JP5018345B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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本発明は、例えば直流電圧を所定電圧に変換するハーフブリッジコンバータ等のスイッチング電源装置に関する。
図3は基本的なハーフブリッジコンバータ内部の概略構成を示す回路構成図である。
図3に示すハーフブリッジコンバータ100は、直流電源Eの一端及び他端間に接続したコンデンサC1と、直流電源Eの一端及び他端間に接続した第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2の直列回路と、直流電源Eの一端及び他端間に接続した第1電圧分割用コンデンサC3及び第2電圧分割用コンデンサC4の直列回路と、一次巻線T1及び、センタータップ方式の二次巻線T2で構成し、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2間の相互接続中点A1を一次側の一次巻線T1の一端に、第1電圧分割用コンデンサC3及び第2電圧分割用コンデンサC4間の相互接続中点A2を一次巻線T1の他端に接続する出力トランスTと、二次巻線T2の一端及び他端に夫々接続する第1整流ダイオードD1及び第2整流ダイオードD2と、第1整流ダイオードD1及び第2整流ダイオードD2のカソード側に接続した平滑チョークコイルL2と、この平滑チョークコイルL2の一端及び二次巻線T2の中点A3に接続するコンデンサC2と、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2を交互にON/OFF駆動する駆動制御回路101とを有している。
出力トランスTは、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2を交互にON/OFF駆動することで、一次巻線T1側の励磁インダクタンスL1に流れる励磁電流IL1に応じて、二次巻線T2に所定電圧の交流成分を誘起するものである。
尚、第1スイッチング素子Q1は、電界効果トランジスタ(FET)で構成し、寄生ダイオードDQ1及び寄生コンデンサCQ1を備え、第2スイッチング素子Q2も同様に、寄生ダイオードDQ2及び寄生コンデンサCQ2を備えているものとする。
次に基本的なハーフブリッジコンバータ100の基本動作について説明する。図4はハーフブリッジ100の基本動作を端的に示すタイミングチャートである。
駆動制御回路101は、第2スイッチング素子Q2のOFF中に第1スイッチング素子Q1をON駆動した場合、直流電源E→第1スイッチング素子Q1→相互接続中点A1→励磁インダクタンスL1及び一次巻線T1→相互接続中点A2→第2電圧分割用コンデンサC4→直流電源Eの経路で電流が流れることになる。
その結果、図4に示すように第1スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電圧Q1Vdsは0(V)、第2スイッチング素子Q2のドレイン・ソース間電圧Q2Vdsは直流電源EのVin(V)相当のため、励磁インダクタンスL1に流れる励磁電流IL1が徐々にプラス方向に上昇することになる。
出力トランスTの二次巻線T2では、励磁インダクタンスL1の励磁電流IL1の上昇に応じて誘起電圧が発生し、この交流成分の誘起電圧を第1整流ダイオードD1で整流し、この整流した誘起電圧を平滑チョークコイルL2で平滑化して出力電流として第1直流電流Id1を出力し、コンデンサC2に充電することになる。この際、第2直流電流Id2はゼロである。
次に駆動制御回路101は、第1スイッチング素子Q1をONからOFFした場合、第2スイッチング素子Q2もOFF中であることから、第1スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電圧Q1VdsもVin/2(V)、第2スイッチング素子Q2のドレイン・ソース間電圧Q2VdsもVin/2(V)となるため、励磁インダクタンスL1に蓄積した励磁エネルギの放出に応じて第1還流電流IL1が発生する。
また、平滑チョークコイルL2では、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2がOFFした場合、平滑チョークコイルL2に蓄積した励磁エネルギの放出に応じて第2還流電流IL2が発生し、平滑チョークコイルL2→コンデンサC2→二次巻線T2の中点A3→二次巻線T2→第1整流ダイオードD1→平滑チョークコイルL2の経路と、平滑チョークコイルL2→コンデンサC2→二次巻線T2の中点A3→二次巻線T2→第2整流ダイオードD2→平滑チョークコイルL2の経路とに第2還流電流IL2が流れることになる。
また、一次巻線T1側の励磁インダクタンスL1は、蓄積した励磁エネルギの放出に応じて第1還流電流IL1が出力トランスT経由で第2整流ダイオードD2側に流れ込み、第2整流ダイオードD2には第1還流電流IL1+第2還流電流IL2が流れ込むことになる。
その後、駆動制御回路101は、第1スイッチング素子Q1のOFF中に第2スイッチング素子Q2をON駆動した場合、直流電源E→第1電圧分割用コンデンサC3→相互接続中点A2→励磁インダクタンスL1及び一次巻線T1→相互接続中点A1→第2スイッチング素子Q2→直流電源Eの経路で電流が流れることになる。
