図5は図4(A)のa−a線矢視断面図である。
前記回り止めキャップ14は樹脂材により形成され、前記錠本体13の鍔部17を、前面側より覆うことができる開口端面を背面側に備えた円筒状を有している。この円筒状を有する前面側の閉鎖端面の中央部には、鍵12を鍵穴15に挿入したとき、鍵穴15に挿入されない該鍵12の非挿入部12aの回転操作を許容するための開放空間部24と、第1当接面25と、第2当接面26とが形成されている。
前記開放空間部24は、回り止めキャップ14を錠本体13に被嵌した際に、錠本体13の前面の空間領域を円形状に開口して、鍵12の回転操作を妨げないようにしている。この鍵12の施錠と解錠との回転操作を許容する施解錠操作領域A1を開放空間部24としている。そして、この開放空間部24の内周の一部に、後述する第1当接面25と第2当接面26とを形成している。
前記第1当接面25は、開放空間部24の内周の下部右側より垂直に立ち上がらせて設けている。そして、図4(A)に示すように、該第1当接面25は縦向きの鍵穴15に対し、その正面視下部の右側に垂直に平面対向することになる。このため、施錠位置となる縦向きの鍵穴15の位置(初期位置)に鍵12が挿入されたとき、該鍵12の下部右側が第1当接面25に平面対向し、ここに挿入された鍵12は第1当接面25によって、その反対側となる方向の片側の回転(右回転)のみが許容され、他方の回転(左回転)は規制される。いわゆる、可変シリンダ錠11が施解錠操作に設定されている右回転使用状態である。
このように、鍵12の右回転使用時には第1当接面25によって、非挿入部12aが回転操作される施解錠操作領域A1を確保し、鍵12が施解錠操作領域A1外に誤回転操作されるのを防止することができるので、操作者は施解錠操作領域A1内で鍵を正確に回すことができる。
前記第2当接面26は、開放空間部24の内周の右側より水平に突出させて設けている。そして、第2当接面26が使用されるときは、図7(B)に示すように、回り止めキャップ14が解錠コード変更操作の左回転使用状態の向きに回転されて、前記右回転使用の位置とは90度回転した対称位置で逆向きに略同じように使用されることになる(後述)。
さらに、回り止めキャップ14の周方向には、固定係合部21と、可動係合片22と、係合爪23とが備えられている。前記固定係合部21は、回り止めキャップ14の内端面に、凹型状を有する一対を径方向に対向させて配置している。
前記可動係合片22は、回り止めキャップ14の内周面に、前記固定係合部21のそれぞれと前後方向に挟持間隔を隔てて対向する各位置に突出させている。そして、回り止めキャップ14を錠本体13に被嵌するときに、回り止めキャップ14の固定係合部21と可動係合片22との複数対の対向面間で鍔部17を前後方向から挟持して均等に固定するようにしている。また、可動係合片22は突出された自由端側を固定係合部21側に傾斜突出させて、鍔部17を挟持する際の弾性挟持力を高めている。
さらに、可動係合片22は、鍔部17を挟持する際に、先端部が鍔部17の回転ガイド部19,20の切欠き部分に係合するため確実な係合作用が得られる。このため、回り止めキャップ14は錠本体13の鍔部17に安定して取り付けられる。また、回転ガイド部19,20の切り欠かれた周方向における一端部を左回転使用が規制される左回転規制部19a,20aとし、他端部を右回転使用が規制される右回転規制部19b,20bとしている。そして、ここに可動係合片22及び後述する係合爪23が係合して位置決めされることにより回転規制される(図6参照)。
このように、固定係合部21と可動係合片22との対向する一対で鍔部17に対する挟持部27を構成し、該挟持部27に対しては、その両側にスリット28を入れて一部を切り離した弾性対応部29に設けている。該弾性対応部29にはさらに肉抜き穴30を貫通して設けている。これにより、回り止めキャップ14を錠本体13に被嵌して鍔部17に固定する場合に、前記スリット28と肉抜き穴30とで被嵌時における弾性対応部29の弾性変位を容易にして該回り止めキャップ14の円滑な結合を促進している。
