JP2012050543A - 遊技機 - Google Patents

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Makoto Miyanaga
真 宮永
Yoshitaka Tsuchiya
義孝 土屋
Takeshi Nakazono
武 中園
Shinya Ogawa
慎也 小川
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Abstract

【課題】遊技機の前面枠に設けられているスイッチ交換に際し、蓋部材の着脱によって生じるスイッチの交換作業の煩雑さを軽減できる遊技機を提供する。
【解決手段】第1前面カバー部材40は、操作部材6、開口部91、蓋部材80を備え、蓋部材は第1前面カバー部材に取り付けられて開口部に固定され開口部を覆い、蓋部材の固定が解除されたときに着脱可能に構成されており、蓋部材には固定が解除された状態で第1前面カバー部材に対し蓋部材を保持するための保持部101,102が形成され、第1前面カバー部材の開口部に保持部を支持する支持部111,112が形成され、蓋部材の固定が解除された際に第1前面カバー部材の開口部から下方に離れるとともに、保持部が支持部に支持されることにより第1前面カバー部材の開口部に対し少なくとも一部が離れた保持位置に保持され、第1前面カバー部材と蓋部材との間に間隙部120が形成される。
【選択図】図13

Description

本発明は、遊技機に関し、特に遊技機の正面側に備えられ遊技者が操作する操作部材の交換を容易にすることができる遊技機に関する。
パチンコ遊技機等の遊技機においては、その正面側に位置する前面枠が本体枠に対して開閉可能に取り付けられている。この前面枠には遊技者が遊技球を購入するための玉貸しスイッチやプリペイドカードの返却スイッチに加え、遊技の演出時のキャラクタの選択等に用いる遊技スイッチ等も取り付けられている。
前記のスイッチは使用により破損、故障する場合がある。そこで新しいスイッチに交換する必要がある。交換が必要な場合、従前の遊技機においては前面枠の細かな部品を分解してからスイッチを取り出して交換を行わなければならなかった。あるいは、前面枠全体を交換する必要があった。このように、スイッチの交換は決して容易ではなかった。そのため、スイッチに関する部品をユニット化することにより、組み立て作業や交換作業の利便性を高めた遊技機がある(例えば、特許文献1等参照)。
前面枠に備えられているスイッチを交換する場合、当該スイッチ直下の蓋部材等を取り外した後、内部の配線やねじを外し交換する必要がある。しかし、前面枠と蓋部材との係止が不十分であれば、簡単に蓋部材は前面枠から脱離してしまい、作業において煩雑となり作業効率を悪化させかねない。
そこで、下方から閉める蓋を設けその蓋を取り外すことにより開口部を介してスイッチの交換を行う構成を検討したが、蓋を取り付ける際に蓋が落ちてしまうなど作業効率が悪いという問題があった。
特開2005−192590号公報
本発明は、上記状況に鑑み提案されたものであり、遊技機の前面枠に設けられているスイッチの交換作業を行うに際し、蓋部材の着脱作業によって生じるスイッチの交換作業の煩雑さを軽減することができる遊技機を提供する。
すなわち、請求項1の発明は、本体枠と、前記本体枠の前面側の一部を覆う第1前面カバー部材と、前記第1前面カバー部材の下方に隣接して前記本体枠の前面側の一部を覆う第2前面カバー部材とを備え、前記第1前面カバー部材または前記第2前面カバー部材のいずれか一方もしくは両方が、前記本体枠の一部を露出させる開放状態と、前記本体枠の一部を覆う閉止状態との間で移行可能とした遊技機において、前記第1前面カバー部材は、遊技者が操作可能な操作部が設けられた操作部材と、第2前面カバー部材側に向けて開口する開口部と、前記開口部を覆う蓋部材とを備え、前記操作部材は、前記蓋部材を取り外すことにより前記開口部を介して前記第1前面カバー部材から着脱自在に構成され、前記蓋部材は取付部材によって前記第1前面カバー部材に取り付けられて前記開口部に固定され前記開口部を覆う状態に維持されるとともに、前記蓋部材は前記取付部材による固定が解除されたときに第2前面カバー部材側に向けて着脱可能に構成されており、前記蓋部材には、前記取付部材による固定が解除された状態で前記第1前面カバー部材に対し前記蓋部材を保持するための保持部が形成されるとともに、前記第1前面カバー部材の前記開口部に前記保持部を支持する支持部が形成され、前記蓋部材の前記取付部材による固定が解除された際に前記蓋部材の少なくとも一部が前記第1前面カバー部材の前記開口部から下方に離れるとともに、前記保持部が前記支持部に支持されることにより前記第1前面カバー部材の前記開口部に対し前記蓋部材の少なくとも一部が離れた保持位置に保持され、前記第1前面カバー部材と前記蓋部材との間に間隙部が形成されるように構成したことを特徴とする遊技機に係る。
請求項2の発明は、前記保持部は前記蓋部材から前記第1前面カバー部材の前記開口部に向けて突出した突出状に形成されているとともに突出状の前記保持部の先端部に前記支持部側に向けて突出した凸部が形成され、前記凸部が前記支持部と係止することを特徴とする請求項1に記載の遊技機に係る。
請求項3の発明は、前記支持部は前記第1前面カバー部材内において突出した突片状に形成され、前記蓋部材の前記取付部材による固定が解除された際に、前記保持部が突片状に形成された前記支持部と当接して、前記蓋部材は前記保持位置で前記第1前面カバー部材に保持可能となることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機に係る。
