JP4801747B2 - 摘み回転式錠装置 - Google Patents
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Description
一方、キーによる本施錠と、キーを用いずに簡易的に施錠する、いわゆる仮施錠とを行うことを可能とした構成の錠装置がある(特許文献2参照)。これは、ロータを収容するロータケースが、扉に固定される固定ケースに対して所定角度範囲で回転自在に収容されている。固定ケースに対してロータケースを閉扉位置へ回転させることで、ロータケースと一体回転する係止部材が相手部材に係合して仮施錠状態になり、解錠位置へ逆回転させることで解錠状態となる。したがって、キーを用いずに、解錠状態と仮施錠状態との間の操作が可能である。また、キーを用いてロータを仮施錠状態の回転位置からさらに回転操作することにより、ロータケースを固定ケースに固定して回転不能とすることで本施錠状態となるものである。さらに、本施錠状態からキーを用いて逆方向へ回転操作することで、仮施錠状態を経て解錠状態へと操作可能である。
したがって、この出願に係る発明は、止め金と固定枠との係合、離脱、すなわち開扉、閉扉はロータケースの摘みの回転操作のみによって行い、ロータケースと固定ケースとの係合、離脱、すなわち施錠、解錠はキー操作によって行うようにした、小型で構造簡易な摘み回転式錠装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するためのこの出願に係る摘み回転式錠装置は、扉61に固定される固定ケース1と、この固定ケース1内に開扉位置と閉扉位置との間で所定回転角度相対回転可能、軸方向移動不可能に挿入されるロータケース2と、このロータケース2内に挿入されキー操作により施錠位置と解錠位置との間で所定回転角度相対回転可能なロータ3と、ロータ3をロータケース2から抜け止めすると共に、ロータ3の相対回転角度を規制する規制面を有するストッパプレート4とを具備する。
固定ケース1は、大内径部11と、小内径部12と、両者間に形成される環状の摺動面13を有するほぼ円筒状で、前縁の内周側にロックボール28の一部を受け入れる玉受け凹部14を有する。環状の摺動面13は、大内径部11の軸方向後端面である。小内径部12の外周に、環状の摺動面13から後方途上まで軸方向に延びるようにばね受け溝15が形成される。このばね受け溝15内には、デテントボール16と、このデテントボール16を前方に付勢するばね17とが収容される。
ロータケース2は、固定ケース1内に挿入されるほぼ円筒状の挿通部18と、固定ケース1の前方に露出するように配置される円筒状のロータ収容部19と、ロータ収容部19の外周に形成される回転操作用の摘み部20と、固定ケース1の後端から突出して止め金25が固定される突出部24とを具備する。挿通部18は、ロータ収容部19の後部に連続して内部にロータ3の後部を受ける受け入れ空間29を有する大径部22と、段部を介してこの大径部の後部に連続する小径部23と、大径部22の外周から受け入れ空間29へ貫通してロックボール28を半径方向に移動可能なボール貫通部30と、大径部22の軸方向後端面である環状の摺動面26と、この摺動面26に所定の相対回転角度離れて形成される複数のデテント溝27とを具備する。
ロータ3は、錠機構を内蔵するほぼ円柱状の本体33と、この本体33の後部に設けられる制御突部34とを具備し、ロータケース2のロータ収容部19内に施錠位置と解錠位置との間で所定角度相対回転可能で、軸方向には移動不可能に挿入され、常時は本体33の半径方向外側へ突出するタンブラ36によりロータケース2に固定され、キー挿入孔35へのキーの挿入によりタンブラ36を引っ込めて施錠位置と解錠位置との間の回転が許容される。本体33の外周には、施錠位置においてロックボール28をロータケース2のボール貫通部30内で半径方向外側へ押し上げて、ロックボール28の一部を固定ケース1の玉受け凹部14内に嵌め込むことにより、固定ケース1とロータケース2との相対回転を阻止するようにロックボール28を配置する円周面37と、解錠位置においてロックボール28を落とし込んで固定ケース1とロータケース2との相対回転を許容するようにロックボール28を配置する玉落とし凹部38が形成される。
ストッパプレート4は、固定ケース1の内側に配置され、ロータケース2とロータの制御突部34との間に介在してロータ3を軸方向に抜け止めすると共に、ロータ3の相対回転角度を規制する規制面45,46を有する。
また、固定ケース1は、ロータケース2の大径部22を受け入れる大内径部11と、小径部23を受け入れる小内径部12と、環状の摺動面13と、ばね受け溝15とを具備する。環状の摺動面13は、大内径部11の軸方向後端面であり、ロータケース2の環状の摺動面26と摺接する。ばね受け溝15は、小内径部12の外周に、環状の摺動面13から後方途上まで軸方向に延びるように形成される。このばね受け溝内には、デテントボール16と、このデテントボール16をロータケース2の摺動面26に向かって転動自在に圧接させる付勢ばね17とが収容される。ロータケース2のデテント溝27と固定ケース1のばね受け溝15は、ロータケース2の開扉位置と閉扉位置において、デテントボール16がデテント溝27に落ち込む相対位置関係にあるように配置される。
このため、ロータ3が解錠位置にあるときに、ロータケース2を回転操作して止め金25を、扉61が取り付けられる固定枠に係合又は離脱させることができる。
