JP5473368B2 - 遊技機 - Google Patents

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この発明は、動作により演出を行なう可動演出装置を備える遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、機内にセットされる遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に枠状の装飾部材が配設されて、該装飾部材の窓口から液晶式やドラム式等の図柄表示装置を臨ませ、この図柄表示装置で図柄組み合わせゲームやリーチ演出等の遊技演出を行なうよう構成されている。また前記装飾部材に、所要の動作を行なう可動体を備えた可動演出装置を配設し、該可動体を前記図柄表示装置で行なわれる遊技演出に合わせて動作させることにより、視覚的な演出効果を向上させ、遊技の興趣を高めるようにしたパチンコ機も知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−137461号公報
前記パチンコ機では、移動する可動体に静電気が帯電し、該静電気の放電により制御回路等に悪影響を及ぼすおそれがあるため、アース対策が必要となる。このアース対策としては、遊技機のアース部に電気的に接続するアース部材に、可動体に設けた導電部材を摺動するように設けることが考えられる。しかるに、アース部材と導電部材とを常に接触するよう構成すると、可動体の移動によってアース部材や導電部材が摩耗し、経時的に接触不良を来たして静電気を確実に除去することができなくなり、定期的な交換等のメンテナンスが必要となる。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、長期に亘って確実な静電気除去を図り得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
動作により演出を行なう可動演出装置(49)を備える遊技機において、
前記可動演出装置(49)は、
設置部(47a)に移動自在に配設された可動体(53)と、
前記可動体(53)を待機位置および作動位置の間で往復移動する駆動手段(67)と、
前記設置部(47a)に配設され、アース部(28)に電気的に接続するアース部材(91)と、
前記可動体(53)に配設され、前記駆動手段(67)の駆動により該可動体(53)が待機位置に到来した際に前記アース部材(91)に接触する導電部材(90)と
前記可動体(53)の前側に可動自在に配設される装飾可動部材(71)と、
前記可動体(53)の設置部(47a)前面と対向する裏側に配設され、作動により前記装飾可動部材(71)を可動させる伝達機構(72)と、
前記可動体(53)に配設され、前記伝達機構(72)を作動する装飾用駆動手段(73)と、
前記可動体(53)の裏側に配設され、前記伝達機構(72)の裏側を覆うカバー部材(78)とを備え、
前記駆動手段(67)の駆動により可動体(53)は、前記カバー部材(78)が設置部(47a)前面と対向する姿勢で設置部(47a)に沿って移動するよう構成されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、可動体が待機位置に至った際に導電部材がアース部材に接触するよう構成したから、導電部材やアース部材が摩耗するのを防止し、長期に亘って確実にアース対策を実施し得る。
また、装飾可動部材により演出効果を向上し得ると共に、該装飾可動部材の動きによって生ずる静電気を確実に除去することができる。
請求項2に係る発明では、前記可動体(53)は設置部(47a)に上下動自在に配設されて、前記駆動手段(67)の駆動により上方の待機位置と下方の作動位置との間を往復移動するよう構成され、
前記可動体(53)および設置部(47a)の一方に磁石(87)が配設されると共に、他方に磁石(87)が磁着可能な磁着部材(89)が配設され、
前記駆動手段(67)の駆動により可動体(53)が待機位置に到来した際に、前記磁石(87)が磁着部材(89)に磁着して該可動体(53)を前記導電部材(90)がアース部材(91)に接触する状態で保持するよう構成されることを要旨とする。
請求項2の発明によれば、待機位置において可動体を磁石および磁着部材の磁着により保持し得るから、アース部材と導電部材との接触状態を維持することができ、確実なアース対策が達成される。
本発明に係る遊技機によれば、長期に亘って静電気を確実に除去することができる。
実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係るパチンコ機を示す背面図である。 実施例に係るパチンコ機から前枠および遊技盤を取外した状態で示す正面図である。 実施例に係る遊技盤の正面図である。 実施例に係る遊技盤の背面図である。 実施例に係る遊技盤を、透明板と裏ユニットとを分離した状態で示す概略側面図である。 実施例に係る裏ユニットを、各種装置を配設した状態で前側から見た斜視図である。 実施例に係る裏ユニットを、図柄表示装置を取外した状態で示す背面図である。 実施例に係る裏ユニットを前側から見た斜視図である。 実施例に係る裏ユニットの正面図である。 実施例に係る可動演出装置を示す正面図である。 実施例に係る可動演出装置を、ガイド部材と支持部との関係が分かる状態で示す正面図である。 実施例に係るガイド部材を裏ユニットから分離した状態で示す概略斜視図である。 実施例に係る左ガイド部材と取付盤とを示す分解斜視図である。 実施例に係る右ガイド部材を示す分解斜視図である。 実施例に係る可動演出装置を示す分解斜視図である。 実施例に係る可動演出装置の可動体、第1発光装置およびカバー部材を示す分解斜視図である。 図11のA−A線断面図である。 図11のB−B線断面図である。 実施例に係る第1装飾可動装置を可動体を省略した状態で示す背面図である。 実施例に係る第1装飾可動装置を可動体を省略した状態で示す概略斜視面図である。 図11のC−C線断面図である。 実施例に係る可動演出装置を、裏ユニットを一部破断して後側から見た斜視図である。 実施例に係る可動演出装置を示す要部概略斜視図である。 実施例に係る可動演出装置を、可動体が待機位置に臨む状態で示す正面図である。 実施例に係る可動演出装置を、可動体が作動位置に臨む状態で示す正面図である。 実施例に係る可動演出装置を、可動体が待機位置に臨む状態で示す背面図である。 実施例に係る可動演出装置を、可動体が作動位置に臨む状態で示す背面図である。 実施例に係る図柄表示装置の背面図である。 実施例に係る裏ユニットの要部を示す概略斜視図である。 実施例に係る裏ユニットにおけるロック部材の配設部位を示す要部概略斜視図である。 実施例に係る裏ユニットにおけるロック部材の配設部位を示す要部背面図である。 実施例に係るロック部材を前側から見た概略斜視図である。 実施例に係るロック部材を後側から見た概略斜視図である。 実施例に係る裏ユニットにおける長孔の形成箇所を示す要部正面図である。 実施例に係る裏ユニットにおける長孔の形成箇所を示す要部背面図である。 図35のD−D線断面図である。 図36のE−E線断面図である。 実施例に係る第2装飾可動装置の分解斜視図である。 実施例に係る裏ユニットにおける長孔の形成箇所を、収容部材を外した状態で示す要部背面図である。 実施例に係る収容部材と蓋部材を後側から見た概略斜視図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤33(図4参照)を着脱可能に保持された本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組付けられて、該遊技盤33の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置13が着脱し得るよう配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤33を透視保護するガラス板を備えた装飾枠としての前枠14が開閉可能に組付けられると共に、該前枠14の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前記前枠14の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿16が一体的に組付けられており、前枠14の開閉に合わせて上球受け皿16も一体的に開閉するよう構成される。
(中枠について)
図3に示すように、前記中枠12は、上縁をなす上枠部材17と、下縁をなし、スピーカや打球発射装置、操作ハンドル21等が設置された下枠部材18と、左側縁をなす左枠部材19と、右側縁をなす右枠部材20とから構成されて、これら上下左右の枠部材17,18,19,20を組付けた際に、全体が前記外枠11の開口に整合する矩形枠状に形成される。そして、前記上下左右の枠部材を組付けた際に前後に開口する開口部分が、前記遊技盤33を設置する遊技盤保持部22として機能する。ここで、前記中枠12は、前記外枠11の左上端部および左下端部に設けられた支軸(図示せず)を介して枢支され、左側端部を中心として中枠12を回転させることで、該外枠11に対して中枠12を開閉し得るようになっている。
また、図3に示すように、前記左枠部材19の開口内側(遊技盤保持部22側)には、上下に離間する位置に、前記遊技盤33の左側端部を回転および着脱可能に保持する回転保持具23,23が複数設けられると共に、上下の枠部材における右端部(右枠部材20側)に、固定位置および固定解除位置に回転可能な固定具24,24が夫々設けられており、該固定具24,24により遊技盤33の右側上下端部を中枠12に固定し得るようになっている。すなわち、前記遊技盤33を中枠12に配設するには、該遊技盤33の左側端部を前記回転保持具23,23で保持した状態で、遊技盤33の右側端部を押し込んで遊技盤33の左側端部(回転保持具23,23)を中心に回動させて遊技盤33の全体を遊技盤保持部22に臨ませて、前記固定具24,24を固定位置に回転変位させて遊技盤33の右側上下端部を支持固定する。このように、実施例に係る遊技盤33は、前記中枠12と同様に、左側端部が回転中心となるよう支持される。
図2または図3に示すように、前記上枠部材17の裏側には、設置枠台等に設けられた外部球供給設備から供給されるパチンコ球を貯留する球タンク25が、該上枠部材17の左右幅の略全幅に亘って設けられている。この球タンク25は、前記遊技盤保持部22に配設された遊技盤33の裏側上部に重なるよう形成されており、遊技盤33の上下寸法を最大限大きくし得るようになっている(図6参照)。また、前記下枠部材18の裏側には、前記上下の球受け皿15,16に連通する球供給路および設置枠台に設けた球回収樋に連通する球排出路(何れも図示せず)が夫々形成されたセット部材26が配設されている。なお、前記球タンク25とセット部材26とは、両部材間に架設された球通路ユニット27(図3参照)を介して連通接続されており、該球通路ユニット27に配設された球払出し装置27aの駆動により球タンク25に供給されたパチンコ球を前記上下の球受け皿15,16へ給出するよう構成されている。
前記セット部材26には、図2に示すように、パチンコ機10の電源制御を行なう電源装置(アース部)28、前記球通路ユニット27に配設した球払出し装置27aを駆動制御する払出し制御装置29、前記打球発射装置を駆動制御する発射制御装置30、外部端末に接続されるインターフェース基板31等が配設されている。なお、これらの各装置28,29,30,31は、前記遊技盤33の裏側に配設される主制御装置32に配線接続され、該主制御装置32からの制御信号に基づいて所定の制御を実行するようになっている。
(遊技盤について)
前記中枠12の遊技盤保持部22に配設される前記遊技盤33は、図4〜図6に示すように、前面(盤面)にパチンコ球が流下可能な遊技領域34が画成され、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材からなる平板状の透明板(板部材)35と、該透明板35の裏面に組付けられて前記図柄表示装置13が着脱可能に配設されると共に、何れも後述する可動演出装置49、第1装飾可動装置50、第2装飾可動装置51や各種発光装飾装置52が配設される不透明な合成樹脂材で形成された裏ユニット36とから構成され(図7参照)、該裏ユニット36に形成された前後に開口する開口部36aを介して図柄表示装置13の表示面を前面側から視認し得るよう構成されている。裏ユニット36に形成される開口部36aは、図7〜図9に示す如く、該裏ユニット36の上下および左右幅の大部分が開口する大型の開口部であって、実施例では、パチンコ機10のモチーフとなるキャラクター等に合わせて配置される前記可動演出装置49、第1装飾可動装置50、第2装飾可動装置51や各種発光装飾装置52の配置パターンに合わせて複雑な形状に形成されている。なお、実施例の透明板35は、アクリル樹脂により一定の厚み寸法(10mm)の平板状に形成されている。ここで、前記透明板35および裏ユニット36は、外郭形状が略整合する大きさおよび形状に形成されて、該透明板35と裏ユニット36とを組付けた状態で透明板35の裏面を裏ユニット36で全面的に覆うよう構成され、前側から遊技盤33(裏ユニット36)の裏側を視認し得ないようになっている。
