JP5017655B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、前面枠と、該前面枠の裏面側に開閉可能な状態で軸着された裏機構盤とを備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
従来の遊技機、例えば、パチンコ遊技機においては、前面枠の上部に球貯留タンクを備え、該球貯留タンクに島設備から供給された遊技球を貯留し、遊技の進行に伴って球貯留タンク内の遊技球を流下してパチンコ遊技機の前面側(具体的には球貯留皿)へ供給するように構成されている。そして、球貯留タンクには、導電性を有するアース部材を設け、アース部材と遊技球とを導通させて遊技球に帯電した静電気を除去できるように構成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このアース部材を設けたパチンコ遊技機では、パチンコ遊技機内の電子機器、例えば遊技制御装置や排出制御装置等の近傍に遊技球を流下させるように構成したとしても、電子機器が静電気により誤作動する不具合を抑制することができる。
特開2003−169944号公報
ところで、近年では、遊技盤をパチンコ遊技機の後部寄りに配置して遊技者に対する印象を従来のものとは異ならせて、遊技の興趣を高めようとする試みがなされている。このため、既に備えられている構成要素、例えば球貯留タンクを小型化あるいは薄型化して遊技盤の配設場所を確保する必要がある。また、小型化あるいは薄型化した球貯留タンクにおいては、金属板等の補強部材を装着して球貯留タンクの強度の低下を防ぐ必要がある。しかしながら、遊技球の静電気を除去する機能をも備えようとすると、球貯留タンクを構成する部品点数が増えてしまい、好ましくない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技球に帯電した静電気を除去する構成を補強部材とは別個に備える必要がなく、遊技球の静電気を除去可能でありながら、構成部品数が多くなることを抑制することができる遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、前面枠と、該前面枠の裏面側に開閉可能な状態で軸着された裏機構盤と、を備えた遊技機において、
前記裏機構盤は、タンク装着部を含んで形成された機構ベース部と、タンク装着部の裏面側に装着され、遊技球を貯留可能な球貯留タンクと、を備え、
前記タンク装着部と球貯留タンクとの間には、タンク装着部を補強する補強部材を配置し、該補強部材を導電性部材で構成し、
前記球貯留タンクは、上面を開放した箱状に形成されるとともに、底部が一方へ向かって下り傾斜して形成され、該下り傾斜の下端側の側壁には前記補強部材の一部を臨ませる開口部が遊技球よりも大きく開設され、該開口部を介して球貯留タンク内の遊技球を補強部材へ当接可能とし、
前記補強部材のうち開口部に臨む箇所に前記補強部材の一部を折り返して形成した突出部を球貯留タンクの内部へ向けて突設し、
前記突出部の上縁部に開口部の上縁部を摺動してタンク装着部に球貯留タンクを装着可能としたことを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、前記突出部の上縁部に開口部の上縁部を載置可能とし、
前記機構ベース部のうち補強部材の突出部の下方には、裏機構盤を前面枠に対して開閉可能とする機構盤ヒンジ部を備え、該機構盤ヒンジ部と補強部材の突出部とを連結し、機構盤ヒンジ部により突出部を支持可能としたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項3に記載のものは、前記前面枠の上部には遊技盤が収納され、
前記球貯留タンクは、前記裏機構盤を閉じた状態で後方に位置する第1貯留部と、該第1貯留部に連通して第1貯留部よりも前記タンク装着部側に形成された第2貯留部と、を備え、
前記第1貯留部は、前記第2貯留部よりも深く設定され、
球貯留タンクの外側面のうち、前記第1貯留部の底面と前記第2貯留部の底面との間に形成された外側面をタンク側押圧部とし、
前記裏機構盤を前面枠の裏面側に閉じた状態で前記タンク側押圧部を遊技盤の裏側面へ当接可能としたことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、前面枠と、該前面枠の裏面側に開閉可能な状態で軸着された裏機構盤とを備えた遊技機において、裏機構盤は、タンク装着部を含んで形成された機構ベース部と、タンク装着部の裏面側に装着され、遊技球を貯留可能な球貯留タンクとを備え、タンク装着部と球貯留タンクとの間には、タンク装着部を補強する補強部材を配置し、該補強部材を導電性部材で構成し、球貯留タンクは、上面を開放した箱状に形成されるとともに、底部が一方へ向かって下り傾斜して形成され、該下り傾斜の下端側の側壁には補強部材の一部を臨ませる開口部が遊技球よりも大きく開設され、該開口部を介して球貯留タンク内の遊技球を補強部材へ当接可能としたので、球貯留タンク内の遊技球に帯電した静電気を、補強部材を通して除去することができる。したがって、遊技球に帯電した静電気を除去する構成を補強部材とは別個に備える必要がなく、遊技球の静電気を除去可能な遊技機の構成部品数が多くなることを抑制することができる。
