JP2003164630A - 弾球遊技機の球抜き装置 - Google Patents

弾球遊技機の球抜き装置

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JP2003164630A
JP2003164630A JP2001365784A JP2001365784A JP2003164630A JP 2003164630 A JP2003164630 A JP 2003164630A JP 2001365784 A JP2001365784 A JP 2001365784A JP 2001365784 A JP2001365784 A JP 2001365784A JP 2003164630 A JP2003164630 A JP 2003164630A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の球抜き操作のみで球切れ検出スイッチ
等の交換が容易に行えるとともに、不正行為を誘発する
ことなく全残留球を排出可能な球抜き装置を得る。 【解決手段】 遊技盤がセット保持される前枠に開閉可
能に支持される裏セット盤の基枠体30にタンク部材か
ら遊技球を導く整列樋42が取り付けられ、その偏向出
口43の下方に球切れ検出スイッチ51、賞球待機通路
52、賞球払出装置53が取り付けられる。通常の球抜
き操作を行う球抜き装置520の流路切り替え部材52
1は球切れ検出スイッチ51の下部に設けられ、遊技球
は球抜き路77を介して機体外部に導かれる。また球切
れ検出スイッチ51の上部には擬似的に球有り状態を創
出する疑似球有り状態創出機構510が設けられてお
り、疑似的に球有り状態とすることで賞球装置53を作
動可能とし残留球を排出させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に代表
される弾球遊技機に関し、さらに詳しくは、遊技盤の裏
側に常には閉鎖状態に保持される裏セット盤に設けら
れ、遊技球を貯留するタンク部材に貯留された遊技球や
タンク部材と賞球払出装置との間の球通路に残留する遊
技球を強制的に排出させる球抜き装置に関する。 【0002】 【従来の技術】パチンコ機に代表される弾球遊技機は、
遊技盤を着脱自在に装着し打球発射装置等が取り付けら
れた開閉搭載枠たる前枠に、賞球払出装置や各種制御基
板が装備された裏セット盤が横開き開閉自在に取り付け
られて構成される。裏セット盤の上部には遊技施設側か
ら供給される遊技球(「予備賞球」という)を貯留する
タンク部材が取り付けられ、タンク部材の下部にはタン
ク部材から供給される予備賞球を傾斜下方に向けて整列
させ流下させる整列樋部材が取り付けられている。整列
樋部材の傾斜端部すなわち予備賞球通路の終端部は略直
角に折り曲げられて下方に開く偏向出口が形成され、こ
の偏向出口の下部に予備賞球の欠乏を検出する球切れ検
出スイッチ、および所定数の予備賞球を待機させる賞球
待機通路を介して賞球払出装置が取り付けられている。
賞球払出装置下部の裏セット盤には払い出された遊技球
(「賞球」という)を前枠前方の上球皿または下球皿に
導く賞球経路が形成されており、遊技盤における所定の
入賞条件に基づいて賞球払出装置から払い出される賞球
が上球皿、または上球皿が充満しているときには下球皿
に払い出されるように構成される。 【0003】このようなパチンコ機において、遊技に使
用する遊技球の清掃作業や裏セット盤各部の遊技球の通
路(球通路)の清掃作業、球切れ検出スイッチや賞球装
置の保守点検作業および交換作業、パチンコ機の交換作
業等を行うときには、パチンコ機に残留する予備賞球を
排出させる球抜き作業が必要になる。このため、パチン
コ機には機内に残留する予備賞球を遊技施設側の回収バ
ケットに強制的に排出させる球抜き装置が設けられてい
る。 【0004】このうち、タンク部材に貯留する予備賞球
を排出させる球抜き装置は、一般に予備賞球通路の終端
である偏向出口領域に設けられており、予備賞球の流れ
方向を樋に沿った方向から下方に偏向させる予備賞球通
路の外周壁面を揺動開閉可能に構成するとともに、この
壁面の背後の裏セット盤に賞球待機通路と並んで下方に
延びパチンコ機の下部中央まで導く専用の球抜き通路を
設け、流れ出た予備賞球を球抜き通路を通して遊技施設
側の回収バケットに排出させるように構成されていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の球抜き装置では、この装置で排出できる予
備賞球が整列樋部材の偏向出口の近傍部よりも上流側
(タンク部材側)に位置する球に限られるため、偏向出
口よりも下流に位置する予備賞球がパチンコ機の機内に
残留したままの状態になるという残留球の問題があり、
また通常の球抜き操作のみでは、検出通路に充満する予
備賞球が引っかかって球切れ検出スイッチの着脱ができ
ないか、または着脱操作が著しく困難であるという問題
があった。さらに、球切れ検出スイッチで球切れ状態が
検出されると、以降正確な数量の賞球の払出ができなく
なるおそれがあるため、一般的に賞球払出装置の作動が
規制されるように構成されており、上記球抜き操作後に
入賞装置に遊技球を投入して強制的に予備賞球を排出さ
せようとしても、球切れ検出スイッチよりも下流側に一
定の予備賞球が残留してしまい、全量を排出させること
ができないという問題があった。 【0006】このため、パチンコ機の中には、パチンコ
機の背面側、例えば裏セット盤の背面に専用の球抜きス
イッチを設け、この球抜きスイッチが操作されたときに
賞球払出装置を作動させて予備賞球を球皿に排出させる
強制排出装置を備えたものも考案されている。しかしな
がら、このようなスイッチを有する強制排出装置では、
遊技盤における入賞状態に拘わらず球抜きスイッチのス
イッチ操作で賞球が払い出されることになり、本来的な
球抜き以外の目的、例えば、不正に球抜きスイッチを操
作して賞球を払い出させるような不正目的に利用される
おそれがあるという問題がある。 【0007】本発明はこのような問題に鑑みて成された
ものであり、通常の球抜き操作のみで球切れスイッチ等
の交換が可能で残留球数が少ない球抜き装置を得るとと
もに、不正目的に利用されるようなことなく、簡単な操
作で機内に残る予備賞球の残留を完全に排出させること
ができる球抜き装置を構成させ、もってメンテナンス性
に優れた弾球遊技機を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係る弾球遊技機の球抜き装置は、枠部材と、この
枠部材に取り付けられた遊技盤と、枠部材の裏面側に開
閉自在に取り付けられて常には遊技盤の裏面側を覆う閉
止位置に保持されて用いられる裏セット盤とを備える弾
球遊技機にあって、裏セット盤の上部に設けられて遊技
球を貯留するタンク部材と、タンク部材の下部に設けら
れてタンク部材から供給される遊技球を整列させて流下
させる整列樋部材と、整列樋部材の下方に配設されて遊
技盤における所定の入賞状態に基づいて遊技球を払い出
す賞球払出装置と、整列樋部材と賞球払出装置との間に
設けられて整列樋部材で整列された遊技球を賞球払出装
置に導く賞球待機通路と、整列樋部材の出口と賞球待機
通路の入口との間に配設されて遊技球の有無を検出する
遊技球検出手段と、遊技球検出手段が配設された通路位
置に遊技球がなくても当該通路位置に遊技球があるよう
に遊技球検出手段を作動させる疑似球有り状態創出手段
と、賞球待機通路に設けられてこの賞球待機通路を通る
遊技球の流れを賞球払出装置に向かう通常の賞球待機通
路と球抜き通路とに選択的に切り替える流路切り替え手
段とを備え、球抜き通路が、裏セット盤に形成され遊技
盤から排出される遊技済み球を集合させて裏セット盤の
外部に導く遊技済み球集合通路に接続されて構成され
る。 【0009】上記構成の球抜き装置では、タンク部材か
ら供給される遊技球(予備賞球)の流れを通常の賞球待
機通路と球抜き通路とに選択的に切り替える流路切り替
え手段が、遊技球検出手段(球切れ検出スイッチ)より
も下流の賞球待機通路に設けられており、流路切り替え
手段を用いた球抜き操作のみによって、遊技球検出手段
の検出通路を含む流路切り替え手段よりも上流側の遊技
球を排出させることができる。このため、上記手段を利
用した通常の球抜き操作のみで遊技球検出手段の着脱交
換等を容易に行うことができるとともに、パチンコ機内
に残留球数を減少させることができる。また、このよう
にして球抜き操作が行われた後にさらに残留する遊技球
の全量を排出させたい場合には、疑似球有り創出手段を
用いることで当該通路位置に遊技球があるように疑似的
な球有り状態を創出させることができ、これにより遊技
盤の入賞具に遊技球を投入して賞球払出装置を作動させ
て遊技球検出手段よりも下流側に残留する予備賞球を全
量機外に排出させることができる。 【0010】従って、通常の球抜き操作のみで球切れス
イッチ等の着脱交換が可能で、残留球数が少ない球抜き
装置を構成できるとともに、不正目的に利用されるよう
なことなく、簡単な操作で機内に残る予備賞球の残留を
完全に排出させることができる球抜き装置を得ることが
できる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について添付図面を参照しながら説明する。実施例では
本発明に係る弾球遊技機の代表例としてパチンコ機を採
り上げ、このパチンコ機の裏セット盤に本発明を適用し
た場合を主として説明する。まず、本発明が適用される
パチンコ機PMについてその概要構成を図1から図5を
参照して要約説明する。ここで、図1はパチンコ機PM
を正面から見た正面図、図2はパチンコ機PMを裏面か
ら見た背面図(遊技盤の裏面構成を記載省略してい
る)、図3は裏セット盤BSPから各種回路基盤やカバ
ー類を取り外した状態で示す背面図、図4はさらに裏セ
ット盤を取り外した状態で遊技盤20の裏面構成を示す
背面図、図5はパチンコ機PMから遊技盤20を取り外
した状態で裏セット盤の表面側を示す斜視図である。 【0012】パチンコ機PMは、外郭方形枠サイズに構
成されて縦向きの固定保持枠を成す外枠1の開口前面
に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載
用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ部
材3a,3bにより横開き開閉および着脱可能に取り付
けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して外
枠1と係合された閉鎖状態で遊技に供される。 【0013】前枠2の正面側には、前枠2の前側面域に
合わせた方形状のガラス扉5および上球皿6がともに横
開き開閉及び着脱が可能に組付けられており、施錠装置
4および図示しないロック機構を利用して前枠2の前面
を覆う閉止状態で保持される。上球皿6には払い出され
た遊技球を貯留して整列させる球皿部6aが設けられる
とともに、球皿部に貯留する遊技球を下球皿7に排出さ
せる球抜きレバー6bが設けられている。前枠2の下部
には球皿部7aおよび球出口7eを有する下球皿7が設
けられ、この下球皿7と並んで遊技球の発射操作を行う
操作ハンドル8が取り付けられている。 【0014】前枠2の裏側には、この前枠2と一体に方
形枠状の収容枠2aが成形されており、この収容枠2a
に所定のゲージ設定で構成された遊技盤20が複数の係
合レバー17,17…により着脱交換可能にセット保持
される。収容枠2aは遊技盤20をセット保持したとき
に、遊技盤20の前面が閉鎖状態にあるガラス扉5のガ
ラス板と所定間隔をおいて対向するように構成されてお
り、遊技盤面とガラス板内面との間に遊技球が落下移動
する遊技領域空間が形成される。 【0015】また、前枠2の裏側下部には打球発射装置
9が取り付けられ、前枠2における収容枠2aの下部に
前枠2と一体に遊技補助盤10が形成されている。な
お、遊技補助盤10の表側には打球発射装置9のハンマ
ーと位置整合して遊技球を遊技盤の外レールに向けて発
射する発射レールや、効果音を発生するスピーカ等が取
り付けられている。遊技補助盤10は上球皿6の裏側に
位置し、常には閉鎖状態に保持される上球皿6によりそ
の表面側が覆われている。 【0016】収容枠2aの裏側に球貯留供給機構40や
賞球払出機構50等を有する裏セット盤BSPが上下の
ヒンジ18,18で横開き開閉及び着脱が可能に装備さ
れ、常には閉鎖レバー19,19…を用いて遊技盤20
の裏面を覆うように閉鎖保持される。裏セット盤BSP
