JP4439979B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源装置に関し、より詳しくは出力電圧に含まれるリプルを低減させるための技術に関する。
ディジタルIC用電源には、低電圧大電流を高スリューレートに供給し、しかも出力電圧変動を微小範囲内に収める性能が求められる。しかし、一般的な電源方式においてこの条件を満たすには、出力側に大容量の平滑コンデンサが必要となる。また、低電圧大電流環境では、回路内のインピーダンス成分の影響が無視できないほど大きくなるにも拘らず、現在の技術では十分に低インピーダンスの部品を作ることができていないのが現状である。そのため、インピーダンス成分による、効率の低下、出力電圧リプルの増大、スイッチングサージの増大等を抑制するために、複数の電源を多相構成にし、出力平滑コンデンサを並列接続する等の対策が必要となり、部品数の増加、高コスト化、回路の大型化を招いている。
そこで、これらの問題解決に有効な手段として、2つの絶縁形ステップダウンインバータを用いて、各インバータの二次巻線側に180°位相差の矩形波電圧を誘導し、これらを半波整流して重ね合わせることで、原理的には低電圧大電流領域に出力平滑コンデンサなしで直流電圧を供給する方式が提案されている。
このような方式は例えば特開2003−102175号公報に開示されている。すなわち、各中性点が入力直流電源の1極に接続された少なくとも2つの出力トランスの各1次巻線の両端子に、各1端子が接続され、各他端子が入力直流電源の他極に接続された1対のスイッチング素子と、前記各1対のスイッチング素子を、一方が導通するとき他方を非導通に制御する手段と、前記各出力トランスの2次巻線にそれぞれ接続された整流手段とを具備し、前記整流手段の出力電圧値が等しく、一方の整流出力波形に生ずるリプルが他方の整流出力波形によってカバーされるように、各スイッチング素子の導通タイミングが設定される。
また、米国特許5008795号公報には、上記特許文献と同様の二相式コンバータが開示されている。この二相式コンバータは、等価的に4つのスイッチング素子を利用して、電力供給源から容量素子への充電タイミングと、容量素子から各トランスへの放電タイミングを制御することで、180°位相差のトランス出力を合成するといった手法を採用している。
特開2003−102175号公報 米国特許5008795号公報
上記の電源装置は、出力電圧に含まれるリプルが極めて少なくて原理的に出力側平滑回路が不要で、しかも小型、軽量化が可能で効率も高いということで有用であるが、いずれの手法においても出力トランスの一次巻線側に4つのスイッチング素子が必要となる。
従って、本発明の目的は、出力トランスの一次巻線側において必要とされるスイッチング素子の数を減らし、出力電圧に含まれるリプルを極めて少なくすることである。
また本発明の他の目的は、ソフトスタートを可能にする新規な電源装置を提供することである。
本発明の第1の態様に係る電源装置は、第1及び第2のトランスと、第1及び第2のトランスの一次巻線側に接続された第1乃至第3のスイッチング素子と、第1及び第2のトランスの一次巻線側に接続されたキャパシタと、第1のトランスの二次巻線側に接続された第1の整流素子と、第2のトランスの二次巻線側に接続された第2の整流素子と、第1乃至第3のスイッチング素子の動作を制御する制御部とを含む。そして、上記制御部が、第1の期間において、第2及び第3のスイッチング素子(例えば実施の形態におけるスイッチング素子Sia及びSib)をオンにさせることにより、第1及び第2のトランスの二次巻線に生じた電流が第1及び第2の整流素子を介して負荷に供給されるように、第1及び第2のトランスの一次巻線に流れる電流を制御する。また、第2の期間において、第1及び第2のスイッチング素子(例えば実施の形態におけるスイッチング素子Sim及びSia)をオンにさせることにより、第1のトランス(例えば実施の形態におけるトランスTrsa)の二次巻線に生じた電流が第1の整流素子を介して負荷に供給されるように、第1及び第2のトランスの一次巻線に流れる電流を制御する。さらに 第3の期間において、第2及び第3のスイッチング素子をオンにさせることにより、第1及び第2のトランスの二次巻線に生じた電流が第1及び第2の整流素子を介して負荷に供給されるように、第1及び第2のトランスの一次巻線に流れる電流を制御する。そして、第4の期間において、第1及び第3のスイッチング素子(例えば実施の形態におけるスイッチング素子Sim及びSib)をオンにさせることにより、第2のトランスの二次巻線に生じた電流が第2の整流素子を介して負荷に供給されるように、第1及び第2のトランスの一次巻線に流れる電流を制御する。
このようにトランスの一次巻線側に設けられた3つのスイッチング素子で、トランスの二次巻線側に180°位相差の矩形波電圧を誘導し、これらを整流素子で半波整流して重ね合わせることで、原理的には出力平滑コンデンサなしで直流電圧を供給することができる。
なお、第1の期間において、第1及び第2のトランスの一次巻線に、キャパシタの出力電圧に応じた電圧(例えば出力電圧そのものを含む)が印加され、第2の期間において、第1のトランスの一次巻線に、キャパシタの出力電圧に応じた電圧(例えば出力電圧そのものを含む)が印加され、第3の期間において、第1及び第2のトランスの一次巻線に、キャパシタの出力電圧に応じた電圧(例えば出力電圧そのものを含む)が印加され、第4の期間において、第2のトランスの一次巻線に、キャパシタの出力電圧に応じた電圧(例えば出力電圧そのものを含む)が印加されるようにしてもよい。例えば第1の実施の形態及び第3の実施の形態のようにソフトスタートが可能になる。
また、上で述べたキャパシタを、第1のトランス用の第1キャパシタと、第2のトランス用の第2キャパシタとに分けるようにしてもよい。このような構成では、一次巻線側にキャパシタが2つ必要となるが、スイッチング素子を3つに減らして、出力電圧に含まれるリプルを極めて少なくすることができる。また、キャパシタを分けることにより、容量を調整しやすくなる。
このように第1キャパシタ及び第2キャパシタに分ける場合には、第1の期間において、第1のトランスの一次巻線に第1キャパシタの出力電圧に応じた電圧(例えば出力電圧そのものを含む)が印加され、第2のトランスの一次巻線に第2キャパシタの出力電圧に応じた電圧(例えば出力電圧そのものを含む)が印加され、第2の期間において、第1のトランスの一次巻線に第1キャパシタの出力電圧に応じた電圧(例えば出力電圧そのものを含む)が印加され、第3の期間において、第1のトランスの一次巻線に第1キャパシタの出力電圧に応じた電圧(例えば出力電圧そのものを含む)が印加され、第2のトランスの一次巻線に第2キャパシタの出力電圧に応じた電圧(例えば出力電圧そのものを含む)が印加され、第4の期間において、第2のトランスの一次巻線に第2キャパシタの出力電圧に応じた電圧(例えば出力電圧そのものを含む)が印加されるようにしてもよい。このようにしてもソフトスタートが可能になる。
また、第1キャパシタ及び第2キャパシタに分ける場合には、第1の期間において、第1のトランスの一次巻線に入力電源の入力電圧及び第1キャパシタの出力電圧に応じた電圧が印加され、第2のトランスの一次巻線に入力電源の入力電圧及び第2キャパシタの出力電圧に応じた電圧が印加され、第2の期間において、第1のトランスの一次巻線に入力電源の入力電圧及び第1キャパシタの出力電圧に応じた電圧が印加され、第3の期間において、第1のトランスの一次巻線に入力電源の入力電圧及び第1キャパシタの出力電圧に応じた電圧が印加され、第2のトランスの一次巻線に入力電源の入力電圧及び第2キャパシタの出力電圧に応じた電圧が印加され、第4の期間において、第2のトランスの一次巻線に入力電源の入力電圧及び第2キャパシタの出力電圧に応じた電圧が印加されるようにしてもよい。