請求項4の発明は、前記凸部が前記蓋部材の着脱方向に対して傾斜して形成されていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機に係る。
請求項5の発明は、前記保持部及び前記支持部はともに三角形形状の板状体であり、前記保持位置で保持されているときに前記保持部及び前記支持部の少なくとも一部において互いに重合することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機に係る。
請求項6の発明は、前記第1前面カバー部材及び前記第2前面カバー部材がともに前記閉止状態である場合、前記蓋部材の少なくとも一部が前記第2前面カバー部材により覆われることで前記蓋部材は前記第1前面カバー部材から着脱不可能に構成され、前記第1前面カバー部材あるいは前記第2前面カバー部材のいずれかが前記開放状態である場合、前記第2前面カバー部材による前記蓋部材の覆いが解除され前記蓋部材が着脱可能に構成される請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機に係る。
請求項7の発明は、前記第1前面カバー部材及び前記第2前面カバー部材がともに前記閉止状態となる場合、前記第2前面カバー部材の少なくとも一部が前記蓋部材の取り外し方向に位置することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の遊技機に係る。
請求項8の発明は、前記蓋部材は、前記開口部に係止して前記開口部を覆う蓋本体部と、前記取付部材により前記第1前面カバー部材に固定される固定部を備え、前記第1前面カバー部材及び前記第2前面カバー部材がともに前記閉止状態である場合、前記固定部が前記第1前面カバー部材及び前記第2前面カバー部材の間に位置することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の遊技機に係る。
請求項9の発明は、前記第1前面カバー部材及び前記第2前面カバー部材がともに前記閉止状態である場合、前記取付部材が前記第2前面カバー部材で覆われることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の遊技機に係る。
請求項1の発明に係る遊技機によると、本体枠と、前記本体枠の前面側の一部を覆う第1前面カバー部材と、前記第1前面カバー部材の下方に隣接して前記本体枠の前面側の一部を覆う第2前面カバー部材とを備え、前記第1前面カバー部材または前記第2前面カバー部材のいずれか一方もしくは両方が、前記本体枠の一部を露出させる開放状態と、前記本体枠の一部を覆う閉止状態との間で移行可能とした遊技機において、前記第1前面カバー部材は、遊技者が操作可能な操作部が設けられた操作部材と、第2前面カバー部材側に向けて開口する開口部と、前記開口部を覆う蓋部材とを備え、前記操作部材は、前記蓋部材を取り外すことにより前記開口部を介して前記第1前面カバー部材から着脱自在に構成され、前記蓋部材は取付部材によって前記第1前面カバー部材に取り付けられて前記開口部に固定され前記開口部を覆う状態に維持されるとともに、前記蓋部材は前記取付部材による固定が解除されたときに第2前面カバー部材側に向けて着脱可能に構成されており、前記蓋部材には、前記取付部材による固定が解除された状態で前記第1前面カバー部材に対し前記蓋部材を保持するための保持部が形成されるとともに、前記第1前面カバー部材の前記開口部に前記保持部を支持する支持部が形成され、前記蓋部材の前記取付部材による固定が解除された際に前記蓋部材の少なくとも一部が前記第1前面カバー部材の前記開口部から下方に離れるとともに、前記保持部が前記支持部に支持されることにより前記第1前面カバー部材の前記開口部に対し前記蓋部材の少なくとも一部が離れた保持位置に保持され、前記第1前面カバー部材と前記蓋部材との間に間隙部が形成されるように構成したため、遊技機の前面枠に設けられているスイッチの交換作業を行うに際し、蓋部材の着脱作業によって生じるスイッチの交換作業の煩雑さを軽減することができる。
請求項2の発明に係る遊技機によると、請求項1の発明において、前記保持部は前記蓋部材から前記第1前面カバー部材の前記開口部に向けて突出した突出状に形成されているとともに突出状の前記保持部の先端部に前記支持部側に向けて突出した凸部が形成され、前記凸部が前記支持部に係止するため、凸部を介して蓋部材を保持位置に保持することができる。
請求項3の発明に係る遊技機によると、請求項1または2の発明において、前記支持部は前記第1前面カバー部材内において突出した突片状に形成され、前記蓋部材の前記取付部材による固定が解除された際に、前記保持部が突片状に形成された前記支持部と当接して、前記蓋部材は前記保持位置で前記第1前面カバー部材に保持可能となるため、支持部が設けられていることにより、第1前面カバー部材の側において保持部を受け入れる部位が規定されて保持が安定化する。
請求項4の発明に係る遊技機によると、請求項2の発明において、前記凸部が前記蓋部材の着脱方向に対して傾斜して形成されているため、支持部に対して適度に抵抗を生じさせつつ、蓋部材を外す際には着脱方向に力を入れるだけで容易に第1前面カバー部材から脱離することができる。
請求項5の発明に係る遊技機によると、請求項1ないし4のいずれかの発明において、前記保持部及び前記支持部はともに三角形形状の板状体であり、前記保持位置で保持されているときに前記保持部及び前記支持部の少なくとも一部において互いに重合するため、部材としての形成が容易であり、構造も簡単で強度が維持される。そして、簡易な構造により保持部の先端部の凸部が支持部と有効に接触できるようになる。
