JP2000125560A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2000125560A
JP2000125560A JP10293444A JP29344498A JP2000125560A JP 2000125560 A JP2000125560 A JP 2000125560A JP 10293444 A JP10293444 A JP 10293444A JP 29344498 A JP29344498 A JP 29344498A JP 2000125560 A JP2000125560 A JP 2000125560A
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transformer
power supply
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voltage
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English (en)
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Toshitaka Minamizawa
俊孝 南沢
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Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の小型化を図ることができるスイッチン
グ電源装置を提供する。 【解決手段】 一次巻線3aに供給された電圧に基づい
て二次巻線3bに所定電圧を誘起させるトランス3と、
スイッチング制御信号に従って1対のスイッチング素子
11,12が交互にオン/オフ動作することによりトラ
ンス3の一次巻線3aに出力電圧を供給する主スイッチ
回路10と、主スイッチ回路10をゼロボルトスイッチ
方式で作動させるための並列共振回路SR と、二次巻線
3bの誘起電圧を整流する整流回路21とを備えている
ハーフブリッジ並列共振型のスイッチング電源装置1に
おいて、トランス3は、リーケージトランスで構成さ
れ、並列共振回路SR は、トランス3の二次巻線側等価
的リーケージインダクタンス3cと二次巻線3bに並列
接続されたコンデンサ20とで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるハーフブ
リッジ並列共振型ゼロボルトスイッチ方式のスイッチン
グ電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のスイッチング電源装置として、
図5に示す電源装置41が従来から知られている。この
電源装置41は、スイッチング用のトランス42を備え
ると共に、そのトランス42の一次巻線42a側に、ボ
ディダイオード51a,52aをそれぞれ内蔵する1対
のnチャネル型のFET51,52と、FET51,5
2と相俟ってハーフブリッジコンバータを形成するため
のコンデンサ53,54と、並列共振回路を形成するチ
ョークコイル55およびコンデンサ56と、FET51
にドライブ信号S11を出力するためのドライブ用のトラ
ンス57とを備えている。また、電源装置41は、二次
巻線42b側に、フルブリッジ型の全波整流回路を形成
する4つのダイオード61〜64と、平滑回路を形成す
るチョークコイル65およびコンデンサ66と、FET
51,52にそれぞれドライブ信号S11,S12を出力す
ることによりスイッチングを制御する制御回路27とを
備えている。
【0003】この電源装置41では、制御回路27が、
FET51,52に対してハイレベル信号であるドライ
ブ信号S11,S12を交互に出力することにより、FET
51,52が、180゜位相で駆動される。この場合、
制御回路27がドライブ信号S11をトランス57の一次
巻線57aに出力すると、二次巻線57bを介してハイ
サイド側のFET51のゲートにドライブ信号S11が出
力される。この際には、直流電源2の入力電圧VINに基
づく出力電流I11が、FET51、コンデンサ56また
はトランス42の一次巻線42a、チョークコイル5
5、およびコンデンサ54からなる電流経路を流れる。
これにより、トランス42の二次巻線42bに所定電圧