その結果、図4に示すように第2スイッチング素子Q2のドレイン・ソース間電圧Q2Vdsは0(V)、第1スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電圧Q1Vdsは直流電源EのVin(V)相当のため、励磁インダクタンスL1に流れる励磁電流IL1が徐々にマイナス方向に上昇することになる。
出力トランスTの二次巻線T2では、励磁インダクタンスL1の励磁電流IL1のマイナス方向の上昇に応じて誘起電圧が発生し、この交流成分の誘起電圧を第2整流ダイオードD2で整流し、この整流した交流成分を平滑チョークコイルL2で平滑化して出力電流として第2直流電流Id2を出力し、コンデンサC2に充電することになる。この際、第1直流電流Id1はゼロである。
次に駆動制御回路101は、第2スイッチング素子Q2をONからOFFした場合、第1スイッチング素子Q1もOFF中であることから、第2スイッチング素子Q2のドレイン・ソース間電圧Q2VdsもVin/2(V)、第1スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電圧Q1VdsもVin/2(V)となるため、励磁インダクタンスL1に蓄積した励磁エネルギの放出に応じて第1還流電流IL1が発生する。
また、平滑チョークコイルL2は、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2がOFFした場合、平滑チョークコイルL2に蓄積した励磁エネルギの放出に応じて第2還流電流IL2が発生し、平滑チョークコイルL2→コンデンサC2→二次巻線T2の中点A3→二次巻線T2→第1整流ダイオードD1→平滑チョークコイルL2の経路と、平滑チョークコイルL2→コンデンサC2→二次巻線T2の中点A3→二次巻線T2→第2整流ダイオードD2→平滑チョークコイルL2の経路とに第2還流電流IL2が流れることになる。
また、一次巻線T1側の励磁インダクタンスL1は、蓄積した励磁エネルギの放出に応じて第1還流電流IL1が出力トランスT経由で第1整流ダイオードD1に流れ込み、第1整流ダイオードD1には第1還流電流IL1+第2還流電流IL2が流れ込むことになる。
従って、従来のハーフブリッジコンバータ100によれば、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2を交互にON/OFF駆動することで、励磁インダクタンスL1の励磁電流IL1に応じて出力トランスT1の二次巻線T2に交流成分の誘起電圧を発生し、この誘起電圧を整流及び平滑化することで所望の出力電流として第1直流電流Id1及び第2直流電流Id2を得ることができる。
しかしながら、このような従来のハーフブリッジコンバータ100によれば、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2を交互にON/OFF駆動することで、励磁インダクタンスL1の励磁電流IL1に応じて出力トランスTの二次巻線T2に交流成分の誘起電圧を発生し、この誘起電圧を整流及び平滑化することで所望の直流電流を得るようにしたが、例えば第1スイッチング素子Q1がON駆動する際、その寄生コンデンサCQ1の寄生容量があることから、ドレイン・ソース間電圧Q1Vdsがゼロボルト状態を維持することができないため、スイッチング損失が発生してしまう。尚、第2スイッチング素子Q2がON駆動する際も、その寄生コンデンサCQ2の寄生容量でドレイン・ソース間電圧Q2Vdsがゼロボルト状態を維持できず、スイッチング損失が生じてしまう。
そこで、このようなスイッチング損失を軽減するために、例えば第1スイッチング素子Q1がON駆動する際、第1スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電圧Q1Vdsをゼロボルト状態に維持し、第1スイッチング素子Q1のON駆動時のスイッチング損失を大幅に軽減したゼロボルトスイッチング方式を採用したものが広く知られている(例えば特許文献1参照)。
従来、このようなゼロボルトスイッチング方式を採用したハーフブリッジコンバータとしては、直流電源の一端及び他端間に接続した第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子の直列回路と、直流電源の一端及び他端間に接続した第1電圧分割用コンデンサ及び第2電圧分割用コンデンサの直列回路と、一次巻線及び二次巻線で構成し、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子間の相互接続中点を一次巻線の一端に、第1電圧分割用コンデンサ及び第2電圧分割用コンデンサ間の相互接続中点を一次巻線の他端に接続する出力トランスと、二次巻線の両端に接続した整流回路と、この整流回路に接続した平滑チョークコイルと、この平滑チョークコイルの一端及び整流回路の一端に接続する平滑コンデンサと、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子を交互にON/OFF駆動する駆動制御回路とを有するハーフブリッジコンバータ等のスイッチング電源装置であって、第1電圧分割用コンデンサ及び第2電圧分割用コンデンサ間の相互接続中点及び一次巻線間に接続する共振用インダクタンス及び共振用コンデンサで構成する並列共振回路を配置し、この並列共振回路の共振動作を利用して、例えば第1スイッチング素子(第2スイッチング素子)のON駆動時に第1スイッチング素子(第2スイッチング素子)の寄生容量に逆方向の共振電流を流し、第1スイッチング素子(第2スイッチング素子)のソース・ドレイン間電圧をゼロボルトにし、第1スイッチング素子(第2スイッチング素子)のON駆動時に発生する電力損失を解消するゼロボルトスイッチングを実現するものである。
