JP5473368B2 - 遊技機 - Google Patents
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動作により演出を行なう可動演出装置(49)を備える遊技機において、
前記可動演出装置(49)は、
設置部(47a)に移動自在に配設された可動体(53)と、
前記可動体(53)を待機位置および作動位置の間で往復移動する駆動手段(67)と、
前記設置部(47a)に配設され、アース部(28)に電気的に接続するアース部材(91)と、
前記可動体(53)に配設され、前記駆動手段(67)の駆動により該可動体(53)が待機位置に到来した際に前記アース部材(91)に接触する導電部材(90)と、
前記可動体(53)の前側に可動自在に配設される装飾可動部材(71)と、
前記可動体(53)の設置部(47a)前面と対向する裏側に配設され、作動により前記装飾可動部材(71)を可動させる伝達機構(72)と、
前記可動体(53)に配設され、前記伝達機構(72)を作動する装飾用駆動手段(73)と、
前記可動体(53)の裏側に配設され、前記伝達機構(72)の裏側を覆うカバー部材(78)とを備え、
前記駆動手段(67)の駆動により可動体(53)は、前記カバー部材(78)が設置部(47a)前面と対向する姿勢で設置部(47a)に沿って移動するよう構成されることを特徴とする。
また、装飾可動部材により演出効果を向上し得ると共に、該装飾可動部材の動きによって生ずる静電気を確実に除去することができる。
前記可動体(53)および設置部(47a)の一方に磁石(87)が配設されると共に、他方に磁石(87)が磁着可能な磁着部材(89)が配設され、
前記駆動手段(67)の駆動により可動体(53)が待機位置に到来した際に、前記磁石(87)が磁着部材(89)に磁着して該可動体(53)を前記導電部材(90)がアース部材(91)に接触する状態で保持するよう構成されることを要旨とする。
請求項2の発明によれば、待機位置において可動体を磁石および磁着部材の磁着により保持し得るから、アース部材と導電部材との接触状態を維持することができ、確実なアース対策が達成される。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤33(図4参照)を着脱可能に保持された本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組付けられて、該遊技盤33の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置13が着脱し得るよう配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤33を透視保護するガラス板を備えた装飾枠としての前枠14が開閉可能に組付けられると共に、該前枠14の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前記前枠14の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿16が一体的に組付けられており、前枠14の開閉に合わせて上球受け皿16も一体的に開閉するよう構成される。
図3に示すように、前記中枠12は、上縁をなす上枠部材17と、下縁をなし、スピーカや打球発射装置、操作ハンドル21等が設置された下枠部材18と、左側縁をなす左枠部材19と、右側縁をなす右枠部材20とから構成されて、これら上下左右の枠部材17,18,19,20を組付けた際に、全体が前記外枠11の開口に整合する矩形枠状に形成される。そして、前記上下左右の枠部材を組付けた際に前後に開口する開口部分が、前記遊技盤33を設置する遊技盤保持部22として機能する。ここで、前記中枠12は、前記外枠11の左上端部および左下端部に設けられた支軸(図示せず)を介して枢支され、左側端部を中心として中枠12を回転させることで、該外枠11に対して中枠12を開閉し得るようになっている。
前記中枠12の遊技盤保持部22に配設される前記遊技盤33は、図4〜図6に示すように、前面(盤面)にパチンコ球が流下可能な遊技領域34が画成され、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材からなる平板状の透明板(板部材)35と、該透明板35の裏面に組付けられて前記図柄表示装置13が着脱可能に配設されると共に、何れも後述する可動演出装置49、第1装飾可動装置50、第2装飾可動装置51や各種発光装飾装置52が配設される不透明な合成樹脂材で形成された裏ユニット36とから構成され(図7参照)、該裏ユニット36に形成された前後に開口する開口部36aを介して図柄表示装置13の表示面を前面側から視認し得るよう構成されている。裏ユニット36に形成される開口部36aは、図7〜図9に示す如く、該裏ユニット36の上下および左右幅の大部分が開口する大型の開口部であって、実施例では、パチンコ機10のモチーフとなるキャラクター等に合わせて配置される前記可動演出装置49、第1装飾可動装置50、第2装飾可動装置51や各種発光装飾装置52の配置パターンに合わせて複雑な形状に形成されている。なお、実施例の透明板35は、アクリル樹脂により一定の厚み寸法(10mm)の平板状に形成されている。ここで、前記透明板35および裏ユニット36は、外郭形状が略整合する大きさおよび形状に形成されて、該透明板35と裏ユニット36とを組付けた状態で透明板35の裏面を裏ユニット36で全面的に覆うよう構成され、前側から遊技盤33(裏ユニット36)の裏側を視認し得ないようになっている。