(透明板について)
図1または図4に示すように、前記透明板35の前面には、円弧状に形成した案内レール37が配設されると共に、該案内レール37の右方位置に、左端縁が右方に凹む円弧状に形成した第1盤面飾り部材38aが配設されている。そして、前記案内レール37および第1盤面飾り部材38aにより前記遊技領域34が略円形状に画成される。また、前記透明板35の盤面には、前記案内レール37の左方(遊技領域34の外側)の上下位置に第2盤面飾り部材38bが夫々が配設されている。前記第1および第2盤面飾り部材38a,38b,38bの夫々は、不透明な合成樹脂材から形成されており、透明板35において該第1および第2盤面飾り部材38a,38b,38bが配設された部分を除いた領域(すなわち遊技領域34)で裏側(裏ユニット36)を視認し得るよう構成されている。すなわち、前記裏ユニット36に配設される可動演出装置49、第1装飾可動装置50、第2装飾可動装置51や各種発光装飾装置52等は、透明板35を介して前側から視認し得るようになっている。なお、前記透明板35の遊技領域34内には、多数の遊技釘(図示せず)が植設されており、該遊技領域34を流下するパチンコ球の接触により流下方向を不規則に変更させ得るよう構成してある。
前記透明板35の下方位置には、前記遊技領域34を流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置39や特別入賞装置40が配設されており、始動入賞装置39の始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として、所定数のパチンコ球が賞球として前記上下の球受け皿15,16に払い出されると共に前記図柄表示装置13の表示面において図柄変動演出が開始され、該図柄変動演出の結果、図柄表示装置13の表示面に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃い等)で図柄が停止表示されることで所謂「大当り」が発生し、これにより特別入賞装置40へのパチンコ球の入賞が許容されて多数の賞球を獲得し得るようになっている。なお、透明板35には、特別入賞装置40の左右両側には普通入賞装置141が夫々が配設されている。
(枠状装飾体について)
前記透明板35には、前記裏ユニット36に形成された開口部36aの前側に前後に貫通する貫通口(可視表示部)35a(図4参照)が形成されており、該貫通口35aに対して前後に開口する枠状の枠状装飾体41が配設されている。すなわち、前記裏ユニット36の開口部36aから臨む前記図柄表示装置13の表示面は、前記枠状装飾体41における前後に開口する窓口41aを介して透明板35の前側に露出して、該図柄表示装置13の表示面で展開される図柄変動演出を前側から視認し得るようになっている。また、枠状装飾体41には、上縁部から左右両縁部に亘り、透明板35より前面に突出する円弧状の庇状部41bが設けられており、前記遊技領域34に打ち出されたパチンコ球が枠状装飾体41の窓口41aを横切って流下するのを庇状部41bで規制している。
前記枠状装飾体41には、図4に示す如く、窓口41aの上側に、遊技状態に合わせて発光演出を行なう前側発光演出装置42が取付けられている。また枠状装飾体41には、窓口41aの下側に、ステージ43が配設されると共に、窓口41aの左側に、遊技領域34を流下するパチンコ球をステージ43に案内する球通路部44が設けてある。枠状装飾体41、ステージ43および球通路部44は、無色あるいは有色で裏側を透視可能な透明あるいは半透明な樹脂材料で形成されて、前記裏ユニット36に配設される前記可動演出装置49、第1装飾可動装置50、第2装飾可動装置51や各種発光装飾装置52等を透視可能に構成される。
(裏ユニットの全体および前側の構成について)
前記裏ユニット36は、図8〜図10に示すように、前方に開口する矩形箱状に形成された箱状本体45と、該箱状本体45の開口前端部に形成されて当該箱状本体45の開口外側へ延出し、前記透明板35の裏面に当接する固定部46とから構成されており、該固定部46の外郭形状が前記透明板35の外郭形状に略整合する大きさおよび形状に形成されている。具体的には、前記箱状本体45は、前記透明板35に対向する矩形板状に形成された対向面部47と、該対向面部47における上下左右の各縁部から前方に延出する画壁部48a,48b,48c,48dとから前方に開口するよう形成されて、各画壁部48a,48b,48c,48dの前端部から箱状本体45の開口外側へ向けて延出するよう前記固定部46が形成されている。そして、前記固定部46の前面を透明板35の裏面に当接した状態で、図示しないネジを介して透明板35に裏ユニット36を固定することで遊技盤33が構成される。なお、実施例では、前記裏ユニット36は、黒色の合成樹脂材により形成されて、該裏ユニット36の内部から光が外部に漏れ出るのを防止すると共に、該裏ユニット36の裏側を視認し得ないよう構成されている。
前記対向面部47に前記開口部36aが形成されており、以下の説明において、対向面部47における開口部36aに対する上下左右に位置する部分について、上対向面部(設置部)47a、下対向面部47b、左対向面部47c、右対向面部47dと夫々指称し、該上下左右の対向面部47a,47b,47c,47dに対応する画壁部を、上画壁部48a、下画壁部48b、左画壁部48c、右画壁部48dと夫々指称するものとする。ここで、前記遊技盤33を遊技盤保持部22に設置した状態で、前記中枠12に設けられた前記球タンク25の下方に前記箱状本体45が位置すると共に、該球タンク25の前側に前記上側の固定部46が位置するよう構成されて(図6参照)、遊技盤33の上下の高さ寸法を大きくしている。
前記透明板35の裏側に裏ユニット36を取付けた遊技盤33では、該裏ユニット36の対向面部47と透明板35との間に所要の空間が画成され、前記対向面部47に設けられる前記可動演出装置49、第2装飾可動装置51および各発光装飾装置52等が該空間に臨むよう構成される。実施例では、図7に示す如く、上対向面部47aの右側に可動演出装置49が配設されると共に左側に第2装飾可動装置51が配設されて、左右の対向面部47c,47dに複数の発光装飾装置52が配設されている。すなわち、裏ユニット36の開口部36aおよび透明板35の貫通口35aを囲繞するように、前記可動演出装置49、第2装飾可動装置51および複数の発光装飾装置52が配設してある。
(可動演出装置について)
前記裏ユニット36における上対向面部(設置部)47aには、右側に偏った位置に、図11に示す如く、斜め上下方向に移動自在な可動体53を備える前記可動演出装置49が配設されている。可動体53は、図12に示す如く、上対向面部47aに配設されて左右方向に離間する一対のガイド部材54,55に案内されて、上方の待機位置と下方の作動位置との間を往復移動可能に構成される(図25,図26参照)。なお、可動演出装置49の可動体53は、上方の待機位置においては下端部側が前記枠状装飾体41の窓口41a側に僅かに露出しており、この状態から作動位置に移動することで窓口41a側に大きく延出して、前記図柄表示装置13の表示面の前側に重なるように臨むよう構成されている。
(左ガイド部材について)
前記上対向面部47aの左側に配設される左ガイド部材54は、図13または図14に示す如く、上対向面部47aにネジ止め固定される第1左ガイド54aと、前記第2装飾可動装置51の後述する取付盤121にネジ止め固定されて該第1左ガイド54aの前側に臨む第2左ガイド54bとから構成され、両左ガイド54a,54bの間に、右側に開放する左ガイド溝56が上下方向に所定長さで形成される。そして、両左ガイド54a,54bは、右側端縁が上側から下側に向かうにつれて左方に傾斜するよう構成される。また、両左ガイド54a,54bの対向面における右端縁側には、該右端縁に沿って平行に延在する左案内リブ57,57が突設され、前記可動体53に設けられた後述する左支持部65を前後の左案内リブ57,57で挟持した状態で移動可能に支持するよう構成される。なお、第1左ガイド54aの右端縁には、該右端縁に沿って歯部が形成された左ラック58が一体に形成されている。
(右ガイド部材について)
前記上対向面部47aの右側に配設される右ガイド部材55は、図13または図15に示す如く、上対向面部47aにネジ止め固定される第1右ガイド55aと、該第1右ガイド55aの前側にネジ止め固定される第2右ガイド55bとを備え、両右ガイド55a,55bの間に、左側に開放する右ガイド溝59が上下方向に所定長さで形成される。そして、両右ガイド55a,55bは、左側端縁が上側から下側に向かうにつれて左方に傾斜するよう構成される。すなわち、前記左ガイド部材54の右端縁と、右ガイド部材55の左端縁とは平行な関係で対向するよう構成される。また、両右ガイド55a,55bの対向面における左端縁側には、該左端縁に沿って平行に延在する右案内リブ60,60が突設され、前記可動体53に設けられた後述する右支持部66を前後の右案内リブ60,60で挟持した状態で移動可能に支持するよう構成される。また、第1右ガイド55aにおける第2右ガイド55bとの対向面には、前記右案内リブ60より右側に、該右案内リブ60に沿って延在する凹溝61が形成されている。
前記右ガイド部材55は、図13または図15に示す如く、第2右ガイド55bの前側に配設される第3右ガイド55cを備え、第2右ガイド55bと第3右ガイド55cとの間には、左右方向に開放する案内路62が画成されている(図19,図24参照)。そして、案内路62には、前記可動体53に配設された後述する第1発光装置(電気部品)79および上部中継基板83に接続される可動体用配線63が挿通されて、第2右ガイド55bおよび第3右ガイド55cにより可動体用配線63を案内するよう構成されている。すなわち、右ガイド部材55が、配線の案内部材を兼用するようになっている。なお、案内路62の前後間隔は、挿通される可動体用配線63の前後方向への移動は規制する寸法に設定される。
前記上対向面部47aには、左右のガイド部材54,55の間に、右ラック64が、左端縁に沿って形成した歯部を前記左ラック58(第1左ガイド54a)の歯部と対向する姿勢で配設されている。この右ラック64の歯部についても、左ラック58の歯部と同様に、上側から下側に向かうにつれて左方に変位するよう傾斜する線に沿って延在している。
(可動体について)
前記可動体53は、図16または図17に示す如く、合成樹脂を材料として所要形状に形成された前板53aの外縁に沿って後方に延出する壁板53bを形成した後方に開放する略箱状に形成され、壁板53bの左右両側には、後端縁(上対向面部47aと対向する端縁)から左右側外方に延出する支持部65,66が設けられる。そして、左側に位置する左支持部65を前記左ガイド部材54の左ガイド溝56に臨ませると共に、右側に位置する右支持部66を前記右ガイド部材55の右ガイド溝59に臨ませた状態で、可動体53は、両ガイド部材54,55に沿って平行移動し得るように支持される。また右支持部66の外端縁には、後方に向けて突出する突片66aが外端縁に沿って所定長さで設けられ(図23参照)、該突片66aが右ガイド部材55における第1右ガイド55aに形成した前記凹溝61内に臨んで、該突片66aが凹溝61に沿って移動するようになっている。なお、可動体53は、左右のガイド部材54,55(案内リブ57,57,60,60)に接触する左右の支持部65,66を除く全体にメッキが施されて、当該可動体53に配設されて接触している各種部品と電気的に導通可能に構成されている。
前記可動体53における前記前板53aの前面には、図11,図12に示す如く、左右方向の略中央上部に、駆動手段としての第1駆動モータ67が、出力軸を後側に突出する後向きの姿勢で配設されている。第1駆動モータ67の前板後方に延出する出力軸に、図27に示す如く、右作動歯車68が配設してある。また前板53aの裏側には、右作動歯車68の左方に離間して左作動歯車69が回転自在に配設されており、左右の作動歯車68,69は、前板53a裏側に回転自在に配設された大小2つの従動歯車70,70を介して噛合し、右作動歯車68を正逆回転した際には左作動歯車69が逆方向に回転するよう構成される。そして、可動体53が、前記左右の支持部65,66が対応する左右のガイド部材54,55で支持された状態で、左作動歯車69が前記左ラック58に右側から噛合すると共に、右作動歯車68が前記右ラック64に左側から噛合するようになっている。これにより、第1駆動モータ67を駆動すると、左作動歯車69と右作動歯車68とが逆方向に回転し、該左右の作動歯車68,69と左右のラック58,64との噛合作用下に、可動体53が斜め上下方向に往復移動するよう構成される(図25,図26,図27,図28参照)。すなわち、可動体53は、自身に搭載されている第1駆動モータ67の駆動によって、該第1駆動モータ67と一体に移動するよう構成されている。