特開2000−125560号公報(段落番号「0002」〜「0005」及び図5参照)
しかしながら、上記特許文献1のハーフブリッジコンバータ等のスイッチング電源装置によれば、共振用コンデンサ及び共振用インダクタンスの並列共振回路の共振動作を使用してゼロボルトスイッチングを実現したものであるが、例えば第1スイッチング素子(第2スイッチング素子)のON駆動時に寄生容量を回生する方向の共振電流が流すためには、共振用インダクタンスの所定インダクタンス値を確保する必要があるが、インダクタンス値にバラツキのある安価な共振用インダクタンスを使用することはできず、所定インダクタンス値を安定して得ることができる高精度の高価な共振用インダクタンスを確保する必要がある。
さらに、上記特許文献1のスイッチング電源装置によれば、共振用コンデンサ及び共振用インダクタンスの並列共振回路の共振動作を使用してゼロボルトスイッチングを実現したものであるが、降圧の場合、入力電圧が高圧であることから、容量に比較して共振用インダクタンスに流れる共振電流が小さく、インダクタンス値を上げるために外部にインダクタンスを別途設ける必要がある。
そこで、本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、共振用インダクタンス等の共振回路を要することなく、低コストでゼロボルトスイッチングを確実に実現するスイッチング電源装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明のスイッチング電源装置は、電源の一端及び他端間に接続した第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、前記電源の一端及び他端間に接続した第1電圧分割用コンデンサ及び第2電圧分割用コンデンサと、前記第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子間の相互接続中点及び、前記第1電圧分割用コンデンサ及び第2電圧分割用コンデンサ間の相互接続中点に接続すると共に、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を交互にON/OFF駆動することで、一次側の一次巻線の励磁電流に応じて二次側のセンタータップ方式の二次巻線に所定電圧の交流を誘起する出力トランスと、前記二次巻線に誘起した所定電圧の交流を整流して直流出力する整流回路とを有するスイッチング電源装置であって、前記二次巻線の中点及び前記整流回路間の接続を遮断するスイッチ手段と、このスイッチ手段にて前記二次巻線の中点及び前記整流回路間の接続遮断時に、前記整流回路内部で発生する二次側還流電流を還流する電流還流手段とを有し、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の内、一方のスイッチング素子のOFF直後に発生する一次側で発生する一次側還流電流が前記二次巻線に漏れないように、前記スイッチ手段にて前記二次巻線の中点及び前記整流回路間の接続を遮断し、前記一次側還流電流を他方のスイッチング素子に供給することで、同スイッチング素子の寄生容量を放電して同スイッチング素子の端子間電圧をゼロボルトにするようにした。
また、本発明のスイッチング電源装置は、上記本発明のスイッチング電源装置の構成において、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の内、一方のスイッチング素子のOFF直後に発生する一次側還流電流が前記二次巻線に漏れないように、前記スイッチ手段にて前記二次巻線の中点及び前記整流回路間の接続を遮断し、前記一次側還流電流を他方のスイッチング素子に供給することで、同スイッチング素子の寄生容量を放電して同スイッチング素子の端子間電圧をゼロボルトにした後、同スイッチング素子をONするようにした。
また、本発明のスイッチング電源装置は、上記本発明のスイッチング電源装置の構成において、前記一次側還流電流の電荷量は、前記スイッチング素子の寄生容量よりも大きいことにした。
また、本発明のスイッチング電源装置は、上記本発明のスイッチング電源装置の構成において、前記第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子は、電界効果トランジスタで構成し、前記端子間電圧は、ソース及びドレイン間の端子間電圧に相当するようにした。