また、前記補強部材のうち開口部に臨む箇所に前記補強部材の一部を折り返して形成した突出部を球貯留タンクの内部へ向けて突設し、前記突出部の上縁部に開口部の上縁部を摺動してタンク装着部に球貯留タンクを装着可能としたので、球貯留タンクをタンク装着部へ装着するガイドとして補強部材の一部を利用することができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記突出部の上縁部に開口部の上縁部を載置可能とし、前記機構ベース部のうち補強部材の突出部の下方には、裏機構盤を前面枠に対して開閉可能とする機構盤ヒンジ部を備え、該機構盤ヒンジ部と補強部材の突出部とを連結し、機構盤ヒンジ部により突出部を支持可能としたので、球貯留タンクに貯留された遊技球の重量を、突出部および補強部材を介して機構盤ヒンジ部で支持することができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記前面枠の上部には遊技盤が収納され、前記球貯留タンクは、前記裏機構盤を閉じた状態で後方に位置する第1貯留部と、該第1貯留部に連通して第1貯留部よりも前記タンク装着部側に形成された第2貯留部と、を備え、前記第1貯留部は、前記第2貯留部よりも深く設定され、球貯留タンクの外側面のうち、前記第1貯留部の底面と前記第2貯留部の底面との間に形成された外側面をタンク側押圧部とし、前記裏機構盤を前面枠の裏面側に閉じた状態で前記タンク側押圧部を遊技盤の裏側面へ当接可能としたので、裏機構盤を閉じると、遊技盤は、後方への移動をタンク側押圧部により規制されることとなり、遊技盤の収納状態を維持することができる。したがって、裏機構盤を閉状態へ変換する動作と、遊技盤の収納状態を維持する動作とを併せて行うことができ、遊技機の組立作業や機種交換作業を効率よく行うことができる。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の最良の形態を図面に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機の斜視図、図2は前面側を開放した状態のパチンコ遊技機の斜視図、図3は遊技領域を露出した状態のパチンコ遊技機の斜視図である。
パチンコ遊技機1は、図1から図3に示すように、外枠(機枠あるいは本体枠)2の側部(図1中、左側部)に前面枠3を開閉可能に軸着し、この前面枠3のベースとなる略額縁状の前面枠本体4(すなわち前面枠3側)の上部に矩形状の遊技盤5を収納可能とし、該遊技盤5の表面(前面)に遊技領域6を区画形成し、遊技盤5の下方には画像表示装置8を配置(収納)している。また、前面枠本体4の前面側には、遊技領域6を前方から被覆可能な内側開閉枠9を上下方向へ開閉可能な状態で軸着するとともに、該内側開閉枠9および画像表示装置8を前方から被覆可能な外側開閉枠10を左右方向へ開閉可能な状態で軸着し、外側開閉枠10の下部には、遊技球を貯留可能な球貯留ユニット13を備えている。さらに、外側開閉枠10の下方には棚部15を前面枠本体4の下部から前方へ突設し,該棚部15の上面を左右方向の中央部が下方へ凹んだ曲面で形成し、この凹み部に外側開閉枠10の球貯留ユニット13を収容するように構成されている。そして、棚部15の前面の一側(図1中、右側)には、発射装置16(図5参照)を操作するための発射操作ユニット(発射操作ハンドル)17を備え、他側(図1中、左側)には遊技演出用ボタン18を備えている。
前面枠本体4は、大きな矩形状の開口を上寄りに開設した合成樹脂製枠体であり、図2から図5に示すように、開口の上半部分に、遊技盤5と略同じ広さの空間部に設定された遊技盤収納部22を備え、該遊技盤収納部22内に遊技盤5を前面枠本体4の裏面側から収納可能とし、遊技盤収納部22の下部には、遊技盤5の下縁部を載置可能な載置部23を設けている。さらに、図5に示すように、遊技盤収納部22の外周部のうち前面枠3の軸着部側(図5中、右側)には、後方から見て逆L字状の収納壁24を後方へ延設し、該収納壁24の下端を載置部23の側方に配置し、収納壁24により遊技盤収納部22内の遊技盤5の縁部、具体的には前面枠3の軸着部寄り(右寄り)に位置する上縁部および側縁部を外方から被覆(あるいは当接)できるように構成されている。そして、遊技盤収納部22の収納壁24側(図5中、右側)の上下両隅部には、三角形状の位置規制部25を設け、該位置規制部25の裏面に遊技盤5の隅部の表面を当接可能としている。さらに、収納壁24の上下両側には、遊技盤5の裏面に係止可能な係止部材26を軸着し、該係止部材26を回動して縦向き姿勢に変換すると、遊技盤5の裏面に係止して遊技盤5を遊技盤収納部22内に維持可能とし、横向き姿勢に変換すると、遊技盤5の裏面から外れて遊技盤5を遊技盤収納部22に対して着脱できるように構成されている。
また、前面枠本体4の開口の下半部分であって遊技盤5の下方には表示装置配置部27を備え、該表示装置配置部27に画像表示装置8を配置している。さらに、表示装置配置部27と棚部15との間の一側寄り(図2中、左寄り)には、遊技球が1個ずつ通過可能な球送り開口28を開設し、該球送り開口28の後方には、球貯留ユニット13に貯留された遊技球を遊技領域6へ向けて発射可能な発射装置16を配置している。そして、発射装置16と球送り開口28とを球送り流路(図示せず)で連通し、球貯留ユニット13から球送り開口28に流下してきた遊技球が球送り流路を通過して発射装置16へ到達するように構成されている。また、表示装置配置部27と棚部15との間の他側寄り(図2中、右寄り)には球排出口30を開設している。
