JP2011030653A - 遊技機 - Google Patents

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真 宮永
Takeshi Nakazono
武 中園
Shinya Ogawa
慎也 小川
Yoshitaka Tsuchiya
義孝 土屋
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Abstract

【課題】遊技板の着脱に必要となる作業スペースを小さくすることができる遊技機を提供すること。
【解決手段】遊技板6と遊技板取付枠3を備える遊技機であって、遊技板取付枠3には、遊技板配置領域35および係合部721および部材配置部331が形成され、部材配置部331には傾斜面部3311および平面部3312が形成されるとともに、遊技板配置領域35の内側に向かって延出する第一の遊技板当接部333が形成され、遊技板6の一側には、係合部621,631および遊技板取付枠3の第二の部材配置部331との干渉を回避する第一の回避部が形成され、第一の回避部には、部材配置部331に形成された傾斜面部3311に対向する傾斜面部611および傾斜面部611から延出する挿通補助部619が形成され、挿通補助部619には第二の部材配置部331の平面部3312に対向する平面部612が形成される。
【選択図】図11

Description

本発明は、遊技機に関するものであり、たとえば、パチンコ遊技機などの遊技機であって、所定の部材や所定の装置が組み付けられた遊技板と、この遊技板を着脱可能に取り付けることができる枠体(たとえば遊技板取付枠)を備える遊技機に関するものである。
パチンコ遊技機などの遊技機は、遊技機の筐体となる機枠(「基枠」、「外枠」、「本体枠」などと称することもある)と、遊技板(「遊技盤」などと称することもある)と、遊技板が取り付けられる遊技板取付枠(「内枠」、「前面枠」などと称することもある)と、ガラス枠とを備えるものがある。このような部材を備える遊技機は、たとえば、機枠の前面側に遊技板取付枠が配設され、遊技板取付枠の前面側に遊技板が配設され、さらにその前面側にガラス枠が配設されるという構成を有する。そして、このガラス枠によって、遊技板などは、直接触れられないように保護される。
遊技板の前面側には遊技領域が形成される。そして遊技領域の内外には、各種の所定の部材や所定の装置などが配設される。たとえば、一般的なパチンコ遊技機であれば、遊技板には、遊技状況や遊技内容に応じて所定の図柄を表示することができる特別図柄表示装置や普通図柄表示装置などの各種の図柄表示装置、遊技球が入賞しうる始動入賞装置や特別入賞装置などの各種の所定の入賞装置、遊技球が衝突することによって遊技球の動きの態様に変化を与える釘や回転役物(「風車」などと称する役物など)、遊技内容や遊技状況に応じて所定の態様で点灯や点滅する装飾ランプなどが配設される。また、遊技板の背面側には、これ他の図柄表示装置、入賞装置、装飾ランプなどを駆動したり制御したりするための各種の所定の回路基板などが配設される。
そして、この遊技板は、たとえば特許文献1に開示されるように、遊技機(遊技板取付枠)に対して着脱可能に取り付けられる構成が適用されることがある。遊技板が遊技機(遊技板取付枠)に対して着脱可能に構成されると、遊技機や遊技板のメンテナンスなどの作業が容易となる。
前記のとおり、遊技板の前面側にはガラス枠が配設されているから、遊技板を遊技機(遊技板取付枠)に対して着脱するには、ガラス枠を開放状態にしておく必要がある。このため、遊技板の着脱作業を行う際には、遊技機の前面側に、ガラス枠を開放状態に維持しておくためのスペースが必要となる。
ところで、特許文献1の構成においては、遊技板を遊技機(遊技板取付枠)に取り付けるためには、遊技板を遊技機(遊技板取付枠)に対してほぼ前面側から接近させる必要があるものと考えられる。このため、遊技板を遊技機(遊技板取付枠)に取り付ける作業においては、遊技機の前面側に遊技板を移動させるためのスペースが必要となり、ガラス枠を作業の障碍とならないように開放状態にしておく必要がある。特に、最近は、遊技機の遊技領域の大面積化を図るために、遊技板の面積も大きくなってきており、前面側から見て、遊技機(遊技機取付枠)に対して遊技板が占める面積の割合が大きくなってきている。このため、ガラス枠をより大きく開放しなければ、遊技板を遊技機(遊技板取付枠)に対して取り付けたり取り外したりすることができなくなってきている。
このため、遊技機の前面側に大きなスペースが確保できないと、遊技板の着脱作業が不便となるという問題が生じるようになってきている。また、遊技板のガラス枠を大きく開放した状態に保持しておくと、開放されたガラス枠が他の作業の障碍となったりするおそれもある。
特公平7−96055号公報
上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、遊技機のガラス枠を大きく開放することなく、遊技板を遊技機に対して着脱することができる遊技機を提供すること、または、ガラス枠を大きく開放しなくとも、遊技板を遊技機(遊技板取付枠)に対して容易に位置決めして取り付けることができる遊技機を提供すること、または、遊技板の着脱作業に必要となるスペースを小さくすることができる遊技機を提供すること、または、遊技機の前面側のスペースが狭い場合であっても、遊技板を遊技機(遊技板取付枠)容易に取り付けることができる遊技機を提供することである。
前記課題を解決するため、本発明にかかる遊技機は、遊技板と、前記遊技板を配置できる遊技板取付枠と、を備える遊技機であって、前記遊技板取付枠には、前記遊技板を配置できる遊技板配置領域が形成され、前記遊技板配置領域の一側には前記遊技板の一側に係合可能な係合部および所定の部材を配置できる部材配置部が形成され、前記部材配置部の外縁には常態において垂直方向または水平方向に対して所定の角度をもって傾斜する傾斜面部および略水平となる平面部が形成されるとともに、前記部材配置部の外縁から前記遊技板配置領域の内側に向かって延出する遊技板当接部が形成され、前記遊技板の一側には、前記遊技板取付枠に形成された係合部に係合可能な係合部および前記遊技板が前記遊技板配置領域に配置された状態において前記遊技板取付枠に形成された前記部材配置部との干渉を回避する部材配置部回避部が形成され、前記部材配置部回避部には、前記部材配置部の外周縁に形成された前記傾斜面部に対向する傾斜面部および前記傾斜面部から前記一側側に向かって延出する挿通補助部が形成され、前記挿通補助部には前記部材配置部に形成された前記平面部に対向する平面部が形成され、前記遊技板を前記遊技板取付枠に対して傾斜させた状態で、前記遊技板の前記部材配置部回避部に形成された挿通補助部を前記遊技板取付枠に形成された遊技板当接部に当接させながら、前記遊技板の前記一側を前記遊技板取付枠に形成された前記遊技板配置領域の一側に接近させると、前記遊技板取付枠に形成された係合部と前記遊技板に形成された係合部とが前記遊技板の前記一側を回動中心として回動可能に係合し、前記遊技板取付枠に形成された係合部と前記遊技板に形成された係合部が係合した状態において前記遊技板の前記一側を回動中心として回動させると前記遊技板を前記遊技板取付枠に形成される前記遊技板配置領域に配置できることを要旨とするものである。
前記遊技板は、遊技領域が形成される遊技領域形成層と、前記遊技領域形成層に積層するように設けられ前記遊技板を構成する他の所定の部材が配置された部材配置層の少なくとも二層を有し、前記遊技領域形成層には、前記遊技板が前記遊技板取付枠の前記遊技板配置領域に配置された状態において前記遊技板取付枠の前記部材配置部に形成された前記傾斜面部に所定の隙間をおいて略平行に対向する前記傾斜面部および前記平面部に所定の隙間をおいて略平行に対向する前記平面部が形成され、前記部材配置層には、前記遊技板取付枠の前記部材配置部に形成された前記傾斜面部に所定の隙間をおいて略平行に対向する前記傾斜面部が形成され、前記部材配置層に形成された傾斜面部は、前記遊技板の前記一側に達するように形成される構成が適用できる。
前記遊技板の前記一側に形成された前記挿通補助部が前記遊技板取付枠に形成された遊技板当接部に当接している状態で前記遊技板の前記一側を回動中心として前記遊技板を回動させると、前記挿通補助部が前記遊技板取付枠の前記遊技板配置領域の前記一側側に向かって移動するとともに前記遊技板が前記遊技板取付枠に対して位置決めされる構成が適用できる。
前記遊技板取付枠の部材配置部に形成された前記平面部は、前記遊技板取付枠に形成される遊技板受け入れ部よりも前記遊技板配置領域の内側に延出している構成が適用できる。
前記遊技板に形成された係合部の常態における左右方向の長さは、前記遊技板取付枠に形成された係合部の常態における左右方向の長さよりも大きい構成が適用できる。
前記遊技板取付枠の前記遊技板配置領域の前記一側に形成された前記係合部は、前記遊技板配置領域の前記一側から中心側に向かって延出する壁部と、前記壁部の前面側であって前記遊技板配置領域の前記一側から中心に向かって突出形成される規制部と、を有し、前記遊技板の前記一側に形成された前記係合部は、前記規制部に係合可能な凹部であり、 前記遊技板が前記遊技板取付枠に形成される前記遊技板配置領域に配置された状態において、前記遊技板取付枠に形成された前記係合部が前記遊技板に形成された係合部の前面側に係合することにより、前記遊技板が前記遊技板取付枠に形成された前記遊技板配置領域から前面側に移動することを規制すること構成が適用できる。
前記遊技板取付枠の前記規制部の先端部は曲面に形成されるとともに、前記遊技板に形成された係合部の少なくとも一部が曲面に形成され、前記遊技板を前記遊技板取付枠に対して所定の角度をもって前記遊技板に形成された係合部と前記遊技板取付枠に形成された係合部とを係合させて前記遊技板の前記一側を回動中心として前記遊技板を回動させると、前記規制部に形成された曲面と前記遊技板に形成された係合部の曲面とが当接した状態で回動する構成が適用できる。
前記遊技板取付枠の前記部材配置部には、前記遊技板取付枠の前面側に配設された所定の遊技機構成部材と背面側に配設された他の所定の遊技機構成部材とを接続するための接続部が形成される構成が適用できる。
前記接続部は、前記遊技板取付枠の前面側と背面側との間に跨って配索されるケーブルを通すための貫通孔が適用できる。
前記遊技板には係合凹部が形成され、前記遊技板取付枠には前記遊技板の前記一側に形成された前記係合部が前記遊技板取付枠に形成された係合部に係合している状態で前記遊技板の前記一側を回動中心として前記遊技板を回動させると前記遊技板に形成された係合凹部に係合する係合凸部が形成される構成が適用できる。
前記遊技板には、把持部が設けられる構成が適用できる。
本発明によれば、遊技板を遊技板取付枠に設けられる遊技板配置領域に取り付ける過程において、まず、遊技板を遊技板取付枠に対して傾斜させた状態で、前記遊技板の前記部材配置部回避部に形成された挿通補助部を前記遊技板取付枠に形成された遊技板当接部に当接させる。すなわち、遊技板を遊技板取付枠に対して傾斜させ、遊技板取付枠の斜め前方から遊技板の一側に設けられる挿通補助部を遊技板当接部に当接させることができる。したがって、遊技板取付枠の前面側に配設されるガラス枠を大きく開くことなく、遊技板を遊技板取付枠に取り付けることができる。このため、遊技板を遊技板取付枠に取り付ける作業において、作業スペースを小さくすることができる。
また、遊技板の一側を遊技板取付枠に形成された遊技板配置領域の一側に接近させると、前記遊技板取付枠に形成された係合部と遊技板に形成された係合部とが、遊技板の前記一側を回動中心として回動可能に係合する。そして、遊技板取付枠に形成された係合部と遊技板に形成された係合部が係合した状態において、遊技板の一側を回動中心として回動させることによって、遊技板を遊技板取付枠に形成される遊技板配置領域に配置できる。このため、遊技板を遊技板取付枠に取り付ける作業が容易となる。すなわち、遊技板取付枠に形成された係合部と、遊技板の一側に形成された係合部とが係合すると、遊技板の係合部が形成される一側が、遊技板取付枠に対して位置決めされる。そして、その後は、反対側の一側を遊技板取付枠に向けて移動させるだけで、遊技板が遊技板取付枠に設けられる遊技板配置領域に配置される。
さらに、遊技板取付枠には、部材配置部の外縁から前記遊技板配置領域の内側に向かって延出する遊技板当接部が形成されるとともに、遊技板には挿通補助部が形成され、遊技板に形成される挿通補助部を遊技板取付枠に形成される遊技板当接部に当接させつつ移動させることによって、遊技板の一側に設けられる係合部と、遊技板取付枠に形成される係合部との係合が容易となる。したがって、遊技板を遊技板取付枠に取り付ける作業が容易となる。
遊技板が、遊技領域が形成される遊技領域形成層と、部材配置層の少なくとも二層を有する構成とすれば、平面部を遊技領域形成層にのみ設ければよい。このため、遊技板の厚さ寸法を小さくして、遊技板の軽量化を図ることができる。また、部材配置部の形状が変更された場合であっても、遊技領域形成層のみの形状を変更すればよいため、変更が容易となり、設計変更などに伴うコストを抑制することができる。
また、遊技板の一側に形成された挿通補助部が遊技板取付枠に形成された遊技板当接部に当接している状態で、遊技板の一側を回動中心として遊技板を回動させると、挿通補助部が遊技板取付枠の遊技板配置領域の一側側に向かって移動するとともに遊技板が前記遊技板取付枠に対して位置決めされる。このような構成によれば、挿通補助部を遊技板当接部に当接させて遊技板を回動させるだけで、遊技板の遊技板取付枠に対する位置決めを行うことができ、位置決めを行いつつ、遊技板を遊技板取付枠に取り付けることができる。このため、遊技板の遊技板取付枠への取付が容易となる。また、遊技板に設けられる係合部と遊技板取付枠に設けられる係合部とが係合する前の段階において、挿通補助部による遊技板受け入れ部への位置決めを行うことができる。したがって、位置合わせ作業が単純となる。
遊技板取付枠の部材配置部に形成された平面部が、遊技板取付枠に形成される遊技板受け入れ部よりも遊技板配置領域の内側に延出している構成であると、遊技板当接部と挿通補助部との当接量を増やすことができる(遊技板の挿通補助部を当接させることができる遊技板当接部の範囲を大きくすることができる)。このため、遊技板を遊技板受け入れ部に誘導しやすくなる。
遊技板に形成された係合部の常態における左右方向の長さが、遊技板取付枠に形成された係合部の常態における左右方向の長さよりも大きいと、遊技板に形成された係合部と遊技板取付枠に形成された係合部とを係合しやすくすることができる。
遊技板取付枠の遊技板配置領域の一側に形成された係合部として、遊技板配置領域の前記一側から中心に向かって突出形成される規制部を有する構成が適用され、遊技板の一側に形成された係合部として、規制部に係合可能な凹部が適用されると、遊技板が遊技板取付枠に形成される遊技板配置領域に配置された状態において、遊技板取付枠に形成された係合部が遊技板に形成された係合部の前面側に係合し、これにより、遊技板が遊技板取付枠に形成された遊技板配置領域から前面側に移動することを規制することができる。
遊技板取付枠の規制部の先端部は曲面に形成され、遊技板に形成された係合部の少なくとも一部が曲面に形成される構成であると、遊技板を遊技板取付枠に対して所定の角度をもって遊技板に形成された係合部と遊技板取付枠に形成された係合部とを係合させることができ、その状態で遊技板の一側を回動中心として遊技板を回動させると、規制部に形成された曲面と遊技板に形成された係合部の曲面とが当接した状態で回動することができる。このような構成によれば、遊技板を回動させやすくなる。
遊技板取付枠の部材配置部に接続部が形成される構成であると、この接続部を利用して、遊技板取付枠の前面側に配設された所定の遊技機構成部材と背面側に配設された他の所定の遊技機構成部材とを接続することができる。たとえば、遊技板取付枠の前面側と背面側とに設けられる所定の部材とを配線によって接続することがでる。そして、配線を接続部に収めることができるから、配線が、たとえばガラス枠に挟まれるなど、作業の障碍となることを防止または抑制できる。
遊技板に係合凹部が形成され、遊技板取付枠に係合凸部が形成される構成であると、遊技板の一側に形成された係合部が遊技板取付枠に形成された係合部に係合している状態で遊技板の一側を回動中心として遊技板を回動させると、遊技板に形成された係合凹部に係合凸部が係合し、遊技板が遊技板取付枠に対して位置決めされる。このような構成であれば、遊技板の遊技板取付枠に対する位置決めが容易となる。
前記遊技板に把持部が設けられる構成であると、遊技板を遊技板取付枠に取り付ける作業などにおいて、この把持部を用いることによって遊技板を支持することができる。したがって、遊技板の遊技板取付枠への取付作業などにおいて利便性が向上する。
本発明の実施形態にかかる遊技機の平面図であって、遊技板取付枠が機枠に対して閉鎖状態にあり、ガラス枠および下皿部材が遊技板取付枠に対して閉鎖状態にある構成を、前面側から見た図である。 本発明の実施形態にかかる遊技機の平面図であって、遊技板取付枠が機枠に対して閉鎖状態にあり、ガラス枠が遊技板取付枠に対して開放状態にあり、下皿部材が遊技板取付枠に対して閉鎖状態にある構成を、前面側から見た図である。 本発明の実施形態にかかる遊技機の構成を、模式的に示した分解斜視図である。 本発明の実施形態にかかる遊技機の外観斜視図であって、遊技板取付枠が機枠に対して閉鎖状態にあり、ガラス枠および下皿部材が遊技板取付枠に対して開放状態にある構成を、前面斜め右側から見た図である。 遊技板取付枠3の構成を模式的に示した平面図であり、前面側から見た図である。 図5のA部拡大図である。 (a)は、遊技板取付枠の上側部の第二の部材配置部が形成される部分の断面構造を模式的に示した断面図であり、(b)は、遊技板取付枠の上側部の第三の部材配置部が形成される部分の断面構造を模式的に示した断面図であり、それぞれの左方が本発明の実施形態にかかる遊技機の前側であり、上方が本発明の実施形態にかかる遊技機の上側である。 上側の第二の係合凸部の構成の例を模式的に示した外海斜視図である。 (a)は、遊技板取付枠の軸着側の側部の断面構造を模式的に示した断面図であり、(b)は、遊技板取付枠の開放側の側部の断面構造を模式的に示した断面図である。り、それぞれ、上下方向に略直角な平面で切断した断面図であり、図中の左方が本発明の実施形態にかかる遊技機の前面側である。 遊技板取付枠の中壁部から下側の部分を抜き出して示した外観斜視図であり、前面斜め右上から見た図である。 係合部材(規制部材)の構成を、模式的に示した外観斜視図であり、前面斜め上方から見た図である。 遊技板取付誘導部の断面構造を模式的に示した断面図であり、図中の左方が本発明の実施形態にかかる遊技機の前面側であり、図中の上方が、本発明の実施形態にかかる遊技機1上側である。 遊技板取付誘導部に設けられる位置決め部の構成を模式的に示した外観斜視図であり、図10のA部拡大図である。 遊技板取付枠の構成を、模式的に示した分解斜視図である。 遊技板を前面側から見た平面図である。 図14のA部拡大図である。 遊技板を前面斜め上方側から見た外観斜視図である。 遊技板を背面側から見た平面図である。 第一の遊技領域形成部材および第二の遊技領域形成部材に形成される係合部の構成を、模式的に示した外観斜視図である。 遊技板取付枠に設けられる遊技板取付誘導部(=遊技板載置部と位置決め部)および下側の第二の係合凸部と、遊技板に形成される下側の第二の係合凹部との位置関係および寸法関係を示した図であり、(a)は、遊技板が遊技板配置領域の所定の取付位置に達する前の状態であって、遊技板の下辺に相当する一側が位置決め部の凸部受け入れ可能位置決め部に当接している状態を示し、(b)は、遊技板が遊技板配置領域の所定の取付位置に達した状態を示すものであり、図中の上方が、本発明の実施形態にかかる遊技機の上側であり、図中の左方が、本発明の実施形態にかかる遊技機の前面側である。 遊技板取付枠に設けられる遊技板取付誘導部(=遊技板載置部と位置決め部)および下側の第二の係合凸部と、遊技板に形成される下側の第二の係合凹部との位置関係および寸法関係の変形例を示した断面図であり、(a)は、遊技板が遊技板配置領域の所定の取付位置に達する前の状態であって、遊技板の下辺に相当する一側が、位置決め部の凸部受け入れ可能位置決め部に当接している状態を示し、(b)は、遊技板が遊技板配置領域の所定の取付位置に達した状態を示すものであり、図中の上方が、本発明の実施形態にかかる遊技機の上側であり、図中の左方が、本発明の実施形態にかかる遊技機の前面側である。 遊技板の軸着側の一側を、遊技板配置領域に形成される遊技板受け入れ部に挿入する過程を模式的に示した図であり、上方から見た断面図であり、図中の左方が、本発明の実施形態にかかる遊技機の前面側である。 遊技板の軸着側の一側を、遊技板取付枠の遊技板受け入れ部に斜め前方から差し込んだ状態を模式的に示した図であり、上方から見た図であり、図中の下方が、本発明の実施形態にかかる遊技機の前面側であり、(a)は、遊技板が最も背面側に位置している状態を示し、(b)は、遊技板が最も前面側に位置している状態を示す。 遊技板が遊技板取付枠の遊技板配置領域の所定の取付位置に取り付けられる過程を模式的に示した平面図で上方から見た図であり、遊技板の軸着側の一側が遊技板取付枠の遊技板受け入れ部に差し込まれた状態を模式的に示す。 遊技板が遊技板取付枠の遊技板配置領域の所定の取付位置に取り付けられる過程を模式的に示した平面図で上方から見た図であり、(a)は、遊技板が回動している途中の状態を示し、(b)は遊技板が所定の取付位置に達した状態を示す。 機枠と遊技板取付枠との組み付け構造を模式的に示した分解斜視図である。 本発明の実施形態にかかる遊技機を背面側から見た平面図である。 遊技板取付誘導部の変形例を模式的に示した断面図であり、図中の左側が本発明の実施形態にかかる遊技機の前面側であり、図中の上方が本発明の実施形態にかかる遊技機の上側である。 遊技板取付誘導部の変形例を模式的に示した断面図であり、図中の左側が本発明の実施形態にかかる遊技機の前面側であり、図中の上方が本発明の実施形態にかかる遊技機の上側である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施形態にかかる遊技機1は、パチンコ遊技機である。
以下の説明において、本発明の実施形態にかかる遊技機1の「前面」とは、遊技者が遊技を行う側の面(=遊技者が遊技を行うに際して対向する側の面)をいうものとし、「背面」とは、「前面」の反対側の面(=「前面」に背中合わせの面)をいうものとする。また、本発明の実施形態にかかる遊技機1の「上」、「下」、「右」、「左」は、それぞれ、特に断りのない限り、通常の設置態様(または通常の使用態様)において、前面側から見た向きをいうものとする。「奥行き」とは、前後方向をいうものとする。本発明の実施形態にかかる遊技機1を構成する各種の部材や各種の部品などについても同様とする。
図1は、本発明の実施形態にかかる遊技機1の平面図であって、遊技板取付枠3が機枠2に対して閉鎖状態にあり、ガラス枠4および下皿部材5が遊技板取付枠3に対して閉鎖状態にある構成を、前面側から見た図である。図2は、本発明の実施形態にかかる遊技機1の平面図であって、遊技板取付枠3が機枠2に対して閉鎖状態にあり、ガラス枠4が遊技板取付枠3に対して開放状態にあり、下皿部材5が遊技板取付枠3に対して閉鎖状態にある構成を、前面側から見た図である。図3は、本発明の実施形態にかかる遊技機1の構成を、模式的に示した分解斜視図である。図4は、本発明の実施形態にかかる遊技機1の外観斜視図であって、遊技板取付枠3が機枠2に対して閉鎖状態にあり、ガラス枠4および下皿部材5が遊技板取付枠3に対して開放状態にある構成を、前面斜め右側から見た図である。なお、図2〜図4においては、遊技板6の遊技領域66に配設される各種の所定の部材や所定の装置などは、一部省略してある。