前記係合爪23は、回り止めキャップ14の外周面の一部に周面より切り離し、その周方向にレバー状に延出させたものである。そして、先端部を内向きに突出させ、その突出部分を前記回転ガイド部19,20に凹凸対応させて係合させるように設けている。また、回り止めキャップ14を、錠本体13に被嵌した状態で回転させたとき、回り止めキャップ14は錠本体13の外周面に沿って移動し、係合爪23が回転規制部19a,19b、20a,20bに当接した時点で回転規制されて周方向が位置決めされる。
また、係合爪23を径方向に弾性変位許容して設けておけば、回り止めキャップ14を錠本体13から離脱させる場合に、この係合爪23を例えば回転規制部19aから離れる方向に弾性変位させることで、係合爪23は回転規制部19aから外れて取外すことができる。
次に、錠本体13に回り止めキャップ14を被嵌して一体化する際の連結動作について説明する。
図6は回転ガイド部19,20に可動係合片22及び係合爪23が係合される状態を示す説明図、図7(A)は回り止めキャップ14の回転途中の状態を示す可変シリンダ錠11の正面図、図7(B)は回り止めキャップ14を左回転させる状態を示す可変シリンダ錠11の正面図である。
図2及び図3にも示すように、錠本体13の前面側より回り止めキャップ14を対応させて押し込むことにより被せられる。このとき、回り止めキャップ14に配置されている一対の可動係合片22が、錠本体13の周方向両側に配置されている一対の回転ガイド部19,20に対応するように略位置合せして被嵌させる。これにより、可動係合片22が回転ガイド部19,20に係合すると同時に、鍔部17は前面側からの固定係合部21と背面側からの可動係合片22とで挟持された状態に固定される。このような挟持作用が回り止めキャップ14の周方向の2ヶ所で実行されて、錠本体13に回り止めキャップ14が一体に連結される。
続いて、可変シリンダ錠11の使用条件を、施解錠操作か、スロットマシンの確率設定を変更する際の解錠コード操作かの何れかに設定する。例えば、可変シリンダ錠11の使用条件を施解錠操作に設定する場合、図6に示すように、錠本体13に被嵌した回り止めキャップ14を左回転させる。これにより、両側の可動係合片22と係合爪23との3部材が一体となって周方向に同時に回転し、両可動係合片22は左回転規制部19b,20bにそれぞれ当接して、鍵12を右回転使用の位置に設定する。
また、係合爪23も錠本体13の回転規制部19aに凹凸対応した時点で弾性変位して係合し、その回転位置が規制されて、施解錠操作領域A1を設定する位置に回り止めキャップ14を位置決めする。また、左回転規制部19b,20bに回転規制される可動係合片22の回転規制方向と、右回転規制部19aに回転規制される係合爪23の回転規制方向とは相反する回転規制方向のため、回り止めキャップ14が位置決めされた被嵌完了後は、外部から回り止めキャップ14に回転トルク力が加わっても動くことはなく、回り止めキャップ14は錠本体13に一体に固定される。このように設定した場合は、施解錠利用のみを可能にした設定状態となり、鍵12を操作する場合に施解錠操作領域A1に制限され、施解錠操作以外の誤った回転方向の操作を規制することができる。
また、設定変更する場合は、係合爪23を外向きに弾性変位させて、右回転規制部19aより離脱させればよい。この場合は、係合爪23が右回転規制部19aから外れるので、回り止めキャップ14の回転規制が解かれて設定変更用に回すことが可能になる。また、係合爪23の係合作用を外した状態で回り止めキャップ14を引き抜けば、該回り止めキャップ14を錠本体13から取外すことができる。
次に、施解錠操作に設定されている右回転使用の可変シリンダ錠11を、解錠コード操作の左回転使用に設定変更する場合は、回り止めキャップ14を掴んで回すと、上述の右回転使用に設定された状態で係合爪23は鍔部17の外周摺動面に沿って外側に外れ、該係合爪23は右回転規制部19aから外れて規制解除された後、図6に想像線矢印で示すように、回り止めキャップ14は錠本体13上で一定量(図6では90度)右方向に回転される。すると、両側の可動係合片22と係合爪23との3部材が一体となって周方向に同時に回転し、図7(B)に示すように、両可動係合片22は右回転規制部19a,20aにそれぞれ当接して回転規制されると同時に、係合爪23が左回転規制部20bに凹凸対応した時点で係合し、その回転位置が位置決めされて、回り止めキャップ14を左回転使用の位置に設定する。
