JP4618783B2 - 弾球遊技機の枠構造 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧板の前面に多数本の遊技釘および遊技球が落入可能な入賞装置を有する遊技盤を着脱可能に収容する収容枠が設けられた弾球遊技機の枠構造に関する。
上記のような収容枠を備えた弾球遊技機として、例えばパチンコ機や雀球遊技機、アレンジボール機などが広く知られている。この種の遊技機の代表例とされるパチンコ機では、ベニヤとも称される化粧板の前面に、多数本の遊技釘とともに風車、固定入賞具、図柄表示装置、種々の可動入賞装置や可動装飾装置などの遊技部品が取り付けられた遊技盤が用いられ、この遊技盤が開閉搭載枠たる前枠に取り付けられ、その後方に裏セット盤と称される球処理機構盤および制御装置が取り付けられて一体のパチンコ機が形成される。パチンコ機では、機体のベースとなる前枠や裏セット盤が一定期間一定の仕様で設定される一方、製造工場における生産機種の変更や、遊技施設におけるいわゆる盤面換え等を容易に行い得るように、前枠に遊技盤を着脱可能に収容する収容枠が形成され、この収容枠に機種ごとに異なるゲージ設定で形成された遊技盤を収容して係止保持させることで、生産機種の変更や盤面換えを容易に行えるように構成されている。
収容枠は、一般的には開閉搭載枠たる前枠の後面側または前面側に前枠と一体的に形成されており、例えば遊技盤を前枠の後面側から着脱する遊技盤後方脱着形態の枠構造では、化粧板の前面を支持する前方支持面と、化粧板の周囲を囲むように後方に突出して形成された枠部を主体として構成され、枠部の周囲には収容枠に収容された化粧板の裏面と係合して遊技盤を収容状態に係止保持する係止保持構造が複数設けられて構成される。そしてこのように遊技盤を着脱可能に収容保持する形態の弾球遊技機では、遊技盤を収容枠に収容保持させたときに、遊技盤側の遊技部品(例えば案内レールや入賞装置)が前枠側に設けられた遊技部品(例えば遊技球発射装置)に対して一定の位置関係に配設されるように遊技盤を位置決めする位置決め構造が設けられており、例えば収容枠の枠内に前方支持部から後方に突出して位置決め突起が設けられ、化粧板を前後に貫通して形成された突起受容孔と係合して遊技盤を位置決めするように構成される。(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。
特開平9−164254号公報 特開2003−325905号公報
しかしながら、上述した遊技盤後方脱着形態の収容枠において、従来の枠構造では、収容枠の前方支持面から位置決め突起後端までの突出高さが、化粧板の前面に突設された遊技釘の化粧板の前面から遊技釘の前端までの突出高さよりも短く形成されていた。このため、遊技盤を収容枠に収容しようとしたときに、突起受容孔が位置決め突起と嵌合する以前に遊技釘の前端部が収容枠にぶつかって相互に損傷を受けることがあるという問題があった。
とくに、収容枠の前方支持部を枠中央部まで張り出させて、遊技領域を区画形成するレール部を形成するように構成した前枠では、遊技盤の収容姿勢において遊技釘とレール部とが近接して配設される。このため、遊技盤を着脱する際に遊技釘とレール部とを当接させるおそれが高く、突起受容孔が位置決め突起と嵌合する以前や嵌合が外れて以降に、遊技釘とレール部とが当接してレール部に損傷を与えたり、遊技釘を曲げてしまいやすいという問題があった。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、遊技盤を収容枠に着脱するときに遊技釘を収容枠に当接させることなく、安定かつ容易に遊技盤を着脱可能な弾球遊技機の枠構造を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明の枠構造は、化粧板の前面に突設された多数本の遊技釘および遊技球が落入可能な入賞装置を有する遊技盤を後方から着脱可能に収容する収容枠が設けられた弾球遊技機の枠部材(すなわち前述した遊技盤後方脱着形態の枠部材であり、例えば実施形態における前枠2が該当する)において、収容枠、化粧板の前面を支持する前方支持面が形成された前方支持部と、化粧板の周囲を囲むように前方支持部から後方に突出して設けられた枠部と、前方支持部から後方に突出して設けられ化粧板を前後に貫通して形成された突起受容孔と係合して遊技盤を位置決めする位置決め突起とを有して構成され、位置決め突起前方支持面から後端までの高さ(実施形態における嵌合軸高さhj)が、収容枠における枠部の前方支持面から後端までの高さよりも大きく、且つ遊技釘の化粧板前面から前端までの高さ(実施形態における釘高さhk)よりも大きく形成される