上記のように構成された本発明のスイッチング電源装置によれば、前記二次巻線の中点及び前記整流回路の接続を遮断するスイッチ手段と、このスイッチ手段にて前記二次巻線の中点及び前記整流回路間の接続遮断時に、前記整流回路内部で発生する二次側還流電流を還流する電流還流手段とを有し、前記第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子の内、一方のスイッチング素子のOFF直後に一次側で発生する一次側還流電流が前記二次巻線に漏れないように、前記スイッチ手段にて前記二次巻線の中点及び前記整流回路間の接続を遮断し、前記一次側還流電流を他方のスイッチング素子に供給することで、同スイッチング素子の寄生容量を放電して同スイッチング素子の端子間電圧をゼロボルトにするようにしたので、従来のような共振用インダクタンスで構成する共振回路を使用しなくても、低コストで安定したゼロボルトスイッチングを実現することができる。
また、本発明のスイッチング電源装置によれば、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の内、一方のスイッチング素子のOFF直後に発生する一次側還流電流が二次巻線に漏れないように、前記スイッチ手段にて前記二次巻線の中点及び前記整流回路間の接続を遮断し、前記一次側還流電流を他方のスイッチング素子に供給することで、同スイッチング素子の寄生容量を放電して同スイッチング素子の端子間電圧をゼロボルトにした後、同スイッチング素子をONするようにしたので、スイッチング素子のスイッチング損失を大幅に軽減することができる。
また、本発明のスイッチング電源装置によれば、前記一次側還流電流の電荷量が、前記スイッチング素子の寄生容量よりも大きくしたので、安定したゼロボルトスイッチングを実現することができる。
また、本発明のスイッチング電源装置によれば、前記第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子が電界効果トランジスタで構成し、前記端子間電圧は、ソース及びドレイン間の端子間電圧に相当するようにしたので、安定したゼロボルトスイッチングを実現することができる。
以下、図面に基づいて本発明のスイッチング電源装置に関わる実施の形態を示すハーフブリッジコンバータについて説明する。図1は本実施の形態を示すハーフブリッジコンバータ内部の概略構成を示すブロック図である。尚、図3に示すハーフブリッジコンバータ100と同一の構成については同一符号を付すものとする。
図1に示すハーフブリッジコンバータ1は、直流電源Eの一端及び他端間に接続したコンデンサC1と、直流電源Eの一端及び他端間に接続した第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2の直列回路と、直流電源Eの一端及び他端間に接続した第1電圧分割用コンデンサC3及び第2電圧分割用コンデンサC4の直列回路と、一次巻線T1及び、センタータップ方式の二次巻線T2で構成し、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2間の相互接続中点A1を一次側の一次巻線T1の一端に、第1電圧分割用コンデンサC3及び第2電圧分割用コンデンサC4間の相互接続中点A2を一次巻線T1の他端に接続する出力トランスTと、二次巻線T2の一端及び他端に夫々接続する第1整流ダイオードD1及び第2整流ダイオードD2と、第1整流ダイオードD1及び第2整流ダイオードD2のカソード側に接続した平滑チョークコイルL2と、この平滑チョークコイルL2の一端及び二次巻線T2の中点A3に接続するコンデンサC2とを有し、二次巻線T2の中点A3及びコンデンサC2間の接続を遮断する第3スイッチング素子Q3と、第3スイッチング素子Q3にて二次巻線T2の中点A3及びコンデンサC2間の接続遮断時に、平滑チョークコイルL2の励磁エネルギに相当する第2還流電流IL2を平滑チョークコイルL2に還流する還流ダイオードD3と、第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3をON/OFF駆動する駆動制御回路11とを有している。
尚、第1スイッチング素子Q1は、FETで構成し、寄生コンデンサCQ1及び寄生ダイオードDQ1を備え、第2スイッチング素子Q2も同様に、寄生コンデンサCQ2及び寄生ダイオードDQ2を備えるものとする。
出力トランスTは、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2を交互にON/OFF駆動することで、一次巻線T1側の励磁インダクタンスL1に流れる励磁電流IL1に応じて、二次巻線T2に所定電圧の交流成分を誘起するものである。
また、駆動制御回路11は、例えば第1スイッチング素子Q1がOFF中に、第2スイッチング素子Q2がONからOFF直後に一次巻線T1側の励磁インダクタンスIL1で発生する第1還流電流IL1が二次巻線T2に漏れないように、第3スイッチング素子Q3をONからOFF駆動し、二次巻線T2の中点A3及びコンデンサC2間の接続を遮断し、平滑チョークコイルL2で発生した第2還流電流を平滑チョークコイルL2→コンデンサC2→還流ダイオードD3→平滑チョークコイルL2の電流経路を流すものである。その結果、第2還流電流が同電流経路を還流することで、コンデンサC2へ蓄えられるエネルギが減少してしまうような事態を対処することができる。