の各部には、このパチンコ機の作動を統括的に制御する
主制御基板91や、賞球の払出制御を行う賞球制御基板
92、効果照明や効果音の作動制御を行うランプ・音声
制御基板93、各制御基板や電子部品に所定の電力を供
給する電源基板94、複数のコネクタが取り付けられて
制御信号や電力の中継を行う中継基板95、遊技機の作
動状態を遊技施設側に出力するためのターミナル基板9
6等の各種基板や賞球カセット53などの電子部品が取
り付けられ、各機器が図示しないワイヤーハーネスで接
続される。パチンコ機PMは、全体が所要の後傾角度
(例えば、1度以内の後傾角)で遊技施設の遊技島に縦
向きに保持される。 【0017】パチンコ機PMは、上球皿6およびガラス
扉5が閉止施錠された状態(図1に示す状態)で遊技に
供され、球皿部6aに遊技球を貯留させて操作ハンドル
8を回動操作することにより遊技が開始される。操作ハ
ンドル8の操作レバーが回動操作されると、球皿部6a
に貯留する遊技球が図示省略する球送り装置によって1
球ずつ発射レール上に送り出され、打球発射装置9のハ
ンマーに打ち出されて遊技盤20の外レール22aに沿
って遊技領域PAに導かれ、以降パチンコゲームが展開
される。 【0018】このように概要構成されるパチンコ機PM
について、以降では各部の構成をもう少し詳しく説明す
る。遊技盤20は所定板厚の積層合板の表面にセルが貼
り付けられた化粧板21の前面側に、ステンレス鋼板等
を利用した帯状の外レール22aおよび内レール22b
(これらを合わせて案内レール22と称する)が固設さ
れ、この案内レール22に囲まれた内側に遊技領域PA
が区画される。遊技領域PA内には多数本の遊技釘とと
もに、複数の風車23、一般入賞具24や始動入賞具2
5並びにアタッカー装置26などの入賞具、周囲に飾り
部を有した図柄表示装置28などが設けられている。 【0019】一般入賞具24は、遊技球が落入可能な入
賞孔を有し、ここに入賞した遊技球を検出する入賞球検
出センサ(具体的には、遊技球の通過を磁気的、光学的
または電気的手段等により検出するセンサ)が取り付け
られている。一般入賞具24の後側には化粧板21を貫
通するセーフ球通路孔24hが設けられており、一般入
賞具24に入賞したセーフ球はセーフ球通路孔24hを
通って遊技盤20の裏面側に排出される。 【0020】始動入賞具25は、いわゆる電動チューリ
ップ構成の入賞具からなり、左右のチューリップ羽根を
開閉させることができる。この始動入賞具25にも入賞
した遊技球を検出する入賞球検出センサが取り付けられ
るとともに、その後側に化粧板21を貫通するセーフ球
通路孔(不図示)が設けられており、始動入賞具25に
入賞したセーフ球はセーフ球通路孔を通って遊技盤20
の裏面側に排出される。 【0021】アタッカー装置26は、中央に横長方形状
の開口からなる大入賞口を有し、この大入賞口を開閉自
在に覆って開閉扉が取り付けられている。開閉扉は通常
閉止されており、遊技中において所定の遊技条件の下で
特別遊技状態が成立したときに、開閉扉が前方にほぼ9
0度倒されて大入賞口が開放される。大入賞口内には左
右二つの入賞口が設けられ、それぞれに入賞球検出セン
サが取り付けられるとともに、このアタッカー装置26
の後側に上記二つの入賞口に繋がって化粧板21を貫通
する二つのセーフ球通路孔26h,26hが設けられて
いる。大入賞口から入ったセーフ球はセーフ球通路孔2
6h,26hを通って遊技盤20の裏面側に排出され
る。 【0022】各入賞具24,25,26に遊技球が入賞
すると、各入賞具に取り付けられた入賞球検出センサに
よって入賞したセーフ球が検出され、その入賞具の種類
や遊技状況に応じた所定数の賞球が後述する賞球払出機
構50から上球皿6もしくは下球皿7に払い出される。
また、図柄表示装置28は遊技盤の前面側に液晶表示パ
ネルを有しており、遊技盤20の裏面側に取り付けられ
た画像制御基板97により制御されて遊技状況に応じた
種々の表示がなされる。 【0023】遊技領域PAの最下部には、入賞具24,
25,26に入賞せずに落下したアウト球を集合して排
出させるアウト口27が設けられている。アウト口27
の後側には化粧板21を貫通してアウト球通路孔27h
が形成されており、アウト口27に集められたアウト球
がアウト球通路孔27hを通って遊技盤20の裏面側に
排出される。化粧板21の裏側にはセーフ球通路孔24
h,26hおよびアウト球通路孔27hの裏側を覆い所
定間隔をおいて不正防止用の裏カバー29が固定され化
粧盤裏面との間に排出空間を形成している。裏カバー2
9の下端は開放されており、セーフ球通路孔およびアウ
ト球通路孔を通って遊技盤20の裏面に排出された遊技
済み球が上記排出空間を化粧板21の裏面に沿って下方
に落下する。 【0024】遊技盤20の背後に位置し、上下のヒンジ
18を利用して横開き開閉自在に取り付けられる裏セッ
ト盤BSPは、常には閉鎖レバー19を用いて遊技盤2
0の裏面を覆うように閉鎖保持される。裏セット盤BS
Pは、全体として収容枠2aの背面外郭サイズよりも幾
分大きめの縦長方形形状を成し、中央に遊技盤20から
突出する画像制御基板97を受容する窓口31を有して
一体成形された基枠体30をベースとして構成される。
なお、以降では裏セット盤BSPの構成を主として説明
するため、説明の便宜上、図3に示す背面図における左
右方向を左方または右方と称し、紙面直交方向の向こう
側(パチンコ機前面側)を前方、手前側(同裏面側)を
後方と称して説明する。 【0025】裏セット盤を構成する基枠体30には、窓
口31の上部に装備されて予備賞球の貯留・供給処理を
行う球貯留供給機構40や、窓口31の右側方に装備さ
れて賞球の払い出し処理を行う賞球払出機構50などの
機構構成部品が取り付けられるとともに、賞球払出機構
50の下方に位置して同機構50から払い出された賞球
を上下の球皿6,7に排出するための賞球払出経路6
0、窓口31の下方に位置して遊技盤20から排出され
るアウト球およびセーフ球(これらをまとめて「遊技済
み球」という)を遊技施設側の回収バケットに排出させ
る遊技済み球排出経路70などが形成されている。 【0026】また、基枠体30の裏面各部には、前述し
た各回路基盤が取り付けられる平坦な基板取り付け部8
1,82,83,85等が一体成形されており、基板ケ
ースや基板ベースに固定された各回路基盤91,92,
93,95等が、それぞれの基板ケースまたは基板ベー
スにおけるベース部材の背面に形成されたケース側係合
部と、基枠体側の基板取り付け部に形成された基枠側係
合部とを利用して着脱交換自在に装備される。 【0027】基枠体30の上部に取り付けられる球貯留
供給機構40は、予備賞球用のタンク部材41、タンク
部材41内に貯留された予備賞球を整列して流下させる
整列樋部材42を有して構成される。タンク部材41
は、取付姿勢において上面が開放されるとともに底面が
緩く左傾および前傾された箱状体をなし、底面の左前方
に形成された開口部で整列樋部材42の予備賞球通路と
連通している。 【0028】整列樋部材42は、基枠体30にねじ止め
された取付姿勢において、前後の壁面に囲まれた樋状体
をなし、底面に左右方向に延びて立設されたリブ状の仕
切壁42wにより、この樋内に前後二列の予備賞球通路
42a,42bを形成する。(図17および図18を参
照)。整列樋部材42はタンク部材41側から賞球払出
機構50側に向けて緩く下傾して取り付けられ、タンク
部材41から供給された予備賞球を上記二列の予備賞球
通路に整列させて流下させる。整列樋部材42の傾斜端
部すなわち予備賞球通路42a,42bの終端部は下方
に略直角に折り曲げられ、その下端に下方に向けて開口
する偏向出口43が形成されている。予備賞球通路42
a,42bの終端近傍には、この通路を流下する予備賞
球の流れを停止可能な球止め機構420が設けられてお
り、必要に応じて予備賞球通路42a,42bを閉鎖し
て偏向出口43から賞球払出装置50への予備賞球の供
給を停止させることができるようになっている。なお、
球止め機構420の構成については遊技球の経路説明の
後に詳述する。 【0029】賞球払出機構50は、基枠体30に支持さ
れ、偏向出口43から送り出された予備賞球を受けて所
定数量の予備賞球を前後二列の賞球待機通路52a,5
2bに待機保持させる待機通路部材52(図13および
図22を参照)と、この待機通路部材52下部の基枠体
30に取り付けられ、賞球待機通路に待機保持された予
備賞球を所定の払出条件に基づいて払い出す賞球カセッ
ト53、および基枠体30に支持された待機通路部材5
2をその取付面との間に挟持して上記二列の賞球待機通
路を形成させる蓋部材55(図13参照)を主体として
構成される。また、偏向出口43と待機通路部材52と
の間には、賞球として払い出すに充分な予備賞球が賞球
待機通路52a,52bに保持されているか否かを検出
するための球切れ検出スイッチ51が着脱可能に取り付
けられ、賞球カセット53の払出口と賞球払出経路60
との間には、払い出された賞球を検出する賞球検出セン
サ54が係脱可能に設けられている。 【0030】賞球カセット53は、上部中央に賞球待機
通路52a,52bと繋がって予備賞球を受容する受容
口、下部の左右に賞球を払い出す払出口が設けられると
ともに、カセットのケース内部に前後二段のインペラと
このインペラを回転させるモータおよび賞球を受容口か
ら払出口に導くカセット内通路を有し、所定条件のもと
賞球制御基盤92から出力される払出指令信号に応じて
モータを作動させ、インペラを時計回りまたは反時計回
りに回転させて、指令信号に応じた数量の遊技球を右ま
たは左の払出口から賞球払出経路60に払い出す。具体
的には、入賞具24,25,26等への遊技球の入賞状
態や、いわゆるCR機における球貸し操作等に基づいて
賞球制御基板92から出力される払出指令信号に応じて
インペラを例えば反時計回りに回転作動させ、指令信号
に応じた数量の遊技球を賞球として左側の払出口から賞
球払出経路60に払い出す。 【0031】なお、球切れ検出スイッチ51の上部には
疑似球有り状態創出機構510が、予備賞球通路42
a,42bと賞球待機通路52a,52bとの間には球
抜き機構520が、賞球カセット53の取り付け部には
賞球カセット取り付け機構530が、賞球検出センサ5
4の取り付け部には払出賞球検出機構540が、蓋部材
55にはアース装置550がそれぞれ設けられている
が、これらの各機構の構成および作用については、遊技
球が流下する各経路の説明の後に詳述する。 【0032】賞球払出機構50の下方に位置して賞球払
出経路60が形成され、この賞球払出経路60と並んで
遊技済み球排出経路70が形成される。図3における窓
口31よりも下部の詳細図を図6に示し、図6中の矢印
VII−VIIに沿った断面図を図7に、矢印VIII−VIIIに沿
った断面図を図8に、矢印IX−IXに沿った断面図を図9
に、矢印X−Xに沿った断面図を図10に示す。 【0033】賞球払出経路60は、上球皿6の球皿部6
aに通じる上球皿払出通路61と、下球皿7の球皿部7
aに通じる下球皿払出通路65とからなり、両通路は仕
切壁62で仕切られつつこの壁面62の上部で連通し、
一体となって賞球払出機構50の出口(すなわち、賞球
検出センサ54の出口開口)に繋がっている。上球皿払
出通路61には、賞球カセット53の下方に位置して賞
球出口61eが設けられており、賞球カセット53から
払い出された賞球は、上球皿払出通路61を落下して賞
球出口61eから遊技補助盤10の上部の通出口10e
内に流れ、さらに上球皿6形成された通出樋6eを通っ
て球皿部6aに送り出される。賞球出口61eの通路
面、通出樋6eの通路面にはアース金具61gおよび6
gが取り付けられており、それぞれ図示しないアース線
でパチンコ機PMのアース端子に接続されている。 【0034】一方、下球皿払出通路65には、基枠体3
0と蓋部材32とのそれぞれに、仕切壁62の上端を通
り背面視左方に下傾する迂回路63a,63bが形成さ
れている。すなわち、基枠体30には、仕切壁62を越
えて溢れ出ようとする賞球をスムーズに下球皿払出通路
65に導くべく、前方に突出して左方に傾斜した溝状の
第1迂回路63aが形成され、蓋部材32には、同様に
賞球を下球皿払出通路65に導くべく後方に突出して左
方に傾斜した第2迂回路63bが形成されている。 【0035】このため、上球皿6に貯留する賞球が一杯
になって賞球出口6eから賞球を排出できなくなり、さ
らに仕切壁62の上端まで賞球が充満した状態で賞球払
い出し機構50からさらに賞球が払い出されたときに、
新たに払い出された賞球は仕切壁62に堰き止められた