請求項6の発明に係る遊技機によると、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記第1前面カバー部材及び前記第2前面カバー部材がともに前記閉止状態である場合、前記蓋部材の少なくとも一部が前記第2前面カバー部材により覆われることで前記蓋部材は前記第1前面カバー部材から着脱不可能に構成され、前記第1前面カバー部材あるいは前記第2前面カバー部材のいずれかが前記開放状態である場合、前記第2前面カバー部材による前記蓋部材の覆いが解除され前記蓋部材が着脱可能に構成されるため、外部からの不正な操作部材の取り外し行為を抑制することができる。
請求項7の発明に係る遊技機によると、請求項1ないし6のいずれかの発明において、前記第1前面カバー部材及び前記第2前面カバー部材がともに前記閉止状態となる場合、前記第2前面カバー部材の少なくとも一部が前記蓋部材の取り外し方向に位置するため、第1前面カバー部材及び第2前面カバー部材が閉止状態にあるとき、蓋部材は第2前面カバー部材により外部から着脱できなくなる。
請求項8の発明に係る遊技機によると、請求項1ないし7のいずれかの発明において、前記蓋部材は、前記開口部に係止して前記開口部を覆う蓋本体部と、前記取付部材により前記第1前面カバー部材に固定される固定部を備え、前記第1前面カバー部材及び前記第2前面カバー部材がともに前記閉止状態である場合、前記固定部が前記第1前面カバー部材及び前記第2前面カバー部材の間に位置するため、いったん第1前面カバー部材及び第2前面カバー部材の双方が閉止状態となると、第1前面カバー部材または第2前面カバー部材のいずれかが開放状態とならなければ蓋部材の取り外しが行えないため、不正な取り外しに対する抑制効果が高まる。
請求項9の発明に係る遊技機によると、請求項1ないし8のいずれかの発明において、前記第1前面カバー部材及び前記第2前面カバー部材がともに前記閉止状態である場合、前記取付部材が前記第2前面カバー部材で覆われるため、蓋部材と第2前面カバー部材との間から取付部材を取り外しあるいは破壊することは困難となり、取付部材の防御性能が高められ、蓋部材の第2前面カバー部材からの着脱は困難となる。
本発明の一実施例に係る遊技機の正面図である。 前面枠の開放状態を示す斜め上方からの斜視図である。 前面枠の開放状態を示す斜め下方からの斜視図である。 上側貯留皿及び下側貯留皿の斜視図である。 上側貯留皿の第1分解斜視図である。 上側貯留皿の第2分解斜視図である。 スイッチユニットの下方側からの斜視図である。 蓋部材の下方側からの斜視図である。 蓋部材の上方側からの斜視図である。 上側貯留皿の下方側からの斜視図である。 図10の背面斜視図である。 上側貯留皿にて間隙部が形成されたときの斜視図である。 図12の背面斜視図である。 図12のQ1部分の拡大図である。 図12のQ2部分の拡大図である。 上側貯留皿にて蓋部材を外したときの斜視図である。 図16の背面斜視図である。
図1に示す遊技機1はこの発明の一実施例に係るパチンコ遊技機(弾球遊技機)である。以下、弾球遊技機を遊技機1の例として説明する。遊技機1の枠組みを構成する本体枠2の内に遊技盤3が着脱交換可能に収容される。遊技盤3に発射装置38から弾発発射された遊技球を遊技領域8へ誘導する外側ガイドレール14及び内側ガイドレール13がほぼ円形に立設される。内側ガイドレール13に囲まれた遊技領域8の中心線上にその上部から下部に向けて順に画像表示装置9、普通電動役物の第1始動入賞口11、同じく普通電動役物であり可動片10を有する第2始動入賞口12、特別電動役物であり開閉扉16を備えた大入賞口15、アウト口17が配設される。画像表示装置9の上方(紙面左側)に普通図柄変動開始用ゲート19、その下に風車22、その下方に左袖入賞口23、さらに左落とし入賞口24と右落とし入賞口25が配設されている。符号4は遊技機の前面枠である。
画像表示装置9は、液晶、ドットマトリックスもしくはLED表示装置等の表示装置からなり、この実施例ではカラー表示可能な液晶表示器(TFT−LCDモジュール)等からなる図柄表示装置20を内部に備えている。図柄表示装置20は、数字、アルファベット、記号あるいは絵(キャラクタ)等の普通図柄または特別図柄を変動表示及び停止表示可能としている。画像表示装置9の枠部の内部には遊技盤を転動する遊技球を第1,第2始動入賞口11,12へ誘導する誘導流路18が設けられている。
図1の遊技機1の前面側には、遊技状態を報知するランプ表示器35,36、払出装置(図示せず)から払い出された遊技球を貯留するための上側貯留皿40、上側貯留皿40の飽和時の遊技球を受けるための下側貯留皿34、遊技領域の上側に設置され音声や効果音を発して遊技状態を遊技者に報知するスピーカ37、遊技者による操作ハンドル39(操作手段)の発射操作に応じて遊技球を遊技領域8に向けて弾発発射する発射装置38(図2参照)等がそれぞれ組み付けられている。
発射装置38は、操作ハンドル39と、該操作ハンドルの操作により駆動する発射モータと、この発射モータの駆動により間欠的に揺動して遊技球を弾発発射する打球杆(ともに図示せず)とを有する。なお、遊技者が操作ハンドル39を握持すると、遊技者の生体電流等がタッチ検知器(回路)により検知され、操作ハンドルを操作(回動)すると発射装置制御基板の制御を受け発射モータが駆動し、発射モータに連動して駆動する発射槌により発射レールに配置された遊技球を弾発するように構成されている。発射装置38により発射された遊技球は、外側ガイドレール14及び内側ガイドレール13により遊技領域8へ誘導される。遊技領域8に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、各入賞口に入賞するか、あるいは何処にも入賞しなければ前記アウト口17から遊技盤3の裏側へ排出される。
