JP2005151709A - 直流変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高信頼性、安全性、安価で高効率な直流変換装置を提供する。
【解決手段】トランスTの1次巻線P1に直列に接続された主スイッチQ1とトランスTの1次巻線P1の両端に接続され且つコンデンサC2及び補助スイッチQ2からなる直列回路の補助スイッチQ2とを交互にオン/オフさせることによりトランスTの2次巻線S1の電圧を整流平滑回路で整流平滑して出力電圧Voとして出力する直流変換動作を行う直流変換装置であって、直流変換動作を停止させる時には、主スイッチQ1をオフ状態、補助スイッチQ2をオン状態にして直流変換動作を停止させる制御回路11を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、高信頼性、安全性、高効率な直流変換装置に関する。
図6は従来の直流変換装置の回路構成図である(特許文献1)。図6に示す直流変換装置は、アクティブクランプ方式と呼ばれるもので、交流電源Vacからの交流電圧を整流するブリッジ回路BDと、ブリッジ回路BDの出力を平滑するコンデンサC1とを有し、コンデンサC1の両端には、トランスTの1次巻線P1(巻数Np)とMOSFET(以下、FETと称する。)等からなる主スイッチQ1とからなる直列回路が接続されている。コンデンサC1の両端電圧を入力電圧Vinとする。
トランスTの1次巻線P1の両端には、FET等からなる補助スイッチQ2とコンデンサC2とからなる直列回路が接続されている。主スイッチQ1及び補助スイッチQ2は、制御回路111のPWM制御により交互にオン/オフするようになっている。
また、トランスTの1次巻線P1と同相電圧が発生するように巻回されたトランスTの2次巻線S1(巻数Ns)には、ダイオードD10、D11とリアクトルL10とコンデンサC10とからなる整流平滑回路が接続されている。この整流平滑回路は、トランスTの2次巻線S1に誘起された電圧(オン/オフ制御されたパルス電圧)を整流平滑して直流出力を負荷30に出力する。
また、トランスTの1次巻線P1と逆相電圧が発生するように巻回されたトランスTの補助巻線S2(巻数NA)には、ダイオードD1とコンデンサC3とからなる整流平滑回路が接続されている。この整流平滑回路は、トランスTの補助巻線S2に誘起された電圧を整流平滑し、得られた直流電圧を電圧Vccとして制御回路111に出力する。
制御回路111は、出力電圧Voに基づき、主スイッチQ1をオン/オフ制御するためのパルスからなるQ1制御信号Q1c及び補助スイッチQ2をオン/オフ制御するためのパルスからなるQ2制御信号Q2c(Q1制御信号Q1cと逆位相を有する)を生成するとともに、出力電圧Voが所定電圧となるようにQ1制御信号Q1c及びQ2制御信号Q2cのデューティ比を制御する。
さらに、直流変換装置は、ローサイドドライバ112及びハイサイドドライバ113を備えている。ローサイドドライバ112は、制御回路111からのQ1制御信号Q1cを増幅してQ1ゲート信号Q1gを生成し、主スイッチQ1のゲートに印加して主スイッチQ1を駆動する。ハイサイドドライバ113は、制御回路111からのQ2制御信号Q2cを増幅してQ2ゲート信号Q2gを生成し、補助スイッチQ2のゲートに印加して補助スイッチQ2を駆動する。
次に、このように構成された直流変換装置の動作を図7〜図10に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。
今、主スイッチQ1のオンデューティ(主スイッチQ1がオンしている比率)をD(0<D<1)とすると、出力電圧Voは、下記式(1)で表すことができる。
Vo=Vin・(Ns/Np)・D・・・(1)
また、主スイッチQ1がオンしている間にトランスTの1次巻線P1に印加される電圧と補助スイッチQ2がオフしている時にトランスTの1次巻線P1に印加される電圧は等しいことから、下記式(2)が成り立つ。
Vin・D=Vc・(1−D)・・・(2)