2 ロータケース
3 ロータ
4 ストッパプレート
5 固定ケース本体
6 固定用フランジ
7 規制突起
8 ねじ部
9 フラット部
10 固定用ナット
11 大内径部
12 小内径部
13 環状の摺動面
14 玉受け凹部
15 ばね受け溝
16 デテントボール
17 付勢ばね
18 挿通部
19 ロータ収容部
20 摘み部
21 鍔部
22 大径部
23 小径部
24 突出部
25 止め金
26 環状の摺動面
27 デテント溝
28 ロックボール
29 受け入れ空間
30 ボール貫通部
31 環状凹部
32 ガイド溝
33 ロータの本体
34 制御突部
35 キー挿入孔
36 タンブラ
37 円周面
38 玉落とし凹部
39 大円柱部
40 小円柱部
41 段部
42 段部
43 挿入スリット
44 摺動面
45 規制面
46 規制面
47 ガイド溝の一端
48 ガイド溝の他端
49 スペーサ
50 ボルト
51 角凹部
52 角軸部
61 扉
62 取付孔
Claims (2)
- ほぼ円筒状で、前縁の内周側にロックボールの一部を受け入れる玉受け凹部を有し、扉に固定される固定ケースと、
この固定ケース内に開扉位置と閉扉位置との間で所定角度相対回転可能で軸方向移動不可能に挿入されるほぼ円筒状の挿通部と、固定ケースの前方に露出するほぼ円筒状のロータ収容部と、このロータ収容部の外周に形成される回転操作用の摘み部と、挿通部の後部に設けられ固定ケースの後端から突出して端部に止め金が固定される突出部とを有するロータケースと、
錠機構を内蔵するほぼ円柱状の本体とこの本体の後部に設けられる突出部とを具備し、前記ロータケースのロータ収容部内に施錠位置と解錠位置との間で所定角度相対回転可能で軸方向には移動不可能に挿入され、常時は本体の半径方向外側へ突出するタンブラによりロータケースに固定され、キー挿入孔へのキーの挿入によりタンブラを引っ込めて施錠位置と解錠位置との間の回転が許容されるロータと、
固定ケースの内側に配置され、前記ロータケースとロータの制御突部との間に介在してロータを軸方向に抜け止めすると共に、ロータの相対回転角度を規制する規制面を有するストッパプレートとを具備し、
前記ロータケースの挿通部は、ロータ収容部の後部に連続して内部に前記ロータの後部を受ける受け入れ空間を有する大径部と、段部を介してこの大径部の後部に連続する小径部と、大径部の外周から受け入れ空間へ貫通して前記ロックボールを半径方向に移動可能なボール貫通部と、大径部の軸方向後端面である環状の摺動面と、この摺動面に所定の相対回転角度離れて形成される複数のデテント溝とを具備し、
前記固定ケースは、前記ロータケースの大径部を受け入れる大内径部と、小径部を受け入れる小内径部と、大内径部の軸方向後端面でありロータケースの環状の摺動面と摺接する環状の摺動面と、小内径部の外周に摺動面から後方途上まで軸方向に延びるように形成されるばね受け溝とを具備し、
前記ロータ本体の外周には、施錠位置において前記ロックボールを前記ロータケースのボール貫通部内で半径方向外側へ押し上げてロックボールの一部を前記固定ケースの玉受け凹部内に嵌め込むことにより固定ケースとロータケースとの相対回転を阻止するようにロックボールを配置する円周面と、解錠位置において前記ロックボールを落とし込んで前記固定ケースとロータケースとの相対回転を許容するようにロックボールを配置する玉落とし凹部とを具備し、
前記ロータケースのデテント溝と前記固定ケースのばね受け溝は、ロータケースの開扉位置と閉扉位置においてデテントボールがデテント溝に落ち込む相対位置関係にあるように配置され、
前記ロータが解錠位置にあるとき、前記摘み部によりロータケースを回転操作して、前記止め金を扉が取り付けられる固定枠に係合又は離脱させることを特徴とする摘み回転式錠装置。 - 前記ロータケースの大径部に、外周から前記ロータの制御突部に到達する挿入スリットが形成され、
前記ストッパプレートは、前記ロータケースの挿入スリットに抜き差し自在に構成され、挿入方向を表裏反転させることにより、前記ロータの回転方向を左右反転させることができる規制面を具備することを特徴とする請求項1に記載の摘み回転式錠装置。
Priority Applications (1)
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JP2009029513A JP4801747B2 (ja) | 2009-02-12 | 2009-02-12 | 摘み回転式錠装置 |
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Family Applications (1)
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JP2009029513A Active JP4801747B2 (ja) | 2009-02-12 | 2009-02-12 | 摘み回転式錠装置 |
Country Status (1)
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2009
- 2009-02-12 JP JP2009029513A patent/JP4801747B2/ja active Active
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