そして、図5に示すように、前面枠本体4の裏面の側部、詳しくは遊技盤収納部22を挟んで収納壁24とは反対側(図5中、左側)には、前方から見て逆L字状を呈した裏機構盤32を前面枠本体4に対して前後方向へ開閉可能な状態で軸着し、裏機構盤32よりも収納壁24寄り(図5中、右寄り)の位置には、裏機構盤32を前面枠本体4に対して閉じた状態に維持可能な動作規制機構34を備えている。また、裏機構盤32の下方には縦長な賞球排出路36および球抜き排出路37を備え、賞球排出路36の下端を球排出口30へ連通し、裏機構盤32内を賞球として流下してきた遊技球が賞球排出路36および球排出口30を通って前面枠3の表側、具体的には外側開閉枠10の球貯留ユニット13へ排出できるように構成されている。さらに、球抜き排出路37の下端をパチンコ遊技機1の外部(例えば、島設備の球回収樋)へ連通し、メンテナンス時などにおいて裏機構盤32から抜き出された遊技球が球抜き排出路37を通ってパチンコ遊技機1の外方へ回収できるように構成されている。そして、前面枠本体4の裏面側の下部には排出発射制御装置39、電源供給装置40等を設けている。なお、裏機構盤32については、後で詳細に説明する。
遊技盤5は、図3に示すように、当該遊技盤5の表面(前面)に領域区画部材43を止着して略半円形状の遊技領域6を区画形成し、遊技領域6の側方(図3中、左側方)には、発射装置16から発射された遊技球を遊技領域6内へ案内するための円弧状の発射流路44を形成している。そして、遊技領域6の中央部よりも下寄りの位置には、画像表示装置8で実行される変動表示ゲームを始動するための始動入賞口45や、変動表示ゲームの大当たり時に遊技球が入賞可能となる大入賞口46等を配置し、遊技領域6の下端部には、入賞せずに遊技領域6を流下してきた遊技球(アウト球)を遊技領域6の外方へ排出するためのアウト口47を開設している。
また、遊技盤5の裏面側には、図4および図5に示すように、遊技盤5よりもひと回り小さい略矩形状の球寄せベース51を装着し、該球寄せベース51の裏側には遊技制御装置(図示せず)および装飾制御装置52を装着している。さらに、球寄せベース51内には、始動入賞口45や大入賞口46等に入賞した遊技球(セーフ球)やアウト口47を通過した遊技球(アウト球)を回収するための球寄せ流路53を形成している。そして、球寄せベース51の下端部に球寄せ流路53の下流開口を開設し、該下流開口を表示装置配置部27の後方に設けた球回収流路55へ連通し、球寄せ流路53および球回収流路55を介して遊技球をパチンコ遊技機1の外部へ流下できるように構成されている。
画像表示装置8は、図2および図4に示すように、液晶表示器からなる表示部57と、該表示部57の後方に配置された表示制御装置58と、表示部57の左右両側方に配置され、遊技の進行に伴って音を発生して演出を行うスピーカー59とを備えて構成されている。そして、表示部57を前方へ下り傾斜した状態で配置するとともに、表示部57の傾斜上端を遊技領域6(言い換えると遊技盤5と内側開閉枠9との間の空間)の下端部に隣接する状態、具体的には、遊技領域6内に配置された始動入賞口45や遊技領域6を流下する遊技球の直下に配置している。なお、表示部57では、遊技盤5で実行される遊技に関わる画像、例えば始動入賞口45への入賞に基づいて実行される変動表示ゲームの画像を表示するように設定されている。
次に、内側開閉枠9および外側開閉枠10について説明する。
内側開閉枠9は、図3および図4に示すように、遊技盤5(または遊技盤収納部22)よりも僅かに小さい略蒲鉾形状の内側保持フレーム61を備え、該内側保持フレーム61の内側には、遊技領域6よりもひと回り大きなガラス板または透明樹脂板で形成された内側透明部材62を保持し、該内側透明部材62により遊技領域6を透視可能な状態で遊技盤5を前方から被覆できるように構成されている。そして、閉状態となる縦向き姿勢(図2参照)において下部となる内側保持フレーム61の縁部(すなわち内側開閉枠9の下部)には、横長な内側ヒンジ機構63を配置し、該内側ヒンジ機構63を介して当該内側開閉枠9を前面枠本体4、具体的には載置部23の前縁部へ軸着し、内側開閉枠9の開閉中心となる内側回動軸LAを遊技盤5と画像表示装置8の間に配置している。
したがって、内側開閉枠9のうち内側透明部材62を挟んで内側ヒンジ機構63とは反対側となる端部(図2中、上端部)を内側自由端部9aとし、該内側自由端部9aを上下方向へ移動可能としている。さらに、前面枠本体4(前面枠3)に対して横向きの内側回動軸LAを中心にして縦方向(上下方向)へ開閉するように構成されている。具体的には、内側自由端部9aを遊技盤5の上部の前方に配置して閉状態へ変換し(図2参照)、内側自由端部9aを下方へ移動して内側ヒンジ機構63(内側回動軸LA)よりも前方、言い換えると内側開閉枠9の下端部よりも前方へ配置(移動)して開状態へ変換する(図3および図4参照)。
そして、内側開閉枠9の開状態においては、後方の遊技盤5、詳しくは遊技領域6のアウト口47へ向けて下り傾斜した姿勢となる。したがって、開放状態の内側開閉枠9が表示部57を上方から保護する庇部として機能することができる。この結果、メンテナンス作業などにおいて内側開閉枠9を開放して遊技領域6を露出したとしても、遊技領域6からこぼれ落ちた遊技球が表示部57に衝突することを防ぐことができ、画像表示装置8が損傷する不都合を抑えることができる。さらに、内側透明部材62のうち遊技領域6に対向し得る裏面が遊技領域6の下部から前方へ延出した姿勢に設定され、遊技球をアウト口47へ誘導可能な球誘導部64として機能し、開放状態の内側開閉枠9の上に落下した遊技球をアウト口47へ回収することができる。このことから、遊技領域6からこぼれ落ちた遊技球が散乱する不都合をなくすことができる。