図2及び図3は遊技機1の本体枠2から前面枠4を開放した状態を示す。本体枠2に対し前面枠4の一端側はフック部2hにより軸着され、その前面枠4の前面5側に上側貯留皿40は一体に形成される。実施例の「上側貯留皿40」は、前面枠4の前面5側の一部を覆い、遊技者が操作可能な操作部(後記の第1遊技スイッチ61、第2遊技スイッチ65等)を有する操作部材6が備えられる。そこで前面枠4は「第1前面カバー部材」に相当する。また、下側貯留皿34は前記の前面枠4と独立しており、単独で本体枠2に対し一端側が軸着される。実施例の「下側貯留皿34」は、上側貯留皿40(第1前面カバー部材)の下方に隣接して配置され、同じく前面枠4の前面5側の部位の一部を覆っていることから「第2前面カバー部材」に相当する。以下、第1前面カバー部材を上側貯留皿40とし、第2前面カバー部材を下側貯留皿34として説明する。
実施例では上側貯留皿40は前面枠4と一体化し、下側貯留皿34は前面枠4と独立しているので、前面枠4を伴った上側貯留皿40(第1前面カバー部材)及び下側貯留皿34(第2前面カバー部材)の少なくとも一方(本実施例では両方)は、本体枠2の一部を露出させる開放状態(図2,3参照)と、前面枠4の一部を覆う閉止状態(図1参照)との間で軸支による回動のため移行可能となる。なお、第1前面カバー部材は上側貯留皿に、第2前面カバー部材は下側貯留皿に限られることはなく、本体枠の前面側の一部を覆う互いに隣接位置にある部材について適用できる。
図2、図3において、前面枠4は遊技機の装飾枠、透明枠を兼ねているため、同前面枠4に透明板Cb(主にガラス板)が装着される。前記の各種入賞口への入賞に伴い払い出される賞球は、上皿連通口27、上皿球出口26を通じて上側貯留皿40内に誘導される。上側貯留皿40内から溢れた遊技球は下皿球出口28を経由して下側貯留皿34に送られここに貯留される。下皿レバー34rのスライド操作により下皿球抜き穴34eは開口し、下側貯留皿34内に貯留された遊技球を下側貯留皿34から遊技店が用意する貯留箱(図示せず)に移すことができる。特に図3から把握されるように、遊技機1の本体枠2の背面には、各種制御基板を収容する機構枠体Sが接続される。また、上側貯留皿40の下側に後に詳述する蓋部材80が備えられる。符号41jは下側貯留皿34への球抜き出口である。
これより図4ないし図17を用い、上側貯留皿40(第1前面カバー部材)及びこれに関連する部材について説明する。図4は上側貯留皿40及び下側貯留皿34を遊技機1から取り外したときの正面側から見た斜視図であり、図5及び図6は視点を変えて示す上側貯留皿40の分解斜視図である。上側貯留皿40は適宜の意匠形状に形成され、当該上側貯留皿において正面となる上皿装飾部42、その上面となるスイッチ配置部43、貯留壁部44に囲まれてすり鉢状となる。上皿球出口26を通じて払い出される遊技球は貯留部41(図6参照)内にいったん蓄えられる。
上側貯留皿の遊技者側手前に位置する上皿装飾部42には遊技機の装飾性を高めるため、LED等の電飾が施される。同じく上側貯留皿の遊技者側手前に位置するスイッチ配置部43には、遊技球の弾発発射以外の遊技に関する操作時に用いられる操作部材6の他、遊技球の球貸し等の操作に用いる球用操作部70等が配置される(図5,図6参照)。貯留壁部44は上皿装飾部42と一体化している。上側貯留皿40(第1前面カバー部材)の下部には、下側貯留皿34(第2前面カバー部材)を向いて開口する開口部91(図16参照)を覆う蓋部材80が取り付けられる。蓋部材80は、ほぼ操作部材6の直下に位置し、操作部材6を交換する際に取り外される。また、蓋部材80の直下に下側貯留皿34が位置する。
図5の上面図に基づき、操作部材6に含まれる部材を説明する。遊技機1の操作部材6は、遊技者からの操作を受けつける各種のスイッチを含む部材であり、図示しないハーネスやコネクタ等も当該操作部材6に備えられる。そして、第1遊技スイッチ61と第2遊技スイッチ65の2種類の遊技スイッチがケース体50C内に格納される。さらに、第1,第2遊技スイッチ61,65とケース体50Cによりスイッチユニット50が構成される。なお、後出の球貸しスイッチや球返却スイッチを備えたユニットを含めて構成することもできる。
実施例の第1遊技スイッチ61はプッシュスイッチと称され、主に遊技演出上のキャラクタや演出場面等の決定時に使用されるため、押下動作がほとんどである。いわば、第1遊技スイッチ61は遊技決定スイッチとなる。その内部には、被操作部を所定位置に維持するばね、被操作部の押下を検知する圧電センサが備えられる(ともに図示せず)。第2遊技スイッチ65は十字スイッチと称され、主に遊技演出上のキャラクタの移動や演出場面等の選択に使用される。このため、図柄表示装置20に表示されるキャラクタ等を任意に移動、操作させるべく、第2遊技スイッチ65を所定位置に維持するばねの他、それぞれの方向の矢印の直下には第2遊技スイッチ65の各方向に加えられた押下を検知する圧電センサが備えられ(ともに図示せず)。いわば、第2遊技スイッチ65は遊技選択操作スイッチとなる。むろん、これ以外にもキャラクタ自体の動作方向、その行動の操作等においても適宜両遊技スイッチは組み合わされる。従って、図柄表示装置20に表示される画像を見るだけの受動的な遊技から、遊技演出に参加できる能動的な遊技が可能である。