まず、本発明の実施形態にかかる遊技機1の全体的な構成について説明する。図1〜図4のそれぞれに示すように、本発明の実施形態にかかる遊技機1は、機枠2(「基枠」、「外枠」、「本体枠」などと称することもある)と、遊技板取付枠3(「内枠」、「前面枠」などと称することもある)と、ガラス枠4と、下皿部材5と、遊技板6(「遊技盤」などと称することもある)とを備える。そして、基枠2、遊技板取付枠3、ガラス枠4、下皿部材5、遊技板6には、それぞれ、所定の部材や所定の装置などが組み付けられる。また、図1〜図4においては省略してあるが、機枠2の一側の外面(たとえば、左側の外面)には、プリペイドカードユニットが取り付けられることがある。
遊技板取付枠3の一側(図1〜図4に示す本発明の実施形態にかかる遊技機1においては左側)は、機枠2の一側に軸着されている。このため、遊技板取付枠3は、前記一側を回動中心(または揺動中心)として、機枠2に対して回動(または揺動)することができる。そして、遊技板取付枠3が機枠2に対して回動(または揺動)することにより、遊技板取付枠3は機枠2に対して、開き戸のような態様で、開閉すること(=開放状態と閉鎖状態の間を移動すること)ができる。また、遊技板取付枠3は、機枠2に対して着脱可能に取り付けられており、遊技板取付枠3は機枠2から取り外すことができる。
ガラス枠4および下皿部材5は、遊技板取付枠3の前面側に、上下方向に並べられるように配設される。具体的には、図1〜図4のそれぞれに示すように、ガラス枠4が上側に配設され、下皿部材5が下側に配設される。ガラス枠4および下皿部材5の一側(図1〜図4に示す本発明の実施形態にかかる遊技機1においては左側)は、遊技板取付枠3の一側に軸着される。このため、ガラス枠4および下皿部材5は、それらの一側を回動中心(または揺動中心)として、機枠2および遊技板取付枠3に対して回動(または揺動)することができる。そして、ガラス枠4および下皿部材5が、回動(または揺動)することにより、それぞれ、遊技板取付枠3に対して、開閉すること(=開放状態と閉鎖状態との間を移動すること)ができる。
なお、ガラス枠4および下皿部材5は、それぞれ別個独立して遊技板取付枠3に軸着される。このため、それぞれ別個独立して回動(または揺動)させることができ、別個独立して遊技板取付枠3に対して開放状態と閉鎖状態との間を移動することができる。ただし、下皿部材5は、ガラス枠4よりも前面側に移動することができないように構成される。このため、ガラス枠4が遊技板取付枠3に対して閉鎖状態にあると、下皿部材5は遊技板取付枠3に対して開放状態に移動することができない。また、ガラス枠4および下皿部材5の両方が遊技板取付枠3に対して開放状態にある場合に、ガラス枠4を閉鎖状態に移動させると、下皿部材5はガラス枠4とともに自動的に閉鎖状態に移動する。
遊技板取付枠3には、遊技板6を前面側から着脱可能に所定の位置に取り付けることができる遊技板配置領域35が設けられる。そして、ガラス枠4が遊技板取付枠3に対して開放状態にあると、遊技板取付枠3に設けられる遊技板配置領域35に前面側からアクセス可能となり、遊技板6を前面側から遊技板配置領域35に対して着脱することができる。
なお、遊技板取付枠3の機枠2に対する「閉鎖状態」とは、遊技板取付枠3の一側が、機枠2の一側に軸着されており、遊技板取付枠3の他の一側が、機枠2の他の一側に係合(たとえば物理的に結合)している状態をいう。また、遊技板取付枠3の機枠2に対する「閉鎖状態」は、遊技板取付枠3の奥行き方向の一部(=背面側の一部)が機枠2の開口部の内側に入り込み、遊技板取付枠3の奥行き方向の一部(=前面側の一部)の周縁部が、機枠2の前面側に位置している状態でもある。遊技板取付枠3の機枠2に対する「開放状態」とは、遊技板取付枠3の他の一側が、機枠2の他の一側から物理的に分離または離脱している状態をいう。
ガラス枠4の遊技板取付枠3に対する「閉鎖状態」とは、ガラス枠4の他の一側(遊技板取付枠3に軸着されている側とは反対側の一側)が、遊技板取付枠3の他の一側に係合(たとえば物理的に結合)している状態をいう。ガラス枠4の遊技板取付枠3に対する「開放状態」とは、ガラス枠4の他の一側が、遊技板取付枠3の他の一側から物理的に分離または離脱している状態をいう。下皿部材5についても同様である。
なお、以下の説明において、機枠2における遊技板取付枠3が軸着される側の一側を「軸着側」と称し、その反対側の一側を「開放側」と称することがある。遊技板取付枠3における機枠2に軸着される側の一側を「軸着側」と称し、その反対側の一側を「開放側」と称することがある。ガラス枠4および下皿部材5におけるそれぞれ遊技板取付枠3に軸着される側の一側を「軸着側」と称し、それらの反対側の一側を「開放側」と称することがある。また、遊技板6についても、遊技板取付枠3に取り付けられた状態で、遊技板取付枠3の軸着側の一側に位置する側を「軸着側」と称し、開放側の一側に位置する側を「開放側」と称することがある。なお、図1〜図4に示すように、本発明の実施形態にかかる遊技機1においては、機枠2、遊技板取付枠3、ガラス枠4、下皿部材5、遊技板6のいずれおいても、左側が「軸着側」となり、右側が「開放側」となる。
次に、本発明の実施形態にかかる遊技機1を構成する各部材について、詳細に説明する。
機枠2は、本発明の実施形態にかかる遊技機1の筐体となる構造物である。図1〜図4(特に図3参照)に示すように、機枠2は、所定の奥行き寸法を有し、開口した略四辺形の額縁状に形成される。この機枠2は、たとえば、所定の幅方向寸法および長さ寸法を有する四枚の平板状の部材(上板23、軸着側の側板21、開放側の側板22、底板24)が、前面側または背面側から見て略四辺形に組み合わされた構成を有する。すなわち、上板23が四辺形の上辺、底板24が下辺、軸着側の側板21が側辺の一方(=左辺)、開放側の側板22が側辺の他の一方(=右辺)となり、これら上板23、底板24、軸着側の側板21、開放側の側板22の隣り合うものどうしが、それぞれ所定の器具(たとえば、略「L」字形状の金具)により略直角に結合される。機枠2の底板24の上面側および前面側には、前面板25が取り付けられる。この前面板25は、所定の奥行き寸法、所定の左右方向寸法および所定の高さ寸法を有する略棒状または略帯板状の部材である。
このように、機枠2の内側(すなわち、上板23、前面板25(および底板24)、軸着側の側板21、開放側の側板22に囲まれる領域)は、前面側と背面側とを連通する開口部となる。この開口部は、遊技板取付枠2の奥行き方向の一部を収容可能な領域である。
そして、機枠2の軸着側の上端近傍には第一の係合部材26が設けられ、可鍛近傍(=前面板25の軸着側端部近傍の上面)には第二の係合部材27が設けられる。これら第一の係合部材26および第二の係合部材27は、遊技板取付枠3を軸着することができる部材である。たとえば第一の係合部材26は、機枠2の上板23と軸着側の側板21とを結合する器具に一体に形成される構成が適用できる。
遊技板取付枠3は、遊技板6および本発明に係る遊技機1を構成する他の所定の装置や他の所定の部材などを取り付けることができる構造物である。図5は、遊技板取付枠3の構成を模式的に示した平面図であり、前面側から見た図である。図6は、図5のA部拡大図である。
図3や図5などに示すように、遊技板取付枠3は、前面側または背面側から見ると、開口部を有する略四辺形に形成される額縁状の構造物である。具体的には、遊技板取付枠3は、所定の奥行き寸法を有する上側部33、軸着側の側部31、開放側の側部32、下側部34、中壁部362を有する。具体的には、上側部33が四辺形の上辺となり、下側部34が四辺形の下辺となり、軸着側の側部31が四辺形の側辺の一方(ここでは左辺)となり、開放側の側部32が四辺形の側辺の他方(ここでは右辺)となる。そして、これらに囲まれる領域には、遊技板配置領域35、第一の部材配置部36、第二の部材配置部331、第三の部材配置部332が設けられる。
特に図3に示すように、遊技板取付枠3の背面側の一部は、所定の奥行き寸法を有し、機枠2に形成される開口部に収容可能な形状および寸法に形成される。具体的には、前面側または背面側から見て、機枠2に形成される開口部の形状に略相似な四辺形に形成される。一方、遊技板取付枠3の前面側の一部は、前面側または背面側から見て、機枠2の外形の形状および寸法(ただし、前面板25を除く)と略同じ形状および寸法に形成される。
したがって、遊技板取付枠3の背面側の一部は、機枠2に形成される開口部に、前面側から収容することができる。そして、遊技板取付枠3の背面側の一部が機枠2に形成される開口部の内部に収容されると、遊技板取付枠3の前面側の一部の周縁部が、機枠2の上板23、軸着側の側板21、開放側の側板22の前面側に位置するとともに、前面板25の上側に位置する。
上側部33、下側部34、軸着側の側部31、開放側の側部32のそれぞれの前面側には、係合面313,323,335,341および係合リブ314,324,334,342が形成される。係合面313,323,335,341は、それぞれ、所定の幅方向寸法を有し各辺の長手方向に延伸する細長い略平面状に形成される部分であり、前面側を向く面である。係合面313,323,335,341は、ガラス枠4と下皿部材5が遊技板取付枠3に対して閉鎖状態において、ガラス枠4または下皿部材5の背面側の所定の部分(たとえば周縁部)が当接または近接する。係合リブ314,324,334,342は、それぞれの係合面313,323,335,341の外側縁から前面側に向かって起立する立壁状の構造物である。この係合リブ314,324,334,342は、ガラス枠4と下皿部材5が遊技板取付枠3に対して閉鎖状態において、ガラス枠4の上側の外面、軸着側の外面、開放側の外面と、下皿部材5の下側の外面、軸着側の外面、開放側の外面を囲繞する。
中壁部362は、所定の厚さ寸法(=上下方向寸法)を有し、背面側から前面側に向かって起立する立壁状の構造物であり、軸着側の側部31の内側の面(=開放側の側部32に対向する側の面をいうものとする。以下同じ)から開放側の側部32の内側の面(=軸着側の側部31に対向する側の面をいうものとする。以下同じ)に跨るように形成される。そして、少なくとも、中壁部362の内側の面(=上側部33に対向する側の面をいうものとする。以下同じ)は、略水平な平面状に形成され、遊技板取付誘導部8が形成される。換言すると、中壁部362の内側の面が、遊技板取付誘導部8となる。
このため、遊技板取付枠3には、上側部33、軸着側の側部31、開放側の側部32、中壁部362により囲繞される領域(以下、説明の便宜上、この領域を「第一の領域」と称する)が形成される。上側部33の内側の面(=中壁部362に対向する側の面をいうものとする。以下同じ)と、中壁部362の内側の面は、略平行に形成される。軸着側の側部31の内側の面と、開放側の側部32の内側の面とは、略平行に形成される。したがって、第一の領域は、所定の奥行き寸法を有し、前面側または背面側から見て略四辺形に形成される領域となる。第一の領域には、遊技板6を着脱可能に取り付けることができる遊技板配置領域35が形成される。換言すると、第一の領域(の一部)が遊技板配置領域35となる。
第一の領域の軸着側の側部31と上側部33の接合部近傍(本発明の実施形態にかかる遊技機1においては左上隅部近傍)には、第二の部材配置部331が設けられる。また、第一の領域の開放側の側部32と上側部33の接合部近傍(本発明の実施形態にかかる遊技機1においては右上隅部近傍)には、第三の部材配置部332が設けられる。第二の部材配置部331と第三の部材配置部332は、それぞれ、本発明の「部材配置部」に相当し、本発明の実施形態にかかる遊技機1を構成する所定の部材などを配置できる構造物である。
図7(a)は、遊技板取付枠3の上側部33の第二の部材配置部331が形成される部分の断面構造を模式的に示した断面図である。図7(b)は、遊技板取付枠3の上側部33の第三の部材配置部332が形成される部分の断面構造を模式的に示した断面図である。図7(a),(b)の左方が、本発明の実施形態にかかる遊技機1の前側であり、上方が本発明の実施形態にかかる遊技機1の上側である。
図5、図6、図7に示すように、第二の部材配置部331は、所定の奥行き寸法を有する板状またはブロック状の構造物であり、上側部33と軸着側の側部31との結合部近傍から、第一の領域の内側に向かって(たとえば、常態においては下方に向かって)張り出すように形成される。第二の部材配置部331の奥行き寸法は、上側部33の他の部分の奥行き寸法よりも小さく設定される。そして、第二の部材配置部331の前面側の面は、上側部33の他の部分の前面側の面(=係合面335)などよりも背面側に位置する。一方、第二の部材配置部331の背面側の面は、上側部33の他の部分の背面側の面と、前後方向位置が略一致する。すなわち、第二の部材配置部331の前面側の面は、遊技板取付枠3を前面側から見て、他の部分(たとえば、係合面313,323,335,341や、上側部33の他の部分の前面側の面)よりも背面側に奥まった位置にある。
特に図6に示すように、第二の部材配置部331の内側の面(第一の領域を向く面をいう。以下同じ)には、傾斜面部3311と平面部3312が形成される。傾斜面部3311は、上側部33の内側の面および軸着側の側部31の内側の面に対して所定の角度をもって傾斜する傾斜面状に形成される部分である。平面部3312は、上側部33の内側の面に略平行で、軸着側の側部31の内側の面に略直角な平面(すなわち、状態においては略水平な平面)に形成される部分である。そして、傾斜面部3311のある一端(本発明の実施形態にかかる遊技機1においては、右上端)が、上側部33の内側の面に接する。平面部3312のある一端(本発明の実施形態にかかる遊技機1においては左側端)が、軸着側の側部31の内側の面に接し、平面部3312の他の一端(本発明の実施形態にかかる遊技機1においては右側端)と傾斜面部3311の他の一端(本発明の実施形態にかかる遊技機1においては左下端)とが接する。
換言すると、第二の部材配置部331は、前面側または背面側から見て、略台形に形成される(詳しくは、上底が下底よりも短く、上底と下底を結ぶ辺の一方が上底および下底に略直角で、他方が上底および下底に対して直角ではない所定の角度で傾斜する形状を有する台形に形成される)。そして、台形の下底に相当する面が上側部33の内側の面に接し、上底と下底を結ぶ辺の一方(上底および下底に対して直角な辺)に相当する面が、軸着側の側部31の内側の面に接する。台形の上底と下底を結ぶ側辺の他方(上底および下底に対して直角ではない所定の角度をもって傾斜する辺)に相当する面が傾斜面部3311となり、上底に相当する面が平面部3312となる。
第二の部材配置部331には、接続部3313が形成される。この接続部3313は、第二の部品配置部331の前面側と背面側を連通する貫通孔状に形成される領域であり(すなわち、遊技板取付枠3の前面側と背面側とを連通する貫通孔に形成される領域であり)、この接続部3313の内部に、本発明の実施形態にかかる遊技機1を構成する所定の部材を配設することができる。
たとえば、図27に示す遊技板取付枠3の前面側に配設される所定の遊技機構成部材(たとえば、所定の電子機器や電気機器など)と、遊技板取付枠3の背面側に配設される所定の遊技機構成部材(たとえば、他の所定の電子機器や電気機器など)とを電気的に接続する配線(たとえばワイヤーハーネス)を通すことができ(すなわち、配線の一部を接続部3313に配設することができ)、これによりこれらの所定の遊技機構成部材どうしを、たとえば電気的に接続することができる。なお、第二の部材配置部331自体に所定の遊技機構成部材(たとえば、役物装置や制御基板など)を配置する構成であってもよい。所定の遊技機構成部材は、本実施形態に示したものに限定されるものではない。
遊技板取付枠3の第二の部材配置部331に接続部3313が形成される構成であると、この接続部3313を利用して、遊技板取付枠3の前面側に配設された所定の遊技機構成部材と、背面側に配設された他の所定の遊技機構成部材とを接続することができる。たとえば、遊技板取付枠3の前面側と背面側とに設けられる所定の部材とを配線によって接続することがでる。そして、この配線を接続部3313に収めることができるから、配線が、たとえばガラス枠4に挟まれるなどすることを防止して、本発明の実施形態にかかる遊技機1の組み付けなどの作業の障碍となることを防止または抑制できる。また、配線もしくは遊技機構成部材の配置のためのスペースを比較的コンパクトに構成できるため、遊技板取付枠3のスペースを有効利用できる。
第三の部材配置部332は、板状またはブロック状の構造物であり、上側部33と開放側の側部32との結合部近傍から、第一の領域の内側に向かって(たとえば、常態においては下方に向かって)張り出すように形成される。特に図7(b)に示すように、第三の部材配置部332の奥行き寸法は、上側部33の他の部分の前後方向寸法よりも小さく設定される。そして、第三の部材配置部332の前面側の面は、上側部33の他の部分の前面側の面よりも背面側に位置する。一方、第三の部材配置部332の背面側の面は、上側部33の他の部分の背面側の面と、前後方向位置が略一致する。すなわち、第三の部材配置部332の前面側の面は、遊技板取付枠3を前面側から見て、他の部分(たとえば、係合面313,323,335,341や、上側部33の他の部分の前面側の面)よりも背面側に奥まった位置にある。
第三の部材配置部332には傾斜面部3321が形成される。この傾斜面部3321は、第一の領域に向く面であり、上側部33の内側の面および開放側の側部32の内側の面に対して所定の角度をもって傾斜する傾斜面状に形成される。換言すると、第三の部品配置部332は、前面側または背面側から見て略直角三角形に形成される。そして、直角三角形の直角の隣辺の一方に相当する面が、上側部33の内側の面に接し、直角三角形の隣辺の他方に相当する面が、開放側の側部32の内側の面に接する。直角三角形の斜辺に相当する面が、第一の領域を向く傾斜面部3321となる。
第三の部材配置部332には、第一の遊技板固定具39が配設される。第一の遊技板固定具39は、第三の部材配置部332に対して回動可能に取り付けられる部材である。そして、第一の遊技板固定具39を回動させると、第一の遊技板固定具39の少なくとも一部が第三の部材配置部332の傾斜面部3321から第一の領域の内側に突出する状態と、第一の遊技板固定具39が第三の部材配置部332の傾斜面部3321から第一の領域に突出しない状態とに切り替えることができる。
上側部33、第二の部材配置部331、第三の部材配置部332のうちの少なくとも第二の部材配置部331近傍の内側には、第一の遊技板当接部333が設けられる。本発明の実施形態にかかる遊技機1においては、側部33、第二の部材配置部331、第三の部材配置部332の内側に、第一の遊技板当接部333が設けられる構成を有する。第一の遊技板当接部333は、上側部33、第二の部材配置部331および第三の部材配置部332の内側の面の背面側縁から、第一の領域(すなわち、遊技板配置領域35)の内側に向かって延出する部分である。換言すると、第一の遊技板当接部333は、第一の領域(遊技板配置領域35)の内周面から内側に向かって延出する。そして第一の遊技板当接部333の前面側は、略平面に形成される。すなわち、第一の遊技板当接部333の前面側の面は、上側部33、第二の部材配置部331および第三の部材配置部332の内側の面に略直角に形成される略平面である。そして、所定の幅方向寸法(=上側部33、第二の部材配置部331および第三の部材配置部332の内側の面の法線方向の寸法)を有し、これら上側部33、第二の部材配置部331および第三の部材配置部332の内側の面に沿うように形成される。
第一の遊技板当接部333の所定の位置には、上側の第二の係合凸部712が設けられる。具体的には、開放側の側部32の近傍(より具体的には、第三の部材配置部332の傾斜面部3321と上側部33の内側の面とが接する箇所の近傍)に設けられる。
上側の第二の係合凸部712は、後述する遊技板6に形成される上側の第二の係合凹部615に係合可能な構造物である。具体的には、第一の遊技板当接部333から前面側に向かって突起する棒状または柱状の構造物であり、基端部側(=背面側)の一部は、外形の形状および寸法(=軸線方向に直角な面で切断した場合における断面形状および断面寸法)が略均一に形成され、先端側(=前面側)の一部は、前面側に向かうにしたがって外形の寸法が徐々に小さくなる、いわゆる先細り形状に形成される。
図8は、上側の第二の係合凸部712の構成の例を模式的に示した外観斜視図である。図8に示すように、上側の第二の係合凸部712は、断面略円形に形成される。そして、この上側の第二の係合凸部712の基端部側の一部は略円柱形状に形成され、先端部側の一部は略円錐または円錐を輪切りにした形状を有する。
図9(a)は、遊技板取付枠3の軸着側の側部31の断面構造を模式的に示した断面図であり、図9(b)は、遊技板取付枠3の開放側の側部32の断面構造を模式的に示した断面図である。図9(a),(b)は、上下方向に略直角な平面で切断した断面図である。図9(a),(b)の左方が、本発明の実施形態にかかる遊技機1の前面側である。
図9(a),(b)のそれぞれに示すように、軸着側の側部31の背面側には、第二の遊技板当接部311が設けられ、開放側の側部32の背面側には、第三の遊技板当接部321が設けられる。第二の遊技板当接部311は、軸着側の側部31の内側の面の背面側縁から、第一の領域(=遊技板配置領域35)の内側に向かって張り出すように形成される構造物である。その前面側は、軸着側の側部31の内側の面に沿うとともに略直角で、所定の幅方向寸法(=軸着側の側部31の内側の面の法線方向の寸法)を有する略細帯状の平面に形成される。同様に、第三の遊技板当接部321は、開放側の側部32の内側の面の背面側縁から、第一の領域(=遊技板配置領域35)の内側に向かって張り出すように形成される構造物である。その前面側は、開放側の側部32の内側の面に沿うとともに略直角で、所定の幅方向寸法(=開放側の側部32の内側の面の法線方向の寸法。ここでは左右方向の寸法)を有する略細帯状の平面に形成される。
中壁部362の上面(=遊技板取付誘導部8)の背面側には、第四の遊技板当接部363が設けられる。図10は、遊技板取付枠3の中壁部362から下側の部分を抜き出して示した外観斜視図であり、前面斜め右上から見た図である。
特に図10に示すように、第四の遊技板当接部363は、中壁部362の上面の背面側縁から第一の領域(=遊技板配置領域35)の内側に向かって(本発明の実施形態にかかる遊技機1においては上側に向かって)張り出すように形成される構造物である。その前面側は、中壁部362の上面に沿うとともに略直角であり、所定の幅方向寸法(=中壁部362の上面の法線方向寸法)を有する略細帯状の平面に形成される。