外側開閉枠10は、開閉枠本体67と、該開閉枠本体67に保持された外側透明部材68と、開閉枠本体67の下縁部に配置された球貯留ユニット13とを備えて構成されており、当該外側開閉枠10の側部(図1中、左側部)を前面枠本体4の一側(図1中、左側)へ軸着している。開閉枠本体67は、前面枠本体4と略同じ横幅で形成された枠体であり、左右両側部および上部を前方へ膨出し、開閉枠本体67の中央部には縦向き長円形の開閉枠開口69を大きく開設し、該開閉枠開口69の上縁部を内側開閉枠9の上縁部と略同じ大きさの半円形状に設定している。
外側透明部材68は、開閉枠開口69を塞ぐ状態で開閉枠本体67に保持された透明樹脂製の部材であり、内側透明部材62を介して遊技領域6を透視可能な状態で内側開閉枠9を前方から被覆できるように構成されている。そして、外側透明部材68の側方および上方には光拡散レンズ71を外側透明部材68の外縁部から前後方向(詳しくは前方)へ延在する状態で備え、光拡散レンズ71の前縁部を開閉枠開口69の開口縁へ後方から接続して開閉枠開口69を後方から閉塞している。さらに、外側透明部材68の下半部分を前方へ大きく突出し、該下側突出部72の上面を前方へ下り傾斜した状態、言い換えると遊技者の顔へ対向する状態に形成し、下側突出部72の左右両側には、スピーカー59の発生音を前方へ透過させるための透音孔73を開設している。また、開閉枠本体67の側部(図1中、左側部)には縦長な外側ヒンジ機構75を配置し、該外側ヒンジ機構75を介して外側開閉枠10を前面枠本体4の一側(図2中、左側)へ軸着している。
したがって、外側開閉枠10のうち外側透明部材68を挟んで外側ヒンジ機構75とは反対側となる側端部(図1中、右端部)を外側自由端部10aとし、該外側自由端部10aを左右方向へ移動可能とし、前面枠本体4(前面枠3)に対して一側(左側)に配置した縦向きの外側回動軸LB、すなわち内側回動軸LAとは異なる外側回動軸LBを中心にして横方向(左右方向)、言い換えると内側開閉枠9とは異なる回動方向へ回動して開閉するように構成されている。具体的には、外側自由端部10aを前面枠本体4の他側(図2中、右側)に当接して閉状態へ変換し(図1参照)、外側自由端部10aを前面枠本体4から離して外側ヒンジ機構75(外側回動軸LB)よりも前方に配置して開状態へ変換する(図2参照)。
球貯留ユニット13は、図1に示すように、前方へ膨出した球貯留皿80を備え、該球貯留皿80の内部を下方へ凹ませて球貯留空間部81を形成し、該球貯留空間部81の後部には、球排出口30に連通可能な排出連通口82を開設している。さらに、球貯留皿80の後部には、球貯留空間部81から下り傾斜した球整列路83を設け、該球整列路83の下流部を上流部よりも絞り込んで遊技球が1個ずつ流下可能な流路幅に設定し、球整列路83内の遊技球を横一列に整列しながら流下させるように構成されている。また、球整列路83の下流端には、後方へ下り傾斜する球導出路84を連通し(図2参照)、該球導出路84の後端部を外側開閉枠10の後面側に開放している。そして、外側開閉枠10を閉じると、球導出路84の後端部と球送り開口28とを前後に重ねる状態で連通し、球導出路84、球送り開口28および球送り流路を介して、球貯留皿80内の遊技球を発射装置16へ供給することができるように構成されている。
次に、前面枠本体4の裏面側に設けられた裏機構盤32について説明する。
裏機構盤32は、図6に示すように、当該裏機構盤32の基部となる機構ベース部90と、パチンコ遊技機1の外部(具体的にはパチンコ遊技機1が設置される島設備)から供給された遊技球を貯留する球貯留タンク91と、該球貯留タンク91内の遊技球を下方へ流下する流下案内路92と、該流下案内路92を流下してきた遊技球を排出する球排出装置93とを備えて構成されている。
機構ベース部90は、前方から見て逆L字状を呈する樹脂製の部材であり、図6および図8に示すように、当該機構ベース部90の上部に横長な板状のタンク装着部95を備え、該タンク装着部95を遊技盤収納部22の横幅よりも短い長さに設定している。また、機構ベース部90の下部には縦長な流路装着部96を備え、該流路装着部96をタンク装着部95の側部(図6(a)中、左側)から下方へ延設し、流路装着部96の下端を載置部23の側方に配置している。そして、タンク装着部95のうち流路装着部96寄りの下縁部には、球貯留タンク91を載置可能なタンク載置棚95aをタンク装着部95とは反対側へ向けて延設し、該タンク載置棚95aの延設端を流路装着部96の上端部へ接続している(図8参照)。さらに、流路装着部96の側面に縦長な機構盤ヒンジ部97を配置し、該機構盤ヒンジ部97を前面枠本体4の裏側に軸着して、裏機構盤32を前面枠本体4(詳しくは遊技盤収納部22)に対して前後方向へ開閉可能としている。言い換えると、裏機構盤32の軸着側に流路装着部96を備えている。そして、タンク装着部95の左右両側方にはブロック状のタンク止着部98を設け、該タンク止着部98の間に球貯留タンク91の一部(具体的には裏機構盤32の閉状態における球貯留タンク91の前側部)を挿入し、この状態でタンク装着部95の裏面側に球貯留タンク91を装着するように構成されている。なお、動作規制機構34側(図6(b)中、左側)に配置されたタンク止着部98には、動作規制機構34に係合可能な係合突起99を側方(左側方)へ向けて突設し、流路装着部96側(図8中、左側)のタンク止着部98には止着ボス100をタンク装着部95とは反対側へ向けて突設している(図8参照)。また、機構盤ヒンジ部97は、金属板等の導電性部材を屈曲して形成されており、該機構盤ヒンジ部97の上部には、導電性を有する縦長なヒンジ延設部97aを機構盤ヒンジ部97に導通した状態で延設し、該ヒンジ延設部97aには止着ボス100を嵌合するヒンジ側嵌合穴97bを開設している。