式(2)から、
Vc=Vin・D/(1−D)・・・(3)
式(1)から、
D=(Vo/Vin)・(Np/Ns)・・・(4)
となる。従って、コンデンサC2の両端電圧Vcは、
Vc=(Vo・(Np/Ns))/(1−(Vo/Vin)・(Np/Ns))
・・・(5)
となる。
ただし、0<(Vo・Np)/(Vin・Ns)<1とする。このため、入力電圧Vinが小さくなるほど大きくなる。
図7及び図8は従来の直流変換装置における入力電圧VinとコンデンサC2の両端電圧Vcの関係を説明するための波形図であり、図7は入力電圧Vinが高い時の動作波形、図8は入力電圧Vinが低い時の動作波形を示している。
図7に示すように、入力電圧Vinが例えば375Vと高い場合には、例えば24Vの出力電圧Vo及び10Aの出力電流を得るためには、主スイッチQ1のオン期間(ドレイン−ソース間の電圧VdsがLレベルである期間)は短い。主スイッチQ1のオン期間に、トランスTの1次巻線P1を介して主スイッチQ1にドレイン電流Idが流れる。この場合、コンデンサC2の両端電圧Vcは、100V程度である。
一方、図8に示すように、入力電圧Vinが例えば100Vと低い場合には、主スイッチQ1のオン期間は、例えば24Vの出力電圧Vo及び10Aの出力電流を得るために長くなる。この場合、コンデンサC2の両端電圧Vcは、370V程度と高くなる。
このため、図6に示す直流変換装置では、図9のエンベロープ波形(各波形の最大値の軌跡)に示すように、時刻tで交流電源Vacの供給が停止された場合、入力電圧Vinが徐々に低下するとともにコンデンサC2の両端の電圧Vcが徐々に上昇する。これに伴って、補助巻線S2、ダイオードD1及びコンデンサC3で生成される電圧Vccの電圧が低下する。そして、時刻tで電圧Vccの電圧が制御回路111の停止電圧に達すると、制御回路111が停止し、主スイッチQ1と補助スイッチQ2が共にオフ状態になる。従って、コンデンサC2の放電経路がなくなり、コンデンサC2の両端には大きな電圧Vcが保持された状態になる。
この状態で、交流電源Vacが投入されて再度入力電圧Vinが印加されると、起動抵抗R1を介して電圧Vccの電圧が上昇し、電圧Vccの電圧が制御回路111の起動電圧に達すると、主スイッチQ1と補助スイッチQ2とが交互にオン/オフを行なうスイッチング動作を開始する。このとき、図10のエンベロープ波形(各波形の最大値の軌跡)に示すように、時刻tで補助スイッチQ2がオンすると、コンデンサC2に保持されている高い電圧Vcと入力電圧Vinとが加算された電圧「Vc+Vin」が主スイッチQ1に印加される。このため、定常状態では印加されない大きな電圧が主スイッチQ1に印加されるため、破損を防止するために、主スイッチQ1として電圧耐量の大きな素子を使用する必要がある。
特開2000−92829号公報
上述したように、従来のアクティブクランプ方式を用いた直流変換装置にあっては、直流変換装置を停止するときに主スイッチQ1と補助スイッチQ2とが共にオフ状態になるので、コンデンサC2に高い電圧Vcが充電された状態になり、危険を伴うという問題がある。
また、直流変換装置を再起動するときに主スイッチQ1に定常状態より大きな電圧が印加されるので、破損を回避するために主スイッチQ1に電圧耐量の大きな素子を使用する必要があり、直流変換装置が高価になり、また効率低下を招くという問題がある。
本発明は、高信頼性、安全性、安価で高効率な直流変換装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、トランスの1次巻線に直列に接続された主スイッチとトランスの1次巻線の両端に接続され且つコンデンサ及び補助スイッチからなる直列回路の補助スイッチとを交互にオン/オフさせることによりトランスの2次巻線の電圧を整流平滑回路で整流平滑して出力電圧として出力する直流変換動作を行う直流変換装置であって、前記直流変換動作を停止させる時には、前記主スイッチをオフ状態、前記補助スイッチをオン状態にして前記直流変換動作を停止させる制御回路を