賞球を乗り越えて下球皿払出通路65に溢れ出るととも
に、仕切壁62の前後に設けられた第1迂回路63aお
よび第2迂回路63bを通って下球皿払出通路65に至
り、この下球皿払出通路65を流下してその下端の排出
開口65eから排出される。 【0036】排出開口65eの下方には、この排出開口
65eと対向する後方開口68aを有した賞球バケット
68が設けられている。賞球バケット68は、全体とし
て箱状を成し、その上部に突出形成された返し壁68w
を挟んで後方上面に後方開口68a、前方上面に前方開
口68bを有し、左右並びに後部の壁面および前方下方
に向けて傾斜する底面に囲まれたバケット空間68sを
形成する。賞球バケット68は、前枠2の裏面下部に取
り付けられており、バケット空間68sの前方が前枠2
に形成された球出口7eと連通して下球皿7の球皿部7
aに繋がっている。上方に開く後方開口68aは、裏セ
ット盤BSPを前枠2に閉鎖した閉鎖姿勢において排出
開口65eの直下に位置するように形成されている。こ
のため、排出開口65eから排出された賞球は、賞球バ
ケット68の後方開口68a、バケット空間68sおよ
び球出口7eを通って下球皿7の球皿部7aに送り出さ
れる。 【0037】下球皿払出通路65の下部には、球詰まり
検知レバー66aが捻りバネを利用して下球皿払出通路
65の内方に向けて付勢支持され、この検知レバー66
aの角度位置を検出する球詰まり検知スイッチ66bが
図示のように配設されている。このため、下球皿7の球
皿部7aに賞球が一杯となり、球出口7eおよびバケッ
ト空間68sに充満して、下球皿払出通路65の下部に
まで賞球が充満すると、球詰まり検知レバー66aが充
満する賞球により通路外方に押圧されて揺動し、球詰ま
り検知スイッチ66bの接点がオンまたはオフ作動され
て賞球の充満状態を検出できるようになっている。 【0038】なお、基枠体30には、賞球出口61eの
上方および左側方に、この出口の周囲を覆うように前方
に突出するガード壁33が設けられており、裏セット盤
BSPを前枠2に閉鎖させた閉鎖姿勢において、ガード
壁33が遊技補助盤10と遊技盤20(化粧板21)と
の間に形成されたガード壁受容空間に進入し、裏セット
盤側の賞球出口61eと遊技補助盤側の通出口10eと
の連絡部に隙間が生じないように配設される。このた
め、上球皿の通出樋6e側から通出口10eを通して裏
セット盤BSPと遊技盤20との間に針金や薄肉金属片
等を侵入させ、入賞具の賞球検出センサ等に悪戯を行う
ような不正行為を未然に且つ有効に防止し、公正な遊技
に供することができる。 【0039】また、賞球バケット68における前方開口
68bと後方開口68aとの間には、上方に突出する返
し壁68wが立設されており、前方開口68bの後壁と
なって基枠体30の前端部を覆うようにオーバーラップ
して配設される。このため、下球皿の球出口7eから針
金や薄肉金属片等を侵入させ、前方開口68bから裏セ
ット盤BSPと遊技補助盤10との間に侵入させようと
しても、この返し壁68の存在によってこれらの間に侵
入させることができず、従って、遊技盤裏面の賞球検出
センサに悪戯を行う等の不正行為を未然に防止すること
ができる。 【0040】なお、賞球バケット68の前方開口68b
は遊技補助盤10の前後を連通する集合回収口16と繋
がっている。集合回収口16は遊技補助盤10の前面側
に形成されたファール球回収路や、通出樋6eに遊技球
が充満している状態で上球皿6を開放したときに通出樋
6eや通出口10eからこぼれる賞球を受容して回収す
るこぼれ球回収路(ともに不図示)と繋がっており、こ
れらの回収路を通って回収された遊技球が集合回収口1
6および前方開口68bを通ってバケット空間68sに
落下し、球出口7eから球皿部7aに回収される。 【0041】また、集合回収口16の前方には閉鎖姿勢
にある上球皿6の球抜き口6cが位置している。上球皿
6には球皿部6aに貯留する遊技球を球抜き口6cに導
く球抜き通路が形成されており、上球皿6に設けられた
球抜きレバー6bが操作されたときに、球皿部6aに貯
留する遊技球が球抜き通路を通って球抜き口6cから集
合回収口16に排出され、前方開口68b、バケット空
間68sおよび球出口7eを通って球皿部7aに回収さ
れる。賞球バケットの底面をなす排出通路面にはアース
金具68gが取り付けられており、図示しないアース線
でパチンコ機PMのアース端子に接続されている。 【0042】遊技済み球排出経路70は、基枠体30の
表面側に形成されて遊技盤20の裏面側に排出されるア
ウト球およびセーフ球を集合させる遊技済み球集合通路
71と、基枠体30の裏面側に形成されて遊技済み球集
合通路71で集められた遊技済み球を裏セット盤BSP
の下部に導く遊技済み球排出通路75とからなり、遊技
済み球排出通路75の下方には、前枠2の裏面に取り付
けられて遊技済み球排出通路75から排出される遊技済
み球を遊技施設側の回収バケット(不図示)に導くダク
ト76が設けられている。 【0043】基枠体30の表面側に形成される遊技済み
球集合通路71は、それぞれ左右端部から中央に向けて
下傾された第1集合樋71a、第2集合樋71bおよび
第3集合樋71cを有し、裏セット盤BSPが前枠2に
閉鎖された状態で、これらの集合樋がセーフ球通路孔2
4h,26h等およびアウト球通路孔27hの出口下方
に位置するように配設される。集合樋の後方には、各通
路孔の裏側を覆うように壁面部72が立設されるととも
に、その上部が裏セット盤BSPの閉鎖姿勢において遊
技盤の裏カバー29とほぼ当接するように折り曲げられ
て天井壁部73が形成され、図4中に二点鎖線で示よう
に遊技盤20の裏面下部を覆う蓋状に構成されている。
このため、外部から遊技済み球集合通路71に遊技球が
流入することが防止されるとともに、入賞具に取り付け
られたセーフ球検出器への不正操作を防止している。 【0044】第1集合樋71aと第2集合樋71bとの
間に、基枠体30を前後に貫通する導出口74が設けら
れ、基枠体30の裏面側に形成された遊技済み球排出通
路75と繋がっている。遊技済み球排出通路75は各図
に示すように多段に屈曲して形成されており、導出口7
4から落下する遊技済み球を緩衝部75a,75b,7
5cで受け止めて落下速度を緩和させ下端の排出口75
eから排出させる。排出開口75eの下方にはダクト7
6が配設される。ダクト76は、上下に開口76a,7
6bを有して上下に延びる中空角筒状に形成されてお
り、前枠2の裏面から後方に突出する支持脚69にねじ
止めされて、裏セット盤BSPが前枠2に閉止された閉
鎖姿勢において、上部の開口76aが遊技済み球排出通
路75の排出口75eと対向するように配設される。 【0045】このため、セーフ球通路孔24h,26h
等およびアウト球通路孔27hを通って遊技盤20の裏
面側に排出された遊技済み球は、この遊技済み球集合通
路の第1〜第3集合樋71a,71b,71cに受け止
められてこの樋上を転がり、傾斜下端の導出口74から
基枠体30の裏面側の遊技済み球排出通路75に導かれ
る。遊技済み球排出通路75では、導出口74から落下
する遊技済み球が各緩衝部75a,75b,75cで受
け止められ落下速度が緩和され、ダクト76内を通って
遊技施設側の回収バケットに排出される。このため、遊
技済み球の落下速度が緩和されるとともに、落下方向が
一定範囲内に制限され、遊技施設側の回収バケットで遊
技済み球が散乱するようなことがない。なお、図7中に
二点鎖線で示すように、ダクト76の開口を下端側で縮
小させることにより上記効果をさらに高めることも可能
である。 【0046】賞球払出経路60および遊技済み球排出経
路70は、これらの経路の後方を塞ぐ一体の蓋部材32
で覆われており、蓋部材32の表面が主制御基板91の
取付部81や賞球制御基板92の取付部82と同一面に
位置して、この蓋部材32の上面に電源基板94の基板
取り付け部84が形成される。 【0047】さて、以上のように遊技球の流下経路が構
成されるパチンコ機PMにあって、球貯留供給機構40
および賞球払出機構50に、予備賞球を排出させるため
の各種の機構、すなわち球止め機構420、疑似球有り
状態創出機構510、球抜き機構520がそれぞれ装備
されるとともに、組立性や保守性を向上させた賞球カセ
ット取り付け機構530および払出賞球検出機構540
が形成され、さらに確実な作動を担保するためのアース
装置550が設けられている。 【0048】これらの機構および装置の全体構成を図1
1に示し、賞球カセット53よりも上部の各機構の構成
を蓋部材55を取り外した状態で示す斜視図を図12
に、各機構が取り付けられる基枠体30の全体の斜視図
を図13に、基枠体30に形成された各機構の取り付け
部を拡大して示す斜視図を図14に、各機構の作用を説
明するために蓋部材55を取り外した状態で示す背面図
を図15および図16にそれぞれ示ししている。以下、
これ等の図面をベースとし、さらに各機構の詳細図を加
えて参照しながら各機構・装置の構成および作用につい
て説明する。 【0049】球止め機構420は、予備賞球通路42
a,42bの終端近傍に設けられ、タンク部材41に貯
留する予備賞球まで含めて全遊技球を抜く必要がない保
守作業等を行う際に利用される。具体的には、賞球払出
機構50の各構成部品、例えば、球切れスイッチ51や
賞球カセット53などの保守、点検作業、あるいは交換
作業を行うときには、タンク部材41に貯留する予備賞
球を全量抜く必要がなく、球止め機構420を利用して
予備賞球通路内の球の流れを停止させ、この機構より下
流の予備賞球のみを球抜き機構520で排出させて上記
各作業を迅速に行えるように設けられている。 【0050】この球止め機構部420の詳細な斜視図を
図17に示し、この機構部の平面図を図18に、図11
中の矢印XIX−XIXに沿った部分断面図を図19に示す。 【0051】球止め機構420は、整列樋部材42に形
成された予備賞球通路42a,42bの終端近くに、こ
の通路の上方を跨ぐように取り付けられた球止め部材4
22と、基枠体30の球止め機構取り付け部34に設け
られて球止め部材422を球止め位置と開放位置とに保
持させる球止め係合片34bとを主体として構成され
る。球止め係合部材422は予備賞球通路42a,42
bの終端上部を覆う樋出口カバー部材421を利用して
揺動可能に取り付けられる。 【0052】基枠体30の上部の球止め機構取り付け部
34には、後方に突出成形された円筒状のボス34a、
上下および右辺が切り離されたアーム状の球止め係合片
34b、後方に突出する断面視凸状の球止め支軸34
c、基枠体30を前後に貫通する基枠体側ダボ孔34
d、整列樋部材42および樋出口カバー部材421の取
り付けねじを受容するネジ穴34eなどが一体成形で形
成されている。球止め係合片34bは、上下および右辺
が基枠体30からスリット状に切り離されたアーム部
と、このアーム部の先端側に後方に向けて突出成形され
た平面視台形状の係合部とを有して構成され、アーム部
が弾性変形することで係合部が前後に変位可能に形成さ
れている。 【0053】樋出口カバー部材421は、全体として下
方に凸の円弧状に形成され、その下面側に整列樋部材4
2の仕切壁42wと位置整合して下方に突出する仕切リ
ブ421wを有し、ポリカーボネートやメタクリル樹脂
等の透明な樹脂材料を用いて射出成形により一体成形さ
れている。このカバー部材の上面中央には仕切リブ42
1wを挟む前後に、この面を貫通する矩形形状のガイド
孔421a,421bが形成され、その右方の後端部に
球止め部材422を支持する軸支部421cが形成され
ている。また、樋出口カバー部材421の右方端部には
前後に突出する係合突起421d,421dが形成さ
れ、左方端部には取り付けねじを挿通させる円筒部42
1eおよび球止め機構取り付け部34のボス34aと係
合する支持孔部421fが形成されている。 【0054】球止め部材422は、取付姿勢において後
方に突出する支軸422cおよびこの支軸422cと同
軸上の前端側に形成された軸受け孔(不図示)、この支
軸および軸受け孔で形成される揺動軸と直交方向に延び
るアーム422d、アーム422dの先端部から屈曲し
てフック状に突出する二つの球止め片422a,422
b、アーム422dの先端部から後方に突出する操作片
422lなどを有し、樋出口カバー部材と同様の樹脂材
料を用いて一体に成形されている。二つの球止め片42
2a,422bの前後方向位置、および揺動軸から球止
め片までのアーム長さ(すなわち球止め片の揺動半径)
は、この球止め部材422が取り付けられた取付姿勢に