図1または図4に示すように、前記透明板35の前面には、円弧状に形成した案内レール37が配設されると共に、該案内レール37の右方位置に、左端縁が右方に凹む円弧状に形成した第1盤面飾り部材38aが配設されている。そして、前記案内レール37および第1盤面飾り部材38aにより前記遊技領域34が略円形状に画成される。また、前記透明板35の盤面には、前記案内レール37の左方(遊技領域34の外側)の上下位置に第2盤面飾り部材38bが夫々が配設されている。前記第1および第2盤面飾り部材38a,38b,38bの夫々は、不透明な合成樹脂材から形成されており、透明板35において該第1および第2盤面飾り部材38a,38b,38bが配設された部分を除いた領域(すなわち遊技領域34)で裏側(裏ユニット36)を視認し得るよう構成されている。すなわち、前記裏ユニット36に配設される可動演出装置49、第1装飾可動装置50、第2装飾可動装置51や各種発光装飾装置52等は、透明板35を介して前側から視認し得るようになっている。なお、前記透明板35の遊技領域34内には、多数の遊技釘(図示せず)が植設されており、該遊技領域34を流下するパチンコ球の接触により流下方向を不規則に変更させ得るよう構成してある。
前記透明板35には、前記裏ユニット36に形成された開口部36aの前側に前後に貫通する貫通口(可視表示部)35a(図4参照)が形成されており、該貫通口35aに対して前後に開口する枠状の枠状装飾体41が配設されている。すなわち、前記裏ユニット36の開口部36aから臨む前記図柄表示装置13の表示面は、前記枠状装飾体41における前後に開口する窓口41aを介して透明板35の前側に露出して、該図柄表示装置13の表示面で展開される図柄変動演出を前側から視認し得るようになっている。また、枠状装飾体41には、上縁部から左右両縁部に亘り、透明板35より前面に突出する円弧状の庇状部41bが設けられており、前記遊技領域34に打ち出されたパチンコ球が枠状装飾体41の窓口41aを横切って流下するのを庇状部41bで規制している。
前記裏ユニット36は、図8〜図10に示すように、前方に開口する矩形箱状に形成された箱状本体45と、該箱状本体45の開口前端部に形成されて当該箱状本体45の開口外側へ延出し、前記透明板35の裏面に当接する固定部46とから構成されており、該固定部46の外郭形状が前記透明板35の外郭形状に略整合する大きさおよび形状に形成されている。具体的には、前記箱状本体45は、前記透明板35に対向する矩形板状に形成された対向面部47と、該対向面部47における上下左右の各縁部から前方に延出する画壁部48a,48b,48c,48dとから前方に開口するよう形成されて、各画壁部48a,48b,48c,48dの前端部から箱状本体45の開口外側へ向けて延出するよう前記固定部46が形成されている。そして、前記固定部46の前面を透明板35の裏面に当接した状態で、図示しないネジを介して透明板35に裏ユニット36を固定することで遊技盤33が構成される。なお、実施例では、前記裏ユニット36は、黒色の合成樹脂材により形成されて、該裏ユニット36の内部から光が外部に漏れ出るのを防止すると共に、該裏ユニット36の裏側を視認し得ないよう構成されている。
前記裏ユニット36における上対向面部(設置部)47aには、右側に偏った位置に、図11に示す如く、斜め上下方向に移動自在な可動体53を備える前記可動演出装置49が配設されている。可動体53は、図12に示す如く、上対向面部47aに配設されて左右方向に離間する一対のガイド部材54,55に案内されて、上方の待機位置と下方の作動位置との間を往復移動可能に構成される(図25,図26参照)。なお、可動演出装置49の可動体53は、上方の待機位置においては下端部側が前記枠状装飾体41の窓口41a側に僅かに露出しており、この状態から作動位置に移動することで窓口41a側に大きく延出して、前記図柄表示装置13の表示面の前側に重なるように臨むよう構成されている。
前記上対向面部47aの左側に配設される左ガイド部材54は、図13または図14に示す如く、上対向面部47aにネジ止め固定される第1左ガイド54aと、前記第2装飾可動装置51の後述する取付盤121にネジ止め固定されて該第1左ガイド54aの前側に臨む第2左ガイド54bとから構成され、両左ガイド54a,54bの間に、右側に開放する左ガイド溝56が上下方向に所定長さで形成される。そして、両左ガイド54a,54bは、右側端縁が上側から下側に向かうにつれて左方に傾斜するよう構成される。また、両左ガイド54a,54bの対向面における右端縁側には、該右端縁に沿って平行に延在する左案内リブ57,57が突設され、前記可動体53に設けられた後述する左支持部65を前後の左案内リブ57,57で挟持した状態で移動可能に支持するよう構成される。なお、第1左ガイド54aの右端縁には、該右端縁に沿って歯部が形成された左ラック58が一体に形成されている。
前記上対向面部47aの右側に配設される右ガイド部材55は、図13または図15に示す如く、上対向面部47aにネジ止め固定される第1右ガイド55aと、該第1右ガイド55aの前側にネジ止め固定される第2右ガイド55bとを備え、両右ガイド55a,55bの間に、左側に開放する右ガイド溝59が上下方向に所定長さで形成される。そして、両右ガイド55a,55bは、左側端縁が上側から下側に向かうにつれて左方に傾斜するよう構成される。すなわち、前記左ガイド部材54の右端縁と、右ガイド部材55の左端縁とは平行な関係で対向するよう構成される。また、両右ガイド55a,55bの対向面における左端縁側には、該左端縁に沿って平行に延在する右案内リブ60,60が突設され、前記可動体53に設けられた後述する右支持部66を前後の右案内リブ60,60で挟持した状態で移動可能に支持するよう構成される。また、第1右ガイド55aにおける第2右ガイド55bとの対向面には、前記右案内リブ60より右側に、該右案内リブ60に沿って延在する凹溝61が形成されている。