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、前記制御回路は、前記主スイッチと補助スイッチとを交互にオン/オフさせ且つ前記出力電圧を所定電圧に制御するための制御信号を生成するPWM制御回路と、前記制御回路に印加される印加電圧が前記制御回路の停止電圧より大きい場合に第1のレベルの起動停止信号を出力し、前記印加電圧が前記停止電圧以下の場合に第2のレベルの起動停止信号を出力する起動停止回路と、前記PWM制御回路からの制御信号と前記起動停止回路からの起動停止信号とに基づき前記直流変換動作の停止時に前記主スイッチをオフさせる第1ゲート回路と、前記PWM制御回路からの制御信号と前記起動停止回路からの起動停止信号とに基づき前記直流変換動作の停止時に前記補助スイッチをオンさせる第2ゲート回路とを備えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載の発明において、前記トランスは、補助巻線をさらに備え、前記制御回路に印加される印加電圧は、前記補助巻線に発生した電圧を整流平滑して生成されることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の直流変換装置において、前記トランスの1次巻線と前記主スイッチとからなる直列回路の両端には、直流電源又は交流電源の交流電圧を整流して整流電圧を得る整流電圧部が接続されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の直流変換装置において、前記トランスの1次巻線と前記主スイッチとの間に接続されたリアクトルと、前記トランスに直列に接続され、前記主スイッチがオン時に前記リアクトルに蓄えられたエネルギーを前記主スイッチがオフ時に2次側に還流させる補助トランスとを備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5記載の直流変換装置において、前記リアクトルは、前記トランスのコアに疎結合させて巻回された前記トランスの1次巻線及び2次巻線間のリーケージインダクタンスからなり、前記トランスのコアには前記トランスの1次巻線と前記補助トランスの2次巻線とが密結合させて巻回されてなることを特徴とする。
本発明によれば、直流変換装置の直流変換動作を停止させる時には、主スイッチをオフ状態、補助スイッチをオン状態にして直流変換動作を停止させるので、トランスの1次巻線の両端に接続された直列回路のコンデンサに蓄積された電荷は、補助スイッチ及び1次巻線を介して放電される。従って、直流変換動作が停止された場合であってもコンデンサに高い電圧が充電された状態にならないので、高信頼性、安全性を確保できる。
また、直流変換動作が停止された場合であってもコンデンサに高い電圧が充電された状態にならないので、直流変換装置を再起動するときに主スイッチに定常状態より大きな電圧が印加されることがない。従って、主スイッチに電圧耐量の大きな素子を使用する必要がなく、安価で高効率な直流変換装置を提供できる。
以下、本発明に係る直流変換装置の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は実施例1の直流変換装置の回路構成図である。なお、図1において、図6に示した構成部分と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
図1に示す直流変換装置において、主スイッチQ1及び補助スイッチQ2は、共にオフとなる期間(デットタイム)を有し、制御回路11のPWM制御により交互にオン/オフするようになっている。
制御回路11は、主スイッチQ1及び補助スイッチQ2をオン/オフ制御するためのQ1制御信号Q1cとQ1制御信号Q1cとは逆相のQ2制御信号Q2cを生成する。制御回路11は、補助巻線S2、ダイオードD1及びコンデンサC3により生成される電圧Vccによって動作する。