なお、第1乃至第4の期間の切り替え時期において第1乃至第3のスイッチング素子をオフにする期間を設け、トランスの励磁電流が常に正負に振れるように、励磁インダクタンスを設定するようにしてもよい。これにより回路のゼロ電圧ソフトスイッチングが可能となる。
また、上記第1の整流素子を、第4のスイッチング素子とし、上記第2の整流素子を、第5のスイッチング素子とし、上記制御部が、第4のスイッチング素子を第2のスイッチング素子と同様に制御し、第5のスイッチング素子を第3のスイッチング素子と同様に制御するようにすることも可能である。
整流素子にダイオードを用いると、このダイオードにおける電圧降下が0.5V程度生じてしまうので、低電圧出力の場合には影響が大きい。このような場合には、スイッチング素子を上記のように制御することにより同様の効果を得ることができる上に、電圧降下を少なくし、効率を向上させることもできる。
また、第1の整流素子と第2のトランスを接続し、第1の整流素子の電流出力側端子と第2の整流素子の電流入力側端子との間を、整流素子を有するスナバ回路で接続するようにしてもよい。このような回路構成によれば、スナバ回路の数を減らすことができる。
本発明の第2の態様に係る電源装置は、入力交流電源に接続されたブリッジ整流回路と、入力キャパシタ(例えば実施の形態におけるキャパシタCim)と、一次巻線が入力キャパシタの第1の端子に接続された第1のトランス(例えば実施の形態におけるトランスTrsa)と、第1のトランスと第1の端子で接続された第1のキャパシタ(例えば実施の形態におけるキャパシタCia)と、第2のトランス(例えば実施の形態におけるトランスTrsb)と、第1のキャパシタの第2の端子と第2のトランスの一次巻線とを接続するための第1のスイッチング素子(例えば実施の形態におけるスイッチング素子Sim)と、第1のキャパシタの第2の端子と入力キャパシタの第2の端子とを接続するための第2のスイッチング素子(例えば実施の形態におけるスイッチング素子Sia)と、第2のトランスの一次巻線と直列に接続された第2のキャパシタ(例えば実施の形態におけるキャパシタCib)と、入力キャパシタの第1の端子と第2のトランスの一次巻線とを接続するための第3のスイッチング素子(例えば実施の形態におけるスイッチング素子Sib)と、ブリッジ整流回路と第2のトランスの一次巻線との間に接続されたコイル(例えば実施の形態におけるコイルLpfc)と、第1のトランスの二次巻線側に接続された第1の整流素子(例えば実施の形態におけるダイオードDoa)と、第2のトランスの二次巻線側に接続された第2の整流素子(例えば実施の形態におけるダイオードDob)と、第1乃至第3のスイッチング素子の動作を制御する制御部とを含む。そして、上記制御部が、第1の期間において第2及び第3のスイッチング素子をオンにし、第2の期間において第1及び第2のスイッチング素子をオンにし、第3の期間において第2及び第3のスイッチング素子をオンにし、第4の期間において第1及び第3のスイッチング素子をオンにするような制御を行い、第1乃至第3の期間において第1のトランスの二次巻線側に生じた電流を第1の整流素子により負荷に供給し、第1、第3及び第4の期間において第2のトランスの二次巻線側に生じた電流を第2の整流素子により負荷に供給する。
本発明の第2の態様に係る電源装置は、力率改善(PFC:Power Factor Correction)機能をさらに有するものである。
本発明の第3の態様に係る電源装置は、第1及び第2のトランスと、各トランスに接続された容量素子と、各トランスの一次巻線側に設けられ、電力供給源に接続されるスイッチング回路と、各トランスの二次巻線側の出力を整流すると共に合成し、合成後の出力を負荷に供給する整流回路と、負荷に供給される出力の値に応じてスイッチング回路の動作を制御する制御回路とを備える。そして、上記スイッチング回路は、3つのスイッチング素子で構成され、上記制御回路は、3つのスイッチング素子の駆動タイミングを制御することにより、各トランスに対する容量素子の接続状態と、各トランスに対する電力供給源の接続状態とを変化させるものである。
また、上で述べた3つのスイッチング素子は、第1のトランスの一次巻線と容量素子とからなる閉ループを形成すると共に、第2のトランスの一次巻線と容量素子とからなる閉ループを形成する第1のモードと、第1のトランスの一次巻線と容量素子とからなる閉ループを形成すると共に、第2のトランスの一次巻線と電力供給源とからなる閉ループを形成する第2のモードと、第2のトランスの一次巻線と容量素子とからなる閉ループを形成すると共に、第1のトランスの一次巻線と電力供給源とからなる閉ループを形成する第3のモードとを形成するようにしてもよい。
さらに、上で述べた3つのスイッチング素子は、第1のトランスの一次巻線と容量素子と電力供給源からなる閉ループを形成すると共に、第2のトランスの一次巻線と容量素子と電力供給源からなる閉ループを形成する第1のモードと、第1のトランスの一次巻線と容量素子と電力供給源からなる閉ループを形成すると共に、第2のトランスの一次巻線と容量素子とからなる閉ループを形成する第2のモードと、第2のトランスの一次巻線と容量素子と電力供給源からなる閉ループを形成すると共に、第1のトランスの一次巻線と容量素子とからなる閉ループを形成する第3のモードとを形成するようにしてもよい。
本発明の第4の態様に係る電源装置は、第1及び第2のトランスと、各トランスに接続された容量素子と、各トランスの一次巻線側に設けられ電力供給源に接続されるスイッチング回路と、各トランスの二次巻線側の出力を整流すると共に合成し、合成後の出力を負荷に供給する整流回路と、負荷に供給される出力の値に応じてスイッチング回路の動作を制御する制御回路とを備える。そして、上記スイッチング回路は、第1乃至第3のスイッチング素子で構成され、上記第1のスイッチング素子は、オン状態で、第1のトランスの一次巻線と容量素子とからなる閉ループを構成し、オン状態の第3のスイッチング素子と協働して第2のトランスの一次巻線と電力供給源とからなる閉ループを構成する。また、上記第2のスイッチング素子は、 オン状態で、第2のトランスの一次巻線と容量素子とからなる閉ループを構成し、オン状態の第3のスイッチング素子と協働して第1のトランスの一次巻線と電力供給源とからなる閉ループを構成する。そして、第3のスイッチング素子は、オフ状態で、各トランスと容量素子とを電力供給源から切り離す。
本発明の第5の態様に係る電源装置は、第1及び第2のトランスと、第1のトランスに接続された第1の容量素子と、第2のトランスに接続された第2の容量素子と、各トランスの一次巻線側に設けられ電力供給源に接続されるスイッチング回路と、各トランスの二次巻線側の出力を整流すると共に合成し、合成後の出力を負荷に供給する整流回路と、負荷に供給される出力の値に応じてスイッチング回路の動作を制御する制御回路とを備える。そして、上記スイッチング回路は、第1乃至第3のスイッチング素子で構成され、上記第1のスイッチング素子は、オン状態で、第1のトランスの一次巻線と第1の容量素子と電力供給源とからなる閉ループを構成し、オン状態の第3のスイッチング素子と協働して第2のトランスの一次巻線と第2の容量素子とからなる閉ループを構成する。また、上記第2のスイッチング素子は、オン状態で、第2のトランスの一次巻線と第2の容量素子と電力供給源とからなる閉ループを構成し、オン状態の第3のスイッチング素子と協働して第1のトランスの一次巻線と第1の容量素子とからなる閉ループを構成する。さらに、第3のスイッチング素子は、オフ状態で、第1のトランスの一次巻線と第1の容量素子と電力供給源とからなる閉ループと第2のトランスの一次巻線と第2の容量素子と電力供給源とからなる閉ループとを並列化させる。