第二の遊技板当接部311と第四の遊技板当接部363との接合部近傍には、軸着側延出部312が形成される。この軸着側延出部312は、第二の遊技板当接部311の他の部分および第四の遊技板当接部363の他の部分に比較して、第一の領域(遊技板配置領域35)の内側に向かって張り出す寸法が他の部分よりも大きい部分である。同様に、第三の遊技板当接部321と第四の遊技板当接部363との接合部近傍には、開放側延出部322が形成される。この開放側延出部322は、第三の遊技板当接部321の他の部分および第四の遊技板当接部363の他の部分に比較して、第一の領域の内側に向かって張り出す寸法が他の部分よりも大きい部分である。これらの軸着側延出部312および開放側延出部322の前面側は、軸着側の側部31の内側の面、開放側の側部32の内側の面および中壁362の内側の面(遊技板取付誘導部8)に対して略直角な平面に形成される。
なお、軸着側延出部312および開放側延出部322の前面側または背面側から見た形状は、特に限定されるものではない。たとえば図5や図10などに示すように略方形であってもよく、略三角形であってもよい。また、略扇形であってもよい。要は、遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置に遊技板6を配設した場合において、遊技板6の背面側に配設される部材や装置などと物理的に干渉しないような形状および寸法であればよい。
そして、軸着側延出部312には第一の係合凸部711が設けられ、開放側延出部322には、下側の第二の係合凸部713が設けられる。これらの第一の係合凸部711および下側の第二の係合凸部713は、上側の第二の係合凸部712と同じ構成が適用できる。したがって、説明は省略する(図8参照)。
図5に戻って説明する。第一の領域のうち、上側部33の内側の面、第二の部材配置部331の傾斜面部3311および平面部3312、第三の部材配置部332の傾斜面部3321、軸着側の側部31の内側の面、開放側の側部32の内側の面、中壁部362の上面(遊技板取付誘導部8)に囲まれる領域であって、第一の遊技板当接部333、第二の遊技板当接部311、第三の遊技板当接部321、第四の遊技板当接部363、軸着側延出部312および開放側延出部322の前面側の領域が、遊技板配置領域35となる。すなわち、遊技板配置領域35は、所定の奥行き寸法を有し、前面側または背面側から見て、四隅部のうちの二箇所が所定の形状(第二の部材配置部331の形状と第三の部材配置部332のそれぞれの形状)に切り欠かれた略四辺形に形成される領域である。
そして遊技板配置領域35の四隅部のうち、軸着側の側部31と上側部33との接合部である一箇所を除く三箇所に、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713が設けられる。詳しくは、第一の係合凸部711は、遊技板配置領域35の軸着側の側部31と中壁部362(遊技板取付誘導部8)が接する隅部の近傍であって、軸着側延出部312の前面側に設けられる。上側の第二の係合凸部712は、開放側の側部32と上側部とが接する隅部の近傍であって、第一の遊技板当接部333の前面側に設けられる。下側の第二の係合凸部713は、開放側の側部32と中壁部362(遊技板取付誘導部8)とが接する隅部の近傍であって、開放側延出部322の前面側に設けられる。
このような構成によれば、遊技板6を遊技板配置領域35に配設し、遊技板6の背面側の所定の部分が、第一の遊技板当接部333、第二の遊技板当接部311、第三の遊技板当接部321、第四の遊技板当接部363、軸着側延出部312および開放側延出部322のいずれか所定のものの前面側に当接した位置に位置させることができる。遊技板6がこの位置にあると、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713が、それぞれ、遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616に係合する。遊技板6が、遊技板配置領域35の内側であって、遊技板6の背面側の所定の部分が第一の遊技板当接部333、第二の遊技板当接部311、第三の遊技板当接部321、第四の遊技板当接部363、軸着側延出部312および開放側延出部322のいずれか所定のものの前面側に当接する位置を、遊技板配置領域35の「所定の取付位置」と称する。
軸着側の側部31の内側の面の所定の位置には、係合部(規制部)721が設けられる。この係合部(規制部)721は、開放側の側部32の側に向かって突起する構造物である。この係合部(規制部)721は、遊技板6に形成される係合部621,631(後述)に係合可能であり、係合した状態において、遊技板6が遊技板取付枠3に対して前後方向に移動することや、遊技板配置領域35の所定の位置から外れることを規制する。
この係合部(規制部)721は、遊技板取付枠3の軸着側の側部31とは別部材である係合部材(規制部材)72を取り付けることによって設けられる。図11は、係合部材(規制部材)72の構成を、模式的に示した外観斜視図であり、前面斜め上方から見た図である。図11に示すように、係合部材(規制部材)72は、軸着側の側部31の内側の面に取り付けるための取付部722と、遊技板6に形成される係合部に係合可能な係合部(規制部)721とを有する。
取付部722は、略平板状に形成される部分であり、ネジなどを挿通可能な貫通孔が形成される。
係合部(規制部)721は、軸着側の側部31の内側の面に取り付けられた状態において、開放側の側部32に向かって突出する凸状の部分である。係合部(規制部)721には、曲面部723と前面部724が形成される。曲面部723は、係合部材(規制部材)72が軸着側の側部31の内側の面に取り付けられた状態において、背面側を向く部分(=第二の遊技板当接部311の前面側に対向する部分)から開放側の側部32の内側の面に向く部分にかけて形成される部分である。曲面部723は、上方または下方から見て、所定の曲率半径を有する略円弧状に形成される部分を有する。前面部724は、係合部材(規制部材)72が軸着側の側部31の内側の面に取り付けられた状態において、前面側を向く部分である。前面部724は、略平面に形成される。このため、軸着側の側部31に取り付けられた状態において、上方または下方から見ると、係合部721は、円形を略四分割して得られる扇形(=中心角が約90°の円弧状の扇形)に形成される。曲面部723が扇形の円弧の部分に相当し、前面部274が扇形の半径の部分に相当する。
このように、係合部材(規制部材)72は、軸着側の側部31の内側の面に取り付けられた状態において、上方または下方から見ると、全体として略「P」字形状に形成される。すなわち、取付部722が「P」字の縦棒に相当し、係合部721が「P」字の半円状に突起する部分に相当する。この係合部材72は、たとえば金属の板材などからなり、曲げ加工(鈑金加工やプレス加工など)により形成される構成が適用できる。またこのほか、樹脂材料などからなり射出成形により形成される構成などが適用できる。図11においては、平板状の部材を曲げ加工して形成される構成を示す。
なお、係合部(規制部)721の構成は、前記構成に限定されるものではない。すなわち、係合部(規制部)721は、軸着側の側部31の内側の面に取り付けられた状態において、上方または下方から見た場合に、第二の遊技板当接部311に対向する部分から開放側の側部32の内側の面に対向する部分にかけての一部または全部が、所定の曲率半径を有し、外側に向かって(=背面側および開放側の側部32に向かって)張り出す曲面に形成される構成であればよい。したがって、前面部724が形成されない構成であってもよい。また、係合部(規制部)721の先端部(=開放側の側部32側の端部)が、上方または下方から見て略半円形状に形成される構成であってもよい。
係合部(規制部)721が、遊技板取付枠3の軸着側の側部31の内側の面に設けられると、上方または下方から見ると、たとえば図9(a)に示すように、遊技板取付枠3には、軸着側の側部31の内側の面と、係合部721の第二の遊技板当接部311に対向する部分(=曲面部723)と、第二の遊技板当接部311とにより三方を囲繞され、開放側の側部32の内側の面に向かって開放する領域(空間)が形成される。この領域には、遊技板6の軸着側の一側(本発明の実施形態にかかる遊技機1においては左側)の一部を差し込むことができる。この領域が「遊技板受け入れ部317」となる。
なお、係合部(規制部)721の軸着側の側部31の内側の面からの突出寸法は、第二の部材配置部331に形成される平面部3312の左右方向寸法よりも小さい寸法に設定される。換言すると、第二の部材配置部331に形成される平面部3312は、係合部(規制部)よりも、開放側の側部32の内側の面に向かって延出する寸法が大きく形成される。
次に、遊技板取付誘導部8の構成について説明する。図12は、遊技板取付誘導部8の断面構造を模式的に示した断面図である。図12中の左方が、本発明の実施形態にかかる遊技機の前面側であり、図12中の上方が、本発明の実施形態にかかる遊技機1の上側である。図13は、遊技板取付誘導部8に設けられる位置決め部82の構成を模式的に示した外観斜視図であり、図10のA部拡大図である。
図10、図12、図13に示すように、遊技板取付誘導部8には、遊技板載置部81と位置決め部82が設けられる。
遊技板載置部81は、第一の領域(遊技板配置領域35)の側を向く面であり、中壁部362の内側の面である。遊技板載置部81は、略水平方向に延伸する略平面に形成され、上方から見て略四辺形に形成される。なお、遊技板載置部81の前面側縁には、前面側に向かって下り勾配となる傾斜面またはなだらかな曲面が形成される構成であってもよい。
位置決め部82は、遊技板載置部81から第一の領域(遊技板配置領域35)の内側に向かって突起する凸状の構造物である。具体的には、上方または側方から見ると、遊技板載置部81の前面側端から背面側端にかけて略前後方向に延伸するように形成される。この位置決め部82には、凸部受け入れ可能位置決め部821と、遊技板取付誘導部底面824と、第一の誘導部822と、第二の誘導部823とが形成される。
位置決め部82として、遊技板載置部81から突起する凸状の構造物が適用される構成であれば、たとえば、位置決め部82の構成を単純化することができる。また、遊技板載置部81に一体に形成することができる。
凸部受け入れ可能位置決め部821は、遊技板6を遊技板配置領域35の所定の位置に配置する過程において、遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれと、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれとの位置決め(特に、遊技板取付誘導部8の法線方向の位置決め。本発明の実施形態にかかる遊技機1のように、遊技板取付誘導部8が上側を向く略水平面に形成される構成においては、上下方向の位置決め)を行うための部分である。凸部受け入れ可能位置決め部821の第一の領域を向く面(本発明の実施形態にかかる遊技機1においては、上側の面となる。以下、説明の便宜上「先端面」と称する。)は、遊技板取付誘導部8に略平行な平面(本発明の実施形態にかかる遊技機1においては略水平面)に形成され、遊技板載置部81から所定の寸法だけ第一の領域の内側に向かって突出した位置に位置する。具体的な突出寸法(=高さ寸法)については後述する。
第一の誘導部822は、遊技板6の一側を凸部受け入れ可能位置決め部821に誘導するための部分である。第一の誘導部822は、凸部受け入れ可能位置決め部821の前面側端から遊技板載置部81の前面側縁(=位置決め部821の前面側端)にかけて形成される部分であり、前面側に向かって遊技板載置部81からの突出寸法が徐々に小さくなる(=下り勾配となる)傾斜面状に形成される。具体的には、第一の誘導部822は、前面側端においては遊技板載置部81からの突出寸法がゼロであり、背面側端においては凸部受け入れ可能位置決め部821の突出寸法に等しくなるように形成される。
遊技板取付誘導部底面824は、遊技板載置部81の背面側縁から前面側に向かって所定の寸法にわたって形成される部分である。遊技板取付誘導部底面824の遊技板載置部81からの突出寸法(=高さ寸法)は、凸部受け入れ可能位置決め部821の突出寸法よりも小さい所定の寸法に設定される。遊技板取付誘導部底面824の前後方向寸法は、遊技板6が遊技板配置領域35の所定の位置に取り付けられた状態において、遊技板6の一側のうちの位置決め部82に対向する部分(本発明の実施形態にかかる遊技機1においては、下辺に相当する一側の所定の部分)の前後方向寸法(=厚さ寸法)よりも大きい寸法に設定される。
第二の誘導部823は、遊技板6を遊技板配置領域35の所定の位置に配置する過程において、遊技板6の一側を遊技板取付誘導部底面824に誘導することができる部分である。また、遊技板6を遊技板配置領域35の所定の位置から取り外す過程において、遊技板6の一側を、位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821に誘導することができる部分である。第二の誘導部823は、遊技板取付誘導部底面824と凸部受け入れ可能位置決め部821との間に形成される部分であり、前面側から背面側に向かって遊技板載置部81からの突出寸法が徐々に小さくなっていく傾斜面状または曲面状に形成される部分である。図10、図12、図13においては、傾斜面状に形成される構成を示す。
なお、位置決め部82の前面側から見た場合における左右方向寸法(幅方向寸法)は、特に限定されるものではない。また、凸部受け入れ可能位置決め部821、第一の誘導部822および第二の誘導部823の前後方向寸法も、特に限定されるものではない。
位置決め部821の数や形成される位置は特に限定されるものではない。たとえば、図10、図13に示すように、遊技板載置部81の左右方向の中心近傍の二箇所に形成される構成のほか、左右方向の端部近傍に形成される構成、左右方向に沿って所定の間隔をおいて形成される構成などが適用できる。
次に、遊技板取付枠3の第一の領域以外の部分の構成について簡単に説明する。
開放側の側部32の外側の面には、ロック機構部が設けられる(図略)。ロック機構部は、遊技板取付枠3が機枠2に対して閉鎖状態において、閉鎖状態を維持するためのロック機構(=閉鎖状態にロックするためのロック機構)と、ガラス枠4が遊技板取付枠3に対して閉鎖状態において、閉鎖状態を維持するためのロック機構(=閉鎖状態にロックするためのロック機構)とを有する。このロック機構部には、従来一般のロック機構が適用できる。したがって、説明は省略する。
図5などに示すように、遊技板配置領域35の下側には、第一の部材配置部36が形成される。第一の部材配置部36は、本発明の実施形態にかかる遊技機1を構成する所定の部材や所定の装置などが配置される領域である。第一の部材配置部36は、中壁部362の下面と、開放側の側部32の内側の面と、軸着側の側部31の内側の面と、下側部34の内側の面とに囲繞される領域である。そして、中壁部362、軸着側の側部31、開放側の側部32、下側部34の前面側端部から背面側に所定の距離だけ入り込んだ位置には、上下方向および左右方向に延伸する略平面状の部材配置面361が形成される。そして、この部材配置面361に、所定の部材や所定の装置などを取り付けることができる。
第一の部材配置部36の右部には、発射ハンドル配置部37が形成される。発射ハンドル配置部37は、所定の厚さ寸法(=前後方向寸法)を有する構造物である。たとえば、前面側から見て、略直角三角形または中心角が約90°の円弧状の扇形に形成される。そして、略直角三角形の直角の隣辺の一方(略扇形に形成される構成であれば、半径の一方)が、開放側の側部32の外側の面に略一致し、直角三角形の直角の隣辺の他方(略扇形に形成される構成であれば、半径の他方)が、下側部34の外側の面に略一致するように設けられる。また、下皿部材5が遊技板取付枠3に対して閉鎖状態にあると、下皿部材5の前面側の面と、発射ハンドル配置部37の前面側の面とが一体的に連なる。
発射ハンドル配置部37には、発射ハンドル901とロック機構操作部902が設けられる。発射ハンドル901は、遊技球発射装置を操作するための部材であり、発射ハンドル901を操作することにより、遊技球を遊技板6に設けられる遊技領域66に向けて発射することができる。
ロック機構操作部902は、開放側の側部32の外側の面に設けられるロック機構部を操作するための機構である。このロック機構部操作部902には、たとえばシリンダー錠が適用できる。すなわち、シリンダー錠に所定の鍵を挿入し、挿入した鍵をある所定の方向に回動させると、遊技板取付枠3と機枠2とのロックを解除することができる。また挿入した鍵を他の所定の方向に回動させると、遊技板取付枠3とガラス枠4とのロックを解除することができる。
第一の遊技板当接部331、第四の遊技板当接部363、軸着側延出部312および開放側延出部322が形成される部材と、第一の部材配置部36および遊技板取付誘導部8が形成される部材は別部材からなり、これら別部材を組み合わせることによって、遊技板取付枠3が構成される。
具体的には、次のような構成を有する。図14は、遊技板取付枠の構成を、模式的に示した分解斜視図である。図14に示すように、第一の遊技板取付枠構成部材94と第二の遊技板取付枠構成部材95とを有する。
第一の遊技板取付枠構成部材94は、軸着側の側部31、開放側の側部32、第一の遊技板当接部333、第二の遊技板当接部311(図14においては隠れて見えない)、第三の遊技板当接部321、第四の遊技板当接部363、軸着側延出部312、開放側延出部322が形成される。そして、上方または下方から見ると、前面側が開放する略「コ」の字状の形状を有する。
第一の遊技板取付枠構成部材94は、第一のサブ部材941、第二のサブ部材942、第三のサブ部材943、第四のサブ部材944により形成される。
第一のサブ部材941は、第一の遊技板当接部333が形成される部材である。第一のサブ部材941は、前面側から見ると、所定の高さ方向寸法と所定の幅方向寸法を有する平板状の部材である。第一のサブ部材941の下辺の両端近傍は、下側に向かって延出している。この延出している部分の下辺は、延出していない部分の下辺に対して所定の角度をもって傾斜する。すなわち、延出している部分は略三角形に形成される。
第二のサブ部材942は、第三の遊技板当接部363、軸着側延出部312、開放側延出部322が形成される部材である。第二のサブ部材942は、前面側から見ると、所定の高さ方向寸法と所定の幅方向寸法を有する略四辺形の平板状の部材である。そして、四辺形の上辺の左右両端近傍に相当する部分は、上方に向かって張り出しており、この張り出している部分が、それぞれ軸着側延出部312と開放側延出部322となる。また、上辺近傍に相当する部分が、第四の延出部363となる。軸着側延出部312には、第一の係合凸部711が設けられ、開放側延出部322には下側の第二の係合凸部713が設けられる。
第三のサブ部材943は、軸着側の側部31や第二の遊技板当接部311などが形成される部材である。第三のサブ部材943は、所定の長さ方向寸法(上下方向寸法)を有する部材であり、上方または下方から見ると、略「L」字形状に形成される。そして、「L」字の辺の一方が軸着側の側部31となり、他方が第二の遊技板当接部311となる。また、図14に示すように、軸着側の側部31の前面側には、係合面313および係合リブ314が形成される。係合面313は、軸着側の側部31の前面側縁から外側(開放側の側部32とは反対側)に向かって延出する部分であり、その前面側の面は、第二の遊技板当接部311の前面側の面に略平行な略平面に形成される。係合リブ314は、係合面313の外側縁から前面側に向かって立壁状に延出する部分であり、その内側の面は、軸着側の側部31の内側の面に略平行に形成される。
第四のサブ部材944は、開放側の側部32や第三の遊技板当接部321などが形成される部材である。第四のサブ部材944は、所定の長さ方向寸法(上下方向寸法)を有する部材であり、上方または下方から見ると、略「L」字形状に形成される。そして、「L」字の辺の一方が開放側の側部32となり、他方が第三の遊技板当接部321となる。また、軸着側の側部31の前面側は、外側(軸着側の側部31とは反対側)および背面側に向かって曲げ返される。
第一のサブ部材941、第二のサブ部材942、第三のサブ部材943、第四のサブ部材944は、たとえば金属板などからなり、鈑金加工やプレス加工などにより形成される。そして、第一のサブ部材941の右端部が第四のサブ部材944の上端部(第三の遊技板当接部321の上端部)に結合され、左端部が、第三のサブ部材943の上端部(第二の遊技板当接部311の上端部)に結合される。また、第二のサブ部材942の右端部が第四のサブ部材944の下端部(第三の遊技板当接部321の下端部)に結合され、左端部が、第三のサブ部材943の下端部(第二の遊技板当接部311の下端部)に結合される。
このため、第一の遊技板取付枠構成部材94は、前面側から見ると、第一のサブ部材941が上辺となり、第二のサブ部材942が下辺となり、第三のサブ部材943が左辺となり、第四のサブ部材944が右辺となる開口した略四辺形の額縁状の構造物となる。そして、第一の遊技板取付枠構成部材94は、上方または下方から見ると、前面側に向かって開放する略「コ」の字形状を有する。すなわち、第一のサブ部材941および第二のサブ部材942が「コ」の字の縦棒の部分に相当し、第三のサブ部材943と第四のサブ部材944が、それぞれ「コ」の字の上側の横棒の部分と下側の横棒の部分に相当する。
第二の遊技板取付枠構成部材95は、上側部33、第二の部材配置部331、第三の部材配置部332を形成する部分と、第一の部材配置部36および遊技板取付誘導部8を形成する部分と、開放側の側部32の係合面323および324を形成する部分とを有する部材である。
上側部33、第二の部材配置部331、第三の部材配置部332を形成する部分は、その軸線が略左右方向を向く棒状に形成される部分である。上側部33の下面の左右方向の両端近傍には、下側に向かって延出するブロック状または板状の部分が形成される。これらのブロック状または板状の部分が、それぞれ、第二の部材配置部331と第三の部材配置部332となる。このように、第二の部材配置部331と第三の部材配置部332は、上側部33を形成する部分に一体に形成される。また、上側部33を形成する部分の前面側の上端部には、係合面335および係合リブ334が形成される。係合面335は、上側部33を形成する部分の本体となる部分の前面からさらに前面側に突起する凸条の部分である。係合リブ334は、係合面335の上側縁から前面側に向かって突起する立壁状の部分である。
第一の部材配置部36および遊技板取付誘導部8を形成する部分は、前面側から見て略四辺形の箱状(具体的には、底面が略四辺形に形成され、底面の四辺には前面側に向かって突起する側壁が形成され、前面側に向かって開口する箱)に形成される部分である。すなわち、第一の部材配置部36の部材配置面361(所定の部材を配置できる面)が「箱」の底面に相当し、中壁部362が「箱」の側壁の一つに相当し、下側部34が「箱」の側壁の他の一つに相当する。
開放側の側部32の係合面323および324を形成する部分は、略棒状に形成される部分である。
第二の遊技板取付枠構成部材95は、たとえば樹脂材料などからなり、射出成形によって形成される構成が適用される。なお、図14においては、第二の遊技板取付枠構成部材95が一体に形成される構成を示すが、実際にはたとえば、上側部33を形成する部分と、第一の部材配置部36および遊技板取付誘導部8を形成する部分と、開放側の側部32の係合面323および324を形成する部分とがそれぞれさらに別部材に形成される構成が適用できる。