なお、上記枠構造において、化粧板の後面に突起受容孔よりも大径の座ぐり穴(例えば実施形態におけるザグリ穴36)が形成されて突起受容孔の化粧板前面からの深さ(実施形態における嵌合孔深さha)が化粧板の板厚よりも小さく設定され、位置決め突起の前方支持面から後端までの高さが、化粧板の板厚以下の大きさに形成され、遊技盤を収容枠に収容させたときに位置決め突起の後端部が突起受容孔から座ぐり穴に突出するように構成されることが好ましい。
または、上記枠構造において、位置決め突起の前方支持面から後端までの高さが、突起受容孔の化粧板前面からの深さ(実施形態における嵌合孔深さha)よりも大きく形成され、遊技盤を収容枠に収容させたときに位置決め突起の後端部が突起受容孔から後方に突出するように構成されることが好ましい
また、上記枠構造において、収容枠における前方支持部は、中央に前後貫通して略円筒状に形成された窓口開口を有し、この窓口開口の後端部が略円環状の前方支持面を形成し、位置決め突起は、前方支持部から後方に突出した台座部と、この台座部よりも小径で台座部からさらに後方に突出した嵌合軸部とを有する前後二段の段付き円筒状に形成され、台座部の後面が前方支持面と同一面上に位置して前方支持面とともに化粧板の前面を支持するように構成されることが好ましい。
本発明の枠構造では、遊技盤後方脱着形態の枠部材において、収容枠に後方に突出して形成された位置決め突起の前方支持面からの突出高さを、化粧板の前面から遊技釘の前端までの突出高さよりも大きく形成している。このため、遊技盤を収容枠に装着する際に、まず突起受容孔が位置決め突起と嵌合し、次いで化粧板がこれらの係合により案内されながら収容枠の枠内に収容される。従って、遊技釘は収容枠にぶつかることなく枠内に収容される。
また前方支持部の前面側に、遊技盤を収容枠に収容させたときに化粧板の前面側に位置し、遊技盤の遊技領域を区画形成する遊技領域形成部が配設されるような枠構造によれば、遊技盤側の遊技領域形成部材(例えばレール飾り)を廃止して盤面換えに要するコストを低減可能なことに加えて、このような構成で特に問題とされる遊技盤着脱時における遊技釘とレール部との当接を防止して、レール部の損傷や遊技釘の曲折等の問題を大幅に改善することができる。
なお、上述した位置決め突起を収容枠の複数箇所に設ける構成とすれば、遊技盤を収容枠に装着する際に、複数の位置決め突起と複数の突起受容孔とが嵌合して、化粧板の鉛直面内の回転角度位置も位置決めすることができる。そして化粧板がこのように位置決めされた後、複数の位置決め突起と複数の突起受容孔との係合により、化粧板が左右に揺動することなく前後方向に案内されて収容枠の枠内に収容される。従って、遊技盤を着脱するときに遊技釘の前端部が枠部後端に当接するようなことがない。
さらに、上記位置決め突起を、前方支持面から後端までの突出高さが、収容枠における化粧板の周囲に形成された枠部の前方支持面から後端までの張り出し高さ(すなわち枠部の前後方向の厚さ)よりも大きく形成することにより、遊技釘と収容枠との干渉を防止可能なことに加えて、化粧板の前面側の周縁角部と収容枠の枠部の後端面との干渉をも防止することができる。
従って、本発明の枠構造によれば、遊技盤を収容枠に着脱するときに遊技釘を収容枠に当接させることなく、安定かつ容易に遊技盤を着脱可能な弾球遊技機の枠構造を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照しながら説明する。本発明に係る枠構造の前枠を備えた弾球遊技機の一例として、図1〜図3の各図に遊技盤後方脱着形態のパチンコ機を例示しており、まずこれらの図面を参照してパチンコ機PMの全体構成について要約説明する。ここで、図1はパチンコ機PMを斜め前方から見た斜視図、図2は前面のガラス扉および上球皿を横開き開放した状態の斜視図、図3はパチンコ機PMを斜め後方から見た斜視図である。