おいて前述したガイド孔421a,421bと位置整合
するように形成されている。 【0055】樋出口カバー部材421と球止め部材42
2とは、整列樋部材42を基枠体30に取り付ける際
に、球止め機構取り付け部34に一括して取り付けられ
る。樋出口カバー部材421は、支持孔部421fが球
止め機構取り付け部34のボス34aに挿通されるとと
もに、前方の係合突起421dが基枠体側ダボ孔34d
と係合し、後方の係合突起421dが整列樋部材に形成
された整列樋部材側ダボ孔42dと係合して上下左右位
置が規定され、円筒部421eを挿通するねじ等を利用
して整列樋部材42と一体に固定される。 【0056】球止め部材422は、この樋出口カバー部
材421の取り付けに際し、支軸422cと同軸上に前
端側に形成された軸受け孔が球止め機構取り付け部34
の球止め支軸34cに軸支され、後端側の支軸422c
が樋出口カバー部材の軸支部421cに軸支されて、樋
出口カバー部材421と球止め機構取り付け部34の取
付面との間に挟持されるようにして揺動可能に取り付け
られる。 【0057】このようにして組み立てられた球止め機構
420は、その作用を図16に実線(開放位置)および
二点鎖線(球止め位置)とで示すように、球止め部材4
22を左方に揺動変位させることで、二つの球止め片4
22a,422bをそれぞれガイド孔421a,421
bを通して前後の予備賞球通路42a,42bに突出さ
せることができ、このように球止め片を突出させた球止
め位置で、両通路を流下する予備賞球の流れを止めるこ
とができる。 【0058】ここで、球止め機構取り付け部34に形成
された球止め係合片34bは、上下および右辺でスリッ
ト状に切り離されたアーム部を有して前後に弾性変形可
能に構成されるとともに、アーム部の右側に後方に突出
して形成された係合部の突出端面が、非係合時における
球止め部材422の前方端面よりも後方に突出して位置
し(図19を参照)、球止め部材422と係合可能に構
成されている。また、係合部は平面視台形状に形成され
て左右に斜めの導入部が形成されている。 【0059】このため、球止め機構の開閉操作を行う作
業者が、球止め部材のレバー部422lに指をかけて球
止め部材を揺動させ、球止め部材422と係合片34b
との係合抵抗(アーム部の弾性による摺動抵抗)に抗し
て球止め部材422を回動させることで、予備賞球通路
の開閉操作を軽快に行うことができる。一方、このよう
な人為的な揺動操作が行われない状態では、球止め部材
422の前端面が係合片34bの突出部と当接して自由
な揺動変位が規制されるため、球止め部材422は図1
6中に実線で示す開放位置または二点鎖線で示す球止め
位置に保持される。 【0060】従って、例えば、球止め位置に位置させて
いた球止め部材422が予備賞球通路42a,42b内
に貯留する予備賞球の押圧力によって勝手に揺動変位し
て遊技球が流下したり、パチンコ機PMの着脱交換や運
搬時に傾動や振動等によって球止め部材422が揺動変
位し予期せぬ位置に変化しているなどの問題を生じるこ
とがない。また、基枠体30に球止め部材422と係合
可能な球止め係合片34bを基枠体30に一体成形して
設けるという簡便な手段で、上記問題を解決して球止め
部材422を開放位置と球止め位置とに保持させる球止
め機構を得ることができる。さらに、本実施例では樋出
口カバー部材421を透明な樹脂材料を用いて一体成型
しているため、予備賞球通路42a,42b内に位置す
る予備賞球の状態を直視的に確認することができる。 【0061】なお、上記実施例では、樋出口カバー部材
421に円筒部421eを設け、この円筒部を挿通する
ねじで整列樋部材42と樋出口カバー部材421とを固
定する例を示したが、このような円筒部を設けずに樋出
口カバー部材441の位置を規定するボス34aを利用
してこのボス34aの後端部に整列樋部材42をねじ固
定することにより樋出口カバー部材421を挟持させて
一括固定することもできる。 【0062】また、実施例では、球止め部材422の揺
動軸を樋出口カバー部材421側の軸支部421cと基
枠体30側の軸支部34cとに分けて構成した例を示し
たが、樋出口カバー部材421の前後に軸支部421c
を二カ所設けて球止め部材を揺動可能に支持させるよう
に構成することができ、さらにこの樋出口カバー部材4
21に球止め部材422を球止め位置に係止する係止手
段を設けてもよい。このような構成によれば、球止め機
構をサブアッセンブリ化することができるとともに、こ
の機構の組み付けが容易となり作業性を向上させること
ができる。また基枠体側取り付け部の構成を簡単化して
歩留まりを向上させることが可能である。 【0063】さらに、本実施例では球止め部材422を
揺動させて球止め部材422を開放位置と球止め位置と
に保持させる構成を例示したが、球止め部材および保持
手段は球止め部材を開放位置と球止め位置とに保持可能
であればよい。例えば、球止め部材が上下または前後方
向にスライド移動して球止め係合片が予備賞球通路42
a,42bに出没可能な形態であってもよく、保持手段
はこのようにスライド移動する球止め部材と係合して球
止め部材を開放位置と球止め位置とに保持するものであ
っても良い。 【0064】次に、球抜き機構520について説明す
る。この機構は球抜き機構が配設された球通路よりも上
流側に位置する予備賞球をパチンコ機PMの機外に排出
させるための機構であり、具体的には、球切れ検出スイ
ッチ51をはじめとする賞球払出機構50の各構成部品
の保守、点検作業、交換作業などの際に利用されるほ
か、遊技球の清掃作業や、パチンコ機における遊技球の
通路の清掃作業などのようにタンク部材に貯留する遊技
球を全量排出させる際にも利用される。 【0065】球抜き機構520の分解斜視図を図20に
示し、図11中の矢印XXI−XXIに沿った球抜き機構52
0の主要断面図を図21に、矢印XXII−XXIIに沿った断
面図を図22に、矢印XXIII−XXIIIに沿った断面図を図
23に示す。 【0066】球抜き機構520は、大別して、待機通路
部材52と隣接して基枠体30の裏面側に揺動可能に枢
支される流路切り替え部材521と、基枠体30の表面
側に取り付けられて流路切り替え部材521の作動操作
を行う操作部とから構成され、操作部は基枠体30に着
脱自在に固定される固定部材522とこの固定部材52
2に揺動自在に枢結されるレバー部材523とから構成
される。 【0067】この球抜き機構が取り付けられる基枠体3
0の球抜き機構取り付け部36には、待機通路部材52
を支持するボス36a,36a、流路切り替え部材52
1を揺動可能に枢支する枢支軸36bなどが突出成形さ
れるとともに、基枠体30の前後を貫通して係合突起挿
通孔36c、固定部材522を掛止固定する固定部材掛
支片36dおよび固定部材係合孔36e、基枠体前面側
の遊技済み球集合通路71に繋がる球抜き通路77など
が基枠体30と一体に形成されている。 【0068】また、待機通路部材52は、その前後面に
屈曲した立設壁面で囲まれた各一列の賞球待機通路52
a,52bが形成され、球切れ検出スイッチ51直下の
通路外壁面の一部が切り欠かれた構成となっている。待
機通路部材52は賞球待機通路52a,52bの清掃作
業容易化等のため基枠体30と別体に構成されており、
球抜き機構取り付け部36に着脱自在に取り付けられ
る。すなわち、待機通路部材52には球抜き機構取り付
け部36の二カ所のボス36a,36aと係脱自在な円
筒支持部52c,52cが形成されており、この二カ所
の円筒支持部52c,52cで前後に挿脱自在にボス3
6a,36aに支持され、待機通路部材52の裏面側を
覆う蓋部材55をねじ固定することにより球抜き機構取
り付け部36に固定される。 【0069】流路切り替え部材521は、上記待機通路
部材52における切り欠き部の壁面に相当する壁面形状
を有した通路壁部521a、枢支軸36bに枢支され流
路切り替え部材521を揺動可能に支持する支軸孔部5
21b、通路壁部521aを下方に揺動させて賞球待機
通路を閉止させた待機揺動角度位置でレバー部材523
の係合突起部523cと係合する閉止保持係合孔521
c、通路壁部521aを上方に揺動させて賞球待機通路
52a,52bの上部を開放させた球抜き揺動角度位置
でレバー部材523の係合突起部523cと係合する開
放保持係合辺521dなどを有し、ABS樹脂等の樹脂
材料を用いて射出成形により一体成形されている。流路
切り替え部材521は、支軸孔部521bを枢支軸36
bに挿通させて支持させた状態で蓋部材55をねじ固定
することにより、待機通路部材52とともに球抜き機構
取り付け部36に揺動可能に取り付けられる。 【0070】操作部を構成する固定部材522には、レ
バー部材523に形成された枢結軸523aを揺動可能
に支持する枢結孔522a、取付姿勢において枢結孔5
22aの後方下部に位置し球抜き機構取り付け部36の
固定部材掛支片36dと係合可能な掛支部522b、掛
支部522bの上方に突出成形されて固定部材係合孔3
6eと係合可能な嵌合部522c、固定部材522の上
端部に上方に向けて立設された抜け止めリブ522dな
どが設けられ、ポリアセタール樹脂やポリエチレン等の
樹脂材料を用いて射出成形により一体成形される。嵌合
部522cには、突出端部から左右側方に弾性的に開く
楔状の係合爪が形成されるとともに、嵌合部522cの
背面側にはレバー部材523の弾性片部523dと当接
して受容する受容面が形成されている。 【0071】レバー部材523には、固定部材522に
形成された枢結孔522aに揺動可能に支持される枢結
軸523a、取付姿勢において、この枢結軸523aか
ら上下に延びるアーム部の上部から右側方に突出するレ
バー部523b、アーム部の下部から前方に突出する係
合突起部523cが形成され、枢結軸523aの下部か
ら後方に延びる薄片状の弾性片部523dなどが形成さ
れている。係合突起部523cは円筒状を成すとともに
その先端部が半球状に形成されている。レバー部材52
3は固定部材522と同様の樹脂材料を用い、同様の成
形手段により一体に成型される。 【0072】固定部材522とレバー部材523とは、
固定部材522に形成された枢結孔522aとレバー部
材523に形成された枢結軸523aとで相互に係合
し、この枢結孔522aと枢結軸523aとで形成され
る係合軸を中心として相対揺動可能に連結される。連結
された固定部材522とレバー部材523との間には、
レバー部材523から突出する弾性片部523dが挟持
され、この弾性片部523dの反発弾性力によりレバー
部523bが固定部材522から離れる方向に付勢され
る。 【0073】このように連結された固定部材522とレ
バー部材523とからなる操作部は、固定部材522に
形成された掛支部522bを球抜き部材取り付け部36
における固定部材掛支片36dに掛止させ、この掛支部
を中心に固定部材522を後方に傾動させるようにして
嵌合部522cを固定部材係合孔36eに挿通させるこ
とで、嵌合部522cの突出端部に形成された楔状の係
合爪が固定部材係合孔36eの左右に開いてロックさ
れ、操作部が球抜き部材取り付け部36に固定される。
また抜け止めリブ522dが球抜き部材取り付け部36
における下向き面と対峙し、連結された操作部が上動し
て脱落することを防止する。このようにして操作部が取
り付けられると、レバー部材の係合突起部523が弾性
片部523dの反発弾性力により係合突起挿通孔36c
を通って基枠体30の裏面側に突出し、常には、図1
1,図12,図15の各図に示すように、流路切り替え
部材521の閉止保持係合孔521cと係合した状態に
保持される。 【0074】このようにレバー部材の係合突起部523
cが流路切り替え部材521の閉止保持係合孔521c
と係合した状態では、通路壁部521aが賞球待機通路
52a,52bの側壁を形成し、この通路を通る予備賞
球は賞球カセット53に向かう通常の賞球待機通路52
a,52bに導かれる。また、流路切り替え部材521
は、係合突起部523cと閉止保持係合孔521cとの
係合により自由な揺動が規制され、上記通常の賞球待機
通路を形成する揺動角度位置(待機揺動角度位置)に保
持される。 【0075】一方、レバー部523bが前方から押圧操
作(または裏セット盤BSPの裏面側から引込み操作)
されると、レバー部材523は図21中に二点鎖線で示
すように揺動変位して係合突起部523cと閉止保持係
合孔521cとの係合が解除され、それまで規制されて
いた流路切り替え部材521の揺動規制が解除される。
賞球待機通路52a,52bの上部に予備賞球が貯留さ