そして、第一の遊技板取付枠構成部材94の前面側に、第二の遊技板取付枠構成部材95が配設される。具体的には、第二の遊技板取付枠構成部材95の上側部33を形成する部分と第一の部材配置部36および遊技板取付誘導部8を形成する部分とが、第三のサブ部材943と第四のサブ部材944との間に嵌め込まれるように配設され、開放側の側部32の係合面323および324を形成する部分が、第四のサブ部材944の前面側に配設される。
このため、第一の遊技板取付枠構成部材94の第一のサブ部材941のうち、第二の遊技板取付枠構成部材95の上側部33を形成する部分の下辺から下方に向かって延出する部分が、第一の遊技板当接部333となる。また、第一の遊技板取付枠構成部材94の第二のサブ部材941のうち、第二の遊技板取付枠構成部材95の遊技板取付誘導部8から上方に向かって延出する部分が、第四の遊技板当接部363、軸着側延出部312、開放側延出部322となる。このように、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713は、第一の遊技板取付枠構成部材94に設けられ、第一の部材配置部36および遊技板取付誘導部8が形成される第二の遊技板取付枠構成部材95とは別部材に設けられる。
第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれが、第一の遊技板取付枠構成部材94に設けられる構成であれば、遊技板6が第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713に支持されると、遊技板6の自重は、第一の遊技板取付枠構成部材94に掛かる。すなわち、遊技板6の自重は、第一の遊技板取付枠構成部材94により負担される。このため、遊技板取付誘導部8には、遊技板6の自重が掛からないか、または一部しか掛からない構成になる。このため、第二の遊技板取付枠構成部材95に設けられる第一の部材配置部36が、遊技板6の自重により圧迫されることを、防止または抑制できる。
次に、遊技板6について説明する。図15〜図18は、遊技板6の構成を模式的に示した図である。それぞれ図15は、遊技板6を前面側から見た平面図であり、図16は、図15のA部拡大図である。図17は、遊技板6を前面斜め上方側から見た外観斜視図である。図18は、遊技板6を背面側から見た平面図である。
図15〜図18のそれぞれに示すように、遊技板6は、ベース部材61と、第一の遊技領域形成部材62、第二の遊技領域形成部材63、第三の遊技領域形成部材64、外側ガイドレール65や、その他図略の所定の部材および所定の装置を有する。そして、ベース部材61に、これら所定の部材および所定の装置が組み付けられる構成を有する。
ベース部材61は、所定の厚さ寸法(=前後方向寸法)を有する板状の部材である。このベース部材61は、遊技板取付枠3に形成される遊技板配置領域35に前面側から嵌め込むことができる形状および寸法に形成される。具体的にはこのベース部材61は、前面側から見ると、略四辺形に形成される。そして、四辺形のうちのある相対向する二辺のうちの一方(=左辺)が軸着側の一側となり、他方(=右辺)が開放側の一側となる。また他の対向する二辺のうちの一方が下辺に相当する一側となり、他方が上辺に相当する一側となる。
ベース部材61の軸着側の一側から開放側の一側までの寸法(=左右方向寸法)は、遊技板取付枠3の軸着側の側部31の内側の面と開放側の側部32の内側の面との間の距離よりも少し小さい寸法に設定される。ベース部材61の上辺に相当する一側と下辺に相当する一側との間の寸法(=上下方向寸法)は、遊技板取付枠3の上側部33の内側の面と中壁部362の内側の面(=遊技板取付誘導部8)との間の距離よりも少し小さい寸法に設定される。
ベース部材61の四隅部のうちの一箇所(=左上隅部)には、遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置に取り付けた場合において、第二の部材配置部331との物理的な干渉を避けるための構成部材配置部回避部(以下、「第一の回避部」と称する)が形成される。四隅部のうちの他の一箇所(=右上隅部)には、遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置に取り付けた場合において、第三の部材配置部332との物理的な干渉を避けるための構成部材配置部回避部(以下、「第二の回避部」と称する)が形成される。なお、構成部材配置部回避部は、本発明の「部材配置部回避部」に相当する。
第一の回避部は、ベース部材61の隅部が所定の形状に切り欠かれたように形成される部分である。第一の回避部には、傾斜面部611と平面部612とが形成される。
傾斜面部611は、遊技板6(ベース部材61)が、遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置に配置された状態において、第二の部材配置部331の傾斜面部3311に所定の距離をおいて略平行に対向するか、または接触する面である。この傾斜面部611は、ベース部材61の上辺に相当する一側の面および軸着側の一側の面に対して所定の角度をもって傾斜する面状に形成される。なお、所定の角度には、90°が含まれる。
平面部612は、遊技板取付枠3の第二の部材配置部331の平面部3312に、所定の距離をおいて略平行に対向するか、または接触する面である。この平面部612は、ベース部材61の上辺に相当する一側の面に略平行で、軸着側の一側に略直角な面状に形成される。換言すると、平面部612は、傾斜面部611から軸着側の一側に向かって突起する部分である。このように、第一の回避部は、遊技板取付枠3に設けられる第二の部材配置部331と略同じ形状に形成される。すなわち、第一の回避部は、遊技板取付枠3に遊技板配置領域35に向かって突出するように形成される第二の部材配置部331の形状に整合させて形成されている。
第二の回避部は、傾斜面部613が形成される。この傾斜面部613は、遊技板6(ベース部材61)が、遊技板取付枠3に形成される遊技板配置領域35の所定の取付位置に取り付けられた状態において、第三の部材配置部332の傾斜面部3321に所定の距離をおいて略平行に対向するか、または接触する面である。この傾斜面部613は、ベース部材61の上辺に相当する面および右辺に相当する面に対して所定の角度をもって傾斜する面状に形成される。このように、第二の回避部は、遊技板取付枠3に設けられる第三の部材配置部332と略同じ形状に形成される。すなわち、第二の回避部は、遊技板取付枠3に遊技板配置領域35に向かって突出するように形成される第三の部材配置部332の形状に整合させて形成されている。
第一の遊技領域形成部材62は、ベース部材61の前面側の下辺に相当する一側と軸着側の一側とが接する部分の近傍(=左下隅部)に配設される部材である。第一の遊技領域形成部材62は、所定の厚さ寸法を有する板状またはブロック状の部材である。第一の遊技領域形成部材62は、ベース部材61の前面側に取り付けた状態において、ベース部材61の軸着側の一側に略一致する面と、ベース部材61の下辺に相当する一側に略一致する面と、外側ガイドレール65の外側に接触または所定の距離をおいて対向する面とを有する。
このため、第一の遊技領域形成部材62は、前面側から見ると、略直角三角形に形成される。ベース部材61の軸着側の一側に略一致する面が、直角三角形の直角の隣辺の一方に相当する。ベース部材61の下辺に相当する一側に略一致する面が、隣辺の他方に相当する。外側ガイドレール65の外側に接触または所定の距離をおいて対向する面が、直角三角形の斜辺に相当する。直角三角形の斜辺に相当する面は、外側ガイドレール65の形状に合わせて、略円弧状の曲面に形成される。また、ベース部材61の軸着側の一側に略一致する面には、係合部621が形成される。
第二の遊技領域形成部材63は、ベース部材61の軸着側の一側と上辺に相当する一側とが接する部分およびその近傍(=左上隅部)に配設される部材である。第二の遊技領域形成部材63は、所定の厚さ寸法を有する板状またはブロック状の部材である。この第二の遊技領域形成部材63の外周には、前面側から見ると、ベース部材61の上辺に相当する一側に略一致する面と、一部がベース部材61の第一の回避部の傾斜面部611に略一致する傾斜面部633と、ベース部材61の軸着側の一側に略一致する面と、外側ガイドレール65の外側に接触または所定の距離をおいて略平行に対向する面とが形成される。
このため、第二の遊技領域形成部材63は、前面側から見ると、略台形に形成される。すなわち、ベース部材61の軸着側の一側に略一致する面が、台形の斜辺の一方に相当する。ベース部材61の上辺に相当する一側に略一致する面が、台形の斜辺の他方に相当する。一部がベース部材61の第一の回避部の傾斜面部611に略一致する傾斜面部633が、台形の上底に相当する。外側ガイドレール65の外側に接触または所定の距離をおいて略平行に対向する面が、台形の下底に相当する。
なお、第二の遊技領域形成部材63には、ベース部材61の第一の回避部の平面部に略一致する面は形成されない。すなわち、第二の遊技領域形成部材63に形成される傾斜面部633(換言すると、部材配置層(後述)に形成される傾斜面部633)は、ベース部材61の軸着側の一側に達するように形成される。
ベース部材61の前面側に第二の遊技領域形成部材63が配設されると、ベース部材61の第一の回避部の傾斜面部611は、第二の遊技領域形成部材63の平行四辺形の斜辺に相当する面の一方に略一致する。ただし、第一の回避部に設けられる平面部612は、第二の遊技領域形成部材63の平行四辺形の斜辺の一方に相当する傾斜面部633から離れ、ベース部材61の軸着側の一側に向かって突出(延出)する。したがって、ベース部材61の第一の回避部には、第二の遊技領域形成部材63の平行四辺形の斜辺の一方に相当する傾斜面部633から軸着側に向かって延出する部分が形成される。この部分を「挿通補助部」619と称する。
具体的には、挿通補助部619は、前面側から見ると、略直角三角形に形成される。すなわち、挿通補助部619の外周面を構成する平面部612が、直角三角形の直角の隣辺の一方に相当し、ベース部材61の軸着側の一側の面が、直角三角形の直角の隣辺の他方に相当する。そして、第二の遊技領域形成部材63の平行四辺形の斜辺の一方に相当する面633が、直角三角形の斜辺に相当する。
そして、第二の遊技領域形成部材63の外周の面のうち、ベース部材61の軸着側の一側に略一致する面の近傍には、係合部631が形成される。
また、第二の遊技領域形成部材63には、把持部632が形成される。この把持部632は、遊技板6を持ち上げたり持ち運んだりする際に、作業者が把持するための部分である。この把持部632は、具体的には、前面側と背面側とを貫通する貫通孔、または前面側に開口する凹部である。そして、作業者が指を差しいれることによって、遊技板6を持ち上げたり持ち運んだりすることができる。この把持部632の寸法および形状は、特に限定されるものではないが、たとえば、遊技板6を無理なく持ち上げたり持ち運んだりすることができるように、複数の指を差し込むことができる長孔形状に形成される。
遊技板6に把持部632が設けられる構成であると、遊技板6を遊技板取付枠3に取り付ける作業などにおいて、この把持部632を用いることによって遊技板6を支持することや持ち上げることができる。したがって、遊技板6の遊技板取付枠3への取付作業などにおいて利便性が向上する。
図15、図17に示すように、第三の遊技領域形成部材64は、所定の厚さ寸法(=前後方向寸法)を有する部材である。具体的には、前面側から見ると、第三の遊技領域形成部材64の外周には、ベース部材61の上辺に相当する一側の一部(=右端近傍)に略一致する面と、第二の回避部の傾斜面部613に略一致する面と、ベース部材61の開放側の一側に略一致する面と、ベース部材61の下辺に相当する一側の一部(左側端部近傍を除く部分)に略一致する面と、遊技領域66の内周面となる面とが形成される。遊技領域66の内周面となる面は、前面側または背面側から見て、略円弧状に形成される曲面である。したがって、第三の遊技領域形成部材64は、前面側または背面側から見ると略「U」字形状または略「コ」の字形状に形成される。すなわち、「U」字または「コ」の字の外側に相当する面が、ベース部材61の所定の一側に略一致する面となり、内側に相当する面が遊技領域66の内周面となる。
さらに第三の遊技領域形成部材64には、内側ガイドレール651が設けられる。内側ガイドレール651は、外側ガイドレール65の内側に、所定の距離をおいて形成される立壁状の部分である。内側ガイドレール651は、前面側から見て、略円弧状に形成される。
外側ガイドレール65は、ベース部材61の前面から前面側に向かって起立する立壁状の構造物であり、前面側から見て略円弧状に形成される。
図15〜図17のそれぞれに示すように、ベース部材61の前面側には、第一の遊技領域形成部材62、第二の遊技領域形成部材63、第三の遊技領域形成部材64、外側ガイドレール65が配設される。そして、ベース部材61の前面側には、第一の遊技領域形成部材62、第二の遊技領域形成部材63、第三の遊技領域形成部材64、外側ガイドレール65により、遊技領域66が形成される。換言すると、遊技領域66は、遊技板6(ベース部材61)の前面側において、第一の遊技領域形成部材62、第二の遊技領域形成部材63、第三の遊技領域形成部材64、外側ガイドレール65により囲まれる領域である。
遊技領域66には、所定の装置や所定の部材が配設される(図略)。たとえば、普通図柄表示装置や特別図柄表示装置などの各種の所定の図柄表示装置、特別入賞装置や始動入賞装置などの各種の所定の入賞装置、遊技球が衝突しうる釘や回動役物(=風車など)の各種の所定の部材が配設される。そして遊技領域66の最下部には、アウト口が形成される。アウト口は、遊技球を遊技領域66の外部に排出する経路に繋がる貫通孔である。なお、図15〜図17においては、遊技領域66に配設される装置や部材は省略してある。
このように、遊技板6は、厚さ方向に対して二層構造を有する。すなわち、遊技板6は、ベース部材61からなる層と、第一の遊技領域形成部材62および第二の遊技領域形成部材63および第三の遊技領域形成部材64からなる層の二層構造を有する。本発明の実施形態においては、ベース部材61からなる層を「遊技領域形成層」と称し、第一の遊技領域形成部材62および第二の遊技領域形成部材63および第三の遊技領域形成部材64からなる層を「部材配置層」と称する。
遊技板6が、遊技領域66が形成される遊技領域形成層と部材配置層との少なくとも二層を有する構成とすれば、第一の回避部の平面部612を、遊技領域形成層にのみ設けられる構成が適用できる(特に図17参照)。すなわち、遊技領域形成層(=ベース部材61)に形成される傾斜面部611は、ベース部材61の軸着側の一側に達しておらず、その中間から挿通補助部619(平面部612)が突出する。一方、部材配置層(=第二の遊技領域形成部材63)に形成される傾斜面部633は、ベース部材61の軸着側の一側に達する。
このような構成によれば、遊技板6の厚さ寸法を小さくして、遊技板6の軽量化を図ることができる。また、遊技板取付枠3に設けられる第二の部材配置部331の形状が変更された場合であっても、遊技板6の遊技領域形成層のみの形状を変更すればよい。このため、変更が容易であり、設計変更などに伴うコストを抑制することができる。なお、本発明の実施形態においては、遊技板6が複層構成を有しているが、よりコストを抑えるために、単層構成としてもよい。
そして、前記のとおり、第一の遊技領域形成部材62と第二の遊技領域形成部材63のそれぞれには、ベース部材61の前面側に取り付けられた状態において、ベース部材61の軸着側の一側に略一致する面およびその近傍に、係合部621,631が形成される。この係合部621,631は、遊技板6を遊技板配置領域35に配置する過程において、および遊技板6が遊技板配置領域35の所定の取付位置に配置された状態において、遊技板取付枠3に設けられる係合部721に係合する部分である。なお、第一の遊技領域形成部材62に形成される係合部621と、第二の遊技領域形成部材63に形成される係合部631とは、略同じ構成が適用される。したがって、まとめて説明する。図19は、第一の遊技領域形成部材62および第二の遊技領域形成部材63に形成される係合部621,631の構成を、模式的に示した外観斜視図である。
図19に示すように、係合部621,631は、前面側から背面側に向かって窪んだ部分であり、他の部分に比較して奥行き寸法(=前後方向寸法)が小さい部分である。換言すると、ベース部材61の軸着側の一側に略一致する面側および前面側に向かって開けた凹部である。すなわち、係合部621,631は、前面側から見て三方が、第一の遊技領域形成部材62に形成される段差面に囲まれ、一方が、ベース部材61の軸着側の一側に略一致する面側に向かって開放する。このため、係合部621,631には、前面側から奥まった位置に形成される底面624と、底面と前面側の面とをつなぐ面であって、軸着側の一側に略一致する面側に向かって開けた面(段差面625)が形成される。
これらの係合部621,631の寸法および形状は、遊技板取付枠3に設けられる係合部721に係合可能な寸法および形状(=係合部721が入り込むことができる寸法および形状)に形成される。たとえば図15に示すように、前面側から見て略四辺形に形成される。
係合部621,631には、ガイド部622が形成される。ガイド部622は、係合部621,631の底面624および段差面625から前面側およびベース部材61の軸着側の一側に略一致する面側(すなわち、開口側)に向かって突起する構造物である。たとえば、ガイド部622は、略平板状に形成される構成を有する。ガイド部622には、当接部623が形成される。当接部623は、略円弧形状の曲面に形成される面であり、前面側および軸着側の一側に略一致する面側を向く面である。すなわち、換言すると、ガイド部622は、係合部621,631の底面624と段差面625との間に跨って形成される構造物であり、係合部621,631の底面624と段差面625との間に跨る曲面(=上方または下方から見て所定の曲率半径を有する円弧状に形成される曲面)状の当接部623が形成される部材である。ガイド部622の曲面の曲率半径は、遊技板取付枠3に設けられる係合部721の曲面部723の曲率半径に略等しく設定される。
係合部621,631のベース部材61の軸着側の一側に略一致する面から段差面625までの距離(すなわち、常態における左右方向寸法)は、遊技板取付枠3に設けられる係合部(規制部)721の突出寸法(すなわち、常態における左右方向寸法)よりも大きい寸法に設定される。
なお、ガイド部622の数は特に限定されるものではない。たとえば、図19に示すように、一箇所の係合部621,631に三箇所のガイド部622が形成される構成のほか、一箇所の係合部621,631に、一箇所または二箇所のガイド部622が形成される構成や、四箇所以上のガイド部622が形成される構成が適用できる。また、ガイド部622の上下方向寸法は特に限定されるものではない。すなわち、図19に示すように、ガイド部622が、上下方向に薄い板状に形成される構成のほか、上下方向に長いブロック状に形成される構成が適用できる。また、係合部621,631の上下方向の全長にわたって曲面が形成される構成であってもよい。要は、係合部621,631には、遊技板6を遊技板取付枠3に取り付ける際に、遊技板取付枠3に設けられる係合部72の曲面部723に係合(=当接)することができる当接部623が形成される構成であればよい。
遊技領域66には、所定の装置や所定の部材が配設される(図略)。たとえば、普通図柄表示装置や特別図柄表示装置などの各種の所定の図柄表示装置、特別入賞装置や始動入賞装置などの各種の所定の入賞装置、遊技球が衝突しうる釘や回動役物(=風車など)の各種の所定の部材が配設される。そして遊技領域66の最下部には、アウト口形成される。アウト口は、遊技球を遊技領域66の外部に排出する経路に繋がる貫通孔である。
図18に示すように、ベース部材61の背面側の所定の位置には、第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616が形成される。第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616は、所定の断面形状および寸法を有し、ベース部材61の背面側から前面側に貫通する貫通孔が適用できる。このほか、所定の断面形状ならびに寸法および深さ寸法(=前後方向寸法)を有し、ベース部材61の背面側に開口する非貫通孔が適用できる。
第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616の断面形状および寸法は、それぞれ、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713が係合可能な寸法および形状に形成される。具体的には、第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれに、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713が係合した状態において、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれの外周面と、第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれの内周面との間に、所定の寸法の隙間が形成される。
特に、少なくとも、第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616の外周面の上部と、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713の上部との間、および/または、第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616の外周面の下部と、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713の下部との間に、所定の寸法の隙間が形成されるような寸法および形状に形成される。たとえば、図18に示すように、断面略円形の貫通孔または非貫通孔が適用できる。
第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616が形成される位置は、次のとおりである。第一の係合凹部614は、遊技板6が遊技板取付枠3に設けられる遊技板配置領域35の所定の取付位置に取り付けられた状態において、第一の係合凸部711に係合する位置に形成される。上側の第二の係合凹部615は、上側の第二の係合凸部712に係合する位置に形成される。下側の第二の係合凹部616は、下側の第二の係合凸部713に係合する位置に形成される。
前記のとおり、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713は、遊技板配置領域35の四隅部のうちの三箇所にそれぞれ設けられる。したがって、第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616は、ベース部材61の四隅部のうちの三箇所にそれぞれ形成される。なお、第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616は、ベース部材61を前面側から見て、遊技領域66の外側に形成される。したがって、第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616が貫通孔であったとしても、前面側の開口部は、第一の遊技領域形成部材62や第三の遊技領域形成部材64に隠れて現れない。