が誘起し、この誘起電圧に基づく電流I13が、トランス
42における二次巻線42bの巻終わり側端子、ダイオ
ード64、チョークコイル65、コンデンサ66または
図外の負荷、ダイオード61、およびトランス42にお
ける二次巻線42bの巻始め側端子からなる電流経路を
流れることにより、負荷に対して出力電圧VO が供給さ
れる。
【0004】次いで、制御回路27は、ドライブ信号S
11の出力を停止した直後にドライブ信号S12をローサイ
ド側のFET52のゲートに出力する。この際には、直
流電源2から出力される電流I12が、コンデンサ53、
チョークコイル55、コンデンサ56またはトランス4
2の一次巻線42a、およびFET52からなる電流経
路を流れる。これにより、トランス42の二次巻線42
bに所定電圧が誘起し、この誘起電圧に基づく電流I14
が、トランス42における二次巻線42bの巻始め側端
子、ダイオード62、チョークコイル65、コンデンサ
66または負荷、ダイオード63、およびトランス42
における二次巻線42bの巻終わり側端子からなる電流
経路を流れることにより、負荷に対して出力電圧VO が
供給される。
【0005】なお、チョークコイル55およびコンデン
サ56によって形成される並列共振回路の共振周波数f
rは、FET51,52によるスイッチング周期fsよ
りも低い周波数に予め規定されている。このため、上記
した動作中において、例えば、ドライブ信号S12がFE
T52のゲートに出力された時点では、電流I12とは逆
向きの共振電流がボディダイオード52aを介して流れ
ることにより、FET52内の寄生容量に蓄積されたエ
ネルギーが共振電流と共にコンデンサ53または直流電
源2側に回生される。このため、ゼロボルトスイッチが
行われる結果、この電源装置41では、装置の変換効率
の向上が図られている。
【0006】また、この種のスイッチング電源装置とし
て、図6に示すタイプのものも従来から知られている。
同図に示す電源装置71は、センタータップ式整流回路
が用いられている点が電源装置41とは最も異なってい
る。以下、電源装置71と電源装置41との構成および
動作上の相違点を説明し、共通する構成については同一
の符号を付して、構成および動作についての重複した説
明を省略する。
【0007】まず、構成として、電源装置71に用いら
れているトランス72は、一次巻線72aと、グランド
電位に接続されたセンタータップ72dを接続部位とし
て互いの一端同士が接続された二次巻線72b,72c
とを備えている。また、一次巻線72a側では、FET
51のソースとチョークコイル55の一端とが、直流カ
ット用のコンデンサ73を介して接続されている。
【0008】一方、二次巻線側では、二次巻線72bの
巻始め側端子に、ダイオード81のアノードが接続さ
れ、そのダイオード81のカソードには、チョークコイ
ル65の一端が接続されている。また、二次巻線72c
の巻終わり側端子には、ダイオード82のアノードが接
続され、そのダイオード82のカソードには、チョーク
コイル65の一端が接続されている。
【0009】この電源装置71では、ドライブ信号S11
によってFET51がオン状態にドライブされたときに
は、二次巻線72bに所定電圧が誘起し、その誘起電圧
に基づく電流I15が、二次巻線72bの巻始め側端子、
ダイオード81、チョークコイル65、コンデンサ66
または負荷、および二次巻線72bの巻終わり側端子か
らなる電流経路を流れる。一方、ドライブ信号S12によ
ってFET52がオン状態にドライブされたときには、
二次巻線72cに所定電圧が誘起し、その誘起電圧に基
づく電流I16が、二次巻線72cの巻終わり側端子、ダ
イオード82、チョークコイル65、コンデンサ66ま
たは負荷、および二次巻線72cの巻始め側端子からな
る電流経路を流れる。これにより、全波整流が行われる
と共に、整流電圧がチョークコイル65およびコンデン
サ66によって平滑されて出力電圧VO として負荷に出
力される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の電源
装置41,71には、以下の問題点がある。第1に、電
源装置41,71では、チョークコイル55およびコン
デンサ56によって並列共振回路を構成している。この
場合、並列共振の共振周波数frをスイッチング周波数