さらに、流路装着部96の表面(言い換えると遊技盤収納部22に対向し得る面)には、遊技盤5の一側を支持可能な機構盤側支持部102を後方の流下案内路92側(球排出装置93側)へ凹ませた状態で配置し、流路装着部96の裏面には、流下案内路92と球排出装置93とを上下に連結した状態で装着している。そして、機構盤側支持部102の下端部には、遊技盤5の下縁部へ下方から当接(支持)可能な支持当接部103を設け、機構盤側支持部102の側部には、遊技盤5の側部へ側方から当接可能な側方当接部104を設け、支持当接部103および側方当接部104を流下案内路92とは反対側(言い換えると遊技盤収納部22側)へ延設している。なお、機構盤側支持部102は、裏機構盤32を閉じた状態で遊技盤収納部22内に位置するように設定されている。さらに、支持当接部103は、裏機構盤32を閉じた状態で載置部23の横に並んで載置部23と同一平面上に位置するように設定されている。
球貯留タンク91は、裏機構盤32の上部に位置する横長な箱状の部材であり、上面を開放して遊技球を上方の球補給樋106(図5参照)から受入可能とし、底部を流路装着部96側(図6(a)中、左側)へ向けて下り傾斜させている。また、裏機構盤32を閉じた状態で球貯留タンク91の後側に位置する第1貯留部107と、該第1貯留部107に連通し、第1貯留部107よりもタンク装着部95側に形成された第2貯留部108とを備え、第1貯留部107を第2貯留部108よりも深く設定している。さらに、第1貯留部107の外側面のうち、第1貯留部107の底面と第2貯留部108の底面との間に形成された外側面を遊技盤5の裏面側へ当接可能とし、この外側面をタンク側押圧部109として機能させて遊技盤5を裏面側から押圧できるように構成されている。なお、タンク側押圧部109の作用については、後で詳細に説明する。
そして、第1貯留部107の底部の傾斜下端には、遊技球が通過可能となるタンク排出路111を縦向きに形成し、該タンク排出路111の下端に流下案内路92の上流端を連通し、球貯留タンク91内の遊技球をタンク排出路111から流下させて流下案内路92へ供給するように構成されている。また、球貯留タンク91の長手方向の両端部(図6(a)中、左右両端部)には止着片112を外方へ向けて突設し、該止着片112をビスなどの止着部材(図示せず)によりタンク止着部98へ止着して球貯留タンク91をタンク装着部95に固定している。
流下案内路92は、遊技球を流下可能な縦向き流路であり、当該流下案内路92の上流端をタンク排出路111の下端へ接続し、当該流下案内路92の上流部には、1回の排出動作で排出される個数の遊技球を裏機構盤32内(具体的には流下案内路92内および球排出装置93内)に貯留しているか否かを検出する半端センサ115を設けている。また、流下案内路92のうち半端センサ115の下方を分岐し、分岐した一方の流路(賞球案内路116)の下端を球排出装置93の球導入口(図示せず)へ接続し、他方の流路(球抜き案内路117)を球排出装置93と機構盤側支持部102との間を通して流路装着部96の下端に下流端を開放し、該下流端が裏機構盤32を閉じた状態で球抜き排出路37の上流端に連通するように構成されている。なお、流下案内路92の分岐部には、遊技球の流下先を賞球案内路116あるいは球抜き案内路117に切り換えるための切換操作部118を備えている。また、球抜き案内路117の機構盤側支持部102側をタンク側押圧部109と同一平面上に設定している。
球排出装置93は、その内部に、遊技球を流下可能な遊技球流路を縦向きに形成し、該遊技球流路77の上流端を当該球排出装置93の上部に開放して球導入口とし、遊技球流路77の上下方向の途中にスプロケットあるいは流下規制弁等の球送り部材を臨ませ(いずれも図示せず)、球送り部材の駆動を制御して排出動作を行い、予め設定された個数の遊技球を排出(流下)できるように構成されている。さらに、球排出装置93の下端に遊技球流路の下流端を開放し、該下流端の下方に縦長な球連通路119を設け、裏機構盤32を閉じた状態で球連通路119により球排出装置93の遊技球流路と賞球排出路36の上流端とを連通するように構成されている。