第一の係合凹部614は、軸着側の一側近傍に形成される。さらにベース部材61の背面側の軸着側の一側近傍には、補助凹部617が形成される。特に図18のA部拡大図に示すように、補助凹部617は、ベース部材61の背面側から前面側に連通する貫通孔または背面側に開口する凹部であり、第一の係合凹部614の断面形状および寸法よりも大きい断面形状および寸法を有する。そして、第一の係合凹部614の一側(詳しくは、ベース部材61の軸着側の一側)に、第一の係合凹部614に連通して形成される。したがって、第一の係合凹部614と補助凹部617は、全体として、一体となって所定の半径を有する円形の内周の一部から、さらに前記所定の半径よりも小さい半径を有する円弧が突出するような形状の開口部を形成する。すなわち、「所定の半径を有する円形」の部分が補助凹部617であり、「所定の半径よりも小さい半径を有する円弧」の部分が第一の係合凹部614である。また、換言すると、「8」の字を横に倒したような形状の開口部を形成する。また、第一の係合凹部614と補助凹部617とからなる開口部が、略長孔形状(常態において左右方向に長い長孔)に形成される構成であってもよい。
なお、図18においては省略してあるが、遊技板6(ベース部材61)の背面側には、本発明の実施形態にかかる遊技機1を構成する所定の部材や所定の装置が配設される。たとえば、ベース部材61に所定の開口部(貫通孔)が形成され、図柄表示装置の奥行き方向の一部が遊技板6(ベース部材61)の背面側に突出するように配設される。また、入賞装置を駆動する動力部などが配設されるほか、遊技板6に配設される各種の所定の部材や装置を制御するための回路基板などが配設される。そして、遊技板6(ベース部材61)の背面側には、これらの所定の部材などを覆うカバーが取り付けられる。
次に、遊技板取付枠3の遊技板取付誘導部8および第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713の構成と、遊技板6の構成との関係について説明する。
遊技板取付誘導部8は、遊技板6を、遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置に向かって移動させると、位置決め部821が遊技板6を位置決めし、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712および下側の第二の係合凸部713のそれぞれが、遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616に係合するように構成される。
特に、遊技板6を、遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置に取り付ける過程の一部において、位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821は、遊技板6を、遊技板取付枠3に対して、遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれの内周面に、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713の外周面が接触しない位置(特に、上部と下部とが接触しない位置)あるいは、接触した場合でも第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれが第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれに干渉して遊技板6を所定の取付位置に移動できないという事態が生じない位置に位置決めすることができる。
そして、遊技板6が、遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置に達すると、遊技板取付枠に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれが、遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれに係合し、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713によって(または、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713と、位置決め部82の遊技板取付誘導部底面824とによって)、遊技板6が支持されるように構成される。
具体的には、次のような構成を有する。ここでは、遊技板取付枠3に設けられる下側の第二の係合凸部713と、遊技板6に形成される下側の第二の係合凹部616との関係を例に説明する。図20は、遊技板取付枠3に設けられる遊技板取付誘導部8(=遊技板載置部81と位置決め部82)および下側の第二の係合凸部713と、遊技板6に形成される下側の第二の係合凹部616との位置関係および寸法関係を示した図である。それぞれ、図20(a)は、遊技板6が遊技板配置領域35の所定の取付位置に達する前の状態であって、遊技板6の下辺に相当する一側が位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821に当接している状態を示し、図20(b)は、遊技板6が遊技板配置領域35の所定の取付位置に達した状態を示す。なお、図19中の上方が、本発明の実施形態にかかる遊技機1の上側であり、図20中の左方が、本発明の実施形態にかかる遊技機1の前面側である。
図20(a)に示すように、遊技板6に形成される下側の第二の係合凹部616の内周面の寸法D(特に、遊技板6の下辺に相当する一側に直角な方向。ここでは、上下方向寸法)は、遊技板取付誘導部8に設けられる下側の第二の係合凸部713の外形寸法D(特に、遊技板載置部81の法線方向。ここでは上下方向寸法)よりも大きい寸法に形成される。すなわち、図19において、D>Dを充足する。
したがって、下側の第二の係合凸部713と下側の第二の係合凹部616とが係合した状態(=下側の第二の係合凸部713が下側の第二の係合凹部616に入り込んだ状態)において、下側の第二の係合凸部713の外周面と、下側の第二の係合凹部616の内周面との間には所定の寸法の隙間が形成される。特に、下側の第二の係合凸部713の遊技板載置部81寄り(すなわち下方)と下側の第二の係合凹部616の内周面の遊技板6の下辺に相当する一側寄り(すなわち下方)との間、および/または下側の係合凸部713の外周面の遊技板載置部81とは反対側寄り(すなわち上部)と下側の第二の係合凹部616の内周面の遊技板6の下辺に相当する一側とは反対側寄り(すなわち上部)との間に、所定の寸法の隙間が形成される。
また、図20(a)に示すように、位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821の先端面(ここでは上面)と下側の第二の係合凸部713の外周面の遊技板載置部側の面(ここでは下面)との間の距離HA1は、遊技板6の下辺に相当する一側と下側の第二の係合凹部616の内周面の最も遊技板6の下辺に相当する一側に近い部分(すなわち下端)との間の距離Hよりも大きい寸法に設定される。すなわち、図20(a)において、HA1>Hを充足する。一方、位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821の先端面と下側の第二の係合凸部713の外周面の遊技板載置部81から最も遠い面(すなわち上端)との間の距離(HA1+D)は、遊技板6の下辺に相当する一側から下側の第二の係合凹部616の内周面のうち遊技板6の下辺に相当する一側から最も遠い面との間の距離(H+D)よりも小さい寸法に設定される。すなわち、(H+D)>(HA1+D)を充足する。
位置決め部82の遊技板取付誘導部底面824の先端面と凸部受け入れ可能位置決め部821の先端面との間の距離HA2は、遊技板6の下辺に相当する一側が凸部受け入れ可能位置決め部821の先端面に当接している状態において、遊技板6に形成される下側の第二の係合凹部616の内周面の遊技板6の下辺に相当する一側から最も遠い面と、遊技板取付枠3に設けられる下側の第二の係合凸部713の外周面の遊技板載置部81から最も遠い面との間の距離Bよりも、大きい寸法に設定される。
なお、遊技板6を所定の取付位置に取り付ける際において、遊技板載置81と当接する「遊技板6の一側」、および、位置決め部82と当接する「遊技板6の一側」は、常態において遊技板6の下部または底面(すなわち下辺)に相当する一側となるように構成されることが好ましい。ただし、その他の部分であってもよい。
換言すると、位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821と遊技板取付誘導部底面824との遊技板載置部81からの突出寸法の差HA2は、遊技板6の下辺に相当する一側が凸部受け入れ可能位置決め部821の先端面に当接している状態において、下側の第二の係合凸部713の遊技板載置部81から最も遠い位置(すなわち上部)と下側の第二の係合凹部616の内周面との間に形成される隙間の寸法Bよりも大きい寸法に設定される。
さらに、遊技板取付誘導部底面824の先端面と下側の第二の係合凸部713の外周面の遊技板載置部81から最も遠い位置(ここでは上部)との間の距離(HA1+HA2+D)は、遊技板6の下辺に相当する一側と下側の第二の係合凹部616の内周面の遊技板6の下辺に相当する一側から最も遠い位置(ここでは上部)との間の距離(H+D)よりも大きい寸法に設定される。
このような寸法に設定されると、遊技板6を遊技板配置領域35の所定の取付位置に取り付ける過程において、遊技板6の下辺に相当する一側および下側の第二の係合凹部616と、遊技板取付枠3の遊技板取付誘導部8および下側の第二の係合凸部713との位置関係は、次のとおりとなる。
遊技板6の下辺に相当する一側を、位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821の先端面に当接させた状態で、遊技板6を遊技板配置領域35の所定の取付位置に近付ける(=前面側から背面側に向かって移動させる)。そうすると、まず、遊技板取付枠3に設けられる下側の第二の係合凸部713の先端部(=前面側の端部)が、遊技板6に形成される下側の第二の係合凹部616に係合する(=入り込む)。この際、前記のような寸法に設定されると、遊技板取付枠3に設けられる下側の第二の係合凸部713の外周面は、遊技板6に形成される下側の第二の係合凹部616の内周面に接触せず、下側の第二の係合凸部713の外周面と下側の第二の係合凹部616の内周面との間に所定の寸法の隙間が形成される。
なお、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711と遊技板6に形成される第一の係合凹部614との位置関係および寸法関係、上側の第二の係合凸部712と上側の第二の係合凹部615との位置関係および寸法関係も、前記の下側の第二の係合凸部713と下側の第二の係合凹部616との位置関係および寸法関係と同じである。
このような寸法の関係を有すると、位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821は、遊技板6を、遊技板6に形成された第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれの内周面に、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれの外周面が接触しない位置に遊技板を位置決めすることができる。このため、遊技板6を遊技板取付枠3に取り付ける過程において、遊技板3が位置ずれなどした場合であっても、位置ずれ分を吸収することができる。したがって、第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれに、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれを係合させやすくなる。このため、遊技板6を遊技板取付枠3に取り付ける作業が容易となる。
特に、遊技板6は、位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821に当接することによって、遊技板載置部81の法線方向(=上下方向)の位置決めがなされる。このため、下側の第二の係合凸部713の外周面の遊技板載置部81側とその反対側(=上部および下部)は、それぞれ、下側の第二の係合凹部616の内周面の遊技板6の下辺に相当する一側とその反対側(=上部および下部)に接触しない。したがって、下側の第二の係合凸部713の外周面の遊技板載置部81に遠い側の面(=上部)と下側の第二の係合凹部616の内周面の遊技板6の下辺に相当する一側から遠い側の面(=上部)との間、および/または下側の第二の係合凸部713の外周面の遊技板載置部81に近い側の面(=下部)と下側の第二の係合凹部616の内周面の遊技板6の下辺に相当する一側に近い側の面(=下部)との間には、遊技板6の下辺に相当する一側および遊技板載置部81の法線方向(=上下方向)に所定の寸法を有する隙間が形成される。
遊技板6が遊技板配置領域35の所定の取付位置に達すると、遊技板6の下辺に相当する一側が、位置決め部82の遊技板取付誘導部底面824に対向する。遊技板取付誘導部底面824の前後方向の寸法は、遊技板6の下辺に相当する一側の厚さ寸法よりも大きい寸法に設定される。このため、遊技板6の背面の所定の位置が、第一の遊技板当接部333、第二の遊技板当接部311、第三の遊技板当接部321、第四の遊技板当接部363、軸着側延出部312、開放側延出部322のうちの所定のものに当接すると、遊技板6の下辺に相当する一側は、凸部受け入れ可能位置決め部821および第二の誘導部823の先端面から離れ、厚さ方向の全長にわたって遊技板取付誘導部底面824の先端面に対向する。
そして、遊技板6が、所定の取付位置に達し、遊技板載置部81に向かって移動する。遊技板載置部81が上方を向く面であれば、遊技板6は自重によって下方(すなわち、遊技板載置部81側)に移動する。位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821と遊技板取付誘導部底面824の遊技板載置部からの突出寸法の差HA2は、下側の第二の係合凸部713の外周面の遊技板載置部81から最も遠い位置(=上部)と、下側の第二の係合凹部616の内周面の遊技板6の下辺に相当する一側から最も遠い位置(=上部)との間の距離Bよりも大きく設定される。このため、遊技板6が遊技板載置部8の側に移動すると、下側の第二の係合凸部713の外周面の遊技板載置部8から最も遠い位置の面(=上面)が、下側の第二の係合凹部616の内周面の遊技板6の下辺に相当する一側から遠い位置の面(=上面)に当接する。そして、下側の第二の係合凸部713の外周面が下側の第二の係合凹部616の内周面に当接すると、遊技板6は、それ以上は遊技板載置部8側に向かって移動することはできない。したがって、遊技板6の下辺に相当する一側は、位置決め部82の遊技板取付誘導部底面824の先端面に接触しない。したがって、遊技板載置部8が上側を向く面であれば、遊技板6の下辺に相当する一側は、遊技板載置部8から宙に浮いた状態となる。
したがって、遊技板6は、遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置において、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713とにより支持される。
このほか、次のような構成が適用できる。図21は、遊技板取付枠3に設けられる遊技板取付誘導部8(=遊技板載置部81と位置決め部82)および下側の第二の係合凸部713と、遊技板6に形成される下側の第二の係合凹部616との位置関係および寸法関係の変形例を示した断面図である。それぞれ、図21(a)は、遊技板6が遊技板配置領域35の所定の取付位置に達する前の状態であって、遊技板6の下辺に相当する一側が、位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821に当接している状態を示す。図21(b)は、遊技板6が遊技板配置領域35の所定の取付位置に達した状態を示す。なお、図20中の上方が、本発明の実施形態にかかる遊技機の上側であり、図21中の左方が、本発明の実施形態にかかる遊技機1の前面側である。
位置決め部82の遊技板取付誘導部底面824と凸部受け入れ可能位置決め部821の突出寸法の差HA2は、遊技板6の下辺に相当する一側が凸部受け入れ可能位置決め部821の先端面に当接している状態において、遊技板6に形成される下側の第二の係合凹部616の内周面の遊技板6の下辺に相当する一側から最も遠い位置にある面(=上部側の面)と、遊技板取付枠3に設けられる下側の第二の係合凸部713の外周面の遊技板載置部8から最も遠い位置にある面(=上部側の面)との間の距離Bと略同じ寸法に設定される。換言すると、位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821と遊技板取付誘導部底面824との遊技板載置部81からの突出寸法の差HA2は、遊技板6の下辺に相当する一側が凸部受け入れ可能位置決め部821の先端面に当接している状態において、下側の第二の係合凸部713の上方と下側の第二の係合凹部616の内周面との間に形成される隙間の寸法(詳しくは、遊技板載置部8および遊技板6の下辺に相当する一側の法線方向寸法。ここでは上下方向寸法)と略同じ寸法に設定される。
それ以外は、前記と同じ(図20に示す)寸法関係が適用できる。遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711と遊技板6に形成される第一の係合凹部614との位置関係および寸法関係、上側の第二の係合凸部712と上側の第二の係合凹部615との位置関係および寸法関係も、前記の下側の第二の係合凸部713と下側の第二の係合凹部616との位置関係および寸法関係と同じである。
この変形例においては、遊技板6が所定の取付位置に達して遊技板載置部8の側に向かって移動すると(たとえば、遊技板6が自重によって下方に移動すると)、第一の係合凸部711の外周面が第一の係合凹部614の内周面に当接し、上側の第二の係合凸部712の外周面が上側の第二の係合凹部615の内周面に当接し、下側の第二の係合凸部713の外周面が下側の第二の係合凹部616の内周面に当接する。さらに、遊技板6の下辺に相当する一側が、位置決め部82の遊技板取付誘導部底面824の先端面に接触する。したがって、遊技板6は、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713および遊技板取付誘導部底面824によって支持される。
遊技板取付枠3に設けられる遊技板配置領域35の所定の取付位置に、遊技板6を取り付ける方法は次のとおりである。
まず、ガラス枠4を遊技板取付枠3に対して開放状態とする。ガラス枠4が遊技板取付枠3に対して開放状態にあると、遊技板取付枠3に設けられる遊技板配置領域35に前面側からアクセス可能となる。なお、遊技板6を遊技板取付枠3に対し斜め前方から取り付けることができるため、ガラス枠4を遊技板取付枠3に対して大きく開放する必要はない(換言すると、ガラス枠4を遊技板取付誘導部8から大きく離す必要はない)。
次いで、図22に示すように、遊技板6の軸着側の一側を、遊技板配置領域35に形成される遊技板受け入れ部317に、斜め前面側から差し込むように挿入する。図22は、遊技板6の軸着側の一側を、遊技板配置領域35に形成される遊技板受け入れ部317に挿入する過程を模式的に示した図であり、上方から見た断面図である。図22中の左方が、本発明の実施形態にかかる遊技機1の前面側である。また、図22中の矢印は、遊技板6を遊技板受け入れ部317に差し込む際における遊技板6の移動の向きを模式的に示す。
図22に示すように、遊技板受け入れ部317は、上方または下方から見ると、遊技板取付枠3の軸着側の側部31の内側の面と、第二の遊技板当接部311と、係合部(規制部)721とにより三方を囲まれ、開放側の側部32に向かって開口する略「コ」の字状に形成される。
まず、遊技板6の面方向を遊技板取付枠3に設けられる遊技板配置領域35の面方向(=前面側から見て上下左右方向)に対して所定の角度だけ傾斜させる(=遊技板6の軸着側の一側を、開放側の一側よりも背面側に位置させる)。そして、遊技板6の軸着側の一側近傍を、遊技板取付枠3の遊技板載置部81に当接させる(すなわち載置する)。そして、遊技板6の軸着側の一側近傍が遊技板載置部81に当接している状態で、遊技板6を遊技板受け入れ部317に向かって遊技板載置部81上を滑らせるように移動させる。これにより、遊技板6の軸着側の一側が、遊技板取付枠3に設けられる遊技板受け入れ部317に差し込まれる。このように、遊技板6の下辺に相当する一側を、遊技板載置部に載置(=当接)させることによって、遊技板6の軸着側の一側を、遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置に対して誘導することができる。ここで、遊技板載置部81の前面側縁が、前面側に向かって下り勾配となる傾斜面状または曲面状に形成されると、遊技板6の軸着側の一側近傍を、遊技板載置部81に当接(=載置)しやすくなる。
また、遊技板6を遊技板取付枠3に対して傾斜させ、遊技板取付枠3の斜め前方から遊技板6の軸着側の一側に設けられる挿通補助部619を第一の遊技板当接部333に当接させることができる。したがって、遊技板取付枠3の前面側に配設されるガラス枠4を大きく開くことなく、遊技板6を遊技板取付枠3に取り付けることができる。このため、遊技板6を遊技板取付枠3に取り付ける作業において、作業スペースを小さくすることができる。換言すると、遊技板取付枠3の前面側のスペースが狭い場合であっても、遊技板6を遊技板取付枠3に取り付け易くすることができる。
また、遊技板6の軸着側の一側を、遊技板取付枠3の軸着側の側部31の内側の面(すなわち、遊技板配置領域35の軸着側の一側)に接近させると、遊技板取付枠3に形成された係合部(規制部)721と、遊技板6に形成された係合部621,631とが、遊技板6の軸着側の一側を回動中心として回動可能に係合する。そして、遊技板取付枠3に形成された係合部(規制部)721と、遊技板6に形成された係合部621,631が係合した状態において、遊技板6の軸着側の一側を回動中心として回動させることによって、遊技板6を遊技板取付枠3に形成される遊技板配置領域35に配置できる。
このため、遊技板6を遊技板取付枠3に取り付ける作業が容易となる。すなわち、遊技板取付枠3に形成された係合部(規制部)721と、遊技板6の軸着側の一側に形成された係合部621,631とが係合すると、遊技板6の軸着側の一側が、遊技板取付枠3に対して位置決めされる。そして、その後は、遊技板6の開放側の一側を、遊技板取付枠3に向けて移動させる(=背面側に向けて移動させる)だけで、遊技板が遊技板取付枠3に設けられる遊技板配置領域35に配置される。このように、遊技板載置部81は、遊技板6の軸着側の一側を、遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置に誘導する。
