JP5018242B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関する。
前枠を開いたパチンコ遊技機の裏側には遊技を制御する基板が取り付けられている。基板に保持実行されるプログラムに変更を加えたり、基板の動作を狂わせる装置を取り付けることによって、遊技者に有利になるようにしようと、営業終了後のパチンコ店に忍び入るなどして、パチンコ遊技機に対して不正行為を働こうとする者がいる。
パチンコ店は、不正行為がなされたパチンコ遊技機で遊技されることを防ぎたい。そこで、パチンコ遊技機に対する不正行為を検知するための管理システムが提案されている。
例えば、従来、管理システムを利用して、パチンコ遊技機の前枠が開かれたか否かを常時監視する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術は、パチンコ遊技機の前枠にRFタグを取り付け、外枠に一定の距離内にあるRFタグと通信可能なアンテナを取り付ける。外部のリーダライタユニット(以下、「R/Wユニット」とも記す。)は、アンテナを介してRFタグをポーリングする。前枠が開かれると、RFタグとアンテナとは通信不能になる。このように通信不能であることを検知し、前枠が開かれたことを検知する。
パチンコ店の営業が終了した後には、一般にパチンコ遊技機の主電源は切られる。特許文献1に記載の技術は、パチンコ遊技機に電力を供給する予備電源を使って、ガラス扉が開かれたことを上述のように検知し、また、その情報を記憶媒体などに記録する。
特許文献1には、同様の技術により、回路基板が取り付けられるガラス扉が開かれたことを検知する技術も開示されている。
特開2004−84258号公報
しかしながら、従来の管理システムによりガラス扉や前枠が開かれたことを検知するには、少なくともR/Wユニットに電力を供給し続ける必要があり、また管理システムが稼動している必要があるという問題がある。
すなわち、予備電源による電力供給が断たれた場合や、管理システムに不具合が発生した場合には、ガラス扉や前枠が開かれたとしても、その記録が残されない可能性がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、営業終了後であっても、ガラス扉や前枠が開かれた跡が確実に残り、ガラス扉や前枠が開かれたことを容易に検知することが可能なパチンコ遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、基体と、前記基体に取り付けられ開閉可能な扉体とを備える遊技機であって、前記基体および前記扉体の一方には、前記遊技機の固有情報を記憶しているRFタグと、前記RFタグを破壊する破壊位置と非破壊位置との間を移動可能な破壊体と、前記破壊体を前記非破壊位置から前記破壊位置に向けて付勢する第1付勢部材と、前記破壊体の前記非破壊位置から前記破壊位置への移動を規制する規制位置と、前記破壊体の前記非破壊位置から前記破壊位置への移動に対する規制を解除する解除位置との間を移動可能な第1規制部材と、前記第1規制部材を前記解除位置に向けて付勢する第2付勢部材と、前記遊技機の電源が入である場合に供給される電力を利用して励磁される電磁力で前記第1規制部材を前記規制位置に保持する電磁力発生手段とを備え、前記基体および前記扉体の他方には、前記扉体が閉じている場合に前記破壊体の前記非破壊位置から前記破壊位置への移動を規制する規制位置に配置され、前記扉体が開いている場合に前記破壊体の前記非破壊位置から前記破壊位置への移動に対する規制を解除する解除位置に配置される第2規制部材を備える。
このように、破壊体は、2つの規制部材により移動が規制されている。1つは、遊技機の電源が入であることに連動して規制する第1規制部材であり、もう1つは、基体に取り付けられた扉が閉じていることに連動して規制する第2規制部材である。遊技機の電源が切られた場合には、第1規制部材による規制は解除され、その結果、第2規制部材のみによって破壊体の前記非破壊位置から前記破壊位置への移動は規制される。そのため、遊技機の電源が切られた後に、扉が開かれると第2規制部材による規制は解除され、破壊体の前記非破壊位置から前記破壊位置への移動によりRFタグは破壊される。遊技機による遊技を提供する店の営業終了後には遊技機の電源は切られる。そのため、営業終了後に店に忍び込んで不正行為をするために扉が開かれた場合には、RFタグは確実に破壊される。
また、遊技機の電源が入の場合、扉が開かれても第2規制部材によって破壊体の前記非破壊位置から前記破壊位置への移動は規制される。正規の者が遊技機をメンテナンスする場合には遊技機の電源は入れられている。そのため、遊技機をメンテナンスするために扉が開かれてもRFタグは破壊されない。