fsよりも低く規定する必要上、チョークコイル55と
して、インダクタンスが大きく、かつ十分に電流を流す
ことができる大型タイプのものを使用しなければならな
い。このため、従来の電源装置41,71には、チョー
クコイル55の大型化に起因して装置の小型化を図るの
が困難であるという問題点がある。この場合、トランス
42,72として、例えば、いわゆるプレーナトランス
を使用して小型かつ薄形で高効率のスイッチング電源装
置を構成する場合には、この点が特に問題となる。
【0011】第2に、電源装置41,71では、FET
51のゲートに、そのソースに対してハイレベルとなる
ドライブ信号S11を出力する必要上、ドライブ用のトラ
ンス57を用いなければならない。したがって、FET
51をドライブするためのドライブ回路が複雑となり、
そのための製造コストの上昇と、ドライブ回路の損失に
起因しての装置全体としての変換効率の低下が問題とな
っている。なお、ドライブ用のトランス57に代えてハ
イサイド側FETをドライブするための専用のハイサイ
ドスイッチICを用いた場合にも、同様な問題点があ
る。
【0012】第3に、電源装置41では、全波整流する
ための整流回路として、フルブリッジ型の整流回路を用
いている。したがって、電流I13(またはI14)の電流
経路中に、常に2つのダイオード64,61(または6
2,63)が含まれることになる。このため、ダイオー
ドによる損失が大きく、装置全体としての変換効率の低
下が問題となっている。一方、電源装置71では、セン
タータップ式整流回路を用いることによって整流時の損
失の低減が図られている。しかし、プレーナトランスを
トランス72に用いる場合、2つの二次巻線72b,7
2cを必要とするため、プレーナトランスの面積が2倍
となり装置の小型化を図るのが困難となるという問題点
がある。
【0013】本発明は、かかる問題点を解決すべくなさ
れたものであり、装置の小型化を図ることができるスイ
ッチング電源装置を提供することを主目的とし、製造コ
ストの低減および装置全体としての変換効率の向上を図
り得るスイッチング電源装置を提供することを他の目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載のスイッチング電源装置は、一次巻線に供給
された電圧に基づいて二次巻線に所定電圧を誘起させる
トランスと、スイッチング制御信号に従って1対のスイ
ッチング素子が交互にオン/オフ動作することによりト
ランスの一次巻線に出力電圧を供給する主スイッチ回路
と、主スイッチ回路をゼロボルトスイッチ方式で作動さ
せるための並列共振回路と、二次巻線の誘起電圧を整流
する整流回路とを備えているハーフブリッジ並列共振型
のスイッチング電源装置において、トランスは、リーケ
ージトランスで構成され、並列共振回路は、トランスの
二次巻線側等価的リーケージインダクタンスと二次巻線
に並列接続されたコンデンサとで構成されていることを
特徴とする。
【0015】請求項2記載のスイッチング電源装置は、
請求項1記載のスイッチング電源装置において、主スイ
ッチ回路は、コンプリメンタリ回路で構成されているこ
とを特徴とする。
【0016】請求項3記載のスイッチング電源装置は、
請求項1または2記載のスイッチング電源装置におい
て、整流回路は、倍電流整流型整流回路であることを特
徴とする。
【0017】請求項4記載のスイッチング電源装置は、
請求項1から3のいずれかに記載のスイッチング電源装
置において、トランスは、プレーナ型トランスであるこ
とを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係るスイッチング電源装置の好適な実施の形態につ
いて説明する。なお、従来の電源装置41,71と同一
の構成要素については、同一の符号を付して重複した説
明を省略する。
【0019】、図1に示すように、電源装置1は、一次
巻線3aおよび二次巻線3bを有するトランス3を備え
ている。この場合、トランス3は、プレーナタイプのも
のであって、例えば、板状の1対のフェライトコアと、
その1対のフェライトコアによって挟持されるプリント
基板とで構成され、各巻線3a,3bは、プリント基板
のプリントパターンによって形成されている。
【0020】また、電源装置1は、一次巻線3a側に、
コンプリメンタリ型の主スイッチ回路10を備えてい