さらに、遊技板取付枠3には、第二の部材配置部331の内側の面から第一の領域(すなわち遊技板配置領域35)の内側に向かって延出する第一の遊技板当接部333が形成される。また、遊技板6には挿通補助部619が形成される。このため、遊技板6に形成される挿通補助部619を遊技板取付枠3に形成される第一の遊技板当接部333に当接させつつ移動させることによって、遊技板6の軸着側の一側に設けられる係合部621,631と、遊技板取付枠3に形成される係合部(規制部)721,731との係合が容易となる。したがって、遊技板6を遊技板取付枠3に取り付ける作業が容易となる。
また、遊技板6に形成される係合部621,631の幅方向寸法(=常態における左右方向の長さ)が、遊技板取付枠3に形成された係合部(規制部)721軸着側の側部31の内側の面からの突出寸法(=常態における左右方向の長さ)よりも大きいと、遊技板6に形成される係合部621,631と、遊技板取付枠3に設けられる係合部(規制部)721とを係合しやすくすることができる。
遊技板6の軸着側の一側を遊技板取付枠3に設けられる遊技板受け入れ部317に挿入する過程において、遊技板6の軸着側の一側に設けられる挿通補助部619(平面部612)を、遊技板取付枠3に設けられる第一の遊技板当接部333(正確には、第一の遊技板当接部333と第二の遊技板当接部311とが接する部分の近傍)に当接させると、作業が容易となる。すなわち、第一の遊技板当接部333をガイドとして、遊技板6の軸着側の一側を、遊技板受け入れ部317に導く。具体的には、遊技板6の挿通補助部619を、第一の遊技板当接部333に当接させ、その状態で、遊技板6の平面部を第一の遊技板当接部333の前面を滑らせるようにして、遊技板6の一側を遊技板取付枠3の軸着側の側部31に向かって移動させる。このような構成によれば、遊技板6の軸着側の一側を、容易に遊技板受け入れ部317に差し込むことができる。
本発明の実施形態にかかる遊技機1のように、第二の部材配置部331に平面部3312が形成されるとともに、遊技板6の第一の回避部に平面部612(挿通補助部619)が形成される構成であると、遊技板6の軸着側の一側を、遊技板受け入れ部317に差し込みやすくなり、かつ、挿通補助部619を第一の遊技板当接部333に当接しやすくなる。
一方、第二の部材配置部331に平面部3312が形成されない構成であり(=軸着側の側部31の内側の面まで傾斜面部3311が形成される構成であり)、遊技板6の第一の回避部に平面部612が形成されない構成(軸着側の一側まで傾斜面部611が達する構成であると)であると、遊技板6の軸着側の一側を遊技板受け入れ部317に斜め前面側から差し込む際に、第二の部材配置部331の傾斜面部3312が、遊技板6の軸着側の一側が第一の遊技板当接部331に当接することを阻害することがある。すなわち、遊技板6を遊技板受け入れ部317に斜め前面側から差し入れると(換言すると、遊技板6の面方向が、遊技板配置領域35の面方向に対して傾斜していると)、遊技板6の軸着側の一側の上端近傍が第一の遊技板当接部331に当接する前に、第一の部材配置部331の傾斜面に当接する。このため、それ以上は遊技板6を遊技板受け入れ部317に差し込むことができない。
これに対して、遊技板取付枠3の第二の部材配置部331に平面部3312が形成され、遊技板6の第一の回避部に平面部612(挿通補助部619)が形成される構成であると、遊技板6の軸着側の一側を斜め前面側から差し入れた場合、まず、遊技板6の挿通補助部619が、遊技板取付枠3の第二の部材配置部331の平面部3312の内側(=下側)に入り込む。第二の部材配置部331の平面部3312および遊技板6の第一の回避部の平面部612は、ともに略水平方向に延伸する平面である。また、遊技板6を遊技板取付枠3の遊技板受け入れ部317に差し込む過程においては、遊技板6は略水平方向に移動する。したがって、遊技板6の軸着側の一側を遊技板取付枠3の遊技板受け入れ部317に差し込む過程においては、遊技板取付枠3の第二の部材配置部331の平面部3312と、遊技板6の第一の回避部の平面部612とは、対向した状態で面方向に相対移動することになる。このため、遊技板取付枠3の第二の部材配置部331の平面部3312が、遊技板6の軸着側の一側を遊技板取付枠3の遊技板受け入れ部317に差し込む過程において、遊技板6の移動を阻害しない。
そして、遊技板6の第一の回避部の傾斜面部611が、遊技板取付枠3の第二の部材配置部331の傾斜面部6612に当接するよりも先に、遊技板6の第一の回避部の挿通補助部619(すなわち、遊技板6の軸着側の一側の上端近傍)が、遊技板取付枠3の第一の遊技板当接部331の前面側に当接し、遊技板6の軸着側の一側を、遊技板取付枠3の遊技板受け入れ部317に差し込みやすくなすようにガイドする。したがって、遊技板6を、遊技板取付枠3の遊技板受け入れ部317に差し込みやすくなる。
遊技板取付枠3の係合部(規制部)721の先端部が曲面に形成されるとともに、遊技板6に形成される係合部621,631の少なくとも一部が曲面に形成される構成であると(=曲面状の当接部623が形成される構成であると)、遊技板6を遊技板取付枠3に対して所定の角度をもって傾斜させた状態で、斜め前方から、遊技板6に形成される係合部621,631と遊技板取付枠3に形成される係合部(規制部)721とを係合させやすくなる。そして、その状態で遊技板6の軸着側の一側を回動中心として遊技板6を回動させると、係合部(規制部)721に形成された曲面部723と、遊技板6に形成される係合部621,631の曲面状の当接部623とが当接した状態で回動することができる。このような構成によれば、遊技板6を回動させやすくなる。
係合部(規制部)721の軸着側の側部31からの突出寸法は、第二の遊技板当接部311の軸着側の側部31からの突出寸法よりも小さい。したがって、図20に示すように、遊技板6を、遊技板受け入れ部317に、斜め前方(遊技板取付枠3の開放側の側部32の側)から差し込むように容易に挿入することができる。
すなわち、係合部721の軸着側の側部31からの突出寸法が、第二の遊技板当接部311の軸着側の側部31からの突出寸法と略同じか、またはそれより大きいと、遊技板6の面方向を、遊技板配置領域35の面方向に対して略平行にしないと、遊技板受け入れ部317に差し込むことが難しくなる。
これに対して、前記構成であれば、遊技板受け入れ部317が開放側の側部32に向かって開放している構成であるといえるとともに、一部が前面側に向かっても開放している構成であるともいえる。また、係合部721には曲面部723が形成されるから、遊技板受け入れ部317は、全体として先開き形状であるといえる。したがって、遊技板6を、斜め前方から容易に差し込むように挿入することができる。すなわち、遊技板6を遊技板受け入れ部317に差し込む過程において、遊技板6の開放側の一側を、遊技板取付枠3の前面から離れた位置に位置させることができる。このため、遊技板6を遊技板受け入れ部317に差し込む過程において、遊技板6の開放側の一側を保持しやすくなるから、作業がしやすくなる。
また、第一の遊技板当接部333および第二の遊技板当接部311が、係合部(規制部)721よりも開放側の側部32に向かって突出しているから、遊技板6の平面部612を、第一の遊技板当接部333または第二の遊技板当接部311に当接しやすい。すなわち、遊技板6の軸着側の一側近傍を、遊技板載置部81に載置し、その状態で遊技板の上辺に相当する一側を背面側に向かって倒すと(遊技板6を背面側に向かって傾斜させると)、遊技板6の平面部612が、自然に第一の遊技板当接部333または第二の遊技板当接部311に当接する。
ここで、遊技板取付枠3の第二の部材配置部331に形成された平面部3312が、遊技板取付枠3に形成される遊技板受け入れ部317よりも第一の領域(=遊技板配置領域35)の内側に延出している構成であると、第一の遊技板当接部331と挿通補助部619との当接量を増やすことができる(遊技板6の挿通補助部619を当接させることができる第一の遊技板当接部331の範囲を大きくすることができる)。このため、遊技板6を遊技板受け入れ部317に誘導しやすくなる。
図23は、遊技板6の軸着側の一側を、遊技板取付枠3の遊技板受け入れ部317に斜め前方から差し込んだ状態を模式的に示した図であり、上方から見た図である。図23中の下方が、本発明の実施形態にかかる遊技機1の前面側である。それぞれ、図23(a)は、遊技板6の背面側が第一の遊技板当接部333に当接している状態を示し、図23(b)は、遊技板6の背面側が第一の遊技板当接部333に当接していない状態を示す。
図23(a)、(b)に示すように、遊技板6の軸着側の一側が遊技板受け入れ部317に斜め前方から差し込まれると、遊技板6に形成される係合部621,631と、遊技板取付枠3設けられる係合部(規制部)721とが係合する。なお、この状態においては、遊技板6の軸着側の一側は、完全に固定されてはおらず、遊技板6の背面側が第二の遊技板当接部311に当接する位置と、当接しない位置との間を前後方向に移動することができる。また、遊技板6は、遊技板受け入れ部317に挿入された部分を回動中心(または揺動中心)として、回動(または揺動)することができる。すなわち、遊技板6の軸着側の一側は、完全に前後方向の移動が規制されるものではなく、所定の距離は前後方向に移動することができる。
この状態においては、遊技板取付枠3の係合部(規制部)721の少なくとも一部が、遊技板6の係合部621,631の前面側に位置する。このため、遊技板6の軸着側の一側が、遊技板受け入れ部317に差し込まれると、遊技板6の軸着側の一側は、遊技板受け入れ部317から前面側に脱落しない。換言すると、遊技板取付枠3に設けられる係合部(規制部)721が、遊技板受け入れ部317に差し込まれた遊技板6の軸着側の一側の前後方向の移動を規制し、遊技板受け入れ部317から脱落することを防止する。
そして、次に、遊技板6の開放側の一側を、遊技板取付枠3に設けられる遊技板配置領域に接近させる。すなわち、遊技板受け入れ部317に差し込まれた軸着側の一側を回動中心として、遊技板6を背面側に向かって回動させる。遊技板6の係合部621,631には略曲面状の当接部623が形成される。遊技板取付枠3の係合部(規制部)721には曲面部723が形成される。そして、遊技板6の係合部621,631の当接部623と、遊技板取付枠3の係合部(規制部)721の曲面部723とが接触する。この状態においては、遊技板6は、遊技板取付枠3に対して固定されておらず、相対的に移動することができるから、遊技板6の係合部621,631の当接部623は、遊技板取付枠3の係合部(規制部)721の曲面部723に対して、その曲面の円周方向に相対移動可能である。すなわち、遊技板6の係合部621,631と、遊技板取付枠3の係合部(規制部)721とは、遊技板6が、その軸着側の一側を回動中心として回動可能に係合する。
遊技板6の係合部621,631の当接部623と遊技板取付枠3に設けられる係合部721の曲面部723が当接している状態においては、遊技板6の係合部621,631の当接部623が、遊技板取付枠3に設けられる係合部721の曲面部723の表面を、滑るようにして相対移動する。そして、遊技板6の係合部621,631の当接部623の曲率の中心または遊技板取付枠3に設けられる係合部721の曲面部723の曲率の中心を回動中心(または揺動中心)として回動(または揺動)する。このように、遊技板6の係合部621,631に所定の曲率半径を有する曲面状の当接部623が形成されるとともに、遊技板取付枠3に設けられる係合部721に所定の曲率半径を有する曲面部723が形成されると、遊技板6の遊技板取付枠3に対する回動(または揺動)がスムーズになる。
そして、図22、図23から明らかなように、遊技板6が、その開放側の一側が遊技板取付枠3に近付くように回動すると、遊技板6の軸着側の一側が、遊技板取付枠3の軸着側の側部31の内側の面に向かって移動する(=接近する)。遊技板取付枠3の軸着側の側部31の内側の面は、遊技板配置領域35を画成する面であるから、遊技板6が回動することによって(すなわち、遊技板6の軸着側の一側が、遊技板取付枠3の軸着側の側部31の内側の面に接近することによって)、遊技板6の軸着側の一側が、遊技板取付枠3に設けられる遊技板配置領域35に対して位置決めされる。
図24と図25は、遊技板6が遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置に取り付けられる過程を模式的に示した平面図であり、上方から見た図である。具体的には、図24は、遊技板6の軸着側の一側が、遊技板取付枠3の遊技板受け入れ部317に差し込まれた状態を模式的に示す。図25(a)は、遊技板6が回動している途中の状態を示す。図25(b)は遊技板6が所定の取付位置に達した状態を示す。
図24に示すように、遊技板6の軸着側の一側が、遊技板取付枠3の遊技板受け入れ部317に挿入された状態においては、遊技板6の下辺に相当する一側のうちの軸着側の一側近傍が遊技板載置部81に当接する。しかしながら、遊技板6の下辺に相当する一側のそれ以外の部分(=開放側の一側寄りの部分)は、遊技板載置部81に当接しない。このため、図24に示すように、位置決め部82が遊技板載置部81の左右方向の略中心近傍に設けられる構成であると(換言すると、位置決め部82が、遊技板載置部81の軸着側の一側から離れた位置に形成される構成であると、または遊技板載置部81の軸着側の一側近傍には形成されない構成であると)、遊技板6の下辺に相当する一側は、位置決め部82には当接しない。
図25(a)に示すように、遊技板6の軸着側の一側近傍を回動中心として回動させて、遊技板6の開放側の一側を遊技板取付枠3の遊技板配置領域35に接近させると、遊技板6の下辺に相当する一側の所定の部分が、位置決め部82の先端面に当接する。
位置決め部82の前面側に第一の誘導部822が形成される構成であると、遊技板6の下辺に相当する一側は、まず第一の誘導部822の先端面に当接する。第一の誘導部822は、背面側に向かって突出寸法が大きくなる(=上り勾配となる)傾斜面であるから、遊技板6が背面側に向かって回動すると、第一の誘導部822によって、遊技板6の下辺に相当する一側が遊技板載置部から離れる向きに移動する(=すなわち上方に移動する)。そして、遊技板6がさらに背面側に向かって回動すると、遊技板6の下辺に相当する一側の所定の部分が、位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821の先端面に当接する。
このように、位置決め部82に第一の誘導部822が形成されることによって、遊技板6を滑らかに凸部受け入れ可能位置決め部821に当接する位置にまで誘導することができる。これにより、遊技板6を、直接持ち上げることなく凸部受け入れ可能位置決め部821に当接する位置にまで移動させることが可能となり、遊技板6を遊技板配置領域に取り付ける際の作業者の負担が軽減される。そして、この位置に達すると、遊技板6の下辺に相当する一側は、凸部受け入れ可能位置決め部821により、所定の寸法(=凸部受け入れ可能位置決め部821の突出寸法)だけ、遊技板載置部81から離れる。換言すると、凸部受け入れ可能位置決め部821により、遊技板6が移動する(=持ち上げられる)。
遊技板6の下辺に相当する一側が、位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821の先端面に当接すると、遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616と、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713とのそれぞれが、所定の位置関係(=遊技板載置部81の法線方向に沿った位置関係。ここでは上下方向の位置関係)となる。これらの所定の位置関係は、前記のとおりである(図20または図21参照)。
そして、遊技板6をさらに背面側に回動させると、遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれに、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれの先端部分が係合する。この過程において、遊技板6は位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821により位置決めされているから、遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれの内周面には、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれの先端部分の外周面は接触しない。したがって、遊技板6の回動が妨げられることがない。
特に、位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821は、遊技板6を、遊技板載置部81の法線方向(すなわち上下方向)に位置決めする。そして、位置決めされた状態においては、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれの先端部分の外周面の上側および/または下側と、遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれの内周面の上側および/または下側とが接触せずに、所定の寸法の隙間が形成される。このため、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれの先端部分が係合しても、遊技板6は上下方向には移動しない(または上下方向に力が加わらない)。
また、遊技板6を遊技板取付枠3に取り付ける過程において、遊技板3が位置ずれなどした場合であっても、位置ずれ分を吸収することができる。すなわち、遊技板6の第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれと、遊技板取付枠3の第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれの高さが厳密に一致していなくとも、係合させることができる。したがって、遊技板を遊技板取付枠に取り付ける作業が容易となる。したがって、第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれに、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれを係合させやすくなる。このため、遊技板6を遊技板取付枠3に取り付ける作業が容易となる。
したがって、たとえば、遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれに、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれの先端部分が係合する際において、遊技板6を上方に持ち上げるなどする必要がない。このため、遊技板6の回動が妨げられることがなく、また、遊技板6を回動させるために大きな力を加える必要がない。したがって、遊技板6をスムーズに回動させることができる。
なお、図24、図25から明らかなように、遊技板6の一側を遊技板受け入れ部317に挿入した状態においては、遊技板6の軸着側の一側の背面は、開放側の背面よりも、遊技板取付枠3に近い位置にある。したがって、遊技板6を回動させて遊技板6を遊技板取付枠3に接近させるとまず、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711が、遊技板6に形成される第一の係合凹部614に係合する(=入り込む)。そして、さらに回動させると、遊技板取付枠3に設けられる上側の第二の係合凸部712と下側の第二の係合凸部713のそれぞれが、遊技板6に形成される上側の第二の係合凹部615と下側の第二の係合凹部616に係合する(=入り込む)。
そして、さらに、遊技板6の開放側の一側を、背面側に向かって移動させると、遊技板6は、遊技板配置領域35の内側であって、遊技板6の背面側の所定の部分が第一の遊技板当接部333、第二の遊技板当接部311、第三の遊技板当接部321、第四の遊技板当接部363、軸着側延出部312および開放側延出部322のいずれか所定のものの前面側に当接する位置(すなわち、所定の取付位置)に達する。
この状態において、遊技板取付枠3の第三の部材配置部332に配設される第一の遊技板固定具39により、遊技板6を遊技板取付枠3の遊技板配置領域35に固定する。具体的には、第一の遊技板固定具39を回転させることにより、その一部が第三の部材配置部332の傾斜面部3321から第一の領域(=遊技板配置領域35)の内側に突出した状態とする。この状態となると、第一の遊技板固定具39の前記突出した一部が、遊技板6の第二の回避部の傾斜面部613の近傍の前面側に位置して係合する。このため、遊技板6の第二の回避部の傾斜面部近傍が、第一の遊技板当接部333と第一の遊技板固定具39との間に挟まれる。したがって、第一の遊技板固定具39により、遊技板6の開放側の一側が、遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置から外れ出ること(=前面側に抜け出ること)が防止される。
そして、遊技板6の軸着側の一側においては、遊技板6に形成される係合部621,631と、遊技板取付枠3の軸着側の側部31の内側の面に設けられる係合部(規制部)721とが係合しており、係合部(規制部)721が、遊技板6の軸着側の一側が遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置から外れ出ること(=前面がに抜け出ること)が防止される。このように、係合部(規制部)721と第一の遊技板固定具39により、遊技板6は、遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置に位置する状態に維持される。また、遊技板取付誘導部8には、遊技板6の下辺に相当する一側を、遊技板配置領域35の所定の取付位置から外れ出ないように保持する第二の遊技板固定具が設けられるが、ここでは説明は省略する。
換言すると、「所定の取付位置」とは、遊技板6の軸着側の一側に形成される係合部621,631が、遊技板取付枠3の軸着側の側部31の内側の面に設けられる係合部(規制部)721と係合しており、第一の遊技板固定具39などが遊技板の所定の位置に係合できる位置であるといえる。
遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711が、遊技板6に形成される第一の係合凹部614に係合すると、第一の係合凸部711により、遊技板6の軸着側の一側の移動(たとえば、左右方向への移動や、遊技板6の軸着側の一側が、遊技板受け入れ部317から向け出る向きへの移動)が規制される。すなわち、遊技板6を遊技板取付枠3に取り付ける過程において、遊技板6に形成される第一の係合凹部614に係合してから、遊技板取付枠3に設けられる上側の第二の係合凸部712と下側の第二の係合凸部713のそれぞれが、遊技板6に形成される上側の第二の係合凹部615と下側の第二の係合凹部616のそれぞれに係合するまでの間は、第一の係合凸部711により、遊技板6の移動が規制される。したがって、遊技板6を遊技板取付枠3に取り付ける過程において、遊技板6の軸着側の一側が、遊技板受け入れ部317から抜け出ることを防止できるから、遊技板6の遊技板取付枠3への取付作業が容易となる。