そして、RFタグが破壊されたか否かは、R/WユニットをRFタグにかざし、またはR/WユニットがRFタグをポーリングすることによって容易に検知することができる。
以下、本発明に係る実施の形態を図面に沿って説明する。
図1は、本実施形態のパチンコ遊技機100を示す斜視図である。
同図に示すように、パチンコ遊技機100は、外枠11と、前枠12と、ガラス扉13と、前枠12に取り付けられる遊技盤14と、開放検知装置200aとを備える。
外枠11は、パチンコ遊技機100の各構成要素を保持するための基礎となる枠体であり、矩形状の枠体となっている。外枠11は、パチンコホールなど設置されている台島に直接固定される部材であり、台島と外枠11のみとを固着することによりパチンコ遊技機100が台島に設置される。
基体としての前枠12は、遊技盤14や、各種制御基盤などが直接的に、また取り付け用部材を介して間接的に取り付けられる部材である。また、前枠12は、外枠11の前端面左側とヒンジ1を介して取り付けられており、外枠11に対して前枠12が回動することにより開閉する扉である。
また、前枠12の前面下部には遊技者が操作できる遊技球5を貯留するための上皿16が設けられ、上皿の右下方には、遊技者が回転させることにより遊技球5の射出の可否を選択し、また、遊技球5の射出速度を変更するためのハンドル18が設けられている。
扉体としてのガラス扉13は、前枠12の前面にヒンジ2を介して装着される部材であり、前枠12に対してガラス扉13が回動することにより開閉する扉である。同図は、ガラス扉13が開いた状態を示す。
このガラス扉13は円形孔状の窓部3を有し、当該窓部3を背面から覆うようにガラス板が取り付けられている。
遊技盤14は、遊技球5が転落する遊技領域を形成するための木製や樹脂製の部材であり、遊技球5を複雑に転落させるための釘17や、大当たりを判定するためのトリガーとなる始動口15や、大当たり遊技中に遊技球5を受け取るために開放される大入賞口19などが取り付けられる部材である。
開放検知装置200aは、ガラス扉13が開かれたことを検知する装置であり、扉体としてのガラス扉13と基体としての前枠12とに別れて備えられる。
開放検知装置200aの詳細について、図2を参照して説明する。
図2は、開放検知装置200aの構成の第1の例を示す斜視図である。同図は、図1に示す開放検知装置200a部分を拡大した図である。開放検知装置200aは、ガラス扉13と前枠12とに取り付けられる。
同図に示すように、開放検知装置200aは、RFタグ203aと、糸202a〜202cと、弾性体201aと、移動体205aと、突起206aと、ピン208aと、バネ211aと、コイル212aとを備える。
本図に示すように、基体としての前枠12には、RFタグ203aと、糸202a〜202cと、弾性体201aと、移動体205aと、ピン208aとが備えられる。また、扉体としてのガラス扉13には、突起206aが備えられる。
RFタグ203aは、パチンコ遊技機100の固有情報を記憶保持しているICチップと、外部のR/Wユニットとの間で情報を含む電波を送受信するアンテナとを有する。RFタグ203aは、保持部204aにより糸202bに着脱自在に取り付けられ、保持部204bにより糸202cに着脱自在に取り付けられる。
RFタグ203aは、破壊を容易にするために脆弱部を備える。本実施の形態の脆弱部はミシン目208である。
破壊体としての糸202a、糸202bおよび移動体205aは、弾性体201aの引く力によりRFタグ203aを破壊する破壊位置と非破壊位置との間を移動可能なものである。非破壊位置とは、RFタグ203aを破壊することがない位置のことをいう。
ここで、「破壊」とは、RFタグ203aのアンテナがICチップから分離したり、アンテナが切り離されたり、アンテナの形状が歪められたりすることによって、RFタグ203aがR/Wユニットと情報を送受信することができなくなることをいう。
第1付勢部材としての弾性体201aは、その引っ張る力によって、糸202aと移動体205aと糸202bとを破壊位置に付勢するゼンマイバネである。なお、弾性体201aは、コイルバネなどRFタグ203aを破壊できる程度の弾力を有するものであればよい。
第2規制部材としての突起206aは、図3に示すようにガラス扉13が閉じた状態で移動体205aが有する穴207aと嵌め合わさる位置に設けられ、ガラス扉13の開閉に応じて破壊体としての糸202a、糸202bおよび移動体205aに対して相対移動する。
突起206aは、ガラス扉13が閉じている場合に穴207aと嵌まり合い、破壊体としての糸202a、糸202bおよび移動体205aの移動を規制する規制位置に配置される。また、突起206aは、ガラス扉13が開いている場合、同図に示すように穴207aと嵌まり合うことがなく、破壊体としての糸202a、糸202bおよび移動体205aの移動に対する規制を解除する解除位置に配置される。