前記可動体53は、図16または図17に示す如く、合成樹脂を材料として所要形状に形成された前板53aの外縁に沿って後方に延出する壁板53bを形成した後方に開放する略箱状に形成され、壁板53bの左右両側には、後端縁(上対向面部47aと対向する端縁)から左右側外方に延出する支持部65,66が設けられる。そして、左側に位置する左支持部65を前記左ガイド部材54の左ガイド溝56に臨ませると共に、右側に位置する右支持部66を前記右ガイド部材55の右ガイド溝59に臨ませた状態で、可動体53は、両ガイド部材54,55に沿って平行移動し得るように支持される。また右支持部66の外端縁には、後方に向けて突出する突片66aが外端縁に沿って所定長さで設けられ(図23参照)、該突片66aが右ガイド部材55における第1右ガイド55aに形成した前記凹溝61内に臨んで、該突片66aが凹溝61に沿って移動するようになっている。なお、可動体53は、左右のガイド部材54,55(案内リブ57,57,60,60)に接触する左右の支持部65,66を除く全体にメッキが施されて、当該可動体53に配設されて接触している各種部品と電気的に導通可能に構成されている。
前記可動体53には、前記第1装飾可動装置50が配設されて、可動体53と一体に移動するよう構成される。第1装飾可動装置50は、前記可動体53における前板53aの前面に配設される複数の第1装飾可動部材(装飾可動部材)71と、前板53aの裏側に配設されて第1装飾可動部材71に動力を伝達する伝達機構72と、前板53aの前面に配設されて伝達機構72を作動する第2駆動モータ(装飾用駆動手段)73とを備える。
前記可動体53の前板53aの裏面には、前記伝達機構72と干渉しない位置に複数の固定用ボス77が突設され(図17参照)、これら複数の固定用ボス77を介して伝達機構72の後方にカバー部材78が取付けられている。このカバー部材78は、図17,図27または図28に示す如く、伝達機構72の裏側を略覆う形状に形成されると共に、該カバー部材78の前面には、伝達機構72と干渉しない位置において前方に突出する複数の突起78aが設けられている(図16参照)。これら突起78aは、後述する第1LED基板80の裏面に当接して、該基板80の裏面とカバー部材78の前面との間に伝達機構72を収容する隙間を確保すると共に、カバー部材78が橈むのを規制するべく機能する。前記突起78aは、伝達機構72を構成する各歯車72a,72b,72cに近接するように位置している。また、突起78aは、前記前板53aの各固定用ボス77とカバー部材78との各固定部の間において、該カバー部材78の略周縁位置で各歯車72a,72b,72cを囲むように配置されている。なお、突起78aに関しては、各歯車72a,72b,72cの噛合位置を挟む両側に配置することで、少ない本数でカバー部材78の橈みによる歯車72a,72b,72cとの干渉を防止することができる。
前記可動体53における前板53aの裏側には、該前板53aの裏面と可動体53の移動させる各歯車68,69,70および第1装飾可動装置50の伝達機構72との間に電気部品としての第1発光装置79が配設されている。この第1発光装置79は、図16または図18に示す如く、前板53aの裏面を略覆い得る形状に形成された第1LED基板80の前面に、複数のLED(発光体)80aを適宜のパターンで配設して構成される。また前記前板53aには、各LED80aと対応する位置に貫通孔53cが形成されており、LED80aからの光は、貫通孔53cを介して前方に照射されるよう構成してある。なお、一部の貫通孔53cおよびLED80aは、前板53aの前側に配設される前記第1装飾可動部材71のレンズ部71aや通孔71bおよび第1固定装飾体76の通孔76aに対応する位置に設けられている。また、第1装飾可動部材71の通孔71bに対応する貫通孔53cは、該第1装飾可動部材71が回転する際の通孔71bが移動する軌跡上に位置して、第1装飾可動部材71の回転によって、光が遮ぎられたり遮られない状態に変化するようになっている。
前記第1LED基板80における右上端部にソケット80bが設けられており、該ソケット80bに前記可動体用配線63の一端に設けたプラグ63aが差込み接続されている(図25,図26参照)。この可動体用配線63は、前記右ガイド部材55に形成された案内路62に左側から右側へ挿通された後に、その他端に設けたプラグ63bが、前記上対向面部47aにおける右隅部前面に配設された上部中継基板83に設けられたソケット83aに差込み接続されている。上対向面部47aの前面には、図13または図24に示す如く、右ガイド部材55と上部中継基板83との間に取付ボス84が突設され、該取付ボス84に配線保持体85が、上対向面部47aに沿って自由回動自在に配設されている。配線保持体85には取付孔85aが穿設されており、該取付孔85aを介して前記可動体用配線63が結束具86(図25参照)を介して結束されている。この配線保持体85は、前記可動体53の移動に伴い第1LED基板80に接続されている可動板用配線63を介して作用する負荷によって該可動体用配線63と共に回動し、該配線保持体85と第1LED基板80との間の可動体用配線63が大きく弛むことなく、ある程度定められた位置を移動するよう構成される。
図11,図12または図22に示す如く、前記可動体53における前板53aの前面上端部に、永久磁石(磁石)87が固定部材88を介して配設される。また、前記裏ユニット36の上側の固定部46には、可動体53が待機位置に至った際に、前記永久磁石87と対向する上画壁部48aに臨むようにして金属板等からなる磁着部材89が配設されており、可動体53が下方から待機位置に移動した際には、永久磁石87が磁着部材89に磁着して、可動体53を待機位置に保持し得るよう構成してある。なお、可動体53に金属板等からなる磁着部材を配設すると共に上側の固定部46に永久磁石を配設したり、可動体53および上側の固定部46の両方に永久磁石を配設してもよく、両方を永久磁石とした場合は一方が磁着部材となる。