制御回路11は、PWM制御回路20、ヒステリシスコンパレータ21、ANDゲート回路22及びNANDゲート回路23から構成されている。ANDゲート回路22及びNANDゲート回路23は、本発明の第1及び第2ゲート回路に対応する。
PWM制御回路20は、主スイッチQ1をオン/オフ制御するためのパルスからなる信号q1c及び補助スイッチQ2をオン/オフ制御するためのパルスからなる信号q2cを生成するとともに、出力電圧Voが所定電圧となるように信号q1c及び信号q2cのデューティ比を制御する。
ヒステリシスコンパレータ21は、制御回路11の起動及び停止を制御するための起動停止信号を生成するもので、電圧Vccの電圧が制御回路11の停止電圧より大きい場合に第1のレベルとしてHレベルの起動停止信号を出力し、電圧Vccの電圧が制御回路11の停止電圧以下の場合に第2のレベルとしてLレベルの起動停止信号を出力し、起動停止信号をANDゲート回路22及びNANDゲート回路23の入力端子に出力する。
ANDゲート回路22は、PWM制御回路20からの信号q1cとヒステリシスコンパレータ21からの起動停止信号との論理積をとり、論理積出力をQ1制御信号Q1cとして出力する。このため、起動停止信号がHレベル、即ち、停止電圧より大きい電圧が制御回路11に印加されている場合には、PWM制御回路20からの信号q1cがそのままQ1制御信号Q1cとして出力される。また、起動停止信号がLレベル、即ち、制御回路11に印加される電圧が停止電圧以下の場合には、Q1制御信号Q1cがLレベルになる。これにより、主スイッチQ1は、電源オフ時にオフ状態になる。電源オフ時は、主スイッチQ1及び補助スイッチQ2による直流変換動作の停止時に対応する。
NANDゲート回路23は、PWM制御回路20からの信号q2cとヒステリシスコンパレータ21からの起動停止信号との論理積をとって反転し、反転出力をQ2制御信号Q2cとして出力する。このため、起動停止信号がHレベル、即ち、停止電圧より大きい電圧が制御回路11に印加されている場合には、PWM制御回路20からの信号q2cが反転されてQ2制御信号Q2cとして出力される。このため、Q2制御信号Q2cは、Q1制御信号Q1cと逆相の信号になる。また、起動停止信号がLレベル、即ち、制御回路11に印加される電圧が停止電圧以下の場合には、Q2制御信号Q2cがHレベルになる。これにより、補助スイッチQ2は、電源オフ時にオン状態になる。
さらに、直流変換装置は、ローサイドドライバ12及びハイサイドドライバ13を備えている。ローサイドドライバ12は、制御回路11からのQ1制御信号Q1cを増幅してQ1ゲート信号Q1gを生成し、主スイッチQ1のゲートに印加して主スイッチQ1を駆動する。ハイサイドドライバ13は、制御回路11からのQ2制御信号Q2cを増幅してQ2ゲート信号Q2gを生成し、補助スイッチQ2のゲートに印加して補助スイッチQ2を駆動する。
次に、このように構成された実施例1の直流変換装置のスイッチング動作を説明する。
まず、交流電源Vacを投入すると、交流電源Vacの交流電圧はブリッジ回路DBで全波整流されてコンデンサC1に印加される。そして、コンデンサC1の電圧は、起動抵抗R1を介して電圧Vccとして制御回路11に供給される。そして、電圧Vccが上昇し、制御回路11の起動電圧に達すると、ヒステリシスコンパレータ21は、Hレベルの起動停止信号をANDゲート回路22及びNANDゲート回路23に出力する。
このため、信号q1c,q2cがHレベルの場合には、ANDゲート回路22から出力されるQ1制御信号Q1cはHレベルとなり、NANDゲート回路23から出力されるQ2制御信号Q2cはLレベルとなるため、主スイッチQ1がオンし、補助スイッチQ2がオフする。
また、信号q1c,q2cがLレベルの場合には、ANDゲート回路22から出力されるQ1制御信号Q1cはLレベルとなり、NANDゲート回路23から出力されるQ2制御信号Q2cはHレベルとなるため、主スイッチQ1がオフし、補助スイッチQ2がオンする。即ち、主スイッチQ1と補助スイッチQ2とのスイッチング動作が開始される。即ち、直流変換動作が開始される。
