JP2016000106A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外枠2と、外枠2に設けられた本体部3と、前面に遊技領域4aを有すると共に本体部3に着脱可能に取り付けられた遊技盤4と、本体部3に対し閉状態と開状態とに変化可能な前面部5と、遊技者が直に触れて遊技用の入力を行うための接触型操作部40と、を備えてなる遊技機1であって、接触型操作部40は、遊技盤4に設けられる所定の取付部4fに取り付けられ、遊技盤4とともに本体部3に対し着脱可能であり、遊技盤4が本体部3に取り付けられた状態で前面部5が閉状態になった際に、前面部5に形成される所定領域に位置して該前面部5の外部に露出する遊技機1を提供する。
【選択図】 図2
Description
かかる遊技機の中には、例えば特許文献1に記載されているように、前面部における球皿付近の適宜な場所に、遊技者が直に触れて遊技用の入力を行うための接触型操作部(特許文献1ではプッシュボタン)が配置されているものがある。このような接触型操作部は、入力したリアルな感覚があるため、良い結果が得られた場合の達成感が大きく、したがってゲームの興趣を増大させ得る効果が期待できる。
ところが、遊技盤を異なるゲーム内容のものに交換すると、旧遊技盤の遊技仕様に合わせて作られていた接触型操作部が、新しい遊技盤の遊技仕様に適合しなくなるおそれがある。もし、遊技盤のゲーム内容と接触型操作部の遊技仕様とがマッチしていない場合には、遊技の興趣を殺ぐ結果になりかねない。
一方、上記の問題を回避するため、新しい遊技盤の遊技仕様を、既設の接触型操作部の遊技仕様に適合させようとすると、ゲームの創作の自由度が制限される問題がある。
外枠と、
前記外枠に設けられた本体部と、
前面に遊技領域を有すると共に前記本体部に着脱可能に取り付けられた遊技盤と、
前記本体部に対し、閉状態と開状態とに変化可能な前面部と、
遊技者が直に触れて遊技用の入力を行うための接触型操作部と、を備えてなる遊技機であって、
前記接触型操作部は、前記遊技盤に設けられる所定の取付部に取り付けられ、前記遊技盤とともに前記本体部に対し着脱可能であり、前記遊技盤が前記本体部に取り付けられた状態で前記前面部が前記閉状態になった際に、前記前面部に形成される所定領域に位置して該前面部の外部に露出する遊技機を提供する。
図1に示したように遊技機1は、外枠2と、外枠2に設けられた本体部3と、該本体部3に着脱可能に取り付けられた遊技盤4と、本体部3の前面を覆う開閉可能な前面部5と、を備えている。
外枠2は、木製又は合成樹脂製であって四角く枠組みされており、遊技場の島設備に釘などで連結される。
本体部3は、外枠2の前面にほぼ整合する形状であって、該外枠2の一側上下位置(通常、正面向かって左側上下位置)に設けられているヒンジ金具6に扉状に開閉可能なように取り付けられている。
また、本体部3は、図示しないが、前面側に前記遊技盤4が整合して収まる遊技盤装着部を有すると共に後面側に、球タンク、球導出樋、景品球払出装置101(図7参照。)、景品球放出樋などをユニット化した機構盤が装着され、さらにその機構盤の後面側に、図7のブロック図に示したように景品球払出装置101による景品球の払出制御や、後述する打球発射装置9による遊技球の発射制御を行う本体側制御装置100等が取り付けられている。
また、本体部3には、前記遊技盤装着部の下側に遊技盤4の下辺を受け且つ該遊技盤4の表面と面一に連なる発射基板7が形成されており、その発射基板7に、図2に示したように、前記遊技盤4の後述する遊技領域4aに向けて遊技球を打ち出すための発射レール8やソレノイド等による電動駆動方式の打球発射装置9が設けられている。
遊技盤4は、木製又は合成樹脂製の遊技基板4bと、その遊技基板4bの前面を略円形に囲うレール部4cで概略構成され、そのレール部4cで囲われた内側を遊技領域4aとして、そこに例えば、液晶等の画像表示装置4d、一般入賞口4e1、始動入賞口4e2、可変入賞装置4e3等が設けられている。