前記可動体53の上端部には、金属板等からなる導電部材90が、可動体53におけるメッキが施されている面と接触するように配設されており、該導電部材90の上端面は、可動体53における上側の壁板53bの上面と略面一となるように位置している。また、前記裏ユニット36における可動演出装置49の配設位置より左方に配設される前記第2装飾可動装置51の後述する取付盤121の右端部に、板バネ等からなる弾性を有するアース部材91が、固定部91aを介して配設されている。該アース部材91における固定部91aには、図25に示す如く、右方に延出する接触片91bが設けられ、該接触片91bは、可動体53が待機位置に至った際に前記導電部材90と当接する位置に臨んでいる。すなわち、可動体53が下方から待機位置に移動した際に、導電部材90がアース部材91の接触片91bに接触することで、該導電部材90を介して可動体53とアース部材91との電気的な導通を図るよう構成される。なお、アース部材91の接触片91bは、該接触片91bに負荷が加わっていない状態では、図26に示す如く、可動体53の待機位置における導電部材90の上端位置より下方に臨むように折曲形成されており、可動体53が待機位置に到来したときには導電部材90によって接触片91bが弾性変形し、該接触片91bの復帰弾力によって導電部材90との接触が維持されるようになっている。
前記裏ユニット36の上対向面部47aには、図23に示す如く、上画壁部48a側から下方に所定長さで延出する第1検出片92が突設されている。これに対し、前記可動体53の裏面上部には前記第1検出片92を検出可能な第1検出手段93が配設され、該第1検出手段93による第1検出片92の検出信号に基づいて、前記第1駆動モータ67が前記主制御装置32により駆動制御されるよう構成される。実施例では、第1検出手段93が第1検出片92を検出する原位置は、前記可動体53が待機位置に近接し、かつ前記永久磁石87の磁力が磁着部材89に作用しない位置に設定される。そして、原位置より下方から可動体53を上昇するよう駆動している第1駆動モータ67は、第1検出手段93が第1検出片92を検出した時点から予め設定されたステップ数(Nステップ)だけ回転を継続した後に停止することで、可動体53が待機位置に位置決めされるよう設定される。
図21に示す如く、前記第1装飾可動装置50を構成する1つの第1装飾可動部材71の裏側に第2検出片94が突設されている。これに対し、前記可動体53における前板53aの前面には、前記第2検出片94を検出可能な第2検出手段95が配設され、該第2検出手段95による第2検出片94の検出信号に基づいて、前記第2駆動モータ73が前記主制御装置32により駆動制御されるよう構成される。なお、前記第1および第2駆動モータ67,73に接続する配線81および第1および第2検出手段93,95に接続する配線81は、前記可動体53における前板53aに設けられた前記係止フック82に纏めて結束されて、該前板53aの左方に引き回された後に、後述する取付盤121の配線通孔131および裏ユニット36の長孔120を介してユニット裏側に引き出されるよう構成される。
次に、前記遊技盤33に配設される前記図柄表示装置13の構成につき説明する。図29に示すように、実施例に係る図柄表示装置13は、各種図柄を表示可能な液晶パネル96が収容ケース97に収容されたユニット部材であって、該収容ケース97の裏面に、液晶パネル96の表示を制御する表示制御装置98や液晶パネル96のバックライトを制御するインバータ装置(図示せず)が配設される。更に、前記表示制御装置98およびインバータ装置の裏面側には、前記可動演出装置49、第1装飾可動装置50、後述する第2装飾可動装置51等の各種可動により演出を行なう装置および第1発光装置79、各発光装飾装置52、後述する第2発光装置125等の各種発光により演出を行なう装置を制御する統括制御装置(制御装置)99が前後に重なるよう配設されている(図5参照)。そして、統括制御装置99の制御信号に基づいて表示制御装置98が制御を実行して液晶パネル96の表示面で図柄変動ゲームが行なわれると共に、可動演出装置49や各装飾可動装置50,51等が可動すると共に、各発光装置79,125や発光装飾装置52等が発光するようになっている。なお、前記統括制御装置99も前記主制御装置32に配線接続され、該主制御装置32からの制御信号に基づいて制御を実行するよう設定される。
前記裏ユニット36の裏面には、図8に示す如く、前記開口部36aを囲繞する位置に、上壁部102、下壁部103、左側壁部104および右側壁部(移動規制手段)105が後方に突出するように立設されている。そして、これら4つの壁部102,103,104,105によって、前記図柄表示装置13が設置される設置領域Sが略矩形状に画成される。すなわち、上壁部102が設置領域Sの上辺を区画し、下壁部103が設置領域Sの下辺を区画し、左側壁部104が設置領域Sの左辺を区画し、右側壁部105が設置領域Sの右辺を区画して、こられ4つの壁部102,103,104,105によって、設置領域Sに設置された図柄表示装置13の上下および左右方向の移動を規制するよう構成される。なお、設置領域Sに対応する裏ユニット36の裏面について、以後は設置面106と指称する。