(第1装飾可動装置について)
前記可動体53には、前記第1装飾可動装置50が配設されて、可動体53と一体に移動するよう構成される。第1装飾可動装置50は、前記可動体53における前板53aの前面に配設される複数の第1装飾可動部材(装飾可動部材)71と、前板53aの裏側に配設されて第1装飾可動部材71に動力を伝達する伝達機構72と、前板53aの前面に配設されて伝達機構72を作動する第2駆動モータ(装飾用駆動手段)73とを備える。
前記複数の第1装飾可動部材71の夫々は、基本構成は同じで大きさのみが異なっている。すなわち、第1装飾可動部材71は、図16,図20または図21に示す如く、歯車を模した形状に形成され、中央に透明なレンズ部71aが形成されると共に、該レンズ部71aの外側には、前後に貫通する通孔71bが周方向に離間して複数形成されている。なお、第1装飾可動部材71のレンズ部71aを除く部分にはメッキが施してある。またレンズ部71aの裏面には、所要の図柄が施された光透過性を有するシール74が貼着されると共に、第1装飾可動部材71の中央には後方に延出する支持軸71cが突設される。
前記可動体53の前板53aには、図16に示す如く、前記第1駆動モータ67の配設位置より下側に、前方へ突出する軸受ボス75が、前記第1装飾可動部材71の数と同数だけ設けられており、各軸受ボス75に形成した通孔に第1装飾可動部材71の支持軸71cを前側から挿通することで、第1装飾可動部材71は回動自在に支持される。なお、複数の軸受ボス75の内の一部は前方への突出寸法が異なっており、複数の軸受ボス75に回動自在に支持される複数の第1装飾可動部材71が前後方向に離間して位置し、立体感が得られるようになっている。また前板53aの前側には、第1装飾可動部材71と同様に歯車を模した形状に形成された可動しない第1固定装飾体76が複数配設されている。なお、第1固定装飾体76にも前後に貫通する複数の通孔76aが形成される。
前記可動体53の前板53aの裏側に配設される伝達機構72は、図20または図21に示す如く、各第1装飾可動部材71の支持軸71cにおける前板後方に延出する端部に配設される伝達歯車72aと、これら複数の伝達歯車72aに相互に噛合するよう前板53a裏側に回動自在に配設した複数の従動歯車72bと、前記第2駆動モータ73の出力軸に配設される駆動歯車72cとから構成される。これら複数の歯車72a,72b,72cは、前板53aにおける下端縁に略沿って配置されている。
前記可動体53の前板53aの前面には、前記第2駆動モータ73が、出力軸を前板後方に延出する後向き姿勢で配設され、該出力軸に前記駆動歯車72cが配設されている。すなわち、第2駆動モータ73を駆動することで、複数の歯車72a,72b,72cが回転し、これに伴って前記複数の第1装飾可動部材71が回転するよう構成される。
(カバー部材について)
前記可動体53の前板53aの裏面には、前記伝達機構72と干渉しない位置に複数の固定用ボス77が突設され(図17参照)、これら複数の固定用ボス77を介して伝達機構72の後方にカバー部材78が取付けられている。このカバー部材78は、図17,図27または図28に示す如く、伝達機構72の裏側を略覆う形状に形成されると共に、該カバー部材78の前面には、伝達機構72と干渉しない位置において前方に突出する複数の突起78aが設けられている(図16参照)。これら突起78aは、後述する第1LED基板80の裏面に当接して、該基板80の裏面とカバー部材78の前面との間に伝達機構72を収容する隙間を確保すると共に、カバー部材78が橈むのを規制するべく機能する。前記突起78aは、伝達機構72を構成する各歯車72a,72b,72cに近接するように位置している。また、突起78aは、前記前板53aの各固定用ボス77とカバー部材78との各固定部の間において、該カバー部材78の略周縁位置で各歯車72a,72b,72cを囲むように配置されている。なお、突起78aに関しては、各歯車72a,72b,72cの噛合位置を挟む両側に配置することで、少ない本数でカバー部材78の橈みによる歯車72a,72b,72cとの干渉を防止することができる。
前記カバー部材78の裏面には、図17,図27または図28に示す如く、前記可動体53の移動方向に沿って延在する複数のリブ78bが、左右方向(移動方向と交差する方向)に離間して平行に設けられている。これらリブ78bは、可動体53の移動に際して、カバー部材78の裏面全体が前記上対向面部47aに接触するのを規制し、可動体53の円滑な移動を行なわせるべく機能する。
ここで、前記可動体53が下方の作動位置まで移動した状態で、前記カバー部材78の略全体が裏ユニット36の上対向面部47aの裏側から離間して開口部36aに臨むよう構成されている。そして、可動体53の作動位置において、上対向面部47aの下端縁(開口部36aの上端縁を形成する縁)から下方に臨むカバー部材78に配設されている前記リブ78bにおける延在方向の上端部は、カバー部材78の裏面(可動体53の裏面)に向けて傾斜している(図18参照)。すなわち、可動体53が作動位置から待機位置に向けて上方に移動する際に、リブ78bの上端部が上対向面部47aの下端縁に引掛かって移動を妨げるのを防止するようになっている。なお、可動体53の作動位置において上対向面部47aの裏側に上端部が臨むリブ78bの上端部には傾斜は形成されていないが、全てのリブ78bの延出端部に傾斜を形成してもよい。
(第1発光装置について)
前記可動体53における前板53aの裏側には、該前板53aの裏面と可動体53の移動させる各歯車68,69,70および第1装飾可動装置50の伝達機構72との間に電気部品としての第1発光装置79が配設されている。この第1発光装置79は、図16または図18に示す如く、前板53aの裏面を略覆い得る形状に形成された第1LED基板80の前面に、複数のLED(発光体)80aを適宜のパターンで配設して構成される。また前記前板53aには、各LED80aと対応する位置に貫通孔53cが形成されており、LED80aからの光は、貫通孔53cを介して前方に照射されるよう構成してある。なお、一部の貫通孔53cおよびLED80aは、前板53aの前側に配設される前記第1装飾可動部材71のレンズ部71aや通孔71bおよび第1固定装飾体76の通孔76aに対応する位置に設けられている。また、第1装飾可動部材71の通孔71bに対応する貫通孔53cは、該第1装飾可動部材71が回転する際の通孔71bが移動する軌跡上に位置して、第1装飾可動部材71の回転によって、光が遮ぎられたり遮られない状態に変化するようになっている。
前記前板53aの前面には、前記第1および第2駆動モータ67,73に接続する配線81および後述する第1検出手段93および第2検出手段95に接続する配線81を結束するための複数の係止フック82が設けられており、該係止フック82に近接して前記LED80aに対応する貫通孔53cが形成されている(図18参照)。また、係止フック82には可動体53と同様にメッキが施されており、LED80aから貫通孔53cを介して前方に照射される光が係止フック82で反射することで、該係止フック82に結束されている配線81が目立つのを抑制し得るようにしてある。
(配線保持体について)
前記第1LED基板80における右上端部にソケット80bが設けられており、該ソケット80bに前記可動体用配線63の一端に設けたプラグ63aが差込み接続されている(図25,図26参照)。この可動体用配線63は、前記右ガイド部材55に形成された案内路62に左側から右側へ挿通された後に、その他端に設けたプラグ63bが、前記上対向面部47aにおける右隅部前面に配設された上部中継基板83に設けられたソケット83aに差込み接続されている。上対向面部47aの前面には、図13または図24に示す如く、右ガイド部材55と上部中継基板83との間に取付ボス84が突設され、該取付ボス84に配線保持体85が、上対向面部47aに沿って自由回動自在に配設されている。配線保持体85には取付孔85aが穿設されており、該取付孔85aを介して前記可動体用配線63が結束具86(図25参照)を介して結束されている。この配線保持体85は、前記可動体53の移動に伴い第1LED基板80に接続されている可動板用配線63を介して作用する負荷によって該可動体用配線63と共に回動し、該配線保持体85と第1LED基板80との間の可動体用配線63が大きく弛むことなく、ある程度定められた位置を移動するよう構成される。
また、前記可動体用配線63における前記配線保持体85と上部中継基板83との間に臨む部位(配線保持体85を挟んで可動体53の配設側とは反対側の部位)は所要長さで屈曲され、該屈曲部(付勢手段)63cの弾力によって配線保持体85を上部中継基板83側に引張るように作用するようにしてある。すなわち、屈曲部63cの弾力によって、可動体用配線63における配線保持体85と第1LED基板80との間に臨む部位には、第1LED基板80から離間する方向に引張られる力が作用し、常に弛むことなく張った状態を維持し得るよう構成される。具体的には、図25に示す如く、前記可動体53が待機位置に臨む状態で、前記配線保持体85は、屈曲部63cの弾力によって可動体用配線63との結束部が上部中継基板側に回動付勢されており、これにより配線保持体85の左側(第1LED基板80側)に臨む可動体用配線63には右方へ引張る力が作用する。そして、可動体53が配線保持体85に対して左斜め下方へ離間するように移動するのに伴い、図26に示す如く、配線保持体85の左側に可動体用配線63が左下方へ引張られることで配線保持体85の可動体用配線63との結束部が可動体53側に回動する。そして、可動体53が作動位置から待機位置に戻る際には、配線保持体85が屈曲部63cの弾力によって可動体用配線63との結束部が上部中継基板83側に回動付勢されることで、配線保持体85の左側の可動体用配線63を引張り、該可動体用配線63が大きく弛むのを防止し得るよう構成される。なお、前記上部中継基板83は、実施例では前記右対向面部47dに配設される発光装飾装置52の発光基板52a(図24参照)に一体に形成してある。
(磁石について)
図11,図12または図22に示す如く、前記可動体53における前板53aの前面上端部に、永久磁石(磁石)87が固定部材88を介して配設される。また、前記裏ユニット36の上側の固定部46には、可動体53が待機位置に至った際に、前記永久磁石87と対向する上画壁部48aに臨むようにして金属板等からなる磁着部材89が配設されており、可動体53が下方から待機位置に移動した際には、永久磁石87が磁着部材89に磁着して、可動体53を待機位置に保持し得るよう構成してある。なお、可動体53に金属板等からなる磁着部材を配設すると共に上側の固定部46に永久磁石を配設したり、可動体53および上側の固定部46の両方に永久磁石を配設してもよく、両方を永久磁石とした場合は一方が磁着部材となる。
(導電部材について)
前記可動体53の上端部には、金属板等からなる導電部材90が、可動体53におけるメッキが施されている面と接触するように配設されており、該導電部材90の上端面は、可動体53における上側の壁板53bの上面と略面一となるように位置している。また、前記裏ユニット36における可動演出装置49の配設位置より左方に配設される前記第2装飾可動装置51の後述する取付盤121の右端部に、板バネ等からなる弾性を有するアース部材91が、固定部91aを介して配設されている。該アース部材91における固定部91aには、図25に示す如く、右方に延出する接触片91bが設けられ、該接触片91bは、可動体53が待機位置に至った際に前記導電部材90と当接する位置に臨んでいる。すなわち、可動体53が下方から待機位置に移動した際に、導電部材90がアース部材91の接触片91bに接触することで、該導電部材90を介して可動体53とアース部材91との電気的な導通を図るよう構成される。なお、アース部材91の接触片91bは、該接触片91bに負荷が加わっていない状態では、図26に示す如く、可動体53の待機位置における導電部材90の上端位置より下方に臨むように折曲形成されており、可動体53が待機位置に到来したときには導電部材90によって接触片91bが弾性変形し、該接触片91bの復帰弾力によって導電部材90との接触が維持されるようになっている。