パチンコ機PMは、外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成された開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ機構3a,3bにより前方に横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して常には外枠1と係合連結された閉止状態に保持される。
前枠2の前面側では、前側面域に合わせた方形状のガラス扉5および上球皿6が横開き開閉および着脱可能に組付けられるとともに、上球皿6の下側に下球皿7、発射ハンドル8が組付けられ、前枠2の下部後面側に遊技球発射装置9の駆動機構部が装備されている。前枠2の上部には後に詳述する収容枠20が前枠2と一体に形成されており、この収容枠20に所定のゲージ設定で構成された遊技盤30が前枠後方から着脱可能に収容され、周囲に設けられた係止保持構造を利用して係止保持されて、常には閉鎖保持されるガラス扉5に遊技盤正面の遊技領域PAを臨ませている。収容枠20の下側には遊技補助盤と称される補助機構部10が設けられ、その前面側に遊技球発射装置9の発射機構部や下部スピーカなどが設けられている。
遊技盤30は、例えば板厚19mm程度の積層合板の表面にセルを貼り付けてルーター加工した化粧板31を基板とし、化粧板側31の前面に取り付けられた内レール部材37および前枠2に形成された内外のレール部21a,21bにより、遊技盤30の収容状態において略円形の遊技領域PAが形成される。遊技領域PAには、何れも詳細図示省略するが、多数本の遊技釘32(図6以下の各図を参照)が化粧板31の前面に突設されるとともに、遊技球が落入可能な固定入賞装置、電動チューリップ型やアタッカー型の可動入賞装置、遊技の展開状況に応じた図柄を表示する図柄表示装置を備えた中央飾りなどが取り付けられ、遊技領域PAの下端部には化粧板31を前後に貫通するアウト口38が開口形成されている。
前枠2の裏面側に裏機構盤が設けられている。裏機構盤は、化粧板31の下端面より上方の高さ範囲に設けられた逆L字状の上部裏機構盤41と、化粧板31の下端面よりも下側の高さ範囲に設けられた横長の下部裏機構盤42とからなり、それぞれ前枠2の背面右側に設けられたヒンジ機構を利用して各々独立して横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、常には、図3に示すようにそれぞれ化粧板31および遊技補助盤10の背後を覆うように閉止保持される。
上部裏機構盤41には球貯留タンク41aや球払出装置41bなどの主として賞球の払出機構および球抜き機構が設けられ、下部裏機構盤42の前面側には遊技盤30から排出されたセーフ球やアウト球等の遊技済み球を遊技施設の回収装置に導く遊技済み球排出通路42b(図4を参照)、後面側にパチンコ機PMの作動を制御する主制御装置43や遊技球の払い出し作動を制御する球払出制御装置44、各制御装置や電子部品に電力を供給する電源ユニット45などの各種制御装置が取り付けられ、これらがコネクタケーブルで接続されてパチンコ機PMが作動可能に構成される。
パチンコ機PMは、上球皿6およびガラス扉5が閉止施錠された状態で遊技に供され、上球皿6の球受け皿に遊技球を貯留させて発射ハンドル8を操作することで遊技が開始される。発射ハンドル8において発射操作が行われると、上球皿6に貯留された遊技球が1球ずつ遊技球発射装置9に送り出され、遊技球発射装置のハンマーにより遊技領域PAに打ち出されてパチンコゲームが展開される。
このように概要構成されるパチンコ機PMにあって、前枠2の上部に本発明に係る枠構造を適用した収容枠が設けられている。以下図4〜図9の各図を併せて参照しながら収容枠の構成について説明する。ここで、図4は前枠2を外枠1の前方に開放し上下の裏機構盤41,42を前枠2の後方に開放した状態の斜視図、図5は遊技盤を取り外した状態で収容枠を主として示す前枠後方からの斜視図、図6〜図9は収容枠に対する遊技盤の装着状況を時系列で示しており図6が遊技盤装着前〜図9が遊技盤装着後の状態を示す側断面図(図4中のIX−IX矢視方向の断面図)である。なお以降では収容枠を後方から見た図面(図3〜図6)を主として参照しながら説明するため、背面視における左右方向をもって左・右と称して説明する。