前記上壁部102および下壁部103における右端部には、後述するロック部材110が回動自在に配設される台座部108が夫々設けられている。両台座部108,108の構成は基本的には上下対称であるので、上壁部102に設けられる台座部108の構成についてのみ説明し、下壁部103に設けられる台座部108と同一部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図5に示すように、前記台座部108の後端面には、図柄表示装置13の前記受け部101の後面に当接して後方移動を規制する移動規制手段としてのロック部材110,110が配設されている。なお、両台座部108,108に配設されるロック部材110,110の基本的な構成は同一であるので、下側のロック部材110について説明し、上側のロック部材110に関しては、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
前記裏ユニット36における前記上壁部102の上外方に隣接する位置に、図35〜図37等に示す如く、前後方向に貫通する長孔120が該上壁部102に沿って左右方向に延在するよう形成されている。この長孔120は、具体的には上壁部102と前記上画壁部48aとの間に形成されて、前記上対向面部47aにおいて左右幅方向の中央から前記左側壁部104に近接する位置まで延在するように開口している。また長孔120の左端部に位置して上壁部102と上画壁部48aとを連設する側面壁139に、左側外方に開口する出口139aが形成され、該出口139aが後述する収容部材133の引出し口134bと連通するよう構成される。
前記裏ユニット36における上対向面部47aの前側に、図38に示す如く、第2装飾可動装置51が、前記長孔120を覆う位置に配設されている。この第2装飾可動装置51は、図39に示す如く、合成樹脂を材料として横長に形成された前板121aの外縁に沿って後方に延出する壁板121bを形成した後方に開放する横長箱状に形成された取付盤(装飾部材)121に、複数の第2装飾可動部材122、歯車機構123、第3駆動モータ(駆動手段,電気部品)124および第2発光装置125を配設してユニット化され、取付盤121を上対向面部47aに前側から着脱自在に取付けるよう構成される。
前記取付盤121の裏側には、前板121aとの間に前記歯車機構123を収容可能な空間を画成して第2発光装置125が配設される。この第2発光装置125は、前板121aの裏面を略覆い得る形状に形成された第2LED基板(基板)128と、該第2LED基板128の前面に適宜のパターンで配設された複数のLED(発光体)128aとから構成され、第2LED基板128が複数のネジ129を介して裏側から前板121aにネジ止め固定されている。このネジ129は、図40に示す如く、前記長孔120と対応する位置に設けられ、取付盤121を上対向面部47aに取付けた際に、第2LED基板128を固定するネジ129の頭部が上対向面部47aと干渉しないようにしてある。また前記前板121aには、各LED128aと対応する位置に貫通孔130が形成されており、LED128aからの光は、貫通孔130を介して前方に照射されるよう構成してある。なお、一部の貫通孔130およびLED128aは、前板121aの前側に配設される前記第2装飾可動部材122が回転した際に通孔122aが移動する軌跡上に位置して、第2装飾可動部材122の回転によって、光が遮ぎられたり遮られない状態に変化するようになっている。
前記取付盤121には、前記長孔120に対応する位置に、左右方向に離間して後方に開口する複数のネジ孔が形成されており、該ネジ孔に裏側から螺挿されるネジを介して収容部材133が着脱自在に取付けられる。この収容部材133は、図39または図41に示す如く、横長の略矩形状に形成された垂直板133aにおける上下の端縁に沿って水平板133b,133bが後方に延出する縦断面コ字状に形成されて、後方および左右両側方に開口する配線収容部134を画成している。そして、取付盤121を上対向面部47aに取付けた状態で、該収容部材133が前記長孔120内に収容されるよう構成される。また収容部材133は、前記前板121aに形成された配線通孔131の左端縁から前板121aの左端縁に至る長さ寸法に設定されており(図36参照)、配線通孔131から裏側に引き出された各種配線81を、該収容部材133の配線収容部134に収容した状態で前板121aの左端部まで引き回し得るよう構成される。すなわち、収容部材133における右端側(配線通孔131側)の開口が、配線の引込み口134aとして機能し、左端側の開口が、配線の引出し口134bとして機能するようにしてある。そして、収容部材133を長孔120内に収容した状態で、前記引出し口13bが前記左側壁部(一方の側壁部)に近接すると共に、前記側面壁139の出口139aに連通し、該引出し口134bおよび出口139aから外側方に引き出された配線81が左側壁部104の側外方を引き回されるようになっている。
前記裏ユニット36の裏面には、前記側面壁139の外側方(図40では右方)で、前記左側壁部104より更に外側方に臨む位置に上係止部140が形成され、前記引出し口134bおよび出口139aから外側方に引き出された配線81は、該上係止部140に係止された後に下側に引き回されるよう構成される。すなわち、出口139aから外側方に引き出された配線81は、左側壁部104の外側方まで上壁部102の後方に飛び出すことなく案内されるようになっている。また裏ユニット36の裏面には、左側壁部104の側外方に、上下方向に離間して複数の横係止部(係止部)136が設けられており、前記収容部材133の配線収容部134から引き出されて前記上係止部140によって左側壁部104の側外方に案内された後に該左側壁部104に沿って引き回される配線81が、該横係止部136に係止されるようになっている。そして、左側壁部104の下端まで引き回された配線81が、前記下部中継基板119に接続されるよう構成される。