また、前記永久磁石87が磁着部材89に磁着することで前記可動体53を保持する位置において、前記アース部材91の接触片91bに可動体53の導電部材90が接触するよう設定されており、該磁石87および磁着部材89により、アース部材91と導電部材90との接触状態も維持されるようになっている。なお、アース部材91は、メッキが施された前記取付盤121に接続する図示しないアース線を介してパチンコ機10の前記電源装置(アース部)28に電気的に接続されている。
(第1検出手段について)
前記裏ユニット36の上対向面部47aには、図23に示す如く、上画壁部48a側から下方に所定長さで延出する第1検出片92が突設されている。これに対し、前記可動体53の裏面上部には前記第1検出片92を検出可能な第1検出手段93が配設され、該第1検出手段93による第1検出片92の検出信号に基づいて、前記第1駆動モータ67が前記主制御装置32により駆動制御されるよう構成される。実施例では、第1検出手段93が第1検出片92を検出する原位置は、前記可動体53が待機位置に近接し、かつ前記永久磁石87の磁力が磁着部材89に作用しない位置に設定される。そして、原位置より下方から可動体53を上昇するよう駆動している第1駆動モータ67は、第1検出手段93が第1検出片92を検出した時点から予め設定されたステップ数(Nステップ)だけ回転を継続した後に停止することで、可動体53が待機位置に位置決めされるよう設定される。
なお、実施例の第1検出手段93は、可動体53が前記原位置から待機位置まで移動する間は第1検出片92を検出する状態を維持するよう構成されている。また実施例の可動演出装置49では、可動体53を上下方向に所定幅で移動する振動演出が行なわれるよう設定されており、該振動演出を行なう場合は、前記待機位置の可動体53を下降するよう第1駆動モータ67が駆動され、前記第1検出手段93が第1検出片92を検出しなくなった時点から更に予め設定されたステップ数(N1ステップ)だけ回転した位置を基点として、予め設定されたステップ数(N2ステップ)で下降および上昇を繰り返すように第1駆動モータ67が駆動制御される。そして、前記基点は、永久磁石87の磁力が磁着部材89に作用しない位置に設定される。すなわち、振動演出に際しては、前記永久磁石87の磁力が磁着部材89に作用しない位置において可動体53が上下動するよう構成されている。前記第1検出手段93としては、受光素子および発光素子を備えた光学式センサが採用されるが、前記第1検出片92を検出可能なその他の形式の各種センサを用いることができる。
(第2検出手段について)
図21に示す如く、前記第1装飾可動装置50を構成する1つの第1装飾可動部材71の裏側に第2検出片94が突設されている。これに対し、前記可動体53における前板53aの前面には、前記第2検出片94を検出可能な第2検出手段95が配設され、該第2検出手段95による第2検出片94の検出信号に基づいて、前記第2駆動モータ73が前記主制御装置32により駆動制御されるよう構成される。なお、前記第1および第2駆動モータ67,73に接続する配線81および第1および第2検出手段93,95に接続する配線81は、前記可動体53における前板53aに設けられた前記係止フック82に纏めて結束されて、該前板53aの左方に引き回された後に、後述する取付盤121の配線通孔131および裏ユニット36の長孔120を介してユニット裏側に引き出されるよう構成される。
(図柄表示装置について)
次に、前記遊技盤33に配設される前記図柄表示装置13の構成につき説明する。図29に示すように、実施例に係る図柄表示装置13は、各種図柄を表示可能な液晶パネル96が収容ケース97に収容されたユニット部材であって、該収容ケース97の裏面に、液晶パネル96の表示を制御する表示制御装置98や液晶パネル96のバックライトを制御するインバータ装置(図示せず)が配設される。更に、前記表示制御装置98およびインバータ装置の裏面側には、前記可動演出装置49、第1装飾可動装置50、後述する第2装飾可動装置51等の各種可動により演出を行なう装置および第1発光装置79、各発光装飾装置52、後述する第2発光装置125等の各種発光により演出を行なう装置を制御する統括制御装置(制御装置)99が前後に重なるよう配設されている(図5参照)。そして、統括制御装置99の制御信号に基づいて表示制御装置98が制御を実行して液晶パネル96の表示面で図柄変動ゲームが行なわれると共に、可動演出装置49や各装飾可動装置50,51等が可動すると共に、各発光装置79,125や発光装飾装置52等が発光するようになっている。なお、前記統括制御装置99も前記主制御装置32に配線接続され、該主制御装置32からの制御信号に基づいて制御を実行するよう設定される。
前記収容ケース97の左側面(左右の一方側面)の前端に、側方(左側面から離間する方向)へ突出する板状の係止突部100,100が上下に離間する2箇所に設けられている(図29では右側)。この係止突部100は、前記遊技盤33の裏側に設けられる後述の左側壁部104(図8,図30等参照)と係脱可能に係止されるようになっている。また、前記収容ケース97の裏面には、右側面(左右の他方側面側)の上下端部に、後方へ突出する受け部101,101が夫々形成されており、遊技盤33の裏側に設けた後述のロック部材110,110(図5等参照)が対応の受け部101,101に対して係脱可能に係止されるようになっている。
(裏ユニットの裏側の構造について)
前記裏ユニット36の裏面には、図8に示す如く、前記開口部36aを囲繞する位置に、上壁部102、下壁部103、左側壁部104および右側壁部(移動規制手段)105が後方に突出するように立設されている。そして、これら4つの壁部102,103,104,105によって、前記図柄表示装置13が設置される設置領域Sが略矩形状に画成される。すなわち、上壁部102が設置領域Sの上辺を区画し、下壁部103が設置領域Sの下辺を区画し、左側壁部104が設置領域Sの左辺を区画し、右側壁部105が設置領域Sの右辺を区画して、こられ4つの壁部102,103,104,105によって、設置領域Sに設置された図柄表示装置13の上下および左右方向の移動を規制するよう構成される。なお、設置領域Sに対応する裏ユニット36の裏面について、以後は設置面106と指称する。
前記設置領域Sを画成する上下の壁部102,103の離間寸法は、前記図柄表示装置13の上下幅寸法と略一致するよう設定される。また、前記左側壁部104における設置領域S側である内面には、前記開口部36a側に突出する当接案内片107が、上下に離間する複数箇所に設けられている。この当接案内片107には、基端部側(設置面106に近接する根元部)に位置して前記図柄表示装置13の左側面に当接する当接面107aと、該当接面107aの後端に連設されて後方へ向かうにつれて開口部36aから離間する方向へ傾斜する案内面107bとが設けられている(図30参照)。そして、設置領域Sを画成する左右の側壁部104,105は、該右側壁部105から前記当接案内片107の当接面107aまでの離間寸法が、前記図柄表示装置13の左右幅寸法と略一致するよう設定されている。すなわち、設置領域Sへの図柄表示装置13の設置時には、前記当接案内片107の案内面107bに当接した図柄表示装置13の左側面を、該案内面107bで当接面107aへ向けて誘導するようになっている。そして実施例では、当接案内片107における当接面107aが形成される部位が、設置領域Sに図柄表示装置13を設置した際に左側面を当接支持するリブとして機能し、該図柄表示装置13の左側面と案内面107bとの間には、所要の隙間が生ずるよう設定される。
前記図柄表示装置13の係止突部100が設けられる左側面に対応する前記左側壁部104には、図30に示す如く、各係止突部100が挿脱可能な差込み口104aが、設置領域S側に開口するよう形成されている。この差込み口104aは、設置領域Sに対して図柄表示装置13を設置する際に、該図柄表示装置13の左端部を設置面106に近接すると共に右端部を設置面106から離間した傾斜姿勢の状態で、前記収容ケース97の左側面に形成した係止突部100の挿入を許容し、収容ケース97の前面を設置面106に当接する姿勢としたときに、該差込み口104aの後縁を画成する左側壁部104に係止突部100が当接して位置規制されるよう設定される。
(台座部について)
前記上壁部102および下壁部103における右端部には、後述するロック部材110が回動自在に配設される台座部108が夫々設けられている。両台座部108,108の構成は基本的には上下対称であるので、上壁部102に設けられる台座部108の構成についてのみ説明し、下壁部103に設けられる台座部108と同一部位には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
前記台座部108の後端面(後方への突出端面)には、図31または図32に示す如く、左右方向に離間する一対のボス109,109が、後方に向けて突設され、右側(右側壁部105に近接する側で図31では左側)のボス109に、ロック部材(移動規制手段)110が回動自在に取付けられるよう構成される。各ボス109には後面に開口するネジ孔が形成されており、ボス109,109の後端に固定金具111をネジ止め固定することで、該固定金具111によりロック部材110が台座部108に対して回動可能な状態で保持されるようになっている。なお、固定金具111をボス109,109にネジ止めした状態で、ロック部材110は、後述する係止位置および解除位置での姿勢を維持し得る程度の力で、台座部108の後面と固定金具111との間に挟持されるよう設定してある。またロック部材110が取付けられるボス109について、特に区別する場合は、以後支持ボスと指称する。
前記台座部108の後端面には、ロック部材110が配設される支持ボス109の右側(一側方)に、該ロック部材110に設けられる後述する規制突部115a,115aの回動軌跡に沿って延在する凹部112が前側に向けて凹設されている。また台座部108の後端面には、支持ボス109の下側(下側の台座部108では支持ボス109の上側)において、前記ロック部材110が係止位置に臨んだ際に、前記規制突部115aが係止される係止凹部113が前側に向けて凹設されている。更に、台座部108の後端面には、前記係止凹部113の上側に、弾性変形可能な規制片114が後方に向けて所定長さで突設されている。この規制片114は、ロック部材110が係止位置と解除位置との間を回転する際に、該ロック部材110の後述する当接面部115における摘み部117が設けられていない側における左右一方の角部が当接する位置に設けられる。また規制片114は、ロック部材110が解除位置から係止位置または係止位置から解除位置に回転する際には、当接面部115の一方の角部が当接した際に弾性変形して、該ロック部材110の係止位置への回転および解除位置への回転を許容するが、ロック部材110が解除位置に至ったときには当接面部115の側端面に当接して回転を規制することで、ロック部材110を解除位置に位置決めするよう構成される。
(ロック部材について)
図5に示すように、前記台座部108の後端面には、図柄表示装置13の前記受け部101の後面に当接して後方移動を規制する移動規制手段としてのロック部材110,110が配設されている。なお、両台座部108,108に配設されるロック部材110,110の基本的な構成は同一であるので、下側のロック部材110について説明し、上側のロック部材110に関しては、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
前記ロック部材110は、図31および図32に示す如く、前記台座部108の支持ボス109に一端部が枢支されたレバー状部材であって、該支持ボス109から上方に突出して前記図柄表示装置13における受け部101の後面に当接係止可能な係止位置(図8参照)と、該台座部108上で支持ボス109から右側壁側に延在して該図柄表示装置13との係止状態が解除された解除位置(図32において二点鎖線で位置)の夫々の間を回転変位させるようになっている。ロック部材110は、図33または図34に示す如く、前記図柄表示装置13の受け部101に当接可能な平面矩形状に形成された当接面部115と、該当接面部115の後面側における長手方向の一端部側に設けられて後方へ突出する軸受部116と、当接面部115の後面側において軸受部116から長手方向の他端部側に延在し、後方へ突出する摘み部117とから断面略T字状に形成されており、軸受部116および当接面部115に亘って前後に貫通するよう形成された通孔118に、前記支持ボス109が回動可能に挿通されることで、該ロック部材110が台座部108に取付けられる。そして、摘み部117を摘んでロック部材110を回転操作することで、該ロック部材110を前記係止位置および解除位置の間で回転させ得るようになっている。なお、前記摘み部117は、長手方向の略中央位置において窪むよう湾曲しており、摘み部117を摘み易くなっている。
