JP2006325325A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 最大デューティの制限を緩和して、出力電圧の保持時間を長く延ばすことを可能とし、さらにスイッチング動作に伴うスイッチング損失やサージを低減することができるスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】 スイッチング素子6,7のオフ期間では、コンデンサ12は電圧(−Vc)が充電されるため、一次巻線10aの両端に発生するリセット電圧VrがVr=Vi+Vcとなり、入力電圧Vi以上にすることができる。よって、50%までとなる最大デューティDmaxの制限を緩和して、出力電圧Voの保持時間を長く延ばすことが可能となる。アクティブクランプ回路3の共振作用により、スイッチング素子6,7のターンオンとターンオフ時におけるZVSが実現され、スイッチング損失やサージを低減することができる。
【選択図】 図1

Description

スイッチング素子のデューティ比(オン・オフの時間比)を制御することにより、入力電力を所望の電圧値を有する出力電力に変換するスイッチング電源装置に関する。
従来のスイッチング電源装置としては、特許文献1に開示されるような2石フォワード方式のもの、いわゆるカスケードフォワードコンバータが広く知られている。図2に一般的なカスケードフォワードコンバータの回路構成を示す。
2はカスケードフォワードコンバータ1に入力電圧Viを入力する直流電源であり、その正極側には例えばMOS型FETからなるスイッチング素子6のドレインが接続され、一方、負極側には例えばMOS型FETからなるスイッチング素子7のソースが接続される。スイッチング素子6のソースは一次巻線10aのドット側と接続され、スイッチング素子7のドレインは一次巻線10aの非ドット側と接続されている。また、スイッチング素子6のドレインと一次巻線10aの非ドット側との間にはダイオード8が接続され、スイッチング素子6のドレイン側がダイオード8のカソード、一次巻線10aの非ドット側がダイオード8のアノードとなっている。同様に、スイッチング素子7のソースと一次巻線10aのドット側との間にはダイオード9が接続され、スイッチング素子7のソース側がダイオード9のアノード、一次巻線10aのドット側がダイオード9のカソードとなっている。スイッチング素子6,7のゲートには、パルス駆動信号を供給するスイッチング制御手段11が接続されている。スイッチング制御手段11は、出力電圧Voを安定化させるために、出力電圧Voの変動に応じてスイッチング素子6,7に供給するパルス駆動信号のパルス導通幅を可変制御するものである。5は入力電圧Viの脈流を除去するためのコンデンサであり、直流電源2に並列接続される。
トランス10の二次巻線10bには、該二次巻線10bに誘起された誘起電圧を整流平滑するための、整流ダイオード15と、フライホイールダイオード16と、チョークコイル17と、平滑コンデンサ18とからなる整流平滑回路が接続される。より詳細には、二次巻線10bのドット側に整流ダイオード15のアノードが接続され、二次巻線10bの非ドット側にフライホイールダイオード16のアノードが接続され、そして整流ダイオード15のカソードとフライホイールダイオード16のカソードとが接続されている。フライホイールダイオード16の両端間には、チョークコイル17と平滑コンデンサ18とが逆L形に接続されており、この平滑コンデンサ18の両端間に、負荷21に出力電圧Voを供給するための一対の出力端子19,20が設けられている。
カスケードフォワードコンバータ1では、スイッチング素子6,7が同時にオン・オフすることにより出力電圧Voが負荷21へ出力される。すなわち、カスケードフォワードコンバータ1の運転時には、スイッチング制御手段11が同期したパルス駆動信号をスイッチング素子6,7のゲートにそれぞれ供給し、スイッチング素子6,7を同時にスイッチングさせることにより、直流電源2から入力電圧Viがトランス10の一次巻線10aに断続的に印加される。そして、トランス10の二次巻線10bに誘起された電圧は、整流ダイオード15とフライホイールダイオード16で整流された後、チョークコイル17と平滑コンデンサ18とにより平滑され、出力端子19,20間に接続された負荷21へ直流出力電圧Voとして出力される。