収容枠20は、化粧板31の前面を支持する前方支持面22が形成された前方支持部21、化粧板31の周囲を囲むように前方支持部21から後方に突出して設けられた枠部23、および前方支持部21から後方に突出して設けられ化粧板31を前後に貫通して形成された突起受容孔35と係合して遊技盤を位置決めする位置決め突起25などを有し、前枠2に一体に形成されている。
前方支持部21の中央には、前後連通して略円形に開口する窓口開口21wが形成されている。窓口開口21wは、前方支持部21から一定高さで後方に突出する円筒状に形成されており、この円筒内面に、遊技球発射装置9から発射された遊技球を受けて遊技領域PAに導く外レール部21a、および外レール部の終端に設けられた返しゴム(不図示)から下方に延びる内レール部21bが形成されている。窓口開口21wの後端部は平坦に成型されて略円環状の前方支持面22が形成され、収容枠20に収容保持された化粧板31の前面を当接支持して遊技盤30を前後方向に位置決めする基準面になっている。
窓口開口21wの外側に位置して、前方支持部21から後方に突出して外殻方形の枠部23が形成されている。枠部23は、上方枠壁23U、下方枠壁23D、左方枠壁23L、右方枠壁23Rからなり、上下の枠壁23U,23Dおよび左右の枠壁23L,23Rの各内面間隔が、化粧板31の上下左右の外形寸法よりも幾分大きめに設定されている。各枠壁の前後方向の突出高さは、前方支持面22から枠壁後端までの高さが化粧板31の板厚と略同一になるように形成されており、遊技盤30を収容枠20に収容させたときに化粧板31が枠部23内に収容され、上下左右の枠壁が化粧板31の周囲を覆って配設されるようになっている。上下の枠壁23U,23Dの下面には所定間隔をおいて補強用のリブ23bが形成されている。
収容枠20の上部左右には、前方支持部21の前面側に上部スピーカーをねじ止めするスピーカーマウント部が形成されるとともに、前方支持部21の後面側には、ねじ止めされた上部スピーカーの後部全周を囲むスピーカー収容部24が枠部23と一体に形成されており、スピーカーの背面側に放出された逆位相の音が遊技盤の前面側に漏れないように、すなわち遊技機前方に放出された正位相の音が歪むことなくクリアな音程で再生されるようになっている。
一方、化粧板31は、その外形形状がスピーカー収容部24を含む枠部23の形状に合わせてこれより幾分小さめに形成されるとともに、次述する位置決め突起25,25と位置整合して板面を貫通する突起受容孔35,35が形成されている。突起受容孔35の孔径は嵌合軸部25bの軸外径よりもわずかに大きめに形成されている。
そして上記のような枠壁に囲まれた枠部内側の左上方および右下方の2箇所に、前方支持部21から後方に突出して位置決め突起25,25が設けられている。位置決め突起25は、前方支持部21から後方に膨出された比較的大径の台座部25aと、この台座部よりも小径で台座部25aからさらに後方に突出する嵌合軸部25bとからなる前後2段の段付き円筒状をなし、遊技盤30の質量を考慮して、例えば台座部25aの外径がφ20mm程度、嵌合軸部25bの外径がφ10mm程度、肉厚が3mm程度に設定される。
台座部25aの後端(嵌合軸部25bの基端)には、窓口開口21wの後端に形成された前方支持面22と同一面上に位置して円環状の前方支持面26が形成されており、窓口開口21wを囲む前方支持面22とともに化粧板31の前面を当接支持し、遊技盤30の前後方向の位置決め基準になっている。また上下2箇所の位置決め突起は、化粧板31の上下・左右方向位置および盤面に直交する軸まわりの回転方向位置を規定する基準であり、例えば右下方の位置決め突起が遊技盤30の上下・左右方向の位置決め基準、左上方の位置決め突起が遊技盤30の回転方向の位置決め基準とされる。
位置決め突起25の高さは、前方支持面22,26から嵌合軸部25bの後端までの高さ(以下、「嵌合軸高さ」という)をhj、化粧板31に打ち込まれた遊技釘32の化粧板前面から前端までの高さ(以下、「釘高さ」という)をhk、前方支持面22,26から枠部23の後端面までの高さ(以下、「枠高さ」という)をhwとしたときに、嵌合軸高さhj>釘高さhk、嵌合軸高さhj>枠高さhwとなるように設定している。また突起受容孔35の化粧板前面からの深さ(以下、「嵌合孔深さ」という)をhaとしたときに、嵌合軸高さhj>嵌合孔深さhaとなるように設定している。