る。この主スイッチ回路10は、寄生ダイオード11a
を有するnチャネル型のFET11と、寄生ダイオード
12aを有するpチャネル型のFET12とを備えて構
成され、制御回路27から出力されるドライブ信号S1
がハイレベルのときには、FET11がオン状態に制御
され、ドライブ信号S1がローレベルのときには、FE
T12がオン状態に制御される。さらに、主スイッチ回
路10の電圧出力部であるFET11のソースおよびF
ET12のドレインの接続部位と、トランス3における
一次巻線3aの巻始め側端子との間にはコンデンサ13
が接続されており、コンデンサ13は、主スイッチ回路
10の出力電圧に重畳される直流をカットし、交流電圧
成分をトランス3の一次巻線3aに印加する。
【0021】さらに、トランス3の二次巻線3bの両端
には、並列共振用のコンデンサ20が並列接続されてい
る。この場合、トランス3は、プレーナタイプのため、
大きな値のリーケージインダクタンスを容易に形成する
ことができ、そのリーケージインダクタンス3cは、同
図に示すように、等価的に二次巻線3bに直列接続され
る。この結果、リーケージインダクタンス3cとコンデ
ンサ20とで並列共振回路SR が構成される。
【0022】また、トランス3の二次巻線3bの両端に
は、倍電流整流平滑回路21が接続されている。この場
合、倍電流整流平滑回路21は、互いのカソード同士が
接続され各アノードがコンデンサ20の両端にそれぞれ
接続されたダイオード22,23と、コンデンサ20の
両端に並列接続された2つのチョークコイル24,25
の直列回路と、両チョークコイル24,25の接続部位
およびダイオード22のカソードの間に接続されたコン
デンサ26とで構成されている。
【0023】次に、電源装置1における定常時の動作に
ついて、図1〜3を参照して説明する。なお、以下、ド
ライブ信号S1 のデューティー比が50%の場合を例に
して説明する。
【0024】まず、この電源装置1では、制御回路27
から図2(a)に示すハイレベルのドライブ信号S1 が
時間t0 の時点で出力されると、FET11,12がそ
れぞれオン状態およびオフ状態に制御され、FET12
のドレイン−ソース間の電圧VDSが、同図(b)に示す
ように、入力電圧VINとほぼ等しくなる。この際には、
コンデンサ13の両端電圧が入力電圧VINの1/2の電
圧に維持されるため、トランス3の一次巻線3aの両端
の電圧VTRは、同図(c)に示すように、入力電圧VIN
のほぼ1/2の電圧値となる。次いで、ドライブ信号S
1 がハイレベルである時間t0 〜時間t3 の期間におい
ては、FET12のドレイン電流ID が0Aに維持され
る。また、時間t0 〜時間t1 の期間においては、共振
電流である電流IR が、コンデンサ20、リーケージイ
ンダクタンス3c、並びにトランス3における二次巻線
3bの巻終わり側端子および巻始め側端子からなる向き
で並列共振回路SR 内を流れることにより、電流ITR
が、トランス3の一次巻線3aを図1に示す向きとは逆
向きに流れる。したがって、この逆向きの電流ITRによ
ってFET11の寄生容量に蓄積されているエネルギー
が直流電源2側に回生され、これにより、FET11が
ゼロボルトスイッチ方式で作動する。
【0025】次いで、時間t1 〜時間t3 の期間では、
並列共振回路SR 内を流れる電流IR の向きが反転し、
電流ITRは、図1に示すように、直流電源2、FET1
1、コンデンサ13、一次巻線3aおよび直流電源2か
らなる向きで流れ、時間の経過と共に徐々に増加する。
この際には、二次巻線3bの巻始め側端子に巻終わり型
端子に対して正電圧が誘起し、この誘起電圧に基づい
て、図1に示す向きの電流IR が、図2(f)に示すよ
うに、並列共振回路SR 内を流れることによりコンデン
サ20を充電する。
【0026】この後、制御回路27が時間t3 の時点で
ドライブ信号S1 をローレベルに制御すると、FET1
1,12がそれぞれオフ状態およびオン状態に制御さ
れ、FET12のドレイン−ソース間の電圧VDSが、同
図(b)に示すように、ほぼ0Vとなる。この際には、
コンデンサ13の両端電圧が入力電圧VINの1/2の電
圧に維持されているため、トランス3の一次巻線3aの
両端の電圧VTRは、同図(c)に示すように、入力電圧
VINのほぼ−1/2の電圧値となる。この場合、時間t