れた状態では、流路切り替え部材521の通路壁部52
1aは、この通路壁部によって賞球待機通路52a,5
2b内に保持される予備賞球の押圧力を受けており、揺
動規制が解除されると予備賞球の押圧力によって枢支軸
36bまわりに揺動し、図16に示すように賞球待機通
路52a,52bの上部が開放されて、この通路に位置
する予備賞球を球抜き通路77に導く球抜き揺動角度位
置に変位する。そして、このように一旦流路切り替え部
材521が球抜き揺動角度位置に変位すると、通過する
予備賞球がなくなるまで、次々に通過する予備賞球に押
圧されて揺動変位した状態が継続される。 【0076】ここで、流路切り替え部材521が球抜き
揺動角度位置に変位した状態では、閉止保持係合孔52
1cが係合突起挿通孔36cの左方に待避し、かわりに
開放保持係合辺521dが係合突起挿通孔36cの前方
左側に位置するように構成されている。このため、流路
切り替え部材521が球抜き揺動角度位置に変位した状
態でレバー部523bの押圧力を解除すると、弾性片部
523dの弾性力によってレバー部材523が押圧前の
揺動角度位置に変位し、係合突起部523cが係合突起
挿通孔36cを通って開放保持係合辺521dの右側方
に突出し、流路切り替え部材521を球抜き揺動角度位
置に係止保持する(図16を参照)。このため、レバー
部523bを常時押圧していなくとも、流路切り替え部
材521を球抜き揺動角度位置に切り替えた状態で保持
させることができる。 【0077】なお、裏セット盤BSPを前枠2に閉鎖保
持させた状態でレバー部523bの前方に位置する前枠
2およびガラス扉5には、レバー部523bと対峙する
位置に操作ピンOPを挿通させる球抜き操作孔2h,5
hが形成されており(図1、図4および図11参照)、
パチンコ機PMの前面側から球抜き操作孔5h,2hを
通して操作ピンOPを挿入し、パチンコ機外部からレバ
ー部523bを押圧操作可能に構成されている。 【0078】このため、例えば、前述した球止め機構4
20で予備賞球通路42a,42bを閉鎖せず、タンク
部材41に貯留する予備賞球を全量球抜きするような場
合には、前枠2を開放して直にレバー部523bを操作
することなく、前枠2を閉鎖させた状態のまま操作ピン
OPを用いてパチンコ機前面側からレバー部523bを
揺動操作することができ、前方からワンプッシュするの
みの簡単な操作で流路切り替え部材521を待機揺動角
度位置から球抜き揺動角度位置に切り替えて、この通路
を通る予備賞球を球抜き通路77に導き、継続して球抜
きを行わせることができる。 【0079】また、球抜きが完了し、賞球待機通路の上
部に予備賞球がなくなったときには、球抜き操作と同様
にレバー部523bを前方からワンプッシュして係合突
起部523cと開放保持係合辺521dとの係合を解除
し、係合突起部523cによる揺動規制を解除する。す
ると、すでに予備賞球からの押圧力が解除された流路切
り替え部材521は、その自重によって枢支軸36bま
わりに揺動し通路壁部521aを閉鎖させた待機揺動角
度位置に変位する。そして、レバー部523bへの押圧
力が解除され係合突起部523cが係合突起挿通孔36
cから突出したときに、再び閉止保持係合孔523cと
係合突起523bとが係合し、流路切り替え部材523
が待機揺動角度位置に保持される。 【0080】このように構成される球抜き機構520で
は、予備賞球が球切れ検出スイッチ51の下部に位置す
る賞球待機通路52a,52bから抜き出す構成のた
め、機内に残る予備賞球の残留球数を減少させるととも
に、球切れ検出スイッチ51の検出通路内に予備賞球が
残留することがなく、このスイッチの着脱交換等を容易
且つ確実に行うことができる。また、流路切り替え部材
251の取り付け部や操作部の取付部を基枠体30側に
一体成形で設けるとともに、操作部の固定部材522を
ねじ等を用いずに係脱可能に取り付けているため、部品
点数や組立工数等を削減することができる。 【0081】なお、本実施例では弾性片部523dをレ
バー部材523に一体に形成した例を示したが、この弾
性片部は固定部材522側に設けてもよく、またこれら
の部材と別の部材(例えば板状のバネ部材や捻りバネ
等)を用いて組み立てるものであっても良い。 【0082】さて、以上のように構成される球抜き機構
520に対して、待機揺動角度位置にある球抜き部材5
21の右側方から下方に向けて球抜き通路77が形成さ
れている。球抜き通路77は、基枠体30における裏面
側の待機通路部材52の右側方に形成された予備通路7
7aと、この予備通路77aの下方に基枠体30を前後
に貫通して形成された連絡開口77b、および基枠体3
0の前面側に形成されて連絡開口77bから下方に向か
い前述した集合通路71(第3集合樋71c)に繋がる
下降通路77cから構成される。 【0083】基枠体30の裏面側には予備通路77aの
後面壁を成す蓋部材55がねじ止め固定されるととも
に、基枠体30の表面側には下降通路77cの前面壁を
なす通路カバー524がねじ等の締結手段で取り付けら
れている(図5を参照)。通路カバー524は、この下
降通路77cの前面壁を構成するとともに、前述した球
抜き機構520の操作部の前面を覆う保護カバーとして
機能し、さらに操作部の下部に下降通路と並んで形成さ
れ、上下に延びるケーブルダクトのハーネス押さえとし
ても機能する。 【0084】予備通路77aは、流路切り替え部材52
1が揺動して通路壁部521aが開放されたときに、賞
球待機通路52a,52bと連通し、この通路から流れ
出る予備賞球(「抜き球」という)を受容して流下させ
る。予備通路77aと下降通路77cとの間を繋ぐ連絡
開口77bの通路面77rは、図19に部分断面図を示
すように曲面状に形成されるとともに、蓋部材55には
通路面77rとの接合部に曲面との間を斜めに繋ぐ斜面
55sが形成されており、予備通路77aを落下する予
備賞球が曲面端部に滞留することなく速やかに連絡開口
77bを通って下降通路77cに至るように構成されて
いる(図30を併せて参照)。 【0085】また、連絡開口77bの前面を覆う通路カ
バー524にも上記通路面77rと同様に曲面部524
rが形成されている。このため流路切り替え部材521
が球抜き揺動角度位置に係止保持されて賞球待機通路5
2a,52bから予備通路77aに流れ出た抜き球は、
連絡開口77bを通ってスムーズに下降通路77cに導
かれる。 【0086】連絡開口77bを通って基枠体30の前面
側に導かれた抜き球は、左右の壁面とカバー部材524
とに囲まれた下降通路77cを流下する。下降通路77
cの下端部は遊技済み球集合通路71に繋がって開放さ
れており、下降通路77cを流下する抜き球は第3集合
樋71c上に落下して受け止められ、第3集合樋71c
および第2集合樋71bに沿って流下した後、前述した
遊技済み球集合通路の導出口74および遊技済み球排出
通路75を介してパチンコ機PMから排出され、遊技施
設側の回収バケットに回収される。 【0087】このため、裏セット盤BSPに抜き球専用
の排出経路を設けることなく、基枠体30の構成を簡明
化してパチンコ機の生産コストを低減化することができ
る。また、このように球通路を簡明化することにより、
上球皿払出通路61や下球皿払出通路65などの遊技球
の通路との立体交差状態を解消することができ、これに
より基枠体30の裏面を平坦化して、主制御基盤取り付
け部81や賞球制御基板取り付け部82、ランプ・音声
制御基板取り付け部83、中継基盤取り付け部85等の
回路基盤取り付け部を形成し、これらの各回路基盤を略
同一面上に取り付け保持させることができる。 【0088】次に、疑似球有り状態創出機構510につ
いて説明する。この機構は上述した球抜き機構520に
より球抜き操作が行われた後に、賞球待機通路52a,
52bの下部に残留する予備賞球を排出させるための機
構であり、具体的には、待機通路部材52や賞球カセッ
ト53等の保守、点検作業、交換作業などの際に利用さ
れるほか、遊技球の清掃作業のようにパチンコ機内の全
遊技球を排出させるとき、パチンコ機の製造過程におけ
る動作チェック後にパチンコ機内の全遊技球を排出させ
るときなどに利用される。 【0089】一般には、通常の遊技状態において二つの
賞球待機通路52a,52bに待機する予備賞球のいず
れかが球切れ状態になり球切れ検出スイッチ51でこの
球切れ状態が検出されると、賞球カセット53の作動が
規制されるように構成されており、球抜き機構520を
利用して予備賞球を排出しても流路切り替え部材521
よりも下流に位置する予備賞球が機内に残留することに
なる。 【0090】疑似球有り状態創出機構510は、このよ
うな場合に賞球待機通路52a,52bに残留する予備
賞球を排出させるために用いられる機構であり、あたか
も賞球待機通路52a,52bの上部まで予備賞球が存
在するように擬似的に球有り状態を創出して球切れ検出
状態を解消させ、遊技盤20の入賞具(24,25,2
6等)に遊技球を投入して賞球カセット53を作動させ
ることでパチンコ機内に残留する予備賞球を全量排出さ
せるための球抜き装置である。 【0091】疑似球有り状態創出機構510の分解斜視
図を図24に示し、図11中の矢印XXV−XXVに沿った断
面図を図26に示す。また、既に参照した図15にこの
機構部の予備賞球の通路に沿った部分断面図を示し、図
19には図11中の矢印XIX−XIXに沿った断面図を示し
ている。以下これらの各図を併せて参照しつつ本機構に
ついて説明する。 【0092】球切れ検出スイッチ51は、前後に二つの
筒状の検出通路51a,51bを有し、この検出通路の
上方に揺動支点を有して通路内に付勢され突出する検知
レバー51c,51dを有している。検出通路51a,
51b内に予備賞球が供給されると検知レバー51c,
51dが通路外方に押圧されて揺動変位し、スイッチ内
の接点を閉鎖するように作用する。前後のスイッチ接点
は直列に接続されており、一般に、前後両方の検出通路
に予備賞球が存在するときにスイッチ回路がクローズ
(閉)となり、前後いずれかの検出通路に予備賞球が存
在しないときにスイッチ回路がオープン(開)となるよ
うに構成されている。なお、通常の遊技状態で予備賞球
が流下する際に生じ得る短時間の開閉作動に対しては、
この検出信号をフィルタリング処理して平滑化すること
により誤検出を防止している。 【0093】球切れ検出スイッチ51は、基枠体30に
おける球有り機構取り付け部35のスイッチガイド35
aに沿って基枠体後方から挿入され、スイッチロック爪
35bにより固定される。なお、図16では球切れ検出
スイッチ51の着脱状態を示すため、便宜上、窓口31
の内方に二点鎖線で取り外し時の球切れ検出スイッチ5
1を付記している。 【0094】疑似球有り状態創出機構510は、球切れ
検出スイッチ51の検知レバー51c,51dを押圧す
るための押圧子511a,511bを有した押圧部材5
11を基本部材とし、さらに、押圧部材511を基枠体
30側の球有り機構取り付け部35に保持させるホルダ
部材512と、押圧部材511を裏面側で回動可能に支
持するカバー体513とを有し、球切れ検出スイッチ5
1の上部に取り付けられる。 【0095】押圧部材511は、それぞれ扇状に形成さ
れた押圧子511a,511bと、この前後の押圧子を
繋いで前後に延びる回転軸511cと、後方の押圧子5
11bから後方に突出成形された操作レバー511lと
を有して構成されている。ホルダ部材512は図24に
示すように概要箱状の形態をなし、その右半分が上下に
開いた壁面構成を有するとともに、左右両側の壁面部に
前方に突出する楔状の爪部512eが形成されている。
カバー体513は、押圧部材の回転軸511dを回動自
在に支持するカバー側軸受け部513aが形成され、そ
の周辺に操作レバー部を挿通させる扇状のレバー窓51
3bが形成されている。またカバー体513には上部二
カ所にねじ固定用の貫通孔が形成されるとともに、その
背面側に基枠体側から突出するボスを受容する円筒部が
形成されている。これらの各部材は、ABS樹脂等の樹
脂材料を用いて射出成形によりそれぞれ図示する形状に
一体成形される。 【0096】一方、これらの構成部材が取り付けられる
球有り機構取り付け部35には、押圧部材の回転軸51
1cを回転自在に支持する基枠体側軸受部35c、左右
および下辺がスリット状に切り離されたアーム部を有
し、その下端部が軸受部35cの外周を囲むように半円
弧のリブ形状に後方に突出する付勢係合辺35d、ホル
ダ部材の左右の爪部512eを受容してホルダ部材を係
止する二カ所のホルダ係止孔35e、カバー体513を