また、駆動制御回路11は、第3スイッチング素子Q3をONからOFF駆動し、二次巻線T2の中点A3及びコンデンサC2間の接続を遮断した場合、励磁インダクタンスL1で発生した第1還流電流IL1が二次巻線T2に漏れず、第1還流電流IL1が第1スイッチング素子Q1の寄生コンデンサCQ1側の寄生容量を放電して第1スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電圧Q1Vdsをゼロボルトにした後、第1スイッチング素子Q1をOFFからON駆動するものである。尚、第1還流電流IL1の電荷量QL1=IL1*T(時間秒)、第1スイッチング素子Q1の寄生容量(電荷量)Q10=Vin/2*CQ1とした場合、QL1>Q10の条件を満たすものとする。
また、駆動制御回路11は、第1スイッチング素子Q1及び第3スイッチング素子Q3をON駆動した場合、直流電源E→第1スイッチング素子Q1→相互接続中点A1→励磁インダクタンスL1及び一次巻線T1→相互接続中点A2→第2電圧分割用コンデンサC4→直流電源Eの電流経路を形成し、励磁インダクタンスL1の励磁電流IL1に応じて二次巻線T2側の第1整流ダイオードD1側に交流成分の誘起電圧を発生するものである。
二次巻線T2側の第1整流ダイオードD1側に交流成分の誘起電圧が発生した場合、第1整流ダイオードD1→平滑チョークコイルL2→コンデンサC2→第3スイッチング素子Q3→二次巻線T2→第1整流ダイオードD1の電流経路で第1直流電流Id1が流れ、第1整流ダイオードD1及び平滑チョークコイルL2経由でコンデンサC2に出力電流として第1直流電流Id1が充電されることになる。
また、駆動制御回路11は、第2スイッチング素子Q2がOFF中に、第1スイッチング素子Q1がONからOFF直後に一次側の励磁インダクタンスL1で発生する第1還流電流IL1が二次巻線T2に漏れないように、第3スイッチング素子Q3をONからOFF駆動し、二次巻線T2の中点A3及びコンデンサC2間の接続を遮断し、平滑チョークコイルL2で発生した第2還流電流を平滑チョークコイルL2→コンデンサC2→還流ダイオードD3→平滑チョークコイルL2の電流経路を流すものである。その結果、第2還流電流が同電流経路を還流することで、コンデンサC2へ蓄えられるエネルギが減少してしまうような事態を対処することができる。
また、駆動制御回路11は、第3スイッチング素子Q3をONからOFF駆動し、二次巻線T2の中点A3及びコンデンサC2間の接続を遮断した場合、励磁インダクタンスL1で発生した第1還流電流IL1が二次巻線T2に漏れず、第1還流電流IL1が第2スイッチング素子Q2の寄生コンデンサCQ2側の寄生容量を放電して第2スイッチング素子Q2のドレイン・ソース間電圧Q2Vdsをゼロボルトにした後、第2スイッチング素子Q2をOFFからON駆動するものである。尚、第1還流電流IL1の電荷量QL1=IL1*T(時間秒)、第2スイッチング素子Q2の寄生容量(電荷量)Q20=Vin/2*CQ2とした場合、QL1>Q20の条件を満たすものとする。
また、駆動制御回路11は、第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3をON駆動した場合、直流電源E→第1電圧分割用コンデンサC3→相互接続中点A2→励磁インダクタンスL1及び一次巻線T1→相互接続中点A1→第2スイッチング素子Q2→直流電源Eの電流経路を形成し、励磁インダクタンスL1の励磁電流IL1に応じて二次巻線T2側の第2整流ダイオードD2側に交流成分の誘起電圧を発生するものである。
二次巻線T2側の第2整流ダイオードD2側に交流成分の誘起電圧が発生した場合、第2整流ダイオードD2→平滑チョークコイルL2→コンデンサC2→第3スイッチング素子Q3→二次巻線T2→第2整流ダイオードD2の電流経路で第2直流電流Id2が流れ、第2整流ダイオードD2及び平滑チョークコイルL2経由でコンデンサC2に出力電流として第2直流電流Id2が充電されることになる。
また、駆動制御回路11は、例えば第1スイッチング素子Q1がONからOFFした後、次の第2スイッチング素子がOFFからONする直前に第3スイッチング素子Q3をONからOFFし、第2スイッチング素子Q2がON駆動するタイミングで、第3スイッチング素子Q3をON駆動し、次の第1スイッチング素子Q1がOFFからONする直前に第3スイッチング素子Q3をONからOFFし、第1スイッチング素子Q1がON駆動するタイミングで、第3スイッチング素子Q3をON駆動する所定周期を予め設定しておき、この設定した所定周期に基づき、第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3のON/OFFタイミングを駆動制御するものである。
尚、請求項記載のスイッチング電源装置はハーフブリッジコンバータ1、電源は直流電源E、第1スイッチング素子は第1スイッチング素子Q1、第2スイッチング素子は第2スイッチング素子Q2、第1電圧分割用コンデンサは第1電圧分割用コンデンサC3、第2電圧分割用コンデンサは第2電圧分割用コンデンサC4、一次巻線は一次巻線T1、二次巻線は二次巻線T2、出力トランスは出力トランスT、整流回路は第1整流ダイオードD1及び第2整流ダイオードD2、スイッチ手段は第3スイッチング素子Q3、電流還流手段は還流ダイオードD3に相当するものである。