球用操作部70には、遊技機1の外部あるいは遊技店側に設置されたカードユニット等を通じ遊技店から遊技球を借り受ける際に使用する球貸しスイッチ71、遊技を終えて残存する遊技球を遊技店に返却する際に使用する球返却スイッチ72等のスイッチ類、遊技球を借り受けるためのプリペイドカードの残存度数を表示する度数表示部73が配置される。貯留部41の右奥側に発射供給路が設けられ、ここに進入した遊技球は発射装置の発射レール上に誘導され、発射槌により遊技領域8へ向けて弾発発射される。さらに、貯留部41内に遊技球が溜まりすぎて溢れそうになった場合、上皿球抜きボタン74を押下することにより、遊技球が発射供給路を経由して球抜き出口41j(図3参照)から下側貯留皿34内に流下して貯留される。
図5からわかるように、スイッチユニット50は上側貯留皿40に対し着脱自在であり、スイッチ配置部43に備えられた上皿スイッチ収容部45内の所定位置に装着、収容される。符号58はスイッチユニット50(ケース体50C)に設けられた挿入突部(板状突部)である。説明の便宜上、各種スイッチと遊技機の基板とを配線接続するハーネスやコネクタ類に関する図示を省略した。一般に、スイッチユニットの第1,第2遊技スイッチ61,65は他のスイッチと比較して使用頻度が高く、また、操作も複雑である。そのため、遊技スイッチ自体に損傷が生じやすい。このことから、遊技スイッチの着脱、交換を容易にすべきことが求められる。そこで、図示実施例の操作部材6ように、スイッチユニット50(ケース体50C)ごと取り外し、また装着可能とした。
図6を用い上皿スイッチ収容部45の内部についてさらに説明する。上皿スイッチ収容部45の内部形状は、スイッチユニット50(ケース体50C)を受け入れ可能とし、上側貯留皿40の左右方向(長手方向)に形成された長尺の凹状である。ケース体50Cの挿入突部58は挿入穴48(挿入溝部)に挿入され、固定時のスイッチユニットの位置決めに用いられる。上皿スイッチ収容部45内には、スイッチユニット50(ケース体50C)と上側貯留皿40とをねじにより固定するための上皿ねじ穴49が設けられる。また、上皿スイッチ収容部45内には、後出のケース体50Cの下部に設けられている係着突部55b(図7参照)と係着する係着受部47(嵌合穴)も設けられる。その他、ケース体50C下部のねじ等の凹凸に対応した調整穴、ハーネス配線が挿通される配線穴h等も適宜備えられる。
図7はスイッチユニット50の下方側からの分解斜視図である。スイッチユニット50を構成するケース体50Cには、第1遊技スイッチ61が格納される第1スイッチ収容凹部52と、第2遊技スイッチ65が格納される第2スイッチ収容凹部53が設けられる。第1,第2スイッチ収容凹部52,53はケース体50Cの上面から掘り下げられて形成される。第1,第2スイッチ収容凹部52,53の形状、大きさ、配置等は、当該収容凹部に格納される遊技スイッチの形状、大きさによる。操作部材6がスイッチユニット50を含んでなる構成とするため、当該操作部材6のスイッチユニット50ごと交換するだけで遊技スイッチの交換ができるのでスイッチの交換は容易となる。特に実施例のようにスイッチが複数ある場合に便利である。
ケース体50Cの第1スイッチ収容凹部52及び第2スイッチ収容凹部53の下部に、前記の固定ねじ穴の位置に対応したケース側固定ねじ穴55a,55bが形成される。そこで、ケース側固定ねじ穴55a,55bからねじが挿入、螺合により遊技スイッチはケース体に固定される。第1遊技スイッチ61及び第2遊技スイッチ65はケース体50Cに対してそれぞれが着脱可能であり、交換する必要のある遊技スイッチのみを取り外して交換できる。
操作部材6(スイッチユニット50)を上側貯留皿40の上皿スイッチ収容部45に取り付けて位置合わせを終えた後、上皿ねじ穴49から上皿固定ねじ穴54にねじが挿通される。そこで、操作部材6(スイッチユニット50)は上側貯留皿40へ固定される。図示では配線開口部52h,52i,53hが設けられ、これらと上側貯留皿40内の基板(その端子)との間でハーネス等の配線(図示せず)が適式に配線接続される。
蓋部材80について図8の正面側斜視図及び図9の背面側斜視図を用い説明する。蓋部材80は、開口部91(後出の図16参照)に係止され同開口部を覆う蓋本体部81と、上側貯留皿40(第1前面カバー部材)に固定するときに用いられる固定部85を備える。蓋部材80の蓋本体部81の先端位置81fには係止片部82が設けられ、係止受け部92に引っかけられる(後出の図16参照)。蓋本体部81と一体化している固定部85は側面視L字状の構造であり、固定部85の正面に正面壁部86、下部に固定板部87が形成される。
蓋部材80を上側貯留皿40(第1前面カバー部材)に取り付けて固定する場合、実施例では、固定部85の固定部ねじ穴88から上皿接続固定部95のねじ受け穴97(後出の図16参照)にねじ(図示省略)が挿通され、双方は固定される。そのため、蓋部材はねじによる固定が解除されたときに下方(下側貯留皿34(第2前面カバー部材))側に向けて着脱可能となる。この実施例では、蓋部材80における固定部ねじ穴88とここに挿通される「ねじ」が、取付部材となる。むろん、ねじ以外にも樹脂製等の固定ピンを用いることもできる。
図8及び図9から把握されるように、蓋部材80の右側部83と左側部84のそれぞれに突出状に保持部101,102が形成される。保持部は、ねじ(取付部材)による蓋部材80の固定が解除された状態で上側貯留皿40(第1前面カバー部材)に対し、当該蓋部材80を保持する作用を有する。つまり、上側貯留皿40の開口部91から当該蓋部材80の少なくとも一部を離した状態で維持できるようになる。実施例の保持部(右保持部101,左保持部102)は蓋部材80(蓋本体部81)の側から上側貯留皿40(第1前面カバー部材)の開口部91側を向くとともに、三角形形状の板状体として形成される。さらに、両保持部101,102の先端部に凸部103,104が形成される。具体的には、右保持部101に右凸部103、左保持部102に左凸部104が形成される。保持部の先端部に形成されている凸部103,104は、蓋部材80の着脱方向(上下方向)に対して傾斜している。図示では緩やかな半球状としている。