まず、主スイッチQ1がオンすると、入力電圧VinからトランスTの1次巻線P1を介して主スイッチQ1に電流が流れる。このとき、整流平滑回路には、S1→D10→L10→C10→S1と電流が流れる。
次に、主スイッチQ1をオフさせると、トランスTの1次巻線P1と、トランスTの1次及び2次巻線間のリーケージインダクタンスに蓄えられたエネルギーにより主スイッチQ1(FETのドレイン・ソース間)に形成された寄生コンデンサ(図示せず)が充電され電圧共振が形成されて、主スイッチQ1の電圧Q1vが上昇する。また、整流平滑回路では、L10→C10→D11→L10と電流が流れて、負荷30に電流を供給する。
次に、補助スイッチQ2をオンさせると、トランスTの1次巻線P1に蓄えられたエネルギーがコンデンサC2に供給され、コンデンサC2が充電されていく。次に、コンデンサC2に蓄えられたエネルギーは、C2→Q2→P1→C2に流れる。
次に、実施例1の直流変換装置の直流変換動作の停止時及び再起動時における動作を図2及び図3に示すタイミングチャートを参照しながら説明する。
図2は直流変換装置の各部のエンベロープ波形(各波形の最大値の軌跡)を示す。図2に示すように、時刻tで交流電源Vacの供給が停止された場合、入力電圧Vinが徐々に低下するとともにコンデンサC2の両端電圧Vcが徐々に上昇する。これに伴って、補助巻線S2、ダイオードD1及びコンデンサC3で生成される電圧Vccの電圧が低下する。
そして、時刻tで電圧Vccの電圧が、制御回路11の停止電圧に達すると、制御回路11内のヒステリシスコンパレータ21は、Lレベルの起動停止信号を出力する。このため、ANDゲート回路22から出力されるQ1制御信号Q1cは、Lレベルになるため、主スイッチQ1はオフ状態になる。
一方、NANDゲート回路23から出力されるQ2制御信号Q2cは、Hレベルになるため、補助スイッチQ2はオン状態になる。このため、図2に示すように、コンデンサC2の電荷は、補助スイッチQ2及びトランスTの1次巻線P1を介して放電され、コンデンサC2の両端の電圧Vcはゼロになる。そして、直流変換動作が停止する。従って、交流電源Vacの供給が停止された後には、コンデンサC2に大きな電圧Vcが保持されることがないので、保守点検作業等を安全に行うことができる。
交流電源Vacの供給が停止された状態で、交流電源Vacが投入されて再度入力電圧Vinが印加されると、主スイッチQ1と補助スイッチQ2とが交互にオン/オフを開始する。このとき、図3のエンベロープ波形(各波形の最大値の軌跡)に示すように、時刻tで補助スイッチQ2がオンすると、コンデンサC2に保持されている電圧Vcはゼロであるため、入力電圧Vinのみが主スイッチQ1に印加される。
このため、定常状態と同じ電圧が主スイッチQ1に印加されることになるため、主スイッチQ1として電圧耐量の大きな素子を使用する必要はない。従って、直流変換装置を安価に構成できるとともに、損失を低減させて変換効率を向上させることができる。
次に実施例2の直流変換装置を説明する。実施例2の直流変換装置では、トランスの1次巻線に直列に接続されるリアクトルのインダクタンスの値を大きくし、主スイッチQ1がオン時にリアクトルに蓄えられるエネルギーを2次側に還流する補助トランスを設けたことを特徴とする。
図4は実施例2の直流変換装置を示す回路構成図である。図4に示す実施例2の直流変換装置は、図1に示す実施例1の直流変換装置に対して、トランスT1及びトランスT1の周辺回路が異なるので、その部分についてのみ説明する。
この例では、補助トランスをトランスT1に結合したもので、トランスT1には、1次巻線P1(巻数Np、補助トランスT1の1次巻線を兼用)と2次巻線S1(巻数Ns)と3次巻線S3(巻数Nt、補助トランスT1の2次巻線に対応)とが巻回されている。
トランスT1の2次巻線S1と3次巻線S3との直列回路の両端には、ダイオードD8とコンデンサC10との直列回路が接続されている。2次巻線S1と3次巻線S3との接続点とダイオードD8とコンデンサC10との接続点とには、ダイオードD7が接続されている。1次巻線P1と2次巻線S1とは同相に巻回され、1次巻線P1と3次巻線S3とは逆相に巻回されている。