具体的には、各図に例示するパチンコ機PMでは、位置決め突起25の嵌合軸高さhjを21mm、遊技盤の釘高さhkを18mm、収容枠の枠高さhwおよび嵌合孔深さhaを化粧板31の板厚と同一寸法の19mmに設定した構成例を示している。
収容枠20の枠壁の外側4箇所に、遊技盤30を収容状態に係止保持する係止保持構造50が設けられている。係止保持構造50は、前端部が前方支持部21のボスに固定され後端部が枠部23より後方に突出するクランプ軸と、基端側がクランプ軸に回動自在に枢支され先端側が枠部に収容された化粧板31の裏面と係脱可能な係止レバー52と、係止レバーを前方に付勢するコイルスプリング53、およびコイルスプリングを圧縮状態で係止する袋ナット54などから構成され、係止レバー52を回動操作してレバー先端部を化粧板31の裏面に係合させることで化粧板31をコイルスプリングのバネ力により前方支持面22に押圧させて遊技盤30を係止保持させ、またレバー先端部を枠部23の外方に待避させることで遊技盤30の係止を解除できるようになっている。
さて、以上のように構成される収容枠20に遊技盤30を装着する過程について、図6〜図9に時系列で示す遊技盤の装着状況を参照しながら説明する。作業はまず前枠2を外枠1の前方に開放し、上下の裏セット盤41,42を前枠後方に開放した状態(図4を参照)で、係止保持構造の4箇所の係止レバー52を待避位置に設定し(図4中の上部2箇所の係止保持構造50を参照)、図5および図6に示すように収容枠20の後方から遊技盤30を挿入する。
そして、上下2箇所の突起受容孔35を位置決め突起25に位置合わせしながら化粧板31を枠部23に接近させ、位置決め突起25の後端部を突起受容孔35の前端開口部に係合させる。嵌合突起25の後端部(軸部25bの後端角部)にはテーパー状の面取りが施されており、テーパー面の誘導作用により化粧板が案内されて嵌合突起25と突起受容孔35とが滑らかに嵌合する(図7)。
前述したように、位置決め突起25の嵌合軸高さhjは、枠部23の枠高さhwとの間においてhj>hwなる関係を有して構成されている。このため、遊技盤30を収容枠20に収容させる初期状態では、化粧板31が枠部23の枠内に進入する以前に、上下の位置決め突起25が各突起受容孔35の前縁部と係合し、化粧板31の上下・左右および回転方向の位置が適正な基準位置に位置決めされる。また上下の位置決め突起25が突起受容孔35に嵌入せずに化粧板31の前面に当接した場合には、嵌合軸高さhj>枠高さhwなる関係から、化粧板31が枠部23の内側に進入できずに浮き上がった状態になる。従って、上記何れの場合にも化粧板31の周縁角部が枠部23の後端にぶつかるようなことがない。
次いで、上記のように上下の位置決め突起25が突起受容孔35の前縁部と嵌合し、化粧板31の上下・左右および回転方向の位置が位置決めされた状態で、遊技盤30を前方に押圧する。すると化粧板31は上下の位置決め突起25と突起受容孔35との嵌合によりガイドされ、そのままの上下・左右および回転方向位置で前方にスライドして、化粧板31の前面側が枠部23の後端にぶつかることなく枠部23の内側に進入する(図8)。
ここで、位置決め突起25の嵌合軸高さhjは、遊技釘32の釘高さhkとの間においてhj>hkなる関係を有して構成されている。さらに、本実施例では枠部23の枠高さhwが遊技釘の釘高さhkとの間においてhw>hkなる関係も満たすように構成されている。このため、遊技盤30を収容枠20に収容する初期状態において、化粧板31の前面に突設された遊技釘32が窓口開口21wの開口内に進入する際には、既に上下の位置決め突起25と各突起受容孔35とが嵌合されて化粧板31の上下・左右および回転方向位置が位置決めされており、遊技領域PA内に配設されるべき遊技釘は既に窓口開口21wの開口面域内の適正な位置に配設されている。従って、化粧板31を前方にスライドさせたときに、遊技釘32が前方支持面22や内外のレール部21a,21bに衝突するようなことがなく、そのまま開口面域内に進入する。
そこで遊技盤30をさらに前方に押圧してスライドさせると、化粧板31の前面が窓口開口の後端に形成された前方支持面22、および位置決め突起25の台座部に形成された前方支持面26に当接し、化粧板31の前面側に内外のレール部21a,21bに囲まれた遊技領域PAが形成されるとともに、化粧板31が枠部23内に収容される。