次に本実施の形態を示すハーフブリッジコンバータ1の動作について説明する。図2は本実施の形態を示すハーフブリッジコンバータ1の動作を端的に示すタイミングチャートである。
駆動制御回路11は、第2スイッチング素子Q2のOFF中及び第3スイッチング素子Q3のON中に第1スイッチング素子Q1をON駆動した場合、直流電源E→第1スイッチング素子Q1→相互接続中点A1→励磁インダクタンスL1及び一次巻線T1→相互接続中点A2→第2電圧分割用コンデンサC4→直流電源Eの経路で電流が流れることになる。
その結果、図2に示すように第1スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電圧Q1Vdsは0(V)、第2スイッチング素子Q2のドレイン・ソース間電圧Q2Vdsは直流電源EのVin(V)相当のため、第1スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電流Q1Idsが流れ、励磁インダクタンスL1に流れる励磁電流IL1が徐々にプラス方向に上昇することになる。
出力トランスTの二次巻線T2では、励磁インダクタンスL1の励磁電流IL1の上昇に応じて誘起電圧が発生し、この誘起電圧の交流成分を第1整流ダイオードD1で整流し、この整流した交流成分を平滑チョークコイルL2で平滑化して出力電流として第1直流電流Id1を出力し、コンデンサC2に充電することになる。この際、第2直流電流Id2及び第3直流電流Id3はゼロである。
その後、駆動制御回路11は、第1スイッチング素子Q1をONからOFF駆動した場合、第2スイッチング素子Q2がOFF中、第3スイッチング素子Q3がON中のため、第1スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電圧Q1VdsもVin/2(V)、第2スイッチング素子Q2のドレイン・ソース間電圧Q2VdsもVin/2(V)となるため、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2のソース・ドレイン間電流Q1Ids及びQ2Idsは流れなくなり、励磁インダクタンスL1に蓄積した励磁エネルギの放出に応じて第1還流電流IL1が発生する。
また、二次側の平滑チョークコイルL2は、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2がOFFした場合、平滑チョークコイルL2に蓄積した励磁エネルギの放出に応じて第2還流電流IL2が発生し、平滑チョークコイルL2→コンデンサC2→第3スイッチング素子Q3→二次巻線T2の中点A3→二次巻線T2→第1整流ダイオードD1→平滑チョークコイルL2の第1電流経路と、平滑チョークコイルL2→コンデンサC2→第3スイッチング素子Q3→二次巻線T2の中点A3→二次巻線T2→第2整流ダイオードD2→平滑チョークコイルL2の第2電流経路と、平滑チョークコイルL2→コンデンサC2→還流ダイオードD3→平滑チョークコイルL2の第3電流経路とを第2還流電流IL2が流れることになる。尚、第2電流経路には、一次側の励磁インダクタンスL1の第1還流電流IL1が漏れ、第1還流電流IL1及び第2還流電流IL2の和の電流が流れ込むことになる。
この際、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2のOFF中に第3スイッチング素子Q3をONからOFF駆動した場合、二次巻線T2の中点A3及びコンデンサC2間の接続を遮断し、平滑チョークコイルL2→コンデンサC2→還流ダイオードD3→平滑チョークコイルL2の電流経路で、平滑チョークコイルL2で発生した第2還流電流IL2が還流すると共に、一次側から二次側への第1還流電流IL1の漏れがなくなる。
この結果、第1還流電流IL1は二次側への電流の流れ込みが遮断されることで、第2電圧分割用コンデンサC4に充電し、第2スイッチング素子Q2のソースからドレイン方向に流れ、第2スイッチング素子Q2の寄生コンデンサCQ2の寄生容量を放電し、同第2スイッチング素子Q2のドレイン・ソース間電圧Q2VdsはVin/2(V)から徐々にゼロボルトとなる。
その後、駆動制御回路11は、第2スイッチング素子Q2のドレイン・ソース間電圧Q2Vdsがゼロボルトになると、第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3をOFFからON駆動し、直流電源E→第1電圧分割用コンデンサC3→相互接続中点A2→励磁インダクタンスL1及び一次巻線T1→相互接続中点A1→第2スイッチング素子Q2→直流電源Eの経路で電流が流れることになる。
その結果、図2に示すように第2スイッチング素子Q2のドレイン・ソース間電圧Q2Vdsは0(V)、第1スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電圧Q2Vdsは直流電源EのVin(V)相当のため、第2スイッチング素子Q2のドレイン・ソース間電流Q2Idsが流れ、励磁インダクタンスL1に流れる励磁電流IL1が徐々にマイナス方向に上昇することになる。