第1規制部材としてのピン208aは、破壊体としての糸202a、糸202bおよび移動体205aの移動を規制する規制位置と、破壊体としての糸202a、糸202bおよび移動体205aの移動に対する規制を解除する解除位置との間を移動可能な部材であり、パチンコ遊技機100の電源の入切に連動して、突出および没入するソレノイド210aが有するプランジャの先端部分である。
ソレノイド210aは、第2付勢部材としてのバネ211aと、電磁力発生手段としてのコイル212aとを備える。
第2付勢部材としてのバネ211aは、ピン208aをその解除位置に向けて付勢する。
電磁力発生手段としてのコイル212aは、遊技機の電源が入である場合に供給される電力を利用して電磁力を励磁し、その電磁力で第1規制部材としてのピン208aをその規制位置に保持する。また、コイル212aは、遊技機の電源が入である場合に供給される電力を利用するため、遊技機の電源が切である場合には電源が断たれ、電磁力を励磁しない。
このようなソレノイド210aにより、パチンコ遊技機100の電源が入である場合、ピン208aは突出する。同図は、パチンコ遊技機100の電源が入である場合を示しており、第1規制部材としてのピン208aが、破壊体としての糸202a、糸202bおよび移動体205aの移動を規制してる状態を示す。
また、パチンコ遊技機100の電源が切である場合、ピン208aはバネ211aの付勢力により没入する。
以上のような開放検知装置200aでは、パチンコ遊技機100の電源が「入」である場合、または、ガラス扉13が閉じている場合に、第2規制部材としての突起206aおよび第1規制部材としてのピン208aの少なくとも一方によって、破壊体としての糸202a、糸202bおよび移動体205aの移動が規制されている。
したがって、例えば、遊技中に釘17などにより形成される遊技球5の流路が遊技球5により詰まる、いわゆる球詰まりは、ガラス扉13を開けて流路に詰まった遊技球5を取り除くことにより解消されるが、このようなメンテナンスのためにガラス扉13を開いても、遊技中のパチンコ遊技機100の電源は「入」であるため、RFタグ203aは破壊されない。また例えば、パチンコ遊技機100の電源が切られたとしても、ガラス扉13が閉じていれば、RFタグ203aは破壊されない。
また、パチンコ遊技機100の電源が「切」であり、かつ、ガラス扉13が開いている場合に、破壊体としての糸202a、糸202bおよび移動体205aの移動に対する、第2規制部材としての突起206aおよび第1規制部材としてのピン208aによる規制はともに解除される。そのため、破壊体としての糸202a、糸202bおよび移動体205aが弾性体201a方向に移動し、RFタグ203aは弾性体201aの付勢力により破壊される。
したがって、パチンコ遊技機100の電源が切られた後に、ガラス扉13が開かれるとRFタグ203aは機械的に破壊される。
RFタグ203aが破壊されたか否かは、後述するR/Wユニット(310)を各パチンコ遊技機100にかざすことにより、容易に検知することができる。
図4は、RFタグ203aの破壊を検知するためのR/Wユニット310を示す図である。
R/Wユニット310は、電波を送受信する読取部311とRFタグ203aの異常を検知する本体312とを備える。本体312は、図示しない記憶媒体を有しており、その記憶媒体にあらかじめ固有情報が格納登録されている。
利用者は、R/Wユニット310の電源を入れ、R/Wユニット310の読取部311をパチンコ遊技機100にかざす。これにより、R/Wユニット310の本体312は、パチンコ遊技機100のRFタグ203aからの応答として読取部311が電波を受信した場合に、その電波に含まれる情報と固有情報とを照合することにより、RFタグ203aの破壊を検知する。具体的には、応答としての電波を受信しない場合、および応答として受信した電波に含まれる情報が固有情報と一致しない場合に、RFタグ203aが破壊されていると判定する。
また、本体312は、応答として受信した電波に含まれる情報が固有情報と一致する場合に、RFタグ203aが破壊されていないと判定する。
同図の本体312に示す「OK」は、RFタグ203aが破壊されていないと判定されたことを示す表示の一例である。このような表示により、利用者は検知されたRFタグ203aの破壊を知ることが可能になる。
なお、開放検知装置200aは、基体としての外枠11と扉体としての前枠12とに別れて備えられ、前枠12が空けられたことを検知してもよい。
図5は、パチンコ遊技機100の前枠12を背面方向から示す斜視図である。