本発明の第6の態様に係る電源装置は、第1及び第2のトランスと、第1のトランスに接続された第1の容量素子と、第2のトランスに接続された第2の容量素子と、各トランスの一次巻線側に設けられ電力供給源に接続されるスイッチング回路と、各トランスの二次巻線側の出力を整流すると共に合成し、合成後の出力を負荷に供給する整流回路と、負荷に供給される出力の値に応じてスイッチング回路の動作を制御する制御回路とを備える。そして、上記スイッチング回路は、第1乃至第3のスイッチング素子で構成され、上記第1のスイッチング素子は、オン状態で、第1のトランスの一次巻線と第1の容量素子とからなる閉ループを構成し、オン状態の第3のスイッチング素子と協働して第2のトランスの一次巻線と第2の容量素子と電力供給源とからなる閉ループを構成する。また、第2のスイッチング素子は、オン状態で、第2のトランスの一次巻線と第2の容量素子とからなる閉ループを構成し、オン状態の第3のスイッチング素子と協働して第1のトランスの一次巻線と第1の容量素子と電力供給源とからなる閉ループを構成する。さらに、第3のスイッチング素子は、オフ状態で、各トランスの一次巻線と第1及び第2の容量素子とを電力供給源から切り離す。
上で述べた本発明の構成を実現する回路構成は複数存在しており、以下で述べる回路例に限定されるものではない。
本発明によれば、トランスの一次巻線側において必要とされるスイッチング素子の数を減らし、出力電圧に含まれるリプルを極めて少なくすることができる。
また他の側面として、ソフトスタート可能な電源装置が実現される。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係る回路図を図1に示す。二相式絶縁形コンバータ100は、入力直流電源Viと、MOSFETであるスイッチング素子Sim,Sia,Sibと、一次巻線と二次巻線との極性が逆になっているトランスTrsaとTrsbと、キャパシタCiと、整流素子であるダイオードDoa及びDobと、平滑用キャパシタCoと、負荷Rとを含む。なお、原理的には平滑用キャパシタCoは不要であるが、実際には従来より小さい容量のキャパシタを接続する方が好ましいため、ここでは示している。制御部110は、基準電圧電源Vrefと、比較器111と、PWM(Pulse Width Modulator)112と、NAND回路113とを含む。
入力直流電源Viの正極側端子は、スイッチング素子Simのドレインに接続されている。スイッチング素子Simのソースは、スイッチング素子SiaのドレインとトランスTrsaの一次巻線の一端に接続されている。トランスTrsaの一次巻線の他端は、キャパシタCiの一端とスイッチング素子Sibのドレインに接続されている。キャパシタCiの他端は、スイッチング素子SiaのソースとトランスTrsbの一次巻線の一端に接続されている。入力直流電源Viの負極側端子は、スイッチング素子SibのソースとトランスTrsbの一次巻線の他端に接続されている。
トランスTrsaの二次巻線の一端は、ダイオードDoaのアノードに接続されている。ダイオードDoaのカソードは、負荷Rの正極側端子と平滑用キャパシタCoの一端とダイオードDobのカソードに接続されている。トランスTrsaの二次巻線の他端は、負荷Rの負極側端子と平滑用キャパシタCoの他端とに接続されている。トランスTrsbの二次巻線の一端は、ダイオードDobのアノードに接続されている。ダイオードDobのカソードは、負荷Rの正極側端子に接続されている。トランスTrsbの二次巻線の他端は、トランスTrsaの二次巻線の他端に接続されている。
制御部110の比較器111の第1の入力端子には負荷Rの出力電圧Voが入力され、第2の入力端子には基準電圧Vrefが入力されている。基準電圧Vrefと出力電圧Voとの差に基づく比較器111の出力はPWM112に入力されており、PWM112の第1の出力はスイッチング素子Siaのゲートに、第2の出力はスイッチング素子Sibのゲートに出力される。なお、第1の出力と第2の出力はNAND回路113に入力され、NAND回路113の出力はスイッチング素子Simのゲートに出力される。
図2に図1に示した二相式絶縁形コンバータ100の各部の電圧波形を示す。ここで、スイッチング素子Siaのドレイン−ソース間の電圧をVsia、スイッチング素子Sibのドレイン−ソース間の電圧をVsib、スイッチング素子Simのドレイン−ソース間の電圧をVsim、キャパシタCiの両端に生じる電圧をVci、トランスTrsaの二次巻線側に誘導される電圧をVwoa、トランスTrsbの二次巻線側に誘導される電圧をVwob、負荷Rの出力電圧をVoとする。なお、電圧Via,Vib及びVsimについては、オンとオフを入れ替えれば、各スイッチング素子のゲートに印加される電圧となる。
本実施の形態では、状態(又は期間とも呼ぶ)I、II、III及びIVの4つの状態が繰り返し生じるようになっている。この状態Iでは、スイッチング素子Sia及びスイッチング素子Sibはオンとなり、スイッチング素子Simはオフとなる。従って、図3(a)に示す一次巻線側の等価回路のように、キャパシタCiがトランスTrsaとトランスTrsbに接続される。トランスTrsa及びトランスTrsbは、一次巻線と二次巻線が逆極性となっているため、図示していないが、状態Iでは二次巻線側に正の電圧が誘導される。電圧値などについては後に詳述する。従って、状態Iでは、キャパシタCiにおける電圧Vciに応じた電圧VwoaがトランスTrsaの二次巻線側に誘導され、さらに電圧Vciに応じた電圧VwobがトランスTrsbの二次巻線側に誘導される。この場合には、ダイオードDoa及びダイオードDobの順方向に電流が流れ、これらの電流にて負荷Rに出力電圧Voが生成される。
状態IIでは、スイッチング素子Siaはオン、スイッチング素子Sibはオフ、スイッチング素子Simはオンとなる。従って、図3(b)に示す一次巻線側の等価回路のように、キャパシタCiはトランスTrsaに接続され、入力直流電源ViはトランスTrsbに接続される。トランスTrsa及びトランスTrsbは、一次巻線と二次巻線が逆極性となっているため、図示していないが、状態IIではトランスTrsaの二次巻線側には正の電圧が誘導され、トランスTrsbの二次巻線側には負の電圧が誘導される。電圧値などについては後に詳述する。従って、状態IIでは、キャパシタCiにおける電圧Vciに応じた電圧VwoaがトランスTrsaの二次巻線側に誘導され、さらに入力直流電源Viにおける電圧Viに応じた電圧VwobがトランスTrsbの二次巻線側に誘導される。この場合には、ダイオードDoaの順方向に電流が流れ、この電流にて負荷Rに出力電圧Voが生成される。一方、トランスTrsbの二次巻線側に誘導される電圧は逆であるため、ダイオードDobにより半波整流され、電流は流れない。
状態IIIでは、スイッチング素子Sia及びスイッチング素子Sibはオンとなり、スイッチング素子Simはオフとなる。これは状態Iと同じであるから、説明を省略する。
状態IVでは、スイッチング素子Siaはオフとなり、スイッチング素子Sim及びスイッチング素子Sibはオンとなる。従って、図3(c)に示す一次巻線側の等価回路のように、キャパシタCiはトランスTrsbに接続され、入力直流電源ViはトランスTrsaに接続される。トランスTrsa及びトランスTrsbは、一次巻線と二次巻線が逆極性となっているため、図示していないが、状態IVではトランスTrsaの二次巻線側には負の電圧が誘導され、トランスTrsbの二次巻線側には正の電圧が誘導される。電圧値などについては後に詳述する。従って、状態IVでは、入力直流電源Viにおける電圧Viに応じた電圧VwoaがトランスTrsaの二次巻線側に誘導され、さらにキャパシタCiに置ける電圧Vci応じた電圧VwobがトランスTrsbの二次巻線側に誘導される。この場合には、ダイオードDobの順方向に電流が流れ、この電流にて負荷Rに出力電圧Voが生成される。一方、トランスTrsaの二次巻線側に誘導される電圧は逆であるため、ダイオードDoaにより半波整流され、電流は流れない。
図2に示すように、トランスTrsaの二次巻線側の誘起電圧Vwoaは、状態I,II及びIIIの期間T1の間正の電圧となり、ダイオードDoaを介して負荷Rに電流が流れる。また、状態IVの期間T2の間負の電圧となり、ダイオードDoaにより電流は遮断される。一方、トランスTrsbの二次巻線側の誘起電圧Vwobは、状態III,IV及びIの期間T1の間正の電圧となり、ダイオードDobを介して負荷Rに電流が流れる。また、状態IIの期間T2の間負の電圧となり、ダイオードDobにより電流は遮断される。