また、遊技盤4にはその後面側に、図7のブロック図に示したように、一般入賞口4e1や可変入賞装置4e3に入賞した遊技球を検出する入賞球センサー4s1や、始動入賞口4e2に入った遊技球を検出する始動球センサー4s2の各検出信号を受けて処理すると共に画像表示装置4dの表示や可変入賞装置4e3の動作等を制御する盤側制御装置200が取り付けられている。
さらにまた、遊技盤4には、遊技基板4bの下側に補助片4fが延設されており、その補助片4fに、遊技者が直に触れて遊技用の入力を行うための接触型操作部40が取り付けられている。したがって、この補助片4fが、接触型操作部40を取り付けるために遊技盤4に設けられた取付部である。
遊技盤4の補助片4fは、遊技基板4bと一体であり、本体部3の遊技盤装着部に装着された状態で前記発射基板7の前面に重合位置する。したがって、実施形態では補助片4fの後面に、発射基板7の前面との間に発射通路空間4gを設け、その発射通路空間4gに前記発射レール8を通して遊技球の発射を妨げないようにしている。
接触型操作部40は、前記前面部5の前面外部に露出する操作主部41と、該操作主部41と一体の連結アーム42と、からなる。この連結アーム42は、側面視略クランク形状であって、該連結アーム42の前方上腕部42aで操作主部41の下面を受け支えている。一方、連結アーム42は、垂直連接腕部42bの下端に突設された後方下腕部42cの両側に回動軸43,43を有しており、該回動軸43を、遊技盤4の前記補助片4fに突設された支持具10,10の孔10aに回動可能に挿通させ、そうして前記操作主部41が補助片4fの前面で揺動し得るようにしている。実施形態の支持具10の孔10aは、逆L字型の長孔であり、したがって接触型操作部40は、孔10aの逆L字に沿って前後方向と上下方向に移動自在であり且つ回動自在である。
一方、遊技盤4の補助片4fの前面と、接触型操作部40の操作主部41の後面には、図4に示したように止め具11の雄型部11aと雌型部11bが取り付けられている。この止め具11は、雄型部11aの強制的な抜き差し動作で固定と解除が簡単に行える周知のロータリーキャッチであり、接触型操作部40を起立姿勢に支持するものである。
なお、前記ケーブル12は、図4に示したように接触型操作部40が起立位置にある状態で補助片4fの下辺より下にはみ出ているが、該ケーブル12は、常時補助片4fの下辺より下にはみ出ないように設定するか、或は、接触型操作部40を起立位置に置いたとき補助片4fの下辺より下にはみ出ないよう、例えば補助片4fと連結アーム42の間の空間などに収納されるようにしてもよい。そうすることにより、接触型操作部40を有する遊技盤4を運搬したり床に並べたりする際に、床に擦れたり補助片4fに挟まれるなどしてケーブル12が破損する、というようなトラブルが起きにくい。
また、ここでは接触型操作部40にケーブル12を接続するようにしたが、例えば図9に示したように接触型操作部40と遊技盤4に、接触型操作部40が使用位置(起立位置)にあるとき結合し得るコネクタ11c(好ましくは、結合が容易なドロワーコネクタ)を設けて接触型操作部40と盤側制御装置200を電気的に接続するようにしてもよい。そうすることにより前記止め具11に代えてコネクタ11cで接触型操作部40の起立姿勢を支持することができる。さらにこの場合、補助片4fの下側のケーブル類をなくすることができるため、遊技盤4を運搬したり床に並べたりする際に、床に擦れたり補助片4fに挟まれるなどしてケーブル類が破損する、というようなおそれもない。