この場合、回り止めキャップ14は、施解錠操作領域A1(図4参照)の状態から図7(B)に示すように、90度右回転して、解錠コード設定操作領域A2(図7(B)参照)の状態に切り換わる。よって、前記垂直方向の第1当接面25の位置にあったものが90度右回転して左側の水平方向の第1当接面71の位置に移行し、同じく前記水平方向の第2当接面26の位置にあったものが90度右回転して下側の垂直方向の第2当接面72の位置に移行する。
このため、解錠コード設定位置となる縦向きの鍵穴15の位置に鍵12が挿入されたとき、該鍵12の下部左側が第2当接面72に平面対向し、ここに挿入された鍵12は第2当接面72によって、その反対側となる方向の片側の回転(左回転)のみが許容され、他方の回転(右回転)は規制される。これにより、解錠コードの変更操作のみを可能にした設定状態に切換えることができる。よって、この状態で鍵12を挿入して解錠コード設定方向(左回転方向)に回せば、解錠コードを設定変更する操作に移ることができる。
次に、セキュリティ性を高めた回り止めキャップについて説明する。
図8は錠本体13の前面に開口されている開放空間部24を蓋81で閉鎖した状態を示す可変シリンダ錠の外観斜視図、図9は蓋81を備えた回り止めキャップ82と錠本体13との対応状態を示す可変シリンダ錠の分解斜視図である。
ここで、蓋81を備えた回り止めキャップ82は、前記した蓋81を備えていない回り止めキャップ14と比較して、蓋81の有無が異なるだけであり、他の構成は同じであるため、同一の部分の説明についてはその説明を省略し、異なる蓋81の部分の構成についてのみ説明する。
前記蓋81は、回り止めキャップ82に回動自由に軸支して取り付けることができる。該蓋81は軸支される軸支部83を一端に有し、他端に円盤状の蓋体84と蓋取手85とを備えて構成される。
前記回り止めキャップ82側の軸支部83は、該回り止めキャップ82の係合爪23と周方向に180度異なる対向位置に割り溝状の軸支空間部86を形成し、ここに蓋81の軸部(図外)が軸支されることにより、円盤状の蓋体84が、回り止めキャップ82の中央部の開放空間部24に向けて開閉自由に設けられている。
前記蓋体84は開放空間部24の開放形状に対応する形を有して設けられ、閉鎖時に該開放空間部24を略完全に閉鎖して封鎖することができる。また、蓋体84の外面にU字形に突出した蓋取手85を突設させて、操作者により蓋体84を自由に開閉操作できるようにしている。
そして、この蓋81を用いて開放空間部24を閉鎖した場合は、鍵穴15及びその周辺は閉鎖されて外部から見えなくなり、外部からの不正行為を防止するのに適した封鎖状態にすることができる。このため、外部からは可変シリンダ錠11の存在が認められなくなり、外部からの不正行為を抑制する効果が得られ、この結果、可変シリンダ錠11に対するセキュリティ性を高めることができる。
上述のように、回り止めキャップを錠本体に被嵌することによって、操作者は施解錠操作や解錠コード操作を設定する際に、可変シリンダ錠の鍵の回転操作を間違えなくなる。また、錠本体に回り止めキャップを後付けして用いることができるので製作、管理が容易になり、生産性が向上する。
この発明の構成と、上述の実施例の構成との対応において、
この発明の鍵当接部、第1鍵当接部、第2鍵当接部は、実施例の第1当接面25,71と第2当接面26,72に対応し、
以下同様に、
錠回転規制部材は、回り止めキャップ14に対応するも、この発明は請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、上述の一実施例の構成のみに限定されるものではない。例えば、可変シリンダ錠11を遊技機の施解錠操作及び確率設定等に適用できるほか、自動取引装置などにも適用できる。