結果として、これらの動作は、昇降圧インバータを2相構成にしたものと同様であり、キャパシタCiに十分な容量を与えて直流電圧を作り出せば、各トランスの二次巻線側には図2に示すような矩形波電圧が誘導される。従って、これらの波形をダイオードDoa及びDobにより半波整流して重ね合わせれば、平滑用キャパシタCoがなくとも直流電圧Voを生成することができる。
なお、原理的には平滑用キャパシタCoは不要であるが、実際には、トランスの漏れインダクタンスや配線の寄生インダクタンスなどの影響により、負荷電流が急変した際に応答の遅れが生じる。この応答の遅れを補償するために、平滑キャパシタCoを設ける。しかし、トランスの漏れインダクタンスを十分に抑えれば、平滑用キャパシタを小容量化することが可能なため、低内部等価直列抵抗(低ESR)のセラミックコンデンサが利用可能となる。
以下、図1に示した電源装置についてもう少し詳細に解析する。なお、ここでは各トランスの励磁インダクタンスをLとし、漏れインダクタンスや巻線抵抗などの影響を無視する。また、スイッチング素子やキャパシタCiも理想素子であると仮定する。
まず、期間T1では、各トランスがキャパシタCiに連結されるので、キャパシタCiの電圧をVci、各トランスの一次巻線側に流れる励磁電流成分をiL1とiL2とすれば、以下の微分方程式が得られる。
Figure 0004439979
高周波領域では、励磁電流が直線状に減少するとみなせるので、(1)式から期間T1での電流減少量は以下のとおりになる。
Figure 0004439979
期間T2では、各トランスが電源Viと連結されるので、以下の微分方程式が得られる。
Figure 0004439979
期間T2における電流増加量は、以下のようになる。
Figure 0004439979
定常状態においては、電流の減少量と増加量が同じであるから、(2)式及び(4)式からキャパシタCiの電圧Vciは以下のように表される。
Figure 0004439979
ここで期間T1において各トランスの二次巻線側に誘導される電圧は、電圧Vciをトランスの巻数比n(=一次側巻数/二次側巻数)で割った値
Figure 0004439979
となるため、(5)式を(6)式に代入すれば、以下のような定電圧が二次巻線側の正側に発生する。
Figure 0004439979
次いで、期間T2では、各トランスの二次巻線側に誘導される電圧が反転し、入力直流電源Viの電圧Viを巻数比nで割った値
Figure 0004439979
の定電圧が二次巻線の正側に発生する。
よって、ダイオードDoa及びダイオードDobによりVwoa及びVwobの正側波形のみを取り出して重ね合わせれば出力電圧Voは以下のようになる。但し、T1≧T2である。
Figure 0004439979
この式からわかるように、本実施の形態では、期間T1及びT2をPWM112により適切に制御することにより、容易に出力電圧を調整可能となる。
また、本実施の形態では、状態Iにおいて二次巻線側には、(6)式に従って、キャパシタCiにおける電圧Vciに応じた電圧が誘起される。ところが、起動時には、キャパシタCiは充電されておらず、0Vからスタートする。従って、二次巻線側に誘起される電圧Vwoa及びVwob並びに出力電圧Voも0からスタートする。その後は、スイッチング動作が繰り返されるにつれてキャパシタCiは充電されるため、徐々に誘起される電圧Vwoa及びVwob並びに出力電圧Voも上昇する。従って、ソフトスタート機能が実現される。
以上のように、本実施の形態によれば、従来技術では4つのスイッチング素子が必要であったが、3つに削減することができるため、小型化及びコストダウンが可能となる。また、平滑用キャパシタCoの容量を最低限に抑えることができるため、更なる小型化が可能となる。また、平滑用キャパシタCoの低容量化により、低インピーダンス特性を有する積層セラミックコンデンサを使用でき、高信頼性化が可能となる。さらに、高効率化が可能となり、ヒートシンクなどの放熱部材が不要で、コストダウンがさらに可能となる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態に係る回路図を図4に示す。制御部110については、本実施の形態でも構成は同じであるのでここでは省略している。なお第1の実施の形態において用いた素子に対応する素子については、同じ参照記号を用いている。本実施の形態に係る二相式絶縁形コンバータ200は、入力直流電源Viと、MOSFETであるスイッチング素子Sim,Sia,Sibと、一次巻線と二次巻線との極性が同じになっているトランスTrsaとTrsbと、キャパシタCia及びキャパシタCibと、整流素子であるダイオードDoa及びDobと、平滑用キャパシタCoと、負荷Rとを含む。
入力直流電源Viの正極側端子は、スイッチング素子SibのドレインとトランスTrsaの一次巻線の一端に接続されている。トランスTrsaの一次巻線の他端は、キャパシタCiaの一端に接続されている。キャパシタCiaの他端は、スイッチング素子Siaのドレインとスイッチング素子Simのソースに接続されている。スイッチング素子Sibのソースは、スイッチング素子SimのドレインとトランスTrsbの一次巻線の一端に接続されている。トランスTrsbの一次巻線の他端は、キャパシタCibの一端に接続されている。入力直流電源Viの負極側端子は、スイッチング素子SiaのソースとキャパシタCibの他端に接続されている。
トランスTrsaの二次巻線の一端は、ダイオードDoaのアノードに接続されている。ダイオードDoaのカソードは、負荷Rの正極側端子と平滑用キャパシタCoの一端とダイオードDobのカソードに接続されている。トランスTrsaの二次巻線の他端は、負荷Rの負極側端子と平滑用キャパシタCoの他端とに接続されている。トランスTrsbの二次巻線の一端は、ダイオードDobのアノードに接続されている。ダイオードDobのカソードは、負荷Rの正極側端子に接続されている。トランスTrsbの二次巻線の他端は、トランスTrsaの二次巻線の他端に接続されている。
図2に示した、二相式絶縁形コンバータ100の各部の電圧波形は、本実施の形態においても同様である。但し、キャパシタCiに生ずる電圧Vciは、本実施の形態におけるキャパシタCiaに生ずる電圧Vcia、キャパシタCibに生ずる電圧Vcibに対応する。
状態Iでは、スイッチング素子Sia及びスイッチング素子Sibはオンとなり、スイッチング素子Simはオフとなる。従って、図5(a)に示す一次巻線側の等価回路のように、入力直流電源ViとキャパシタCiaがトランスTrsaに、入力直流電源ViとキャパシタCibがトランスTrsbに接続される。トランスTrsa及びトランスTrsbは、一次巻線と二次巻線が同極性となっているため、図示していないが、状態Iでは二次巻線側に正の電圧が誘導される。電圧値などについては後に詳述する。従って、状態Iでは、入力直流電圧Vi及びキャパシタCiaの電圧Vci(=Vcia=Vcibとする)に応じた電圧VwoaがトランスTrsaの二次巻線側に誘導され、さらに入力直流電圧Vi及びキャパシタCibの電圧Vciに応じた電圧VwobがトランスTrsbの二次巻線側に誘導される。この場合には、ダイオードDoa及びダイオードDobの順方向に電流が流れ、これらの電流にて負荷Rに出力電圧Voが生成される。