収容状態では位置決め突起25の後端部が突起受容孔35から化粧板31の裏面側に突出して配設されるため、作業者は上下の位置決め突起25(嵌合軸部25b)の後端部が化粧板31の裏面側に突出したか否かを目視確認することで遊技盤の収容状態を容易に把握できる。また突起受容孔35の全長で遊技盤30が支持されているため、化粧板31を常時前方に押さえつけていなくても遊技盤が滑り落ちてくるようなことがない。そこで、遊技盤30の収容が確認されたら、化粧板31の背面を軽く支えながら枠壁の周囲に設けられた係止レバー52を順次回動操作してレバー先端部を化粧板31の裏面に係合させることで、化粧板31がコイルスプリング53のバネ力により前方に付勢され、前方支持面22に当接支持された状態で係止保持される。
こうして遊技盤30が収容枠20に係止保持されると、遊技盤30は化粧板31の前面が前方支持面22,26に支持されて前後方向に位置決めされ、上下の位置決め突起25における嵌合軸部25bと突起受容孔35との嵌合により上下・左右方向位置および盤面に直交する軸まわりの回転方向が位置決めされて、前枠2に対する基準位置にセット保持される。そして、前枠2の後方に上下の裏機構盤41,42を閉止保持して各遊技装置のコネクタケーブルを接続し、前枠2を外枠1に閉鎖させることでパチンコ機PMが遊技可能に設定される。
このように、以上説明したような枠構造によれば、遊技盤30を収容枠20に着脱する際に、化粧板31の周縁角部を枠部23の後端に当接させたり、遊技釘32の前端部を窓口開口21w周辺の前面部材に当接させるようなことがなく、安定かつ容易に遊技盤30を着脱することができる。
なお、以上では、遊技盤30の収容状態で位置決め突起25が化粧板31の後面側に突出する形態を例示したが、例えば図10に示すように、化粧板31の後面側に嵌合軸部25bよりも幾分大径のザグリ穴(例えばφ15mm、深さ3mm程度のザグリ穴)36を形成して突起受容孔の嵌合孔深さhaを化粧板31の板厚よりも小さく設定する一方、位置決め突起25の嵌合軸高さhjを化粧板31の板厚と同一若しくはわずかに短めに形成し(嵌合軸高さhj>嵌合軸深さha)、遊技盤30の収容状態において、位置決め突起25の後端部が突起受容孔35からザグリ穴36に突出するが、化粧板31の後面よりも後方に突出しないように構成しても良い。
また、化粧板31として板厚19mm程度の積層合板を用いこれと同一枠高さの枠部を形成した例を示したが、化粧板の板厚が遊技釘の釘高さhkよりも薄い板材、例えば板厚15mm以下のメタクリル樹脂(PMMA)やポリカーボネート(PC)等の樹脂材料を用い、あるいは枠高さを板厚よりも小さく形成した場合にも同様に適用することができる。例えば釘高さhkを18mm、化粧板の板厚を12mmとしたときに、枠高さhwを10〜12mm程度、嵌合軸高さhjを20mm程度に設定することで、嵌合軸高さhj>釘高さhk、嵌合軸高さhj>枠高さhw、および嵌合軸高さhj>嵌合孔深さhaの関係を満たし、本実施形態と同様の効果を得ることができる。また内外のレール部が化粧板側に設けられ、遊技釘と前面部材との当接が生じないような構成の場合には、釘高さについての条件を除外して構成すればよく、例えば上記例において嵌合軸高さhjを14mm程度に設定することで、化粧板と枠部との干渉を生じない枠構造を得ることができる。
さらに、実施形態では、遊技盤30を前枠2の後方から着脱する遊技盤後方脱着形態の枠構造に適用した場合について説明したが、遊技盤を前枠の前方から着脱する遊技盤前方脱着形態の枠構造についても同様に適用することができる。すなわち、図11に遊技盤前方脱着形態の収容枠20′に遊技盤30′が収容された状態の側断面図を略示するように、前枠2′の前面側に化粧板31の背面を支持する後方支持面22′を有する後方支持部21′と、化粧板31の周囲を覆う枠部23′とを形成し、この後方支持部22′の上下適宜な位置に前述したと同様に突起受容孔35と嵌合する位置決め突起25′を設けることで、後方支持部に内外レール部を有しない点を除き、前記同様に構成して同様の効果を得ることができる。