前面部5は、本体部3の前面にほぼ整合する形状であって、外枠2に設けられている前記ヒンジ金具6で扉状に開閉可能なように取り付けられている。したがって前面部5は、本体部3の前面を覆う閉状態と、本体部3の前面を露出する開状態とに変化し得る。実施形態の前面部5は、遊技盤4の遊技領域4aに対応する上半部5aと、本体部3の発射基板7に対応する下半部5bとに分割されており、それぞれが独立した状態で開閉し得る。もっとも上半部5aと下半部5bは、双方の連結部分が、上半部5aの下縁の前方に下半部5bの上縁が重なる合わせ構造になっており、具体的には、図5に示したように上半部5aの下縁のコ字状鉤部13に、下半部5bの上縁の差込み片14が前面側から嵌り込む合わせ構造になっている。したがって上半部5aは、下半部5bによって閉位置にロックされ、下半部5bを先行して開かなければ開かない。
前面部5の上半部5aは、遊技盤4の遊技領域4aをガラスや合成樹脂等の透明板15で覆うものであり、額縁状のフレーム16に図4、図5に示したように透明板15を嵌め込んだいわゆるガラス扉枠である。
前面部5の下半部5bは、図2、図4に示したように本体部3の発射基板7の前面を覆うものであり、前記した景品球払出装置101からの遊技球を蓄える球皿17aと、該球皿17aからオーバーフローする遊技球を蓄える下球皿17bと、球皿17aの遊技球を一列に整列させて流下させる球供給路17cと、該球供給路17cの終端に接続されてそこから供給される遊技球を前記発射レール8の発射位置18(図2参照)に一個ずつ供給する発射球供給装置19と、遊技用のスイッチ入力や各種表示等を行うために球皿17aに形成された操作パネル20と、を備えている。
なお、下半部5bを閉じた状態で接触型操作部40は、該下半部5bの受凹部21に嵌っているが、この状態で接触型操作部40の操作主部41は後面の上部が前面部5の上半部5aの下縁前方に被さるようになっている。
該球止手段22は、受凹部21の内壁面に形成した窪み部22aに回転可能に軸着されたストッパー22bと、そのストッパー22bの回転を制御する丸棒状のスライダー22cと、からなる。
前記ストッパー22bは、前記窪み部22aに嵌まる円板型であり、円周の一部を切り欠いて球通過口22dとしたものである。
一方、前記スライダー22cは、その一端をピン22eによってストッパー22bに回転可能に軸着すると共に、他端を下半部5bの後面に突出させて水平方向に往復摺動可能とし、さらに図示しないスプリングによって下半部5bの後面から外部に突出する向きに付勢されている。
前記のように実施形態の遊技機1は、図7のブロック図に示したように遊技盤4側の盤側制御装置200と、本体部3側の本体側制御装置100を備えており、主として遊技動作(遊技の進行)、発射動作、払出動作の各制御が両制御装置100,200によって分担して行われている。
前記盤側制御装置200は、主制御基板201と、周辺制御基板202とを備えている。
そして、主制御基板201は、一般入賞口4e1や可変入賞装置4e3に入賞した遊技球を検出する入賞球センサー4s1や、始動入賞口4e2に入った遊技球を検出する始動球センサー4s2の各検出信号を受けて遊技動作(遊技の進行)を制御する。
一方、周辺制御基板202は、周辺制御部203と液晶制御部204を備えており、周辺制御部203で前記主制御基板201からのコマンド及び接触型操作部40による遊技者からの直接的な入力等に基いて遊技中の各種演出を制御すると共に、該周辺制御部203からのコマンドに基いて液晶制御部204で画像表示装置4dでの演出画像の表示を制御する。
前記本体側制御装置100は、払出制御基板102を備えている。そして、該払出制御基板102は、払出制御部103と発射制御部104を備えており、前記主制御基板201側からの入賞球に関する検出信号を受けてこの払出制御部103で景品球払出装置101による景品球の払出を制御し、一方、発射制御部104で、発射球供給装置19の供給タイミング及び打球発射装置9の打球タイミング並びに下半部5bに設けたハンドル90の調節量に対応する打力を制御する。
また、図3において符合25は、補助片4fの遊技基板4bとの境界部に設けた切欠であり、前記発射通路空間4gの出口側を広げて発射球の安定通過を確保するためのものである。