ねじ固定するための円筒状のボス35fなどが形成され
ている。 【0097】この機構の組立においては、まずホルダ部
材512が押圧部材511の二つの押圧子511a,5
11bの間を跨ぐように位置させさせるとともに、回転
軸511cの前端部を球有り機構取り付け部35の基枠
体側軸受部35cに嵌挿し、ホルダ部材の左右の爪部5
12eをホルダ係止孔35eと位置合わせしてホルダ部
材512を前方に押圧することにより、左右の爪部51
2eをホルダ係止孔35eに係合ロックさせる。次い
で、押圧部材511の操作レバー511lをレバー窓5
13bから挿通させるようにカバー体513をかぶせ
て、カバー側軸受部513aを片持ち支持された回転軸
511cの後端部に嵌挿させ、二カ所のボス35f,3
5fにカバー体背面の円筒部をはめ込んでカバー体51
3を基枠体にねじ固定する。 【0098】このようにして組み付けられた疑似球有り
状態創出機構510では、球有り機構取り付け部35の
取付面とホルダ部材512とにより、偏向出口43にお
ける前方の予備賞球通路42aと球切れ検出器51にお
ける前方の検出通路51aとの間を繋ぐ前方通路が形成
され、ホルダ部材512の後面側とカバー体513とに
より、偏向出口43における後方の予備賞球通路42b
と球切れ検出器51における後方の検出通路51bとの
間を繋ぐ後方通路が形成される。 【0099】そして、押圧部材の操作レバー511lを
カバー窓513bの左縁まで回転させた待避角度位置で
は、図15および図25に示すように、前後の押圧子5
11a,511bが前方通路および後方通路からともに
待避し、偏向出口43から流下する予備賞球はこれら前
後の通路を自由に通過することができる。一方、球抜き
機構520を利用して球抜きを行った後に、押圧部材の
操作レバー511lをカバー窓513bの右縁まで回転
させた押圧角度位置では、前後の押圧子511a,51
1bが前方通路および後方通路内に突出するとともに、
各押圧子の右端部が球切れ検出スイッチ51の前後の検
知レバー51c,51dを押圧し、この検出スイッチ5
1のスイッチ回路をクローズ状態に反転させる。 【0100】ここで、前方の押圧子511aにおける前
面側の左側縁部には、この縁部に沿って前方に突出する
枠状の突起部が形成されており、付勢係合辺35dの突
出部と係合可能に構成されている。付勢係合辺35dの
突出部は、操作レバー511lがカバー窓513bの左
右中間領域にあるときに押圧子511aの突起部と前後
方向に当接し、操作レバー511lがカバー窓513b
の開口左方向に回転されて押圧子511a,511bが
通路外に待避した待避角度位置まで回転されたときに、
突起部の前面との係合が外れて押圧子511aの前方面
を付勢するとともに枠状の突起部の側面と係合する。 【0101】また、操作レバー511lがカバー窓51
3bの開口右方向に回転されて押圧子511a,511
bが検出スイッチ51のスイッチ回路をクローズ状態に
反転せた押圧角度位置まで回転されたときに、突起部を
含む押圧子511aとの係合が外れて押圧子511aの
左側縁の左側に後方に向けて突出し、それぞれの側面同
士が相互に係合する。 【0102】このため、押圧部材511は操作レバー5
11lがカバー窓513bの中間領域にあるときに付勢
係合辺35dの弾性力によって常時後方に付勢されると
ともに、押圧子511a,511bが通路外に待避した
待避角度位置、および押圧子511a,511bが球切
れ検出スイッチの検知レバー511c,511dを押圧
してスイッチ回路をクローズ状態にした押圧角度位置の
二カ所の角度位置で係止保持される。 【0103】従って、押圧部材511は、通常の遊技時
には遊技球の通過に伴う振動等に拘わらず常に待避角度
位置に係止保持され、一方、人為的に押圧角度位置まで
回動されて係止保持されたときには検知レバー51c,
51dの付勢力に抗してスイッチ回路をクローズ状態に
維持させる。これにより、押圧部材511を押圧角度位
置に係止保持させることで賞球カセット53を作動させ
ることができ、この状態において作業者が遊技盤20の
いずれかの入賞具24,25,26に遊技球を投入する
ことで賞球カセット53を作動させて賞球待機通路の下
部に残留する予備賞球を全量排出させることができる。 【0104】また、このような構成によれば、賞球カセ
ット53の払出作動が入賞具に対する遊技球の入賞状態
に基づいて行われるため、専用の球抜きスイッチを設け
る場合のようにスイッチに対する不正操作によって賞球
が払い出されるようなおそれがなく、不正行為を未然に
防止して公正な遊技に供するパチンコ機を提供すること
ができる。さらに、実施例に開示した構成では、押圧部
材511が押圧角度位置にある時に押圧子511a,5
11bが検出通路51a,51b内に位置し、これらの
通路を塞ぐ機能も兼ね備える。このため、予備賞球の排
出中に新たに賞球待機通路に予備賞球が流入することを
完全に防止することができるとともに、前述した球抜き
機構510と連動操作を行うことにより球止め機構42
0を設けずにパチンコ機を構成することも可能である。 【0105】なお、本実施例では押圧部材511を回動
させることで球切れ検出スイッチ51のスイッチ回路を
開閉させる例を開示したが、本機構は球切れ検出スイッ
チが検出する通路位置に遊技球があるような状態(擬似
的な球有り状態)を創出するものであればよい。従っ
て、例えば上記のようなレバー式の検出スイッチ51を
用いる場合には、検知レバー51c,51dを押圧可能
な構成であればよく、押圧部材は上下または左右方向に
スライド移動して検知レバーを押圧するものであっても
良い。また他の検出形態、例えば光学的や磁気的に遊技
球を検出する検出スイッチを用いる場合には、これらの
検出形態に相応して擬似的な球有り状態を創出可能な手
段(例えば光学的な遮蔽部材や金属部材等)を用いて構
成することができる。 【0106】次に、図26〜図31を参照して賞球カセ
ット取り付け機構530および払出賞球検出機構540
について説明する。これらの機構は、所定の払出条件に
基づいて賞球を払い出す賞球カセット53の取り付け機
構、および賞球カセット53から払い出された賞球の実
数を計数する賞球検出センサの支持機構に関するもので
あり、賞球カセット53および賞球検出センサ54の着
脱作業や保守点検作業を容易化して作業性を向上させた
技術に関するものである。 【0107】ここで、図26は、払出賞球検出機構54
0とその取り付け部37を中心として示す払出賞球検出
機構の分解斜視図、図27は賞球検出センサ54を係止
保持するホルダ部材の取り付け状態を説明する側断面
図、図28は賞球カセット53および払出賞球検出機構
の取り付けおよび作用状態を示す側断面図、図29は賞
球カセット53の着脱状態を説明する背面図、図30は
図29に対応する賞球カセット取付時の側面図、図31
は賞球カセット53を取り外した状態で払出賞球検出機
構540の組み付け状態を示す平断面図を示している。 【0108】まず、賞球カセット53の取り付け機構5
30および賞球カセット53の作動について説明する。
賞球カセット53は、前後二分割のカセットケース53
1,532に納められて全体として方形箱状のモジュー
ルをなし、その上部中央に賞球待機通路52a,52b
の下端部と繋がって予備賞球を受容する受容口53a,
53b、下部の左右に賞球を払い出す払出口53c,5
3dが設けられている。ケース内部には前後二段のイン
ペラ534,534とこのインペラを回転させるモータ
533、および受容口53a,53bから受け入れた予
備賞球を払出口53c,53dに導くためのテーパ状の
カセット内通路を有している。 【0109】前後のインペラ534,534にはそれぞ
れ120度間隔で予備賞球を受容する受容部が三カ所形
成されるとともに(図3を参照)、前後のインペラはそ
れぞれの受容部の位置が60度オフセットするように回
転軸に取り付けられている。このため、受容口53a,
53bから供給された予備賞球は、交互に前後のインペ
ラの受容部に受け入れられ、インペラ534,534の
回転に伴って右または左のカセット内通路を通り、テー
パ面に案内されて前後方向の中央に寄せられ、左右いず
れかの払出口から払い出される。 【0110】賞球の払出は、所定条件のもと賞球制御基
板92から出力される払出指令信号に基づいて行われ
る。賞球カセット53は賞球制御基板92からの払出指
令信号に応じてモータ533を作動させ、インペラ53
4,534を時計回りまたは反時計回りに回転させて、
左払出口53cまたは右払出口53dから賞球を払い出
す。具体的には、入賞具24,25,26等への遊技球
の入賞状態に基づいて賞球制御基板92から出力される
払出指令信号に応じてインペラ534,534を例えば
反時計回りに回転作動させ、指令信号に応じた数量の遊
技球を賞球として左側の払出口53cから賞球払出経路
60に払い出す。また、いわゆるCR機において球貸し
操作が行われたときには、賞球制御基板92から出力さ
れる払出指令信号に応じてインペラ534,534を逆
方向、例えば時計回りに回転作動させ、指令信号に応じ
た数量の遊技球を貸し球として右側の払出口53dから
賞球払出経路60に払い出す。 【0111】賞球カセット53が取り付けられる賞球カ
セット取り付け部37は、その取付面がカセットケース
531の厚さに合わせて前方にオフセット成形されてお
り、予備賞球通路52a,52bと、これに対応する受
容口53a,53b内の通路とが段差なく繋がるように
構成されている。賞球カセット取り付け部37には、基
枠体30の後方に突出する脚部とこの脚部の後端部から
水平に突出する係合片とからなり平断面視L字状をなす
カセット係合部37aが三カ所形成されるとともに、上
部二カ所のカセット係合部37a,37aの間には、左
右および下辺がスリット状に切り離されたアームの下端
部に後方に突出する係合突起が形成されたロック片部3
7bが、ともに一体成形により形成されている。 【0112】一方、カセットケース531の背面には、
上記カセット係合部37aの係合片を受容可能な受容孔
と、この受容孔から下方に延びカセット係合部における
脚部を受容して係合片と係合可能な支持溝が形成された
ケース側係合部531aが三カ所形成されるとともに、
上記ロック片部37bの係合突起を受容可能な溝部53
1bが、ともに一体成形で形成されている。また、ケー
ス531の下端面には左右の払出口53c,53dの開
口が設けられるとともに、後述するセンサホルダ541
の固定係合ピン541fと係合可能なアーチ状の固定係
合片531fが形成されている。 【0113】このように形成された賞球カセットの取り
付け機構530では、図29および図30に示すよう
に、払出賞球検出機構540を開放させた状態で、賞球
カセット53を把持してカセットケース531の背面に
形成された三カ所のケース側係合部531aと賞球カセ
ット取り付け部37に形成された三カ所のカセット係合
部37aとを位置合わせして受容孔内に係合片を受容さ
せ、賞球カセット53を前方に押圧してカセットケース
531の背面と賞球カセット取り付け部37の取付面と
を密着させた状態のまま賞球カセット53を上方にスラ
イド移動させる。すると、それぞれ三カ所のケース側の
係合片と取り付け部側の支持溝とが係合してケース側係
合部531aとカセット係合部37aとが連結されると
ともに、ロック片部37bの係合突起がケース側の溝部
531bに突出して係合し、賞球カセット53が賞球カ
セット取り付け部37にロック保持される。 【0114】このようにロック保持される賞球カセット
53の下部に、賞球カセット53から払い出された賞球
を検出する払出賞球検出機構540が設けられる。払出
賞球検出機構540は、遊技球を検出する賞球検出セン
サ(具体的には、前述した入賞検出センサと同様に遊技
球の通過を磁気的、光学的または電気的手段等により検
出するセンサ)54,54と、この賞球検出センサを係
止保持するセンサホルダ541とを主体として構成さ
れ、センサホルダ541が基枠体30の払出賞球機構取
り付け部38に係脱自在に取り付けられ、センサホルダ
541が賞球カセット53と賞球払出経路60との間に
係止された状態で賞球カセット53から払い出された賞
球を検出するように構成されている。 【0115】センサホルダ541は、大別すると、賞球
検出センサ54を係止保持するホルダ部とアーム部とか
らなり、ポリカーボネート(PC)等の透明な樹脂材料
を用いて射出成形等の成形手段で一体に成形されてい
る。ホルダ部の左右には、賞球検出センサ54,54を
後方から受容して保持し、賞球検出センサの検出孔部5
