JP2011104290A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液晶パネル43を収容するケース44の右端縁部に、基板収容部48が設けられる。基板収容部48に内部画成した基板用空間S2に、矩形状のインバータ基板49が、その板厚方向が前後方向と交差すると共に短手方向が前後方向に略沿う縦置き姿勢で収容される。ケース44の裏面に、表示制御装置61と統括制御装置62とが左右方向に並んで取付けられる。基板収容部48に収容されているインバータ基板49は、液晶パネル43が収容される表示用空間S1および表示制御装置61や統括制御装置62に対し、前後方向と交差する左右方向で重なっている。
【選択図】図10
Description
遊技球が流下可能な遊技領域(18a)が前側に設けられる遊技盤(17)と、該遊技盤(17)の裏側に配設され、各種図柄を可変表示可能な表示手段(43)をケース(44)に内部画成した表示用空間(S1)に収容して構成されて、該表示手段(43)の表示部を遊技盤(17)に設けた可視部(26a)に後方から臨ませた図柄表示装置(13)とを備えた遊技機において、
前記ケース(44)の縁部に、前記表示用空間(S1)に前後方向と交差する方向で一部が重なるように設けられた基板収容部(48)と、
前記ケース(44)の裏面に設けられ、基板を備える装置(61,62)が設置される設置部(60)とを備え、
前記基板収容部(48)に、矩形状に形成された他の基板(49)を、板厚方向が前後方向と交差すると共に短手方向が前後方向に略沿う縦置き姿勢で、前記表示用空間(S1)および前記設置部(60)に設置された装置(61,62)に前後方向と交差する方向で重なるように収容したことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、基板と表示制御装置とを電気的に接続する配線を溝部に収容することで、演出用制御装置をケース裏面に当接状態で取付けることができ、後方への突出寸法を抑制し得る。また、前記配線を引き回す領域を、複数の制御装置が取付けられる領域外に確保する必要がなく、ケースの裏面を有効に利用し得る。更に、演出用制御装置をケースに着脱する際に両側の基板収容部および表示制御装置で案内し得ると共に、配線を引っ掛けることも防止し得る。
請求項3の発明によれば、固定板を介して基板を斜めに保持することで、基板収容部の後方への突出寸法を抑制することができ、図柄表示装置の裏側における前後方向の寸法をより小さく抑えることができる。
請求項4の発明によれば、ケースを遊技盤に固定するために設けられる一対の固定部の間の領域を利用して基板収容部を設けることで、ケースの外側方への寸法の増大も抑制できる。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤17(図2参照)が着脱可能に保持された本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組付けられて、該遊技盤17の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置13が着脱し得るよう配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤17を透視保護するガラス板を備えた装飾枠としての前枠14が開閉可能に組付けられると共に、該前枠14の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前記前枠14の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿16が一体的に組付けられており、前枠14の開閉に合わせて上球受け皿16も一体的に開閉するよう構成される。
前記中枠12に配設される前記遊技盤17は、図2または図3に示すように、前面(盤面)にパチンコ球が流下可能な遊技領域18aが画成され、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材からなる平板状の透明板(板部材)18と、該透明板18の裏面に組付けられて前記図柄表示装置13が着脱可能に配設されると共に、何れも後述する可動演出装置35,36,37(図7参照)や各種発光装置が配設される合成樹脂材で形成された裏ユニット19とから構成され、該裏ユニット19に形成された前後に開口する開口部19aを介して図柄表示装置13の表示部を前面側から視認し得るよう構成されている。裏ユニット19に形成される開口部19aは、図6,図7に示す如く、該裏ユニット19の上下および左右幅の大部分が開口する大型の開口部である。ここで、前記透明板18および裏ユニット19は、外郭形状が略整合する大きさおよび形状に形成されて、該透明板18と裏ユニット19とを組付けた状態で透明板18の裏面を裏ユニット19で全面的に覆うよう構成される。