また、図1、図2において符合26は、前面部5の下半部5bの自由端側に設けた錠装置であり、かかる錠装置26によって下半部5bはもちろん、上記した合わせ構造によって上半部5aをも施錠することができる。
次に、接触型操作部40を支持具10の孔10aに沿って手前に引く。この動作で止め具11の接触型操作部40側の雄型部11aが、発射基板7側の雌型部11bから抜ける。続けて接触型操作部40を支持具10の孔10aに沿って下降させ、その下降位置で図4二点鎖線に示したように前傾させる。
次に、前面部5の上半部5aを開き、本体部3の遊技盤装着部から遊技盤4を引き出して外す。
そして、別の遊技盤4を本体部3の遊技盤装着部に嵌めて固定し、先ほどとは逆の手順で前面部5の上半部5aを閉じて接触型操作部40を起立させ、その起立姿勢が止め具11で維持されている状態で前面部5の下半部5bを閉じる。
また、接触型操作部40を遊技盤4に設けて該遊技盤4と一体に着脱可能な構成としつつも、従来と同様に前面部5における球皿17aの近傍に接触型操作部40を設けることが可能であり、遊技者に違和感を与えたり、操作性が低下してしまうことも防止できる。
また、本発明の遊技機1は、遊技盤4の下部に補助片4fを設けて該補助片4fに接触型操作部40を取り付けるようにしたため、通常の遊技盤では設置スペースの確保が困難な例えば遊技領域の中心下方に近いような場所にも安定的に設置することができる。すなわち、通常の遊技盤は、遊技基板の下部に、発射球が進入する進入口や発射レール、あるいはアウト口が設けられており、直下に下辺があるため、所定の大きさを有する接触型操作部40を保持・設置するための空きスペースの確保が困難である。これに対し、本発明の遊技機1のように遊技基板4bの下部に補助片4fを設け、この補助片4fを接続部材として利用して遊技基板4bに接触型操作部40を間接的に組み付けることで、遊技基板4bに従来と同等の遊技領域4aを形成可能としつつ、遊技基板4bの比較的自由な位置に比較的自由な形状・大きさの接触型操作部40を安定的に設置することが可能となる。なお、補助片4fは、上述した実施形態のように、遊技基板4bの後面側や、あるいは前面側で接合して組み付けるように遊技基板4bと別体の部材としてもよいし、別形態として、遊技基板4bの下部を延設した成形(遊技基板4bと一体)によるものとしてもよい。
[技術的思想]
外枠と、
前記外枠に設けられた本体部と、
前面に遊技領域を有すると共に前記本体部に着脱可能に取り付けられた遊技盤と、
前記本体部の前面を覆う閉状態と、前記本体部の前面を露出する開状態とに変化可能な前面部と、
遊技者が直に触れて遊技用の入力を行うための接触型操作部と、を備えてなる遊技機であって、
前記遊技盤の下部には、前記接触型操作部を取り付けるための補助片が設けられており、
前記接触型操作部は、前記補助片に取り付けられ、前記遊技盤とともに前記本体部に対し着脱可能であって、前記遊技盤が前記本体部に取り付けられた状態で前記前面部が前記閉状態になった際に、前記前面部の後側から前側にかけて形成される連絡部を介して該前面部の前面に露出することを特徴とする遊技機。
2 …外枠
3 …本体部
4 …遊技盤
4a …遊技領域
4f …補助片(取付部)
40 …接触型操作部
5 …前面部
Claims (1)
- 外枠と、
前記外枠に設けられた本体部と、
前面に遊技領域を有すると共に前記本体部に着脱可能に取り付けられた遊技盤と、
前記本体部に対し、閉状態と開状態とに変化可能な前面部と、
遊技者が直に触れて遊技用の入力を行うための接触型操作部と、を備えてなる遊技機であって、
前記接触型操作部は、前記遊技盤に設けられる所定の取付部に取り付けられ、前記遊技盤とともに前記本体部に対し着脱可能であり、前記遊技盤が前記本体部に取り付けられた状態で前記前面部が前記閉状態になった際に、前記前面部に形成される所定領域に位置して該前面部の外部に露出することを特徴とする遊技機。
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