状態IIでは、スイッチング素子Siaはオン、スイッチング素子Sibはオフ、スイッチング素子Simはオンとなる。従って、図5(b)に示す一次巻線側の等価回路のように、入力直流電源ViとキャパシタCiaはトランスTrsaに接続され、キャパシタCibはトランスTrsbに接続される。トランスTrsa及びトランスTrsbは、一次巻線と二次巻線が同極性となっているため、図示していないが、状態IIではトランスTrsaの二次巻線側には正の電圧が誘導され、トランスTrsbの二次巻線側には負の電圧が誘導される。電圧値などについては後に詳述する。従って、状態IIでは、入力直流電圧Vi及びキャパシタCiaの電圧Vciに応じた電圧VwoaがトランスTrsaの二次巻線側に誘導され、さらにキャパシタCibの電圧Vciに応じた電圧VwobがトランスTrsbの二次巻線側に誘導される。この場合には、ダイオードDoaの順方向に電流が流れ、この電流にて負荷Rに出力電圧Voが生成される。一方、トランスTrsbの二次巻線側に誘導される電圧は逆であるため、ダイオードDobにより半波整流され、電流は流れない。
状態IIIでは、スイッチング素子Sia及びスイッチング素子Sibはオンとなり、スイッチング素子Simはオフとなる。これは状態Iと同じであるから、説明を省略する。
状態IVでは、スイッチング素子Siaはオフとなり、スイッチング素子Sim及びスイッチング素子Sibはオンとなる。従って、図5(c)に示す一次巻線側の等価回路のように、キャパシタCiaはトランスTrsaに接続され、入力直流電源ViとキャパシタCibはトランスTrsbに接続される。トランスTrsa及びトランスTrsbは、一次巻線と二次巻線が同極性となっているため、図示していないが、状態IVではトランスTrsaの二次巻線側には負の電圧が誘導され、トランスTrsbの二次巻線側には正の電圧が誘導される。電圧値などについては後に詳述する。従って、状態IVでは、キャパシタCiaの電圧Vciに応じた電圧VwoaがトランスTrsaの二次巻線側に誘導され、さらに入力直流電圧Vi及びキャパシタCibの電圧Vciに応じた電圧VwobがトランスTrsbの二次巻線側に誘導される。この場合には、ダイオードDobの順方向に電流が流れ、この電流にて負荷Rに出力電圧Voが生成される。一方、トランスTrsaの二次巻線側に誘導される電圧は逆であるため、ダイオードDoaにより半波整流され、電流は流れない。
図2に示すように、トランスTrsaの二次巻線側の誘起電圧Vwoaは、状態I,II及びIIIの期間T1の間正の電圧となり、ダイオードDoaを介して負荷Rに電流が流れる。また、状態IVの期間T2の間負の電圧となり、ダイオードDoaにより電流は遮断される。一方、トランスTrsbの二次巻線側の誘起電圧Vwobは、状態III,IV及びIの期間T1の間正の電圧となり、ダイオードDobを介して負荷Rに電流が流れる。また、状態IIの期間T2の間負の電圧となり、ダイオードDobにより電流は遮断される。
このようにキャパシタCia及びキャパシタCibに十分な容量を与えて直流電圧を作り出せば、各トランスの二次巻線側には図2に示すような矩形波電圧が誘導される。従って、これらの波形をダイオードDoa及びDobにより半波整流して重ね合わせれば、平滑用キャパシタCoがなくとも直流電圧Voを生成することができる。但し、実際の回路において平滑用キャパシタCoを設ける理由は、第1の実施の形態と同じである。
以下、図4に示した電源装置についてもう少し詳細に解析する。なお、ここでも第1の実施の形態と前提は同じである。
期間T1に、各トランスの一次巻線が入力直流電源ViとキャパシタCia又はCibに連結され、期間T2にキャパシタCia又はCibに連結される。従って、各キャパシタの電圧をVciとすれば、期間T1における電流増加量は以下のようになる。
Figure 0004439979
また期間T2における電流減少量は以下のようになる。
Figure 0004439979
定常状態においては、電流の増加量と減少量が同じであるから、(10)式及び(11)式からキャパシタの電圧Vciは以下のようになる。
Figure 0004439979
ここで、期間T1において各トランスの二次巻線に誘導される電圧は、入力電源電圧Viと電圧Vciの差をトランスの巻数比nで割った値であるから、(5)式を代入すれば、
Figure 0004439979
の定電圧が二次巻線の正側に発生する。
次いで、期間T2では、各トランスの二次巻線に誘導される電圧が反転し、電圧Vciを巻数比nで割った
Figure 0004439979
の定電圧が誘導される。
よってダイオードDoa及びダイオードDobによりVwoa及びVwobの正側波形のみを取り出して重ね合わせれば、出力電圧Voは以下のように表される。但し、T1≧T2である。
Figure 0004439979
このような第2の実施の形態に係る電源装置も第1の実施の形態に係る電源装置と同様の効果を奏する。
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態に係る回路図を図6に示す。制御部110については、本実施の形態でも構成は同じであるのでここでは省略している。なお第1の実施の形態における素子に対応する素子については、同じ参照記号を用いている。本実施の形態に係る二相式絶縁形コンバータ300は、入力直流電源Viと、MOSFETであるスイッチング素子Sim,Sia,Sib,Soa,Sobと、一次巻線と二次巻線との極性が逆になっているトランスTrsaとTrsbと、キャパシタCia及びキャパシタCibと、平滑用キャパシタCoと、負荷Rとを含む。
入力直流電源Viの正極側端子は、スイッチング素子Simのドレインに接続されている。スイッチング素子Simのソースは、スイッチング素子Siaのドレイン及びトランスTrsaの一次巻線の一端に接続されている。トランスTrsaの一次巻線の他端は、キャパシタCiaの一端に接続されている。スイッチング素子Siaのソースは、キャパシタCiaの他端と、トランスTrsbの一次巻線の一端と、スイッチング素子Sibのドレインとに接続されている。また、その一次巻線の一端がスイッチング素子Siaのソース及びスイッチング素子Sibのドレインに接続されたトランスTrsbの他端は、キャパシタCibの一端に接続される。キャパシタCibの他端は、スイッチング素子Sibのソース及び入力直流電源Viの負極側端子に接続されている。
トランスTrsaの二次巻線の一端は、スイッチング素子Soaのソースに接続されている。一方、スイッチング素子Soaのドレインは、負荷Rの正極側端子と平滑用キャパシタCoの一端とスイッチング素子Sobのドレインに接続されている。トランスTrsaの二次巻線の他端は、負荷Rの負極側端子と平滑用キャパシタCoの他端とに接続されている。トランスTrsbの二次巻線の一端は、スイッチング素子Sobのソースに接続されている。スイッチング素子Sobのドレインは、負荷Rの正極側端子に接続されている。トランスTrsbの二次巻線の他端は、トランスTrsaの二次巻線の他端及び負荷Rの負極側端子に接続されている。
図2に示した、二相式絶縁形コンバータ100の各部の電圧波形は、本実施の形態においても同様である。但し、キャパシタCiに生ずる電圧Vciは、本実施の形態におけるキャパシタCiaに生ずる電圧Vcia、キャパシタCibに生ずる電圧Vcibに対応する。
状態Iでは、スイッチング素子Sia及びスイッチング素子Sibはオンとなり、スイッチング素子Simはオフとなる。従って、図7(a)に示す一次巻線側の等価回路のように、キャパシタCiaがトランスTrsaに、キャパシタCibがトランスTrsbに接続される。すなわち、キャパシタCiaに蓄えられた電荷がトランスTrsaに供給され、キャパシタCibに蓄えられた電荷がトランスTrsbに供給される。このトランスTrsa及びトランスTrsbは、一次巻線と二次巻線が逆極性となっているため、状態Iでは二次巻線側に正の電圧が誘導される。従って、状態Iでは、キャパシタCiaにおける電圧Vciaに応じた電圧VwoaがトランスTrsaの二次巻線側に誘導され、さらに電圧Vcibに応じた電圧VwobがトランスTrsbの二次巻線側に誘導される。この際、スイッチング素子Soa及びSobがオンになっているので電流が流れ、これらの電流にて負荷Rに出力電圧Voが生成される。