また、タンク装着部95の裏面側には、タンク装着部95を補強する横長な補強部材122を設け、該補強部材122がタンク装着部95と球貯留タンク91との間に配置されるように設定されている。補強部材122は、金属板等の導電性部材により構成されており、図6および図8に示すように、当該補強部材122の長手方向の両端部には、球貯留タンク91とタンク止着部98との間に配置される側方補強部123をタンク装着部95とは反対方向へ延設している。また、側方補強部123の延設端を側方へ屈曲して屈曲部124を形成し、該屈曲部124をタンク止着部98と止着片112との間に挟持し、動作規制機構34側(図8中、右側)の屈曲部124には、その下部を前面枠本体4側(前方)へ屈曲して装着側押圧部125を形成している。さらに、装着側押圧部125と機構盤側支持部102の支持当接部103との上下方向の間隔を遊技盤5の縦方向の長さ(高さ)に等しく設定して、装着側押圧部125が機構盤側支持部102に支持された遊技盤5の上縁部に当接するように構成されている。なお、流路装着部96側の屈曲部124には、止着ボス100を嵌合可能な屈曲側嵌合穴124aを開設している(図8参照)。また、補強部材122は、一枚の金属板(導電性部材)を屈曲して側方補強部123、屈曲部124、装着側押圧部125を一体成形している。
そして、裏機構盤32は、図7に示すように、球貯留タンク91の内部に補強部材122の一部(詳しくは側方補強部123の一部)を臨ませている。具体的に説明すると、球貯留タンク91のうち流路装着部96側(図7中、左側)の側壁には、遊技球よりも十分に大きな矩形状の開口部128を開設し、球貯留タンク91のうち開口部128の直下に位置する箇所およびタンク装着部95側に位置する箇所を切り欠いて、開口部128を下方およびタンク装着部95側の方向へ向けて開放している。また、流路装着部96側(図7中、左側)の側方補強部123、言い換えると補強部材122のうち開口部128に臨む箇所には、側方補強部123の下縁部を球貯留タンク91側(図8中、右側)へ折り返して矩形状の突出部129を球貯留タンク91の内部へ向けて突設している。突出部129は、図8に示すように、開口部128に嵌合可能な大きさ、言い換えると開口部128を閉塞可能な大きさに設定されており、当該突出部129の上縁部をタンク装着部95へ向けて延設し、該上縁部に開口部128の上縁部を載置できるように構成されている。
このような構成を備えた裏機構盤32において補強部材122および球貯留タンク91を装着するには、まず、タンク装着部95の裏面側に補強部材122を重合する。さらに、タンク止着部98の内側面(タンク装着部95側に臨ませた側面)に側方補強部123を重合し、タンク止着部98の先端面(タンク装着部95とは反対側に位置する面)に屈曲部124を重合し、屈曲側嵌合穴124aに止着ボス100を嵌合する。タンク装着部95に補強部材122を取り付けたならば、流路装着部96の側面に機構盤ヒンジ部97を止着するとともに、ヒンジ延設部97aを流路装着部96側の屈曲部124へ重合し、この状態でヒンジ側嵌合穴97bに止着ボス100を嵌合する。さらに、ビス等の止着部材(図示せず)を用いて、補強部材122の長手方向の中央部をタンク装着部95の中央部へ止着し、流路装着部96側の屈曲部124およびヒンジ延設部97aを流路装着部96側のタンク止着部98へ止着し、動作規制機構34側の屈曲部124を動作規制機構34側のタンク止着部98へ止着する(図8および図9参照)。すると、機構盤ヒンジ部97が突出部129の下方に位置し、この状態で機構盤ヒンジ部97と補強部材122の突出部129とがヒンジ延設部97a、屈曲部124、側方補強部123を介して連結する。この結果、機構盤ヒンジ部97により突出部129を支持することができる。さらに、突出部129と機構盤ヒンジ部97とが導通する。
補強部材122および機構盤ヒンジ部97を機構ベース部90(タンク装着部95、流路装着部96)へ止着したならば、球貯留タンク91を第2貯留部108がタンク装着部95側へ向いた姿勢に設定し、この姿勢でタンク装着部95へ裏側から近づける。すると、第2貯留部108がタンク載置棚95aへ当接するとともに、開口部128の上縁部が突出部129の上縁部へ当接する。また、両側の側方補強部123の間に第2貯留部108が挿入され、球貯留タンク91の側壁が側方補強部123へ当接する。この状態で球貯留タンク91をタンク装着部95側へ押圧すると、球貯留タンク91は、タンク載置棚95aに第2貯留部108の下面を摺動し、突出部129の上縁部に開口部128の上縁部を摺動し、さらには側方補強部123に当該球貯留タンク91の側壁を摺動する。これにより、側方補強部123およびタンク止着部98の延設方向に沿って移動する。したがって、裏機構盤32は、球貯留タンク91をタンク装着部95へ装着するガイドとして補強部材122の一部(側方補強部123の一部)を利用することができる。
引き続き球貯留タンク91をタンク装着部95側へ押圧し、球貯留タンク91がタンク装着部95の裏面に当接したならば、流路装着部96側の止着片112を止着ボス100へ止着し、動作規制機構34側の止着片112を動作規制機構34側のタンク止着部98および屈曲部124へ止着する。この結果、裏機構盤32は、図6および図7に示すように、タンク装着部95に球貯留タンク91を装着する。また、突出部129を開口部128へ嵌合して球貯留タンク91の内部に臨ませ、突出部129の上縁部に開口部128の上縁部を載置する。