3 〜時間t4 の期間において、ドレイン電流ID (つま
り電流ITR)が、同図(d)に示すように、図1に示す
向きとは逆向きの電流経路、つまり、FET12のボデ
ィダイオード12aのカソード、コンデンサ13、トラ
ンス3の一次巻線3a、およびボディダイオード12a
のアノードからなる電流経路を流れることにより、FE
T12の寄生容量に蓄積されているエネルギーが放出さ
れる。これにより、FET12がゼロボルトスイッチ方
式で作動する。
【0027】一方、時間t3 から時間t6 の期間におい
ては、ドレイン電流ID は、図1に示す向きで徐々に増
加する。このため、この期間において、電流ITRは、図
1に示す向きとは逆向きで徐々に増加する。したがっ
て、並列共振回路SR 内では、電流IR は、図2(f)
に示すように、時間t3 〜時間t4 の期間において、図
1に示す向きで流れ、時間t4 の時点で向きが反転し、
時間t4 〜時間t6 の期間において、図1に示す向きと
は逆向きで徐々に増加する。この結果、コンデンサ20
は、時間t3 〜時間t4 の期間において充電され、時間
t4 〜時間t6 の期間において蓄積エネルギーを放出す
る。
【0028】上記の時間t0 〜時間t6 の期間におい
て、並列共振回路SR は、その入力側に電圧VTRの直流
電源が接続された回路として等価的に表される。この場
合、時間t0 〜時間t2 の期間1では、並列共振回路S
R には、図3(a)に示すように、VIN/2の電圧源が
等価的に接続されると共に、電流IS が、図2(h)に
示すように、図1に示す向きとは逆向きの電流経路で、
コンデンサ20から負荷またはコンデンサ26を流れ
る。なお、図2(h)は、コンデンサ26の充放電電流
を無視し、負荷に流れる電流のみを示している。この場
合、電流IS としての電流I1 が、コンデンサ20の一
端、ダイオード23、コンデンサ26または負荷、チョ
ークコイル24、およびコンデンサ20の他端からなる
電流経路を流れる。同時に、チョークコイル25に既に
蓄積されていたエネルギーに基づくフリーホイーリング
電流I3 がチョークコイル25の一端、ダイオード2
3、コンデンサ26または負荷、およびチョークコイル
25の他端からなる電流経路を流れる。
【0029】一方、時間t2 〜時間t3 の期間2では、
並列共振回路SR には、図3(b)に示すように、VIN
/2の電圧源が等価的に接続されると共に、電流IS
が、図2(h)に示すように、図1に示す向きの電流経
路で流れる。具体的には、電流IS としての電流I2
が、コンデンサ20の他端、ダイオード23、コンデン
サ26または負荷、チョークコイル25、およびコンデ
ンサ20の一端からなる電流経路を流れる。同時に、チ
ョークコイル24に既に蓄積されていたエネルギーに基
づくフリーホイーリング電流I4 がチョークコイル24
の一端、ダイオード22、コンデンサ26または負荷、
およびチョークコイル24の他端からなる電流経路を流
れる。
【0030】また、時間t3 〜時間t5 の期間3では、
並列共振回路SR には、図3(c)に示すように、−V
IN/2の電圧源が等価的に接続されると共に、電流IS
およびフリーホイーリング電流I3 が、期間2と同じ向
きで同一の電流経路を流れる。さらに、時間t5 〜時間
t6 の期間4では、並列共振回路SR には、図3(d)
に示すように、−VIN/2の電圧源が等価的に接続され
ると共に、電流IS およびフリーホイーリング電流I4
が、期間1と同じ向きで同一の電流経路を流れる。これ
により、期間1〜期間6において、負荷に出力電流I0
が供給される。なお、これらの期間1〜期間6におい
て、コンデンサ20の両端の電圧VC は、電流IR およ
び電流IS を合成して積分することにより求められるた
め、図2(g)に示す電圧波形となる。
【0031】このように、この電源装置1によれば、ト
ランス3のリーケージインダクタンス3cが並列共振回
路SR の共振用インダクタンスとして機能する。このた
め、従来の電源装置41,71とは異なり、大型の共振
用チョークコイルを不要にできる結果、電源装置1を小
型化することができる。また、トランス3にプレーナト
ランスを用いたことにより、小型かつ薄形のスイッチン
グ電源装置を構成することができる。
【0032】また、従来の電源装置41,71では、互
いに独立した2種類のドライブ信号S11,S12を用いて