図1または図2に示すように、前記透明板18の前面には、円弧状に形成した案内レール20が配設されると共に、該案内レール20の右方位置に、左端縁が右方に凹む円弧状に形成した第1盤面飾り部材21が配設されている。そして、前記案内レール20および第1盤面飾り部材21により前記遊技領域18aが略円形状に画成される。また、前記透明板18の盤面には、前記案内レール20の左方(遊技領域18aの外側)の上下位置に第2盤面飾り部材22が夫々が配設されている。前記第1および第2盤面飾り部材21,22の夫々は、不透明な合成樹脂材から形成されており、透明板18において該第1および第2盤面飾り部材21,22が配設された部分を除いた領域(すなわち遊技領域18a)で裏側(裏ユニット19)を視認し得るよう構成されている。すなわち、前記裏ユニット19に配設される可動演出装置35,36,37や各種発光装置等は、透明板18を介して前側から視認し得るようになっている。なお、前記透明板18の遊技領域18a内には、多数の遊技釘(図示せず)が植設されており、該遊技領域18aを流下するパチンコ球は、遊技釘との接触により流下方向が不規則に変更させられるよう構成してある。
前記透明板18には、前後に貫通する貫通孔が形成されており、該貫通孔に対して前後に開口する枠状の装飾部材26が嵌め込まれるようにして着脱自在に配設される。そして、前記裏ユニット19の開口部19aから臨む前記図柄表示装置13の表示部は、装飾部材26における前後に開口する窓口26aを介して透明板18(遊技盤17)の前側に露出して、該図柄表示装置13の表示部で展開される図柄変動演出を前側から視認し得るようになっている。すなわち、当該遊技盤17において装飾部材26の窓口26a内が、図柄表示装置13の表示部を前側から視認可能とする可視部となる。
前記裏ユニット19は、図6に示すように、前方に開口する矩形箱状に形成された箱状本体31と、該箱状本体31の開口前端部に形成されて当該箱状本体31の開口外側へ延出し、前記透明板18の裏面に当接する取付部32とから構成される。箱状本体31は、前記透明板18に対向する矩形板状に形成された対向面部33と、該対向面部33における上下左右の各縁部から前方に延出する画壁部34とから前方に開口するよう形成されて、画壁部34の前端部から箱状本体31の開口外側へ向けて延出するよう前記取付部32が形成されている。そして、取付部32の前面を透明板18の裏面に当接した状態で、ネジを介して透明板18に裏ユニット19が着脱自在に固定される。また対向面部33に、上下および左右幅の大部分が開口する大型の前記開口部19aが形成されている。
前記図柄表示装置13は、図8〜図10に示す如く、各種図柄を表示可能な液晶パネル(表示手段)43がケース44に収容されたユニットとして構成される。ケース44は、前方へ開口する矩形箱状に形成されて前記液晶パネル43の背面および外周を囲繞するケース本体45と、該ケース本体45の開口前縁に組付けられ、該液晶パネル43の前面側外周縁に当接する矩形枠状に形成された前カバー体46とから構成され、ケース本体45に前カバー体46を組付けることで内部画成される表示用空間S1に液晶パネル43が収容されるようになっている。
前記ケース44の右側縁部には、図8に示す如く、前記固定部46b,46bの間に臨む部位に基板収容部48が設けられ、該基板収容部48に、液晶パネル43のバックライトに電力を供給すると共に制御するインバータ基板(他の基板)49が収容されている。基板収容部48は、図10に示す如く、前記前カバー体46の右側面から側方に延出する前受部50と、該前受部50および前記ケース本体45に対して着脱自在に配設されて前受部50との間に基板用空間S2を画成する後ケース体51と、該基板用空間S2内に収容状態で設置されてインバータ基板49を係合保持する固定板52とを備える。インバータ基板49は、図9または図14に示す如く、矩形状に形成されて、長手方向が上下方向で短手方向が前後方向に略沿う(板厚方向が前後方向と交差する左右方向に沿う)縦置き姿勢で基板用空間S2に収容される。またインバータ基板49は、前記表示用空間S1とは反対側を向く面を実装面として、該実装面に各種の電子部品が実装される。