前記当接面部115の前面側には、ロック部材110の係止位置において、前記軸受部116の下側(設置領域S側)において左右に離間して一対の規制突部115a,115aが前方に向けて突設されている。この規制突部115a,115aは、ロック部材110を係止位置から解除位置に向けて回転(図32において反時計方向への回転)する際には、前記台座部108の凹部112の側壁に沿って案内されつつ移動し、ロック部材110が解除位置に至ったときには、凹部112の上下の端縁位置するよう設定される。また、ロック部材110を解除位置から係止位置に向けて回転し、該ロック部材110が係止位置に至ったときには、回転方向前側(図32では右側)に位置する一方の規制突部115aが、前記台座部108の係止凹部113に当接係止されてロック部材110の回転を規制し、該ロック部材110を係止位置に位置決めするよう構成される。なお、ロック部材110が解除位置に至ったときには、当接面部115の側端面(図32において右側を向く側端面)が前記規制片114に当接してロック部材110の回転が規制されて、該ロック部材110が解除位置に位置決めされるようになっている。
ここで、前記ロック部材110を前記係止位置に変位した状態において、前記設置領域Sの設置面106から当接面部115までの離間寸法が、前記図柄表示装置13の前面(収容ケース97の前面)から受け部101までの前後の厚み寸法より僅かに短かく設定されている。すなわち、前記図柄表示装置13を前記設置面106に当接させた状態では、係止位置に変位した状態で当接面部115が受け部101に当接するロック部材110の弾性によって係止される。
なお、前記裏ユニット36の箱状本体45(対向面部47)の裏面側には、前記設置領域Sの下方位置に下部中継基板(基板)119が配設されており(図8参照)、該下部中継基板119に対して、前記可動演出装置49、各装飾可動装置50,51、発光装飾装置52からの配線81が接続されている。この下部中継基板119には、前記図柄表示装置13の裏側に配設した前記主制御装置32および統括制御装置99からの配線が接続されており、前記可動演出装置49、各装飾可動装置50,51、発光装飾装置52、発光装置79,125の各装置を、主制御装置32からの制御信号に基づいて統括制御装置99が制御し得るようになっている。
(長孔について)
前記裏ユニット36における前記上壁部102の上外方に隣接する位置に、図35〜図37等に示す如く、前後方向に貫通する長孔120が該上壁部102に沿って左右方向に延在するよう形成されている。この長孔120は、具体的には上壁部102と前記上画壁部48aとの間に形成されて、前記上対向面部47aにおいて左右幅方向の中央から前記左側壁部104に近接する位置まで延在するように開口している。また長孔120の左端部に位置して上壁部102と上画壁部48aとを連設する側面壁139に、左側外方に開口する出口139aが形成され、該出口139aが後述する収容部材133の引出し口134bと連通するよう構成される。
(第2装飾可動装置について)
前記裏ユニット36における上対向面部47aの前側に、図38に示す如く、第2装飾可動装置51が、前記長孔120を覆う位置に配設されている。この第2装飾可動装置51は、図39に示す如く、合成樹脂を材料として横長に形成された前板121aの外縁に沿って後方に延出する壁板121bを形成した後方に開放する横長箱状に形成された取付盤(装飾部材)121に、複数の第2装飾可動部材122、歯車機構123、第3駆動モータ(駆動手段,電気部品)124および第2発光装置125を配設してユニット化され、取付盤121を上対向面部47aに前側から着脱自在に取付けるよう構成される。
前記複数の第2装飾可動部材122の夫々は、前記第1装飾可動部材71と同様に歯車を模した形状に形成されて、前記前板121aの前側に回動自在に軸支されている。また第2装飾可動部材122には、前後に貫通する通孔122aが周方向に離間して複数形成されている。なお、前板121aの前側には、第2装飾可動部材122と同様に歯車を模した形状に形成された可動しない第2固定装飾体126が複数配設されている。
前記取付盤121の前板121aには、右端部に偏った位置に、出力軸を前板裏側に突出した後向き姿勢で第3駆動モータ124が配設されている。また前板121aの裏側には、複数の歯車127から構成される歯車機構123が配設され、該歯車機構123に前記第3駆動モータ124および第2装飾可動部材122が連繋されている。そして、第3駆動モータ124を駆動することで、歯車機構123を介して複数の第2装飾可動部材122が回転するよう構成される。
(第2発光装置について)
前記取付盤121の裏側には、前板121aとの間に前記歯車機構123を収容可能な空間を画成して第2発光装置125が配設される。この第2発光装置125は、前板121aの裏面を略覆い得る形状に形成された第2LED基板(基板)128と、該第2LED基板128の前面に適宜のパターンで配設された複数のLED(発光体)128aとから構成され、第2LED基板128が複数のネジ129を介して裏側から前板121aにネジ止め固定されている。このネジ129は、図40に示す如く、前記長孔120と対応する位置に設けられ、取付盤121を上対向面部47aに取付けた際に、第2LED基板128を固定するネジ129の頭部が上対向面部47aと干渉しないようにしてある。また前記前板121aには、各LED128aと対応する位置に貫通孔130が形成されており、LED128aからの光は、貫通孔130を介して前方に照射されるよう構成してある。なお、一部の貫通孔130およびLED128aは、前板121aの前側に配設される前記第2装飾可動部材122が回転した際に通孔122aが移動する軌跡上に位置して、第2装飾可動部材122の回転によって、光が遮ぎられたり遮られない状態に変化するようになっている。
前記取付盤121の前板121aには、前記第3駆動モータ124に近接する位置で、前記長孔120と対応する位置に配線通孔131が前後方向に貫通して形成されており、第3駆動モータ124に接続される配線81は、該配線通孔131を介して裏ユニット36の裏側に引き出されるよう構成される。また配線通孔131には、前記可動演出装置49に配設される前記第1駆動モータ67、第2駆動モータ73、第1検出手段93および第2検出手段95に接続する配線81も前側から挿通されて裏ユニット36の裏側に引き出されるようになっている。なお、配線通孔131の下端縁側には、後方に所定長さで延出する支持片132が形成されており、取付盤121を上対向面部47aに取付けた状態で、該支持片132が前記上壁部102上に位置している。この支持片132は、配線通孔131から裏側に引き出される各種配線81が垂れ下がるのを防止するべく機能する。
前記取付盤121の右端部の裏側には、前記左ガイド部材54における第2左ガイド54bが着脱自在に配設されている。そして、取付盤121を上対向面部47aに取付けることで、該第2左ガイド54bが、上対向面部47aに配設されている第1左ガイド54aの前側に、前記左ガイド溝56を画成した状態で位置決めされるようになっている。また取付盤121の右端部には、前記アース部材91の固定部91aが位置決め固定されるよう構成される。なお、取付盤121の全体にはメッキが施されており、該取付盤121に固定されるアース部材91は取付盤121とは電気的に導通しており、該取付盤121に接続するアース線(図示せず)を介して後述するように可動演出装置49や第1装飾可動装置50等で発生した静電気を電源装置28に逃し得るようになっている。
(収容部材について)
前記取付盤121には、前記長孔120に対応する位置に、左右方向に離間して後方に開口する複数のネジ孔が形成されており、該ネジ孔に裏側から螺挿されるネジを介して収容部材133が着脱自在に取付けられる。この収容部材133は、図39または図41に示す如く、横長の略矩形状に形成された垂直板133aにおける上下の端縁に沿って水平板133b,133bが後方に延出する縦断面コ字状に形成されて、後方および左右両側方に開口する配線収容部134を画成している。そして、取付盤121を上対向面部47aに取付けた状態で、該収容部材133が前記長孔120内に収容されるよう構成される。また収容部材133は、前記前板121aに形成された配線通孔131の左端縁から前板121aの左端縁に至る長さ寸法に設定されており(図36参照)、配線通孔131から裏側に引き出された各種配線81を、該収容部材133の配線収容部134に収容した状態で前板121aの左端部まで引き回し得るよう構成される。すなわち、収容部材133における右端側(配線通孔131側)の開口が、配線の引込み口134aとして機能し、左端側の開口が、配線の引出し口134bとして機能するようにしてある。そして、収容部材133を長孔120内に収容した状態で、前記引出し口13bが前記左側壁部(一方の側壁部)に近接すると共に、前記側面壁139の出口139aに連通し、該引出し口134bおよび出口139aから外側方に引き出された配線81が左側壁部104の側外方を引き回されるようになっている。
前記収容部材133には、蓋部材135が着脱自在に配設されて、該収容部材133の後開口部133cを蓋部材135で閉成し得るよう構成される。この蓋部材135は、上下寸法が収容部材133の上下の水平板133b,133b間の離間寸法と略同一に設定されると共に、左端部の上下位置に係合突起135a,135aが突設されている。これに対し、収容部材133における水平板133b,133bの左端部には、前記係合突起135a,135aが係脱自在な係合孔133d,133dが形成されており、該係合孔133d,133dに係合突起135a,135aを係合した状態で、蓋部材135が収容部材133に対して回動可能に装着可能に構成されている。そして、蓋部材135で収容部材133の後開口部133cを閉成した際には、該蓋部材135が上下の水平板133b,133bの間に嵌まって、蓋部材135が水平板133b,133bより後方に突出しないよう構成してある。なお、前記取付盤121を上対向面部47aに取付けた状態で、前記長孔120に収容されている収容部材133における上下の水平板133b,133bの延出端(後端)は、前記上壁部102の後端と略同一位置に臨むよう設定されており、よって収容部材133および蓋部材135の何れもが、前記図柄表示装置13の設置領域Sを区画する上壁部102より後方に突出しないようになっている。また蓋部材135は、収容部材133の後開口部133cの閉成状態で、複数のネジによって収容部材133に固定される。
前記蓋部材135の右端部には、収容部材133の右端部から右方に延出する覆部135bが一体に形成されており、該覆部135bによって、前記取付盤121に形成した配線通孔131の後方を覆うよう構成される。なお、取付盤121を上対向面部47aに取付けた状態で、配線通孔131と対応する長孔120の前側は塞がれておらず、該長孔120における配線通孔131と対応する部位が、各種配線81を前側から裏側へ引き出すための挿通口としても機能するようになっている。すなわち、蓋部材135の覆部135bは、長孔120における挿通口として機能する部位を後側から覆うよう構成される。そして、前記配線通孔131からユニット裏側に引き出される各種配線81は、蓋部材135に規制されて後方に延出しないよう構成され、後述するように前記設置領域Sに図柄表示装置13を設置する際に、配線81が図柄表示装置13と上壁部102との間に挟み込まれるのを防止するようになっている。
(係止部について)
前記裏ユニット36の裏面には、前記側面壁139の外側方(図40では右方)で、前記左側壁部104より更に外側方に臨む位置に上係止部140が形成され、前記引出し口134bおよび出口139aから外側方に引き出された配線81は、該上係止部140に係止された後に下側に引き回されるよう構成される。すなわち、出口139aから外側方に引き出された配線81は、左側壁部104の外側方まで上壁部102の後方に飛び出すことなく案内されるようになっている。また裏ユニット36の裏面には、左側壁部104の側外方に、上下方向に離間して複数の横係止部(係止部)136が設けられており、前記収容部材133の配線収容部134から引き出されて前記上係止部140によって左側壁部104の側外方に案内された後に該左側壁部104に沿って引き回される配線81が、該横係止部136に係止されるようになっている。そして、左側壁部104の下端まで引き回された配線81が、前記下部中継基板119に接続されるよう構成される。