このときの一次側の動作について詳述する。スイッチング素子6,7がオンしているオン期間Tonでは、ドレイン−ソース間電圧Vdsが略0Vとなり、すなわちスイッチング素子6,7のドレイン−ソース間が導通し、直流電源2から入力電圧Viがトランス10の一次巻線10aに印加される。一方、スイッチング素子6,7がオフしているオフ期間Toffでは、一次巻線10a間にはトランス10に蓄えられた磁気エネルギーによる電圧が発生し、ドレイン−ソース間電圧Vdsが急激に上昇する。ドレイン−ソース間電圧Vdsが入力電圧Viに達すると、ダイオード8,9がターンオンし、直流電源2の負極側→ダイオード9→一次巻線10a→ダイオード8→直流電源2の正極側に至る経路をリセット電流Irが流れ、トランス10の磁気エネルギーが直流電源2に回生される。このとき、ドレイン−ソース間電圧Vdsは入力電圧Viにクランプされており、リセット電流Irによるトランス10の磁気エネルギーの回生が進むと、当該磁気エネルギーの減少に伴いリセット電流Irが時間と共に減少していく。そして、リセット電流が0になると、ドレイン−ソース間電圧Vdsが次第に減少していき、最終的には、ダイオード8,9の寄生容量等のバランスによりドレイン−ソース間電圧Vdsが入力電圧Viの1/2付近まで減少することとなる。
特開平7−177741号公報
しかし、カスケードフォワードコンバータ1のような従来のスイッチング電源装置では、通常、スイッチング素子6,7に供給されるパルス駆動信号の最大デューティDmax(1周期における最大オン比率)が50%までに制限されるため、入力電圧Viが低い低入力時(又は入力遮断時等)に、出力電圧Voの定格値が保持できなくなるという問題があった。一般に、カスケードフォワードコンバータ1などのコンバータでは、トランス10へ印加する電圧が一方向であるため、スイッチング素子6,7のオフ期間Toffにトランス10の磁束をリセットしないとコアが磁気飽和を起こして、一次側回路に過電流が流れてしまう。そこで、トランスの磁束密度を表すET積(印加電圧とその印加時間との積)から導き出されるリセット条件Vi・Dmax<Vr(1−Dmax)を満たす必要がある。なお、Vrはスイッチング素子6,7のオフ時に一次巻線10aに発生するリセット電圧である。カスケードフォワードコンバータ1では、リセット電圧Vrがスイッチング素子6,7のオフ期間Toffにおけるドレイン−ソース間電圧Vdsとなるが、前述したようにドレイン−ソース間電圧Vdsが入力電圧Viでクランプされてしまうため、リセット電圧Vrを入力電圧Vi以上にすることができない。従って、当該リセット条件においてVr=ViとするとDmax<0.5となり、最大デューティDmaxが50%までに制限されていた。低入力時には出力電圧Voを維持するために、当該デューティを高くする必要があるが、当該デューティを50%以上にすることができず、出力電圧Voを維持することが困難であった。
また、スイッチング素子6,7のスイッチング動作(オン・オフ動作)により、スイッチング損失やサージが発生し、機器自体の性能低下やノイズを発生させるという問題があった。近年、スイッチング電源装置の高性能化・小型化などに伴いスイッチング周波数が高周波化しており、このようなスイッチング損失やサージの影響が顕著となっている。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、最大デューティの制限を緩和して、出力電圧の保持時間を長く延ばすことを可能とし、さらにスイッチング動作に伴うスイッチング損失やサージを低減することができるスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
本発明における請求項1のスイッチング電源装置では、一次巻線と二次巻線を有するトランスと、前記一次巻線とこの一次巻線の一端に接続された第1のスイッチング素子と前記一次巻線の他端に接続された第2のスイッチング素子とからなる直列回路と、正極側が前記第1のスイッチング素子となる一方、負極側が前記第2のスイッチング素子となり、前記直列回路に入力電圧を供給する直流電源と、前記一次巻線の他端から前記直流電源の正極側へ電流をバイパスする第1の電流路と、前記直流電源の負極側から前記一次巻線の一端へ電流をバイパスする第2の電流路とを備え、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子をオン・オフ動作させることにより前記一次巻線に断続的に前記入力電圧を印加し、前記二次巻線から出力電圧を取り出すスイッチング電源装置において、コンデンサとスイッチ素子とからなるアクティブクランプ回路を前記第1の電流路及び/又は第2の電流路に設けている。