ハイサイド側のFET51およびローサイド側のFET
52を交互にドライブしていたのに対し、この電源装置
1では、1種類のドライブ信号S1 を用いて両FET1
1,12を駆動している。したがって、ドライブ用のト
ランス57や専用のハイサイドスイッチICなどを用い
る必要がないため、その分、ドライブ用の回路を簡単に
構成できる結果、製造コストの低減を図ることができる
と共に、装置全体としての変換効率の向上を図ることが
できる。
【0033】さらに、電源装置1では、倍電流整流平滑
回路21が整流平滑することによって出力電圧VO を生
成している。この場合、電流I1 〜I4の電流経路中に
ダイオード22(または23)が1つ含まれるだけであ
るため、整流時のダイオードによる損失が低減される結
果、装置全体としての変換効率をさらに向上させること
ができる。また、従来の電源装置71とは異なり、セン
タータップ型のトランスを用いていないため、プレーナ
型のトランスをトランス3に用いた場合であっても、そ
の取付面積を小さくすることができ、これにより、装置
を小型化することができる。
【0034】なお、本発明は、上記した電源装置1の構
成に限らず、その構成を適宜変更することができる。例
えば、図4に示すように、倍電流整流平滑回路21の構
成を変更することもできる。同図に示す電源装置30の
倍電流整流平滑回路31では、整流時に、電源装置1に
おける電流I1 〜I4 に代えて、電流I5 〜I8 がそれ
ぞれ流れる。この場合、電流I5 は、コンデンサ20の
一端、チョークコイル25、コンデンサ26または負
荷、ダイオード32、およびコンデンサ20の他端から
なる電流経路を流れ、電流I6 は、コンデンサ20の他
端、チョークコイル24、コンデンサ26または負荷、
ダイオード33、およびコンデンサ20の一端からなる
電流経路を流れる。また、フリーホイーリング電流I7
は、チョークコイル25の一端、コンデンサ26または
負荷、ダイオード33、およびチョークコイル25の他
端からなる電流経路を流れ、フリーホイーリング電流I
8 は、チョークコイル24の一端、コンデンサ26また
は負荷、ダイオード32、およびチョークコイル24の
他端からなる電流経路を流れる。なお、電源回路30の
他の動作については、電源装置1と同様のため、電源装
置1と同一の構成要素に対して同一の符号を付して、そ
の構成および動作についての重複した説明を省略する。
【0035】また、主スイッチ回路10の構成について
も、nチャネルのFET11およびpチャネルのFET
12に代えて、nチャネルのトランジスタおよびpチャ
ネルのトランジスタによって構成することもできる。さ
らに、コンデンサ13の接続についても、トランス3に
おける一次巻線3aの巻終わり側端子と、直流電源2の
グランド電位との間に接続することもできる。
【0036】なお、リーケージインダクタンス3cは、
トランス3における一次巻線3aと二次巻線3bとの離
間距離を調整することによって、そのインダクタンスを
調整することができる。また、プレーナタイプのトラン
ス3に代えて一般的なEI型コアなどを用いたトランス
で構成することもできる。この場合、コアに磁束バイパ
ス経路を形成したり、低透磁率磁性体のコアを採用した
りすることにより、リーケージトランスを容易に構成す
ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のスイッチ
ング電源装置によれば、主スイッチ回路をゼロボルトス
イッチで作動させるための並列共振回路を、リーケージ
トランスの二次巻線側等価的リーケージインダクタンス
と二次巻線に並列接続したコンデンサとで構成したこと
により、大型の共振用チョークコイルを不要にできる結
果、部品点数の低減による製造コストの低減、および装
置の小型化を図ることができる。この場合、トランスと
してプレーナトランスを用いることにより、小型かつ薄
形のスイッチング電源装置を提供することができる。
【0038】また、請求項2記載のスイッチング電源装
置によれば、コンプリメンタリ回路で主スイッチ回路を
構成したことにより、ドライブ用のトランスや専用のハ
イサイドスイッチICなどを不要にすることができ、ド
ライブ用の回路を簡単に構成することができる。この結
果、製造コストの低減および装置全体としての変換効率
の向上を図ることができる。