前記取付盤121の前面には、パチンコ機10のモチーフとなるキャラクタに関連する形状に形成された各種の装飾部品137や、LED等の発光体を配設した基板を備える左発光演出装置138が配設されている(図7参照)。なお、左発光演出装置138も、他の発光装置79,125や発光演出装置42等と同様に、前記主制御装置32からの制御信号に基づいて統括制御装置99が制御するよう構成される。
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
(可動演出装置および第2装飾可動装置の配線の保護について)
先ず、前記裏ユニット36に対する可動演出装置49および第2装飾可動装置51の取付け時における配線の保護について説明する。前記裏ユニット36の上対向面部47aに、前記左ガイド部材54の第1左ガイド54aおよび右ガイド部材55の第1右ガイド55aを配設し、前記可動演出装置49の可動体53を、左右の支持部65,66が第1左ガイド54aおよび第1右ガイド55aの前側に臨む状態に位置決めする(図12参照)。そして、前記第1および第2駆動モータ67,73と、第1および第2検出手段93,95に接続する配線81を、取付けられる前の前記第2装飾可動装置51の取付盤121に形成されている配線通孔131に前側から裏側へ挿通すると共に、該取付盤121の裏面に配設されている前記収容部材133の右端に形成される引込み口134aから配線収容部134に収容し、該配線収容部134から収容部材133の左端に形成される引出し口134bから左側外方に引き出しておく。また、第2装飾可動装置51に配設されている第3駆動モータ124に接続する配線81についても、前記取付盤121の配線通孔131に前側から裏側へ挿通すると共に、前記収容部材133の引込み口134aから配線収容部134に収容し、該配線収容部134から引出し口134bを介して左側外方に引き出しておく。更に、前記収容部材133に蓋部材135を取付けて該収容部材133の後開口部133cを閉成した状態で固定することで、配線収容部134に収容された配線81が上下および後方に延出しないようにする。
前記第2装飾可動装置51を裏ユニット36の上対向面部47aに取付ける際には、前記収容部材133の配線収容部134から引出し口134bを介して左側外方に引き出されている配線81を前記長孔120に前側から裏側へ挿通した状態で、収容部材133を該長孔120に前側から嵌め込んだ後に、前記取付盤121をネジ止め固定する(図36参照)。すなわち、前記可動演出装置49や第2装飾可動装置51の各種電気部品に接続されて裏ユニット36の裏側に引き出される配線81は、前記取付盤121の裏面に配設されている収容部材133の配線収容部134に収容されて該収容部材133の上下方向に延出していないから、該収容部材133を長孔120に嵌め込む際、すなわち取付盤121を上対向面部47aに取付ける際に、前記配線81が長孔120と収容部材133および上対向面部47aと取付盤121との間に挟み込まれることはなく、第2装飾可動装置51の取付け作業を容易に行ない得る。第2装飾可動装置51を取付けるのに先立って行なわれる配線81を長孔120に挿通する作業に際しても、該長孔120の開口寸法は複数の配線81を纏めたものの外径寸法に対して充分に大きいから、長孔120への挿通時に配線81が長孔120の縁部に引っ掛かって折曲するのは抑制される。すなわち、取付盤121(第2装飾可動装置51)を上対向面部47aに取付ける際に配線81の一部が上対向面部47aの前側に臨んだままとなっていることはなく、該取付盤121(第2装飾可動装置51)と裏ユニット36との間での配線81の挟み込みを確実に防ぐことができる。また、収容部材133が収容される長孔120は、取付盤121(第2装飾可動装置51)で覆われて前側から視認されることはないから、該長孔120を隠すための専用の部材を必要とせず、コストを低廉に抑えることができる。更に、収容部材133に対して蓋部材135は回動可能に装着してあるから、第2装飾可動装置51を裏ユニット36に取付けた状態で、蓋部材135を取外すことなく必要に応じて収容部材133の後開口部133cを開放することができる。
前記裏ユニット36の裏側において前記収容部材133の配線収容部134から左端部の引出し口134bおよび側面壁139の出口13aを介して左側外方に引き出された配線81は、裏ユニット36の裏面に形成された左側壁部104より左側外方に位置する上係止部140に係止された後に、該左側壁部104の左側外方を下方に引き回される。そして、該配線81は、左側壁部104の左側外方に配設された複数の横係止部136に係止しつつ該左側壁部104に沿って引き回した後、前記下部中継基板119に接続する。
前記第2装飾可動装置51を上対向面部47aに取付けることで、前記取付盤121の右端部に配設されている第2左ガイド54bが、前記第1左ガイド54aの前側に位置決めされ、両左ガイド54a,54bの間に画成される左ガイド溝56に前記可動体53の左支持部65が臨むと共に、該左支持部65は前後の左案内リブ57,57で移動可能に挟持された状態となる。また、前記第1右ガイド55aの前側に第2右ガイド55bをネジ止め固定することで、両右ガイド55a,55bの間に画成される右ガイド溝59に可動体53の右支持部66が臨むと共に、該右支持部66は前後の右案内リブ60,60で移動可能に挟持された状態となる。前記可動体53に配設されている前記第1LED基板80の左端上部に位置するソケット80bに一端のプラグ63aを介して接続する可動体用配線63を、前記第2右ガイド55bの前側に臨ませた状態で他端のプラグ63bを前記上部中継基板83のソケット83aに接続する。そして、第2右ガイド55bの前側に第3右ガイド55cをネジ止め固定することで、両右ガイド55b,55cの間に画成される案内路62に可動体用配線63が左右方向に挿通され、該可動体用配線63は、前後方向への変位が両右ガイド55b,55cにより規制されるが、案内路62(右ガイド55b,55c)に沿う上下方向への変位は許容された状態で支持される。また、可動体用配線63における右ガイド部材55と上部中継基板83との間に臨む部位を、前記配線保持体85に結束具86で結束する。このとき、可動体用配線63における配線保持体85と上部中継基板83との間に臨む部位に、所定長さで屈曲された屈曲部63cが形成される(図25参照)。
(遊技盤に対する図柄表示装置の着脱について)
次に、前記遊技盤33(裏ユニット36)に対する図柄表示装置13の固定につき説明する。前記図柄表示装置13を前記裏ユニット36の設置面106に対して斜めの姿勢としたもとで、該図柄表示装置13の左側面に形成した一対の係止突部100,100を裏ユニット36の左側壁部104に形成した対応の差込み口104a,104aに挿入し、この状態で右側面が裏ユニット36に近接するよう図柄表示装置13を回転させる。そして、図柄表示装置13の前面(収容ケース97)を前記裏ユニット36の設置面106に当接させると共に、上下のロック部材110,110を解除位置から係止位置へ回転変位させて、該上下のロック部材110,110を図柄表示装置13の対応する受け部101,101に当接させることで、当該図柄表示装置13が裏ユニット36の設置領域Sに固定保持される(図5参照)。このとき、図柄表示装置13の前面が、前記設置面106に当接すると共に、該図柄表示装置13の後面(受け部101,101)が、前記上下のロック部材110,110に当接することで、当該図柄表示装置13の前後移動が規制される。また、図柄表示装置13の右側面が、前記右側壁部105に当接すると共に、該図柄表示装置13の左側面が、前記左側壁部104に形成した当接案内片107の当接面107aに当接することで、当該図柄表示装置13の左右移動が規制される。更に、前記図柄表示装置13の上面が、前記上壁部102に当接すると共に、該図柄表示装置13の下面が、前記下壁部103に当接することで、当該図柄表示装置13の上下移動が規制される。
一方、前記遊技盤33(裏ユニット36)から図柄表示装置13を取外すには、前記上下のロック部材110,110を係止位置から解除位置に回転変位させて、該上下のロック部材110,110を図柄表示装置13の対応する受け部101,101から離間させ、この状態で、図柄表示装置13の右側面側が後方に移動するよう回転させる。そして、前記図柄表示装置13の左側面に形成した一対の係止突部100,100を、前記裏ユニット36の左側壁部104に形成した対応の差込み口104a,104aから抜き出すことで、当該図柄表示装置13が裏ユニット36の設置領域Sから取外される。このように、図柄表示装置13を遊技盤33(裏ユニット36)に取付ける際には、遊技盤33(裏ユニット36)に設けた差込み口104a,104aに、図柄表示装置13の係止突部100,100を挿入したもとで、図柄表示装置13の収容ケース97を設置面106に当接させてロック部材110,110を係止位置に回転変位させるだけでよく、反対に図柄表示装置13を遊技盤33(裏ユニット36)から取外す際には、ロック部材110,110を解除位置に変位させて差込み口104a,104aから係止突部100,100を抜き出すだけでよいから、重量の嵩む図柄表示装置13であっても容易に着脱作業を行ない得る。
(ロック部材の操作について)
前記設置領域Sの設置面106に前面を当接した図柄表示装置13を固定するために解除位置のロック部材110を係止位置に向けて回転変位すると、前記当接面部115に設けられている規制突部115aが前記台座部108の係止凹部113に当接係止されて、該ロック部材110は係止位置に位置決めされる。また、ロック部材110が係止位置に至る直前に、前記当接面部115の角部が前記台座部108に設けた規制片114に当接してこれを弾性変形させつつ回転する際に加わる負荷に対し、該角部が規制片114から離間することで負荷が軽減することで、作業者はロック部材110が係止位置に至ったことを判断できる。すなわち、作業者はロック部材110が係止位置に至ったことを把握でき、ロック部材110を回し過ぎて該ロック部材110や台座部108を破損してしまうのを防止し得る。更に、実施例のロック部材110は、2本のネジを介して台座部108に固定される固定金具111を介して回動自在に保持される構成であるから、係止位置において図柄表示装置13からロック部材110に加わる負荷に対する耐久性が高く、長期に亘って図柄表示装置13を設置領域Sに保持し得る。すなわち、パチンコ機10または遊技盤33の運搬や外枠11に対する中枠12の開閉により振動が発生しても、図柄表示装置13が前後方向に移動するのを極力抑制することができる。
また、前記ロック部材110を係止位置から解除位置に回転変位した際には、前記台座部108の規制片114に前記当接面部115の側端縁が当接することで回転が規制されて、該ロック部材110は解除位置に位置決めされる。すなわち、ロック部材110の回転が規制されることで、作業者はロック部材110が解除位置に至ったことを把握できる。
(図柄表示装置の取付け時における配線の保護について)
前記裏ユニット36の裏側に設けられる図柄表示装置13の設置領域Sは、図5または図8に示す如く、裏面から後方に立上がる上下の壁部102,103および左右の側壁部104,105により区画されて、各壁部102,103,104,105の外方の裏面とは仕切られている。そして、裏ユニット36の前側における上対向面部47aに配設される前記可動演出装置49および第2装飾可動装置51の各配線81が引き回される上壁部102の上方位置では、前述したように該配線81は前記収容部材133の配線収容部134に収容された状態で左側壁部104の近傍で引き出されて該左側壁部104の側外方に引き回されている(図36参照)。すなわち、可動演出装置49および第2装飾可動装置51に接続して設置領域Sの上方において裏ユニット36の裏側に引き出されている配線81は、前記上壁部102を越えて設置領域Sに延出することはなく、該設置領域Sに図柄表示装置13を取付ける際に、該図柄表示装置13に配線81が引っ掛かったり裏ユニット36との間に該配線81が挟まれることはない。従って、図柄表示装置13の取付け作業性が向上する。なお、前記収容部材133の引出し口134bおよび裏ユニット36の側面壁139の出口139aを介して側外方に引き出された配線81は、前述したように左側壁部104より左側外方に位置する上係止部140に係止された後に、左側壁部104の外側方を下方に引き回される。すなわち、前記出口139aから出た直後の配線81が上壁部102を越えるのも確実に防止することができる。
また、前記収容部材133および蓋部材135は、上壁部102から後方に突出していないから、図柄表示装置13の取付け時に該図柄表示装置13が収容部材133および蓋部材135に接触して損傷するのを防止し得る。