次に、前述した実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
先ず、前記裏ユニット36に対する可動演出装置49および第2装飾可動装置51の取付け時における配線の保護について説明する。前記裏ユニット36の上対向面部47aに、前記左ガイド部材54の第1左ガイド54aおよび右ガイド部材55の第1右ガイド55aを配設し、前記可動演出装置49の可動体53を、左右の支持部65,66が第1左ガイド54aおよび第1右ガイド55aの前側に臨む状態に位置決めする(図12参照)。そして、前記第1および第2駆動モータ67,73と、第1および第2検出手段93,95に接続する配線81を、取付けられる前の前記第2装飾可動装置51の取付盤121に形成されている配線通孔131に前側から裏側へ挿通すると共に、該取付盤121の裏面に配設されている前記収容部材133の右端に形成される引込み口134aから配線収容部134に収容し、該配線収容部134から収容部材133の左端に形成される引出し口134bから左側外方に引き出しておく。また、第2装飾可動装置51に配設されている第3駆動モータ124に接続する配線81についても、前記取付盤121の配線通孔131に前側から裏側へ挿通すると共に、前記収容部材133の引込み口134aから配線収容部134に収容し、該配線収容部134から引出し口134bを介して左側外方に引き出しておく。更に、前記収容部材133に蓋部材135を取付けて該収容部材133の後開口部133cを閉成した状態で固定することで、配線収容部134に収容された配線81が上下および後方に延出しないようにする。
次に、前記遊技盤33(裏ユニット36)に対する図柄表示装置13の固定につき説明する。前記図柄表示装置13を前記裏ユニット36の設置面106に対して斜めの姿勢としたもとで、該図柄表示装置13の左側面に形成した一対の係止突部100,100を裏ユニット36の左側壁部104に形成した対応の差込み口104a,104aに挿入し、この状態で右側面が裏ユニット36に近接するよう図柄表示装置13を回転させる。そして、図柄表示装置13の前面(収容ケース97)を前記裏ユニット36の設置面106に当接させると共に、上下のロック部材110,110を解除位置から係止位置へ回転変位させて、該上下のロック部材110,110を図柄表示装置13の対応する受け部101,101に当接させることで、当該図柄表示装置13が裏ユニット36の設置領域Sに固定保持される(図5参照)。このとき、図柄表示装置13の前面が、前記設置面106に当接すると共に、該図柄表示装置13の後面(受け部101,101)が、前記上下のロック部材110,110に当接することで、当該図柄表示装置13の前後移動が規制される。また、図柄表示装置13の右側面が、前記右側壁部105に当接すると共に、該図柄表示装置13の左側面が、前記左側壁部104に形成した当接案内片107の当接面107aに当接することで、当該図柄表示装置13の左右移動が規制される。更に、前記図柄表示装置13の上面が、前記上壁部102に当接すると共に、該図柄表示装置13の下面が、前記下壁部103に当接することで、当該図柄表示装置13の上下移動が規制される。
前記設置領域Sの設置面106に前面を当接した図柄表示装置13を固定するために解除位置のロック部材110を係止位置に向けて回転変位すると、前記当接面部115に設けられている規制突部115aが前記台座部108の係止凹部113に当接係止されて、該ロック部材110は係止位置に位置決めされる。また、ロック部材110が係止位置に至る直前に、前記当接面部115の角部が前記台座部108に設けた規制片114に当接してこれを弾性変形させつつ回転する際に加わる負荷に対し、該角部が規制片114から離間することで負荷が軽減することで、作業者はロック部材110が係止位置に至ったことを判断できる。すなわち、作業者はロック部材110が係止位置に至ったことを把握でき、ロック部材110を回し過ぎて該ロック部材110や台座部108を破損してしまうのを防止し得る。更に、実施例のロック部材110は、2本のネジを介して台座部108に固定される固定金具111を介して回動自在に保持される構成であるから、係止位置において図柄表示装置13からロック部材110に加わる負荷に対する耐久性が高く、長期に亘って図柄表示装置13を設置領域Sに保持し得る。すなわち、パチンコ機10または遊技盤33の運搬や外枠11に対する中枠12の開閉により振動が発生しても、図柄表示装置13が前後方向に移動するのを極力抑制することができる。
前記裏ユニット36の裏側に設けられる図柄表示装置13の設置領域Sは、図5または図8に示す如く、裏面から後方に立上がる上下の壁部102,103および左右の側壁部104,105により区画されて、各壁部102,103,104,105の外方の裏面とは仕切られている。そして、裏ユニット36の前側における上対向面部47aに配設される前記可動演出装置49および第2装飾可動装置51の各配線81が引き回される上壁部102の上方位置では、前述したように該配線81は前記収容部材133の配線収容部134に収容された状態で左側壁部104の近傍で引き出されて該左側壁部104の側外方に引き回されている(図36参照)。すなわち、可動演出装置49および第2装飾可動装置51に接続して設置領域Sの上方において裏ユニット36の裏側に引き出されている配線81は、前記上壁部102を越えて設置領域Sに延出することはなく、該設置領域Sに図柄表示装置13を取付ける際に、該図柄表示装置13に配線81が引っ掛かったり裏ユニット36との間に該配線81が挟まれることはない。従って、図柄表示装置13の取付け作業性が向上する。なお、前記収容部材133の引出し口134bおよび裏ユニット36の側面壁139の出口139aを介して側外方に引き出された配線81は、前述したように左側壁部104より左側外方に位置する上係止部140に係止された後に、左側壁部104の外側方を下方に引き回される。すなわち、前記出口139aから出た直後の配線81が上壁部102を越えるのも確実に防止することができる。