前記前受部50は、図11に示す如く、前カバー体46の右側面における前端縁から側方に延出する前壁50aと、該前壁50aの延出端から後方に延出する側壁50bとから構成されて、前壁50aと側壁50bおよび前カバー体46の右側面とで画成される基板用空間S2の前側部分が、前記表示用空間S1と左右方向(前後方向と交差する方向)で重なるようになっている。前受部50には、前記後ケース体51に設けられる後述の位置決め突部55が嵌挿可能な後側に開口する位置決め孔50cが、側壁50bの上下端部および中間位置の複数箇所に設けられている(図12参照)。また側壁50bの内面(基板用空間側)には、上下方向に離間して一対の固定爪50d,50dが設けられ、該固定爪50dに前記固定板52の支持板54(後述)が係脱自在に係止されるようになっている。なお、基板収容部48の外端(表示用空間S1から離間する端)となる側壁50bは、前記固定部46bより側方に突出しないように設定される。
前記固定板52は、図11,図13〜図15に示す如く、矩形板状に形成された本体板53と、該本体板53における一方の長手辺である前端に内角が鈍角となるように形成されて側方に延出する支持板54とから略L字状に形成されている。なお、固定板52は、本体板53における支持板54が延出する側の面(以後、内面と称す)とは反対側の面(以後、外面と称す)が表示用空間S1側を向き、かつ短手方向が前後方向を向く姿勢で基板用空間S2に収容されるようになっている。また固定板52の支持板54に、前記インバータ基板49における前端縁に係脱自在に係合する弾性変形可能な第1の係合部54aが設けられると共に、本体板53における内面の後端部に、インバータ基板49における後端縁に係脱自在に係合する第2の係合部53aが設けられ、インバータ基板49の後端縁を第2の係合部53aに係合したもとで、該インバータ基板49の前端縁を第1の係合部54aに係合することで、インバータ基板49は、本体板53の内面に実装面とは反対側の反実装面を対向した状態で固定板52に係合保持される(図17参照)。
前記後ケース体51は、図13,図17,図18に示す如く、前側に開口する箱状に形成されて、その開口前面の複数箇所に前方に突出する位置決め突部55が突設されている。また、後ケース体51におけるケース本体側に臨む内側壁51aの前端に、ケース本体側に延出する延出部56が上下方向に離間して設けられると共に、後ケース体51における上下の壁の前端に、上下方向に延出する延出部56が夫々設けられる。各延出部56には、固定用通孔56aが形成されている。そして、各位置決め突部55を、前記前受部50の対応する前記位置決め孔50cに後側から嵌挿して位置決めすると共に、各延出部56をケース本体45および前カバー体46の裏面に当接した状態で、各固定用通孔56aに後側から挿通したネジをケース本体45および前カバー体46の対応するネジ孔44aに螺挿することで、後ケース体51が前受部50との間に基板用空間S2を画成した状態で位置決め固定される。
前記ケース本体45(ケース44)の裏面には、該裏面から一段後方へ突出する設置部60が形成され、該設置部60に、液晶パネル43の表示を制御する基板を備える表示制御装置61および表示制御装置61に演出用の制御信号を出力する基板を備える統括制御装置(演出用制御装置)62が左右方向に並べて着脱自在に配設される。なお、統括制御装置62は、前述したように前記可動演出装置29,30,35,36,37や各発光装置等のパチンコ機10に配設される各種電気部品の制御も行なうものである。実施例では、図4および図10に示す如く、前記基板収容部48が設けられる右側縁部から離間する左側縁部側に表示制御装置61が配設され、該表示制御装置61と基板収容部48との間の設置部60に統括制御装置62が配設されている。そして、統括制御装置62の制御信号に基づいて表示制御装置61が制御を実行して液晶パネル43の表示部で図柄変動ゲームが行なわれると共に、各可動演出装置29,30,35,36,37や各種発光装置が駆動または発光制御される。
次に、前述した実施例に係るパチンコ機の作用につき説明する。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、透明板に形成した前後に貫通する貫通孔に配設した枠状の装飾部材の窓口内を、図柄表示装置の表示部を前側に臨ませる可視部としたが、貫通孔を設けることなく透明板自体(可視部)を透かして図柄表示装置の表示部を前側から視認可能とする構成を採用し得る。
(2) 実施例では、遊技盤を透明板と裏ユニットとから構成したが、木製の板部材と裏ユニットとから構成したものであってもよい。