出力トランスTの二次巻線T2では、励磁インダクタンスL1の励磁電流IL1のマイナス方向の上昇に応じて誘起電圧が発生し、この誘起電圧の交流成分を第2整流ダイオードD2で整流し、この整流した交流成分を平滑チョークコイルL2で平滑化して第2直流電流Id2を出力し、コンデンサC2に充電することになる。この際、第1直流電流Id1及び第3直流電流Id3はゼロである。
その後、駆動制御回路11は、第2スイッチング素子Q2をONからOFF駆動した場合、第1スイッチング素子Q1がOFF中、第3スイッチング素子Q3がON中のため、第2スイッチング素子Q2のドレイン・ソース間電圧Q2VdsもVin/2(V)となるため、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2のドレイン・ソース間電流Q1Ids及びQ2Idsは流れなくなり、励磁インダクタンスL2に蓄積した励磁エネルギの放出に応じて第1還流電流IL1が発生する。
また、二次側の平滑チョークコイルL2は、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2がOFFした場合、平滑チョークコイルL2に蓄積した励磁エネルギの放出に応じて第2還流電流IL2が発生し、平滑チョークコイルL2→コンデンサC2→第3スイッチング素子Q3→二次巻線T2の中点A3→二次巻線T2→第1整流ダイオードD1→平滑チョークコイルL2の第1電流経路と、平滑チョークコイルL2→コンデンサC2→第3スイッチング素子Q3→二次巻線T2の中点A3→二次巻線T2→第2整流ダイオードD2→平滑チョークコイルL2の第2電流経路と、平滑チョークコイルL2→コンデンサC2→還流ダイオードD3→平滑チョークコイルL2の第3電流経路とを第2還流電流IL2が流れることになる。尚、第1電流経路には、一次側の励磁インダクタンスL1の第1還流電流IL1が漏れ、第1還流電流IL1及び第2還流電流IL2の和の電流が流れ込むことになる。
この際、駆動制御回路11は、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2のOFF中に第3スイッチング素子O3をONからOFF駆動した場合、二次巻線T2の中点A3及びコンデンサC2間の接続を遮断し、平滑チョークコイルL2→コンデンサC2→還流ダイオードD3→平滑チョークコイルL2の電流経路で、平滑チョークコイルL2で発生した第2還流電流IL2が還流すると共に、一次側から二次側への第1還流電流IL1の漏れがなくなる。
この結果、第1還流電流IL1は二次側への電流の流れ込みが遮断されることで、第1スイッチング素子Q3のソースからドレイン方向に流れ、第1スイッチング素子Q1の寄生コンデンサCQ1の寄生容量を放電し、同第1スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電圧Q1VdsはVin/2(V)から徐々にゼロボルトとなる。
その後、駆動制御回路11は、第1スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電圧Q1Vdsがゼロボルトになるタイミングで、第1スイッチング素子Q1及び第3スイッチング素子Q3をOFFからON駆動し、直流電源E→第1スイッチング素子Q1→相互接続中点A1→励磁インダクタンスL1及び一次巻線T1→相互接続中点A2→第2電圧分割用コンデンサC4→直流電源Eの経路で電流が流れることになる。
その結果、図2に示すように第1スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電圧Q1Vdsは0(V)、第2スイッチング素子Q2のドレイン・ソース間電圧Q2Vdsは直流電源EのVin(V)相当のため、第1スイッチング素子Q1のドレイン・ソース間電流Q1Idsが流れ、励磁インダクタンスL1に流れる励磁電流IL1が徐々にプラス方向に上昇することになる。
本実施の形態によれば、二次巻線T2の中点A3及びコンデンサC2間の接続を遮断する第3スイッチング素子Q3と、第3スイッチング素子Q3にて二次巻線T2の中点A3及びコンデンサC2間の接続遮断時に、平滑チョークコイルL2内部で発生する第2還流電流IL2を還流する還流ダイオードD3とを備え、第1スイッチング素子Q1及び第2スイッチング素子Q2の内、一方のスイッチング素子Q1(Q2)のOFF直後に一次側の励磁インダクタンスL1で発生する第1還流電流IL1が二次巻線T2に漏れないように、第3スイッチング素子Q3にて二次巻線T2の中点A3及びコンデンサC2間の接続を遮断し、第1還流電流IL1を他方のスイッチング素子Q2(Q1)のソースからドレインに流すことで、同スイッチング素子Q2(Q1)の寄生容量を放電して同スイッチング素子Q2(Q1)のドレイン・ソース間電圧Q2Vds(Q1Vds)をゼロボルトにするようにしたので、従来のような共振用インダクタンスで構成する共振回路を使用しなくても、低コストで安定したゼロボルトスイッチングを実現することができる。
また、本実施の形態によれば、第1スイッチング素子Q1及第2スイッチング素子Q2の内、一方のスイッチング素子Q1(Q2)のOFF直後に発生する第1還流電流IL1が二次巻線T2に漏れないように、第3スイッチング素子Q3にて二次巻線T2の中点A3及びコンデンサC2間の接続を遮断し、第1還流電流IL1を他方のスイッチング素子Q2(Q1)のソースからドレインに流すことで、同スイッチング素子の寄生容量を放電して同スイッチング素子Q2(Q1)のドレイン・ソース間電圧Q2Vds(Q1Vds)をゼロボルトにした後、同スイッチング素子をON駆動するようにしたので、スイッチング素子のスイッチング損失を大幅に軽減することができる。