4c,54dを露出させるセンサ保持部541a,54
1aが形成されるとともに、後方に突出して賞球検出セ
ンサ54,54をロック保持するロックアーム541
b,541bが形成されている。また、ホルダ部の前方
中央部には賞球カセット53の下端面に突出する固定係
合片531fと係合可能な固定係合ピン541fが前方
に向けて突出成形されている。 【0116】ホルダ部の側部には、このホルダ部から側
方に突出する上下二枚の板状の支持アーム541c,5
41cが形成され、両支持アームの先端部に互いに外向
きに上下に突出する円柱状の嵌合突起541d,541
dが形成されている。上下の嵌合突起541d,541
dは支持アームの延びる先端側の円柱角部がテーパ状に
面取りされて形成されている。 【0117】一方、センサホルダ541が取り付けられ
る基枠体30の払出賞球検出機構取り付け部38には、
側面視凹状の嵌合支持部が形成され、その凹部の上下の
内面に嵌合突起541d,541dを受容してセンサホ
ルダ541を旋回可能(水平揺動可能)に支持する溝状
の嵌合支持溝38a,38aが形成されている。また、
この嵌合支持溝を挟む左右には、この支持部の強度を向
上させるとともに、センサホルダ541が過度に旋回し
ないように規制するリブ38cが立設されている。 【0118】また、賞球カセット53の取り付け部37
の下部に位置して、ロック保持部38bが突出成形され
ている。ロック保持部38bは水平な板状の支持面を有
し、その左右端部が下方に折り曲げられて縦リブとして
機能するように形成されており、下向きに作用する力に
対する抗力、すなわち支持力を高める構成となってい
る。ロック保持部の中央部は左右がスリット状に切り離
されてアーム部を形成するとともにその後端側に楔状に
上方に突出するロック部が形成されている。ロック保持
部38bは、センサホルダ541が閉止されたときにそ
の上面でホルダ部の下面を支持し、ロック部がホルダ部
の後端縁部と係合してセンサホルダを閉止位置にロック
保持する。 【0119】さて、このように構成される払出賞球検出
機構540において、賞球検出センサ54,54は、セ
ンサ保持部541aに後方から挿入され賞球検出センサ
の検出孔部54c,54dが所定位置に到達したときに
センサの後端縁部がロックアーム541b,541bに
よりロックされてセンサホルダ541に係止保持され
る。そして、センサホルダ541は嵌合突起541d,
541dを嵌合支持部の嵌合支持溝38a,38aに嵌
合させることで、払出賞球検出機構取り付け部38に旋
回可能に取り付けられる。 【0120】前述したように、上下の嵌合突起541
d,541dはそれぞれ板状の支持アーム541c,5
41cの先端部に突出形成されるとともに、支持アーム
の延びる先端方向の円柱角部がテーパ状に面取りされて
形成されている。このため、センサホルダ541を取り
付ける際には、図27に示すように、嵌合突起541
d,541dのテーパ面を凹状の嵌合支持部の角部にあ
てがい、この凹部に向けて押圧する。このとき、上下の
支持アーム541c,541cはテーパ面の作用により
弾性変形して嵌合突起部が嵌合支持部の上下面間に進入
し、嵌合支持溝38a,38a部に到達したときに支持
アームの弾性力によりもとの状態に復帰して、嵌合突起
部541d,541dと嵌合支持溝38a,38aとが
相互に係合する。このように係合した状態では、センサ
ホルダ541が基枠体30に対して水平に旋回可能に支
持される。 【0121】次いで、上記のように旋回開閉可能に支持
されたセンサホルダ541を賞球カセット53の下部に
旋回させ、ロック保持部38bに係止保持させる。賞球
カセット53が係合保持された状態では、賞球カセット
53の下部にセンサホルダ541を受容する受容空間が
形成されており、センサホルダ541を上下の嵌合突起
および嵌合支持溝で形成される旋回軸まわりに水平旋回
させて、ホルダ部を賞球カセット53の下面とロック保
持部38bの上面との間に挿入させる。このとき、ホル
ダ部の下面がロック保持部の楔状のロック部斜辺と当接
するが、さらにホルダ部を押圧することでロック保持部
のアーム部が弾性変形してセンサホルダ541を受容
し、センサホルダ541を閉止位置まで旋回させさせた
ときにロック部がホルダ部の後端縁部と係合してセンサ
ホルダ541を閉止位置にロック保持する。これによ
り、センサホルダ541はロック保持部38bの上面に
支持されるとともにロック部により閉止位置にロック保
持される。 【0122】このようにしてセンサホルダ541が閉止
位置にロック保持されると、左右の賞球検出センサの検
出孔部54c,54dが賞球カセット53の左右の払出
口53c,53dの直下に位置整合して配設され、賞球
カセット53から払い出される賞球または貸し球が検出
孔部54c,54dを通過するときにそれぞれの賞球検
出センサにより検出される。 【0123】また、センサホルダ541が閉止位置にロ
ック保持されると、ホルダ部全体が賞球カセット53が
振動等で下動して脱落することを防止するとともに、ホ
ルダ部の前方中央部に突出成形された固定係合ピン54
1fが賞球カセット53の固定係合片531fと係合し
てセンサホルダ541と賞球カセット53との相対位置
関係を堅持させ、賞球カセット53が取付面内で傾いて
払出口と検出孔部の心ずれが生じる等の障害を確実に防
止する。 【0124】なお、賞球センサ54は、センサホルダ5
41の組み付け前はもとより、センサホルダ541が嵌
合支持部に支持された後においても着脱交換することが
できる。すなわち、センサホルダ541を図29や図3
0に示すように開放させた状態では、ロックアーム54
1bを上方に弾性変形させることができ、センサ保持部
541aに賞球検出センサ54を挿入してロックアーム
541bにロックさせることにより賞球センサ54を装
着することができ、あるいはロックアーム541bを上
動させてロックを解除させ賞球センサ54を引き抜くこ
とで賞球センサを取り出すことができる。 【0125】一方、通常の遊技状態すなわち、センサホ
ルダ541の閉止位置ではホルダ支持部のロックアーム
541bが賞球カセット53の下端面に近接して位置
し、賞球検出センサ54のロックを解除できないように
なっている。このため、例えば前枠と外枠との隙間から
金属片等を挿入してロックアーム541によるロックを
解除させ、賞球検出センサ54に悪戯を行うような不正
行為を有効に防止することができる。また、センサホル
ダ541は透明な樹脂材料で形成されているため、セン
サホルダ541を閉止させた状態で賞球カセット53か
ら払い出される賞球を裏セット盤BSPの裏面側から目
視確認することができ、例えば、賞球検出センサ54の
動作確認等を容易に行うことができるように構成されて
いる。 【0126】そして、以上のように構成される賞球カセ
ット取り付け機構530および払出賞球検出機構540
によれば、センサホルダ541を用いて賞球検出センサ
54を賞球カセット53と賞球払出経路60との間に係
脱自在に配設することにより、賞球検出センサ54の着
脱作業や保守点検作業を容易化するとともに、賞球カセ
ット53の着脱作業や保守点検作業等をも容易化して作
業性を向上させたパチンコ機を構成することができる。 【0127】次に、アース装置550について説明す
る。このアース装置は、パチンコ機における遊技球の通
路に配設された導電部材と、一端が導電部材に接続され
他端がアース電位に地落されるアース線とからなり、通
路を通る遊技球が導電部材と接触することで帯電した電
荷を放出させる装置である。以下では、アース装置を賞
球待機通路に適用した例について、主に図11,図2
2,図23および図32を参照して説明する。 【0128】まず、このアース装置550が装備される
賞球待機通路について、再び図16を参照して概要説明
すると、前後に屈曲した立設壁面で囲まれた賞球待機通
路52a,52bを有する待機通路部材52は、基枠体
30と別体に形成されており、待機通路部材52に形成
された円筒支持部52c,52cを球抜き機構取り付け
部36に形成された二カ所のボス36a,36aに係合
させて支持させたうえで、待機通路部材52の裏面側を
覆う蓋部材55をねじ固定することにより球抜き機構取
り付け部36に固定される。 【0129】ここで、前後の賞球待機通路52a,52
bを前後に仕切る仕切壁面には賞球待機通路の立設壁面
に沿って前後に貫通するスリット部52s,52sが形
成されて前後の賞球待機通路52a,52bが連通され
ており、また、待機通路部材52の裏面側を覆う蓋部材
55にもこれらのスリット部52s,52sと位置整合
して蓋部材55の前後を貫通するスリット孔55b,5
5cが形成されている。また、蓋部材55の下方には、
前枠全体の着脱交換時やパチンコ機を運搬等する際に遊
技機の電源コードが邪魔にならないようにコンセントプ
ラグを係止するプラグ係止部55nが形成されている。 【0130】本実施例において導電部材として用いるア
ース金具551は、この蓋部材55に取り付けられて賞
球待機通路52a,52bに突出し、この通路を通る予
備賞球に接触して予備賞球の電荷を放出させる装置であ
る。 【0131】すなわち、アース金具551は、例えば、
板厚0.5〜0.8mm程度の所定板厚のステンレス鋼板を打ち
抜きおよび曲げ成型して形成され、蓋部材55に固定さ
れる基盤部551aと、待機通路部材52の二つのスリ
ット部52s,52s(および蓋部材55の二つのスリ
ット孔55b,55c)に合わせて屈曲成型された第1
接触板551bおよび第2接触板551c、蓋部材55
に形成された掛支斜辺55dに掛支される掛支片部55
1d、および基盤部551aから後方に切り起こされた
後、基盤部551aと平行に延びるタブ状の接続端子部
551tなどから構成される。 【0132】アース金具551は、第1接触板551b
および第2接触板551cを蓋部材55の二つのスリッ
ト孔55b,55cに挿通させ、さらに待機通路部材5
2の二つのスリット部52s,52sを挿通させること
で賞球待機通路52a,52bに位置決めされ、固定ね
じ553をアース金具と蓋部材の取り付け孔551h,
55hを通してボス36に締め付けることで、蓋部材5
5とともに球抜き機構取り付け部36に一括固定され
る。 【0133】アース金具551における接続端子部55
1tは、アース線552の端部に圧着接続されたメス側
の差込端子552cとコネクタ接続可能なオス側の端子
形状(接触子形状)に形成されており、アース線552
の差込端子552cが嵌脱自在に接続される。アース線
552におけるケーブル552aの他端側は、例えばタ
ーミナル基盤96に設けられたアース端子を介して地落
されており、これによりアース金具551がアース電位
に地落される。 【0134】従って、このようにして接続されたアース
金具551はアース電位に落とされており、賞球待機通
路52a,52bを通る予備賞球は、この通路を流下す
る過程で第1接触板551bまたは第2接触板551c
と接触し、ここに至る球通路で蓄積した電荷を放出して
安定状態て賞球カセット53に供給される。従って、賞
球カセット53の内部基盤や賞球検出センサ54等に放
電してこれらを損傷させる等のおそれがない。 【0135】また、アース金具551におけるアース線
552との接続部を差込端子の端子形状に形成している
ため、アース線552を着脱する際に逐一ねじを用いる
必要がなく、簡便且つ安価な構成でありながら着脱容易
なアース装置を構成することができる。さらに、本実施
例ではアース金具551の接続端子部に複数の接続端子
を形成しているため、この接続端子部を他のアース線の
中継端子として利用することも可能であり、配線の省力
化をも図ることができる。 【0136】なお、上記実施例ではアース装置の一例と
して賞球待機通路にアース金具551を設け、このアー
ス金具551におけるアース線552との接続部をアー
ス線の差込端子と嵌脱可能な端子形状に形成した例を示
したが、アース金具を設ける通路は賞球待機通路に限る
ものではなく、遊技球が通る他の通路、例えば予備賞球
通路42や賞球払出経路60(例えば、既述した上球皿
払出通路61におけるアース金具61gやアース金具6
g、下球皿払出通路65におけるアース金具68g
等)、遊技済み球排出経路70等であってもよい。ま
た、実施例では導電部材の一例としてアース金具を別途
製作して用いた例を示したが、遊技球の通路が導電性の
部材で形成されている場合にはその導電部材の一部を端
子形状に構成することでアース装置を構成することがで
きる。例えば、パチンコ機PMにおける外レール22a