さらに、回り止めキャップ14を着脱自在に取り付け、さらに第1当接面25,71と第2当接面26,72当接面の位置を切換え可能に回転自由に取り付けているが、その取付例の一例として実施例では回り止めキャップ14を錠本体13に被嵌して取り付けた構造を示したが、これに限らず、回り止めキャップ14を錠固定壁に着脱自在に、且つ回転自由にして取り付けることもできる。
(A)は可変シリンダ錠を示す外観斜視図、(B)は可変シリンダ錠に鍵を挿入した状態を示す外観斜視図。 錠本体と回り止めキャップとに分離して示す正面側からの可変シリンダ錠の分解斜視図。 錠本体と回り止めキャップとに分離して示す背面側からの可変シリンダ錠の分解斜視図。 (A)は施錠位置の鍵穴の向きを示す可変シリンダ錠の正面図、(B)は解錠位置の鍵穴の向きを示す可変シリンダ錠の正面図。 図4(A)のa−a線矢視断面図。 回転ガイド部に可動係合片及び係合爪が係合される状態を示す説明図。 (A)は回り止めキャップの回転途中の状態を示す可変シリンダ錠の正面図、(B)は回り止めキャップを左回転させる状態を示す可変シリンダ錠の正面図。 錠本体の前面に開口されている開放空間部を蓋で閉鎖した状態を示す可変シリンダ錠の外観斜視図。 蓋を備えた回り止めキャップと錠本体との対応状態を示す可変シリンダ錠の分解斜視図。
符号の説明
11…可変シリンダ錠
12…鍵
12a…非挿入部
13…錠本体
14,82…回り止めキャップ
19,20…回転ガイド部
19a,19b,20a,20b…回転規制部
21…固定係合部
22…可動係合片
23…係合爪
24…開放空間部
25,71…第1当接面
26,72…第2当接面
81…蓋
A1…施解錠操作領域
A2…解錠コード設定操作領域

Claims (5)

  1. 錠本体の鍵穴に鍵を挿入して、該鍵を一方向に回すことにより解錠し、他方向に回すことにより、該鍵の解錠コードに応じた錠本体の解錠コードを設定する可変シリンダ錠であって、
    前記錠本体が施錠された状態にあるとき、前記錠本体の解錠コードを設定する方向に回されるのを該鍵の非挿入部に当接して規制する鍵当接部を備えた錠回転規制部材を設け、
    前記錠回転規制部材を前記錠本体の前面に対設する構成とした
    可変シリンダ錠。
  2. 錠本体の鍵穴に鍵を挿入して、該鍵を一方向に回すことにより解錠し、他方向に回すことにより、該鍵の解錠コードに応じた錠本体の解錠コードを設定する可変シリンダ錠であって、
    前記錠本体が施錠された状態にあるとき、前記錠本体の解錠コードを設定する方向に回されようとするのを該鍵の非挿入部に当接して規制する第1鍵当接部と、
    前記錠本体が施錠された状態にあるとき、前記錠本体が解錠する方向に回されようとするのを該鍵の非挿入部に当接して規制する第2鍵当接部と、
    を有し、前記鍵が回転操作される鍵の非挿入部の回転操作領域を開放させた状態で錠本体の前面に対設される錠回転規制部材を備え、
    前記錠回転規制部材の対設位置を前記第1鍵当接部と第2鍵当接部との一方の対応位置に回転させて切換える構成とした
    可変シリンダ錠。
  3. 前記錠本体には、
    該錠本体の前面側に備えられる鍔部と、
    前記鍔部の周方向に鍵の操作領域設定用に形成された回転ガイド部と、
    前記回転ガイド部の周方向端部に形成され、左回転使用を規制する左回転規制部及び右回転使用を規制する右回転規制部とを有し、
    前記錠回転規制部材には、
    前記回転ガイド部に係合して回転方向にガイドされ、且つ前記左右の回転規制部の何れか一方に当接して回転規制される係合片と、
    前記係合片との対向面間で前記鍔部を正面側からと背面側からとの前後方向より挟持して鍔部に固定する挟持部とを有する
    請求項1または2に記載の可変シリンダ錠。
  4. 前記錠回転規制部材には、
    該錠回転規制部材を回転させたとき、前記錠本体の回転規制部に対応した時点で凹凸対応して係合する係合爪を備えた
    請求項1、2または3に記載の可変シリンダ錠。
  5. 前記錠回転規制部材には、
    前記錠本体の前面に開放されている錠回転規制部材の開放空間部を閉鎖する蓋を備えた
    請求項1〜4の何れか1つに記載の可変シリンダ錠。
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