前述したように図柄表示装置13は、裏ユニット36の設置面106に対して左端部側が近接する傾斜姿勢で、前記係止突部100を前記左側壁部104に形成した差込み口104aに内側(設置領域内側)から差し込む構成であるから、該左側壁部104の側外方を引き回される配線81が図柄表示装置13と裏ユニット36と間に挟まれることは殆どない。しかも、設置領域Sに対する図柄表示装置13の設置状態で、左側壁部104と図柄表示装置13とは、該図柄表示装置13の左端面と左側壁部104の内面に形成された当接案内片107における基部側に位置する当接面107aとが当接した状態となるよう構成される。そして、当接案内片107における当接面107aの後端に形成されて左側壁部104の後端まで傾斜して延在する案内面107bと図柄表示装置13の左側面とは離間しているから、設置領域Sの開口端側(後端側)において配線81が図柄表示装置13と左側壁部104との間に挟み込まれるのを抑制し得る。すなわち、左側壁部104の側外方を引き回される配線81を、全体が後方に延出するのを防ぐような収容部を設ける必要はなく、実施例のような上下方向に離間する複数の係止部136を用いることで、配線81の挟み込みを充分に防ぐことができ、裏ユニット36の構造を簡略化してコストを低減することが可能となる。
更に、前記裏ユニット36における設置領域Sと上側の固定部46との間の位置において、前記配線81は配線収容部134に収容されて上方(固定部側)へも延出していないから、遊技盤33の中枠12に対する取付け時において該配線81が前記球タンク25との間に挟み込まれるのも防止されて、遊技盤33の取付け作業性を向上し得る。
前述したように図柄表示装置13の取付け時における配線81の挟み込みを防止する収容部材133を、裏ユニット36とは別部材で構成して前記長孔120に収容するようにしたから、前記可動演出装置49や第2装飾可動装置51の配設位置を変更する等の設計変更を予め見越して長孔120の寸法等を設定しておけば、設計変更に際して裏ユニット36の全体を設計変更することなく収容部材133の変更のみで対応することができる。しかも、長孔120の形状は単純であるから、裏ユニット36の金型費を低廉に抑えることができる。また、収容部材133を第2装飾可動装置51の取付盤121に裏側からネジ止め固定するよう構成してあるから、裏ユニット36に収容部材133の固定部を設けたり固定するためのネジ等を省略することができ、裏ユニット36の構成を簡略化してコストを低減し得る。しかも、前記取付盤121の裏面に第2LED基板128を固定するためのネジ129は、前記長孔120に臨むよう設定されているから(図40参照)、裏ユニット36に該ネジ129と干渉しない凹部等を設ける必要はなく、裏ユニット36の構成を簡略化してコストをより低減することができる。
(可動演出装置の作用について)
前記遊技領域34に打出されたパチンコ球は、前記枠状装飾体41の主に左側の遊技領域34を流下し、該パチンコ球が前記球通路部44に通入すると、該パチンコ球は前記ステージ43に通出され、該ステージ43を左右に転動した後に遊技領域34に排出され、このパチンコ球は始動入賞装置39や普通入賞装置141に入賞可能となる。
前記始動入賞装置39にパチンコ球が入賞すると、前記主制御装置32の制御下で表示制御装置98の制御信号に基づいて、前記図柄表示装置13の図柄が変動開始され、所要の図柄組合わせゲームが展開される。そして、前記図柄表示装置13で展開される図柄変動ゲームの結果、図柄表示装置13に所定の図柄組合わせで図柄が停止表示されたときに、前記特別入賞装置40が入賞口を開放して所謂大当りが発生し、多数の賞球の獲得が可能となる。
また、前記図柄表示装置13で展開される図柄変動ゲームの演出に応じて、前記可動演出装置49や第1および第2装飾可動装置50,51が、主制御装置32の制御下で統括制御装置99により作動制御されて、各可動体53や各装飾可動部材71,122が作動されて動的な演出により遊技の興趣が高められる。また、可動演出装置49および第2装飾可動装置51に配設されている両発光装置79,125も、図柄変動ゲームの演出に応じて主制御装置32の制御下で統括制御装置99からの制御信号に基づいて発光制御されて、発光による演出により遊技の興趣が向上される。なお、その他の発光装飾装置52、前側発光演出装置42、左発光演出装置138についても、統括制御装置99により発光制御され、発光による演出が行なわれる。
前記可動演出装置49においては、前記可動体53が待機位置に臨む状態で、前記第1駆動モータ67が所定方向に回転するよう駆動されると、前記一対の作動歯車68,69が相互に逆方向に回転し、前記裏ユニット36に配設されている左右のラック58,64との噛合作用下に、該可動体53が斜め下方に移動する(図26,図28参照)。第1駆動モータ67は、前記裏ユニット36に配設されている第1検出片92を検出している可動体53の前記第1検出手段93が、該第1検出片92を検出しなくなった時点から所定ステップ数だけ回転し、前記可動体53が作動位置に到来すると、該第1駆動モータ67が停止制御され、該可動体53は作動位置に保持される。また、前記第1駆動モータ67が逆方向に回転するよう駆動されると、前記一対の作動歯車68,69が可動体53の下降時とは反対の方向に相互に逆方向に回転し、前記左右のラック58,64との噛合作用下に、該可動体53が斜め上方に移動する。そして、前記第1検出手段93が第1検出片92を検出した時点(原位置)から第1駆動モータ67が所定ステップ数だけ回転し、前記可動体53が待機位置に到来すると、該第1駆動モータ67が停止制御され、該可動体53は待機位置に保持される。
前記可動演出装置49は、裏ユニット36に対して移動自在に配設した可動体53に第1駆動モータ67を配設しているから、該裏ユニット36に駆動モータを配設する設置スペースを確保する必要はなく、裏ユニット36のスペースを有効利用することができる。しかも、実施例の第1駆動モータ67は、可動体53の前面に後向き姿勢で配設され、該可動体53の裏側には歯車68,69,70が配設されているだけであるので、可動体53を裏ユニット36の上対向面部47aに近接して配置することができる。また、第1駆動モータ67の配設位置を変更する等の設計変更が必要となった場合においては、低コストで対応し得る。すなわち、裏ユニット36に駆動モータの設置部を設ける構成では、該裏ユニット36を成型する大きな金型の設計変更を必要として極めてコストが高くなるのに対し、実施例のように裏ユニット36に対して小型の可動体53に駆動モータ67を配設する構成であれば、該可動体53の設計変更のみで対応することができるから、設計変更時におけるコストを低廉に抑えることができる。
前記可動体53は、第1駆動モータ67により回転される作動歯車68,69と裏ユニット36に配設されるラック58,64との噛合作用によって移動されるから、可動体53の確実な動作を達成し得る。また実施例では、左右方向に離間する一対のラック58,64に対応する一対の作動歯車68,69を噛合して作動するよう構成してあるから、可動体53を安定して移動させることができる。
(第1装飾可動装置について)
前記可動体53に配設されている第1装飾可動装置50については、可動体53の前側に配設されている前記第2駆動モータ73を駆動することで、可動体53の裏面に配設されている伝達機構72を介して該可動体53の前側に配設されている複数の第1装飾可動部材71が回転する。第1装飾可動装置50は、可動体53に配設されている第2駆動モータ73の駆動により、該可動体53の動きに関係なく第1装飾可動部材71を回転(可動)して演出することができる。言い替えるなら、可動体53と裏ユニット36との間に連繋機構等を設けることなく、可動体53の動きに関連付けて第1装飾可動部材71を可動することが可能であり、簡単な構成で演出効果を高めることができる。また、第1装飾可動部材71を回転(可動)させる伝達機構72は可動体53の裏側に配設されているから、可動体53が裏ユニット36に対して移動した際に該伝達機構72が前側から視認される状態となることはない。これにより、該伝達機構72を隠す専用の部材を設けたり、伝達機構72が露出しないように可動体53の移動範囲を小さくする等の対策を採る必要はなく、コストを低廉に抑えることができると共に可動体53による演出効果を低減させることもない。
また、前記可動体53の裏側に配設される前記伝達機構72はカバー部材78で覆われているから、可動体53の移動時に裏ユニット36に該伝達機構72が接触して可動体53の移動が阻害されるのは防止される。更に、前記カバー部材78の裏面、すなわち裏ユニット36の上対向面部47aと対向する面には、左右方向に離間して複数のリブ78bを可動体53の移動方向に沿って形成してあるから、該カバー部材78と上対向面部47aとが接触する際の接触面積を小さくすることができ、可動体53のより円滑な移動を達成させ得る。
ここで、実施例の可動体53は、待機位置から作動位置に移動した際には前記裏ユニット36における開口部36aの内側に下側の大部分が臨むように設定されて、該可動体53の大きな動作による興趣のある演出が行なわれる。この場合に、前記カバー部材78のリブ78bの全体が開口部36aの内側に臨み、可動体53が作動位置から待機位置に戻る際に、該リブ78bの端部が開口部36aを画成する上対向面部47aの端縁に引っ掛かるおそれがある。しかるに、実施例のリブ78bにおける延在方向の端部は、該端部に向かうにつれてカバー部材78の裏面に近接する傾斜が付されているから、可動体53が作動位置から待機位置に向けて移動する際に該リブ78bの端部が上対向面部47aの端縁に引っ掛かって可動体53の移動を阻害するのを防止し得る。なお、可動体53の裏面全体をカバー部材78で覆うことで、リブ78bの端部が開口部36aの内側に臨まないようにすることは可能であるが、この場合は大きなカバー部材78が必要になるばかりか、前記可動体53を移動するための前記ラック58,64との干渉を防止する複雑な形状としなければならず、コストが嵩む問題を招く。
また、前記カバー部材78は、可動体53の円滑な移動を図るだけでなく、前記伝達機構72を保護している。しかも、カバー部材78の前面に突設した複数の突起78aが、前記第1LED基板80の裏面に当接しているから、該カバー部材78が橈んで伝達機構72と接触するのを確実に防ぐことができ、伝達機構72の動作が妨げられることはない。
(配線保持体による配線の抜け防止について)
前記可動体53に配設されている第1LED基板80の右上端にソケット80bおよびプラグ63aを介して接続されている可動体用配線63は、前記右ガイド部材55の案内路62に左右方向に挿通された後に、前記上部中継基板83にソケット83aおよびプラグ63bを介して接続されている。また、該可動体用配線63における右ガイド部材55と上部中継基板83との間に臨む部位が、前記配線保持体85に結束具86を介して結束されている。前記待機位置に可動体53が臨む状態において、前記配線保持体85は、可動体用配線63における配線保持体85と第1LED基板80との間に臨む部位に形成されている屈曲部63cの弾力によって引張られて、図25において可動体用配線63の結束部を可動体53から離間する方向に回動付勢されている。
この状態から前記可動体53が作動位置に向けて左斜め下方に移動すると、前記第1LED基板80に接続されている可動体用配線63も左斜め下方に引張られる。前記配線保持体85は、可動体用配線63が引張られるのに伴って、該可動体用配線63の結束部が可動体側に向けて回動する(図26参照)。また、可動体53が作動位置から待機位置に向けて右斜め上方に移動すると、前記第1LED基板80に接続されている可動体用配線63も右斜め上方に押され、この押される力によって前記配線保持体85は、可動体用配線63の結束部が可動体53から離間する側に向けて回動する。すなわち、可動体53の移動に伴って移動する可動体用配線63は、前記配線保持体85に一部が保持された状態で移動するから、該可動体用配線63が自由に移動することで意図しない方向に折曲して、前記可動体53に絡まるのを防止することができる。従って、可動体53の移動が可動体用配線63によって阻害されたり、可動体用配線63が第1LED基板80から外れてしまうことも防ぐことができる。
また、前記配線保持体85には、可動体用配線63に形成した屈曲部63cの弾力によって該可動体用配線63の結束部を可動体53から離間する方向に付勢する力が加わっているから、可動体53が作動位置から待機位置に移動する際には、可動体用配線63が押される力だけでなく、屈曲部63cの弾力によっても配線保持体85を確実に回動させ得る。従って、可動体用配線63における配線保持体85と第1LED基板80との間に臨む部位を、第1LED基板80から離間する方向に引張って張った状態とすることができ、可動体用配線63が可動体53に絡まるのを確実に防止し得る。