本発明は、スイッチング素子のオフ時に一次巻線に発生するリセット電圧を高くすることにより、最大デューティの制限を緩和できることに着目してなされたものであり、アクティブクランプ回路が、リセット電圧のクランプ電圧値を、入力電圧より高い電圧値にシフトさせることにより、当該リセット電圧を入力電圧以上とすることができるため、スイッチング素子の最大デューティが50%に制限されず、低入力時でも出力電圧の保持時間を長く延ばすことができる。また、アクティブクランプ回路の共振作用により、スイッチング素子のターンオンとターンオフ時における端子間電圧を零にする、いわゆるZVS(Zero Voltage Switching)が実現され、スイッチング損失やサージを低減することができる。
本発明の請求項1によると、最大デューティの制限を緩和して、出力電圧の保持時間を長く延ばすことを可能とし、さらにスイッチング動作に伴うスイッチング損失やサージを低減することができるスイッチング電源装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明におけるスイッチング電源装置の好ましい実施例を説明する。なお、従来例と同一箇所には同一符号を付し、共通する部分の説明は重複するため極力省略する。
図1は、本実施例におけるカスケードフォワードコンバータ1の回路構成を示したものである。本実施例においてもスイッチング電源装置としての基本構成は従来のものと同じである。すなわち、カスケードフォワードコンバータ1に入力電圧Viを入力する直流電源2の両端間には、ハイサイド側となるスイッチング素子6とトランス10の一次巻線10aとローサイド側となるスイッチング素子7とからなる直列回路が接続されると共に、コンデンサ5が並列接続されており、スイッチング素子6,7のゲートには、パルス駆動信号を供給するスイッチング制御手段11が接続されている。なお、スイッチング素子6のドレイン−ソース間には、ソースからドレインへ導通するボディダイオード6aと寄生容量6bとが並列接続されるよう存在している。同様に、スイッチング素子7のドレイン−ソース間には、ソースからドレインへ導通するボディダイオード7aと寄生容量7bとが並列接続されるよう存在している。
また、トランス10の二次巻線10bには、該二次巻線10bに誘起された誘起電圧を整流平滑するための、整流ダイオード15と、フライホイールダイオード16と、チョークコイル17と、平滑コンデンサ18とからなる整流平滑回路が接続され、この平滑コンデンサ18の両端間に、負荷21に出力電圧Voを供給するための一対の出力端子19,20が設けられている。
本実施例においても、スイッチング素子6のドレインと一次巻線10aの非ドット側との間には、スイッチング素子6のドレイン側がダイオード8のカソード、一次巻線10aの非ドット側がダイオード8のアノードとなるよう、ダイオード8が接続されるが、本実施例では、スイッチング素子7のソースと一次巻線10aのドット側との間には、コンデンサ12とMOSFET13との直列回路からなるアクティブクランプ回路3が挿入されている。より詳細には、一次巻線10aのドット側にコンデンサ12の一端が接続され、コンデンサ12の他端にはMOSFET13のドレインが接続され、MOSFET13のソースにはスイッチング素子7のソースひいては直流電源2の負極側が接続されている。なお、MOSFET13のドレイン−ソース間には、ソースからドレインへ導通するボディダイオード13aと寄生容量13bとが並列接続されるよう存在している。また、MOSFET13のゲートにはアクティブクランプ制御手段14が接続されており、後述するように、スイッチング素子6,7のオン・オフ切り換えの際にスイッチング素子6,7とMOSFET13が共にオフとなる短いデッドタイムをオフ期間Toffに設けて、アクティブクランプ制御手段14がMOSFET13をオフ期間Toffではオンし、オン期間Tonではオフする。
次に上記構成についてカスケードフォワードコンバータ1の動作と共にその作用を説明する。
カスケードフォワードコンバータ1の運転時には、スイッチング制御手段11が同期したパルス駆動信号をスイッチング素子6,7のゲートにそれぞれ供給し、スイッチング素子6,7を同時にスイッチングさせることにより、直流電源2から入力電圧Viがトランス10の一次巻線10aに断続的に印加される。そして、トランス10の二次巻線10bに誘起された電圧は、整流ダイオード15とフライホイールダイオード16で整流された後、チョークコイル17と平滑コンデンサ18とにより平滑され、出力端子19,20間に接続された負荷21へ直流出力電圧Voとして出力される。