(3) 実施例では、図柄表示装置におけるケースの右側縁部に基板収容部を設けたが、該基板収容部は、ケースの左側縁部または上下何れかの縁部に設ける構成を採用することができる。ケースの上または下の縁部に基板収容部を設ける場合は、インバータ基板は、長手方向が左右方向に沿うと共に、板厚方向が前後方向と交差する上下方向に向く姿勢で配置される。
(4) 実施例では、インバータ基板を斜傾姿勢で基板収容部に収容するようにしたが、インバータ基板を、短手方向が液晶パネルの裏面に対して直交する直角姿勢で基板収容部に収容される構成であってもよく、該インバータ基板の前部が表示用空間と左右または上下方向で重なるようにすれば、その重なった分だけはケースの裏面からのインバータ基板(基板収容部)の突出寸法を小さくでき、図柄表示装置の裏側に必要となる前後寸法の削減に寄与し得る。
(5) 実施例では、固定板を介して基板収容部にインバータ基板を収容保持するよう構成したが、固定板を省略し、後ケース体の内部に直にインバータ基板を係合保持させる構成を採用することができる。
(6) 表示手段としては、液晶パネルに限られるものではなく、ドットマトリックス型の表示手段、有機ELディスプレイやプラズマディスプレイ等、その他公知の各種表示手段を採用し得る。
(7) 基板収容部に収容する基板は、インバータ基板に限られるものではなく、図柄表示装置やその他の装置を制御する他の基板であってもよい。
(8) 実施例では、ケース本体の裏面における左右方向の全長に亘って溝部を形成したが、溝部は、少なくとも基板収容部が設けられる縁部から統括制御装置の設置領域を越える位置までに亘って形成されて、基板収容部に収容したインバータ基板に一端が接続する配線を統括制御装置の一側方において溝部に引き込み得ると共に、統括制御装置の他側方において溝部から配線を引き出して表示制御装置の基板に接続し得るようになっていればよい。
(9) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
17 遊技盤
18a 遊技領域
26a 窓口(可視部)
43 液晶パネル(表示手段)
44 ケース
46b 固定部
48 基板収容部
49 インバータ基板(他の基板)
52 固定板
53a 第2の係合部
54a 第1の係合部
60 設置部
60a 溝部
61 表示制御装置(基板を備える装置)
62 統括制御装置(演出用制御送置,基板を備える装置)
63 配線
S1 表示用空間
Claims (4)
- 遊技球が流下可能な遊技領域が前側に設けられる遊技盤と、該遊技盤の裏側に配設され、各種図柄を可変表示可能な表示手段をケースに内部画成した表示用空間に収容して構成されて、該表示手段の表示部を遊技盤に設けた可視部に後方から臨ませた図柄表示装置とを備えた遊技機において、
前記ケースの縁部に、前記表示用空間に前後方向と交差する方向で一部が重なるように設けられた基板収容部と、
前記ケースの裏面に設けられ、基板を備える装置が設置される設置部とを備え、
前記基板収容部に、矩形状に形成された他の基板を、板厚方向が前後方向と交差すると共に短手方向が前後方向に略沿う縦置き姿勢で、前記表示用空間および前記設置部に設置された装置に前後方向と交差する方向で重なるように収容した
ことを特徴とする遊技機。 - 前記ケースの前記設置部に、前記表示手段の表示を制御する基板を備える表示制御装置が取付けられると共に、該表示制御装置と前記基板収容部との間の設置部に、表示制御装置に演出用の制御信号を出力する基板を備える演出用制御装置が取付けられ、前記ケースの裏面には、少なくとも基板収容部が設けられる縁部から前記演出用制御装置の設置領域を越える位置までに亘って溝部が形成され、前記他の基板と表示制御装置とを電気的に接続する配線が該溝部内を引き回されるよう構成した請求項1記載の遊技機。
- 前記基板収容部の内部に、前後方向に延在する固定板が配設され、該固定板には、前記他の基板における前端縁に係脱自在に係合する第1の係合部および後端縁に係脱自在に係合する第2の係合部が設けられ、各係合部によって固定板に係合保持された他の基板は、短手方向が前記表示手段に対して傾斜する姿勢となるよう構成した請求項1または2記載の遊技機。
- 前記ケースにおける左右何れか一方の縁部には、該ケースを前記遊技盤に着脱自在に固定する一対の固定部が上下方向に離間して設けられ、両固定部の間のケース縁部に前記基板収容部が設けられる請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
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