蓋部材80が上側貯留皿40(第1前面カバー部材)に完全に固定された状態は、図10及び図11のとおり示すことができる。図11は図10の背面図(上側貯留皿40の内面側)であり、図示しないが内部に第1遊技スイッチ61や第2遊技スイッチ65等の各種スイッチに対応する制御基板が備えられる。蓋部材80は上皿下面部90を覆うようにしてねじ(取付部材)によって上側貯留皿40(第1前面カバー部材)に取り付けられる。そして、蓋部材80は開口部91に固定され同開口部を覆う状態に維持される。また、蓋部材80の固定板部87は上側貯留皿40の下端部46と高低が揃えられる。これは、上側貯留皿40(第1前面カバー部材)と下側貯留皿34(第2前面カバー部材)との開閉移動をする際の障害を減らすためである。前出の図1、図4等も含めて把握されるように、上側貯留皿40(第1前面カバー部材)及び下側貯留皿34(第2前面カバー部材)がともに閉止状態である場合、蓋部材80の固定部85は、上側貯留皿40(第1前面カバー部材)及び下側貯留皿34(第2前面カバー部材)の間に位置する。
上側貯留皿40(第1前面カバー部材)及び下側貯留皿34(第2前面カバー部材)がともに閉止状態であれば、蓋部材80の少なくとも一部、図示では固定部85の固定板部87は下側貯留皿34の上辺部とほぼ隙間なく接している。そこで、ねじ等の蓋部材80と上側貯留皿40との固定に用いられる取付部材は、下側貯留皿34(第2前面カバー部材)により覆われる。このことによって、蓋部材80と下側貯留皿34との間からの適宜の部材を用いて蓋部材80を上側貯留皿40に取り付けるねじ等の取付部材を取り外しあるいは破壊することは困難となり、取り付け後のねじ等の取付部材の防御性能が高められる。
蓋部材80は下側貯留皿34(第2前面カバー部材)によって上側貯留皿40から着脱不能となり、外部からの不正な操作部材の取り外し行為の抑制に効果的である。そして、いったん上側貯留皿40(第1前面カバー部材)及び下側貯留皿34(第2前面カバー部材)の双方が閉止状態となるとき、上側貯留皿40または下側貯留皿34のいずれかが開放状態とならなければ蓋部材80の取り外しが行えないため、不正な蓋部材の取り外し行為に対する抑制効果が高まる。さらに、蓋部材80と下側貯留皿34との間から取付部材を取り外しあるいは破壊することは困難となり、取付部材の防御性能が高められ、蓋部材を下側貯留皿34(第2前面カバー部材)側へ向けて着脱することが困難となる。
図10に対応する図11の背面図に示すように、操作部材6(スイッチユニット50)は上皿スイッチ収容部45内に収容され、その下部のねじ止め穴45bからねじ等により上側貯留皿40に固定されている。そこで、蓋部材80を外すことにより、開口部91を介してねじ止め穴45bの直下が開放される。ねじ止め穴45bに取り付けられたねじの装着及び取り外しが可能となり、上側貯留皿40からの操作部材6の着脱は自在となる。図示のとおり、上側貯留皿40(第1前面カバー部材)の開口部91において、蓋部材80の保持部101,102に対応する支持部111,112が備えられる。実施例では支持部111,112は開口部91の両側に備えられる。蓋部材の保持部101,102と上側貯留皿の支持部111,112との間(符号同順)において、それぞれに係止構造100が構成される。
図12及び図13は、蓋部材80のねじ(取付部材)による固定が解除された状態の斜視図とその背面図である。蓋部材80の少なくとも一部は、上側貯留皿40(第1前面カバー部材)の開口部91から自重によって下方に離れようとしている。蓋部材80が降下して上側貯留皿40と蓋部材80との間に間隙部120が形成される。そして、図13のQ2部分からもよくわかるように、保持部101,102は支持部111,112に支持される。こうして、上側貯留皿40(第1前面カバー部材)の開口部91に対し蓋部材80の少なくとも一部は上皿下面部90から離れた状態で保持される。このときの蓋部材80の位置関係は保持位置である。本実施例では、蓋部材80はその自重により上側貯留皿40の下方に離れる構成としている。このほか、ばね等の付勢力により離れる構成とすることもできる。
上側貯留皿40(第1前面カバー部材)及び下側貯留皿34(第2前面カバー部材)がともに閉止状態(図1等参照)となる場合、蓋部材80の移動中の図12及び図13の蓋部材80の位置から明らかであるように、下側貯留皿34(第2前面カバー部材)の少なくとも一部は蓋部材80の取り外し方向に位置する。そして、上側貯留皿40(第1前面カバー部材)あるいは下側貯留皿34(第2前面カバー部材)のいずれかが開放状態(図2,3参照)となる場合、はじめて下側貯留皿34による蓋部材80の覆いが解除され、蓋部材80の着脱が可能に構成される。つまり、下側貯留皿(第2前面カバー部材)により蓋部材は外部から着脱することができなくなる。
図14は図13のQ1部分を拡大して示す。実施例では、上側貯留皿40と蓋部材80との間に生じた間隙部120は、上側貯留皿40の下端部46と蓋部材80の固定板部87との間隔である蓋部材開口量Hとなる。蓋部材80の蓋部材開口量Hの垂直降下となるため、開口部91を開けやすくすることができる。また、間隙部120を通じて適宜の器具を差し込みやすくすることもできる。本実施例では、蓋部材開口量Hは固定板部87の厚みよりも大きく器具等が差し込み可能な大きさに形成される。差し込む器具はドライバー等でもよく、あるいは指を差し入れることもできる。