そして、パチンコ遊技機1に遊技盤5を取り付けるには、前面枠3を外枠2に対して開いて前面枠3(前面枠本体4)の裏面側を露出し、係止部材26を横向きに回動して遊技盤収納部22の後方から外す。さらに、動作規制機構34を操作して係合突起99との係合を解除し、この状態で裏機構盤32を前面枠本体4に対して開き、遊技盤収納部22の裏機構盤32側を開放するとともに裏機構盤32の機構盤側支持部102を露出する。裏機構盤32を開状態へ変換したならば、遊技盤5の姿勢を調整して遊技領域6側(表側)を前方へ向けた状態とし、この姿勢で遊技盤5を載置部23へ載置して遊技盤収納部22へ収納し、係止部材26を縦向きに回動して遊技盤5の裏面に係止する。すると、遊技盤5は、前方への移動を位置規制部25により規制され、後方への移動を係止部材26により規制される。さらに、側方への移動、詳しくは裏機構盤32の軸着側から離れる方向への移動を収納壁24により規制される。遊技盤収納部22に遊技盤5を収納したならば、裏機構盤32を回動して開状態から閉状態へ変換し、動作規制機構34により裏機構盤32を閉状態に維持する。
また、閉状態の裏機構盤32は、タンク装着部95を遊技盤収納部22の上方に位置させ、タンク側押圧部109を遊技盤5の裏面の上部へ当接して遊技盤5を裏面側から前方へ押圧するとともに、装着側押圧部125を遊技盤5の上縁部へ当接して下方へ押圧する。さらに、遊技盤5のうち裏機構盤32の軸着側(図5中、左側)に機構盤側支持部102を後方から被覆して嵌合し、支持当接部103により遊技盤5の下端を支持するとともに、側方当接部104を遊技盤5の側方に配置する。この結果、遊技盤5は、後方への移動をタンク側押圧部109、流路装着部96、係止部材26により規制され、左右方向への移動を側方当接部104および収納壁24により規制され、上下方向への移動を装着側押圧部125、載置部23、支持当接部103により規制される。したがって、裏機構盤32を閉じると、遊技盤収納部22における遊技盤5の収納状態を維持することができる。これにより、裏機構盤32を閉状態へ変換する動作と、遊技盤5の収納状態を維持する動作とを併せて行うことができ、パチンコ遊技機1の組立作業や機種交換作業をさらに効率よく行うことができる。
そして、裏機構盤32を閉じた閉状態では、図10(a)に示すように、タンク装着部95が遊技盤5よりも前方に位置し、第2貯留部108が遊技盤5の上方に位置し、第1貯留部107が遊技盤5よりも後方に位置する。したがって、遊技盤5の後方だけではなく上方にも遊技球を貯留することができ、球貯留タンク91における遊技球の貯留量の増大を図ることができる。また、遊技盤5の周辺の限られた空間を有効に活用することができる。
さらに、裏機構盤32は、図10(b)に示すように、当該裏機構盤32の自重をタンク装着部95、補強部材122、屈曲部124を通じて装着側押圧部125へ伝達して、該装着側押圧部125により遊技盤5を下方へ押圧する。また、球貯留タンク91に遊技球を貯留すれば、裏機構盤32の自重だけではなく遊技球の重さをも押圧力として利用して、遊技盤5を下方の載置部23へ押圧する。したがって、遊技盤収納部22に収納された遊技盤5を安定させることができる。これにより、パチンコ遊技機1毎に遊技盤5の収納位置(詳しくは発射流路44の位置)が発射装置16に対してバラつく不具合を抑制することができ、遊技球の所謂ムラ飛びを抑えることができる。さらに、装着側押圧部125によりタンク装着部95を下方から支持することができ、裏機構盤32の自重や球貯留タンク91内の遊技球の重量で裏機構盤32が撓む不都合を抑えることができる。
また、機構盤ヒンジ部97により突出部129を支持し、突出部129の上縁部に開口部128の上縁部を載置しているので、球貯留タンク91に貯留された遊技球の重量を、突出部129および補強部材122(側方補強部123、屈曲部124)を介して機構盤ヒンジ部97で支持することができる。さらに、球貯留タンク91に貯留された遊技球は、開口部128を介して突出部129へ当接し、補強部材122(詳しくは側方補強部123、屈曲部124)および機構盤ヒンジ部97に導通する。この結果、球貯留タンク91内の遊技球に帯電した静電気を、補強部材122(詳しくは突出部129、側方補強部123、屈曲部124)および機構盤ヒンジ部97へ通して遊技球から除去することができる。したがって、遊技球に帯電した静電気を除去する構成を補強部材122とは別個に備える必要がなく、遊技球の静電気を除去可能なパチンコ遊技機1の構成部品数が多くなることを抑制することができる。なお、遊技球から除去された静電気は、補強部材122および機構盤ヒンジ部97へ分散し、補強部材122および機構盤ヒンジ部97から大気中へ放電される。
そして、遊技盤5を取り外すには、動作規制機構34を操作して係合突起99との係合を解除し、この状態で裏機構盤32を後方へ回動する。すると、裏機構盤32が開状態へ変換し、タンク側押圧部109、装着側押圧部125、流路装着部96、側方当接部104、支持当接部103が遊技盤5から外れる。そして、係止部材26を横向きに回動して遊技盤5の後方から外せば、遊技盤5を後方へ取り出すことができる。
ところで、上記実施形態では、側方補強部123の下部を折り返して突出部129を形成したが、本発明はこれに限定されない。突出部は、球貯留タンク91の内部へ向けて突出すればよく、例えば、側方補強部123のうち開口部128に臨ませた箇所を球貯留タンク91側へ膨出して突出部を形成してもよい。また、球貯留タンク91の開口部128を設ける箇所は、球貯留タンク91内の遊技球が補強部材122や側方補強部123に当接可能(導通可能)となる箇所であればどこでもよい。さらに、補強部材122あるいは機構盤ヒンジ部97をグランドに接続すれば、静電気を補強部材122や機構盤ヒンジ部97から迅速に除去することができるので好適である。