まず、オン期間Tonでは、スイッチング素子6,7が導通しているため、トランス10の一次巻線10aに入力電圧Viが印加され、一次巻線10aのドット側から非ドット側へ励磁電流が流れる。同時に、アクティブクランプ回路3の両端間にも入力電圧Viが印加されるため、コンデンサ12とMOSFET13の寄生容量13bとの合成容量が充電される。この状態では、スイッチング素子6,7の寄生容量6b,7bは充電されていない(ソース−ドレイン間電圧0V)ため、ZVSに基づいてスイッチング素子6,7をターンオフ可能となる。
ZVSに基づいてスイッチング素子6,7がターンオフし、オフ期間Toffに移行すると、一次巻線10aを流れる励磁電流が遮断される。オフ期間Toffに移行した直後は、第1のデッドタイムとなり、スイッチング素子6,7とMOSFET13が共にオフとなる。一次巻線10aの励磁電流が遮断されたことにより、トランス10に蓄えられた磁気エネルギーにより、スイッチング素子7の寄生容量7bが充電され、当該ドレイン−ソース間電圧Vdsが急激に上昇する。ドレイン−ソース間電圧Vdsが入力電圧Viに達すると、ダイオード8がターンオンし、直流電源2の負極側→寄生容量13b(ボディダイオード13a)→コンデンサ12→一次巻線10a→ダイオード8→直流電源2の正極側に至る経路をリセット電流Irが流れ、トランス10の磁気エネルギーと前記合成容量に充電されたエネルギーが直流電源2に回生される。寄生容量13bが放電し終わるとボディダイオード13aがターンオンし、MOSFET13のドレイン−ソース間電圧が0Vに維持される。そのため、ZVSに基づいてMOSFET13をターンオン可能となる。
コンデンサ12はオン期間Tonでの充電電流とは逆方向に流れるリセット電流Irにより放電され続け、最終的には負方向の電圧(−Vc)が充電される。このとき、一次巻線10aの非ドット側の電位を示すスイッチング素子7のドレイン−ソース間電圧Vdsは入力電圧Viにクランプされているが、一次巻線10aのドット側の電位を示すコンデンサ12の端子間電圧が(−Vc)となるため、一次巻線10aの両端に発生するリセット電圧VrはVr=Vi−(−Vc)=Vi+Vcとなる。従って、トランス10の一次巻線10aに入力電圧Vi以上のリセット電圧Vrを印加することができる。ここで、リセット条件Vi・Dmax<Vr(1−Dmax)を検討する。当該条件式をDmaxについて変形すると、Vr=Vi+Vcを用いて、Dmax<(Vi+Vc)/(2Vi+Vc)と表される。この条件式では、Vcの値を大きくすることにより、Dmaxの上限値を1(100%)に近づけることができる。よって、50%までとなる最大デューティDmaxの制限を緩和して、出力電圧Voの保持時間を長く延ばすことが可能となる。
リセット電流Irによるトランス10の磁気エネルギーの回生が進むと、当該磁気エネルギーの減少に伴いリセット電流Irが時間と共に減少していく。ここで、ZVSに基づいてMOSFET13をターンオンさせる。トランス10の磁束がリセットされると、スイッチング素子7の寄生容量7bに充電されたエネルギーが放電し、一次巻線10aの非ドット側からドット側へ励磁電流が流れ、トランス10がオン期間Tonの時とは逆方向に励磁される。当該励磁電流は、スイッチング素子6の寄生容量6bとコンデンサ12に流入するため、スイッチング素子6のドレイン−ソース電圧は減少し、一方コンデンサ12の端子間電圧は(−Vc)から正方向へ増加することとなる。
そして、ZVSに基づいてMOSFET13をターンオフさせると、第2のデッドタイムとなり、スイッチング素子6,7とMOSFET13が共にオフとなる。MOSFET13がターンオフすると、コンデンサ12へ流入する一次巻線10aの励磁電流が減少するため、トランス10に蓄えられた磁気エネルギーが放出され、直流電源2の負極側→寄生容量7b(ボディダイオード7a)→一次巻線10a→寄生容量6b(ボディダイオード6a)→直流電源2の正極側に至る経路を電流が流れ、トランス10の磁気エネルギーと寄生容量6b,7bに充電されたエネルギーが直流電源2に回生される。寄生容量6b,7bが放電し終わるとボディダイオード6a,7aがターンオンし、スイッチング素子6,7のドレイン−ソース間電圧が0Vに維持される。そのため、ZVSに基づいてスイッチング素子6,7をターンオン可能となる。