そして、このような構成によれば、遊技板6の軸着側の一側を、遊技板載置部81に載置した状態で、遊技板取付枠3に対する位置決めを行うことができる。したがって、遊技板6を遊技板取付枠3に位置決めした状態において、作業者は遊技板6の自重の全てを負担する必要がないから、作業の負担が軽減する。また、遊技板6が遊技板取付枠3に対して位置決めされた状態を維持することも容易となる。
また、遊技板6を遊技板載置部81に沿って移動させるだけで、遊技板6の遊技板取付枠3の遊技板配置領域35に対する位置決めを行うことができる。このため、遊技板3を遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置に取り付ける作業が容易となる。
また、遊技板6に形成される第一の係合凹部614は、前記のとおり、補助凹部617に連通している。すなわち、第一の係合凹部614と補助凹部617とにより形成される開口部(背面側に開口する凹部または貫通孔)の断面寸法は、遊技板6を回動させる際において、第一の係合凸部711が遊技板6に対して描く移動軌跡(実際には、第一の係合凸部711は移動せず、遊技板6が移動する。ここでいう移動軌跡とは、遊技板6が回動する際に、遊技板6の側から見て(=遊技板6が固定されているものとして)、第一の係合凸部711が遊技板6に対して描く移動軌跡をいう)よりも大きくなるように形成される。
すなわち、第一の係合凸部711は、遊技板取付枠3の軸着側の側部31に近い位置に形成される。したがって、遊技板6が軸着側の一側近傍を回動中心として回動すると、第一の係合凸部711は、相対的に小さい回動半径を描いて遊技板6に形成される第一の係合凹部614に係合する。回動半径が小さいと、第一の係合凸部711が第一の係合凹部614および補助凹部617に係合する際に、移動軌跡が大きくなる。
具体的には、遊技板取付枠3に設けられる係合凸部711の先端が、遊技板6に形成される第一の係合凹部614に係合を開始する初期の段階においては、第一の係合凸部711の軸線は、第一の係合凹部614の軸線に対して所定の角度をもって傾斜している。そして、第一の係合凸部711が、第一の係合凹部614に完全に係合すると、第一の係合凸部711の軸線と第一の係合凹部614の軸線が略一致する。このように、遊技板6に形成される第一の係合凹部614に係合し始める段階においては、第一の係合凸部711の軸線は、第一の係合凹部614の軸線に対して所定の角度をもって傾斜しているから、第一の係合凸部711が第一の係合凹部614と補助凹部617とにより形成される開口部にスムーズに係合するには、第一の係合凹部614の開口部と補助凹部617とによる開口部の断面形状寸法が、第一の係合凸部711の断面形状寸法よりも大きい必要がある。すなわち、第一の係合凸部711の移動軌跡よりも大きい必要がある。
第一の係合凹部614と補助凹部617とが連通する構成であると、遊技板6を遊技板取付枠3の所定の取り付け位置に取り付ける過程において、遊技板6を、その軸着側の一側を回動中心として回動させる場合に、まず、遊技板取付枠3に形成される第一の係合凸部711の少なくとも一部(先端部)が補助凹部617に係合する。そして、さらに遊技板6を回動させると、遊技板取付枠3に形成される第一の係合凸部711が、遊技板6に形成される第一の係合凹部614に移動して第一の係合凹部614に係合する。このように、第一の係合凹部711が第一の係合凸部614を受け入れる前の段階において、補助凹部617が第一の係合凸部711を受け入れることによって、第一の係合凹部711に対する第一の係合凸部614の位置が大きくズレないようにすることができる。このため、第一の係合凸部711と第一の係合凹部614との係合がスムーズになる。また、補助凹部617の寸法は、第一の係合凹部614の寸法よりも大きいから、第一の係合凸部711は、補助凹部617にスムーズに係合する。
なお、上側の第二の係合凹部615および下側の第二の係合凹部616は、軸着側の一側から離れた位置に形成される。したがって、上側の第二の係合凸部712と下側の第二の係合凸部713は、それぞれ、上側の第二の係合凹部615と下側の第二の係合凹部616のそれぞれに係合を開始してから完全に係合するまでの間において、軸線の傾斜の変化は少ない。すなわち、上側の第二の係合凸部712と下側の第二の係合凸部713は、それぞれ、上側の第二の係合凹部615と下側の第二の係合凹部616に、軸線が平行な状態で係合することができる。したがって、上側の第二の係合凹部615と下側の第二の係合凹部616は、補助凹部617が形成されなくてもよい。
遊技板6をさらに回動させて、図25(b)に示すように、遊技板6が遊技板取付枠3に設けられる遊技板配置領域の所定の取付位置に到達すると、遊技板6の下辺に相当する一側が、位置決め部82の遊技板取付誘導部底面824に対向する。そして、遊技板6が、遊技板載置部81に向かって移動する。遊技板載置部81が上方を向く面であれば、遊技板6は自重によって下方(すなわち、遊技板載置部81の側)に移動する。
遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616と、遊技板取付枠3に設けられる凸部受け入れ可能位置決め部821、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713との位置関係が、図20に示す位置関係であると、遊技板6が遊技板載置部8の側に移動すると、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれの外周面の遊技板載置部8から最も遠い部分(=すなわち、内周面の上部)が、第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれの内周面の遊技板6の下辺に相当する一側から最も遠い部分(=外周面の上部)に当接する。そして、遊技板6は、それ以上は遊技板載置部8側に向かって移動することはできない。したがって、遊技板6の下辺に相当する一側は、位置決め部82の遊技板取付誘導部底面824の先端面に接触しない。このように、遊技板載置部8が上側を向く面であれば、遊技板6の下辺に相当する一側は、遊技板載置部8から宙に浮いた状態となる。
したがって、遊技板6は、遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置において、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713とにより支持される。
遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616と、遊技板取付枠3に設けられる凸部受け入れ可能位置決め部821、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713との位置関係が、図21に示す位置関係であると、遊技板6が遊技板載置部81の側に移動すると、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれの外周面の遊技板載置部8から最も遠い部分(=上部)が、第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれの内周面の遊技板6の下辺に相当する一側から最も遠い部分(=上部)に当接する。また、遊技板6の下辺に相当する一側は、位置決め部82の遊技板取付誘導部底面824の先端面に接触する。
したがって、遊技板6は、遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置において、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713、位置決め部82の遊技板取付誘導部底面824とにより支持される。
このような構成によれば、遊技板6が遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置に位置すると、遊技板の自重は、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713に分担される。そして、遊技板6の下辺に相当する一側が遊技板載置部81に当接しない構成であれば(=図20に示す構成であれば)、遊技板載置部81には遊技板6の自重が加わらない。また、遊技板6の下辺に相当する一側が遊技板載置部81に当接する構成(=図21に示す構成)であっても、遊技板6の自重は、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713に分担されるから、遊技板載置部81には、大きな自重は加わらない。
また、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれが、遊技板取付誘導部8が形成される部材(=第二の遊技板取付枠構成部材95)とは別部材(=第一の遊技板取付枠構成部材94)に設けられる構成であれば、遊技板6の自重は、遊技板取付誘導部8が形成される部材とは別の部材に掛かり、遊技板取付誘導部8が形成される部材に掛かる自重を無くするか、または小さくすることができる。このため、遊技板取付誘導部8を形成する部材を圧迫することを防止または抑制できる。
したがって、遊技板取付誘導部8(中壁部362)にかかる負担(=荷重)を小さくし、遊技板取付誘導部8が形成される部材の変形などを防止または抑制できる。このため、遊技板配置領域35の下方に形成される第一の部材配置部36が、遊技板6の自重によって変形することを防止でき、第一の部材配置部36に所定の部材を正常に配設することができる。また、第一の部材配置部36に既に配置されている部材には、遊技板6の自重が掛からないから(または掛かったとしても小さいから)、これらの部材が遊技板6の自重により悪影響を受けることを防止または抑制できる。
なお、位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821と遊技板取付誘導部底面824との間に第二の誘導部823が形成される構成であると、遊技板6が回動して遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置に近付くと、遊技板6が、徐々に遊技板載置部81側(=ここでは下方)に移動する。
このため、図20に示すような位置関係を有する構成であれば、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれの外周面が、遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれの内周面に当接する際に、遊技板6や第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713などに衝撃的な力が掛かることを防止できる。一方、図20に示すような位置関係を有する構成であれば、図19に示すような構成と同様の作用効果を奏することができることに加え、遊技板6の下辺に相当する一側が、遊技板取付誘導部底面824の先端面に当接する際に、遊技板6や位置決め部82の遊技板取付誘導部底面824などに衝撃的な力が掛かることを防止できる。
このため、遊技板6、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713、位置決め部82の遊技板取付誘導部底面824などの破損などを防止または抑制することができる。
なお、遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616として、それぞれ断面略円形の穴が適用される構成であり、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713として、それぞれ断面略円形の突起が適用される構成であれば、係合している状態において、遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれの内周面と、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713の外周面との隙間を小さくすることができる。したがって、遊技板6と遊技板取付枠3(の遊技板配置領域35)との相対位置の変化を抑制することができる。
遊技板6を、遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置から取り外すには、取付工程と逆の作業を行う。すなわち、遊技板6の軸着側の一側を回動中心として、開き戸のような態様で、開放側の一側を前面側に引き出す。その後、遊技板6の軸着側の一側を、遊技板受け入れ部317から抜き取る。これにより、遊技板6を、遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置から取り外すことができる。
遊技板6の開放側の一側を前面側に引き出すと、遊技板6の下辺に相当する一側が、位置決め部82の遊技板取付誘導部底面824に対向する位置から凸部受け入れ可能位置決め部821に当接する位置に達する。この位置に達すると、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれの外周面と、遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれの内周面とが接触しない状態となる。すなわち、遊技板6は、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713に支持が解除された状態となる。
この際、遊技板6は、まったく支持されない状態ではなく、位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821により支持された状態となる。すなわち、位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821に支持された状態において、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれと、遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれの係合を解除することができる。
このため、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれと、遊技板6に形成される第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれの係合が解除されても、遊技板6を安定な状態に保持することができる。たとえば、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれが、第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616のそれぞれの内部に配置されている状況であれば、第一の係合凸部711、上側の第二の係合凸部712、下側の第二の係合凸部713のそれぞれ外周面が、第一の係合凹部614、上側の第二の係合凹部615、下側の第二の係合凹部616の内周面に接触していなくとも、遊技板6が本発明の実施形態にかかる遊技機1の前後方向へ移動しない限り、遊技板の上下左右方向への移動が規制されるので、遊技板6を安定な状態に維持できる。
また、位置決め部82の凸部受け入れ可能位置決め部821と遊技板取付誘導部底面との間に第二の誘導部823が形成される構成であると、遊技板6をスムーズに凸部受け入れ可能位置決め部821の先端面に当接する状態に移動させることができる。これにより、遊技板6を遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置から取り外す過程においても、遊技板を凸部受け入れ可能位置決め部821まで持ち上げて移動させる必要がなく、遊技板6の取り外し作業が容易となる。
次に、遊技板取付枠3の第一の部材配置部36に配置される遊技機構成部材について説明する。図4に示すように、遊技板取付枠3の第一の部材配置部36には、球送りカセット92、戻り球排出部材93、発射装置(図4においては、球送りカセット92に隠れて見えない)などが配置される。
発射装置は、遊技球を遊技領域66に向けて発射するための装置である。この発射装置は、遊技球に打ち当てることによって遊技球に所定の初速度を与える発射鎚と、この発射鎚を駆動する駆動源などが収納された本体部とを有する。そして、発射鎚が第一の部材配置部36の部材配置面361の前面側に配置され、本体部が第一の部材配置部36の部材配置面361の背面側に配置される。
球送りカセット92は、ガラス枠4の上皿43(後述)に貯留される遊技球を、発射装置が発射鎚を打ちつけて遊技球を発射することができる位置(以下、「発射位置」と称する)か、下皿部材5の下皿51(後述)のいずれかに選択的に導くことができる部材である。具体的には、この球送りカセット92は、所定の奥行き寸法を有する箱状に形成される部材であり、その内部には、遊技球を発射位置に導くための第一の遊技球経路と、遊技球を下皿に導くための第二の遊技球経路とが形成される。そして、所定の開閉部材によって、遊技球を第一の遊技球経路と第二の遊技球経路とのいずれか一方に選択的に導くことができる。
発射位置に導かれた遊技球は、発射装置の発射鎚によって、一個ずつ遊技板6の遊技領域66に向けて発射される。
戻り球排出部材93は、発射装置により発射された遊技球のうち、初速度が小さくて遊技領域66に到達せずに戻ってきたものを、下皿部材5の下皿45に導く部材である。この戻り球排出部材93は、所定の奥行き寸法を有する略箱状の部材であり、その内部には、発射装置により発射された遊技球が通過する発射経路と、この発射経路から下方に向かって分岐する排出経路とが形成される。
このような構成によれば、発射装置により発射された遊技球は、戻り球排出部材に形成される発射経路や、遊技板6に設けられる外側ガイドレール65と内側ガイドレール651により形成される経路を通じて遊技領域66の内側に到達する。ただし、初速度が小さいために遊技領域に到達できなかった遊技球は、外側ガイドレール65と内側ガイドレール651により形成される経路、および戻り球排出部材93に形成される発射経路を戻る。そして、戻ってきた遊技球は、戻り球排出部材93に形成される排出経路に落下し、下皿部材5の下皿51に導かれる。
前記のように、第一の部材配置部36を画成する中壁部362(=遊技板取付誘導部8)には、遊技板6の自重が掛からないか、または掛かったとしても小さいから、第一の部材配置部36が、遊技板6の自重により圧迫されて変形することが防止または抑制される。したがって、これら球送りカセット92や、戻り球排出部材93などを、正常に配置することができる。また、配置された球送りカセット92や戻り球排出部材93は、遊技板6の自重による悪影響を受けない。
次に、ガラス枠4について、図1〜図4を参照して説明する。ガラス枠4は、機枠2および遊技板取付枠3の前面側に配設される部材である。ガラス枠4は、前面側または背面側から見て略四辺形に形成される部材であり、その面方向の中心部には、所定の形状を有する開口部が形成される。この開口部は、前面側から背面側に向かって貫通する貫通孔状の開口部である。この開口部には、略透明なガラス板41が取り付けられる。
ガラス枠4の右上部と左上部のそれぞれには、拡声手段42が配設される。この拡声手段42には、公知の各種スピーカが適用される。この拡声手段42は、遊戯中に遊技者にむかって、所定の音楽や音声を発することができる。また、ガラス枠4には、開口部を囲繞するように、各種の装飾ランプ(図略)が設けられる。これらの各種の装飾ランプは、遊戯中において、所定の態様で点灯や点滅することができる。
そして、ガラス枠4が遊技板取付枠3に対して閉鎖状態にあると、ガラス枠4に取り付けられるガラス板41は、遊技板取付枠3の遊技板配置領域35の所定の取付位置に取り付けられる遊技板6の遊技領域66に、所定の距離をおいて略平行に対向する。このため、ガラス枠4が遊技板取付枠3に対して閉鎖状態にあると、ガラス枠4に取り付けられるガラス板41を通じて、本発明の実施形態にかかる遊技機1の前面側から、遊技板6に設けられる遊技領域66が視認可能となる。また、遊技板6に形成される遊技領域66は、ガラス枠4に取り付けられるガラス板41によって保護される(=前面側から直接的に触れることができない状態に維持される)。さらに、遊技領域66を移動する遊技球が、ガラス板41によって、本発明の実施形態にかかる遊技機1の前面側に落下しないようにガイドされる。
一方、ガラス枠4が遊技板取付枠3に対して開放状態にあると、遊技板取付枠3に設けられる遊技板配置領域35に前面側からアクセス可能となる。したがって、遊技板6を遊技板取付枠3に対して着脱する作業を行うことができる。
ガラス枠4の開口部の下側であってガラス枠4の下辺の上側には、上皿43が設けられる。この上皿43は、ガラス枠4に一体に形成される構造物であり、前面側に向かって突起する構造物である。上皿43の上面の所定の位置には、所定の形状と所定の深さを有する凹部が形成され、この凹部に遊技球を貯留することができる。
このほか、上皿43の上面には、各種の所定の遊技ボタン、球貸しボタン、返却ボタン、球抜きボタンなどが配設される(いずれも図略)。遊技ボタンは、遊技者が遊戯中において、遊技の内容や状況に応じて操作するボタンである。球貸しボタンおよび返却ボタンは、プリペイドカードユニットを操作するためのボタンである。球抜きボタンは、上皿43に貯留される遊技球を下皿部材に設けられる下皿(後述)に流下させるためのボタンである。
次に、下皿部材5について説明する。図1〜図4に示すように、下皿部材5は、遊技球を貯留できる下皿51が設けられる部材である。具体的には、下皿部材5には前面側に向かって突起する下皿51が設けられる。そして下皿51の上面には凹部52が形成され、この凹部52に遊技球を貯留することができる。
次に、本発明の実施形態にかかる遊技機1のその他の組み付け構造について説明する。
図26は、機枠2と遊技板取付枠3との組み付け構造を模式的に示した分解斜視図である。
図26に示すように、機枠2の軸着側の上端部近傍には第一の係合部材26が取り付けられ、軸着側の下端部近傍(前面板25の上側)には、第二の係合部材27が取り付けられる。一方、遊技板取付枠3の軸着側の側部31の上端近傍には、第一の係合部材301が取り付けられ、下端部近傍には第二の係合部材302が取り付けられる。
機枠2に設けられる第一の係合部材26と第二の係合部材27には、上側に向かって突起する突起状で断面略円形の係合軸261,271が設けられる。
遊技板取付枠3に設けられる第二の係合部材302には、機枠2に設けられる第二の係合部材27の係合軸271が係合可能な(=挿入可能な)略丸孔状の係合孔3021が形成される。すなわち、遊技板取付枠3に設けられる第二の係合部材302を、機枠2に設けられる第二の係合部材27に上方から接近させることにより、係合孔3021に係合軸271を挿入して係合することができる。
遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301には、機枠2に設けられる第一の係合部材26の係合軸261が係合可能な(=挿入可能な)係合切り欠き3011が形成される。この係合切り欠き3011は、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301の外周縁(=水平方向の外周縁)から内部に向かって形成されるスリット状の切り欠きであり、機枠2に設けられる第一の係合部材26の係合軸261を略水平方向にスライドさせるようにして挿入して係合させることができる。さらに、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301には、係合保持機構(図略)が設けられる。この係合保持機構は、遊技板取付枠3に設けられる係合部材301の係合切り欠き3011に係合した機枠2に設けられる第一の係合部材26の係合軸211が、水平方向に移動することを規制する機構であり、これにより機枠2に設けられる第一の係合部材26の係合軸261が、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301の係合切り欠き3011から抜け出ること(=係合が解除されること)を防止する。なお、この係合保持機構を操作することにより、機枠2に設けられる第一の係合部材26の係合軸261を、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301の係合切り欠き3011から抜け出させること(=係合を解除すること)ができる。
遊技板取付枠3を機枠2に取り付ける手順は、次のとおりである。
まず、遊技板取付枠3に設けられる第二の係合部材302を、機枠2に設けられる第二の係合部材27に上方から接近させる。そして遊技板取付枠3を落とし込むようにして、遊技板取付枠3に設けられる第二の係合部材302の係合孔3021に、機枠2に設けられる第二の係合部材26の係合軸261を係合させる(=挿入する)。たとえば、遊技板取付枠3を機枠2に対して少し傾けた状態で、遊技板取付枠3に設けられる第二の係合部材302の係合孔3021に、機枠2に設けられる第二の係合部材27の係合軸271を係合させる。
次いで、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301の係合切り欠き3011に、機枠2に設けられる第一の係合部材26の係合軸261を係合させる。たとえば、遊技板取付枠3を、傾いた姿勢から垂直に立った姿勢に移行させつつ、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301の係合切り欠き3011に、機枠2に設けられる第一の係合部材26の係合軸261を、水平方向にスライドさせるように挿入して係合させる。遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301の係合切り欠き3011に、機枠2に設けられる第一の係合部材26の係合軸261が完全に係合すると、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301に設けられる係合保持機構により、機枠2に設けられる第一の係合部材26の係合軸261が、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301の係合切り欠き3011から抜け出ないように保持される。
遊技板取付枠3を機枠2から取り外す手順は、上記手順と逆の手順となる。すなわち、まず、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301の係合保持機構を操作して、機枠2に設けられる第一の係合部材26の係合軸261を、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301の係合切り欠き3011から抜け出ることができる状態にする。そして、遊技板取付枠3を、遊技板取付枠3に設けられる第二の係合部材302の係合孔3021と機枠2に設けられる第二の係合部材27の係合軸271との係合箇所を中心に傾斜させる。これにより、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301を、機枠2に設けられる第一の係合部材26に対して、略水平方向にスライドさせるように相対移動させる。この動作によって、機枠2に設けられる第一の係合部材26の係合軸261を、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301の係合切り欠き3011から抜け出させる。そうすると、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301と、機枠2に設けられる第一の係合部材26との係合が解除され、物理的に分離する。その後、遊技板取付枠3を略上方に持ち上げることによって、遊技板取付枠3に設けられる第二の係合部材302の係合孔3021から、機枠2に設けられる第二の係合部材27の係合軸271を抜く(=係合を解除する)。これによって、遊技板取付枠3と機枠2とが物理的に分離し、遊技板取付枠3が機枠2から取り外される。
機枠2に設けられる第一の係合部材26および第二の係合部材27と、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301および第二の係合部材302とは、それぞれ係合した状態において、ヒンジとして機能する。具体的には、機枠2に設けられる第一の係合部材26および第二の係合部材27の係合軸261,271と、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301の係合切り欠き3011および第二の係合部材302の係合孔3021とを回動中心として、相対的に回動することができる。このため、遊技板取付枠3は機枠2に対して開閉可能となる。具体的には、遊技板取付枠3の開放側を前面側に引き出すことによって、遊技板取付枠3の一側を回動中心として(正確には、機枠2に設けられる第一の係合部材26および第二の係合部材27の係合軸261,261と、遊技板取付枠3に設けられる第一の係合部材301の係合切り欠き331および第二の係合部材302の係合孔3021を回動中心として)、いわゆる開き戸のように前面側に開放することができる。
図3、図4などに示すように、遊技板取付枠3の前面側には、ガラス枠4と下皿部材5とが、それぞれ機枠2および遊技板取付枠3に対して開閉可能に取り付けられる。
下皿部材5の一側およびガラス枠4の軸着側の一側(本発明の実施形態にかかる遊技機1においては左側縁)は、遊技板取付枠3の一側(左側)に軸着される。たとえば、下皿部材5およびガラス枠4の一側の上部には、上側に向かって突起する断面略円形の係合軸が設けられ、下部には、下側に向かって突起する断面略円形の係合軸が設けられる。また、遊技板取付枠3の一側の所定の高さ方向位置には、前記係合軸を係合(=挿入)可能な係合孔が形成された係合部材が取り付けられる。そして、下皿部材5およびガラス枠4の一側の上部と下部に設けられる係合軸が、遊技板取付枠3の一側の所定の高さ方向位置に取り付けられる係合部材の係合孔に係合する。すなわち、遊技板取付枠3に対するガラス枠4および下皿部材5の取付構造は、機枠2に対する遊技板取付枠3の取付構造と略同じ構造が適用できる。
このような構成によれば、係合軸および係合部材がヒンジ機構として機能し、下皿部材5およびガラス枠4は、軸着側の一側を回動中心として(厳密には、係合軸および係合部材に形成される係合孔を回動中心として)、回動することができる。したがって、下皿部材5およびガラス枠4は、それぞれ他の一側(本発明の実施形態にかかる遊技機1においては右側縁)を前面側に引き出すことにより、開き戸のような態様で、遊技板取付枠3および機枠2に対して閉鎖状態と開放状態との間を移動することができる。
図27は、本発明の実施形態にかかる遊技機1を背面側から見た平面図である。図27に示すように、本発明の実施形態にかかる遊技機1の機枠2の背面側には、図示しない枠用外部端子基板、図柄制御基板、主制御基板、音声制御基板、ランプ制御基板、発射制御基板のほか、払出制御基板981、電源基板982、カードインターフェース接続部983、球寄せ984、遊技球貯留タンク985、遊技球供給通路986、払出装置987などが設けられる。
このような構成を有する本発明の実施形態にかかる遊技機1の遊技における動作の概要は次のとおりである。遊技者が発射ハンドル901を操作すると、発射装置が遊技球を遊技板6に設けられる遊技領域66に向けて発射する。遊技領域66に到達した遊技球は、遊技領域66の最上部から下方に向けて、釘や回動役物に衝突しながら落下していく。そして、遊技球が特別入賞装置や始動入賞装置に入賞した場合には、所定の数の遊技球が賞品球として払い出されるとともに、遊技内容や遊技状況が変化する。そして、普通図柄表示装置や特別図柄表示装置は、遊技内容や遊技状況に応じて、所定の図柄を表示する。始動入賞装置や特別入賞装置などに入賞せずに遊技領域66の最下部に到達した遊技球は、アウト口を通じて遊技領域の外部に排出される。
次に、遊技板取付誘導部8の変形例について説明する。図28と図29は、遊技板取付誘導部8の変形例を模式的に示した断面図である。いずれも、図中の左側が本発明の実施形態にかかる遊技機1の前面側であり、図中の上方が、本発明の実施形態にかかる遊技機1の上側である。
図28(a)に示す遊技板取付誘導部8の位置決め部82は、第一の誘導部が形成されない構成を有する。図28(b)に示す遊技板取付誘導部8の位置決め部82は、第二の誘導部が形成されない構成を有する。それ以外は、前記同様の構成を有する。このように、第一の誘導部と第二の誘導部が形成されない構成であってもよい。また、凸部受け入れ可能位置決め部821の背面側端部に遊技板載置部81に向かう垂直面を形成し、遊技板載置部81のうちの垂直面よりも背面側の部分を遊技板取付誘導部底面824として構成してもよい。
図29(a)、(b)は、遊技板取付誘導部8に凸状の構造物である位置決め部82が形成されず、遊技板載置部81に全体によって遊技板6の位置決めを行うことができる構成を示す。この例では、遊技板載置部81は、本発明の「遊技板載置部」、「位置決め部」、「凸部受け入れ可能位置決め部」として機能する。
すなわち、図29(a)に示すように、遊技板載置部81の内側の面(図においては上側の面)の前面側(図においては左側)は、背面側に比較して、第一の領域(=遊技板配置領域35)に向かって突出している。そして、この突起している部分が、凸部受け入れ可能位置決め部821として機能する。一方、背面側の突出していない部分(前面側に比較して窪んでいる部分)は、遊技板取付誘導部底面824として機能する。
このような構成においては、図28(b)に示すように、凸部受け入れ可能位置決め部821として機能する部分と、遊技板取付誘導部底面824として機能する部分との間に傾斜面または曲面を設ける構成であってもよい。そしてこの傾斜面が、第二の誘導部823として機能する。さらに、図には示していないが、凸部受け入れ可能位置決め部821として機能する部分の前面側縁に、前面側に向かって滑らかな下り勾配となる傾斜面または曲面が形成される構成であってもよい。この傾斜面または曲面が、第一の誘導部822として機能する。
以上、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明したが、本発明は、前記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能であることはいうまでもない。たとえば、本発明の実施形態においては、パチンコ遊技機に適用される構成を示したが、本発明は、パチンコ遊技機に限定されるものではない。すなわち、所定の板状の部材を有する遊技であれば適用できる。
本発明の遊技板に相当するものとして、第二の遊技板を設け、第二の遊技板を表示装置の前面側に配置する構成としてもよい。この構成は、たとえば、いわゆる全面液晶型のパチンコ遊技機においては、透過型の板状部材が第二の遊技板に相当する。その場合には、第二の遊技板が取り付けられる部材が本発明の遊技板取付枠に相当する。また、表示装置を遊技板取付枠として構成し、第二の遊技板の係合凹部と表示装置の係合凸部とが係合する様に構成してもよく、第一の遊技板を遊技板取付枠として構成し、第二の遊技板の係合凹部と第一の遊技板の係合凸部が係合するように構成してもよい。
なお、本発明の実施形態においては、遊技板6を回動させて遊技板取付枠3の遊技板配置領域35へ移動させるように構成したが、本発明はこれに限られるものではなく、遊技板取付枠の前面側から背面側に平行移動させることで、遊技板配置領域35へ移動させるように構成してもよい。
1 本発明の実施形態にかかる遊技機
2 機枠
21 機枠の軸着側の側板
22 機枠の開放側の側板
23 機枠の上板
24 機枠の底板
25 機枠の前面板
26 機枠に設けられる第一の係合部材
261 機枠に設けられる第一の係合部材の係合軸
27 機枠に設けられる第二の係合部材
271 機枠に設けられる第二の係合部材の係合軸
3 遊技板取付枠
301 遊技板取付枠に設けられる第一の係合部材
3011 遊技板取付枠に設けられる第一の係合部材の係合切り欠き
302 遊技板取付枠3に設けられる第二の係合部材
3022 遊技板取付枠に設けられる第二の係合部材の係合孔
31 遊技板取付枠の軸着側の側部
311 遊技板取付枠の第二の遊技板当接部
312 遊技板取付枠の軸着側延出部
312 遊技板取付枠の軸着側の側部に設けられる係合面
314 遊技板取付枠の軸着側の側部に設けられる係合リブ
317 遊技板取付枠に設けられる遊技板受け入れ部
32 遊技板取付枠の開放側の側部
321 遊技板取付枠の第三の遊技板当接部
322 遊技板取付枠の開放側の延出部
323 遊技板取付枠の開放側の側部に設けられる係合面
324 遊技板取付枠の開放側の側部に設けられる係合リブ
33 遊技板取付枠の上側部
331 遊技板取付枠の第二の部材配置部
3311 遊技板取付枠の第二の部材配置部に設けられる傾斜面部
3312 遊技板取付枠の第二の部材配置部に設けられる平面部
3313 遊技板取付枠の第二の部材配置部に設けられる接続部
332 遊技板取付枠の第三の部材配置部
3321 遊技板取付枠の第三の部材配置部の傾斜面部
333 遊技板取付枠の第一の遊技板当接部
334 遊技板取付枠の上側部の係合リブ
335 遊技板取付枠の上側部の係合面
34 遊技板取付枠の下側部
341 遊技板取付枠の下側部の係合面
342 遊技板取付枠の下側部の係合リブ
35 遊技板取付枠の遊技板配置領域
36 遊技板取付枠の第一の部材配置部
361 遊技板取付枠の第一の部材配置部の部材配置面
362 遊技板取付枠の中壁部
363 遊技板取付枠の第四の遊技板当接部
37 遊技板取付枠の発射ハンドル配置部
39 第一の遊技板固定具
4 ガラス枠
41 ガラス枠のガラス板
42 ガラス枠の拡声手段
43 ガラス枠の上皿
5 下皿部材
51 下皿部材の下皿
52 下皿部材の凹部
6 遊技板
61 遊技板のベース部材
611 遊技板(ベース部材)の傾斜面部
612 遊技板(ベース部材)の平面部
613 遊技板(第二の遊技領域形成部材)の傾斜面部
614 遊技板の第一の係合凹部
615 遊技板の上側の第二の係合凹部
616 遊技板の下側の第二の係合凹部
617 遊技板の補助凹部
619 遊技板(ベース部材)の挿通補助部
62 遊技板の第一の遊技領域形成部材
621 遊技板の第一の遊技領域形成部材の係合部
63 遊技板の第二の遊技領域形成部材
631 遊技板の第二の遊技領域形成部材の係合部
622 遊技板の第一の遊技領域形成部材および第二の遊技領域形成部材の係合部のガイド部
623 遊技板の第一の遊技領域形成部材および第二の遊技領域形成部材の係合部の当接面
624 遊技板の第一の遊技領域形成部材および第二の遊技領域形成部材の係合部の底面
625 遊技板の第一の遊技領域形成部材および第二の遊技領域形成部材の係合部の段差面
632 遊技板の第二の遊技領域形成部材の把持部
64 遊技板の第三の遊技領域形成部材
65 遊技板の外側ガイドレール
651 遊技板の第三の遊技領域形成部材の内側ガイドレール
66 遊技板の遊技領域

711 遊技板取付枠の第一の係合凸部
712 遊技板取付枠の上側の第二の係合凸部
713 遊技板取付枠の下側の第二の係合凸部
72 遊技板取付枠の係合部材(規制部材)
721 遊技板取付枠の係合部材(規制部材)の係合部(規制部)
722 遊技板取付枠の係合部材(規制部材)の取付部
723 遊技板取付枠の係合部材(規制部材)の曲面部
724 遊技板取付枠の係合部材(規制部材)の前面部
8 遊技板取付誘導部
81 遊技板取付誘導部の遊技板載置部
82 遊技板取付誘導部の位置決め部
821 遊技板取付誘導部の位置決め部の凸部受け入れ位置決め部
822 遊技板取付誘導部の位置決め部の第一の誘導部
823 遊技板取付誘導部の位置決め部の第二の誘導部
824 遊技板取付誘導部の位置決め部の遊技板取付誘導部底面

901 発射ハンドル
902 ロック機構操作部
92 球送りカセット
93 戻り球排出部材
94 第一の遊技板取付枠構成部材
941 第一の遊技板取付枠構成部材の第一のサブ部材
942 第一の遊技板取付枠構成部材の第二のサブ部材
943 第一の遊技板取付枠構成部材の第三のサブ部材
944 第一の遊技板取付枠構成部材の第四のサブ部材
95 第二の遊技板取付枠構成部材

Claims (11)

  1. 遊技板と、前記遊技板を配置できる遊技板取付枠と、を備える遊技機であって、
    前記遊技板取付枠には、前記遊技板を配置できる遊技板配置領域が形成され、前記遊技板配置領域の一側には前記遊技板の一側に係合可能な係合部および所定の部材を配置できる部材配置部が形成され、前記部材配置部の外縁には常態において垂直方向または水平方向に対して所定の角度をもって傾斜する傾斜面部および略水平となる平面部が形成されるとともに、前記部材配置部の外縁から前記遊技板配置領域の内側に向かって延出する遊技板当接部が形成され、
    前記遊技板の一側には、前記遊技板取付枠に形成された係合部に係合可能な係合部および前記遊技板が前記遊技板配置領域に配置された状態において前記遊技板取付枠に形成された前記部材配置部との干渉を回避する部材配置部回避部が形成され、前記部材配置部回避部には、前記部材配置部の外周縁に形成された前記傾斜面部に対向する傾斜面部および前記傾斜面部から前記一側側に向かって延出する挿通補助部が形成され、前記挿通補助部には前記部材配置部に形成された前記平面部に対向する平面部が形成され、
    前記遊技板を前記遊技板取付枠に対して傾斜させた状態で、前記遊技板の前記部材配置部回避部に形成された挿通補助部を前記遊技板取付枠に形成された遊技板当接部に当接させながら、前記遊技板の前記一側を前記遊技板取付枠に形成された前記遊技板配置領域の一側に接近させると、前記遊技板取付枠に形成された係合部と前記遊技板に形成された係合部とが前記遊技板の前記一側を回動中心として回動可能に係合し、
    前記遊技板取付枠に形成された係合部と前記遊技板に形成された係合部が係合した状態において前記遊技板の前記一側を回動中心として回動させると前記遊技板を前記遊技板取付枠に形成される前記遊技板配置領域に配置できることを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技板は、遊技領域が形成される遊技領域形成層と、前記遊技領域形成層に積層するように設けられ前記遊技板を構成する他の所定の部材が配置された部材配置層の少なくとも二層を有し、
    前記遊技領域形成層には、前記遊技板が前記遊技板取付枠の前記遊技板配置領域に配置された状態において前記遊技板取付枠の前記部材配置部に形成された前記傾斜面部に所定の隙間をおいて略平行に対向する前記傾斜面部および前記平面部に所定の隙間をおいて略平行に対向する前記平面部が形成され、
    前記部材配置層には、前記遊技板取付枠の前記部材配置部に形成された前記傾斜面部に所定の隙間をおいて略平行に対向する前記傾斜面部が形成され、前記部材配置層に形成された傾斜面部は、前記遊技板の前記一側に達するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技板の前記一側に形成された前記挿通補助部が前記遊技板取付枠に形成された遊技板当接部に当接している状態で前記遊技板の前記一側を回動中心として前記遊技板を回動させると、前記挿通補助部が前記遊技板取付枠の前記遊技板配置領域の前記一側側に向かって移動するとともに前記遊技板が前記遊技板取付枠に対して位置決めされることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技板取付枠の部材配置部に形成された前記平面部は、前記遊技板取付枠に形成される遊技板受け入れ部よりも前記遊技板配置領域の内側に延出していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記遊技板に形成された係合部の常態における左右方向の長さは、前記遊技板取付枠に形成された係合部の常態における左右方向の長さよりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記遊技板取付枠の前記遊技板配置領域の前記一側に形成された前記係合部は、前記遊技板配置領域の前記一側から中心に向かって突出形成される規制部を有し、
    前記遊技板の前記一側に形成された前記係合部は、前記規制部に係合可能な凹部であり、
    前記遊技板が前記遊技板取付枠に形成される前記遊技板配置領域に配置された状態において、前記遊技板取付枠に形成された前記係合部が前記遊技板に形成された係合部の前面側に係合することにより、前記遊技板が前記遊技板取付枠に形成された前記遊技板配置領域から前面側に移動することを規制することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記遊技板取付枠の前記規制部の先端部は曲面に形成されるとともに、前記遊技板に形成された係合部の少なくとも一部が曲面に形成され、
    前記遊技板を前記遊技板取付枠に対して所定の角度をもって前記遊技板に形成された係合部と前記遊技板取付枠に形成された係合部とを係合させて前記遊技板の前記一側を回動中心として前記遊技板を回動させると、前記規制部に形成された曲面と前記遊技板に形成された係合部の曲面とが当接した状態で回動することを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
  8. 前記遊技板取付枠の前記部材配置部には、前記遊技板取付枠の前面側に配設された所定の遊技機構成部材と背面側に配設された他の所定の遊技機構成部材とを接続するための接続部が形成されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の遊技機。
  9. 前記接続部は、前記遊技板取付枠の前面側と背面側との間に跨って配索されるケーブルを通すための貫通孔であることを特徴とする請求項8に記載の遊技機。
  10. 前記遊技板には係合凹部が形成され、前記遊技板取付枠には前記遊技板の前記一側に形成された前記係合部が前記遊技板取付枠に形成された係合部に係合している状態で前記遊技板の前記一側を回動中心として前記遊技板を回動させると前記遊技板に形成された係合凹部に係合する係合凸部が形成されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の遊技機。
  11. 前記遊技板には、把持部が設けられることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の遊技機。
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