また、本実施の形態によれば、第1還流電流IL1の電荷量QL1が、第1スイッチング素子Q1(第2スイッチング素子Q2)の寄生容量Q10(寄生容量Q20)よりも大きくしたので、安定したゼロボルトスイッチングを実現することができる。
本発明のスイッチング電源装置によれば、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子の内、一方のスイッチング素子のOFF直後に一次側で発生する一次側還流電流が二次巻線に漏れないように、スイッチ手段にて二次巻線の中点及び整流回路間の接続を遮断し、一次側還流電流を他方のスイッチング素子に供給することで、同スイッチング素子の寄生容量を放電して同スイッチング素子の端子間電圧をゼロボルトにするようにしたので、従来のような共振用インダクタンスで構成する共振回路を使用しなくても、低コストで安定したゼロボルトスイッチングを実現することができるため、例えばハーフブリッジコンバータ等のスイッチング電源装置に有用である。
本発明のスイッチング電源装置に関わる実施の形態を示すハーフブリッジコンバータ内部の概略構成を示す回路構成図である。 本実施の形態を示すハーフブリッジコンバータ内部の動作を示すタイミングチャートである。 一般的なハーフブリッジコンバータ内部の概略構成を示す回路構成図である。 一般的なハーフブリッジコンバータ内部の動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 ハーフブリッジコンバータ(スイッチング電源装置)
E 直流電源(電源)
Q1 第1スイッチング素子
Q2 第2スイッチング素子
Q3 第3スイッチング素子(スイッチ手段)
C3 第1電圧分割用コンデンサ
C4 第2電圧分割用コンデンサ
T 出力トランス
T1 一次巻線
T2 二次巻線
L2 平滑チョークコイル(整流回路)
D1 第1整流ダイオード(整流回路)
D2 第2整流ダイオード(整流回路)
D3 還流ダイオード(電流還流手段)


Claims (4)

  1. 電源の一端及び他端間に接続した第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子と、前記電源の一端及び他端間に接続した第1電圧分割用コンデンサ及び第2電圧分割用コンデンサと、前記第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子間の相互接続中点及び、前記第1電圧分割用コンデンサ及び第2電圧分割用コンデンサ間の相互接続中点に接続すると共に、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を交互にON/OFF駆動することで、一次側の一次巻線の励磁電流に応じて二次側のセンタータップ方式の二次巻線に所定電圧の交流を誘起する出力トランスと、前記二次巻線に誘起した所定電圧の交流を整流して直流出力する整流回路とを有するスイッチング電源装置であって、
    前記二次巻線の中点及び前記整流回路間の接続を遮断するスイッチ手段と、
    このスイッチ手段にて前記二次巻線の中点及び前記整流回路間の接続遮断時に、前記整流回路内部で発生する二次側還流電流を還流する電流還流手段とを有し、
    前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の内、一方のスイッチング素子のOFF直後に一次側で発生する一次側還流電流が前記二次巻線に漏れないように、前記スイッチ手段にて前記二次巻線の中点及び前記整流回路間の接続を遮断し、前記一次側還流電流を他方のスイッチング素子に供給することで、同スイッチング素子の寄生容量を放電して同スイッチング素子の端子間電圧をゼロボルトにすることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の内、一方のスイッチング素子のOFF直後に発生する一次側還流電流が前記二次巻線に漏れないように、前記スイッチ手段にて前記二次巻線の中点及び前記整流回路間の接続を遮断し、前記一次側還流電流を他方のスイッチング素子に供給することで、同スイッチング素子の寄生容量を放電して同スイッチング素子の端子間電圧をゼロボルトにした後、同スイッチング素子をONすることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記一次側還流電流の電荷量は、
    前記スイッチング素子の寄生容量よりも大きいことを特徴とする請求項2記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子は、電界効果トランジスタで構成し、前記端子間電圧は、ソース及びドレイン間の端子間電圧に相当することを特徴とする請求項1,2又は3記載のスイッチング電源装置。


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