トランスT1の2次巻線S1を1次巻線P1と疎結合させ、1次巻線P1及び2次巻線S1間のリーケージインダクタンスにより、トランスT1に直列に接続されるリアクトル(図示せず)を代用している。トランスT1の3次巻線S3を1次巻線P1と密結合させている。
このように構成された実施例2の直流変換装置の動作を説明する。基本的な動作は、実施例1の動作と同様であり、ここでは、トランスT1の2次側回路の動作を中心に説明する。
まず、主スイッチQ1をオンさせると、Vin→P1→Q1→Vinで電流が流れる。また、この時刻に、トランスT1の2次巻線S1にも電圧が発生し、S1→D7→C10→S1で電流が流れる。このため、ダイオードD7の電流が直線的に増大する。
次に、主スイッチQ1をオフさせると、トランスT1のインダクタンスに蓄えられたエネルギーは、トランスT1を介して2次側に還流される。2次側では、トランスT1の3次巻線S3に電圧が誘起されるため、S3→D8→C10→S1→S3と電流が流れる。このため、ダイオードD8に電流が流れる。
このように、トランスT1の1次巻線S1に直列に接続されるインダクタンスの値を大きくし、主スイッチQ1がオン時に蓄えられるエネルギーをトランスT1を介して2次側に還流するため、効率が良くなる。また、ダイオードD7及びダイオードD8により、主スイッチQ1のオン、オフ期間に2次側電流が流れて連続的となる。このため、コンデンサC10のリップル電流も減少する。
次に、補助トランスをトランスT1に結合したトランスの構成例を図5に示す。図5に示すトランスは、日の字型のコア30を有し、コア30のコア部30aには、1次巻線P1と3次巻線S3とが近接して巻回されている。これにより、1次及び3次巻線間にわずかなリーケージインダクタンスを持たせ、また、コア30にはパスコア30cとギャップ31が形成され、外周コアには2次巻線S1が巻回されている。即ち、パスコア30cにより、1次巻線P1と2次巻線S1を疎結合させることにより、リーケージインダクタンスを大きくしている。このリーケージインダクタンスをリアクトル(図示せず)の代替としている。
また、外周コア上で且つ1次巻線P1と2次巻線S1との間に、凹部30bが2箇所形成されている。この凹部30bにより、外周コアの磁路の一部の断面積が他の部分よりも狭くなり、その部分のみが飽和するので、コア損失を低減できる。
このように、トランスTのコアの形状と巻線の工夫により、トランスT1とリアクトルのエネルギーを2次側に帰還する補助トランスとを一つのコア30に結合し、パスコア30cを設けることにより、大きなリーケージインダクタンスを得て、トランス部分とリアクトルとを結合したので、直流変換装置を小型化、低価格化することができる。
なお、上述した実施例1及び実施例2では、トランスT及びT1の1次巻線P1の両端に、補助スイッチQ2とコンデンサC2とからなる直列回路を接続したが、この直列回路は、例えば、主スイッチQ1の両端に接続しても良い。
また、実施例1及び実施例2では、主スイッチQ1に寄生コンデンサのみを有していたが、主スイッチQ1の両端にさらにコンデンサを接続しても良い。
また、上述した実施例1及び実施例2では、トランスT及びT1の1次巻線P1と主スイッチQ1とからなる直列回路の両端には、交流電源の交流電圧を整流して整流電圧を得るブリッジ回路BDが接続されていたが、例えば、トランスT及びT1の1次巻線P1と主スイッチQ1とからなる直列回路の両端には、直流電源が接続されていても良い。
本発明は、DC−DC変換型の電源回路やAC−DC変換型の電源回路に適用可能である。