前記遊技領域34に打出されたパチンコ球は、前記枠状装飾体41の主に左側の遊技領域34を流下し、該パチンコ球が前記球通路部44に通入すると、該パチンコ球は前記ステージ43に通出され、該ステージ43を左右に転動した後に遊技領域34に排出され、このパチンコ球は始動入賞装置39や普通入賞装置141に入賞可能となる。
前記可動体53に配設されている第1装飾可動装置50については、可動体53の前側に配設されている前記第2駆動モータ73を駆動することで、可動体53の裏面に配設されている伝達機構72を介して該可動体53の前側に配設されている複数の第1装飾可動部材71が回転する。第1装飾可動装置50は、可動体53に配設されている第2駆動モータ73の駆動により、該可動体53の動きに関係なく第1装飾可動部材71を回転(可動)して演出することができる。言い替えるなら、可動体53と裏ユニット36との間に連繋機構等を設けることなく、可動体53の動きに関連付けて第1装飾可動部材71を可動することが可能であり、簡単な構成で演出効果を高めることができる。また、第1装飾可動部材71を回転(可動)させる伝達機構72は可動体53の裏側に配設されているから、可動体53が裏ユニット36に対して移動した際に該伝達機構72が前側から視認される状態となることはない。これにより、該伝達機構72を隠す専用の部材を設けたり、伝達機構72が露出しないように可動体53の移動範囲を小さくする等の対策を採る必要はなく、コストを低廉に抑えることができると共に可動体53による演出効果を低減させることもない。
前記可動体53に配設されている第1LED基板80の右上端にソケット80bおよびプラグ63aを介して接続されている可動体用配線63は、前記右ガイド部材55の案内路62に左右方向に挿通された後に、前記上部中継基板83にソケット83aおよびプラグ63bを介して接続されている。また、該可動体用配線63における右ガイド部材55と上部中継基板83との間に臨む部位が、前記配線保持体85に結束具86を介して結束されている。前記待機位置に可動体53が臨む状態において、前記配線保持体85は、可動体用配線63における配線保持体85と第1LED基板80との間に臨む部位に形成されている屈曲部63cの弾力によって引張られて、図25において可動体用配線63の結束部を可動体53から離間する方向に回動付勢されている。
前記可動体53に配設されている各駆動モータ67,73や各検出手段93,95に接続する配線81は、前記収容部材133の配線収容部134に収容されている(図36参照)。この場合に、配線収容部134の内部寸法は、収容される配線81の外形寸法に対して充分に大きく、該配線81は配線収容部134内にスペース的に余裕をもって収容されており、前記可動体53の移動に伴う配線81の移動(変位)を支障なく許容し得る。しかも、収容部材133は後部開口133cが蓋部材135で閉成されているから、配線収容部134内で配線81が移動しても該配線81が外部(前後方向)に延出することはなく、配線81の他の部品に対する絡みや引っ掛かりを防止し得る。すなわち、通常の配線フック等の係止手段であれば、配線の移動を許容するためにスペース的に余裕をもって係止すると、該配線が移動した際に、配線を係止手段に係止させるための挿入部を介して係止手段から外れてしまうおそれがあるが、実施例のように可動体53側に接続されて移動する配線81を収容部材133の配線収容部134に収容することで、前記の問題を招くのを防止し得るものである。
前記第1駆動モータ67の駆動により前記可動体53が作動位置から待機位置に移動した際に、該可動体53に設けた前記永久磁石87が、前記裏ユニット36に設けた磁着部材89に当接して磁着され、当該可動体53が待機位置に保持される(図22,図25参照)。すなわち、永久磁石87および磁着部材89によって可動体53を待機位置に保持し得るから、可動体53を待機位置に保持するために第1駆動モータ67を駆動制御する必要はなく、該第1駆動モータ67を停止した状態で可動体53を確実に待機位置に保持し得る。従って、第1駆動モータ67に掛かる駆動負荷を低減し得ると共に、制御系の負荷も低減し得る。
前記可動体53が作動位置から待機位置に移動した際には、該可動体53に配設されている前記導電部材90が、前記第2装飾可動装置51の取付盤121に配設されているアース部材91の接触片91bに接触する(図25参照)。取付盤121にはメッキが施されると共に電源装置28にアース線を介して接続されているから、アース部材91に導電部材90が接触することで、可動体53に帯電している静電気を電源装置28に逃すことができる。また、アース部材91の接触片91bは、該接触片91bに負荷が加わっていない状態では、図26に示すように可動体53の待機位置における導電部材90の上端位置より下方に臨んでいるから、可動体53が待機位置に到来したときには導電部材90によって接触片91bが弾性変形し、該接触片91bの復帰弾力によって導電部材90との接触が維持される。更に、前記可動体53は、前記永久磁石87と磁着部材89との磁着により待機位置に保持されるようになっているから、可動体53が待機位置に臨む状態ではアース部材91によって確実な静電気の除去が達成される。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1.実施例では、可動演出装置の可動体を斜めに上下動させる構成としたが、該可動体を鉛直に上下動させたり、左右方向に移動させる等、各方向へ移動させる構成を採用し得る。また、可動演出装置の配設位置についても、裏ユニットにおける開口部の左右の対向面部や下の対向面部等、何れの位置であってもよい。