そして、上記実施形態では、装着側押圧部125を、タンク装着部95に設けられた補強部材122の一部を延出して装着側押圧部125を形成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、タンク装着部95の一部を延出して装着側押圧部を形成してもよい。また、タンク側押圧部109を球貯留タンク91の下部に備えて、タンク側押圧部109により遊技盤5の裏面の上部を押圧するように構成したが、本発明はこれに限定されない。要は、裏機構盤32の閉状態で遊技盤5の裏面を押圧できれば、タンク側押圧部109は、どのような構成であってもよい。さらに、遊技盤収納部22は、遊技盤5を前面枠本体4の裏面側から収納するように構成されたが、本発明はこれに限定されない。要は、遊技盤収納部22に収納された状態で遊技盤5を装着側押圧部125で載置部23側へ押圧できればよく、例えば、前面枠本体4の側方から収納するように構成してもよいし、前方から収納するように構成してもよい。
上記した実施形態は、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、前面枠と、該前面枠の裏面側に開閉可能な状態で軸着された裏機構盤とを備えた遊技機であればどのようなものでもよい。例えば、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
パチンコ遊技機の斜視図である。 外側開閉枠を開いた状態のパチンコ遊技機の斜視図である。 外側開閉枠および内側開閉枠を開いた状態のパチンコ遊技機の斜視図である。 内側開閉枠を開いた状態のパチンコ遊技機の断面図である。 パチンコ遊技機の背面図である。 (a)は裏機構盤の後方から見た斜視図、(b)は前方から見た斜視図である。 タンク装着部に装着された球貯留タンクの斜視図である。 機構ベース部、機構盤ヒンジ部、補強部材の分解斜視図である。 機構ベース部に球貯留タンク部を取り付ける前の分解斜視図である。 (a)は裏機構盤の閉状態における球貯留タンクの位置を説明する部分断面図、(b)は裏機構盤を閉状態とし、球貯留タンクに遊技球を貯留した状態の説明図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
3 前面枠
4 前面枠本体
5 遊技盤
8 画像表示装置
9 内側開閉枠
9a 内側自由端部
10 外側開閉枠
10a 外側自由端部
13 球貯留ユニット
22 遊技盤収納部
23 載置部
24 収納壁
25 位置規制部
26 係止部材
32 裏機構盤
34 動作規制機構
47 アウト口
57 表示部
63 内側ヒンジ機構
64 球誘導部
67 開閉枠本体
75 外側ヒンジ機構
90 機構ベース部
91 球貯留タンク
95 タンク装着部
96 流路装着部
97 機構盤ヒンジ部
98 タンク止着部
99 係合突起
102 機構盤側支持部
103 支持当接部
104 側方当接部
106 球補給樋
107 第1貯留部
108 第2貯留部
109 タンク側押圧部
122 補強部材
123 側方補強部
124 屈曲部
125 装着側押圧部
128 開口部
129 突出部

Claims (3)

  1. 前面枠と、該前面枠の裏面側に開閉可能な状態で軸着された裏機構盤と、を備えた遊技機において、
    前記裏機構盤は、タンク装着部を含んで形成された機構ベース部と、タンク装着部の裏面側に装着され、遊技球を貯留可能な球貯留タンクと、を備え、
    前記タンク装着部と球貯留タンクとの間には、タンク装着部を補強する補強部材を配置し、該補強部材を導電性部材で構成し、
    前記球貯留タンクは、上面を開放した箱状に形成されるとともに、底部が一方へ向かって下り傾斜して形成され、該下り傾斜の下端側の側壁には前記補強部材の一部を臨ませる開口部が遊技球よりも大きく開設され、該開口部を介して球貯留タンク内の遊技球を補強部材へ当接可能とし、
    前記補強部材のうち開口部に臨む箇所に前記補強部材の一部を折り返して形成した突出部を球貯留タンクの内部へ向けて突設し、
    前記突出部の上縁部に開口部の上縁部を摺動してタンク装着部に球貯留タンクを装着可能としたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記突出部の上縁部に開口部の上縁部を載置可能とし、
    前記機構ベース部のうち補強部材の突出部の下方には、裏機構盤を前面枠に対して開閉可能とする機構盤ヒンジ部を備え、該機構盤ヒンジ部と補強部材の突出部とを連結し、機構盤ヒンジ部により突出部を支持可能としたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記前面枠の上部には遊技盤が収納され、
    前記球貯留タンクは、前記裏機構盤を閉じた状態で後方に位置する第1貯留部と、該第1貯留部に連通して第1貯留部よりも前記タンク装着部側に形成された第2貯留部と、を備え、
    前記第1貯留部は、前記第2貯留部よりも深く設定され、
    球貯留タンクの外側面のうち、前記第1貯留部の底面と前記第2貯留部の底面との間に形成された外側面をタンク側押圧部とし、
    前記裏機構盤を前面枠の裏面側に閉じた状態で前記タンク側押圧部を遊技盤の裏側面へ当接可能としたことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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