図15は図13のQ2部分の拡大であり、蓋部材の保持部と上側貯留皿と支持部との係合状態を示す。図示では左右同様であるため左保持部102側の係止構造100を示した。支持部111,112(図示では左支持部112)は、上側貯留皿40(第1前面カバー部材)内において突出した突片状に形成されており、図示のとおり凹凸状の板状体として構成され、凹状部分と凸状部分の間で支持される。符号94は左開口板部である。
蓋部材80のねじ(取付部材)による固定が解除された際、前記のとおり蓋部材80は上側貯留皿40から蓋部材開口量H降下して双方の間に間隙部120が生じる。このとき、保持部101,102(図示では左保持部102)は突片状に形成された支持部111,112(図示では左支持部112)と当接可能となる。図示からわかるように、保持部の先端部に形成されている半球状の凸部(左凸部104)が左支持部112に接触しているため、凸部による係止によって、保持部102がそのまま支持部112から落下することはない。詳しく述べると、左凸部104は支持部112の縁部112a(凸状部分の辺部)と上側貯留皿40側との密着箇所、いわゆる上側貯留皿から突出した支持部により生じた谷部112vに誘導され、同谷部で一時的に保持される。支持部が設けられていることにより、上側貯留皿40(第1前面カバー部材)の側において保持部を受け入れる部位が規定されて保持が安定化する。こうして蓋部材80は前出の保持位置で上側貯留皿40(第1前面カバー部材)に保持可能となる。
蓋部材80が保持位置となる場合において、保持部と支持部(左保持部102と左支持部112)はともに図15に示すとおり三角形形状の板状体として形成されていることから、部材としての形成が容易であり、構造も簡単なことから強度も維持される。そして、少なくとも一部において互いに重合する位置関係を成す。このような位置関係とすることにより、簡易な構造により保持部の先端部の凸部が支持部と有効に接触できるようになる。
続いて示す図16及び図17は、蓋部材80が上側貯留皿40(第1前面カバー部材)から完全に外された状態の斜視図とその背面図である。上側貯留皿40(第1前面カバー部材)において、上皿下面部90の開口部91の前方側(遊技者側)は係止受け部92となり、同係止受け部92に蓋部材80の係止片部82が乗りかかり、双方は安定して固定される。開口部91の後方側の上皿接続固定部95は、蓋部材80の固定部85(正面壁部86、固定板部87)と組み合わされる段差形状をしている。そこで、固定部85の固定部ねじ穴88から上皿接続固定部95のねじ受け穴97にねじ(図示省略)が挿通されて互いに固定される。
蓋部材80を受け入れる開口部91には、さらに右開口板部93、左開口板部94が設けられる。上側貯留皿40に開口部91が形成されるため、開口部により上側貯留皿自体の強度が低下するおそれがある。そこで、構造強度を保持するとともに蓋部材80の装着位置を補助する役割も有する。
図17の背面図から把握されるように、右開口板部93に挿入穴99、左開口板部94に挿入穴98が形成される。挿入穴99に蓋部材80の右保持部101が挿入され、同時に挿入穴98に左保持部102が挿入される。その上で保持部101,102は支持部111,112と係合し、保持される。挿入穴を介して係合されるため、保持部の位置ずれ、がたつき等が低減され、位置合わせも容易になる。
蓋部材80を上側貯留皿40(第1前面カバー部材)から完全に外す場合、前述のとおり保持部101,102の凸部103,104が支持部111,112と接触して抵抗となる。しかし、実施例の蓋部材、上側貯留皿はともにポリカーボネート等の樹脂製であることから、双方とも樹脂弾性によりわずかに変形可能であり、保持部、支持部が弾性変形することにより蓋部材(保持部)の降下(取り外し)は可能である。また、凸部が蓋部材の着脱方向に対して傾斜していることから、支持部に対して適度に抵抗を生じさせつつ、蓋部材を外す際には着脱方向に力を入れるだけで容易に脱離することができる。加えて、実施例のように当該凸部を半球状としているため、蓋部材を上側貯留皿に装着する際も抵抗が少なく、部材の破損も生じさせることなく円滑に行うことができる。そこで、保持部が支持部に係止している蓋部材の保持位置の状態(図12,13)と、蓋部材が完全に離れた状態(図17,18)の相互移動が可能である。
操作部材6を取り外して交換する場合、蓋部材80が上側貯留皿40(第1前面カバー部材)から完全に外された後、作業者は開口部91からドライバ等を差し込み、ねじ止め穴45bからねじを外すあるいは取り付けることができる。よって、遊技機の前面枠に設けられているスイッチ等の操作部材の交換作業を行うに際し、前面枠の側で蓋部材が一時的に保持されることとなるため、ねじ(取付部材)によって固定する際に蓋部材を支えていないと蓋部材が落下し、ねじ(取付部材)の取り付けが円滑に行えない等、蓋部材の着脱作業によって生じるスイッチの交換作業の煩雑さを軽減することができる。
本発明は実施例に図示した構成に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない限り他の遊技機にも適用することができる。例えば、主に第1前面カバー部材を上側貯留皿として説明しているが、上側貯留皿とは別部材のカバー部材に適用することは可能である。同様に、第2前面カバー部材を下側貯留皿としているが他のカバー部材を用いることも可能である。また、操作部材は実施例の遊技スイッチに限られることはなく、遊技機に必要とされる各種のスイッチに対して適用可能である。加えて、パチンコ遊技機のみの適用に限られることはなく、アレンジボール遊技機、スロットマシン等の適宜の遊技機にも適用することができる。