本発明に係る枠構造を適用した弾球遊技機の一例として示す、パチンコ機を斜め前方から見た斜視図である。 前面のガラス扉および球皿ユニットを横開き開放した状態の上記パチンコ機の斜視図である。 上記パチンコ機を斜め後方から見た斜視図である。 前枠を外枠の前方に開放し上下の裏機構盤を前枠の後方に開放した状態の斜視図である。 遊技盤を取り外した状態で収容枠を主として示す前枠後方からの斜視図である。 収容枠に対する遊技盤の装着状況を説明するための側断面図(1)であり、遊技盤を装着する直前の状態を示す図面である。 収容枠に対する遊技盤の装着状況を説明するための側断面図(2)であり、位置決め突起と突起受容穴とを嵌合させた初期状態の図面である。 収容枠に対する遊技盤の装着状況を説明するための側断面図(3)であり、化粧板の前面側が枠部内に進入した状態を示す図面である。 収容枠に対する遊技盤の装着状況を説明するための側断面図(4)であり、遊技盤が収容枠内に収容された状態を示す図面(図4中のIX−IX矢視方向の断面図)である。 枠構造の他の構成例を遊技盤の収容状態で示す側断面図(図9と同様位置の側断面図)である。 遊技盤前方脱着形態の前枠に本発明の枠構造を適用した構成例を示す側断面図である。
符号の説明
PA 遊技領域
PM パチンコ機
ha 嵌合孔深さ
hj 嵌合軸高さ
hk 釘高さ
hw 枠高さ
1 外枠
2,2′ 前枠(遊技盤後方脱着形態,符号「′」は遊技盤前方脱着形態を示す以下同じ)
20,20′ 収容枠
21 前方支持部(21a 外レール部、21b 内レール部)
21′ 後方支持部
22 前方支持面
22′ 後方支持面
23,23′ 枠部
25,25′ 位置決め突起
26 前方支持部
30,30′ 遊技盤
31 化粧板
32 遊技釘
35 突起受容孔

Claims (4)

  1. 化粧板の前面に突設された多数本の遊技釘および遊技球が落入可能な入賞装置を有する遊技盤を後方から着脱可能に収容する収容枠が設けられた弾球遊技機の枠部材において、
    前記収容枠には、
    前記化粧板の前面を支持する前方支持面が形成された前方支持部と、
    前記化粧板の周囲を囲むように前記前方支持部から後方に突出して設けられた枠部と、
    前記前方支持部から後方に突出して設けられ前記化粧板を前後に貫通して形成された突起受容孔と係合して前記遊技盤を位置決めする位置決め突起とを有し、
    前記位置決め突起前記前方支持面から後端までの高さが、前記枠部の前記前方支持面から後端までの高さよりも大きく、且つ前記遊技釘の前記化粧板前面から前端までの高さよりも大きく形成されていることを特徴とする弾球遊技機の枠構造。
  2. 前記化粧板の後面に前記突起受容孔よりも大径の座ぐり穴が形成されて前記突起受容孔の前記化粧板前面からの深さが前記化粧板の板厚よりも小さく設定されており、
    前記位置決め突起の前記前方支持面から後端までの高さが、前記化粧板の板厚以下の大きさに形成され、前記遊技盤を前記収容枠に収容させたときに前記位置決め突起の後端部が前記突起受容孔から前記座ぐり穴に突出するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機の枠構造。
  3. 前記位置決め突起の前記前方支持面から後端までの高さが、前記突起受容孔の前記化粧板前面からの深さよりも大きく形成され、前記遊技盤を前記収容枠に収容させたときに前記位置決め突起の後端部が前記突起受容孔から後方に突出するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機の枠構造。
  4. 前記前方支持部は、中央に前後貫通して略円筒状に形成された窓口開口を有し、前記窓口開口の後端部が略円環状の前記前方支持面を形成し、
    前記位置決め突起は、前記前方支持部から後方に突出した台座部と、前記台座部よりも小径で前記台座部からさらに後方に突出した嵌合軸部とを有する前後二段の段付き円筒状に形成され、前記台座部の後面が前記前方支持面と同一面上に位置して前記前方支持面とともに前記化粧板の前面を支持することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の弾球遊技機の枠構造。
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