や内レール22bの一端に上記同様の接続端子部を形成
することで、同様の効果を有した内・外レールのアース
装置を構成することができる。 【0137】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る球抜
き装置は、枠部材に取り付けられた遊技盤と、枠部材の
裏面側に開閉自在に取り付けられた裏セット盤とを備え
る弾球遊技機にあって、裏セット盤の上部に設けられた
タンク部材と、タンク部材の下部に設けられてタンク部
材から供給される遊技球を整列させて流下させる整列樋
部材と、整列樋部材の下方に配設されて所定の入賞状態
に基づいて遊技球を払い出す賞球払出装置と、整列樋部
材と賞球払出装置との間に設けられて整列樋部材で整列
された遊技球を賞球払出装置に導く賞球待機通路と、整
列樋部材の出口と賞球待機通路の入口との間に配設され
て遊技球の有無を検出する遊技球検出手段と、遊技球検
出手段が配設された通路位置に遊技球がなくても当該通
路位置に遊技球があるように遊技球検出手段を作動させ
る疑似球有り状態創出手段と、賞球待機通路に設けられ
てこの賞球待機通路を通る遊技球の流れを賞球払出装置
に向かう通常の賞球待機通路と球抜き通路とに選択的に
切り替える流路切り替え手段とを備え、球抜き通路が、
裏セット盤に形成され遊技盤から排出される遊技済み球
を集合させて裏セット盤の外部に導く遊技済み球集合通
路に接続されて構成される。 【0138】上記構成の球抜き装置によれば、流路切り
替え手段が遊技球検出手段よりも下流の賞球待機通路に
設けられいるため、流路切り替え手段を用いた通常の球
抜き操作のみによって、遊技球検出手段の検出通路およ
び賞球待機通路を含む流路切り替え手段よりも上流側の
遊技球を排出させることができる。また、遊技球検出手
段が配設された通路位置に遊技球がなくても擬似的に球
有り状態を創出する疑似球有り状態創出手段を備えてい
るため、通常の球抜き操作によって遊技球検出手段の検
出通路に遊技球がないときでも賞球払出装置を作動させ
ることができ、流路切り替え手段よりも下流側に残留す
る予備賞球を全量機外に排出させることができる。従っ
て、本構成によれば、通常の球抜き操作のみで球切れス
イッチ等の着脱交換が可能で、残留球数が少ない球抜き
装置を構成できるとともに、不正目的に利用されるよう
なことなく、簡単な操作で機内に残る予備賞球の残留を
完全に排出させる球抜き装置を得ることができ、これに
より、メンテナンス性に優れた弾球遊技機を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る弾球遊技機の一例として示すパチ
ンコ機の正面図である。 【図2】上記パチンコ機の裏面側を示す背面図である。 【図3】上記パチンコ機を構成する裏セット盤から回路
基板やカバー等を取り外した状態で示す背面図である。 【図4】上記パチンコ機を構成する前枠および遊技盤の
裏面側を、裏セット盤を取り外した状態で示す背面図で
ある。 【図5】上記パチンコ機を構成する裏セット盤の表面側
を遊技盤を取り外した状態で示す斜視図である。 【図6】上記裏セット盤を構成する基枠体の下部の構成
を示す背面図である。 【図7】図6中の矢印VII−VIIに沿った断面図である。 【図8】図6中の矢印VIII−VIIIに沿った断面図であ
る。 【図9】図6中の矢印IX−IXに沿った断面図である。 【図10】図6中の矢印X−Xに沿った断面図である。 【図11】上記パチンコ機における球止め機構、疑似球
有り創出機構、球抜き機構、賞球カセット取り付け機
構、払出賞球検出機構、アース装置等の組立状態を示す
背面図である。 【図12】蓋部材を取り外した状態で上記球止め機構、
疑似球有り創出機構、球抜き機構等の構成を示す斜視図
である。 【図13】上記裏セット盤における基枠体の全体構成お
よび上記各機構の取り付け部の位置関係を示す斜視図で
ある。 【図14】上記基枠体における上記各機構の取り付け部
の詳細を示す斜視図である。 【図15】蓋部材を取り外した状態で上記球止め機構、
疑似球有り創出機構、球抜き機構等の構成を示す背面図
である。 【図16】蓋部材を取り外した状態で上記球止め機構、
球抜き機構等の作用を示す背面図である。 【図17】上記球止め機構の詳細構成を示す斜視図であ
る。 【図18】上記球止め機構を主として示す平面図(部分
断面図)である。 【図19】図11中の矢印XIX−XIXに沿った断面図であ
る。 【図20】上記球抜き機構の詳細構成を示す分解斜視図
である。 【図21】図11中の矢印XXI−XXIに沿った断面図であ
る。 【図22】図11中の矢印XXII−XXIIに沿った断面図で
ある。 【図23】図11中の矢印XXIII−XXIIIに沿った断面図
である。 【図24】上記疑似球有り状態創出機構の詳細構成を示
す分解斜視図である。 【図25】図11中の矢印XXV−XXVに沿った断面図であ
る。 【図26】上記賞球カセット取り付け機構および払出賞
球検出機構の詳細構成を示す分解斜視図である。 【図27】上記払出賞球検出機構の着脱作用を示す部分
拡大図である。 【図28】上記賞球カセット取り付け機構および払出賞
球検出機構の取り付け状態を示す主要断面図(側断面
図)である。 【図29】上記賞球カセットの着脱作用および払出賞球
検出機構の開閉作用を示す背面図である。 【図30】上記賞球カセットの着脱作用および払出賞球
検出機構の開閉作用を示す側面図(部分断面図)であ
る。 【図31】上記払出賞球検出機構におけるセンサホルダ
を閉鎖させた取り付け状態および開閉作用を示す平断面
図である。 【図32】上記アース装置の詳細構成を示す分解斜視図
である。 【符号の説明】 BSP 裏セット盤 PA 遊技領域 PM パチンコ機 OP 操作ピン 1 外枠 2 前枠(2a 収容枠、2h 球抜き操作孔) 3a,3b ヒンジ部材 4 施錠装置 5 ガラス扉(5h 球抜き操作孔) 6 上球皿(6a 球皿部、6b 球抜きレバー、6c
球抜き口、6e 通出樋、6g アース金具) 7 下球皿(7a 球皿部、7e 球出口) 8 操作ハンドル 9 打球発射装置 10 遊技補助盤(10e 通出口) 16 集合回収口 17 係合レバー 18 ヒンジ 19 閉鎖レバー 20 遊技盤 21 化粧板 22 案内レール(22a 外レール、22b 内レー
ル) 23 風車 24 一般入賞具(24h セーフ球通路孔) 25 始動入賞具 26 アタッカー装置(26h セーフ球通路孔) 27 アウト口(27h アウト球通路孔) 28 図柄表示装置 29 裏カバー 30 基枠体 31 窓口 32 蓋部材 33 ガード壁 34 球止め機構取り付け部(34a ボス、34b
球止め係合片、34c 球止め支軸、34d 基枠体側
ダボ孔、34e ネジ穴) 35 球有り機構取り付け部(35a スイッチガイ
ド、35b スイッチロック爪、35c 基枠体側軸受
部、35d 付勢係合辺、35e ホルダ係止孔、35
f ボス) 36 球抜き機構取り付け部(36a ボス、36b
枢支軸、36c 係合突起挿通孔、36d 固定部材掛
支片、36e 固定部材係合孔) 37 賞球カセット取り付け部(37a カセット係合
部、37b ロック片部) 38 払出賞球検出機構取り付け部(38a 嵌合支持
溝、38b ロック保持部、38c リブ) 40 球貯留供給機構 41 タンク部材 42 整列樋部材(42a,42b 予備賞球通路、4
2d 樋部材側ダボ孔、42w 仕切壁) 43 偏向出口 44 出口カバー 50 賞球払出機構、 51 球切れ検出スイッチ(51a,51b 検出通
路、51c,51d検知レバー) 52 待機通路部材(52a,52b 賞球待機通路、
52c 円筒支持部) 53 賞球カセット(53a,53b 受容口、53
c,53d払出口) 54 賞球検出センサ(54c,54d 検出孔部) 55 蓋部材(55b,55c スリット孔、55d
掛支斜辺、55h 取り付け孔) 60 賞球払出経路 61 上球皿払出通路(61e 賞球出口、61g ア
ース金具) 62 仕切壁 63a 第1迂回路 63b 第2迂回路 65 下球皿払出通路(65e 排出開口) 66a 球詰まり検知レバー 66b 球詰まり検知スイッチ 68 賞球バケット(68a 後方開口、68b 前方
開口、68g アース金具、68s バケット空間、6
8w 返し壁) 69 支持脚 70 遊技済み球排出経路 71 遊技済み球集合通路(71a 第1集合樋、71
b 第2集合樋、71c 第3集合樋) 72 壁面部 73 天井壁部 74 導出口 75 遊技済み球排出通路(75a,75b,75c
緩衝部、75e 排出口) 76 ダクト(76a,76b 上下の開口) 77 球抜き通路(77a 予備通路、77b 連絡開
口、77c 下降通路) 81 主制御基板取り付け部 82 賞球制御基板取り付け部 83 ランプ・音声制御基板取り付け部 84 電源基板取り付け部 85 中継基板取り付け部 86 ターミナル基板取り付け部 91 主制御基板 92 賞球制御基板 93 ランプ・音声制御基板 94 電源基板 95 中継基板 96 ターミナル基板 97 画像制御基板 420球止め機構 421 樋出口カバー部材(421a,421b ガイ
ド孔、421c 軸支部、421d 係合突起、421
e 円筒部、421f 支持孔部、421w 仕切リ
ブ) 422 球止め部材(422a,422b 球止め片、
422c 支軸、422d アーム、422l 操作
片) 450 タンクアース 460 タンク球切れ検出機構 510 疑似球有り状態創出機構 511 押圧部材(511a,511b 押圧子、51
1c 回転軸、511l 操作レバー) 512 ホルダ部材(512e 爪部) 513 カバー体(513a カバー側軸受部、513
b レバー窓) 520 球抜き機構 521 流路切り替え部材(521a 通路壁部、52
1b 支軸孔部、521c 閉止保持係合孔、521d
開放保持係合辺) 522 固定部材(522a 枢結孔、522b 掛支
部、522c 嵌合部、522d 抜け止めリブ) 523 レバー部材(523a 枢結軸、523b レ
バー部、523c 係合突起部、523d 弾性片部) 524 通路カバー 530 賞球カセット取り付け機構 531 カセットケース(531a ケース側係合部、
531b 溝部、531f 固定係合片) 532 カセットケース 540 払出賞球検出機構 541 センサホルダ(541a センサ保持部、54
1b ロックアーム、541c 支持アーム、541d
嵌合突起、541f 固定係合ピン) 550 アース装置 551 アース金具(551a 基盤部、551b 第
1接触板、551c 第2接触板、551d 掛支片
部、551h 取り付け孔、551t 接続端子部) 552 アース線(552a ケーブル、552b 差
込端子) 553 ねじ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 枠部材と、前記枠部材に取り付けられた
    遊技盤と、前記枠部材の裏面側に開閉自在に取り付けら
    れるとともに前記遊技盤の裏面側を覆う閉止位置に保持
    されて用いられる裏セット盤とを備える弾球遊技機にお
    いて、 前記裏セット盤の上部に設けられて遊技球を貯留するタ
    ンク部材と、 前記タンク部材の下部に設けられて前記タンク部材から
    供給される遊技球を整列させて流下させる整列樋部材
    と、 前記整列樋部材の下方に配設されて前記遊技盤における
    所定の入賞状態に基づいて遊技球を払い出す賞球払出装
    置と、 前記整列樋部材と前記賞球払出装置との間に設けられて
    前記整列樋部材で整列された遊技球を前記賞球払出装置
    に導く賞球待機通路と、 前記整列樋部材の出口と前記賞球待機通路の入口との間
    に配設されて遊技球の有無を検出する遊技球検出手段
    と、 前記遊技球検出手段が配設された通路位置に遊技球がな
    くても、当該通路位置に遊技球があるように前記遊技球
    検出手段を作動させる疑似球有り状態創出手段と、 前記賞球待機通路に設けられてこの賞球待機通路を通る
    遊技球の流れを前記賞球払出装置に向かう通常の賞球待
    機通路と、球抜き通路とに選択的に切り替える流路切り
    替え手段とを備え、 前記球抜き通路が、前記裏セット盤に形成され前記遊技
    盤から排出される遊技済み球を集合させて前記裏セット
    盤の外部に導く遊技済み球集合通路に接続されているこ
    とを特徴とする弾球遊技機の球抜き装置。
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