同図に示すように、パチンコ遊技機100の前枠12の背面には、装飾ランプや液晶ディスプレイによる表示制御をする表示サブ基板105と、各種音声の出力制御をする音声基板106と、入賞時におけるパチンコ遊技機の動作等を含むパチンコ遊技機の主要な動作を制御する主基板107と、パチンコ球の払い出し動作を制御する払出基板108と、各基板等に電源を供給する電源基板109とを含む各種基板が透明な基板ケースに収納された状態で取り付けられている。
台島に設置されたパチンコ遊技機100では、前枠12を扉のように開けることにより、パチンコ遊技機100の背部が露出され、前枠12に取り付けられる基板に変更を加えることが可能となる。
図6は、パチンコホールの台島300に取り付けられているパチンコ遊技機100の前枠12を開けた状態を示す斜視図である。
図6に示す開放検知装置200aの詳細な構成は、図2を参照して説明した開放検知装置200aと同様であるため、ここでの説明は省略する。また、図6に示す開放検知装置200aを利用した前枠12が開かれたことを検知するためのR/Wユニットの構成は図4を参照して説明したR/Wユニット310と同様であり、その処理も上述のものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
これにより、パチンコ遊技機100の電源が切れている間に前枠12が開かれた場合、確実にRFタグが破壊されるため、前枠12が開かれたことを容易に検知することが可能になる。
なお、扉体としてのガラス扉13に、RFタグ203aと、糸202a〜202cと、弾性体201aと、移動体205aと、ピン208aと、バネ211aと、コイル212aが備えられ、基体としての前枠12に、突起206aが備えられてもよい。
なお、開放検知装置は、図7に示すような構成であってもよい。
図7は、開放検知装置200bの構成の第2の例を示す斜視図である。
同図に示すように、開放検知装置200bは、RFタグ203bと、弾性体201bと、移動体205bと、突起206bと、ピン208bと、バネ211bと、コイル212bとを備える。
本図に示すように、基体としての前枠12には、RFタグ203bと、移動体205bと、ピン208bとが備えられる。また、扉体としてのガラス扉13には、突起206bが備えられる。
RFタグ203bは、実施の形態のRFタグ203aと同様であり、パチンコ遊技機100の固有情報を記憶保持している。RFタグ203bは、一面210に粘着剤などによって、位置がずれないように取り付けられている。
破壊体としての移動体205bは、弾性体201bの押す力によりRFタグ203bを破壊する破壊位置と非破壊位置との間を移動可能なものである。
移動体205bは、移動方向の前面に小突起209を有する。小突起209をRFタグ203bに衝突させることにより、RFタグ203bの破壊を確実にすることができる。
第1付勢部材としての弾性体201bは、その押し出す力によって、移動体205bを破壊位置に付勢するコイルバネである。なお、弾性体201bは、RFタグ203aを破壊できる程度の弾力を有するものであればよい。
第2規制部材としての突起206bは、ガラス扉13が閉じた状態で、移動体205bが有する穴207bと嵌め合わさる位置に設けられ、ガラス扉13の開閉に応じて破壊体としての糸202a、糸202bおよび移動体205aに対して相対移動する。
突起206bは、ガラス扉13が閉じている場合、穴207bと嵌まり合う位置、すなわち、破壊体としての移動体205bの移動を規制する規制位置に配置される。また、突起206bは、ガラス扉13が開いている場合、同図に示すように突起206bが穴207bとの嵌まり合いが解除される位置、すなわち、破壊体としての移動体205bの移動に対する規制を解除する解除位置に配置される。
第1規制部材としてのピン208bは、破壊体としての移動体205bの移動を規制する規制位置と、破壊体としての移動体205bの移動に対する規制を解除する解除位置との間を移動可能な部材であり、パチンコ遊技機100の電源の入切に連動して、突出および没入するソレノイド210bが有するプランジャの先端部分である。
ソレノイド210bは、実施の形態のソレノイド210aと同様に、第2付勢部材としてのバネ211bと、電磁力発生手段としてのコイル212bとを備える。
第2付勢部材としてのバネ211bは、ピン208bをその解除位置に向けて付勢する。
電磁力発生手段としてのコイル212bは、遊技機の電源が入である場合に供給される電力を利用して電磁力を励磁し、その電磁力で第1規制部材としてのピン208bをその規制位置に保持する。また、コイル212bは、遊技機の電源が入である場合に供給される電力を利用するため、遊技機の電源が切である場合には電源が断たれ、電磁力を励磁しない。
このようなソレノイド210bにより、第1規制部材としてのピン208bは、実施の形態のピン208aと同様に、パチンコ遊技機100の電源が入である場合に移動体205bの移動を規制する規制位置に配置され、パチンコ遊技機100の電源が切である場合に移動体205bの移動に対する規制を解除する解除位置に配置される。