ここで、可動体53の移動を許容するには、可動体用配線63を長めに設定することで対応可能であるが、この場合には可動体53に近接する側に大きな配線収容スペースを確保する必要を生ずると共に、絡み等を招く可能性が高くなる。また、逆に可動体用配線63を短めに設定すれば、配線収容スペースを小さくできると共に絡み等を招く可能性を低くすることはできるが、可動体53の移動時に可動体用配線63に大きなテンションが加わる可能性が高くなり、プラグ63aが抜け易くなる。これに対し、実施例のように配線保持体85で可動体用配線63を保持し、かつ該可動体用配線63を屈曲部63cによって常には配線保持体85と第1LED基板80との間に臨む可動体用配線63を張った状態に保持することで、絡み等を招くのを抑制しつつ可動体53の移動を許容することができ、かつ可動体53に近接する部位に大きな配線収容スペースを確保する必要もなくなる。また、配線保持体85と第1LED基板80との間に臨む可動体用配線63を張った状態に保持したとしても、可動体53の移動に伴って可動体用配線63が移動するのも許容されているから、プラグ63aが抜けるのも防止し得る。
しかも、実施例では弾性を有する可動体用配線63の屈曲部63cを利用して該配線63を第1LED基板80との間で張った状態に保持できるから、別途、バネ等の専用の付勢手段を設ける必要はなく、部品点数を低減してコストを低廉に抑えることができる。
更に、前記可動体用配線63における可動体53と配線保持体85との間に臨む部位は、前記右ガイド部材55で案内されるようになっているから、該可動体用配線63が前後方向に折曲するのは右ガイド部材55で規制され、可動体53に近接する側での可動体用配線63の折曲をより抑制し得る。しかも、右ガイド部材55は可動体53のガイド部材としても機能するものであるから、可動体用配線63を案内するためだけの部品を別途設けるのに比べて、部品点数およびコストを低減し得る。
(収容部材による配線の保護について)
前記可動体53に配設されている各駆動モータ67,73や各検出手段93,95に接続する配線81は、前記収容部材133の配線収容部134に収容されている(図36参照)。この場合に、配線収容部134の内部寸法は、収容される配線81の外形寸法に対して充分に大きく、該配線81は配線収容部134内にスペース的に余裕をもって収容されており、前記可動体53の移動に伴う配線81の移動(変位)を支障なく許容し得る。しかも、収容部材133は後部開口133cが蓋部材135で閉成されているから、配線収容部134内で配線81が移動しても該配線81が外部(前後方向)に延出することはなく、配線81の他の部品に対する絡みや引っ掛かりを防止し得る。すなわち、通常の配線フック等の係止手段であれば、配線の移動を許容するためにスペース的に余裕をもって係止すると、該配線が移動した際に、配線を係止手段に係止させるための挿入部を介して係止手段から外れてしまうおそれがあるが、実施例のように可動体53側に接続されて移動する配線81を収容部材133の配線収容部134に収容することで、前記の問題を招くのを防止し得るものである。
(磁石による保持について)
前記第1駆動モータ67の駆動により前記可動体53が作動位置から待機位置に移動した際に、該可動体53に設けた前記永久磁石87が、前記裏ユニット36に設けた磁着部材89に当接して磁着され、当該可動体53が待機位置に保持される(図22,図25参照)。すなわち、永久磁石87および磁着部材89によって可動体53を待機位置に保持し得るから、可動体53を待機位置に保持するために第1駆動モータ67を駆動制御する必要はなく、該第1駆動モータ67を停止した状態で可動体53を確実に待機位置に保持し得る。従って、第1駆動モータ67に掛かる駆動負荷を低減し得ると共に、制御系の負荷も低減し得る。
ここで、実施例の可動演出装置49では、前述したように可動体53を待機位置と作動位置との間を移動させるだけでなく、待機位置より下方において所定幅で上下動して振動しているように見せる振動演出を行ない得るようになっている。この振動演出に際しては、待機位置の可動体53を下降するよう第1駆動モータ67が駆動され、前記第1検出手段93が第1検出片92を検出しなくなった時点から更に予め設定されたステップ数(N1ステップ)だけ回転した位置を基点として、この基点から予め設定されたステップ数(N2ステップ)で下降した後に、再び基点まで上昇する動作を繰り返すように第1駆動モータ67が駆動制御される。前述したように前記基点は、前記永久磁石87の磁力が磁着部材89に作用しない位置に設定されているから、振動演出に際して可動体53は永久磁石87の磁力が磁着部材89に作用しない位置で上下動し、該磁力によって第1駆動モータ67に加わる負荷が増加することはなく、可動体53の円滑な上下動が達成される。
(導電部材によるアースについて)
前記可動体53が作動位置から待機位置に移動した際には、該可動体53に配設されている前記導電部材90が、前記第2装飾可動装置51の取付盤121に配設されているアース部材91の接触片91bに接触する(図25参照)。取付盤121にはメッキが施されると共に電源装置28にアース線を介して接続されているから、アース部材91に導電部材90が接触することで、可動体53に帯電している静電気を電源装置28に逃すことができる。また、アース部材91の接触片91bは、該接触片91bに負荷が加わっていない状態では、図26に示すように可動体53の待機位置における導電部材90の上端位置より下方に臨んでいるから、可動体53が待機位置に到来したときには導電部材90によって接触片91bが弾性変形し、該接触片91bの復帰弾力によって導電部材90との接触が維持される。更に、前記可動体53は、前記永久磁石87と磁着部材89との磁着により待機位置に保持されるようになっているから、可動体53が待機位置に臨む状態ではアース部材91によって確実な静電気の除去が達成される。
前記可動体53が待機位置から作動位置に向けて移動すると、前記アース部材91から導電部材90が離間し、該可動体53が再び待機位置まで移動することで、アース部材91に導電部材90が接触してアースされる。すなわち、アース部材91と導電部材90とは可動体53が待機位置と作動位置との間を移動している間の全期間に亘って接触するものではないから、該可動体53の移動によってアース部材91や導電部材90が摩耗し、接触不良を生じて確実なアースがなされなくなる事態が発生するのを防止し得る。すなわち、長期に亘って確実なアースを達成し得る。
特に、前記可動体53に第1装飾可動装置50を配設している可動演出装置49では、該第1装飾可動装置50における複数の第1装飾可動部材71の動作によって多くの静電気が発生する可能性があるものにおいて、長期に亘って確実なアースを達成し得ることは極めて有効である。
(変更例)
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1.実施例では、可動演出装置の可動体を斜めに上下動させる構成としたが、該可動体を鉛直に上下動させたり、左右方向に移動させる等、各方向へ移動させる構成を採用し得る。また、可動演出装置の配設位置についても、裏ユニットにおける開口部の左右の対向面部や下の対向面部等、何れの位置であってもよい。
2.実施例では、可動体を移動させる機構としてラックと歯車とを用いたが、リンク機構、その他の機構を採用することができ、可動体に配設した駆動手段により作動させ得る機構であればよい。
3.実施例では、可動体の駆動手段としてモータを用いたが、ソレノイド等のリニアアクチュエータを採用することができる。
4.実施例では、配線を保持する配線保持体を回動可能に配設したが、可動体の移動に伴い配線に作用する負荷に応じて直線的あるいは所定の経路に沿って移動可能に配設されていてもよく、配線を保持した状態で一定の経路を可動し得るものであればよい。
5.実施例では、配線保持体の付勢手段として、弾性を有する配線に形成した屈曲部を利用したが、別途バネやゴム等の弾性部材を用いて配線保持体を電気部品から配線を離間させる方向に付勢する構成を採用し得る。
6.実施例では、配線保持体と電気部品との間の配線を支持する案内部材として、可動体のガイド部材を用いたが、ガイド部材とは別の部材により配線を支持する構成であってもよい。
7.実施例では、裏ユニットにおける上壁部の上外方において配線を収容する配線収容部を、裏ユニットとは別部材の収容部材を用いて形成したが、裏ユニット自体に、後方に開口する配線収容部を凹設し、該配線収容部に連通するように前後に貫通する挿通口を裏ユニットに形成する構成を採用し得る。このように、裏ユニットに配線収容部を一体に形成する構成においても、配線を上下および前後に延出しない状態で上壁部に沿って引き回すことができるから、裏ユニットの裏面に対する図柄表示装置の取付け時、および裏ユニットの前面に対する装飾部材の取付け時の何れの場合においても、配線の挟み込みや引っ掛けを防止することができる。
8.実施例では、上対向面部に配設される取付板にアース部材を配設するよう構成したが、上対向面部に直にアース部材を配設する構成を採用することができる。
9.実施例では、第2装飾可動装置の取付盤を上対向面部の前面に配設することで長孔を覆うよう構成したが、長孔を覆うための装飾部材は、可動する部材を備えていないものであってもよい。例えば、電気部品としての発光装置が配設されて、該発光装置に接続する配線が長孔を介して裏ユニットの裏側に引き出される構成であってもよい。
10.実施例では、図柄表示装置の左側面に設けた係止突部を、裏ユニットの左側壁部に設けた差込み口に挿入して該図柄表示装置を設置領域に位置決めすると共にロック部材で固定するようにしたが、図柄表示装置を裏ユニットに位置めする手段および固定する手段はこれに限定されるものでなく、例えば設置領域を区画する4つの壁部に後方から図柄表示装置を嵌め込むようにして位置決めした状態で、該図柄表示装置の4隅をロック部材等によって裏ユニットの裏面に押付けるようにして固定する構成等、各種の構成を採用することができる。
11.実施例では、貫通口を形成した透明板の裏側に裏ユニットを取付けて構成された遊技盤を用いたが、透明板は貫通口が設けられていないものであってもよい。また遊技盤は、木製の板部材のみを用いたものを使用することができ、該板部材(設置部)に可動体を直接、あるいは枠状の装飾部材を介して移動自在に配設する構成を採用し得る。
12.実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機等の従来公知の各種遊技機を採用し得る。また、図柄表示装置としても液晶パネルを用いたものに限らず、ドラム式やベルト式、その他の形式の図柄表示装置も採用可能である。
28 電源装置(アース部)
47a 上対向面部(設置部)
49 可動演出装置
53 可動体
67 第1駆動モータ(駆動手段)
71 第1装飾可動部材(装飾可動部材)
72 第2駆動モータ(装飾用駆動手段)
73 第2駆動モータ(装飾用駆動手段)
78 カバー部材
87 永久磁石(磁石)
89 磁着部材
90 導電部材
91 アース部材

Claims (2)

  1. 動作により演出を行なう可動演出装置を備える遊技機において、
    前記可動演出装置は、
    設置部に移動自在に配設された可動体と、
    前記可動体を待機位置および作動位置の間で往復移動する駆動手段と、
    前記設置部に配設され、アース部に電気的に接続するアース部材と、
    前記可動体に配設され、前記駆動手段の駆動により該可動体が待機位置に到来した際に前記アース部材に接触する導電部材と
    前記可動体の前側に可動自在に配設される装飾可動部材と、
    前記可動体の設置部前面と対向する裏側に配設され、作動により前記装飾可動部材を可動させる伝達機構と、
    前記可動体に配設され、前記伝達機構を作動する装飾用駆動手段と、
    前記可動体の裏側に配設され、前記伝達機構の裏側を覆うカバー部材とを備え、
    前記駆動手段の駆動により可動体は、前記カバー部材が設置部前面と対向する姿勢で設置部に沿って移動するよう構成され
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記可動体は設置部に上下動自在に配設されて、前記駆動手段の駆動により上方の待機位置と下方の作動位置との間を往復移動するよう構成され、
    前記可動体および設置部の一方に磁石が配設されると共に、他方に磁石が磁着可能な磁着部材が配設され、
    前記駆動手段の駆動により可動体が待機位置に到来した際に、前記磁石が磁着部材に磁着して該可動体を前記導電部材がアース部材に接触する状態で保持するよう構成される請求項1記載の遊技機。
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