実施例1の直流変換装置を示す回路構成図である。 実施例1の直流変換装置をオン状態からオフ状態に移行させる際の動作を示すタイミングチャートである。 実施例1の直流変換装置をオフ状態からオン状態に移行させる際の動作を示すタイミングチャートである。 実施例2の直流変換装置を示す回路構成図である。 実施例2の直流変換装置に設けられたトランスの構造図である。 従来の直流変換装置を示す回路構成図である。 図6に示す直流変換装置において高い入力電圧が印加された場合の動作を示すタイミングチャートである。 図6に示す直流変換装置において低い入力電圧が印加された場合の動作を示すタイミングチャートである。 図6に示す直流変換装置をオン状態からオフ状態に移行させる際の動作を示すタイミングチャートである。 図6に示す直流変換装置をオフ状態からオン状態に移行させる際の動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
Vac 交流電源
BD ブリッジ回路
11 制御回路
12 ローサイドドライバ
13 ハイサイドドライバ
20 PWM制御回路
21 ヒステリシスコンパレータ
22 ANDゲート回路
23 NANDゲート回路
30 負荷
Q1 主スイッチ
Q2 補助スイッチ
T,T1 トランス
P1 1次巻線
S1 2次巻線
S2 補助巻線
S3 3次巻線
D1,D7,D8,D10,D11 ダイオード
C1,C2,C3,C10 コンデンサ
R1 起動抵抗
L10 リアクトル

Claims (6)

  1. トランスの1次巻線に直列に接続された主スイッチとトランスの1次巻線の両端に接続され且つコンデンサ及び補助スイッチからなる直列回路の補助スイッチとを交互にオン/オフさせることによりトランスの2次巻線の電圧を整流平滑回路で整流平滑して出力電圧として出力する直流変換動作を行う直流変換装置であって、
    前記直流変換動作を停止させる時には、前記主スイッチをオフ状態、前記補助スイッチをオン状態にして前記直流変換動作を停止させる制御回路を備えることを特徴とする直流変換装置。
  2. 前記制御回路は、
    前記主スイッチと補助スイッチとを交互にオン/オフさせ且つ前記出力電圧を所定電圧に制御するための制御信号を生成するPWM制御回路と、
    前記制御回路に印加される印加電圧が前記制御回路の停止電圧より大きい場合に第1のレベルの起動停止信号を出力し、前記印加電圧が前記停止電圧以下の場合に第2のレベルの起動停止信号を出力する起動停止回路と、
    前記PWM制御回路からの制御信号と前記起動停止回路からの起動停止信号とに基づき前記直流変換動作の停止時に前記主スイッチをオフさせる第1ゲート回路と、
    前記PWM制御回路からの制御信号と前記起動停止回路からの起動停止信号とに基づき前記直流変換動作の停止時に前記補助スイッチをオンさせる第2ゲート回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の直流変換装置。
  3. 前記トランスは、補助巻線をさらに備え、
    前記制御回路に印加される印加電圧は、前記補助巻線に発生した電圧を整流平滑して生成されることを特徴とする請求項2記載の直流変換装置。
  4. 前記トランスの1次巻線と前記主スイッチとからなる直列回路の両端には、直流電源又は交流電源の交流電圧を整流して整流電圧を得る整流電圧部が接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の直流変換装置。
  5. 前記トランスの1次巻線と前記主スイッチとの間に接続されたリアクトルと、
    前記トランスに直列に接続され、前記主スイッチがオン時に前記リアクトルに蓄えられたエネルギーを前記主スイッチがオフ時に2次側に還流させる補助トランスと、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の直流変換装置。
  6. 前記リアクトルは、前記トランスのコアに疎結合させて巻回された前記トランスの1次巻線及び2次巻線間のリーケージインダクタンスからなり、前記トランスのコアには前記トランスの1次巻線と前記補助トランスの2次巻線とが密結合させて巻回されてなることを特徴とする請求項5記載の直流変換装置。
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