同図は、パチンコ遊技機100の電源が入である場合を示しており、第1規制部材としてのピン208bが、破壊体としての移動体205bの移動を規制している状態を示す。
以上のような開放検知装置200bでは、実施の形態の開放検知装置200aと同様に、パチンコ遊技機100の電源が「入」である場合、または、ガラス扉13が閉じている場合に、第2規制部材としての突起206bおよび第1規制部材としてのピン208bとの少なくとも一方によって、破壊体としての移動体205bの移動が規制されている。また、パチンコ遊技機100の電源が「切」であり、かつ、ガラス扉13が開いている場合に、破壊体としての移動体205bの移動に対する、第2規制部材としての突起206aおよび第1規制部材としてのピン208bによる規制がともに解除される。そのため、破壊体としての移動体205bがRFタグ203b方向に移動し、RFタグ203bは弾性体201bの付勢力により破壊される。
したがって、パチンコ遊技機100への電力供給が完全に断たれたような場合であっても、ガラス扉13が開かれるとRFタグ203bは機械的に破壊され、ガラス扉13が開かれた跡が残る。RFタグ203bの破壊は、図4に示すR/Wユニット310を各パチンコ遊技機100にかざすことにより、容易に検知することができる。
また、図7に示す開放検知装置200bは、実施の形態の開放検知装置200aと同様に、基体としての外枠11と扉体としての前枠12とに別れて取り付けられても良い。これにより、前枠12が開放されたことを検知することが可能になる。
なお、基体としての前枠12に、突起206bが備えられ、扉体としてのガラス扉13には、RFタグ203bと、移動体205bと、ピン208bと、バネ211bと、コイル212bが備えられてもよい。
なお、開放検知装置200a(200b)は、基体としての外枠11と扉体としての前枠12とに取り付けられるとともに、基体としての前枠12と扉体としてのガラス扉13とにも取り付けられても良い。これにより、前枠12が開かれたことと、ガラス扉13が開かれたこととをともに検知することができる。
なお、RFタグの破壊は複数のパチンコ遊技機と通信可能なリーダにより検知されてもよい。高周波帯で通信するRFタグにより通信可能範囲は広がるため、このようなRFタグにより実現できる。例えば、リーダが定期的にRFタグと通信し、RFタグの破壊を検知した場合に、ブザーなどにより通知するとよい。これにより、不正の検知に掛かる手間を減らすことが可能になる。
本実施形態のパチンコ機を示す斜視図。 開放検知装置の構成の第1の例を示す斜視図。 ガラス扉を閉じた状態のパチンコ遊技機を示す斜視図。 RFタグの破壊を検知するためのR/Wユニットを示す図。 パチンコ遊技機を背面方向から示す斜視図。 パチンコホールの台島に取り付けられているパチンコ遊技機の前枠を開けた状態を示す斜視図。 開放検知装置の構成の第2の例を示す斜視図。
符号の説明
100…パチンコ遊技機、11…外枠、12…前枠、13…ガラス扉、200a・200b…開放検知装置、201a・201b…弾性体、202a・202b・202c…糸、203a・203b…RFタグ、204a・204b…保持部、205a・205b…移動体、206a・206b…突起、207a・207b…穴、208a・208b…ピン、211a・211b…バネ、212a・212b…コイル

Claims (1)

  1. 基体と、前記基体に取り付けられ開閉可能な扉体とを備える遊技機であって、
    前記基体および前記扉体の一方には、
    前記遊技機の固有情報を記憶しているRFタグと、
    前記RFタグを破壊する破壊位置と非破壊位置との間を移動可能な破壊体と、
    前記破壊体を前記非破壊位置から前記破壊位置に向けて付勢する第1付勢部材と、
    前記破壊体の前記非破壊位置から前記破壊位置への移動を規制する規制位置と、前記破壊体の前記非破壊位置から前記破壊位置への移動に対する規制を解除する解除位置との間を移動可能な第1規制部材と、
    前記第1規制部材を前記解除位置に向けて付勢する第2付勢部材と、
    前記遊技機の電源が入である場合に供給される電力を利用して励磁される電磁力で前記第1規制部材を前記規制位置に保持する電磁力発生手段とを備え、
    前記基体および前記扉体の他方には、
    前記扉体が閉じている場合に前記破壊体の前記非破壊位置から前記破壊位置への移動を規制する規制位置に配置され、前記扉体が開いている場合に前記破壊体の前記非破壊位置から前記破壊位置への移動に対する規制を解除する解除位置に配置される第2規制部材を備える
    ことを特徴とする遊技機。
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