状態IIでは、スイッチング素子Siaはオン、スイッチング素子Sibはオフ、スイッチング素子Simはオンとなる。従って、図7(b)に示す一次巻線側の等価回路のように、キャパシタCiaはトランスTrsaに接続され、入力直流電源ViはトランスTrsbに接続される。トランスTrsa及びトランスTrsbは、一次巻線と二次巻線が逆極性となっているため、状態IIではトランスTrsaの二次巻線側には正の電圧が誘導され、トランスTrsbの二次巻線側には負の電圧が誘導される。従って、状態IIでは、キャパシタCiaにおける電圧Vciaに応じた電圧VwoaがトランスTrsaの二次巻線側に誘導され、さらに入力直流電圧Vi及びキャパシタCibに基づく電圧(Vi−Vcib)に応じた電圧VwobがトランスTrsbの二次巻線側に誘導される。この際、二次巻線側ではスイッチング素子Soaのみがオンになっているので、電圧Vciaに応じた電圧Vwoaによる電流が負荷Rに流れて、出力電圧Voが生成される。一方、トランスTrsbの二次巻線側に誘導される電圧は逆であり、スイッチング素子Sobがオフになっているので、電流は負荷Rへ流れない。
状態IIIでは、スイッチング素子Sia及びスイッチング素子Sibはオンとなり、スイッチング素子Simはオフとなる。これは状態Iと同じであるから、説明を省略する。
状態IVでは、スイッチング素子Siaはオフとなり、スイッチング素子Sim及びスイッチング素子Sibはオンとなる。従って、図7(c)に示す一次巻線側の等価回路のように、キャパシタCibはトランスTrsbに接続され、入力直流電源ViはトランスTrsaに接続される。トランスTrsa及びトランスTrsbは、一次巻線と二次巻線が逆極性となっているため、状態IVではトランスTrsaの二次巻線側には負の電圧が誘導され、トランスTrsbの二次巻線側には正の電圧が誘導される。従って、状態IVでは、入力直流電源Vi及びキャパシタCiaに基づく電圧(Vi−Vcia)に応じた電圧VwoaがトランスTrsaの二次巻線側に誘導され、さらにキャパシタCibに応じた電圧VwobがトランスTrsbの二次巻線側に誘導される。この際、スイッチング素子Sobはオンになっているので電流が流れ、この電流にて負荷Rに出力電圧Voが生成される。一方、トランスTrsaの二次巻線側に誘導される電圧は逆であり、スイッチング素子Soaはオフになっているので、負荷Rへ電流は流れない。
図2に示すように、トランスTrsaの二次巻線側の誘起電圧Vwoaは、状態I,II及びIIIの期間T1の間正の電圧となり、スイッチング素子Soaもオンになるので、負荷Rに電流が流れる。また、状態IVの期間T2の間負の電圧となり、スイッチング素子Soaもオフになるので電流は遮断される。一方、トランスTrsbの二次巻線側の誘起電圧Vwobは、状態III,IV及びIの期間T1の間正の電圧となり、スイッチング素子Sobもオンになるので、負荷Rに電流が流れる。また、状態IIの期間T2の間負の電圧となり、スイッチング素子Sobもオフになるので電流は遮断される。
結果として、これらの動作は、第2の実施の形態と同じく降圧型インバータを2相構成にしたものと同様であり、キャパシタCia及びキャパシタCibに十分な容量を与えて直流電圧を作り出せば、各トランスの二次巻線側には図2に示すような矩形波電圧が誘導される。従って、これらの波形をダイオードDoa及びDobにより半波整流して重ね合わせれば、平滑用キャパシタCoがなくとも直流電圧Voを生成することができる。但し、実際の回路において平滑用キャパシタCoを設ける理由は、第1の実施の形態と同じである。
なお、本実施の形態は第1の実施の形態と同様に、状態Iにおいて二次巻線側にはキャパシタCia(又はCib)における電圧Vcia(又はVcib)に応じた電圧が誘起される。ところが、起動時には、キャパシタCia及びCibは充電されておらず、0Vからスタートする。従って、二次巻線側に誘起される電圧Vwoa(及びVwob)並びに出力電圧Voも0からスタートする。その後は、スイッチング動作が繰り返されるにつれてキャパシタCia及びCibは充電されるため、徐々に誘起される電圧Vwoa(及びVwob)並びに出力電圧Voも上昇する。従って、ソフトスタート機能が実現される。尚、本実施の形態の電圧関係式は第1の実施の形態と同様になる。
また、スイッチング素子Soa及びSobは、ダイオードにより置換可能である。
[第4の実施の形態]
FETであるスイッチング素子には、図8に示すように寄生容量成分があるため、スイッチのオフ期間に寄生容量に蓄えられたエネルギーが、スイッチング素子がオンに切り替わった際に放電され、電流サージとスイッチング損失を生み出す。そこで、図9(図1及び図6の場合の波形。図4の場合にはiLa及びiLbの電流の方向は逆になる)に示すように、状態Iと状態IIの間に状態I'、状態IIと状態IIIの間に状態II'、状態IIIと状態IVの間に状態III'、状態IVと状態Iの間に状態IV'という、スイッチング状態の切り替え時に全スイッチング素子がオフとなるデッドタイムを設け、なおかつ、図9に示すようにトランスの励磁電流iLaとiLbが、常に正負に振れるように励磁インダクタンスを設定すれば、ゼロ電圧ソフトスイッチングが可能となる。本実施の形態では、特別な部品などを追加することなく、状態I'、状態II'、状態III'及び状態IV'において全スイッチング素子をオフにすることで実現できる。
このようにすれば、スイッチング素子のオフ期間中、寄生容量に蓄えられていたエネルギーは、後続のデッドタイム期間中にトランスの励磁電流iLaとiLbの作用によって押し流されて全て入力直流電源Viに回生される。従って、スイッチング素子の電圧はゼロまで減少し、ゼロになった以降は、励磁電流がスイッチング素子のボディダイオードを通過するため、スイッチング素子の電圧はゼロの状態を保持する。よって、この期間中に必要なスイッチング素子をオンにすれば、ゼロ電圧ソフトスイッチングが実現され、スイッチング損失やサージが発生しないようになる。
[第5の実施の形態]
トランスの二次巻線側の整流素子であるダイオードを同期整流用スイッチング素子に置き換えることも可能である。第1の実施の形態の二相式絶縁形コンバータ100の変形例を図10に示す。図1と異なり、ダイオードDoaの代わりにスイッチング素子Soaが設けられ、トランスTrsaの二次巻線側の一端はスイッチング素子Soaのソースに接続され、負荷Rの正極側端子はスイッチング素子Soaのドレインに接続される。また、ダイオードDobの代わりにスイッチング素子Sobが設けられ、トランスTrsbの二次巻線側の一端はスイッチング素子Sobのソースに接続され、負荷Rの正極側端子はスイッチング素子Sobのドレインに接続される。同様に、第2の実施の形態の二相式絶縁形コンバータ200の変形例を図11に示す。図4と異なり、ダイオードDobの代わりにスイッチング素子Sobが設けられ、トランスTrsbの二次巻線側の一端はスイッチング素子Sobのソースに接続され、負荷Rの正極側端子はスイッチング素子Sobのドレインに接続される。また、ダイオードDoaの代わりにスイッチング素子Soaが設けられ、トランスTrsaの二次巻線側の一端はスイッチング素子Soaのソースに接続され、負荷Rの正極側端子はスイッチング素子Soaのドレインに接続される。なお、スイッチング素子Soaは、スイッチング素子Siaと同じ制御信号が制御部110によりゲートに印加され、スイッチング素子Sobは、スイッチング素子Sibと同じ制御信号が制御部110によりゲートに印加される。
スイッチング電源では、通常、整流素子にダイオードを用いているが、この整流用ダイオードは、少なくとも0.5Vの順方向電圧降下が生じるため、低電圧電源においては、大幅に電源効率が低下してしまう。よって、低電圧大電流電源の場合には、整流用ダイオードの代わりに半導体スイッチング素子を用い、ここではVwoa及びVwobの電圧波形に同期させてオン/オフさせる同期整流方式が有効である。この場合、FETのオン抵抗は数mΩと小さいため、電源効率を大幅に改善できる。