このような一連のスイッチングサイクルを繰り返すことにより、スイッチング素子6,7のターンオンとターンオフ時における端子間電圧を零にする、いわゆるZVSが実現され、スイッチング損失やサージを低減することができる。
以上のように本実施例では、一次巻線10aと二次巻線10bを有するトランス10と、一次巻線10aとこの一次巻線10aの一端に接続された第1のスイッチング素子6と一次巻線10aの他端に接続された第2のスイッチング素子7とからなる直列回路と、正極側がスイッチング素子6となる一方、負極側がスイッチング素子7となり、前記直列回路に入力電圧Viを供給する直流電源2と、一次巻線10aの他端から直流電源2の正極側へ電流をバイパスする第1の電流路と、直流電源2の負極側から一次巻線10aの一端へ電流をバイパスする第2の電流路とを備え、スイッチング素子6及びスイッチング素子7をオン・オフ動作させることにより一次巻線10aに断続的に入力電圧Viを印加し、二次巻線10bから出力電圧Voを取り出すスイッチング電源装置としてのカスケードフォワードコンバータ1において、コンデンサ12とスイッチ素子としてのMOSFET13とからなるアクティブクランプ回路3を前記第1の電流路及び/又は第2の電流路に設けている。
本発明は、スイッチング素子6,7のオフ時に一次巻線10aに発生するリセット電圧Vrを高くすることにより、最大デューティDmaxの制限を緩和できることに着目してなされたものであり、アクティブクランプ回路3が、リセット電圧Vrのクランプ電圧値を、入力電圧Viより高い電圧値にシフトさせることにより、当該リセット電圧Vrを入力電圧Vi以上とすることができるため、スイッチング素子6,7の最大デューティDmaxが50%に制限されず、低入力時でも出力電圧Voの保持時間を長く延ばすことができる。また、アクティブクランプ回路3の共振作用により、スイッチング素子6,7のターンオンとターンオフ時における端子間電圧を零にする、いわゆるZVS(Zero Voltage Switching)が実現され、スイッチング損失やサージを低減することができる。以上により、最大デューティDmaxの制限を緩和して、出力電圧Voの保持時間を長く延ばすことを可能とし、さらにスイッチング動作に伴うスイッチング損失やサージを低減することができるスイッチング電源装置を提供することができる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。アクティブクランプ回路3は、トランス10から見たリセット電圧Vrにツェナー電圧Vzを重畳することができればよく、例えばハイサイド側やハイサイド側,ローサイド側の両方に設けてもよい。
本発明の第1実施例におけるスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 従来例におけるスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。
符号の説明
1 カスケードフォワードコンバータ(スイッチング電源装置)
2 直流電源
3 アクティブクランプ回路
6 スイッチング素子(第1のスイッチング素子)
7 スイッチング素子(第2のスイッチング素子)
10 トランス
10a 一次巻線
10b 二次巻線
12 コンデンサ
13 MOSFET(スイッチ素子)

Claims (1)

  1. 一次巻線と二次巻線を有するトランスと、前記一次巻線とこの一次巻線の一端に接続された第1のスイッチング素子と前記一次巻線の他端に接続された第2のスイッチング素子とからなる直列回路と、
    正極側が前記第1のスイッチング素子となる一方、負極側が前記第2のスイッチング素子となり、前記直列回路に入力電圧を供給する直流電源と、
    前記一次巻線の他端から前記直流電源の正極側へ電流をバイパスする第1の電流路と、前記直流電源の負極側から前記一次巻線の一端へ電流をバイパスする第2の電流路とを備え、前記第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子をオン・オフ動作させることにより前記一次巻線に断続的に前記入力電圧を印加し、前記二次巻線から出力電圧を取り出すスイッチング電源装置において、コンデンサとスイッチ素子とからなるアクティブクランプ回路を前記第1の電流路及び/又は第2の電流路に設けたことを特徴とするスイッチング電源装置。
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