1 遊技機
2 本体枠
3 遊技盤
5 前面
6 操作部材
20 図柄表示装置
34 下側貯留皿(第2前面カバー部材)
40 上側貯留皿(第1前面カバー部材)
45 上皿スイッチ収容部
45b ねじ止め穴
50 スイッチユニット
50C ケース体
61 第1遊技スイッチ
65 第2遊技スイッチ
80 蓋部材
81 蓋本体部
85 固定部
88 固定部ねじ穴
91 開口部
100 係止構造
101 保持部(右保持部)
102 保持部(左保持部)
103 凸部(右凸部)
104 凸部(左凸部)
111 支持部(右支持部)
112 支持部(左支持部)

Claims (9)

  1. 本体枠と、前記本体枠の前面側の一部を覆う第1前面カバー部材と、前記第1前面カバー部材の下方に隣接して前記本体枠の前面側の一部を覆う第2前面カバー部材とを備え、
    前記第1前面カバー部材または前記第2前面カバー部材のいずれか一方もしくは両方が、前記本体枠の一部を露出させる開放状態と、前記本体枠の一部を覆う閉止状態との間で移行可能とした遊技機において、
    前記第1前面カバー部材は、遊技者が操作可能な操作部が設けられた操作部材と、第2前面カバー部材側に向けて開口する開口部と、前記開口部を覆う蓋部材とを備え、
    前記操作部材は、前記蓋部材を取り外すことにより前記開口部を介して前記第1前面カバー部材から着脱自在に構成され、
    前記蓋部材は取付部材によって前記第1前面カバー部材に取り付けられて前記開口部に固定され前記開口部を覆う状態に維持されるとともに、前記蓋部材は前記取付部材による固定が解除されたときに第2前面カバー部材側に向けて着脱可能に構成されており、
    前記蓋部材には、前記取付部材による固定が解除された状態で前記第1前面カバー部材に対し前記蓋部材を保持するための保持部が形成されるとともに、前記第1前面カバー部材の前記開口部に前記保持部を支持する支持部が形成され、
    前記蓋部材の前記取付部材による固定が解除された際に前記蓋部材の少なくとも一部が前記第1前面カバー部材の前記開口部から下方に離れるとともに、前記保持部が前記支持部に支持されることにより前記第1前面カバー部材の前記開口部に対し前記蓋部材の少なくとも一部が離れた保持位置に保持され、前記第1前面カバー部材と前記蓋部材との間に間隙部が形成されるように構成したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記保持部は前記蓋部材から前記第1前面カバー部材の前記開口部に向けて突出した突出状に形成されているとともに突出状の前記保持部の先端部に前記支持部側に向けて突出した凸部が形成され、前記凸部が前記支持部と係止することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記支持部は前記第1前面カバー部材内において突出した突片状に形成され、前記蓋部材の前記取付部材による固定が解除された際に、前記保持部が突片状に形成された前記支持部と当接して、前記蓋部材は前記保持位置で前記第1前面カバー部材に保持可能となることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記凸部が前記蓋部材の着脱方向に対して傾斜して形成されていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  5. 前記保持部及び前記支持部はともに三角形形状の板状体であり、前記保持位置で保持されているときに前記保持部及び前記支持部の少なくとも一部において互いに重合することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記第1前面カバー部材及び前記第2前面カバー部材がともに前記閉止状態である場合、前記蓋部材の少なくとも一部が前記第2前面カバー部材により覆われることで前記蓋部材は前記第1前面カバー部材から着脱不可能に構成され、
    前記第1前面カバー部材あるいは前記第2前面カバー部材のいずれかが前記開放状態である場合、前記第2前面カバー部材による前記蓋部材の覆いが解除され前記蓋部材が着脱可能に構成される請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記第1前面カバー部材及び前記第2前面カバー部材がともに前記閉止状態となる場合、前記第2前面カバー部材の少なくとも一部が前記蓋部材の取り外し方向に位置することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の遊技機。
  8. 前記蓋部材は、前記開口部に係止して前記開口部を覆う蓋本体部と、前記取付部材により前記第1前面カバー部材に固定される固定部を備え、
    前記第1前面カバー部材及び前記第2前面カバー部材がともに前記閉止状態である場合、前記固定部が前記第1前面カバー部材及び前記第2前面カバー部材の間に位置することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の遊技機。
  9. 前記第1前面カバー部材及び前記第2前面カバー部材がともに前記閉止状態である場合、前記取付部材が前記第2前面カバー部材で覆われることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の遊技機。
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