図10に示した本実施の形態を評価するため以下の回路パラメータで実験したところ、図12及び図13の結果を得た。入力電圧Vi=48V、出力電圧Vo=1.5V、キャパシタCiの容量Ci=4.4μF、平滑用キャパシタCoの容量Co=400μF、トランスTrsa及びトランスTrsbの巻数比n=1/18、スイッチング素子Soa及びSobのオン抵抗:1mΩ、スイッチング周波数:100MHz。
図12はデューティー比(時比率)に対する出力電圧を示すが、式(9)で示した理論値と実測値はほぼ一致している。従って、出力電圧のPWM制御が可能である。また、図13は出力電流に対する回路の効率を示すが、出力電流40Aまで90%以上、60A出力時においても86%と高い効率が得られる。
[第6の実施の形態]
図6、図10及び図11に示した2相式絶縁形コンバータの二次巻線側は、図14に示すように変更することができる。図14が、図6、図10及び図11と異なる点は、トランスTrsaの二次巻線の一端が負荷Rに接続され、その他端がスイッチング素子Soaのドレインに接続し、スイッチング素子Soaのソースが負荷RとトランスTrsbの二次巻線の、スイッチング素子Sobのソースに接続されている端子ではない方の端子と接続している点である。すなわち、トランスTrsaとスイッチング素子Soaの順番を入れ替えただけである。
しかしこのような接続形態を採用すると、通常スイッチング素子毎に設けなければならないスナバ回路を1つに削減することができる。すなわち、図15に示すように、スイッチング素子Sobのソースとスイッチング素子Soaのドレインとの間にスナバ回路1301を設ける。本実施の形態においてスナバ回路1301は整流素子を含む必要がある。例えば図16(a)に示すように、キャパシタCsと抵抗Rsを並列に接続するとともにそれらとダイオードDsを直列に接続するように構成する。また、図16(b)に示すように、キャパシタCsと抵抗Rsを並列に接続するとともにそれらとスイッチング素子Ss(例えばFET)を直列に接続するように構成する。この場合スイッチング素子Ssは、スイッチング素子Simと同一の制御信号にてオン・オフを切り替える。
このようにすれば、スイッチング素子のオン・オフ切り替え時に発生するサージを防止することができるようになる。なお、図1及び図4の場合においても、図14のように変形すれば、すなわちダイオードDoaとトランスTrsaの順番を入れ替えれば、ダイオードDoaのカソードとダイオードDobのアードをスナバ回路でつなぐことができる。
[第7の実施の形態]
上で述べた第2の実施の形態に係る二相式絶縁形コンバータ200は、図17に示すような力率改善機能を備えたワンコンバータ回路に変形できる。
図17においては、入力交流電源Viと、4つのダイオードから構成されるブリッジ整流回路と、コイルLpfcと、入力キャパシタCimと、スイッチング素子Sia,Sib及びSimと、キャパシタCia及びCibと、トランスTrsa及びTrsbと、ダイオードDoa及びDobと、負荷Rとが含まれる。入力交流電源Viは、ブリッジ整流回路に接続され、ブリッジ整流回路はさらにコイルLpfcの一端に接続される。コイルLpfcの他端は、スイッチング素子Sibのソースとスイッチング素子Simのドレインに接続される。入力キャパシタCimの一端は、スイッチング素子SibのドレインとトランスTrsaの一次巻線側の一端に接続され、その他端はスイッチング素子Siaのソースとブリッジ整流回路に接続されている。
トランスTrsaの一次巻線側の一端は、入力キャパシタCimの一端とスイッチング素子Sibのドレインに接続され、その他端は、キャパシタCiaの一端に接続される。キャパシタCiaの他端は、スイッチング素子Simのソースとスイッチング素子Siaのドレインに接続される。スイッチング素子Simのドレインは、トランスTrsbの一次巻線側の一端とスイッチング素子Sibのソースに接続される。トランスTrsbの一次巻線側の他端は、キャパシタCibの一端に接続され、キャパシタCibの他端は、スイッチング素子Siaのソースとブリッジ整流回路に接続されている。図17におけるトランスの二次巻線側は、図4と同じであるから説明を省略する。
図17の回路では、トランスの一次巻線側のスイッチング素子はPFC用スイッチとしても機能し、スイッチング素子Siaとスイッチング素子Simが両方オンの時に、コイルLpfcにエネルギーが蓄えられ、このエネルギーはスイッチング素子Sibがオンの時に入力キャパシタCimに充電される。この際、コイルLpfcの電流が不連続モードで動作するようなインダクタンスを設定し、入力キャパシタCimに直流電流が生じるに十分な容量を与えれば、力率を改善することができる。
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。すなわち、これらの回路構成は上記の趣旨に従って変形することができる。
第1の実施の形態に係る回路図である。 回路各部の電圧波形図である。 (a)は第1の実施の形態に係る回路の状態Iにおける等価回路、(b)は第1の実施の形態に係る回路の状態IIにおける等価回路、(c)は第1の実施の形態に係る回路の状態IVにおける等価回路を示す図である。 第2の実施の形態に係る回路図である。 (a)は第2の実施の形態に係る回路の状態Iにおける等価回路、(b)は第2の実施の形態に係る回路の状態IIにおける等価回路、(c)は第2の実施の形態に係る回路の状態IVにおける等価回路を示す図である。 第3の実施の形態に係る回路図である。 (a)は第3の実施の形態に係る回路の状態Iにおける等価回路、(b)は第3の実施の形態に係る回路の状態IIにおける等価回路、(c)は第3の実施の形態に係る回路の状態IVにおける等価回路を示す図である。 FETの寄生成分の模式図である。 ゼロ電圧ソフトスイッチングを行う際の電圧波形図である。 第1の実施の形態の変形例を示す回路図である。 第2の実施の形態の変形例を示す回路図である。 デューティー比に対する出力電圧の関係を示すグラフである。 出力電流に対する効率の関係を表すグラフである。 第3及び第5の実施の形態の変形例を示す回路図である。 スナバ回路の設置例を示す図である。 (a)及び(b)はスナバ回路の一例を示す図である。 力率改善機能を有するワンコンバータ回路の一例を示す回路図である。
符号の説明
Vi 入力電源 Sim,Sia,Sib スイッチング素子 Ci キャパシタ
Trsa,Trsb トランス Doa,Dob ダイオード Co 平滑用キャパシタ
R 負荷

Claims (5)

  1. 一次巻線と二次巻線との極性が逆である第1及び第2のトランスと、
    電力供給源と前記第1のトランスの一次巻線の第1の端子とを接続するための第1のスイッチング素子と、
    第1の端子が前記第1のトランスの一次巻線の第2の端子と接続され、第2の端子が前記第2のトランスの一次巻線の第1の端子と接続されたキャパシタと、
    前記第1のトランスの一次巻線の第1の端子と前記第2のトランスの一次巻線の第1の端子とを接続するための第2のスイッチング素子と、
    前記キャパシタの第1の端子と前記第2のトランスの一次巻線の第2の端子とを接続するための第3のスイッチング素子と、
    前記第1のトランスの二次巻線側に接続され、当該第1のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導された場合に流れる電流を通過させる第1の整流素子と、
    前記第2のトランスの二次巻線側に接続され、当該第2のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導された場合に流れる電流を通過させる第2の整流素子と、
    前記第1乃至第3のスイッチング素子の動作を制御する制御部と、
    前記制御部が、