【0039】さらに、請求項3記載のスイッチング電源
装置によれば、倍電流整流方式型の整流回路を用いたこ
とにより、整流時のダイオードによる損失を低減するこ
とができ、これにより、装置全体としての変換効率をさ
らに向上させることができる。また、二次巻線を1つ用
いるだけでよく、センタータップが不要となるため、プ
レーナ型のトランスを用いる場合であっても、その取付
面積を小さくすることができ、これにより、装置を小型
化することができる。
【0040】また、請求項4記載のスイッチング電源装
置によれば、プレーナ型トランスを用いたことにより、
二次巻線側等価的リーケージインダクタンスを容易に形
成することができると共に、小型かつ薄形のスイッチン
グ電源装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電源装置1の回路図
である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電源装置1における
各部の信号波形図であって、(a)はドライブ信号S1
の電圧波形図、(b)はFET12のドレイン−ソース
間の電圧VDSの電圧波形図、(c)はトランス3におけ
る一次巻線3aの両端の電圧VTRの電圧波形図、(d)
はFET12を流れるドレイン電流ID の電流波形図、
(e)はトランス3における一次巻線3aを流れる電流
ITRの電流波形図、(f)は並列共振回路SR 内を流れ
る電流IR の電流波形図、(g)はコンデンサ20の両
端の電圧VC の電圧波形図、(h)は並列共振回路SR
から負荷に供給される電流IS の電流波形図である。
【図3】スイッチング動作中における並列共振回路SR
の等価回路を示す図であって、(a)は期間1について
の等価回路図、(b)は期間2についての等価回路図、
(c)は期間3についての等価回路図、(d)は期間4
についての等価回路図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る電源回路30の
回路図である。
【図5】従来の電源回路41の回路図である。
【図6】従来の電源装置71の回路図である。
【符号の説明】
1 電源装置 3 トランス 3a 一次巻線 3b 二次巻線 3c リーケージインダクタンス 10 主スイッチ回路 11,12 FET 20 コンデンサ 21 倍電流整流平滑回路 22,23 ダイオード 24,25 チョークコイル 26 コンデンサ 30 電源装置 31 倍電流整流平滑回路 32,33 ダイオード SR 並列共振回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次巻線に供給された電圧に基づいて二
    次巻線に所定電圧を誘起させるトランスと、スイッチン
    グ制御信号に従って1対のスイッチング素子が交互にオ
    ン/オフ動作することにより前記トランスの一次巻線に
    出力電圧を供給する主スイッチ回路と、当該主スイッチ
    回路をゼロボルトスイッチ方式で作動させるための並列
    共振回路と、前記二次巻線の誘起電圧を整流する整流回
    路とを備えているハーフブリッジ並列共振型のスイッチ
    ング電源装置において、 前記トランスは、リーケージトランスで構成され、前記
    並列共振回路は、前記トランスの二次巻線側等価的リー
    ケージインダクタンスと前記二次巻線に並列接続された
    コンデンサとで構成されていることを特徴とするスイッ
    チング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記主スイッチ回路は、コンプリメンタ
    リ回路で構成されていることを特徴とする請求項1記載
    のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記整流回路は、倍電流整流型整流回路
    であることを特徴とする請求項1または2記載のスイッ
    チング電源装置。
  4. 【請求項4】 前記トランスは、プレーナ型トランスで
    あることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    のスイッチング電源装置。
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