2.実施例では、可動体を移動させる機構としてラックと歯車とを用いたが、リンク機構、その他の機構を採用することができ、可動体に配設した駆動手段により作動させ得る機構であればよい。
3.実施例では、可動体の駆動手段としてモータを用いたが、ソレノイド等のリニアアクチュエータを採用することができる。
4.実施例では、配線を保持する配線保持体を回動可能に配設したが、可動体の移動に伴い配線に作用する負荷に応じて直線的あるいは所定の経路に沿って移動可能に配設されていてもよく、配線を保持した状態で一定の経路を可動し得るものであればよい。
5.実施例では、配線保持体の付勢手段として、弾性を有する配線に形成した屈曲部を利用したが、別途バネやゴム等の弾性部材を用いて配線保持体を電気部品から配線を離間させる方向に付勢する構成を採用し得る。
6.実施例では、配線保持体と電気部品との間の配線を支持する案内部材として、可動体のガイド部材を用いたが、ガイド部材とは別の部材により配線を支持する構成であってもよい。
7.実施例では、裏ユニットにおける上壁部の上外方において配線を収容する配線収容部を、裏ユニットとは別部材の収容部材を用いて形成したが、裏ユニット自体に、後方に開口する配線収容部を凹設し、該配線収容部に連通するように前後に貫通する挿通口を裏ユニットに形成する構成を採用し得る。このように、裏ユニットに配線収容部を一体に形成する構成においても、配線を上下および前後に延出しない状態で上壁部に沿って引き回すことができるから、裏ユニットの裏面に対する図柄表示装置の取付け時、および裏ユニットの前面に対する装飾部材の取付け時の何れの場合においても、配線の挟み込みや引っ掛けを防止することができる。
8.実施例では、上対向面部に配設される取付板にアース部材を配設するよう構成したが、上対向面部に直にアース部材を配設する構成を採用することができる。
9.実施例では、第2装飾可動装置の取付盤を上対向面部の前面に配設することで長孔を覆うよう構成したが、長孔を覆うための装飾部材は、可動する部材を備えていないものであってもよい。例えば、電気部品としての発光装置が配設されて、該発光装置に接続する配線が長孔を介して裏ユニットの裏側に引き出される構成であってもよい。
10.実施例では、図柄表示装置の左側面に設けた係止突部を、裏ユニットの左側壁部に設けた差込み口に挿入して該図柄表示装置を設置領域に位置決めすると共にロック部材で固定するようにしたが、図柄表示装置を裏ユニットに位置めする手段および固定する手段はこれに限定されるものでなく、例えば設置領域を区画する4つの壁部に後方から図柄表示装置を嵌め込むようにして位置決めした状態で、該図柄表示装置の4隅をロック部材等によって裏ユニットの裏面に押付けるようにして固定する構成等、各種の構成を採用することができる。
11.実施例では、貫通口を形成した透明板の裏側に裏ユニットを取付けて構成された遊技盤を用いたが、透明板は貫通口が設けられていないものであってもよい。また遊技盤は、木製の板部材のみを用いたものを使用することができ、該板部材(設置部)に可動体を直接、あるいは枠状の装飾部材を介して移動自在に配設する構成を採用し得る。
12.実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機等の従来公知の各種遊技機を採用し得る。また、図柄表示装置としても液晶パネルを用いたものに限らず、ドラム式やベルト式、その他の形式の図柄表示装置も採用可能である。
47a 上対向面部(設置部)
49 可動演出装置
53 可動体
67 第1駆動モータ(駆動手段)
71 第1装飾可動部材(装飾可動部材)
72 第2駆動モータ(装飾用駆動手段)
73 第2駆動モータ(装飾用駆動手段)
78 カバー部材
87 永久磁石(磁石)
89 磁着部材
90 導電部材
91 アース部材
Claims (2)
- 動作により演出を行なう可動演出装置を備える遊技機において、
前記可動演出装置は、
設置部に移動自在に配設された可動体と、
前記可動体を待機位置および作動位置の間で往復移動する駆動手段と、
前記設置部に配設され、アース部に電気的に接続するアース部材と、
前記可動体に配設され、前記駆動手段の駆動により該可動体が待機位置に到来した際に前記アース部材に接触する導電部材と、
前記可動体の前側に可動自在に配設される装飾可動部材と、
前記可動体の設置部前面と対向する裏側に配設され、作動により前記装飾可動部材を可動させる伝達機構と、
前記可動体に配設され、前記伝達機構を作動する装飾用駆動手段と、
前記可動体の裏側に配設され、前記伝達機構の裏側を覆うカバー部材とを備え、
前記駆動手段の駆動により可動体は、前記カバー部材が設置部前面と対向する姿勢で設置部に沿って移動するよう構成される
ことを特徴とする遊技機。 - 前記可動体は設置部に上下動自在に配設されて、前記駆動手段の駆動により上方の待機位置と下方の作動位置との間を往復移動するよう構成され、
前記可動体および設置部の一方に磁石が配設されると共に、他方に磁石が磁着可能な磁着部材が配設され、
前記駆動手段の駆動により可動体が待機位置に到来した際に、前記磁石が磁着部材に磁着して該可動体を前記導電部材がアース部材に接触する状態で保持するよう構成される請求項1記載の遊技機。
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