    第1の期間において、前記第2及び第3のスイッチング素子をオンに前記第1のスイッチング素子をオフにさせることにより、前記第1及び第2のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導されて前記第1及び第2の整流素子を介して電流が負荷に供給されるように制御し、
    第2の期間において、前記第1及び第2のスイッチング素子をオンに前記第3のスイッチング素子をオフにさせることにより、前記第1のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導されて前記第1の整流素子を介して電流が負荷に供給されるように制御し、
    第3の期間において、前記第2及び第3のスイッチング素子をオンに前記第1のスイッチング素子をオフにさせることにより、前記第1及び第2のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導されて前記第1及び第2の整流素子を介して電流が負荷に供給されるように制御し、
    第4の期間において、前記第1及び第3のスイッチング素子をオンに前記第2のスイッチング素子をオフにさせることにより、前記第2のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導されて前記第2の整流素子を介して電流が負荷に供給されるように制御する
    ことを特徴とする電源装置。
  2. 一次巻線と二次巻線との極性が同一であり、前記一次巻線の第1の端子が電力供給源に接続された第1のトランスと、
    第1の端子が前記第1のトランスの一次巻線の第2の端子と接続された第1のキャパシタと、
    一次巻線と二次巻線との極性が同一である第2のトランスと、
    前記第1のキャパシタの第2の端子と前記第2のトランスの一次巻線の第1の端子とを接続するための第1のスイッチング素子と、
    第1の端子が前記第2のトランスの一次巻線の第2の端子と接続された第2のキャパシタと、
    前記第1のキャパシタの第2の端子と前記第2のキャパシタの第2の端子とを接続するための第2のスイッチング素子と、
    前記電力供給源と前記第2のトランスの一次巻線の第1の端子とを接続するための第3のスイッチング素子と、
    前記第1のトランスの二次巻線側に接続され、当該第1のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導された場合に流れる電流を通過させる第1の整流素子と、
    前記第2のトランスの二次巻線側に接続され、当該第2のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導された場合に流れる電流を通過させる第2の整流素子と、
    前記第1乃至第3のスイッチング素子の動作を制御する制御部と、
    を含み、
    前記制御部が、
    第1の期間において、前記第2及び第3のスイッチング素子をオンに前記第1のスイッチング素子をオフにさせることにより、前記第1及び第2のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導されて前記第1及び第2の整流素子を介して電流が負荷に供給されるように制御し、
    第2の期間において、前記第1及び第2のスイッチング素子をオンに前記第3のスイッチング素子をオフにさせることにより、前記第1のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導されて前記第1の整流素子を介して電流が負荷に供給されるように制御し、
    第3の期間において、前記第2及び第3のスイッチング素子をオンに前記第1のスイッチング素子をオフにさせることにより、前記第1及び第2のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導されて前記第1及び第2の整流素子を介して電流が負荷に供給されるように制御し、
    第4の期間において、前記第1及び第3のスイッチング素子をオンに前記第2のスイッチング素子をオフにさせることにより、前記第2のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導されて前記第2の整流素子を介して電流が負荷に供給されるように制御する
    ことを特徴とする電源装置。
  3. 一次巻線と二次巻線との極性が逆である第1及び第2のトランスと、
    電力供給源と前記第1のトランスの一次巻線の第1の端子と接続するための第1のスイッチング素子と、
    第1の端子が前記第1のトランスの一次巻線の第2の端子と接続され、第2の端子が前記第2のトランスの一次巻線の第1の端子と接続される第1のキャパシタと、
    前記第1のトランスの一次巻線の第1の端子と、前記第1のキャパシタの第2の端子とを接続するための第2のスイッチング素子と、
    第1の端子が前記第2のトランスの一次巻線の第2の端子と接続される第2のキャパシタと、
    前記第2のトランスの一次巻線の第1の端子と前記第2のキャパシタの第2の端子とを接続するための第3のスイッチング素子と、
    前記第1のトランスの二次巻線側に接続され、当該第1のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導された場合に流れる電流を通過させる第1の整流素子と、
    前記第2のトランスの二次巻線側に接続され、当該第2のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導された場合に流れる電流を通過させる第2の整流素子と、
    前記第1乃至第3のスイッチング素子の動作を制御する制御部と、
    前記制御部が、
    第1の期間において、前記第2及び第3のスイッチング素子をオンに前記第1のスイッチング素子をオフにさせることにより、前記第1及び第2のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導されて前記第1及び第2の整流素子を介して電流が負荷に供給されるように制御し、
    第2の期間において、前記第1及び第2のスイッチング素子をオンに前記第3のスイッチング素子をオフにさせることにより、前記第1のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導されて前記第1の整流素子を介して電流が負荷に供給されるように制御し、
    第3の期間において、前記第2及び第3のスイッチング素子をオンに前記第1のスイッチング素子をオフにさせることにより、前記第1及び第2のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導されて前記第1及び第2の整流素子を介して電流が負荷に供給されるように制御し、
    第4の期間において、前記第1及び第3のスイッチング素子をオンに前記第2のスイッチング素子をオフにさせることにより、前記第2のトランスの二次巻線に正の電圧が誘導されて前記第2の整流素子を介して電流が負荷に供給されるように制御する
    ことを特徴とする電源装置。
  4. 前記第1乃至第4の期間の切り替え時期において前記第1乃至第3のスイッチング素子をオフにする期間を設けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つ記載の電源装置。
  5. 前記第1の整流素子が、第4のスイッチング素子であり、
    前記第2の整流素子が、第5のスイッチング素子であり、
    前記制御部が、前記第4のスイッチング素子を前記第2のスイッチング素子と同様に制御し、前記第5のスイッチング素子を前記第3のスイッチング素子と同様に制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つ記載の電源装置。
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